JP2001351407A - リフレクター可動型自動車用ヘッドランプ - Google Patents

リフレクター可動型自動車用ヘッドランプ

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JP2001351407A
JP2001351407A JP2000165437A JP2000165437A JP2001351407A JP 2001351407 A JP2001351407 A JP 2001351407A JP 2000165437 A JP2000165437 A JP 2000165437A JP 2000165437 A JP2000165437 A JP 2000165437A JP 2001351407 A JP2001351407 A JP 2001351407A
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aiming
reflector
nut member
screw
nut
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JP2000165437A
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Inventor
Katsutada Shirai
克忠 白井
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リフレクターの震動が防止され、エイミング
スクリューをスムーズに回動できるリフレクター可動型
自動車用ヘッドランプの提供。 【解決手段】 ナット部材130(140)をガイドす
るナット摺動ガイド230(240)をランプボディ1
0に設け、エイミング点P1,P2を構成するナット部
材130(140)とブラケット150a(150b)
との装着部に、ナット部材130(140)の進退に伴
って装着部に生ずる応力を解放する玉継手構造の応力解
放手段(玉部135,係合孔)を設けたリフレクター可
動型自動車用ヘッドランプであって、ナット摺動ガイド
230(240)をエイミングスクリュー30(40)
の側方にオフセットさせて設け、ナット部材本体131
(141)の側方にナット摺動ガイド230(240)
によって支持されるスライダー部137(147)を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源を装着したリ
フレクターがエイミング機構によってランプボディに対
し傾動可能に支持されたリフレクター可動型の自動車用
ヘッドランプに係わり、特に、エイミング機構構成部材
であるエイミングスクリューに螺合するエイミング点構
成部材であるナット部材がランプボディに形成したナッ
ト摺動ガイドによって支持された構造のリフレクター可
動型の自動車用ヘッドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリフレクター可動型の自動車用ヘ
ッドランプは、図15に示すように、光源を装着一体化
した合成樹脂製リフレクター2が合成樹脂製ランプボデ
ィ1の前面側において、1個の傾動支点である玉継ぎ手
と、2本のエイミングスクリューにそれぞれ螺合して軸
方向に進退可能な移動支点である2個のナット部材とか
ら構成されたエイミング機構によって支持されている。
【0003】即ち、エイミングスクリュー4は、ランプ
ボディ1に設けられたスクリュー挿通孔1aに回転可能
に支承されるとともに、ランプボディ1の前方に延出す
るエイミングスクリュー4のねじ部4aには、リフレク
ター2に延出形成されたブラケット2aに取着された合
成樹脂製ナット部材5が螺合している。そして、エイミ
ングスクリュー4を回動することで、ナット部材5がエ
イミングスクリュー4に沿って進退し、玉継手と他のエ
イミングスクリューに螺合するナット部材とを結ぶ傾動
軸周りにリフレクター2が傾動し、これによってランプ
の光軸を調整できる。
【0004】エイミングスクリュー4は金属製で、その
後端部には冠状歯車7が一体に形成されており、ドライ
バーDを使ってエイミングスクリュー4を回動操作でき
る。また、ランプボディ1の後方からスクリュー挿通孔
1aに挿通されたエイミングスクリュー4は、金属製の
プッシュオンフィクス8によって前後方向に弾性支持さ
れて位置決め固定されている。
【0005】また、エイミングスクリュー4を回転可能
に支承するスクリュー挿通孔1aには、シール材である
Oリング9が介装されて、エイミングスクリュー4の回
転支承部における防水がとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の構造
のエイミング機構を備えたヘッドランプでは、スクリュ
ー挿通孔に片持ち支持されたエイミングスクリューの先
端部にリフレクターの重量が作用し、エイミングスクリ
ューがスクリュー挿通孔に対し揺動してリフレクターが
震動するおそれがある。そこで、金属製のプッシュオン
フィクスによって、エイミングスクリューをスクリュー
挿通孔の周縁部に強く圧接保持するようにして、エイミ
ングスクリューの揺動(リフレクターの震動)を防止し
ている。
【0007】しかし、プッシュオンフィクスによるエイ
ミングスクリューの挟持力を高めると、エイミングスク
リューの回動性が損なわれてエイミング操作しにくいと
いう問題があった。
【0008】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的は、リフレクターの震動が防止さ
れるとともに、エイミングスクリューのスムーズな回動
が確保できるリフレクター可動型自動車用ヘッドランプ
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、請求項1に係るリフレクター可動型自動
車用ヘッドランプにおいては、容器状のランプボディ
と、灯室を画成するべく前記ランプボディの前面開口部
に組み付けられた前面レンズと、前記灯室に収容され
た、光源を装着したリフレクターと、前記ランプボディ
とリフレクター間に介装されて、前記リフレクターをラ
ンプボディに対し傾動可能に支持するエイミング機構と
を備え、前記エイミング機構は、前記リフレクターの傾
動支点を構成するエイミング支点と、前記ランプボディ
に設けられたスクリュー挿通孔に回転可能に支承されて
前方に延出するエイミングスクリューと、前記リフレク
ターに延出形成されたブラケットに装着されるととも
に、前記エイミングスクリューに螺合し、エイミングス
クリューの回動に連係して前後進退する合成樹脂製ナッ
ト部材とから構成され、前記ランプボディには、前記ナ
ット部材を担持しかつ前後方向摺動可能に支持するナッ
ト摺動ガイドが一体に延出形成され、エイミング点を構
成する前記ナット部材と前記ブラケットとの装着部に
は、ナット部材の進退に伴って前記装着部に生ずる応力
を解放する玉継手構造の応力解放手段が設けられたリフ
レクター可動型自動車用ヘッドランプであって、前記ナ
ット摺動ガイドを、前記エイミングスクリュー配設位置
の側方にオフセットした位置に設けるとともに、前記ナ
ット部材を、前記ブラケットとの装着部の形成された、
前記エイミングスクリューに螺合するナット部材本体の
側方に、前記ナット摺動ガイドによって支持されるスラ
イダー部を一体に形成するように構成した。 (作用)ランプボディに一体形成されたナット摺動ガイ
ドが、エイミングスクリューに螺合するナット部材(に
作用するリフレクターの重量)を担持するので、エイミ
ングスクリューにはリフレクターの重量による曲げモー
メントが作用しない。このため、エイミングスクリュー
のスクリュー挿通孔に対する揺動、即ちリフレクターの
震動が抑制されるので、プッシュオンフィックス等によ
るエイミングスクリューの回転支承部における挟持力を
従来よりも弱めて、エイミングスクリューのスムーズな
回動を確保できる。また、ナット部材の進退に伴ってリ
フレクターがランプボディに対し傾動する際や、光源の
発熱に起因してリフレクターが熱膨張する際等に、ナッ
ト部材とブラケットとの装着部(エイミングスクリュー
とリフレクター間)に発生しようとする応力は、ナット
部材とブラケットとの装着部に設けられた玉継手構造の
応力解放手段によって解放される。また、エイミングス
クリューの回動に伴って前後方向に進退するナット部材
は、ナット摺動ガイドによって、エイミングスクリュー
に沿った方向にガイドされるので、ナット部材とエイミ
ングスクリューとの螺合部の摩擦トルクが一定に保持さ
れる。また、ナット摺動ガイドをエイミングスクリュー
配設位置の側方にオフセットした位置(であるランプボ
ディとリフレクター間の広いスペース位置)に配設する
ことで、傾動するリフレクターとナット摺動ガイドとの
干渉を回避できる。請求項2においては、請求項1に記
載のリフレクター可動型自動車用ヘッドランプにおい
て、前記エイミングスクリューを、前記エイミング支点
と上下方向に離間する位置に配設された上下エイミング
スクリューと、前記エイミング支点と左右方向に離間す
る位置に配設された左右エイミングスクリューとから構
成し、前記上下エイミングスクリュー螺合するナット部
材に対応するナット摺動ガイドを、前記上下エイミング
スクリューの左右にオフセットしたランプボディ壁面に
近い側に、前記左右エイミングスクリューに螺合するナ
ット部材に対応するナット摺動ガイドを、前記左右エイ
ミングスクリューの上下にオフセットしたランプボディ
壁面に近い側に、それぞれ形成するようにした。 (作用)上下エイミングスクリューの回動によりナット
