JP2002009289A - 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸のある半導体領域上に形成される電界効
果型トランジスタの製造方法において、ゲート電極に絶
縁膜の側壁を設けるとともに、凹凸のある半導体領域の
側面は絶縁膜に覆われていない構造を形成することを可
能とする。 【解決手段】 ゲート電極またはゲート電極を形成する
ためのダミーゲート電極11をパターニング後、絶縁膜
20を堆積し、エッチバックによりゲート電極またはダ
ミーゲート電極の上部を露出させたのち、ここに第一の
側壁22を設け、続いてエッチバックを行うことによ
り、ゲートサイドウォール20、21を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果型トラン
ジスタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコンウェハなどの基板上に設けられ
た絶縁層上に形成される電界効果型トランジスタにおい
て、基板上面に対してほぼ垂直な平面に、主たるチャネ
ルが形成される構造の電界効果型トランジスタは、長谷
川によって特開昭64−8670号公報(第4図)に、
間によって特開昭64−27270号公報(第2図)
に、久本によって特開平2−263473号公報(第1
図)に、八木下によって特開平10−93093号公報
にそれぞれ開示されている。前記公報に開示された構造
の電界効果型トランジスタを図50を用いて説明する。
なお、図50は特開昭64−8670号公報の第4図に
相当するものである。
【0003】図50に示すように半導体基板101上に
絶縁体102が設けられ、絶縁体102上に直方体の半
導体層103が設けられる。半導体層103の表面には
ゲート絶縁膜104が設けられ、表面にゲート絶縁膜1
04が形成された半導体層103を跨いで、ゲート電極
105が設けられる。ここで、半導体層103の表面と
は、半導体層103の上面及び側面をいう。
【0004】ゲート電極105を挟んだ両側の半導体層
103は高濃度の不純物が導入されたソース/ドレイン
領域を構成している。図50に示す例では、直方体の半
導体層103のうち、ゲート電極105に対して手前側
と奥側に位置する部分が、高濃度の不純物を含むソース
/ドレイン領域を構成している。適当なゲート電圧をゲ
ート電極105に印加することにより、直方体の半導体
層103の側面に主たるチャネルが形成される。半導体
層103の上面にチャネルが形成されても、そのチャネ
ル幅が狭いために、キャリアの伝導には支配的でない。
通常の半導体層103の高さ(図50中のa)は、チャ
ネル電流が流れる方向に垂直な面内における直方体の幅
(図50中のb)よりも大きい。図50において、半導
体層103の幅(図50のb)を、両側面のチャネルか
ら半導体層103の内部に向かって形成される空乏層幅
の合計よりも小さくすることで、動作特性に優れた完全
空乏化型のMOSFETが得られる。
【0005】一般的にチャネルが形成される半導体層の
両側にゲートを持つ完全空乏化型のMOSFETは、短
チャネル効果の抑制に優れるという特徴を持つ。図50
に示す従来例の電界効果型トランジスタを製造する製造
方法は、まず最初に絶縁体102上に直方体の半導体層
103が配置される構造を何らかの方法により形成し、
続いて半導体層103の表面を熱酸化してゲート絶縁膜
104を設け、続いてゲート電極材料を堆積した後、こ
れをエッチングにより加工し、ゲート電極105を形成
するという製造工程を経て、図50に示す従来例の電界
効果型トランジスタを得ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図50に
示す従来例の縦型電界効果型トランジスタを製造する製
造方法では、ゲートサイドウォール(ゲート側壁)の形
成が困難であるという問題がある。
【0007】縦型でない通常のMOSFETでは、ソー
ス/ドレインの形成前に、ゲートの側面に絶縁膜の側壁
(以下、ゲートサイドウォールという)を設ける。ここ
で、ゲートサイドウォールは、ソース/ドレイン領域に
対して加工を行う工程、例えば、ソース/ドレイン領域
への不純物の導入、ソース/ドレイン領域のシリサイド
化、ソース/ドレインへの半導体のエピタキシャル成
長,選択成長等の工程において、ゲート電極及びチャネ
ル領域を保護することが目的である。
【0008】縦型でない通常のMOSFETにおいて、
ゲートサイドウォールを形成する際には、チャネルが形
成される平面上にゲート電極を形成した後、全面に絶縁
膜を一定の厚さで堆積し、その堆積した絶縁膜に対して
RIE(リアクティブイオンエッチング)等により異方
的にエッチングを施し、ゲート電極の側面を除いて絶縁
膜を除去するという工程を実施することにより、ゲート
電極の側面にゲートサイドウォール(ゲート側壁)を設
ける。
【0009】ゲートサイドウォールが設けられると、ゲ
ート電極の側面はゲートサイドウォール(絶縁膜)に保
護され、一方、ゲート電極もゲートサイドウォールのい
ずれもが設けられない位置では、半導体の表面が露出す
るという構造が得られる。
【0010】このような工程は、凹凸のある構造上に、
膜を堆積したのち、その堆積した膜に適当な条件で異方
性エッチングを施すと、凹凸のある構造の突起部の側面
にだけ、その堆積した膜を残存させることができる、す
なわち凹凸のある構造の突起部の側面に側壁が形成され
る、という原理に基づくものである。
【0011】しかし、図50に示す縦型トランジスタ構
造に対して、縦型でない通常のMOSFETにおける場
合と同じ方法によってゲートサイドウォールを設けよう
とすると、図50に示す縦型トランジスタ構造では、半
導体層103自体が突起した形状を呈しているために、
半導体層103の側面にも側壁が形成される。この場
合、所期の構造である、ゲート電極5の側面だけに側壁
が形成され、ゲート電極5もゲートサイドウォール22
のいずれもが設けられない位置では半導体層103の表
面(図50に示す縦型トランジスタでは半導体層103
の側面が相当)が露出するという、構造を得られない。
【0012】したがって、チャネル面が基板に対してほ
ぼ垂直なトランジスタの製造方法において、ゲートの側
面だけに側壁を持ち、ゲート電極もゲートサイドウォー
ルのいずれもが設けられない位置では、半導体層(図5
0に示す縦型トランジスタでは半導体層103の側面が
相当)の表面が露出するという、電界効果型トランジス
タの製造方法が必要となる。
【0013】本発明の目的は、LSIを構成する微細な
縦型電界効果型トランジスタ、特に半導体層の両側にゲ
ート電極を有するダブルゲート縦型電界効果型トランジ
スタの製造方法として最適な縦型電界効果型トランジス
タの製造方法と、その製造方法により得られる縦型電界
効果型トランジスタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る縦型電界効果型トランジスタは、突起
形状をもつ半導体領域上に、絶縁膜を介してゲート電極
が設けられ、前記ゲート電極の上部の両側に第一の側壁
が設けられ、前記第一の側壁の下部に位置するゲート電
極の側面に、絶縁膜よりなる側壁が設けられたものであ
る。
【0015】また前記突起形成を持つ半導体が、絶縁体
上に設けられているものである。
【0016】また前記突起形成を持つ半導体が、絶縁体
上に配列した略矩形の断面を持つ半導体からなるもので
ある。
【0017】また本発明に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法は、突起形状をもつ半導体領域上に、絶縁膜
を介して導電性のゲート電極を設け、前記ゲート電極を
絶縁体中に埋め込む工程と、前記ゲート電極を覆う前記
絶縁体の上部をエッチングにより除去し、前記ゲート電
極の上部を露出させ、引続いて露出した前記ゲート電極
の両側に第一の側壁を設け、前記ゲート電極及び前記第
一の側壁をマスクに前記ゲート電極を覆う前記絶縁体を
エッチバックして、前記第一の側壁の下部において前記
ゲート電極の側面に絶縁体よりなるゲート側壁を形成す
る工程と、前記ゲート電極及び前記ゲート側壁のいずれ
にも覆われていない部位の、前記ゲート電極の両側の半
導体領域に、第一導電型不純物を高濃度に導入したソー
ス/ドレイン領域を設ける工程とを含むものである。
【0018】また本発明に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法は、突起形状をもつ半導体領域上にダミーゲ
ート電極を設け、前記ダミーゲート電極を絶縁体中に埋
め込む工程と、前記ダミーゲート電極を覆う前記絶縁体
の上部をエッチングにより除去し、ダミーゲート電極の
上部を露出させ、引続いて露出した前記ダミーゲート電
極の両側に第一の側壁を設け、前記ダミーゲート電極及
び前記第一の側壁をマスクに前記ダミーゲート電極を覆
う前記絶縁体をエッチバックして、前記第一の側壁の下
部において前記ダミーゲート電極の側面に絶縁体よりな
るゲート側壁を形成する工程と、前記ゲート電極及び前
記ゲート側壁のいずれにも覆われていない部位の、前記
ゲート電極の両側の半導体領域に、第一導電型不純物を
高濃度に導入したソース/ドレイン領域を設ける工程
と、前記ダミーゲートを除去して形成される空隙に導電
性材料を埋め込みゲート電極を形成する工程とを含むも
のである。
【0019】また前記第一の側壁がポリシリコンであ
る。
【0020】また前記ゲート側壁がSiO2である。
【0021】また前記ゲート側壁がSi34である。
【0022】また前記ゲート側壁のうち、ゲート電極ま
たはダミーゲート電極に接する部分の材質がSi34
あり、Si34よりなる層の外側がSiO2である。
【0023】また前記第一の側壁がSi34である。
【0024】また前記第一の側壁がSi34であり、前
記ゲート側壁がSiO2である。
【0025】また前記ゲート電極または前記ダミーゲー
ト電極上に、Si34の層が設けられるものである。
【0026】また本発明に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法は、矩形断面を持つ半導体領域を跨ぐよう
に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を設け、続いてゲ
ート電極のうち、少なくとも前記略矩形の断面を持つ半
導体領域の上端よりも低い位置を絶縁膜で覆うととも
に、前記略矩形の断面を持つ半導体の側面のうちゲート
電極に覆われない領域の少なくとも一部を露出させ、前
記露出した前記略矩形の断面を持つ半導体の側面に、半
導体を選択的に成長させ、選択成長と同時または選択成
長後に選択的に成長させた前記半導体に不純物を導入す
ることにより、選択的に成長させた前記半導体をソース
/ドレイン領域もしくはソース/ドレインエクステンシ
ョン領域となすものである。
【0027】また本発明に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法は、略矩形の断面を持つ半導体領域を跨ぐよ
うに、ダミーゲート電極を設け、続いてダミーゲート電
極のうち、少なくとも前記略矩形の断面を持つ半導体領
域の上端よりも低い位置を絶縁膜で覆うとともに、前記
略矩形の断面を持つ半導体の側面のうちダミーゲート電
極に覆われない領域の少なくとも一部を露出させ、前記
露出した前記略矩形の断面を持つ半導体の側面に、半導
体を選択的に成長させ、選択成長と同時または選択成長
後に選択的に成長させた前記半導体に不純物を導入する
ことにより、選択的に成長させた前記半導体をソース/
ドレイン領域もしくはソース/ドレインエクステンショ
ン領域となす工程と、前記ダミーゲート電極を絶縁膜で
覆ったのち、前記ダミーゲート電極の一部を露出させ
て、該ダミーゲート電極をエッチングにより除去し、得
られたスリット中にゲート絶縁膜とゲート電極とを設け
る工程とを含むものである。
【0028】また本発明に係る電界効果型トランジスタ
の製造方法は、略矩形の断面を持つ半導体領域を跨ぐよ
うに、絶縁体よりなるダミーゲート電極を設け、続いて
前記略矩形の断面を持つ半導体の側面のうちダミーゲー
ト電極に覆われない領域の少なくとも一部を露出させ、
前記露出した前記略矩形の断面を持つ半導体の側面に、
半導体を選択的に成長させ、選択成長と同時または選択
成長後に選択的に成長させた前記半導体に不純物を導入
することにより、選択的に成長させた半導体をソース/
ドレイン領域もしくはソース/ドレインエクステンショ
ン領域と成す工程と、前記ダミーゲート電極を絶縁膜で
覆ったのち、前記ダミーゲート電極の一部を露出させ
て、該ダミーゲート電極をエッチングにより除去し、得
られたスリット中にゲート絶縁膜とゲート電極とを設け
る工程とを含むものである。
【0029】また前記略矩形の断面を持つ半導体が複数
配列し、単一のゲート電極または単一のダミーゲート電
極を、配列したこれら複数の略矩形の断面を持つ半導体
を跨ぐように形成するものである。
【0030】また複数配列した前記略矩形の断面を持つ
半導体は、単一のゲート電極または単一のダミーゲート
電極が設けられる位置からある一定の間隔を置いた位置
において、互いに接続するようにして設けられるもので
ある。
【0031】また前記略矩形の断面を持つ半導体の側面
への半導体の選択成長時に、単一のゲート電極または単
一のダミーゲート電極が設けられる位置からある一定の
間隔を置いた位置において、選択成長した半導体が互い
に接触して接続するものである。
【0032】また半導体の選択成長を、選択的エピタキ
シャル成長により実施するものである。
【0033】また前記略矩形の断面を持つ半導体の側面
へ選択成長した半導体が、少なくともゲート電極または
ダミーゲート電極から一定の範囲内の位置において、ゲ
ート電極またはダミーゲート電極から離れるに従って厚
くなるように形成されるものである。
【0034】また突起形状をもつ半導体領域上に、絶縁
膜を介して導電性のゲート電極を設け、前記ゲート電極
を絶縁体中に埋め込む工程と、前記ゲート電極を覆う前
記絶縁体の上部をエッチングにより除去し、前記ゲート
電極の上部を露出させ、引続いて露出した前記ゲート電
極の両側に第一の側壁を設け、前記ゲート電極及び前記
第一の側壁をマスクに前記ゲート電極を覆う前記絶縁体
をエッチバックして、前記第一の側壁の下部において前
記ゲート電極の側面に絶縁体よりなるゲート側壁を形成
する工程とを含むものである。
【0035】また突起形状をもつ半導体領域上にダミー
ゲート電極を設け、前記ダミーゲート電極を絶縁体中に
埋め込む工程と、前記ダミーゲート電極を覆う前記絶縁
体の上部をエッチングにより除去し、ダミーゲート電極
の上部を露出させ、引続いて露出した前記ダミーゲート
電極の両側に第一の側壁を設け、前記ダミーゲート電極
及び前記第一の側壁をマスクに前記ダミーゲート電極を
覆う前記絶縁体をエッチバックして、前記第一の側壁の
下部において前記ダミーゲート電極の側面に絶縁体より
なるゲート側壁を形成する工程とを含むものである。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。 (実施形態1)図1は本発明に係る縦型電界効果型トラ
ンジスタを示す鳥瞰図、図2は図1の本発明に係る縦型
電界効果型トランジスタを真上から見た平面図である。
図3は図1及び図2のA1−A1’線断面図、図4は図
1及び図2のB1−B1’線断面図、図5は図1及び図
2のC1−C1’線断面図である。
【0037】図1に示すように、シリコン基板1上に埋
め込み絶縁膜2が設けられ、絶縁膜2上に適当な形にパ
ターニングされた半導体層3が設けられる。半導体層3
には、開口部10の列が半導体層3を横断するように設
けられる(図2)。開口部10では半導体層3は除去さ
れ、その開口は埋め込み絶縁膜2に達する。
【0038】図2に示すように開口配列領域34におい
て、半導体層3上及び開口部10に露出した埋め込み絶
縁膜2上に、開口部10が配列する方向に長辺を持つゲ
ート電極5が設けられる。ゲート電極5の下部に位置す
る半導体層3(図3参照)は、不純物が導入されない
か、あるいは不純物が低濃度に導入され、適当なゲート
