JPH0836905A - 自動車用前照灯 - Google Patents

自動車用前照灯

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JPH0836905A
JPH0836905A JP7093250A JP9325095A JPH0836905A JP H0836905 A JPH0836905 A JP H0836905A JP 7093250 A JP7093250 A JP 7093250A JP 9325095 A JP9325095 A JP 9325095A JP H0836905 A JPH0836905 A JP H0836905A
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gear
shaft
ridge
support wall
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Masahiro Kusaya
雅弘 草谷
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ギヤシャフトの非回転時はギヤシャフトが回
転しにくい状態で支持され、逆に回転時には回転がスム
ースに為されるようにした。 【構成】 ランプハウジング1の支持壁2のシャフト挿
通孔の開口縁が突設されると共に、その端面に凹条11
又は突条21が形成されたギヤシャフト支持壁10と、
その端面に対向した面にギヤ歯20が形成されたギヤ部
を有すると共に他端寄りの部分の外周面に係合凹溝22
を有するギヤシャフト15とギヤシャフトが支持壁10
及びシャフト挿通孔に挿通された状態で係合溝に係合さ
れてギヤシャフトの抜け止めを為すファスナー23とを
備え、ファスナーはその外周縁から外方に向かって突設
されかつ支持壁10側へ向かって傾斜した弾接片27を
有し、弾接片が支持壁10に弾接され、操作時において
は弾接片が撓んでギヤシャフトの突条又は凹条とギヤシ
ャフト支持壁の凹条又は突条との係合が解除されるギヤ
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な自動車用前照灯に
関する。詳しくは、例えば、エーミング機構等にギヤ装
置が用いられる自動車用前照灯であって、そのギヤ装置
においてギヤシャフトの非回転時にはギヤシャフト支持
壁に対してギヤシャフトが回転されにくい状態で支持さ
れ、逆にギヤシャフトの回転時にはギヤシャフトの回転
がスムーズに為されるようにした新規なギヤ装置を備え
る自動車用前照灯を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来のギヤ装置を備える自動車用前照灯
には、例えば、そのギヤ装置が自動車のエーミング機構
の一部に用いられ、エーミングスクリューの先端部が受
体を介しヘッドランプユニットに回転不能に連結され、
エーミングスクリューの螺軸部に外嵌状に螺合された第
一のギヤと、操作軸が連結された第二のギヤとが噛合さ
れているものがある。
【0003】しかして、操作軸の操作により上記第二の
ギヤが回転され該第二のギヤに噛合された第一のギヤが
回転し、エーミングスクリューが回転不能とされている
ためその螺軸部が第一のギヤによって送られ、エーミン
グスクリューが軸方向に移動されることになる。これに
よって、ヘッドランプユニットの上記受体を支持した部
分の位置が変化し、ヘッドランプユニットが傾動される
ことになる。
【0004】そして、操作軸の非操作時において外部か
らの振動、例えば、自動車の走行中の振動によりギヤが
回転してしまわないようにするために、ギヤの回転力に
対する負荷が加えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来のギヤ装置を備える自動車用前照灯にあっては、ギヤ
の回転力に対する負荷が加えられていることにより操作
軸の操作にはある程度以上の力が必要とされ操作性が悪
いという問題があった。しかし、前記操作性の向上を図
るためにはギヤの回転力に対する負荷を小さくする必要
があり、負荷を小さくすると外部からの振動によりギヤ
が回転してしまい易くなるという不都合を生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明自動車用前照灯
