JP3128605B2 - 前照灯の照射軸調整装置 - Google Patents

前照灯の照射軸調整装置

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JP3128605B2
JP3128605B2 JP07237913A JP23791395A JP3128605B2 JP 3128605 B2 JP3128605 B2 JP 3128605B2 JP 07237913 A JP07237913 A JP 07237913A JP 23791395 A JP23791395 A JP 23791395A JP 3128605 B2 JP3128605 B2 JP 3128605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な前照灯の照射
軸調整装置に関する。詳しくは、前照灯の照射軸調整装
置の後方への突出量を少なくし、装置の小型化を図るこ
とができる新規な前照灯の照射軸調整装置を提供しよう
とするものである。
【0002】
【従来の技術】モータによって回転されるウォームギヤ
と、該ウォームギヤと噛合すると共に軸方向に延びる穴
の内面に螺溝が形成されたウォームホィールと、該ウォ
ームホィールに螺合すると共に摺動係合部及び軸方向に
延び内面に螺溝が形成された穴が形成された保持シャフ
トと、該保持シャフトに螺合すると共に傾動部材に回転
可能に連結されたアジャスティングスクリューとを備
え、アジャスティングスクリューがウォームホィールの
回転によって保持シャフトと共に一体的に軸方向に移動
され、また、アジャスティングスクリュー自体の回転に
よってアジャスティングスクリューが軸方向に移動し
て、傾動部材が傾動され照射方向が変更されるようにし
た前照灯の照射軸調整装置が提案されている。
【0003】そして、このような照射軸調整装置におい
ては、例えば、車検時等においてヘッドランプの照射角
度を規定の角度に調整するエイミング調整と、例えば、
車体の前部側あるいは後部側に荷重がかかって車体の姿
勢が変化してヘッドランプの照射角度が変化する場合に
その照射角度を調整するレベリング調整とができるよう
になっている。
【0004】上記したような前照灯の照射軸調整装置を
図5によって説明する。
【0005】ウォームホィールaの後端部には外周面に
ギヤ歯b、b、・・・を有するフランジcが形成されて
おり、ギヤ歯b、b、・・・がケース体dに回転自在に
支持されたウォームギヤeと噛合している。そして、ウ
ォームホィールaの内周面には螺溝fが形成され、後端
部側に後述するアジャスティングスクリューが挿通され
る挿通孔gが形成されている。また、後端からは円環状
に延びる突条hが突設されている。
【0006】ウォームホィールaはそのフランジcから
前側の部分がケース体dの前後方向に延びる支持筒i内
に内嵌状に位置され、該支持筒iの後端がフランジcの
前面に当接している。
【0007】ケース体dに固定された保持体jには挿通
孔kが形成され、略筒状に形成された保持体jのフラン
ジ部l前面がウォームホィールaの突条hの後端面に当
接し、このようにして、ウォームホィールaはケース体
dに回転可能にかつ軸方向へは移動不能に支持されてい
る。
【0008】保持シャフトmはその後端寄りの部分の外
周面に螺条nが形成され、該螺条nが上記ウォームホイ
ールaの螺溝fに螺合され、螺条nが形成された部分の
前側にはケース体dの支持筒i内面に形成された前後方
向に延びる摺動溝da、daに摺動自在に係合する摺動
係合部o、oが形成されている。これにより、保持シャ
フトmは上記支持筒iに摺動自在かつ回転不能に支持さ
れている。また、保持シャフトmの中心孔の前端寄りの
部分には螺溝pが形成されている。
【0009】アジャスティングスクリューqはその後端
寄りの位置が摺動連結部rとされ、前端側には螺軸部s
が形成され、前端部は略球状の連結部tとされている。
【0010】アジャスティングスクリューqは保持シャ
フトmの中心孔に挿通され、保持シャフトmの螺溝pに
螺軸部sの螺条が螺合され、連結部tは図示しないラン
プボデイの回動端側に固定的に支持された図示しない受
け体に回転可能にかつ若干の傾動が可能に連結されてい
る。
【0011】ケース体dの後面壁のうち上記支持筒iに
