JP2002001017A - 固形物除去装置 - Google Patents

固形物除去装置

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JP2002001017A JP2000183550A JP2000183550A JP2002001017A JP 2002001017 A JP2002001017 A JP 2002001017A JP 2000183550 A JP2000183550 A JP 2000183550A JP 2000183550 A JP2000183550 A JP 2000183550A JP 2002001017 A JP2002001017 A JP 2002001017A
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    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 易重合性物質の処理段階で発生する固形物を
除去するに適する固形物除去装置を提供する。 【解決手段】 流体入口管と流体出口管とを有する胴体
部と、該胴体部内に該流体入口と流体出口との間に配設
された濾過部とを有する固形物除去装置であって、該濾
過部が、(a)厚みが5〜500mmの範囲、(b)空
間率が60〜99.5容量%の範囲および、(c)接触
表面積が100〜2000m2/m3の範囲の固形物除去
装置である。該構成によって、固形物を容易に除去でき
ると共に、易重合性物質を処理する際に発生する新たな
重合物の発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形物除去装置、
精製装置、固形物の除去方法および、(メタ)アクリル
酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アクリル酸やメタクリル酸等の易重合性
物質は、工業的な製造原料であり大規模なプラントで大
量に生産される化学物質である。例えば、(メタ)アク
リル酸を例に取れば、該易重合性物質は、プロピレン、
イソブチレン、t−ブタノール、メチル−t−ブチルエ
ーテル、アクロレインなどの接触気相酸化反応によって
製造されるが、該接触気相酸化反応によって得られた反
応ガス中には、目的物たる(メタ)アクリル酸の他の副
生物等が混在する。例えば、該反応によって主として非
凝縮性の気体すなわち未変換プロピレン、イソブチレ
ン、アクロレイン、沸点がアクリル酸の沸点よりも低い
低沸点有機化合物すなわち水蒸気、未変換アクロレイ
ン、副反応で生じるホルムアルデヒド、酢酸等の不純
物、沸点がアクリル酸の沸点よりも高沸点化合物すなわ
ち無水マレイン酸、フルフラール、ベンズアルデヒド、
安息香酸、アクリル酸二量体等が発生する。このため、
この反応ガスを精製して目的物を製造するには、上記反
応ガスを水または重質溶媒で向流洗浄して抽出し、次い
でこれを精製塔に供給して蒸留、放散、吸収、精製など
各種の手段をへて目的物を製造することが一般的であ
る。
【0003】しかし、易重合性物質はその化学的性質か
ら、不純物や副生物の影響によって精製工程の加熱条
件、加圧条件等によって重合物やゲル状物を生成する場
合がある。
【0004】このような固形不純物が、目的物として取
り出されずに処理流体中に滞留しまたは付着し堆積する
と、更にこれら固形物に他の不純物が付着する恐れもあ
る。精製塔内に滞留、付着しまたは堆積した固形物は、
精製塔に付属する配管や機器を閉塞させ、または固形物
の一部が目的物に混入して製品品質を低下させる原因と
もなる。このため、精製塔における処理品質を維持し、
安定的に稼働させるには、定期的に精製塔を開放して、
内壁に付着した重合物を除去する必要があり、大変に手
間がかかり、生産性を大きく低下させる。
【0005】このような問題を解決する方法として、精
製塔にストレーナーやフィルター等によるろ過装置を付
属される方法が考えられる。しかし、これら公知の除去
装置では、完全に固形不純物を除去できず、次工程の機
器内に析出物や重合物等の固形不純物が付着して停止せ
ざるを得ない。精製塔における流体の品質を維持し、安
定的に稼働させるには、定期的に精製塔の内壁に付着し
た重合物を除去する必要があり、大変手間がかかり、目
的物の生産性が低下し大量生産の目的に反するものにな
る。
【0006】また、例えば、特開平8−239341号
公報には、精留塔の少なくとも1つの点でその中を降下
する還流液を精留塔から取り出し、その中に存在するオ
リゴマーおよび/またはポリマーの(メタ)アクリル酸
を分離するオリゴマー等の分離方法が開示されている。
具体的には、該還流液からのオリゴマーおよび/または
ポリマーの(メタ)アクリル酸の分離のための方法とし
て、限外濾過や超遠心分離法、クロマトグラフィー法、
蒸発器などの流体が沸騰状態のまま存在する一時保留タ
ンク等が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法で精製塔を始動させる場合、精製対象物が(メタ)
アクリル酸等の易重合性物質の場合には、重合物が発生
しやすい場所は、精製塔の塔壁や塔底部、精製塔に付属
するコンデンサー、その他昇温が要求されるリボイラー
等である。このため、例えば塔底からの抜き出しポンプ
にストレーナーを付属されると、重合物の付着による閉
塞のみならず、該ストレーナー内に重合物が付着する結
果キャビテーションが発生してポンプが停止し、このた
め精製塔の安全稼動が損なわれる場合があった。
【0008】また、液溜りにより重合物が発生し、それ
が重合物の核となって次第に蓄積し、更なる重合や閉塞
