JP3229554B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

車輌用前照灯

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JP3229554B2
JP3229554B2 JP23863496A JP23863496A JP3229554B2 JP 3229554 B2 JP3229554 B2 JP 3229554B2 JP 23863496 A JP23863496 A JP 23863496A JP 23863496 A JP23863496 A JP 23863496A JP 3229554 B2 JP3229554 B2 JP 3229554B2
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克忠 白井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用前照灯
に関する。詳しくは、傾動されることによって照射方向
が変更される傾動部材を車体に固定される固定側部材に
傾動可能に支持し、傾動部材と固定側部材との間の連結
部の一がエーミングスクリューによって連結された車輌
用前照灯において、エーミングスクリューの固定側部材
への支持を容易に為すことが出来るようにする技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】傾動されることによって照射方向が変更
される傾動部材を車体に固定される固定側部材に傾動可
能に支持し、傾動部材と固定側部材との間の連結部の一
がエーミングスクリューによって連結された車輌用前照
灯に、例えば、実開平7−27004号公報に示された
ものがあり、これaを図9に示す。
【0003】前方に開口した容器状を為すランプボディ
bにその前面開口を覆うようにレンズcを取着して灯室
dを画成し、該灯室d内にリフレクタeを傾動可能に配
置し、リフレクタeとランプボディbとの連結部の一は
エーミングスクリューfによって連結されている。
【0004】エーミングスクリューfは、その略前側半
分が螺軸部gとされ後端にクラウンギヤ部hが一体に形
成され、クラウンギヤ部hの前側の部分が被支持部iと
されている。
【0005】そして、該エーミングスクリューfは、ラ
ンプボディbの後面壁jに形成された支持孔kに後方か
ら挿通され、被支持部iが該支持孔kに回転自在に支持
され、エーミングスクリューfの前側から外嵌された止
めワッシャlが被支持部iの前端部に係合されてエーミ
ングスクリューfの支持孔kからの抜け止めが為され
る。
【0006】上記リフレクタeにはナット体mが支持さ
れており、該ナット体mにエーミングスクリューfの螺
軸部gが螺合され、これによって、リフレクタeとラン
プボディbとの間がエーミングスクリューfによって連
結される。
【0007】しかして、エーミングスクリューfのクラ
ウンギヤ部hとランプボディbの後面壁j背面との間に
プラスドライバーnの先端部を挿入し、その歯oをクラ
ウンギヤ部hの歯と係合させる。その状態で、プラスド
ライバーnを回転させると、その歯oによってクラウン
ギヤ部hの歯が送られて、クラウンギヤ部h、即ち、エ
ーミングスクリューfが回転され、その回転の方向に応
じて螺軸部gがナット体mに捩じ込まれ又は捩じ戻され
ることになる。これによって、エーミングスクリューf
によって連結された部分において、リフレクタeとラン
プボディbとの間の間隔が変化されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した車
輌用前照灯aにあっては、クラウンギヤ部hがエーミン
グスクリューfに一体に形成されているため、エーミン
グスクリューfのランプボディbへの取付には、エーミ
ングスクリューfをランプボディbの後側から支持孔k
に挿通しなければならず、しかも、更に、止めワッシャ
lを前側から係着しなければならない、と言うように、
エーミングスクリューfのランプボディbへの取付が極
めて面倒であった。
【0009】更に、上記したように、エーミングスクリ
ューfをランプボディbに取り付けた後に、互いに位置
合わせしながらエーミングスクリューfの螺軸部gをリ
フレクタeに取着されたナット体mに捩じ込まなければ
