JP2001510141A - シリコン結晶の成長を制御する方法と装置 - Google Patents

シリコン結晶の成長を制御する方法と装置

Info

Publication number
JP2001510141A
JP2001510141A JP2000503267A JP2000503267A JP2001510141A JP 2001510141 A JP2001510141 A JP 2001510141A JP 2000503267 A JP2000503267 A JP 2000503267A JP 2000503267 A JP2000503267 A JP 2000503267A JP 2001510141 A JP2001510141 A JP 2001510141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melt
crystal
crucible
image
silicon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000503267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4253117B2 (ja
Inventor
マスード・ジャビディ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SunEdison Inc
Original Assignee
MEMC Electronic Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MEMC Electronic Materials Inc filed Critical MEMC Electronic Materials Inc
Publication of JP2001510141A publication Critical patent/JP2001510141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4253117B2 publication Critical patent/JP4253117B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/02Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the melt
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/20Controlling or regulating
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B15/00Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
    • C30B15/20Controlling or regulating
    • C30B15/22Stabilisation or shape controlling of the molten zone near the pulled crystal; Controlling the section of the crystal
    • C30B15/26Stabilisation or shape controlling of the molten zone near the pulled crystal; Controlling the section of the crystal using television detectors; using photo or X-ray detectors
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10T117/10Apparatus
    • Y10T117/1004Apparatus with means for measuring, testing, or sensing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10T117/10Apparatus
    • Y10T117/1004Apparatus with means for measuring, testing, or sensing
    • Y10T117/1008Apparatus with means for measuring, testing, or sensing with responsive control means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T117/00Single-crystal, oriented-crystal, and epitaxy growth processes; non-coating apparatus therefor
    • Y10T117/10Apparatus
    • Y10T117/1024Apparatus for crystallization from liquid or supercritical state
    • Y10T117/1032Seed pulling

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本願は、チョクラルスキー式結晶成長装置と共に利用する方法と装置である。結晶成長装置は、塊状態のシリコンを溶融して単結晶を引き上げるための融液を形成する加熱された坩堝を有する。融液は上部表面を有し、該表面上に未溶融シリコンが溶融するまで露出している。カメラは、坩堝内部の一部を撮影する。各画像は複数のピクセルを有し、各ピクセルは画像の光学的特性を示す値を有する。画像プロセッサはピクセル値の関数として画像を処理して画像のエッジ部を検出すると共に、画像中の位置関数として検出エッジ部をグループ化して画像中の物体を定義する。定義された物体は1又は複数のピクセルを有し、定義された物体の少なくとも一つが溶融面上に見える固形シリコンの一部を示す。制御回路は、定義された物体に基づき、結晶成長装置の状態を示すパラメータを求め、求めたパラメータに応じて結晶成長装置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) 本発明は、シリコン結晶を成長させるチョクラルスキー法を用いた装置と方法
を制御する改良方法と改良装置に関する。特に、本発明は、シリコン結晶のパラ
メータを測定する視覚装置及び視覚方法、及び測定されたパラメータに基づいて
成長プロセスを自動制御する際に使用するシリコン結晶成長方法に関する。
【0002】 半導体産業用のシリコンウエハを製造するために利用される単結晶シリコンの
殆どは、チョクラルスキー法を用いた引き上げ装置で製造される。簡単に説明す
ると、チョクラルスキー法では、専用に設計された炉の内部に配置された結晶坩
堝の中で高純度の多結晶シリコンの塊又は粒を溶融して、シリコン融液が形成さ
れる。一般に、多結晶シリコンは、例えばシーメンス法により製造された不規則
な塊状の多結晶シリコンである。これに代わり、通常は比較的簡単で効率的な流
動床式反応プロセスで得られた略球形の粒状をした流動性多結晶シリコンを利用
することもできる。塊状及び粒状の多結晶シリコンの特性や入手方法は、F.シ
ムラ氏のセミコンダクタ・シリコン・クリスタル・テクノロジー〔アカデミック
プレス(カリフォルニア洲サンディエゴ、1989年)第116〜121頁〕に
詳細に記載されており、本文献は本説明に引用導入されている。
【0003】 塊状の多結晶シリコンを投入する場合、その投入量が溶融中に変化したり、投
入されているシリコンの下部が溶融する。また、融液の上方の坩堝壁に付着した
不溶材料の「ハンガー」が残る。このように、投入量が変化したり、ハンガーが
壊れたりすると、溶融シリコンが跳ね返ったり、坩堝に機械的なストレス破壊を
生じさせ得る。しかし、溶融中の坩堝温度を適正に制御すれば、ハンガー等の影
響を低下させることができる。
【0004】 チョクラルスキー法では、比較的小さな種結晶が、坩堝の上方で、該種結晶を
上昇及び下降するために、結晶引き上げ機構から吊り下がった引き上げケーブル
又は引き上げシャフトの下端部に設けられる。溶融が完了すると、結晶引き上げ
機構は種結晶を下降して、坩堝内の溶融シリコンに接触させる。種結晶が溶融し
始めると、当該機構は、種結晶が所望の結晶径を得て、当該径で単結晶が成長す
るように、シリコン融液からゆっくりと引き上げる。種結晶が引き上げられるに
つれて、この種結晶は融液からシリコンを引き上げる。結晶成長プロセス中、坩
堝は一方向に回転し、結晶引き上げ機構、ケーブル、種結晶及び結晶は反対方向
に回転する。
【0005】 結晶成長が始まると、種結晶が融液と接触することによる温度衝撃によって、
結晶内に転位を生じ得る。この転位は、種結晶と結晶本体との間のネックで消失
しなければ、成長結晶全体に伝播して増幅する。シリコン単結晶内の転位を防止
する公知の方法では、結晶本体の成長前に転位を完全に除去するために、比較的
高速で結晶を引き上げることで小径の首部を成長させている。ネックで転位が防
止されると、結晶本体が所望の径に達するまで結晶径が拡大される。
【0006】 チョクラルスキー法は、成長する結晶本体の径の関数として、少なくとも部分
的に制御される。米国特許出願第08/459,765号と第08/620,1
37号には、正確且つ信頼性をもって結晶径を測定し、ゼロ転位成長を検出し、
シリコン溶融レベルを求める方法と装置が記載されている。
【0007】 結晶径や溶融レベルを含む複数のファクタは、結晶成長プロセス中の結晶の大
きさと品質に影響を与え、それらの指標となる。例えば、坩堝に与えられる熱量
、溶融シリコンの温度、融液の中や坩堝の壁に付着している不溶性又は再固化し
た多結晶シリコンの有無、坩堝の径、融液中の水晶の有無、及び結晶溶融界面に
おけるメニスカスの大きさと形はすべて、プロセスに影響を及ぼし、結晶に関す
る情報を提供するものである。したがって、これらのファクタに関連した複数の
パラメータを正確且つ信頼性をもって求めるシステムが、結晶成長プロセスを制
御するうえで必要とされている。
【0008】 (発明の概要) 本発明の目的と特徴は、上述した問題点を解消する制御と動作の方法と装置を
提供すること、チョクラルスキー法に従って動作する結晶成長装置と共に用いる
方法と装置を提供すること、シリコン融液を作るために坩堝中で多結晶シリコン
の充填物を溶融する速度を測定する方法と装置を提供すること、溶融完了を求め
る方法と装置を提供すること、融液の温度を測定する方法と装置を提供すること
、坩堝中の固形多結晶シリコンを検出する方法と装置を提供すること、種結晶と
融液との接触を検出する方法と装置を提供すること、効率的且つ経済的に実行で
きると共に経済的に実行できて商業的に実施できる上記方法を提供することであ
る。
【0009】 簡単に説明すると、本発明の形態を具体化した閉ループ制御方法は、シリコン
単結晶成長装置と共に使用される。結晶成長装置は、固形シリコンを溶融して単
結晶シリコンを引き上げるシリコン融液を形成するために加熱された坩堝を有す
る。融液は、上部表面を有し、該表面上に未溶融シリコンが溶融するまで露出す
る。上記方法は、坩堝内部の一部の画像を作成する工程を有する。上記画像は、
複数のピクセルを有し、これらのピクセルはそれぞれ画像の光学的特性を示す値
を有する。上記方法はまた、画像中のエッジ部を検出するためにピクセル値の関
