JP3697388B2 - 遊技機の管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技場に設置されたパチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表される遊技機の管理装置に関し、詳しくは、外部からの不正行為によって遊技媒体の払い出しに異常を来した場合に有効に機能する管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より例えばこの種パチンコ遊技機においては、遊技盤の前面に構成された遊技領域に遊技玉を打ち込んで遊技が行われると共に、打ち込まれた遊技玉が遊技領域に構成された所定の入賞口に入賞した場合、所定数の景品玉(遊技媒体)を払い出すものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような入賞口に外部から不正行為が行われ、遊技玉が不当に入賞し易い状況となると、通常では考えられない程の多数の景品玉が払い出されることになる。このような状況に陥ると、遊技場には多大な損害が生じるため、従来より磁気や電波による不正を検出するセンサなどが遊技機には取り付けられるが、巧妙な不正行為をセンサにより検出するには限界があった。
【0004】
そこで本発明は、係る従来の技術課題を解決するために成されたものであり、入賞口への入賞数を監視することによって、不正行為を確実に発見・阻止することが可能な遊技機の管理装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の遊技機の管理装置は、遊技領域に複数の入賞口を備え、各入賞口への入賞数を特定可能な情報を出力する遊技機の遊技情報を管理する遊技機の管理装置において、
前記遊技機の各入賞口にはそれぞれ別個に入賞を検出する入賞口スイッチが設けられ、各入賞口スイッチでの検出により遊技機から出力された前記各入賞口別の入賞数をそれぞれ特定可能な情報を入力する入力手段と、
前記入力手段にて入力した前記各入賞口別の入賞数をそれぞれ特定可能な情報に基づいて、第1の規定時間における前記各入賞口への入賞数が該入賞口に対して設定された第1の規定値を越えたか否かを判定する各入賞口判定手段と、
各入賞口毎の入賞数に対する前記第1の規定値を各入賞口毎に別個に設定可能な第1の設定手段と、
前記入力手段にて入力した前記各入賞口別の入賞数をそれぞれ特定可能な情報に基づいて、第2の規定時間における、前記複数の入賞口のうち大当り遊技状態において開放する大入賞口を除く全入賞口の総入賞数を集計し、該集計した前記大入賞口を除く全入賞口の総入賞数が第2の規定値を越えたか否かを判定する総入賞数判定手段と、
前記大入賞口を除く全入賞口の総入賞数に対する前記第2の規定値を設定可能な第2の設定手段と、
前記各入賞口判定手段が、前記各入賞口の内いずれかの入賞口で前記第1の規定時間における前記入賞口への入賞数が該入賞口に対して設定された前記第1の規定値を越えたと判定した場合、前記総入賞数判定手段が、前記第2の規定時間における前記大入賞口を除く全入賞口の総入賞数が前記第2の規定値を越えたと判定した場合、上記両何れの場合においても不正遊技機を特定して報知するための報知動作を実行する報知動作実行手段と、
前記不正遊技機として特定された遊技機への遊技玉の補給動作を禁止させる補給動作禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、第2の規定時間における前記複数の入賞口における総入賞数が第2の規定値を越えた場合に、その旨を報知するための報知動作を実行するようにしたので、外部からの不正行為により規定時間における複数の入賞口への総入賞数が異常に増加した場合には当該不正行為につき報知することができるようになるとともに、不正行為の判定を、遊技機に複数設けられた各入賞口毎に行うと共に、第1の規定時間中に、何れかの入賞口への入賞数が第1の規定値を越えた場合にも、その旨を報知するための報知動作を実行するようにしたので、遊技機に設けられた特定の入賞口に集中して不正行為が行われているような場合にも、確実に発見して阻止することが可能となる。また、不正と断定された場合には当該遊技機への玉補給を停止するので、遊技場に生じる損害を最小限に抑えることができるようになる。また、不正判断は大入賞口を除いて行われるので、所謂特賞外の不正を発見して阻止することができるようになるものである。更に、第1の規定値を各入賞口毎に任意に設定でき、第2の規定値を任意に設定できるようにしているので、遊技場側の要望に応じて任意に不正判断基準を設定することができるようになり、不正行為を発見・阻止する上での利便性と確実性の向上を図ることができるようになる。
【0007】
請求項2の発明の遊技機の管理装置は、上記発明において前記第1の設定手段は、前記第1の規定時間と前記第1の規定値とをそれぞれ各入賞口毎に別個に設定可能であり、
前記第2の設定手段は、前記第2の規定時間と前記第2の規定値とをそれぞれ設定可能である、
ことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明によれば、第1の規定時間と第1の規定値とをそれぞれ各入賞口毎に任意に設定でき、第2の規定時間と第2の規定値とをそれぞれ任意に設定できるようにしているので、遊技場側の要望に応じて任意に不正判断基準を設定することができるようになり、不正行為を発見・阻止する上での利便性と確実性の向上を図ることができるようになる。
【0011】
請求項の発明の遊技機の管理装置は、上記各発明において前記報知動作実行手段が実行する報知動作は当該遊技機における遊技を停止させる動作を含むことを特徴とする。
【0012】
請求項の発明によれば、上記各発明に加えて報知動作は当該遊技機における遊技を停止させる動作を含むので、不正による損害を最小限に抑制することができるようになるものである。
【0015】
請求項の発明の遊技機の管理装置は、上記において前記第1の設定手段は、前記各入賞口毎の前記第1の規定値を各遊技機毎に設定可能であり、
前記第2の設定手段は、前記第2の規定値を各遊技機毎に設定可能である、
ことを特徴とすることを特徴とする。
【0016】
請求項の発明によれば、各遊技機毎に不正判断基準を細かく設定することができるようになり、不正行為の発見・阻止をより一層確実に達成することができるようになるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態を詳述する。図1は遊技場内に設置された遊技機や金庫などの遊技用装置のレイアウト、及び、各機器と台端末装置との接続例を示し、図2は本発明を適用した遊技場の管理装置の構成図を示している。
【0018】
遊技場には複数台のパチンコ遊技機(CR機)1・・が各パチンコ遊技機1に対応して設けられたカードユニット50を挟んで並設され、図1に示す如く遊技機設置島S1、S2、S3を構成している。尚、パチンコ遊技機1が現金機の場合、カードユニットの箇所には台間玉貸機が設けられることになる。図1に示した実施例の遊技機設置島S1とS2は島の両面にパチンコ遊技機1・・・が設置されており、遊技機設置島S3は遊技場の壁面に沿ってパチンコ遊技機1・・・を設置している。
【0019】
また、遊技機設置島S1の場合には1番のパチンコ遊技機1(1番台)が島S1の一面の向かって左端(図の上側)に位置し、その右に2番台、3番台、5番台、6番台、7番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置されており、遊技機設置島S1の他面も次の8番台が向かって左端(図の下側)に位置し、その右に10番台、11番台、12番台、13番台、15番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置されている。
【0020】
一方、遊技機設置島S2の場合も次の16番のパチンコ遊技機1(16番台)が島S2の一面の向かって左端(図の上側)に位置し、その右に17番台、18番台、20番台、21番台、22番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置されているが、遊技機設置島S2の他面には次の23番台が向かって右端(図の上側)に位置し、その左に25番台、26番台、27番台、28番台、30番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置された配置とされている。