ならず、この連結部における組立手順が複雑で面倒であ
ると言う問題があった。
【0010】そこで、本発明は、エーミングスクリュー
の取付を簡単にし、かつ、エーミングスクリューを用い
た連結部における組立を簡単にすることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用前照灯は、
上記した課題を解決するために、傾動されることによっ
て照射方向が変更される傾動部材を車体に固定される固
定側部材に傾動可能に支持した車輌用前照灯であって、
傾動部材と固定側部材との間の連結部の少なくとも一が
エーミングスクリューによって連結され、上記固定側部
材には、エーミングスクリューを支持する支持孔が形成
され、上記エーミングスクリューは、螺軸部と、上記支
持孔に回転可能に支持される被支持部と、頭部とを有
し、上記被支持部には固定側部材の支持孔の開口縁部に
当接するフランジ部が形成され、上記頭部は、横断面形
状が非円形を為すと共に、弾性係合片を有し、中心部に
非円形の結合孔を有し、固定側部材の背面に対向した面
にギヤ歯を有する操作ギヤの上記結合孔に上記支持孔を
挿通されたエーミングスクリューの頭部が嵌合されると
共にその弾性係合片が結合孔の開口縁に係合されて操作
ギヤがエーミングスクリューから抜け止めされ、操作ギ
ヤのギヤ歯に対向する固定側部材の壁面との間に挿入さ
れる操作部材によって操作ギヤのギヤ歯が送られて操作
ギヤが回転されるようにしたものである。
【0012】従って、本発明車輌用前照灯にあっては、
エーミングスクリューは、前側から固定側部材に取着す
ることができ、かつ、エーミングスクリューの前端部を
傾動部材に連結した状態で固定側部材に取着することが
でき、エーミングスクリューの固定側部材への取付及び
エーミングスクリューを用いた連結部における組立が極
めて簡単になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用前照灯の詳
細を図示した実施の形態に従って説明する。
【0014】尚、図示した実施の形態は、本発明を所謂
リフレクタ可動型と称される形式の、即ち、車体に固定
され前面が開口した容器状をしたランプボディにその前
面開口を覆うようにレンズを取着して画成された灯室内
に光源を保持したリフレクタを傾動可能に配置したタイ
プの車輌用前照灯に適用したものである。
【0015】車輌用前照灯1は図示しない自動車の車体
に固定され前面が開口された容器状を為すランプボディ
2にその開口を覆うようにレンズ3を取着して画成され
た灯室4内に図示しない光源バルブを支持したリフレク
タ5を傾動可能に配置して成るものである。
【0016】リフレクタ5とランプボディ2とは3ヶ所
で、即ち、2つの間隔調整部と1つの回動支点部とによ
って連結されている。そして、間隔調整部はエーミング
スクリューを用いて両者が連結され、互いの間の間隔を
変化させることができるようになっている。従って、一
の間隔調整部においてリフレクタ5とランプボディ2と
の間の間隔が変化すると、残りの間隔調整部と回動支点
部とを結ぶ線を回動軸としてリフレクタ5が傾動される
ことになる。
【0017】エーミングスクリュー6は金属で形成され
た金属部分7と合成樹脂で形成された樹脂部分8とから
成る。
【0018】金属部分7はその大部分が周面に螺条が形
成された螺軸部9とされ、後端部が埋設部10とされて
いる。埋設部10はその後端に側方へ張り出した鍔部1
1が形成されている。
【0019】樹脂部分8は前側略5分の3の部分が被支
持部12とされ、後側略5分の2の部分が頭部13とさ
れ、これらが一体に形成されている。
【0020】被支持部12は略円柱状の外形を有し、前
側略3分の2の部分が大径部14とされ、後側略3分の
1の部分が大径部より外径が小さい小径部15とされて
いる。そして、大径部14の前端には外方へ突出したフ
ランジ部16が形成され、該フランジ部16はその外縁
部が薄肉状の弾性片16aとされ外方に行くに従って後
方へ変位するように傾斜されている。また、大径部14
の外周面のうちフランジ部16に近い部分には4つの凹
部17、17、・・・が形成されている。
【0021】小径部15の後端には抜け止め突起18が
外方へ向かって突設されている。そして、該抜け止め突
起18の後面は外方へ行くに従って前方へ変位する傾斜
面18aとされている。また、該抜け止め突起18の外
