JPH09227446A - アクリル酸またはメタクリル酸の精製法 - Google Patents

アクリル酸またはメタクリル酸の精製法

Info

Publication number
JPH09227446A
JPH09227446A JP9037344A JP3734497A JPH09227446A JP H09227446 A JPH09227446 A JP H09227446A JP 9037344 A JP9037344 A JP 9037344A JP 3734497 A JP3734497 A JP 3734497A JP H09227446 A JPH09227446 A JP H09227446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic acid
acid
solvent
crystallization
methacrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9037344A
Other languages
English (en)
Inventor
Otto Machhammer
マッハハマー オットー
Albrecht Dams
ダムス アルブレヒト
Bernd Eck
エック ベルント
Theo Proll
プロル テオ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JPH09227446A publication Critical patent/JPH09227446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/43Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸の高い純度とともに高い収率を達成するこ
とができるようなアクリル酸およびメタクリル酸を精製
する方法を提供する。 【解決手段】 (a)アクリル酸またはメタクリル酸を
有する混合物に本質的に有機溶剤の不在下に厳格に定義
された分離処理を施こし、次に前記相を引き取り、
(b)工程(a)からの残留相の少なくとも一部に殆ど
厳格に定義されていない分離処理を施こし、(c)工程
(b)で形成された相の1つに工程(a)で厳格に定義
された分離処理に供給する。 【効果】 処理の全体的な経済性が循環によって高めら
れ、さらに静的結晶化を省略した場合であっても経済性
を改善するという可能性を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル酸および
メタクリル酸を精製する方法に関する。更に、本発明
は、この精製法を使用することによりアクリル酸および
メタクリル酸を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】相が存在するかまたは相を形成させる方
法を使用することにより、材料の混合物を分離すること
ができることは、公知である。挙げることができる例
は、液体/液体相または気体/液体相が存在しているよ
うな抽出または吸収である。即ち、ドイツ連邦共和国特
許出願公開第2164767号明細書には、アクリル酸
水溶液を抽出剤を用いて抽出し、この抽出剤を抽出液か
ら蒸留帯域中で分離し、その後に精溜帯域中で分離し、
アクリル酸と酢酸との混合物を抽出液の残留部分から留
去することにより、アクリル酸を精製する方法が記載さ
れている。ドイツ連邦共和国特許第3429391号明
細書には、プロペンおよび/またはアクロレインの接触
酸化の際に得られた気体をアクリル酸受器中で凝縮さ
せ、かつ凝縮されてない物質を水中への吸収によって捕
集することにより、アクリル酸を製造する方法が開示さ
れている。次に、生じるアクリル酸水溶液は、蒸留カラ
ム中で共沸形成剤の存在下に蒸留され、この場合アクリ
ル酸は、蒸留による塔底部生成物中で得られる。また、
同様の方法は、欧州特許出願公開第0551111号明
細書に記載されている。
【0003】ノゾフ(G.A. Nosov)他著の刊行物「Russ
ian Chemical Industry」, 第25巻, 1993, No. 2, 第
6〜13頁中の“Separation of binary mixtures by c
ombining rectification and fractionating crystalli
zation”には、精溜と分別結晶とを組み合わせることに
よって混合物を分離することが記載されており、この場
合分離すべき混合物は、精溜工程に供給され、かつ精溜
カラムを去る蒸気は、結晶化工程に供給される。この結
晶化工程で蒸気は、冷却され、結晶相および母液が形成
される。母液からの結晶画分の分離後、母液は、精溜カ
ラムに返送される。同様に、ズルツァー・ヒェム・テッ
ヒ社(SULZER CHEM TECH)の企業のパンフレット“分別
結晶化(Fraktionierte Kristallisation)”には、異
性体混合物を分離するための再循環とともに精溜および
/または結晶化を組み合わせて使用することが記載され
ている。ハッセン(M. Hassene)およびドローグレイゼ
ット(G. Drouglazet)著の刊行物「ケミカル・エンジ
ニアリング(Chemical Engineering)」, 1995, 第10
8〜110頁中の“The attractions of melt static s
rystallization”には、蒸留と組み合わせることができ
る精製方法としての静的溶融結晶化が記載されている。
ナフタレン、トルエン誘導体またはニトロベンゼンを製
造するための方法の場合には、前記の組み合わされた方
法は、最終的な精製に使用される。更に、刊行物「ケム
・システムズ(CHEM SYSTEMS)」,第22〜26頁, 199
3 2月, 91-2,“Acrylic acid and acrylates”には、2
工程の酸化によって得られた粗製アクリル酸を冷却およ
び水中への吸収の後に溶剤抽出によって如何に分離する
かが記載されている。その後に、得られた後精製された
粗製アクリル酸は、結晶化することができる1つの精製
方法に施こされる。この刊行物には、この主題について
のさらなる詳細は何も記載されていない。
【0004】特公昭45−32417号公報には、付加
的に酢酸およびプロピオン酸を含有するアクリル酸水溶
液またはメタクリル酸水溶液をヘプタンまたはトルエン
で抽出し、その後に水を蒸留によって抽出液から除去す
る1つの方法が開示されている。結晶物は、分離され、
母液は、抽出過程に戻される。この特許公開公報の記載
によれば、有機溶剤または抽出剤の添加は、必要とされ
ている。それというのも、さもなければ溶液は、結晶物
が沈殿することなく冷却時に固化するからである。ま
た、この特公昭45−32417号公報には、メタクリ
ル酸をブタジエン、ヘプテンまたはトルエンで抽出し、
抽出液を蒸留によって脱水し、かつその後に−20℃〜
−80℃への冷却によってメタクリル酸を晶出させるこ
とによって、メタクリル酸を精製することが記載されて
いる。結晶物は、濾過によって分離され、濾液は、再循
環される。更に、特公昭46−10535号公報には、
アクリル酸を同様に精製する方法が記載されている。こ
れら2つの公報に記載された方法の全てにおいて、結晶
化は、有機溶剤の存在下に実施される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、酸の
高い純度とともに高い収率を達成することができるよう
なアクリル酸およびメタクリル酸を精製する方法を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題は、厳格に定義
された分離処理と厳格に定義されていない分離処理の使
用を組み合わせることによって達成され、この場合酸に
富んでいない厳格に定義された分離処理からの残留する
相の少なくとも一部は、殆ど厳格に定義されていない分
離処理に再循環される。
【0007】従って、本発明によれば、(a)アクリル
酸またはメタクリル酸を有する混合物に本質的に有機溶
剤の不在下に厳格に定義された分離処理を施こし、この
場合アクリル酸またはメタクリル酸が蓄積しているよう
な相の組成は、他の相の組成が物質移動の変化に関与し
ている場合には、本質的に一定のままであり、次に前記
相を引き取り、(b)工程(a)からの残留相の少なく
とも一部に殆ど厳格に定義されていない分離処理を施こ
し、(c)工程(b)で形成された相の1つに工程
(a)で厳格に定義された分離処理に供給することを特
徴とする、相を形成させるような分離法によりアクリル
酸またはメタクリル酸を精製する方法が提供される。
【0008】1つの態様において、本発明によれば、
(I)プロペンまたはイソブテンおよび/またはアクロ
レインまたはメタクロレインを、酸を含有するガス状反
応生成物の形成下でアクリル酸またはメタクリル酸に接
触気相酸化し、(II)高沸点溶剤を使用することによ
り反応生成物を吸収し、(III)工程(II)からの
負荷された溶剤を蒸留により溶剤と粗製酸に分離し、
(IV)本発明の精製方法により工程(III)からの
粗製酸からアクリル酸またはメタクリル酸を精製し、こ
の場合殆ど厳格に定義されていない分離処理は、工程
(II)の吸収および/または工程(III)の蒸留で
あり、かつ厳格に定義された分離処理は、結晶化である
ことを特徴とする、アクリル酸またはメタクリル酸を製
造する方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様は、図
1〜6および明細書中に示されている。
【0010】本発明により使用される分離処理は、相が
形成される分離処理である。本発明によれば、厳格に定
義された分離処理は、アクリル酸またはメタクリル酸が
蓄積する相および/またはこれらの物質が主に存在する
相が本質的に一定のままの組成を有しているような1つ
の処理方法であり、この場合、残りの相の組成は、物質
移動の変化および/または同時に存在する相の変化に関
与している。殊に、これは、形成される相の1つの組成
が供給される材料の組成とは本質的に無関係であるよう
な分離処理である。厳格に定義された分離処理は、本質
的に有機溶剤の不在下、有利に有機溶剤の完全な不在下
で実施される。工程(a)で精製すべき混合物は、有利
に精製すべき混合物100重量%に対してそのつど、有
機溶剤1重量%以下、殊に0.1重量%以下を含有す
る。選択される厳格に定義された分離処理は、本明細書
中で何らの制限を受けるものではない。有利には、この
分離処理は、結晶化、凝固、蒸発、昇華またはこれらの
処理の多重的な使用を含めて前記処理の組合せである。
最も好ましいのは、結晶化であり、この場合この結晶化
は、動的および/または静的に実施される。
【0011】特に好ましいのは、動的結晶化であるかま
たは動的結晶化と静的結晶化との組合せである。この動
的結晶化と静的結晶化との組合せの場合には、欧州特許
出願公開第0616998号明細書の記載と同様に、動
的結晶化の残留物は、遊離に静的結晶化に供給され、静
的結晶化による結晶化された物質は、動的結晶化に供給
される。動的結晶化および/または静的結晶化が実施さ
れる方法は、本明細書中では重要でない。静的結晶化
(例えば、米国特許第3597164号明細書およびフ
ランス国特許第2668946号明細書)の場合には、
母液は、自由対流によってのみ移動され、他方、動的結
晶化による液相は、強制対流によって移動される。この
強制対流は、装置を貫流する物質によって完全に充填さ
れている装置中での強制の流れによって達成される(ド
イツ連邦共和国特許出願公開第2606364号明細書
参照)かまたは細流もしくは落下被膜(falling film)
を冷却された壁上に供給することによって達成される
(ドイツ連邦共和国特許第1769123号明細書およ
び欧州特許出願公開第0218545号明細書)。動的
結晶化および静的結晶化は、それぞれ1つまたはそれ以
上の工程で実施することができる。この場合、多工程法
は、有利に対向流の原理により実施され、その際に各工
程において、結晶化された物質は、結晶化後に残留物か
ら分離され、この結晶化された物質は、次のよりいっそ
う高い純度を有する各工程に供給され、他方、結晶化残
留物は、つぎのよりいっそう低い純度を有する各工程に
供給される。通常、供給される粗製酸溶液よりも純粋で
ある結晶化された物質を生じる全工程は、精製工程と呼
称され、他の全工程は、ストリッピング工程として知ら
れている。静的結晶化は、有利に酸の収率をさらに増大
させるべき場合には、ストリッピング工程で使用され
る。
【0012】本発明によれば、殆ど厳格に定義されてい
ない分離処理は、厳格に定義された分離処理の上記定義
の部類に入らない分離処理である。殊に、この殆ど厳格
に定義されていない分離処理は、形成された相の組成が
供給された物質の組成に依存するような分離処理であ
る。この場合に該当する殆ど厳格に定義されていない分
離処理は、特別な制限を受けていない。有利に、この処
理は、蒸留、精留、吸収、吸着、抽出、超臨界抽出、メ
ンブラン分離処理、例えばパーベイポレイション(perv
aporation)/蒸気透過、またはこれらの処理の組合せ
である。有利には、蒸留、精留、吸収もしくは抽出又は
これらの処理の多重的な使用を含めて前記処理の組合せ
が使用される。厳格に定義された分離処理および殆ど厳
格に定義されていない分離処理を分離作業および1つの
分離処理に照らして考察した場合には、一定の分離作業
に関連して、厳格に定義された分離処理は、よりいっそ
う高い純度を達成し、他方、殆ど厳格に定義されていな
い分離処理は、よりいっそう高い収率を達成する。
【0013】厳格に定義された分離処理と殆ど厳格に定
義されていない分離処理との特に有利な組合せは、吸
収、抽出および/または蒸留と結晶化との組合せであ
る。
【0014】本発明によれば、精製すべき混合物または
出発物質は、アクリル酸またはメタクリル酸を含有する
任意の物質混合物であることができる。特に十分に好適
であるのは、プロペンまたはイソブテンを酸化し、その
後に高沸点溶剤を用いて吸収しかつ蒸留するかまたは酸
化後にその後に凝縮させるかまたは水で吸収しかつ抽出
することにより、アクリル酸またはメタクリル酸を製造
する際に得られるような1つの混合物である。このよう
な混合物は、酸と、不純物として本質的にアルデヒド、
プロピオン酸および酢酸からなる群から選択される少な
くとも1つの化合物とを有する。このような混合物は、
有利に90〜99重量%の量のアクリル酸またはメタク
リル酸および有利に次の量(この場合、全ての量は混合
物100重量%に対するものである):アルデヒド0.
05〜2重量%、プロピオン酸0.01〜2重量%およ
び酢酸0.05〜2重量%の不純物を含有する。工程
(a)で厳格に定義された分離処理に施こされる混合物
は、本質的に有機溶剤を含有せず、好ましくは、そのつ
ど混合物100重量%に対して有機溶剤1重量%未満、
殊に0.1重量%未満、特に有利に0.01重量%未満
を含有する。
【0015】本発明方法によれば、工程(a)で残留す
るアクリル酸またはメタクリル酸中で消費される相の少
なくとも一部は、工程(b)の殆ど厳格に定義されてい
ない分離処理に供給される。それぞれ伸しように最も適
した供給の割合は、当業者であれば通常の実験により容
易に定めることができる。残留相を1〜100重量%、
殊に5〜50重量%、最も有利に10〜20重量%で供
給することは、好ましい。
【0016】本発明の1つの有利な実施態様の場合に
は、アクリル酸またはメタクリル酸中で富んだ相は、工
程(c)で分離され、かつ工程(a)で厳格に定義され
た分離処理に施こされる。工程(a)および/または工
程(b)に混合物として供給すべき、アクリル酸または
メタクリル酸からなる出発物質は、精製されることが可
能である。
【0017】本発明は、工程(a)から工程(b)に供
給される相の量を適当に選択することにより、酸の収率
を相応して増大させることが可能であるが、この物質の
純度は、本質的に一定のままである。
【0018】図1は、本発明による方法の1つの好まし
い実施態様の例を示し、この場合精製すべき出発物質
は、殆ど厳格に定義されていない分離処理の上流に供給
される。矢印の太さは、望ましい生成物(アクリル酸ま
たはメタクリル酸)および望ましくない共成分(NK)
の量を示す。他の参照符号は、次のとおりである:殆ど
厳格に定義されていない分離処理(UT)、厳格に定義
された分離処理(ST)、生成物(P)、生成物の排出
(PA)、共成分の排出(NKA)。
【0019】1つの好ましい実施態様において、本発明
は、上記に定義されたような工程(I)〜(IV)を有
するアクリル酸またはメタクリル酸の製造法を提供す
る。個々の工程は、アクリル酸に関連して以下に記載さ
れている。個々の工程は、別記しない限り、メタクリル
酸に対しても同様に適用される。
【0020】工程(I):工程(I)は、プロペンおよ
び/またはアクロレインと分子状酸素との接触気相反応
を有し、アクリル酸を生じる。メタクリル酸の場合に
は、イソブテンおよび/またはメタクロレインと分子状
酸素との気相反応は、同様に生じる。気相反応は、殊に
上記の刊行物の記載と同様に公知方法によって実施する
ことができる。この反応は、有利に200℃〜400℃
で実施される。不均質触媒としては、モリブデン、クロ
ム、バナジウムおよび/またはテルリウムの酸化物を基
礎とする酸化物多相系触媒が使用される。
【0021】アクリル酸を生じるプロペンの反応は、強
度に発熱性である。従って、出発物質および生成物以外
に有利に希釈ガス、例えば循環ガス(下記参照)、大気
窒素および/または水蒸気を含有する反応ガスは、少量
の反応熱のみを取り込むことができる。それ故、使用さ
れる反応器は、通常酸化触媒が充填されている殻/チュ
ーブ状熱交換器であり、かつ冷却されたチューブ壁に対
する対流および輻射によって反応の間に遊離される熱の
大部分を除去する。
【0022】しかし、工程(I)は、純粋なアクリル酸
を生ぜずに、アクリル酸、ならびに共成分として本質的
に未反応のアクロレインおよび/またはプロペン、水蒸
気、一酸化炭素、二酸化炭素、窒素、酸素、酢酸、プロ
ピオン酸、ホルムアルデヒド、他のアルデヒドおよび無
水マレイン酸を有することができるガス状混合物を生じ
る。殊に、反応生成物の混合物は、典型的に、全反応混
合物に対する重量%で記載される、プロペン0.05〜
1%およびアクロレイン0.05〜1%、プロパン0.
01〜2%、水蒸気1〜20%、酸化炭素0.05〜1
5%、窒素10〜90%、酸素0.05〜5%、酢酸
0.05〜2%、プロピオン酸0.01〜2%、ホルム
アルデヒド0.05〜1%、アルデヒド0.05〜2%
および無水マレイン酸0.01〜0,5%を有する。
【0023】工程(II):工程(II)において、ア
クリル酸および共成分の一部は、高沸点溶剤を用いての
吸収によって反応ガスから分離される。この目的に適し
た溶剤は、全ての高沸点溶剤、殊に160℃を上廻る沸
点を有する溶剤である。特に好適なのは、ジフェニルエ
ーテルとビフェニルとの混合物、例えばジフェニルエー
テル75重量%とビフェニル25重量%との市場で入手
可能な混合物である。
【0024】本発明の目的に関連して、高沸点物、中位
の沸点物および低沸点物の用語ならびに相応して形容さ
れる用語は、アクリル酸の沸点よりも高い沸点を有する
化合物(高沸点物)またはアクリル酸とほぼ同じ沸点を
有する化合物(中位の沸点物)またはアクリル酸の沸点
よりも低い沸点を有する化合物(低沸点物)を意味す
る。
【0025】有利に、工程(I)により得られた熱い反
応ガスは、吸収よりも先に適当な装置中、例えば直接の
凝縮装置または急冷装置中で溶剤を部分的に蒸発させる
ことによって冷却される。この目的に適した装置は、殊
にベンチュリ型スクラバー、バブルカラムまたは噴霧型
凝縮器である。工程(I)による反応ガスの高沸点共成
分は、蒸発されてない溶剤中に凝縮される。その上、溶
剤の部分的な蒸発は、溶剤に対する1つの精製工程であ
る。本発明の1つの好ましい実施態様において、蒸発さ
れてない溶剤の二次流、有利に吸収カラムに供給される
物質流1〜10%は、取り出され、かつ溶剤精製に施こ
される。この溶剤精製において、溶剤は上方から留出さ
れ、高沸点共成分は、残留物として残存し、かつ必要に
応じて後濃縮後に廃棄、例えば灰化されることができ
る。この溶剤の蒸留は、溶剤流中での高沸点物の濃度が
高くなりすぎないようにするのに役立つ。
【0026】吸収は、有利に弁または双流型トレーを備
えかつ頭頂部から装入された(蒸発されてない)溶剤を
有する対向流型吸収カラム中で実施される。ガス状反応
生成物および任意の蒸発された溶剤は、下方からカラム
中に装入され、かつその後に吸収温度に冷却される。冷
却は、有利に冷却回路により実施され、即ち加熱された
溶剤は、カラムから取り出され、熱交換器中で冷却さ
れ、かつ取出し点の上方の1個所で再びカラムに供給さ
れる。この溶剤冷却回路中で、アクリル酸だけでなく、
高沸点および中位の沸点の共成分および蒸発された溶剤
は、凝縮される。反応ガス流が吸収温度に冷却されると
直ちに、実際の吸収が行なわれる。この場合、反応ガス
中に残存する残留アクリル酸は、低沸点共成分の一部と
一緒に吸収される。
【0027】更に、吸収されてない工程(I)による残
留反応ガスは、低沸点共成分、殊に水、ホルムアルデヒ
ドおよび酢酸の凝縮可能な部分を凝縮によって分離する
ために冷却される。以下、この凝縮液は、酸性水と呼称
される。以下、循環ガスと呼称される残留ガス流は、主
に窒素、酸化炭素および未反応の出発物質からなる。こ
の残留ガス流の一部は、有利に希釈ガスとして反応工程
に再循環される。
【0028】アクリル酸で負荷された溶剤流、高沸点お
よび中位の沸点の共成分ならびに少量の共成分は、工程
(II)で使用されるカラムの底部から取り出され、か
つ本発明の1つの好ましい実施態様の場合には、脱着さ
れる。このことは、有利に弁または双流型トレーを備え