【0021】
また、遊技機設置島S3も次の31番台が向かって右端(図の下側)に位置し、その左に32番台、33番台、35番台、36番台、37番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置された配置とされている。更に、遊技機設置島S1の一端部(図の下側)にはカードユニット50にて投入された貨幣、即ち、遊技に使用された現金を集金・回収し、貯留する貯留部(貯留手段)を備えた金庫(1番金庫)201が設置され、他端部には遊技者が獲得した景品玉、即ち、パチンコ遊技機1による遊技により遊技者に付与された景品玉(遊技媒体)を計数するための計数機(1番計数機)202が設置されている。
【0022】
また、遊技機設置島S2の一端部(図の下側)にも金庫(2番金庫)201が設置され、他端部には計数機(3番計数機)202が設置されている。そして、遊技機設置島S3の一端部(図の下側)にも金庫(3番金庫)201が設置されている。尚、これら計数機は各パチンコ遊技機1に対応して設けられてもよい。
【0023】
遊技場にはこれらの機器の他にも壁面に沿って計数機(2番計数機)202や計数機(4番計数機)202が設置されると共に、これら計数機202、202の間に位置して遊技に使用する有価価値(度数)が記録された遊技用のプリペイドカードを販売するための販売機(1番販売機)203が設置されている。そして、これらパチンコ遊技機1やその周辺装置である金庫201、計数機202、販売機203が実施例の場合の遊技用装置となる。
【0024】
これらパチンコ遊技機1・・・、金庫201・・、計数機202・・、販売機203などの遊技用装置は何れも端末装置としての台端末装置80に接続されている。この場合、一台の台端末装置80には4台の機器が接続される。尚、図1は台端末装置80への接続例を示しており、実際には全てのパチンコ遊技機1・・・などの機器が台端末装置80に接続されるものである。更に、各遊技機設置島S1、S2及びS3の上部には警報ランプであるパトライト205がそれぞれ設置されている。
【0025】
次に図2において、82及び204は管理手段を構成する管理コンピュータ及びホールコンピュータであり、管理コンピュータ82は遊技場の管理室などに設置されると共に、ホールコンピュータ204は遊技場内のサービスカウンタなどに設置されるものである。このホールコンピュータ204には中継端末装置200を介し、信号線(2線式ツイストペアシールド線など)83により各台端末装置80・・・が接続されている。この中継端末装置200は図1の全遊技機設置島S1、S2、S3に対応して設けられるか、各遊技機設置島にそれぞれ設けられるものであり、遊技場内の機器を系統分けして各台端末装置80からデータを収集し、ホールコンピュータ204に送信するために用いられる。
【0026】
尚、この中継端末装置200を介さず、直接台端末装置80からホールコンピュータ204にデータを送信するようにしてもよい。更にホールコンピュータ204は管理コンピュータ82に信号線83で接続されている。また、ホールコンピュータ204には信号線210により前記各遊技機設置島S1、S2及びS3のパトライト205・・が接続されている。
【0027】
前記台端末装置80はそれに接続されたパチンコ遊技機1から後述する遊技情報に関する遊技データ(パチンコ遊技機1の稼働に基づく情報)を受信すると共に、金庫201、計数機202、販売機203からデータ(稼働に基づく情報)を受信する。そして、中継端末装置200からのポーリングに応えて信号線83を介し、例えばシリアル通信方式にてデータを中継端末装置200に送信する。
【0028】
そして、中継端末装置200はホールコンピュータ204からのポーリングに応えて各台端末装置80・・・から受信したデータをホールコンピュータ204に送信する。ホールコンピュータ204はこのようにして中継端末装置200・・を介し、台端末装置80・・から収集したデータを管理コンピュータ82に送出する。管理コンピュータ82では受信したデータから各パチンコ遊技機1や金庫201、計数機202、販売機203の稼動状況を管理する。また、ホールコンピュータ204は管理コンピュータ82からの指示に基づき、各パトライト205・・の点灯を制御する。
【0029】
次に、図3は実施例のパチンコ遊技機(CR機)1及びカードユニット50の正面図、図4は図3のパチンコ遊技機1の遊技盤6を示す拡大図、図5はパチンコ遊技機1とカードユニット50の裏面図を示している。
【0030】
尚、以下の実施例では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明における遊技機はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機にも適用することもできる。
【0031】
図3及び図4に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には遊技玉供給皿3がある。遊技玉供給皿3の下部には、遊技玉供給皿3からあふれた貯留玉を貯留する余剰玉受皿4と遊技玉(遊技媒体)を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0032】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための特別図柄可変表示器9と7セグメントLEDによる普通図柄可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。また、普通図柄可変表示器10の両側には、4個のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示器)30が設けられている。この実施の形態では、特別図柄可変表示器9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。
【0033】
可変表示装置8の向かって左側には、遊技玉を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した遊技玉は、玉出口13を経て始動入賞口14の方向に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した遊技玉を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞玉は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0034】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(特賞状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。この実施例では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞玉のうち一方(Vゾーン)に入った入賞玉はVカウントスイッチ22で検出される。
【0035】
また、開閉板20からの入賞玉はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞玉数を表示する四個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この実施例では、4個を上限(4個以上は無視される)として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、特別図柄可変表示器9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0036】