は、上記した課題を解決するため、ランプハウジングの
支持壁に形成されたシャフト挿通孔の開口縁から突設さ
れると共にその端面に凹条又は突条が形成された円筒状
のギヤシャフト支持壁と、ギヤシャフト支持壁の端面に
対向した面に上記凹条又は突条と係合する突条又は凹条
を有し、一端部に上記支持壁に対向した面にギヤ歯が形
成されたギヤ部を有すると共に他端寄りの部分の外周面
に係合凹溝を有するギヤシャフトと、該ギヤシャフトが
上記ギヤシャフト支持壁及びシャフト挿通孔に挿通され
た状態で上記係合凹溝に係合されてギヤシャフトの抜け
止めを為すファスナーとを備え、該ファスナーはその外
周縁から外方に向かって突設されかつ上記支持壁側へ向
かって傾斜した弾接片を有し、該弾接片が上記支持壁に
弾接され、操作時においては弾接片が撓んでギヤシャフ
トの突条又は凹条とギヤシャフト支持壁の凹条又は突条
との係合が解除されるようにしたギヤ装置を備えるもの
である。
【0007】
【作用】従って、本発明自動車用前照灯にあっては、ギ
ヤシャフトの非回転時においては、ファスナーに設けら
れた弾接片の支持壁への弾接によりギヤシャフトに形成
された突条又は凹条にギヤシャフト支持壁の端面方向へ
の移動力が付与され、ギヤシャフトの突条又は凹条とギ
ヤシャフト支持壁の端面に形成された凹条又は突条とが
係合しギヤシャフトの回転を抑制する力が働くためギヤ
シャフト支持壁に対してギヤシャフトが回転しにくい状
態で支持され、逆にギヤシャフトの回転時においては、
弾接片が撓むようにされているためギヤシャフトに形成
された突条又は凹条をギヤシャフト支持壁の反端面方向
へ移動させることが出来、これによりギヤシャフトの突
条又は凹条とギヤシャフト支持壁の凹条又は突条との係
合が容易に解除されギヤシャフトの回転がスムーズに為
される。
【0008】尚、ファスナーの内径よりギヤシャフトの
軸の径が稍大きくされているが、ギヤシャフトの係合凹
溝にファスナーを係合させる場合においては、請求項4
の発明によればファスナーの内周面に開口した放射方向
に延びるスリットが形成されているためファスナーの内
径が実質的に拡大して係合が容易に為され、係合された
状態においては内径が元の状態に復帰するため安定した
係合状態が得られる。
【0009】また、請求項5の発明によればファスナー
のスリットが形成された部位に対応する外周面にその外
方に向かって突設された突片によりスリットの外端とフ
ァスナーの外縁との間の間隔を十分に確保することがで
き、これによりファスナーの強度が保たれることにな
る。
【0010】
【実施例】以下に、本発明自動車用前照灯の詳細を図示
した実施例に従って説明する。
【0011】図中1は自動車の図示しない車体に固定さ
れるランプハウジングであり、2はその背面壁である。
【0012】3はヘッドランプユニットであり、ランプ
ボデイ4と該ランプボデイ4の前面開口を覆うレンズ5
とによって形成された空間6内に図示しない光源バルブ
が配置されて成り、該ヘッドランプユニット3は上記ラ
ンプハウジング1内に1の図示しない回動支点部と2つ
の間隔調整部とによって傾動可能に支持されている。
【0013】しかして、間隔調整部の一方におけるラン
プハウジング1とヘッドランプユニット3との間の間隔
を変化させることによって、ヘッドランプユニット3は
残りの間隔調整部と回動支点部とを結ぶ線を回動軸とし
て回動することになる。
【0014】そして、上記間隔調整部の一部に本発明が
適用されている。
【0015】7が一の間隔調整部である。
【0016】8はランプハウジング1の背面壁2に形成
されたシャフト挿通孔であり、後述するギヤシャフトが
挿通されるものである。
【0017】そして、シャフト挿通孔8の開口縁から後
方へ向けてシャフト保持壁9が、また、前方へ向けて円
筒状のギヤシャフト支持壁10がそれぞれ突設されてい
る。
【0018】ギヤシャフト支持壁10の前端面には放射
方向に延びる浅い凹条11、11、・・・が形成されて
いる。また、該ギヤシャフト支持壁10の外周面の上端
部には後方から見てほぼ底が平らなV字状をした凹部1
2が形成されている。
【0019】背面壁2前面のギヤシャフト支持壁10に
上方から近接した位置に上下方向に延びるドライバー支
持壁13、13が互いにほぼ平行になるように突設され
