JP3094194B2 - ヘッドランプレベリング機構 - Google Patents

ヘッドランプレベリング機構

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JP3094194B2
JP3094194B2 JP05216868A JP21686893A JP3094194B2 JP 3094194 B2 JP3094194 B2 JP 3094194B2 JP 05216868 A JP05216868 A JP 05216868A JP 21686893 A JP21686893 A JP 21686893A JP 3094194 B2 JP3094194 B2 JP 3094194B2
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博久 出口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なヘッドランプレベ
リング機構に関する。詳しくは、ケース体に回転自在に
かつ軸方向への移動は不能に支持されたウォームホィー
ルと該ウォームホィールと螺合されると共にケース体に
よって回転不能にかつ軸方向への移動は可能に支持され
ウォームホィールの回転によって軸方向へ移動される移
動体とを備え、該移動体をヘッドランプの傾動部材、即
ち、それが傾動されることによって照射方向が変更され
る部材と連結するようにしたヘッドランプレベリング機
構において、ウォームホィールのケース体への支持を容
易にかつ精度良く行なうことが出来、ウォームホィール
の回転をスムーズに行なうことが出来る新規なヘッドラ
ンプレベリング機構を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ケース体に回転自在にかつ軸方向への移
動は不能に支持されたウォームホィールと該ウォームホ
ィールと螺合されると共にケース体によって回転不能に
かつ軸方向への移動は可能に支持されウォームホィール
の回転によって軸方向へ移動される移動体とを備え、該
移動体をヘッドランプの傾動部材、即ち、それが傾動さ
れることによって照射方向が変更される部材と連結する
ようにしたヘッドランプレベリング機構がある。
【0003】このようなヘッドランプレベリング機構に
おいて、ケース体にウォームホィールを回転自在にかつ
軸方向への移動は不能に支持するのに、従来は、特開平
4−242001号公報に示されるように、前後2つ割
にされたケース体のフロントケースとバックケースにそ
れぞれ筒状の支持部を形成し、2つの支持部によってウ
ォームホィールを前後から挟んで回転自在にかつ軸方向
への移動は不能に支持するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
のヘッドランプレベリング機構にあっては、その構成部
材の中でもっとも大きい部材であるフロントケースとバ
ックケースにそれぞれ形成された支持部によってウォー
ムホィールを前後から挟持するようにしているので、そ
の寸法精度が余程良くないと、その挟持がきつすぎたり
又は緩すぎたりするという問題がある。
【0005】その挟持がきつすぎれば、ウォームホィー
ルの回転が阻害され、また、緩すぎればガタが生じると
いう問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明ヘッドランプレベ
リング機構は、上記した課題を解決するために、ウォー
ムホィールの軸受部の外周面に環状に延びる突条又は凹
溝を形成し、ケース体に固定された位置決部材にウォー
ムホィールの突条又は凹溝と摺動自在に係合する凹溝又
は突条を形成し、これによってウォームホィールをケー
ス体に回転可能にかつ軸方向への移動は不能に支持する
ようにしたものである。
【0007】
【作用】従って、本発明ヘッドランプレベリング機構に
あっては、ケース体に比較すれば著しく小さい部材であ
るウォームホィール及び位置決部材の凹凸結合によって
ウォームホィールの支持を行なうので、それ程寸法精度
を厳しくしなくても、ウォームホィールがスムーズに回
転出来るように支持することが出来る。
【0008】
【実施例】以下に本発明ヘッドランプレベリング機構の
詳細を図示した実施例に従って説明する。
【0009】図中1はヘッドランプであり、2はそのラ
ンプボデイ、3は該ランプボデイ2に上下方向へ回動自
在に支持された反射鏡、4はランプボデイ2の前面開口
を覆ったレンズである。
【0010】この実施例では、上記反射鏡3がこれが傾
動されることによって照射角が変更される傾動部材とな
っているが、この他にも、ランプボデイとレンズとで画
成された空間内に反射鏡や光源を配置して成るランプユ
ニットそのものを車体に対してけ回動自在に支持し、こ
のランプユニットを傾動部材としても良い。
【0011】5は図示しない車体に固定されたヘッドラ
ンプレベリング機構である。
【0012】6はケース体であり、前後に2つ割にされ