径は上記大径部14の外径と略同じに形成されている。
【0022】頭部13は横断面形状で正六角形の外形を
しており、その後端面に開口した横断面形状で円形の穴
19が形成されており、該穴19は被支持部12の小径
部15の略前端にまで達している。
【0023】また、頭部13の外側の6つの面のうち互
いに反対側にある2つの面13a、13aには弾性係合
片20、20が形成されている。弾性係合片20は後方
に開口した向きのコ字状のスリットを形成することによ
り形成され、エーミングスクリュー6の軸方向に沿う断
面形状で前端に行くに従い外方へ突出するように厚くな
る楔状に形成され、従って、前端に行くに従って上記面
13aからの突出量が大きくなって行き後端で外面13
aと一致する傾斜面20aと略前方を向いた係止面20
bとを有している。
【0024】そして、金属部分7の埋設部10が樹脂部
分8の被支持部12に埋設されて一体化されて、エーミ
ングスクリュー6が形成される。即ち、樹脂部分8の前
端面から金属部分7が突出した形状となる。尚、かかる
一体化は、例えば、樹脂部分8の成形用金型内に金属部
分7の埋設部10をインサート(挿入)しておき、その
状態で上記金型内に溶融樹脂を射出する、という、いわ
ゆるインサート成形法により行うことが出来る。
【0025】ランプボディ2の後面壁21には後方へ突
出した略円柱状をした突出部22が形成され、該突出部
22及び後面壁21を貫通して支持孔23が形成されて
いる。支持孔23の内径は上記エーミングスクリュー6
の被支持部12の大径部14の外径と略等しく形成され
ている。
【0026】そして、突出部22の後端部にそれぞれ周
方向に等間隔に隔たった状態で平行に延び後端に達する
3条のスリットを形成することによってこれらスリット
の間の部分が3つの弾性係合部24、24、24として
形成される。弾性係合部24の後端部には内方へ、即
ち、支持孔23側へ突出する係合突起25が形成されて
おり、該係合突起25は前側に位置し後方へ行くに従っ
て支持孔23の中心側へ変位していく傾斜面25aと該
傾斜面25aの後端に連続し支持孔23の内周面と略平
行に延びる摺接面25bと該摺接面25bの後端に連続
し支持孔23の軸に略垂直を為す係止面25cとを有し
ている。
【0027】上記エーミングスクリュー6のランプボデ
ィ2への取付は、以下のようにして行う。
【0028】エーミングスクリュー6の頭部13をラン
プボディ2の支持孔23に前側から挿入していく。する
と、先ず、エーミングスクリュー6の弾性係合片20、
20の傾斜面20a、20aとランプボディ2の弾性係
合部24、24、24の係合突起25、25、25の傾
斜面25a、25a、25aとが当接する。更に、エー
ミングスクリュー6を支持孔23内に挿入して行くと、
弾性係合部24、24、24が外方へ撓み、また、同時
に弾性係合片20、20は内方へ撓み、これによって、
弾性係合片20、20は支持孔23を通り抜け、次い
で、エーミングスクリュー6の抜け止め突起18の傾斜
面18aと係合突起25、25、25の傾斜面25a、
25a、25aとが当接する。ここから更に、エーミン
グスクリュー6を支持孔23内に挿入して行くと、弾性
係合部24、24、24が外方に撓んで、抜け止め突起
18が係合突起25、25、25を越えて支持孔23の
後端から突出し、これと同時に外方へ撓んでいた弾性係
合部24、24、24が元の位置に戻って、その係合突
起25、25、25の係止面25c、25c、25cが
抜け止め突起18と係合し、エーミングスクリュー6が
支持孔23から前方へ抜け出ないようになる。また、こ
の過程で、エーミングスクリュー6のフランジ部16の
弾性片16aが支持孔23の前側開口縁部に当接し、更
に、該弾性片16aが前方へ稍撓められて、支持孔23
の前側開口縁部に弾接することになる。これによって、
この部分での防水性が確保されると共に、エーミングス
クリュー6のランプボディ2に対するガタつきが防止さ
れる。
【0029】更に、弾性係合部25、25、25の摺接
面25b、25b、25bがエーミングスクリュー6の
被支持部12の小径部15の後端部外周面に当接する。
【0030】ランプボディ2の後面壁21の背面で上記
突出部22より稍上方の位置に位置決め部材26が突設
されている。該位置決め部材26は導入部27と位置決
め部28とから成り、位置決め部28は2つの突条2
