JP4390192B2 - 車輌用前照灯 - Google Patents

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Description

本発明は新規な車輌用前照灯に関する。詳しくは、ギア部材の回転操作によってリフレクタを傾動させる車輌用前照灯において、ギア部材を安価に形成すると共に、リフレクタの確実な傾動動作が可能な車輌用前照灯に関する。
ギア部材を外側から回転操作することによってリフレクタを傾動させてビームの照射方向を調整する車輌用前照灯がある。例えば、特許文献1及び特許文献2に示されたものがそれである。
特許文献1及び特許文献2に示された車輌用前照灯において、ギア部材はランプボディ等に回転自在に支持される軸部と該軸部の一端部に一体に又は一体的に設けられたクラウンギア部とを備えており、軸部がその回転によってリフレクタが傾動されるようにリフレクタと連携されており、クラウンギア部が外部に突出されていて、該クラウンギア部の歯部とランプボディの背面等との間にプラスドライバー等の操作治具を挿入して該操作治具の先端部をクラウンギア部の歯部と噛合させ、操作治具を回転させることによってギア部材を回転させ、それによってリフレクタが傾動されるようになっている。
上記したような構成を有する車輌用前照灯は、専用の治具ではなく、通常車輌の備品として用意されている、或いは、整備工場であれば何処にでも転がっているプラスドライバーによってリフレクタを傾動させることができ、極めて利便性が高い。
特開平7−180762号公報
特開2001−219781号公報
ところで、特許文献1に示されたギア部材は合成樹脂製の軸部と金属製のクラウンギア部とがインサート成形法により一体に形成されて成るものであり、クラウンギア部が必要とする強度を備えていて、操作治具の必要とされる回転トルクに対してクラウンギア部が撓んでしまってその歯部が操作治具の先端部から逃げてしまうようなことはないが、2つの材料の複合部材であるため、製造に時間と手間がかかり、また、インサート成型を行うまでの間のクラウンギア部の保管等の手間や空間も必要となり、これらのことがギア部材のコストを引き上げる要因となる。
一方特許文献2に示されたギア部材は全体が金属の一体物として形成されている。そのため、保管のための手間や空間は余り必要でないが、製造の手間がかかり、少量生産の場合はともかく、大量生産となると、合成樹脂製の物に比較して著しいコスト増となる。また、重量も合成樹脂成形品と比較して大きく、車輌の軽量化の傾向にそぐわない。さらに、軸部が金属であるため、これがランプボディ等の挿通孔から抜け出るのを防止するための別部品が必要である。この点でも、部品点数の増加によるコストの増加と、保管等の手間が余分にかかるという問題がある。
ギア部材の全体を合成樹脂成形品として形成すれば、軽量であると共に、製造が容易であり、コストの低減に起用することができる。しかしながら、合成樹脂製であると、特に、クラウンギア部が合成樹脂製であると、強度的に問題である。すなわち、リフレクタを傾動させるためには操作治具の回転にかなりのトルクが必要であるが、該トルクはクラウンギア部の歯部を操作治具から引き離すようにも作用する。そして、クラウンギア部が合成樹脂で形成されていると、上記トルクに負けてクラウンギア部の歯部が位置する周縁部が撓んでしまい、該歯部が操作治具の先端部から外れてしまい、結局の所、リフレクタの傾動ができないと言うことになってしまう。
そこで、本発明は、ギア部材を合成樹脂の一体物として形成することによって軽量化とコストの低減を図ると共に、ギア部材の取付位置と状態を規定することによって操作部材の必要とする回転トルクに耐え得るようにすることを課題とする。
本発明車輌用前照灯は、上記した課題を解決するために、円筒部とクラウンギア部とを合成樹脂によって一体に形成して成るギア部材を、上記円筒部をランプボディ又はアクチュエータに形成された挿通孔に外側から挿通して、上記クラウンギア部の歯部がランプボディ又はアクチュエータの外面に対向した状態で、ランプボディに回転自在に支持し、上記ランプボディ又はアクチュエータの外面の上記クラウンギア部を囲む位置にクラウンギア部の外周面に接するガイド部が形成され、上記ガイド部の後端部の内側部は面取りされ、該面取りされた内側部が上記クラウンギア部がガイド部に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となるようにしたものである。
従って、本発明車輌用前照灯にあっては、クラウンギア部の歯部がランプボディ又はアクチュエータの外面から離間する方向への撓みをガイド部が防止する。また、ガイド部の後端部の内側部が面取りされているので、クラウンギア部の組付けも容易になる。
