JP2001296681A - 電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置および電子写真装置用プロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体、それを用いた電子写真方法、電子写真装置および電子写真装置用プロセスカートリッジ

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JP2001296681A
JP2001296681A JP2000111123A JP2000111123A JP2001296681A JP 2001296681 A JP2001296681 A JP 2001296681A JP 2000111123 A JP2000111123 A JP 2000111123A JP 2000111123 A JP2000111123 A JP 2000111123A JP 2001296681 A JP2001296681 A JP 2001296681A
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JP2000111123A
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Eiji Kurimoto
鋭司 栗本
Hiroshi Ikuno
弘 生野
Shigeto Kojima
成人 小島
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能、長寿命、高信頼性を高いレ
ベルで達成する有機系電子写真感光体を提供すること、
特に画質再現性、耐摩耗性に優れ、耐久性及び光感度に
も優れた有機系電子写真感光体を提供すること。 【解決手段】 導電性支持体上に少なくとも、平均
粒径の異なる二種の無機化合物を含有する中間層、電荷
発生層、電荷輸送層を順次形成してなる電子写真感光体
において、該中間層に含まれる無機化合物の一方の平均
粒径をD1とし、他方の無機化合物の平均粒径をD2とし
た場合、D2/D1≦1/5の関係を満たし、かつ導電性
基体より最も離れた表面側からの少なくとも1層に、高
分子電荷輸送物質を含有するものであることを特徴とす
る電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
ファクシミリ、レーザープリンタ、ダイレクトデジタル
製版機等の電子写真プロセスに用いられる電子写真感光
体に関するものであり、さらに詳しくは高感度、高画質
で、耐久性に非常に優れた電子写真感光体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、レーザープリン
タ、ダイレクトデジタル製版機等に応用されている電子
写真感光体を用いた電子写真方法とは、少なくとも電子
写真感光体に一次帯電、画像露光、現像の過程を経た
後、画像保持体(転写紙)へのトナー画像の転写、定着
及び電子写真感光体表面のクリーニングというプロセス
よりなる方法である。
【0003】電子写真感光体が、この電子写真法におい
て要求される基本的な特性としては、暗所で適当な電
位に帯電できること;暗所に於いて電荷の散逸が少な
いこと;光照射によって速やかに電荷を散逸できるこ
と;等が挙げられる。更にこれらの特性以外に画質特性
等の長期信頼性や低公害性、コストの低さ等も要求され
る。
【0004】従来、電子写真方式に於いて使用される感
光体としては導電性支持体上にセレンないしセレン合金
を主体とする光導電層を設けたもの、酸化亜鉛・硫化カ
ドミウム等の無機系光導電材料をバインダー中に分散さ
せたもの、及び非晶質シリコン系材料を用いたもの等が
一般的に知られているが、近年ではコストの低さ、感光
体設計の自由度の高さ、無公害性等から有機系感光体が
広く利用されるようになってきている。
【0005】有機系の電子写真感光体には、ポリビニル
カルバゾール(PVK)に代表される光導電性樹脂、P
VK−TNF(2,4,7−トリニトロフルオレノン)
に代表される電荷移動錯体型、フタロシアニン−バイン
ダーに代表される顔料分散型、電荷発生物質と電荷輸送
物質とを組み合わせて用いる機能分離型の感光体などが
知られており、特に機能分離型の感光体が注目されてい
る。
【0006】この機能分離型の感光体における静電潜像
形成のメカニズムは、感光体を帯電した後光照射する
と、光は透明な電荷輸送層を通過し、電荷発生層中の電
荷発生物質により吸収され、光を吸収した電荷発生物質
は電荷担体を発生し、この電荷担体は電荷輸送層に注入
され、帯電によって生じている電界にしたがって電荷輸
送層中を移動し、感光体表面の電荷を中和することによ
り静電潜像を形成するものである。機能分離型感光体に
おいては、主に紫外部に吸収を持つ電荷輸送物質と、主
に可視部に吸収を持つ電荷発生物質とを組み合わせて用
いることが知られており、かつ有用である。
【0007】ところが、電子写真方法に用いられる有機
系電子写真感光体の電荷輸送物質は多くが低分子化合物
として開発されているが、低分子化合物は単独で成膜性
がないため、通常、不活性高分子に分散・混合して用い
られる。しかるに、低分子電荷輸送物質と不活性高分子
からなる電荷輸送層は一般に柔らかく、電子写真プロセ
スにおいて繰り返し使用された場合に現像システムやク
リーニングシステムによる機械的な感光体表面への負荷
により膜削れを生じやすいという耐摩耗性の低さが短所
として挙げられる。
【0008】更に、この構成の電荷輸送層は電荷移動度
に限界があり、電子写真プロセスの高速化あるいは小型
化の障害となっていた。これは通常低分子電荷輸送物質
の含有量が50重量%以下で使用されることに起因して
いる。即ち低分子電荷輸送物質の含有量を増すことで確
かに電荷移動度は上げられるが、このとき逆に製膜性や
耐摩耗性が劣化するためである。
【0009】この有機系感光体の特性を改善する技術と
して有機系感光体のバインダー樹脂を改良したもの(特
開平5−216250号公報)や高分子型の電荷輸送物
質(特開昭51−73888号公報、特開昭54−85
27号公報、特開昭54−11737号公報、特開昭5
6−150749号公報、特開昭57−78402号公
報、特開昭63−285552号公報、特開平1−17
28号公報、特開平1−19049号公報、特開平3−
50555号公報、特開平4−225014号公報、特
開平5−331238号公報等)が注目され開示されて
いる。
【0010】しかしながら近年、耐摩耗性だけでなく、
電子写真複写機の高速化、高耐久化、大型化等が進むな
か、感光体に対しても長期繰返し使用に際し、高画質を
保つことのできる信頼性(種々特性の安定性、耐摩耗
性、剥離に対する耐久性等)が強く要求されるようにな
ってきている。
【0011】有機系感光体における本特性を改善する技
術の一つとして、導電性支持体上に中間層を設けたのち
感光層を設けることが提案されている。この例として、
導電性支持体上に樹脂層を設けたもの、無機顔料(酸化
チタン、酸化スズ等)を樹脂中に分散させたもの(特開
昭61−204642号公報他)等が知られている。こ
の方法は比較的コストも低く、効果も良好なため数多く
の感光体に応用されている。
【0012】しかしながら樹脂のみの中間層、または樹
脂中に無機顔料を分散した中間層を設けた構成の感光体
は、初期のうちは、良好な特性を維持しているが、数万
枚以上長期的に繰り返し使用された場合、徐々に画像上
の欠陥(地汚れ、黒ポチ等)が顕著になるという問題を
有しているのが実状である。
【0013】したがって、これら従来の感光体は耐摩耗
性、光照射によって速やかに電荷を散逸できるという条
件すなわち光感度、画像品質のいずれかが未だ不十分で
あった。
【0014】すなわち、耐摩耗性、光感度、画像品質の
全てを満足し、かつこれらの特性の長期持続性を有して
いる電子写真感光体は得られていなかった。言い換える
とこれまでの電子写真感光体は、電子写真エンジンが近
年要求されている高性能、長寿命、高信頼性を高いレベ
ルで達成するためには不十分であり改良が強く望まれて
いた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高性
能、長寿命、高信頼性を高いレベルで達成する有機系電
子写真感光体を提供することにあり、特に画質再現性、
耐摩耗性に優れ、耐久性及び光感度にも優れた有機系電
子写真感光体を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の、
(1)「導電性支持体上に少なくとも、平均粒径の異な
る二種の無機化合物を含有する中間層、電荷発生層、電
荷輸送層を順次形成してなる電子写真感光体において、
該中間層に含まれる無機化合物の一方の平均粒径をD1
とし、他方の無機化合物の平均粒径をD2とした場合、
2/D1≦1/5の関係を満たし、かつ導電性基体より
最も離れた表面側からの少なくとも1層に、高分子電荷
輸送物質を含有するものであることを特徴とする電子写
真感光体」、(2)「前記中間層に含まれる無機化合物
のうち少なくとも一つは酸化チタンであることを特徴と
する前記第(1)項記載の電子写真感光体」、(3)
「前記中間層に含まれる結着樹脂がアルキッド樹脂とメ
ラミン樹脂からなることを特徴とする前記第(1)項ま
たは前記第(2)項記載の電子写真感光体」、(4)
「前記、導電性基体より最も離れた表面側からの少なく
とも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が下記一般式
(1)で表わされることを特徴とする前記第(1)項乃
至前記第(3)項の何れか1に記載の電子写真感光体。
【0017】
【化13】 (式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換もしく
は無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原
子又は置換もしくは無置換のアルキル基、R5、R 6は置
換もしくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ
独立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1
≦k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わ
し5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環
状脂肪族の2価基、または下記一般式で表わされる2価
基を表わす。
【0018】
【化14】 式中、R101,R102は各々独立して置換もしくは無置換
のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表わ
す。l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1
〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、
−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−
CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を
表わす。)または、
【0019】
【化15】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R103、R104は置換または無置換のアルキル基又は
アリール基を表わす。)を表わす。ここで、R101とR
102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なってもよ
い。)」、(5)「前記、導電性基体より最も離れた表
面側からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物
質が下記一般式(2)で表わされることを特徴とする前
記第(1)項乃至前記第(3)項の何れか1に記載の電
