JP2001145770A - 遊技媒体自動補給機における不正防止装置 - Google Patents

遊技媒体自動補給機における不正防止装置

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JP2001145770A
JP2001145770A JP37459099A JP37459099A JP2001145770A JP 2001145770 A JP2001145770 A JP 2001145770A JP 37459099 A JP37459099 A JP 37459099A JP 37459099 A JP37459099 A JP 37459099A JP 2001145770 A JP2001145770 A JP 2001145770A
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Noboru Tada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】遊技媒体を用いて遊技する遊技機と、各々の遊
技機に併設されている貯留タンク内の遊技媒体量が所定
未満になると、自動的に遊技媒体を貯留タンクに補給す
る自動補給機が、組み合わされている場合に、不正な手
段により遊技媒体の払い出しが行われると、それを検知
し、遊技媒体の自動補給作業を停止させ、不正行為を抑
止する不正防止装置を提供する。 【解決手段】貯留タンクの遊技媒体貯留量センサ信号、
遊技機が発する大当り状態信号および不正電波検知信号
等の入力信号を演算することにより、不正が行われてい
るかどうか判断し、不正が実施されていると判断した場
合には、不正防止装置により不正が行われている遊技機
に対し、遊技媒体の自動補給を停止するとともに、遊技
機管理者に対し、不正が実施された遊技機の情報を報知
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玉やメダル等の遊
技媒体を用いて遊技する遊技機(スロットマシン、ゲー
ム機、パチンコ機を含む)と、その遊技機に併設されて
いる遊技媒体貯留タンク内の遊技媒体量が所定未満にな
ったことを検知し、遊技媒体を貯留タンクに自動的に補
給する自動補給機がシステムとして組み合わされて使用
されている場合、通常のゲーム行為によらず、不正な操
作により遊技媒体を獲得する行為(以下、「不正行為」
と記する)が行われているかどうかを検知し、不正行為
が実施されている場合には、自動補給機の作動を停止さ
せる不正防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、そのゲームで用いる遊技媒
体を所定の量、貯留できる貯留タンクが併設されてお
り、ゲームにおいて大当り入賞しても、大量の遊技媒体
を遊技者に対して払い出せるような構造になっている。
【0003】しかし、同一の遊技機で大当り入賞が連続
して発生すると貯留タンクにある遊技媒体が少なくな
り、メダルの払い出しに支障をきたすことになる。この
場合、遊技機は貯留タンクにある遊技媒体量が所定未満
になったことを検知し、例えば、遊技機に備えてあるエ
ラー表示により、外部に対して遊技媒体の補給を要求す
る。この表示を確認した遊技機管理者は手作業により、
貯留タンクに遊技媒体を補給していた。
【0004】しかし、限られた人数の遊技機管理者が多
くの遊技機を管理する場合、この手作業はかなりの重労
働になるため、この補給作業を自動で行う自動補給機が
導入され、現在一般的にパチンコ営業店などにおいて使
用されている。
【0005】ところが、省力化に寄与している遊技機と
自動補給機の組み合わせシステムにおいては、大量の遊
技媒体を獲得する不正行為に対する抑止力に欠けている
という欠点があった。
【0006】つまり、遊技機が自動補給機と組み合わさ
れず、単独でゲームに使用される場合、不正行為により
遊技媒体を多量に獲得するとなると、遊技機管理者に遊
技媒体を補給してもらわねばならず、ここに人手が介在
するため、不正行為が成り立ちにくい、あるいは不正が
なされてもそれによる損害が小さいという背景があっ
た。
【0007】しかし、遊技機が自動補給機と組み合わさ
れて使用される場合、遊技機管理者は遊技媒体の補給に
介在しないため、不正行為が行われやすい環境となって
いる。すなわち、不正行為が行われ、大量の遊技媒体が
払い出されても、自動補給機が貯留タンクに存在する遊