9、29が上下方向に平行に延びて成る。そして、突条
29、29の下端は上記突出部22の外周面に接してい
ると共に、これら2つの突条29と29との間の中央線
は上記突出部22の上面にその軸方向に沿って形成され
た位置決め凹部30の中央線を指向している。また、こ
の突条29、29の後面壁21背面からの突出高さは突
出部22のそれの略5分の1になっている。
【0031】導入部27は左右に離間して配置され上方
に行くに従って互いに離間していくように傾斜された2
つの導入壁31、31から成り、これら導入壁31、3
1の下端は上記突条29、29の上端に各別に連続して
いる。また、導入壁31、31の後面壁21背面からの
突出高さは上記突出部22のそれより稍小さくされてい
る。尚、導入壁31、31の下端にはそれぞれ反対方向
に離間するように延びる庇壁32、32が連設されてい
る。
【0032】操作ギヤ33は合成樹脂で形成され、後端
が閉塞された軸方向長さの短い円筒状をしている。操作
ギヤ33の周壁部34は厚肉に形成され、該周壁部34
の前端にギヤ歯35、35、・・・が形成されている。
また、周壁部34には後端に開口し円弧状を為す凹部3
6、36、・・・が周方向に沿って複数形成され、該凹
部36、36、・・・の深さは周壁34の軸方向長さの
半分より稍大きくされている。
【0033】操作ギヤ33の前端に開口した凹部は、そ
の後端部を除く大部分が内径の大きい被支持穴37とさ
れ、その前端部37aは前端に行くに従って径が大きく
なるテーパー部とされている。また、被支持穴37の後
ろに続く後端部38は被支持穴37より内径が小さくさ
れ、それによって被支持穴37との間に形成された前方
を向いた面39が当接面とされる。尚、被支持穴37の
内径は上記突出部22の外径より僅かに大きくされてい
る。
【0034】操作ギヤ33の後端の閉塞壁40の中心部
には結合孔41が形成されており、該結合孔41は横断
面形状で正六角形をしており、エーミングスクリュー6
の頭部13の横断面形状と略同じ大きさに形成されてい
る。また、該結合孔41の前端部41aは前端に行くに
従い径が大きくなるテーパー部に形成されている。
【0035】しかして、操作ギヤ33のエーミングスク
リュー6への取付は、以下のように為される。
【0036】即ち、上記したようにランプボディ2に回
転可能に支持されたエーミングスクリュー6の頭部13
に操作ギヤ33を後方から外嵌して行く。これによっ
て、エーミングスクリュー6の頭部13は相対的に操作
ギヤ33の結合孔41に挿入されて行き、その弾性係合
片20、20の傾斜面20a、20aが結合孔41のテ
ーパー部41aに当接する。そこから更に操作ギヤ33
を前方へ移動させると、弾性係合片20、20が内方へ
撓んで操作ギヤ33の閉塞壁40が弾性係合片20、2
0を通り抜け、同時に弾性係合片20、20が元の状態
に復帰して、その係止面20b、20bが閉塞壁40の
結合孔41の後側開口縁部に係合し、これによって操作
ギヤ33はエーミングスクリュー6の頭部13からの抜
け止めが為される。また、この間に操作ギヤ33の被支
持穴37はランプボディ2の突出部22に外嵌されて行
き、弾性係合片20、20の結合孔41後側開口縁部と
の係合と同時に被支持穴37の後端に形成された当接面
39が突出部22の後端面に当接し、これによって、操
作ギヤ33はエーミングスクリュー6の頭部13と結合
すると共にランプボディ2の突出部22に回転可能に支
持される。この状態において、操作ギヤ33の前端、即
ちギヤ歯35、35、・・・とランプボディ2の後面壁
21との間には若干の空間が確保される。
【0037】このように、操作ギヤ33が単にエーミン
グスクリュー6の頭部13に結合されるだけでなく、ラ
ンプボディ2の突出部22に外嵌状に支持されることに
よって、操作ギヤ33の支持状態が安定し、それだけ安
定した操作が可能となる。また、操作ギヤ33が突出部
22に外嵌されることによって、突出部22に設けられ
た弾性係合部24、24、24が外側に撓むことができ
なくなり、従って、操作ギヤ33を突出部22から取り
外さない限り、エーミングスクリュー6が支持孔23か
ら脱落することはなくなる。
【0038】そして、エーミングスクリュー6の螺軸部
9は上記リフレクタ5に支持されたナット体42に螺合
される。尚、かかる車輌用前照灯1の組立に際しては、
エーミングスクリュー6の螺軸部9をリフレクタ5に支