子写真感光体。
【0020】
【化16】 (式中、R7、R8は置換もしくは無置換のアリール基、
Ar1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場合と同
じである。)」、(6)「前記、導電性基体より最も離
れた表面側からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷
輸送物質が下記一般式(3)で表わされることを特徴と
する前記第(1)項乃至前記第(3)項の何れか1に記
載の電子写真感光体。
【0021】
【化17】 (式中、R9、R10は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基
を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場合
と同じである。)」、(7)「前記、導電性基体より最
も離れた表面側からの少なくとも1層に含まれる高分子
電荷輸送物質が下記一般式(4)で表わされることを特
徴とする前記第(1)項乃至前記第(3)項の何れか1
に記載の電子写真感光体。
【0022】
【化18】 (式中、R11、R12は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン
基、sは1〜5の整数を表わす。X、k、jおよびn
は、一般式(1)の場合と同じである。)」、(8)
「前記、導電性基体より最も離れた表面側からの少なく
とも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が下記一般式
(5)で表わされることを特徴とする前記第(1)項乃
至前記第(3)項の何れか1に記載の電子写真感光体。
【0023】
【化19】 (式中、R13、R14は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar10、Ar11、Ar 12は同一又は異なるアリレン
基、X1、X2は置換もしくは無置換のエチレン基、又は
置換もしくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j
およびnは、一般式(1)の場合と同じである。)」、
(9)「前記、導電性基体より最も離れた表面側からの
少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が下記一
般式(6)で表わされることを特徴とする前記第(1)
項乃至前記第(3)項の何れか1に記載の電子写真感光
体。
【0024】
【化20】 (式中、R15、R16、R17、R18は置換もしくは無置換
のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一
又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換
もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の
シクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレン
エーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし
同一であっても異なってもよい。X、k、jおよびn
は、一般式(1)の場合と同じである。)」、(10)
「前記、導電性基体より最も離れた表面側からの少なく
とも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が下記一般式
(7)で表わされることを特徴とする前記第(1)項乃
至前記第(3)項の何れか1に記載の電子写真感光体。
【0025】
【化21】 (式中、R19、R20は水素原子、置換もしくは無置換の
アリール基を表わし、R 19とR20は環を形成していても
よい。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の
場合と同じである。)」、(11)「前記、導電性基体
より最も離れた表面側からの少なくとも1層に含まれる
高分子電荷輸送物質が下記一般式(8)で表わされるこ
とを特徴とする前記第(1)項乃至前記第(3)項の何
れか1に記載の電子写真感光体。
【0026】
【化22】 (式中、R21は置換もしくは無置換のアリール基、Ar
20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場
合と同じである。)」、(12)「前記、導電性基体よ
り最も離れた表面側からの少なくとも1層に含まれる高
分子電荷輸送物質が下記一般式(9)で表わされること
を特徴とする前記第(1)項乃至前記第(3)項の何れ
か1に記載の電子写真感光体。
【0027】
【化23】 (式中、R22、R23、R24、R25は置換もしくは無置換
のアリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar
28は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、jお
よびnは、一般式(1)の場合と同じである。)」、
(13)「前記、導電性基体より最も離れた表面側から
の少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が下記
一般式(10)で表わされることを特徴とする前記第
(1)項乃至前記第(3)項の何れか1に記載の電子写
真感光体。
【0028】
【化24】 (式中、R26、R27は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar29、Ar30、Ar 31は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場
合と同じである。)」により達成される。
【0029】また、上記課題は、本発明の、(14)
「電子写真感光体に、少なくとも帯電、画像露光、現
像、転写、クリーニング、除電を繰返し行なう電子写真
方式において、該電子写真感光体が前記第(1)項乃至
前記第(13)項の何れか1に記載のものであることを
特徴とする電子写真方法」により達成される。
【0030】また、上記課題は、本発明の、(15)
「少なくとも電子写真感光体を具備してなる電子写真装
置であって、該電子写真感光体が請求項1乃至13の何
れか1に記載のものであることを特徴とする電子写真装
置」、及び(16)「少なくとも電子写真感光体を具備
してなる電子写真装置用プロセスカートリッジであっ
て、該電子写真感光体が請求項1乃至13の何れか1に
記載のものであることを特徴とする電子写真装置用プロ
セスカートリッジ」により達成される。
【0031】すなわち、本発明者らは鋭意検討した結
果、導電性支持体上に少なくとも平均粒径の異なる二種
の無機化合物を含有する中間層、電荷発生層、電荷輸送
層を順次形成してなる電子写真感光体において、該無機
化合物の一方の平均粒径をD1とし、他方の無機化合物
の平均粒径をD2とした場合、D2/D1≦1/5の関係
を満たし、かつ導電性基体より最も離れた表面側からの
少なくとも1層に、高分子電荷輸送物質を含有するもの
であることを特徴とする電子写真感光体を用いることに
よって上記目的を達成できることが明らかになった。
【0032】これはまず導電性支持体上に、上記中間層
を設けることにより、繰り返し使用時においても残留電
位の上昇を抑え、また画像品質においても黒ポチなどと
称される画像欠陥が発生しにくくなることが挙げられ
る。
【0033】更に中間層に含まれる無機化合物を特定の
化合物とすることでより一層の電子写真特性の安定性、
特に欠陥の無い優れた画像品質を長期間保つことができ
る。
【0034】また本発明では、有機系感光層最表面側か
らの少なくとも1層に高分子電荷輸送物質を含有する構
成とすることにより、電子写真プロセスにおける現像シ
ステムやクリーニングシステム等の機械的ハザードを受
けても電荷移動成分が高分子マトリクス中に化学結合に
より固定されているため摩耗に非常に強く、摩耗に起因
する帯電性の低下などの問題が生じない。加えて本発明
の電荷輸送剤である高分子電荷輸送物質を本発明の特定
の構造とすることにより、非常に良好な特性が得られ、
また各種電子写真方式画像形成装置を設計する上で大き
なメリットが得られることも判明した。
【0035】まず、本発明に用いられる高分子電荷輸送
物質について述べる。本発明に用いられる高分子電荷輸
送物質として、下記一般式(1)〜(10)で表わされ
る高分子電荷輸送物質が有効に用いられる。一般式
(1)〜(10)で表わされる高分子電荷輸送物質を以
下に例示し、具体例を示す。
【0036】
【化25】 (式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換もしく
は無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原
子又は置換もしくは無置換のアルキル基、R5、R 6は置
換もしくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ
独立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1
≦k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わ
し5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環
状脂肪族の2価基、または下記一般式で表わされる2価
基を表わす。
【0037】
【化26】 式中、R101、R102は各々独立して置換もしくは無置換
のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表わ
す。l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1
〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、
−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−
CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を
表わす。)または、
【0038】
【化27】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
数、R103、R104は置換または無置換のアルキル基又は
アリール基を表わす。)を表わす。ここで、R101とR
102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なってもよ
い。)
【0039】一般式1の具体例 R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換もしくは無置換
のアルキル基又はハロゲン原子を表わすが、その具体例
としては以下のものを挙げることができ、同一であって
も異なってもよい。
【0040】アルキル基として好ましくは、C1〜C12
とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C4の直鎖ま
たは分岐鎖のアルキル基であり、これらのアルキル基は
さらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1〜C4のアル
コキシ基、フェニル基、又はハロゲン原子、C1〜C4
アルキル基もしくはC1〜C4のアルコキシ基で置換され
たフェニル基を含有しても良い。具体的には、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、t−
ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−シアノエチル基、2−エトキシエチル基、2−メト
キシエチル基、ベンジル基、4−クロロベンジル基、4
−メチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−フ
ェニルベンジル基等が挙げられる。
【0041】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
【0042】R4は水素原子又は置換もしくは無置換の
アルキル基を表わすがそのアルキル基の具体例としては
上記のR1、R2、R3と同様のものが挙げられる。
【0043】R5、R6は置換もしくは無置換のアリール
基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げる
ことができ、同一であっても異なってもよい。
【0044】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0045】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0046】上述のアリール基は以下に示す基を置換基
として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、上記のR1
2、R3と同様のものが挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR105)。アルコキシ基(−
OR105)としては、R10 5は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0047】Xは下記一般式(A)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、またはブロック共重合体となる。また、Xは下
記一般式(A)のトリアリールアミノ基を有するジオー
ル化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロ
ホーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導
入される。この場合、製造されるポリカーボネートは交
互共重合体となる。
【0048】
【化28】
【0049】
【化29】
【0050】一般式(B)のジオール化合物の具体例と
しては以下のものが挙げられる。1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,10−デカンジオール、2−メチル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プ
ロパンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテル
グリコール等の脂肪族ジオールや1,4−シクロヘキサ
ンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジメタノール等の環状脂肪族ジオー
ルが挙げられる。
【0051】また、芳香環を有するジオールとして、
4,4’−ジヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、2,
2−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’
−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,3’−ジメ
チル−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、
4,4’−ジヒドロキシジフェニルオキシド、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテ
ン、エチレングリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾ
エート)、ジエチレングリコール−ビス(4−ヒドロキ
シベンゾエート)、トリエチレングリコール−ビス(4
−ヒドロキシベンゾエート)1,3−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−テトラメチルジシロキサン、フェノー
ル変性シリコーンオイル等が挙げられる。
【0052】
【化30】 (式中、R7、R8は置換もしくは無置換のアリール基、
Ar1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表
わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場合と同
じである。)
【0053】一般式2の具体例 R7、R8は置換もしくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0054】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基、または、
【0055】
【化31】 (ここで、Wは−O−、−S−、−SO−、−SO
2−、−CO−及び以下の2価基を表わす。
【0056】
【化32】 (cは1〜12の整数)
【0057】
【化33】 (dは1〜3の整数)
【0058】
【化34】 (eは1〜3の整数)
【0059】
【化35】 (fは1〜3の整数))で表わされる。
【0060】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0061】また、Ar1、Ar2およびAr3で示され
るアリレン基としてはR7およびR8で示したアリール基
の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
【0062】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。また、これら置換
基は上記一般式中のR106、R107、R108の具体例とし
て表わされる。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C18、さらに好ましくはC1
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらの
アルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C
1〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR109)。アルコキシ基(−
OR109)としては、R10 9は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)次式で表わされる置換アミノ基。
【0063】
【化36】 (式中、R110及びR111は各々独立に(2)で定義した
アルキル基またはアリール基を表わし、アリール基とし
ては例えばフェニル基、ビフェニル基、またはナフチル
基が挙げられ、これらはC1〜C4のアルコキシ基、C1
〜C4のアルキル基またはハロゲン原子を置換基として
含有しても良い。またアリール基上の炭素原子と共同で
環を形成しても良い。具体的には、ジエチルアミノ基、
N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニ
ルアミノ基、N,N−ジ(p−トリル)アミノ基、ジベ
ンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ユロリ
ジル基等が挙げられる。) (7)メチレンジオキシ基、またはメチレンジチオ基等
のアルキレンジオキシ基またはアルキレンジチオ基、等
が挙げられる。
【0064】Xは下記一般式(C)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(C)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0065】
【化37】
【0066】
【化38】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0067】
【化39】 (式中、R9、R10は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基
を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場合
と同じである。)
【0068】一般式3の具体例 R9、R10は置換もしくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0069】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0070】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0071】また、Ar4、Ar5、およびAr6で示さ
れるアリレン基としてはR9およびR 10で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。上述のアリール基及びアリレン基は以下に示す基を
置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR112)。アルコキシ基(−
OR112)としては、R11 2は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基;具体的にはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げら
れる。
【0072】Xは下記一般式(D)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(D)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0073】
【化40】
【0074】
【化41】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じもの
が挙げられる。
【0075】
【化42】 (式中、R11、R12は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン
基、sは1〜5の整数を表わす。X、k、jおよびn
は、一般式(1)の場合と同じである。)
【0076】一般式4の具体例 R11、R12は置換もしくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0077】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0078】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0079】また、Ar7、Ar8、およびAr9で示さ
れるアリレン基としてはR11およびR12で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。
【0080】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR113)。アルコキシ基(−
OR113)としては、R11 3は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0081】Xは下記一般式(E)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(E)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0082】
【化43】
【0083】
【化44】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0084】
【化45】 (式中、R13、R14は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar10、Ar11、Ar 12は同一又は異なるアリレン
基、X1、X2は置換もしくは無置換のエチレン基、又は
置換もしくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j
