JP4440435B2 - 遊技場の管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表される遊技機が設置された遊技場の管理システムに関し、詳しくは、遊技場において、各遊技機からの遊技情報や、台間玉貸機、金庫・計数機などの遊技機周辺装置からの情報を台端末装置を介して管理装置(後述する如きホールコンピュータと管理コンピュータにて構成される)に収集し、管理するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
複数台の遊技機が設置された遊技場では、各遊技機について複数の遊技情報を検出して集計管理等を行う必要がある。そこで、従来よりこの種遊技場においては、例えば特開平9−10412号公報に示されるように、遊技機毎に台端末装置(公報では台管理装置と称している)を設け、この台端末装置に先ず遊技機からの各種遊技情報を入力し、その後、台端末装置から通信線を介してホールコンピュータ(遊技機設置島毎に設けられる中継端末装置を介して送信する場合もある)に遊技情報を送信する。そして、このホールコンピュータにて収集された情報を管理コンピュータにて集計管理する方式が採られている。
【0003】
一方、遊技場にはこれら遊技機の他に、台間玉貸機や、当該台間玉貸機に投入された貨幣を集金する金庫や、遊技を通じて遊技者が獲得した景品玉などを計数する計数機が複数台設置される。また、遊技に使用される遊技価値(度数)が書き込まれたプリペイドカードを販売するための販売機なども遊技場には複数台設置される。
【0004】
そして、これら複数台の遊技機や、台間玉貸機、金庫、計数機及び販売機などの遊技機周辺装置からの情報もホールコンピュータに収集し、管理コンピュータで管理する必要があるが、これら遊技機周辺装置からの情報は一般的にはホールコンピュータに直接入力されず、一旦台端末装置で収集し、そこで管理コンピュータが収集可能な通信方式のデータに変換してホールコンピュータに入力させている。従って、各機器にそれぞれ台端末装置を設けていてはその台数も極めて多くなる。そこで、従来より台端末装置には例えば4カ所の接続部を形成しておき、一台の台端末装置に最大4台の遊技機や前記遊技機周辺装置を接続して、台端末装置にてまとめてホールコンピュータに情報を送出できる構成とすることで、台端末装置の設置台数を削減する方策が採られていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、台端末装置には一台に複数台(例えば4台)の機器が接続できるものであるが、従来では管理コンピュータ側で一台の台端末装置について一種類の機器しか認識することができなかったため、台端末装置の全ての接続部を使用するためには4台の遊技機、4台の金庫、4台の計数機、4台の販売機を接続する以外になかった。
【0006】
そのため、台番号1番の遊技機から順次台端末装置に接続していって最後に2台の遊技機が余った場合、当該2台の遊技機を台端末装置に接続する以外、当該台端末装置の残りの接続部は空いたままとならざるを得なかった。これは金庫や計数機、販売機の場合についても同様であり、未使用の接続部が存在する分、台端末装置に無駄が生じ、その有効利用が図れなくなる問題があった。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、遊技場に設置された遊技機やその周辺装置などの遊技用装置を管理する上で、端末装置の有効利用を図ることができる管理システムを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の遊技場の管理システムは、遊技場に設けられる複数種別の遊技用装置の稼働に基づく稼働情報を収集して管理する管理装置と、前記遊技用装置から稼働に基づいて出力される稼働信号を入力し、該稼働信号に基づく情報を前記管理装置が収集可能に出力する複数の端末装置を含んで構成される遊技場の管理システムであって、
前記複数種別の遊技用装置は、自己の装置種別を示す情報を出力せず、
前記各端末装置は、複数の遊技用装置から出力される稼働信号を入力するための複数の入力端子を備え、
該複数の入力端子各々は、所定の順序で順序付けられており、
前記管理装置は、
少なくとも同一種別の遊技用装置および前記複数の端末装置を個々に識別可能であるとともに、所定の順序で順序付けられた遊技用装置番号および前記複数の端末装置各々の端末装置番号に対応付けて、該遊技用装置番号の遊技用装置の稼働情報を管理するとともに、
前記端末装置が備える複数の入力端子各々について、該入力端子に接続される遊技用装置の種別を設定するための種別設定手段と、
前記遊技用装置の種別毎に、管理する稼働情報の種類を記憶する記憶手段と、
前記種別設定手段により、同一種別の前記遊技用装置が、前記順序が連続する前記複数の入力端子各々に対して該順序の昇順と前記端末装置番号とで特定される前記複数の端末装置全体の入力端子群の昇順と前記遊技用装置番号の昇順とが対応するように接続される旨を設定するときに、該接続される複数の遊技用装置の遊技用装置番号および端末装置番号のうちの先頭の遊技用装置番号および端末装置番号並びに終端の遊技用装置番号を特定可能な情報、および前記複数の入力端子のうち割り当てを開始する割当開始入力端子を示す情報、を操作者が指定するための指定手段と、
該指定手段における指定内容に基づいて、前記割当開始入力端子から前記順序が昇順に連続する各入力端子に対して、前記先頭の遊技用装置番号および端末装置番号から終端の遊技用装置番号および端末装置番号までの各遊技用装置番号および端末装置番号を昇順に割り当てる割当手段と、
を備え、
前記端末装置から出力された前記稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力端子に対して設定された遊技用装置の種別に対応して前記記憶手段に記憶されている種類の稼働情報として認識して収集し、管理するとともに、各入力端子に入力された稼働信号に基づく稼働情報を、該入力端子に割り当てられた遊技用装置番号および端末装置番号に対応付けて管理することを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、一台の端末装置に対し複数種類の遊技用装置からの稼働信号を入力しても、管理装置側で遊技用装置の種別に対応した種類の稼働情報として管理することが可能となり、端末装置の入力端子の空き端子を減少させてシステムのコストダウンを図ることができるようになるとともに、割り当てを開始する先頭の遊技用装置の遊技用装置番号および端末装置番号、割り当てを終了する終端の遊技用装置の遊技用装置番号を特定可能な情報、および割り当てを開始する入力端子を示す情報を指定することにより、各入力端子に対応する遊技用装置番号の割り当てを実施できる。
【0012】
請求項2の発明の遊技場の管理システムは、前記入力端子は、前記遊技用装置から出力される複数種類の稼働信号を入力するための複数の入力信号ピンを備え、
前記記憶手段は、前記遊技用装置の種別毎に、各入力信号ピンに対応する稼働情報の種類を記憶し、
前記管理装置は、前記端末装置から出力された前記稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力信号ピンに対応して前記記憶手段に記憶されている種類の稼働情報として認識して収集し、管理することを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明によれば、各入力信号ピンに入力される稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力信号ピンに対応する種類の稼働情報として認識して収集し、管理することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態を詳述する。図1は遊技場内に設置された遊技機や金庫などの遊技用装置のレイアウト、及び、各機器と台端末装置との接続例を示し、図2は本発明を適用した遊技場の管理システムの構成図を示している。
【0019】
遊技場には複数台のパチンコ遊技機(CR機)1・・が各パチンコ遊技機1に対応して設けられたカードユニット50を挟んで並設され、図1に示す如く遊技機設置島S1、S2、S3を構成している。尚、パチンコ遊技機1が現金機の場合、カードユニットの箇所には台間玉貸機が設けられることになる。図1に示した実施例の遊技機設置島S1とS2は島の両面にパチンコ遊技機1・・・が設置されており、遊技機設置島S3は遊技場の壁面に沿ってパチンコ遊技機1・・・を設置している。また、遊技機設置島S1の場合には1番のパチンコ遊技機1(1番台)が島S1の一面の向かって左端(図の上側)に位置し、その右に2番台、3番台、5番台、6番台、7番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置されており、遊技機設置島S1の他面も次の8番台が向かって左端(図の下側)に位置し、その右に10番台、11番台、12番台、13番台、15番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置されている(後述する正順)。
