JP2001289173A - 圧縮機および電動機 - Google Patents
圧縮機および電動機Info
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- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K1/00—Details of the magnetic circuit
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- H02K1/12—Stationary parts of the magnetic circuit
- H02K1/18—Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures
- H02K1/185—Means for mounting or fastening magnetic stationary parts on to, or to, the stator structures to outer stators
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/14—Structural association with mechanical loads, e.g. with hand-held machine tools or fans
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機の容器や電動機のケーシングに内蔵す
る電動機からの漏電を防止し、さらには、昇温によるガ
タツキや振動、強度低下も防止する。 【解決手段】 固定子３ａと容器１や電動機のケーシン
グとの間に非導電性材料３１を固定子３ａおよび容器１
双方の接触を防止するように設けることにより、さらに
は、固定子３ａとこの固定子３ａよりも熱膨張係数の大
きな材料よりなる容器１との間に、少なくとも固定子３
ａよりも熱膨張係数の大きな非導電性材料３１を、固定
子３ａおよび容器１の接触を防止するように設けること
により、上記の目的を達成する。
る電動機からの漏電を防止し、さらには、昇温によるガ
タツキや振動、強度低下も防止する。 【解決手段】 固定子３ａと容器１や電動機のケーシン
グとの間に非導電性材料３１を固定子３ａおよび容器１
双方の接触を防止するように設けることにより、さらに
は、固定子３ａとこの固定子３ａよりも熱膨張係数の大
きな材料よりなる容器１との間に、少なくとも固定子３
ａよりも熱膨張係数の大きな非導電性材料３１を、固定
子３ａおよび容器１の接触を防止するように設けること
により、上記の目的を達成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機構およびそれ
を駆動する電動機を容器に収容した圧縮機、および電動
機に関するものである。
を駆動する電動機を容器に収容した圧縮機、および電動
機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の圧縮機や電動機は、電動
機の固定子を圧縮機の容器や電動機のケーシングの内周
に焼き嵌めしたり、嵌め付けて溶接したり、あるいはボ
ルト止めしたりして固定されている。これによって、容
器やケーシング内に支持される回転子と所定のエアギャ
ップを保って、効率よく安定して動作させられるように
している。
機の固定子を圧縮機の容器や電動機のケーシングの内周
に焼き嵌めしたり、嵌め付けて溶接したり、あるいはボ
ルト止めしたりして固定されている。これによって、容
器やケーシング内に支持される回転子と所定のエアギャ
ップを保って、効率よく安定して動作させられるように
している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧
縮機や電動機はそれらの容器やケーシングへの漏れ電流
が生じやすく、漏れ電流による感電などを防止するため
スロット絶縁紙を厚くする、あるいはスロット占積率を
小さくする等の方法がとられていたが、これらは電動機
そのものの効率を低下させてしまう。また、これに対処
するのに巻線そのものに絶縁対策を施すことも考えられ
るが電動機の特性が低下するので実用的ではない。
縮機や電動機はそれらの容器やケーシングへの漏れ電流
が生じやすく、漏れ電流による感電などを防止するため
スロット絶縁紙を厚くする、あるいはスロット占積率を
小さくする等の方法がとられていたが、これらは電動機
そのものの効率を低下させてしまう。また、これに対処
するのに巻線そのものに絶縁対策を施すことも考えられ
るが電動機の特性が低下するので実用的ではない。
【０００４】また、電動機の振動が直接圧縮機の容器や
電動機のケーシングに直接伝わって外部に影響するし騒
音の原因にもなる上、電動機の固定子は鉄系であるのに
対しそれを嵌め合せる前記容器やケーシングが非鉄金属
といった熱膨張係数が固定子よりも大きな材料である
と、駆動の継続によって昇温していくのにつれ、固定子
よりも容器やケーシングの熱膨張が大きく、双方の間に
間隔が生じてガタツキや振動の原因になるし、熱膨張は
電動機を駆動する都度発生し駆動停止によって収縮する
ので、実際には膨張、収縮が繰り返されることになり容
器やケーシングは固定子との間で繰り返し応力を受けて
金属疲労し強度が低下していく問題がある。
電動機のケーシングに直接伝わって外部に影響するし騒
音の原因にもなる上、電動機の固定子は鉄系であるのに
対しそれを嵌め合せる前記容器やケーシングが非鉄金属
といった熱膨張係数が固定子よりも大きな材料である
と、駆動の継続によって昇温していくのにつれ、固定子
よりも容器やケーシングの熱膨張が大きく、双方の間に
間隔が生じてガタツキや振動の原因になるし、熱膨張は
電動機を駆動する都度発生し駆動停止によって収縮する
ので、実際には膨張、収縮が繰り返されることになり容
器やケーシングは固定子との間で繰り返し応力を受けて
金属疲労し強度が低下していく問題がある。
【０００５】本発明の主たる目的は、電動機の効率を低
下させずに圧縮機の容器や電動機のケーシングに内蔵す
る電動機からの漏電を防止できる圧縮機および電動機を
提供することにあり、さらなる目的は昇温によるガタツ
キや振動、強度低下をも併せ防止できるようにすること