たフロントケース7とバックケース8とが結合一体化さ
れて成る。
【0013】9はウォームホィールであり、ケース体6
に回転自在に支持されている。尚、該ウォームホィール
9は前後方向への移動は不能にされている。
【0014】該ウォームホィール9には円筒状をした筒
部10が形成されており、該筒部10の内周面には螺溝
11が形成されている。また、筒部10の前端寄りの外
周面には環状に延びる凹溝12が形成されている。
【0015】13は位置決部材であり、軸方向に短い円
筒状をした主部14と該主部14から互いに反対方向へ
突設された取付片15、15とが一体に形成されて成
る。そして、主部14の内周面には環状に延びる突条1
6が形成されている。
【0016】そして、このような位置決部材13の取付
片15、15がケース体6内にネジ止めにより固定さ
れ、該位置決部材13の主部14内にウォームホィール
9の筒部10が回転自在な状態で内嵌され、そして、ウ
ォームホィール9の凹溝12に位置決部材13の突条1
6が摺動自在に係合される。これによって、ウォームホ
ィール9はケース体6内に回転自在に、また、軸方向へ
の移動不能に支持される。
【0017】尚、ウォームホィール9と位置決部材13
に形成される凹溝12と突条16は、ウォームホィール
9に突条を形成し、位置決部材13に凹溝を形成するよ
うにしても良い。
【0018】17はケース体6内に固定されたモータ、
18はモータ17によって回転されるウォームギヤであ
り、該ウォームギヤ18が上記ウォームホィール9と噛
合されている。従って、モータ17が駆動されると、ウ
ォームホィール9が回転される。
【0019】19はスクリュー保持シャフトであり、ウ
ォームホィール9の筒部10の2倍位の長さを有する円
筒状を為しており、その外周面には螺条20が形成され
ている。また、その後端部には互いに反対方向に突出し
た廻止突起21、21が一体に突設されている。
【0020】そして、該スクリュー保持シャフト19は
ウォームホィール9の筒部10内に内嵌状に位置され、
その螺条20がウォームホィール9の螺溝11と螺合さ
れている。
【0021】22、22はバックケース8から前方へ突
設された案内突壁であり、それぞれ前後方向から見て半
円弧状をしており、これら2つの案内突壁22、22が
1の円周上に位置し、かつ、互いの端縁間が稍間隔を開
けて位置され、この2つの間隔が摺動スリット23、2
3とされている。
【0022】上記したスクリュー保持シャフト19の廻
止突起21、21は上記摺動スリット23、23に各別
に摺動自在に係合されている。これによって、スクリュ
ー保持シャフト19は回転不能な状態とされる。
【0023】しかして、ウォームホィール9が回転され
ると、これと螺合されているスクリュー保持シャフト1
9はケース体6に回転不能に支持されているので、ウォ
ームホィール9の回転の方向に応じて前方へ又は後方へ
送られることになる。
【0024】24はアジャスティングスクリューであ
り、その中間部が円柱状の被支持部25とされ、前端部
が螺軸部26とされ、そして、後端部が四角柱状の操作
部27とされている。
【0025】そして、該アジャスティングスクリュー2
4はその被支持部25が上記スクリュー保持シャフト1
9に回転可能に、しかし、軸方向への移動は不能に支持
される。そして、該アジャスティングスクリュー24の
略前半部はケース体6から前方へ突出され、操作部27
はケース体6の後方へ突出された状態となる。そして、
その螺軸部26は上記反射鏡3の回動端寄りの位置に支
持されたナット28に螺合され、これによって、ヘッド
ランプレベリング機構5と傾動部材である反射鏡3とが
連結される。
【0026】しかして、ウォームホィール9が回転して
スクリュー保持シャフト19が前後方向に移動するとこ
れに支持されているアジャスティングスクリュー24が
前後方向に移動され、従って、反射鏡3が上下方向に傾
動される。
【0027】29は抵抗型のセンサであり、ケース30
に移動子31が前後方向に移動自在に支持され、該移動
子31のケース30に対する相対位置によって抵抗値が
変わるようになっている。また、移動子31には図示し
ないバネ手段が関係されていて前方へ向けての移動力が
弾発的に付勢されている。このようなセンサ29の移動
子31はその端部が上記摺動スリット23、23の一内
に位置されていて、スクリュー保持シャフト19の廻止
突起21、21の一に後ろから弾接されている。
【0028】しかして、スクリュー保持シャフト19の
前後方向への移動に伴ってセンサ29の移動子31の位
置が変更され、センサ29の抵抗値が変わる。従って、
この抵抗値を検出することによってスクリュー保持シャ
フト19、延いては、アジャスティングスクリュー24
の位置を検出することが出来、これから反射鏡3の傾動
角を検出することが出来る。
【0029】図7及び図8は位置決部材の変形例を示す
ものである。
【0030】32は位置決部材であり、前後方向から見