対向した位置には前方に延びる支持壁uが形成され、該
支持壁uには挿通孔vが形成されている。そして、ケー
ス体dの外側から操作ギヤwが支持筒uに回転自在にか
つ軸方向には移動不能に支持されている。
【0012】操作ギヤwの筒部xには前端に開口した連
結穴yが形成され、上記アジャスティングスクリューq
の摺動連結部rがウォームホイールaの挿通孔g、保持
体jの挿通孔k及び支持筒uに形成された挿通孔vを挿
通され連結穴yに挿入され、、操作ギヤwに摺動自在に
かつ回転不能に連結されている。
【0013】しかして、レベリング調整はモータzを回
転させることによって為される。
【0014】即ち、モータzが回転するとウォームギヤ
eが回転されウォームホィールaが回転する。そして、
ウォームホィールaの螺溝fによって保持シャフトmの
螺条nが送られてアジャスティングスクリューqが保持
シャフトmと共に一体的にウォームホイールaの回転の
方向に応じて前後方向に移動する。このアジャスティン
グスクリューqの前後方向への移動によってケース体d
を支持している図示しないランプハウジングの部分と受
け体が支持されている部分との間の間隔が変化され、ラ
ンプボデイが傾動されることになる。
【0015】また、エイミング調整は図示しないエイミ
ングロッドを回転操作して操作ギヤwを回転させること
によって為される。
【0016】即ち、操作ギヤwが回転されるとアジャス
ティングスクリューqが回転され、その回転の方向に応
じてその螺軸部sが保持シャフトmに捩じ込まれ又は捩
じ戻されアジャスティングスクリューqが前後方向に移
動する。これによって、ケース体dを支持しているラン
プハウジングの部分と受け体が支持されている部分との
間の間隔が変化され、ランプボデイが傾動されることに
なる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示し
たような従来の前照灯の照射軸調整装置においては、レ
ベリング調整及びエイミング調整を行った場合には、い
ずれの場合においてもアジャスティングスクリューqが
前後方向に移動するため、その摺動連結部rが操作ギヤ
wの連結穴y内を前後方向に移動することになり、その
移動量、即ち、レベリング調整とエイミング調整におけ
る移動量を合計した移動量以上に連結穴yの前後方向の
長さを必要とする。なぜなら、連結穴yの長さが前記移
動量以下では、アジャスティングスクリューqの移動に
よって摺動連結部rが連結穴yから抜け出てしまうこと
があり、上記調整が出来なくなってしまうからである。
【0018】そして、上記連結穴yを長くするためには
操作ギヤwの筒部xの前後方向の長さを長くしなければ
ならず、その分前照灯の照射軸調整装置の後方への突出
量が多くなり、前照灯の照射軸調整装置の小型化或は収
納スペースの省スペース化に支障を来すことになる。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明前照灯の照射軸調
整装置は、上記した課題を解決するために、傾動される
ことによって照射軸が変更される傾動部材を必要に応じ
て傾動させる前照灯の照射軸調整装置であって、モータ
によって回転されるウォームギヤと、該ウォームギヤと
噛合すると共に軸方向に延びる穴の内面に螺溝が形成さ
れたウォームホィールと、該ウォームホィールに螺合さ
れると共に摺動係合部が形成された保持シャフトと、該
保持シャフトに回転自在かつ軸方向には移動不能に保持
されると共に軸方向に延びる穴の内面に螺溝が形成され
た第1のアジャスティングスクリューと、該第1のアジ
ャスティングスクリューに螺軸部が螺合すると共に上記
傾動部材に回転不能に連結された第2のアジャスティン
グスクリューと、上記保持シャフトの摺動係合部が軸方
向へ摺動自在に係合される被係合部を有するケース体と
を備え、ウォームホィールはケース体に回転自在かつ軸
方向には移動不能に支持され、第2のアジャスティング
スクリューはウォームホィールの回転によって保持シャ
フトと第1のアジャスティングスクリューと共に一体的
に軸方向に移動され、また、第1のアジャスティングス
クリューの回転によって、第1のアジャスティングスク
リューは軸方向に移動不能のまま第2のアジャスティン
グスクリューが軸方向に移動されるようにしたものであ
る。
