JP2001354866A - ジスアゾ顔料の製造方法 - Google Patents
ジスアゾ顔料の製造方法Info
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Abstract
グ排水着色耐性に優れた、または乾燥状態でインキ化し
た場合の分散性に優れた印刷インキを調整できるジスア
ゾ顔料を提供する。 【構成】カップラー水溶液と、ベンジジン類のテトラゾ
成分を含むテトラゾ水溶液とを、上記カップラー成分が
反応系で実質的に析出しないように、かつ上記テトラゾ
成分が直ちに反応するように、酸性水溶液中に同時に注
入してカップリング反応をさせる際、カップラー成分と
して式(1)を主成分とし、式(2)の成分と式(3)
の成分を併用するジスアゾ顔料の製造方法。式(1)CH3
COCH2CONH-X(Xはフェニル基を表す。)式(2)CH3COCH
2CONH-Y(Yは−CONR2基、−SO2NR2基または−N
HCOR基置換フェニル基を表す。)式(3) CH3COC
H2CONH-Z(Zはカルボン酸基、水酸基またはスルホン酸基
置換フェニル基を表す。)
Description
造方法、該製造方法で得られるジスアゾ顔料及び印刷イ
ンキに関する。詳しくは透明性と流動性及び非乾燥状態
で引き続くインキ化する場合のフラッシング性及びフラ
ッシング排水着色耐性に優れた印刷インキを調製でき
る、または乾燥状態で引き続くインキ化する場合の分散
性に優れた印刷インキを調整できるジスアゾ顔料の製造
方法、透明性と流動性及び非乾燥状態で引き続くインキ
化する場合のフラッシング性及びフラッシング排水着色
耐性に優れ、または乾燥状態で引き続くインキ化する場
合の分散性に優れた印刷インキを調製できるジスアゾ顔
料、透明性と流動性に優れた印刷インキ、に関する。
トインキは、顔料の水性ウエットケーキをインキ用ビヒ
クルないしは溶剤とフラッシングによって相転換を行っ
てインキ化する方法と、水性ウエットケーキの乾燥物を
強力な剪断力によってインキ用ビヒクルに分散すること
によって得られている。 しかし、前者の方法は顔料の水性ウエットケーキ自身の
安定性に欠ける性質や、フラッシング性が悪いことによ
って長時間受ける熱によって不透明化、濃度低下等の品
質に対する影響が大きく安定した品質が得られにくかっ
た。また、フラッシング時に排出される排水に微量のジス
アゾ顔料分が混合し着色する問題があった。
者の方法が永続的に継承されているが、水性ウエットケ
ーキ顔料の乾燥物をインキ化したものは乾燥しなかった
ものからインキ化したものに比較して透明性、流動性、濃
度の点で著しく劣っている。ジスアゾ顔料の場合、これら
乾燥物からのインキ化物と非乾燥物からのインキ化物の
品質の差は、もっぱら乾燥時の熱により著しく結晶が成
長してしまうことによって引き起こされている。
手段として二成分の同時カップリングによる解決手段が
知られている。たとえば特公昭55−10630号公報
ではアセトアセトアニリドとそのフェニル基に極性基を
持つものとの混合カップリングする方法が、また、特開
平1−110578号公報ではアセトアセトアニリド、
アセトアセトオルソアニシジド、アセトアセトオルソト
ルイジド、アセトアセトオルソクロロアニリド、アセト
アセト−2,4−キシリジド、及びアセトアセト−2,
5−ジメトキシ−4−クロロアニリドから選ばれる2種
類またはそれ以上の混合物をカップリングさせる方法が
開示されている。しかし、これらのいずれの方法も生成
したジスアゾ顔料の乾燥物のインキ化物の品質は透明
性、流動性、濃度の点でウエットケーキからのインキ化物
に対して著しく劣っていた。
品質向上に対しても永続的に検討がなされてきた。例え
ば、透明性および流動性を改良する方法として特公昭4
5−11026号公報では、ジスアゾ顔料にそれらのス
ルホン酸化合物を混合する方法が、特公昭55−490
87号公報では、カップリング成分としてカルボン酸基
及び/またはスルホン酸基を有する極性カップリング成
分と非極性カップリング成分との混合物を使用して成る
ジスアゾ顔料を用いる方法が、特開昭63−72762
号公報、特開昭63−178169号公報では、極性カ
ップリング成分と非極性カップリング成分から成る非対
称型ジスアゾ化合物を含有するジスアゾ顔料組成物を用
いる方法が開示されている。なかでも、特公昭55−49
087号公報のジスアゾ顔料が印刷インキの透明性を改
良する効果が大きいこと、特開昭63−178169号
公報で開示されたジスアゾ顔料組成物が印刷インキの流
動性を改良する効果が大きいことが開示されている。
アセト酢酸−m−キシリダイド2〜40モル%、アセト
酢酸−o−トルイダイド97.9〜60モル%および2
−アセトアセトアミノ安息香酸0.1〜10モル%をカ
ップラー成分としてジスアゾ顔料を製造する例が開示さ
れているが、これらの極性カップラー成分は水に対して
溶解性を示すため、フラッシングが極端に遅くなり結果
として長時間の熱履歴によって結晶が成長してしまった
り、色相が変化したり不透明化することが知られていた。
録第2943996号特許掲載公報に非極性カップリン
グ成分とベンジジン類のテトラゾ成分とのカップリング
方法にが開示されており、極性基を有するカップラー成
分を使用することなく透明性を改良する効果が大きいこ
とが示されているが、インキとしての性能は不十分であ
った。
シング時に関する問題点の解決手段として、ロジン類や
印刷インキ用ビヒクルで顔料組成物の表面を被覆して諸
耐性や適性を付与する手段が古くから検討されている
が、被覆前の顔料組成物の基本性能が低い場合に、被覆物
にこれを補えるほどの効果はない。例えば特開平1−1
46962号公報には有機顔料に樹脂、ロジン、樹脂酸ア
ルミニウム、ロジン酸アルミニウム、及びそれらの混合物
をから成る群から選ばれる分散助剤を表面処理する方法
が示されているが、この分散助剤の使用量が有機顔料に
対して50〜100モル%と非常に多く色素等量当たり
で考慮すれば発色性の向上に寄与するが、通常の顔料組
成物としては分散助剤によって希釈されており、分散性
が向上したとは言い難い。
する課題は、(1)透明性と流動性、非乾燥状態で引き続
くインキ化する場合のフラッシング性とフラッシング排
水着色耐性に優れた、または乾燥状態で引き続くインキ
化した場合の分散性に優れた印刷インキを調整できるジ
スアゾ顔料の製造方法、(2)透明性と流動性、非乾燥状
態で引き続くインキ化した場合にフラッシング性とフラ
ッシング排水着色耐性に優れた、または乾燥状態で引き
続くインキ化した場合に分散性に優れた印刷インキを調
整できるジスアゾ顔料、および(3)透明性と流動性に
優れた印刷インキを提供することにある。
分を含むカップラー水溶液と、ベンジジン類のテトラゾ
成分を含むテトラゾ水溶液とを、上記カップラー成分が
反応系で実質的に析出しないように、かつ上記テトラゾ
成分が直ちに反応するように、酸性水溶液中に同時に注
入してカップリング反応をさせるジスアゾ顔料の製造方
法において、上記カップラー成分として、一般式(1)で
示されるカップラー成分を主成分とし、一般式(2)で