てU字状を為す支持壁33を有し、該支持壁33の内面
にその長手方向に沿って延びる突条34が突設されてい
る。また、支持壁33の外面の互いに反対側の位置から
取付片35、35が突設されており、該取付片35、3
5がケース体6にネジ止めにより固定される。そして、
この位置決部材32の突条34とウォームホィール9の
凹溝12とが摺動自在に係合されることによって、ウォ
ームホィール9がケース体6に回転可能に、かつ、軸方
向への移動は不能に支持される。尚、このような位置決
部材32を使用する場合、支持壁33のU字の開口側へ
のウォームホィール9の移動を阻止する手段を講じるこ
とが必要である。
【0031】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなとお
り、本発明ヘッドランプレベリング機構は、ケース体に
回転自在に支持されたウォームホィールと該ウォームホ
ィールと螺合されると共にケース体によって回転不能に
かつ軸方向への移動は可能に支持されウォームホィール
の回転によって軸方向へ移動される移動体とを備え、該
移動体をヘッドランプの傾動部材、即ち、それが傾動さ
れることによって照射方向が変更される部材と連結する
ようにしたヘッドランプレベリング機構において、ウォ
ームホィールの軸受部の外周面に環状に延びる突条又は
凹溝を形成し、ケース体に固定された位置決部材にウォ
ームホィールの突条又は凹溝と摺動自在に係合する凹溝
又は突条を形成し、これによってウォームホィールをケ
ース体に回転可能にかつ軸方向への移動は不能に支持し
たことを特徴とする。
【0032】従って、本発明ヘッドランプレベリング機
構にあっては、ケース体に比較すれば著しく小さい部材
であるウォームホィール及び位置決部材の凹凸結合によ
ってウォームホィールの支持を行なうので、それ程寸法
精度を厳しくしなくても、ウォームホィールがスムーズ
に回転出来るように支持することが出来る。
【0033】尚、上記実施例において示した各部の形状
及び構造は、何れも本発明の実施に際しての具体化のほ
んの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明
の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはなら
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ヘッドランプレベリング機構の概要を示
す縦断面図である。
【図2】要部を拡大して示す縦断面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】位置決部材の拡大正面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】位置決部材の変形例を示す拡大正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
3 反射鏡(傾動部材) 5 ヘッドランプレベリング機構 6 ケース体 9 ウォームホィール 12 凹溝 13 位置決部材 16 突条 19 スクリュー保持シャフト(移動体) 32 位置決部材 34 突条

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース体に回転自在に支持されたウォー
    ムホィールと該ウォームホィールと螺合されると共にケ
    ース体によって回転不能にかつ軸方向への移動は可能に
    支持されウォームホィールの回転によって軸方向へ移動
    される移動体とを備え、該移動体をヘッドランプの傾動
    部材、即ち、それが傾動されることによって照射方向が
    変更される部材と連結するようにしたヘッドランプレベ
    リング機構において、ウォームホィールの軸受部の外周
    面に環状に延びる突条又は凹溝を形成し、ケース体に固
    定された位置決部材にウォームホィールの突条又は凹溝
    と摺動自在に係合する凹溝又は突条を形成し、これによ
    ってウォームホィールをケース体に回転可能にかつ軸方
    向への移動は不能に支持したことを特徴とするヘッドラ
    ンプレベリング機構。
JP05216868A 1993-08-10 1993-08-10 ヘッドランプレベリング機構 Expired - Fee Related JP3094194B2 (ja)

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JP2787420B2 (ja) * 1993-11-04 1998-08-20 株式会社小糸製作所 前照灯の照射軸調整装置

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JPH0757507A (ja) 1995-03-03

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