遊技盤6には、左上の入賞口19A、右上の入賞口19B、左下の入賞口19C、右下の入賞口19Dの合計四箇所の通常入賞口が設けられると共に、遊技玉の入賞口19A、19B、19C、19Dへの入賞は、各入賞口に対応した入賞口スイッチ24A、24B、24C、24Dによってそれぞれ検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった遊技玉を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側のガラス扉枠2の左右上部には、効果音を発する二つのスピーカ27が設けられている。更に、遊技領域7の外周のガラス扉枠2には、遊技効果LED28Aおよび遊技効果ランプ28B、28Cが設けられている。
【0037】
そして、この実施例では一方のスピーカ27の近傍のガラス扉枠2に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍のガラス扉枠2に補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。更に、図3には前述の如くパチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることにより玉貸しを可能にするカードユニット50が設けられている。
【0038】
このカードユニット50の前面には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ84、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられた度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ85、連結台方向表示器86、カードユニット50内にカードが挿入されていることを表示するカード挿入表示ランプ87、記録媒体としてのプリペイドカードが挿入されるカード挿入口88が設けられ、このカードユニット50内にはカードリーダライタが取り付けられている。
【0039】
打球発射装置34(図5)から発射された遊技玉は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技玉が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、普通図柄可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、遊技玉が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別図柄可変表示器9内の図柄が回転を始める(可変開始)。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0040】
特別図柄可変表示器9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態(特賞)に移行する。すなわち、開閉板20が一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の遊技玉が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に遊技玉が大入賞口に入賞し、Vカウントスイッチ22で検出されると継続権が発生し、開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
【0041】
停止時に特別図柄可変表示器9内に表示された画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。即ち、高確率状態という遊技者にとって更に有利な状態となる。また、普通図柄可変表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄「7」等)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、普通図柄可変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
【0042】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図5を参照して説明する。
可変表示装置8の背面では、図5に示すように、機構板36の上部に遊技玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方の図示しない玉補給装置から遊技玉が遊技玉タンク38に補給される。遊技玉タンク38内の遊技玉は、誘導樋39を通って玉払出装置46(図10)に至る。
【0043】
機構板36には、特別図柄可変表示器9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われて遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、景品玉などの払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の下部には、モータの回転力を利用して遊技玉を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、打球操作ハンドル5の操作に基づいて打球発射装置34の制御を行う打球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された発射制御基板40、遊技効果LED28A、遊技効果ランプ28B、28C、賞球ランプ51および玉切れランプ52の制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載されたランプ制御基板35と、スピーカ27から出力する音声の制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板70が設置されている。
【0044】
更に、遊技玉タンク38の側方には情報出力制御基板89が取り付けられている。この情報出力制御基板89には上記遊技制御基板(主基板)31、払出制御基板37及び表示制御基板90がハーネスにより接続されている。そして、この情報出力制御基板89が信号線91(同様に2線式ツイストペアシールド線など)により前記台端末装置80に接続されることになる。
【0045】
次に、図6は台端末装置80の斜視図を示し、図7は台端末装置80のコンソール部94の拡大正面図を示している。また、図8は台端末装置80のコネクタ配置を示している。台端末装置80は図6に示す如き略矩形状の外装ケース92の前面93にコンソール部94を備えており、外装ケース92の左側面96の上部には電源用コネクタ97が設けられ、更に、外装ケース92の右側面98の上部には通信用コネクタ99が設けられている。
【0046】
そして、左側面96の電源用コネクタ97の下側には入力端子としてのAチャンネルのコネクタ101が設けられ、外装ケース92の下面100の左側にはこれも入力端子としてのBチャンネルのコネクタ102が設けられている。また、下面100の右側には入力端子としてのCチャンネルのコネクタ103が設けられ、右側面98の通信用コネクタ99の下側には入力端子としてのDチャンネルのコネクタ104が設けられている。
【0047】
即ち、これらAチャンネル、Bチャンネル、Cチャンネル、Dチャンネルの各コネクタ101、102、103、104は、図8に示されるように台端末装置80の向かって左側から下側を回って右側に至る外装ケース92の各面96、100、98に順次並んで配設されている。前記Aチャンネルのコネクタ101はNo.1〜18までの18本の入力信号ピン(番号A−1〜A−18)とNo.1〜3までの3本の出力信号ピンを備えており、Bチャンネルのコネクタ102は入力部としてのNo.19〜36までの18本の入力信号ピン(番号B−1〜B−18)とNo.4〜6までの3本の出力信号ピンを備えている。
【0048】
また、Cチャンネルのコネクタ103は入力部としてのNo.37〜54までの18本の入力信号ピン(番号C−1〜C−18)とNo.7〜9までの3本の出力信号ピンを備えており、Dチャンネルのコネクタ104は入力部としてのNo.55〜72までの18本の入力信号ピン(番号D−1〜D−18)とNo.10〜12までの3本の出力信号ピンを備えている。係る4箇所のコネクタ101〜104は何れも同様の構造であり、これらのコネクタ101〜104にパチンコ遊技機1からの信号線91が着脱可能に接続され、後述するような遊技情報の信号が入力されると共に、遊技場内の台間玉貸機や前記金庫201、計数機202、販売機203からの信号線が着脱可能に接続されるよう構成されている。