【0020】
一方、遊技機設置島S2の場合も次の16番のパチンコ遊技機1(16番台)が島S2の一面の向かって左端(図の上側)に位置し、その右に17番台、18番台、20番台、21番台、22番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置されているが、遊技機設置島S2の他面には次の23番台が向かって右端(図の上側)に位置し、その左に25番台、26番台、27番台、28番台、30番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置された配置とされている(後述する逆順)。
【0021】
また、遊技機設置島S3も次の31番台が向かって右端(図の下側)に位置し、その左に32番台、33番台、35番台、36番台、37番台がそれぞれカードユニット50を挟んで設置された配置とされている(後述する逆順)。
【0022】
更に、遊技機設置島S1の一端部(図の下側)にはカードユニット50にて投入された貨幣、即ち、遊技に使用された現金を集金・回収し、貯留する貯留部(貯留手段)を備えた金庫(1番金庫)201が設置され、他端部には遊技者が獲得した景品玉、即ち、パチンコ遊技機1による遊技により遊技者に付与された景品玉(遊技媒体)を計数するための計数機(1番計数機)202が設置されている。
【0023】
また、遊技機設置島S2の一端部(図の下側)にも金庫(2番金庫)201が設置され、他端部には計数機(3番計数機)202が設置されている。そして、遊技機設置島S3の一端部(図の下側)にも金庫(3番金庫)201が設置されている。尚、これら計数機は各パチンコ遊技機1に対応して設けられてもよい。
【0024】
遊技場にはこれらの機器の他にも壁面に沿って計数機(2番計数機)202や計数機(4番計数機)202が設置されると共に、これら計数機202、202の間に位置して遊技に使用する有価価値(度数)が記録された遊技用のプリペイドカードを販売するための販売機(1番販売機)203が設置されている。そして、これらパチンコ遊技機1やその周辺装置である金庫201、計数機202、販売機203が実施例の場合の遊技用装置となる。
【0025】
これらパチンコ遊技機1・・・、金庫201・・、計数機202・・、販売機203などの遊技用装置は何れも端末装置としての台端末装置80に接続されている。この場合、一台の台端末装置80には4台の機器が接続される。尚、図1は台端末装置80への接続例を示しており、実際には全てのパチンコ遊技機1・・・などの機器が台端末装置80に接続されるものである。
【0026】
次に図2において、82及び204は管理装置を構成する管理コンピュータ及びホールコンピュータであり、ホールコンピュータ204には中継端末装置200を介し、信号線(2線式ツイストペアシールド線など)83により各台端末装置80・・・が接続されている。この中継端末装置200は図1の全遊技機設置島S1、S2、S3に対応して設けられるか、各遊技機設置島にそれぞれ設けられるものであり、遊技場内の機器を系統分けして各台端末装置80からデータを収集し、ホールコンピュータ204に送信するために用いられる。
【0027】
尚、この中継端末装置200を介さず、直接台端末装置80からホールコンピュータ204にデータを送信するようにしてもよい。更にホールコンピュータ204は管理コンピュータ82に信号線83で接続されている。
【0028】
前記台端末装置80はそれに接続されたパチンコ遊技機1から後述する遊技情報に関する遊技データ(パチンコ遊技機1の稼働に基づく情報)を受信すると共に、金庫201、計数機202、販売機203からデータ(稼働に基づく情報)を受信する。そして、中継端末装置200からのポーリングに応えて信号線83を介し、例えばシリアル通信方式にてデータを中継端末装置200に送信する。
【0029】
そして、中継端末装置200はホールコンピュータ204からのポーリングに応えて各台端末装置80・・・から受信したデータをホールコンピュータ204に送信する。ホールコンピュータ204はこのようにして中継端末装置200・・を介し、台端末装置80・・から収集したデータを管理コンピュータ82に送出する。管理コンピュータ82では受信したデータから各パチンコ遊技機1や金庫201、計数機202、販売機203の稼動状況を管理する。
【0030】
次に、図3は実施例のパチンコ遊技機(CR機)1及びカードユニット50の正面図、図4は図3のパチンコ遊技機1の遊技盤6を示す拡大図、図5はパチンコ遊技機1とカードユニット50の裏面図を示している。
【0031】
尚、以下の実施例では、パチンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明における遊技機はパチンコ遊技機に限られず、例えばコイン遊技機等であってもよい。また、画像式の遊技機やスロット機にも適用することもできる。
【0032】
図3及び図4に示すように、パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠2の下部表面には打玉供給皿3がある。打玉供給皿3の下部には、打玉供給皿3からあふれた貯留玉を貯留する余剰玉受皿4と打玉(遊技媒体)を発射する打球操作ハンドル5が設けられている。ガラス扉枠2の後方には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が設けられている。
【0033】
遊技領域7の中央付近には、複数種類の図柄を可変表示するための特別図柄可変表示器9と7セグメントLEDによる普通図柄可変表示器10とを含む可変表示装置8が設けられている。また、普通図柄可変表示器10の両側には、4個のLEDからなる通過記憶表示器(普通図柄用記憶表示器)30が設けられている。この実施の形態では、特別図柄可変表示器9には、「左」、「中」、「右」の3つの図柄表示エリアがある。
【0034】
可変表示装置8の向かって左側には、打玉を導く通過ゲート11が設けられている。通過ゲート11を通過した打玉は、玉出口13を経て始動入賞口14の方向に導かれる。通過ゲート11と玉出口13との間の通路には、通過ゲート11を通過した打玉を検出するゲートスイッチ12がある。また、始動入賞口14に入った入賞玉は、遊技盤6の背面に導かれ、始動口スイッチ17によって検出される。また、始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。
【0035】
可変入賞球装置15の下部には、特定遊技状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開状態とされる開閉板20が設けられている。この実施例では、開閉板20が大入賞口を開閉する手段となる。開閉板20から遊技盤6の背面に導かれた入賞玉のうち一方(Vゾーン)に入った入賞玉はVカウントスイッチ22で検出される。また、開閉板20からの入賞玉はカウントスイッチ23で検出される。可変表示装置8の下部には、始動入賞口14に入った入賞玉数を表示する4個の表示部を有する始動入賞記憶表示器18が設けられている。この実施例では、4個を上限として、始動入賞がある毎に、始動入賞記憶表示器18は点灯している表示部を1つずつ増やす。そして、特別図柄可変表示器9の可変表示が開始される毎に、点灯している表示部を1つ減らす。
【0036】
遊技盤6には、複数の入賞口19A、19B、19C、19Dが設けられ、遊技玉の入賞口19A、19B、19C、19Dへの入賞は入賞口スイッチ24A、24B、24C、24Dによって検出される。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示される装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかった打玉を吸収するアウト口26がある。また、遊技領域7の外側のガラス扉枠2の左右上部には、効果音を発する2つのスピーカ27が設けられている。更に、遊技領域7の外周のガラス扉枠2には、遊技効果LED28Aおよび遊技効果ランプ28B、28Cが設けられている。
【0037】