【0020】従って、本発明前照灯の照射軸調整装置に
あっては、エイミング調整時には第1のアジャスティン
グスクリューは前後方向に移動せず、第2のアジャステ
ィングスクリューが第1のアジャスティングスクリュー
の回転によって該第1のアジャスティングスクリューの
軸方向に延びる孔内を前後方向に移動する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明前照灯の照射軸調
整装置の詳細を図1乃至図4に示した実施の一例に従っ
て説明する。
【0022】尚、本発明前照灯の照射軸調整装置は所謂
初期エイミング調整とレベリング調整何れをも行なうこ
とができるようにしたものである。
【0023】ランプボデイ1とレンズ2とで画成された
空間内に図示しない反射鏡や図示しない光源が配置され
ランプユニット3が形成されている。
【0024】ランプボデイ1の下端部には後方に突出し
た取付部4が一体に形成されており、該取付部4に形成
された取付孔5に受け体6が固定的に取着されている。
【0025】受け体6は後面に開口した略球状の凹部6
aを有しており、該凹部6aにはその前端面に開口し受
け体6の前面に開口した横断面形状が略矩形の係合孔6
bが形成されている。
【0026】尚、本実施例においては、上記ランプユニ
ット3を図示しないランプハウジングに対して傾動自在
に支持し、ランプユニット3が傾動されることによって
照射角が変更される傾動部材となっているが、この他に
も、反射鏡をランプボデイに傾動自在に支持して傾動部
材としても良い。
【0027】照射軸調整装置7がランプハウジングに固
定されている。
【0028】ケース体8は前後に2つ割にされたそれぞ
れ合成樹脂製のフロントケース9とバックケース10と
が結合一体化されて成る。
【0029】フロントケース9はその前面壁11と該前
面壁11の周縁から後方へ突出した側面壁12とを備
え、前面壁11の上部には挿通孔13が形成されてい
る。そして、該挿通孔13の外側開口縁からは前方へ突
出した略筒状の前方支持筒14が一体に形成されてい
る。
【0030】前方支持筒14の前端部外面には環状に延
びる係合溝15が形成されている。そして、前端部を除
く部分の上下両端部は上方及び下方に突出するように形
成され、その内面はそれぞれ下方及び上方に開口された
前後方向に延びる凹部、即ち、後述する保持シャフトが
摺動自在に係合する摺動溝16、16が形成されている
(図2参照)。
【0031】挿通孔13の内側開口縁からは内方へ延び
る筒状の後方支持筒17が一体に突設されており、該後
方支持筒17の内径は上記摺動溝16、16の上下両面
間の間隔と同じにされている。
【0032】バックケース10は後面壁18と該後面壁
18の周縁から前方へ突出された側面壁19とを備えて
おり、後面壁19の上部にはバックケース10の内方に
凹む開口面が円形の後方支持凹部20aが形成され、該
後方支持凹部20aに引き続きその開口面より小さい円
形の開口面を有する前方支持凹部20bが形成されてお
り、支持凹部20aと20bの中心は一致している。そ
して、前方支持凹部20bを形成する後面壁18の中心
部には挿通孔21が形成され、該挿通孔21の中心はフ
ロントケース9の上記挿通孔13の中心と一致してい
る。
【0033】保持シャフト22は合成樹脂によって形成
され、略円筒状をしている。
【0034】保持シャフト22の後端寄りの部分の外周
面には螺条23が形成されており、該螺条23が形成さ
れた部分の直ぐ前側の外周面からは上方及び下方へ突出
した略直方体状の摺動係合部22a、22aが突設され
ている。また、保持シャフト22の前端部外面には環状
に延びる係合溝22bが形成されている。
【0035】しかして、上記後方支持筒17の後方側か
ら挿通孔13に挿通された保持シャフト22はその螺条
23が後述するウォームホイールと螺合し、摺動係合部
22a、22aが前方支持筒14の摺動溝16、16に
摺動自在に係合される。そして、保持シャフト22の前
端部に位置する係合溝22bは前方支持筒14の前面の
開口面より前側に位置するようにされている。
【0036】ブーツ24はゴムにより形成され、上記前
方支持筒14の外径と略同じ外径を有する略円筒状に形
成されている。
【0037】ブーツ24の前端縁と後端縁は共にその余