部材が上下エイミングスクリューに沿って進退し、リフ
レクターがエイミング支点と左右エイミングスクリュー
に螺合するナット部材・ブラケット間装着部(上下エイ
ミング点)とを通る水平傾動軸周りに傾動する。左右エ
イミングスクリューの回動によりナット部材が左右エイ
ミングスクリューに沿って進退し、リフレクターがエイ
ミング支点と上下エイミングスクリューに螺合するナッ
ト部材・ブラケット間装着部(左右エイミング点)を通
る垂直傾動軸周りに傾動する。主に、左右エイミング点
に対応するナット摺動ガイドが、リフレクターの重量を
担持するとともに、リフレクターの上下方向の震動を抑
制する。また、上下エイミング点に対応するナット摺動
ガイドが、リフレクターの左右方向の震動を抑制する。
請求項3においては、請求項1または2に記載のリフレ
クター可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記ナッ
ト部材と前記ブラケットとの装着部を、前記ナット部材
本体の前記エイミング支点側にオフセットして設け、前
記スライダー部(摺動ガイド)を、前記リフレクターの
外側であって、前記ナット部材本体に対して前記装着部
と直交する位置に設けるようにした。 (作用)リフレクター(背面壁)の近傍位置となるナッ
ト部材・ブラケット間装着部(エイミング点)位置から
リフレクターの外側に離間した位置にエイミングスクリ
ューを配設できるので、傾動するリフレクターとエイミ
ングスクリューとの干渉を回避できる。また、ランプボ
ディが矩形状の場合には、ランプボディの壁面近傍にナ
ット摺動ガイドが位置するため、ナット摺動ガイドを形
成(成形)しやすい。請求項4においては、請求項1〜
3のいずれかに記載のリフレクター可動型自動車用ヘッ
ドランプにおいて、前記ブラケットと前記ナット部材と
の装着部を、前記ナット部材の前記エイミング支点に臨
む側面に突設した玉部側の係合突起と、前記ブラケット
に設けられた、前記係合突起が係合する玉受部側の係合
孔で構成し、前記係合突起と係合孔を、係合方向に相対
摺動可能で、前記エイミング支点と前記エイミングスク
リューを含む平面に沿って相対揺動可能で、かつ前記係
合孔の周方向に相対回動可能な玉継手構造の応力解放手
段で構成するようにした。 (作用)例えば、図13に示すように、エイミングスク
リュー30の回動に伴って、ナット部材130は、矢印
Aに示すように、スクリュー30に沿って前後進退(直
線運動)し、一方、リフレクター14(のブラケット1
50aの係合孔152)は、矢印Bに示すように、エイ
ミング支点P(垂直傾動軸Ly)周りに回転(傾動)す
る。このため、移動軌跡が異なる両者(直線運動をする
ナット部材130と回転運動をするブラケット150
a)間の係合部(係合突起135と係合孔152)であ
る装着部には、移動軌跡の差(ずれ)相当の応力が発生
することになる。しかし、ナット部材130のスクリュ
ー30に沿った前後進退動作に伴って、ナット部材13
0側の係合突起135とブラケット150a側の係合孔
152が係合方向(図13左右方向である係合孔152
延在方向)に相対摺動して、ナット部材130とブラケ
ット150a間の装着部における、エイミング支点Pを
通る水平傾動軸Lxに沿った方向のずれδに対応する引
張応力(圧縮応力)を解放する。また、係合突起135
と係合孔152が水平方向に相対揺動して、ナット部材
130とブラケット150a間の装着部における、係合
孔152の延在方向L2と係合突起135の突出方向L
3の角度ずれθに対応するトルクを解放する。即ち、リ
フレクタ14がエイミング支点Pを通る垂直傾動軸Ly
周りに傾動する際の、装着部に生じる応力を解放する。
また、係合突起135と係合孔152が係合孔152の
周方向に相対回動して、リフレクタ14がエイミング支
点Pを通る水平傾動軸Lx周りに傾動する際の、装着部
に生じる応力を解放する。また、光源の発熱が原因でリ
フレクタ14が熱膨張するするなどの場合にも、ナット
部材130とブラケット150a間の装着部には、リフ
レクタ14の変形に伴う応力が生じようとするが、係合
突起135と係合孔152から構成された玉継手構造の
応力解放手段によって、その応力が解放される。請求項
5においては、請求項4に記載のリフレクター可動型自
動車用ヘッドランプにおいて、前記ナット部材本体に、
エイミング点を構成する前記係合突起と同一形状の第2
の係合突起をナット部材本体を挟んで対称に設けるよう
にした。 (作用)エイミング点を構成する係合突起をナット部材
本体に対し対称に形成することで、上下エイミング点構
成用および左右エイミング点構成用として使用できる。
また、左右のヘッドランプそれぞれのエイミング機構に
おけるエイミング点構成用としても使用できる。請求項
6においては、請求項5に記載のリフレクター可動型自
動車用ヘッドランプにおいて、前記第2の係合突起を、
前記ナット摺動ガイドと平行に設けた補助ガイドで支持
するようにした。 (作用)補助ガイドが第2の係合突起を支持し、エイミ
ングスクリューのスクリュー挿通孔に対する揺動(リフ
レクターの震動)を確実に抑制する。請求項7において
は、請求項1〜6のいずれかに記載のリフレクター可動
型自動車用ヘッドランプにおいて、前記ナット摺動ガイ
ドには、前記エイミング点とエイミング支点を通るリフ
レクターの傾動軸に沿う方向を溝幅方向とし、前記エイ
ミングスクリューに臨む側が開口する幅広の蟻溝を形成
するとともに、前記スライダー部は、前記蟻溝に収容さ
れるプレート状の翼部と、前記蟻溝内壁面に圧接されて
前記翼部を蟻溝深さ方向に弾支する板ばね状弾性摺接部
とを備えた構成とした。 (作用)板ばね状弾性延出部が蟻溝(ナット摺動ガイ
ド)の壁面に圧接して、翼部(スライダー部)は蟻溝
(ナット摺動ガイド)内においてガタなく弾支されると
ともに、ナット部材のナット摺動ガイド(エイミングス
クリュー)に沿ったスムーズな摺動が確保される。請求
項8においては、請求項1〜7のいずれかに記載のリフ
レクター可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記リ
フレクターおよびエイミングスクリューを合成樹脂製と
し、前記エイミング支点を、リフレクター側またはラン
プボディ側のいずれか一方に突設された合成樹脂製の玉
部と、他方に形成された、前記玉部が係合可能な合成樹
脂製玉受け部とからなる玉継手により構成するようにし
た。 (作用)リフレクターおよびエイミングスクリューと、
エイミング支点を構成する玉部と玉受け部からなる玉継
手とを合成樹脂製とすることで、エイミング機構全体を
合成樹脂で構成できる。また、請求項4において、前記
係合孔を前記エイミングスクリューと平行な隔壁によっ
て2つの孔に画成し、一方、前記係合突起を二股状に分
割するとともに、前記二股部を前記隔壁に係合するよう
に前記二股状係合突起をそれぞれの孔に挿入して、係合
孔の内周面に係合突起を圧接状態に保持させるように構
成してもよい。このように構成することで、二股状係合
突起と係合孔側の隔壁は、係合突起を係合孔に挿入する
際のガイドとして作用する。また、係合孔に挿入された
係合突起は、係合孔の内周面に圧接状態に保持されて、
抜け止めされるとともに、ナット部材とブラケット間の
装着部のガタをなくすべく作用する。また、請求項4に
おいて、前記二股状係合突起の対応する外周面に、前記
係合孔の内周面にそれぞれ圧接されて、前記係合突起と
前記係合孔の相対揺動軸を構成する凸部を設けるように
構成してもよい。このようにすることで、係合孔の内周
面に圧接された一対の凸部を通る軸が、係合突起と係合
孔の相対揺動軸となって、係合突起と係合孔のスムーズ
な相対揺動が確保される。これにより、リフレクターが
スムーズに傾動し、スムーズなエイミングが可能とな
る。また、請求項1〜8のいずれかに記載のリフレクタ
ー可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記スクリュ
ー挿通孔を、ランプボディに一体に形成されランプボデ
ィを貫通して前方に延出する筒状部によって構成すると
ともに、前記筒状部の前方延出端部を、周方向に分割さ
れて半径方向に弾性変形可能で、先端に形成された掛止
部がエイミングスクリュー側の凹状係合部に係合してラ
ンプボディ後方から挿通したエイミングスクリューを後
方に抜け止めする複数の分割揺動片によって構成し、前
記エイミングスクリューを、前記スクリュー挿通孔によ
って支承される被支承部と、前記被支承部前方の雄ねじ
部と、前記被支承部後方の回動操作部とを備え、前記ス
クリュー挿通孔周縁部に圧接かつ摺接するスカート状の
弾性防水リブを一体に形成するように構成してもよい。
そして、このように構成することで、ランプボディの外
側からエイミングスクリューをスクリュー挿通孔に押し
込むと、筒状部の前方延出端部を構成する分割揺動片
が、被支承部に押されて半径方向外方に拡径するように
弾性変形して、被支承部が筒状部を貫通し、分割揺動片
の掛止部がエイミングスクリュー側の凹状係合部に係合
しかつスカート状弾性リブがスクリュー挿通孔周縁部に
当接することで、スクリュー挿通孔に対しエイミングス
クリューが軸方向に位置決め固定される。また、エイミ
ングスクリューの被支承部後端側に形成されたスカート
状の弾性防水リブは、スクリュー挿通孔の周縁部に圧接
かつ摺接し、ランプボディ後方側のスクリュー挿通孔周
縁部とエイミングスクリュー被支承部間への水の侵入を
阻止するとともに、エイミングスクリューを前後方向に
弾性支持する。また防水リブおよびランプボディはいず
れも合成樹脂製で、防水リブとスクリュー挿通孔周縁部