示されるカップラー成分と一般式(3)で示されるカッ
プラー成分を併用することを特徴とするジスアゾ顔料の
製造方法。 一般式(1) CH3COCH2CONH-X (式中、Xはメチル基、メトキシ基および塩素原子から成
る群から選ばれる同一または異なる置換基を有していて
もよいフェニル基を表す。) 一般式(2) CH3COCH2CONH-Y (式中、Yはメチル基、メトキシ基、塩素原子、−CONR2
基、−SO2NR2基および−NHCOR基から成る群か
ら選ばれる同一または異なる置換基を有するフェニル基
であって、該フェニル基は−CONR2基、−SO2NR2
基または−NHCOR基の少なくとも1種で置換されて
いるフェニル基を表す。ただし、Rは同一でも互いに異
なっていても良く、水素原子、C1〜C4アルキル基(該
アルキル基は互いに結合して環を形成しても良い。)ま
たはC1〜C4アルキレンNR’2 基を表し、R’は水素
原子または互いに異なっていても良いC1〜C4アルキル
基(該アルキル基は互いに結合して環を形成しても良
い。)を表す。) 一般式(3) CH3COCH2CONH-Z (式中、Zはメチル基、メトキシ基、塩素原子、カルボン酸
基もしくはそのアルカリ金属塩、水酸基およびスルホン
酸基もしくはそのアルカリ金属塩から成る群から選ばれ
る同一または異なる置換基を有するフェニル基であっ
て、該フェニル基はカルボン酸基もしくはそのアルカリ
金属塩、水酸基またはスルホン酸基もしくはそのアルカ
リ金属塩の少なくとも1種で置換されているフェニル基
を表す。)
カップラー成分に対する一般式(2)で示されるカップ
ラー成分と一般式(3)で示されるカップラー成分との
合計が、モル比で99〜70:1〜30であることを特
徴とする上記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
ップラー成分と一般式(3)で示されるカップラー成分
がモル比で1:9〜9:1であることを特徴とする上記
ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
バッチ式攪拌槽内の酸性水溶液中にカップラー成分の合
計供給モル速度とテトラゾ成分の供給モル速度との比
が、200:80〜200:99となるように連続的に
注入してカップリング反応をさせることを特徴とする上
記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
とし、水溶性無機塩を添加することを特徴とする上記ジ
スアゾ顔料の製造方法に関する。
キ用ビヒクルでジスアゾ顔料を表面処理することを特徴
とする上記ジスアゾ顔料の製造方法に関する。
れるジスアゾ顔料に関する。
とからなる印刷インキ組成物に関する。
カップラー成分は、ベンジジン類のテトラゾ成分とカッ
プリングせしめて黄色化合物となし得る一般的なカップ
ラー成分であって、特に限定されるものではない。例え
ば、アセトアセトアニリド、アセトアセト−o−トルイ
ジド、アセトアセト−p−トルイジド、アセトアセト−o
−キシリダイド、アセトアセト−m−キシリダイド、アセ
トアセト−p−キシリダイド、アセトアセト−o−キシ
リダイド、アセトアセト−o−メトキシアニライド、アセ
トアセト−m−メトキシアニライド、アセトアセト−p
−メトキシアニライド、アセトアセト−2,4−ジメト
キシアニライド、アセトアセト−2,5−ジメトキシア
ニライド、アセトアセト−2,3−ジメトキシ−4−ク
ロロアニライド、アセトアセト−2,3−ジメトキシ−
5−クロロアニライド、アセトアセト−2,4−ジメト
キシ−5−クロロアニライド、アセトアセト−2,5−
ジメトキシ−3−クロロアニライド、アセトアセト−
2,5−ジメトキシ−4−クロロアニライド、アセトア
セト−o−クロロアニライド、アセトアセト−p−クロ
ロアニライドなどがある。
成分中のフェニル基の置換基である−CONR2基は、
一般的にはカルボンアミド基類あるいはアルキルカルバ
モイル基類と称されるものである。ここでRは同一でも
互いに異なっていても良く、水素原子、C1〜C4アルキ
ル基またはC1〜C4アルキレンNR’2 を表し、R’は
水素原子または互いに異なっていても良いC1〜C4アル
キル基を示す。又、R、R’のアルキル基は、同じ窒素
原子に結合する2個のアルキル基が結合して環を形成し
ても良い。一般式(2)のカップラー成分中のフェニル
基の置換基である−SO2NR2基は、一般的にはスルホ
ンアミド基類あるいはアルキルスルファモイル基類と称
されるものである。ここで、Rは上記と同じ意味を表
す。一般式(2)のカップラー成分中のフェニル基の置
換基である−NHCOR基は、一般的にはアルカノイル
アミノ基類と称されるものである。ここで、Rは上記と
同じ意味を表す。さらに詳しくは、本発明において一般
式(2)で示される非極性カップラー成分として、例え
ば、アセトアセト−o−カルバモイルアニリド、アセト
アセト−p−カルバモイルアニリド、アセトアセト−m
−メチルアミノカルボキシアニリド、アセトアセト−p
−エチルアミノカルボキシアニリド、アセトアセト−p
−ジメチルアミノカルボキシアニリド、アセトアセト−
m−ジエチルアミノカルボキシアニリド、アセトアセト
−m−ジブチルアミノカルボキシアニリド、アセトアセ
ト−m−ジメチルアミノメチルアミノカルボキシアニリ
ド、アセトアセト−p−ジメチルアミノエチルアミノカ
ルボキシアニリド、アセトアセト−p−ジメチルアミノ
プロピルアミノカルボキシアニリド、アセトアセト−p
−ジエチルアミノプロピルアミノカルボキシアニリド、
アセトアセト−m−ジプロピルアミノメチルアミノカル
ボキシアニリド、アセトアセト−p−スルファモイルア
ニリド、アセトアセト−p−メチルアミノスルフォニル
アニリド、アセトアセト−p−プロピルアミノスルフォ
ニルアニリド、アセトアセト−p−ジエチルアミノスル
フォニルアニリド、アセトアセト−p−ジメチルアミノ
メチルアミノスルフォニルアニリド、アセトアセト−p
−ジメチルアミノプロピルアミノスルフォニルアニリ
ド、アセトアセト−2−メチル−5−カルバモイルアニ
リド、アセトアセト−p−メチルカルバモイルアニリド、
アセトアセト−2,5−ジメチル−4−カルバモイルア
ニリド、アセトアセト−2−メトキシ−4−カルバモイ
ルアニリド、アセトアセト−2,5−ジメトキシ−4−
カルバモイルアニリド、アセトアセト−2−クロロ−4
−カルバモイルアニリド、アセトアセト−p−アセトア
ミドアニリド、アセトアセト−2−クロロ−4−アセト
アミドアニリド、アセトアセト−2−メトキシ−4−ア
セトアミドアニリドなどがある。
ップラー成分は、一般式(1)で示されるカップラー成
分の末端フェニル基が、カルボン酸基もしくはそのアル
カリ金属塩、水酸基またはスルホン酸基もしくはそのア
ルカリ金属塩の少なくとも1種で置換されることで極性
アセトアニリド系化合物となっているフェニル基であ
り、さらにこのフェニル基はメチル基、メトキシ基、塩素
原子、カルボン酸基もしくはそのアルカリ金属塩、水酸基
およびスルホン酸基もしくはそのアルカリ金属塩から成