の部分より厚肉に形成され、環状に延びる厚肉部24
a、24bとされ、厚肉部24aは外方に厚くなるよう
に、また、厚肉部24bは内方に厚くなるようにして形
成されている。
【0038】そして、ブーツ24の前寄りの部分が内側
に折り返されて、厚肉部24aが上記保持シャフト22
の係合溝22bに、また、厚肉部24bが上記前方支持
筒14の係合溝15に係合される。
【0039】しかして、ブーツ24はゴムにより形成さ
れ前寄りの部分が折り返されているため、上記保持シャ
フト22の前後方向への移動に追従して前後方向の長さ
が変化され、この部分での防水の役割を果たしている。
【0040】第1のアジャスティングスクリュー25は
略丸棒状に形成されており、前後方向における中央部の
稍後方寄りの位置に外方へ突出したフランジ部25aが
一体に形成されており、該フランジ部25aの稍後方か
ら後端までの部分は横断面形状で略小判型をした摺動連
結部25bとされている。
【0041】第1のアジャスティングスクリュー25の
前端から稍後方寄りの位置の外周面には環状に延びる係
合凹溝26が形成され、該係合凹溝26の後端からフラ
ンジ部25aの前端までの長さが上記保持シャフト22
の中心孔22cの長さと同じにされている。また、第1
のアジャスティングスクリュー25には前面に開口され
た螺穴27が形成され、該螺穴27は第1のアジャステ
ィングスクリュー26の略中間部まで形成されている。
【0042】しかして、第1のアジャスティングスクリ
ュー25が保持シャフト22の中心孔22cにその後方
側からフランジ部25aの前面が保持シャフト22の後
面と当接されるまで挿通される。そして、スプリングワ
ッシャ28が係合凹溝26に係合され、これにより、第
1のアジャスティングスクリュー25が保持シャフト2
2に回転可能にかつ軸方向へは移動不能に支持される。
【0043】ウォームホィール29は合成樹脂により略
円筒状に形成されており、その後端寄りの位置には外方
へ張り出したフランジ30が一体に形成され、該フラン
ジ30の外周面にギヤ歯31、31、・・・が形成され
ている。
【0044】ウォームホィール29には前面に開口し横
断面形状が円形の支持凹部32がウォームホィール29
の後端寄りの部分まで形成されている。
【0045】支持凹部32の内周面の全面には螺溝33
が形成されており、後端面の中心部には上記第1のアジ
ャスティングスクリュー25が挿通される挿通孔34が
形成されている。そして、ウォームホイール29の後面
からは円環状に延びる突条35が突設されており、該突
条35は挿通孔34の後側の開口面を囲むように形成さ
れている。
【0046】図示しない手段によりケース体8に固定さ
れた保持体36は合成樹脂により形成され、略円筒状に
形成された主部36aの前後方向における略中間部から
外方へ張り出した当接片36b、36bが一体に形成さ
れている。
【0047】しかして、上記ウォームホィール29はそ
の螺溝33が上記保持シャフトの螺条23と螺合され、
フランジ30から前側の部分がフロントケース9の後方
支持筒17内に内嵌状に位置され、該後方支持筒17の
後端がフランジ30の前面に当接される。そして、保持
体36の挿通孔36cに第1のアジャスティングスクリ
ュー25の摺動連結部25bが挿通され、当接片36
b、36bの前面がウォームホイール29の突条35の
後面と当接される。これによりウォームホイール29は
後方支持筒17と保持体36とによって挟持された状態
でケース体8に回転可能にかつ軸方向へは移動不能に支
持されている。
【0048】尚、保持体36の主部36aのうち当接片
36b、36bより後側の部分はバックケース10に設
けられた板状の支持壁37の挿通孔及びその後側に位置
する基板38の挿通孔に挿通され、主部36aの後面が
バックケース10の前方支持凹部20bの前面壁の前面
に当接している。
【0049】また、第1のアジャスティングスクリュー
25の摺動連結部25bはバックケース10の挿通孔2
1に挿通されバックケース10の後方側に突出するよう
にされ、後述する操作ギヤの連結穴に挿入される。
【0050】第2のアジャスティングスクリュー39は
前端部を除き丸棒状に形成されており、その前端部は略
球状の連結部39aとされ、連結部39aの前端からは
横断面形状が上記受体6の係合孔6bのそれより稍小さ