にある。
下させずに圧縮機の容器や電動機のケーシングに内蔵す
る電動機からの漏電を防止できる圧縮機および電動機を
提供することにあり、さらなる目的は昇温によるガタツ
キや振動、強度低下をも併せ防止できるようにすること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮機は、電動
機をこの電動機により駆動する圧縮機構とともに容器に
収容したものであって、電動機の固定子と容器との間に
非導電性材料を固定子および容器双方の接触を防止する
ように設けたことを特徴としている。
機をこの電動機により駆動する圧縮機構とともに容器に
収容したものであって、電動機の固定子と容器との間に
非導電性材料を固定子および容器双方の接触を防止する
ように設けたことを特徴としている。
【０００７】また、本発明の電動機は、固定子とケーシ
ングとの間に非導電性材料を固定子およびケーシング双
方の接触を防止するように設けたことを特徴としてい
る。
ングとの間に非導電性材料を固定子およびケーシング双
方の接触を防止するように設けたことを特徴としてい
る。
【０００８】これらの構成では、電動機の固定子と圧縮
機の容器や電動機のケーシングとが、それらの間にある
非導電性材料により互いの接触が防止されて電気的に絶
縁されているので、固定子の巻線そのものに絶縁を施す
場合のような電動機の特性の低下なしに、電動機から前
記容器やケーシングへの漏電を防止することができ、漏
電による人などまわりへの影響や電動機の実効率の低下
などの問題を回避することができる。
機の容器や電動機のケーシングとが、それらの間にある
非導電性材料により互いの接触が防止されて電気的に絶
縁されているので、固定子の巻線そのものに絶縁を施す
場合のような電動機の特性の低下なしに、電動機から前
記容器やケーシングへの漏電を防止することができ、漏
電による人などまわりへの影響や電動機の実効率の低下
などの問題を回避することができる。
【０００９】本発明の圧縮機は、また、電動機をこの電
動機により駆動する圧縮機構とともに容器に収容したも
のであって、電動機の固定子とこの固定子よりも熱膨張
係数の大きな材料よりなる容器との間に、少なくとも固
定子よりも熱膨張係数の大きな非導電性材料を、固定子
および容器の接触を防止するように設けたことを特徴と
している。
動機により駆動する圧縮機構とともに容器に収容したも
のであって、電動機の固定子とこの固定子よりも熱膨張
係数の大きな材料よりなる容器との間に、少なくとも固
定子よりも熱膨張係数の大きな非導電性材料を、固定子
および容器の接触を防止するように設けたことを特徴と
している。
【００１０】本発明の電動機は、また、固定子とこの固
定子よりも熱膨張係数の大きな材料よりなるケーシング
との間に、少なくとも固定子よりも熱膨張係数の大きな
非導電性材料を、固定子およびケーシングの接触を防止
するように設けたことを特徴としている。
定子よりも熱膨張係数の大きな材料よりなるケーシング
との間に、少なくとも固定子よりも熱膨張係数の大きな
非導電性材料を、固定子およびケーシングの接触を防止
するように設けたことを特徴としている。
【００１１】これらの構成では、非導電性材料が上記の
ように圧縮機の容器や電動機のケーシングに電動機から
漏電するのを解消するのに併せ、電動機を駆動すること
により固定子と嵌り合っている前記容器やケーシングが
熱膨張係数の差で固定子よりも大きく熱膨張して固定子
との間の間隔が増大しても、非導電性材料が熱膨張係数
の差で固定子よりも大きく熱膨張することによって前記
間隔の増大を軽減し、また無くせるので、温度上昇によ
るガタツキや振動あるいはこれらによる騒音を抑え、ま
た防止することができる。
ように圧縮機の容器や電動機のケーシングに電動機から
漏電するのを解消するのに併せ、電動機を駆動すること
により固定子と嵌り合っている前記容器やケーシングが
熱膨張係数の差で固定子よりも大きく熱膨張して固定子
との間の間隔が増大しても、非導電性材料が熱膨張係数
の差で固定子よりも大きく熱膨張することによって前記
間隔の増大を軽減し、また無くせるので、温度上昇によ
るガタツキや振動あるいはこれらによる騒音を抑え、ま
た防止することができる。
【００１２】容器やケーシングを非鉄金属材料とすると
軽量な材料を選択して圧縮機や電動機を軽量化すること
ができ、アルミニウムやマグネシウムなどであると軽量
化の効果が特に大きい。
軽量な材料を選択して圧縮機や電動機を軽量化すること
ができ、アルミニウムやマグネシウムなどであると軽量
化の効果が特に大きい。
【００１３】前記非導電性材料が樹脂であると、おしな
べて軽量で圧縮機や電動機が特に重量化しない上、比較
的高い絶縁性が得られるし、その種類によって違うが、
流動性を利用すると固定子と前記容器やケーシングとの
間に侵入させたり、それらの一方または双方に塗布した
りして設けやすい。また、成形性を利用して固定子など
の表面にモールドしたり、フィルム化して嵌めつけたり
巻きつけたりすることができる。また、固定子の外周の
みはもとより、端面および端部外周などに被さる所定形
状のインシュレータとして容器やケーシングとの絶縁以
外の部分の絶縁を図ることもできる。また、弾性や変形
性による馴染み性、緩衝性を利用して高い寸法精度なし
に実用することができるし、前記間隔の増減に追従しや
すくガタツキや振動を吸収して騒音を防止するととも
に、容器やケーシングが繰り返し熱収縮して固定子との
間で繰り返し応力を受けて金属疲労し強度低下するよう
なことを抑制することができる。また、容器やケーシン
グ、固定子と接触する部分に溝などによる凹凸やスリッ
トを設けたり、内部に多数の独立空泡を有したものとし
たりすることにより緩衝性を高めることができ、独立空
泡であると強い弾力を確保しやすい。
べて軽量で圧縮機や電動機が特に重量化しない上、比較
的高い絶縁性が得られるし、その種類によって違うが、
流動性を利用すると固定子と前記容器やケーシングとの
間に侵入させたり、それらの一方または双方に塗布した
りして設けやすい。また、成形性を利用して固定子など
の表面にモールドしたり、フィルム化して嵌めつけたり
巻きつけたりすることができる。また、固定子の外周の
みはもとより、端面および端部外周などに被さる所定形
状のインシュレータとして容器やケーシングとの絶縁以