そして、この実施例では一方のスピーカ27の近傍のガラス扉枠2に、景品玉払出時に点灯する賞球ランプ51が設けられ、他方のスピーカ27の近傍のガラス扉枠2に補給玉が切れたときに点灯する玉切れランプ52が設けられている。更に、図3には前述の如くパチンコ遊技機1に隣接して設置され、プリペイドカードが挿入されることにより玉貸しを可能にするカードユニット50が設けられている。
【0038】
このカードユニット50の前面には、使用可能状態であるか否かを示す使用可表示ランプ84、カード内に記録された残額情報に端数(100円未満の数)が存在する場合にその端数を打球供給皿3の近傍に設けられた度数表示LEDに表示させるための端数表示スイッチ85、連結台方向表示器86、カードユニット50内にカードが挿入されていることを表示するカード挿入表示ランプ87、記録媒体としてのプリペイドカードが挿入されるカード挿入口88が設けられ、このカードユニット50内にはカードリーダライタが取り付けられている。
【0039】
打球発射装置34(図5)から発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。打玉が通過ゲート11を通ってゲートスイッチ12で検出されると、普通図柄可変表示器10の表示数字が連続的に変化する状態になる。また、打玉が始動入賞口14に入り始動口スイッチ17で検出されると、図柄の変動を開始できる状態であれば、特別図柄可変表示器9内の図柄が回転を始める(可変開始)。図柄の変動を開始できる状態でなければ、始動入賞記憶を一つ増やす。
【0040】
特別図柄可変表示器9内の画像の回転は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の画像の組み合わせが大当り図柄の組み合わせであると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打玉が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打玉が大入賞口に入賞し、Vカウントスイッチ22で検出されると継続権が発生し、開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は所定回数(例えば15ラウンド)許容される。
【0041】
停止時に特別図柄可変表示器9内に表示された画像の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が高くなる。即ち、高確率状態という遊技者にとって更に有利な状態となる。また、普通図柄可変表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄「7」等)である場合に、可変入賞球装置15が所定時間だけ開状態になる。さらに、高確率状態では、普通図柄可変表示器10における停止図柄が当り図柄になる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の開放時間と開放回数が高められる。
【0042】
次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造について図5を参照して説明する。
可変表示装置8の背面では、図5に示すように、機構板36の上部に遊技玉タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技玉が遊技玉タンク38に供給される。遊技玉タンク38内の遊技玉は、誘導樋39を通って玉払出装置46(図10)に至る。
【0043】
機構板36には、特別図柄可変表示器9を制御する可変表示制御ユニット29、基板ケース32に覆われて遊技制御用マイクロコンピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、景品玉などの払出制御を行う払出制御用マイクロコンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置されている。さらに、機構板36の下部には、モータの回転力を利用して打玉を遊技領域7に発射する打球発射装置34と、打球操作ハンドル5の操作に基づいて打球発射装置34の制御を行う打球制御用マイクロコンピュータ等が搭載された発射制御基板40、遊技効果LED28A、遊技効果ランプ28B、28C、賞球ランプ51および玉切れランプ52の制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載されたランプ制御基板35と、スピーカ27から出力する音声の制御を行うマイクロコンピュータ等が搭載された音声制御基板70が設置されている。
【0044】
更に、遊技玉タンク38の側方には情報出力制御基板89が取り付けられている。この情報出力制御基板89には上記遊技制御基板(主基板)31、払出制御基板37及び表示制御基板90がハーネスにより接続されている。そして、この情報出力制御基板89が信号線91(同様に2線式ツイストペアシールド線など)により前記台端末装置80に接続されることになる。
【0045】
次に、図6は台端末装置80の斜視図を示し、図7は台端末装置80のコンソール部94の拡大正面図を示している。また、図8は台端末装置80のコネクタ配置を示している。台端末装置80は図6に示す如き略矩形状の外装ケース92の前面93にコンソール部94を備えており、外装ケース92の左側面96の上部には電源用コネクタ97が設けられ、更に、外装ケース92の右側面98の上部には通信用コネクタ99が設けられている。
【0046】
そして、左側面96の電源用コネクタ97の下側には入力端子としてのAチャンネルのコネクタ101が設けられ、外装ケース92の下面100の左側にはこれも入力端子としてのBチャンネルのコネクタ102が設けられている。また、下面100の右側には入力端子としてのCチャンネルのコネクタ103が設けられ、右側面98の通信用コネクタ99の下側には入力端子としてのDチャンネルのコネクタ104が設けられている。
【0047】
即ち、これらAチャンネル、Bチャンネル、Cチャンネル、Dチャンネルの各コネクタ101、102、103、104は、図8に示されるように台端末装置80の向かって左側から下側を回って右側に至る外装ケース92の各面96、100、98に順次並んで配設されている。前記Aチャンネルのコネクタ101はNo.1〜18までの18本の入力信号ピン(番号A−1〜A−18)とNo.1〜3までの3本の出力信号ピンを備えており、Bチャンネルのコネクタ102は入力部としてのNo.19〜36までの18本の入力信号ピン(番号B−1〜B−18)とNo.4〜6までの3本の出力信号ピンを備えている。
【0048】
また、Cチャンネルのコネクタ103は入力部としてのNo.37〜54までの18本の入力信号ピン(番号C−1〜C−18)とNo.7〜9までの3本の出力信号ピンを備えており、Dチャンネルのコネクタ104は入力部としてのNo.55〜72までの18本の入力信号ピン(番号D−1〜D−18)とNo.10〜12までの3本の出力信号ピンを備えている。係る4箇所のコネクタ101〜104は何れも同様の構造であり、これらのコネクタ101〜104にパチンコ遊技機1からの信号線91が着脱可能に接続され、後述するような遊技情報の信号が入力されると共に、遊技場内の台間玉貸機や前記金庫201、計数機202、販売機203からの信号線が着脱可能に接続されるよう構成されている。
【0049】
図9はこれら各コネクタ101〜104の入力信号ピンの特性と信号の割付を示している。尚、この図の特性において「接点」とあるのは出力電圧を伴わない接点信号を示し、「接点電圧」とあるのは接点信号と電圧信号の双方に対応することを示す。この場合、No.1(番号A−1)、No.19(番号B−1)、No.37(番号C−1)、No.55(番号D−1)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にはセーブ玉信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には現金合計信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際には交換玉信号に割り付けられ、販売機203が接続される際には販売売上信号に割り付けられる。
【0050】