【0049】
図9はこれら各コネクタ101〜104の入力信号ピンの特性と信号の割付を示している。尚、この図の特性において「接点」とあるのは出力電圧を伴わない接点信号を示し、「接点電圧」とあるのは接点信号と電圧信号の双方に対応することを示す。この場合、No.1(番号A−1)、No.19(番号B−1)、No.37(番号C−1)、No.55(番号D−1)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にはセーフ玉信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には現金合計信号に割り付けられる。上記セーフ玉信号とは、前記始動入賞口14及び各入賞口19A〜19D、大入賞口への遊技玉の合計の入賞数に関する信号である。また、計数機202が接続される際には交換玉信号に割り付けられ、販売機203が接続される際には販売売上信号に割り付けられる。
【0050】
また、No.2(番号A−2)、No.20(番号B−2)、No.38(番号C−2)、No.56(番号D−2)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にはアウト玉信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には100円信号に割り付けられる。上記アウト玉信号とは前記アウト口26へのアウト玉に関する信号である。また、計数機202が接続される際には返却玉信号に割り付けられ、販売機203が接続される際にはボタン1信号に割り付けられる。更に、No.3(番号A−3)、No.21(番号B−3)、No.39(番号C−3)、No.57(番号D−3)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際には特賞信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には500円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際にはリプレイ玉信号に割り付けられ、販売機203が接続される際にはボタン2信号に割り付けられる。
【0051】
また、No.4(番号A−4)、No.22(番号B−4)、No.40(番号C−4)、No.58(番号D−4)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にはスタート(有効始動入賞。四個以上で無視された始動入賞は含まない。)信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には1000円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際の割付は無く、販売機203が接続される際にはボタン3信号に割り付けられる。更に、No.5(番号A−5)、No.23(番号B−5)、No.41(番号C−5)、No.59(番号D−5)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際には確変(確率変動)信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には2000円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際の割付は無く、販売機203が接続される際にはボタン4信号に割り付けられる。
【0052】
また、No.6(番号A−6)、No.24(番号B−6)、No.42(番号C−6)、No.60(番号D−6)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際には空接点信号に割り付けられ、金庫201が接続される際の割付は無い。また、計数機202が接続される際の割付は無く、販売機203が接続される際にはボタン5信号に割り付けられる。更に、No.7(番号A−7)、No.25(番号B−7)、No.43(番号C−7)、No.61(番号D−7)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1に対応して設けられる台間玉貸機が接続される際には現金合計信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には金庫異常信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際には計数機異常信号に割り付けられ、販売機203が接続される際にはプレミアム計信号に割り付けられる。
【0053】
また、No.8(番号A−8)、No.26(番号B−8)、No.44(番号C−8)、No.62(番号D−8)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にCR/RB信号に割り付けられる。更に、No.9〜No.14(番号A−9〜A−14)、No.27〜No.32(番号B−9〜B−14)、No.45〜No.50(番号C−9〜C−14)、No.63〜No.68(番号D−9〜D−14)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際に、当該パチンコ遊技機1の機種に応じた入力信号を入力1〜入力6として適宜割り付け可能であるが、実施例ではNo.9(番号A−9)、No.27(番号B−9)、No.45(番号C−9)及びNo.63(番号D−9)の入力信号ピンには前記左上の入賞口19Aへの遊技玉の入賞数に関する信号が割り付けられる。また、No.10(番号A−10)、No.28(番号B−10)、No.46(番号C−10)及びNo.64(番号D−10)の入力信号ピンには前記右上の入賞口19Bへの遊技玉の入賞数に関する信号が割り付けられる。更に、No.11(番号A−11)、No.29(番号B−11)、No.47(番号C−11)及びNo.65(番号D−11)の入力信号ピンには前記左下の入賞口19Cへの遊技玉の入賞数に関する信号が割り付けられる。また、No.12(番号A−12)、No.30(番号B−12)、No.48(番号C−12)及びNo.66(番号D−12)の入力信号ピンには前記右下の入賞口19Dへの遊技玉の入賞数に関する信号が割り付けられる。更に、No.13(番号A−13)、No.31(番号B−13)、No.49(番号C−13)及びNo.67(番号D−13)の入力信号ピンには前記始動入賞口14への遊技玉の全入賞数(即ち、前記スタートに四個以上で無視された入賞数を含んだ入賞数)に関する信号が割り付けられる。
【0054】
更に、No.15〜No.18(番号A−15〜A−18)、No.33〜No.36(番号B−15〜B−18)、No.51〜No.54(番号C−15〜C−18)、No.69〜No.72(番号D−15〜D−18)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際に予備1〜予備4信号にそれぞれ割り付けられる。このような入力信号ピンはパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202及び販売機203から出力される全てのデータに対応できるように準備されているものである。
【0055】
一方、コンソール部94には電源ランプ106、通信ランプ108、入力/出力状態ランプ107、アドレス設定用のロータリースイッチ109、リセットスイッチ111、アドレスセットスイッチ112及びモード切替スイッチ113が設けられている。前記電源ランプ106は、台端末装置80に正常に電源が投入されている場合に緑色に点灯する。前記通信ランプ108は、通信が正常に行われているときに緑色点灯され、通信異常が生じている場合は赤色点灯する。
【0056】