る群から選ばれる同一または異なる置換基を有している
化合物である。さらに詳しくは、以下の例示化合物があ
る。4−アセトアセチルアミノベンゼンスルホン酸、4−
アセトアセチルアミノ−2−メチルベンゼンスルホン
酸、2−アセトアセチルアミノ−3−クロロ−4−メチ
ルベンゼンスルホン酸、4−アセトアセチルアミノ−3
−メトキシ−2−メチルベンゼンスルホン酸、2−アセ
トアセチルアミノ−5−メトキシ−4−メチルベンゼン
スルホン酸、2−アセトアセチルアミノ−3,5−ジク
ロロベンゼンスルホン酸、2−アセトアセチルアミノ安
息香酸、2−アセトアセチルアミノ−4−クロロ安息香
酸、2−アセトアセチルアミノテレフタル酸、3−アセト
アセチルアミノ−6−ヒドロキシ安息香酸、3−アセト
アセチルアミノ−6−メトキシ安息香酸、2−アセトア
セチルアミノフェノール、等及びこれらのアルカリ金属
塩がある。
液は、非極性カップラー成分である一般式(1)の化合
物と一般式(2)の化合物、及び極性カップラー成分で
ある一般式(3)の化合物とを含む。このカップラー成
分の水溶液は、アルカリ溶液であることが好ましく、すべ
てのカップラー成分を溶解しるアルカリ溶液とする。ア
ルカリとしては、例えば水酸化ナトリウムまたは水酸化
カリウム等の無機塩基が挙げられる。
ゾ成分を含むテトラゾ水溶液は、ベンジジン類を公知の
方法でテトラゾ化して得られる物を含む。ベンジジン類
としては、例えば、3,3’−ジクロロロベンジジン、
2,2’,5,5’−テトラクロロベンジジン、3,
3’−ジメトキシベンジジン等が挙げられる。ベンジジ
ン類のテトラゾ成分を含むテトラゾ水溶液は、酸性水溶
液が好ましく、特に塩酸酸性水溶液が好ましく使用され
る。上記カップラー成分の水溶液がアルカリ溶液で、テト
ラゾ成分の水溶液が酸性溶液である組み合わせが好まし
い。
カップラー成分に対する一般式(2)で示されるカップ
ラー成分と一般式(3)で示されるカップラー成分との
合計が、モル比で99〜70:1〜30であることが好
ましい。また、一般式(2)で示されるカップラー成分
と一般式(3)で示されるカップラー成分がモル比で
1:9〜9:1であることが好ましい。一般式(3)で
示される極性カップラー成分が上記数値より少ないと、
透明性、鮮明性が低下し、逆に、上記数値より多いとフ
ラッシング適性が低下する。
ラゾ水溶液を注入すべき酸性水溶液は、反応させるべき
容器に予め仕込まれるが、この容器は通常バッチ式攪拌
槽である。バッチ式攪拌槽としては公知のものがいずれ
も使用できるが、通常は、攪拌が必要な液媒体毎に水槽に
加える必要がある液媒体を保持する水槽と、その液媒体
を攪拌する攪拌翼を有する攪拌機とから構成されている
ことが必要である。本発明で使用されるバッチ式攪拌槽
内の酸性溶液は、カップリング反応系をpH3〜6.9
の範囲内、好ましくはpH3.5〜6.3に保つことが
出来れば良く、このために従来法のカップリングで使用
される公知の酸水溶液、例えば酢酸、蟻酸等の水溶液が
使用される。
テトラゾ成分の分解や縮合などの副反応を最小化するた
めに好ましく、反応開始から終了時まで上記のpHの範
囲内に維持することがより好ましい。このためには、反応
途中において酸あるはアルカリを断続的にあるいは連続
的に添加することによっても良いが、バッチ式撹拌槽内
に酸性水溶液中に、pH緩衝剤を存在させることが好ま
しい。操作の容易さの面からは、pH緩衝性のある水溶液
系、例えば、従来のカップリング反応でよく使用される
「酢酸−酢酸ナトリウム」系や「蟻酸−蟻酸ナトリウム」系
等の緩衝性水溶液を用いると、pHの変動が少なく、pH
の維持が容易となり好ましいものとなる。
水溶液中へのカップラー水溶液と、ベンジジン類のテト
ラゾ成分を含むテトラゾ水溶液との注入は、例えば別々
の注入管を通し、酸性水溶液中に並行して行うことがで
きる。
成分を含むジスアゾ化合物がジスアゾ顔料の一次粒子に
均一に吸着しているか、あるいは結晶構造中に含まれる
ようにするには、例えば、上記した通りカップラー成分の
いずれもが反応系で析出しないように、かつ、未反応のテ
トラゾ成分が直ちに反応するように、酸性溶液中に並行
に注入してやれば良い。より具体的には、例えば、カップ
ラー水溶液とテトラゾ水溶液を、酸性水溶液に注入する
に当たって、これら個々の水溶液の注入時間帯が少なく
とも重複している部分を含むようにする。この形態とし
ては、個々の水溶液の注入時間帯が少なくとも重複して
いる場合もあるし、全部が重複している場合もある。好ま
しくは、両方の時間帯が全て重複しているようにする。必
要であれば、カップラー水溶液とテトラゾ水溶液のいず
れか一方のみが注入される時間帯があっても良い。
接接触すると、カップラー成分の析出が起きて固体とな
り、透明性と流動性、フラッシング適性、排水着色耐性、分
散性を改良する効果があるジスアゾ化合物の生成が少な
く、これら諸適性を改良できなくなってしまう場合があ
る。
バッチ式撹拌機を備える槽に、注入管出口を互いに離し
た位置に設けて注入を行い(以下、並行注入という場合
がある。)、十分に撹拌を行い、確実にテトラゾ成分とカ
ップラー成分とが酸性水溶液中で反応することが好まし
い。また、酸性水溶液を撹拌槽より抜き出して外部循環さ
せ、この循環ラインにテトラゾ水溶液とカップラー水溶
液とをそれぞれ、あるいは、一方を循環ラインに他方を撹
拌槽へ注入するようにしても良い。
供給モル速度とテトラゾ成分の供給モル速度との比は特
に限定されるものではないが、通常は200:80〜2
00:99となるように、好ましくは200:90〜2
00:99となるように連続的に注入してカップリング
反応させることが好ましい。こうすることで、テトラゾ
成分は酸性水溶液に注入後、直ちに全てがカップラー成
分と反応し、未反応のテトラゾ成分が反応系内に残存し
なくなる。その結果、テトラゾ成分の分解や縮合による副
反応が防止され、色相の汚れが防止される。
て一定値に保つ必要はなく、上記供給モル速度比の範囲
内で、注入の進行につれて変化させても良い。また、カッ
プラー水溶液の注入開始をテトラゾ水溶液の注入に先行
させても良い。さらに、ノニオン系界面活性剤、アニオン
系界面活性剤、ロジン溶液のような表面処理剤を注入し、
生成した顔料粒子の表面処理を同時に行っても良い。こ
のような活性剤の例としては、エマルゲン120(商品
名、花王株式会社製)、アロモックスDMC−W(商品
名、ライオン株式会社製)等が挙げられる。添加する界面
活性剤の量は少量でも効果があるが、ある程度多い方が
効果が大きい。界面活性剤を使用する場合、必要とされる
反応率の他、コスト、生成物の品質、使用する印刷インキ
の特性等も考慮して決められ、一般的には有効成分とし
て生成する顔料の0.2〜10.0重量%の範囲で用い
ることができる。
成分とを上記のモル速度比で並行注入すると、注入終了
時点で反応系内にはテトラゾ成分は全く存在していない
が、反応可能なカップラー成分が僅かに残存している状
態となっている。そこで、全てのカップラー成分の混在し
たカップラー水溶液と、ベンジジン類のテトラゾ成分を