また、No.2(番号A−2)、No.20(番号B−2)、No.38(番号C−2)、No.56(番号D−2)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にはアウト玉信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には100円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際には返却玉信号に割り付けられ、販売機203が接続される際にはボタン1信号に割り付けられる。更に、No.3(番号A−3)、No.21(番号B−3)、No.39(番号C−3)、No.57(番号D−3)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際には特賞信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には500円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際にはリプレイ玉信号に割り付けられ、販売機203が接続される際にはボタン2信号に割り付けられる。
【0051】
また、No.4(番号A−4)、No.22(番号B−4)、No.40(番号C−4)、No.58(番号D−4)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にはスタート(始動入賞)信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には1000円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際の割付は無く、販売機203が接続される際にはボタン3信号に割り付けられる。更に、No.5(番号A−5)、No.23(番号B−5)、No.41(番号C−5)、No.59(番号D−5)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際には確変(確率変動)信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には2000円信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際の割付は無く、販売機203が接続される際にはボタン4信号に割り付けられる。
【0052】
また、No.6(番号A−6)、No.24(番号B−6)、No.42(番号C−6)、No.60(番号D−6)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際には空接点信号に割り付けられ、金庫201が接続される際の割付は無い。また、計数機202が接続される際の割付は無く、販売機203が接続される際にはボタン5信号に割り付けられる。更に、No.7(番号A−7)、No.25(番号B−7)、No.43(番号C−7)、No.61(番号D−7)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1に対応して設けられる台間玉貸機が接続される際には現金合計信号に割り付けられ、金庫201が接続される際には金庫異常信号に割り付けられる。また、計数機202が接続される際には計数機異常信号に割り付けられ、販売機203が接続される際にはプレミアム計信号に割り付けられる。
【0053】
また、No.8(番号A−8)、No.26(番号B−8)、No.44(番号C−8)、No.62(番号D−8)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際にCR/RB信号に割り付けられ、No.9〜No.14(番号A−9〜A−14)、No.27〜No.32(番号B−9〜B−14)、No.45〜No.50(番号C−9〜C−14)、No.63〜No.68(番号D−9〜D−14)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際に入力1〜入力6信号にそれぞれ割り付けられる。更に、No.15〜No.18(番号A−15〜A−18)、No.33〜No.36(番号B−15〜B−18)、No.51〜No.54(番号C−15〜C−18)、No.69〜No.72(番号D−15〜D−18)の入力信号ピンは、パチンコ遊技機1が接続される際に予備1〜予備4信号にそれぞれ割り付けられる。このような入力信号ピンはパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202及び販売機203から出力される全てのデータに対応できるように準備されているものである。
【0054】
一方、コンソール部94には電源ランプ106、通信ランプ108、入力/出力状態ランプ107、アドレス設定用のロータリースイッチ109、リセットスイッチ111、アドレスセットスイッチ112及びモード切替スイッチ113が設けられている。前記電源ランプ106は、台端末装置80に正常に電源が投入されている場合に緑色に点灯する。前記通信ランプ108は、通信が正常に行われているときに緑色点灯され、通信異常が生じている場合は赤色点灯する。
【0055】
前記入力/出力状態ランプ107は、赤色で入力信号の動作状態を示し、緑色で出力信号の動作状態を示す。前記ロータリースイッチ109は、台端末装置80自体のアドレス設定に用いられ、設定されたアドレス(番号)は台端末装置80の電源投入時に認識される。前記リセットスイッチ111は、台端末装置80を強制的にリセットする際に押し下げる。前記アドレスセットスイッチ112は、ロータリースイッチ109で設定された台端末装置80のアドレスを中継端末装置200に通知する場合に押し下げる。
【0056】
前記モード切替スイッチ113は、台端末装置80の動作モードを通常モードか緊急モードかに切り替えるものである。ここで、緊急モードとは、台端末装置80の内部プログラムに依存しない動作モードであり、決まった信号を空接点と定義してその信号の状態により、例えばパチンコ遊技機1に対して補給動作のみを行うモードである。これにより、たとえ台端末装置80の内部プログラムが破壊されても、最低の装置動作を保証している。そのために前記各コネクタ101〜104の出力信号ピンNo.1、No.4、No.7、No.10は補給駆動出力信号に割り付けられている。
【0057】
次に、図10はパチンコ遊技機1の遊技制御基板(主基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、図10には払出制御基板37、ランプ制御基板35、音制御基板70、発射制御基板40及び可変表示制御ユニット29内の表示制御基板90、情報出力制御基板89も示されている。遊技制御基板(主基板)31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、満タンスイッチ48及び入賞口スイッチ24A、24B、24C、24D、玉切れ検出スイッチ41、玉切れスイッチ42、賞球カウントスイッチ43からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16及び開閉板20を開閉するソレノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路59と、始動記憶表示器18の点灯及び消灯を行うと共に、7セグメントLEDによる普通図柄可変表示器10と装飾ランプ25と通過記憶表示器30とを駆動するランプ・LED回路60とが搭載されている。
【0058】
前記基本回路53は、ゲーム制御用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段の一例であるRAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行うCPU56及びI/Oポート部57を含む。この実施例では、ROM54、RAM55はCPU56に内蔵されている。即ち、CPU56は、1チップマイクロコンピュータである。尚、1チップマイクロコンピュータは、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、ROM54及びI/Oポート部57は外付けであっても内蔵されていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイクロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。
【0059】
更に、遊技制御基板(主基板)31には電源投入時に基本回路53をリセットするための初期リセット回路65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部57のうちのいずれかのI/Oポートを選択するための信号を出力するアドレスデコード回路67とが設けられている。尚、玉払出装置46から遊技制御基板(主基板)31に入力されるスイッチ情報もあるが、図10ではそれらは省略されている。