持されたナット体42に予め螺合してエーミングスクリ
ュー6をリフレクタ5に支持させておいて、その状態で
エーミングスクリュー6をその頭部13からランプボデ
ィ2の支持孔23に挿通させる。
【0039】上記したエーミングスクリュー6の回転操
作は、例えば、以下のようにして為すことができる。
【0040】例えば、操作部材としてプラスドライバー
43を使用することができる。プラスドライバー43の
先端部43aを位置決め部材26の導入部27に、即ち
導入壁31と31との間に上方から挿入して行く。する
と、上方に向かってV字状に開いている導入壁31、3
1に案内されて、プラスドライバー43の先端部43a
は位置決め部28に、即ち突条29と29との間に導き
入れられ、その先端が位置決め凹部30に達する。この
状態になると、プラスドライバー43の先端部43aは
ランプボディ2の後面壁21の背面と操作ギヤ33のギ
ヤ歯35、35、・・・との間に位置し、プラスドライ
バー43の歯43b、43b、・・・が操作ギヤ33の
ギヤ歯35、35、・・・と噛合する。そこで、プラス
ドライバー43を回転させると、その歯43b、43
b、・・・によって操作ギヤ33のギヤ歯35、35、
・・・が送られ、操作ギヤ33が回転される。従って、
エーミングスクリュー6が回転され、その回転の方向に
応じて螺軸部9がリフレクタ5に支持されたナット体4
2に捩じ込まれ又は捩じ戻され、リフレクタ5のナット
体42を支持した部分とランプボディ2の後面壁21と
の間の間隔が変化される。
【0041】尚、上記のように、位置決め部材26が設
けてあると、導入部27によってプラスドライバー43
の操作位置への導入が容易であり、また、操作中に突条
29、29によって先端部43aの位置が規定されるの
で、その位置が狂うこともない。
【0042】尚、エーミングスクリュー6の回転操作に
操作ギヤ33を用いない場合、即ち、エーミングスクリ
ュー6の頭部13に操作ギヤ33を結合しない場合で
も、エーミングスクリュー6の頭部13の横断面形状が
正六角形を為しているので、適当な道具、例えば、スパ
ナ、ペンチ、六角レンチ等を用いてエーミングスクリュ
ー6を回転操作することができる。
【0043】上記した車輌用前照灯1にあっては、エー
ミングスクリュー6を前側からランプボディ2の支持孔
23に回転自在に支持することができ、従って、エーミ
ングスクリュー6をリフレクタ5に支持した状態でラン
プボディ2に支持することができ、その組付や組立が極
めて容易となる。
【0044】図8は本発明車輌用前照灯1の変形例を示
すものであり、この変形例は上記実施の形態と比較する
とエーミングスクリューの被支持部と固定側部材の支持
孔との間に弾性部材を介在させることにより防水性を高
めるようにしたことと、操作ギヤの外周にローレット加
工部を形成することにより工具を使用しないでエーミン
グスクリューを回転させることができるようにした点が
相違する他は、多くの部分で上記実施の形態におけると
同様であるので、該同様の部分には実施の形態における
同様の部分に付した符号と同じ符号を付することにより
説明を省略する。
【0045】弾性部材44は、例えば、ゴム材料等によ
り形成されたOリングであり、該弾性部材44はエーミ
ングスクリュー6の被支持部12の外周面45のうちフ
ランジ部16と凹部17、17、・・・との間の部分に
外嵌されている。
【0046】ランプボディ2の支持孔23の灯室4側の
開口縁に、支持孔23の内径より大きい口径の大口径部
46が形成されている。該大口径部46はその半径と支
持孔23の半径との差47が上記弾性部材44の横断面
の直径44aより小さくされている。
【0047】そして、エーミングスクリュー6の被支持
部12がランプボディ2の支持孔23に支持されると、
エーミングスクリュー6の被支持部12の外周面45と
ランプボディ2の支持孔23の大口径部46の内周面4
6aとの間に上記半径差47と略同じ大きさの間隙が形
成され、該間隙内に弾性部材44が変形された状態で配
置される。
【0048】操作ギヤ33の周壁部34の後端部には、
ローレット加工部48が形成されている。
【0049】従って、上記変形例にあっては、エーミン
グスクリュー6がランプボディ2に取着される際に、エ
ーミングスクリュー6のフランジ部16の弾性片16a
が支持孔23の前側開口縁部に弾接すると共に、弾性部