ている。そして、これらドライバー支持壁13と13と
の間の空間はギヤシャフト支持壁10の上端部、特に、
凹部12を目指すように形成されている。更に、該ドラ
イバー支持壁13、13の上端からはドライバー案内壁
14、14が上方へ行くに従って互いに離間して行くよ
うに傾斜して突設されている。
【0020】15はギヤシャフトであり、ほぼ円筒状を
為し螺孔16を有する主部17と該主部17の前端から
外方へ一体に突出したクラウンギヤ部18が一体に形成
されて成る。
【0021】クラウンギヤ部18はランプハウジング1
の背面壁2に対向した面の周縁から後方へ突出したギヤ
形成縁19を有し、該ギヤ形成縁19の後面にギヤ歯2
0、20、・・・が形成されている。そして、クラウン
ギヤ部18の後面のうちギヤ形成縁19より内側の部分
には放射方向に延びる突条21、21、・・・が形成さ
れている。
【0022】また、ギヤシャフト15の主部17の外周
面の後端部には周方向に環状に延びる係合凹溝22が形
成されている。
【0023】23はファスナーであり、合成樹脂、例え
ば、ナイロン66で形成されほぼ環状を為している。フ
ァスナー23の中心部には嵌挿孔24が形成されてお
り、該嵌挿孔24は径が一様な後半部24aと前端に行
くに従い拡径した前半部24bとから成り、後半部24
aの内径は上記ギヤシャフト15の係合凹溝22の外径
とほぼ同じに形成され、前半部24bの最も径が大きい
部分の内径はギヤシャフト15の主部17の外径とほぼ
同じか僅かに大きく形成されている。
【0024】ファスナー23の外周の等間隔に離間した
4つの箇所には突片25、25、・・・が外方へ向かっ
て突設されている。そして、ファスナー23の内周面の
うち上記突片25、25、・・・の周方向における中央
に対応した箇所には半径方向に延びるスリット26、2
6、・・・が形成されており、そして、これらスリット
26、26、・・・の奥端は軸方向から見て半円形を為
すように形成されている。
【0025】更に、ファスナー23の外周の突片25、
25、・・・の各間の位置から外方へ向かって突出しか
つ先端に行くに従ってやや前方へ向かって傾斜した弾接
片27、27、・・・が形成されている。
【0026】しかして、上記ギヤシャフト15はランプ
ハウジング1の背面壁2の前面側からその主部17がギ
ヤシャフト支持壁10、シャフト挿通孔8、シャフト保
持壁9の順に挿通され、その係合凹溝22がシャフト保
持壁9の後端の直ぐ後側に位置される。
【0027】そこで、ファスナー23をギヤシャフト1
5にその後端から外嵌して係合凹溝22に係合させる。
この時、ファスナー23の内縁には4本のスリット2
6、26、・・・が形成されているので、その内径より
太い箇所を通過する時は外側が前方へ変位するように撓
んで実質的に内径が拡大して係合凹溝22に係合させる
ことができる。
【0028】そして、このようにファスナー23がギヤ
シャフト15の係合凹溝22に係合すると、ファスナー
23の弾接片27、27、・・・がランプハウジング1
のシャフト保持壁9の後面に弾接することになる。
【0029】このようにして、ギヤシャフト15はラン
プハウジング1の背面壁2に回転可能に支持される。そ
して、その支持は単にシャフト挿通孔8だけでなく、シ
ャフト保持壁9及びギヤシャフト支持壁10によっても
為され、極めて安定した状態となる。
【0030】また、ファスナー23の弾接片27、2
7、・・・がシャフト保持壁9の後面に弾接することに
よってギヤシャフト15が後方への移動力を受け、クラ
ウンギヤ部18の後面に形成された突条21、21、・
・・がギヤシャフト支持壁10の前端面に形成された凹
条11、11、・・・と噛み合ってギヤシャフト15を
その回転方向において所定の位置にクリックストップさ
せることになる。
【0031】28はエーミングスクリューであり、その
大部分を成す螺軸部29と該螺軸部29の前端に形成さ
れた球状部30と上記螺軸部29の後端に連設され横断
面形状で偏平な矩形をした摺動軸部31とが一体に形成
されて成る。
【0032】そして、このようなエーミングスクリュー
28はその螺軸部29が上記ギヤシャフト15の主部1
7の螺孔16に螺合される。
【0033】32は上記ヘッドランプユニット3のラン
プボデイ4に支持された合成樹脂製の受体であり、後面