【0060】
打玉を打撃して発射する打球発射装置34は、発射制御基板40上の回路によって制御される駆動モータ47で駆動される。そして、駆動モータ47の駆動力は、打球操作ハンドル5の操作量に従って調整される。即ち、発射制御基板40上の回路によって、打球操作ハンドル5の操作量に応じた速度で打玉が発射されるように制御される。
【0061】
尚、この実施例では、ランプ制御基板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤6に設けられている始動記憶表示器18、ゲート通過記憶表示器30及び装飾ランプ25の表示制御をランプ・LED回路60を介して行うと共に、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED28A、28B、28C、賞球ランプ51及び玉切れランプ52の表示制御を行う。ここで、ランプ制御手段は発光体制御手段の一例である。また、特別図柄を可変表示する特別図柄可変表示器9及び普通図柄を可変表示する普通図柄可変表示器10の表示制御は表示制御基板90に搭載されている図柄制御手段によって行われる。尚、特別図柄可変表示器9の表示制御は図柄制御手段の指令により前記可変表示制御ユニット29が行うと共に、普通図柄可変表示器10の表示制御は図柄制御手段の指令によりランプ・LED回路60が行うことになる。
【0062】
図11は、前記払出制御基板37及び玉払出装置46の構成要素などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。図11に示すように、満タンスイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して遊技制御基板(主基板)31のI/Oポート57に入力される。満タンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。
【0063】
玉切れ検出スイッチ41及び玉切れスイッチ42からの検出信号は、中継基板72及び中継基板71を介して遊技制御基板(主基板)31のI/Oポート57に入力される。玉切れ検出スイッチ41は遊技玉タンク38内の補給玉の不足を検出するスイッチであり、玉切れスイッチ42は、遊技玉通路内の打玉の有無を検出するスイッチである。
【0064】
遊技制御基板(主基板)31のCPU56は、玉切れ検出スイッチ41又は玉切れスイッチ42からの検出信号が玉切れ状態を示しているか、又は、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状態を示していると、玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを送出する。玉貸し禁止を指示する払出制御コマンドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、玉貸し処理を停止する。
【0065】
更に、賞球カウントスイッチ43及び玉貸しカウントスイッチ44からの検出信号も、中継基板72及び中継基板71を介して遊技制御基板(主基板)31のI/Oポート57に入力される。また、賞球カウントスイッチ43及び玉貸しカウントスイッチ44は、玉払出装置46の払出機構部分に設けられ、実際に払い出された払出玉を検出する。
【0066】
入賞があると、払出制御基板37には、遊技制御基板(主基板)31の出力ポート(ポートG、H)77、78から賞球個数を示す払出制御コマンドが入力される。出力ポート77は後に詳述するコマンド送信方式の8ビットのコマンドデータを出力し、出力ポート78は1ビットのストローブ信号(INT信号)を出力する。賞球個数を示す払出制御コマンドは、入力バッファ回路73を介してI/Oポート79Aに入力される。払出制御用CPU69は、I/Oポート79Aを介して払出制御コマンドを入力し、払出制御コマンドに応じて玉払出装置46を駆動して賞球払出を行う。尚、この実施例では払出制御用CPU69は、1チップマイクロコンピュータであり、少なくともRAMが内蔵されている。
【0067】
払出制御用CPU69は、出力ポート79Gを介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミナル基板49に出力し、ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基板75にはブザーが搭載されている。更に、出力ポート79Eを介して、エラー表示用LED76にエラー信号を出力する。
【0068】
さらに、払出制御基板37の入力ポート79Bには、中継基板72を介して、賞球カウントスイッチ43からの検出信号が入力される。払出制御基板37からの払出モータ45への駆動信号は、出力ポート79C及び中継基板72を介して玉払出装置46の払出機構部分における払出モータ45に伝えられる。尚、遊技制御基板(主基板)31および払出制御基板37には、ソレノイドおよびモータやランプを駆動するためのドライバ回路が搭載されているが、図11では、それらの回路は省略されている。
【0069】
カードユニット50には、カードユニット制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、カードユニット50には、端数表示スイッチ85、連結台方向表示器86、カード挿入表示ランプ87およびカード挿入口88が設けられている(図3参照)。残高表示基板74には、打球供給皿3の近傍に設けられている度数表示LED、球貸しスイッチおよび返却スイッチが接続される。
【0070】
残高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の操作に応じて、球貸しスイッチ信号および返却スイッチ信号が払出制御基板37を介して与えられる。また、カードユニット50から残高表示基板74には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信号および球貸し可表示信号が払出制御基板37を介して与えられる。カードユニット50と払出制御基板37の間では、ユニット操作信号(BRDY信号)、球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し完了信号(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)がI/Oポート79Fを介してやりとりされる。
【0071】
パチンコ遊技機1の電源が投入されると、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、カードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニット50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッチが操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力する。そして、払出制御基板37の払出制御用CPU69は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち上げ、カードユニット50からのBRQ信号の立ち下がりを検出すると、払出モータ45を駆動し、所定個の貸し球を遊技者に払い出す。そして、払出が完了したら、払出制御用CPU69は、カードユニット50に対するEXS信号を立ち下げる。その後、カードユニット50からのBRDY信号がオン状態でなければ、賞球払出制御を実行するものである。
【0072】
そして、これら遊技制御基板31、払出制御基板37及び表示制御基板90から前述の遊技情報の信号が情報出力制御基板89に送出される。情報出力制御基板89ではこれら遊技情報信号や機種コード情報、設定値情報などを一旦記憶して信号線91を介し、台端末装置80に送出するものである。尚、金庫201は貯留部に貯留されている現金(貨幣)を計数し、貯留している金額のデータを保持する機能と当該データを送信する上述同様のデータ送信機能を備える。また、計数機202は計数された景品玉の数に関するデータを送信する上述同様のデータ送信機能を備える。更に、販売機203もプリペイドカードを販売した結果に関するデータを保持する機能と当該データを送信する前述同様のデータ送信機能を備えているものとする。
【0073】