電圧の印加によりチャネルが形成されるチャネル形成領
域7を構成する。
【0039】チャネル形成領域7を構成する半導体層3
の上面及び側面には絶縁膜(図1の形態では上面、側面
ともにゲート絶縁膜6)が設けられ(図3参照)、チャ
ネル形成領域7を構成する半導体層3は絶縁膜を介して
上面と側面においてゲート電極5に向かい合う(図4参
照)。ここで、少なくともチャネル形成領域7を構成す
る半導体層3の側面に設けられる絶縁膜はゲート絶縁膜
6であり、ゲート電圧の印加により半導体層3の側面に
チャネルが形成される程度まで膜厚を薄く設定される。
【0040】チャネル形成領域7を構成する半導体層3
の上面の絶縁膜は、側面の絶縁膜(ゲート絶縁膜6)と
同程度に薄いゲート絶縁膜でも良く、あるいは側面の絶
縁膜よりも厚く設けられても良い。また半導体層3の上
面の絶縁膜と、側面の絶縁膜の材料は異なっていても良
い。
【0041】図2に示すように半導体層3のうち、開口
部10が配列する領域34の両側に位置する部分は、高
濃度の不純物がドーピングされたソース/ドレイン領域
4を構成する。ソース/ドレイン領域4とチャネル形成
領域7との間の領域は、ソース/ドレイン4と同じ導電
型の不純物が高濃度に導入され、ソース/ドレイン領域
4とチャネル形成領域7を接続するソース/ドレイン接
続部32を構成することとなる(図2参照)。
【0042】本実施形態のソース/ドレイン領域4はソ
ース/ドレインコンタクト16(図35〜図37)を介
して配線を接続する役割を持つ。またソース/ドレイン
接続部32は、ソース/ドレイン領域4とチャネル形成
領域7を接続するとともに、不純物の高濃度部とチャネ
ル形成領域が接続する部分の厚さ(伝導経路を構成する
半導体層3の水平幅に相当、また通常の電界効果型トラ
ンジスタの接合深さに相当)を小さくすることにより、
短チャネル効果(トランジスタの微細化に伴うしきい値
電圧など諸特性の変動)を抑制する作用を持つ。
【0043】なお、本トランジスタにおけるソース/ド
レイン領域4とソース/ドレイン接続部32を合わせた
部分が通常のシングルドレイン電界効果型トランジスタ
におけるソース/ドレイン領域の作用を持つ部分に相当
する。ソース/ドレイン領域からチャネル形成領域に対
して浅く延長されたソース/ドレインエクステンション
をもつ電界効果型トランジスタに対しては、本実施形態
のソース/ドレイン接続部32がソース/ドレインエク
ステンションに相当する。
【0044】図2に図示していないが、ゲート電極5に
覆われていない開口部10内には、トランジスタが完成
するまでの間に、各種の絶縁膜堆積工程において、各種
の絶縁体が埋め込まれる。但し、開口部10内がすべて
絶縁体に満たされる必要はなく、絶縁体が埋め込まれな
い空洞が一部に残存しても良い。なお、図2では図を見
やすくするためにゲート絶縁膜6を図示していない。
【0045】各部分の寸法は例えば以下の通りにする。
埋め込み絶縁膜2の厚さは、例えば100nmとする。
半導体層3の厚さ(図1における高さaに相当する)は
例えば120nmとする。開口部10が配列する方向
(A1−A1’線方向)における開口部10の幅は10
0nm、開口部10が配列する方向に対して直角な方向
(C1−C1’線方向)の開口部10の幅は300nm
とする。二つの開口部10に挟まれた半導体層3の幅は
50nmとする。開口配列領域34の両端では、開口部
10のほぼ半分の大きさを持つ切り欠きが、半導体層3
に設けられる。ゲート絶縁膜は、形成するトランジスタ
において短チャネル効果を抑制するために適した材料及
び膜厚の組み合わせを持つようにする。ゲート絶縁膜の
材質がSiO2の場合、典型的な厚さは1.5〜4nm
である。
【0046】但し、埋め込み絶縁膜2の厚さには特に制
限はない。一般にSIMOXウェハ(シリコン基板中に
酸素をイオン注入して作製するSOI基板)では前記埋
め込み絶縁層の厚さは100nmから400nm程度、
張り合わせウェハ(絶縁膜を介して二枚のシリコン基板
を張り合わせて作製したSOIウェハ)の場合に前記埋
め込み絶縁層の厚さは、一般に1〜3μm程度である
が、ELTRAN技術(多孔質シリコンを形成すること
により、薄膜シリコン層を分離させる技術)を用いた張
り合わせウェハでは、前記埋め込み絶縁層の厚さは、5
0nm程度のものもある。一般に論理回路においては、
埋め込み絶縁層を介して熱が逃げやすいように、前記埋
め込み絶縁層の厚さは、150nm以下に設定すること
が望ましいが、本発明の効果は埋め込み絶縁層2の厚さ
には影響されず、その厚さには制限はない。
【0047】二つの開口部10に挟まれた半導体層3の
幅は、ゲート長と同程度か、それよりも小さいことが短
チャネル効果抑制の観点から望ましく、ゲート長の半
分、またはそれ以下であることが短チャネル効果抑制の
観点から特に望ましい。ゲート長には特に制限がない
が、本発明が適用される電界効果型トランジスタに対し
て想定される典型的なゲート長は10nmから0.25
μmの範囲である。半導体層3の幅と高さの関係につい
ては、後述の図53を参照して詳述する。
【0048】各部分の材質は、以下の通りにする。埋め
込み絶縁膜2は絶縁体であれば良いが、例えばSiO2
とする。SiO2以外に、例えばSi34、AlN、ア
ルミナ、その他金属酸化物よりなる絶縁体、有機材料よ
りなる絶縁体等を用いても良い。また、埋め込み絶縁膜
2を空洞で置き換え、空洞よりなる埋め込み絶縁層をも
つトランジスタを形成してもよい。
【0049】本発明の効果を享受するに当たり、半導体
層3の材質にも特に制限がないが、通常のLSIプロセ
スとの互換性という観点からは、単結晶シリコンが最も
望ましい。ゲート電極5の材質は必要な仕事関数及び導
電率を持つ導電体であれば良い。例えば、n+型または
+型のポリシリコン、n+型またはp+型の多結晶Si
Ge混晶、n+型またはp+型の多結晶Ge、n+型また
はp+型の多結晶SiC等の半導体、Mo、W、Taな
どの金属、TiN、WN等の金属窒化物、白金シリサイ
ド、エルビウムシリサイド等のシリサイド化合物が挙げ
られる。
【0050】図では、ゲート長(後で形成される二つの
ソース/ドレイン領域を結ぶ方向のゲート電極5の寸
法。図1、図2、図4ではB1−B1’方向、C1−C
1’方向の寸法が相当する)は、開口部10を埋めない
程度に設定され、例えば150nmとする。但し、開口
部10の両端にソース/ドレイン領域が届くように設け
られるのであれば、ゲート電極5は開口部10を完全に
覆っても良い。チャネル形成領域7を構成する半導体層
3には低濃度の不純物が導入されていても良いし、ある
いは不純物を全く導入しなくとも良い。不純物は例え
ば、ホウ素、リン、ヒ素であり、その濃度は1019cm
-3未満である。素子特性の優れた完全空乏化型動作を得
るためには、その濃度は1018cm-3未満であることが
望ましい。
【0051】ゲート電極5の材料として、その材料の仕
事関数がしきい値の制御に適した材料を選ぶ場合(M
o、W、Taなどの金属、TiN、WN等の金属窒化
物、白金シリサイド、エルビウムシリサイド、SiGe
混晶など)、不純物の導入は必要なく、また導入すると
しても1018cm-3未満で良い。また不純物濃度は、両
側側面のチャネルから半導体層3の中央に向かって伸び
る空乏層が、少なくともゲート電極5にしきい値電圧を
印加した状態で、互いに接する程度まで低濃度に設定す
れば、動作特性に優れた完全空乏化動作となるととも
に、ダブルゲート構造がもたらす短チャネル効果に対す
る抑制効果を享受できる。
【0052】ソース/ドレイン領域4にはチャネルの導
電型と同一導電型を持つ不純物が高濃度に導入される。
nチャネルトランジスタの場合、リン、ヒ素などのn型
不純物が、pチャネルトランジスタの場合にはホウ素な
どのp型不純物が導入される。ソース/ドレイン領域4
に導入される不純物の濃度は1019cm-3以上であり、
典型的には5×1019cm-3〜5×1020cm-3であ
る。
【0053】このトランジスタのチャネル形成領域7の
電位は、チャネル形成領域7を構成する半導体層3の両
側面に設けられたゲート電極5により制御されるので、
チャネル形成領域7の電位に対する制御性が高く、短チ
ャネル効果が抑制され、素子の特性が向上する。
【0054】また半導体層3の両側面に配置されたゲー
ト電極5からの電界により、半導体層3の両側面から半
導体層3の内部に向かって形成される二つの空乏層の幅
の合計よりも、半導体層3の幅(図3のW3)を小さく
すると、素子を完全空乏化型動作させることができるの
で、サブスレッショルド特性(しきい値電圧以下のゲー
ト電圧を印加した場合、トランジスタが急峻にオフする
度合い)が改善され、基板浮遊効果(半導体層中に余剰
キャリアが蓄積することによる異常動作)が抑制され
る。
【0055】チャネル形成領域7を構成する半導体層3
の上面の絶縁膜が薄く、同半導体層3の上面にチャネル
が形成される場合、半導体層3の高さ(図3のh3)と
半導体層3の幅(図3のW3)が同じであれば、両側面
のチャネル幅(図3では縦方向)の合計は、半導体層3
の上面に形成されるチャネルの幅(図3では横方向)の
2倍となる。半導体層3の高さh3が半導体層3の幅W3
より大きければ、両側面のチャネル幅(図3では縦方
向)の合計は、半導体層3の上面に形成されるチャネル
の幅(図3では横方向)の2倍以上となり、側面のチャ
ネルを、支配的なチャネルとすることができる。
【0056】従って、チャネル形成領域7を構成する半
導体層3の高さh3と同半導体層3の幅W3を同じとする
か、あるいは、同半導体層3の高さh3を半導体層3の
幅W 3よりも大きくすることが望ましい。
【0057】チャネル形成領域7を構成する半導体層3
の側面に形成されるゲート絶縁膜6よりも、等価膜厚
(等価膜厚とは、絶縁膜の厚さを絶縁膜の比誘電率で割
り、得られた商にSiO2の比誘電率を掛けたものであ
る。)の大きい絶縁膜が、チャネル形成領域7を構成す
る半導体層3の上面に設けられ、その上面にチャネルを
構成するキャリアが誘起されない場合には、チャネルは
チャネル形成領域7を構成する半導体層3の両側面にの
み形成される。この場合、一つの伝導経路(35)当た
りのチャネル幅は、チャネル形成領域7を構成する半導
体層3の高さの2倍となる。
【0058】ここで、チャネル形成領域7を構成する半
導体層3の適切な高さh3について、図53を参照して
説明する。チャネル形成領域7と開口部10とが周期的
に配列する断面において、一点鎖線で区切った一つの周
期を考える。
【0059】片側の側面におけるチャネル幅をWとする
と、一つの周期をなす構造において、チャネル幅の合計
は2Wとなる。
【0060】一方、図53におけるチャネル形成領域7
を構成する半導体層3の横方向の幅をWsi(図3のW3
に相当)、チャネル形成領域7を分離する開口部10の
幅をWspとすると、一つの周期の幅はWsi+Wspとな
る。同じ領域に通常のトランジスタ(例えば図52の構
造)を形成した場合に得られるチャネル幅はWsi+Wsp
であるから、本発明のトランジスタにおいて通常のトラ
ンジスタよりも大きなチャネル幅を実現するためには、
2W>Wsi+Wspという条件を満たせば良い。両辺を2
で割ればW>(Wsi+Wsp)/2となる。
【0061】すなわち、WがWsiとWspの平均より大き
ければ良い。片側の側面のチャネル幅Wと、チャネル形
成領域7の高さhSiは同じと考えられるので、チャネル
形成領域7を構成する半導体層3の高さhSi(h3
が、チャネル形成領域7を構成する半導体層3の幅Wsi
と開口部10幅Wspの平均より大きければ良いと言え
る。ここで、典型的な一つの例として、チャネル形成領
域7を構成する半導体層3の幅Wsiと開口部10幅Wsp
が同じ場合を考えると、両者の平均はWsiと等しいの
で、チャネル形成領域7を構成する半導体層3の高さh
Siがチャネル形成領域7の幅Wsiよりも大きければ良い
という結論が得られる。WsiとWspは必ずしも等しくな
いが、Wsi=Wspと仮定して得られるhSi>Wsiという
条件を、トランジスタを設計する指針として採用すれ
ば、上の条件W>(Wsi+Wsp)/2から、少なくとも
大きく外れないトランジスタが得られる。
【0062】また、他の典型的な構造として、チャネル
形成領域7を構成する半導体層3の幅を開口部10の幅
よりも小さくする場合には、Wsi<Wspであるので、h
3>Wspという条件を満たせば、上の条件W>(Wsi
sp)/2を必ず満たすことができる。
【0063】また、この電界効果型トランジスタは、基
板平面にほぼ垂直な半導体層3の側面に形成されるチャ
ネルを、主たる伝導経路とするトランジスタであるにも
かかわらず、ソース/ドレイン、及びゲート電極5の形
状を基板面に投影した際の形状(図2)は、通常の電界
効果型トランジスタ(図52)と同一であるという特徴
を有する。
【0064】また、素子領域15の形状も、中央部を横
断する開口部10の配列を除けば、通常の電界効果型ト
ランジスタと同一である。すなわち、チャネル形成領域
7及びソース/ドレイン接続部32は縦型構造を持つ
が、ソース/ドレイン領域の形状は開口部10の周囲を
除いて通常の電界効果トランジスタと同一である。
【0065】このため、ソース/ドレイン領域に対する
コンタクト16、ゲート電極5に対するコンタクト17
についても、通常の電界効果型トランジスタ(図52)
と同様のパターン(図35)及び同様の工程によって作
製することができる。
【0066】またソース/ドレイン領域についても、開
口部10の周辺を除けば、通常の電界効果型トランジス
タと同様であるので、ソース/ドレイン領域の形成、シ
リサイド化、あるいは低抵抗化のためにソース/ドレイ
ン領域上に半導体層3をエピタキシャル成長、選択成長
させる工程などにおいて、従来の電界効果型トランジス
タに対するものと同様の工程、あるいは従来のSOI型
電界効果型トランジスタに対するものと同様の工程を用
いることができる。
【0067】従って開口部10の配列構造を追加するこ
とを除けば、通常のトランジスタの場合とほぼ同一のパ
ターンを用いることができ、また開口部10の形成及び
開口部10の周辺に対する加工(例えばゲート電極5の
加工)を除いた工程(例えば、ゲート及びソース/ドレ
インへのコンタクト形成)では、従来の電界効果型トラ
ンジスタに対するものと同一の工程を用いることができ
るという特徴を有する。
【0068】また、チャネル部においては、一定の高さ
(典型的には200nm以下、好ましくは120nm以
下、さらに好ましくは60nm以下)の縦型トランジス
タが並列に接続される構造を持ち、チャネル幅が各伝導
経路に分散されることになり、チャネル幅の大きいトラ
ンジスタにおいても、チャネル形成領域7の高さが一定
に保たれる。
【0069】またチャネル幅の異なるトランジスタを回
路内に混在させる場合には、単に配列する伝導経路の数
を変えれば良いので、トランジスタの高さを変える必要
がなく、トランジスタの高さにおけるバラツキを生じな
い。
【0070】またトランジスタの高さを一定の値以下に
保つことができるので、半導体層3の上面からイオン注
入など不純物導入手段により不純物を導入した際におい
ても、半導体層3の基板平面に垂直な上下方向で不純物
濃度の均一性が良い。また、半導体層3の上下方向に対
してゲート寸法(特に、二つのソース/ドレインを結ぶ
方向の長さ、すなわちゲート長)の均一性が良い。また
半導体層3の基板平面方向の厚さについて、上下方向で
の均一性が良い。
【0071】ここに述べた半導体層3の基板平面に垂直
な上下方向における不純物濃度、ゲート寸法、及び半導
体層3の基板平面方向の厚さについての均一性は、半導
体層3が薄いほど改善される(チャネル部における半導
体層3の高さhsiは120nm以下が好ましく、60n
m以下がさらに好ましい)。
【0072】また、この電界効果型トランジスタは、チ
ャネル形成領域7を構成する半導体層3の両側面には、
ゲート電極5が設けられており、ダブルゲート構造と呼
ばれる構造を形成する。これは、薄膜(典型的には50
nm以下)の半導体層3を挟んで二つのゲート電極5が
設けられる構造であり、例えば関川によりソリッドステ
ートエレクトロニクス27巻827頁1984年(T.