数として画像を処理し、検出されたエッジ部を画像中の位置関数としてグループ
化して画像中の物体を定義する工程を有する。定義された物体は1以上のピクセ
ルを有し、少なくとも一つの物体は溶融面に見える固形シリコンの一部を示す。
上記方法はまた、定義された物体に基づいて結晶成長装置の状態を表す少なくと
も一つのパラメータを求め、求めたパラメータに応じて結晶成長装置を制御する
工程を含む。
【0010】 本発明の他の形態は、単結晶成長装置と共に使用する装置である。結晶成長装
置は、単結晶を引き上げる融液を形成するために固形シリコンを溶融する、加熱
された坩堝を有する。融液は、上部表面を有し、該表面上に未溶融シリコンが溶
融するまで露出する。上記装置は、坩堝の内部の一部の画像を作るカメラを有す
る。各画像は複数のピクセルを有し、各ピクセルは画像の光学的特徴を示す値を
有する。上記システムは、画像のエッジ部を検出するために、ピクセル値の関数
として画像を処理する画像プロセッサを有する。画像プロセッサは、画像中の物
体を定義するために、画像中の位置関数として、検出されたエッジ部をグループ
化する。定義された物体はそれぞれ1以上のピクセルを有し、定義された物体の
少なく共一つは溶融面に見える固形シリコンの一部を表す。上記システムはさら
に、定義された物体に基づき結晶成長装置の状態を表す少なくとも一つのパラメ
ータを求めると共に、求めたパラメータに応じて結晶成長装置を制御する制御回
路を有する。
【0011】 本発明は、種々の別の方法及び装置を含む。その他の目的及び特徴は、その一
部が明らかであり、一部は以下に述べられている。 以上の図面において、対応する符号は対応する部分を示す。
【0012】 (好適な実施の形態の詳細な説明) 図1において、システム21はチョクラルスキー法による本発明の結晶成長装
置23と共に用いるものとして示されている。図示する実施形態において、結晶
成長装置23は、坩堝27を収容する真空室25を有する。ヒータ電源29は、
坩堝27を囲む抵抗ヒータ又は他の加熱手段31をエネルギーを与える。真空室
25の内壁は、絶縁体33で被覆するのが好ましい。一般に、水が供給される真
空室冷却ジャケット(図示せず)は真空室25を囲む。また、真空ポンプ(図示
せず)により真空室25内からガスが除去されると、アルゴンガス35の不活性
雰囲気(図3と図4を参照)が真空室25に供給される。
【0013】 チョクラルスキー式単結晶成長プロセスでは、所定量の多結晶シリコン又はポ
リシリコン(多結晶シリコンの一部が図3に符号37で示してある。)が坩堝2
7に充填される。ヒータ電源29は、抵抗ヒータ31を介して電流を供給して充
填物を溶融し、これによりシリコン融液39を形成し、該融液39から単結晶4
1が引き上げられる。単結晶41は、引き上げシャフト又は引き上げケーブル4
5に取り付けた種結晶43から成長する。図1に示すように、単結晶41と坩堝
27は、共通の対称軸47を有する。
【0014】 坩堝駆動ユニット49は坩堝27を例えば時計回り方向に回転し、成長プロセ
ス中は必要に応じて坩堝27を昇降する。結晶駆動ユニット51は、坩堝駆動ユ
ニット49が坩堝27を回転する方向と逆の方向にケーブル45を回転する。ま
た、結晶駆動ユニット51は、結晶成長プロセス中、必要に応じて、溶融レベル
53に対して結晶41を昇降する。結晶駆動ユニット51は、まず、ケーブル4
5を介して種結晶43を下降して該種結晶43が融液39の溶融シリコンとほぼ
接触しそうになるまで下降して該種結晶43を予備加熱し、次に、溶融レベル5
3の位置で融液39に接触させる。種結晶43が溶融するにつれて、結晶駆動ユ
ニット51が、坩堝27に収容された融液39から種結晶をゆっくりと引き上げ
ると、種結晶43が融液39からシリコンを引き上げて、シリコン単結晶41の
成長を図る。
【0015】 本実施形態において、結晶駆動ユニット51は、融液39から結晶41を引き
上げながら、所定の基準速度で結晶41を回転する。同様に、坩堝駆動ユニット
49は別の基準速度で坩堝27を回転する。しかし、通常、回転方向は、結晶4
1とは反対の方向である。制御ユニット55はまず、電源29からヒータ31に
供給される電力と共に、引き上げ速度を制御し、結晶41のネック(くびれ部)
を形成する。結晶成長プロセス中、特に結晶41のネックを形成する際に、正確
で信頼性のある制御が望まれる。ネックは、種結晶43を融液39から引き上げ
るとき、実質的に一定の径で成長させるるのが好ましい。例えば、制御ユニット
55は、所望の本体径の約15%を有する一定のネック径を維持する。ネックが
所望の長さになると、制御ユニット55は回転、引き上げ、及び/又は加熱のパ ラメータを調整し、所望の結晶本体径に達するまで、結晶41の径を円錐形状に
増加する。所望の結晶径に達すると、制御ユニット55は制御パラメータを制御
し、プロセスが終了するまでに、システム21で測定した径をほぼ一定に維持す
る。この時点では、引き上げ速度と加熱速度は、径を小さくして、単結晶41の
端部にテーパ部を形成するために増加される。米国特許第5,178,720号
は、結晶径の関数として結晶と坩堝の回転速度を制御する好適な方法を開示して
いる。
【0016】 制御ユニット55は、結晶成長プロセスの複数のパラメータを求めるために、
少なくとも一つの二次元カメラ57と組み合わせて動作するのが好ましい。例え
ば、カメラ57は、ソニー社製のXC−75型CCDカメラ(解像度が769×
494ピクセル)のような、モノクロ式電荷結合素子(CCD)である。他の好
適なカメラとしては、スマートカム・JEカメラである。カメラ57は、真空室
25の監視部(図示せず)上に設けられ、溶融レベル53における軸47と融液
39とのほぼ交点に照準を合わされる(図3と図4を参照)。例えば、結晶成長
プロセス23のオペレータは、ほぼ垂直な軸47に対して約340度の角度をも
ってカメラ57を設置する。
【0017】 本発明によれば、カメラ57は、結晶41の引き上げ前及び引き上げ中、坩堝
27の内部のビデオ画像を作成する。引き上げ中、カメラ57で作成された画像
は、融液39と結晶41との境界部におけるメニスカス59(図4参照)の一部
を含む。一実施形態において、カメラ57は、比較的広角の画像(例えば、約3
20mm)を得るレンズ(例えば、16mm)を備えている。レンズは、融液3
9と結晶41との間の境界部を観察するための望遠レンズであってもよい。他の
実施形態では、システム21は2つのカメラ57を有する。一つのカメラは、坩
堝27の内部を観察するための広角視野を有し、他方は融液と結晶との境界部を
観察する狭角視野を有する。いずれの場合でも、融液39との結晶41は自己照
明し得るもので、カメラ57に外部の光源は不要である。説明を簡略化するため
に、以下の説明は一つのカメラ57だけを有するものに関する。
【0018】 制御ユニット55は、カメラ57からの信号と、他のセンサからの信号を処理
する。例えば、フォトセル等の温度センサ61が、融液の表面温度を測定するた
めに利用できる。制御ユニット55は、処理された信号の関数として、とりわけ
、坩堝駆動ユニット49、単結晶駆動ユニット51、ヒータ電源29を制御する
際に利用する、プログラムされたデジタル式又はアナログ式のコンピュータ63
(図2参照)を有する。
【0019】 図2は、制御ユニット55の好適な実施形態のブロック図を示す。カメラ57
は、ライン65(例えば、RS−170ビデオケーブル)を介して坩堝の内部の
画像を視覚システム67に送信する。図2に示すように、視覚システム67は、
ビデオ画像を撮影して処理するために、ビデオ画像フレームバッファ69と、画
像プロセッサ71を有する。一例として、視覚システム67は、CX−100イ
マジネーション・フレーム・グラバー又はコネックスCVC−4400視覚シス
テムである。また、視覚システム67は、ライン75を介して、プログラマブル
・ロジック・コントローラ(PLC)73に通信する。一つの好適な実施形態に
おいて、PLC73は、テキサスインスツルメント製のモデル575PLC又は
モデル545PLCで、ライン75は通信インターフェイス(例えば、VMEバ
ックプレーン・インターフェイス)である。また、視覚システム67は、カメラ
57で作成されたビデオ画像を表示するために、ライン79(例えば、RS−1
70RGBビデオケーブル)を介して、ビデオディスプレイ77と通信する。複
数のシステムによって構成される視覚システム67は独自のコンピュータ(図示
せず)を備えてもよいし、撮影した画像を処理するパーソナルコンピュータ63
と組み合わせて使用してもよい。
【0020】 図示する図2の実施形態において、PLC73はライン85(例えば、RS−
232ケーブル)を介してコンピュータ63に接続され、またライン89(例え
ば、RS−485ケーブル)を介してプロセス入出力モジュール87に接続され
ている。本発明によれば、コンピュータ63は、結晶成長プロセスの自動化をプ
ログラムするために使用され、結晶成長装置23のオペレータが特定の成長すべ
き結晶用の複数の所望のパラメータを入力できるオペレータインターフェイスを
提供する。プロセス入出力モジュール87は、結晶成長プロセスを制御する結晶
成長装置23に対する又該結晶成長装置23からの通路を提供する。一つの実施
形態として、PLC73は、温度センサ61から融液の温度に関する情報を受信
し、融液の温度を制御して結晶成長プロセスを制御するために、プロセス入出力
モジュール87を介してヒータ電源29に制御信号を出力する。PLC73を含
む特定のコントローラに応じて、通信インターフェイス75は、例えば、別の通
信ボード(例えば、RS−422シリアル式双方向性PLCポートを用いたモデ
ル2571プログラム・ポート・イクスパンダ・モジュール)を含むカスタムV
MEラックである。
【0021】 図3に示すように、坩堝27は、内表面91と、外表面93と、軸47に沿っ
た中心線を有する。坩堝27の内表面91は、不透明化促進物質で被覆してもよ
く、底部95と、側部(壁)97を有する。図3に示すように、坩堝27の壁9
7は、底部95のほぼ中心と交差する軸47にほぼ平行である。図示する坩堝2
7の形状は好ましいものであるが、坩堝27の特定の形状は図示する実施形態か
ら変更してもよく、それは本発明の範囲に含まれるものである。
【0022】 好適な実施形態において、シリコン融液39を用意するために、塊状及び/又 は粒状の多結晶シリコン37の充填物が坩堝27に装填される。米国特許第5,
588,993号、及び米国特許出願第08/595,993号(1996年2 月1日出願)には、多結晶シリコン充填物を準備する適当な方法を記載している
。充填後、坩堝27は結晶成長装置23内に配置され、そのヒータ31が多結晶
シリコン37を溶融してシリコン融液39を形成する。図3に示すように、多結
晶シリコンの充填物37は部分的に溶融されて融液39を形成し、多結晶シリコ
ン37の不溶性固形部(溶融シリコンよりも低密度)が融液39の上面99に浮
遊する。上述のように、多結晶シリコン37の充填物は、溶融面99上の坩堝壁
97に付着した未溶融材料のハンガー101を残したまま、溶融中に変化し又は
その下部が溶融する。
【0023】 図3において、坩堝駆動ユニット49に連結された可動ペデスタル(基台)1
05に設けた容器103は、坩堝27を支持している。基台105は、坩堝27
の底部95がヒータ31の上部近傍にあり、ヒータ31の内側の空間に徐々に下
降するように、配置されている。坩堝駆動ユニット49がヒータ31の中に坩堝
27を下降する速度は、その他のファクタ(例えば、加熱力、坩堝回転、及びシ
ステム圧力)と同様に、多結晶シリコン37の溶融に影響を及ぼす。チョクラル