間の摺接部では両者の滑動が確保されて、エイミングス
クリューの回動を妨げるものでもない。また、合成樹脂
製防水リブは、ゴム製のOリングに比べ、水によって劣
化しにくい。この結果、エイミングスクリューに一体に
形成されてスクリュー挿通孔の周縁部に圧接かつ摺接す
るスカート状の弾性防水リブによって、エイミングスク
リューは回転支承部において前後方向にガタなく弾性支
持されるとともに、エイミングスクリューの回転支承部
における防水が確保されるので、エイミングスクリュー
の回転支承部にプッシュオンフィックス等の弾性部材や
Oリングなどのシール部材を介装する必要がなくなり、
それだけエイミング機構を構成する部品点数が減って、
エイミング機構の構成が簡潔となるとともに、エイミン
グ機構の組み付け作業も簡単となる。また、合成樹脂製
防水リブは、長期使用しても水による劣化はなく、エイ
ミングスクリューの回転支承部における長期にわたる弾
性支持と防水が保証される。また、エイミングスクリュ
ーの被支承部に、スクリュー挿通孔の内周面に摺接する
円環状の第2の弾性防水リブを一体に形成するように構
成してもよい。そして、このように構成することで、エ
イミングスクリューの被支承部に形成されてスクリュー
挿通孔の内周面に摺接する第2の円環状の弾性防水リブ
は、スクリュー挿通孔内周面に圧接状態に保持されて、
エイミングスクリューの回転支承部における防水を確保
する。また、合成樹脂製防水リブは弾性(可撓性)をも
つことから、エイミングスクリューの被支承部を筒状部
(スクリュー挿通孔)に挿入する際には、第2の防水リ
ブが弾性変形して、エイミングスクリューのスクリュー
挿通孔への組付けを妨げず、また第2の防水リブとスク
リュー挿通孔内周面間の摺接部が、エイミングスクリュ
ーの回動を妨げるものでもない。また、合成樹脂製の第
2の防水リブは、ゴム製のOリングに比べ水によって劣
化しにくい。この結果、エイミングスクリューの回転支
承部は、ランプボディ外側のスクリュー挿通孔周縁部に
おける弾性防水リブによる防水手段と、スクリュー挿通
孔内部における第2の弾性防水リブによる防水手段の2
カ所によって防水がとられているので、それだけエイミ
ングスクリューの回転支承部における防水を確実なもの
とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、実
施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図13は本発明の第1の実施例を示
し、図1は本発明の第1の実施例であるリフレクター可
動型の自動車用ヘッドランプの正面図、図2は同ヘッド
ランプの水平断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面
図)、図3は同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線
III−IIIに沿う断面図)、図4はランプボディ,リフレ
クタおよびエイミング機構の分解斜視図、図5はエイミ
ングスクリューの拡大側面図、図6はエイミングスクリ
ューの回転支承部の拡大縦断面図、図7はエイミングス
クリューの回転支承部を構成する筒状部を示し、(a)
は同筒状部の拡大側面図、(b)は同筒状部の拡大正面
図、(c)は同筒状部の拡大斜視図、(d)は同筒状部
の拡大縦断面図、図8はナット部材とナット係合孔の斜
視図、図9はナット部材の縦断面図、図10はブラケッ
トとナット部材の装着部の断面図(図2に示す線X−X
に沿う断面図)、図11はブラケットとナット部材の装
着部の断面図(図3に示す線XI−XIに沿う断面図)、図
12はナット係合孔の断面図(図10に示す線XII−XII
に沿う断面図)、図13はナット部材とナット係合孔間
の応力解放作用を説明する説明図である。
【0012】これらの図において、符号10は、ポリプ
ロピレン樹脂製の容器状ランプボディで、ランプボディ
10の前面開口部には前面レンズ12が組み付けられて
灯室Sが画成されている。灯室S内には、光源であるバ
ルブ18を装着一体化したリフレクター14が、エイミ
ング機構Eによって傾動可能に設けられている。符号1
3は、リフレクター14と前面レンズ12間に配置され
て、リフレクター14とランプボディ10間の隙間を隠
すとともに、灯室S内全体を鏡面色に見せるエクステン
ションリフレクターである。
【0013】エイミング機構Eは、ランプボディ10と
リフレクター14間に介装されたエイミング支点Pを構
成する玉継手20と、ランプボディ10に設けられたス
クリュー挿通孔10a,10bにそれぞれ回転可能に支
承された一対のエイミングスクリュー30,40と、リ
フレクター14の背面側に突出するブラケット150
a,150bにそれぞれ取着されるとともに、エイミン
グスクリュー30,40のねじ部32,42にそれぞれ
螺合してエイミング点P1,P2を構成する一対のナッ
ト部材130,140と、を備えて構成されている。
【0014】符号22は、リフレクター14の背面に突
設されたブラケット150cに装着された合成樹脂製の
第1の玉部材で、ランプボディ10の内側に一体に形成
された玉受け部24に、この玉部材22の玉部23が支
承されて、玉継手20が構成されている。玉受部24は
円筒形状で、円筒部の先端側には周方向等間隔に縦スリ
ットが設けられて、玉部23の玉受部24への装脱着が
できる。
【0015】符号230(240)は、ランプボディ1
0に一体形成された蟻溝構造のナット摺動ガイドで、エ
イミングスクリュー30(40)に螺合するナット部材
130(140)は、この摺動ガイド230(240)
に担持かつガイドされて、前後方向に進退動作できる。
【0016】そして、エイミングスクリュー30を回動
すると、ナット部材130(とブラケット150a間の
装着部である左右エイミング点P1)がエイミングスク
リューのねじ部32に沿って進退し、エイミング支点P
(玉継手20)とナット部材140(とブラケット15
0b間の装着部である上下エイミング点P2)を結ぶ垂
直傾動軸Ly周りにリフレクター14が傾動する。ま
た、エイミングスクリュー40を回動すると、ナット部
材140(とブラケット150b間の装着部である上下
エイミング点P2)がエイミングスクリューのねじ部4
2に沿って進退し、エイミング支点P(玉継手20)と
ナット部材130(とブラケット150a間の装着部で
ある左右エイミング点P1)を結ぶ傾動軸Lx周りにリ
フレクター14が傾動する。即ち、エイミングスクリュ
ー30は、ランプの光軸を傾動軸Ly周りに傾動調整す
る左右エイミングスクリューを構成し、エイミングスク
リュー40は、ランプの光軸を水平傾動軸Lx周りに傾
動調整する上下エイミングスクリューを構成している。
【0017】次に、エイミング機構Eを構成する各部材
について、詳細に説明する。
【0018】スクリュー挿通孔10a,10bは、図
6,7に示すように、ランプボディ10に一体に形成さ
れて前後方向に延出する円筒形状の筒状部50によって
構成されている。筒状部50の前方延出端部50Aに
は、軸方向に沿って延びるスリット52が周方向等分6
カ所に設けられて、スリット52で挟まれた分割揺動片
である6個の分割側壁53がそれぞれ半径方向に揺動で
きるように構成され、各分割側壁53の先端部内側に
は、半径方向内側に突出する掛止部54が形成されてい
る。
【0019】また、筒状部50の後方延出部50Bの延
出量は、図6に示すように、ランプボディ10に沿って
配設したエイミングスクリュー回動操作用のドライバD
の先端部を担持できる大きさに形成されている。また、
ドライバDの先端部が当接する後方延出部50Bの上側
面には、平坦面51が形成されており、ドライバDを回
動する際に、ドライバDの先端部が筒状部50外周面に
沿って滑動しないようになっている。
【0020】一方、エイミングスクリュー30(40)
は、図5,6に示すように、雄ねじ部32(42)の形
成された前端側のスクリュー本体31(41)は勿論の
こと、後端の冠状歯車部35(45)を含む全体が、例
えばポリアセタール樹脂等の合成樹脂で構成されてい
る。
【0021】符号34(44)は、エイミングスクリュ
ー30(40)のうち、筒状部50によって支承される
部位、即ち被支承部で、この被支承部34(44)の後
端側には、筒状部50の後方延出部の端面50bに当接
する冠状歯車部35(45)が一体に形成されており、
被支承部34(44)の前端寄りには、筒状部50の前
方延出部50Aの掛止部54に係合する凹状係合部であ
る係合溝36(46)が周設されている。そして、この
エイミングスクリュー30(40)における歯車部35
(45)の付根側が筒状部50の後端面50bに当接
し、かつ係合溝36(46)前端側の段差部36a(4
6a)が筒状部50の前端面50aに係合することで、
エイミングスクリュー30(40)はスクリュー挿通孔
10a(10b)に対し軸方向に位置決め固定される。
【0022】冠状歯車部35(45)の歯35a(45
a)は、前方(ランプボディ10に臨む側)に設けられ
ており、図6に示すように、ランプボディ10に沿って
配設したエイミングスクリュー回動操作用のドライバD
の先端部を筒状部50の平坦面51に当接させると、ド
ライバDの歯が冠状歯車部35(45)の歯35a(4
5a)にちょうど噛み合って、ドライバD側の回転力が
冠状歯車部35(45)側に伝達されるようになってい
る。
【0023】また、エイミングスクリュー30(40)
の後端部(冠状歯車部35(45)の後方)には、外形
が断面正六角形で、端面に角溝37a(47a)の設け
られた回動操作部37(47)が一体に形成されてお