Sekikawa、Solid−State Elec
tronics、vol.27、p.827、198
4)、田中により1991年アイ・イー・ディー・エ
ム、テクニカルダイジェスト、683頁〜686頁
(T.Tanaka、1991IEEE、IEDM、p
p.683〜686)にそれぞれ開示されている。関川
及び田中は基板平面に平行な半導体層の上下にゲート電
極を形成する構造を採用することにより、短チャネル効
果が抑制されることを報告している。
【0073】しかし、上述した刊行物に開示された構造
である、半導体層の上下にゲート電極を設ける構造で
は、上下のゲート電極を同時に形成できないという問題
がある。このため、上下のゲートの位置を自己整合的に
決定できず、上下のゲートの位置がずれるという問題、
あるいは上下のゲートの寸法(特にゲート長、すなわち
ソースとドレインを結ぶ方向のゲートの寸法)を揃えら
れないという問題がある。
【0074】一方、本実施形態の構造は、半導体層3の
両側面にゲート電極5を設けることによりダブルゲート
構造を実現し、短チャネル効果を抑制できる上、両側面
のゲート電極5を同時に形成することが容易であり(例
えば後述の実施形態3を参照)、両側面のゲートの位置
ずれ、及び寸法の差を従来の技術に比べ大きく低減でき
る。
【0075】次に、図1に示す本発明の縦型電界効果型
トランジスタの変形例について説明する。
【0076】図6は半導体層3に設ける開口部10を円
形とした例を示す平面図である。図7は開口配列領域3
4の両端において半導体層3に切り欠きが設けられない
構造である。なお、図6及び図7では、ゲート電極5と
開口部10との位置関係を解りやすくするために、本来
はゲート電極5の下に隠れている開口部10の外形線も
表示している。
【0077】図8に示すように半導体層3に開口部10
を設ける際に、開口部10において、埋め込み絶縁層2
を一定の深さまで掘り下げ、半導体層3の下端よりも少
し下の位置までゲート電極5の下端が達している。
【0078】ゲート電極5の下端と半導体層3の下端の
位置が揃っている場合、あるいはゲート電極5の下端が
半導体層3の下端よりも上に位置する場合、半導体層3
の下端、あるいは半導体層3の下部コーナー(これらは
それぞれ、通常の電界効果型トランジスタにおける素子
領域端、素子領域端のコーナーに相当する)の電位を、
ゲート電極5により充分に制御することが比較的難し
く、ソース・ドレイン間に漏れ電流が流れやすい。
【0079】一方、図8に示すように本発明では、半導
体層3の下端よりも少し下の位置まで、ゲート電極5の
下端が達するようにすると、半導体層3の下端付近にお
ける漏れ電流を抑制しやすくなる。
【0080】また図26に示すように、埋め込み絶縁層
2に対してテーパーエッチングを施して、半導体層3の
下端より下の位置で、埋め込み絶縁層2の側面が傾斜を
持つ形状を形成しても良い。
【0081】また図26において、ゲート電極5の下端
が半導体層3の下端よりも下になるため、半導体層3の
下端の電位に対するゲート電極5の制御性を高めること
ができる。
【0082】なお図8及び図26は、チャネル形成領域
7を構成する半導体層3の側面と上面の両方に同じ膜厚
のゲート絶縁膜6を設けた場合を示したが、半導体層3
の上面と側面での絶縁膜の材質が異なる場合、あるい半
導体層3の上面の絶縁膜が側面の絶縁膜のよりも厚い場
合のそれぞれに適用しても良い。
【0083】なお、ここでは半導体層3下の絶縁体(埋
め込み絶縁層2)の下に、支持基板であるシリコン基板
1がある場合を述べたが、本発明は電界効果型トランジ
スタを形成する半導体層3の下に何らかの絶縁体があれ
ば適用できる。例えば、サファイア基板上に半導体層3
を設けたSOS構造(シリコン・オン・サファイア)
等、半導体層層3下の絶縁体自体が支持基板となる構造
に対しても適用できる。
【0084】また、支持基板の材質はシリコンでなくと
も良く、例えば石英、AlN等の絶縁体であっても良
い。この構造は、例えば半導体層3となる単結晶シリコ
ンを、SOI基板の作製に用いられる一般的な張り合わ
せ工程及び薄膜化工程により、石英、AlN等の絶縁体
上に転写すれば形成できる。
【0085】なお、CMOS構成のインバータ、NAN
Dゲート、NORゲート等のように、ソース/ドレイン
領域の一方が専らソースとして使われ、他方が専らドレ
インとして使われる場合においても、本明細書において
は、両者を含めてソース/ドレインと表現している。
【0086】(実施形態2)次に本発明の他の縦型電界
効果型トランジスタについて説明する。
【0087】チャネル形成領域7、半導体層3に設ける
開口部10、ソース/ドレイン領域4の三者の配置につ
いて、実施形態1のトランジスタに対するいくつかの変
形例を述べる。
【0088】図27から図34は図2、図6、図7と同
じ位置から見た電界効果型トランジスタの平面図におい
て、特に左端を拡大したものである。
【0089】図27から図34に示すいずれの本発明の
縦型電界効果型トランジスタでは、半導体層3を横断す
るように開口部10が配列し、開口部10が配列する方
向に沿って半導体層3を跨ぐゲート電極5が設けられ
る。半導体層3にはゲート電極5及び開口部10を挟ん
で、高濃度の導電性不純物が導入されたソース/ドレイ
ン域4が設けられている。
【0090】ゲート電極5の下方に位置する半導体層3
は不純物濃度が低いチャネル形成領域7を構成し、チャ
ネルは主にチャネル形成領域7を構成する半導体層3の
側面に形成される。
【0091】なお、図27から図34には、ゲート電極
5と開口部10との位置関係を解りやすくするために、
本来はゲート電極5の下に隠れている開口部10の外形
線も表示している。またゲート絶縁膜6についても、図
を見やすくするために省略している。
【0092】実際には図27〜図34において、ゲート
絶縁膜6がチャネル形成領域7を構成する半導体層3の
側面に設けられ、チャネル形成領域7を構成する半導体
層3の側面はゲート絶縁膜6を介してゲート電極5に向
かい合う。
【0093】またチャネル形成領域7を構成する半導体
層3の上面にはゲート絶縁膜6、またはゲート絶縁膜6
よりも等価膜厚の厚い絶縁膜(例えば図11又は図39
のパッド酸化膜8とSi34膜9を合わせたもの)が設
けられる。
【0094】二つのソース/ドレイン領域4の間には、
二つのソース/ドレイン領域4を接続する半導体領域で
ある伝導経路33が複数設けられた、伝導経路配置領域
31が設けられている。この伝導経路配置領域31の構
造は図1から図8、及び図35に示したトランジスタ及
び、以下に記載するトランジスタ及びその製造方法にお
いても同じである。
【0095】図27における斜線部は、伝導経路33の
うちの一つを明示したものである。伝導経路33はチャ
ネル形成領域7と、伝導経路33中の高不純物濃度領域
であるソース/ドレイン接続部32からなる。チャネル
形成領域7はゲート電極5の下部に位置する不純物濃度
が低い(あるいは不純物が導入されない)領域である。
【0096】伝導経路33中のソース/ドレイン接続部
32は、チャネル形成領域7とソース/ドレイン領域4
との間に位置し、ソース/ドレイン領域4と同じ導電型
の不純物が高濃度に導入された領域である。なお、ゲー
ト電極5の下にソース/ドレイン接続部32の一部、ま
たはソース/ドレイン領域4の一部が位置する場合、そ
れぞれゲート電極5とソース/ドレイン接続部32の
間、ゲート電極5とソース/ドレイン4の間に絶縁層が
設けられる。この絶縁層の厚さはゲート絶縁膜と同程度
であっても良く、またゲート絶縁膜よりも厚くても良
い。
【0097】また伝導経路33の形態は、チャネル形成
領域7、伝導経路33中の高不純物濃度領域(ソース/
ドレイン接続部32)の両方がゲート電極5の下に配置
されるものであっても良い(図28)。
【0098】さらに、チャネル形成領域7、ソース/ド
レイン接続部32に加えて、ソース/ドレイン領域4の
一部もゲート電極5の下部に位置する形態を取っても良
い(図28)。また伝導経路33中にソース/ドレイン
接続部32を持たず、チャネル形成領域7とソース/ド
レイン領域4が直接接続する形態としてもよいものであ
る(図29)。
【0099】また、図27〜図29には、開口部10の
基板平面への投射形状が、少なくともソース/ドレイン
領域4付近において曲線を描く場合を示したが、図30
〜図31に示すように、開口部10の形状が六角形、八
角形等の多角形であっても良い。また図46〜図49に
示すように、ゲート電極5の延長方向(開口部10が配
列する方向に同じ)に対して傾いた、ほぼ正方形である
四角形であっても良い。また、図33及び34に示すよ
うに、開口部10の幅がソース/ドレイン領域4側のあ
る範囲において狭くなる形態を持っても良い。
【0100】図27〜図31、図33、図34及び図4
6〜図49に示した実施形態においては、いずれの場合
においても、開口部10の配列方向(ソース/ドレイン
を結ぶ方向に対して垂直で、基板表面に平行な方向)の
開口部10の幅Wspは、開口部10中央(二つのソース
/ドレインから等距離の位置)における値(図27のW
sp1)に比べて、ソース/ドレイン領域付近において小
さくなる(例えば図27のWsp2)。逆に、伝導経路3
3を構成する半導体層3の幅Wsiは、チャネル形成領域
中央(二つのソース/ドレインから等距離の位置)にお
ける値(図27のWsi1)に比べ、ソース/ドレイン領
域4付近において大きくなり(例えば図27の
si2)、ソース/ドレイン領域4に接続する位置にお
いて最大となる。
【0101】すなわち、図27〜図31、図33、図3
4及び図46〜図49の形状は、いずれも、チャネル形
成領域7からソース/ドレイン領域4にかけて半導体層
3の幅Wsiが広がる形態を持つが、この場合、チャネル
形成領域7の横方向の幅Wsi、あるいは少なくともチャ
ネル形成領域7の中央部における幅Wsiが小さくなるの
で、通常のSOI型電界効果型トランジスタにおいて半
導体層を薄膜化することと同じく、Sファクタの改善、
短チャネル効果の抑制などに効果があり、トランジスタ
の特性が向上する。
【0102】その一方、ソース/ドレイン領域に接する
位置では伝導経路33を構成する半導体層3の幅が大き
くなるので、寄生抵抗が低減できる。
【0103】さらに、高濃度の不純物を含む領域である
ソース/ドレイン接続部32を有する(図27、図2
8、図30、図31、図33、図34、図46〜図49
の形状)伝導経路33を持つ場合、ソース/ドレイン接
続部32とチャネル形成領域7との接触面積が小さくな
る。
【0104】通常の電界効果型トランジスタにおいて高
濃度不純物領域であるドレイン接合を浅く形成した場
合、高不純物濃度で接合の浅いソース/ドレインエクス
テンションを設けた場合、あるいはSOI型電界効果型
トランジスタにおいて半導体層を薄膜化することにより
高濃度不純物領域であるドレインを薄く形成した場合等
と同じく、高濃度不純物領域とチャネル形成領域が接触
する部分で、高濃度不純物領域の断面積が減るので、短
チャネル効果が抑制され、トランジスタの特性が向上す
る。
【0105】本発明によれば、開口部10の配列方向に
おけるソース/ドレイン接続部32の幅をチャネル形成
領域7を構成する半導体層3と接する部分では小さくす
ることにより短チャネル効果抑制作用が得られると同時
に、開口部10の配列方向におけるソース/ドレイン接
続部32の幅をソース/ドレイン領域4と接する部分で
は大きくすることにより寄生抵抗抑制作用が得られ、上
述した第3の課題を抑制できる。
【0106】また開口部10の形状は図32のような四
角形でも良い。この場合、Wsi、W spはともに一定であ
る。この場合は、構造が単純であり、製造が容易である
という特徴がある。また、以下に述べるように、寄生容
量36が小さいという特徴がある。
【0107】次にゲート側面とソース/ドレイン側面間
の寄生容量36について、図54〜図57を参照して説
明する。図54はゲート端とソース/ドレイン領域4の
間に開口(もしくは開口内に絶縁体が埋め込まれた空
間)がある場合を示す平面図である。図54に示す形態
は、ソース/ドレイン接続部32のうち少なくとも一部
がゲートに覆われていない場合に相当する。
【0108】図55はゲート端とソース/ドレイン領域
4の間に開口(もしくは開口内に絶縁体が埋め込まれた
空間)がない場合を示す平面図である。図54に示す形
態は、ソース/ドレイン接続部32のすべてがゲートに
覆われている場合に相当する。
【0109】なお図54及び図55では、図を見やすく
するために、実際にはゲート電極5の下に隠れている開
口部10の外形線及びゲート絶縁膜6の外形線を明示し
ている。
【0110】図56、図57はそれぞれ図54のA20
5−A205’線断面図、図55のA206−A20
6’線断面図である。
【0111】図54、図56に示すゲート端とソース/
ドレイン領域の間に開口部10がある構造では、ゲート
5の側面とソース/ドレイン領域4の側面が開口部10
に相当する間隔だけ離れるので、ゲート側面とソース/
ドレイン側面間の寄生容量36は小さい。
【0112】これに対して図55、図57に示すゲート
端とソース/ドレイン領域の間に開口部がない構造で
は、ゲート側面とソース/ドレイン側面の距離が小さい
ので、ゲート側面とソース/ドレイン側面間の寄生容量
36は大きくなり、素子の高速動作に不利になる。
【0113】本発明に係る縦型電界効果型トランジスタ
の開口部10には、PSGの堆積工程、層間絶縁膜の堆
積工程等の絶縁膜を堆積する工程において、SiO2
PSG等の絶縁膜が埋め込まれるが、開口部10内がS
iO2、PSG等の絶縁体により完全に満たされていて
も、あるいは開口部10内に絶縁体に満たされない空洞
が残存した場合にも、図54及び図56の構造における
寄生容量36が、図55あるいは図57の構造における
寄生容量36よりも小さくなることに変わりはない。
【0114】したがって、ソース/ドレイン接続部32
のうち、少なくとも一部が、側面、上面ともゲート電極
5に覆われていない構造(図27、図30〜図34、及
び図46〜図49の構造)は、寄生容量の低減において
有利と言える。
【0115】図1、図6、図7、図27〜図34の構造
では、チャネル面が(100)面(あるいはこれに等価
な面)または(100)面(あるいはこれに等価な面)
から小さく傾いた面になるように、開口部10の配列方
向が[100]方向(あるいはこれに等価な方向)にな
るようにする。正方形の開口部10の一辺が開口部10
の配列方向に対して45度傾いた図46から図49の構
造では、開口部10の配列方向が[110]方向(ある
いはこれに等価な方向)になるようにすると、チャネル
面が(100)面(あるいはこれに等価な方向)に形成
される。
【0116】チャネル面が(100)面または(10
0)面から小さく傾いた面に形成されると、界面準位が
少ない点、またチャネルキャリアの移動度が大きい点に
おいて優れた特性が得られる。
【0117】なお、図46から図49は同一のトランジ
スタに関する図であり、図46は開口部とゲート電極の
位置関係を示し、図47はソース/ドレイン及びゲート
に対するコンタクト形成後の平面図、図48は半導体層
の形状に対する鳥瞰図、図49はゲート電極形成後の鳥
瞰図であり、図49においては図を見やすくするために
ゲート絶縁膜を省略している。
【0118】また、図49は、ソース/ドレイン接続部
32において、マスク膜9とパッド膜8が除去された場
合について示している(両者は必ずしも除去されなくて
も良い)。
【0119】なお本実施形態に記載した様々な開口部、
及びソース/ドレイン接続部の形状は、実施形態1に記
載の各種形態に対して適用することができる。また本実
施形態に記載した様々な開口部、及びソース/ドレイン
接続部の形状は、チャネル形成領域の上部にチャネル形
成領域の側面と同じ厚さの絶縁膜があるトランジスタ、
チャネル形成領域の上部にチャネル形成領域の側面より
も厚い絶縁膜があるトランジスタ、チャネル形成領域の
上部に多層の絶縁膜があるトランジスタに適用でき、こ
れらいずれに適用しても、本発明の効果を得ることがで
きる。
【0120】(実施形態3)次に本発明に係る実施形態
1及び実施形態2に示した縦型電界効果型トランジスタ
を製造する製造方法を工程順に説明する。
【0121】図9に示すように、シリコン基板1上に厚
さ100nmのSiO2よりなる埋め込み絶縁層2を持
ち、その上部に厚さ120nmの単結晶シリコン層より
なる半導体層3を持つSOI(シリコン・オン・インシ
ュレータ)基板を用意する。
【0122】次に半導体層3の上面を20nm熱酸化す
ることにより半導体層3上にパッド酸化膜8を設け、パ
ッド酸化膜8上にCVD法により厚さ50nmのSi3
4膜9を設ける。
【0123】次にリソグラフィ工程により、開口部が配
列したパターンを持つレジストパターンを設け、これを
マスクとして、RIE等の通常のエッチング工程により
パッド酸化膜8及びSi34膜9をパターニングする。
【0124】次に図10に示すように、開口部10が配
列したパターンを含む一定の領域(例えば図9において
A9の点線で囲んだ範囲)を覆うレジストパターンを設
け、このレジストパターンをマスクとして、Si34
9、パッド酸化膜8をRIEによりパターニングする。
【0125】引き続いてレジストを除去したのち、残っ
たSi34膜9、パッド酸化膜8をマスクとして、シリ
コンに対するエッチング速度がSi34膜に対するエッ
チング速度より速い選択的なRIE(リアクティブイオ
ンエッチング、反応性イオンエッチング)を行い、半導
体層3をパターニングする。
【0126】図10に示す段階で、一定の領域(この場
合、A9の点線で囲んだ範囲)以外のSi34膜9、パ