前記入力/出力状態ランプ107は、赤色で入力信号の動作状態を示し、緑色で出力信号の動作状態を示す。前記ロータリースイッチ109は、台端末装置80自体のアドレス設定に用いられ、設定されたアドレス(番号)は台端末装置80の電源投入時に認識される。前記リセットスイッチ111は、台端末装置80を強制的にリセットする際に押し下げる。前記アドレスセットスイッチ112は、ロータリースイッチ109で設定された台端末装置80のアドレスを中継端末装置200に通知する場合に押し下げる。
【0057】
前記モード切替スイッチ113は、台端末装置80の動作モードを通常モードか緊急モードかに切り替えるものである。ここで、緊急モードとは、台端末装置80の内部プログラムに依存しない動作モードであり、決まった信号を空接点と定義してその信号の状態により、例えばパチンコ遊技機1に対して補給動作のみを行うモードである。これにより、たとえ台端末装置80の内部プログラムが破壊されても、最低の装置動作を保証している。そのために前記各コネクタ101〜104の出力信号ピンNo.1、No.4、No.7、No.10は前記玉補給装置による遊技玉タンク38への遊技玉の補給動作を制御する補給駆動出力信号に割り付けられている。また、出力信号ピンNo.2、No.5、No.8、No.11は前記発射制御基板40による打球発射装置34の動作禁止を指示するためのハンドルロック出力信号に割り付けられている。
【0058】
次に、図10はパチンコ遊技機1の遊技制御基板(主基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、図10には払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射制御基板40及び可変表示制御ユニット29内の表示制御基板90、情報出力制御基板89も示されている。遊技制御基板(主基板)31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、満タンスイッチ48及び入賞口スイッチ24A、24B、24C、24D、玉切れ検出スイッチ41、玉切れスイッチ42、賞球カウントスイッチ43からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16及び開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表示器18の点灯及び消灯を行うと共に、7セグメントLEDによる普通図柄可変表示器10と装飾ランプ25と通過記憶表示器30とを駆動するランプ・LED回路60とが搭載されている。
【0059】
前記基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56及びI/Oポート部57を含む。この実施例では、ROM54、RAM55はCPU56に内蔵されている。即ち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。尚、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54及びI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。
【0060】
更に、遊技制御基板(主基板)31には電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。尚、玉払出装置46から遊技制御基板(主基板)31に入力されるスイッチ情報もあるが、図10ではそれらは省略されている。
【0061】
遊技玉を打撃して発射する打球発射装置34は、発射制御基板40上の回路によって制御される駆動モータ47で駆動される。そして、駆動モータ47の駆動力は、打球操作ハンドル5の操作量に従って調整される。即ち、発射制御基板40上の回路によって、打球操作ハンドル5の操作量に応じた速度で遊技玉が発射されるように制御される。
【0062】
尚、この実施例では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤6に設けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示器30及び装飾ランプ25の表示制御をランプ・LED回路60を介して行うと共に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28A、28B、28C、賞球ランプ51及び玉切れランプ52の表示制御を行う。ここで、ランプ制御手段は発光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示する特別図柄可変表示器9及び普通図柄を可変表示する普通図柄可変表示器10の表示制御は表示制御基板90に搭載されている図柄制御手段によって行われる。尚、特別図柄可変表示器9の表示制御は図柄制御手段の指令により前記可変表示制御ユニット29が行うと共に、普通図柄可変表示器10の表示制御は図柄制御手段の指令によりランプ・LED回路60が行うことになる。
【0063】
図11は、前記払出制御基板37及び玉払出装置46の構成要素などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。図11に示すように、満タンスイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して遊技制御基板(主基板)31のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。
【0064】
玉切れ検出スイッチ41及び玉切れスイッチ42からの検出信号は、中継基板72及び中継基板71を介して遊技制御基板(主基板)31のI/Oポート57に入力される。玉切れ検出スイッチ41は遊技玉タンク38内の補給玉の不足を検出するスイッチであり、玉切れスイッチ42は、遊技玉通路内の遊技玉の有無を検出するスイッチである。上記玉切れ検出スイッチ41が遊技玉タンク38内の補給玉の不足を検出すると、後述する遊技制御基板31は前記玉補給装置に指示して補給玉タンク38に遊技玉を補給する。
【0065】
遊技制御基板(主基板)31のCPU56は、玉切れ検出スイッチ41又は玉切れスイッチ42からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、又は、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを送出する。玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、玉貸し処理を停止する。
【0066】
更に、賞球カウントスイッチ43及び玉貸しカウントスイッチ44からの検出信号も、中継基板72及び中継基板71を介して遊技制御基板(主基板)31のI/Oポート57に入力される。また、賞球カウントスイッチ43及び玉貸しカウントスイッチ44は、玉払出装置46の払出機構部分に設けられ、実際に払い出された払出玉を検出する。
【0067】
入賞があると、払出制御基板37には、遊技制御基板(主基板)31の出力ポート(ポートG、H)77、78から賞球個数を示す払出制御コマンドが入力される。出力ポート77は後に詳述するコマンド送信方式の8ビットのコマンドデータを出力し、出力ポート78は1ビットのストローブ信号(INT信号)を出力する。賞球個数を示す払出制御コマンドは、入力バッファ回路73を介してI/Oポート79Aに入力される。払出制御用CPU69は、I/Oポート79Aを介して払出制御コマンドを入力し、払出制御コマンドに応じて玉払出装置46を駆動して賞球払出を行う。この場合の払出倍率は、前記始動入賞口14の場合には1入賞について5玉、入賞口19A〜19Dの場合には例えば1入賞について10玉に設定されているものとする。尚、この実施例では払出制御用CPU69は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵されている。
【0068】
払出制御用CPU69は、出力ポート79Gを介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基板49に出力し、ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載されている。更に、出力ポート79Eを介して、エラー表示用LED76にエラー信号を出力する。
【0069】