スキー法では、多結晶シリコン37の加熱中、パージガス35がSiO(g)等
の不要なガスを坩堝27から排出する。一般的に、パージガス35は、アルゴン
等の不活性ガスである。
【0024】 上述のように、カメラ57は部屋25の観察ポートに設けてあり、軸47と融
液39の表面99とのほぼ交点に照準が合わされる。このように、カメラ57の
光軸107は軸47に対して鋭角θ(例えば、θは約15〜34°)である。本
発明によれば、カメラ57は、坩堝27の幅を含む視野を提供する。また、適正
なレンズとカメラを選択すれば、多結晶シリコンの充填物37や結晶41の本体
部分の広角観察と同様に、小さな種結晶やネック部を高解像度で望遠写真観察で
きる。
【0025】 融液41から引き上げられるシリコン結晶41の一部を示す図4は、種結晶4
3の溶融及びディッピングに続く、結晶成長プロセスの後段階を示す。図示する
ように、結晶41は、直径Dを有する結晶シリコンの円柱体(すなわち、インゴ
ッド)を構成する。結晶41のような成長結晶は、ほぼ円柱状であるが、均一な
直径を有していない。そのため、直径Dは、軸47に沿って異なる場所で僅かに
異なる。また、直径Dは結晶成長の異なる段階(例えば、種、ネック、クラウン
、肩、本体、及び末端円錐部)で変化する。
【0026】 図4は、結晶41と融液39との境界に形成された液体メニスカス59を有す
る融液39の表面99を示す。従来から知られているように、メニスカス59に
おける坩堝27(特に壁97)の反射が、結晶41の近傍で明るいリングとして
観察される。同様に、融液表面99は、融液と坩堝との境界部に形成される液体
メニスカス109を有し、それは坩堝壁97の近傍で明るいリングとして表れる
。好適な実施形態では、結晶41の幅とメニスカス59の明るいリングの少なく
とも一部を含む視野を提供する。カメラ57(又はその他のカメラ)はまた、坩
堝27の幅とメニスカス109の明るいリングの少なくとも一部を含む視野を提
供する。また、視野を広くすると、融液39の固まった部分又は結晶化した部分
(アイスと呼ばれ、符号111で示す。)の検出ができる。一般に、このような
結晶化は、坩堝壁97と融液39との境界で発生し、融液の表面上で結晶41に
向って成長する。
【0027】 図5において、システム21は、制御ユニット55を有し、結晶成長装置23
の閉ループ制御のフローチャートにしたがって動作する。ステップ115から開
始され、カメラ57は、坩堝27の内部の少なくとも一部の画像を作成する。視
覚装置67のフレームバッファ69は、画像プロセッサ71で処理するために、
カメラ57のビデオ画像信号から画像を取り込む。図5に示すように、多数のカ
メラ57を使用してもよい。例えば、視覚装置67は、少なくとも一つのカメラ
57を有する一以上の結晶成長装置23からの入力を受信してもよい。本発明で
は、視覚装置67は各結晶成長装置23について画像を個別に処理する。 取り込まれた坩堝27の内部の画像はそれぞれ多数の画素からなり、各画素は
画像の検出光学的特性を表す値を有する。本形態では、画素の値、すなわちグレ
ーレベルは、画素の強度に対応する。視覚装置の分野では、縁部(エッジ部)は
画像における領域として定義され、そこには比較的小さな空間領域で比較的大き
なグレーレベルの変化が存在する。ステップ117では、画像プロセッサ71は
、PLC73と共に動作して、画像をピクセル値の関数として処理し、画像のエ
ッジ部を検出する。プロセッサ71は、画像を分析する複数のルーチンを実行す
る。これら複数のルーチンには、画像の所定領域におけるグレーレベルの変化を
画像強度の関数として分析するエッジ検出ルーチンが含まれる。画像中のエッジ
部を見つけて計算するための種々のエッジ検出処理(すなわち、アルゴリズム)
は当業者に公知のことである。例えば、適当なエッジ検出ルーチンには、カニー
又はホー等のアルゴリズムが含まれる。強度の他に、画像の他の特性(例えば、
強度勾配、色、コントラスト)が、融液39自体から融液39の表面上の物体を
光学的に識別するために利用される。浮遊した固形の多結晶シリコン37は、融
液39よりも明るい強度を有し、そのために固形物と融液との境界(固液界面)
で段的変化として観察される。
【0028】 検出工程117の一部として、プロセッサ71は例えば連結解析を実行し、画
像中の位置の関数(座標)として、画像の検出位置をグループ化する。このよう
に、視覚システム69(コンピュータ63)は、画像中の1以上の物体を定義す
る。各定義された物体は1以上のピクセルを含み、溶融面99に見える固形シリ
コンの一部を示す。一例として、定義された物体は文字枠(すなわち、不規則な
形の物体を囲う小さな長方形の枠)と画像中の座標により表示される。これに代
えて、定義された物体は従来のブラブ解析(blob analysis)によ
り、又は物体の形(例えば、物体の最大軸と最小軸の比率)を求めることにより
、若しくは物体事態の面積を求めることにより評価される。
【0029】 ステップ119では、視覚装置67の画像プロセッサ71が、決められた目的
に基づいて、結晶成長装置23のパラメータが求められる。例えば、そのような
パラメータには、溶融完了、種と融液との接触、ゼロ転位成長の損失、結晶化し
た融液39(アイス等)の有無、多結晶シリコン37に付着した部分(例えば、
ハンガー101)の有無、融液39における水晶の有無が含まれる。ステップ1
21では、画像プロセッサ71が求めたパラメータをPLC73に送信する。一
実施形態では、システム21は、各結晶成長装置23に対応して一つのPLCを
含む。
【0030】 また、画像プロセッサ71は、ステップ123で、決められた目的に基づいて
、結晶成長プロセスの他のパラメータを計算する。例えば、画像プロセッサ71
は、以下のパラメータの幾つか又はすべてを求める。これらのパラメータは、不
溶融多結晶シリコン充填物37の大きさ、融液39の温度、結晶41の径、坩堝
27の径、検出されたアイス111の大きさ、アイス111から結晶41までの
距離、検出されたハンガー101の大きさ、ハンガー101から坩堝27の中心
までの距離、検出された水晶の大きさである。ステップ121で、画像プロセッ
サ71は上記パラメータをPLC73に送信する。次に、制御ユニット55は、
ステップ125で、決められたパラメータに応じて複数のプログラムを実行し、
結晶成長装置23を制御する。図6は、好適な一実施形態に基づくシステム21
の動作をフローチャート127で示す。また、図6は、フローチャート127の
各ステップを実行する制御ユニット55の種々の構成を示す。
【0031】 動作中、システム21は、何時多結晶シリコンの充填物37が完全に溶融した
かの指令を出す。この指令が出ると、制御ユニット55が結晶成長プロセスにお
いて種結晶を浸ける段階を開始する。これに対し、既存の制御システムは、溶融
したか否かの判断をオペレータに頼らなければならない。または、既存の制御シ
ステムでは、ある所定の加熱時間が経過したときに、溶融が完了したと仮定して
いる。表面99上に浮遊する多結晶シリコン37の画像を検討することにより、
視覚システム67は画像ごとに表面領域を計算できる。これは、エッジ検出と表
面領域に移行するピクセルについて坩堝27の径の測定とで行なえる。残留する
充填物37の大きさの違いは、溶融速度を求めるために利用される。この溶融速
度は、その後、制御ユニット55で、所望の溶融速度を得るためのヒータ31の
パワーを調節するために利用できる。これにより、現在の自動装置で使用されて
いる開ループ式パワー制御に対して、溶融のための閉鎖ループ式温度制御が得ら
れる。
【0032】 また、多結晶シリコン37の溶融速度は、種結晶を浸ける温度の指標となる。
一般に溶融は浸漬に比べて非常にゆっくりした回転速度で生じるので、坩堝の回
転の影響が考慮される。例えば、坩堝27は、溶融中約1−2rpmで回転し、
浸漬の際に約10−15rpmで回転する。したがって、電源29からヒータ3
1に供給される電力は、回転速度の関数として変化すべきである。
【0033】 図6の実施形態において、溶融段階は一般に3〜4時間継続される。例えば約
2時間の初期加熱時間が経過した後、視覚システム67は坩堝27の内部の検査
を開始する。好適な実施形態では、溶融段階を監視するために、カメラ57は溶
融面の中央領域を映し出す。PLC73で検査の開始が指示されると、視覚システ ム67のフレームバッファ69は所定時間間隔をあけて(例えば、1秒ごとに)
、坩堝27の内部の画像を撮る。ステップ129で、画像プロセッサ71は画像
を処理し、融液39の表面を浮遊している溶解していない多結晶シリコン37の
有無を検出する。この場合、不溶多結晶シリコン37の縁部に対応するピクセル
は周辺の融液39よりも高グレーレベル(すなわち、ピクセル値)を有する。換
言すれば、融液39は、塊状多結晶シリコン37の縁部よりも暗く表れる。浮遊
している多結晶シリコン37の縁部を検出することにより、ステップ131で、
視覚システム67は浮遊シリコン37の表面積(すなわち、大きさ)をおおよそ
測定できる。例えば、視覚システム67は、1mm2〜150mm2の浮遊シリコ
ン37の大きさを示すパラメータを求める。
【0034】 例えば、画像上で浮遊シリコン37の周囲に置かれるフレーム又は境界ボック
スが、塊状態にある溶解していない多結晶シリコン37の大きさを定義する。フ
レームは、多結晶シリコン37が溶融するにしたがって、その大きさがゼロまで
小さくなる。制御ユニット55は本測定値を利用し、溶融完了を自動的に指示す
る。ここで、溶融完了とは、固形状態の多結晶シリコン37の最後の塊が融液3
9の表面99で最早検出できなくなった時点(すなわち、多結晶シリコンの充填
物37が完全に溶融した時点)をいう。本質的に、溶融完了のパラメータは、「
yes」又は「no」のデジタル指示である。
【0035】 特に、画像プロセッサ71は、ステップ131で検査アルゴリズムを実行し、
融液39の中央領域を含むサブウィンドウ又は関連領域上で継続的なフレームを
除去することで異なる画像を形成する。この場合、視覚システム67は画像上の
任意の不変特性(例えば、観察窓に固着したシリコンの飛び散り)を無視する。
同時に、画像プロセッサ71は、視界中の照度変化に対して感度を有する。除去
ルーチンで明らかにされた変化は、融液39を浮遊している固形状多結晶シリコ
ン37の形状・位置・角度の変化、表面の波から生じる融液表面99の反射率の
変化、又は融液39中の乱れによる局部的な溶融温度の変化を表している。コン
トラストとサイズの閾値は、表面の波や溶融温度の局部的変化によって生じる変
化を無視する程度に十分高いが、固形状態の多結晶シリコン37の小さな島を見
過ごすほど高くない程度に設定される。ブラブ解析(blob analysi
s)を例えば異なる画像に適用することで、ビデオシステム67は断続的画像の
変化から生じる高強度小区域を検出する。所定の強度とサイズの閾値を越える小
区域が検出されると、視覚システム67は、視野内に固形状態の多結晶シリコン
37が存在することを報告し、また時間平均した小区域のサイズを報告する。
【0036】 ステップ131で、視覚システム67によって表面積がまだゼロでないと判断
されると、処理はステップ133に進む。ステップ133では、PLC73が多
結晶シリコンの充填物37の変化速度を求めるルーチンを実行する。塊状の多結
晶シリコン37の大きさの変化速度は、多結晶シリコン37が溶融する速度を示
し、これは溶融温度に関係している。好適な実施形態では、画像プロセッサ71
が、例えば1秒ごとにPLC73に上記速度を報告する。制御ユニット55は本