技媒体量を検知し、その量が所定未満になった場合、自
動的に遊技媒体が補給されるため、半永久的に不正行為
を繰り返すことができるのである。
【0008】この不正行為によって、遊技機管理者は多
大な損害を受けることになり、悪質な社会的犯罪が形成
されるとともに、遊技機管理者はその損害を回復するた
めに不正行為を行っていない一般の遊技者に対し、その
損害の穴埋めを求めるなど不公平感のある現象を引き起
こしている。更には、これにより一般の遊技者はゲーム
を楽しめなくなり、不正行為の行われている遊技機設置
施設においては、遊技者の激減を引き起こし、莫大な損
害を再度、遊技機管理者側に与えることにもなってい
る。
【0009】ここで、遊技機に対する不正行為の主なも
のには次のような事例が知られている。第一に、遊技機
に対し、特定の電波やノイズを与え、これにより遊技機
をコントロールしているマイクロコンピュータや遊技媒
体をカウントしながら遊技者に払い出す遊技媒体カウン
タを暴走あるいは誤作動させ、通常より多くの遊技媒体
を払い出させる事例である。第二に、遊技媒体を遊技者
に払い出すホッパー機構の一部を破壊することにより、
正確な払い出しをさせず、不正に遊技媒体を払い出させ
る事例である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の従来技
術の問題点を鑑みてなされたもので、遊技機が自動補給
機と組み合わされてシステム化されている場合、不正行
為を常時監視し、不正行為が行われていると検知した場
合、自動補給機の作動を停止させるとともに、遊技機管
理者に不正行為に関する情報を報知することにより不正
を極力抑止する装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するためになされたものであって、遊技媒体を用い
て遊技する遊技機と、遊技機に併設された遊技媒体貯留
タンクの貯留量が所定以下に達したことを検知し、遊技
媒体貯留タンクに遊技媒体を自動的に補給する自動補給
機を組み合わせて作動させる場合に用いる不正防止装置
であって、不正防止装置には遊技機から出力される大当
り入賞状態信号、および、遊技媒体貯留タンクにおける
遊技媒体の貯留量が所定未満に達したことを出力する遊
技媒体貯留量センサー信号、を入力する手段、および自
動補給機を作動あるいは未作動させる補給信号、を出力
する手段が備わっており、入力手段における信号を演算
することにより、不正な手段により遊技媒体が払い出さ
れたかどうかを判断し、不正行為が行われたと判断した
場合には、不正行為が行われたと判断された遊技機の遊
技媒体貯留タンクに対し、補給信号により自動補給機を
未作動とすることを特徴とする不正防止装置を提供する
ものである。
【0012】ここで、不正防止装置への入力手段とし
て、更に、遊技機に対する不正行為を検知器により検知
出力する不正行為検知信号、を備えた不正防止装置であ
る。
【0013】更に、不正防止装置は、警報を発する手段
を備えており、不正防止装置により不正行為が行われた
と判断された場合には、警報手段により、不正行為がな
されたことを報知するものである。
【0014】
【発明の実施形態】以下に示す実施例においては、遊技
機としてスロットマシンが自動補給機と組み合わされて
いる場合について発明を詳細に説明する。
【0015】なお、本発明を説明する前に、スロットマ
シンと自動補給機について簡単に説明する。
【0016】<スロットマシン>スロットマシンは複数
の回転可能なリールの表面に複数種類の絵柄が配置され
ており、メダルを投入し、スタートレバーを操作するこ
とにより、ゲームが開始される。遊技者は回転している
リール個々をストップボタンの操作により停止させ、例
えば「7」や「BAR」の絵柄がリール相互間で入賞ラ
イン上に揃った場合、入賞の種類に応じてメダルが所定
枚数払い出される。
【0017】また、ゲーム状態が、ビッグボーナス(以
下「BB」と記する)、レギュラーボーナス(以下「R
B」と記する)、チャレンジタイム(以下「CT」と記
する)などと称される大当り入賞状態になると、通常数
百枚単位の大量のメダルが遊技者に払い出されることに
なる。逆に、ゲームにおいて入賞せず、いわゆる「ハズ
レ」になった時は、そのゲームにおいて投入(ベット)
したメダルは貯留タンクに蓄えられることになってい
る。
【0018】よって、スロットマシンには、大当り入賞
状態が連続的に発生してもメダルを配当することができ