外の部分の絶縁を図ることもできる。また、弾性や変形
性による馴染み性、緩衝性を利用して高い寸法精度なし
に実用することができるし、前記間隔の増減に追従しや
すくガタツキや振動を吸収して騒音を防止するととも
に、容器やケーシングが繰り返し熱収縮して固定子との
間で繰り返し応力を受けて金属疲労し強度低下するよう
なことを抑制することができる。また、容器やケーシン
グ、固定子と接触する部分に溝などによる凹凸やスリッ
トを設けたり、内部に多数の独立空泡を有したものとし
たりすることにより緩衝性を高めることができ、独立空
泡であると強い弾力を確保しやすい。
【００１４】また、上記非導電性材料が水ガラスである
と熱に対して安定性があり、固定子と容器やケーシング
との焼き嵌めに対応できる利点があるとともに、固定子
の外周にコーティングして容易に設けられる。
と熱に対して安定性があり、固定子と容器やケーシング
との焼き嵌めに対応できる利点があるとともに、固定子
の外周にコーティングして容易に設けられる。
【００１５】さらに、非導電性材料が固定子の熱膨張係
数と圧縮機の容器や電動機のケーシングの固定子よりも
大きい熱膨張係数との間の熱膨張係数を持った無機物を
蒸着や粉黛塗装して設けても熱的に安定なため固定子と
圧縮機の容器や電動機のケースとの焼き嵌めに好適であ
る。
数と圧縮機の容器や電動機のケーシングの固定子よりも
大きい熱膨張係数との間の熱膨張係数を持った無機物を
蒸着や粉黛塗装して設けても熱的に安定なため固定子と
圧縮機の容器や電動機のケースとの焼き嵌めに好適であ
る。
【００１６】本発明のそれ以上の目的及び特徴は、以下
の詳細な説明及び図面によって明らかになる。本発明の
各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは
種々な組み合わせで複合して用いることができる。
の詳細な説明及び図面によって明らかになる。本発明の
各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは
種々な組み合わせで複合して用いることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明における幾つかの実
施の形態に係る圧縮機および電動機について図を参照し
ながら説明し、本発明の理解に供する。
施の形態に係る圧縮機および電動機について図を参照し
ながら説明し、本発明の理解に供する。
【００１８】本実施の形態は横型でスクロール式の圧縮
機構をそれを駆動する電動機とともに容器に内蔵した冷
凍サイクル用の圧縮機と、それに組み込んだ電動機の場
合の一例であり、圧縮対象は冷媒である。しかし、本発
明はこれに限られることはなく、ロータリ式やレシプロ
式など各種の圧縮機構をそれを駆動する電動機と組み合
わせた各種タイプの圧縮機に適用して有効であるし、縦
型のものでもその特徴に変わりはない。また、前記容器
に代えて専用のケーシングに収容した電動機単体でも本
発明の目的に対応した特徴を持っている。従って、いず
れの場合も本発明の範疇に属する。
機構をそれを駆動する電動機とともに容器に内蔵した冷
凍サイクル用の圧縮機と、それに組み込んだ電動機の場
合の一例であり、圧縮対象は冷媒である。しかし、本発
明はこれに限られることはなく、ロータリ式やレシプロ
式など各種の圧縮機構をそれを駆動する電動機と組み合
わせた各種タイプの圧縮機に適用して有効であるし、縦
型のものでもその特徴に変わりはない。また、前記容器
に代えて専用のケーシングに収容した電動機単体でも本
発明の目的に対応した特徴を持っている。従って、いず
れの場合も本発明の範疇に属する。
【００１９】本実施の形態の圧縮機は図１、図２、図
５、図７に示すように、容器１内に圧縮機構２とそれを
クランク軸４により駆動する電動機３が収容されてい
る。クランク軸４はその圧縮機構２側の主軸４ａを容器
１内の長手方向の一方側に設けた主軸受部材５に軸受さ
れ、反対の端部は容器１内の長手方向の他方側に設けた
副軸受部材６に軸受されている。
５、図７に示すように、容器１内に圧縮機構２とそれを
クランク軸４により駆動する電動機３が収容されてい
る。クランク軸４はその圧縮機構２側の主軸４ａを容器
１内の長手方向の一方側に設けた主軸受部材５に軸受さ
れ、反対の端部は容器１内の長手方向の他方側に設けた
副軸受部材６に軸受されている。
【００２０】主軸受部材５には固定スクロール７がボル
ト止めされ、これら主軸受部材５と固定スクロール７と
の間に、旋回スクロール８を挟み込んで固定スクロール
７に噛み合せスクロール式の圧縮機構２を構成してい
る。旋回スクロール８と主軸受部材５との境界部には旋
回スクロール８の自転を防止して円軌道運動するように
案内するオルダムリングなどによる自転規制機構９が設
けられていることにより、クランク軸４の主軸４ａにて
旋回スクロール８を偏心駆動することにより旋回スクロ
ール８を円軌道運動させる。このとき、固定スクロール
７と旋回スクロール８との境界部に形成している圧縮室
１１が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを
利用して、容器１外に通じた吸入側接続口１２および固
定スクロール７の外周部の吸入口穴１３から冷媒を吸入
して圧縮していき所定圧以上になった冷媒が固定スクロ
ール７の中央部の吐出口１４からリード弁１５を押し開
いて容器１内に吐出させることを繰り返す。
ト止めされ、これら主軸受部材５と固定スクロール７と
の間に、旋回スクロール８を挟み込んで固定スクロール
７に噛み合せスクロール式の圧縮機構２を構成してい
る。旋回スクロール８と主軸受部材５との境界部には旋
回スクロール８の自転を防止して円軌道運動するように
案内するオルダムリングなどによる自転規制機構９が設
けられていることにより、クランク軸４の主軸４ａにて
旋回スクロール８を偏心駆動することにより旋回スクロ
ール８を円軌道運動させる。このとき、固定スクロール
７と旋回スクロール８との境界部に形成している圧縮室
１１が外周側から中央部に移動しながら小さくなるのを
利用して、容器１外に通じた吸入側接続口１２および固
定スクロール７の外周部の吸入口穴１３から冷媒を吸入
して圧縮していき所定圧以上になった冷媒が固定スクロ
ール７の中央部の吐出口１４からリード弁１５を押し開
いて容器１内に吐出させることを繰り返す。