測定値を用いて動力を操作して坩堝27内の温度を制御し、これにより多結晶シ
リコン37の溶融を制御する。ステップ133で求めた溶融速度に応じて、PL
C73はステップ135でヒータ31の適当な動力レベルを求め、ステップ13
7でヒータ電源29を調整する。
【0037】 これに対し、ステップ131で表面積がゼロになったと判断されると、視覚シ
ステム67はカウンタをインクリメントし、塊状態の多結晶シリコン37が検出
されなくなるまで断続的なフレームの数を追う。このカウンタは、塊状態の多結
晶シリコン37が検出されているとき、ゼロにリセットされる。いかなる塊状多
結晶シリコン37が検出されずに複数の断続的に得られる画像(例えば、1秒間
に30個の画像)が送られると、画像プロセッサ71は溶融完了をPLC73に
報告し、種結晶43を浸ける前に、ステップ139で溶融安定化の段階に進む。
【0038】 溶融面99に浮遊する多結晶シリコン37の検出と同様に、視覚システム67
は、溶融段階の終わりに近づくと多結晶シリコン37に付着した細かな石英片を
観察するために利用してもよい。度々、そのような石英片(通常は群となってい
る。)は、多結晶シリコン37が溶融した後も浮遊し続ける。石英片は、比較的
高グレーレベルを有し、比較的小さなサイズ(すなわち、最後に見える多結晶シ
リコン片37よりも小さい)で、素早く移動する特徴を有する。この場合、石英
片は、グレーレベルの段的変化に基づいて、多結晶シリコン37から区別できる
。また、石英の浮遊片を多結晶シリコン37から区別してそのサイズを報告する
ことができるのが好ましい。本発明によれば、視覚システム67は溶融面99を
連続的に追跡し、検出可能な石英片の有無を報告する。石英に関するパラメータ
は、融液39に石英が存在するか否かを示すだけでなく、例えば1mm2〜15 0mm2の石英サイズを示す。
【0039】 本発明の好適な実施形態によれば、最初の溶融段階が完了すると、視覚システ
ム67が融液のレベル53を監視し始める。そのために、溶融レベルは、ヒータ
31の上部から融液39の表面99までの距離で定義され、中心点Cの座標の関
数として求めることができる。画像プロセッサ71は、溶融レベル53を示す中
心点Cを求める。本実施形態では、中心点Cのy軸と基準値との差が、融液のレ
ベル53を求めるために利用される。これに代えて、商業的に利用可能な光学方
法(例えば、部屋25のカバープレートに設けられる光線/検出装置)を用いて
融液のレベル53を求めてもよい。融液53の値は、例えば、補正ファクタの計
算により、また坩堝27の昇降制御を通じて溶融レベル53を減少することによ
り、径の測定値の変動性を減少するために利用できる。本発明の一実施形態では
、溶融レベルのパラメータは、±75mmの範囲変化する融液のレベルを表す。
【0040】 システム21は複数のカメラを配置しており、広角カメラ57が融液と坩堝と
の境界を映し出し、狭角カメラ57が融液と結晶との境界を映し出す。周期的に
、これらの境界(すなわち、メニスカス109とメニスカス59)は別々に検出
され、例えば楕円がそれぞれにフィッティングされる。各楕円の中心点と幅は、
固定されたz軸原点に対する物理的な溶融レベル53を導き出す数式で利用され
る。この数式は公知のカメラ角度、レンズの焦点距離、センサのサンプル速度、
坩堝27と結晶41の共通回転軸47までの距離を用いている。成長プロセスに
おいて、坩堝壁に対する溶融レベル53は、融液が成長結晶により消耗されるに
つれて低下する。しかし、溶融レベル53を実質的に一定の垂直位置に維持する
ために、坩堝が上昇される。
【0041】 米国特許出願第08/459,765号(1995年6月2日出願)には、溶
融レベルと結晶径を正確且つ信頼性をもって測定する方法と装置が記載されてい
る。結晶径の測定に加え、坩堝径の測定値が、特に結晶41を引き上げる前の溶
融レベル53の計算に有効である。また、このパラメータの正確な測定値は、坩
堝から坩堝までの寸法変化や、各回の間の熱膨張による誤差を減少する。したが
って、視覚システム67は、融液と結晶とのメニスカス59と同様に、融液と坩
堝とのメニスカス109を検出処理し、坩堝27のオンライン径測定値を得る。
【0042】 上述のように、本発明の一実施形態は、融液39の温度情報を提供するために
、温度センサ61を有する。一般に、溶融温度は、融液39に対して所定の位置
に設けた温度センサ61等の直接センサ又は間接センサで測定される。一般に、
このようなセンサは手動による較正(キャリブレーション)を必要とし、溶融面
の温度を走査したりマッピング(地図化)することは出来ない。他の実施形態で
は、視覚システム67は、温度センサ61に代えて、又は該温度センサに加えて
、融液の温度情報を提供し、従来の温度センサに係る問題を解消している。 本発明によれば、残留する多結晶シリコン充填物の未溶解部分を示す撮影画像
は、融液39の温度情報を提供する。融液中で極めて小さな結晶の塊が溶融して
いるとき、固形部と融液との境界はほぼ固形物の融点温度である。境界から離れ
た固形物の領域は、上記融点よりも低い温度を有する傾向がある。逆に、境界か
ら離れた融液の領域は、上記融点よりも高い温度を有する傾向がある。
【0043】 本発明において、固形状態にある多結晶シリコン37の微小なサンプルは、溶
融直前の状態で、シリコンの溶融点(すなわち、1414°C、1687°K)
に近い温度を有するものと仮定する。したがって、本発明の好適な実施形態では
、固体と融液との境界のグレーレベルをシリコンの溶融点に等しく設定している
。2つのピクセルの融点の比率をそれらの強度比に基づいて求めるために、黒体
放射式が使用される。この方法を用い、各ピクセルに対する融液39の温度が求
められる。画像プロセッサ71は、例えば1秒ごとに、溶融温度パラメータをP
LC73に報告する。制御回路55は、坩堝27内の温度を制御するためにその
測定値を用いて動力を操作し、これにより多結晶シリコン37の溶融を制御する
。本発明は、所望の浸漬温度を得るために、溶融面99の温度を閉ループ制御す
る。
【0044】 例として、視覚システム67は、浸漬段階に先つ溶融の際に得られた多数の溶
融面99の画像を処理する。中間のフィルタリング技術は、例えば、所定範囲の
ピクセル同士の強度変動を低減する。一実施形態では、視覚システム67は、溶
融面99のピクセルと塊状多結晶シリコン37のピクセルとを区別するために、
固体と融液との境界のピクセルを無視する。
【0045】 一般に、融液39と溶融面99で浮遊していると観察された最後の多結晶シリ
コン37の片との間の境界でのグレーレベルは実質的に一定で、シリコンの溶融
点温度に対応しているものと定義される。多結晶シリコン37の最後の片を囲む
領域は、溶融面99の残りの部分よりも暗い(すなわち、低いグレーレベルを有
する)。そのため、撮影した画像における他のピクセルに対応した融液39の温
度は、以下の式で求めることができる。 (T/1687°K)=(GL/GLI)1/4 ここで、GLIは未溶融多結晶シリコン37に対する融液と固体との境界のピ
クセル値(グレーレベル)で、GIは画像の他の位置でのピクセル値(グレーレ
ベル)である。
【0046】 例として、溶融温度パラメータが1000℃から1600℃とする。溶融面9
9の中央で、GLIが79(1414℃に対応)、GLが73の場合、融液の中
央の温度は約1381℃である。浸漬温度はほぼシリコンの溶融温度であること
が望ましいので、制御ユニット55は、ヒータ電源29によりヒータ31に供給
される電力を増加し、融液39の温度を上昇する。
【0047】 溶融終了時における坩堝の回転速度は、一般的に、浸漬段階初期の坩堝回転速
度と異なる。その差は、溶融面99からの反射(これは温度誤差を生じ得る。)
による強度のばらつきを示す。また、IR(赤外線)感応カメラは良好な結果を
齎す。
【0048】 図7は、好適な実施形態の装置21の動作をフローチャート41で示す。また
、図7は、フローチャート141のステップを実行する制御ユニット55の種々
の要素を示す。
【0049】 動作中、システム21は、多結晶シリコン37の一部(例えば、図3に示すハ
ンガー101)が坩堝壁97に付着するようになるかの指標を提供する。システ
ム21は、ハンガー101が存在するか否かを示す「yes」、「no」のパラ
メータだけでなく、溶融面99の反射を検出することによって、例えば1mm2 から150mm2のハンガーパラメータサイズを提供する。これにより、制御ユ ニット55がハンガー101から融液39の中央までの距離を測定し、その結果
、ハンガー101の存在が動作中にカメラ57の径追跡を邪魔しそうか否かを求
めることができる。上述のように、検出はグレーレベルの鮮明な変化に基づく。
しかし、本実施形態では、視覚システム67はハンガー101からの反射を溶融
面99の固定位置(すなわち、坩堝27の壁97に撮りつけられた場所)による
他の反射から区別できる。
【0050】 図7に示すように、視覚システム67はステップ143でスタートし、撮影画
像をピクセル値の関数として処理し、画像のエッジ部を検出する。視覚システム
67の画像プロセッサ71はまた、ステップ145で、坩堝27の回転速度を求
める。カメラ57は広い視野を有し、これにより視覚装置67は、坩堝27の壁
97に到達する場所までの広い幅の融液39の画像を撮影するのが好ましい。坩
堝の回転信号により、視覚システム67は複数の既知の坩堝回転角で画像を撮影
できる。これにより、坩堝27の一回転ごとに、デジタル入力パルスが画像プロ
セッサ71に供給される。既知の角度で画像を得ることにより、溶融面99等か
らの高コントラストの反射が減少し、ハンガー101等のハンガーからの反射が
確認される。
【0051】 ステップ147で、画像プロセッサ71は、検出されたエッジ部が多結晶シリ
コン37の垂れ下がり片(例えば、ハンガー101)に起因するか否かを判断す
る。例えば、検出されたエッジ部が群れとなって所定の大きさ及び場所(すなわ
ち、坩堝と融液との境界又はその上)の物体と認められ且つ該物体が坩堝の回転
速度の関数として周期的に繰り返される場合、視覚システム67は該物体をハン
ガーと認識し、ステップ149に進む。ステップ149で、画像プロセッサ71
はハンガー101の概略の表面積を計算する。
【0052】 また、視覚システム67は、坩堝と融液との境界で観察されるメニスカス10
9を特定するために、ステップ151で画像中のエッジ部を検出する。メニスカ
ス109を検出することにより、画像プロセッサ71は坩堝27の幅を求め、そ
して該坩堝の中心を求める。ステップ153で、画像プロセッサ71は、融液3
9の中心からハンガー101までの距離をその表面積から測定する。ステップ1
55に進み、ハンガー101から融液39の中心までの距離が所定距離(例えば
、40mm)未満であれば、PLC73はステップ157でハンガープログラム
を実行する。ハンガープログラムは、ハンガー101を溶融させるように結晶成
長装置23を制御すべく制御ユニット55に指令を送る。他方、ステップ147
でハンガーが検出されない場合、又はハンガーが干渉しそうにない場合(すなわ
ち、ハンガーが融液の中心から40mm以上の場合)、ステップ159に示すよ
うに、PLC73はいかなる処理も行わない。
【0053】 結晶成長プロセスの浸漬段階において、視覚システム67は、種結晶43が融
液39の上面に接触するときを検出する。通常、結晶駆動ユニット51は、種結
晶43を該種結晶が溶融面99に接触するまで下降する。視覚システム67の画
像処理ツールは、溶融面99における種結晶の反射を検出し、2つの間の距離を