るように、メダルを相当量貯留できる貯留タンクが併設
されている。
【0019】しかし、大当り入賞状態が予想以上連続的
に出現した場合には、貯留タンク内の残留メダル量が少
なくなり、遊技者に対するメダル配当ができなくなる。
よって、これを避けるために貯留タンクの底に近い部分
に貯留メダル量センサーを設け、貯留タンク内のメダル
量が所定未満に達したことを検知できるような構造を有
している。なお、ここで貯留メダル量センサーは電気が
メダルを導通することを利用し、貯留タンク中の残量メ
ダルを計測している。具体的には、メダルが貯留メダル
量センサーの位置以上に存在すればセンサーは導通する
が、一方、貯留メダル量センサーの位置を下回るとセン
サーは導通しなくなることによって検知している。よっ
て、貯留メダル量センサーにより貯留タンク内のメダル
量が所定未満になったことを検知すると、例えば、遊技
機の周辺に設置されたランプ類、警告音等で報知し、遊
技機管理者にメダルの補充を要求することにしている。
【0020】なお、通常、遊技機には大当り入賞の種類
に応じた数の出力端子を有し、遊技機外部に対しゲーム
における大当り入賞状態に関する情報を出力できるよう
な構造となっている。また、一般的には、複数遊技機の
これらの出力端子はホールコンピュータと呼ばれる端末
に接続されており、遊技機管理者がこれら複数の遊技機
における大当り発生状況を集中管理できるようにシステ
ム化されている。
【0021】<自動補給機>ここで、複数の遊技機と、
それらの遊技機の各々に併設されたメダル貯留タンクに
存在するメダル量を検知し、残留メダル量が所定未満と
なっているメダル貯留タンクに対して自動的にメダルを
補給するメダル自動補給装置を組み合わせて用いる場合
について、図1を用いて説明する。
【0022】遊技機1はメダル貸し機2を介しながら、
遊技機列3が形成されている。遊技機列3の下方には、
メダル回収路4が設けられ、遊技機1の図示しない貯留
タンクからあふれたメダル5がメダル排出樋6を通って
集められる。
【0023】メダル回収路4は、駆動によりベルトコン
ベアなどの運搬装置を備えており、これにより、回収さ
れたメダル5をメダル集積箱7内の第1のメダル集積タ
ンク8に送る働きをする。
【0024】第1のメダル集積タンク8の後方には、メ
ダル研磨機9が設けられ、メダル表面に付着した汚れな
どを落とすためにメダル両面を研磨している。これによ
り遊技機、自動補給機、メダル貸し機および回収・送出
路などのメダルの通路においてメダルの詰まり等の故障
が発生しないように工夫がなされている。
【0025】メダル研磨機9により、研磨されたメダル
は、一旦第2のメダル集積タンク10に集積された後、
メダル送出装置12へと送られる。メダル送出装置12
では、メダルを一枚ずつメダル送出路13へ送出する操
作が行われる。
【0026】メダル送出路13は、メダル回収路4と同
様にベルトコンベアなどの運搬装置を有し、各遊技機1
や各メダル貸し機2にメダルを補給する働きをする。
【0027】ここで、各遊技機1や各メダル貸し機2に
併設されているメダル貯留タンク(図示されていない)
に備えられた貯留メダル量センサーにより、残留メダル
量が所定未満であることが検知されると、補給信号の出
力により、メダル送出路13の途中にあるメダル分配器
15を作動させ、メダルを遊技機等に補給する。そし
て、例えば、一定時間、メダル分配器15を作動させる
ことにより、各遊技機等にメダルを自動的に補給してい
る。
【0028】<不正防止装置>本発明の不正防止装置
は、以下に説明する三種類の入力信号を演算することに
より、遊技機において不正行為が実施されているかどう
か判断し、その演算結果を二種類の出力信号として発す
る。本発明の不正防止装置に対する三種類の入力信号お
よび二種類の出力信号について、以下に説明する。
【0029】<入力信号>まず、一種類目の入力信号
は、各々の遊技機に併設されている貯留タンクに存在す
るメダル残留量を検知する貯留メダル量センサーが出力
する貯留メダル量センサー信号である。
【0030】次に、二種類目の入力信号は、遊技機のゲ
ームにおいて大当り入賞状態を検知する大当り入賞状態
信号であり、上述のように個々の遊技機に備わっている
大当り入賞状態出力端子の値を用いる。ここで、大当り
入賞とは、スロットマシンの場合、各遊技機の種類によ
り特定されるが、一般的に前述のBB、RB、CTなど
を指し、以下の実施例においては、BB、RBの二種類