材44がエーミングスクリュー6の被支持部12の外周
面45と支持孔23の大口径部46の内周面46aとの
間で圧潰された状態となり、これより上記実施の形態と
比較してより高い防水性が確保される。
【0050】また、エーミングスクリュー6は操作ギヤ
33に設けたローレット加工部48を掴んで回転させる
ことが出来るので、工具を使わずにリフレクタ5を傾動
させることが出来る。
【0051】尚、上記実施の形態及び変形例では、本発
明をリフレクタ可動型と称される車輌用前照灯に適用し
たものを示したが、本発明は、いわゆるユニット可動型
と称される車輌用前照灯、即ち、ランプボデイとランプ
ボデイの前面開口を覆うレンズとによって画成された灯
室内に配置された光源とから成る前照灯ユニットを車体
に固定されたハウジングに傾動可能に支持したタイプの
車輌用前照灯に適用することもできる。
【0052】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用前照灯は、傾動されることによって照
射方向が変更される傾動部材を車体に固定される固定側
部材に傾動可能に支持した車輌用前照灯であって、傾動
部材と固定側部材との間の連結部の少なくとも一がエー
ミングスクリューによって連結され、上記固定側部材に
は、エーミングスクリューを支持する支持孔が形成さ
れ、上記エーミングスクリューは、螺軸部と、上記支持
孔に回転可能に支持される被支持部と、頭部とを有し、
上記被支持部には固定側部材の支持孔の開口縁部に当接
するフランジ部が形成され、上記頭部は、横断面形状が
非円形を為すと共に、弾性係合片を有し、中心部に非円
形の結合孔を有し、固定側部材の背面に対向した面にギ
ヤ歯を有する操作ギヤの上記結合孔に上記支持孔を挿通
されたエーミングスクリューの頭部が嵌合されると共に
その弾性係合片が結合孔の開口縁に係合されて操作ギヤ
がエーミングスクリューから抜け止めされ、操作ギヤの
ギヤ歯に対向する固定側部材の壁面との間に挿入される
操作部材によって操作ギヤのギヤ歯が送られて操作ギヤ
が回転されるようにしたことを特徴とする。
【0053】従って、本発明車輌用前照灯にあっては、
エーミングスクリューは、前側から固定側部材に取着す
ることができ、かつ、エーミングスクリューの前端部を
傾動部材に連結した状態で固定側部材に取着することが
でき、エーミングスクリューの固定側部材への取付及び
エーミングスクリューを用いた連結部における組立が極
めて簡単になる。
【0054】尚、上記した実施の形態において示した各
部の形状乃至構造は、何れも本発明の実施に際しての具
体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによっ
て本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあっ
てはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図7と共に本発明車輌用前照灯の実施
の形態の一例を示すものであリ、本図は本発明が適用さ
れた部分の概略縦断面図である。
【図2】要部の拡大縦断面図である。
【図3】要部の拡大背面図である。
【図4】エーミングスクリューの拡大背面図である。
【図5】エーミングスクリューの拡大側面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】ランプボディの要部の拡大背面図である。
【図8】本発明車輌用前照灯の変形例を示す要部の拡大
断面図である。
【図9】従来の車輌用前照灯の一例を示す概略縦断面図
である。
【符号の説明】
1…車輌用前照灯、2…ランプボディ(固定側部材)、
3…レンズ、4…灯室、5…リフレクタ(傾動部材)、
6…エーミングスクリュー、9…螺軸部、12…被支持
部、13…頭部、16…フランジ部、18…抜け止め突
起、20…弾性係合片、22…突出部、23…支持孔、
24…弾性係合部、26…位置決め部材、33…操作ギ
ヤ、35…ギヤ歯、37…被支持穴、41…結合孔、4
3…プラスドライバー(操作部材)、44…弾性部材、
44a…直径、45…外周面、46…大口径部、46a
…内周面、47…半径差