本発明車輌用前照灯は、ランプボディと、上記ランプボディに取着されて灯室を形成する透光性のカバーと、上記灯室内に配置されて光源から出射した光を上記カバーの方へ反射するリフレクタを備えた車輌用前照灯において、円筒部とクラウンギア部とを合成樹脂によって一体に形成して成るギア部材を、上記円筒部をランプボディに形成された挿通孔に外側から挿通して、上記クラウンギア部の歯部がランプボディの外面に対向した状態で、ランプボディに回転自在に支持し、上記ギア部材の回転操作によって上記リフレクタが傾動するようにギア部材とリフレクタとを連携させ、上記ランプボディの外面の上記クラウンギア部を囲む位置にクラウンギア部の外周面に接するガイド部が形成され、上記ガイド部の後端部の内側部は面取りされ、該面取りされた内側部が上記クラウンギア部がガイド部に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となるようにしたことを特徴とする。
また、別の本発明車輌用前照灯は、ランプボディと、上記ランプボディに取着されて灯室を形成する透光性のカバーと、上記灯室内に配置されて光源から出射した光を上記カバーの方へ反射するリフレクタと、上記リフレクタを傾動させるアクチュエータを備えた車輌用前照灯において、円筒部とクラウンギア部とを合成樹脂によって一体に形成して成るギア部材を、上記アクチュエータに形成された挿通孔に外側から挿通して、上記クラウンギア部の歯部がアクチュエータの外面に対向した状態で、アクチュエータに回転自在に支持し、上記ギア部材の回転操作によって上記アクチュエータを手動操作可能にし、上記アクチュエータの外面の上記クラウンギア部を囲む位置にクラウンギア部の外周面に接するガイド部が形成され、上記ガイド部の後端部の内側部は面取りされ、該面取りされた内側部が上記クラウンギア部がガイド部に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となるようにしたことを特徴とする。
従って、本発明車輌用前照灯にあっては、ギア部材が合成樹脂の一体物として形成されているので、軽量であると共に、安価に製造することができ、車輌の軽量化とコスト減に寄与する。しかも、クラウンギア部を囲む位置にクラウンギア部の外周面に接するガイド部が形成されているので、該ガイド部がクラウンギア部の歯部がランプボディ又はアクチュエータの外面から離間する方向への撓みを防止する。また、ガイド部の後端部の内側部が面取りされているので、クラウンギア部の組付けも容易になる。
請求項2及び請求項4に記載した発明にあっては、ランプボディ又はアクチュエータに形成された上記挿通孔の内周面に周方向に沿って係合部が形成され、上記ギア部材の円筒部の外周面に周方向に沿って形成された係止部を上記係合部に係止して、上記ギア部材をランプボディの挿通孔に保持したので、ギア部材のランプボディやアクチュエータへの取付構造が簡単になる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照して説明する。なお、図示した実施の形態は何れも本発明を自動車用前照灯に適用したものである。
図1乃至図3は本発明車輌用前照灯の第1の実施の形態を示すものである。
自動車用前照灯10は前面が開口したランプボディ20を備え、該ランプボディ20のその前面開口を閉塞するように透光性を有するカバー30が取着され、これらランプボディ20とカバー30とによって画成されて灯室40が形成される。
上記灯室40内にリフレクタ50が傾動自在に配置される。リフレクタ50には図示しない光源バルブが支持されており、該光源バルブから出射した光がリフレクタ50によって反射されてカバー30を透して前方へ照射される。
上記リフレクタ50は図示しない一つの回動支点部と該回動支点部からそれぞれほぼ水平方向及び垂直方向に離間した2つの間隔調整部(一つの間隔調整部60のみ図示する)とを介してランプボディ20に回動自在に支持されている。間隔調整部にあっては、リフレクタ50とランプボディ20との間の前後方向における間隔を調整可能とされており、一の間隔調整部60におけるリフレクタ50とランプボディ20との間の間隔を変化させることにより、回動支点部と他の間隔調整部を結んだ線を傾動軸としてリフレクタ50が傾動し、他の間隔調整部におけるリフレクタ50とランプボディ20との間の間隔を変化させることにより、回動支点部と一の間隔調整部60を結んだ線を傾動軸としてリフレクタ50が傾動するようになっている。