を大当り入賞として規定する。
【0031】最後に、三種類目の入力信号は、遊技機に
対して不正行為を行うために発せられた電波を検知する
不正電波検知信号である。ここで、不正を行うことので
きる電波の強さや周波数は、遊技機の種類によって多少
異なるので、各々の遊技機に設置する電波検知器は、よ
り確実に不正電波を捕らえることができるように調整す
ることが好ましい。
【0032】<出力信号>一種類目の出力信号は、本発
明の不正防止装置に入力された上述の三種類の入力信号
を後述する方法により演算し、その結果、不正行為があ
ったと判断された場合に、不正行為の行われている遊技
機へのメダルの自動補給動作を中止(遮断)させるため
の自動補給出力信号である。
【0033】二種類目の出力信号は、一種類目の出力信
号と同様に演算を行い、その結果、不正行為があったと
判断された場合にのみ、不正行為の行われた遊技機に関
する情報などを遊技機管理者に報知する警報出力信号で
ある。
【0034】本発明の不正防止装置により、遊技機で不
正行為がなされたと判断する演算の方法を後述するが、
その前に、本装置に入出力される個々の信号の値を以下
のように規定する。
【0035】<貯留メダル量センサー信号>貯留タンク
にメダルが充分に存在し、所定量以上の場合を「0」と
し、一方、メダルが減って、所定量未満になった場合を
「1」と規定する。
【0036】<大当り入賞状態信号>BBあるいはRB
のどちらかに入賞している状態であれば、「1」とし、
BB、RBのどちらにも入賞していない場合を「0」と
規定する。
【0037】<不正電波検知信号>電波検知器が不正な
電波を検知した場合を「1」とし、一方、不正な電波を
検知していなければ「0」と規定する。
【0038】<自動補給出力信号>三種類の入力信号の
演算結果より、不正行為が実施されていないと判断さ
れ、かつ、貯留タンク内の残留メダル量が所定未満の場
合に、自動補給出力信号を「1」とし、自動補給機を作
動させる。一方、不正行為が実施されていると判断され
た場合、および不正行為が実施されていない場合で、残
留メダル量が所定以上の場合は自動補給信号を「0」と
し、自動補給機を未作動状態にする。
【0039】<警報出力信号>三種類の入力信号の演算
結果より、不正行為がなされていると判断した場合に
は、警報出力信号を「1」とし、遊技機管理者に対し警
報を発する。一方、不正行為が実施されていないと判断
した場合は、警報出力信号を「0」とし、警報を発する
ことはしない。
【0040】<入力信号と出力信号の関係>上述の入力
信号で起こり得る全ての場合を図2にまとめた。これら
のケースを個々に説明すると以下のようになる。
【0041】<ケース(イ)>本発明の不正防止装置に
入力された三種類の信号より、現在の遊技機の状態は、
貯留タンクの残留メダルが所定量未満に減っており、か
つ、大当り入賞状態であることがわかる。また、不正電
波は検知されていない。この状況は、大当り入賞の発生
により、大量のメダルが配当として遊技者に払い出され
たために、貯留タンクのメダルが減っていることを意味
する。すなわち、通常の遊技により、引き起こされた現
象であるため、自動補給信号を「1」とすることによ
り、自動補給機が作動し、該当の遊技機の貯留タンクに
メダルが補給される。また、通常遊技状態であるため、
警報は発せられない。
【0042】<ケース(ロ)>大当り入賞状態でない状
況下で、貯留タンクのメダル量が所定未満になり、ま
た、不正電波は検知されていない。この場合、大量のメ
ダルが払い出されていないにもかかわらず、貯留メダル
量が減っており、何らかの不正行為により、メダルが抜
き取られている可能性が高い。よって、この場合、該当
の遊技機に対するメダルの自動補給を作動停止するとと
もに、警報を発し、その情報を遊技機管理者に知らせ
る。
【0043】<ケース(ハ)および(ニ)>貯留タンク
のメダル量が所定未満であり、かつ、不正電波が検知さ
れている。この場合、大当り入賞状態の如何にかかわら
ず、不正防止装置は遊技機に不正行為が行われていると
判断し、当該遊技機へのメダルの自動補給を停止させる
とともに、警報を発し、その情報を遊技機管理者に報知
する。
【0044】<ケース(ホ)および(ヘ)>これらのケ
ースでは、不正電波も検知されず、大当り入賞状態の如
何にかかわらず、貯留タンクに充分な量のメダルが存在
するため、通常の遊技状態と判断する。この場合、残留
メダル量が充分なため、自動補給機は未作動状態にして