【００２１】電動機３は主軸受部材５と副軸受部材６と
の間に位置して、密閉容器１に固定された固定子３ａ
と、クランク軸４の途中の外まわりに一体に結合された
回転子３ｂとで構成され、回転子３ｂの上下端面の外周
部分にはバランスウエイト１６が設けられ、これにより
回転子３ｂおよびクランク軸４が安定して回転し、旋回
スクロール８を安定して円軌道運動させることができ
る。
の間に位置して、密閉容器１に固定された固定子３ａ
と、クランク軸４の途中の外まわりに一体に結合された
回転子３ｂとで構成され、回転子３ｂの上下端面の外周
部分にはバランスウエイト１６が設けられ、これにより
回転子３ｂおよびクランク軸４が安定して回転し、旋回
スクロール８を安定して円軌道運動させることができ
る。
【００２２】クランク軸４の主軸４ａと反対の端部には
ポンプ１７が設けられ、容器１の下端部のオイル溜め１
８からポンプ１７によってオイル１９を吸入し、クラン
ク軸４を通縦しているオイル供給穴２１を通じて圧縮機
構２の各部の軸受部２２や圧縮機構２の各摺動部に供給
する。供給後のオイル１９は供給圧や重力によって逃げ
場を求めるようにして軸受部２２などを通じ容器１内に
流出して滴下し、最終的にオイル溜め１８に回収され
る。
ポンプ１７が設けられ、容器１の下端部のオイル溜め１
８からポンプ１７によってオイル１９を吸入し、クラン
ク軸４を通縦しているオイル供給穴２１を通じて圧縮機
構２の各部の軸受部２２や圧縮機構２の各摺動部に供給
する。供給後のオイル１９は供給圧や重力によって逃げ
場を求めるようにして軸受部２２などを通じ容器１内に
流出して滴下し、最終的にオイル溜め１８に回収され
る。
【００２３】一方、圧縮機構２から吐出される冷媒ガス
は電動機３の側に通されて電動機３を冷却した後、容器
１の吐出側接続口２３から容器１外に吐出され冷凍サイ
クルに供給される。
は電動機３の側に通されて電動機３を冷却した後、容器
１の吐出側接続口２３から容器１外に吐出され冷凍サイ
クルに供給される。
【００２４】このように、圧縮機構２からの圧縮冷媒が
吐出される容器１は圧力容器であって厚肉構造になり、
鉄系であると重くなる。そこで、本実施の形態では軽量
化の意味で鉄系に比し比重の小さな非鉄金属を採用して
いる。非鉄金属は１つの例としてアルミニウムを採用し
ており鉄系の場合よりは厚肉になるが軽量化でき有利で
はある。しかし、本発明の特徴からはこれに限られるこ
とはなく、鉄系でもよい。
吐出される容器１は圧力容器であって厚肉構造になり、
鉄系であると重くなる。そこで、本実施の形態では軽量
化の意味で鉄系に比し比重の小さな非鉄金属を採用して
いる。非鉄金属は１つの例としてアルミニウムを採用し
ており鉄系の場合よりは厚肉になるが軽量化でき有利で
はある。しかし、本発明の特徴からはこれに限られるこ
とはなく、鉄系でもよい。
【００２５】本実施の形態は、電動機３の固定子３ａと
容器１との間に非導電性材料３１を固定子３ａおよび容
器１双方の接触を防止するように設けたことを基本構成
としている。これにより、電動機３の固定子３ａと容器
１とが、それらの間にある非導電性材料３１により互い
の接触が防止されて電気的に絶縁されているので、固定
子３ａの巻線３ｃそのものに絶縁を施す場合のような電
動機３の特性の低下なしに、電動機３の特に固定子３ａ
から容器１へ漏電するのを防止することができる。従っ
て、漏電による人などまわりへの影響や電動機３の実効
率の低下などの問題を回避することができる。図示しな
いが、電動機３において固定子３ａが前記容器１の代わ
りに専用の図示しないケーシングに収容され嵌め合わさ
れる電動機単体の場合にも、固定子３ａとケーシングと
の間に非導電性材料３１を同様に設けて同様な作用効果
が得られる。
容器１との間に非導電性材料３１を固定子３ａおよび容
器１双方の接触を防止するように設けたことを基本構成
としている。これにより、電動機３の固定子３ａと容器
１とが、それらの間にある非導電性材料３１により互い
の接触が防止されて電気的に絶縁されているので、固定
子３ａの巻線３ｃそのものに絶縁を施す場合のような電
動機３の特性の低下なしに、電動機３の特に固定子３ａ
から容器１へ漏電するのを防止することができる。従っ
て、漏電による人などまわりへの影響や電動機３の実効
率の低下などの問題を回避することができる。図示しな
いが、電動機３において固定子３ａが前記容器１の代わ
りに専用の図示しないケーシングに収容され嵌め合わさ
れる電動機単体の場合にも、固定子３ａとケーシングと
の間に非導電性材料３１を同様に設けて同様な作用効果
が得られる。
【００２６】本実施の形態は、また、容器１が電動機３
の鉄系の固定子３ａよりも熱膨張係数の大きな材料から
なる場合に、前記非導電性材料３１が少なくとも固定子
３ａよりも熱膨張係数の大きなものとしている。これに
より、非導電性材料３１が上記のように圧縮機の容器１
や図示しない電動機のケーシングに電動機の固定子３ａ
から漏電するのを解消するのに併せ、電動機を働かせる
ことにより固定子３ａと嵌り合っている前記容器１や電
動機のケーシングが熱膨張係数の差で固定子３ａよりも
大きく熱膨張して固定子３ａとの間の間隔が増大して
も、非導電性材料３１が熱膨張係数の差で固定子３ａよ
りも大きく熱膨張することによって前記隙間が増大する
のを軽減し、また無くせるので、温度上昇によるガタツ
キや振動あるいはこれらによる騒音を抑え、また防止す
ることができる。
の鉄系の固定子３ａよりも熱膨張係数の大きな材料から
なる場合に、前記非導電性材料３１が少なくとも固定子
３ａよりも熱膨張係数の大きなものとしている。これに
より、非導電性材料３１が上記のように圧縮機の容器１
や図示しない電動機のケーシングに電動機の固定子３ａ
から漏電するのを解消するのに併せ、電動機を働かせる
ことにより固定子３ａと嵌り合っている前記容器１や電
動機のケーシングが熱膨張係数の差で固定子３ａよりも
大きく熱膨張して固定子３ａとの間の間隔が増大して
も、非導電性材料３１が熱膨張係数の差で固定子３ａよ
りも大きく熱膨張することによって前記隙間が増大する
のを軽減し、また無くせるので、温度上昇によるガタツ
キや振動あるいはこれらによる騒音を抑え、また防止す
ることができる。
【００２７】容器１や電動機のケーシングを非鉄金属材
料とすると上記のようにアルミニウムなどの軽量な材料