およびnは、一般式(1)の場合と同じである。)
【0085】一般式5の具体例 R13、R14は置換もしくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0086】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0087】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0088】また、Ar10、Ar11およびAr12で示さ
れるアリレン基としてはR13およびR14で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。
【0089】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR114)。アルコキシ基(−
OR114)としては、R11 4は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0090】X1、X2は置換もしくは無置換のエチレン
基、置換もしくは無置換のビニレン基を表わし、この置
換基としては、シアノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、上
記R 13、R14のアリール基、上記(2)のアルキル基が
挙げられる。
【0091】Xは下記一般式(F)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(F)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0092】
【化46】
【0093】
【化47】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0094】
【化48】 (式中、R15、R16、R17、R18は置換もしくは無置換
のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一
又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換
もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の
シクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレン
エーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし
同一であっても異なってもよい。X、k、jおよびn
は、一般式(1)の場合と同じである。)
【0095】一般式6の具体例 R15、R16、R17、R18は置換もしくは無置換のアリー
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0096】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0097】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0098】また、Ar13、Ar14、Ar15およびAr
16で示されるアリレン基としては、R15、R16、R17
よびR18で示した上記のアリール基の2価基が挙げら
れ、同一であっても異なってもよい。
【0099】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR115)。アルコキシ基(−
OR115)としては、R11 5は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。
【0100】Y1、Y2、Y3は単結合、置換もしくは無
置換のアルキレン基、置換もしくは無置換のシクロアル
キレン基、置換もしくは無置換のアルキレンエーテル
基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基、を表わし同一で
あっても異なってもよい。
【0101】アルキレン基としては、上記(2)で示し
たアルキル基より誘導される2価基を表わす。具体的に
は、メチレン基、エチレン基、1,3−プロピレン基、
1,4−ブチレン基、2−メチル−1,3−プロピレン
基、ジフルオロメチレン基、ヒドロキシエチレン基、シ
アノエチレン基、メトキシエチレン基、フェニルメチレ
ン基、4−メチルフェニルメチレン基、2,2−プロピ
レン基、2,2−ブチレン基、ジフェニルメチレン基等
を挙げることができる。
【0102】シクロアルキレン基としては、1,1−シ
クロペンチレン基、1,1−シクロへキシレン基、1,
1−シクロオクチレン基等を挙げることができる。
【0103】アルキレンエーテル基としては、ジメチレ
ンエーテル基、ジエチレンエーテル基、エチレンメチレ
ンエーテル基、ビス(トリエチレン)エーテル基、ポリ
テトラメチレンエーテル基等が挙げられる。
【0104】Xは下記一般式(G)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(G)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0105】
【化49】
【0106】
【化50】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じもの
が挙げられる。
【0107】
【化51】 (式中、R19、R20は水素原子、置換もしくは無置換の
アリール基を表わし,R 19とR20は環を形成していても
よい。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレ
ン基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の
場合と同じである。)
【0108】一般式7の具体例 R19、R20は置換もしくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0109】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0110】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0111】また、R19、R20は環を形成する場合、9
−フルオレニリデン、5H−ジベンゾ[a,d]シクロ
ヘプテニリデンなどが挙げられる。
【0112】また、Ar17、Ar18およびAr19で示さ
れるアリレン基としてはR19およびR20で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。
【0113】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR11 6)。アルコキシ基(−
OR11 6)としては、R11 6は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0114】Xは下記一般式(H)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(H)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0115】
【化52】
【0116】
【化53】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0117】
【化54】 (式中、R21は置換もしくは無置換のアリール基、Ar
20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場
合と同じである。)
【0118】一般式8の具体例 R21は置換もしくは無置換のアリール基を表わすが、そ
の具体例としては以下のものを挙げることができ、同一
であっても異なってもよい。
【0119】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0120】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0121】また、Ar20、Ar21、Ar22およびAr
23で示されるアリレン基としてはR 21で示したアリール
基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。
【0122】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR117)。アルコキシ基(−
OR117)としては、R11 7は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0123】Xは下記一般式(J)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(J)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0124】
【化55】
【0125】
【化56】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0126】
【化57】 (式中、R22、R23、R24、R25は置換もしくは無置換
のアリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar
28は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、jお
よびnは、一般式(1)の場合と同じである。)
【0127】一般式9の具体例 R22、R23、R24、R25は置換もしくは無置換のアリー
ル基を表わすが、その具体例としては以下のものを挙げ
ることができ、同一であっても異なってもよい。
【0128】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
ては、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレ
ニル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−
フルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフ
ェニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニ
ル基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデン
フェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ター
フェニリル基などが挙げられる。
【0129】複素環基。複素環基としては、チエニル
基、ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、
カルバゾリル基などが挙げられる。
【0130】また、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27
よびAr28で示されるアリレン基としては、R22
23、R24およびR25で示した上記のアリール基の2価
基が挙げられ、同一であっても異なってもよい。
【0131】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2−メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR118)。アルコキシ基(−
OR118)としては、R11 8は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0132】Xは下記一般式(L)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(L)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0133】