ることができるかまたは弛緩された包装部材または配置
された包装部材を備えることができるカラム中でストリ
ッピングガスの存在下に実施される。使用されるストリ
ッピングガスは、任意の不活性ガスまたはガス混合物、
有利に空気と窒素とのガス混合物であることができる。
それというのも、このストリッピングガスは、溶剤の一
部が蒸発した際に工程(I)で得られるからである。脱
着の場合には、低沸点物の主要部分は、工程(I)の前
で取り出される循環ガスの一部を使用することにより、
負荷された溶剤からストリッピングされる。また、比較
的に大量のアクリル酸がストリッピングされるので、以
下、循環ストリッピングガスと呼称される前記流れは、
経済的な理由から廃棄されず、有利に例えば溶剤の部分
的な蒸発が実施される工程に再循環されるかまたは吸収
カラムに再循環される。ストリッピングガスは、循環ガ
スの一部であるので、このストリッピングガスそれ自体
は、なお評価可能な量の低沸点物を含有している。脱着
に使用されるカラムの性能は、低沸点物をカラムへの装
入前にストリッピングガスから除去する場合には、改善
することができる。有利には、このことは、以下に記載
される工程(III)で後処理される溶剤を使用するこ
とにより対向流型スクラビングカラム中でストリッピン
グガスを精製することによって実施される。
【0029】更に、アクリル酸で負荷されかつ殆ど低沸
点物を有しない溶剤流は、脱着に使用されるカラムの底
部から取り出すことができる。
【0030】工程(III):処理工程(III)の場
合には、中位の沸点の成分および低沸点の共成分の残留
分と一緒にアクリル酸は、溶剤から分離される。この分
離は、蒸留により実施され、この場合任意の蒸留カラム
は、原理的に使用することができる。有利に、篩トレ
ー、例えば双流型トレーまたは交叉流型篩トレーを備え
たカラムは、この目的のために使用される。カラムの濃
縮部中で、アクリル酸は、溶剤および例えば無水マレイ
ン酸のような中位の沸点の共成分を有しないように蒸留
される。アクリル酸中での低物点物の割合を減少させる
ために、カラムの濃縮部は、有利に延長されており、ア
クリル酸は、二次流としてカラムから取り出される。こ
のアクリル酸は、粗製アクリル酸と呼称される。
【0031】低沸点物に富んだ1つの流れは、カラムの
頭頂部で部分的な凝縮の後に取り出される。しかし、こ
の流れは、なおアクリル酸を含有しているので、この流
れは、廃棄せずに吸収工程(II)に戻すのが有利であ
る。
【0032】低沸点物を有さずかつ実質的にアクリル酸
を有しない溶剤は、カラムの頭頂部で取り出され、かつ
有利には多くの場合にストリッピングガスから低沸点物
をスクラビングするために、工程(II)によるストリ
ッピングガスが精製される対向流型スクラビングカラム
に供給される。その後に、実質的にアクリル酸を有しな
い溶剤は、吸収カラムに供給される。
【0033】本発明の1つの好ましい実施態様の場合に
は、なお溶解されたアクリル酸を含有する酸性水は、実
質的にアクリル酸を有しない溶剤の少量の二次流で抽出
される。この酸性水による抽出の場合には、アクリル酸
の一部は、溶剤中に抽出され、かつこうして酸性水から
回収される。他方、酸性水は、極性の中位の沸点の成分
を溶剤流から抽出し、こうして溶剤回路中でのこの成分
の蓄積が回避される。低沸点物および中位の沸点物を有
する生じる流れは、されに濃縮されることができ、この
ことは、殊に環境保護の調整に手記帳される場合に必要
とされうる。
【0034】工程(III)で得られる粗製アクリル酸
は、そのつど粗製アクリル酸に対して、有利にアクリル
酸98〜99.8重量%、殊に98.5〜99.5重量
%および例えば酢酸、アルデヒドおよび無水マレイン酸
のような不純物0.2〜2重量%、殊に0.5〜1.5
重量%を有する。このアクリル酸は、純度の要求があま
り高くない場合には、エステル化に使用することができ
る。
【0035】工程(IV):アクリル酸は、工程(II
I)により得られた粗製アクリル酸から、動的結晶化ま
たは動的結晶化と静的結晶化との組合せによって分離さ
れ、この場合生じる母液(残留相)は、廃棄されず、少
なくとも一部が吸収工程(II)または蒸留工程(II
I)に再循環される。最も好ましいのは、吸収への再循
環であり、それというのもこのことにより、低沸点物の
スクラビングおよび低沸点物のストリッピングによって
共成分の分離がいっそう良好に可能になるからである。
【0036】工程(IV)の場合には、精製すべき粗製
アクリル酸は、液体の形で結晶化装置中に装入され、そ
の後に装入される液状相と異なる組成を有する固体相
は、冷却された表面上に凝固される。供給された一定の
割合のアクリル酸が刀剣乾燥された(有利に、50〜8
0%、殊に60〜70%)後に、残存する液状残留相は
分離される。このことは、有利に簡単に残留相を留去さ
せるかまたはポンプにより圧送させることによって実施
される。また、この結晶化に続けて、後精製工程、例え
ば結晶層の洗浄(ドイツ連邦共和国特許第370870
9号明細書参照)または発汗、即ち汚染された結晶領域
の部分的な溶融を行なうことができる。工程の精製作用
をあまねく改善すべき場合には、有利に結晶化工程に続
けて発汗工程を行なうことができる。
【0037】必要に応じて、工程(IV)で得られた純
粋なアクリル酸は、公知方法によってエステル化するこ
とができる。
【0038】図2によれば、本質的に窒素、酸化炭素お
よび未反応の出発物質から構成されている循環ガスは、
圧縮され、次いでプロペンおよび空気と一緒に、反応器
中に供給され、この反応器中で、アクロレインへのプロ
ペンの不均質化接触酸化が行なわれる。生じる中間の反
応ガスは、第2の反応器中でのアクロレインの不均質接
触酸化の実施のためにさらに空気と混合される。
【0039】アクリル酸を含有する生じる熱いガス状反
応生成物は、吸収よりも先に直接の凝縮器C9中で溶剤
の部分的な蒸発によって冷却される。この凝縮器中で、
反応生成物の高沸点の共成分は、蒸発されていない溶剤
中に凝縮される。直接の凝縮器C9からの二次流は、溶
剤蒸留に施こされ、この場合この溶剤は、留出され、か
つ高沸点共成分は、後方に残留される。更に、この高沸
点共成分は、濃縮することができ、かつ廃棄、例えば灰
化されることができる。
【0040】有利に充填塔であるカラムC10は、上方
から装入される(蒸発されていない)溶剤を有し、一方
で蒸発された溶剤およびガス状の反応生成物は、下方か
らカラムC10中に装入され、かつその後に吸収温度に
冷却される。冷却は、冷却回路(図示されていない)に
より実施される。この冷却回路中で、蒸発された溶剤、
アクリル酸ならびに全ての高沸点共成分および中位の沸
点の共成分は凝縮される。全反応ガス流が吸収温度に冷
却された後で、実際の吸収が行なわれる。この場合に
は、反応ガス中に残存する残留アクリル酸ならびに低沸
点の共成分の一部は、吸収される。その後に、残存する
未吸収の反応ガスは、さらにガス流からの低沸点共成分
の凝縮可能な一部を分離するために、酸性水の急冷とし
て図1に示されているように冷却される。
【0041】この凝縮液は、酸性水と呼称される。更
に、残留ガス流の一部、循環ガスは、図1に示されてい
るように、希釈ガスとして反応工程に再循環させること
ができる。
【0042】アクリル酸および共成分で負荷された溶剤
は、カラムC10の底部から取り出され、かつ脱着カラ
ムC20に供給される。この脱着カラム中で、低沸点物
の大部分は、酸化工程前に取り出される循環ガスの一部
により負荷された溶剤からストリッピングされる。ま
た、この低沸点物の大部分は、比較的に大量のアクリル
酸をストリッピングするので、この流れは、例えば直接
の凝縮器C9の再循環される。
【0043】カラムC20の脱着性能を改善するため
に、ストリッピング中に存在する低沸点物は、カラムC
20中への装入前に除去される。このことは、有利に以
下に詳細に記載されたカラムC30からの溶剤の後処理
を使用することにより、対向流型のスクラビングカラム
中でストリッピングガスを精製することによって実施さ
れる。
【0044】次の処理工程において、アクリル酸で負荷
されかつ殆ど低沸点物を有しない溶剤の流れは、脱着カ
ラムC20の底部から取り出され、かつ蒸留カラムC3
0に供給され、この場合この蒸留カラムは、篩トレーカ
ラムである。高沸点溶剤および中位の沸点の共成分、例
えば無水マレイン酸は、カラムC30の底部中に凝縮さ
れる。カラムC30の頭頂部から取り出されたアクリル
酸は、なお評価可能な量の低沸点の共成分を含有してい
るので、この低沸点物の割合は、有利にカラム30の濃
縮部を延長させかつカラムからアクリル酸を二次流とし
て取り出すことによって減少させることができる。この
アクリル酸は、粗製アクリル酸と呼称される。
【0045】蒸留カラムC30の頭頂部から取り出され
る流れは、低沸点物に富んでいる。それというのも、こ
の流れは、なおアクリル酸を含有し、有利には吸収カラ
ムC10に再循環される。
【0046】蒸留カラムC30の底部から取り出される
低沸点物を有さずかつ実質的にアクリル酸を有しない溶
剤の大部分は、既述したように、脱着カラムC20に行
くストリッピングガス流から低物点物をスクラビングす
るために、対向流型スクラビングカラムC19に供給さ
れる。その後に、実質的にアクリル酸を有しない溶剤
は、吸収カラムC10に供給される。蒸留カラムC30
の底部からの実質的にアクリル酸を有しない溶剤の少量
の二次流は、なお溶解されたアクリル酸を含有する酸性
水を抽出するために使用される。この酸性水の抽出の場
合には、アクリル酸の一部は、酸性水から回収される
が、他方の方向で酸性水は、全ての極性成分を溶剤二次
流から抽出する。この場合に形成される酸性水は、予め
蒸発されることができ、かつその後に灰化されることが
できる。
【0047】蒸留カラムC30の側面の取出し口から得
られる粗製アクリル酸は、その後に動的結晶化および静
的結晶化に施こされる。更に、静的結晶化からの全ての
母液は、吸収工程に戻される。
【0048】更に、必要に応じて、得られた純粋なアク
リル酸は、アルコールでエステル化され、望ましいアク
リレートを生じる。
【0049】図3は、動的結晶化および静的結晶化の代
わりに動的結晶化のみが備えられている点で図2と相違
する。
【0050】本発明の好ましい実施態様を表わす次の実
施例につき本発明を詳説する。
【0051】
【実施例】小規模なプラントにおいて、粗製アクリル酸
426g/h(RA)を製造した。装置部分の接続方
法、必要とされる量および使用される操作パラメーター
は、図4に示されている。この図4は、図2および図3
の場合と同じカラムおよび装置を示し、この場合参照符
号は、相応する部分に使用されている(さらに:溶剤の
蒸留:LD;蒸留残留物:D;酸性水:S;酸性水の抽
出:SE;排ガス:AB)。アクロレイン(A)を経て
空気(L)を用いてのプロペン(P)の酸化は、26m
mの直径および2.5mの触媒床の長さを有する連続し
て接続された2つの反応チューブ中で実施された。第1
のチューブ(プロペンの酸化:PO)には、欧州特許第
575897号明細書に記載されているような被覆され
た触媒が充填されており、第2の反応チューブ(アクロ
レインの酸化:AO)には、欧州特許第609750号
明細書に記載されているような被覆された触媒が含まれ
ていた。カラムC10、C20およびC30は、50m
mの直径を有する鏡面仕上げされかつサーモスタットを
備えた実験室用カラムであった。直接の凝縮器C9は、
ベンチュリスクラバーであった。カラムC10およびC
20は、5mmの金属螺旋体で包装されていた。蒸留カ
ラムC30には、金属から形成された篩トレー(双流ト
レー)が備えられていた。篩トレー中の孔は、沸騰性層
が形成されるように配置されていた。
【0052】動的結晶化 動的結晶化は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第260
6364号明細書(BASF)の記載と同様にして結晶化装
置中で実施され、この場合、使用されるチューブは、チ
ューブを貫流する物質によって完全に充填されていた。
この結晶化装置のデータは、次のとおりであった: − 1つの通路につき1本のチューブ(内径26mm)
を有する2つの通路、 − チューブの長さ5m、 − 一次回路用ポンプとして可変速の遠心ポンプ、 − 一次−二次の単位容量約11リットル、 − 凝固度約45%(凝固度=結晶化された物質の質量
/原料溶融液の質量)、 − それぞれ100リットルの容積を有する4工程の容
器、 − 冷蔵装置および熱交換器を介しての4バールの蒸気
による装置の温度制御。
【0053】この装置は、処理制御系により制御され、
この場合1つの工程に対するプログラム順序は、次のと
おりである: 1.一次回路の充填、 2.一次回路の空白および有核層上への凝固、 3.融点を下廻る温度の約2℃の温度の上昇、 4.結晶化のための一次回路の充填、 5.結晶化(温度プログラム)、 6.結晶化の完結後の残留溶融液のポンプによる圧出、 7.結晶層を溶融するための温度の上昇、 8.溶融された結晶化物質の圧出、 9.新しい工程の開始。
【0054】温度、圧力および容積流は、実施されるそ
れぞれの工程に依存する。
【0055】静的層状結晶化 この目的に使用される装置は、80mmの内径および1
mの長さを有するガラス製のチューブ状結晶化装置から
構成されていた。この結晶化装置の温度は、ガラスジャ
ケットを介して制御された。この結晶化装置の充填容積
は、2.0〜5.0リットルであった(変動可能)。こ
の装置は、サーモスタットにより加熱/冷却され、この
場合この温度は、プログラムされた制御装置により制御
された。凝固度(発汗後)は、約50%であった。この
工程のプログラムの順序は、次のとおりであった: 1.結晶化装置の充填、 2.内容物を有する装置温度の調節(融点を約1K上廻
る)、 3.結晶化(温度プログラム)、 4.結晶化の完結後の残留溶融液の導出、 5.発汗(温度プログラム)、 6.結晶化物質の溶融、 7.新しい工程の開始。
【0056】温度は、実施されるそれぞれの工程に依存
する。
【0057】例1ないし3に記載された数値は、複数の
実験による実際の測定結果から得られた。
【0058】例1(比較例) 本例の処理のフローシートは、図5に示されており、こ
の場合参照数字は、図2ないし4に相応する(さらに:
動的結晶化:DK;静的結晶化:SK;母液:ML;純
粋なアクリル酸:RAS;粗製酸の調製:RSH;純粋
な酸の結晶化:RSK)。
【0059】99.7重量%の純度を有する粗製アクリ
ル酸426g/hを蒸留カラムC30の側方の取出し口
から取り出した。
【0060】2つの他の流れを粗製酸の後処理部から取
り出した:アクリル酸3.2重量%を有する酸性水10
9g/hおよびアクリル酸2.5重量%を有する蒸留残
留物1g/h。これら2つの流れは、系から共成分を除
去するのに役立ち、かつしたがって廃棄される。これら
2つの流れは、アクリル酸を含有しているので、後処理
された粗製酸の収率は、100%ではなく、99.2%
にすぎない。
【0061】その後に、カラムC30からの粗製アクリ
ル酸を上記の結晶化工程の1つで精製した。これによ
り、99.95重量%の純度を有する純粋なアクリル酸
が生じた。この精製工程の結晶化残留物を、3回の動的
結晶化工程および2回の静的結晶化工程で後処理した。
結晶化残留物をこの5回のストリッピング工程で4g/
hに濃縮し、かつ76.9重量%のアクリル酸含量を有
する母液として装置から取り出し、かつ廃棄した。
【0062】廃棄された母液を介してのアクリル酸の損
失により、結晶化の収率は99.2%にすぎなかった。
【0063】従って、全収率は98.4%である。
【0064】例2 本例を例1と同様の方法を使用して実施したが、結晶化
残留物を3回の動的結晶化工程のみで後処理し、結晶化
からの母液は廃棄せず、カラムC10(吸収)に全部再
循環させた。この方法の経過は、図6に示されており、
この場合参照符号は、図2ないし5に相応した(さら
に:精製工程:RES;ストリッピング工程:AT
S)。
【0065】本例の場合には、99.7重量%の純度を
有する粗製アクリル酸579g/h(426g/hでは
ない)をカラムC30の側方の取出し口から得た。
【0066】後処理された粗製酸から、例1の場合と同
様に、酸性水109g/hが生じ、この場合この酸性水
は、アクリル酸2.9重量%および蒸留残留物1g/h
を含有していた。後処理された粗製酸の収率は、99.
3%であった。
【0067】カラムC30からの粗製アクリル酸を例1
の記載と同様に精製した。これにより、99.90%の
純度を有する純粋なアクリル酸が生じた。この精製工程
の結晶化残留物を3回の動的ストリッピング工程で15
6g/hに濃縮した。98.9重量%のアクリル酸含量
を有するこの母液の全体量をカラムC10に8再循環さ
せた。
【0068】母液の再循環により、結晶化の損失は起こ
らなかった。従って、全収率は99.5%である。
【0069】例3 例3を例1と同様の方法を使用することにより実施した
が、結晶化からの母液50%をカラムC10に再循環さ
せた。
【0070】99.7重量%の純度を有する粗製アクリ
ル酸426g/hの代わりに428g/hを蒸留カラム
C30の側方の取出し口から得た。
【0071】アクリル酸2.9重量%を含有する酸性水
109g/hおよびアクリル酸2.8重量%を含有する
蒸留残留物1g/hを後処理した粗製酸から取り出し
た。こうして、後処理した粗製酸の収率は、99.3%
であった。
【0072】蒸留カラムC30からの粗製アクリル酸
は、精製(例1の場合と同様)後に99.95重量%の
純度を有していた。結晶化残留物を3回の動的ストリッ
ピング工程および2回の静的ストリッピング工程でアク
リル酸含量76.1重量%を有する母液4g/hに濃縮
した。この母液の半分をカラムC10に再循環させ、残
りの半分を廃棄した。
【0073】こうして、全収率は90.0%であった。
【0074】例1ないし3の結果は、下記の表に纏めら
れている。全ての例において、純粋なアクリル酸中のプ
ロピオン酸および酢酸の含量は、500ppmを下廻っ
ていた。
【0075】 表 例1(比較例):母液の再循環なし アクリル酸の量 後処理された粗製酸 粗製アクリル酸 426g/h 99.7重量% 酸性水の損失 109g/h 3.2重量% 蒸留残留物の損失 1g/h 2.5重量% 後処理された粗製酸の収率 99.2% 結晶化 純粋なアクリル酸 422g/h 99.95重量% 母液の損失 4g/h 77.9重量% 結晶化の収率 99.2% 全収率 98.4% 例2:全母液の再循環 アクリル酸の量 後処理された粗製酸 粗製アクリル酸 579g/h 99.7重量% 酸性水の損失 109g/h 2.9重量% 蒸留残留物の損失 1g/h 2.8重量% 後処理された粗製酸の収率 99.3% 結晶化 純粋なアクリル酸 425g/h 98.9重量% 再循環された母液 156g/h 結晶化の収率 73.5% 全収率 99.5% 例3:母液の一部の再循環 アクリル酸の量 後処理された粗製酸 粗製アクリル酸 428g/h 99.7重量% 酸性水の損失 109g/h 2.9重量% 蒸留残留物の損失 1g/h 2.8重量% 後処理された粗製酸の収率 99.3% 結晶化 純粋なアクリル酸 423g/h 99.95重量% 静的結晶化による母液 4g/h 76.1重量% 再循環された母液 2g/h 76.1重量% 結晶化の収率 99.2% 全収率 99.0%
【0076】
【発明の効果】こうして、本発明による方法は、望まし
い物質の全収率、ひいては処理の全体的な経済性が循環
によって増大されるという利点を提供する。更に、本発
明による方法は、さらに静的結晶化を省略した場合であ
っても経済性を改善するという可能性を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】アクリル酸またはメタクリル酸を精製するため
の本発明による方法の好ましい実施態様の例を示す略図
である。
【図2】静的結晶化および動的結晶化を使用することに
よりアクリル酸を製造するための方法のフローチャート
を示す。
【図3】動的結晶化を使用することによりアクリル酸を
製造するための方法のフローチャートを示す。
【図4】粗製アクリル酸を製造するための実験的配置を
示す略図である。
【図5】例1で使用されたような実験的配置を示す略図
である。
【図6】例2で使用されたような実験的配置を示す略図
である。
【符号の説明】
NK 望ましくない共成分、 UT 殆ど厳格に定義さ
れていない分離処理、ST 厳格に定義された分離処
理、 P 生成物、 PA 生成物の排出、NKA 共
成分の排出、 C9 直接の凝縮器、 C10 吸収カ
ラム、 C19 対向流型スクラビングカラム、 C2
0 脱着カラム、 C30 蒸留カラム、 RA 粗
製アクリル酸、 LD 溶剤の蒸留、 D 蒸留残留
物、 S酸性水、 SE 酸性水の抽出、 AB 排ガ
ス、 A アクロレイン、 L空気、 P プロペン、
PO プロペンの酸化、 AO アクロレインの酸
化、 DK 動的結晶化、 SK 静的結晶化、 ML
母液、 RAS 純粋なアクリル酸、 RSH 粗製
酸の調製、 RSK 純粋な酸の結晶化、 RES 精
製工程、 ATS ストリッピング工程、 CG 循環
ガス、 SO 溶剤、 LB 低沸点物、 IB 中位
の沸点物、 RG 反応ガス、 SG ストリッピング
ガス、 CSG 循環されたストリッピングガス、 H
B 高沸点物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルブレヒト ダムス ドイツ連邦共和国 ヴァッヘンハイム ド クトル−ハンス−ホフマン−シュトラーセ 13 (72)発明者 ベルント エック ドイツ連邦共和国 フィールンハイム シ ュタールシュトラーセ 11 (72)発明者 テオ プロル ドイツ連邦共和国 バート デュルクハイ ム ローベルト−シュトルツ−シュトラー セ 4

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相を形成させるような分離処理によりア
    クリル酸またはメタクリル酸を精製する方法において、
    (a)アクリル酸またはメタクリル酸を有する混合物に
    本質的に有機溶剤の不在下に厳格に定義された分離処理
    を施こし、この場合アクリル酸またはメタクリル酸が蓄
    積しているような相の組成は、他の相の組成が物質移動
    の変化に関与している場合には、本質的に一定のままで
    あり、次に前記相を引き取り、(b)工程(a)からの
    残留相の少なくとも一部に殆ど厳格に定義されていない
    分離処理を施こし、(c)工程(b)で形成された相の
    1つに工程(a)で厳格に定義された分離処理に供給す
    ることを特徴とする、アクリル酸またはメタクリル酸の
    精製法。
  2. 【請求項2】 アクリル酸またはメタクリル酸を製造す
    る方法において、(I)プロペンまたはイソブテンおよ
    び/またはアクロレインまたはメタクロレインを、酸を
    含有するガス状反応生成物の形成下でアクリル酸または
    メタクリル酸に接触気相酸化し、(II)高沸点溶剤を
    使用することにより反応生成物を吸収し、(III)工
    程(II)からの負荷された溶剤を蒸留により溶剤と粗
    製酸に分離し、(IV)請求項1に定義された処理方法
    の何れかの方法により工程(III)からの粗製酸から
    アクリル酸またはメタクリル酸を精製し、この場合殆ど
    厳格に定義されていない分離処理は、工程(II)の吸
    収および/または工程(III)の蒸留であり、かつ厳
    格に定義された分離処理は、結晶化であることを特徴と
    する、アクリル酸またはメタクリル酸の製造法。
JP9037344A 1996-02-23 1997-02-21 アクリル酸またはメタクリル酸の精製法 Pending JPH09227446A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19606877.0 1996-02-23
DE19606877A DE19606877A1 (de) 1996-02-23 1996-02-23 Verfahren zur Reinigung von Acrylsäure und Methacrylsäure

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003878A Division JP2007091759A (ja) 1996-02-23 2007-01-11 相を形成させるような分離処理により、プロペンおよび/またはアクロレインを接触気相酸化させることによって得られた混合物を精製する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09227446A true JPH09227446A (ja) 1997-09-02

Family

ID=7786272

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9037344A Pending JPH09227446A (ja) 1996-02-23 1997-02-21 アクリル酸またはメタクリル酸の精製法
JP2007003878A Pending JP2007091759A (ja) 1996-02-23 2007-01-11 相を形成させるような分離処理により、プロペンおよび/またはアクロレインを接触気相酸化させることによって得られた混合物を精製する方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003878A Pending JP2007091759A (ja) 1996-02-23 2007-01-11 相を形成させるような分離処理により、プロペンおよび/またはアクロレインを接触気相酸化させることによって得られた混合物を精製する方法

Country Status (13)

Country Link
US (1) US5831124A (ja)
EP (1) EP0792867B1 (ja)
JP (2) JPH09227446A (ja)
KR (1) KR100514026B1 (ja)
CN (1) CN1121373C (ja)
CA (1) CA2198142A1 (ja)
CZ (1) CZ298267B6 (ja)
DE (2) DE19606877A1 (ja)
ID (1) ID16044A (ja)
MX (1) MX9701227A (ja)
MY (1) MY116400A (ja)
SG (1) SG77590A1 (ja)
TW (1) TW374765B (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002001017A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Nippon Shokubai Co Ltd 固形物除去装置
JP2002521353A (ja) * 1998-07-22 2002-07-16 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト アクリル酸の製造方法
JP2003523968A (ja) * 2000-01-27 2003-08-12 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (メタ)アクリル酸の精製法
JP2008528461A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 アルケマ フランス プロパンのプロピレンへの部分的酸化を含むアクリル酸の製造方法
JP2008532945A (ja) * 2005-03-01 2008-08-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 主成分並びに目的生成物としてのアクリル酸及び副成分としてのメタクロレインを含有する液相からのメタクロレインの分離方法
JP2009520747A (ja) * 2005-12-22 2009-05-28 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア アクリル酸を形成するためのプロピレンの不均一触媒部分気相酸化の方法

Families Citing this family (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19627847A1 (de) * 1996-07-10 1998-01-15 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Acrylsäure
DE19709471A1 (de) * 1997-03-07 1998-09-10 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von (Meth)acrylsäure
DE19740252A1 (de) 1997-09-12 1999-03-18 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Acrylsäure und Methacrylsäure
DE19754155A1 (de) * 1997-12-05 1999-06-10 Basf Ag Verfahren zum Kühlen von heißen Gasen
DE19829477A1 (de) 1998-07-01 2000-01-05 Basf Ag Verfahren zur Reinigung von Acrylsäure oder Methacrylsäure durch Kristallisation und Destillation
JP3948855B2 (ja) 1999-06-10 2007-07-25 株式会社日本触媒 (メタ)アクリル酸の製造方法
FR2798382B1 (fr) 1999-09-14 2001-10-26 Atofina Procede de purification de l'acide acrylique obtenu par oxydation du propylene et/ou de l'acroleine
FR2799386B1 (fr) * 1999-10-12 2001-12-28 Befs Prokem Procede de purification de produits organiques par cristallisation fractionnee a vitesse de circulation variable
DE10026407A1 (de) * 2000-05-29 2001-12-06 Basf Ag Verfahren der diskontinuierlichen kristallisativen Reinigung von Roh-Acrylsäure
TWI254648B (en) * 2002-05-01 2006-05-11 Rohm & Haas Process for manufacturing high purity methacrylic acid
DE10230219A1 (de) 2002-07-04 2004-01-22 Basf Ag Verfahren der rektifikativen Auftrennung von (Meth)acrylmonomere enthaltende Fluiden
US7115776B2 (en) 2002-07-18 2006-10-03 Basf Aktiengesellschaft Heterogeneously catalyzed gas-phase partial oxidation of at least one organic compound
DE10237061A1 (de) 2002-08-09 2004-02-19 Basf Ag Verfahren zur Reinigung von Apparaten, in welchen(Meth)acrylsäure enthaltende organische Lösungsmittel behandelt und/oder erzeugt wurden
DE10256147A1 (de) 2002-11-29 2003-12-24 Basf Ag Verfahren der rektifikativen Auftrennung von Meth)acrylmonomere enthaltenden Flüssigkeiten in einer Rektifikationskolonne
US20040104108A1 (en) * 2002-12-03 2004-06-03 Mason Robert Michael High capacity purification of thermally unstable compounds
DE10300816A1 (de) 2003-01-10 2004-07-22 Basf Ag Thermisches Trennverfahren zwischen wenigstens einem gasförmigen und wenigstens einem flüssigen Stoffstrom, von denen wenigstens einer (Meth)acrylmonomere enthält
DE10301040B4 (de) * 2003-01-13 2005-07-21 Stockhausen Gmbh Aufreinigung eines Monomers durch Extraktion mit einem Phasenbildner und Kristallisation
DE10314203B4 (de) * 2003-03-28 2005-10-06 Stockhausen Gmbh Verfahren zur Abtrennung von (Meth)Acrylsäure aus einer (Meth)Acrylsäure-haltigen Zusammensetzung
EP1615869B1 (de) 2003-04-15 2006-11-29 Basf Aktiengesellschaft Thermisches trennverfahren und trennkolonne
US7183428B2 (en) * 2003-06-05 2007-02-27 Nippon Shokubai Co., Inc. Method for production of acrylic acid
WO2005007609A1 (de) 2003-07-11 2005-01-27 Basf Aktiengesellschaft Thermisches trennverfahren zur abtrennung wenigstens eines (meth)acrylmonomere angereichert enthaltenden stoffstroms
KR101175371B1 (ko) 2003-08-06 2012-08-20 바스프 에스이 하나 이상의 유기 화합물의 연속 불균일 촉매적 기체상부분 산화 수행 방법
DE10347664A1 (de) 2003-10-09 2004-12-02 Basf Ag Verfahren der rektifikativen Auftrennung einer Acrylsäure enthaltenden Flüssigkeit
KR100563661B1 (ko) * 2003-12-18 2006-03-23 한국전자통신연구원 가변 고차 베셀 저역 통과 필터
DE102004021764A1 (de) * 2004-04-30 2005-06-02 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Acrylsäure durch heterogen katalysierte Gasphasenpartialoxidation wenigstens einer C3-Kohlenwasserstoffvorläuferverbindung
US8431743B2 (en) 2004-07-01 2013-04-30 Basf Aktiengesellschaft Preparation of acrylic acid by heterogeneously catalyzed partial gas phase oxidation of propylene
DE102004044639A1 (de) * 2004-09-13 2006-05-24 Stockhausen Gmbh Verfahren zur extraktiven Aufreinigung von (Meth)Acrylsäure unter Einsatz eines Trennmittels
US7601866B2 (en) 2005-03-01 2009-10-13 Basf Aktiengesellschaft Process for removing methacrolein from liquid phase comprising acrylic acid as a main constituent and target product, and methacrolein as a secondary component
US7705181B2 (en) 2005-03-01 2010-04-27 Basf Akiengesellschaft Process for removing methacrylic acid from liquid phase comprising acrylic acid as a main constituent and target product, and methacrylic acid as a secondary component
DE102005018702A1 (de) 2005-04-21 2006-10-26 Basf Ag Verfahren zur Regelung einer hydraulischen Waschkolonne
DE502006004244D1 (de) * 2005-04-27 2009-08-27 Basf Se Verfahren der rektifikativen auftrennung einer acrylsäure und/oder methacrylsäure enthaltenden flüssigkeit
DE102005019911A1 (de) 2005-04-27 2006-11-02 Basf Ag Verfahren der rektifikativen Auftrennung einer Acrylsäure und/oder Methacrylsäure enthaltenden Flüssigkeit
DE102006049939A1 (de) * 2006-10-19 2008-04-24 Basf Ag Verfahren zur Trennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure enthaltener Acrylsäure und Benzoesäure
DE102007014603A1 (de) 2007-03-23 2008-09-25 Basf Se Verfahren des Transports einer aus einem Lagerbehälter entnommenen flüssigen Monomerenphase im Tank eines Tankwagens oder eines Tankschiffs
DE102007014606A1 (de) * 2007-03-23 2008-09-25 Basf Se Verfahren zur Lagerung einer unter den Bedingungen der Lagerung flüssigen Monomerenphase
DE102007043748A1 (de) 2007-09-13 2008-09-11 Basf Se Verfahren zur kontinuierlichen Abtrennung eines Zielproduktes X in Form von feinteiligem Kristallisat
DE102007043759A1 (de) 2007-09-13 2008-09-11 Basf Se Verfahren zum Betreiben einer kontinuierlichen Abtrennung eines Zielproduktes X in Form von feinteiligem Kristallisat
BE1018537A3 (fr) 2007-09-13 2011-03-01 Basf Se Procede d'exploitation d'une separation en continu d'un produit cible x sous la forme d'un cristallisat finement divise.
DE102007043758A1 (de) 2007-09-13 2008-10-23 Basf Se Verfahren zum Betreiben einer kontinuierlichen Abtrennung eines Zielproduktes X in Form von feinteiligem Kristallisat des Zielproduktes X
FR2934264B1 (fr) 2008-07-22 2012-07-20 Arkema France Fabrication d'esters de vinyle a partir de matieres renouvelables, esters de vinyle obtenus et utilisations
JP2011529094A (ja) 2008-07-28 2011-12-01 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア アクリル酸のc3前駆体化合物のガス状生成混合物から主生成物として含有されるアクリル酸および副生成物として含有されるグリオキサールを分離する方法
DE102008041573A1 (de) 2008-08-26 2010-03-04 Basf Se Verfahren zur Auftrennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure als Hauptbestandteil enhaltener Acrylsäure und als Nebenprodukt enthaltenem Glyoxal
DE102008040799A1 (de) 2008-07-28 2008-12-11 Basf Se Verfahren zur Auftrennung von in einem Produktgasgemisch einer partiellen heterogen katalysierten Gasphasenoxidation einer C3-Vorläuferverbindung der Acrylsäure als Hauptbestandteil enthaltener Acrylsäure und als Nebenprodukt enthaltenem Glyoxal
WO2011000808A2 (de) 2009-07-01 2011-01-06 Basf Se Verfahren der abtrennung von acrylsäure aus dem produktgasgemisch einer heterogen katalysierten partiellen gasphasenoxidation wenigstens einer c3-vorläuferverbindung
DE102010001228A1 (de) 2010-01-26 2011-02-17 Basf Se Verfahren der Abtrennung von Acrylsäure aus dem Produktgasgemisch einer heterogen katalysierten partiellen Gasphasenoxidation wenigstens einer C3-Vorläuferverbindung
DE102009027401A1 (de) 2009-07-01 2010-02-18 Basf Se Verfahren der Abtrennung von Acrylsäure aus dem Produktgasgemisch einer heterogen katalysierten partiellen Gasphasenoxidation wenigstens einer C3-Vorläuferverbindung
FR2948366B1 (fr) 2009-07-22 2012-08-17 Arkema France Procede de fabrication d'acide acrylique bio-ressource a partir de glycerol
FR2948365B1 (fr) 2009-07-22 2011-09-09 Arkema France Procede de fabrication d'acide acrylique bio-ressource a partir de glycerol
DE102010042216A1 (de) 2010-10-08 2011-06-09 Basf Se Verfahren zur Hemmung der unerwünschten radikalischen Polymerisation von in einer flüssigen Phase P befindlicher Acrylsäure
DE102010048405A1 (de) 2010-10-15 2011-05-19 Basf Se Verfahren zum Langzeitbetrieb einer heterogen katalysierten partiellen Gasphasenoxidation von Proben zu Acrolein
US20130085302A1 (en) * 2011-10-03 2013-04-04 Celanese International Corporation Processes for Producing Acrylic Acids and Acrylates
KR20160032994A (ko) * 2014-09-17 2016-03-25 주식회사 엘지화학 (메트)아크릴산의 회수 방법 및 회수 장치
EP3012244A1 (en) 2014-10-24 2016-04-27 Sulzer Chemtech AG Process and apparatus for purification of acrylic acid
WO2017025391A1 (en) 2015-08-07 2017-02-16 Basf Se Process for production of acrylic acid
FR3041958B1 (fr) 2015-10-06 2019-06-14 Arkema France Procede ameliore de production d’acide (meth)acrylique de grade polymere
EP3173402B1 (de) * 2015-11-30 2018-03-21 Evonik Degussa GmbH Feinreinigung von isophoronnitril durch schmelzkristallisation
KR102080287B1 (ko) * 2016-12-06 2020-02-21 주식회사 엘지화학 (메트)아크릴산의 회수 방법
WO2020020697A1 (de) 2018-07-26 2020-01-30 Basf Se Verfahren zur hemmung der unerwünschten radikalischen polymerisation von in einer flüssigen phase p befindlicher acrylsäure
CN115335354A (zh) 2020-03-26 2022-11-11 巴斯夫欧洲公司 抑制存在于液相p中的丙烯酸的不期望的自由基聚合的方法
EP3907211A1 (en) * 2020-05-08 2021-11-10 Sulzer Management AG A process and apparatus for preparing a purified styrene composition from styrene containing feedstock

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1207591A (en) * 1968-02-07 1970-10-07 Newton Chambers & Co Reflux crystallisation plant
US3663375A (en) * 1970-03-31 1972-05-16 American Cyanamid Co Separation of components from a reaction product mixture of water isobutyric acid and methacrylic acid by phase separation and distillations
BE786398A (fr) * 1971-07-21 1973-01-18 Basf Ag Procede de preparation de l'acide acrylique anhydre
US4599144A (en) * 1984-06-25 1986-07-08 Standard Oil Company (Indiana) Process for recovery of methacrylic acid
DE4308087C2 (de) * 1993-03-13 1997-02-06 Basf Ag Verfahren zur Abtrennung von Acrylsäure aus den Reaktionsgasen der katalytischen Oxidation von Propylen und/oder Acrolein
TW305830B (ja) * 1993-03-26 1997-05-21 Sulzer Chemtech Ag
US5523480A (en) * 1994-03-28 1996-06-04 Rohm And Haas Company Process for purifying unsaturated carboxylic acids using distillation and melt crystallization

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002521353A (ja) * 1998-07-22 2002-07-16 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト アクリル酸の製造方法
JP2003523968A (ja) * 2000-01-27 2003-08-12 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (メタ)アクリル酸の精製法
JP2002001017A (ja) * 2000-06-19 2002-01-08 Nippon Shokubai Co Ltd 固形物除去装置
JP2008528461A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 アルケマ フランス プロパンのプロピレンへの部分的酸化を含むアクリル酸の製造方法
JP2008532945A (ja) * 2005-03-01 2008-08-21 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 主成分並びに目的生成物としてのアクリル酸及び副成分としてのメタクロレインを含有する液相からのメタクロレインの分離方法
JP2014129350A (ja) * 2005-03-01 2014-07-10 Basf Se 主成分並びに目的生成物としてのアクリル酸及び副成分としてのメタクロレインを含有する液相からメタクロレインを分離する方法
JP2009520747A (ja) * 2005-12-22 2009-05-28 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア アクリル酸を形成するためのプロピレンの不均一触媒部分気相酸化の方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0792867A3 (de) 1998-01-07
MY116400A (en) 2004-01-31
DE19606877A1 (de) 1997-08-28
DE59707380D1 (de) 2002-07-11
ID16044A (id) 1997-08-28
US5831124A (en) 1998-11-03
CZ298267B6 (cs) 2007-08-08
EP0792867A2 (de) 1997-09-03
CN1121373C (zh) 2003-09-17
EP0792867B1 (de) 2002-06-05
KR100514026B1 (ko) 2005-12-21
MX9701227A (es) 1997-08-30
KR970061846A (ko) 1997-09-12
CA2198142A1 (en) 1997-08-24
JP2007091759A (ja) 2007-04-12
TW374765B (en) 1999-11-21
CN1168368A (zh) 1997-12-24
CZ43697A3 (en) 1997-09-17
SG77590A1 (en) 2001-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09227446A (ja) アクリル酸またはメタクリル酸の精製法
KR100564192B1 (ko) 아크릴산 및 메타크릴산의 제조 방법
JP3957298B2 (ja) アクリル酸の製造方法
US5426221A (en) Separation of acrylic acid from the reaction gases from the catalytic oxidation of propylene and/or acrolein
US5817865A (en) Preparation of acrylic acid and esters
JP4612123B2 (ja) アクリル酸及びメタクリル酸の精製法
US4110370A (en) Method of separating high-boiling or non-volatile materials
JP2001199931A (ja) アクリル酸の製造方法
JP4056429B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
KR20040108610A (ko) 아크릴산의 제조 방법
JP2012232996A (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JP2004529129A (ja) (メタ)アクリル酸を連続的に抽出する方法
KR20010072021A (ko) 아크릴산의 제조 방법
JP5368673B2 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
JP2005015478A (ja) アクリル酸の製造方法
JPS6035328B2 (ja) アクリル酸及びアクロレインの製出法
WO2018216699A1 (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
US4147721A (en) Process for recovering methacrylic acid
US6051736A (en) Preparation of (meth)acrylic acid
JPH0611732B2 (ja) メタクリル酸メチルの精製法
JP2001520213A (ja) (メタ)アクリル酸の製造方法
US7253313B2 (en) Method for purifying (meth)acrylic acid by oxidising a gaseous substrate
JP3832868B2 (ja) アクリル酸の精製法
JP4658104B2 (ja) アクリル酸の製造方法
US20230103803A1 (en) Process for recovering acrylic acid

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060615

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061013