次に、図12は係る台端末装置80の電気回路の構成を示すブロック図である。台端末装置80の電気回路は大きく分けて論理部114と信号部116及び電源部117に分かれており、前記コンソール部94は論理部114に属し、前記Aチャンネル〜Dチャンネルの各コネクタ101〜104は信号部116に接続される。また、電源部117は論理部114と信号部116に電源を供給する二つの電源回路118及び119からなり、前記電源用コネクタ97はこの電源部117に接続され、前記通信用コネクタ99は論理部114に接続される。
【0074】
また、信号部116には前記各コネクタ101〜104の入力信号ピンに対応する入力信号制御回路121と出力信号ピンに対応する出力信号制御回路122から構成されている。そして、論理部114にはプログラムに従って台端末装置80を制御するCPU123と、プログラムやデータを格納し、また、ワークメモリとして機能するメモリ124、126と、信号カウント用のメモリ127と、信号制御LSI128と、通信チップ129と、トランシーバ131などが設けられている。前記信号制御LSI128はアドレスデコーダ、信号モード切替及び前述の如きコンソール部94の制御などを司るものである。また、前記通信用コネクタ99はトランシーバ131に接続される。
【0075】
CPU123はコネクタ101〜104に接続されたパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202や販売機203から図9に示した如き各種データを信号入力制御回路121を介して取り込み、一旦メモリ124或いは126に格納する。CPU123は取り込んだデータを中継端末装置200やホールコンピュータ204、管理コンピュータ82が受け取ることが可能なデータ様式に変換する。そして、CPU123は中継端末装置200からのポーリングに応えて、変換したデータを通信チップ129によりトランシーバ131を用いて通信用コネクタ99から信号線83に出力する。このときの通信方式はシリアル通信方式である。
【0076】
そして、中継端末装置200は自らに接続されている全台端末装置80に順次ポーリングを行ってデータを収集し、各端末装置80・・・から受け取ったデータを保持すると共に、ホールコンピュータ204からのポーリングに応えて収集したデータをホールコンピュータ204にシリアル通信方式により送信する。ホールコンピュータ204は信号線83に接続されている全中継端末装置200に順次ポーリングを行って全パチンコ遊技機1・・・や金庫201・・、計数機202・・及び販売機203のデータを収集する。
【0077】
そして、ホールコンピュータ204はこのようにして収集されたデータを管理コンピュータ82に出力する。管理コンピュータ82ではホールコンピュータ204から送信されたデータから各パチンコ遊技機1・・・の稼働状況や金庫201・・、計数機202・・及び販売機203の運転状況を集計・分析するものである。
【0078】
図13は係る管理コンピュータ82の電気回路のブロック図を示している。管理コンピュータ82にはプログラムに従って管理コンピュータ82を制御するCPU141と、プログラムの格納やワークメモリとして機能するメモリ142、データを格納するためのハードディスク144、表示装置としてのディスプレイ143、キーボードやマウスから成る入力装置146、通信インターフェース147などから構成され、前記信号線83はこの通信インターフェース147に接続される。
【0079】
そして、CPU141は通信インターフェース147を介してホールコンピュータ204から取り込んだパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202及び販売機203からのデータを一旦ハードディスク144に格納する。そして、入力装置146のキーボードやマウスの操作により、プログラムに従って各データを加工してディスプレイ143に表示することにより、稼働状況の管理を実行する。
【0080】
次に、図14〜図16を用いて管理コンピュータ82における台端末装置80の構成設定作業について説明する。管理コンピュータ82の設置設定メニューにおいて台端末装置構成設定を選択すると、CPU141は図14に示す台端末装置構成設定画面をディスプレイ143に表示する。この図では図1に示した0101番と0102番及び0103番の台端末装置80への接続機器の割付例を示している。ここで、0101番の台端末装置80にはAチャンネルのコネクタ101に台番号1番のパチンコ遊技機1が接続されると共に、Bチャンネルのコネクタ102には台番号2番のパチンコ遊技機1が接続され、Cチャンネルのコネクタ103には台番号3番のパチンコ遊技機1が接続され、Dチャンネルのコネクタ104には台番号5番のパチンコ遊技機1が接続されている。
【0081】
また、0102番の台端末装置80にはAチャンネルのコネクタ101に台番号6番のパチンコ遊技機1が接続されると共に、Bチャンネルのコネクタ102には台番号7番のパチンコ遊技機1が接続され、Cチャンネルのコネクタ103には1番の金庫201が接続され、Dチャンネルのコネクタ104には1番の計数機202が接続されている。更に、0103番の台端末装置80にはAチャンネルのコネクタ101に2番の計数機202が接続されると共に、Bチャンネルのコネクタ102には1番の販売機203が接続され、Cチャンネルのコネクタ103には4番の計数機202が接続され、Dチャンネルのコネクタ104には3番の金庫201が接続されている。
【0082】
尚、0104番の台端末装置80にはAチャンネルのコネクタ101に台番号30番のパチンコ遊技機1が接続されると共に、Bチャンネルのコネクタ102には台番号28番のパチンコ遊技機1が接続され、Cチャンネルのコネクタ103には台番号27番のパチンコ遊技機1が接続され、Dチャンネルのコネクタ104には台番号26番のパチンコ遊技機1が接続されている。
【0083】
また、0105番の台端末装置80にはAチャンネルのコネクタ101に台番号35番のパチンコ遊技機1が接続されると共に、Bチャンネルのコネクタ102には台番号33番のパチンコ遊技機1が接続され、Cチャンネルのコネクタ103には台番号32番のパチンコ遊技機1が接続され、Dチャンネルのコネクタ104には台番号31のパチンコ遊技機1が接続されているものとする。ここで、上記の如く台端末装置80の構成設定にパチンコ遊技機を設定する場合、当該パチンコ遊技機に対応して設けられた台間玉貸機からの売上信号の情報も、当該パチンコ遊技機からの情報に混在されて含まれるかたちとなる。
【0084】
このような設置状況において、管理コンピュータ82にて各台端末装置80への接続機器の割付を行う場合には、図14の画面の左下の「遊技機」、「金庫」「計数機」及び「販売機」の枠をマウスでクリックすることにより、機器の選択を行う。ここでは先ずパチンコ遊技機1の割付を行うので「遊技機」をクリックする。次に、図14の右下の「正順(左→右)」及び「逆順(右→左)」の枠を用いて台端末装置80への機器の接続順を選択する。
【0085】
ここで、正順を選択すると、図15に示す如く台端末装置80のAチャンネルのコネクタ101が1台目として設定され、Bチャンネルのコネクタ102が2台目、Cチャンネルのコネクタ103が3台目、Dチャンネルのコネクタ104が4台目と順次設定されるが、逆順を選択すると、Aチャンネルのコネクタ101が4台目として設定され、Bチャンネルのコネクタ102が3台目、Cチャンネルのコネクタ103が2台目、Dチャンネルのコネクタ104が1台目と設定されるようになる。
【0086】
これは、遊技場におけるパチンコ遊技機1などの設置順の相違を想定したもので、図1の遊技機設置島S1の如く向かって左から右に渡って順次台番号が増加するものでは、台端末装置80のAチャンネル〜Dチャンネルの配置順がそれに合致するため、例えば0101番や0102番の台端末装置80の場合には正順を選択する。図16の上段は係る正順の場合の台端末装置80の機器割付形態を示しており、台番号の増加に応じてA→B→C→Dの各チャンネルが順次割り付けられることになる。
【0087】
一方、遊技機設置島S2の他面や遊技機設置島S3の如く向かって右から左に渡って台番号が増加する場合には、台端末装置80のAチャンネル〜Dチャンネルの配置順が逆となるため、例えば0104番や0105番の台端末装置80、80の場合には逆順を選択する。図16の下段は係る逆順の場合の台端末装置80の機器割付形態を示しており、台番号の増加に応じてD→C→B→Aの各チャンネルが順次割り付けられることになる。
【0088】