含むテトラゾ水溶液とを、酸性水溶液中に、連続的に注入
した後、テトラゾ水溶液だけを追加的に注入することが
できる。例えば、並行注入終了後、テトラゾ水溶液のみを
追加注入して、完全にカップラー成分と反応させ、さらに
カップリング反応率を高めることもできる。
混在するカップラー水溶液の酸性水溶液への注入は、カ
ップラー水溶液を酸性水溶液と混合したときに、溶解し
ていた特に一般式(2)の非極性カップラー成分と一般
式(3)の極性カップラー成分が析出しないような条件
を選択するのが好ましい。これは、反応させる非極性カッ
プラー成分と極性カップラー成分の種類や、カップラー
水溶液の濃度、注入速度、酸性水溶液のpHや量など多く
の要因により変化するものであるが、カップラー水溶液
とテトラゾ水溶液とのカップリング速度、酸性水溶液中
での拡散速度や溶解度などを考慮して決定される。ま
た、実験的にもカップラーの最適注入量を定めることが
できる。
濃度の和が0.1〜1.0モル/リットルであるカップ
ラー水溶液と、濃度が0.05〜0.8モル/リットル
であるテトラゾ水溶液を酸性水溶液に注入することが操
作上、また経済上、負担が軽い点で好ましい。カップラー
水溶液及びテトラゾ水溶液の酸性水溶液への単位時間当
たりの注入量は特に制限されるものでないが、酸性水溶
液中でカップラー成分が析出しないような範囲で決めら
れる。
範囲は、酸性水溶液の種類やpH、量や撹拌状態、注入管
の出口の位置など種々の条件によって変化するものであ
り、注入量は製造に要する時間や製造工程なども考慮し
て総合的に決定される。すなわち、酸性水溶液に対するカ
ップラー水溶液の注入量が少なくなればなるほど、全て
のカップラー成分は析出しにくくなるが、反応系内の濃
度が薄くなるため、顔料生物の製造に時間がかかるよう
になる。酸性水溶液に対するカップラー水溶液及びテト
ラゾ水溶液の注入量の単位時間当たりの比率は、10
0:1〜1000:50の範囲で行うのが好ましい。
pHの値などの反応条件及びこの制御法は、従来のカッ
プリング反応での公知の条件値及び制御法から選択さ
れ、特段の制約は無い。pHや温度を時間あるいは注入量
と共に変化させても、あるいは終始一定に保っても良い。
れる場合には酸性であるテトラゾ水溶液とアルカリ性で
あるカップラー水溶液とが並行して注入されるので、こ
れらの水溶液中の酸とアルカリとが中和されるようにそ
れぞれの溶液のpHや流量を調整することにより、初期
のpHを最後まで保った状態でカップリング反応を行う
ことができる。本発明の顔料の製造方法は、顔料誘導体で
表面処理されたC.I.ピグメント イエロー 12、
13、14、17及び83を得るのに特に有効である。
プラー成分の配合比率によって一般式(1)で示される
カップラー成分を1分子中2個含むジスアゾ化合物が9
8.0〜70.0%と、一般式(2)で示されるカップ
ラー成分およびまたは一般式(3)で示されるカップラ
ー成分を1分子中1個又は2個含むジスアゾ化合物が
2.0〜30.0%の存在比率とすることが好ましい。
このようにして得られた酸性水溶液中のジスアゾ顔料は
連続的に固液分離することにより反応系から取り出すこ
とも、また、反応を終了させた後、バッチ式に固液分離を
行い反応系から回収することもできる。
向上させるために、ジスアゾ顔料の水スラリーに対して
硫酸アルミニウム、塩化アルミニウムおよび塩化カルシ
ウムからなる群から選ばれる水溶性無機塩を添加するこ
と、あるいはロジン類あるいは印刷インキ用ビヒクルに
よって顔料の表面処理を施してもよい。表面処理用のロ
ジンの種類としては、ガムロジン、ウッドロジン、トール
油ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、水添ロジン、マレイ
ン化ロジン等の顔料のロジン処理に一般的に使用される
ロジンの水酸化ナトリウム溶液もしくは水酸化カリウム
溶液などがある。表面処理用の印刷インキ用ビヒクルと
しては、酸価が高くアルカリ水溶液となるロジン変性フ
ェノール樹脂が好ましく、これにアルキッド樹脂、石油
樹脂等を併用しても良い。ロジンまたは印刷インキ用ビ
ヒクルの添加量は、固形分換算でカップリングして生成
されるジスアゾ顔料に対して、2〜150重量%、好まし
くは3〜80重量%である。
顔料組成物は、印刷インキ用ビヒクルと混練されて、透明
性と流動性に優れた印刷インキに使用することができ
る。オフセットインキ用ビヒクルとしては、例えば、ロジ
ン変成フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂または
これら乾性油変成樹脂等の樹脂と、必要に応じて、アマニ
油、桐油、大豆油等の植物油と、n−パラフィン、イソパ
ラフィン、アロマテック、ナフテン、α−オレフィン等
の溶剤から成るものであって、それらの混合割合は、重量
比で樹脂:植物油:溶剤=20〜50部:0〜30部:
10〜60部の範囲が好ましい。本発明のジスアゾ顔料
を配合したオフセットインキ用ビヒクルは、必要に応じ
て、インキ溶剤、ドライヤー、レベリング改良剤、増粘剤
等の公知の添加剤を適宜配合して印刷インキとすること
ができる。
ば、ガムロジン、ウッドロジン、トール油ロジン、石灰化
ロジン、ライムロジン、ロジンエステル、マレイン酸樹脂、
ギルソナイト、ダンマル、セラック、ポリアミド樹脂、
ビニル樹脂、ニトロセルロース、環化ゴム、塩化ゴム、
エチルセルロース、酢酸セルロース、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ア
ルキッド樹脂等の樹脂混合物と、n−ヘキサン、トルエ
ン、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、イソプロピルアルコール、クロルベ
ンゾール、エチルエーテル、メチルエチルケトン、アセ
ト酢酸エチル等の溶剤から成るものであって、それらの
配合割合は、重量比で、樹脂混合物:溶剤=10〜50
部:30〜80部の範囲が好ましい。本発明のジスアゾ
顔料を配合したグラビアインキ用ビヒクルは、必要に応
じて、例えば硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カルシ
ウム、石膏、アルミナホワイト、クレー、シリカ、シリカ
ホワイト、タルク、珪酸カルシウム、沈降性炭酸マグネシ
ウム等の体質顔料の他、補助剤として、可塑剤、紫外線防
止剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の公知の添加剤を適宜配
合して印刷インキとすることができる。
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。なお、以下の例中「部」及び「%」は、特に断りのな
い限りいずれも「重量部」、「重量%」を示す。
ン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナト
リウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、0.