に開口した球状の凹部33を有している。
【0034】しかして、上記したエーミングスクリュー
28の球状部30は受体32の球状凹部33に嵌合され
る。そして、この状態で、エーミングスクリュー28は
受体32に対して、即ち、ヘッドランプユニット3に対
して傾動及び回転可能である。
【0035】34はレベリング駆動部であり、所謂旋回
式と称されるタイプのものであり、上記エーミングスク
リュー28を回転させてその軸方向に移動させるタイプ
のものである。
【0036】35はレベリング駆動部34のケーシング
であり、該ケーシング35がランプハウジング1の背面
壁2の後方の車体に固定される。
【0037】36はその前端面がケーシング35の前面
から前方に臨まされた駆動軸であり、該駆動軸36はケ
ーシング35内に収納されたモータ37によってギヤ連
係機構を介して回転されるが、その最終段は駆動軸36
に一体的なウォームホィール38とウォーム39とによ
って連係されている。
【0038】そして、該駆動軸36にはその前端面に開
口し横断面形状が偏平な矩形をした連結穴40が形成さ
れている。
【0039】そして、上記ギヤシャフト15に螺合した
エーミングスクリュー28の後端部の摺動軸部31がレ
ベリング駆動部34の駆動軸36の連結穴40に摺動自
在にかつ回転不能な状態で嵌合される。
【0040】しかして、上記自動車用前照灯において初
期エイミング調整は、以下のようにして行う。
【0041】41はプラスドライバーであり、該プラス
ドライバー41の先端部42を上方から挿入して該先端
部42をギヤシャフト15のクラウンギヤ部18のギヤ
歯20と噛合させる。
【0042】この時、プラスドライバー41の先端部4
2はランプハウジング1の背面壁2に一体に形成された
ドライバー案内壁14、14に案内されてドライバー支
持壁13、13間に導かれる。そして、プラスドライバ
ー41の先端はギヤシャフト支持壁10の上面に形成さ
れた凹部12内に位置し、かつ、先端部42のやや上の
部分がドライバー支持壁13、13によってその位置を
規制されるため、その姿勢が安定に保たれる。
【0043】そこで、プラスドライバー41を回転させ
ると、先ず、ギヤシャフト15のクラウンギヤ部18に
これを前方へ移動させようとする力が加わるので、ファ
スナー23の弾接片27、27、・・・が撓んでギヤシ
ャフト15が僅かに前方へ移動して、その突条21、2
1、・・・とギヤシャフト支持壁10の凹条11、1
1、・・・との噛み合いが解かれる。
【0044】そして、更にプラスドライバー41を回転
させると、その先端部42によってクラウンギヤ部18
のギヤ歯20、20、・・・が送られてギヤシャフト1
5が回転される。そして、ギヤシャフト15が回転され
ても、エーミングスクリュー28はその摺動軸部31が
レベリング駆動部34の駆動軸36の連結穴40と係合
されてその回転が不能とされているので、ギヤシャフト
15の螺孔16と噛合している螺軸部29が送られて、
従って、エーミングスクリュー28がギヤシャフト15
の回転方向に応じて前方へ又は後方へ移動される。これ
によって、当該間隔調整部7におけるヘッドランプユニ
ット3とランプハウジング1の背面壁2との間の間隔が
変化され、図示しない回動支点部ともう一つの間隔調整
部とを結ぶ線を回動軸としてヘッドランプユニット3が
回動されることになる。これによって、エーミング調
整、即ち、自動車用ヘッドランプの照射軸の調整が為さ
れる。
【0045】レベリング調整、即ち、積載荷重の変化及
び/又は積載荷重の位置の変化に伴う照射軸の狂いを調
整するための操作は、以下のようにして為される。
【0046】遠隔操作、例えば、運転席からのスイッチ
操作により、レベリング駆動部34のモータ37を駆動
して駆動軸36を回転させる。
【0047】駆動軸36が回転すると、その連結穴40
に摺動軸部31が摺動自在にかつ回転不能に嵌合されて
いるエーミングスクリュー28が回転される。そして、
ギヤシャフト15はその突条21、21、・・・がギヤ
シャフト支持壁10の凹条11、11、・・・と係合し
ていてその回転が阻止されているので、エーミングスク
リュー28はその回転の方向に応じてギヤシャフト15
の螺孔16に捩じ込まれ又は捩じ戻されることになるの
で、軸方向に移動することになり、これによって、当該