さらに、払出制御基板37の入力ポート79Bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ43からの検出信号が入力される。払出制御基板37からの払出モータ45への駆動信号は、出力ポート79C及び中継基板72を介して玉払出装置46の払出機構部分における払出モータ45に伝えられる。尚、遊技制御基板(主基板)31および払出制御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されているが、図11では、それらの回路は省略されている。
【0070】
カードユニット50には、カードユニット制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット50には、端数表示スイッチ85、連結台方向表示器86、カード挿入表示ランプ87およびカード挿入口88が設けられている(図3参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED、球貸しスイッチおよび返却スイッチが接続される。
【0071】
残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の操作に応じて、球貸しスイッチ信号および返却スイッチ信号が払出制御基板37を介して与えられる。また、カードユニット50から残高表示基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および球貸し可表示信号が払出制御基板37を介して与えられる。カードユニット50と払出制御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポート79Fを介してやりとりされる。
【0072】
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、カードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニット50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッチが操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力する。そして、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち上げ、カードユニット50からのBRQ信号の立ち下がりを検出すると、払出モータ45を駆動し、所定個の貸し球を遊技者に払い出す。そして、払出が完了したら、払出制御用CPU69は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち下げる。その後、カードユニット50からのBRDY信号がオン状態でなければ、賞球払出制御を実行するものである。
【0073】
そして、これら遊技制御基板31、払出制御基板37及び表示制御基板90から前述の遊技情報の信号が情報出力制御基板89に送出される。情報出力制御基板89ではこれら遊技情報信号や機種コード情報、設定値情報などを一旦記憶して信号線91を介し、台端末装置80に送出するものである。尚、金庫201は貯留部に貯留されている現金(貨幣)を計数し、貯留している金額のデータを保持する機能と当該データを送信する上述同様のデータ送信機能を備える。また、計数機202は計数された景品玉の数に関するデータを送信する上述同様のデータ送信機能を備える。更に、販売機203もプリペイドカードを販売した結果に関するデータを保持する機能と当該データを送信する前述同様のデータ送信機能を備えているものとする。
【0074】
次に、図12は係る台端末装置80の電気回路の構成を示すブロック図である。台端末装置80の電気回路は大きく分けて論理部114と信号部116及び電源部117に分かれており、前記コンソール部94は論理部114に属し、前記Aチャンネル〜Dチャンネルの各コネクタ101〜104は信号部116に接続される。また、電源部117は論理部114と信号部116に電源を供給する二つの電源回路118及び119からなり、前記電源用コネクタ97はこの電源部117に接続され、前記通信用コネクタ99は論理部114に接続される。
【0075】
また、信号部116には前記各コネクタ101〜104の入力信号ピンに対応する入力信号制御回路121と出力信号ピンに対応する出力信号制御回路122から構成されている。そして、論理部114にはプログラムに従って台端末装置80を制御するCPU123と、プログラムやデータを格納し、また、ワークメモリとして機能するメモリ124、126と、信号カウント用のメモリ127と、信号制御LSI128と、通信チップ129と、トランシーバ131などが設けられている。前記信号制御LSI128はアドレスデコーダ、信号モード切替及び前述の如きコンソール部94の制御などを司るものである。また、前記通信用コネクタ99はトランシーバ131に接続される。
【0076】
CPU123はコネクタ101〜104に接続されたパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202や販売機203から図9に示した如き各種データを信号入力制御回路121を介して取り込み、一旦メモリ124或いは126に格納する。CPU123は取り込んだデータを中継端末装置200やホールコンピュータ204、管理コンピュータ82が受け取ることが可能なデータ様式に変換する。そして、CPU123は中継端末装置200からのポーリングに応えて、変換したデータを通信チップ129によりトランシーバ131を用いて通信用コネクタ99から信号線83に出力する。このときの通信方式はシリアル通信方式である。
【0077】
そして、中継端末装置200は自らに接続されている全台端末装置80に順次ポーリングを行ってデータを収集し、各端末装置80・・・から受け取ったデータを保持すると共に、ホールコンピュータ204からのポーリングに応えて収集したデータをホールコンピュータ204にシリアル通信方式により送信する。ホールコンピュータ204は信号線83に接続されている全中継端末装置200に順次ポーリングを行って全パチンコ遊技機1・・・や金庫201・・、計数機202・・及び販売機203のデータを収集する。
【0078】
そして、ホールコンピュータ204はこのようにして収集されたデータを管理コンピュータ82に出力する。管理コンピュータ82ではホールコンピュータ204から送信されたデータから各パチンコ遊技機1・・・の稼働状況や金庫201・・、計数機202・・及び販売機203の運転状況を集計・分析するものである。
【0079】
図14は係るホールコンピュータ204の電気回路のブロック図を示している。ホールコンピュータ204にはプログラムに従ってホールコンピュータ204を制御するCPU211と、プログラムの格納やワークメモリとして機能するメモリ212、データを格納するためのハードディスク214、表示装置としてのディスプレイ213、キーボードやマウスから成る入力装置216、通信インターフェース217、パトライトドライバ218などから構成され、前記信号線83は通信インターフェース217に接続されると共に、信号線210はパトライトドライバ218に接続される。
【0080】
そして、CPU211は通信インターフェース217を介して中継端末装置200・・から取り込んだパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202及び販売機203からのデータを一旦ハードディスク214に格納した後、同じく通信インターフェース217により当該データを管理コンピュータ82に送信する。また、管理コンピュータ82から前記補給駆動出力信号・ハンドルロック出力信号を含む不正発生データを受信した場合、一旦ハードディスク214に格納した後、通信インターフェース217から各中継端末装置200・・・に送信する。また、CPU211は上記不正発生データに基づいてパトライトドライバ218を用いて前記各遊技機設置島S1、S2、S3のパトライト205の点灯を制御する。
【0081】