を招く場合があった。
【0009】また、上記ストレーナーの重合物の付着や
閉塞によって洗浄操作が必要とされるが、反応原料、反
応生成物、副生物等による化学的刺激、重合物の付着な
どの物理的障害によって、作業者に精神的な不快感を与
え、かつ健康面への影響も考慮すべきものとなってい
る。また、蒸留用に使用する有機溶媒による引火等の安
全性の面でも問題が有り、更に、洗浄除去する装置や精
製塔自体の大きさと相まって、これを人力で廃棄除去す
ることは、一般に困難である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、易重合性物
質を取り扱う精製塔おいて発生する固形物について詳細
に検討した結果、特定の濾過部を有する固形物除去装置
によって固形物が簡便に除去でき、かつこれを易重合性
物質の製造工程に組み込むことで更なる重合物の発生も
防止できることを見出し本発明を完成させた。すなわ
ち、上記課題は、以下の(1)〜(8)によって達成さ
れる。
【0011】(1) 流体入口管と流体出口管とを有す
る胴体部と、該胴体部内に該流体入口と流体出口との間
に配設された濾過部とを有する固形物除去装置であっ
て、該濾過部が、(a)厚みが5〜500mmの範囲、
(b)空間率が60〜99.5容量%の範囲および、
(c)接触表面積が100〜2000m2/m3の範囲で
ある、固形物除去装置。
【0012】(2) 該胴体部内で、流体入口管から導
入された流体が、旋廻流発生手段を有することを特徴と
する、上記(1)記載の固形物除去装置。
【0013】(3) 該旋廻流発生手段が、流体入口管
内に案内羽根を配設し、流体入口管内にバッフルを設置
し、または胴体部が管状である場合において流体入口管
が該胴体部の接線から30〜60°に設置することの少
なくともいずれかの手段であることを特徴とする、上記
(1)または(2)記載の固形物除去装置。
【0014】(4) ガス排出防止機構を有する、上記
(1)〜(3)のいずれかに記載の固形物除去装置。
【0015】(5) 該ガス排出防止機構が、該胴体部
内の該流体出口管接続部近傍に配設されたバッフル、ま
たは該流体出口管が該胴体部内に突出しかつその端部が
液面方向に向かう端部を有することを特徴とする、上記
(4)記載の固形物除去装置。
【0016】(6) 易重合性物質を取り扱う精製塔に
上記(1)〜(5)のいずれかに記載の固形物除去装置
を配設した精製装置。
【0017】(7) 易重合性物質を取り扱う精製塔の
塔底液を上記(1)〜(5)のいずれかに記載の固形物
除去装置に導入し、かつ該装置の流体出口管から排出さ
れた流体の少なくとも一部を該精製塔に循環することを
特徴とする、固形物の除去方法。
【0018】(8) 上記(7)記載の固形物の除去方
法を用いた、(メタ)アクリル酸またはそのエステルの
製造方法。
【0019】
【発明の実施のための形態】本発明の第一は、流体入口
管と流体出口管とを有する胴体部と、該胴体部内に該流
体入口と流体出口との間に配設された濾過部とを有する
固形物除去装置であって、該濾過部が、(a)厚みが5
〜500mmの範囲、(b)空間率が60〜99.5容
量%の範囲および、(c)接触表面積が100〜200
0m2/m3の範囲である、固形物除去装置である。以
下、本発明の固形物除去装置の好ましい態様を図1を用
いて説明する。なお、図1において1は固形物除去装
置、10は胴体部、11は流体入口管、12は流体出口
管、13はドレーン管、14は蓋部、15は液面、20
は濾過部、30はバッフルを示す。
【0020】流体は、固形物除去装置(1)の下部に設
けられた流体入口管(11)から固形物除去装置(1)
内に導入される。流体は固形物除去装置(1)内を上方
に設けられた濾過部(20)に向かい、ここで流体中に
含まれる固形物と流体とを分離される。
【0021】胴体部(10)の形状は、特に制限され
ず、管状、角形など、必要に応じて適宜選択することが
できる。特に、胴体部は管状であることが好ましい。
【0022】流体入口管(11)は濾過部(20)の下
方に存在すればよく、特に制限はない。従って、流体入
口管(11)の開口部が濾過部(20)に流体が最初に
接触する面に相対するように配管することもできる。流
体入口管(11)の管径についても制限はない。例え
ば、胴体部(10)が管状である場合の胴径に対して
0.01〜1倍、より好ましくは0.02〜0.5倍、
特に好ましくは0.05〜0.2倍である。0.01倍
を下回ると単位時間当たりの処理量が少なくなり、また
単位時間当たりの流体流入量を増加させると流体が過剰
な乱流を生じるために好ましくない。その一方、1倍を
超えると配管取り付けが困難となるからである。
【0023】濾過部(20)としては、複数の金網の積
層によって構成してもよく、または二枚の金網の間に、
線状、板状その他不定形に切断した金片、三角形、四角
形などの多角形、球形または不定形の金属立体物などを
充填などをしたもので構成することができる。本発明で
は濾過部(20)は、金網の積層物であることが好まし
い。金網の積層方法は特に限定されないが、例えば、金
網を平面方向に並べて重ね合わせる方法、金網を縦方向
に重ね合わせる方法、金網を渦巻き状にして平面方向に
並べて重ね合わせる方法、金網を渦巻き状にして縦方向
に重ね合わせる方法等が挙げられる。金網の積層物を使
用すれば、製造が容易であると共に固形物の除去能力に
優れるからである。そして、このような金網の積層体を
使用する場合には、いずれにしても該積層体は金網の網
目を揃えて重ね合わせたものであることが好ましい。こ
れによって除去能力が向上するからである。すなわち、