125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセ
トアセトアニリド325.7部と2−アセトアセチルア
ミノ安息香酸6.6部、2−ヒドロキシ−5−アセトア
セチル安息香酸9.5部、アセトアセト−p−カルバモ
イルアニリド19.8部を水酸化ナトリウム120部を
含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/lのカッ
プラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として80%
酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水とからなる
24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を調製し、撹拌
機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝溶液中の互
いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、
テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入
管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶
液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより同じ体積流
量(193ml/分)で40分注入し、同時に注入を終
了した。注入の間、液面より採取した反応液からはテトラ
ゾは検出されなかった。この時点でのカップラー基準の
カップリング反応率は96.5%であった。その後、反応
系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテトラゾ水
溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準のカップ
リング反応率は98.6%であった。なお、テトラゾの検
出はβ−ナフトールによる発色反応を用いて行い、カッ
プリング反応率は液体クロマトで分析して得た未反応カ
ップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウ
エット顔料組成物(本発明顔料1)を得た。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド325.7部と2−アセトアセチ
ルアミノ安息香酸6.6部、2−ヒドロキシ−5−アセ
トアセチル安息香酸9.5部、アセトアセト−p−カル
バモイルアニリド19.8部を水酸化ナトリウム144
部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/lの
カップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として8
0%酢酸300部と水からなる酢酸溶液5000部を調
製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。この酢酸溶液に
カップラー水溶液を193ml/分の流量で40分間注
入してカップラーを沈殿させた。このカップラースラリ
ー中に出口を持つ注入管をセットし、テトラゾ水溶液を
184ml/分の流速で注入を開始した。反応液面でテ
トラゾが僅かに検出されるまで、約40分を要して注入
した。カップリング反応率は92.1%であった。 以
後、実施例1と同様に加熱、ロジン処理、濾過、精製して濾
過、精製してジスアゾ顔料を含むウエット顔料組成物
(比較顔料1−1)を得た。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド354部を水酸化ナトリウム12
0部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/l
のカップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として
80%酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水とか
らなる24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を調製
し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝溶液
中の互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセッ
トし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれ
の注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これ
らの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより同じ
体積流量(193ml/分)で40分注入し、同時に注
入を終了した。注入の間、液面より採取した反応液からは
テトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー
基準のカップリング反応率は96.5%であった。その
後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテ
トラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準
のカップリング反応率は98.6%であった。なお、テト
ラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を用いて行
い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た
未反応カップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウ
エット顔料組成物(比較顔料1−2)を得た。この顔料
は、登録第2943996号特許掲載公報に記載された
顔料に相当する。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド325.7部と、3−アセトアセ
チルアミノ安息香酸35.4部を水酸化ナトリウム12
0部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/l
のカップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として
80%酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水とか
らなる24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を調製
し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝溶液
中の互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセッ
トし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれ
の注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これ
らの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより同じ
体積流量(193ml/分)で40分注入し、同時に注
入を終了した。注入の間、液面より採取した反応液からは
テトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー
基準のカップリング反応率は96.5%であった。その
後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテ
トラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準
のカップリング反応率は98.6%であった。なお、テト
ラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を用いて行
い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た
未反応カップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウ
エット顔料組成物(比較顔料1−3)を得た。この顔料
は、特開2000−7931号公報に記載されたジスア
ゾ顔料組成物に相当する。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド325.7部とアセトアセト−p
−カルバモイルアニリド35.2部を水酸化ナトリウム
120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル
/lのカップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液と
して80%酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水
とからなる24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を
調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝
溶液中の互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管を
セットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれ
ぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。
これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより
同じ体積流量(193ml/分)で40分注入し、同時
に注入を終了した。注入の間、液面より採取した反応液か
らはテトラゾは検出されなかった。この時点でのカップ
ラー基準のカップリング反応率は96.5%であった。
その後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるま
でテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー
基準のカップリング反応率は98.6%であった。なお、
テトラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を用い
て行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して
得た未反応カップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウ
エット顔料組成物(比較顔料1−4)を得た。
1及び比較例1−1,1−2,1−3,1−4により得
られたウエット顔料組成物をインキ化し評価した。 フラッシャーに70℃に加熱した平版インキ用ワニス
(東洋インキ製造(株)製ロジン変成フェノール樹脂を
含有するワニス)230部を添加したのち、顔料固形分
換算で80部に相当する得られたウエット顔料組成物添
加し、20分混練しながら、フラッシングを行った。遊離
した水を除いたのち、真空脱水しながら、フラッシャー温
度を100℃に昇温し、水分を除去した。水分が除去され
たのを確認したのち、平版インキ用ワニス(東洋インキ
製造(株)製ロジン変成フェノール樹脂を含有するワニ
ス)250部及びインキ用溶剤30部を徐々に加え、試
験用インキを作成した。 上記インキを作成中に測定した水分の遊離するまでの時
間とその排出された水分の着色度、調製した各試験イン
キの透明性と流動性について測定し、その結果を表1に
まとめて示した。
ッシング排水の着色度は、作成したジスアゾ顔料の非乾
燥物をフラッシャーにてフラッシングしてインキ化する
際に排出する排水を無色の100mlガラス瓶に取り、
グレースケールにて着色度を目視で比較し、濁りで透過
しない状態を1、全く着色が無い状態を5とする。
帯を印刷した白い展色紙に、試験インキを展色し、黒帯
の上の展色状態を目視で観察する。黒帯の上に試験イン
キが展色されることにより黒帯が全く見えない状態のも
のを不透明と判断し、目視判定1とする。黒帯上に試験イ
ンキが展色されているのがわかりにくいものを透明と判
断し、目視判定10とする。
に一定容量の試験インキを測り盛り、測定開始後1分後
にインキが流動した中心からの距離を計測する。測定値
の大きいものを流動性が高いと判定する。なお、実施例で
得られたウエット顔料組成物の測定値を100%とした
百分率で測定値を表示した。
0.9部と3−アセトアセチルアミノ安息香酸30.9
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸2
3.7部アセトアセト−p−カルバモイルアニリド1
3.2部を水酸化ナトリウム120部を含む水溶液に溶
解し、25℃、0.259モル/lのカップラー水溶液を
使用する以外は実施例1と同様にカップリングを行っ
た。その時点でのカップリング反応率は96.5%であ
った。その後、反応系内にテトラゾが極僅かに認められる
までテトラゾ水溶液を追加注入した結果、カップリング
反応率は98.5%であった。以後、60℃迄加熱後ロジ
ン処理、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウエット顔料
組成物(本発明顔料2)を得た。
25.7部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.6
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸9.
5部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド19.
8部を使用する代わりにアセトアセトアニリド300.
9部と3−アセトアセチルアミノ安息香酸30.9部、
2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸23.7
部アセトアセト−p−カルバモイルアニリド13.2部
を使用した以外は、比較例1−1と同様にして、ジスアゾ
顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料2−1)を得
た。
て得られたウエット顔料組成物(比較顔料2−2)
25.7部と、3−アセトアセチルアミノ安息香酸3
5.4部を使用する代わりにアセトアセトアニリド30
0.9部と、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息
香酸71.1部を使用した以外は、比較例1−3と同様
にして、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料組成物(比較
顔料2−3)を得た。
25.7部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
35.2部を使用する代わりにアセトアセトアニリド3
00.9部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
66.0部を使用した以外は、比較例1−4と同様にし
て、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料
2−4)を得た。
例2及び比較例2−1,2−2,2−3,2−4より得
られたウエット顔料組成物をインキ化して評価した。上
記方法により試験インキ作成中に測定した水分の遊離す
るまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した
各試験インキについて透明性と流動性を測定し、その結
果を表2にまとめて示した。
5.7部と4−アセトアセチルアミノベンゼンスルホン
酸ソーダ22.3部、アセトアセト−p−ジメチルアミ
ノプロピルカルバモイルアニリド24.4部を水酸化ナ
トリウム120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.2
59モル/lのカップラー水溶液を使用する以外は実施
例1と同様にカップリングを行った。その時点でのカッ
プリング反応率は96.5%であった。その後、反応系内
にテトラゾが極僅かに認められるまでテトラゾ水溶液を
追加注入した結果、カップリング反応率は98.5%で
あった。以後、60℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製して
ジスアゾ顔料を含むウエット顔料組成物(発明顔料3)
を得た。
25.7部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.6
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸9.
5部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド19.
8部を使用する代わりにアセトアセトアニリド325.
7部と4−アセトアセチルアミノベンゼンスルホン酸ソ
ーダ22.3部、アセトアセト−p−ジメチルアミノプ
ロピルカルバモイルアニリド24.4部を使用した以外
は、比較例1−1と同様にして、ジスアゾ顔料を含むウエ
ット顔料組成物(比較顔料3−1)を得た。
て得られたウエット顔料組成物(比較顔料3−2)。
25.7部と、3−アセトアセチルアミノ安息香酸3
5.4部を使用する代わりにアセトアセトアニリド32
5.7部と4−アセトアセチルアミノベンゼンスルホン
酸ソーダ44.6部を使用した以外は、比較例1−3と
同様にして、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料組成物
(比較顔料3−3)を得た。
25.7部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
35.2部を使用する代わりにアセトアセトアニリド3
25.7部とアセトアセト−p−ジメチルアミノプロピ
ルカルバモイルアニリド48.8部を使用した以外は、
比較例1−4と同様にして、ジスアゾ顔料を含むウエッ
ト顔料組成物(比較顔料3−4)を得た。
例3及び比較例3−1,3−2,3−3,3−4より得
られたウエット顔料組成物をインキ化して評価した。上
記方法により試験インキ作成中に測定した水分の遊離す
るまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した
各試験インキについて透明性と流動性を測定し、その結
果を表3にまとめて示した。
ーに苛性ソーダ水溶液でpHを10.5に調整し、トー
ル油系ロジンソープを固形分換算で31.0部添加した
後8%硫酸アルミニウム水溶液70部を加え、塩酸水溶
液でpH6.5に調整した後、60℃まで加熱する事以
外は実施例1と同様に行って、ジスアゾ顔料を含むウエ
ット顔料組成物(本発明顔料4)を得た。
ップリング反応を行った後、実施例4と同様にロジン処
理、加熱処理を行って、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料
組成物(比較顔料4−1)を得た。
ップリング反応を行った後、実施例4と同様にロジン処
理、加熱処理を行って、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料
組成物(比較顔料4−2)を得た。
ップリング反応を行った後、実施例4と同様にロジン処
理、加熱処理を行って、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料
組成物(比較顔料4−3)を得た。
ップリング反応を行った後、実施例4と同様にロジン処
理、加熱処理を行って、ジスアゾ顔料を含むウエット顔料
組成物(比較顔料4−4)を得た。
例4及び比較例4−1,4−2,4−3,4−4より得
られたウエット顔料組成物をインキ化して評価した。上
記方法により試験インキ作成中に測定した水分の遊離す
るまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した
各試験インキについて透明性と流動性を測定し、その結
果を表4にまとめて示した。
ド366.7部と5−アセトアセチルアミノ−2−ヒド
ロキシ安息香酸9.5部、アセトアセト−2−メトキシ
−4−カルバモイルアニリド10.0部を水酸化ナトリ
ウム120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259
モル/lのカップラー水溶液を使用する以外は実施例1
と同様にカップリングを行った。以後、80℃迄加熱後ロ
ジン処理、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウエット顔
料組成物(本発明顔料5)を得た。
25.7部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.6
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸9.