を選択して圧縮機や電動機を軽量化することができる。
料とすると上記のようにアルミニウムなどの軽量な材料
を選択して圧縮機や電動機を軽量化することができる。
【００２８】前記非導電性材料３１が樹脂であると、お
しなべて軽量で圧縮機や電動機が特に重量化しない上、
比較的高い絶縁性が得られるので前記漏電防止に好適で
ある。
しなべて軽量で圧縮機や電動機が特に重量化しない上、
比較的高い絶縁性が得られるので前記漏電防止に好適で
ある。
【００２９】また、樹脂の種類によって違うが、材料の
流動性を利用すると固定子３ａと前記容器１や電動機の
ケーシングとの間に侵入させたり、それらの一方または
双方に塗布したりして設けやすい。
流動性を利用すると固定子３ａと前記容器１や電動機の
ケーシングとの間に侵入させたり、それらの一方または
双方に塗布したりして設けやすい。
【００３０】また、成形性を利用して固定子３ａなどの
表面にモールドしたり、フィルム化して固定子３ａの外
周に嵌め合せたり巻き付けたりすることができる。固定
子３ａの外周のみはもとより、端面および端部外周など
に被さる所定形状のインシュレータとして、固定子３ａ
の鉄心端部とコイルとの絶縁や場合によってはスロット
とコイルの絶縁等、固定子３ａにおける容器１や電動機
のケーシングとの間の絶縁域以外の部分でも固定子３ａ
自体の絶縁を図ることもできる。
表面にモールドしたり、フィルム化して固定子３ａの外
周に嵌め合せたり巻き付けたりすることができる。固定
子３ａの外周のみはもとより、端面および端部外周など
に被さる所定形状のインシュレータとして、固定子３ａ
の鉄心端部とコイルとの絶縁や場合によってはスロット
とコイルの絶縁等、固定子３ａにおける容器１や電動機
のケーシングとの間の絶縁域以外の部分でも固定子３ａ
自体の絶縁を図ることもできる。
【００３１】また、弾性や変形性による馴染み性、緩衝
性を利用して高い寸法精度なしに実用することができる
し、固定子３ａを容器１や電動機のケーシングに圧入し
て固定するのに好適である。また、前記間隔の増減に追
従しやすくガタツキや振動を吸収して減衰させ騒音の発
生を防止するとともに、容器１や電動機のケーシングが
繰り返し熱収縮して固定子３ａとの間で繰り返し応力を
受けて金属疲労し強度低下するようなことを抑制するこ
とができる。また、容器１や電動機のケーシング、固定
子３ａと接触する部分に溝などによる凹凸やスリット、
切り離し部を設けたり、内部に多数の独立空泡を有した
ものとしたりすることにより緩衝性を高めることがで
き、独立空泡であると強い弾力を確保しやすい。
性を利用して高い寸法精度なしに実用することができる
し、固定子３ａを容器１や電動機のケーシングに圧入し
て固定するのに好適である。また、前記間隔の増減に追
従しやすくガタツキや振動を吸収して減衰させ騒音の発
生を防止するとともに、容器１や電動機のケーシングが
繰り返し熱収縮して固定子３ａとの間で繰り返し応力を
受けて金属疲労し強度低下するようなことを抑制するこ
とができる。また、容器１や電動機のケーシング、固定
子３ａと接触する部分に溝などによる凹凸やスリット、
切り離し部を設けたり、内部に多数の独立空泡を有した
ものとしたりすることにより緩衝性を高めることがで
き、独立空泡であると強い弾力を確保しやすい。
【００３２】例えば、エポキシ樹脂、いわゆるワニスで
あると、コーティングするのに適している。
あると、コーティングするのに適している。
【００３３】ポリエステル系の樹脂として、ＰＥＮ（ポ
リエチレンナフタレート）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレ
フタレート）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレー
ト）、ＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド）等があ
り、その特徴を表１に示す。成形性を考慮すると、ＰＰ
Ｓ、ＰＢＴがよい。従って、固定子３ａの鉄心をモール
ドしたり、インシュレータ等整形品を用いる場合は、こ
れらの材料が好適である。
リエチレンナフタレート）、ＰＥＴ（ポリエチレンテレ
フタレート）、ＰＢＴ（ポリブチレンテレフタレー
ト）、ＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド）等があ
り、その特徴を表１に示す。成形性を考慮すると、ＰＰ
Ｓ、ＰＢＴがよい。従って、固定子３ａの鉄心をモール
ドしたり、インシュレータ等整形品を用いる場合は、こ
れらの材料が好適である。
【００３４】
【表１】 フィルムを使用する場合は、ＰＥＴ、または、ＰＥＮが
好適である。なお、高周波電流が多く含まれるインバー
タ駆動のブラシレス等のように、漏れ電流をさらに低減
する場合においては、ＰＥＴフィルム内に独立した空孔
を形成し、さらに、強度の低下を防ぐため、フィルムの
表面に空孔のないスキン層を設け、これらを一貫製膜す
ることにより、誘電率の低下を実現できる。また、空孔
により、弾性を大きくすることも可能である。
好適である。なお、高周波電流が多く含まれるインバー
タ駆動のブラシレス等のように、漏れ電流をさらに低減
する場合においては、ＰＥＴフィルム内に独立した空孔
を形成し、さらに、強度の低下を防ぐため、フィルムの
表面に空孔のないスキン層を設け、これらを一貫製膜す
ることにより、誘電率の低下を実現できる。また、空孔
により、弾性を大きくすることも可能である。
【００３５】なお、熱膨張係数を鉄とアルミニウムの間
とするためには、樹脂にガラスや炭酸カルシウム等を添
加するが、これらを適当に添加することにより、熱膨張
係数を鉄以上、アルミニウム以下とすることができる。
両者の熱膨張係数の差を樹脂により吸収することが可能
である。
とするためには、樹脂にガラスや炭酸カルシウム等を添
加するが、これらを適当に添加することにより、熱膨張
係数を鉄以上、アルミニウム以下とすることができる。
両者の熱膨張係数の差を樹脂により吸収することが可能
である。
【００３６】鉄の熱膨張係数は１．１５×１０Ｅ−５
（／ｄｅｇ）、アルミニウムの熱膨張係数は２．３１３
×１０Ｅ−５（／ｄｅｇ）である。そこで、ＰＥＴの場
合ガラス３０〜４５ｗｔ％程度添加すると、熱膨張係数
は２．０×１０Ｅ−５（／ｄｅｇ）となるし、ＰＰＳの