測定する。種結晶43が融液39の近づくと、種結晶43によって反射は次第に
視界から不明瞭になる。反射が完全に消えると、種と融液との接触が発生する。
種と融液との境界で融液39を形成するメニスカス59は、副次的に両者の接触
を示す。
【0054】 図8は、一実施形態にかかるシステム21の動作をフローチャート161の形
で示す。また、図8は、フローチャート161のステップを実行する制御ユニッ
ト55の複数の構成を示す。
【0055】 動作中、システム21は、種結晶43が融液39に接触したときの指標を提供
する。図8に示すように、視覚システム67は、ステップ163で、画像中のエ
ッジ部を検出するために、ピクセル値の関数として撮影した画像を処理する。特
に、視覚システム67の画像プロセッサ71は、種結晶43に関連したエッジ部
と溶融面99における種結晶断面の反射を検出する。ステップ165で、画像プ
ロセッサ71は、撮影画像における検出エッジ部に基づいて、種結晶43から融
液39までの距離を測定する。例えば、種結晶と融液との距離パラメータは0〜
500mmの範囲である。本発明によれば、視覚システム67は例えば1秒ごと
にPLV73に種結晶と融液との距離を報告する。
【0056】 ステップ167に進み、PLC73は、種結晶43が溶融面99から所定の距
離(例えば、20mm)に達したときを求める。種結晶43が表面99から少な
くとも20mmであれば、処理はステップ169に進む。ステップ169で、P
LC73により結晶駆動ユニット51は比較的高速(例えば、200mm/時間 )で種結晶43を下降し続ける。他方、ステップ171で、結晶43が溶融面9
9から20mm未満の場合、PLC73により結晶駆動ユニット51は種結晶4
3の速度を低速(例えば、20mm/時間)に減少する。
【0057】 ステップ171に続き、PLC73はステップ173に進み、種結晶43と融
液39との間の距離がゼロか否かを判断する。距離がゼロでない場合、結晶駆動
ユニット51は、同一の速度で種結晶43を下降し続ける。しかし、その距離が
ゼロになると、ステップ175でPLC73が結晶駆動ユニット51を停止する
。ステップ177で浸漬安定化ルーチンを実行した後、PLC73はステップ1
79は種結晶43と融液39が接触したか否かを判断する。実質的に、種結晶と
融液との接触パラメータは、「yes」又は「no」のデジタル表示である。例
として、種結晶と融液との接触は、種結晶と融液との境界に溶融面99のメニス
カス59が存在するか否かにより示される。メニスカスが存在する場合、PLC
73は処理を継続し、ステップ181でネックの成長を開始する。他方、種結晶
と融液との接触が生じなければ、ステップ183で、PLC73は種結晶43を
再度浸けることを指令する。
【0058】 視覚システム67の処理の一例として、図8によれば、画像プロセッサ71は
、種結晶43が上方から視界に入ったことを検出して記録するために水平サーチ
式測径器を利用する。次に、画像プロセッサ71は、検出された種結晶43の水
平位置に配置された垂直サーチ式測径器を利用する。画像プロセッサ71は、垂
直測径器を画像に適用して種結晶43の底部エッジ部を検出するのが好ましい。
その後、画像プロセッサ71は、シャフトと先端測径器を用いて、融液39に向
かう種結晶43の細りを監視する。連続的に撮影されたフレームにおける先端位
置に基づき、画像プロセッサ71は種結晶の高さから溶融面の高さの現在の推定
値を差し引き、現在の種結晶と融液との距離を求める。
【0059】 実施の形態において、種結晶と融液との間の距離が所定の閾値以下になると、
画像プロセッサ71は新たな垂直サーチ式測径器を用いて溶融面99における種
結晶43の反射を検出し追跡する。反射の垂直位置を先端位置を監視することに
より、画像プロセッサ71は、溶融面99上の種結晶43の距離を更に正確に評
価できる。また、反射を追跡することにより、種結晶43が融液39と接触する
ときを検出する際に用いるエッジ部のコントラスト閾値データを提供する。
【0060】 最後に、種結晶43の反射が視界から不明瞭になり始めると、画像プロセッサ
71は、種結晶43の先端上で45°と−45°の方向に測径を行う。これらの
測径により、種結晶43が融液39の表面99に丁度接触したときのメニスカス
59の様子を検出する。特に、画像プロセッサ71は、種結晶により直線に作ら
れた最も大きなコントラストを超えるエッジ部コントラストを両測径器が同時に
観察するまで、これらの測径器により検出されたエッジ部コントラストを監視す
る。この状態になると、画像プロセッサ71は種結晶と融液が接触したことをP
LC73に報告する。その後、画像プロセッサ71は新に形成されたメニスカス
59を利用して結晶径を追跡すると共に溶融レベル53を測定する。
【0061】 結晶成長の引き上げ段階において、画像プロセッサ71はデジタル式エッジ検
出法を実行して少なくとも3つの点を含む座標をメニスカス59の明るいリング
の内側又は外側に配置する。結晶41とメニスカス59の断面はほぼ円形である
ことが知られているので、画像プロセッサ71により検出された明るいリングの
エッジ部の座標は円形に変形されて描かれる楕円形と推定される。他の形態にお
いて、エッジ部の座標を用い、カメラ57の設置角により生じる歪を補正するこ
とにより円形を描くことができる。ゴンザレスとウィンツのデジタル画像処理(
1987年第36−52頁)には、3次元物体に対するカメラの位置により生じ
る歪を補正するための数学的変換が開示されている。このような変換は、歪を有
する楕円形から円形を抽出するために利用される。また、米国特許出願第08/ 558,609号(1995年11月14日出願)には、複雑な数学的変換を必
要としない、メニスカス59の撮影に利用する無歪カメラが記載されている。
【0062】 上述のように、米国特許出願第08/459,765号及び第08/620,1
37号には、結晶径を正確且つ信頼性をもって測定する好適な方法と装置が記載
されている。径測定に関し、画像プロセッサ71は、検出された画像の光学的特
徴に基づき、メニスカス59の明るいリングの外側に沿って、エッジ部の座標を
求める。次に、画像プロセッサ71は、検出されたエッジ部に基づき、結晶41
の径を求める。一実施形態では、結晶径パラメータは例えば0〜320mmを大
きさを有する。
【0063】 好適な実施形態において、制御ユニット55のPLC73は、シリコン結晶4
1の径Dに応じて、坩堝27と結晶41の回転速度及び/結晶41を融液39か ら引き上げる速度及び/又は融液39の温度を制御する。また、PLCは、融液 レベル53に応じて坩堝27のレベルを制御して結晶成長装置23を制御する。
このように、閉ループ制御が、ネック径を維持するために実行される。
【0064】 径の測定におけるばらつきの原因は、明るいリングの幅が、光が当たって液体
メニスカス59で反射した坩堝27の熱い壁の高さに応じて変化するからである
。融液39が消耗するに従い、明るいリングの幅が増加し、これにより結晶41
が大きく表れ、実際の成長結晶41が小さくなる。そのため、例として、結晶4
1と明るいリングとの間のエッジ部の検出と、融液39と明るいリングとの間の
エッジ部の検出が、明るいリングの幅の測定に利用される。また、坩堝壁の高さ
に関して反射特性を考慮した液体メニスカス59の数学モデルにより明るいリン
グの幅を測定できる。
【0065】 成長結晶41の径を監視することに加え、成長速度を実質的に一定に維持する
ことで、システム21は均一な結晶特性を与える。これを達成する一方法は、上
部溶融面99で定義される平面に対するメニスカス59の高さ及び/又は角度を
求めることである。これらのパラメータの一方又は双方の変化に応じて、制御ユ
ニット55は結晶成長プロセスを調節して該パラメータを一定に維持する。
【0066】 また、米国特許出願第08/459,765号及び08/620,137号に
記載されているように、メニスカス59のエッジ部の座標は、結晶駆動ユニット
51が結晶41を回転する速度に対する結晶径の周期的変化を検出するために利
用される。従来から知られているように、垂直軸47にほぼ平行で且つ結晶41
に沿って離れた結晶面又はファセット(すなわち、癖ライン)は、ゼロ転位成長
を示す。癖ライン(結晶ラインともいう。)は、窪み状の特徴部分として結晶4
1の断面の周囲に現れる。そのため、結晶41がある速度で回転すると、例えば
〈100〉方向には回転速度の4倍の速度又〈001〉方向には回転速度の2倍
の速度で、画像上の特定の領域内に表れるものと予想される。このように、画像
プロセッサ71は、結晶41のゼロ転位成長を確認できる。ゼロ転位成長の減少
を検出する視覚システム67に応答して、制御ユニット55は再溶融を開始する
【0067】 結晶におけるクラウン部分の開始時、普通結晶面は非常に見え易くなり、ゼロ
転位の検出には本体成長部分の約1インチ(2.54cm)も必要としない。好
適な実施形態では、視覚システム67は、癖ラインの対称性と所定結晶回転速度
で所定の角度位置における直径の周期的変化とに基づいて、ゼロ転位成長が検出
される。ゼロ転位が発生した場合、第1の視覚信号は結晶面の対称性が失われた
ことであり、該結晶面が消えて本体が結晶面の無い円柱となる。視覚システム6
7は、溶融面99で定義される平面において周期的に結晶41の二次元断面を評
価し、対称性の損失及び/結晶面形成の損失の断面を解析する。評価された各断 面は、結晶41の平均径の評価値と、該平均値からの断面の偏差を含み、この偏
差は結晶41の中心軸47を中心とする円筒角の関数として与えられる。
【0068】 好適な実施形態において、システム21はアイス11(すなわち、溶融した多
結晶シリコン37の溶融面99上における結晶又は固まりで、通常は坩堝壁97
の近傍や、本体成長段階の終わり近く又は底部の成長中に生じる。)の形成を検
出して制御する。上述のように、検出は、グレーレベルに鋭い変化が有るか否か
で行われる。しかし、本実施形態では、溶融面99で位置が固定されているので
(すなわち、一般的には坩堝27の壁97の近傍)、視覚システム67がアイス
11の存在を他の物体又は反射から区別できる。
【0069】 図9は、好適な実施形態にかかるシステム21の動作をフローチャート185
で示す。また、図9は、フローチャート185の各ステップを実行する制御ユニ
ット55の種々の構成を示す。
【0070】 動作中、システム21は、結晶化した多結晶シリコン(すなわち、図4に示す
アイス111)等の多結晶シリコン37の部分が結晶成長プロセスの引き上げ中
に何時坩堝壁97に付着するようになるかの指標を提供する。システム21は、
アイス11が存在するか否かを示す「yes」や「no」のパラメータだけでな
く、溶融面99上における存在を検出することにより例えば1mm2から150 mm2のアイスの大きさを示すパラメータを提供するのが好ましい。これにより 、制御ユニット55は、アイス11から結晶41までの距離を測定し、アイス1
1の存在が駆動中に結晶成長プロセスを邪魔しそうか否か判断できる。上述のよ
うに、検出はグレーレベルに鋭い変化があるか否かで行われる。しかし、本実施
形態では、溶融面99で位置が固定されているので(すなわち、一般的には坩堝
27の壁97の近傍)、視覚システム67がアイス11の存在を他の物体又は反
射から区別できる。
【0071】 図9に示すように、視覚システム67は、ステップ187で、画像のエッジ部
を検出するために、ピクセル値の関数として、撮影画像の処理を開始する。視覚
システム67の画像プロセッサ71は、ステップ189で、坩堝27の回転速度
を求める。上述のように、カメラ57は、視覚システム67が坩堝27の壁97