5部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド19.
8部を使用する代わりにアセトアセト−o−トルイジド
366.7部と5−アセトアセチルアミノ−2−ヒドロ
キシ安息香酸9.5部、アセトアセト−2−メトキシ−
4−カルバモイルアニリド10.0部を使用した以外
は、比較例1−1と同様にして、カップリング反応を行
い、以後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製してジス
アゾ顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料5−1)
を得た。
54部を使用する代わりにアセトアセト−o−トルイジ
ド382部を使用した以外は、比較例1−2と同様にし
て、カップリング反応を行い、以後、80℃迄加熱後ロジ
ン処理、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウエット顔料
組成物(比較顔料5−2)を得た。
25.7部と、3−アセトアセチルアミノ安息香酸3
5.4部を使用する代わりにアセトアセト−o−トルイ
ジド366.7部と5−アセトアセチルアミノ−2−ヒ
ドロキシ安息香酸19.0部を使用した以外は、比較例
1−3と同様にして、カップリング反応を行い、以後、8
0℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製してジスアゾ顔料組
成物を含むウエット顔料組成物(比較顔料5−3)を得
た。
25.7部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
35.2部を使用する代わりにアセトアセト−o−トル
イジド366.7部とアセトアセト−2−メトキシ−4
−カルバモイルアニリド20.0部を使用した以外は、
比較例1−4と同様にして、カップリング反応を行い、以
後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製してジスアゾ
顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料5−4)を得
た。
例5及び比較例5−1,5−2,5−3,5−4より得
られたウエット顔料組成物をインキ化して評価した。上
記方法により試験インキ作成中に測定した水分の遊離す
るまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した
各試験インキについて透明性と流動性を測定し、その結
果を表3にまとめて示した。
トキシ−4クロロアニリド515.9部とo−アセトア
セチルアミノ安息香酸11.1部、アセトアセト−2−
クロロ−4−カルバモイルアニリド12.7部を水酸化
ナトリウム120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.
259モル/lのカップラー水溶液を使用する以外は実
施例1と同様にカップリングを行った。以後、80℃迄加
熱後ロジン処理、濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウエ
ット顔料組成物(本発明顔料6)を得た。
25.7部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.6
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸9.
5部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド19.
8部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−ジメト
キシ−4クロロアニリド515.9部とo−アセトアセ
チルアミノ安息香酸11.1部、アセトアセト−2−ク
ロロ−4−カルバモイルアニリド12.7部を使用した
以外は、比較例1−1と同様にして、カップリング反応を
行い、以後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製してジ
スアゾ顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料6−
1)を得た。
54部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−ジメ
トキシ−4クロロアニリド543部を使用した以外は、
比較例1−2と同様にして、カップリング反応を行い、以
後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製してジスアゾ
顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料6−2)を得
た。
25.7部と、3−アセトアセチルアミノ安息香酸3
5.4部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−ジ
メトキシ−4クロロアニリド515.9部とo−アセト
アセチルアミノ安息香酸22.2部を使用した以外は、
比較例1−3と同様にして、カップリング反応を行い、以
後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製してジスアゾ
顔料を含むウエット顔料組成物(比較顔料6−3)を得
た。
25.7部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
35.2部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−
ジメトキシ−4クロロアニリド515.9部とアセトア
セト−2−クロロ−4−カルバモイルアニリド25.5
部をを使用した以外は、比較例1−4と同様にして、カッ
プリング反応を行い、以後、80℃迄加熱後ロジン処理、
濾過、精製してジスアゾ顔料を含むウエット顔料組成物
(比較顔料6−4)を得た。
例6及び比較例6−1,6−2,6−3,6−4より得
られたウエット顔料組成物をインキ化して評価した。上
記方法により試験インキ作成中に測定した水分の遊離す
るまでの時間とその排出された水分の着色度、調製した
各試験インキについて透明性と流動性を測定し、その結
果を表3にまとめて示した。
ン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸ナト
リウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、0.
125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、アセ
トアセトアニリド325.7部と2−アセトアセチルア
ミノ安息香酸6.6部、2−ヒドロキシ−5−アセトア
セチル安息香酸9.5部、アセトアセト−p−カルバモ
イルアニリド19.8部を水酸化ナトリウム120部を
含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/lのカッ
プラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として80%
酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水とからなる
24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を調製し、撹拌
機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝溶液中の互
いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセットし、
テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれの注入
管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これらの溶
液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより同じ体積流
量(193ml/分)で40分注入し、同時に注入を終
了した。注入の間、液面より採取した反応液からはテトラ
ゾは検出されなかった。この時点でのカップラー基準の
カップリング反応率は96.5%であった。その後、反応
系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテトラゾ水
溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準のカップ
リング反応率は98.6%であった。なお、テトラゾの検
出はβ−ナフトールによる発色反応を用いて行い、カッ
プリング反応率は液体クロマトで分析して得た未反応カ
ップラー量から求めた。以後、製造したスラリーを60℃
迄加熱したのち、苛性ソーダ水溶液を加えてpHを1
0.5に調製し、トール油系ロジンソープを固形換算で
31部添加後、塩酸水溶液でpH6.5に調製し、8%硫
酸アルミニウム水溶液70部を加えたのち、濾過、精製し
たウエットジスアゾ顔料組成物を90℃12時間乾燥、
粉砕してジスアゾ顔料を含むパウダー顔料組成物(本発
明顔料7)を得た。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド325.7部と2−アセトアセチ
ルアミノ安息香酸6.6部、2−ヒドロキシ−5−アセ
トアセチル安息香酸9.5部、アセトアセト−p−カル
バモイルアニリド19.8部を水酸化ナトリウム144
部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/lの
カップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として8
0%酢酸300部と水からなる酢酸溶液5000部を調
製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。この酢酸溶液に
カップラー水溶液を193ml/分の流量で40分間注
入してカップラーを沈殿させた。このカップラースラリ
ー中に出口を持つ注入管をセットし、テトラゾ水溶液を
184ml/分の流速で注入を開始した。反応液面でテ
トラゾが僅かに検出されるまで、約40分を要して注入
した。カップリング反応率は92.1%であった。 以
後、実施例7と同様に加熱、ロジン処理、濾過、精製して濾
過、精製したウエットジスアゾ顔料組成物を90℃12
時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含むパウダー顔料組
成物(比較顔料7−1)を得た。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド354部を水酸化ナトリウム12
0部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/l
のカップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として
80%酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水とか
らなる24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を調製
し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝溶液