【化58】
【0134】
【化59】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0135】
【化60】 (式中、R26、R27は置換もしくは無置換のアリール
基、Ar29、Ar30、Ar 31は同一又は異なるアリレン
基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場
合と同じである。)
【0136】一般式10の具体例 R26、R27は置換もしくは無置換のアリール基を表わす
が、その具体例としては以下のものを挙げることがで
き、同一であっても異なってもよい。
【0137】芳香族炭化水素基。芳香族炭化水素基とし
て、フェニル基、縮合多環基としてナフチル基、ピレニ
ル基、2−フルオレニル基、9,9−ジメチル−2−フ
ルオレニル基、アズレニル基、アントリル基、トリフェ
ニレニル基、クリセニル基、フルオレニリデンフェニル
基、5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテニリデンフ
ェニル基、非縮合多環基としてビフェニリル基、ターフ
ェニリル基などが挙げられる。
【0138】複素環基。複素環基として、チエニル基、
ベンゾチエニル基、フリル基、ベンゾフラニル基、カル
バゾリル基などが挙げられる。
【0139】また、Ar29、Ar30およびAr31で示さ
れるアリレン基としてはR26およびR27で示したアリー
ル基の2価基が挙げられ、同一であっても異なってもよ
い。
【0140】上述のアリール基及びアリレン基は以下に
示す基を置換基として有してもよい。 (1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ
基、ニトロ基。 (2)アルキル基。アルキル基としては、好ましくは、
1〜C12とりわけC1〜C8、さらに好ましくはC1〜C
4の直鎖または分岐鎖のアルキル基であり、これらのア
ルキル基はさらにフッ素原子、水酸基、シアノ基、C1
〜C4のアルコキシ基、フェニル基、又はハロゲン原
子、C1〜C4のアルキル基もしくはC1〜C4のアルコキ
シ基で置換されたフェニル基を含有しても良い。具体的
には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロ
ピル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、
i−ブチル基、トリフルオロメチル基、2−ヒドロキシ
エチル基、2−シアノエチル基、2−エトキシエチル
基、2-メトキシエチル基、ベンジル基、4−クロロベ
ンジル基、4−メチルベンジル基、4−メトキシベンジ
ル基、4−フェニルベンジル基等が挙げられる。 (3)アルコキシ基(−OR119)。アルコキシ基(−
OR119)としては、R11 9は(2)で定義したアルキル
基を表わす。具体的には、メトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、i−プロポキシ基、t−ブトキシ基、
n−ブトキシ基、s−ブトキシ基、i−ブトキシ基、2
−ヒドロキシエトキシ基、2−シアノエトキシ基、ベン
ジルオキシ基、4−メチルベンジルオキシ基、トリフル
オロメトキシ基等が挙げられる。 (4)アリールオキシ基。アリールオキシ基としては、
アリール基としてフェニル基、ナフチル基が挙げられ
る。これは、C1〜C4のアルコキシ基、C1〜C4のアル
キル基またはハロゲン原子を置換基として含有しても良
い。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ
基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、
4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、
6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。 (5)置換メルカプト基またはアリールメルカプト基。
置換メルカプト基またはアリールメルカプト基として
は、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニル
チオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。 (6)アルキル置換アミノ基。アルキル置換アミノ基と
しては、アルキル基は(2)で定義したアルキル基を表
わす。具体的には、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、N−メチル−N−プロピルアミノ基、N,N−ジベ
ンジルアミノ基等が挙げられる。 (7)アシル基。アシル基としては、具体的にはアセチ
ル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベン
ゾイル基等が挙げられる。
【0141】Xは下記一般式(M)のトリアリールアミ
ノ基を有するジオール化合物をホスゲン法、エステル交
換法等を用い重合するとき、下記一般式(B)のジオー
ル化合物を併用することにより主鎖中に導入される。こ
の場合、製造されるポリカーボネート樹脂はランダム共
重合体、又はブロック共重合体となる。また、Xは下記
一般式(M)のトリアリールアミノ基を有するジオール
化合物と下記一般式(B)から誘導されるビスクロロホ
ーメートとの重合反応によっても繰り返し単位中に導入
される。この場合、製造されるポリカーボネートは交互
共重合体となる。
【0142】
【化61】
【0143】
【化62】 一般式(B)のジオール化合物は一般式(1)と同じも
のが挙げられる。
【0144】
【発明の実施の形態】以下図面に沿って本発明で用いら
れる電子写真感光体を説明する。図1は本発明の電子写
真感光体の構成を示す断面図であり、導電性支持体(2
1)と、電荷発生層(31)と電荷輸送層(33)から
なる感光層(23)との間に中間層(25)が形成され
たものである。
【0145】まず、本発明に用いられる導電性支持体
(21)について述べる。本発明に用いられる導電性支
持体(21)としては、体積抵抗1010Ω以下の導電性
を示すもの、例えばアルミニウム、ニッケル、クロム、
ニクロム、銅、銀、金、白金、鉄などの金属、酸化ス
ズ、酸化インジウムなどの酸化物を、蒸着またはスパッ
タリングによりフィルム状もしくは円筒状のプラスチッ
ク、紙等に被覆したもの、あるいはアルミニウム、アル
ミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板およびそ
れらをD.I.,I.I.,押出し、引き抜きなどの工
法で素管化後、切削、超仕上げ、研磨などで表面処理し
た管などを使用することができる。
【0146】次に本発明に用いられる中間層(25)に
ついて説明する。本発明に用いられる中間層は無機化合
物および結着樹脂を主成分として形成されるが、本発明
に用いられる該樹脂は、その上に感光層を溶剤で塗布す
ることを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の
高い樹脂であることが望ましい。このような樹脂として
は、ポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸
ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシ
メチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレ
タン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹
脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型
樹脂等が挙げられる。中でもとりわけアルキッド樹脂と
メラミン樹脂を用いた場合その特性上良好な膜を得るこ
とができる。
【0147】また、本発明で用いられる無機物質として
は酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、
酸化スズ、酸化インジウム等の金属酸化物などが挙げら
れ、これらをボールミル等の粉砕方法を用いて微粉末に
したものが用いられる。
【0148】本発明では導電性支持体上に平均粒径の異
なる二種類の無機化合物を含む中間層を設け、この中間
層に含まれる無機化合物のうち、一方の無機化合物の平
均粒径をD1とし、他方の無機化合物の平均粒径をD2
した場合、D2/D1≦1/5の関係を満たせばよいが、
好ましくは上記関係を満たす条件のうち、一方の無機化
合物が平均粒径0.1μm以下、他方の無機化合物の平
均粒径が1μm以下であることが好ましい。
【0149】本発明の中間層は適当な溶媒、塗工法を用
いて浸漬塗工法やスプレーコート、ブレードコート法な
どの湿式塗工することにより形成することができる。本
発明で用いられる中間層の膜厚は特に限定されないが1
〜20μmが適当である。
【0150】次に本発明における感光層(23)につい
て述べる。はじめに電荷発生を担う電荷発生層(31)
について説明する。電荷発生層(31)は、電荷発生物
質を主成分とする層で、必要に応じてバインダー樹脂を
用いることもある。電荷発生物質としては、公知の材料
を用いることができる。例えば、銅フタロシアニン、鉄
フタロシアニンなどの金属フタロシアニン、無金属フタ
ロシアニンなどのフタロシアニン系顔料、アズレニウム
塩顔料、スクエアリック酸メチン顔料、カルバゾール骨
格を有するアゾ顔料、トリフェニルアミン骨格を有する
アゾ顔料、ジフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料、ジ
ベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料、フルオレノン
骨格を有するアゾ顔料、オキサジアゾール骨格を有する
アゾ顔料、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料、ジス
チリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料、ジスチ
リルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料、ペリレン系顔
料、アントラキノン系または多環キノン系顔料、キノン
イミン系顔料、ジフェニルメタン及びトリフェニルメタ
ン系顔料、ベンゾキノン及びナフトキノン系顔料、シア
ニン及びアゾメチン系顔料、インジゴイド系顔料、ビス
ベンズイミダゾール系顔料などが挙げられる。これらの
電荷発生物質は二種以上混合して用いることもできる。
【0151】電荷発生層(31)に必要に応じて用いら
れるバインダー樹脂としては、ポリアミド、ポリウレタ
ン、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポリカーボネート、シ
リコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリビニルブチラール、
ポリビニルホルマール、ポリビニルケトン、ポリスチレ
ン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリアクリルアミ
ドなどが用いられる。これらのバインダー樹脂は、単独
または2種以上の混合物として用いることができる。ま
た、電荷発生層のバインダー樹脂として上述のバインダ
ー樹脂の他に、先に記した一般式(1)〜(10)の高
分子電荷輸送物質が良好に用いられるが、その他の高分
子電荷輸送物質として以下のものが挙げられる。 (a)主鎖および/または側鎖にカルバゾール環を有す
る重合体 例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール、特開昭50−
82056号公報、特開昭54−9632号公報、特開
昭54−11737号公報、特開平4−183719号