間隔調整部7におけるヘッドランプユニット3とランプ
ハウジング1の背面壁2との間の間隔が変化され、図示
しない回動支点部ともう一つの間隔調整部とを結ぶ線を
回動軸としてヘッドランプユニット3が回動されること
になる。これによって、レベリング調整が為される。
【0048】上記した自動車用前照灯にあっては、エー
ミングスクリュー28はヘッドランプユニット3に対し
ては回転可能に連結され、レベリング駆動部34の駆動
軸36の非円形を為す連結穴40に同じく非円形を為す
摺動軸部31が摺動自在に嵌合することによってエーミ
ング調整時の回転止としているので、組付時には、エー
ミングスクリュー28後端部の摺動軸部31及びレベリ
ング駆動部34の駆動軸36の連結穴40を見ながら両
者を結合することができ、組付時の作業性が良好であ
る。
【0049】また、エーミングスクリュー28はヘッド
ランプユニット3に対して回転可能であるので、エーミ
ングスクリュー28を回転させることによって、エーミ
ングスクリュー28がギヤシャフト15に対して捩じ込
まれ又は捩じ戻されることによってエーミングスクリュ
ー28をその軸方向に移動させ、それによってヘッドラ
ンプユニット3を傾動させることができるので、上記に
示すように、初期エイミング機構とレベリング機構との
併設が容易である。
【0050】尚、レベリング機構を併設しない間隔調整
部にも同じ構造のエーミングスクリュー28を使用する
ことができる。
【0051】即ち、図6に示すように、ランプハウジン
グ1にエーミングスクリュー28の摺動軸部31を挿通
する非円形の挿通孔43を有するストッパ44を設け、
該ストッパ44の挿通孔43に摺動軸部31を摺動自在
にかつ回転不能に挿通する。これによって、エーミング
スクリュー28は回転不能とされ、プラスドライバーに
よってギヤシャフト15を回転させてエーミング調整を
行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明自動車用前照灯は、ランプハウジングの支持
壁に形成されたシャフト挿通孔の開口縁から突設される
と共にその端面に凹条又は突条が形成された円筒状のギ
ヤシャフト支持壁と、ギヤシャフト支持壁の端面に対向
した面に上記凹条又は突条と係合する突条又は凹条を有
し、一端部に上記支持壁に対向した面にギヤ歯が形成さ
れたギヤ部を有すると共に他端寄りの部分の外周面に係
合凹溝を有するギヤシャフトと、該ギヤシャフトが上記
ギヤシャフト支持壁及びシャフト挿通孔に挿通された状
態で上記係合凹溝に係合されてギヤシャフトの抜け止め
を為すファスナーとを備え、該ファスナーはその外周縁
から外方に向かって突設されかつ上記支持壁側へ向かっ
て傾斜した弾接片を有し、該弾接片が上記支持壁に弾接
され、操作時においては弾接片が撓んでギヤシャフトの
突条又は凹条とギヤシャフト支持壁の凹条又は突条との
係合が解除されるようにしたギヤ装置を備えることを特
徴とする。
【0053】従って、本発明自動車用前照灯にあって
は、ギヤシャフトの非回転時においては、ファスナーに
設けられた弾接片の支持壁への弾接によりギヤシャフト
に形成された突条又は凹条にギヤシャフト支持壁の端面
方向への移動力が付与され、ギヤシャフトの突条又は凹
条とギヤシャフト支持壁の端面に形成された凹条又は突
条とが係合しギヤシャフトの回転を抑制する力が働くた
めギヤシャフト支持壁に対してギヤシャフトが回転しに
くい状態で支持され、逆にギヤシャフトの回転時におい
ては、弾接片が撓むようにされているためギヤシャフト
に形成された突条又は凹条をギヤシャフト支持壁の反端
面方向へ移動させることが出来、これによりギヤシャフ
トの突条又は凹条とギヤシャフト支持壁の凹条又は突条
との係合が容易に解除されギヤシャフトの回転がスムー
ズに為される。
【0054】しかして、ギヤシャフト等に、例えば、外
部からの振動が伝わったとしてもギヤシャフトが回転し
てしまうようなことがほとんどなく、逆にギヤシャフト
を回転させる必要がある場合には比較的容易に回転させ
ることが出来る。
【0055】尚、ファスナーの内径よりギヤシャフトの
軸の径が稍大きくされているが、ギヤシャフトの係合凹
溝にファスナーを係合させる場合においては、請求項4
の発明によればファスナーの内周面に開口した放射方向
に延びるスリットが形成されているためファスナーの内