ッド酸化膜8、半導体層3が取り除かれる。
【0127】またシリコンのエッチングに続いて、Si
2に対するエッチング速度がSi34膜に対するエッ
チング速度より速い選択的RIEを行うことにより、開
口部10においてSiO2膜2の上端が半導体層3の下
端よりも下に位置する形状(図8)、あるいは開口部1
0においてSiO2膜2の表面が傾斜した形状(図2
6)を得ることもできる。またSi34膜9とパッド膜
(パッド酸化膜8)の二層構造は、Si34膜9だけの
単層構造であっても良い(以下、適宜、単層構造と多層
構造のものを併せて、マスク膜9という)。
【0128】またマスク膜の材質は半導体層3を選択的
にエッチングできる材料であれば良く、例えばSiO2
でも良い。また、開口部10の形状は、ここに示した形
に限らない。例えば、図27〜図34、図46から図4
9に示した形であっても良い。ここで述べた工程におい
てSiO2からなるパッド膜8を設けた主な理由は、S
34膜9と半導体層3が直接接触することによって半
導体層3に応力がかかることを防ぐこと、Si34膜9
と半導体層3が直接接触することによってSi 34膜9
と半導体層3との界面に多量の界面準位が発生すること
を防ぐこと等、Si34膜9と半導体層3が直接接触す
ることにより発生する問題を避けることにある。Si3
4膜9と半導体層3が直接接触させることにより発生
する問題の影響が小さい場合は、パッド酸化膜8を省略
しても良い。
【0129】また図10に示す構造を形成した後、、エ
ッチングにより半導体層3に開口部10を形成し、その
後埋め込み絶縁層2の上部をエッチングする場合、エッ
チングによりマスク膜が全て失われることを防ぐため
に、マスク膜の材質と埋め込み絶縁層2の材質との組み
合わせを、埋め込み絶縁層だけを選択的にエッチングで
きるように選ぶことが好ましい。また、この条件が成り
立たない組み合わせである場合は、以下のようにする。
例えば、マスク膜9が埋め込み絶縁層2と同じSiO2
である場合、埋め込み絶縁層2のエッチング時にマスク
膜9の一部が除去されることを見込んで、マスク膜9を
厚めにすれば良い。一般的に言えば、開口部10におけ
る半導体層3のエッチング後に埋め込み絶縁層2をエッ
チングする場合で、かつ埋め込み絶縁層2の材質とマス
ク膜9の材質が同じである場合、埋め込み絶縁層2をエ
ッチングする深さTboxovよりも、マスク膜の厚さT
maskを大きくすれば良い。
【0130】また、半導体層3が露出した後、半導体層
3の表面にゲート絶縁膜を形成する前に露出した半導体
層3の側面の平坦化と清浄化を行うための熱処理工程を
追加しても良く、例えば水素アニールを実施する。典型
的な水素アニールの条件は10〜50000Pa、85
0〜1100℃、5〜60分程度とする。但し、特に開
口部10間の間隔が狭く半導体層3の基板平面方向の厚
さが薄い場合には、半導体層3の凝集を避けるため、よ
り短時間、あるいはより低温で熱処理しても良い。また
水素雰囲気中にHCl等、他の気体を混合しても良い。
【0131】また半導体層3を横断するように配列する
開口部10を設けたのち、露出した半導体層3の側面を
SiO2膜で覆い、温度980℃以上(より望ましくは
温度1200℃以上)、1時間以上の熱処理を実施する
ことにより、露出した半導体層3の側面を平坦化する工
程を追加しても良い。ここで、980℃以上の温度はS
iO2膜に流動性を持たせるために必要な温度であり、
1200℃以上の温度は流動の顕著化に必要な温度であ
る。熱処理は窒素中で行うか、あるいはArなどの不活
性ガス中で行う。また熱処理を行う雰囲気に酸素を混合
し、露出した半導体層3の側面を酸化させることによ
り、チャネル形成領域7を構成する半導体層3の幅Wsi
を小さく(チャネル形成領域7を構成する半導体層3の
基板平面方向の厚さを薄く)する工程を実施しても良
い。
【0132】また半導体層3を横断するように配列する
開口部10を設けたのち、露出した半導体層3の側面を
絶縁膜で覆う。この絶縁膜は、例えばSiO2膜、Si3
4膜等の絶縁体よりなり、また例えば複数の絶縁体か
らなる多層膜よりなる。レーザービーム、電子ビーム等
のビーム、電気ヒータ等の熱源により加熱することによ
って、伝導経路あるいはチャネル形成領域が形成される
半導体領域(半導体層)のうち側面付近の一部領域を溶
融して、再結晶化させる工程を行っても良い。
【0133】また、同じくレーザービーム、電子ビーム
等のビーム、電気ヒータ等の熱源により加熱することに
より、伝導経路あるいはチャネル形成領域が形成される
半導体領域(突起形状の半導体層)の全体を溶融し、溶
融した領域を再結晶化しても良い。この工程の目的は、
RIE工程により半導体層3の側面に発生した凹凸を平
坦化することである。レーザービームや電子ビーム等の
ビームのパワー及びエネルギー、電気ヒータの温度、ビ
ーム及び電気ヒータの走査速度は、望ましくは伝導経路
あるいはチャネル形成領域が形成される半導体領域(突
起形状の半導体層)の表面だけが溶融してその内部は溶
融しないか、あるいは伝導経路が形成される突起部は溶
融してソース/ドレイン領域が形成される半導体領域
(突起形状の半導体層)は溶融しない程度に設定される
ことが好ましい。
【0134】これは、ビーム走査の後、基板の温度が低
下する過程で、それぞれ溶融していない半導体領域(突
起形状の半導体層)の内部の領域、あるいは溶融してい
ないソース/ドレイン領域を種結晶(シード)として、
溶融した領域を再結晶化させるためである。
【0135】また溶融再結晶化に伴い、埋め込み絶縁層
2中に発生した固定電荷またはトラップ等の欠陥を除去
することを目的として、溶融結晶化後に高温の熱処理工
程(1000℃以上、典型的には1300〜1360
℃、1時間以上、酸化雰囲気または非酸化雰囲気)、ま
たは酸化雰囲気中のより低温の熱処理工程を行っても良
い。
【0136】次にCVD法を用いて、SiO2よりなる
ダミーゲート絶縁膜18を形成するための絶縁膜を10
nm堆積し、RIEによりエッチバック(平坦部に堆積
した材料膜を除去して、側壁部に堆積した材料膜を残す
工程)することにより、半導体層3における開口部10
の内壁及び半導体層3の側面(素子領域をなす半導体層
3の周囲の側面)にダミーゲート絶縁膜18を設ける。
【0137】引き続いてCVDによりポリシリコンを堆
積し、これを通常のリソグラフィ及びRIEにより加工
し、ダミーゲート電極11を設ける。この段階での形状
は、パッド酸化膜8、Si34膜9が存在すること、ゲ
ート絶縁膜6及びゲート電極5の代わりにそれぞれダミ
ーゲート絶縁膜18、ダミーゲート電極11があること
を除けば、図1と同様である(図39においてダミーゲ
ート電極11が設けられた形状に相当。但し、図39で
は図を見やすくするため、ダミーゲート絶縁膜18を省
略)。
【0138】ここで、ダミーゲート絶縁膜18及びダミ
ーゲート電極11を形成したのは、後に、これらを除去
して得られた空間に、改めてゲート絶縁膜6及びゲート
電極5を形成する、いわゆる置換ゲート工程を実施する
ための準備である。
【0139】置換ゲート工程を行わない場合は、ここで
ダミーゲート絶縁膜18を形成する代わりにゲート絶縁
膜6を、ダミーゲート電極11を形成する代わりにゲー
ト電極5をそれぞれ形成し(図39においてゲート電極
5が設けられた形状に相当。但し、図39では図を見や
すくするため、ゲート絶縁膜6を省略)、引き続いて、
以下に述べるソース/ドレイン接続領域への不純物導
入、ソース/ドレインの形成、配線の形成を実施してト
ランジスタを形成すれば良い。この場合、図11から図
16に至る工程において、ダミーゲート絶縁膜18に代
えてゲート絶縁膜6が、ダミーゲート電極11に代えて
ゲート電極5が設けられた形状が得られる。
【0140】また、ここ(図11に至る工程)で、ダミ
ーゲート絶縁膜18をCVDにより堆積したのは、もし
も熱酸化によりダミーゲート絶縁膜18を形成すると、
ダミーゲート絶縁膜18の除去後に、マスク膜(この場
合はパッド酸化膜8とSi34膜9の二層膜)の基板平
面方向の幅よりもチャネル形成領域7を構成する半導体
層3の基板平面方向幅が狭くなるために、マスク膜の下
部でチャネル形成領域7を構成する半導体層3がマスク
膜の端よりも後退して段差が発生し、垂直方向の平坦性
が悪化しやすいという問題を防ぐことに特に注意を払っ
たためである。
【0141】しかし、一般には、ゲート絶縁膜6及びダ
ミーゲート絶縁膜18は、SiO2以外の絶縁膜であっ
ても良く、また熱酸化により形成したSiO2膜であっ
ても良い。一般にダミーゲート絶縁膜18は、半導体層
3に対して選択的に除去可能な材料であれば良い。
【0142】また、ダミーゲート電極11をSi3
4等、半導体層3に対して選択的に除去できる材料によ
り形成しても良く、ダミーゲート電極11が半導体層3
に対して選択的に除去できる場合にはダミーゲート絶縁
膜18を省略しても良い。
【0143】引き続いてSi34膜に対して選択性のあ
る条件下でRIEを実施してダミーゲート電極11の下
部以外のダミーゲート絶縁膜を除去し、次いで全体にP
SG(リンガラス)膜12を200nm堆積し、RIE
によりこれをエッチバックすることにより、開口部10
の内壁と、半導体層3の側面に側壁状のPSG膜12を
設ける。
【0144】この段階での構造を、図10のA10−A
10’線断面図である図11、図10のB10−B1
0’線断面図である図12、図10のC10−C10’
線断面図である図13に示す。
【0145】この工程においてPSGを堆積するのは、
開口部10の内壁にPSGを付着させ、ゲート電極(ま
たはダミーゲート電極)5の両側の開口部10に隣接す
る半導体領域にPSGから高濃度のリンを拡散させ、ゲ
ート電極5の両側の半導体層3に高濃度(5×1018
-3以上、好ましくは3×1019cm-3以上)のリンを
導入し、ソース/ドレイン接続部32を形成することに
ある。
【0146】なお、PSGからリンを拡散させるための
熱処理(例えば800℃10秒)は、PSGの堆積直後
に行っても良いし、PSGの堆積後、いくつかの工程を
経た後に行っても良い。PSGの堆積後に行われる他の
熱工程(例えばソース/ドレインへのイオン注入後の活
性化、ゲート酸化)の際に同時にPSGからリンを拡散
させる方法を用いても良い。
【0147】図14は、開口部10のソース/ドレイン
方向の幅が大きい場合で、開口部10がPSGによって
埋め尽くされていないが、この場合においても、開口部
10の内壁へのPSGの付着は保証されるので、問題は
ない。図15は、図14に対応する状態における平面図
である。PSGからの熱拡散によりn+型ソース/ドレ
イン領域4が形成された状態のB10−B10’線断面
に相当する位置における断面図を図16に示す。
【0148】なお、pチャネルトランジスタの場合は、
BSG(ホウ素ガラス)など、p型不純物の拡散源をP
SGに代えて用いる。またnチャネルトランジスタの場
合においても、PSG以外のn型不純物拡散源(例えば
ヒ素ガラス)をPSGに代えて用いても良い。また、p
型不純物であるホウ素と、n型不純物であるリンの両方
を含むBPSG(ホウ素、リンガラス)において、ホウ
素またはリンの一方の割合を高めたものを、それぞれp
型またはn型のトランジスタの製造に用いても良い。
【0149】ゲート電極5の両側、開口部10から離れ
た部分の半導体層3には、通常の工程によりソース/ド
レイン領域を形成する。例えばイオン注入、プラズマド
ーピング等により、nチャネルトランジスタの場合はn
型不純物、pチャネルトランジスタの場合はp型不純物
を高濃度(3×1019cm-3以上、好ましくは1×10
20cm-3〜3×1020cm-3)に導入する。n型不純物
には例えばリン、ヒ素等ドナーを形成する不純物、p型
不純物には例えばホウ素等アクセプタを形成する不純物
を用いる。また、ソース/ドレイン領域に対して寄生抵
抗低減のために半導体のエピタキシャル成長、多結晶ま
たはアモルファス半導体の選択成長を施しても良く、ま
たシリサイド化を行っても良い。
【0150】なお、半導体層3上のマスク膜9は、ダミ
ーゲート電極11(あるいはこれに代わるゲート電極
5)の加工時に、半導体層3を保護する目的で設けられ
たものであるが、ソース/ドレイン領域への不純物導入
工程、あるいはソース/ドレイン領域のシリサイド化工
程には不要であるので、ダミーゲート電極11(あるい
はこれに代わるゲート電極5)をRIEにより加工して
形成した後、ソース/ドレイン領域へ不純物を導入する
以前のいずれかの段階においてRIEあるいはウェット
エッチングにより除去されることが望ましい。
【0151】PSGの堆積後、PSGをRIEによりエ
ッチバックし、PSGよりなる側壁を形成する工程にお
いて、ゲート電極下部とPSG側壁下部を除いた領域の
マスク膜9、パッド酸化膜8を同時に除去すれば、図1
6のようにソース/ドレイン領域を形成する領域で半導
体層3の上面が露出する形状が得られる。
【0152】また、一旦マスク膜9、パッド酸化膜8を
残したままPSG側壁を形成し(図12、図13)、P
SGからの不純物拡散後、ソース/ドレイン領域の形成
前に、マスク膜9、パッド酸化膜8を除去する事を目的
としたRIEを実施しても良い(この時、PSGの上部
も除去されるが、PSGからの不純物拡散は既に実施し
た後なので問題はない。)。
【0153】またダミーゲート電極11(あるいはこれ
に代わるゲート電極5)をRIEにより加工した後、P
SGの堆積以前に、RIE等のエッチング工程によりマ
スク膜9及びパッド酸化膜8を除去しても良い。この場
合、種々の工程を経て最終的に得られる素子形状は図3
8に示したものとなる。PSGの堆積以後のいずれかの
段階に、マスク膜9、パッド酸化膜8を除去した場合
は、最終的に図36の形状が得られる。
【0154】PSGの堆積及びエッチバック後、CVD
によりSiO2を堆積して層間絶縁膜13とし、ダミー
ゲート電極11をストッパとしてCMPにより層間絶縁
膜13を平坦化する。この時、同時にダミーゲート電極
11の上部を露出させる。続いてRIEによりダミーゲ
ート電極11を除去し、次にRIEによりダミーゲート
絶縁膜18を除去する。
【0155】続いて熱酸化によりゲート絶縁膜14を2
nm形成し、ダミーゲート電極11を除去して得られた
スリット中にTiN等の導電性材料をスパッタ法により
埋め込み、これをゲート電極5とする(図18、図1
9)。
【0156】なお、図19はゲート絶縁膜14を熱酸化
により形成した場合の形状、図18はゲート絶縁膜14
をCVDにより形成した場合の形状である。
【0157】その後、ゲート電極及びソース/ドレイン
領域上の層間絶縁膜に開口(それぞれゲートコンタクト
17形成用開口、ソース/ドレインコンタクト16形成
用開口)を設けたのち、Al等の金属材料をスパッタ、
CVD等で堆積した後、これをパターニングし、配線2
4を設けると、図35〜図38に示した電界効果型トラ
ンジスタが得られる。ここではゲート電極5に接続する
配線を描いていないが、ソース/ドレイン領域4へのソ
ース/ドレインコンタクト16を介した接続と同様に、
ゲート電極5へゲートコンタクト17を介して配線が接
続される。
【0158】なお、図36及び図38は図35のB41
−B41’線断面図、図37は図365のC41−C4
1’線断面図である。但し、図36はPSGの堆積以前
に、マスク膜9及びパッド酸化膜8を除去した場合、図
38はPSGの堆積以後に、マスク膜9及びパッド酸化
膜8を除去した場合を示す。また、図37は、開口部が
PSGにより全て満たされない場合(図14)について
示した。
【0159】ダミーゲート絶縁膜をRIEで除去した
後、ダミーゲート絶縁膜をRIEによる除去する際に半
導体層に生じたダメージ及び汚染を除去するために、チ
ャネル形成領域を構成する半導体層の表面をドライエッ
チングにより一部除去しても良い。この際のドライエッ
チングには、等方性のエッチングが好ましい。エッチン
グガスとしては、Cl2、CF4、CHF3、HCl等を
用いれば良い。また、ここでドライエッチングを施すと
同時に、半導体層をより薄膜化することを目的に、チャ
ネル形成領域を構成する半導体層を両側面からエッチン
グしても良い。例えば、短チャネル効果を抑制すること
を目的に、半導体層の幅が5〜10nm程度になるまで
薄膜化を行っても良い。
【0160】勿論、ダミーゲート絶縁膜18、ダミーゲ
ート電極11を形成する工程において、これらに代えて
ゲート酸化膜6、ゲート電極5が形成されている場合
は、ダミーゲート絶縁膜の除去から、導電性材料の埋め
込みによるゲート電極5の形成に至る上記の工程を必要
としない。
【0161】また、半導体層が露出した後、半導体層の
表面にゲート絶縁膜を形成する前に露出した半導体層の
側面の平坦化と清浄化を行うための熱処理工程を追加し
ても良い。例えば、水素アニールを実施する。典型的な
水素アニールの条件は10〜50000Pa、850〜
1100℃、5〜60分程度とする。但し、特に開口部
間の間隔が狭く半導体層が薄い場合には、半導体層の凝
集を避けるためより短時間、あるいはより低温で熱処理
しても良い。また、水素雰囲気中にHCl等、他の気体
を混合しても良い。
【0162】また、ソース/ドレイン接続部の幅が大き
い場合(例えば図6、図46〜図49の構造)は、ソー
ス/ドレイン接続部への不純物導入を、上部から通常に
イオン注入をすることにより作製しても良い。ソース/
ドレイン接続部に上部からイオン注入する場合は、マス
ク膜9とパッド膜8を除去することが好ましい(図4
9)。ソース/ドレイン接続部とソース/ドレイン領域
の両者に対して、同時にマスク膜9とパッド膜8を除去
し、同時に不純物の導入を行っても良い。
【0163】また、ソース/ドレイン領域、ソース/ド