場合、ガラス（無機）５０ｗｔ％程度添加すると、１．
６×１０Ｅ−５（／ｄｅｇ）〜１．７×１０Ｅ−５（／
ｄｅｇ）となり好適である。
（／ｄｅｇ）、アルミニウムの熱膨張係数は２．３１３
×１０Ｅ−５（／ｄｅｇ）である。そこで、ＰＥＴの場
合ガラス３０〜４５ｗｔ％程度添加すると、熱膨張係数
は２．０×１０Ｅ−５（／ｄｅｇ）となるし、ＰＰＳの
場合、ガラス（無機）５０ｗｔ％程度添加すると、１．
６×１０Ｅ−５（／ｄｅｇ）〜１．７×１０Ｅ−５（／
ｄｅｇ）となり好適である。
【００３７】図１の（ａ）（ｂ）に示す実施の形態１で
は、非導電性材料３１である樹脂を用いた成形品は、固
定子３ａの外周の一部に嵌め合わされた環状な複数のバ
ンド４１であり、固定子３ａの外周に設けた環状の凹部
４２に嵌め合せて位置保持することにより、固定子３ａ
を容器１の内周に圧入するのに細いバンド４１が位置ず
れしないようにしている。位置の安定性としては接着し
てもよく、この場合前記凹部４２を省略することができ
る。バンド４１は凹部４２を利用して設けることが手伝
って少し厚目のものとしやすく、この特徴を活かして内
部に独立空泡４３を有したものとして強い弾力性を確保
しながら吸振性や前記熱膨張による間隔の変化への追従
性を高め、容器１や電動機のケーシングが固定子３ａと
の間で受ける繰り返し応力をより軽減できるようにして
ある。もっとも独立空泡４３は他の成形品にも適用でき
る。これに適した樹脂はＰＥＴ、ＰＰＳ、ＰＢＴなどが
あり、ＰＰＳは特にオリゴマが少なく圧縮機ではキャピ
ラリが詰まるのを防止しやすい。
は、非導電性材料３１である樹脂を用いた成形品は、固
定子３ａの外周の一部に嵌め合わされた環状な複数のバ
ンド４１であり、固定子３ａの外周に設けた環状の凹部
４２に嵌め合せて位置保持することにより、固定子３ａ
を容器１の内周に圧入するのに細いバンド４１が位置ず
れしないようにしている。位置の安定性としては接着し
てもよく、この場合前記凹部４２を省略することができ
る。バンド４１は凹部４２を利用して設けることが手伝
って少し厚目のものとしやすく、この特徴を活かして内
部に独立空泡４３を有したものとして強い弾力性を確保
しながら吸振性や前記熱膨張による間隔の変化への追従
性を高め、容器１や電動機のケーシングが固定子３ａと
の間で受ける繰り返し応力をより軽減できるようにして
ある。もっとも独立空泡４３は他の成形品にも適用でき
る。これに適した樹脂はＰＥＴ、ＰＰＳ、ＰＢＴなどが
あり、ＰＰＳは特にオリゴマが少なく圧縮機ではキャピ
ラリが詰まるのを防止しやすい。
【００３８】図２に示す実施の形態２では、非導電性材
料３１である樹脂の成形品は、固定子３ａのほぼ全長に
亘って圧入し嵌め合せた円筒体４４であり、固定子３ａ
は円筒体４４とともに容器１に圧入して固定する。円筒
体４４は固定子３ａの外周のほぼ全域に圧着する関係か
ら滑りにくいので、固定子３ａに対し圧入した以外特別
な固定方法は採用していないが、接着や凹部への嵌め込
みを採用することもできる。これに適した樹脂は上記の
場合同様にＰＥＴ、ＰＰＳ、ＰＢＴなどがある。もし、
フィルム化するまで薄くして固定子３ａの外周にはめ合
せ、あるいは巻き付ける方式を採用するのであれば、Ｐ
ＥＮ、ＰＥＴなどのポリエステルフィルムを用いると、
低コストでしかも薄くても絶縁性に優れる利点がある。
このポリエステルフィルムに上記した独立空泡を設けた
もの（低誘電率）とすることもできる。
料３１である樹脂の成形品は、固定子３ａのほぼ全長に
亘って圧入し嵌め合せた円筒体４４であり、固定子３ａ
は円筒体４４とともに容器１に圧入して固定する。円筒
体４４は固定子３ａの外周のほぼ全域に圧着する関係か
ら滑りにくいので、固定子３ａに対し圧入した以外特別
な固定方法は採用していないが、接着や凹部への嵌め込
みを採用することもできる。これに適した樹脂は上記の
場合同様にＰＥＴ、ＰＰＳ、ＰＢＴなどがある。もし、
フィルム化するまで薄くして固定子３ａの外周にはめ合
せ、あるいは巻き付ける方式を採用するのであれば、Ｐ
ＥＮ、ＰＥＴなどのポリエステルフィルムを用いると、
低コストでしかも薄くても絶縁性に優れる利点がある。
このポリエステルフィルムに上記した独立空泡を設けた
もの（低誘電率）とすることもできる。
【００３９】図３に示す実施の形態３では、実施の形態
２における円筒体４４の円周上一部に切り離し部４４ａ
を形成して、容器１および固定子３ａの 熱拡縮に追従
しやすく、かつ吸振性を高めている。
２における円筒体４４の円周上一部に切り離し部４４ａ
を形成して、容器１および固定子３ａの 熱拡縮に追従
しやすく、かつ吸振性を高めている。
【００４０】非導電性材料３１の樹脂がＰＰＳ、ＰＥ
Ｔ、ＰＢＴである場合、成形性が良いのを利用して、図
３に仮想線で示す実施例４のように固定子３ａの表面に
モールドしたモールド層４５とすることができる。これ
により、固定子３ａの外周以外の端面３ｄは勿論、スロ
ット３ｅの内面など細部までも絶縁することができる。
Ｔ、ＰＢＴである場合、成形性が良いのを利用して、図
３に仮想線で示す実施例４のように固定子３ａの表面に
モールドしたモールド層４５とすることができる。これ
により、固定子３ａの外周以外の端面３ｄは勿論、スロ
ット３ｅの内面など細部までも絶縁することができる。
【００４１】図４に示す実施の形態５では、実施の形態
２における円筒体４４の円周上複数の箇所に軸線方向の
スリット４４ｂ形成して、容器１および固定子３ａの間
で拡縮しやすくしてそれらの熱拡縮に追従しやすく、か
つ吸振性を高めている。
２における円筒体４４の円周上複数の箇所に軸線方向の
スリット４４ｂ形成して、容器１および固定子３ａの間
で拡縮しやすくしてそれらの熱拡縮に追従しやすく、か
つ吸振性を高めている。
【００４２】図５に示す実施の形態６では、実施の形態
２における円筒体４４の容器１や電動機の図示しないケ
ーシングの内周に接する外周に、環状のあるいは部分的
に途切れた溝４４ｃにより凹凸面として、容器１および
固定子３ａの間で拡縮しやすくして前記間隔の増減への
追従性や吸振性を高めている。しかし、溝４４ｃは内面
に設けてもよいし、内外周の両面に設けてもよい。ま
た、図６に示す実施の形態７のように溝４４ｃは固定子
３ａの軸線方向に形成してもよく、この場合、連続した
溝４４ｃとすることにより冷媒の通路とすることもでき
る。もっとも、円筒体４４の厚みによっては溝４４ｃの