図示した一の間隔調整部60において、リフレクタ50とランプボディ20との間は、ナット体70とアジャスティングスクリュー80とギア部材90を介して連結されている。
リフレクタ50のアジャスティングスクリュー80と連結される部分には後方へ突出したステー51が形成されており、該ステー51の後端部に形成された取付孔51aにナット体70が支持されている。
アジャスティングスクリュー80は後側の連結部81と前側の螺軸部82とが一体に形成されており、螺軸部82がリフレクタ50に支持されたナット体70に後方から螺合される。
ギア部材90はランプボディ20の後面壁21に回転自在に支持されるものであり、円筒部91とクラウンギア部92とが合成樹脂によって一体に形成されて成る。
円筒部91は軸方向が前後方向に延びる向きで形成され、後端が閉塞されて前端に開口した連結穴91aを有する。そして、上記連結穴91aにアジャスティングスクリュー80の連結部81が圧入固定される。円筒部91の前端部には前端に向かって開いたV字状の切欠91b、91b、・・・が幾つか形成され、これによって、円筒部91の前端部が中心方向へ撓み易くされている。また、円筒部91の前端寄りの外周面には周方向に延びる係止溝91cが形成され、さらに、円筒部91の前端外周面にはテーパー面91dが形成されている。さらにまた、円筒部91の後端部は六角柱状に形成され、その後端面には係合溝91eが形成されている。
クラウンギア部92は円筒部91の後端寄りの外周面から張り出すように形成され、外周部には前方を向いて歯部92aが形成され、該歯部92aの前端に多数の歯91b、91b、・・・が形成されている。
ランプボディ20の後面壁21には円筒状をした支持部22が形成され、該支持部22の中心孔が挿通孔23とされている。挿通孔23の前端寄りの部分には周方向に延びる係合突条23aが形成され、また、挿通孔23の後端には周方向に延びる切欠部23bが形成されている。
ギア部材90のランプボディ20への取付は以下のようにして為される。
まず、ギア部材90の連結穴91aにアジャスティングスクリュー80の連結部81を圧入固定した後、オーリング93をクラウンギア部92の直ぐ前の部分で円筒部91に外嵌する。その状態で、円筒部91をランプボディ20の挿通孔23に後方から挿通していく。そして、円筒部91の係止溝91cが挿通孔23の係合突条23aのところまで来ると、係合突条23aが係止溝91cに係合して、これによって、円筒部91の挿通孔23からの抜け止めが為される。このようにして、ギア部材90はランプボディ20の後面壁21に回転自在に支持される。また、オーリング93は挿通孔23の切欠部23b内に位置される。
ランプボディ20の後面壁21の後面にはギア部材90のクラウンギア部92を囲み、且つ、クラウンギア部92の外周面92cに接触するガイド部24、24、・・・が突設されている。これらガイド部24、24、・・・はそれぞれ角柱状に形成され、また、各ガイド部24、24、・・・相互の間が適当な間隔を有するようにされている。そして、これら各ガイド部24、24、・・・相互の間の間隔25、25、・・・は例えば、プラスドライバー100のような操作治具が挿入されるのに必要且つ十分な大きさを備えているのが好ましい。さらに、各ガイド部24、24、・・・の後端部の内側部24a、24a、・・・は面取りされており、これら面取りされた内側部24a、24a、・・・がギア部材90のクラウンギア部92がガイド部24、24、・・・に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となる。
リフレクタ50を傾動させるときは、例えば、プラスドライバー100のような操作治具の先端部101をガイド部24と24との間25からギア部材90のクラウンギア部92の歯部92aとランプボディ20の後面壁21との間に挿入して、その先端部101をクラウンギア部92の歯92bと噛合させる。その状態で、操作治具100を回転させると、クラウンギア部92の歯部92aが操作治具100の先端部101の突条によって送られて、ギア部材90が回転する。ギア部材90が回転すると、その連結穴91aを介して連結されているアジャスティングスクリュー80が回転され、その回転の方向に応じて、螺軸部82がリフレクタ50に支持されたナット体70に対して捻じ込まれ又は捻じ戻されるので、リフレクタ50のナット体70を支持した部分とランプボディ20のギア部材90を支持した部分との間の間隔が変更される。