レイン接続部へ上部からイオン注入する場合は、基板平
面に対して垂直方向の不純物濃度を均一にするため、異
なるエネルギーのイオン注入を複数回繰り返しても良
い。
【0164】また、チャネル形成領域、ソース/ドレイ
ン接続部、ソース/ドレイン領域等の半導体領域中に導
入した不純物を活性化するための熱処理は、イオン注入
等による不純物の導入直後に行っても良いし、配線など
の金属層が設けられる以前の適当な段階において、実施
しても良い。
【0165】以上に述べた電界効果型トランジスタの製
造方法では、RIEに対するマスク層(ここではSi3
4膜)にあらかじめ開口が余分に配列したパターンを
設け、次に余分な開口パターンを除いた領域において半
導体層3をパターニングして素子領域を形成するので、
チャネル形成領域を構成する半導体層の幅を均一に形成
できる。
【0166】ここで、もし開口パターンに余分な配列を
設けず、開口パターンと、素子領域のパターンを同時に
形成しようとすると、開口パターン配列の端部に位置す
るチャネル形成領域(図10では、配列中で最も右、及
び最も左に位置する半導体領域)に対応するレジストパ
ターンの幅が、素子領域外の広い領域に対して露光され
た光線(あるいは電子線、X線などのビーム)の影響に
よって細りを生じ、その結果、図51のように、開口パ
ターン配列の両端部に位置するチャネル形成領域を構成
する半導体層の幅が細くなる場合がある(近接効果)。
これに対して本製造方法を用いると、この問題は生じず
図10のように、幅の揃った素子領域が得られる。
【0167】また、本実施形態の製造方法においては、
チャネル形成領域を構成する半導体層の上部にマスク層
(ここではSiO2層とSi34層の二層膜)を設けて
いるので、ゲート電極(またはダミーゲート電極)のエ
ッチング中にチャネル形成領域を構成する半導体層がダ
メージを受けることもない。マスク層の材質は、ゲート
のエッチング中にマスク層のすべてがエッチングされ消
滅することのないものであれば良い。例えばSiO
2層、Si34層等、ゲート電極またはダミーゲート電
極のエッチング時にエッチングされない或いはされにく
い材料を選べば良い。
【0168】ダミーゲート電極及びダミーゲート絶縁膜
の除去後、絶縁性側壁材料、例えば厚さ5nmの第二の
Si34膜をCVDにより全面に堆積して、続いてこの
絶縁材料をRIEによりエッチバックすることにより、
ダミーゲート電極及びダミーゲート絶縁膜を除去して得
られたスリット中に、絶縁材料よりなる側壁を形成する
工程を追加しても良い。この時、チャネル形成領域を構
成する半導体層とダミーゲート電極の双方がほぼ垂直な
側面を持っている場合には、ダミーゲート電極の高さ
(埋め込み酸化膜に接する最下端から最上端までの高
さ)が、チャネル形成領域を構成する半導体層の2倍以
上あれば、絶縁性側壁材料(ここでは第二のSi3
4膜)に対して、少なくともチャネル形成領域を構成す
る半導体層の厚さと同じだけRIEを実施することによ
り、半導体層の側壁には絶縁性側壁材料(ここでは第二
のSi34膜)がなく、スリットの内壁だけに絶縁性側
壁材料(ここでは第二のSi34膜)を設けることがで
きる。
【0169】スリットの内壁に絶縁材料よりなる側壁が
設けられると、スリットに隣接する材料(ここではPS
G)に損傷を与えずに、スリット内の半導体層に対して
クリーニング又はエッチング処理を行うことができる。
【0170】例えば、半導体層の側面の汚染を除去する
ため、あるいは半導体層の幅Wsiを小さくするために、
一旦半導体層の側面を熱酸化し(汚染除去を目的とする
場合はゲート酸化膜厚の10倍以下、薄膜化を目的とす
る場合は特に範囲はない。ここで行う酸化工程は犠牲酸
化と呼ばれる)、これを希フッ酸、または緩衝フッ酸な
どSiO2に対するエッチング液により除去する工程
(犠牲酸化膜除去工程)を行っても、スリット両側が絶
縁性側壁材料に覆われているので、スリット両側の材料
(ここではPSG)に対する損傷が小さい。
【0171】また、ゲート電極5(もしくはダミーゲー
ト電極11)に側壁を設ける方法としては、半導体層に
開けられた開口部における、埋め込み絶縁層表面からの
ゲート電極5(もしくはダミーゲート電極11)の高さ
gを、埋め込み絶縁層表面からの半導体層の高さtSi
の2倍より大きく設定し、図10の構造上にゲート電極
5(もしくはダミーゲート電極11)を形成した後、ゲ
ート電極5(もしくはダミーゲート電極11)の表面を
覆うように絶縁性側壁材料を堆積し、続いてこれをtsi
以上、(hg−tSi)未満の厚さにわたってエッチバッ
クすることにより、ゲート電極の下端から、半導体層の
上端の高さまでの位置において、ゲート電極側面に側壁
を形成することができる。
【0172】但し、本実施形態に述べたスリット内壁に
絶縁性側壁を形成する方法、及び同じく本実施形態に述
べたゲート電極5(もしくはダミーゲート電極11)に
絶縁性側壁を形成する方法では、図10の構造上にゲー
ト電極5(もしくはダミーゲート電極11)を形成した
時点で、ゲート電極5(もしくはダミーゲート電極1
1)の両側面を完全に絶縁性側壁で覆うことができない
(前者の方法ではこの時点で側壁を設けることができな
い、後者の方法ではゲート電極の側面が一部露出す
る)。
【0173】従って、ソース/ドレイン領域に半導体材
料をエピタキシャル成長する場合に、ゲート電極側面に
も、半導体材料がエピタキシャル成長するという問題が
発生する。この問題は実施形態4として説明する製造方
法に基づいて解決される。
【0174】なお、本実施形態における各工程は、実施
形態1及び2に係る電界効果型トランジスタ、または実
施形態1及び2に係る各種の変形を伴う電界効果型トラ
ンジスタの製造に用いることができる。
【0175】また、本実施形態における各工程の一部
を、他の一般的な電界効果型トランジスタの製造方法と
を組み合わせることにより、実施形態1及び2に係る電
界効果型トランジスタ、または実施形態1及び2に係る
各種の変形を伴う電界効果型トランジスタを製造するこ
ともできる。
【0176】また、本実施形態における、各部分の膜
厚、寸法、材質は、実施形態1及び2での説明に基いて
適宜変更を加えて良い。
【0177】(実施形態4)次に実施形態4として、本
発明に係る、ゲート電極またはダミーゲート電極に絶縁
膜(例えばSi34膜)の側壁を形成する方法を図20
〜図25を参照して説明する。
【0178】図20〜図25は、図10の構造を形成し
た後にダミーゲート電極(またはゲート電極)、及びこ
れらに付着する側壁を設ける工程を図示したものであ
る。図20〜図22は図10のB10−B10’線断面
に対応し、図23〜図25は図10のC10−C10’
線断面のダミーゲート電極11付近に対応する。
【0179】実施形態4に示した本発明の製造方法は、
実施形態1に示すダミーゲート電極に側壁を設ける場
合、または実施形態3に示す製造方法において、ダミー
ゲート電極を設ける工程に代えてゲート電極5を設ける
工程を実施した際に、ゲート電極5に側壁を設けるため
に用いることができる。
【0180】また、本実施形態4の製造方法は、後述す
るように、単数の半導体層によりソース/ドレイン領域
同士が接続される電界効果型トランジスタの製造に用い
ても良い。
【0181】まず、ダミーゲート電極11に側壁を設け
る場合について述べる。実施形態2に示した製造方法に
より、素子領域をパターニングした構造(例えば図1
0)を形成し、続いて実施形態3に示した製造方法と同
様にダミーゲート絶縁膜18及びダミーゲート電極11
を形成する(例えば図39)。なお、本実施形態4にお
ける半導体層3の上端と、ダミーゲート電極11の上端
との高さの差は例えば150nmとする。また、後述す
るようにダミーゲート電極11の形成後に半導体層3中
に不純物を導入する工程を実施してもよい。
【0182】次に全体の表面を覆うように第2のSi3
4膜20をCVDにより10nm堆積する。続いて第
2のCVDSiO2膜21をCVD法により200nm
堆積し、CMPにより第2のCVDSiO2膜21を平
坦化する(図20、図23)。CMP工程においては、
第2のSi34膜20がCMPに対するストッパとして
働く。
【0183】続いて、第2のSi34膜20と第2のC
VDSiO2膜21をRIEによって表面から15nm
の深さまでエッチングし、続いてポリシリコンを20n
m堆積し、ポリシリコンに対してRIEによるエッチバ
ックを行い、第1のサイドウォール22(材質は、この
場合ポリシリコン)をダミーゲート電極11の上部両側
側面に設ける(図21、図24)。
【0184】続いて、ダミーゲート電極11及び第1の
サイドウォール22をマスクに、第2のSi34膜20
及び第2のCVDSiO2膜21をエッチバックするこ
とにより、第2のSi34膜20と第2のCVDSiO
2膜21の一部からなるゲートサイドウォール(ゲート
側壁)を、ダミーゲート電極11の側面に設ける。
【0185】図22、図25において、ダミーゲート電
極11の側面に付着する第2のSi 34膜20と第2の
CVDSiO2膜21により構成される部分がゲートサ
イドウォールである。このエッチバック工程において、
ほぼ埋め込み絶縁膜2の上端とダミーゲート電極11の
上端との高さの差だけの厚さを持つSi34膜をエッチ
ングするために必要な時間よりも長く、エッチバックを
行えば、ゲートサイドウォールとなる部分を除いて第2
のSi34膜20と第2のCVDSiO2膜21は除去
され、ソース/ドレイン接続部32の側面において半導
体層が露出する構造が得られる(ダミーゲート電極11
から離れた位置における、A10−A10’断面線に平
行した断面の形状を図68に示す。
【0186】図68に示す半導体層3は、ソース/ドレ
イン接続部が形成される部分に相当する。なお、エッチ
バック時に埋め込み絶縁層の一部が同時に除去されてい
ても構わない。また、エッチバック工程時に、ダミーゲ
ート電極11の下部を除いた半導体領域3の側面に付着
するダミーゲート絶縁膜18は同時に除去される。また
半導体層上のマスク膜9も同時に除去される。
【0187】なお、図69はゲートサイドウォールとダ
ミーゲート電極11(またはゲート電極)、半導体層3
との位置関係を明確にするために、エッチバック後にお
けるゲートサイドウォール付近の形状を拡大した透視図
である。
【0188】なお、本明細書ではゲート電極に設けた側
壁、ダミーゲート電極に設けた側壁の双方をゲートサイ
ドウォールという。その理由は、ダミーゲート電極に設
けた側壁についても、後の工程でダミーゲート電極をゲ
ート電極に置換すると、ゲート電極の側面に付着した側
壁となるからである。
【0189】その後、実施形態3に係る製造方法におけ
る図11以降の工程と同様の手順で、ソース/ドレイン
接続部とソース/ドレイン領域に不純物を導入するとと
もに、ダミーゲート及びダミーゲート絶縁膜を除去して
スリットを形成し、得られたスリット中にゲート絶縁
膜、ゲート電極を形成したのち、ゲート電極及びソース
/ドレイン領域に配線を接続し、図35、図75の形態
のトランジスタを形成する。なお、図75は図20から
図22に相当する断面における断面図である。
【0190】また、ソース/ドレイン領域の上部をシリ
サイド化する工程を実施しても良い。ソース/ドレイン
接続部間の開口の幅が大きい場合は、ソース/ドレイン
接続部の側面についてもシリサイド化しても良い。ま
た、これらのシリサイド化工程を実施する際、ソース/
ドレイン領域の側面(素子領域の外周に当たる部分)は
シリサイド化してもしなくても良い。
【0191】ダミーゲート電極を形成しない場合は、ダ
ミーゲート電極に代えて設けられるゲート電極に対し
て、上記本実施形態の発明を同様に実施すれば良い。こ
の場合、ダミーゲート電極をゲート電極、ダミーゲート
絶縁膜をゲート絶縁膜と読みかえた上、ダミーゲートの
除去からスリット中へのゲート電極の埋め込みに至る工
程を省略する。
【0192】なお、第2のCVDSiO2膜21を持た
ず第2のSi34膜20の側面が露出したゲートサイド
ウォールを設けてもよい(図58参照。この場合も発明
の効果は変わらない)。第2のCVDSiO2膜21を
持たないサイドウォールは、例えば第1のサイドウォー
ル22の横方向の突起が小さい場合、ゲートサイドウォ
ールの形成後にフッ酸などによりSiO2をエッチング
した場合に生じる。
【0193】本実施形態の特徴は、ダミーゲート電極
(またはゲート電極)を一旦絶縁膜中に埋め込んだの
ち、ダミーゲート電極(またはゲート電極)の上部を一
部だけ露出させ、露出したダミーゲート電極(またはゲ
ート電極)の側面に第一のサイドウォール(第一の側
壁)を設け、ダミーゲート電極(またはゲート電極)と
第一のサイドウォールをマスクとして、ダミーゲート電
極(またはゲート電極)を埋め込んでいた絶縁膜をエッ
チングすることにより、ダミーゲート電極(またはゲー
ト電極)を埋め込んでいた絶縁膜を材料とするゲートサ
イドウォールを形成することである。
【0194】このようにゲートサイドウォールが設けら
れると、ダミーゲート電極(あるいはゲート電極)形成
後にソース/ドレイン領域に対してさまざまな処理(イ
オン注入、シリサイド化、半導体のエピタキシャル成
長、アモルファス半導体又は多結晶半導体の選択成長)
を行う際に、ゲート電極及びゲート電極の下部(あるい
はダミーゲート電極及びダミーゲート電極の下部)の半
導体層を保護することができる。
【0195】また、このようにゲートサイドウォールを
形成するとダミーゲート電極を除去してスリットを形成
した時点において、スリットの内壁がゲートサイドウォ
ールを構成するSi34膜によって覆われ、スリットの
内壁部に酸化膜、PSG膜が露出しない構造が得られ
る。このため、ダミーゲート酸化膜の除去をウエットエ
ッチングにより行うことが可能となる。
【0196】これは、ダミーゲート酸化膜等のSiO2
膜を除去する際に通常用いられる、フッ酸を含んだエッ
チング液は、PSG膜、SiO2膜等スリットの側壁を
構成する材料に対してエッチング作用を持つことに対し
て、フッ酸によるエッチング作用に耐性のあるSi34
膜によってスリット内壁を保護すれば、ダミーゲート酸
化膜を除去する際にスリットの側壁がエッチング作用を
受けない、という作用によるものである。
【0197】もし、ダミーゲート酸化膜の除去にウエッ
トエッチングが使えない場合には、RIE等のドライエ
ッチングによりダミーゲート酸化膜を除去する必要が生
じるが、一般にドライエッチングを行うとチャネル形成
領域を構成する半導体層に対して結晶欠陥や汚染などの
ダメージを与えやすいという問題が発生する場合があ
る。これに対して本実施形態に述べた製造方法によれ
ば、ダミーゲート酸化膜の除去をウエットエッチングに
より行うことが可能となり、チャネル形成領域を構成す
る半導体層へのダメージを軽減できる。
【0198】また同様に、スリット内壁に残存するゲー
トサイドウォールに保護されたゲート電極周辺部がウェ
ットエッチングの影響を受けないので、チャネル形成領
域を構成する半導体層の薄膜化を、犠牲酸化とそれに続
く犠牲酸化膜に対するウエットエッチングにより行うこ
とが可能となり、チャネル形成領域を構成する半導体層
へのダメージ(特にドライエッチングにより薄膜化を行
うことによるダメージ)が軽減される。
【0199】ダミーゲート電極を形成せず、ダミーゲー
ト電極に代えて設けられるゲート電極に対して、上記本
実施形態の発明を同様に実施する場合、ゲート電極形成
後にソース/ドレイン領域に対してさまざまな処理(イ
オン注入、シリサイド化、半導体のエピタキシャル成
長、アモルファス半導体又は多結晶半導体の選択成長)
を行う際に、ゲート電極及びゲート電極の下部を保護す
ることができる。
【0200】なお、チャネルタイプと同一導電型の高濃
度の不純物を半導体層3に注入する工程を、ダミーゲー
ト電極(またはゲート電極)の形成後、ゲートサイドウ
ォールの形成前に実施しても良い。これは特に10nm
以上の厚さ(ゲート電極に対して横方向の厚さ)のゲー
トサイドウォールを形成する場合、ソース/ドレイン接
続部のうちゲートサイドウォールに覆われた部分の寄生
抵抗を低下させるために有効である。ここで、イオン注
入、斜めイオン注入により不純物を導入する場合は、不
純物の導入に当たってダミーゲート電極(またはゲート
電極)に覆われていない領域のダミーゲート絶縁膜(ま
たはゲート絶縁膜)は除去しても除去しなくても良い。
気相拡散など、不純物が絶縁膜を通して侵入し難い方法
で不純物を導入する際には、ダミーゲート電極(または
ゲート電極)に覆われていない領域のダミーゲート絶縁
膜(またはゲート絶縁膜)をRIE等のエッチングによ
り除去した上で不純物を導入することが好ましい。
【0201】また、ゲートサイドウォールを形成するた
めのエッチバック工程(第1のサイドウォール22を形
成した後に第2のSi34膜20と第2のCVDSiO
2膜21をエッチバックする工程)を、Si34膜に対
してSiO2が選択的にエッチングされるRIEを用い
て実施しても良い。この場合エッチバックはSi34
の表面で停止する。
【0202】続いてSi34膜に対してエッチング作用
のある異方的なまたは等方的なドライエッチング、ある
いは加熱した燐酸によるウェットエッチングにより、第
2のSi34膜20を除去すれば、埋め込み酸化膜2に
対するエッチング(例えば図22の両端部における埋め
込み酸化膜2のくぼみ)が抑制され、エッチバック後の
形状に対する制御性が増す。また、半導体層3の側面に
ダミーゲート絶縁膜18(あるいはゲート絶縁膜)が設
けられている場合、半導体層3の側面にはダミーゲート
絶縁膜18(あるいはゲート絶縁膜)を介して第2のS
34膜20が付着した形状が形成されており、選択的