り、ドライバDに代えて、スパナなどの工具を使ってエ
イミングスクリュー30(40)を回動操作することも
できる。
【0024】また、エイミングスクリュー30(40)
の冠状歯車部35(45)の付け根寄りには、筒状部5
0の後端面50bに摺接するスカート状の第1の弾性防
水リブ35b(45b)が設けられている。この第1の
弾性防水リブ35b(45b)は、筒状部50の後端面
50bに圧接状態に保持されて、エイミングスクリュー
30(40)の回転支承部における防水を確保するべく
作用する。
【0025】また、この第1の弾性防水リブ35b(4
5b)の圧接力は、エイミングスクリュー30(40)
を軸方向に弾性支持して、エイミングスクリュー30
(40)が回転支承部においてがたつかないように保持
する。
【0026】また、この合成樹脂製の第1の弾性防水リ
ブ35b(45b)は適度の弾性(可撓性)をもつとと
もに、合成樹脂製の筒状部50の後端面50bが平滑面
であることから、第1の防水リブ35b(45b)と筒
状後端面50b間の摺接部が、エイミングスクリュー3
0(40)の回動を妨げるものではない。
【0027】また、エイミングスクリューの被支承部3
4(44)には、筒状部50(スクリュー挿通孔10
a,(10b))の内周面に摺接する円環状の第2の弾
性防水リブ34a(44a)が一体に形成されている。
第2の防水リブ34a(44a)の外径は、スクリュー
挿通孔10a(10b)の内径よりわずかに大きく形成
されて、防水リブ34a(44a)の先端部が常にスク
リュー挿通孔10a(10b)の内周面に圧接されるよ
うになっている。
【0028】被支承部34(44)の外周面における弾
性防水リブ34a(44a)の両側には、防水リブ34
a(44a)に沿って延びる環状溝34b(44b)が
形成されて、エイミングスクリューの被支承部34(4
4)とスクリュー挿通孔10a(10b)間における隙
を拡げることなく、弾性防水リブ34a(44a)の半
径方向の突出量を大きくすることで、弾性防水リブ34
a(44a)の弾性(可撓性)が高められ、これによっ
て弾性防水リブ34a(44a)とスクリュー挿通孔1
0a(10b)内周面との間に適度の圧接力が作用する
ようになっている。
【0029】即ち、環状溝34b(44b)を設けない
と、弾性防水リブの突出量(半径方向高さ)がそれだけ小
さく、弾性(可撓性)が不十分なため、弾性防水リブと
スクリュー挿通孔内周面との間に過大な圧接力が作用
し、エイミングスクリューの回動トルクが大きくなっ
て、エイミングスクリューをスムーズに回動させたり、
エイミングスクリューをスムーズにスクリュー挿通孔に
挿着できないおそれがある。また、弾性防水リブ34a
(44a)の弾性(可撓性)を高めるには、被支承部3
4(44)とスクリュー挿通孔10a,(10b)間の
隙を拡げて防水リブの突出量を大きくすればよいが、こ
の隙が大きくなるに従って防水性が低下し、かつ回転支
承部におけるがたも大きくなるため、好ましいことでは
ない。
【0030】そこで、本実施例では、防水リブ34a
(44a)の付け根に沿って環状溝34b(44b)を
形成し、被支承部34(44)とスクリュー挿通孔10
a(10b)内周面間における隙を拡げることなく、即
ち防水性を低下させることなく、弾性防水リブ34a
(44a)の突出量を大きくして、弾性防水リブ34a
(44a)とスクリュー挿通孔10a(10b)内周面
間に生じる圧接力や摺動摩擦抵抗を軽減するようになっ
ている。したがって、エイミングスクリュー30(4
0)のスムーズな回動と、エイミングスクリュー30
(40)のスクリュー挿通孔10a(10b)へのスム
ーズな挿着が可能となっている。
【0031】また、防水リブ34a(44a)は、軸方
向に2カ所並設されており、防水リブ34a(44a)
とスクリュー挿通孔10a(10b)内周面間の円環状
の摺接部が2段となって、それだけエイミングスクリュ
ー30(40)の回転支承部における防水性が高められ
ている。
【0032】次に、エイミングスクリュー30,40を
ランプボディ10の筒状部50(スクリュー挿通孔10
a,10b)に組み付ける方法について説明する。
【0033】まず、エイミングスクリュー30(40)
をランプボディ10の後方側からスクリュー挿通孔10
a(10b)に押し込む。スクリュー挿通孔10a(1
0b)より孔径の小さい外径の雄ねじ部32(42)
は、スムーズにスクリュー挿通孔10a(10b)に挿
通される。スクリュー挿通孔10a(10b)の孔径よ
りわずかに小さい外径である被支承部34(44)の前
端部が、筒状部50の前方延出端部を構成する分割揺動
片(分割側壁)53の掛止部54に当たると、分割揺動
片53は、被支承部34(44)の前端部に押されて半
径方向外方に拡径するように弾性変形して、被支承部3
4(44)が前進する。そして、分割揺動片(分割側
壁)53の掛止部54がエイミングスクリュー(被支承
部)側の係合溝36(46)に係合し、かつ被支承部3
4(44)後端に設けられている弾性防水リブ35b
(45b)が筒状部後端面50bに当接(圧接)するこ
とで、スクリュー挿通孔10a(10b)に対しエイミ
ングスクリュー30(40)が軸方向に位置決め固定さ
れた状態となる。
【0034】次に、エイミングスクリュー30(40)
に螺合するナット部材130(140)と、ナット部材
130(140)を担持するとともに、摺動可能に支持
するナット摺動ガイド230(240)および補助ガイ
ド330(340)と、ナット部材130(140)が
装着されるブラケット150a,150b側の係合孔1
52のそれぞれの構造について、説明する。
【0035】ナット摺動ガイド230(240)は、図
1,4,10,11に示されるように、左右(上下)エ
イミングスクリュー30(40)の上方(側方)のラン
プボディ壁面近傍位置において前後に延びて、エイミン
グスクリュー30(40)に臨む側面が開口する幅広の
蟻溝232(242)を備えた矩形枠状に形成されてい
る。そして、ナット摺動ガイド230は、ランプボディ
10を正面視した右上に、ナット摺動ガイド240は、
ランプボディ10を正面視した左下にそれぞれ設けられ
ている。符号231(241)は、蟻溝232(24
2)の開口部を示す。
【0036】また、ナット摺動ガイド230(240)
は、ランプボディの壁面に一体に形成されて、ナット摺
動ガイドとしての強度が確保されている。また、エイミ
ングスクリュー30(40)の真横(真下)位置には、
エイミングスクリュー30(40)と平行となるよう
に、補助ガイドがランプボディの壁面に一体に形成され
ている。
【0037】一方、ナット部材130(140)は、図
1,4,8,9,10,11に示されるように、エイミ
ングスクリュー30(40)に螺合する雌ねじ部132
(142)が形成されたほぼ矩形ブロック状のナット部
材本体131(141)の側方に、翼型のスライダー部
137(147)が一体に形成されており、ナット部材
130(140)のエイミング支点Pに臨む側面には、
ブラケット150a(150b)側の係合孔152に係
合して、エイミングスクリュー30(40)に対しオフ
セットした左右エイミング点P1(上下エイミング点P
2)を構成する第1の係合突起135(145)が突出
形成されている。
【0038】また、第1の係合突起135(145)と
スライダー 部137(147)とは、ナット部材本体
131(141)に対し正面視して直交するように形成
されるとともに、ナット部材本体131(141)に
は、第1の係合突起135(145)と同一形状で、ナ
ット部材本体131(141)に対し対称となる第2の
係合突起135A(145A)が延出形成されている。
この第2の係合突起135A(145A)は、ランプボ
ディ10に形成されている前後に延びる補助ガイド33
0(440)と係合できる。
【0039】スライダー部137(147)の上面に
は、アーチ状に上方に湾曲して前後にのびる左右一対の
板ばね状弾性延出部138(148)が形成されてお
り、ナット摺動ガイド230(240)の蟻溝232
(242)の内壁面234(244)に板ばね状弾性延
出部138(148)が圧接して、スライダー部137
(147)はナット摺動ガイド230(240の蟻溝2
32(242))内において上下方向(左右方向)に弾
支されるとともに、ナット摺動ガイド230(240)
の延在方向(前後方向)にスライド可能となっている。
【0040】さらに、第2の係合突起135A(145
A)が補助ガイド330(340)と係合して、ナット
部材130(140)の前後摺動を補助している。
【0041】即ち、リフレクター14の重量は、エイミ
ング支点Pである玉継手20におい担持されることは勿
論であるが、ナット摺動ガイド230がナット部材13
0のスライダー部137を担持することで、リフレクタ
ー14の重量を支えるとともに、スライダー部137を
上下方向に位置決めし、エイミングスクリュー30の上
下方向の揺動(リフレクター14の上下方向の震動)を
抑制する。さらに、第2の係合突起135Aに係合する
補助ガイド330も、リフレクター14の重量の一部を
担持するとともに、エイミングスクリュー30の上下方
向の揺動を抑制する。
【0042】また、ナット摺動ガイド240は、ナット
部材140のスライダー部147を左右方向に位置決め
保持し、エイミングスクリュー40の左右方向の揺動
(リフレクター12の左右方向の震動)を抑制する。さ
らに、第2の係合突起145Aに係合する補助ガイド2
48も、エイミングスクリュー40の左右方向の揺動を