上記したリフレクタ50の傾動操作をする際、操作治具100はある程度のトルクを以て回転させる必要がある。そして、上記トルクによって、合成樹脂製のギア部材90のクラウンギア部92が周縁部が後方へ移動するように撓む力を受けるが、ランプボディ20の後面に形成されたガイド部24、24、・・・がクラウンギア部92の外周面92cに接触していて、クラウンギア部92の外周面92cがそれ以上に外方へ出っ張ることを妨げているため、クラウンギア部92は周縁部が後方へ移動するように撓むことはなく、従って、クラウンギア部92の歯部92aと操作治具100の先端部101との間の噛合が確実に保たれ、リフレクタ50の傾動を支障なく行うことができる。また、ガイド部24、24、・・・がギア部材90のクラウンギア部92の外周面92cを受けることにより、クラウンギア部92の外周面92cとランプボディ20の挿入孔23の2点でアジャスティングスクリュー80を支持することにより、アジャスティングスクリュー80の軸直角方向に力が加わっても、ギア部材90のブレを起こすことなく、アジャスティングスクリュー80で保持できる。
そして、ギア部材90は全体が一体の合成樹脂の成形品として形成されるので、軽量であり、車輌の軽量化に寄与する。また、合成樹脂と金属との複合品や金属加工によって形成されるものと異なり、安価に形成することができ、車輌のコストの低減に寄与する。また、複合品と異なり、組み合わせ前の各部品の保管や運搬というような余分なスペースや人手を必要とせず、その点でも、コストの低減に寄与する。
図4乃至図9は本発明車輌用前照灯の第2の実施の形態を示すものである。
この第2の実施の形態にかかる自動車用前照灯200は、遠隔操作又は自動操作によってリフレクタを傾動させるレベリング駆動部を備えたものである。
まず、図4によって自動車用前照灯200の概要を説明する。
自動車用前照灯200は、前面が開口したランプボディ20を備え、該ランプボディ20のその前面開口を閉塞するように透光性を有するカバー30が取着され、これらランプボディ20とカバー30とによって画成されて灯室40が形成される。
上記灯室40内にリフレクタ50が傾動自在に配置される。リフレクタ50には図示しない光源バルブが支持されており、該光源バルブから出射した光がリフレクタ50によって反射されてカバー30を透して前方へ照射される。
上記リフレクタ50は図示しない一つの回動支点部と該回動支点部からそれぞれほぼ水平方向及び垂直方向に離間した2つの間隔調整部とを介してランプボディ20に回動自在に支持されている。間隔調整部にあっては、リフレクタ50とランプボディ20との間の前後方向における間隔を調整可能とされており、一の間隔調整部におけるリフレクタ50とランプボディ20との間の間隔を変化させることにより、回動支点部と他の間隔調整部を結んだ線を傾動軸としてリフレクタ50が傾動し、他の間隔調整部におけるリフレクタ50とランプボディ20との間の間隔を変化させることにより、回動支点部と一の間隔調整部を結んだ線を傾動軸としてリフレクタ50が傾動するようになっている。
そして、自動車用前照灯200にあっては、一の間隔調整部にリフレクタ50を傾動させるアクチュエータとしてレベリング駆動部210が組み込まれている。
レベリング駆動部210はケース体220を有し、該ケース体220に所要部品が収容又は支持されて成る。ケース体220の前面から前方へ突出した筒状突出部221が形成され、また、ケース体220の後面壁222の上記筒状突出部221に対応した位置には挿通孔223が形成されている。挿通孔223は後面壁222に形成された筒状部224の中心孔として形成されている。そして、挿通孔223の前端寄りの部分には周方向に延びる係合突条223aが形成され、また、挿通孔223の後端には周方向に延びる切欠部223bが形成されている。
ケース体220内にはウォームホィール230が回転自在に配置される。ウオームホイール230は筒状体231の後端にホイール部232が一体に形成されて成り、筒状体231の内面には螺溝231aが形成されている。そして、該ウオームホイール230の筒状体231が後方からケース体220の上記筒状突出部221の内側に挿入されて、該筒状突出部221に対して回転自在に且つ前後方向への移動不可能に支持される。
上記ウォームホィール230にはシャフト240が内嵌状に組み合わされる。シャフト240は前後方向に長い円筒状を為し、後端部から被案内腕241が側方へ突設される。
シャフト240のほぼ後半の部分の外面には螺条242が形成されている。