なSiO2のエッチングに続いてSi3 4膜に対する等
方的なドライエッチング、あるいは加熱した燐酸による
ウェットエッチングを行うことにより半導体層3の側面
にはダミーゲート絶縁膜18(あるいはゲート絶縁膜)
が露出する。この時、ゲート電極側面にはゲートサイド
ウォールが設けられているので、半導体層3の側面には
ダミーゲート絶縁膜18(あるいはゲート絶縁膜)を除
去するためにフッ酸等による短時間のウェットエッチン
グを実施しても、チャネル形成領域に接するダミーゲー
ト絶縁膜18(あるいはゲート絶縁膜)が、フッ酸等の
エッチング液により損傷を受けない。このとき、ゲート
サイドウォールの下部に位置するゲート絶縁膜(あるい
はダミーゲート絶縁膜)は一部エッチングされて失われ
るが、素子特性には影響がない。
【0203】なお、第2のCVDSiO2膜21を持た
ず第2のSi34膜20の側面が露出したゲートサイド
ウォールを設けてもよい(図20、図25に対応する形
態を図64、図65に示す。この場合も発明の効果は変
わらない)。第2のCVDSiO2膜21を持たないサ
イドウォールは、例えば第1のサイドウォール22の横
方向の突起が小さい場合(これは第1のサイドウォール
22の形成のために堆積する膜の厚さが、第2のSi3
4膜20よりも薄い場合に相当する)、あるいはゲー
トサイドウォールの形成後にフッ酸などによりSiO2
をエッチングした場合に生じる。
【0204】CMP工程を実施後、第2のSi34膜2
0と第2のCVDSiO2膜21をRIEによって表面
からエッチングする深さは、上記(15nm)に限ら
ず、特に制限はない。但し、第1のサイドウォールの幅
に対する制御性の観点からは、第一のサイドウォール2
2を形成するために堆積する膜(上の例ではポリシリコ
ン)の厚さよりも、エッチング深さが大きいことがより
望ましい。例えばポリシリコンの厚さが20nmの場
合、20nmより大きく、40nmよりも小さい範囲に
ここでのエッチング深さを設定する。
【0205】また、少なくとも半導体層3が存在する範
囲の高さにはゲート電極(またはダミーゲート電極)に
ゲートサイドウォールが形成されることが望ましいの
で、ここでのエッチング深さは半導体層3の上端に達し
ない程度に設定されることが望ましい。
【0206】以上、本実施形態においては、ダミーゲー
ト電極(またはゲート電極)の側面に第2のSi34
20を堆積することにより、Si34膜を構成要素とし
て持つゲートサイドウォールを形成する例を示した。ダ
ミーゲート電極(ゲート電極)の側面に堆積する材料と
してSi34膜を選択すること利点として以下の二つを
挙げることができる。
【0207】第一は、CVDで第2のSi34膜20膜
を堆積する際、ダミーゲート電極(またはゲート電極)
の上部にも第2のSi34膜20膜が堆積され、続いて
堆積した第2のCVDSiO2膜21をCMPにより平
坦化する際、ダミーゲート電極(またはゲート電極)の
上部に堆積した第2のSi34膜20膜がCMPに対す
るストッパとなる点である。
【0208】第二は、ダミーゲート電極に対して側壁を
形成し、続いてダミーゲート電極を除去してスリットを
形成すると、スリットの内壁が第2のSi34膜20膜
によって保護され、フッ酸等のエッチング液を用いてス
リット内のSiO2材料に対してエッチングを行って
も、スリットの側壁がエッチングされず形状を保てると
いう点である。なお、スリット内のSiO2材料に対し
てエッチングは、ダミーゲート絶縁膜を除去する場合、
あるいはスリット内のシリコン材料の表面を一旦犠牲酸
化し、犠牲酸化により形成された酸化膜を除去する場合
などに行われるものである。
【0209】しかし、第2のCVDSiO2膜21をC
MPにより平坦化する際のストッパとして、ダミーゲー
ト電極(またはゲート電極)自体を構成する材料(例え
ばダミーゲート電極を構成するポリシリコン)を用いる
場合で、なおかつスリットの側壁を保護する必要がない
場合(ダミーゲートを形成せずに最初からゲート電極を
設けてこれに側壁を設ける場合、あるいはスリット内の
ダミーゲート絶縁膜をRIEで除去した上スリット内の
シリコン材料に対して犠牲酸化を行わない場合等)に
は、第2のSi34膜20膜を設ける工程を省略しても
良い。第2のSi 34膜20膜を省略すると、第2のC
VDSiO2膜21だけからなるゲートサイドウォール
が得られる。この場合の図20及び図25に対応する形
態をそれぞれ図58及び図59に示す。
【0210】また、第2のSi34膜20膜に代えて他
の材料よりなる絶縁膜を用いても良く、第2のCVDS
iO2膜21他の材料よりなる絶縁膜を用いても良い。
第2のCVDSiO2膜21に代えてCVD、スピン塗
布などの手段によって堆積したPSG膜を用いても良
い。ダミーゲート絶縁膜(またはゲート絶縁膜)を除去
したのち、第2のCVDSiO2膜21に代えてPSG
膜を堆積した場合には、堆積したPSGから半導体層へ
不純物を拡散する工程を実施しても良い。
【0211】第2のSi34膜20膜、第2のCVDS
iO2膜21及びこれらに代えて用いられる他の材料よ
りなる絶縁膜について、その膜厚には特に制限はない。
但し、CMPの実施によって第2のCVDSiO2膜2
1(またはこれに代わる絶縁膜)の表面を平坦化すると
いう観点からは、第2のCVDSiO2膜21(または
これに代わる絶縁膜)の膜厚はゲート電極(またはダミ
ーゲート電極)の高さより大きいことが好ましい。後述
(図60、図61)のようにエッチングによりゲート電
極(またはダミーゲート電極)またはこれらの上部に付
着する物質を露出させる場合等、第2のCVDSiO2
膜21(またはこれに代わる絶縁膜)の表面の平坦性を
強く要求しない場合は、第2のCVDSiO2膜21
(またはこれに代わる絶縁膜)の膜厚はゲート電極(ま
たはダミーゲート電極)の高さより小さくとも良い。第
2のSi34膜20膜の厚さにも特に制限はないが、典
型的には1000nm以下、より好ましくは50nm以
下である。
【0212】また、図20から図25に示した実施例の
ように、ダミーゲート電極(またはゲート電極)を覆っ
た絶縁膜(ここでは第2のCVDSiO2膜21)をC
MPにより平坦化することによって、ダミーゲート電極
(またはゲート電極)の上部(あるいはここに示した第
2のSi34膜20膜のようにダミーゲート電極あるい
はゲート電極の上部に付着する物質)を露出させるので
はなく、RIE等によるエッチング工程を、ダミーゲー
ト電極(またはゲート電極)の上部、あるいはダミーゲ
ート電極(またはゲート電極)の上部に付着する物質が
露出するまで実施することにより、エッチバックすると
いう工程を用いても良い。この場合の図20及び図25
に対応する形態をそれぞれ図60、図61に示す。
【0213】また、ダミーゲート電極(またはゲート電
極)の上部において両側に突起させる第1のサイドウォ
ール22は、図20から図25に示した実施例のように
ポリシリコンでも良く、ポリシリコン以外の材料でも良
い。第1のサイドウォール22の材料に対してダミーゲ
ート電極(またはゲート電極)を覆う絶縁膜(第2のC
VDSiO2膜21に相当する部分を構成する材料)を
選択的にエッチングできるよう、第1のサイドウォール
22、及びダミーゲート電極(またはゲート電極)を覆
う絶縁膜のそれぞれの材料が選択されていれば良い。例
えば第1のサイドウォール22をW、Mo等の金属、チ
タンシリサイドなどのシリサイド、またはTiNなどの
金属化合物により構成し、第2のサイドウォールをSi
2、またはSi34,アモルファスフッ化カーボン、
シロキサン及びその誘導体、有機絶縁膜などの各種絶縁
膜により構成しても良い。
【0214】(実施形態5)実施形態3及び実施形態4
において、PSG膜を設けず、開口部に隣接する半導体
層に対して、イオン注入、プラズマドーピングなど、P
SG膜からの固相拡散以外の通常の不純物導入プロセス
により、不純物を導入しても良い。この場合、不純物の
導入後にPSGに代えてSiO2、Si34などの絶縁
材料を堆積すれば良い。
【0215】(実施形態6)開口部にPSG膜を設ける
のではなく、実施形態4の方法に従いゲート電極5もし
くはダミーゲート電極11に絶縁膜側壁(ゲートサイド
ウォール)を設けた後に、選択エピタキシャル成長によ
ってチャネルタイプと同じ導電型の不純物を高濃度に含
む半導体(Si、シリコン−ゲルマニウム混晶等)を、
ソース/ドレイン接続部の側面に成長させると、図3
3、図70に示す形状の、ソース/ドレイン接続部が得
られる。この場合ソース/ドレイン接続部の形状は、チ
ャネル形成領域との接続点からゲートサイドウォールを
隔た位置から、ソース/ドレイン領域に向かって傾斜し
ながら厚くなる形状を持つ。このような傾斜は選択エピ
タキシャル成長時に形成される晶癖(ファセット)に由
来するものである。
【0216】図33は選択的エピタキシャル成長を少な
めに行った場合、図70は選択的エピタキシャル成長を
多めに行った場合である。また、図34は選択エピタキ
シャル成長時に晶癖(ファセット)が形成されない場
合、もしくはチャネルタイプと同じ導電型の不純物を高
濃度に含む半導体(Si、シリコン−ゲルマニウム混晶
等)のアモルファス層、あるいは多結晶よりなる層を選
択的に成長した場合である。
【0217】一般に成長ガスの流量が比較的小さい場
合、成長温度が比較的高温である場合にファセットが形
成されやすい。ファセットが形成されない場合、ソース
/ドレイン接続部が傾斜してゲート電極から後退する形
状が得られず、ファセットが形成される場合に比べて、
ソース/ドレイン接続部とゲート電極間の寄生容量が増
す。この問題を避けるために、ファセットが形成されな
い図34では、ゲート電極(あるいはダミーゲート電
極)に設ける側壁を、厚めに設定し、ゲート電極とソー
ス/ドレイン接続部の寄生容量を小さくする方法を採用
しても良い。
【0218】なお、選択エピタキシャル成長により形成
された半導体層へは、選択エピタキシャル成長後に不純
物(特にチャネルタイプと同一導電型で高濃度の不純
物。典型的には1019cm-3以上の濃度)をイオン注
入、プラズマドーピングなどの不純物導入工程によって
導入しても良く、選択エピタキシャル成長時に不純物を
含有するガスを供給することにより、成長と同時に不純
物(特にチャネルタイプと同一導電型で高濃度の不純
物。典型的には1019cm-3以上の濃度)を導入しても
良い。なお、選択エピタキシャル成長後に不純物を導入
する場合、選択エピタキシャル成長と同時に不純物を導
入する必要は無い。また、成長と同時に不純物を導入し
た上、成長後改めて不純物を導入しても良い。また、選
択エピタキシャル成長に限らず、他の半導体層の選択成
長を行う場合も同様である(半導体の選択エピタキシャ
ル成長、多結晶半導体またはアモルファス半導体の選択
成長をまとめて半導体の選択成長という。)。半導体層
の選択成長時または半導体層の選択成長後に不純物を導
入するものとする。
【0219】なお、半導体層の選択成長を行う際、ソー
ス/ドレイン領域の上部が露出していればソース/ドレ
イン領域の上部にも上向きに選択成長が進む。ソース/
ドレイン領域の上部がマスク膜9等に覆われて、露出し
ていなければ、ソース/ドレイン領域の上部でエピタキ
シャル成長は起こらない。どちらであっても素子特性に
悪影響はない。
【0220】ソース/ドレイン領域の形成には、まず選
択エピタキシャル成長(もしくは多結晶、アモルファス
の選択成長後)、例えば全面に第3のCVD酸化膜を厚
く(例えば200nm)堆積し、エッチバックすること
によりソース/ドレイン接続部のうちゲート電極(また
はダミーゲート電極)寄りの一部またはソース/ドレイ
ン接続部の全部を覆う厚いゲート側壁(ここでは第3の
CVD酸化膜)を設け(形態は前記PSG膜の側壁に似
る。但し、半導体層上のマスク膜は、通常ゲートサイド
ウォールの形成と同時に除去されている。半導体層上の
マスク膜が残存する場合、マスク膜の除去はCVD酸化
膜側壁形成の前でも後でも良い)、続いて厚いゲート側
壁(ここでは第3のCVD酸化膜)をマスクにソース/
ドレイン領域を形成するための不純物導入、例えばイオ
ン注入を行えば良い。ここで、ソース/ドレイン接続部
のうち少なくともゲート電極(またはダミーゲート電
極)寄りの一部を覆うのは、この領域のソース/ドレイ
ン接続部は、基板平面方向の厚さが薄い半導体層により
構成されており、イオン注入のダメージに弱いので、こ
の部分をイオン注入から保護するためである。また、ダ
ミーゲート自体がSi 34、あるいは有機物等の絶縁体
により形成される場合、ダミーゲートに側壁を形成する
工程を省略した上、上記と同じ手順で、ソース/ドレイ
ン接続部の側面に半導体の選択成長を行い、そののち、
上記と同様にダミーゲートを除去して、ゲート電極を形
成する工程を実施しても良い。
【0221】CMOS構成の回路において、nチャネル
MOSFET及びpチャネルMOSFETの両方を形成
する必要がある場合、図21の形態を形成する工程を実
施後、図22の形態を形成するエッチバックを行う前
に、第二のチャネルタイプのトランジスタが形成される
領域をレジストで覆いうことにより、第一のチャネルタ
イプのトランジスタに対してのみゲートサイドウォール
の形成と半導体層3の露出にかかわるエッチング工程
(図22、図25)を実施し、レジスト除去後にソース
/ドレイン領域接続部へのエピタキシャル成長(あるい
は半導体の選択成長)、ソース/ドレインの形成に係わ
る前記一連の工程を実施する。(あるいは、図20の形
態を形成後、第二のチャネルタイプのトランジスタが形
成される領域をレジストで覆い、第一のチャネルタイプ
のトランジスタに対してのみ、ゲート電極を覆う絶縁膜
を、この場合はSi34膜とSiO2膜を、ある深さま
でエッチングし、そののちレジストを除去してから第一
のサイドウォール22を形成し、続いて、第二のチャネ
ルタイプのトランジスタが形成される領域を再びレジス
トで覆い、図22の形状を形成するエッチングを行って
も良い。あるいは図20の形状を両チャネルタイプのト
ランジスタに対して形成し、この後全体を薄いCVD酸
化膜、例えば厚さ10nmで覆った後、それぞれのチャ
ネルタイプのトランジスタを造る都度、各チャネルタイ
プのトランジスタ形成領域に開口を持つレジストパター
ンを設け、各チャネルタイプのトランジスタ形成領域の
表面に設けられた薄いCVD酸化膜を除去したのち、レ
ジストパターンを除去し、図22以降の形状を作製する
工程を実施しても良い。)。その後全体を第4のCVD
酸化膜で覆い(膜厚に制限は無い。10nm程度に薄く
ても良い。また平坦性を得るために200nm〜500
nm程度に厚くしても良い。これらの中間の膜厚でも良
い。)、第二のチャネルタイプのトランジスタを形成す
る領域に対して同様の工程を実施し、ゲートサイドウォ
ールを形成すれば良い。
【0222】この実施例の製造方法は、チャネル形成領
域が平行に配列しない縦型電界効果型トランジスタ(例
えば図50の形状)の製造に用いても良い(図40)。
単一の電流経路よりなる素子領域が形成される形(図4
0の破線部)に半導体のパターニングすることを除い
て、各製造工程は(製造方法の実施形態4)に記載した
上記製造方法と同一である。
【0223】(実施形態7)実施形態6の製造方法を用
いる場合、当初半導体層に設ける開口部の形状は、図3
2のように矩形とし、ゲート電極5(またはダミーゲー
ト電極11)を形成後、ソース/ドレイン接続部32に
半導体層の選択成長を行うことにより、ソース/ドレイ
ン接続部32の幅がチャネル形成領域7側では狭く、ソ
ース/ドレイン領域4側では広く、その間ではソース/
ドレイン接続部32の幅が連続的、または段階的に変化
する形状(図33、図34)を得ることができる。この
とき、実施形態6と同様に、半導体層の選択成長時に、
半導体層へのドーピングを同時に行っても良いし、半導
体層の成長中はドーピングを行わずに、エピタキシャル
成長後に、成長した半導体層へ不純物を導入する方法を
とっても良い。また、成長と同時に不純物を導入した
上、成長後改めて不純物を導入しても良い。
【0224】この場合、図32のような矩形の開口を持
つ形状は、以下のように形成できる。一つの例を図41
〜図43を参照して説明する。シリコン基板1上に厚さ
100nmのSiO2よりなる埋め込み絶縁層2を持
ち、その上部に厚さ120nmの単結晶シリコン層より
なる半導体層3を持つSOI(シリコン・オン・インシ
ュレータ)基板を用意する。
【0225】次に半導体層3の上部を20nm熱酸化す
ることによりパッド酸化膜8を設け、その上部にCVD
法により厚さ50nmのSi34膜9を設ける。
【0226】次に第二のマスク材料41をその上に堆積
する(ここでは第二のマスク材料41として厚さ20n
mのポリシリコンをCVD法により堆積する)。
【0227】次に、リソグラフィ工程により、矩形が配
列したレジストパターンを設け、このレジストをマスク
に、第二のマスク材料41をパターニングし、矩形の第
二のマスク材料41(ここではポリシリコン)が配列し
た形状を得る。ここで第二のマスク材料41の配列方向
(図41では横方向)の幅は例えば50nmとする。次
に配列の両端に位置する第二のマスク材料41を除く残
りの第二のマスク材料41を覆う領域(図41の領域4
4)にレジストパターンを設け、このレジストをマスク
に、配列の両端に位置する第二のマスク材料41をRI
E等のエッチング処理により除去し、続いてレジストパ
ターンを除去する。
【0228】次に、矩形の第二のマスク材料41の両端
部において、複数の第二のマスク材料41の一方の端を
含む一定の領域を覆うレジストパターンを設ける(図4
1中の点線で囲まれた範囲の領域42)。
【0229】次にレジストパターンと、第二のマスク材