径が実質的に拡大して係合が容易に為され、係合された
状態においては内径が元の状態に復帰するため安定した
係合状態が得られる。
【0056】これにより、ファスナーのギヤシャフトへ
の組付性が良好になる。
【0057】また、請求項5の発明によればファスナー
のスリットが形成された部位に対応する外周面にその外
方に向かって突設された突片によりスリットの外端とフ
ァスナーの外縁との間の間隔を十分に確保することがで
き、これによりファスナーの強度が保たれることにな
り、ファスナーが簡単に破損してしまうというようなこ
とがない。
【0058】尚、上記実施例に示した各部の具体的形状
及び構造は、何れも本発明を実施するに際しての具体化
のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本
発明の技術的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5と共に本発明自動車用前照灯の実
施の一例を示すものであり、本図は概略断面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】要部の拡大分解斜視図である。
【図4】要部を一部切り欠いて示す拡大分解斜視図であ
る。
【図5】エーミング調整をしている状態を示す要部の拡
大断面図である。
【図6】別の適用例を示す要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ランプハウジング 2 支持壁(背面壁) 8 シャフト挿通孔 10 ギヤシャフト支持壁 11 凹条 15 ギヤシャフト 18 ギヤ部(クラウンギヤ部) 20 ギヤ歯 21 突条 22 係合凹溝 23 ファスナー 25 突片 26 スリット 27 弾接片 41 プラスドライバー 42 先端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランプハウジングの支持壁に形成された
    シャフト挿通孔の開口縁から突設されると共にその端面
    に凹条又は突条が形成された円筒状のギヤシャフト支持
    壁と、ギヤシャフト支持壁の端面に対向した面に上記凹
    条又は突条と係合する突条又は凹条を有し、一端部に上
    記支持壁に対向した面にギヤ歯が形成されたギヤ部を有
    すると共に他端寄りの部分の外周面に係合凹溝を有する
    ギヤシャフトと、該ギヤシャフトが上記ギヤシャフト支
    持壁及びシャフト挿通孔に挿通された状態で上記係合凹
    溝に係合されてギヤシャフトの抜け止めを為すファスナ
    ーとを備え、該ファスナーはその外周縁から外方に向か
    って突設されかつ上記支持壁側へ向かって傾斜した弾接
    片を有し、該弾接片が上記支持壁に弾接され、操作時に
    おいては弾接片が撓んでギヤシャフトの突条又は凹条と
    ギヤシャフト支持壁の凹条又は突条との係合が解除され
    るようにしたギヤ装置を備えることを特徴とする自動車
    用前照灯。
  2. 【請求項2】 上記ギヤ部のギヤ歯より内側の部分に上
    記突条又は凹条が形成されたことを特徴とする請求項1
    に記載の自動車用前照灯。
  3. 【請求項3】 ギヤシャフトのギヤ歯がクラウンギヤ歯
    であって、該ギヤ歯にプラスドライバーの先端部を係合
    させかつプラスドライバーを回転させることによってギ
    ヤシャフトを軸方向に移動させてギヤシャフトの突条又
    は凹条とギヤシャフト支持壁の凹条又は突条との係合が
    解除されるようにしたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の自動車用前照灯。
  4. 【請求項4】 上記ファスナーにおいて、内周面に開口
    し放射方向に延びるスリットが形成されたことを特徴と
    する請求項1、請求項2又は請求項3に記載の自動車用
    前照灯。
  5. 【請求項5】 上記ファスナーのスリットが形成された
    部位に対応する外周面にその外方に向かって突片が突設
    されたことを特徴とする請求項4に記載の自動車用前照
    灯。
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