く形成された板状の回り止め片40が前方に向かって突
設されている。また、連結部39aから後方の部分は螺
軸部39bとされ、該螺軸部39bは第1のアジャステ
ィングスクリュー25に形成された螺穴27の螺溝と螺
合される。
【0051】連結部39aは回り止め片40が上記受け
体6の係合孔6bに係合された状態で凹部6aに嵌合さ
れ、第2のアジャスティングスクリュー39は受け体6
に軸回りには回転不能に連結されている。
【0052】尚、上記の通り、回り止め片40の横断面
形状は係合孔6bのそれより稍小さく形成されているた
め、回り止め片40と係合孔6bを形成している面との
間には若干のクリアランスが有り、第2のアジャスティ
ングスクリュー39は受け体6に対し上下方向に若干の
傾動が可能である。
【0053】操作ギヤ41は合成樹脂で形成されてお
り、筒部41aと該筒部41aの後端寄りの位置から外
方へ張り出したフランジ部41bとが一体に形成されて
成り、フランジ部41bの外周にはギヤ歯42、42、
・・・が形成されている。そして、筒部41aはその前
面に開口し後端稍手前まで形成されると共に第1のアジ
ャスティングスクリュー25の摺動連結部25bの横断
面形状と略同じ横断面形状をした連結穴43を有し、該
連結穴43に摺動連結部25bが挿入され、第1のアジ
ャスティングスクリュー25が操作ギヤ41に摺動自在
かつ回転不能に連結されている。
【0054】操作ギヤ41の軸部41aの略後側半分と
フランジ部41bとは合成樹脂により形成され図示しな
い手段によりバックケース10に取着されたギヤケース
44内に回転可能に収納され、軸部41aの前端部がバ
ックケース10の前方支持凹部20bにその後方側から
挿入され、軸部41aの前面が前方支持凹部20bの前
面壁の後面と当接されている。また、軸部41aの前側
略半分の部分のうち前方支持凹部20bに支持されてい
ない部分にはゴム製のオーリング45が外嵌され、該オ
ーリング45はバックケース10に形成された後方支持
凹部20a内に位置され、この部分での防水の役割を果
たしている。
【0055】そして、操作ギヤ41のギヤ歯42、4
2、・・・は収納ケース44内に収納された図示しない
ウォームギヤと噛合されており、該ウォームギヤと一体
的に形成されたエイミングロッド46を回転させること
により第1のアジャスティングスクリュー25が回転さ
れることになる。
【0056】フロントケース9にはウォームギヤ47が
回転自在に支持され上記ウォームホイール29のフラン
ジ30に形成されたギヤ歯31、31、・・・と噛合し
ている。また、ウォームギヤ47の下方にはモータ48
が固定されており、モータ48とウォームギヤ47とが
図示しない回転伝達手段により連係されているためモー
タ48が駆動するとウォームギヤ47が回転され、ウォ
ームギヤ47が回転するとウォームホイール29が回転
することになる。
【0057】しかして、レベリング調整はモータ48を
駆動させることによって為される。即ち、モータ48が
駆動するとウォームホイール29が回転し、その螺溝3
3と螺合している保持シャフト22の螺条23が送られ
て保持シャフト22がウォームホィール29の回転の方
向に応じて前方へ又は後方へ移動される。
【0058】保持シャフト22には第1のアジャスティ
ングスクリュー25が前後方向に移動不能に支持され、
さらに第2のアジャスティングスクリュー39の螺軸部
39bの螺条が第1のアジャスティングスクリュー25
の螺穴27の螺溝と螺合されているため、保持シャフト
22の前後方向への移動により第2のアジャスティング
スクリュー39が保持シャフト22と第1のアジャステ
ィングスクリュー25と共に一体的に前後方向に移動す
ることになる。
【0059】この第2のアジャスティングスクリュー3
9の前後方向への移動によって照射軸調整装置7を支持
しているランプハウジングの部分とランプボデイ1の受
け体6が支持されている部分との間の間隔が変化され、
ランプユニット3がランプハウジングに対し傾動される
ことになる。
【0060】また、エイミング調整はエイミングロッド
46を回転操作することによって為される。
【0061】即ち、エイミングロッド46を回転させる
と操作ギヤ41が回転され、操作ギヤ41に第1のアジ
ャスティングスクリュー25が回転不能に連結されてい