おく。
【0045】<ケース(ト)および(チ)>不正電波が
検知されているため、遊技状態の如何にかかわらず、不
正行為がなされていると判断し、本発明の不正防止装置
の自動補給出力信号により、当該自動補給機を未作動状
態にするとともに、警報を発し、その情報を遊技機管理
者に知らせる。
【0046】なお、上述の(イ)から(チ)の8通りに
おける入力信号と出力信号の関係式をまとめると以下の
ようになる。
【0047】<不正行為の判断論理回路>上記の三種類
の入力信号に対する二種類の出力信号の条件を、図2に
おいて示したが、これらの関係を本発明の不正防止装置
として具現化する論理回路を図3に示した。この論理回
路を有する装置により、不正行為を防止することが可能
になる。なお、実際の回路としては、電磁波がある場合
の誤作動等を考慮して、例えば、リレーを用いる等のノ
イズなどに対して防護された装置にすることが望まし
い。
【0048】不正行為が本装置によって検知された場合
の報知方法については、遊技機管理者がその情報を入手
できさえすれば特に限定されるものではないが、容易に
伝達されるように工夫することが望ましい。具体的に
は、音による警報の発信や光による点灯・点滅などが挙
げられ、例えば、図1のメダル集積箱7の壁面や前述の
ホールコンピュータの操作盤上にこれらの報知手段を設
置するのが好ましい。
【0049】また、その場合、遊技機管理者が図1の遊
技機列3を管理しやすくするため、遊技機列3の少なく
とも1台の遊技機において不正行為が行われている場合
に警報を発する手段と、不正が行われている遊技機を特
定して警報を発する手段が併せて設置されていると良
い。その理由としては、遊技機管理者は、通常、遊技機
列3において、不正がないかどうか監視すればよく、不
正の警報があったならば、その後、不正行為の行われた
特定の遊技機に関する情報を入手すればよいからであ
る。
【0050】上記された二種類の警報を備えた報知手段
を具現化した回路を図4に示す。ここでは、遊技機がn
台あり、n台の遊技機のうち少なくとも1台において不
正行為が実施されると、代表警報による報知がなされる
とともに、これとは別に、警報出力信号が「1」になっ
た不正行為の行われた遊技機を特定した警報手段が作動
する。なお、上記の報知手段は、不正行為に関する情報
を素早く入手するという、遊技機管理者の利便のために
設けられたものであり、本発明の不正防止装置の出力信
号においては、前述の自動補給出力信号のみであって
も、本発明の目的を達成することができる。
【0051】上述の実施例では遊技機として、スロット
マシンを用いたが、これ以外にも遊技媒体を使用するゲ
ーム機やパチンコ機などにおいても本発明の不正防止装
置を適用することができる。なお、パチンコ機の場合、
スロットマシンと異なり、いわゆる「ハズレ」の遊技媒
体は貯留タンクに蓄えられるのではなく、図1のメダル
回収路4に送られる点が異なるが、遊技機に併設された
貯留タンクの働きは同じなので、同様に本装置を適用す
ることが可能である。
【0052】また、大当り入賞として、本実施例ではB
BとRBを用いたが、この点に関しても遊技機の種類に
特有な大当り入賞役をこれに代替することができるのは
言うまでもない。具体的には、貯留タンクに蓄えられて
いる遊技媒体が急激に減少するような大量の遊技媒体を
払い出す入賞役をここでいう大当り入賞とすれば、不正
行為を未然に防止するという本発明の目的が達成でき
る。
【0053】また、上述の実施例においては、本発明の
不正防止装置に入力する信号のひとつとして不正電波検
知信号を用いたが、遊技機に電波遮断ガラスや電波防止
機が用いられており、外部からの不正電波による不正行
為を未然に防ぐ構造を有する遊技機の場合には、電波検
知器を設けるには及ばない(遊技日本1999年10月
号、39〔10〕(1999−10−25)株式会社近
畿出版社、p.68−73)。
【0054】更に、上述の不正電波検知信号に限らず、
不正振動検出信号や不正磁気検出信号など、遊技機の特
性に応じた検知信号を本発明の不正防止装置に入力させ
ることができる。例えば、遊技機がゲーム機であり、こ
のゲーム機を揺らすことにより不正行為が可能となる場
合、ゲーム機に振動検知器を取り付けておくことができ
る。
【0055】なお、本発明の不正防止装置が不正と判断
した場合の全てにおいて、不正行為が行われたとは断言
することはできない。極、稀なケースではあるが、大当