シャフト240にはアジャスティングスクリュー250が保持されている。アジャスティングスクリュー250は後端部251がほぼ小判型の断面を有しており、残りの部分の後半部252が円柱状をした被保持部とされ、該被保持部252の後端部外周面に係合溝252aが形成され、そして、アジャスティングスクリュー250の前半部253が螺軸部253とされる。そして、被保持部252がシャフト240に挿通され、シャフト240の後端部に形成されたランス243がアジャスティングスクリュー250の係合溝252aと係合され、これによって、アジャスティングスクリュー250はシャフト240に回転自在に支持されると共に、シャフト240からの抜け止めが為される。
上記したようにアジャスティングスクリュー250を回転自在に保持したシャフト240の螺条242がウオームホイール230の螺溝231aに螺合されて保持される。この時、シャフト240の被案内腕241はケース体220の案内部225の案内溝225aに摺動自在に係合し、これによって、シャフト240は前後方向には移動可能であるが回転は不能とされる。
ケース体220のウオームホイール230が配置された位置に近接して間隔を置いて2つの軸受部226、226が後方へ向けて突設されている。これら軸受部226、226の互いに対向した側の面に後方へ向かって開口したU字状の受け凹部226a、226aが形成されている。
ウオーム部材260が上記軸受部226、226に回転自在に支持される。ウォーム部材260は一端部にウオームホイール部261を有し、残りの部分がウオームギア部262とされ、両端から軸部263、263が突設されている。そして、該ウオーム部材260はその軸部263、263が上記軸受部226、226の受け凹部226a、226aに各別に支持され、これによって、ケース体220に回転自在に支持されると共に、そのウオームギア部262が上記ウォームホィール230のホィール部232と噛合される。
ケース体220の後方から見て左下の部分に2つのモータ支持部227、228が突設される。一方のモータ支持部227は上記軸受部226、226の一方のものに近接した位置に設けられ、2つの平行に延びる支持腕227a、227aを有する。他方のモータ支持部228は一方のモータ支持部227から間隔を置いた位置に形成され、後端に開口したほぼU字状をした受部228aを有する。
モータ270はその両端部にそれぞれ突部271、271を有し、一方の突部271が上記一方のモータ支持部227の支持腕227a、227aによって挟持状に支持され、他方の突部271が他方のモータ支持部228の受部228aに支持され、これによって、モータ270はケース体220に支持される。このようにして、モータ270はケース体220の下半部の左半部に配置される。
上記モータ270のモータ軸272にはウオームギア273が固定されており、モータ270が上記したようにケース体220に取着されると、ウオームギア273が上記ウオーム部材260のウオームホイール部261と噛合する。
ケース体220の後面壁222に形成された挿通孔223にギア部材90が回転自在に支持される。
ギア部材90は円筒部91とクラウンギア部92とが合成樹脂によって一体に形成されて成る。
円筒部91は軸方向が前後方向に延びる向きで形成され、後端が閉塞されて前端に開口した連結穴91aを有する。上記連結穴91aは横断面形状がアジャスティングスクリュー250の後端部251の横断面形状とほぼ同じ形状に、すなわち、ほぼ小判型の形状に形成され、アジャスティングスクリュー250の後端部251が回転不能に且つ前後方向にスライド自在に受け入れられるようになっている。円筒部91の前端部には前端に向かって開いたV字状の切欠91b、91b、・・・が幾つか形成され、これによって、円筒部91の前端部が中心方向へ撓み易くされている。また、円筒部91の前端寄りの外周面には周方向に延びる係止溝91cが形成され、さらに、円筒部91の前端外周面にはテーパー面91dが形成されている。さらにまた、円筒部91の後端部は六角柱状に形成され、その後端面には係合溝91eが形成されている。
クラウンギア部92は円筒部91の後端寄りの外周面から張り出すように形成され、外周部には前方を向いて歯部92aが形成され、該歯部92aの前端に多数の歯91b、91b、・・・が形成されている。
ギア部材90のケース体220への取付は以下のようにして為される。
まず、オーリング93をクラウンギア部92の直ぐ前の部分で円筒部91に外嵌する。その状態で、円筒部91をケース体220の挿通孔223に後方から挿通していく。円筒部91の先端が挿通孔223内面の係合突条223aのところまで来ると、円筒部91先端のテーパー面91dが係合突条223aに当接し、該テーパー面91dが係合突条223aによって相対的に中心方向に押圧されるので、円筒部91の先端部が内側へ撓み、これによって、円筒部91の係止溝91cから前の部分が挿通孔223の係合突条223aを乗り越えていく。そして、円筒部91の係止溝91cが挿通孔223の係合突条223aのところまで来ると、係合突条223aが係止溝91cに係合して、これによって、円筒部91の挿通孔223からの抜け止めが為される。このようにして、ギア部材90はケース体220の後面壁222に回転自在に支持される。また、オーリング93は挿通孔223の切欠部223b内に位置される。