料41をマスクに(すなわち、レジストパターンと、第
二のマスク材料41に対して選択的に)、それらの下部
に位置するマスク膜であるSi34膜9をパターニング
する。ここでレジストを除去すれば、図42の形状が得
られる。
【0230】引続いて、マスク材料9と第二のマスク材
料41をマスクに、選択的RIEにより半導体層3(こ
こではシリコン)をエッチングすれば、図43の形状が
得られる。ここで第二のマスク材料41であるポリシリ
コンとシリコン3との間には選択性がほとんどないの
で、半導体層3のエッチング中に第二のマスク材料41
は失われるが、このとき第二のマスク材料41の下に位
置するSi34膜9が露出し、Si34膜9がエッチン
グに対するマスクとなる。以後、他の実施形態と同様の
手順で電界効果型トランジスタを形成する。但し、ソー
ス/ドレイン領域接続部の側面に単結晶、アモルファス
または多結晶の半導体層を選択的に堆積させる工程、及
びそれに先行する側壁形成工程は実施形態6の手順を用
いる。
【0231】図41の工程において、配列の両端に位置
する第二のマスク材料41を取り除く目的は以下の通り
である。パターンを形成するための露光時に、配列の両
端に位置するパターンは近接効果の影響を受けて他のパ
ターンとは異なる幅に形成される場合がある。パターン
幅の異なる第二のマスク材料41が混在することは好ま
しくないので、両端のものを取り除くことが望ましい。
但し、近接効果が小さい場合は、配列の両端に位置する
パターンを除く必要がない。また、逆に近接効果の影響
が大きい場合は、配列の両端からそれぞれ複数個のパタ
ーンを適宜取り除けばよい。
【0232】また、配列の両端の第二のマスク材料41
を除去せず、配列の両端の第二のマスク材料41に、領
域42を覆うレジストパターンがかからないようにする
ことで、パターン幅が異なる配列の両端の第二のマスク
材料41をマスクとして形成されるチャネル形成領域を
成す半導体層をソース/ドレイン領域が形成される位置
(ほぼ領域42に相当)から分離し、素子特性に影響を
与えないようにすることもできる。
【0233】また、配列の両端から各一つまたは複数の
第二のマスク材料41を除去する場合、複数の第二のマ
スク材料41の一端を覆うレジストパターンを設ける範
囲(領域42)は、配列の両端からそれぞれ各一つまた
は複数の第二のマスク材料41が除去された後であれ
ば、配列の両端からそれぞれ各一つまたは複数の第二の
マスク材料41が存在していた範囲にかかっていても構
わない。
【0234】次に、チャネル形成領域をより細く形成す
るための実施形態について図44と図45を参照して説
明する。図41〜図43の実施形態と同じく、シリコン
基板1上に厚さ100nmのSiO2よりなる埋め込み
絶縁層2を持ち、その上部に厚さ120nmの単結晶シ
リコン層よりなる半導体層3を持つSOI(シリコン・
オン・インシュレータ)基板を用意する。
【0235】次に半導体層3の上部を20nm熱酸化す
ることによりパッド酸化膜8を設け、その上部にCVD
法により厚さ50nmのSi34膜9を設ける。
【0236】次に全体に厚さ40nmのSiO2膜をC
VDにより堆積し、これをパターニングすることによ
り、第二のマスク形成用ダミーパターン43(第二のマ
スクを形成するためのダミーパターンを意味する。マス
ク形成用ダミーパターンの第二ではない。)を形成す
る。
【0237】次に全体に厚さ30nmのポリシリコンを
第二のマスク材料として堆積し、これをエッチバック
(30nm〜50nm相当のエッチング)することによ
り、第二のマスク形成用ダミーパターン43周辺にポリ
シリコンの側壁を形成し、続いて第二のマスク形成用ダ
ミーパターン43を希フッ酸、緩衝フッ酸等を用いて除
去する。Si34膜9上に残ったポリシリコン側壁を図
41における第二のマスク材料41に相当するものとす
る。
【0238】以後、図41〜図43の工程と同じく、第
二のマスク材料41の一方の端を含む一定の領域を覆う
レジストパターンを設ける(図44中の点線で囲まれた
42の範囲)。
【0239】次にレジストパターンと、第二のマスク材
料41をマスクに、それらの下部に位置するマスク膜で
あるSi34膜9をパターニングする。ここでレジスト
を除去すれば、図45の形状が得られる。続いて、マス
ク材料9と第二のマスク材料41をマスクに、選択的R
IEにより半導体層3(ここではシリコン)をエッチン
グすれば、図43と同様の形状が得られる。
【0240】以後は、他の実施形態と同様の手順で電界
効果型トランジスタを形成する。但し、ソース/ドレイ
ン領域接続部の側面に単結晶、アモルファスまたは多結
晶の半導体層を選択的に堆積させる工程、及びそれに先
行する側壁形成工程は実施形態6の手順を用いる。
【0241】図44と図45を参照して説明した工程で
は、チャネル形成領域を構成する半導体層の幅が、第二
のマスク材料41を、第二のマスク形成用ダミーパター
ン43の側面に堆積した時の堆積厚さによって決まる
が、一般にCVDにより堆積した膜の厚さは精度良く制
御できるので、チャネル形成領域を構成する半導体層の
幅を精度良く制御できる。
【0242】また、同様に、堆積した膜の厚さに対する
制御性が良いことから、チャネル形成領域を構成する半
導体層の幅を小さくすることに対しても有利である。
【0243】ここで、半導体層3はマスク膜9と第二の
マスク材料41に対して、第二のマスク形成用ダミーパ
ターン43は第二のマスク材料41とマスク膜9に対し
てそれぞれ選択的にエッチングできる材料を選んでい
る。第二のマスク形成用ダミーパターン43は第二のマ
スク材料41に対してそれぞれ選択的にエッチングでき
る材料を選んでいる。但し、第二のマスク材料41とマ
スク膜9は同じ材料、例えばSi34膜とすることがで
きる。第二のマスク材料41とマスク膜9を同じ材料と
し、それぞれの膜厚をtmask1、tmask2とした場合、図
41又は図44において符号42で示した範囲をレジス
トで覆った後、tmask2以上、tmask1+t mask2以下の
量だけの膜厚をエッチングする条件でRIEを行えば、
伝導経路の位置では、第二のマスク材料41とマスク膜
9の両方が全て失われることが無いので、伝導経路の位
置に第二のマスク材料41又はマスク膜9を残すことが
できる。
【0244】実施形態7において図41から図45を参
照して説明した各製造方法は、実施形態4において述べ
たゲート電極への側壁形成を行わない場合、あるいは実
施形態6において述べたソース/ドレイン接続部への選
択エピタキシャル成長を行わない場合に適用しても良
い。また、図32のように矩形の開口が設けられる場合
に対して用いても良い。
【0245】また実施形態7において図41から図45
を参照して説明した各製造方法を実施形態3、実施形態
5において、開口部が配列したマスク膜を設ける工程に
対して、置き換えても良い。但し開口部の境界に円弧を
持つ場合、開口部が円形の場合、開口部の境界が開口部
の配列方向に対して大きく(具体的には45度近く)傾
いている場合は適さない。
【0246】(実施形態8)実施形態3〜実施形態7に
おいて、ダミーゲートを設けず、半導体層3をパターニ
ング(例えば図10)後に、直接ゲート絶縁膜及びゲー
ト電極5を形成する場合等、ゲートサイドウォールにS
34の層を設ける必要がなく、ゲートサイドウォール
をSiO2だけで構成する時(図58、図59のような
場合)には、第一のサイドウォール22をSi34で構
成することができる。この時、Si34に対してSiO
2を選択的にエッチングできる条件を用いて第2のCV
DSiO2膜21をエッチングすることにより、ゲート
サイドウォールを形成しても良い。この時、半導体層3
上のマスク膜9がSi34膜である場合、マスク膜9は
ゲートサイドウォールを形成した後も残留する。マスク
膜9を除去したい場合には、ゲートサイドウォール形成
後に、Si34をエッチングする作用のあるRIE工程
を実施すれば良い。また、マスク膜9をそのまま残留さ
せておいても良い。
【0247】また、ゲート電極5を成すポリシリコン
(あるいはこれに代わる、金属シリサイド、金属化合物
等の導電体)を堆積したのち、この上部にSi34膜2
5を例えば20nm堆積し、ゲート電極と同じ形にパタ
ーニング(あるいは、レジストパターンを用いてSi3
4膜25をパターニングし、Si34膜25をマスク
にゲート電極材料をエッチング)したのち、Si34
第一のサイドウォール26を設けても良い。この時、S
34の第一のサイドウォール26の下端は、Si 34
膜25の下端よりも下であっても良いし、上であっても
良く、ほぼ同じ高さであっても良い。
【0248】(実施形態9)実施形態3〜実施形態8
は、ソース/ドレイン領域間を複数の伝導経路で接続す
るようにパターニングされた半導体層(例えば図10)
上にトランジスタを形成する場合に代えて、互いに分離
して平行に配列した半導体層よりなる伝導経路上に、ダ
ミーゲート絶縁膜(またはゲート絶縁膜)、ダミーゲー
ト電極(またはゲート電極)を形成し、ゲートサイドウ
ォールを形成したのちに、互いに分離して平行に配列し
た半導体層の側方に半導体層を選択的にエピタキシャル
成長し、エピタキシャル成長した半導体層を互いに接合
させることにより、ソース/ドレイン領域と成すトラン
ジスタの製造方法に用いても良い。図66及び図67に
その実施形態を表わす平面図を示す。図66は図41に
係わる製造方法において領域42のレジストを省略した
場合、図67は図44に係わる製造工程においてレジス
ト42を省略した場合に得られる形態を示す。図66及
び図67中の破線27は、図66及び図67に係わる製
造方法において、当初形成される互いに分離した半導体
層の形状を示す。なお、図67において、伝導経路が2
つの実施形態をとっても良く、発明の効果は変わらな
い。この場合、平行に配列した半導体層よりなる二つの
伝導経路は分離していない点で、図66や図67の実施
形態とは異なるが、幅の広いソース/ドレイン領域が形
成されていない点で、図10の実施例とも異なる。但
し、製造工程の手順においては図66や図67の場合と
全く同一である。なお、図中の記号22は第一のサイド
ウォールを示し、ゲートサイドウォールは第一のサイド
ウォール22の下部に第一のサイドウォール22と同じ
形状で設けられている。
【0249】(実施形態10)実施形態5のサイドウォ
ールの製造方法は、絶縁体上の半導体層上にゲート電極
(またはダミーゲート電極)を設ける場合に限らず、バ
ルク基板上の凹凸のある半導体領域上に設けられたゲー
ト電極(またはダミーゲート電極)にゲートサイドウォ
ールを設ける際に用いても良い。
【0250】また、絶縁体上の半導体層上に設けられる
電界効果型トランジスタにおいてゲート電極(あるいは
ダミーゲート電極)の下部に半導体層が残存する形態に
対して用いても良い。
【0251】また、バルク基板上の凹凸のある半導体領
域上、絶縁体上の半導体層上に設けられる電界効果型ト
ランジスタにおいてゲート電極の下部に半導体層が残存
する形態のいずれにおいても、伝導経路が単数である場
合、複数である場合のいずれに用いても良い。
【0252】また、凹凸のある半導体領域上に設けられ
るいかなる電界効果型トランジスタのゲート電極(もし
くはダミーゲート電極)に対してサイドウォールを設け
る場合に対して用いても良い。
【0253】なお、図71、図72はバルク基板上の凹
凸のある半導体領域上に設けられたゲート電極(または
ダミーゲート電極)にゲートサイドウォールを設けた場
合の形態、図73、図74は絶縁体上の半導体層上に設
けられる電界効果型トランジスタにおいてゲート電極の
下部に半導体層が残存する形態について、それぞれ図1
0のA10−A10’線断面、B10−B10’線断面
に相当する位置で描いた断面図である。図中の下部Si
2膜28は、例えば図10に相当する形状を形成後、
全体にCVDによりSiO2膜を堆積し、その表面を平
坦化したのち、RIEによりエッチバックすることによ
り得られるもので、ゲート電極下部(ダミーゲート電極
の除去後に埋め込まれるゲート電極の下部も含む)と、
シリコン基板間の容量を低減する効果がある。なお、図
71及び図72のシリコン基板1、図73及び図74の
下部シリコン層29において、チャネル形成領域7より
も下の部分には、通常は3×1017cm-3以上、好まし
くは3×1018cm-3以上の濃度の、チャネルタイプと
は異なる導電型の不純物が導入されている。
【0254】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電界効果型
トランジスタの製造方法及び電界効果型トランジスタの
構造によれば、凹凸のある半導体領域上に形成される電
界効果型トランジスタの製造方法において、ゲート電極
に絶縁膜の側壁を設けるとともに、凹凸のある半導体領
域の側面は絶縁膜に覆われていない構造を形成すること
ができる。
【0255】さらに本発明の電界効果型トランジスタの
製造方法及び電界効果型トランジスタの構造によれば、
凹凸のある半導体領域上に形成される電界効果型トラン
ジスタの製造方法において、ゲート電極の形成のために
設けられるダミーゲート電極に絶縁膜の側壁を設けると
ともに、凹凸のある半導体領域の側面は絶縁膜に覆われ
ていない構造を形成することができる。
【0256】したがって本発明によれば、特にLSIを
構成する微細な縦型電界効果型トランジスタ、半導体層
の両側にゲート電極を持つ、ダブルゲート縦型電界効果
型トランジスタに対して有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図2】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図7】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図8】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図9】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図10】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図11】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図12】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図13】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図14】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図15】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図16】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図17】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図18】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図19】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図20】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図21】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図22】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図23】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図24】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図25】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図26】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図27】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図28】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図29】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図30】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図31】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図32】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図33】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図34】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図35】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図36】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図37】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図38】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図39】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図40】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図41】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図42】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図43】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図44】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図45】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図46】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図47】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図48】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図49】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図50】従来の技術を説明する鳥瞰図である。