次に、図13は管理コンピュータ82の電気回路のブロック図を示している。管理コンピュータ82にはプログラムに従って管理コンピュータ82を制御するCPU141と、プログラムの格納やワークメモリとして機能するメモリ142、データを格納するためのハードディスク144、表示装置としてのディスプレイ143、キーボードやマウスから成る入力装置146、通信インターフェース147などから構成され、前記信号線83はこの通信インターフェース147に接続される。
【0082】
そして、CPU141は通信インターフェース147を介してホールコンピュータ204から取り込んだパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202及び販売機203からのデータを一旦ハードディスク144に格納する。そして、入力装置146のキーボードやマウスの操作により、プログラムに従って各データを加工してディスプレイ143に表示することにより、稼働状況の管理を実行する。
【0083】
図15は係る管理コンピュータ82のディスプレイ143に表示可能なデータ表示例を示している。この画面では1番台のパチンコ遊技機1の各入賞口19A〜19D及び始動入賞口14への各入賞数と、各入賞口に対応して設定された払出倍率(1回の入賞で払い出される景品玉の数)、各入賞口への入賞によって実際に払い出された払出数、全入賞口に対する各入賞口に対応する払出数の比率及び各入賞口に対応したベースが算出されて示されている。
【0084】
遊技場においてはこれらのデータから各パチンコ遊技機1の稼働状況を判断し、釘調整などの指針とするものである。また、管理コンピュータ82はパチンコ遊技機1において発生するセーフ不正を監視する機能を有している。セーフ不正とは外部からパチンコ遊技機に不正が行われることにより、払出数や入賞数が短時間で異常な値に増加する現象を云う。図16は管理コンピュータ82における係るセーフ不正の監視機能の設定画面を示している。
【0085】
この画面ではパチンコ遊技機1の台番号順に並べて当該パチンコ遊技機1が設置された島番号、パチンコ遊技機1の機種番号及びタイプ番号が一覧形式で表示されており、更に各パチンコ遊技機1に対して規定時間とセーフ玉数(規定値)を設定する。規定時間は0分0秒〜例えば59分59秒までの範囲内で1秒単位で自由に設定可能とされ、セーフ玉数は0〜例えば9900まで10玉単位で自由に設定可能とされている。
【0086】
この場合の実施例では画面に表示された全パチンコ遊技機に対して規定時間は1分00秒、セーフ玉数は300と設定したものとする。尚、図16の画面では台番号順で規定時間、セーフ玉数を設定したが、左下の台単位、島単位、機種単位、タイプ単位枠をマウスでクリックすることにより、台単位、島単位、機種単位或いはタイプ単位で各条件を設定することが可能である。
【0087】
図17は係る台単位での設定画面を示している。実施例では1番台(1番島、40番機種、1番タイプ)の設定画面を示しており、この画面では始動入賞口14の他、左上、右上、左下及び右下の各入賞口19A、19B、19C、19Dについて規定時間とセーフ玉数をそれぞれ設定することができる。尚、設定方法は前述と同様である。
【0088】
この実施例の場合、全ての入賞口について規定時間は1分00秒とされ、セーフ玉数は始動入賞口14について140、左上の入賞口19Aについて50、右上の入賞口19Bについて30、左下の入賞口19Cについて50、右下の入賞口19Dについて30と設定されたものとする(全体ではセーフ玉数は前述の300)。
【0089】
このように設定されたものとすると、管理コンピュータ82のCPU141は1分間当たりの当該パチンコ遊技機1の前記大入賞口を除く全入賞口(14、19A〜19D)への総入賞数がセーフ玉数(300玉)を越えたか否か判定(監視)しており、1分間当たりの総入賞数が301玉以上となった場合には、不正行為が行われていると断定する。また、各入賞口(14、19A〜19D)についても1分間当たりの当該入賞口に対応する入賞数がセーフ玉数(140或いは50若しくは30)を越えたか否かについて判定しており、全体では300を越えない場合でも何れかの入賞口について1分間当たりの入賞数がそれぞれのセーフ玉数を越えた場合にも不正行為が行われているものと断定する。
【0090】
尚、係る不正行為の断定は1回ではなく、複数回継続して判定された場合、或いは、例えば10回のうち5回不正と判定された場合に断定するようにしてもよい。そのようにすることにより、不正行為の断定をより正確にすることができる。
【0091】
このようにしてCPU141は不正行為が行われていると断定した場合、当該不正行為発生の日時、台番号、発生箇所(全体若しくは何れかの入賞口)、規定時間及びセーフ玉数をハードディスク144内の不正履歴ファイル(図18)に登録する。次に、通信インターフェース147を用いて前記補給駆動出力信号・ハンドルロック出力信号を含む不正発生データをホールコンピュータ204に送信する。
【0092】
ホールコンピュータ204は係る不正発生データを管理コンピュータ82から受け取ると、ディスプレイ213に不正行為が断定されたパチンコ遊技機1の台番号及び不正発生などの当該パチンコ遊技機1を特定する警報表示を行い、店員に通報する。また、パトライトドライバ218を用いて当該不正が行われているパチンコ遊技機1が設置された遊技機設置島のパトライト205を点灯させ、警報を発する。
【0093】
次に、ホールコンピュータ204は不正発生データを中継端末装置200を介して台端末装置80に送信する。そして、台端末装置80はこの不正発生データに基づき、当該不正発生データから特定されるパチンコ遊技機1に対して前記出力信号ピンより遊技玉の補給動作を禁止する内容の補給駆動出力信号、及び、前述の如く打球発射装置34の動作を禁止するハンドルロック出力信号を出力する。当該パチンコ遊技機1のCPU56は台端末装置80の出力信号に基づき、発射制御基板40を制御して遊技玉の発射を禁止する(ハンドルロック)と共に、前記玉補給装置へ指示して玉補給を禁止する。
【0094】
このように、パチンコ遊技機1の各入賞口(14、19A〜19D)への入賞数又は全入賞口(14、19A〜19D)への総入賞数が規定時間中に規定値(セーフ玉数)を越えた場合に、不正行為と判断して警報動作(報知動作)を実行するようにしたので、外部からの不正行為により規定時間中にパチンコ遊技機1の入賞口への入賞数が異常に増加した場合には警報を発して当該不正行為につき報知することができるようになる。これにより、不正行為者による不当な景品玉の獲得を確実に発見し、阻止することが可能となる。
【0095】
また、不正判断は大入賞口を除いて行われるので、所謂特賞(大当り)外の不正を発見することができる。
【0096】
更に、不正と断定された場合には当該パチンコ遊技機1への玉補給を停止するので、遊技場に生じる損害を最小限に抑えることができるようになる。また、当該パチンコ遊技機1における遊技玉の発射も禁止して、遊技を禁止するので、それ以上の損害の拡大を確実に阻止することができるようになる。
【0097】
また、上記規定時間及び規定値は管理コンピュータ82にて任意に設定できるようにしているので、遊技場側の要望に応じて任意に不正判断基準を設定することができるようになり、不正行為を発見・阻止する上での利便性と確実性の向上を図ることができるようになる。
【0098】
特に、不正行為の判断は、パチンコ遊技機1に複数設けられた各入賞口(14、19A〜19D)毎に行うと共に、予め設定された規定時間中に、何れかの入賞口に対応する払出数が規定値(セーフ玉数)を越えた場合に、不正行為と判断するようにしたので、パチンコ遊技機1に設けられた特定の入賞口に集中して不正行為が行われているような場合にも、確実に発見して阻止することが可能となる。そして、これら各入賞口毎に規定時間及び規定値を任意に設定可能としたので、各入賞口毎に不正判断基準を設定して的確な不正行為の発見・阻止を実現することが可能となる。
【0099】