公報に記載の化合物等が例示される。 (b)主鎖および/または側鎖にヒドラゾン構造を有す
る重合体 例えば、特開昭57−78402号公報、特開平3−5
0555号公報に記載の化合物等が例示される。 (c)ポリシリレン重合体 例えば、特開昭63−285552号公報、特開平5−
19497号公報、特開平5−70595号公報に記載
の化合物等が例示される。 (d)主鎖および/または側鎖に第3級アミン構造を有
する重合体 例えば、N,N−ビス(4−メチルフェニル)−4−ア
ミノポリスチレン、特開平1−13061号公報、特開
平1−19049号公報、特開平1−1728号公報、
特開平1−105260号公報、特開平2−16733
5号公報、特開平5−66598号公報、特開平5−4
0350号公報に記載の化合物等が例示される。 (e)その他の重合体 例えば、ニトロピレンのホルムアルデヒド縮重合体、特
開昭51−73888号公報、特開昭56−15074
9号公報に記載の化合物等が例示される。本発明に使用
される電子供与性基を有する重合体は、上記重合体だけ
でなく、公知単量体の共重合体や、ブロック重合体、グ
ラフト重合体、スターポリマーや、また、例えば特開平
3−109406号公報に開示されているような電子供
与性基を有する架橋重合体等を用いることも可能であ
る。更に、必要に応じて低分子電荷輸送物質を添加して
もよい。
【0152】電荷発生層(31)に併用できる低分子電
荷輸送物質には、正孔輸送物質と電子輸送物質とがあ
る。電子輸送物質としては、たとえばクロルアニル、ブ
ロムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロ−9−フルオレノ
ン、2,4,5,7−テトラニトロキサントン、2,
4,8−トリニトロチオキサントン、2,6,8−トリ
ニトロ−4H−インデノ〔1,2−b〕チオフェン−4
オン、1,3,7−トリニトロジベンゾチオフェン−
5,5−ジオキサイドなどの電子受容性物質が挙げられ
る。これらの電子輸送物質は、単独または2種以上の混
合物として用いることができる。
【0153】正孔輸送物質としては、以下に表わされる
電子供与性物質が挙げられ、良好に用いられる。例え
ば、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イ
ミダゾール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−
(p−ジエチルアミノスチリルアントラセン)、1,1
−ビス−(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、
スチリルアントラセン、スチリルピラゾリン、フェニル
ヒドラゾン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、
アクリジン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダ
ゾール誘導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。こ
れらの正孔輸送物質は、単独または2種以上の混合物と
して用いることができる。
【0154】電荷発生層(31)を形成する方法には、
真空薄膜作製法と溶液分散系からのキャスティング法と
が大きく挙げられる。前者の方法には、真空蒸着法等が
用いられ良好に形成できる。また、後述のキャスティン
グ法によって電荷発生層を設けるには、上述した無機系
もしくは有機系電荷発生物質を必要ならばバインダー樹
脂と共にテトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジオ
キサン、ジクロロエタン、ブタノン等の溶媒を用いてボ
ールミル、アトライター、サンドミル等により分散し、
分散液を適度に希釈して塗布することにより、形成でき
る。塗布は、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコー
ト法などを用いて行なうことができる。以上のようにし
て設けられる電荷発生層の膜厚は、0.01〜5μm程
度が適当であり、好ましくは0.05〜2μmである。
【0155】次に、電荷輸送層(33)について説明す
る。電荷輸送層(33)は、高分子電荷輸送物質を主成
分とする層であり、高分子電荷輸送物質を適当な溶剤に
溶解ないし分散し、これを塗布、乾燥することにより形
成できる。高分子電荷輸送物質は先述の公知材料を用い
ることができるが、前記一般式(1)〜(10)の高分
子電荷輸送物質が本発明の目的を達成するために特に良
好に使用される。また、必要により高分子電荷輸送物質
以外に適当なバインダー樹脂、低分子電荷輸送物質、可
塑剤やレベリング剤等を適量添加することもできる。
【0156】電荷輸送層(33)に併用できるバインダ
ー樹脂としては、ポリカーボネート(ビスフェノールA
タイプ、ビスフェノールZタイプ)、ポリエステル、メ
タクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、ポリスチレン、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリウレタン、ポリ塩化ビニリデン、アルキ
ッド樹脂、シリコン樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルホルマール、ポリアク
リレート、ポリアクリルアミド、フェノキシ樹脂などが
用いられる。これらのバインダーは、単独または2種以
上の混合物として用いることができる。
【0157】電荷輸送層(33)に併用できる低分子電
荷輸送物質は、電荷発生層(31)の説明に記載したも
のと同じものを用いることができる。電荷輸送層(3
3)の膜厚は、5〜100μm程度が適当であり、好ま
しくは、10〜40μm程度が適当である。
【0158】また、本発明において電荷輸送層(33)
中に可塑剤やレベリング剤を添加してもよい。可塑剤と
しては、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレート等
の一般の樹脂の可塑剤として使用されているものがその
まま使用でき、その使用量は、バインダー樹脂100重
量部に対して0〜30重量部程度が適当である。
【0159】レベリング剤としては、ジメチルシリコー
ンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコ
ーンオイル類や、側鎖にパーフルオロアルキル基を有す
るポリマーあるいはオリゴマーが使用され、その使用量
は、バインダー樹脂100重量部に対して0〜1重量部
程度が適当である。
【0160】また、本発明においては、耐環境性の改善
のため、とりわけ、感度低下、残留電位の上昇を防止す
る目的で、酸化防止剤を添加することができる。酸化防
止剤は、有機物を含む層ならばいずれに添加してもよい
が、電荷輸送物質を含む層に添加すると良好な結果が得
られる。
【0161】本発明に用いることができる酸化防止剤と
して、下記のものが挙げられる。 モノフェノール系化合物 2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒ
ドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エ
チルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートな
ど。
【0162】ビスフェノール系化合物 2,2’−メチレン−ビス−(4−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−
エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’−チオ
ビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、
4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−t−ブ
チルフェノール)など。
【0163】高分子フェノール系化合物 1,1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−
5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス−[メ
チレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、ビス
[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチ
ルフェニル)ブチリックアッシド]グリコールエステ
ル、トコフェノール類など。
【0164】パラフェニレンジアミン類 N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレ
ンジアミン、N−フェニル−N−sec−ブチル−p−
フェニレンジアミン、N,N’−ジ−イソプロピル−p
−フェニレンジアミン、N,N’−ジメチル−N,N’
−ジ−t−ブチル−p−フェニレンジアミンなど。
【0165】ハイドロキノン類 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノン、2,6−ジ
ドデシルハイドロキノン、2−ドデシルハイドロキノ
ン、2−ドデシル−5−クロロハイドロキノン、2−t
−オクチル−5−メチルハイドロキノン、2−(2−オ
クタデセニル)−5−メチルハイドロキノンなど。
【0166】有機硫黄化合物類 ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステ
アリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデ
シル−3,3’−チオジプロピオネートなど。
【0167】有機燐化合物類 トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホス
フィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリク
レジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキ
シ)ホスフィンなど。これら化合物は、ゴム、プラスチ
ック、油脂類などの酸化防止剤として知られており、市
販品を容易に入手できる。
【0168】本発明における酸化防止剤の添加量は、電
荷輸送物質100重量部に対して0.1〜100重量
部、好ましくは2〜30重量部である。
【0169】次に本発明の電子写真方法ならびに電子写
真装置を詳しく説明する。図2は、本発明の電子写真プ
ロセスおよび電子写真装置を説明するための概略図であ
り、下記するような変形例も本発明の範疇に属するもの
である。
【0170】図2において、感光体(1)はドラム状の
形状を示しているが、シート状、エンドレスベルト状の
ものであっても良い。帯電チャージャ(3)、転写前チ
ャージャ(7)、転写チャージャ(10)、分離チャー
ジャ(11)、クリーニング前チャージャ(13)に
は、コロトロン、スコロトロン、固体帯電器(ソリッド
・ステート・チャージャー)、帯電ローラを始めとする
公知の手段が用いられる。転写手段には、一般に上記の
帯電器が使用できるが、図に示されるように転写チャー
ジャーと分離チャージャーを併用したものが効果的であ
る。
【0171】また、画像露光部(5)、除電ランプ
(2)等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハ
ロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード
(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミ
ネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることがで
きる。そして、所望の波長域の光のみを照射するため