抑制する。なお、エイミング点Pを構成する玉継手20
と、ナット部材130の揺動ガイド230とがリフレク
ター14の重量を支持するため、リフレクター14の重
量がナット摺動ガイド240を介してナット部材140
(エイミングスクリュー40)に作用することはほとん
どない。
【0043】このように、リフレクター12は、上下左
右方向にがたつくことなく支持されて、エイミングスク
リュー30(40)の回動に連係してスムーズに傾動す
る。
【0044】また、係合突起135(145)の先端部
は、図8,9,10,11に示すように、外形がほぼ球
状に形成されるとともに、二股に分離されている。一
方、ブラケット150a(150b)に形成されている
係合孔152も、エイミングスクリューと平行に延びる
隔壁153によって、2つの孔154,154に分離画
成されている。そして、二股係合部136,136(1
46,146)がそれぞれの孔153,153に係合さ
れて、ブラケット150a(150b)とナット部材1
30(140)の装着部が構成されている。
【0045】また、二股係合部136、136(14
6,146)は、接近離反方向の可撓性をもち、二股係
合部136、136(146,146)の外周面には、
先端面が球面である対向した凸部136b,136b
(146b,146b)がそれぞれ突設されている。そ
して、対向した凸部136b,136b(146b,1
46b)間の距離H(図8参照)は、係合孔152の内
径D(図12参照)より僅かに大きく形成されて、係合
孔152(二つの孔154,154)に挿入された二股
係合部136、136(146,146)は接近する方
向に弾性変形し、その反力により凸部136b,136
b(146b,146b)が係合孔154,154の内
周面に圧接された状態に保持されるようになっている。
【0046】そして、この係合突起135(145)と
係合孔152は、係合孔152延在方向に沿って相対摺
動可能で、係合孔152に沿った方向に作用する引っ張
り力や圧縮力による応力を解放するべく作用する。
【0047】さらに、係合突起135(145)と係合
孔152は、凸部136b,136b(146b,14
6b)を通る軸L10(図10参照)周りに相対揺動可
能で、凸部136b,136b(146b,146b)
を通るL10軸周りに作用する応力を解放するべく作用
する。
【0048】また、二股係合部136、136(14
6,146)のそれぞれの対向面は、図8,12に示す
ように、断面台形状に形成され(それぞれの対向面の巾
方向外側寄りがテーパ形状に面取りされ)て、係合突起
135(係合部136)と係合孔152(154)とが
係合孔152(154)の周方向(図12矢印参照)に
相対回動できるように構成されており、これにより、係
合孔152(154)の周方向に作用する応力を解放す
るべく作用する。符号136a(146a)は面取り部
を示す。
【0049】即ち、例えば、図13に示すように、エイ
ミングスクリュー30の回動に伴って、ナット部材13
0は、矢印Aに示すように、スクリュー30に沿って前
後進退(直線運動)し、一方、リフレクター14(のブ
ラケット150aの係合孔152)は、矢印Bに示すよ
うに、エイミング支点P(垂直傾動軸Ly)周りに回転
(傾動)する。このため、移動軌跡が異なる両者(直線
運動をするナット部材130と回転運動をするブラケッ
ト150a)間の係合部(係合突起135と係合孔15
2)には、移動軌跡の差(ずれ)相当の応力が発生する
ことになる。
【0050】しかし、ナット部材130のスクリュー3
0に沿った前後進退動作に伴って、ナット部材130側
の係合突起135とブラケット150a側の係合孔15
2が係合方向(係合孔152延在方向)に相対摺動し
て、ナット部材130とブラケット150a間の装着部
における、エイミング支点Pを通る水平傾動軸Lxに沿
った方向のずれδに対応する引張応力(圧縮応力)を解
放する。
【0051】また、係合突起135と係合孔152が水
平方向に相対揺動(図10の軸L10周りに相対揺動)
して、ナット部材130とブラケット150a間の装着
部における、係合孔152の延在方向L2と係合突起1
35の突出方向L3の角度ずれθに対応するトルクを解
放する。即ち、リフレクター14がエイミング支点Pを
通る垂直傾動軸Ly周りに傾動する際の、装着部に生じ
る応力を解放する。
【0052】また、係合突起135と係合孔152が係
合孔152の周方向に相対回動して、リフレクター14
がエイミング支点Pを通る水平傾動軸Lx周りに傾動す
る際の、ナット部材130とブラケット150a間の装
着部に生じる応力を解放する。
【0053】また、光源の発熱が原因でリフレクター1
4が熱膨張するするなどの場合にも、ナット部材130
とブラケット150a間の装着部には、リフレクター1
4の変形に伴う応力が生じようとするが、玉部側の係合
突起135と玉受け部側の係合孔152から構成された
玉継手構造の応力解放手段によって、解放される。
【0054】また、二股係合部136,136(14
6,146)と係合孔152側の隔壁153は、係合突
起135(145)を係合孔152に挿入する際のガイ
ドとして作用するので、ナット部材130(140)を
ブラケット150a(150b)に装着する作業が簡単
となる。
【0055】また、ナット部材140とブラケット15
0b間の装着部においても、同様にして、玉部側の係合
突起145と玉受け部側の係合孔152から構成される
玉継手構造の応力解放手段によって、装着部に発生しよ
うとする応力が解放される。
【0056】また、図8,10,11における符号13
9(149)は、ナット部材本体131(141)とス
ライダー部137(147)間の連接部から係合突起1
35(145)と平行に延出する抜け止め防止フック
で、ブラケット150b(150c)側に突出形成され
た係止リブ156に係合することで、係合突起135
(145)の係合孔152からの逸脱を阻止する作用が
ある。
【0057】そして、係合孔152に挿入された係合突
起135(145)は、係合孔152の内周面に圧接状
態に保持されるとともに、フック139(149)が係
止リブ156と係合して、エイミング機構Eを介してリ
フレクター14を組み付ける作業が簡単となる。
【0058】即ち、先ず、エイミングスクリュー30,
40を組み付けたランプボディ10を上向きにしてお
く。次ぎに、ブラケット150cに玉部材22を取り付
け、ブラケット150a,150bの係合孔152にそ
れぞれナット部材130,140の係合突起135,1
45を係合する。このとき、フック139(149)が
係止リブ156に係合する。そして、ブラケット150
a,150b,150cを下向きにして、ランプボディ
10の上方からリフレクター14を下降させ、ナット部
材130,140をエイミングスクリュー30,40の
先端に位置合わせする。そして、エイミングスクリュー
30,40を回動することで、ナット部材130,14
0をエイミングスクリュー30,40にそれぞれ螺合さ
せるとともに、スライダー部137(147)をナット
摺動ガイド230,240内に挿入し、さらに玉部材2
2の玉部23をリフレクター14に一体に形成されてい
る玉受け部24に圧入することで、リフレクター14を
エイミング機構Eを介してランプボディ10に一体化す
ることができる。
【0059】図14は、本発明の第2の実施例のヘッド
ランプの正面図である。
【0060】前記した第1の実施例では、エイミング支
点Pがリフレクター14の左隅上方に配置されたエイミ
ング機構を備えたヘッドランプについて説明したが、こ
の第2の実施例では、エイミング支点Pがリフレクター
14の左隅下方に配置されたエイミング機構を備えた構
造で、第1の実施例では、左右エイミング点P1に作用
するリフレクター14の重量を、ナット摺動ガイド23
0で上方から吊り下げる形態で担持するのに対し、この
第2の実施例では、左右エイミング点P1に作用するリ
フレクター14の重量を、ナット摺動ガイド230で下
方から持ち上げる形態で担持するように構成されてい
る。
【0061】その他は、前記第1の実施例と同一である
ため、同一の符号を付すことで、その重複した説明は、
省略する。
【0062】なお、前記した2つの実施例では、ランプ
ボディ10はポリプロピレン樹脂で構成され、エイミン
グスクリュー30,40は、適度な弾力があり、耐摩耗
性に優れ、しかもポリプロピレン樹脂との摺動性のよい
ポリアセタール樹脂で構成されているが、ポリアセター
ル樹脂に代えて、ナイロン樹脂で構成してもよい。
【0063】また、前記した実施例では、エイミングス
クリュー30,40が合成樹脂製として説明されている
が、エイミングスクリュー30,40を従来公知の金属
製とし、プッシュオンフィックスによるエイミングスク
リュー30,40の挟持力を弱めて、エイミングスクリ
ュー30,40の回動操作性を高めた構造であってもよ
い。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係るリフレクター可動型自動車用ヘッドランプによ
れば、エイミング機構構成部材であるナット部材がナッ
ト摺動ガイドでガイドされて、リフレクターの震動が抑
制されるので、エイミングスクリューの回転支承部にお
ける挟持力を適切にすることで、エイミングスクリュー
のスムーズで軽快な回動操作が可能となる。また、ナッ
ト摺動ガイドをエイミングスクリュー配設位置の側方に
オフセットさせて、リフレクターとの干渉を回避できる
ので、エイミング機構のレイアウト上の問題もない。。
請求項2によれば、左右エイミング点に対応するナット