【図51】本発明の製造方法の効果を説明するための平
面図である。
【図52】従来の素子構造を示す平面図である。
【図53】本発明の素子構造を説明するための断面図で
ある。
【図54】本発明の効果を説明する平面図である。
【図55】本発明の効果を説明する平面図である。
【図56】本発明の効果を説明する断面図である。
【図57】本発明の効果を説明する断面図である。
【図58】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図59】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図60】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図61】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図62】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図63】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図64】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図65】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図66】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図67】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図68】本発明の実施形態を示す断面図ある。
【図69】本発明の実施形態を示す鳥瞰図である。
【図70】本発明の実施形態を示す平面図である。
【図71】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図72】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図73】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図74】本発明の実施形態を示す断面図である。
【図75】本発明の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 埋め込み絶縁層 3 半導体層 4 ソース/ドレイン領域 5 ゲート電極 6 ゲート絶縁膜 7 チャネル形成領域 8 パッド酸化膜 9 Si34膜 10 開口部 11 ダミーゲート電極 12 PSG膜 13 層間絶縁膜 14 ゲート絶縁膜 15 素子領域 16 ソース/ドレインコンタクト 17 ゲートコンタクト 18 ダミーゲート絶縁膜 19 開口形成領域 20 第2のSi34膜 21 第2のSiO2膜 22 第1のサイドウォール 23 層間絶縁膜 24 金属配線 25 ゲート上Si34膜 26 Si34の第一のサイドウォール 27 当初形成される半導体層 28 下部CVDSiO2膜 29 下部シリコン層 31 伝導経路配置領域 32 ソース/ドレイン接続部 33 伝導経路 34 開口配列領域 35 一つの伝導経路 36 ゲート側面−ソース/ドレイン側面間容量 41 第二のマスク材料 42 レジストパターンの範囲(形成領域) 43 第二のマスク形成用ダミーパターン 44 レジストパターンの範囲(形成領域) 101 半導体基板 102 絶縁体 103 半導体層 104 ゲート絶縁膜 105 ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F110 AA01 AA02 AA06 AA15 AA30 BB04 CC02 DD01 DD03 DD04 DD05 DD12 DD13 DD14 EE01 EE04 EE05 EE08 EE09 EE22 EE24 EE32 FF02 FF03 FF09 FF12 FF13 FF23 FF29 FF35 FF36 FF40 GG02 GG12 GG22 GG24 GG26 GG28 GG30 GG32 GG34 GG35 HJ01 HJ04 HJ13 HJ16 HJ18 HK05 HK08 HK09 HK13 HK14 HK16 HL03 HL23 HL24 HM02 HM04 HM15 NN02 NN23 NN24 NN25 PP03 PP08 QQ01 QQ08 QQ10 QQ17 QQ19

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起形状をもつ半導体領域上に、絶縁膜
    を介してゲート電極が設けられ、前記ゲート電極の上部
    の両側に第一の側壁が設けられ、前記第一の側壁の下部
    に位置するゲート電極の側面に、絶縁膜よりなる側壁が
    設けられたことを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記突起形成を持つ半導体が、絶縁体上
    に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電
    界効果型トランジスタ。
  3. 【請求項3】 前記突起形成を持つ半導体が、絶縁体上
    に配列した略矩形の断面を持つ半導体からなることを特
    徴とする請求項2に記載の電界効果型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 突起形状をもつ半導体領域上に、絶縁膜
    を介して導電性のゲート電極を設け、前記ゲート電極を
    絶縁体中に埋め込む工程と、 前記ゲート電極を覆う前記絶縁体の上部をエッチングに
    より除去し、前記ゲート電極の上部を露出させ、引続い
    て露出した前記ゲート電極の両側に第一の側壁を設け、
    前記ゲート電極及び前記第一の側壁をマスクに前記ゲー
    ト電極を覆う前記絶縁体をエッチバックして、前記第一
    の側壁の下部において前記ゲート電極の側面に絶縁体よ
    りなるゲート側壁を形成する工程と、 前記ゲート電極及び前記ゲート側壁のいずれにも覆われ
    ていない部位の、前記ゲート電極の両側の半導体領域
    に、第一導電型不純物を高濃度に導入したソース/ドレ
    イン領域を設ける工程とを含むことを特徴とする電界効
    果型トランジスタの製造方法。
  5. 【請求項5】 突起形状をもつ半導体領域上にダミーゲ
    ート電極を設け、前記ダミーゲート電極を絶縁体中に埋
    め込む工程と、 前記ダミーゲート電極を覆う前記絶縁体の上部をエッチ
    ングにより除去し、ダミーゲート電極の上部を露出さ
    せ、引続いて露出した前記ダミーゲート電極の両側に第
    一の側壁を設け、前記ダミーゲート電極及び前記第一の
    側壁をマスクに前記ダミーゲート電極を覆う前記絶縁体
    をエッチバックして、前記第一の側壁の下部において前
    記ダミーゲート電極の側面に絶縁体よりなるゲート側壁
    を形成する工程と、 前記ゲート電極及び前記ゲート側壁のいずれにも覆われ
    ていない部位の、前記ゲート電極の両側の半導体領域
    に、第一導電型不純物を高濃度に導入したソース/ドレ
    イン領域を設ける工程と、 前記ダミーゲートを除去して形成される空隙に導電性材
    料を埋め込みゲート電極を形成する工程とを含むことを
    特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第一の側壁がポリシリコンであるこ
    とを特徴とする請求項又は5に記載の電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ゲート側壁がSiO2であることを
    特徴とする請求項4又は5に記載の電界効果型トランジ
    スタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ゲート側壁がSi34であることを
    特徴とする請求項4又は5に記載の電界効果型トランジ
    スタの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ゲート側壁のうち、ゲート電極また
    はダミーゲート電極に接する部分の材質がSi34であ
    り、Si34よりなる層の外側がSiO2であることを
    特徴とする請求項4又は5に記載の電界効果型トランジ
    スタの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第一の側壁がSi34であること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第一の側壁がSi34であり、前
    記ゲート側壁がSiO2であることを特徴とする請求項
    4又は5に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ゲート電極または前記ダミーゲー
    ト電極上に、Si34の層が設けられることを特徴とす
    る請求項11に記載の電界効果型トランジスタの製造方
    法。
  13. 【請求項13】 矩形断面を持つ半導体領域を跨ぐよう
    に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を設け、続いてゲ
    ート電極のうち、少なくとも前記略矩形の断面を持つ半
    導体領域の上端よりも低い位置を絶縁膜で覆うととも
    に、前記略矩形の断面を持つ半導体の側面のうちゲート
    電極に覆われない領域の少なくとも一部を露出させ、前
    記露出した前記略矩形の断面を持つ半導体の側面に、半
    導体を選択的に成長させ、選択成長と同時または選択成
    長後に選択的に成長させた前記半導体に不純物を導入す
    ることにより、選択的に成長させた前記半導体をソース
    /ドレイン領域もしくはソース/ドレインエクステンシ
    ョン領域となすことを特徴とする電界効果型トランジス
    タの製造方法。
  14. 【請求項14】 略矩形の断面を持つ半導体領域を跨ぐ
    ように、ダミーゲート電極を設け、続いてダミーゲート
    電極のうち、少なくとも前記略矩形の断面を持つ半導体
    領域の上端よりも低い位置を絶縁膜で覆うとともに、前
    記略矩形の断面を持つ半導体の側面のうちダミーゲート
    電極に覆われない領域の少なくとも一部を露出させ、前
    記露出した前記略矩形の断面を持つ半導体の側面に、半
    導体を選択的に成長させ、選択成長と同時または選択成
    長後に選択的に成長させた前記半導体に不純物を導入す
    ることにより、選択的に成長させた前記半導体をソース
    /ドレイン領域もしくはソース/ドレインエクステンシ
    ョン領域となす工程と、 前記ダミーゲート電極を絶縁膜で覆ったのち、前記ダミ
    ーゲート電極の一部を露出させて、該ダミーゲート電極
    をエッチングにより除去し、得られたスリット中にゲー
    ト絶縁膜とゲート電極とを設ける工程とを含むことを特
    徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  15. 【請求項15】 略矩形の断面を持つ半導体領域を跨ぐ
    ように、絶縁体よりなるダミーゲート電極を設け、続い
    て前記略矩形の断面を持つ半導体の側面のうちダミーゲ
    ート電極に覆われない領域の少なくとも一部を露出さ
    せ、前記露出した前記略矩形の断面を持つ半導体の側面
    に、半導体を選択的に成長させ、選択成長と同時または
    選択成長後に選択的に成長させた前記半導体に不純物を
    導入することにより、選択的に成長させた半導体をソー
    ス/ドレイン領域もしくはソース/ドレインエクステン
    ション領域と成す工程と、 前記ダミーゲート電極を絶縁膜で覆ったのち、前記ダミ
    ーゲート電極の一部を露出させて、該ダミーゲート電極
    をエッチングにより除去し、得られたスリット中にゲー
    ト絶縁膜とゲート電極とを設ける工程とを含むことを特
    徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記略矩形の断面を持つ半導体が複数
    配列し、単一のゲート電極または単一のダミーゲート電
    極を、配列したこれら複数の略矩形の断面を持つ半導体
    を跨ぐように形成することを特徴とする請求項13,1
    4又は15に記載の電界効果型トランジスタの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 複数配列した前記略矩形の断面を持つ
    半導体は、単一のゲート電極または単一のダミーゲート
    電極が設けられる位置からある一定の間隔を置いた位置
    において、互いに接続するようにして設けられることを
    特徴とする請求項16に記載の電界効果型トランジスタ
    の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記略矩形の断面を持つ半導体の側面
    への半導体の選択成長時に、単一のゲート電極または単
    一のダミーゲート電極が設けられる位置からある一定の
    間隔を置いた位置において、選択成長した半導体が互い
    に接触して接続することを特徴とする請求項13,14
    又は15に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  19. 【請求項19】 半導体の選択成長を、選択的エピタキ
    シャル成長により実施することを特徴とする請求項1
    3,14,15,16,17又は18に記載の電界効果
    型トランジスタの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記略矩形の断面を持つ半導体の側面
    へ選択成長した半導体が、少なくともゲート電極または
    ダミーゲート電極から一定の範囲内の位置において、ゲ
    ート電極またはダミーゲート電極から離れるに従って厚
    くなるように形成されることを特徴とする請求項19に
    記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  21. 【請求項21】 突起形状をもつ半導体領域上に、絶縁
    膜を介して導電性のゲート電極を設け、前記ゲート電極
    を絶縁体中に埋め込む工程と、 前記ゲート電極を覆う前記絶縁体の上部をエッチングに
    より除去し、前記ゲート電極の上部を露出させ、引続い
    て露出した前記ゲート電極の両側に第一の側壁を設け、
    前記ゲート電極及び前記第一の側壁をマスクに前記ゲー
    ト電極を覆う前記絶縁体をエッチバックして、前記第一
    の側壁の下部において前記ゲート電極の側面に絶縁体よ
    りなるゲート側壁を形成する工程とを含むことを特徴と
    する請求項13,14,15,16,17,18,19
    又は20に記載の電界効果型トランジスタの製造方法。
  22. 【請求項22】 突起形状をもつ半導体領域上にダミー
    ゲート電極を設け、前記ダミーゲート電極を絶縁体中に
    埋め込む工程と、 前記ダミーゲート電極を覆う前記絶縁体の上部をエッチ
    ングにより除去し、ダミーゲート電極の上部を露出さ
    せ、引続いて露出した前記ダミーゲート電極の両側に第
    一の側壁を設け、前記ダミーゲート電極及び前記第一の
    側壁をマスクに前記ダミーゲート電極を覆う前記絶縁体
    をエッチバックして、前記第一の側壁の下部において前
    記ダミーゲート電極の側面に絶縁体よりなるゲート側壁
    を形成する工程とを含むを特徴とする請求項14,1
    6,17,18,19又は20に記載の電界効果型トラ
    ンジスタの製造方法。
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