中の互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセッ
トし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれ
の注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これ
らの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより同じ
体積流量(193ml/分)で40分注入し、同時に注
入を終了した。注入の間、液面より採取した反応液からは
テトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー
基準のカップリング反応率は96.5%であった。その
後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテ
トラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準
のカップリング反応率は98.6%であった。なお、テト
ラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を用いて行
い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た
未反応カップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製したウエットジスアゾ顔料
を90℃12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含むパ
ウダー顔料組成物(比較顔料7−2)を得た。この顔料
は、登録第2943996号特許掲載公報に記載された
顔料に相当する。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド325.7部と、3−アセトアセ
チルアミノ安息香酸35.4部を水酸化ナトリウム12
0部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル/l
のカップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液として
80%酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水とか
らなる24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を調製
し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝溶液
中の互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管をセッ
トし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれぞれ
の注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。これ
らの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより同じ
体積流量(193ml/分)で40分注入し、同時に注
入を終了した。注入の間、液面より採取した反応液からは
テトラゾは検出されなかった。この時点でのカップラー
基準のカップリング反応率は96.5%であった。その
後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるまでテ
トラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー基準
のカップリング反応率は98.6%であった。なお、テト
ラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を用いて行
い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して得た
未反応カップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製したウエットジスアゾ顔料
組成物を90℃12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を
含むパウダー顔料組成物(比較顔料7−3)を得た。こ
の顔料は、特開2000−7931号公報に記載された
ジスアゾ顔料組成物に相当する。
ジジン塩酸塩をその3倍モルの塩酸と2倍モルの亜硝酸
ナトリウムを使用して常法によりテトラゾ化し、10℃、
0.125モル/lのテトラゾ水溶液を調製した。一方、
アセトアセトアニリド325.7部とアセトアセト−p
−カルバモイルアニリド35.2部を水酸化ナトリウム
120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259モル
/lのカップラー水溶液を調製した。また、酸性水溶液と
して80%酢酸300部と水酸化ナトリウム80部と水
とからなる24℃、pH4.7の緩衝溶液5000部を
調製し、撹拌機を有する反応器に仕込んだ。このpH緩衝
溶液中の互いに離れた位置に出口を持つ2本の注入管を
セットし、テトラゾ水溶液とカップラー水溶液とをそれ
ぞれの注入管を通してpH緩衝溶液中に注入を行った。
これらの溶液は同時に注入を開始し、定量ポンプにより
同じ体積流量(193ml/分)で40分注入し、同時
に注入を終了した。注入の間、液面より採取した反応液か
らはテトラゾは検出されなかった。この時点でのカップ
ラー基準のカップリング反応率は96.5%であった。
その後、反応系内にテトラゾが極わずかに認められるま
でテトラゾ水溶液のみを追加注入した結果、カップラー
基準のカップリング反応率は98.6%であった。なお、
テトラゾの検出はβ−ナフトールによる発色反応を用い
て行い、カップリング反応率は液体クロマトで分析して
得た未反応カップラー量から求めた。 以後、製造したスラリーを60℃迄加熱したのち、苛性ソ
ーダ水溶液を加えてpHを10.5に調製し、トール油
系ロジンソープを固形換算で31部添加後、塩酸水溶液
でpH6.5に調製し、8%硫酸アルミニウム水溶液7
0部を加えたのち、濾過、精製したウエットジスアゾ顔料
を90℃12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含むパ
ウダー顔料組成物(比較顔料7−4)を得た。
及び比較例7−1,7−2,7−3,7−4によって得
られたパウダー顔料をインキ化した。 ステンレス容器に60℃に加熱した平版インキ用ワニス
(東洋インキ製造株式会社製の変成ロジンフェノール樹
脂を含有するワニス)300部と100部のパウダー顔
料組成物を仕込み、高専断性ミキサーを使用してミルベ
ースを作成した。このミルベースを3本ロールを使用し
て練肉した。3本ロール上でベースインキに平版インキ
用ワニス(東洋インキ製造株式会社製の変成ロジンフェ
ノール樹脂)150部と芳香族を含有しないインキ用溶
剤10部を加え試験用インキを作成した。 上記の方法によって作成した各試験インキは透明性、分
散性と流動性を測定し、その結果を表7にまとめて示し
た。
ラインドゲージ上で展色しその際できた未分散顔料によ
る筋引きが3本以上出現する位置を2.5μmを1単位
として0から10段階で表す。
ド366.7部と5−アセトアセチルアミノ−2−ヒド
ロキシ安息香酸9.5部、アセトアセト−2−メトキシ
−4−カルバモイルアニリド10.0部を水酸化ナトリ
ウム120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.259
モル/lのカップラー水溶液を使用する以外は実施例7
と同様にカップリングを行った。以後、80℃迄加熱後ロ
ジン処理、濾過、精製したウエットジスアゾ顔料を90℃
12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含むパウダー顔
料組成物(本発明顔料8)を得た。
25.7部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.6
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸9.
5部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド19.
8部を使用する代わりにアセトアセト−o−トルイジド
366.7部と5−アセトアセチルアミノ−2−ヒドロ
キシ安息香酸9.5部、アセトアセト−2−メトキシ−
4−カルバモイルアニリド10.0部を使用した以外
は、比較例7−1と同様にして、カップリング反応を行
い、以後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製したウエ
ットジスアゾ顔料組成物を90℃12時間乾燥、粉砕し
てジスアゾ顔料を含むパウダー顔料(比較顔料8−1)
を得た。
54部を使用する代わりにアセトアセト−o−トルイジ
ド382部を使用した以外は、比較例7−2と同様にし
て、カップリング反応を行い、以後、80℃迄加熱後ロジ
ン処理、濾過、精製したウエットジスアゾ顔料組成物を9
0℃12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含むパウダ
ー顔料(比較顔料8−2)を得た。
25.7部と、3−アセトアセチルアミノ安息香酸3
5.4部を使用する代わりにアセトアセト−o−トルイ
ジド366.7部と5−アセトアセチルアミノ−2−ヒ
ドロキシ安息香酸19.0部を使用した以外は、比較例
7−3と同様にして、カップリング反応を行い、以後、8
0℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製したウエットジスア
ゾ顔料を90℃12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を
含むパウダー顔料組成物(比較顔料8−3)を得た。
25.7部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
35.2部を使用する代わりにアセトアセト−o−トル
イジド366.7部とアセトアセト−2−メトキシ−4
−カルバモイルアニリド20.0部を使用した以外は、
比較例7−4と同様にして、カップリング反応を行い、以
後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製したウエット
ジスアゾ顔料組成物を90℃12時間乾燥、粉砕してジ
スアゾ顔料を含むパウダー顔料(比較顔料8−4)を得
た。
例8及び比較例8−1,8−2,8−3,8−4より得
られたパウダー顔料をインキ化して評価した。調製した
各試験インキについて透明性と流動性を測定し、その結
果を表8にまとめて示した。
トキシ−4クロロアニリド515.9部と2−アセトア
セチルアミノ安息香酸11.1部、アセトアセト−2−
クロロ−4−カルバモイルアニリド12.7部を水酸化
ナトリウム120部を含む水溶液に溶解し、25℃、0.
259モル/lのカップラー水溶液を使用する以外は実
施例7と同様にカップリングを行った。以後、80℃迄加
熱後ロジン処理、濾過、精製したウエットジスアゾ顔料組
成物を90℃12時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含
むパウダー顔料(本発明顔料9)を得た。
25.7部と2−アセトアセチルアミノ安息香酸6.6
部、2−ヒドロキシ−5−アセトアセチル安息香酸9.
5部、アセトアセト−p−カルバモイルアニリド19.