摺動ガイドがリフレクターの重量を担持するとともに、
リフレクターの上下方向の震動を抑制し、上下エイミン
グ点に対応するナット摺動ガイドがリフレクターの左右
方向の震動を抑制するので、リフレクターの震動が効果
的に抑制されて、適正な配光が得られるとともに、エイ
ミングスクリューの軽快な回動によりスムーズなエイミ
ングが可能となる。また、ナット摺動ガイドをランプボ
ディの壁面に沿って形成することで、耐久性に優れたナ
ット摺動ガイドを構成できる。請求項3によれば、エイ
ミング点をエイミングスクリューに対しオフセットさせ
ることで、リフレクターとエイミングスクリューとの干
渉を回避できるので、エイミングスクリュー配設位置の
レイアウトの自由度が広がる。また、矩形状のランプボ
ディの場合には、ランプボディの壁面近傍にナット摺動
ガイドが位置する形態となって、ナット摺動ガイドの形
成(成形)が容易となる。請求項4によれば、エイミン
グスクリューの回動の際や、光源の発熱に起因してリフ
レクターが熱膨張する際に、ナット部材とブラケット間
の装着部(エイミングスクリューとリフレクター間)に
応力が全く生じないので、適正なエイミングが可能とな
る。請求項5によれば、ナット部材を上下エイミング点
構成用および左右エイミング点構成用として使用でき、
さらに、左右のヘッドランプそれぞれのエイミング機構
におけるエイミング点構成用としても使用できるので、
非常に便利である。請求項6によれば、ナット部材がナ
ット摺動ガイドに加えて補助ガイドによっても支持され
るので、リフレクターの震動がさらに抑制されて、より
適正なエイミングが確保される。請求項7によれば、リ
フレクターががたなく支持されるとともに、ナット部材
がナット摺動ガイド(エイミングスクリュー)に沿って
スムーズに摺動するので、適正なエイミングが確保され
る。請求項8によれば、リフレクターおよびエイミング
機構全体を合成樹脂で構成することで、ヘッドランプの
軽量化を達成でき、ひいては光源を除くヘッドランプ全
体を合成樹脂で構成することで、さらなるヘッドランプ
の軽量化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である自動車用ヘッドラ
ンプの正面図である。
【図2】同ヘッドランプの水平断面図(図1に示す線II
−IIに沿う断面図)である。
【図3】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線III
−IIIに沿う断面図)である。
【図4】ランプボディ,リフレクタおよびエイミング機
構の分解斜視図である。
【図5】エイミングスクリューの拡大側面図である。
【図6】エイミングスクリューの回転支承部の拡大縦断
面図である。
【図7】エイミングスクリューの回転支承部を構成する
筒状部を示し、(a)は同筒状部の拡大側面図、(b)
は同筒状部の拡大正面図、(c)は同筒状部の拡大斜視
図、(d)は同筒状部の拡大縦断面図である。
【図8】ナット部材とナット係合孔の斜視図である。
【図9】ナット部材の縦断面図である。
【図10】ブラケットとナット部材の装着部の断面図
(図2に示す線X−Xに沿う断面図)である。
【図11】ブラケットとナット部材の装着部の断面図
(図3に示す線XI−XIに沿う断面図)である。
【図12】ナット係合孔の断面図(図10に示す線XII
−XIIに沿う断面図)である。
【図13】ナット部材とナット係合孔間の応力解放作用
を説明する説明図である。
【図14】本発明の第2の実施例である自動車用ヘッド
ランプの正面図である。
【図15】従来のエイミングスクリューの回転支承部周
辺の断面図である。
【符号の説明】
10 ランプボディ 10a、10b スクリュー挿通孔 12 前面レンズ 14 リフレクター 18 光源であるバルブ 20 エイミング支点を構成する玉継手 23 エイミング支点を構成する玉部 24 エイミング支点を構成する玉受け部 30 左右エイミングスクリュー 40 上下エイミングスクリュー 32、42 雄ねじ部 34、44 エイミングスクリューのスクリュー挿通孔
による被支承部 34a、44a 円環状の第2の弾性防水リブ 35a、45a スカート状の第1の弾性防水リブ 36、46 凹状係合部である係合溝 50 エイミングスクリュー回転支承部を構成する筒状
部 50A 筒状部の前方延出部 50a 筒状部前端面 130、140 ナット部材 131、141 ナット部材本体 132、142 雌ねじ部 133、143 板ばね状弾性摺接部 135、145 応力解放手段を構成する玉部側の第1
の係合突起 135A、145A 第2の係合突起 136,146 二股状係合突起である二股係合部 137,147 スライダー部 138,148 板ばね状弾性延出部 139,149 抜け止め防止フック 150a、150b ブラケット 152 応力解放手段を構成する玉受部側の係合孔 153 隔壁 154 係合孔 230、240 ナット摺動ガイド 232,242 蟻溝 330,340 補助ガイド E エイミング機構 P エイミング支点 P1 左右エイミング支点 P2 上下エイミング支点 S 灯室 LX 水平傾動軸 LY 垂直傾動軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月11日(2001.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するために、請求項1に係るリフレクター可動型自動
車用ヘッドランプにおいては、容器状のランプボディ
と、灯室を画成するべく前記ランプボディの前面開口部
に組み付けられた前面レンズと、前記灯室に収容され
た、光源を装着したリフレクターと、前記ランプボディ
とリフレクター間に介装されて、前記リフレクターをラ
ンプボディに対し傾動可能に支持するエイミング機構と
を備え、前記エイミング機構は、前記リフレクターの傾
動支点を構成するエイミング支点と、前記ランプボディ
に設けられたスクリュー挿通孔に回転可能に支承されて
前方に延出するエイミングスクリューと、前記リフレク
ターに延出形成されたブラケットに装着されるととも
に、前記エイミングスクリューに螺合し、エイミングス
クリューの回動に連係して前後進退する合成樹脂製ナッ
ト部材とから構成され、前記ランプボディには、前記ナ
ット部材を担持しかつ前後方向摺動可能に支持するナッ
ト摺動ガイドが一体に延出形成され、エイミング点を構
成する前記ナット部材と前記ブラケットとの装着部に
は、ナット部材の進退に伴って前記装着部に生ずる応力
を解放する玉継手構造の応力解放手段が設けられたリフ
レクター可動型自動車用ヘッドランプであって、前記ナ
ット摺動ガイドを、前記エイミングスクリュー配設位置
の側方にオフセットした位置に設けるとともに、前記ナ
ット部材を、前記ブラケットとの装着部の形成された、
前記エイミングスクリューに螺合するナット部材本体の
側方に、前記ナット摺動ガイドによって支持されるスラ
イダー部を一体に形成するように構成した。 (作用)ランプボディに一体形成されたナット摺動ガイ
ドが、エイミングスクリューに螺合するナット部材(に
作用するリフレクターの重量)を担持するので、エイミ
ングスクリューにはリフレクターの重量による曲げモー
メントが作用しない。このため、エイミングスクリュー
のスクリュー挿通孔に対する揺動、即ちリフレクターの
震動が抑制されるので、プッシュオンフィックス等によ
るエイミングスクリューの回転支承部における挟持力を
従来よりも弱めて、エイミングスクリューのスムーズな
回動を確保できる。また、ナット部材の進退に伴ってリ
フレクターがランプボディに対し傾動する際や、光源の
発熱に起因してリフレクターが熱膨張する際等に、ナッ
ト部材とブラケットとの装着部(エイミングスクリュー
とリフレクター間)に発生しようとする応力は、ナット
部材とブラケットとの装着部に設けられた玉継手構造の
応力解放手段によって解放される。また、エイミングス
クリューの回動に伴って前後方向に進退するナット部材
は、ナット摺動ガイドによって、エイミングスクリュー
に沿った方向にガイドされるので、ナット部材とエイミ
ングスクリューとの螺合部の摩擦トルクが一定に保持さ
れる。また、ナット摺動ガイドをエイミングスクリュー
配設位置の側方にオフセットした位置(であるランプボ
ディとリフレクター間の広いスペース位置)に配設する
ことで、傾動するリフレクターとナット摺動ガイドとの
干渉を回避できる。請求項2においては、請求項1に記
載のリフレクター可動型自動車用ヘッドランプにおい
て、前記エイミングスクリューを、前記エイミング支点
と上下方向に離間する位置に配設された上下エイミング
スクリューと、前記エイミング支点と左右方向に離間す
る位置に配設された左右エイミングスクリューとから構
成し、前記上下エイミングスクリュー螺合するナット
部材に対応するナット摺動ガイドを、前記上下エイミン
グスクリューの左右にオフセットしたランプボディ壁面
に近い側に、前記左右エイミングスクリューに螺合する
ナット部材に対応するナット摺動ガイドを、前記左右エ
イミングスクリューの上下にオフセットしたランプボデ
ィ壁面に近い側に、それぞれ形成するようにした。 (作用)上下エイミングスクリューの回動によりナット
部材が上下エイミングスクリューに沿って進退し、リフ
レクターがエイミング支点と左右エイミングスクリュー
に螺合するナット部材・ブラケット間装着部(左右エイ
ミング点)とを通る水平傾動軸周りに傾動する。左右エ
イミングスクリューの回動によりナット部材が左右エイ
ミングスクリューに沿って進退し、リフレクターがエイ
ミング支点と上下エイミングスクリューに螺合するナッ