るため、第1のアジャスティングスクリュー25が操作
ギヤ41と共に回転される。そして、第2のアジャステ
ィングスクリュー39の螺軸部39bの螺条が第1のア
ジャスティングスクリュー25の螺穴27内の螺溝と螺
合されており、さらに、第2のアジャスティングスクリ
ュー39の連結部39aが受け体6に軸回りには回転不
能にかつ上下方向には若干の傾動が可能に連結されてい
るため、第1のアジャスティングスクリュー25の回転
によって第2のアジャスティングスクリュー39の螺軸
部39bの螺条が送られ、第1のアジャスティングスク
リュー25の回転の方向に応じて第2のアジャスティン
グスクリュー39が前方へ又は後方へ移動される。
【0062】この第2のアジャスティングスクリュー3
9の前後方向への移動によって照射軸調整装置7を支持
しているランプハウジングの部分とランプボデイ1の受
け体6が支持されている部分との間の間隔が変化され、
ランプユニット3がランプハウジングに対し傾動される
ことになる。
【0063】尚、エイミングロッド46の回転はその頭
部が六角形であるため、例えば、六角レンチを用いて為
される。
【0064】しかして、上記した通り、レベリング調整
時においては第1のアジャスティングスクリュー25が
前後方向に移動するが、エイミング調整時においては第
2のアジャスティングスクリュー39のみが第1のアジ
ャスティングスクリュー25の螺穴27内を前後方向に
移動するため第1のアジャスティングスクリュー25の
前後方向への移動を必要としない。
【0065】依って、上記した照射軸調整装置7にあっ
ては、レベリング調整及びエイミング調整共に一のアジ
ャスティングスクリューが前後方向に移動して為される
場合よりも、第1のアジャスティングスクリュー25の
移動距離を短くすることが出来、これにより第1のアジ
ャスティングスクリュー25の摺動連結部25bが挿入
される操作ギヤ41の連結穴43、延いては、操作ギヤ
41の前後方向の長さが短くて済むことになる。
【0066】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明前照灯の照射軸調整装置は、傾動されること
によって照射軸が変更される傾動部材を必要に応じて傾
動させる前照灯の照射軸調整装置であって、モータによ
って回転されるウォームギヤと、該ウォームギヤと噛合
すると共に軸方向に延びる孔の内面に螺溝が形成された
ウォームホィールと、該ウォームホィールに螺合される
と共に摺動係合部が形成された保持シャフトと、該保持
シャフトに回転自在かつ軸方向には移動不能に保持され
ると共に軸方向に延びる孔の内面に螺溝が形成された第
1のアジャスティングスクリューと、該第1のアジャス
ティングスクリューに螺軸部が螺合すると共に上記傾動
部材に回転不能に連結された第2のアジャスティングス
クリューと、上記保持シャフトの摺動係合部が軸方向へ
摺動自在に係合される被係合部を有するケース体とを備
え、ウォームホィールはケース体に回転自在かつ軸方向
には移動不能に支持され、第2のアジャスティングスク
リューはウォームホィールの回転によって保持シャフト
と第1のアジャスティングスクリューと共に一体的に軸
方向に移動され、または、第1のアジャスティングスク
リューの回転によって、第1のアジャスティングスクリ
ューは軸方向に移動不能のまま第2のアジャスティング
スクリューが軸方向に移動されるようにしたことを特徴
とする。
【0067】従って、本発明前照灯の照射軸調整装置に
あっては、レベリング調整時においては第1のアジャス
ティングスクリューが前後方向に移動するが、エイミン
グ調整時においては第2のアジャスティングスクリュー
のみが第1のアジャスティングスクリューの回転によっ
て該第1のアジャスティングスクリューの螺穴内を前後
方向に移動するため第1のアジャスティングスクリュー
の前後方向への移動を必要としない。
【0068】依って、レベリング調整及びエイミング調
整共に一のアジャスティングスクリューが前後方向に移
動して為される場合よりも、第1のアジャスティングス
クリューの移動距離を短くすることが出来、これによ
り、前照灯の照射軸調整装置の後方への突出量が少なく
なり、前照灯の照射軸調整装置の小型化或はその収納ス
ペースの省スペース化に寄与する。