そして、上記アジャスティングスクリュー250の後端部251がギア部材90の連結穴91aに挿入される。なお、アジャスティングスクリュー250の後端部251が円筒部91の連結穴91a内に挿入されると、ギア部材90の円筒部91の先端部は中心方向へ撓むことができなくなり、これによって、ギア部材90のケース体220からの脱落が確実に防止される。
ケース体220の後面壁222の後面にはギア部材90のクラウンギア部92を囲み、且つ、クラウンギア部92の外周面92cに接触するガイド部229、229、・・・が突設されている。これらガイド部229、229、・・・はそれぞれ角柱状に形成され、また、各ガイド部229、229、・・・相互の間が適当な間隔を有するようにされている。そして、これら各ガイド部229、229、・・・相互の間の間隔229a、229a、・・・は、例えば、プラスドライバー100のような操作治具が挿入されるのに必要で且つ十分な大きさを備えているのが好ましい。さらに、各ガイド部229、229、・・・の後端部の内側部229b、229b、・・・は面取りされており、これら面取りされた内側部229b、229b、・・・がギア部材90のクラウンギア部92がガイド部229、229、・・・に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となる。
上記したようなレベリング駆動部210がランプボディ20の後面壁に外部に露出した状態で固定され、そのアジャスティングスクリュー250の螺軸部253がリフレクタ50のステー51に支持されたナット体70に螺合される。
リフレクタ50を手動により傾動させるときは、例えば、プラスドライバー100のような操作治具の先端部101をガイド部229と229との間229aからギア部材90のクラウンギア部92の歯部92aとケース体220の後面壁222との間に挿入して、その先端部101をクラウンギア部92の歯92bと噛合させる。その状態で、操作治具100を回転させると、クラウンギア部92の歯部92aが操作治具100の先端部101の突条によって送られて、ギア部材90が回転する。ギア部材90が回転すると、その連結穴91aを介して連結されているアジャスティングスクリュー250がシャフト240に対して回転され、その回転の方向に応じて、螺軸部253がリフレクタ50に支持されたナット体70に対して捻じ込まれ又は捻じ戻されるので、リフレクタ50のナット体70を支持した部分とランプボディ20レベリング駆動部210を支持した部分との間の間隔が変更される。
上記したリフレクタ50の傾動操作をする際、操作治具100はある程度のトルクを以て回転させる必要がある。そして、上記トルクによって、合成樹脂製のギア部材90のクラウンギア部92が周縁部が後方へ移動するように撓む力を受けるが、ケース体220の後面に形成されたガイド部229、229、・・・がクラウンギア部92の外周面92cに接触していて、クラウンギア部92の外周面92cがそれ以上に外方へ出っ張ることを妨げているため、クラウンギア部92は周縁部が後方へ移動するように撓むことはなく、従って、クラウンギア部92の歯部92aと操作治具100の先端部101との間の噛合が確実に保たれ、リフレクタ50の傾動を支障なく行うことができる。また、クラウンギア部92がガイド部229、229、・・・によって確実に保持されるため、円筒部91を短くすることができ、ケース体220の厚さを薄くすることができる。
そして、ギア部材90は全体が一体の合成樹脂の成形品として形成されるので、軽量であり、車輌の軽量化に寄与する。また、合成樹脂と金属との複合品や金属加工によって形成されるものと異なり、安価に形成することができ、車輌のコストの低減に寄与する。また、複合品と異なり、組み合わせ前の各部品の保管や運搬というような余分なスペースや人手を必要とせず、その点でも、コストの低減に寄与する。
また、照射角度の遠隔操作を行うときは、モータ270を駆動する。モータ270が駆動されると、モータ軸272に固定されたウオームギア273、ウオーム部材260のウオームホイール部261、同じくウオームギア部262を介してウオームホイール230が回転される。ウオームホイール230の回転によって、その螺溝231aと螺条242が噛合しているシャフト240が前方又は後方へと送られ、この結果、シャフト240に支持されているアジャスティングスクリュー250が前方又は後方へと移動され、このため、上記リフレクタ50のナット体70を保持した部分が前後方向に移動し、これによって、リフレクタ50が傾動されて自動車用前照灯の照射角度が変更される。