に至るまでの融液39の広範囲な画像を撮影できる広い視野を有する。そのため
、坩堝回転信号を用い、視覚システム67は複数の坩堝回転角で画像を撮影でき
る。これにより、坩堝27の一回転するごとに、画像プロセッサ71にデジタル
入力パルスが与えられる。既知の角度で画像を撮影することにより、溶融面99
等からの高コントラストな反射を減少し、アイス111の存在を確認できる。
【0072】 ステップ191で、画像プロセッサ71は、検出されたエッジ部が、アイス1
11等の多結晶シリコン37の結晶化した片によるものか否かを判断する。例え
ば、検出されたエッジ部が集まって所定の大きさ及び位置(すなわち、坩堝と融
液との境界)の物体を定義し、該物体が坩堝の回転速度の関数として周期的に繰
り返される場合、視覚システム67は該物体がアイスと認識し、ステップ193
に進む。ステップ193では、画像プロセッサ71は愛す111のおおよその表
面積を計算する。
【0073】 また、視覚システム67は、結晶と融液との境界で確認されるメニスカス59
を識別するために、ステップ195で、画像のエッジ部を検出する。メニスカス
59を検出することにより、画像プロセッサ71は結晶41の幅を求める。ステ
ップ197で、画像プロセッサ71は、表面積に基づいて、結晶41のエッジ部
からアイス111までの距離を測定する。ステップ199に進み、PLC73は
、ステップ201で、アイス11から結晶41までの距離が予め決められた距離
(例えば、25mm)未満か否かを判断するアイスプログラムを実行する。アイ
スプログラムは、アイス111が結晶41にほぼ等しくなった場合に処理を中断
又は終了するように、制御ユニット55に指令するのが好ましい。アイスプログ
ラムは、所定の状態において修正測定を行うように、制御ユニット55に指令す
るようにしてもよい。例えば、アイス111が処理の初期段階で検出された場合
、アイスプログラムはヒータ電源29から坩堝27に供給する熱を上昇し、結晶
化したシリコンを溶融すると共に、結晶駆動ユニット51により上昇した熱に起
因して結晶径が小さくなるのを補正するために引き上げ速度を低下する。他方、
ステップ203に示すように、ステップ191でアイスが検出されなかった場合
又アイス111が問題無い場合(すなわち、アイスが結晶41から25mm以上
の場合)、PLC73はいかなる処理も実行しない。
【0074】 また、本発明の視覚システム67は、完全な溶融、溶融速度、温度、アイス又
はハンガーの距離、結晶径、溶融レベル、ゼロ転位成長の損失の他に、別の結晶
成長パラメータを求めるために利用することができる。
【0075】 以上のように、本発明の他の目的や達成され、別の有益な結果が得られること
が理解できる。
【0076】 上述した構成及び方法は、本発明範囲から逸脱することなく、種々の改変を加
えることができる。添付図面を参照して説明したすべての事項は、説明のための
ものであって、限定的な意味に解釈されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の好適な実施形態にかかる、結晶成長装置と、該
結晶成長装置の制御システムを示す。
【図2】 図2は、図1のシステムの制御ユニットのブロック図である。
【図3】 図3は、図1の結晶成長装置の断面図で、部分的に溶融した初期
装填多結晶シリコン塊を示す。
【図4】 図4は、図1の結晶成長装置の断面図で、該結晶成長装置に収容
された融液から引き上げられているシリコン結晶の一部を示す。
【図5】 図5は、図2の制御ユニットの制御を示すフロー図の例である。
【図6】 図6は、図2の制御ユニットの制御を示すフロー図の例である。
【図7】 図7は、図2の制御ユニットの制御を示すフロー図の例である。
【図8】 図8は、図2の制御ユニットの制御を示すフロー図の例である。
【図9】 図9は、図2の制御ユニットの制御を示すフロー図の例である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月17日(2000.1.17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン単結晶を成長する装置と共に利用する閉ループ制御
    法であって、 上記結晶成長装置は、単結晶を引き上げるための融液を形成するために固形シリ
    コンを溶融する加熱された坩堝を有し、上記融液は上部表面を有し、該上部表面
    上に未溶融シリコンが溶融するまで露出しており、 上記方法は、カメラを用いて坩堝の内部の一部の画像を形成する工程を有し、
    上記画像は複数のピクセルを有し、上記ピクセルは画像の光学的特性を示す値を
    有し、 上記方法はまた、画像のエッジ部を検出するためにピクセル値の関数として画
    像を処理する工程を有し、 上記工程はまた、画像中に物体を定義するために画像中の位置関数として検出
    エッジ部をグループ化する工程を有し、上記定義された物体は1以上のピクセル
    を含み、定義された物体の少なくとも一つは溶融面に見える固形シリコンの一部
    を示し、 上記工程はまた、定義された物体に基づき、結晶成長装置の状態を示す少なく
    とも一つのパラメータを求める工程を有し、 上記工程はまた、求めたパラメータに応じて結晶成長装置を制御する工程を有
    する。
  2. 【請求項2】 上記処理する工程は、連続する画像を取り除いて一つの画像
    から次の画像への変化を特定する複数の異なる画像を作成し、異なる複数の画像
    中で検出されるエッジ部をグループ化して溶融面に見える固形シリコンの一部を
    表す物体を定義する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 溶融面に見える固形シリコンの一部のおおよその大きさを上
    記異なる画像中の定義物体におけるピクセル数の関数として求める工程を有する
    請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 上記パラメータを求める工程は、坩堝内でシリコンが実質的
    に溶融したことを表す溶融完了パラメータを求める工程を有し、上記溶融完了パ
    ラメータは溶融面に見える固形シリコンの一部の大きさの関数でありほぼゼロに
    近づくものである請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 上記パラメータを求める工程は、坩堝内のシリコンが溶融す
    る速度を示す溶融速度パラメータを求める工程を有し、上記溶融速度パラメータ
    は、溶融面に見える固形シリコンの一部を示す物体の大きさの変化の時間に対す
    る関数である請求項3の方法。
  6. 【請求項6】 上記処理する工程は、画像中で検出されたエッジ部に基づき
    、融液と溶融面に見える固形シリコンの一部との間の境界を検出する工程を含み
    、 パラメータを求める工程は、溶融面の異なる位置での融液の温度を示す溶融温
    度パラメータを求める工程を有し、 上記溶融温度パラメータは、融液と固形シリコンの一部との間の境界近傍の画
    像中のピクセルの少なくとも一つのピクセル値の関数である請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 上記処理する工程は、画像中に検出されたエッジ部に基づい
    て、融液と坩堝壁との間の境界を検出する工程を有し、 該検出する工程はさらに、固形シリコンの部分が坩堝の内壁近傍にあるときに
    検出する工程を有する請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 上記坩堝のほぼ中央に対応するピクセル位置を定義する工程
    を有し、 上記パラメータを求める工程が、坩堝の中央から坩堝の内壁近傍で検出された
    固形シリコンの部分までの距離を示すハンガー距離パラメータを求める工程を有
    し、 上記ハンガー距離パラメータは、坩堝のほぼ中央に対応するピクセル位置に対
    する、坩堝の内壁近傍で検出された固形シリコンの部分を示す物体におけるピク
    セルの少なくとも一つの位置の関数である請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 上記処理する工程が、画像中に検出されたエッジ部に基づい
    て、溶融面の結晶メニスカスを検出する工程を有し、 上記結晶メニスカスは、単結晶を融液を引き上げるときに該単結晶の近傍に見
    えるものであり、 上記パラメータを求める工程は、坩堝の内壁近傍で検出された固形シリコンの
    部分から結晶メニスカスまでの距離を示すアイス距離パラメータを求める工程を
    有し、 上記アイス距離パラメータは、結晶メニスカスのエッジ部のピクセルの少なく
    とも一つの位置に対する、坩堝の内壁近傍で検出された固形シリコンの部分を示
    す物体のピクセルの少なくとも一つの位置の関数である請求項7の方法。
  10. 【請求項10】 上記単結晶は、融液に浸けた種結晶から成長し、該融液か
    ら引き上げられ、 上記物体の少なくとも一つは、種結晶が融液に接触する前、融液の表面に見え
    る種結晶の反射を示し、 上記物体におけるピクセルの数の関数として上記種結晶の反射のおおよその大
    きさを求める請求項1の方法。
JP2000503267A 1997-07-17 1998-07-08 シリコン結晶の成長を制御する方法と装置 Expired - Fee Related JP4253117B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/896,177 1997-07-17
US08/896,177 US5846318A (en) 1997-07-17 1997-07-17 Method and system for controlling growth of a silicon crystal
PCT/US1998/014208 WO1999004066A1 (en) 1997-07-17 1998-07-08 Method and system for controlling growth of a silicon crystal

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001510141A true JP2001510141A (ja) 2001-07-31
JP4253117B2 JP4253117B2 (ja) 2009-04-08

Family

ID=25405756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000503267A Expired - Fee Related JP4253117B2 (ja) 1997-07-17 1998-07-08 シリコン結晶の成長を制御する方法と装置

Country Status (9)

Country Link
US (1) US5846318A (ja)
EP (1) EP1002144B1 (ja)
JP (1) JP4253117B2 (ja)
KR (1) KR100491392B1 (ja)
CN (1) CN1202290C (ja)
DE (1) DE69803932T2 (ja)
MY (1) MY118719A (ja)
TW (1) TWI223679B (ja)