代わりに、あるいは溝４４ｃとともに貫通穴を設けても
よい。
２における円筒体４４の容器１や電動機の図示しないケ
ーシングの内周に接する外周に、環状のあるいは部分的
に途切れた溝４４ｃにより凹凸面として、容器１および
固定子３ａの間で拡縮しやすくして前記間隔の増減への
追従性や吸振性を高めている。しかし、溝４４ｃは内面
に設けてもよいし、内外周の両面に設けてもよい。ま
た、図６に示す実施の形態７のように溝４４ｃは固定子
３ａの軸線方向に形成してもよく、この場合、連続した
溝４４ｃとすることにより冷媒の通路とすることもでき
る。もっとも、円筒体４４の厚みによっては溝４４ｃの
代わりに、あるいは溝４４ｃとともに貫通穴を設けても
よい。
【００４３】図７、図８に示す実施の形態８では、非導
電性材料３１である樹脂の成形品は、固定子３ａの端面
３ｄおよび端部外周に被せつけられたインシュレータ４
６として、固定子３ａの外周とともに端面３ｄも絶縁で
きるようにしており、固定子３ａの端面３ｄとコイルエ
ンドとの絶縁を兼ねている。インシュレータ４６の前記
端面３ｄを覆うフランジ部４６ａの内周に、固定子３ａ
のスロットに対応する切り欠き４６ｂを形成してあり、
巻線３ｃと干渉せずに固定子３ａの端面３ｄのより多く
の範囲を絶縁して巻線３ｃからの漏電を防ぎやすくして
いる。
電性材料３１である樹脂の成形品は、固定子３ａの端面
３ｄおよび端部外周に被せつけられたインシュレータ４
６として、固定子３ａの外周とともに端面３ｄも絶縁で
きるようにしており、固定子３ａの端面３ｄとコイルエ
ンドとの絶縁を兼ねている。インシュレータ４６の前記
端面３ｄを覆うフランジ部４６ａの内周に、固定子３ａ
のスロットに対応する切り欠き４６ｂを形成してあり、
巻線３ｃと干渉せずに固定子３ａの端面３ｄのより多く
の範囲を絶縁して巻線３ｃからの漏電を防ぎやすくして
いる。
【００４４】しかも、本実施の形態８では、固定子３ａ
は容器１の段差面１ａにボルト４７によりボルト止めし
てあり、固定子３ａと容器１ないしは電動機の図示しな
いケーシングとの材料関係や、非導電性材料３１の材料
の関係から固定子３ａと容器１とが焼き嵌めできないよ
うなときの固定方法に適し、インシュレータ４６のフラ
ンジ部４６ａはボルト４７の頭および段差面１ａと固定
子３ａの端面３ｄとの間の絶縁にも役立っている。そこ
で、固定子３ａのボルト４７が通る取り付け穴４８の内
面とボルト４７の外周との間にも非導電性材料３１を上
記いずれかの手法で設けてある。これにより、固定子３
ａが容器１にボルト止めされていても、ボルト止めして
いるボルト４７を通じて固定子３ａと容器１とが電気的
に繋がるのを防止することができる。
は容器１の段差面１ａにボルト４７によりボルト止めし
てあり、固定子３ａと容器１ないしは電動機の図示しな
いケーシングとの材料関係や、非導電性材料３１の材料
の関係から固定子３ａと容器１とが焼き嵌めできないよ
うなときの固定方法に適し、インシュレータ４６のフラ
ンジ部４６ａはボルト４７の頭および段差面１ａと固定
子３ａの端面３ｄとの間の絶縁にも役立っている。そこ
で、固定子３ａのボルト４７が通る取り付け穴４８の内
面とボルト４７の外周との間にも非導電性材料３１を上
記いずれかの手法で設けてある。これにより、固定子３
ａが容器１にボルト止めされていても、ボルト止めして
いるボルト４７を通じて固定子３ａと容器１とが電気的
に繋がるのを防止することができる。
【００４５】また、上記非導電性材料３１が水ガラスで
あると熱に対して安定性があり、固定子３ａと容器１や
電動機の図示しないケーシングとの焼き嵌めに対応でき
る利点があるとともに、固定子３ａの外周にコーティン
グして容易に設けられる。
あると熱に対して安定性があり、固定子３ａと容器１や
電動機の図示しないケーシングとの焼き嵌めに対応でき
る利点があるとともに、固定子３ａの外周にコーティン
グして容易に設けられる。
【００４６】さらに、非導電性材料３１が固定子３ａの
熱膨張係数と容器１や電動機のケーシングの熱膨張係数
との間の熱膨張係数を持った無機物を蒸着や粉黛塗装し
て設けても熱的に安定なため固定子３ａと容器１や電動
機のケースとの焼き嵌めに好適である。
熱膨張係数と容器１や電動機のケーシングの熱膨張係数
との間の熱膨張係数を持った無機物を蒸着や粉黛塗装し
て設けても熱的に安定なため固定子３ａと容器１や電動
機のケースとの焼き嵌めに好適である。
【００４７】
【発明の効果】本発明によれば、上記の説明で明らかな
ように、電動機の固定子と圧縮機の容器や電動機のケー
シングとが、それらの間にある非導電性材料により互い
の接触が防止されて電気的に絶縁され、固定子の巻線そ
のものに絶縁を施す場合のような電動機の特性の低下な
しに、電動機から圧縮機の容器や電動機のケーシングへ
の漏電を防止することができ、漏電による人などまわり
への影響や電動機の実効率の低下などの問題を回避する
ことができる。
ように、電動機の固定子と圧縮機の容器や電動機のケー
シングとが、それらの間にある非導電性材料により互い
の接触が防止されて電気的に絶縁され、固定子の巻線そ
のものに絶縁を施す場合のような電動機の特性の低下な
しに、電動機から圧縮機の容器や電動機のケーシングへ
の漏電を防止することができ、漏電による人などまわり
への影響や電動機の実効率の低下などの問題を回避する
ことができる。
【００４８】また、電動機を働かせることにより固定子
と嵌り合っている前記容器やケーシングが熱膨張係数の
差で固定子よりも大きく熱膨張して固定子との間の間隔
が増大しても、非導電性材料が熱膨張係数の差で固定子
よりも大きく熱膨張することによって前記間隔の増大を
軽減し、また無くせるので、温度上昇によるガタツキや
振動あるいはこれらによる騒音を抑え、また防止するこ
とができる。
と嵌り合っている前記容器やケーシングが熱膨張係数の
差で固定子よりも大きく熱膨張して固定子との間の間隔
が増大しても、非導電性材料が熱膨張係数の差で固定子
よりも大きく熱膨張することによって前記間隔の増大を
軽減し、また無くせるので、温度上昇によるガタツキや
振動あるいはこれらによる騒音を抑え、また防止するこ
とができる。
【図１】本発明の実施の形態１に係る圧縮機を示し、そ
の（ａ）は全体の縦断面図、その（ｂ）は要部の縦断面
図である。
の（ａ）は全体の縦断面図、その（ｂ）は要部の縦断面