に、シャープカットフィルター、バンドパスフィルタ
ー、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルタ
ー、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種
フィルターを用いることもできる。
【0172】かかる光源等は、図2に示される工程の他
に光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング
工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、
感光体に光が照射される。
【0173】さて、現像ユニット(6)により感光体
(1)上に現像されたトナーは、転写紙(9)に転写さ
れるが、全部が転写されるわけではなく、感光体(1)
上に残存するトナーも生ずる。このようなトナーは、フ
ァーブラシ(14)およびブレード(15)により、感
光体より除去される。クリーニングは、クリーニングブ
ラシだけで行なわれることもあり、クリーニングブラシ
にはファーブラシ、マグファーブラシを始めとする公知
のものが用いられる。
【0174】電子写真感光体に正(負)帯電を施し、画像
露光を行なうと、感光体表面上には正(負)の静電潜像が
形成される。これを負(正)極性のトナー(検電微粒子)
で現像すれば、ポジ画像が得られるし、また正(負)極性
のトナーで現像すれば、ネガ画像が得られる。かかる現
像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手
段にも公知の方法が用いられる。
【0175】以上の図示した電子写真プロセスは、本発
明における実施形態を例示するものであって、もちろん
他の実施形態も可能である。
【0176】以上に示すような画像形成手段は、複写装
置、ファクシミリ、プリンター内に固定して組み込まれ
ていてもよいが、プロセスカートリッジの形でそれら装
置内に組み込まれてもよい。プロセスカートリッジと
は、感光体を内蔵し、他に帯電手段、露光手段、現像手
段、転写手段、クリーニング手段、除電手段を含んだ1
つの装置(部品)である。プロセスカートリッジの形状
等は多く挙げられるが、一般的な例として、図3に示す
ものが挙げられる。感光体(16)は、導電性支持体上
に本発明の感光層を有してなるものである。
【0177】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。なお、実施例中使用する部は、すべて重量部を表
わす。 <実施例1>φ30mmのアルミニウムドラム上に、下
記組成の中間層用塗工液、電荷発生層用塗工液、電荷輸
送層用塗工液を順次、塗布乾燥することにより、4μm
の下引き層、0.2μmの電荷発生層、21μmの電荷
輸送層を形成して、本発明の電子写真感光体を得た。
【0178】 〔中間層用塗工液〕 平均粒径0.4μm酸化チタン粉末 57部 〔タイペークCR-EL(石原産業製)〕 平均粒径0.04μm超微粒子シリカ 1.6部 〔TT600(日本アエロジル製)〕 アルキッド樹脂 10部 〔ベッコライトM6401-50(大日本インキ化学工業製)〕(固形分50%) メラミン樹脂 7部 〔スーパーベッカミンG-821-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メチルエチルケトン 60部
【0179】 〔電荷発生層用塗工液〕 Y型オキソチタニウムフタロシアニン顔料 2部 ポリビニルブチラール 0.2部 (エスレックBM−S:積水化学製) テトラヒドロフラン 50部
【0180】 〔電荷輸送層用塗工液〕 下記構造の高分子電荷輸送物質 10部
【0181】
【化63】
【0182】 塩化メチレン 100部
【0183】<実施例2>実施例1における中間層用塗
工液を以下のように変更し、膜厚を4.5μmの中間層
とした以外は実施例1と全く同様にして実施例2の電子
写真感光体を得た。 〔中間層用塗工液〕 平均粒径0.3μm酸化チタン粉末 57部 〔TA−3000(富士チタン工業製)〕 平均粒径0.04μm超微粒子シリカ 1.6部 〔TT600(日本アエロジル製)〕 アルキッド樹脂 10部 〔ベッコライトM6401-50(大日本インキ化学工業製)〕(固形分50%) メラミン樹脂 7部 〔スーパーベッカミンG-821-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メチルエチルケトン 60部
【0184】<実施例3>実施例1における中間層用塗
工液を以下のように変更し、膜厚を3.5μmの中間層
とした以外は実施例1と全く同様にして実施例3の電子
写真感光体を得た。 〔中間層用塗工液〕 平均粒径0.25μm酸化チタン粉末 57部 〔TP−2(富士チタン工業製)〕 平均粒径0.04μm超微粒子シリカ 1.6部 〔TT600(日本アエロジル製)〕 アルキッド樹脂 10部 〔ベッコライトM6003-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メラミン樹脂 7部 〔スーパーベッカミンG-821-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メチルエチルケトン 60部
【0185】<実施例4>実施例1における電荷輸送層
に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変え
た以外は全く同様に作製した。
【0186】
【化64】
【0187】<実施例5>実施例1における電荷輸送層
に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変え
た以外は全く同様に作製した。
【0188】
【化65】
【0189】<実施例6>実施例1における電荷輸送層
に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変え
た以外は全く同様に作製した。
【0190】
【化66】
【0191】<実施例7>実施例1における電荷輸送層
に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変え
た以外は全く同様に作製した。
【0192】
【化67】
【0193】<実施例8>実施例1における電荷輸送層
に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変え
た以外は全く同様に作製した。
【0194】
【化68】
【0195】<実施例9>実施例1における電荷輸送層
に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変え
た以外は全く同様に作製した。
【0196】
【化69】
【0197】<実施例10>実施例1における電荷輸送
層に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変
えた以外は全く同様に作製した。
【0198】
【化70】
【0199】<実施例11>実施例1における電荷輸送
層に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変
えた以外は全く同様に作製した。
【0200】
【化71】
【0201】<実施例12>実施例1における電荷輸送
層に用いた高分子電荷輸送物質を以下の構造のものに変
えた以外は全く同様に作製した。
【0202】
【化72】
【0203】<比較例1>実施例1における電荷輸送層
用塗工液を以下のものに変更した以外は、実施例1と全
く同様にして比較例1の電子写真感光体を作製した。 〔電荷輸送層用塗工液〕 ビスフェノールA型ポリカーボネート 10部 (帝人:パンライトC1400) 下記構造の低分子電荷輸送物質 10部
【0204】
【化73】
【0205】 塩化メチレン 100部
【0206】<比較例2>実施例1における下引き層塗
工液を以下のものに変更した以外は、実施例1と全く同
様にして比較例2の電子写真感光体を作製した。 ナイロン樹脂(CM8000:東レ製) 10部 メタノール 60部 n−ブタノール 32部
【0207】<比較例3>実施例1における中間層用塗
工液を以下のように変更し、膜厚を4.5μmの中間層
とした以外は実施例1と全く同様にして比較例3の電子
写真感光体を作製した。 〔中間層用塗工液〕 平均粒径0.3μm酸化チタン粉末 57部 〔TA−3000(富士チタン工業製)〕 アルキッド樹脂 10部 〔ベッコライトM6401-50(大日本インキ化学工業製)〕(固形分50%) メラミン樹脂 7部 〔スーパーベッカミンG-821-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メチルエチルケトン 60部
【0208】<比較例4>実施例1における中間層用塗
工液を以下のように変更して、膜厚を6.5μmの中間
層とした以外は実施例1と全く同様にして比較例4の電
子写真感光体を得た。 〔中間層用塗工液〕 平均粒径0.04μm超微粒子シリカ 57部 〔TT600(日本アエロジル製)〕 アルキッド樹脂 10部 〔ベッコライトM6401-50(大日本インキ化学工業製)〕(固形分50%) メラミン樹脂 7部 〔スーパーベッカミンG-821-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メチルエチルケトン 100部
【0209】<比較例5>実施例1における中間層用塗
工液を以下のように変更して、膜厚を4μmの中間層と
した以外は実施例1と全く同様にして比較例5の電子写
真感光体を得た。 〔中間層用塗工液〕 平均粒径0.3μm酸化チタン粉末 50部 〔TA−3000(富士チタン工業製)〕 平均粒径0.1μm超微粒子アルミナ粉末 7部 〔AKP-50(住友化学工業製)〕 アルキッド樹脂 10部 〔ベッコライトM6401-50(大日本インキ化学工業製)〕(固形分50%) メラミン樹脂 7部 〔スーパーベッカミンG-821-60(大日本インキ化学工業製)〕(固形分60%) メチルエチルケトン 80部
【0210】以上のように作製した実施例1〜12およ
び比較例1〜5の電子写真感光体を実装用にした後、以
下のようにして評価を行なった。 [実機ランニング特性評価方法]市販電子写真複写機イ
マジオMF2200[(株)リコー製]改造機により、それ
ぞれの感光体について最高10万枚までの通紙試験を行
なった。通紙試験中及び通紙試験後に感光体の、電位特
性、画像品質特性、感光層摩耗量の評価を適時行なっ
た。 暗部電位:一次帯電の後、現像部位置まで移動した際の
感光体表面電位 明部電位:一次帯電後、画像露光(ベタ露光)を受け、現
像部位置まで移動した際の感光体表面電位 画像品質:ベタ濃度、細線再現性、黒ポチなどの局所欠
陥、地肌汚れ、異常画像等総合的に評価 摩耗量:実機ランニングによる感光層膜厚減少量 評価結果を表1に示す。
【0211】
【表1−1】
【0212】
【表1−2】
【0213】
【表1−3】
【0214】
【表1−4】
【0215】表1より明らかなように、本発明の特許請
求の範囲を満たす実施例1〜12の電子写真感光体は、
帯電性及び光感度に優れ、電気特性の劣化が少なく、ま
た感光層の摩耗も少なく、高画質のハードコピーを長期
間安定して得られる事がわかる。一方比較例1〜5の電
子写真感光体では耐摩耗性、電気特性、画像特性のいず
れかが短期間で大きく劣化してしまい、本発明の感光体
の優位性が明らかである。
【0216】
【発明の効果】以上詳細且つ具体的な説明から明らかな
ように、本発明により、光感度特性、耐摩耗性、画質安
定性に優れた電子写真感光体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子写真感光体の構成を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の電子写真プロセスおよび電子写真装置
を説明するための概略図である。
【図3】本発明のプロセスカートリッジの一般的な形状