WO (1) WO1999004066A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057216A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Sumco Corp シリコン単結晶引上方法
JP2014508710A (ja) * 2011-03-15 2014-04-10 ジーティーエイティー・コーポレーション 結晶成長装置のための自動化視覚システム
JP2020045258A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 シリコン単結晶の製造方法
JP2020063160A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社Sumco 石英るつぼ内周面の評価方法及び石英るつぼ内周面の評価装置

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6137893A (en) 1996-10-07 2000-10-24 Cognex Corporation Machine vision calibration targets and methods of determining their location and orientation in an image
EP0903428A3 (de) * 1997-09-03 2000-07-19 Leybold Systems GmbH Einrichtung und Verfahren für die Bestimmung von Durchmessern eines Kristalls
DE19817709B4 (de) * 1998-04-21 2011-03-17 Crystal Growing Systems Gmbh Verfahren für die Überwachung einer Schmelze für die Herstellung von Kristallen
US5968263A (en) * 1998-04-01 1999-10-19 Memc Electronic Materials, Inc. Open-loop method and system for controlling growth of semiconductor crystal
US6171391B1 (en) 1998-10-14 2001-01-09 Memc Electronic Materials, Inc. Method and system for controlling growth of a silicon crystal
US6589332B1 (en) 1998-11-03 2003-07-08 Memc Electronic Materials, Inc. Method and system for measuring polycrystalline chunk size and distribution in the charge of a Czochralski process
US6284040B1 (en) * 1999-01-13 2001-09-04 Memc Electronic Materials, Inc. Process of stacking and melting polycrystalline silicon for high quality single crystal production
US6776840B1 (en) 1999-03-22 2004-08-17 Memc Electronic Materials, Inc. Method and apparatus for controlling diameter of a silicon crystal in a locked seed lift growth process
US6241818B1 (en) 1999-04-07 2001-06-05 Memc Electronic Materials, Inc. Method and system of controlling taper growth in a semiconductor crystal growth process
US6203611B1 (en) 1999-10-19 2001-03-20 Memc Electronic Materials, Inc. Method of controlling growth of a semiconductor crystal to automatically transition from taper growth to target diameter growth
US6570663B1 (en) 2000-07-07 2003-05-27 Seh America, Inc. Calibration method and device for visual measuring systems
WO2002010486A1 (fr) * 2000-07-28 2002-02-07 Shin-Etsu Handotai Co., Ltd. Procede pour detecter la derniere phase de fusion d'un silicium polycristallin, procede de reglage de la temperature de contact du cristal germe avec la matiere en fusion, et appareil de production d'un silicium monocristallin
US6454851B1 (en) * 2000-11-09 2002-09-24 Memc Electronic Materials, Inc. Method for preparing molten silicon melt from polycrystalline silicon charge
DE10110635A1 (de) * 2001-03-06 2002-09-19 Cgs Crystal Growing Systems Gm Verfahren zum automatischen Steuern einer Kristallziehanlage und Kristallziehanlage zur Durchführung dieses Verfahrens
US7227983B1 (en) * 2002-05-30 2007-06-05 The Regents Of The University Of California Automated macromolecular crystal detection system and method
US6960254B2 (en) * 2003-07-21 2005-11-01 Memc Electronic Materials, Inc. Method to monitor and control the crystal cooling or quenching rate by measuring crystal surface temperature
US20060005761A1 (en) * 2004-06-07 2006-01-12 Memc Electronic Materials, Inc. Method and apparatus for growing silicon crystal by controlling melt-solid interface shape as a function of axial length
JP4815766B2 (ja) * 2004-08-03 2011-11-16 株式会社Sumco シリコン単結晶製造装置及び製造方法
US7223304B2 (en) * 2004-12-30 2007-05-29 Memc Electronic Materials, Inc. Controlling melt-solid interface shape of a growing silicon crystal using a variable magnetic field
US7291221B2 (en) * 2004-12-30 2007-11-06 Memc Electronic Materials, Inc. Electromagnetic pumping of liquid silicon in a crystal growing process
US7758696B2 (en) * 2007-09-27 2010-07-20 Bp Corporation North America Inc Methods and systems for monitoring a solid-liquid interface
JPWO2009104532A1 (ja) * 2008-02-18 2011-06-23 株式会社Sumco シリコン単結晶成長方法
US7573587B1 (en) * 2008-08-25 2009-08-11 Memc Electronic Materials, Inc. Method and device for continuously measuring silicon island elevation
TW201232691A (en) * 2011-01-28 2012-08-01 Premtek Int Inc Equipment and operation method for enhancing throughput of wafer rapid thermal processing
CN102134740A (zh) * 2011-04-22 2011-07-27 无锡市惠德晶体控制设备有限公司 硅单晶炉摄像头安装支架
CN102787353B (zh) * 2012-08-15 2015-04-01 北京七星华创电子股份有限公司 单晶炉非接触式硅棒晶线测量方法
CN102995111B (zh) * 2012-11-07 2015-05-27 北京七星华创电子股份有限公司 单晶炉非接触式硅料液面位置测量方法及装置
EP2917797B1 (en) * 2012-11-08 2021-06-30 DDM Systems, Inc. Systems and methods for additive manufacturing and repair of metal components
CN103489184B (zh) * 2013-09-11 2017-01-11 西安理工大学 基于高阶奇异值分解的硅料熔化进程监测方法
EP2886519B1 (de) * 2013-12-18 2016-05-25 Heraeus Quarzglas GmbH & Co. KG Vertikal-tiegelziehverfahren zur herstellung eines glaskörpers mit hohem kieselsäuregehalt
KR101775057B1 (ko) * 2015-09-07 2017-09-05 한국생산기술연구원 용융로의 아일랜드 위치검출 장치 및 방법
KR101841550B1 (ko) * 2015-12-23 2018-03-23 에스케이실트론 주식회사 실리콘 단결정 잉곳의 성장 장치 및 성장 방법
RU2652640C1 (ru) * 2016-12-20 2018-04-28 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Тверской государственный университет" Способ измерения температуры локальных участков поверхности расплава в тигле при выращивании методом Чохральского монокристаллов веществ с температурой плавления выше 6500С