濾過部内部に無数の濾過空間が規則正しく形成され、濾
過面積が全面積にわたって均一な状態になり、固形物を
分散する機能が確実になり、しかも濾過部の内部全体を
有効に利用できるからである。
【0024】このような濾過部(20)を構成する部材
としては特に制限は無く、オーステナイト系、オーステ
ナイト・フェライト系、フェライト系金属であることが
好ましい。これらによれば目的物との反応せず、易重合
性物質に変性等を与えることがない一方、腐食性などの
耐久性に優れるからである。
【0025】また、濾過部(20)の胴体部(10)へ
の取り付け方法としては、連結状態を保持し、かつ取り
扱いに容易な連結具を使用することが好ましい。例え
ば、胴体部(10)にサポートリングを取り付け、この
サポートリング上に格子を設けてその上に濾過部(2
0)を設置する。濾過部(20)の上に更に格子を設け
て強固に固定してもよい。サポートリングとグリットと
をボルトやナットで固定することで濾過部(20)も固
定されるが、更に濾過部(20)と格子とをボルトやナ
ットなどで固定してもよい。なお、固定方法は、ボルト
やナットに限られず、ワイヤによる固定でもよい。
【0026】濾過部(20)は、流体入口管(11)か
ら流体出口管(12)に向かう厚みが5〜500mm、
より好ましくは10〜450mm、特に好ましくは50
〜400mmである。5mmを下回ると濾過面積が小さ
く、すぐに重合物や不純物などの固形物でいっぱいにな
り、洗浄が必要となるからである。その一方、500m
mを超えると、濾過面積は大きくとれるが、除去装置圧
損が大きくなり、装置も大きくなって設備費用も増加す
るからである。
【0027】本発明では濾過部(20)の空間率は60
〜99.5容量%、より好ましくは70〜99.3容量
%、特に好ましくは80〜99容量%である。
【0028】ここに空間率とは、たとえば濾過部(2
0)全体の容積に対する充填物の容積を除いた空間部の
容積百分率であり、濾過部(20)が複数枚の金網の積
層物である場合を例にして説明すると、以下の式で示す
ことができる。
【0029】空間率ε(%)=[1−{充填物体積/
(濾過部空間部+充填物体積)}]×100で示され
る。
【0030】より具体的に、濾過部(20)が図2に示
す金網の積層物である場合で説明すると、金網の線径
(mm)をd、金網の配列ピッチ(mm)をPt、目開
き(mm)をρ、厚み1mm当たりの金網枚数をN、金
網体積と空間部体積との合計(m3)をV、金網体積を
1とすれば、空間率ε(%)は、[1−{1−(Pt
d)2/Pt 2}×d×N]×100となる。
【0031】空間率が60容量%を下回ると除去装置内
が過密になり、除去能力が低下するからである。また、
洗浄時、重合物等の膨張によって変形し、使用頻度を増
すと共に洗浄効率を大きく低下させる場合もある。その
一方、空間率が99.5容量%を越えると、除去装置内
が粗密となるため除去効果が低下する。このため次工程
に重合物が移行する恐れがあるからである。また、重合
物の付着によってキャビテーションが発生し機器が損傷
する場合も生じる場合もある。
【0032】また、濾過部(20)は接触表面積が10
0〜2000m2/m3の範囲、より好ましくは200〜
1800m2/m3、特には300〜1500m2/m3
ある。ここに、接触表面積とは、濾過部(20)を構成
する充填物の濾過部(20)の全容積に対する全表面積
である。これを図2を用いて説明すると、接触表面積b
(m2/m3)は、4/d×(1−ε/100)×103
となる。
【0033】接触表面積が100m2/m3を下回ると流
体との接触が不十分となり固形物の除去効率が低下して
次工程へ悪影響を与え、キャビテーションの発生により
機器に損傷が生じる場合がある。その一方、2000m
2/m3を越えると、充填物が金網である場合には線径が
小さくなり強度が低下しまたは製造が困難となる場合が
ある。それゆえ、膨大な強度保持が必要となる。
【0034】濾過部(20)を構成する部材が金網の積
層体である場合には、線径としては、0.01〜3m
m、好ましくは、0.02〜2mmであることが好まし
い。また、厚み1mm当たり金網枚数としては一般的に
織り方によって決まるが、0.1〜10N/mm、より
好ましくは0.2〜5N/mmであることが好ましい。
【0035】流体は濾過部(20)によって固形物を分
離されるが、この際流体が濾過部(20)の全体を均一
に通過することが好ましい。偏流を防止して均一に固形
物を除去して除去能力を向上させることができるからで
ある。このように濾過部(20)を均一に通過させるた
めに、胴体部(10)内で流体の旋廻流を発生させる。
具体的には、流体入口管(11)内に案内羽根を配設し
たり、旋廻流が発生するように流体入口管(11)内に
バッフルを設置したり、または図3に示すように、胴体
部(10)が管状である場合には、流体入口管(11)
を固形物除去装置(1)の接線から30〜60°の位置
に設置する。本発明では特に流体入口管(11)の取り
付け位置を接線から30〜60°、より好ましくは35
〜55°の位置に配置することが好ましい。内装物によ
らずに旋廻流を発生させることができるため、内装物と
の接触による新たな重合物の発生を防止でき、かつ旋廻
流の発生と装置の作成が容易だからである。ここに30
°を下回ると胴体部(10)の内壁に流体が激しく衝突
するため撹拌流が発生し、均一な濾過が困難となり、胴
体部(10)と流体入口管(11)との溶接が困難とな
る。その一方60°を越えると固形物除去装置(1)の
中心を通過する流体量が増加して均一な濾過が困難とな
るからである。
【0036】次いで、流体は、濾過部(20)によって
固形物を分離された後に流体出口管(12)を経て固形
物除去装置(1)外へ排出されるが、流体にガス成分が
混在する場合がある。この場合、ガス成分がそのまま流
体出口管(12)から固形物除去装置(1)外に排出さ
れると、ガス成分と混合撹拌することで新たな重合物が
発生する場合がある。また、流体中にガス成分が混在す
ると、キャビテーションが発生し、機器が損傷する場合
もある。ガス成分は、一般に固形物除去装置(1)の上
部に集まるため流体のみを流体出口管(12)から排出
させるガス排出防止機構を有することが好ましい。
【0037】このような機構としては、図1に示すよう
に固形物除去装置(1)内の流体出口管(12)の接続
部近傍に配設されたバッフルや、図4に示すよう流体出
口管(12)を固形物除去装置(1)の内部に突出さ
せ、かつその端部が液面(15)に向かうように屈曲さ
せるものがある。流体出口管(12)の付け位置を液面
(15)よりも下部とすることで常に流体のみを流体出
口管(12)から排出させることができ、流体とガス成
分との混合を防止して新たな重合物の発生を防止するこ
とができる。
【0038】なお、流体出口管(12)の管径について
も流体入口管(11)と同様に特に制限はなく、流体入
口管(11)に対応させて単位時間の排出量および液線
速を考慮して管径を選択することができる。
【0039】また、本発明の固形物除去装置(1)の内
部には、流体を流通させるための流通手段としてポンプ
を備えておくことができる。流体の循環量は多いほど固
形物の除去が効率的に行えるが、処理液中の固形不純物
の量や性状を考慮して適宜設定する。固形物除去装置
(1)の底部にはドレーン管(13)を設けることもで
きる。
【0040】本発明の固形物除去装置(1)は、胴体部
(10)の上部に蓋部(14)を有し、濾過部(20)
が固形物を付着させた場合には、蓋部(14)を取り外
して装置内を洗浄することができる。
【0041】なお、胴体部(10)、流体入口管(1
1)、流体出口管(12)、ドレーン管(13)、蓋部
(14)を構成する部材としては、オーステナイト系、
オーステナイト・フェライト系、フェライト系金属であ
ることが好ましい。これらによれば目的物との反応せ
ず、易重合性物質に変性等を与えることがない一方、腐
食に耐久性がありかつ耐圧性にも優れるからである。
【0042】また、胴体部(10)の内壁面は、JIS
B0601(−1994)に記載のRyが12.5S
以下の表面粗度とすることが好ましい。内壁に易重合性
物質が滞留せず、易重合性物質による重合物の発生や付
着を防止できるからである。このような表面処理方法と
して、電解研磨、化学研磨、バフ研磨などが挙げられ
る。また、更に鏡面仕上げ方法をするとなお好適であ
る。
【0043】本発明の固形物分離装置で除去できる固形
物の粒子径としては、0.1μm以上、より好ましくは
0.1〜1000μmに適用できる。
【0044】本発明の第二は、易重合性物質を取り扱う
精製塔に上記記載の固形物除去装置を配設した精製装置
である。また、本発明の第三は、易重合性物質を取り扱
う精製塔の塔底液を上記固形物除去装置に導入し、かつ
該装置の流体出口管から排出された流体の少なくとも一
部を該精製塔に循環することを特徴とする、固形物の除
去方法である。
【0045】本発明の固形物除去装置は、流体中に含ま
れる固形物の除去能力に優れるのであるが、旋廻流の派
生機構やガス排出防止機構を有すると、特に均一な固形
物の除去ができかつ新たに重合物を発生させることがな
い点でも優れる。このため、特に易重合性物質を取り扱
う精製塔に該固形物除去装置を付属させると、次工程に
重合物を混入させることもなく、極めて優れた易重合性
物質の精製装置となる。
【0046】ここに易重合性物質には易重合性物質含有
溶液がある。その化学的な性質から、温度、圧力、接
触、撹拌等によって重合物を発生しやすいからである。
このような易重合性物質としては、アクリル酸、メタク
リル酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和二重結合を有
するカルボン酸やこれらのエステル体がある。アクリル
酸エステルとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、などが適用対象として挙げられ、またメタクリル酸
エステルとしては、メタクリル酸メチル、メタクリル酸
ブチル等が対象として挙げられる。
【0047】また、上記不飽和二重結合を有するカルボ
ン酸とエステル体を構成する水酸基含有化合物として
は、炭素数1〜12の低級脂肪族アルコールまたは低級
脂環式アルコールであることが好ましい。このような水
酸基含有化合物としては、メタノール、エタノール、n
−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、
t−ブタノール、1−ペンタノール、2−ペンタノー
ル、3−ペンタノール、シクロペンタノール、1−ヘキ
サノール、2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、シク
ロヘキサノール、1−ヘプタノール、2−ヘプタノー
ル、3−ヘプタノール、1−オクタノール、イソオクタ
ノール、2−エチルヘキサノール、イソノニルアルコー
ル、ラウリルアルコールなどの各種アルコールを挙げる
ことができ、これらは直鎖状のものであっても分岐を有
するものであってもよい。また、これらは1種を単独で
使用する場合に限られず、2種以上を併用する場合であ
ってもよい。
【0048】易重合性物質含有溶液としては、これら易
重合性物質に更に高沸点物質や溶媒、易重合性物質の生
成時の副生物との混合物を含んでもよい。例えば、アク
リル酸およびアクリル酸エステルの場合には、アクリル
酸を接触気相酸化反応で得る際に副生する酢酸、プロピ
オン酸、アクロレイン、マレイン酸、水、ホルマリン混
合物を挙げることができる。また、例えば、メタクリル
酸およびメタクリル酸エステルの場合には、メタクリル
酸を接触気相酸化反応で得る際に副生するメタクロレイ
ン、アクリル酸、酢酸混合物などを挙げることができ
る。
【0049】本発明の精製装置および固形物の除去方法
を図5を用いて説明する。図5において、1は固形物除
去装置、40は精製塔、41は原料供給配管はコンデン
サー、43はポンプ、44はリボイラーを示す。
【0050】本発明の精製装置における精製塔(40)
はその名称を問わず、一般の蒸留、精製工程で使用する
あらゆる精製装置を含み、蒸留塔、放散塔、吸収塔、精
留塔、分離塔、抽出塔、捕集塔等の物質の精製に使用さ
れる装置を含む。これらのなかでも、蒸留塔や精留塔で
あることが好ましい。更に蒸留、吸収、精留などの処理
において、易重合性物質が比較的に高温にさらされる場
合が多く、その際に重合や焦げ付きなどにより、塔内、
特に塔底側での固形物の蓄積が起こりやすいからであ
る。特に、蒸留塔や精留塔は、塔底側にリボイラーなど
の重合や焦げ付きの起きやすい部分を有しており、固形
物の蓄積が最も起こりやすい。本発明の精製装置を用い
ると、これらを安定に稼働させることができる。
【0051】固形物除去装置(1)の設置場所は、精製
塔(40)の処理流体が通過する循環経路上であれば特
に限定はない。また、このような循環経路としては、精
製塔(40)の塔底液配管の一部であってもよいし、こ
れとは別に設けた配管であってもい。従って、精製塔
(40)に付属して設けられるリボイラーなどへの処理
液の循環経路に、固形物除去装置(1)を接続させるこ
ともできる。
【0052】本発明では、精製塔(40)の塔底液に重
合物などの固形物が多く含まれることから、塔底液に含
まれる固形物を除去できるように塔底液配管の一部と該
固形物除去装置の流体入口管(11)とを接続させるこ
とが好ましい。また流体出口管(12)は易重合性物質
の精製における次工程の配管や装置に接続させてもよい
が、固形物除去後の流体が該精製塔(40)の塔底部に
循環できるように接続させることもできる。精製塔(4
0)の塔底部に循環させれば塔底液中に含まれる固形物
を除去できるため、精製塔(40)内の閉塞を防止で
き、安定に精製塔を稼動させることができるからであ
る。
【0053】この際、固形物除去装置(1)に導入する
精製塔の塔底において、胴体部の液線速は、通常、0.
001〜5m/s、好ましくは0.002〜2.5m/
s、更に好ましくは0.005〜1m/sである。0.
001m/sを下回ると固形物の処理が遅くなり、かつ
装置も大きくなり設備費用も増加する。その一方5m/
sを超えると、固形物の除去能力が低下するからであ
る。流体入口管(11)への流体の導入は塔底液の流入
圧によってなされるが、流体出口管(12)と精製塔
(40)との間にポンプ(43)を配設することで円滑
に処理流体を精製塔(40)に循環させることができ
る。なお、このような精製装置においては、更に精製塔
(40)にリボイラー(44)やコンデンサー(42)
を接続させてもよい。
【0054】本発明の第四は、上記固形物の除去方法を
用いた、(メタ)アクリル酸またはそのエステルの製造
方法である。本発明の固形物の除去方法を用いれば、精
製塔に付属させた固形物除去装置(1)によって精製塔
(40)内の易重合性物質の重合物の蓄積を防止でき、
かつ次工程への重合物の移行を防止できるため、長期安
定な易重合性物質の製造が行えるからである。
【0055】次に、本発明の装置を用いたアクリル酸の
蒸留処理に適用した場合を図6を用いて説明する。図6
において、70はアクリル酸捕集塔、40は精製塔、5
0は軽沸点物質分離塔、60は高沸点物質分離塔を示
す。
【0056】捕集塔(70)では一般にアクリル酸含有
ガスを水系捕集剤と接触させてアクリル酸を捕集する。
捕集塔(70)における捕集条件は従来公知の条件を採
用することができる。このアクリル酸含有溶液は捕集塔
(70)の塔底から精製塔(40)に供給され、精製塔
(40)において共沸脱水処理を行う。
【0057】精製塔(40)では塔頂部より共沸溶剤を
添加し、アクリル酸を含む処理液を加熱し塔頂からの留
出液をコンデンサー(42)で還流しつつ脱水する。こ
の共沸脱水の条件も従来公知の方法を行うことができ
る。なお、還流液の一部を捕集塔(70)の捕集液とし
て使用することもできる。還流液には水や溶媒、更にア
クリル酸が含まれ、これを有効利用するためである。こ
の共沸脱水処理によって、水分含有量が低下したアクリ
ル酸含有溶液が精製塔(40)の塔底部に集められる。
【0058】精製塔(40)下方にはリボイラー(4
4)を備えている。精製塔(40)とリボイラー(4
4)は、両者の間で循環する塔底部配管で連結されてい
る。その塔底部配管は分岐されて固形物除去装置(1)
の流体入口管(11)と連結されている。精製塔(4
0)の塔底に設けられた抜き出し口から抜き出された塔
底部液は、リボイラー(44)や固形物除去装置(1)
に入り、リボイラー(44)で加熱されたあと精製塔
(40)に循環し、および固形物除去装置(1)で固形
物を除去したのちは、後続するポンプ(43)によって
強制的に精製塔(40)の塔底部に循環される。その結
果、精製塔(精製塔(40))内の処理液は、固形不純
物除去装置の滞留及び蓄積が防止されることになり、精
製塔(40)壁などに固形不純物が付着する問題が解消
される。精製塔(40)内の処理液に固形不純物が蓄積
されなければ、リボイラー(44)やその周辺の配管に
固形不純物が付着することもなくなる。なお、ポンプ
(43)から精製塔(40)に循環する配管は分岐され
て軽沸点物質分離塔(50)に連結されている。これに
よって、精製塔(40)の塔底液は固形物を除去した後
に軽沸点物質分離塔(50)の供給原料液として使用さ
れる。
【0059】次いで、軽沸点物質分離塔(50)で軽沸
点物質を分離した塔底液には高沸点物質と共にアクリル
酸が濃縮されている。従って、高沸点物質を除去すべ
く、軽沸点物質分離塔(50)の塔底液を高沸点物質分
離塔(60)に供給する。軽沸点物質分離塔(50)で
の軽沸点物質の分離条件や高沸点物質分離塔(60)で
の高沸点物質の分離条件はいずれも公知の条件を採用す
ることができる。なお、軽沸点物質分離塔(50)、高
沸点物質分離塔(60)の塔底部にそれぞれ、精製塔
(40)と同様に1を配設することもできる。
【0060】本発明の(メタ)アクリル酸またはエステ
ルの製造方法においては、捕集塔(70)、40、軽沸
点物質分離塔(50)、高沸点物質分離塔(60)の各
蒸留塔において易重合性物質に重合防止剤を用いること
で、重合物の生成を抑制することができる。この際使用
できる重合禁止剤としては、ハイドロキノン、メトキシ
ハイドロキノン、メトキノン、クレゾール、フェノー
ル、t−ブチルカテコール、ジフェニルアミン、フェノ
チアジン、メチレンブルーから選ばれる1種以上、ジメ
チルジチオカルバミン酸銅、ジエチルジチオカルバミン
酸銅、ジブチルジチオカルバミン酸銅およびサリチル酸
銅などの銅塩化合物、酢酸マンガンなどのマンガン塩化
合物から選ばれる1種以上、p−フェニレンジアミンな
どのp−フェニレンジアミン類,4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシルなどのN
−オキシル化合物、尿素などの尿素類、チオ尿素などの
チオ尿素類などを好適に用いることができる。上記の化
合物は単独でも、あるいは2種類以上組み合わせて使用
することもできる。
【0061】重合防止剤に加えて、処理流体に分子状酸
素含有ガスを送り込むことで、より長期に亘って精製塔
における処理を安定的に稼働させることができる。分子
状酸素含有ガスは、処理流体が流通する経路の何れかの
位置に供給すればよく、例えば、精製塔に導入される前
の配管系、精製塔の塔底や側面、精製塔に付属するリボ
イラ等の機器および配管、不純物除去部とその配管、残
存液の抜き出し経路などが挙げられる。
【0062】分子状酸素含有ガスの投入量は、目的に応
じて適宜に設定できるが、例えば、アクリル酸などの蒸
留塔においては、アクリル酸またはそのエステルの蒸発
蒸気量に対して、0.01〜5.0容量%を投入するこ
とが好ましい。
【0063】なお、アクリル酸ガスに代えてメタクリル
酸ガスを使用することでメタクリル酸の製造ができ、ま
たこれらにアルコールを反応させてこれらのエステルを
製造することもできる。
【0064】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0065】(実施例1)図5に示す内径1500m
m、段数50段のステンレス鋼製(SUS316)のシ
ーブトレイを内装した蒸留塔を用いた。塔頂部に取出口
及び還流液導入管、塔中央部に原料となる処理液が供給
される導入配管、塔底部に処理液が循環する循環配管と
その途中に固形不純物除去装置と送液用ポンプを配設し
た。塔底部には自然循環型で流体が管側を通過するリボ
イラー(竪型多管式)を配設した。
【0066】その固形不純物除去装置は、厚み200m
m、空間率97.2%、接触表面積933m2/m3の積
層金網を用いた。(線径0.12mm、目開き0.30
4mm) また、原料処理液組成は、アクリル酸70重量%、水2
0重量%、酢酸10重量%とし、蒸留塔の20段より2
500kg/hで供給した。還流液として、メチルイソ
ブチルケトンを用いた。塔頂圧力150hPa、塔底温
度100℃で蒸留運転を実施し、塔頂より水及びメチル
イソブチルケトンを分離し、塔底より粗製アクリル酸を
回収した。蒸留塔で発生するアクリル酸の蒸気蒸発量約
7000kg/hとし、還流比R/D=5、濃縮倍率F
/B=1.5(還流液4167kg/h、溜出液833
kg/h、塔底抜き出し液1667kg/h)に設定し
た。更に、重合防止剤として、フェノチアジン200p
pm(アクリル酸蒸発蒸気量に対する量)を還流液に添
加溶解して導入した。また、リボイラーの下部より0.
3容量%(アクリル酸蒸発蒸気量に対する量)の分子状
酸素含有ガス含有ガスを投入した。更に、塔底循環液1
000kg/hとした。
【0067】上記の条件で10日間連続運転したとこ
ろ、塔内温度及び塔内圧力の異常もなく、常に安定した
状態が得られた。また、停止して内部点検を行ったとこ
ろ、塔内、塔底抜き出し管、送液ポンプ、リボイラーの
いずれも固形物の付着は認められなかった。固形不純物
除去装置内に重合物5kg検出され、固形物除去装置を
洗浄操作により除去した。結果を表1に示す。なお、表
1において◎は10日間以上連続運転可能でありその他
の問題なし、○は10日間以上連続運転可能であり、塔
内温度/圧力など振れがあるが、リボイラー閉塞物な
し、△は6日間以上連続運転可能であり、リボイラーに
閉塞物あり、×は5日間以上の連続が運転不可能であ
り、リボイラーの閉塞物あり、を示す。
【0068】(実施例2)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み5mm、空間率97.2%、接触
表面積933m2/m3の積層金網を用いた。(線径0.
12mm、目開き0.845mm)10日間連続運転し
たところ、塔内温度及び塔内圧力の振れが若干あった
が、ほとんど安定した状態が得れらた。また、停止して
内部点検を行ったところ、塔内約1kg、塔底抜き出し
管、送液ポンプは若干付着物が検出された。リボイラー
の固形物付着は認められなかった。固形不純物除去装置
内に重合物2kg検出され、固形物除去装置を洗浄操作
により除去した。結果を表1に示す。
【0069】(実施例3)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み500mm、空間率97.2%、
接触表面積933m2/m3の積層金網を用いた。(線径
0.12mm、目開き0.304mm)10日間連続運
転したところ、塔内温度及び塔内圧力の振れ、ポンプ吐
出圧力の振れが若干あったが、ほとんど安定した状態が
得られた。また、停止して内部点検を行ったところ、塔
内、塔底抜き出し管、送液ポンプ、リボイラーの固形物
付着は認められなかった。固形不純物除去装置内の重合
物10kg検出され、固形物除去装置を洗浄操作により
除去した。結果を表1に示す。
【0070】(実施例4)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み5mm、空間率99.5%、接触
表面積100m2/m3の積層金網を用いた。(線径0.
20mm、目開き15.7mm)10日間連続運転した
ところ、塔内温度及び塔内圧力が若干上昇傾向であっ
た。又、次工程の装置でも同様のことが起こった。停止
して内部点検を行ったところ、塔内約1kg、塔底抜き
出し管、送液ポンプ約2kg付着物が検出された。リボ
イラーにおいて管全数300本の3本閉塞していた。固
形不純物除去装置内に重合物2kg検出され、固形物除
去装置を洗浄操作により除去した。結果を表1に示す。
【0071】(実施例5)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み5mm、空間率60%、接触表面
積600m2/m3の積層金網を用いた。(線径2.66
mm、目開き31.5mm)10日間連続運転したとこ
ろ、塔内温度及び塔内圧力が若干上昇傾向であった。
又、次工程の装置でも同様のことが起こった。停止して
内部点検を行ったところ、塔内約2kg、塔底抜き出し
管、送液ポンプ約2kg付着物が検出された。リボイラ
ーにおいて管全数300本の5本閉塞していた。固形不
純物除去装置内に重合物2kg検出され、固形物除去装
置を洗浄操作により除去した。結果を表1に示す。
【0072】(実施例6)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み5mm、空間率99.5%、接触
表面積2000m2/m3の積層金網を用いた。(線径
0.01mm、目開き0.024mm)6日間連続運転
したところ、塔内温度及び塔内圧力が振れ、ポンプ吐出
圧力の振れが見られた。又、停止して内部点検を行った
ところ、塔内約2kg、塔底抜き出し管、送液ポンプ約
2kg付着物が検出された。リボイラーにおいて管全数
300本の5本閉塞していた。固形不純物除去装置内に
重合物4kg検出され、固形物除去装置を洗浄操作によ
り除去した。結果を表1に示す。
【0073】(比較例1)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み5mm、空間率35%、接触表面
積2000m2/m3の積層金網を用いた。(線径1.3
mm、目開き3.14mm)約3日間で積載金網ΔP上
昇し、キャビテーションを発生してポンプが停止した。
塔内温度及び塔内圧力の振れ、ポンプ吐出圧力の振れが
見られた。内部点検を行ったところ、塔内約5kg、塔
底抜き出し管、送液ポンプ約2kg付着物が検出され
た。リボイラーにおいて管全数300本の5本閉塞して
いた。固形不純物除去装置内に重合物4kg検出され、
固形物除去装置を洗浄操作により除去した。又、キャビ
テーション発生によるインペラ損傷があった。結果を表
1に示す。
【0074】(比較例2)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み5mm、空間率99.5%、接触
表面積50m2/m3の積層金網を用いた。(線径0.4
mm、目開き63.4mm)約3日間でポンプの吐出圧
力の振れにより、キャビテーションを発生してポンプが
停止した。塔内温度及び塔内圧力の振れも見られた。
又、次工程の装置でも同様のことが起こった。内部点検
を行ったところ、塔内約4kg、塔底抜き出し管、送液
ポンプ約4kg付着物が検出された。リボイラーにおい
て管全数300本の10本閉塞していた。固形不純物除
去装置内に重合物1g検出され、固形物除去装置を洗浄
操作により除去した。結果を表1に示す。
【0075】(比較例3)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み0.16mm、空間率35%、接
触表面積15000m2/m3の60Mesh相当ストレ
ーナーを用いた。(線径0.17mm、目開き0.3m
m)約3日間でポンプの吐出圧力の振れにより、キャビ
テーションを発生してポンプが停止した。塔内温度及び
塔内圧力の振れも見られた。内部点検を行ったところ、
塔内約5kg、塔底抜き出し管、送液ポンプ約2kg付
着物が検出された。リボイラーにおいて管全数300本
の10本閉塞していた。ストレーナー内に多量の重合物
が検出された。蒸留塔、リボイラー、ストレーナー等を
洗浄操作により除去したが、多量の洗浄溶剤及び時間を
要した。ストレーナー洗浄時、臭気による不快感があっ
た。結果を表1に示す。
【0076】(比較例4)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み0.7mm、空間率50%、接触
表面積2800m2/m3の10Mesh相当ストレーナ
ーを用いた。(線径0.71mm、目開き1.78m
m)約3日間でポンプの吐出圧力の振れにより、キャビ
テーションを発生してポンプが停止した。塔内温度及び
塔内圧力の振れも見られた。又、次工程の装置でも同様
のことが起こった。内部点検を行ったところ、塔内約5
kg、塔底抜き出し管、送液ポンプ約2kg付着物が検
出された。リボイラーにおいて管全数300本の10本
閉塞していた。ストレーナー内に多量の重合物が検出さ
れた。蒸留塔、リボイラー、ストレーナー等を洗浄操作
により除去したが、多量の洗浄溶剤及び時間を要した。
又、キャビテーション発生によるインペラ損傷があっ
た。ストレーナー洗浄時、臭気による不快感があった。
結果を表1に示す。
【0077】(比較例5)実施例1に対し、固形不純物
除去装置として、厚み1mm、空間率98%、接触表面
積80m2/m3のストレーナーを用いた。(線径1m
m、目開き98.5mm)約1時間でポンプの吐出圧力
の振れにより、キャビテーションを発生してポンプが停
止した。塔内温度及び塔内圧力の振れも見られた。又、
次工程の装置でも同様のことが起こった。内部点検を行
ったところ、塔内約5kg、塔底抜き出し管、送液ポン
プ内に多量付着物が検出された。リボイラーにおいて管
全数300本の1本閉塞していた。ストレーナー内に多
量の重合物が検出された。蒸留塔、リボイラー、ストレ
ーナー等を洗浄操作により除去したが、多量の洗浄溶剤
及び時間を要した。又、キャビテーション発生によるイ
ンペラ損傷があった。ストレーナー洗浄時、臭気による
不快感があった。結果を表1に示す。
【0078】
【表1】
【0079】
【発明の効果】本発明によれば、特に易重合性物質を取
り扱う精製塔において固形物を除去でき、かつ新たな重
合物の発生がなく、次工程への重合物の移送が少ない固
形物除去装置が提供される。本発明の固形物除去装置を
精製塔に配置すれば、精製塔内の重合物も除去できる。
本発明の固形物除去装置や精製装置を用いることで、易
重合性物質を極めて安定に長期間製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の固形物除去装置の断面図で
ある。
【図2】 図2は、濾過部を構成する金網の模型図であ
る。
【図3】 図3は、10の接線に対する流体入口管(1
1)の取り付け角度(θ)を示す概略図である。
【図4】 図4は、本発明の固形物除去装置のガス排出
防止機構の一態様を示す断面図である。
【図5】 図5は、精製塔と固形物除去装置を配置した
本発明の精製装置を示す図である。
【図6】 図6は、本発明の精製装置を用いてアクリル
酸を製造する場合の工程図である。
【符号の説明】
1・・・固形物除去装置、 10・・・胴体部、 11・・・流体入口管、 12・・・流体出口管、 13・・・ドレーン管、 14・・・蓋部、 15・・・液面、 20・・・濾過部、 30・・・バッフル、 40・・・精製塔、 41・・・原料供給配管、 42・・・コンデンサー、 43・・・ポンプ、 44・・・リボイラー、 45・・・タンク、 50・・・軽沸点物質分離塔、 60・・・高沸点物質分離塔、 70・・・捕集塔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 51/44 C07C 57/07 57/07 67/54 67/54 69/54 Z 69/54 B01D 29/04 510C 510E 510A 520Z 530A (72)発明者 中原 整 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 (72)発明者 笠谷 直人 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 (72)発明者 森 正勝 兵庫県姫路市網干区興浜字西沖992番地の 1 株式会社日本触媒内 Fターム(参考) 4D019 AA03 BA02 BB02 BD01 CB04 4D066 AB01 BB18 4D076 AA16 BB03 FA03 FA18 FA34 HA11 JA01 JA05 4H006 AA04 AD11 BD40 BD53 BD82 BS10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体入口管と流体出口管とを有する胴体
    部と、該胴体部内に該流体入口と流体出口との間に配設
    された濾過部とを有する固形物除去装置であって、 該濾過部が、 (a)厚みが5〜500mmの範囲、 (b)空間率が60〜99.5容量%の範囲および、 (c)接触表面積が100〜2000m2/m3の範囲で
    ある、固形物除去装置。
  2. 【請求項2】 該胴体部内で、流体入口管から導入され
    た流体が、旋廻流発生手段を有することを特徴とする、
    請求項1記載の固形物除去装置。
  3. 【請求項3】 該旋廻流発生手段が、流体入口管内に案
    内羽根を配設し、流体入口管内にバッフルを設置し、ま
    たは胴体部が管状である場合において流体入口管が該胴
    体部の接線から30〜60°に設置することの少なくと
    もいずれかの手段であることを特徴とする、請求項1ま
    たは2記載の固形物除去装置。
  4. 【請求項4】 ガス排出防止機構を有する、請求項1〜
    3のいずれかに記載の固形物除去装置。
  5. 【請求項5】 該ガス排出防止機構が、該胴体部内の該
    流体出口管接続部近傍に配設されたバッフル、または該
    流体出口管が該胴体部内に突出しかつその端部が液面方
    向に向かう端部を有することを特徴とする、請求項4記
    載の固形物除去装置。
  6. 【請求項6】 易重合性物質を取り扱う精製塔に請求項
    1〜5のいずれかに記載の固形物除去装置を配設した精
    製装置。
  7. 【請求項7】 易重合性物質を取り扱う精製塔の塔底液
    を請求項1〜5のいずれかに記載の固形物除去装置に導
    入し、かつ該装置の流体出口管から排出された流体の少
    なくとも一部を該精製塔に循環することを特徴とする、
    固形物の除去方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の固形物の除去方法を用い
    た、(メタ)アクリル酸またはそのエステルの製造方
    法。
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