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 感光体 2 除電ランプ 3 帯電チャージャ 4 イレーサ 5 画像露光部 6 現像ユニット 7 転写前チャージャ 8 レジストローラ 9 転写紙 10 転写チャージャ 11 分離チャージャ 12 分離爪 13 クリーニング前チャージャ 14 ファーブラシ 15 ブレード 16 感光体 17 帯電チャージャ 18 クリーニングブラシ 19 画像露光部 20 現像ローラ 21 導電性支持体 23 感光層 25 中間層 31 電荷発生層 33 電荷輸送層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 61/28 C08L 61/28 67/08 67/08 69/00 69/00 G03G 5/07 103 G03G 5/07 103 (72)発明者 小島 成人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H068 AA13 AA20 AA43 AA44 AA45 BB26 BB27 BB33 BB37 BB44 BB52 BB53 CA29 FA03 FA27 4J002 AD02W BC03W BE02W BE06W BG00W BG01W BG13W BQ00W CC03W CC182 CD00W CF01W CG00W CG022 CJ00W CK02W CL00W CL06W CP03W DE096 DE136 DJ016 EE056 EQ016 EU026 EU056 EV306 FD070 GP00 GS00 4J029 AA09 AB07 AC02 AE18 BB12A BH01 BH02 BH04 DA02 DB06 DB11 DB12 DB13 HA01 HC01 HC02 HC04A KE02 KE03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも、平均粒径
    の異なる二種の無機化合物を含有する中間層、電荷発生
    層、電荷輸送層を順次形成してなる電子写真感光体にお
    いて、該中間層に含まれる無機化合物の一方の平均粒径
    をD1とし、他方の無機化合物の平均粒径をD2とした場
    合、D2/D1≦1/5の関係を満たし、かつ導電性基体
    より最も離れた表面側からの少なくとも1層に、高分子
    電荷輸送物質を含有するものであることを特徴とする電
    子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記中間層に含まれる無機化合物のうち
    少なくとも一つは酸化チタンであることを特徴とする請
    求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 前記中間層に含まれる結着樹脂がアルキ
    ッド樹脂とメラミン樹脂からなることを特徴とする請求
    項1または2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記、導電性基体より最も離れた表面側
    からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が
    下記一般式(1)で表わされることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1、R2、R3はそれぞれ独立して置換もしく
    は無置換のアルキル基又はハロゲン原子、R4は水素原
    子又は置換もしくは無置換のアルキル基、R5、R 6は置
    換もしくは無置換のアリール基、o、p、qはそれぞれ
    独立して0〜4の整数、k、jは組成を表わし、0.1
    ≦k≦1、0≦j≦0.9、nは繰り返し単位数を表わ
    し5〜5000の整数である。Xは脂肪族の2価基、環
    状脂肪族の2価基、または下記一般式で表わされる2価
    基を表わす。 【化2】 式中、R101、R102は各々独立して置換もしくは無置換
    のアルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表わ
    す。l、mは0〜4の整数、Yは単結合、炭素原子数1
    〜12の直鎖状、分岐状もしくは環状のアルキレン基、
    −O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO−、−
    CO−O−Z−O−CO−(式中Zは脂肪族の2価基を
    表わす。)または、 【化3】 (式中、aは1〜20の整数、bは1〜2000の整
    数、R103、R104は置換または無置換のアルキル基又は
    アリール基を表わす。)を表わす。ここで、R101とR
    102、R103とR104は、それぞれ同一でも異なってもよ
    い。)
  5. 【請求項5】 前記、導電性基体より最も離れた表面側
    からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が
    下記一般式(2)で表わされることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化4】 (式中、R7、R8は置換もしくは無置換のアリール基、
    Ar1、Ar2、Ar3は同一又は異なるアリレン基を表
    わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場合と同
    じである。)
  6. 【請求項6】 前記、導電性基体より最も離れた表面側
    からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が
    下記一般式(3)で表わされることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化5】 (式中、R9、R10は置換もしくは無置換のアリール
    基、Ar4、Ar5、Ar6は同一又は異なるアリレン基
    を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場合
    と同じである。)
  7. 【請求項7】 前記、導電性基体より最も離れた表面側
    からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が
    下記一般式(4)で表わされることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化6】 (式中、R11、R12は置換もしくは無置換のアリール
    基、Ar7、Ar8、Ar9は同一又は異なるアリレン
    基、sは1〜5の整数を表わす。X、k、jおよびn
    は、一般式(1)の場合と同じである。)
  8. 【請求項8】 前記、導電性基体より最も離れた表面側
    からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が
    下記一般式(5)で表わされることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化7】 (式中、R13、R14は置換もしくは無置換のアリール
    基、Ar10、Ar11、Ar 12は同一又は異なるアリレン
    基、X1、X2は置換もしくは無置換のエチレン基、又は
    置換もしくは無置換のビニレン基を表わす。X、k、j
    およびnは、一般式(1)の場合と同じである。)
  9. 【請求項9】 前記、導電性基体より最も離れた表面側
    からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質が
    下記一般式(6)で表わされることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化8】 (式中、R15、R16、R17、R18は置換もしくは無置換
    のアリール基、Ar13、Ar14、Ar15、Ar16は同一
    又は異なるアリレン基、Y1、Y2、Y3は単結合、置換
    もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の
    シクロアルキレン基、置換もしくは無置換のアルキレン
    エーテル基、酸素原子、硫黄原子、ビニレン基を表わし
    同一であっても異なってもよい。X、k、jおよびn
    は、一般式(1)の場合と同じである。)
  10. 【請求項10】 前記、導電性基体より最も離れた表面
    側からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質
    が下記一般式(7)で表わされることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化9】 (式中、R19、R20は水素原子、置換もしくは無置換の
    アリール基を表わし、R 19とR20は環を形成していても
    よい。Ar17、Ar18、Ar19は同一又は異なるアリレ
    ン基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の
    場合と同じである。)
  11. 【請求項11】 前記、導電性基体より最も離れた表面
    側からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質
    が下記一般式(8)で表わされることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化10】 (式中、R21は置換もしくは無置換のアリール基、Ar
    20、Ar21、Ar22、Ar23は同一又は異なるアリレン
    基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場
    合と同じである。)
  12. 【請求項12】 前記、導電性基体より最も離れた表面
    側からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質
    が下記一般式(9)で表わされることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化11】 (式中、R22、R23、R24、R25は置換もしくは無置換
    のアリール基、Ar24、Ar25、Ar26、Ar27、Ar
    28は同一又は異なるアリレン基を表わす。X、k、jお
    よびnは、一般式(1)の場合と同じである。)
  13. 【請求項13】 前記、導電性基体より最も離れた表面
    側からの少なくとも1層に含まれる高分子電荷輸送物質
    が下記一般式(10)で表わされることを特徴とする請
    求項1乃至3の何れか1に記載の電子写真感光体。 【化12】 (式中、R26、R27は置換もしくは無置換のアリール
    基、Ar29、Ar30、Ar 31は同一又は異なるアリレン
    基を表わす。X、k、jおよびnは、一般式(1)の場
    合と同じである。)
  14. 【請求項14】 電子写真感光体に、少なくとも帯電、
    画像露光、現像、転写、クリーニング、除電を繰返し行
    なう電子写真方式において、該電子写真感光体が請求項
    1乃至13の何れか1に記載のものであることを特徴と
    する電子写真方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも電子写真感光体を具備して
    なる電子写真装置用プロセスカートリッジであって、該
    電子写真感光体が請求項1乃至13の何れか1に記載の
    ものであることを特徴とする電子写真装置用プロセスカ
    ートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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