なお、上記した実施の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
リフレクタの傾動によって照射角度を変更するように構成された車輌用の前照灯においてランプボディの外側からの操作によってリフレクタを傾動させることを要する場合に利用することができる。
図2及び図3と共に本発明車輌用前照灯の第1の実施の形態を示すものであり、本図は要部の縦断面図である。 図1のII部分の拡大断面図である。 要部の拡大背面図である。 図5乃至図9と共に本発明車輌用前照灯の第2の実施の形態を示すものであり、本図は要部の縦断側面図である。 要部の拡大縦断面図である。 要部の拡大背面図である。 図5のVII−VII線に沿う断面図である。 ギア部材の拡大斜視図である。 図5のIX部分の拡大断面図である。
符号の説明
10…自動車用前照灯(車輌用前照灯)、20…ランプボディ、23…挿通孔、23a…係合突条(係合部)、24…ガイド部、24a…内側部、30…カバー、40…灯室、50…リフレクタ、90…ギア部材、91…円筒部、91c…係止溝(係止部)、92…クラウンギア部、92a…歯部、92c…外周面、200…自動車用前照灯(車輌用前照灯)、210…レベリング駆動部(アクチュエータ)、223…挿通孔、223a…係合突条(係合部)、229…ガイド部、229b…内側部

Claims (4)

  1. ランプボディと、上記ランプボディに取着されて灯室を形成する透光性のカバーと、上記灯室内に配置されて光源から出射した光を上記カバーの方へ反射するリフレクタを備えた車輌用前照灯において、
    円筒部とクラウンギア部とを合成樹脂によって一体に形成して成るギア部材を、上記円筒部をランプボディに形成された挿通孔に外側から挿通して、上記クラウンギア部の歯部がランプボディの外面に対向した状態で、ランプボディに回転自在に支持し、
    上記ギア部材の回転操作によって上記リフレクタが傾動するようにギア部材とリフレクタとを連携させ、
    上記ランプボディの外面の上記クラウンギア部を囲む位置にクラウンギア部の外周面に接するガイド部が形成され
    上記ガイド部の後端部の内側部は面取りされ、該面取りされた内側部が上記クラウンギア部がガイド部に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となるようにした
    ことを特徴とする車輌用前照灯。
  2. ランプボディに形成された上記挿通孔の内周面に周方向に沿って係合部が形成され、
    上記ギア部材の円筒部の外周面に周方向に沿って形成された係止部を上記係合部に係止して、
    上記ギア部材をランプボディの挿通孔に保持した
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用前照灯。
  3. ランプボディと、上記ランプボディに取着されて灯室を形成する透光性のカバーと、上記灯室内に配置されて光源から出射した光を上記カバーの方へ反射するリフレクタと、上記リフレクタを傾動させるアクチュエータを備えた車輌用前照灯において、
    円筒部とクラウンギア部とを合成樹脂によって一体に形成して成るギア部材を、上記アクチュエータに形成された挿通孔に外側から挿通して、上記クラウンギア部の歯部がアクチュエータの外面に対向した状態で、アクチュエータに回転自在に支持し、
    上記ギア部材の回転操作によって上記アクチュエータを手動操作可能にし、
    上記アクチュエータの外面の上記クラウンギア部を囲む位置にクラウンギア部の外周面に接するガイド部が形成され
    上記ガイド部の後端部の内側部は面取りされ、該面取りされた内側部が上記クラウンギア部がガイド部に囲まれた空間内に挿入される際の案内部となるようにした
    ことを特徴とする車輌用前照灯。
  4. アクチュエータに形成された上記挿通孔の内周面に周方向に沿って係合部が形成され、
    上記ギア部材の円筒部の外周面に周方向に沿って形成された係止部を上記係合部に係止して、
    上記ギア部材をアクチュエータの挿通孔に保持した
    ことを特徴とする請求項3に記載の車輌用前照灯。
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