図である。
【図２】本発明の実施の形態２に係る圧縮機の全体の縦
断面図である。
断面図である。
【図３】本発明の実施の形態３、４に係る圧縮機の固定
子と非導電性材料との組み合わせの関係を示す斜視図で
ある。
子と非導電性材料との組み合わせの関係を示す斜視図で
ある。
【図４】本発明の実施の形態５に係る圧縮機の固定子と
非導電性材料との組み合わせの関係を示す斜視図であ
る。
非導電性材料との組み合わせの関係を示す斜視図であ
る。
【図５】本発明の実施の形態６に係る圧縮機の全体の縦
断面図である。
断面図である。
【図６】本発明の実施の形態７に係る圧縮機の電動機内
蔵部の回転子を除く横断面図である。
蔵部の回転子を除く横断面図である。
【図７】本発明の実施の形態８に係る圧縮機の要部縦断
面図である。
面図である。
【図８】図７のインシュレータの一部を示す斜視図であ
る。
る。
１ 容器 ２ 圧縮機構 ３ 電動機 ３ａ 固定子 ３ｂ 回転子 ３ｄ 端面 ３１ 非導電性材料 ４１ バンド ４３ 独立空泡 ４４ 円筒体 ４６ インシュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 信明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 片岡 久和 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浅野 能成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3H003 AA02 AA05 AB05 AC03 AD03 BA02 CD01 CE03 CF05 CF06 3H029 AA02 AA15 AA21 AB03 BB21 BB47 CC07 CC09 CC27 CC38 CC39 5H607 AA04 AA07 BB01 BB14 CC01 CC05 CC09 DD01 DD08 FF07 JJ08 KK02
Claims (30)
- 【請求項１】 電動機をこの電動機により駆動する圧縮
機構とともに容器に収容した圧縮機であって、 電動機の固定子と容器との間に非導電性材料を固定子お
よび容器双方の接触を防止するように設けたことを特徴
とする圧縮機。 - 【請求項２】 電動機をこの電動機により駆動する圧縮
機構とともに容器に収容した圧縮機であって、 電動機の固定子とこの固定子よりも熱膨張係数の大きな
材料よりなる容器との間に、少なくとも固定子よりも熱
膨張係数の大きな非導電性材料を、固定子および容器の
接触を防止するように設けたことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項３】 容器は、非鉄金属材料である請求項２に
記載の圧縮機。 - 【請求項４】 非鉄金属材料は、アルミニウムである請
求項３に記載の圧縮機。 - 【請求項５】 非導電性材料は、樹脂である請求項１〜
４のいずれか１項に記載の圧縮機。 - 【請求項６】 樹脂は、固定子に嵌め合わされる成形品
である請求項５に記載の圧縮機。 - 【請求項７】 成形品は固定子の外周に部分的に嵌め合
わされた複数のバンドである請求項６に記載の圧縮機。 - 【請求項８】 成形品は固定子の外周のほぼ全長または
それに近い範囲に嵌め合わされた１つの筒カバーである
請求項６に記載の圧縮機。 - 【請求項９】 成形品は固定子の端面および端部外周に
被せ付けられたインシュレータである請求項６に記載の
圧縮機。 - 【請求項１０】 樹脂は、固定子に巻き付けられたフィ
ルムである請求項５に記載の圧縮機。 - 【請求項１１】 樹脂は、固定子の表面にモールドされ
ている請求項５に記載の圧縮機。 - 【請求項１２】 樹脂は、固定子外周にコーティングさ
れている請求項５に記載の圧縮機。 - 【請求項１３】 非導電性材料は水ガラスである請求項
１〜４のいずれか１項に記載の圧縮機。 - 【請求項１４】 水ガラスは固定子の外周にコーティン
グされている請求項１３に記載の圧縮機。 - 【請求項１５】 非導電性材料は固定子の熱膨張係数と
容器の固定子より大きい熱膨張係数との間の熱膨張係数
を有する無機材料である請求項１〜４のいずれか１項に
記載の圧縮機。 - 【請求項１６】 固定子とケーシングとの間に非導電性
材料を固定子およびケーシング双方の接触を防止するよ
うに設けたことを特徴とする電動機。 - 【請求項１７】 固定子とこの固定子よりも熱膨張係数
の大きな材料よりなるケーシングとの間に、少なくとも
固定子よりも熱膨張係数の大きな非導電性材料を、固定
子およびケーシングの接触を防止するように設けたこと
を特徴とする電動機。 - 【請求項１８】 ケーシングは、非鉄金属材料である請
求項１７に記載の電動機。 - 【請求項１９】 非鉄金属材料は、アルミニウムである
請求項１８に記載の電動機。 - 【請求項２０】 非導電性材料は、樹脂である請求項１
６〜１９のいずれか１項に記載の電動機。 - 【請求項２１】 樹脂は、固定子に嵌め合わされる成形
品である請求項２０に記載の電動機。 - 【請求項２２】 成形品は固定子の外周に部分的に嵌め
合わされた複数のバンドである請求項２１に記載の電動
機。 - 【請求項２３】 成形品は固定子の外周のほぼ全長また
はそれに近い範囲に嵌め合わされた１つの筒カバーであ
る請求項２１に記載の電動機。 - 【請求項２４】 成形品は固定子の端面および端部外周
に被せつけられたインシュレータである請求項２１に記
載の電動機。 - 【請求項２５】 樹脂は、固定子に巻き付けられたフィ
ルムである請求項２０に記載の電動機。 - 【請求項２６】 樹脂は、固定子にモールドされている
請求項２０に記載の電動機。 - 【請求項２７】 樹脂は、固定子外周にコーティングさ
れている請求項２０に記載の電動機。 - 【請求項２８】 非導電性材料は水ガラスである請求項
１６〜１９のいずれか１項に記載の電動機。 - 【請求項２９】 水ガラスは固定子の外周にコーティン
グされている請求項２８に記載の電動機。 - 【請求項３０】 非導電性材料は固定子の熱膨張係数と
ケーシングの固定子より大きい熱膨張係数との間の熱膨
張係数を有する無機材料である請求項１６〜１９のいず
れか１項に記載の電動機。
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