りが終了した時点において貯留タンクに残っているメダ
ルの量が貯留メダル量センサーのほんの少し上に位置
し、続いてのゲームにおいて偶然、払い出しメダル枚数
の少ない入賞役が連続して当選した場合などがこれに相
当する。このような事例は頻繁に発生するものではない
が、可能性としては考えられるので、本発明の装置が不
正を判断したとしてもそれによって、該当の遊技機でゲ
ームを行っている遊技者が不正を働いていると言い切る
ことはできない。しかし、遊技機管理者が、このような
稀なケースを含む不正行為がなされていると判断された
遊技機に対して、メダル補給等のサービスあるいは巡回
監視を行うことにより、不正行為を行っている者に対し
ての牽制する効果が期待できる。つまり、本発明の不正
防止装置の目的は不正行為者を特定するというよりは、
不正が容易に行えないような遊技機の環境を設定するこ
とに主眼がある。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、遊技機が自動補給機と
組み合わされて用いられている場合、不正を最大限排除
することが可能な不正防止装置を提供することができ
る。本装置は、これらの機器に既に備わっている出力端
子を利用することにより、製造することができるのでコ
ストもかからず、かつ本装置の配線もきわめて簡易なも
のであるため、既存のシステムを大幅に改造することな
く、本装置の設置が可能である。
【0057】従って、本装置の使用により、不正行為の
実施が困難な遊技機の環境を設定することができるとと
もに、遊技機管理者の不測の損害回避や一般の遊技者が
安心して遊技を楽しめるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における遊技機と遊技媒体
自動補給機が組み合わされた場合の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における不正防止装置にお
ける入出力条件を示す表である。
【図3】本発明の実施の形態における不正防止装置の論
理回路である。
【図4】本発明の実施の形態における不正防止装置の警
報回路である。
【符号の説明】
1 メダル式遊技機 2 メダル貸し機 3 遊技機列 4 メダル回収路 5 メダル 6 メダル排出樋 7 メダル集積箱 8 第1のメダル集積タンク 9 メダル研磨機 10 第2のメダル集積タンク 11 メダル揚送路 12 メダル送出装置 13 メダル送出路 14 ベルトコンベア 15 メダル分配器 16 メダル供給樋

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を用いて遊技する遊技機と、前
    記遊技機に併設された遊技媒体貯留タンクの貯留量が所
    定未満に達したことを検知し、前記遊技媒体貯留タンク
    に遊技媒体を自動的に補給する自動補給機を組み合わせ
    て作動させる場合に用いる不正防止装置であって、前記
    不正防止装置には前記遊技機から出力される大当り入賞
    状態信号、および、前記遊技媒体貯留タンクにおける前
    記遊技媒体の貯留量が所定未満に達したことを出力する
    遊技媒体貯留量センサー信号、を入力する手段、および
    前記自動補給機を作動あるいは未作動させる補給信号、
    を出力する手段が備わっており、前記入力手段における
    信号を演算することにより、不正な手段により遊技媒体
    が払い出されたかどうかを判断し、不正行為が行われた
    と判断した場合には、不正行為が行われたと判断された
    前記遊技機の前記遊技媒体貯留タンクに対し、前記補給
    信号により前記自動補給機を未作動とすることを特徴と
    する不正防止装置。
  2. 【請求項2】 前記不正防止装置への入力手段として、
    更に、前記遊技機に対する不正行為を検知器により検知
    出力する不正行為検知信号、を備えたことを特徴とする
    請求項1記載の不正防止装置。
  3. 【請求項3】 前記不正防止装置は、警報を発する手段
    を備えており、前記不正防止装置により、不正行為が行
    われたと判断された場合には、前記警報手段により、不
    正行為がなされたことを報知することを特徴とする請求
    項1または2項のいずれかに記載の不正防止装置。
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