次に、図14の画面下部の「先頭番号」枠をクリックして、当該台端末装置80に割り付ける先頭機器の番号を入力し(この場合には0101番と0102番の台端末装置80に台番号1番のパチンコ遊技機1から割り付けるため「1」と入力する)、キーボードの入力キーを押す。次に、「終了番号」枠をクリックして割り付ける機器の終了番号を入力し(この場合台番号7番のパチンコ遊技機1が最後となるため「7」と入力する)、入力キーを押す。ここで、モードを切り替えれば上記のような先頭番号と終了番号による割付方法では無く、台数で割り付ける方法も選択できる。
【0089】
次に、「先頭台端末」枠をクリックして先頭機器を割付開始する先頭台端末装置番号を入力し(ここでは「0101」と入力する)、入力キーを押す。そして、「接続位置」枠をクリックして機器を割付開始する先頭台端末装置のコネクタ位置(0:A面(Ach)、1:B面(Bch)、2:C面(Cch)、3:D面(Dch))を入力後、入力キーを押す。
【0090】
係る操作によって図14に示す如く台番号1番〜台番号7番までの6台のパチンコ遊技機1が0101番の台端末装置80のAチャンネル〜Dチャンネル及び0102番の台端末装置80のAチャンネルとBチャンネルの各コネクタに割り付けられる。
【0091】
そして次に、「金庫」をクリックして1番金庫201の割付を行う。この場合の前述同様に「先頭番号」枠をクリックして、当該台端末装置80に割り付ける先頭機器の番号を入力し(この場合には0102番の台端末装置80に1番の金庫201を割り付けるため「1」と入力する)、キーボードの入力キーを押す。次に、「終了番号」枠をクリックして割り付ける機器の終了番号を入力し(この場合1番の金庫201のみであるから「1」と入力する)、入力キーを押す。
【0092】
次に、「先頭台端末」枠をクリックして先頭機器を割付開始する先頭台端末装置番号を入力し(ここでは「0102」と入力する)、入力キーを押す。そして、「接続位置」枠をクリックして機器を割付開始する先頭台端末装置のコネクタ位置を入力後(0102番の台端末装置80のCチャンネルに接続されているから2:C面(Cch)を入力する)、入力キーを押す。係る操作によって図14に示す如く1番の金庫201が0102番の台端末装置80のCチャンネルのコネクタ103に割り付けられる。
【0093】
そして次に、「計数機」をクリックして1番計数機202の割付を行う。この場合の前述同様に「先頭番号」枠をクリックして、当該台端末装置80に割り付ける先頭機器の番号を入力し(この場合には0102番の台端末装置80に1番の計数機202を割り付けるため「1」と入力する)、キーボードの入力キーを押す。次に、「終了番号」枠をクリックして割り付ける機器の終了番号を入力し(この場合2番の計数機201が次にあるため「2」と入力する)、入力キーを押す。
【0094】
次に、「先頭台端末」枠をクリックして先頭機器を割付開始する先頭台端末装置番号を入力し(ここでは「0102」と入力する)、入力キーを押す。そして、「接続位置」枠をクリックして機器を割付開始する先頭台端末装置のコネクタ位置を入力後(1番計数機201は0102番の台端末装置80のDチャンネルに接続されているから3:D面(Dch)を入力する)、入力キーを押す。係る操作によって図14に示す如く1番の計数機202が0102番の台端末装置80のDチャンネルのコネクタ104に割り付けられ、2番の計数機202が0103番の台端末装置80のAチャンネルのコネクタ101に割り付けられる。
【0095】
そして次に、「販売機」をクリックして1番販売機203の割付を行う。この場合の前述同様に「先頭番号」枠をクリックして、当該台端末装置80に割り付ける先頭機器の番号を入力し(この場合には0103番の台端末装置80に1番の販売機203を割り付けるため「1」と入力する)、キーボードの入力キーを押す。次に、「終了番号」枠をクリックして割り付ける機器の終了番号を入力し(この場合1番の販売機203のみであるから「1」と入力する)、入力キーを押す。
【0096】
次に、「先頭台端末」枠をクリックして先頭機器を割付開始する先頭台端末装置番号を入力し(ここでは「0103」と入力する)、入力キーを押す。そして、「接続位置」枠をクリックして機器を割付開始する先頭台端末装置のコネクタ位置を入力後(0103番の台端末装置80のBチャンネルに接続されているから1:B面(Bch)を入力する)、入力キーを押す。係る操作によって図14に示す如く1番の販売機203が0103番の台端末装置80のBチャンネルのコネクタ102に割り付けられる。このように実際の接続状況に合わせ、0102番と0103番の台端末装置80ではパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202、販売機203が混在して設定されることになる。そして、係る構成設定データはハードディスク144に保存される。
【0097】
このような割付作業によって管理コンピュータ82は各台端末装置80のコネクタ101〜104への機器の接続状況を把握し、図9に示した各入力信号ピン毎の信号種別を把握する。即ち、台端末装置80の各入力信号ピンへの信号種別は、コネクタにパチンコ遊技機1が接続されるか、金庫201が接続されるか、計数機202が接続されるか、或いは、販売機203が接続されるかによって図9の如く変わってくるが、管理コンピュータ82は上述の如く設定された台端末装置80の構成設定に基づいてこれらを判断し、入力される信号を認識する。そして、認識されたデータに基づいて各パチンコ遊技機1や金庫201、計数機202や販売機203の稼働状態を管理するものである。
【0098】
このように、遊技場に設けられるパチンコ遊技機1や金庫201、計数機202や販売機203などの遊技用装置の稼働に基づく情報を収集して管理する管理コンピュータ82と、これら遊技用装置から出力される稼働に基づく情報を入力し、該情報を管理コンピュータ82が収集可能に出力する複数の台端末装置80を含んで遊技場の管理システムを構築し、各台端末装置80は、パチンコ遊技用装置1や金庫201、計数機202や販売機203から出力される情報を入力するためのコネクタ101〜104を各遊技用装置単位で複数備えており、管理コンピュータ82は、台端末装置80が備えるコネクタ101〜104に接続される遊技用装置の種別を設定できると共に、台端末装置80から出力された情報を設定した種別に応じた情報として認識して収集し、管理することが可能としたので、一台の台端末装置80に対し複数種類の遊技用装置からの出力情報を入力しても、管理コンピュータ82側で遊技用装置の種類に分けて管理することが可能となり、台端末装置80のコネクタ101〜104の空きを減少させてシステムのコストダウンを図ることができるようになる。
【0099】
また、台端末装置80のコネクタ101〜104に入力可能とされる遊技用装置の稼働に基づく情報として、少なくともパチンコ遊技機1から出力される情報と、該パチンコ遊技機1以外の金庫201や計数機202、販売機203などの遊技用装置から出力される情報とを含むので、遊技用装置として最も設置数の多いパチンコ遊技機1以外の他の遊技用装置からの情報も収集し、管理することができるようになる。
【0100】
更に、パチンコ遊技機1以外の遊技用装置から出力される情報として、遊技に使用された現金を貯留するための貯留部を具備する金庫201から出力される情報を含むので、遊技に使用された現金を回収した金庫情報を収集し、管理することができるようになる。
【0101】
更にまた、パチンコ遊技機1以外の遊技用装置から出力される情報として、パチンコ遊技機1による遊技により遊技者に付与された景品玉の数を計数するための計数機202から出力される情報を含むので、遊技の結果遊技者に付与された景品玉を計数した計数機情報も収集し、管理することができるようになる。
【0102】
そして、台端末装置80は、2乃至4台のパチンコ遊技機1や金庫201などの遊技用装置に対応したコネクタ101〜104を備えるので、2乃至4台の遊技用装置を一台の台端末装置80に接続可能となり、台端末装置80の台数削減による遊技場内設置スペースの効率的利用とコストの低減が図れる。
【0103】
尚、実施例では遊技用装置として金庫や計数機、販売機を例にあげたが、それに限られるものではなく、遊技場内に設置される各種機器に適用可能である。また、実施例では台端末装置80に4箇所のコネクタ101〜104を形成したが、それに限らず、2箇所或いは3箇所であってもよい。また、実施例ではCRパチンコ遊技機を例に本発明を説明したが、現金パチンコ遊技機の場合にはカードユニットの代わりに台間玉貸機が各遊技機に対応して設けられることになる。更に、実施例では遊技領域に打玉を打ち込んで遊技を行うパチンコ遊技機を例にとって説明したが、パチンコ遊技機としては所謂封入玉式の遊技機や映像式の遊技機でもよく、また、係るパチンコ遊技機に限らず、コインやメダルで遊技を行うスロットマシンなどの遊技機にも本発明は有効である。そしてその場合には、メダル貸機なども遊技機周辺装置として情報の収集が行われることになる。