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−20202(JP,U) 実開 平7−27004(JP,U) 実開 平1−133045(JP,U) 実開 平7−34509(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 B60Q 1/06 F21V 14/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動されることによって照射方向が変更
    される傾動部材を車体に固定される固定側部材に傾動可
    能に支持した車輌用前照灯であって、 傾動部材と固定側部材との間の連結部の少なくとも一が
    エーミングスクリューによって連結され、 上記固定側部材には、エーミングスクリューを支持する
    支持孔が形成され、 上記エーミングスクリューは、螺軸部と、上記支持孔に
    回転可能に支持される被支持部と、頭部とを有し、 上記被支持部には固定側部材の支持孔の開口縁部に当接
    するフランジ部が形成され、 上記頭部は、横断面形状が非円形を為すと共に、弾性係
    合片を有し、 中心部に非円形の結合孔を有し、固定側部材の背面に対
    向した面にギヤ歯を有する操作ギヤの上記結合孔に上記
    支持孔を挿通されたエーミングスクリューの頭部が嵌合
    されると共にその弾性係合片が結合孔の開口縁に係合さ
    れて操作ギヤがエーミングスクリューから抜け止めさ
    れ、 操作ギヤのギヤ歯に対向する固定側部材の壁面との間に
    挿入される操作部材によって操作ギヤのギヤ歯が送られ
    て操作ギヤが回転されるようにしたことを特徴とする車
    輌用前照灯。
  2. 【請求項2】 傾動部材がリフレクタであり、固定側部
    材が車体に固定されたランプボデイであって、該ランプ
    ボデイとその前面開口を覆うレンズとによって画成され
    た灯室内にリフレクタが傾動可能に配置されたことを特
    徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
  3. 【請求項3】 傾動部材がランプボデイと該ランプボデ
    イの前面開口を覆うレンズとによって画成された灯室内
    に配置された光源とから成る前照灯ユニットであり、 車体に固定された固定側部材であるハウジングに上記前
    照灯ユニットが傾動可能に支持されたことを特徴とする
    請求項1に記載の車輌用前照灯。
  4. 【請求項4】 固定側部材の後面から円柱状の突出部が
    突設され、該突出部を貫通して上記支持孔が形成され、 操作ギヤには前面に開口し上記突出部が回転可能に嵌合
    される被支持穴が形成されたことを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3に記載の車輌用前照灯。
  5. 【請求項5】 上記突出部には弾性係合部が形成され、 エーミングスクリューの被支持部後端部に形成された抜
    け止め突起が上記弾性係合部に係合してエーミングスク
    リューの支持孔からの抜け止めがされたことを特徴とす
    る請求項4に記載の車輌用前照灯。
  6. 【請求項6】 固定側部材の操作ギヤを囲む位置の一部
    に上記操作ギヤを回転させる操作部材を位置決めする位
    置決め部材を一体に突設したことを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載
    の車輌用前照灯。
  7. 【請求項7】 フランジ部が弾性縁であることを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項
    5又は請求項6に記載の車輌用前照灯。
  8. 【請求項8】 上記エーミングスクリューの被支持部に
    環状で断面形状が円形の弾性部材を外嵌し、 固定側部材の支持孔の開口縁に支持孔の内径より大きく
    支持孔との半径差が上記弾性部材の横断面の直径より小
    さい内径の大口径部を設け、 弾性部材をエーミングスクリューの被支持部の外周面と
    固定側部材の大口径部の内周面との間に介在させたこと
    を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6又は請求項7に記載の車輌用前
    照灯。
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