ト部材・ブラケット間装着部(上下エイミング点)を通
る垂直傾動軸周りに傾動する。主に、左右エイミング点
に対応するナット摺動ガイドが、リフレクターの重量を
担持するとともに、リフレクターの上下方向の震動を抑
制する。また、上下エイミング点に対応するナット摺動
ガイドが、リフレクターの左右方向の震動を抑制する。
請求項3においては、請求項1または2に記載のリフレ
クター可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記ナッ
ト部材と前記ブラケットとの装着部を、前記ナット部材
本体の前記エイミング支点側にオフセットして設け、前
記スライダー部(摺動ガイド)を、前記リフレクターの
外側であって、前記ナット部材本体に対して前記装着部
と直交する位置に設けるようにした。 (作用)リフレクター(背面壁)の近傍位置となるナッ
ト部材・ブラケット間装着部(エイミング点)位置から
リフレクターの外側に離間した位置にエイミングスクリ
ューを配設できるので、傾動するリフレクターとエイミ
ングスクリューとの干渉を回避できる。また、ランプボ
ディが矩形状の場合には、ランプボディの壁面近傍にナ
ット摺動ガイドが位置するため、ナット摺動ガイドを形
成(成形)しやすい。請求項4においては、請求項1〜
3のいずれかに記載のリフレクター可動型自動車用ヘッ
ドランプにおいて、前記ブラケットと前記ナット部材と
の装着部を、前記ナット部材の前記エイミング支点に臨
む側面に突設した玉部側の係合突起と、前記ブラケット
に設けられた、前記係合突起が係合する玉受部側の係合
孔で構成し、前記係合突起と係合孔を、係合方向に相対
摺動可能で、前記エイミング支点と前記エイミングスク
リューを含む平面に沿って相対揺動可能で、かつ前記係
合孔の周方向に相対回動可能な玉継手構造の応力解放手
段で構成するようにした。 (作用)例えば、図13に示すように、エイミングスク
リュー30の回動に伴って、ナット部材130は、矢印
Aに示すように、スクリュー30に沿って前後進退(直
線運動)し、一方、リフレクター14(のブラケット1
50aの係合孔152)は、矢印Bに示すように、エイ
ミング支点P(垂直傾動軸Ly)周りに回転(傾動)す
る。このため、移動軌跡が異なる両者(直線運動をする
ナット部材130と回転運動をするブラケット150
a)間の係合部(係合突起135と係合孔152)であ
る装着部には、移動軌跡の差(ずれ)相当の応力が発生
することになる。しかし、ナット部材130のスクリュ
ー30に沿った前後進退動作に伴って、ナット部材13
0側の係合突起135とブラケット150a側の係合孔
152が係合方向(図13左右方向である係合孔152
延在方向)に相対摺動して、ナット部材130とブラケ
ット150a間の装着部における、エイミング支点Pを
通る水平傾動軸Lxに沿った方向のずれδに対応する引
張応力(圧縮応力)を解放する。また、係合突起135
と係合孔152が水平方向に相対揺動して、ナット部材
130とブラケット150a間の装着部における、係合
孔152の延在方向L2と係合突起135の突出方向L
3の角度ずれθに対応するトルクを解放する。即ち、リ
フレクタ14がエイミング支点Pを通る垂直傾動軸Ly
周りに傾動する際の、装着部に生じる応力を解放する。
また、係合突起135と係合孔152が係合孔152の
周方向に相対回動して、リフレクタ14がエイミング支
点Pを通る水平傾動軸Lx周りに傾動する際の、装着部
に生じる応力を解放する。また、光源の発熱が原因でリ
フレクタ14が熱膨張するするなどの場合にも、ナット
部材130とブラケット150a間の装着部には、リフ
レクタ14の変形に伴う応力が生じようとするが、係合
突起135と係合孔152から構成された玉継手構造の
応力解放手段によって、その応力が解放される。請求項
5においては、請求項4に記載のリフレクター可動型自
動車用ヘッドランプにおいて、前記ナット部材本体に、
エイミング点を構成する前記係合突起と同一形状の第2
の係合突起をナット部材本体を挟んで対称に設けるよう
にした。 (作用)エイミング点を構成する係合突起をナット部材
本体に対し対称に形成することで、上下エイミング点構
成用および左右エイミング点構成用として使用できる。
また、左右のヘッドランプそれぞれのエイミング機構に
おけるエイミング点構成用としても使用できる。請求項
6においては、請求項5に記載のリフレクター可動型自
動車用ヘッドランプにおいて、前記第2の係合突起を、
前記ナット摺動ガイドと平行に設けた補助ガイドで支持
するようにした。 (作用)補助ガイドが第2の係合突起を支持し、エイミ
ングスクリューのスクリュー挿通孔に対する揺動(リフ
レクターの震動)を確実に抑制する。請求項7において
は、請求項1〜6のいずれかに記載のリフレクター可動
型自動車用ヘッドランプにおいて、前記ナット摺動ガイ
ドには、前記エイミング点とエイミング支点を通るリフ
レクターの傾動軸に沿う方向を溝幅方向とし、前記エイ
ミングスクリューに臨む側が開口する幅広の蟻溝を形成
するとともに、前記スライダー部は、前記蟻溝に収容さ
れるプレート状の翼部と、前記蟻溝内壁面に圧接されて
前記翼部を蟻溝深さ方向に弾支する板ばね状弾性摺接部
とを備えた構成とした。 (作用)板ばね状弾性延出部が蟻溝(ナット摺動ガイ
ド)の壁面に圧接して、翼部(スライダー部)は蟻溝
(ナット摺動ガイド)内においてガタなく弾支されると
ともに、ナット部材のナット摺動ガイド(エイミングス
クリュー)に沿ったスムーズな摺動が確保される。請求
項8においては、請求項1〜7のいずれかに記載のリフ
レクター可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記リ
フレクターおよびエイミングスクリューを合成樹脂製と
し、前記エイミング支点を、リフレクター側またはラン
プボディ側のいずれか一方に突設された合成樹脂製の玉
部と、他方に形成された、前記玉部が係合可能な合成樹
脂製玉受け部とからなる玉継手により構成するようにし
た。 (作用)リフレクターおよびエイミングスクリューと、
エイミング支点を構成する玉部と玉受け部からなる玉継
手とを合成樹脂製とすることで、エイミング機構全体を
合成樹脂で構成できる。また、請求項4において、前記
係合孔を前記エイミングスクリューと平行な隔壁によっ
て2つの孔に画成し、一方、前記係合突起を二股状に分
割するとともに、前記二股部を前記隔壁に係合するよう
に前記二股状係合突起をそれぞれの孔に挿入して、係合
孔の内周面に係合突起を圧接状態に保持させるように構
成してもよい。このように構成することで、二股状係合
突起と係合孔側の隔壁は、係合突起を係合孔に挿入する
際のガイドとして作用する。また、係合孔に挿入された
係合突起は、係合孔の内周面に圧接状態に保持されて、
抜け止めされるとともに、ナット部材とブラケット間の
装着部のガタをなくすべく作用する。また、請求項4に
おいて、前記二股状係合突起の対応する外周面に、前記
係合孔の内周面にそれぞれ圧接されて、前記係合突起と
前記係合孔の相対揺動軸を構成する凸部を設けるように
構成してもよい。このようにすることで、係合孔の内周
面に圧接された一対の凸部を通る軸が、係合突起と係合
孔の相対揺動軸となって、係合突起と係合孔のスムーズ
な相対揺動が確保される。これにより、リフレクターが
スムーズに傾動し、スムーズなエイミングが可能とな
る。また、請求項1〜8のいずれかに記載のリフレクタ
ー可動型自動車用ヘッドランプにおいて、前記スクリュ
ー挿通孔を、ランプボディに一体に形成されランプボ
ディを貫通して前方に延出する筒状部によって構成する
とともに、前記筒状部の前方延出端部を、周方向に分割
されて半径方向に弾性変形可能で、先端に形成された掛
止部がエイミングスクリュー側の凹状係合部に係合して
ランプボディ後方から挿通したエイミングスクリューを
後方に抜け止めする複数の分割揺動片によって構成し、
前記エイミングスクリューを、前記スクリュー挿通孔に
よって支承される被支承部と、前記被支承部前方の雄ね
じ部と、前記被支承部後方の回動操作部とを備え、前記
スクリュー挿通孔周縁部に圧接かつ摺接するスカート状
の弾性防水リブを一体に形成するように構成してもよ
い。そして、このように構成することで、ランプボディ
の外側からエイミングスクリューをスクリュー挿通孔に
押し込むと、筒状部の前方延出端部を構成する分割揺動
片が、被支承部に押されて半径方向外方に拡径するよう
に弾性変形して、被支承部が筒状部を貫通し、分割揺動
片の掛止部がエイミングスクリュー側の凹状係合部に係
合しかつスカート状弾性リブがスクリュー挿通孔周縁部
に当接することで、スクリュー挿通孔に対しエイミング
スクリューが軸方向に位置決め固定される。また、エイ
ミングスクリューの被支承部後端側に形成されたスカー
ト状の弾性防水リブは、スクリュー挿通孔の周縁部に圧
接かつ摺接し、ランプボディ後方側のスクリュー挿通孔
周縁部とエイミングスクリュー被支承部間への水の侵入
を阻止するとともに、エイミングスクリューを前後方向
に弾性支持する。また防水リブおよびランプボディはい
ずれも合成樹脂製で、防水リブとスクリュー挿通孔周縁
部間の摺接部では両者の滑動が確保されて、エイミング
スクリューの回動を妨げるものでもない。また、合成樹
脂製防水リブは、ゴム製のOリングに比べ、水によって
劣化しにくい。この結果、エイミングスクリューに一体
に形成されてスクリュー挿通孔の周縁部に圧接かつ摺接
するスカート状の弾性防水リブによって、エイミングス
クリューは回転支承部において前後方向にガタなく弾性
支持されるとともに、エイミングスクリューの回転支承
部における防水が確保されるので、エイミングスクリュ