尚、実施例では不正判断に用いる入賞数又は総入賞数に大入賞口への入賞数を含めなかったが、請求項1、請求項2の発明ではそれに限らず、大入賞口への入賞数を含めて判断を行ってもよい。また、実施例の如く全ての入賞口(14、19A〜19D)への入賞数を判断対象とすること無く、遊技領域における特定の入賞口を設定して当該入賞口への入賞数により不正の判断を行ってもよい。更に、前記規定時間のカウント方法については、パチンコ遊技機のアウト玉タンクに落下する遊技玉を検出して打込玉数をカウントし、当該カウント数から経過時間(規定時間の経過)を割り出してもよく、また、遊技領域に打ち込まれる遊技玉を検出する発射玉センサなどで打込玉数をカウントし、当該カウント数から経過時間(規定時間の経過)を割り出してもよい(何故ならば、パチンコ遊技機では1分間に100個遊技玉が発射されるため、100個カウントで1分間当たりが割り出せる)。更にまた、実施例では遊技領域に遊技玉を打ち込んで遊技を行うパチンコ遊技機を例にとって説明したが、パチンコ遊技機としては入賞口への入賞に応じて得点が付与される所謂封入玉式の遊技機や映像式の遊技機でもよく、また、コイン式のパチンコ機などの遊技機にも本発明は有効である。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述した如く請求項1の発明によれば、第2の規定時間における前記複数の入賞口における総入賞数が第2の規定値を越えた場合に、その旨を報知するための報知動作を実行するようにしたので、外部からの不正行為により規定時間における複数の入賞口への総入賞数が異常に増加した場合には当該不正行為につき報知することができるようになるとともに、不正行為の判定を、遊技機に複数設けられた各入賞口毎に行うと共に、第1の規定時間中に、何れかの入賞口への入賞数が第1の規定値を越えた場合にも、その旨を報知するための報知動作を実行するようにしたので、遊技機に設けられた特定の入賞口に集中して不正行為が行われているような場合にも、確実に発見して阻止することが可能となる。また、不正と断定された場合には当該遊技機への玉補給を停止するので、遊技場に生じる損害を最小限に抑えることができるようになる。また、不正判断は大入賞口を除いて行われるので、所謂特賞外の不正を発見して阻止することができるようになるものである。更に、第1の規定値を各入賞口毎に任意に設定でき、第2の規定値を任意に設定できるようにしているので、遊技場側の要望に応じて任意に不正判断基準を設定することができるようになり、不正行為を発見・阻止する上での利便性と確実性の向上を図ることができるようになる。
【0101】
請求項2の発明によれば、第1の規定時間と第1の規定値とをそれぞれ各入賞口毎に任意に設定でき、第2の規定時間と第2の規定値とをそれぞれ任意に設定できるようにしているので、遊技場側の要望に応じて任意に不正判断基準を設定することができるようになり、不正行為を発見・阻止する上での利便性と確実性の向上を図ることができるようになる。
【0103】
請求項の発明によれば、上記各発明に加えて報知動作は当該遊技機における遊技を停止させる動作を含むので、不正による損害を最小限に抑制することができるようになるものである。
【0105】
請求項の発明によれば、各遊技機毎に不正判断基準を細かく設定することができるようになり、不正行為の発見・阻止をより一層確実に達成することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場内に設置されたパチンコ遊技機や金庫などのレイアウト、及び、各機器と台端末装置との接続例を示す図である。
【図2】本発明を適用した遊技場の管理装置の構成図である。
【図3】実施例のパチンコ遊技機(CR機)及びカードユニットの正面図である。
【図4】図3のパチンコ遊技機の遊技盤を示す拡大図である。
【図5】図3のパチンコ遊技機とカードユニットの裏面図である。
【図6】図2の台端末装置の斜視図である。
【図7】図6の台端末装置のコンソール部の正面図である。
【図8】図6の台端末装置のコネクタ配置を説明する図である。
【図9】図6の台端末装置の各コネクタの入力信号ピンの特性と信号の割付を示す図である。
【図10】図3のパチンコ遊技機の主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図11】図3のパチンコ遊技機の払出制御基板及び玉払出装置の構成要素などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。
【図12】図6の台端末装置の回路構成を示すブロック図である。
【図13】図2の管理コンピュータの回路構成を示すブロック図である。
【図14】図2のホールコンピュータの回路構成を示すブロック図である。
【図15】図13の管理コンピュータのディスプレイに表示されるデータの一例を示す図である。
【図16】図13の管理コンピュータのディスプレイに表示されるセーフ不正の監視機能設定画面を示す図である。
【図17】図13の管理コンピュータのディスプレイに表示される各台毎のセーフ不正の監視機能設定画面を示す図である。
【図18】図13の管理コンピュータが保有する不正履歴ファイルを示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
14 始動入賞口
19A〜19D 入賞口
31 遊技制御基板(主基板)
37 払出制御基板
50 カードユニット
53 基本回路
80 台端末装置
82 管理コンピュータ(管理装置)
83 信号線
89 情報出力制御基板
200 中継端末装置
204 ホールコンピュータ

Claims (4)

  1. 遊技領域に複数の入賞口を備え、各入賞口への入賞数を特定可能な情報を出力する遊技機の遊技情報を管理する遊技機の管理装置において、
    前記遊技機の各入賞口にはそれぞれ別個に入賞を検出する入賞口スイッチが設けられ、各入賞口スイッチでの検出により遊技機から出力された前記各入賞口別の入賞数をそれぞれ特定可能な情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段にて入力した前記各入賞口別の入賞数をそれぞれ特定可能な情報に基づいて、第1の規定時間における前記各入賞口への入賞数が該入賞口に対して設定された第1の規定値を越えたか否かを判定する各入賞口判定手段と、
    各入賞口毎の入賞数に対する前記第1の規定値を各入賞口毎に別個に設定可能な第1の設定手段と、
    前記入力手段にて入力した前記各入賞口別の入賞数をそれぞれ特定可能な情報に基づいて、第2の規定時間における、前記複数の入賞口のうち大当り遊技状態において開放する大入賞口を除く全入賞口の総入賞数を集計し、該集計した前記大入賞口を除く全入賞口の総入賞数が第2の規定値を越えたか否かを判定する総入賞数判定手段と、
    前記大入賞口を除く全入賞口の総入賞数に対する前記第2の規定値を設定可能な第2の設定手段と、
    前記各入賞口判定手段が、前記各入賞口の内いずれかの入賞口で前記第1の規定時間における前記入賞口への入賞数が該入賞口に対して設定された前記第1の規定値を越えたと判定した場合、前記総入賞数判定手段が、前記第2の規定時間における前記大入賞口を除く全入賞口の総入賞数が前記第2の規定値を越えたと判定した場合、上記両何れの場合においても不正遊技機を特定して報知するための報知動作を実行する報知動作実行手段と、
    前記不正遊技機として特定された遊技機への遊技玉の補給動作を禁止させる補給動作禁止手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機の管理装置。
  2. 前記第1の設定手段は、前記第1の規定時間と前記第1の規定値とをそれぞれ各入賞口毎に別個に設定可能であり、
    前記第2の設定手段は、前記第2の規定時間と前記第2の規定値とをそれぞれ設定可能である、
    ことを特徴とする請求項1の遊技機の管理装置。
  3. 前記報知動作実行手段が実行する報知動作は当該遊技機における遊技を停止させる動作を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2の遊技機の管理装置。
  4. 前記第1の設定手段は、前記各入賞口毎の前記第1の規定値を各遊技機毎に設定可能であり、
    前記第2の設定手段は、前記第2の規定値を各遊技機毎に設定可能である、
    ことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の遊技機の管理装置。
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