【0104】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、遊技場に設けられる複数種別の遊技用装置の稼働に基づく稼働情報を収集して管理する管理装置と、前記遊技用装置から稼働に基づいて出力される稼働信号を入力し、該稼働信号に基づく情報を前記管理装置が収集可能に出力する複数の端末装置を含んで構成される遊技場の管理システムにおいて、前記複数種別の遊技用装置は、自己の装置種別を示す情報を出力せず、前記各端末装置は、複数の遊技用装置から出力される稼働信号を入力するための複数の入力端子を備え、該複数の入力端子各々は、所定の順序で順序付けられており、管理装置は、少なくとも同一種別の遊技用装置および前記複数の端末装置を個々に識別可能であるとともに、所定の順序で順序付けられた遊技用装置番号および前記複数の端末装置各々の端末装置番号に対応付けて、該遊技用装置番号の遊技用装置の稼働情報を管理するとともに、前記端末装置が備える複数の入力端子各々について、該入力端子に接続される遊技用装置の種別を設定するための種別設定手段と、前記遊技用装置の種別毎に、管理する稼働情報の種類を記憶する記憶手段と、前記種別設定手段により、同一種別の前記遊技用装置が、前記順序が連続する前記複数の入力端子各々に対して該順序の昇順と前記端末装置番号とで特定される前記複数の端末装置全体の入力端子群の昇順と前記遊技用装置番号の昇順とが対応するように接続される旨を設定するときに、該接続される複数の遊技用装置の遊技用装置番号および端末装置番号のうちの先頭の遊技用装置番号および端末装置番号並びに終端の遊技用装置番号を特定可能な情報、および前記複数の入力端子のうち割り当てを開始する割当開始入力端子を示す情報、を操作者が指定するための指定手段と、該指定手段における指定内容に基づいて、前記割当開始入力端子から前記順序が昇順に連続する各入力端子に対して、前記先頭の遊技用装置番号および端末装置番号から終端の遊技用装置番号および端末装置番号までの各遊技用装置番号および端末装置番号を昇順に割り当てる割当手段と、を備え、前記端末装置から出力された前記稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力端子に対して設定された遊技用装置の種別に対応して前記記憶手段に記憶されている種類の稼働情報として認識して収集し、管理するとともに、各入力端子に入力された稼働信号に基づく稼働情報を、該入力端子に割り当てられた遊技用装置番号および端末装置番号に対応付けて管理するので、一台の端末装置に対し複数種類の遊技用装置からの稼働信号を入力しても、管理装置側で遊技用装置の種別に対応した種類の稼働情報として管理することが可能となり、端末装置の入力端子の空き端子を減少させてシステムのコストダウンを図ることができるようになるとともに、割り当てを開始する先頭の遊技用装置の遊技用装置番号および端末装置番号、割り当てを終了する終端の遊技用装置の遊技用装置番号を特定可能な情報、および割り当てを開始する入力端子を示す情報を指定することにより、各入力端子に対応する遊技用装置番号の割り当てを実施できる。
【0106】
請求項2の発明によれば、各入力信号ピンに入力される稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力信号ピンに対応する種類の稼働情報として認識して収集し、管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技場内に設置された遊技機や金庫などの遊技用装置のレイアウト、及び、各機器と台端末装置との接続例を示す図である。
【図2】本発明を適用した遊技場の管理システムの構成図である。
【図3】本発明を適用する実施例のパチンコ遊技機(CR機)及びカードユニットの正面図である。
【図4】図3のパチンコ遊技機の遊技盤を示す拡大図である。
【図5】図3のパチンコ遊技機とカードユニットの裏面図である。
【図6】本発明に係る台端末装置の斜視図である。
【図7】図6の台端末装置のコンソール部の正面図である。
【図8】図6の台端末装置のコネクタ配置を説明する図である。
【図9】図6の台端末装置の各コネクタの入力信号ピンの特性と信号の割付を示す図である。
【図10】図3のパチンコ遊技機の主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図11】図3のパチンコ遊技機の払出制御基板及び玉払出装置の構成要素などの払出に関連する構成要素を示すブロック図である。
【図12】図6の台端末装置の回路構成を示すブロック図である。
【図13】図2の管理コンピュータの回路構成を示すブロック図である。
【図14】図2の管理コンピュータのディスプレイに表示される台端末装置構成設定画面を示す図である。
【図15】台端末装置への機器の接続順を説明する図である。
【図16】台端末装置への機器の割付形態を説明する図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技用装置)
31 遊技制御基板(主基板)
37 払出制御基板
50 カードユニット
53 基本回路
80 台端末装置(端末装置)
82 管理コンピュータ(管理装置)
83 信号線
89 情報出力制御基板
101〜104 コネクタ(入力端子)
200 中継端末装置
201 金庫(遊技用装置)
202 計数機(遊技用装置)
203 販売機(遊技用装置)
204 ホールコンピュータ
Claims (2)
- 遊技場に設けられる複数種別の遊技用装置の稼働に基づく稼働情報を収集して管理する管理装置と、前記遊技用装置から稼働に基づいて出力される稼働信号を入力し、該稼働信号に基づく情報を前記管理装置が収集可能に出力する複数の端末装置を含んで構成される遊技場の管理システムであって、
前記複数種別の遊技用装置は、自己の装置種別を示す情報を出力せず、
前記各端末装置は、複数の遊技用装置から出力される稼働信号を入力するための複数の入力端子を備え、
該複数の入力端子各々は、所定の順序で順序付けられており、
前記管理装置は、
少なくとも同一種別の遊技用装置および前記複数の端末装置を個々に識別可能であるとともに、所定の順序で順序付けられた遊技用装置番号および前記複数の端末装置各々の端末装置番号に対応付けて、該遊技用装置番号の遊技用装置の稼働情報を管理するとともに、
前記端末装置が備える複数の入力端子各々について、該入力端子に接続される遊技用装置の種別を設定するための種別設定手段と、
前記遊技用装置の種別毎に、管理する稼働情報の種類を記憶する記憶手段と、
前記種別設定手段により、同一種別の前記遊技用装置が、前記順序が連続する前記複数の入力端子各々に対して該順序の昇順と前記端末装置番号とで特定される前記複数の端末装置全体の入力端子群の昇順と前記遊技用装置番号の昇順とが対応するように接続される旨を設定するときに、該接続される複数の遊技用装置の遊技用装置番号および端末装置番号のうちの先頭の遊技用装置番号および端末装置番号並びに終端の遊技用装置番号を特定可能な情報、および前記複数の入力端子のうち割り当てを開始する割当開始入力端子を示す情報、を操作者が指定するための指定手段と、
該指定手段における指定内容に基づいて、前記割当開始入力端子から前記順序が昇順に連続する各入力端子に対して、前記先頭の遊技用装置番号および端末装置番号から終端の遊技用装置番号および端末装置番号までの各遊技用装置番号および端末装置番号を昇順に割り当てる割当手段と、
を備え、
前記端末装置から出力された前記稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力端子に対して設定された遊技用装置の種別に対応して前記記憶手段に記憶されている種類の稼働情報として認識して収集し、管理するとともに、各入力端子に入力された稼働信号に基づく稼働情報を、該入力端子に割り当てられた遊技用装置番号および端末装置番号に対応付けて管理することを特徴とする遊技場の管理システム。 - 前記入力端子は、前記遊技用装置から出力される複数種類の稼働信号を入力するための複数の入力信号ピンを備え、
前記記憶手段は、前記遊技用装置の種別毎に、各入力信号ピンに対応する稼働情報の種類を記憶し、
前記管理装置は、前記端末装置から出力された前記稼働信号に基づく情報を、該稼働信号が入力された入力信号ピンに対応して前記記憶手段に記憶されている種類の稼働情報として認識して収集し、管理することを特徴とする請求項1に記載の遊技場の管理システム。
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