ーの回転支承部にプッシュオンフィックス等の弾性部材
やOリングなどのシール部材を介装する必要がなくな
り、それだけエイミング機構を構成する部品点数が減っ
て、エイミング機構の構成が簡潔となるとともに、エイ
ミング機構の組み付け作業も簡単となる。また、合成樹
脂製防水リブは、長期使用しても水による劣化はなく、
エイミングスクリューの回転支承部における長期にわた
る弾性支持と防水が保証される。また、エイミングスク
リューの被支承部に、スクリュー挿通孔の内周面に摺接
する円環状の第2の弾性防水リブを一体に形成するよう
に構成してもよい。そして、このように構成すること
で、エイミングスクリューの被支承部に形成されてスク
リュー挿通孔の内周面に摺接する第2の円環状の弾性防
水リブは、スクリュー挿通孔内周面に圧接状態に保持さ
れて、エイミングスクリューの回転支承部における防水
を確保する。また、合成樹脂製防水リブは弾性(可撓
性)をもつことから、エイミングスクリューの被支承部
を筒状部(スクリュー挿通孔)に挿入する際には、第2
の防水リブが弾性変形して、エイミングスクリューのス
クリュー挿通孔への組付けを妨げず、また第2の防水リ
ブとスクリュー挿通孔内周面間の摺接部が、エイミング
スクリューの回動を妨げるものでもない。また、合成樹
脂製の第2の防水リブは、ゴム製のOリングに比べ水に
よって劣化しにくい。この結果、エイミングスクリュー
の回転支承部は、ランプボディ外側のスクリュー挿通孔
周縁部における弾性防水リブによる防水手段と、スクリ
ュー挿通孔内部における第2の弾性防水リブによる防水
手段の2カ所によって防水がとられているので、それだ
けエイミングスクリューの回転支承部における防水を確
実なものとすることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】また、第1の係合突起135(145)と
スライダー 部137(147)とは、ナット部材本体
131(141)に対し正面視して直交するように形成
されるとともに、ナット部材本体131(141)に
は、第1の係合突起135(145)と同一形状で、ナ
ット部材本体131(141)に対し対称となる第2の
係合突起135A(145A)が延出形成されている。
この第2の係合突起135A(145A)は、ランプボ
ディ10に形成されている前後に延びる補助ガイド33
0(40)と係合できる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】スライダー部137(147)の上面に
は、アーチ状に上方に湾曲して前後にのびる左右一対の
板ばね状弾性延出部138(148)が形成されてお
り、ナット摺動ガイド230(240)の蟻溝232
(242)の内壁面234(244)に板ばね状弾性延
出部138(148)が圧接して、スライダー部137
(147)はナット摺動ガイド230(240の蟻溝
232(242)内において上下方向(左右方向)に弾
支されるとともに、ナット摺動ガイド230(240)
の延在方向(前後方向)にスライド可能となっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】また、係合突起135(145)の先端部
は、図8,9,10,11に示すように、外形がほぼ球
状に形成されるとともに、二股に分離されている。一
方、ブラケット150a(150b)に形成されている
係合孔152も、エイミングスクリューと平行に延びる
隔壁153によって、2つの孔154,154に分離画
成されている。そして、二股係合部136,136(1
46,146)がそれぞれの孔15,15に係合さ
れて、ブラケット150a(150b)とナット部材1
30(140)の装着部が構成されている。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器状のランプボディと、灯室を画成す
    るべく前記ランプボディの前面開口部に組み付けられた
    前面レンズと、前記灯室に収容された、光源を装着した
    リフレクターと、前記ランプボディとリフレクター間に
    介装されて、前記リフレクターをランプボディに対し傾
    動可能に支持するエイミング機構とを備え、 前記エイミング機構は、前記リフレクターの傾動支点を
    構成するエイミング支点と、前記ランプボディに設けら
    れたスクリュー挿通孔に回転可能に支承されて前方に延
    出するエイミングスクリューと、前記リフレクターに延
    出形成されたブラケットに装着されるとともに、前記エ
    イミングスクリューに螺合し、エイミングスクリューの
    回動に連係して前後進退するエイミング点構成部材であ
    る合成樹脂製ナット部材とから構成され、 前記ランプボディには、前記ナット部材を担持しかつ前
    後方向摺動可能に支持するナット摺動ガイドが一体に延
    出形成され、 エイミング点を構成する前記ナット部材と前記ブラケッ
    トとの装着部には、ナット部材の進退に伴って前記装着
    部に生ずる応力を解放する玉継手構造の応力解放手段が
    設けられたリフレクター可動型自動車用ヘッドランプで
    あって、 前記ナット摺動ガイドは、前記エイミングスクリュー配
    設位置の側方にオフセットした位置に設けられるととも
    に、 前記ナット部材は、前記ブラケットとの装着部の形成さ
    れた、前記エイミングスクリューに螺合するナット部材
    本体の側方に、前記ナット摺動ガイドによって支持され
    るスライダー部が一体に形成されたことを特徴とするリ
    フレクター可動型自動車用ヘッドランプ。
  2. 【請求項2】 前記エイミングスクリューは、前記エイ
    ミング支点と上下方向に離間する位置に配設された上下
    エイミングスクリューと、前記エイミング支点と左右方
    向に離間する位置に配設された左右エイミングスクリュ
    ーとから構成され、 前記上下エイミングスクリューに螺合するナット部材に
    対応するナット摺動ガイドは、前記上下エイミングスク
    リューの左右にオフセットしたランプボディ壁面に近い
    側に、前記左右エイミングスクリューに螺合するナット
    部材に対応するナット摺動ガイドは、前記左右エイミン
    グスクリューの上下にオフセットしたランプボディ壁面
    に近い側に、それぞれ形成されたことを特徴とする請求
    項1に記載のリフレクター可動型自動車用ヘッドラン
    プ。
  3. 【請求項3】 前記ナット部材と前記ブラケットとの装
    着部は、前記ナット部材本体の前記エイミング支点側に
    オフセットして設けられ、前記スライダー部(摺動ガイ
    ド)は、前記リフレクターの外側であって、前記ナット
    部材本体に対して前記装着部と直交する位置に設けられ
    たことを特徴とする請求項1または2に記載のリフレク
    ター可動型自動車用ヘッドランプ。
  4. 【請求項4】 前記ナット部材と前記ブラケットとの装
    着部は、前記ナット部材本体の前記エイミング支点に臨
    む側面に突設された玉部側の係合突起と、前記ブラケッ
    トに設けられた、前記係合突起が係合する玉受部側の係
    合孔で構成され、 前記係合突起と係合孔が、係合方向に相対摺動可能で、
    前記エイミング支点と前記エイミングスクリューを含む
    平面に沿って相対揺動可能で、かつ前記係合孔の周方向
    に相対回動可能に構成されて、前記玉継手構造の応力解
    放手段が構成されたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載のリフレクター可動型自動車用ヘッドラン
    プ。
  5. 【請求項5】 前記ナット部材本体には、エイミング点
    を構成する前記係合突起と同一形状の第2の係合突起が
    ナット部材本体を挟んで対称に設けられたことを特徴と
    する請求項4に記載のリフレクター可動型自動車用ヘッ
    ドランプ。
  6. 【請求項6】 前記第2の係合突起は、前記ナット摺動
    ガイドと平行に設けられた補助ガイドに支持されたこと
    を特徴とする請求項5に記載のリフレクター可動型自動
    車用ヘッドランプ。
  7. 【請求項7】 前記ナット摺動ガイドには、前記エイミ
    ング点とエイミング支点を通るリフレクターの傾動軸に
    沿う方向を溝幅方向とし、前記エイミングスクリューに
    臨む側が開口する幅広の蟻溝が形成されるとともに、前
    記スライダー部は、前記蟻溝に収容されるプレート状の
    翼部と、前記蟻溝内壁面に圧接されて前記翼部を蟻溝深
    さ方向に弾支する板ばね状弾性摺接部とを備えたことを
    特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のリフレクタ
    ー可動型自動車用ヘッドランプ。
  8. 【請求項8】 前記リフレクタおよびエイミングスクリ
    ューは合成樹脂製で、前記エイミング支点は、リフレク
    ター側またはランプボディ側のいずれか一方に突設され
    た合成樹脂製の玉部と、他方に形成された、前記玉部が
    係合可能な合成樹脂製玉受け部とからなる玉継手により
    構成されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに
    記載のリフレクター可動型自動車用ヘッドランプ。
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