【0069】尚、上記実施例において示した各部の形状
及び構造は、何れも本発明の実施に際しての具体化のほ
んの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明
の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはなら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に本発明前照灯の照射軸調整
装置の実施の一例を示すものであり、本図は縦断面図で
ある。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図である。
【図3】要部の拡大分解斜視図である。
【図4】第2のアジャスティングスクリューが受け体に
支持されている状態を拡大して示す縦断面図である。
【図5】従来の照射軸調整装置の一例を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ランプボデイ 3 ランプユニット 7 照射軸調整装置(前照灯の照射軸調整装置) 8 ケース体 16 被係合部 22 保持シャフト 22a 摺動係合部 25 第1のアジャスティングスクリュー 25b 摺動連結部(第1のアジャスティングスクリュ
ーの一端部) 27 螺孔(軸方向に延びる穴) 29 ウォームホィール 32 支持凹部(軸方向に延びる穴) 33 螺溝 39 第2のアジャスティングスクリュー 39b 螺軸部 41 操作ギヤ 47 ウォームギヤ 48 モータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傾動されることによって照射軸が変更さ
    れる傾動部材を必要に応じて傾動させる前照灯の照射軸
    調整装置であって、 モータによって回転されるウォームギヤと、 該ウォームギヤと噛合すると共に軸方向に延びる穴の内
    面に螺溝が形成されたウォームホィールと、 該ウォームホィールに螺合されると共に摺動係合部が形
    成された保持シャフトと、 該保持シャフトに回転自在かつ軸方向には移動不能に保
    持されると共に軸方向に延びる穴の内面に螺溝が形成さ
    れた第1のアジャスティングスクリューと、 該第1のアジャスティングスクリューに螺軸部が螺合す
    ると共に上記傾動部材に回転不能に連結された第2のア
    ジャスティングスクリューと、 上記保持シャフトの摺動係合部が軸方向へ摺動自在に係
    合される被係合部を有するケース体とを備え、 ウォームホィールはケース体に回転自在かつ軸方向には
    移動不能に支持され、 第2のアジャスティングスクリューはウォームホィール
    の回転によって保持シャフトと第1のアジャスティング
    スクリューと共に一体的に軸方向に移動され、また、第
    1のアジャスティングスクリューの回転によって、第1
    のアジャスティングスクリューは軸方向に移動不能のま
    ま第2のアジャスティングスクリューが軸方向に移動さ
    れるようにしたことを特徴とする前照灯の照射軸調整装
    置。
  2. 【請求項2】 上記第1のアジャスティングスクリュー
    の一端部が操作ギヤに摺動自在かつ回転不能に連結さ
    れ、 上記操作ギヤの回転により第1のアジャスティングスク
    リューが回転するようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の前照灯の照射軸調整装置。
  3. 【請求項3】 上記傾動部材はランプハウジングに傾動
    自在に支持されたランプユニットであり、 上記ケース体はランプハウジングに取り付けられたこと
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の前照灯の照
    射軸調整装置。
  4. 【請求項4】 上記傾動部材はランプボデイに傾動自在
    に支持された反射鏡であり、 上記ケース体はランプボデイに取り付けられたことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の前照灯の照射軸
    調整装置。
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