8部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−ジメト
キシ−4クロロアニリド515.9部と2−アセトアセ
チルアミノ安息香酸11.1部、アセトアセト−2−ク
ロロ−4−カルバモイルアニリド12.7部を使用した
以外は、比較例7−1と同様にして、カップリング反応を
行い、以後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製したウ
エットジスアゾ顔料を90℃12時間乾燥、粉砕してジ
スアゾ顔料を含むパウダー顔料(比較顔料9−1)を得
た。
54部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−ジメ
トキシ−4クロロアニリド543部を使用した以外は、
比較例7−2と同様にして、カップリング反応を行い、以
後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製したウエット
ジスアゾ顔料組成物を90℃12時間乾燥、粉砕してジ
スアゾ顔料を含むパウダー顔料(比較顔料9−2)を得
た。
25.7部と、3−アセトアセチルアミノ安息香酸3
5.4部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−ジ
メトキシ−4クロロアニリド515.9部と2−アセト
アセチルアミノ安息香酸22.2部を使用した以外は、
比較例7−3と同様にして、カップリング反応を行い、以
後、80℃迄加熱後ロジン処理、濾過、精製したウエット
ジスアゾ顔料組成物を90℃12時間乾燥、粉砕してジ
スアゾ顔料を含むパウダー顔料(比較顔料9−3)を得
た。
25.7部とアセトアセト−p−カルバモイルアニリド
35.2部を使用する代わりにアセトアセト−2,5−
ジメトキシ−4クロロアニリド515.9部とアセトア
セト−2−クロロ−4−カルバモイルアニリド25.5
部をを使用した以外は、比較例7−4と同様にして、カッ
プリング反応を行い、以後、80℃迄加熱後ロジン処理、
濾過、精製したウエットジスアゾ顔料組成物を90℃1
2時間乾燥、粉砕してジスアゾ顔料を含むパウダー顔料
(比較顔料9−4)を得た。
9及び比較例9−1,9−2,9−3,9−4によって
得られたパウダー顔料をインキ化した。パウダー顔料2
0部、ニトロセルロースを含有するグラビアインキ用ビ
ヒクル60部、混合溶剤(トルエン:酢酸エチル:イソプ
ロピルアルコール=60:20:10)80部、アルミ
ナビーズ150部を容器に入れ、ペイントコンディショ
ナーで60分分散後、ポリアミド樹脂を含有するグラビ
アインキ用ビヒクル80部を加えて試験用インキを調整
した。上記方法によって調整した各試験用インキについ
て、透明性と流動性を測定し、その結果を表9にまとめて
示した。
はブルックフィールド型粘度計(B型粘度計)にて測定
する。測定値が低いものを流動性が良いと判定する。な
お、実施例で得られたパウダー顔料組成物のインキ化物
で測定した値を100%とした百分率で測定値を示し
た。
て試験インキをアセテート系フィルムに展色する。フィ
ルムの裏側に黒色紙を当て、黒色紙の見え方を観察する。
展色フィルムより、黒色紙が全く見えないものを不透明
と判断し、目視判定1とする。黒色紙を鮮明に見ることが
できる物を透明と判断し、目視判定10とする。
ップラー成分が実質的に反応系で析出しないように、か
つ、未反応テトラゾ成分が直ちに反応するように、酸性水
溶液中にカップラー水溶液とテトラゾ水溶液を同時に注
入してカップリング反応を行わせ、かつ一般式(1)の
非極性カップラー成分に加えて一般式(2)の非極性カ
ップラー成分および一般式(3)の極性カップラー成分
を併用することを特徴としている。このため、顔料の合
成反応において、一般式(2)の非極性カップラーと一
般式(3)の極性カップラー成分を含むジスアゾ化合物
と一般式(1)の非極性カップラー成分だけを含む対称
なジスアゾ化合物とを同時に生成させることができる。
すなわち、本発明によれば、一般式(3)のる極性カッ
プラー成分から成るジスアゾ化合物のみならず、一般式
(1)と一般式(2)のカップラー成分から成るジスア
ゾ化合物や、一般式(2)と一般式(3)のカップラー
成分から成るジスアゾ化合物の存在も可能となる。この
ようなジスアゾ化合物がジスアゾ顔料の結晶が作られる
条件下で結晶に吸着あるいは結晶内に取り込まれれると
考えられる。したがって、本発明のジスアゾ顔料は、流
動性、透明性、フラッシング性及びフラッシング排水着色
耐性の全てにおいて優れた特性となる。更に本発明のジ
スアゾ顔料組成物を含むインキ組成物は透明性と流動性
に於いて優れた印刷インキとなる。
Claims (8)
- 【請求項1】 カップラー成分を含むカップラー水溶液
と、ベンジジン類のテトラゾ成分を含むテトラゾ水溶液
とを、上記カップラー成分が反応系で実質的に析出しな
いように、かつ上記テトラゾ成分が直ちに反応するよう
に、酸性水溶液中に同時に注入してカップリング反応を
させるジスアゾ顔料の製造方法において、上記カップラ
ー成分として、一般式(1)で示されるカップラー成分
を主成分とし、一般式(2)で示されるカップラー成分
と一般式(3)で示されるカップラー成分を併用するこ
とを特徴とするジスアゾ顔料の製造方法。 一般式(1) CH3COCH2CONH-X (式中、Xはメチル基、メトキシ基および塩素原子から成
る群から選ばれる同一または異なる置換基を有していて
もよいフェニル基を表す。) 一般式(2) CH3COCH2CONH-Y (式中、Yはメチル基、メトキシ基、塩素原子、−CONR2
基、−SO2NR2基および−NHCOR基から成る群か
ら選ばれる同一または異なる置換基を有するフェニル基
であって、該フェニル基は−CONR2基、−SO2NR2
基または−NHCOR基の少なくとも1種で置換されて
いるフェニル基を表す。ただし、Rは同一でも互いに異
なっていても良く、水素原子、C1〜C4アルキル基(該
アルキル基は互いに結合して環を形成しても良い。)ま
たはC1〜C4アルキレンNR’2 基を表し、R’は水素
原子または互いに異なっていても良いC1〜C4アルキル
基(該アルキル基は互いに結合して環を形成しても良
い。)を表す。) 一般式(3) CH3COCH2CONH-Z (式中、Zはメチル基、メトキシ基、塩素原子、カルボン酸
基もしくはそのアルカリ金属塩、水酸基およびスルホン
酸基もしくはそのアルカリ金属塩から成る群から選ばれ
る同一または異なる置換基を有するフェニル基であっ
て、該フェニル基はカルボン酸基もしくはそのアルカリ
金属塩、水酸基またはスルホン酸基もしくはそのアルカ
リ金属塩の少なくとも1種で置換されているフェニル基
を表す。) - 【請求項2】 一般式(1)で示されるカップラー成分
に対する一般式(2)で示されるカップラー成分と一般
式(3)で示されるカップラー成分との合計が、モル比
で99〜70:1〜30であることを特徴とする請求項
1記載のジスアゾ顔料の製造方法。 - 【請求項3】 一般式(2)で示されるカップラー成分
と一般式(3)で示されるカップラー成分がモル比で
1:9〜9:1であることを特徴とする請求項1または
2記載のジスアゾ顔料の製造方法。 - 【請求項4】 カップラー水溶液とテトラゾ水溶液と
を、バッチ式攪拌槽内の酸性水溶液中にカップラー成分
の合計供給モル速度とテトラゾ成分の供給モル速度との
比が、200:80〜200:99となるように連続的
に注入してカップリング反応をさせることを特徴とする
請求項1ないし3いずれか記載のジスアゾ顔料の製造方
法。 - 【請求項5】 ジスアゾ顔料を水スラリーとし、水溶性
無機塩を添加することを特徴とする請求項1ないし4い
ずれか記載のジスアゾ顔料の製造方法。 - 【請求項6】 ロジン類あるいは印刷インキ用ビヒクル
でジスアゾ顔料を表面処理することを特徴とする請求項
1ないし5いずれか記載のジスアゾ顔料の製造方法。 - 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか記載の製造方
法により得られるジスアゾ顔料。 - 【請求項8】 請求項7記載のジスアゾ顔料と印刷イン
キ用ビヒクルとからなる印刷インキ組成物。
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