KR101895131B1 (ko) * 2016-12-28 2018-10-18 경북대학교 산학협력단 단결정 성장로의 잉곳 직경 측정 방법
CN112488980A (zh) * 2019-08-20 2021-03-12 隆基绿能科技股份有限公司 一种熔料状态检测方法、装置及设备
WO2020108287A1 (zh) * 2018-11-26 2020-06-04 隆基绿能科技股份有限公司 一种硅棒的晶线生长状态检测方法、装置及设备
KR102147461B1 (ko) * 2019-01-17 2020-08-24 에스케이실트론 주식회사 단결정 잉곳 성장 장치
CN111429508B (zh) * 2020-03-19 2021-08-31 亚洲硅业(青海)股份有限公司 硅芯炉控制系统及方法
CN114481303A (zh) * 2022-01-12 2022-05-13 苏州天准科技股份有限公司 一种拉晶状态监测装置及拉晶设备
CN116732604A (zh) * 2022-06-01 2023-09-12 四川晶科能源有限公司 一种单晶拉晶方法以及单晶拉晶设备
CN117385459A (zh) * 2023-10-23 2024-01-12 保定景欣电气有限公司 一种晶体生长过程中结晶检测方法及装置
CN117824889A (zh) * 2024-03-04 2024-04-05 杭州中为光电技术有限公司 硅棒内力检测系统、检测方法及截断方法

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3718757A (en) * 1970-12-29 1973-02-27 Ibm Temperature monitoring
US3740563A (en) * 1971-06-25 1973-06-19 Monsanto Co Electroptical system and method for sensing and controlling the diameter and melt level of pulled crystals
US4350557A (en) * 1974-06-14 1982-09-21 Ferrofluidics Corporation Method for circumferential dimension measuring and control in crystal rod pulling
JPS6153190A (ja) * 1984-08-17 1986-03-17 インタ−ナショナル ビジネス マシ−ンズ コ−ポレ−ション 結晶ブ−ル成長方法
US4710258A (en) * 1984-11-30 1987-12-01 General Signal Corporation System for controlling the diameter of a crystal in a crystal growing furnace
JPS63239181A (ja) * 1987-03-26 1988-10-05 Kyushu Denshi Kinzoku Kk Cz炉内の結晶直径測定方法
JPS63256594A (ja) * 1987-04-13 1988-10-24 Kyushu Denshi Kinzoku Kk Cz炉内の結晶直径計測方法
JPS6483595A (en) * 1987-09-25 1989-03-29 Shinetsu Handotai Kk Device for measuring crystal diameter
JPH03112885A (ja) * 1989-09-26 1991-05-14 Kawasaki Steel Corp 単結晶引き上げ時の結晶ダイの検知方法
JPH0774117B2 (ja) * 1989-10-20 1995-08-09 信越半導体株式会社 ヒータの温度パターン作成方法及びこの温度パターンを用いたSi単結晶育成制御装置
JPH06102590B2 (ja) * 1990-02-28 1994-12-14 信越半導体株式会社 Cz法による単結晶ネック部育成自動制御方法
JP2601930B2 (ja) * 1990-03-29 1997-04-23 信越半導体株式会社 単結晶ネツク部直径制御方法及び装置
JPH0663824B2 (ja) * 1990-04-29 1994-08-22 信越半導体株式会社 湯面振動測定方法及び装置
JPH0726817B2 (ja) * 1990-07-28 1995-03-29 信越半導体株式会社 結晶径測定装置
JPH0717475B2 (ja) * 1991-02-14 1995-03-01 信越半導体株式会社 単結晶ネック部育成自動制御方法
JPH04300283A (ja) * 1991-03-27 1992-10-23 Osaka Titanium Co Ltd Cz法における液面レベル測定法
US5178720A (en) * 1991-08-14 1993-01-12 Memc Electronic Materials, Inc. Method for controlling oxygen content of silicon crystals using a combination of cusp magnetic field and crystal and crucible rotation rates
DE4231162C2 (de) * 1992-09-17 1996-03-14 Wacker Siltronic Halbleitermat Verfahren zur Regelung der Schmelzenhöhe während des Ziehens von Einkristallen
JP2538748B2 (ja) * 1992-11-27 1996-10-02 信越半導体株式会社 結晶径測定装置
JP2880092B2 (ja) * 1995-03-27 1999-04-05 新日本製鐵株式会社 単結晶製造方法
US5653799A (en) * 1995-06-02 1997-08-05 Memc Electronic Materials, Inc. Method for controlling growth of a silicon crystal
US5588993A (en) * 1995-07-25 1996-12-31 Memc Electronic Materials, Inc. Method for preparing molten silicon melt from polycrystalline silicon charge
JPH09110582A (ja) * 1995-10-11 1997-04-28 Kokusai Chodendo Sangyo Gijutsu Kenkyu Center 結晶製造装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009057216A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Sumco Corp シリコン単結晶引上方法
US8187378B2 (en) 2007-08-29 2012-05-29 Sumco Corporation Silicon single crystal pulling method
JP2014508710A (ja) * 2011-03-15 2014-04-10 ジーティーエイティー・コーポレーション 結晶成長装置のための自動化視覚システム
US9493888B2 (en) 2011-03-15 2016-11-15 Gtat Corporation Automated vision system for a crystal growth apparatus
JP2020045258A (ja) * 2018-09-20 2020-03-26 グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 シリコン単結晶の製造方法
JP7082550B2 (ja) 2018-09-20 2022-06-08 グローバルウェーハズ・ジャパン株式会社 シリコン単結晶の製造方法
JP2020063160A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社Sumco 石英るつぼ内周面の評価方法及び石英るつぼ内周面の評価装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1002144B1 (en) 2002-02-20
DE69803932T2 (de) 2002-11-28
CN1268194A (zh) 2000-09-27
US5846318A (en) 1998-12-08
TWI223679B (en) 2004-11-11
KR100491392B1 (ko) 2005-05-24
EP1002144A1 (en) 2000-05-24
WO1999004066A1 (en) 1999-01-28
CN1202290C (zh) 2005-05-18
MY118719A (en) 2005-01-31
DE69803932D1 (de) 2002-03-28
JP4253117B2 (ja) 2009-04-08
KR20010021831A (ko) 2001-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4253117B2 (ja) シリコン結晶の成長を制御する方法と装置
KR101028684B1 (ko) 실리콘 단결정 인상 방법
JP4253123B2 (ja) シリコン結晶の成長を制御する方法及びシステム
US6171391B1 (en) Method and system for controlling growth of a silicon crystal
JP4018172B2 (ja) シリコン結晶の寸法を決定するための方法及びシステム
US5656078A (en) Non-distorting video camera for use with a system for controlling growth of a silicon crystal
CN110004492B (zh) 长晶炉内监测方法及长晶炉
JPH03279803A (ja) 結晶育成自動制御用直径測定方法及び装置
JP3704710B2 (ja) 種結晶着液温度の設定方法及びシリコン単結晶の製造装置
KR200396732Y1 (ko) 이미지 이치화를 이용한 실리콘 결정 성장 제어 장치
JP7221484B1 (ja) 単結晶引き上げ方法および単結晶引き上げ装置
WO2022075061A1 (ja) 単結晶の製造方法
AU775147B2 (en) Method of and apparatus for growing ribbon of crystal
JPH08239293A (ja) 単結晶の直径制御方法
CN114808115B (zh) 液口距测量方法及液口距测试装置
TW202344722A (zh) 矽單晶的製造方法及裝置和矽晶圓的製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081224

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees