JP5254587B2 - インバータ一体型電動圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される空調装置用の圧縮機に適用して好適なインバータ装置が一体に組み込まれたインバータ一体型電動圧縮機に関するものである。
昨今、車両に搭載される空調装置用の圧縮機として、インバータ装置を一体に組み込んで構成されるインバータ一体型の電動圧縮機が種々提案されている。このような車載空調装置用のインバータ一体型電動圧縮機は、一般的に、電動モータと圧縮機構とが内蔵されるハウジングの外周にインバータ収容部(インバータボックス)を設け、その内部に高電圧電源から供給される直流電力を三相交流電力に変換して電動モータに給電するインバータ装置を組み込むことにより、空調負荷に応じて電動圧縮機の回転数を可変できるように構成されている。
これらのインバータ装置は、その構成部品として、平滑コンデンサ(キャパシタ)やインダクタコイル、コモンモードコイル等の高電圧部品を備えている(例えば、特許文献1参照)。この高電圧部品のうち、平滑コンデンサ(キャパシタ)は、一般に金属製の外装ケースによって保護された構成(例えば、特許文献2参照)とされているが、インダクタコイル、コモンモードコイル等のコイル部品は、エナメル被覆した絶縁線を巻き付けただけの構成のものが多い。このため、アルミ合金製のインバータ収容部に設置する場合、コイル部品とインバータ収容部との間を絶縁する必要があり、現状では絶縁用シリコンシート等を敷いてコイル部品をインバータ収容部に設置している。
特許第3827158号公報 特開2006−196680号公報
しかしながら、上記のように、絶縁用シリコンシート等を敷いてコイル部品をインバータ収容部に設置する場合には、まずインバータ収容部のコイル部品の設置部位上に接着剤を塗布してから絶縁用シリコンシートを敷き、そこにシリコン系接着剤を流し込んだ後、コイル部品を挿入し、絶縁用シリコンシート上に載置するように設置する必要がある。このため、コイル部品を設置する際の作業性が悪く、しかもシリコンシートは強度、耐久性に難点がある上に値段が高いという問題を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、インバータ装置を構成するコイル部品の設置作業性を向上するとともに、絶縁用部材の強度アップとコスト低減を実現できるインバータ一体型電動圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のインバータ一体型電動圧縮機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるインバータ一体型電動圧縮機は、電動モータと圧縮機構とが内蔵されるハウジングの外周にインバータ収容部を設け、その内部に直流電力を三相交流電力に変換して前記電動モータに給電するインバータ装置を収容設置してなるインバータ一体型電動圧縮機において、前記インバータ装置を構成するコイル部品の少なくとも下方部を包囲する成形形状を有し、前記インバータ収容部内に設置されたときに、前記コイル部品と前記インバータ収容部との間に絶縁距離を確保する樹脂製スペーサ部材を備え、該樹脂製スペーサ部材を介して前記コイル部品が前記インバータ収容部内に固定設置されるとともに、前記樹脂製スペーサ部材には、接着剤が浸透可能な穴または隙間が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、コイル部品の少なくとも下方部を包囲する成形形状を有し、インバータ収容部内に設置されたときに、コイル部品とインバータ収容部との間に絶縁距離を確保する樹脂製スペーサ部材をインバータ収容部に設置し、この樹脂製スペーサ部材を介してコイル部品の少なくとも下方部を包囲した状態で、コイル部品をインバータ収容部内に固定設置することができる。これによって、コイル部品を設置する際の作業性を向上させることができる。また、絶縁用部材を樹脂材により成形されたスペーサ部材により構成することができるため、従来のシリコンシートに比べて強度アップならびにコスト低減を図ることができる。更に、樹脂製スペーサ部材に、接着剤が浸透可能な穴または隙間が設けられているため、この穴または隙間から樹脂製スペーサ部材を固定設置するための接着剤を内部側に浸透させることによって、樹脂製スペーサ部材とコイル部品との間も同時に固定することができる。従って、コイル部品の設置作業性を向上させることができる。
さらに、本発明のインバータ一体型電動圧縮機は、上記のインバータ一体型電動圧縮機において、前記コイル部品と前記樹脂製スペーサ部材との間および前記樹脂製スペーサ部材と前記インバータ収容部との間をそれぞれ固定し、前記コイル部品を前記インバータ収容部内に固定設置してなることを特徴とする。
本発明によれば、コイル部品と樹脂製スペーサ部材との間および樹脂製スペーサ部材とインバータ収容部との間をそれぞれ接着剤あるいは締まり嵌め等によって固定し、コイル部品をインバータ収容部内に固定設置しているため、コイル部品と樹脂製スペーサ部材とインバータ収容部との3者間で相対的変位が生じないように固定することができる。従って、振動等に対してコイル部品を安定的に設置することができる。
さらに、本発明のインバータ一体型電動圧縮機は、上述のいずれかのインバータ一体型電動圧縮機において、前記コイル部品と前記樹脂製スペーサ部材とを、樹脂材により一体にモールド成形したことを特徴とする。
本発明によれば、コイル部品と樹脂製スペーサ部材とが、樹脂材により一体にモールド成形されているため、コイル部品と樹脂製スペーサ部材とを一体化した状態でインバータ収容部内に固定設置することができる。従って、コイル部品の設置作業性をより向上させることができる。
さらに、本発明のインバータ一体型電動圧縮機は、上述のいずれかのインバータ一体型電動圧縮機において、前記樹脂製スペーサ部材を、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレート等の樹脂成形品により構成したことを特徴とする。
本発明によれば、樹脂製スペーサ部材が、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレートによる樹脂成形品により構成されているため、樹脂製スペーサ部材本来の機能であるコイル部品とインバータ収容部との間の絶縁機能を素材の特性を活かして高めることができるとともに、素材自体が安価故に絶縁用スペーサ部材を低コストで製造することができる。
本発明によると、コイル部品の少なくとも下方部を包囲する成形形状を有する樹脂製スペーサ部材を介してコイル部品の少なくとも下方部を包囲した状態でコイル部品をインバータ収容部内に固定設置することができるため、コイル部品を設置する際の作業性を向上させることができるとともに、絶縁用部材を樹脂材により成形されたスペーサ部材によって構成できるため、従来のシリコンシートに比べて強度アップならびにコスト低減を図ることができる。また、樹脂製スペーサ部材に設けられている穴または隙間から樹脂製スペーサ部材を固定設置するための接着剤を内部側に浸透させることによって、樹脂製スペーサ部材とコイル部品との間も同時に固定することができるため、コイル部品の設置作業性を向上させることができる。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態にかかるインバータ一体型電動圧縮機のインバータ収容部を破断して示す部分縦断面図が示され、図2には、その一部を破断して示す平面図が示されている。インバータ一体型電動圧縮機1は、その外殻を構成するハウジング2を備えている。ハウジング2は、電動モータ9が収容されるモータハウジング3と、図示省略の圧縮機構が収容される圧縮機ハウジング4とをボルト5で一体に締め付け固定することによって構成される。このモータハウジング3および圧縮機ハウジング4は、アルミダイカスト製とされている。
上記ハウジング2の内部に内蔵される電動モータ9および図示省略の圧縮機構は、モータ軸10(図1参照)を介して連結され、電動モータ9の回転によって圧縮機構が駆動されるように構成されている。モータハウジング3の一端側(図1の右側)には、冷媒吸入ポート6(図2参照)が設けられており、この冷媒吸入ポート6からモータハウジング3内に吸入された低温低圧の冷媒ガスは、電動モータ9の周囲をモータ軸線L方向に沿って流通後、圧縮機構に吸い込まれて圧縮される。圧縮機構により圧縮された高温高圧の冷媒ガスは、圧縮機ハウジング4内に吐き出された後、圧縮機ハウジング4の一端側(図1の左側)に設けられている吐出ポート7から外部へと送出されるように構成されている。
ハウジング2には、モータハウジング3の一端側(図1の右側)の下部および圧縮機ハウジング4の一端側(図1の左側)の下部の2箇所と、圧縮機ハウジング4の上部側1箇所との計3箇所に、取り付け脚8A,8B,8Cが設けられている。インバータ一体型電動圧縮機1は、この取り付け脚8A,8B,8Cが車両のエンジンルーム内に設置されている走行用原動機の側壁等にブラケットおよびボルトを介して固定設置されることにより搭載される。このインバータ一体型電動圧縮機1は、一般に固定ブラケットを介してそのモータ軸線L方向を車両の前後方向または左右方向に向け、上下3点で片持ち支持されるのが通常である。
また、モータハウジング3の外周部には、その上方部にボックス形状をなすインバータ収容部11が一体に成形されている。図1には、このインバータ収容部11を破断した部分縦断面図が示されている。インバータ収容部11は、図1,図2に示されるように、上面が開放された所定高さの周囲壁により囲われたボックス構造を有しており、その上面開口部は、図示省略のシール材を介してビス19によりネジ止め固定されるカバー部材18で密閉されるようになっている。このインバータ収容部11の一側面には、2つの電源ケーブル取り出し口12,13が設けられ、2本のP−N電源ケーブル14,15を介して高電圧電源とインバータ収容部11内に設置されるインバータ装置20とを接続できるように構成されている。
インバータ収容部11内に設置されるインバータ装置20は、電源ケーブルを接続する図示省略のP−N端子と、電源ラインに設けられる平滑コンデンサ(キャパシタ)21やインダクタコイル22および図示省略のコモンモードコイル(以下、単にコイル部品22という)等の高電圧部品と、インバータ装置20の中核をなすインバータモジュール23と、インバータ装置20内の電気的配線をなす複数のバスバーを絶縁用樹脂材でインサート成形して一体化したバスバーアセンブリ24と、インバータ装置20で変換した三相交流電力を電動モータ9に供給するためのガラス密封端子25等々によって構成される。
上記インバータモジュール23は、図示省略の複数個の電力用半導体スイッチング素子(IGBT等のパワー素子)とそれを動作させるパワー系制御回路とが実装されたパワー基板と、CPU等の低電圧で動作する素子を有する制御および通信回路が実装されたCPU基板とがモジュール化されて一体的に構成されたものである。
一般にインバータ装置20に用いられるコイル部品22は、エナメル被覆した絶縁線を巻き付けただけの構成のものが多く、アルミダイカスト製のインバータ収容部11内に設置する場合には、インバータ収容部11との間を絶縁しなければならない。このため、本実施形態では、コイル部品22をポリエチレンテレフタレート(PET)あるいはポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂材により成形された樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26を介して設置するようにしている。
樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26は、コイル部品22の少なくとも下方部を包囲する成形形状を有しており、インバータ収容部11内に設置した際に、コイル部品22とインバータ収容部11との間に必要な絶縁距離を確保できる構成とされている。具体的には、図3に示されるように、円筒形状を有するコイル部品22の略下半部が嵌装可能なケース状の形状とされている。つまり、上面が開口面26Aとされ、四方の側面26Bないし26Eおよび底面26Fが壁面とされた横断面形状が長方形状で、下方の両コーナー部が滑らかな曲面とされたケース形状とされている。
この樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26の各側面26Bないし26Eには、強度を確保するためのリブ26Gが上下方向に延伸されて設けられるとともに、側面26B,26Cには、ケース状の樹脂製スペーサ部材26内部に接着剤を浸透させるための穴26Hが適宜数(本実施形態では各2個)設けられている。なお、このような穴26Hを設けても、絶縁距離を確保する上で影響はない。
また、上記のインバータ収容部11には、インバータ装置20を組み込み後、内部空間に防振、防湿用のポッティングジェル27が、上部に熱膨張を吸収するための一定の空気層を残して充填される。ポッティングジェル27を充填後、インバータ収容部11はカバー部材18によって密閉される構成とされている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記インバータ一体型電動圧縮機1は、以下の通り動作する。高電圧電源から電源ケーブル14,15を介して供給された直流電力をインバータ装置20により空調負荷に対応した所定周波数の三相交流電力に変換し、ガラス密封端子25を介して電動モータ9に給電することにより、電動モータ9を回転駆動することができる。これにより、圧縮機構が駆動され、モータハウジング3の一端側に設けられている冷媒吸入ポート6を経て吸い込んだ低温低圧の冷媒ガスを高温高圧状態に圧縮する。この高温高圧の圧縮ガスは、圧縮機ハウジング4内に吐き出された後、そこから吐出ポート7を介して外部へと送出される。
冷媒吸入ポート6からハウジング2内に吸入された低温低圧の冷媒ガスは、モータハウジング3の一端部と電動モータ9との間の空間部に吸い込まれ、そこから電動モータ9のステータ外周を通り圧縮機ハウジング4側へと流通され、圧縮機構に吸い込まれる。この間に、モータハウジング3の外周壁を介してインバータ収容部11内に設置されているインバータ装置20の構成部品であるIGBT等のパワー素子や平滑コンデンサ(キャパシタ)21、インダクタコイル22等の発熱部品をハウジング2の内部側から冷却する。
また、上記インバータ装置20の組み込みに当り、インダクタコイルやコモンモードコイル等のコイル部品22は、樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26をインバータ収容部11内にシリコン系接着剤を介して固定設置し、その中にコイル部品22を挿入することにより設置することができる。この際、コイル部品22は、穴26Hから樹脂製スペーサ部材26内に浸透した樹脂製スペーサ部材26固定用のシリコン系接着剤、あるいは必要に応じて樹脂製スペーサ部材26内に注入されたシリコン系接着剤により樹脂製スペーサ部材26と固定される。これらにより、インバータ装置20の組み込みが完了した後、インバータ収容部11内には防振、防湿用のポッティングジェル27が充填され、インバータ収容部11はカバー部材18によって密閉される。
しかして、本実施形態によれば、コイル部品22を樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26内に挿入し、この樹脂製スペーサ部材22を介してインバータ収容部11内に必要な絶縁距離を確保して固定設置することができるため、絶縁用シートを敷き、その上にコイル部品22を載置するように設置していた従来方式に比べ、コイル部品22を設置する際の作業性を向上させることができる。また、絶縁用部材を樹脂材により成形されたスペーサ部材26によって構成することができるため、従来のシリコンシートに比べて大幅に強度アップならびにコスト低減を図ることができる。
また、コイル部品22と樹脂製スペーサ部材26とインバータ収容部11との3者間を接着剤により相互に固定しているため、振動等に対してもコイル部品22を安定的に固定設置することができる。さらに、樹脂製スペーサ部材26に穴26Hを設け、樹脂製スペーサ部材26固定用の接着剤が内部に浸透できるようにしているため、その接着剤を用いてコイル部品22を樹脂製スペーサ部材26に固定することができる。従って、コイル部品22の設置を効率的に行うことができ、作業性を向上させることができる。なお、コイル部品22および樹脂製スペーサ部材26の固定は、接着剤に代えて締まり嵌め等の機械的手段を用いることも可能である。
また、樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26が、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレート等の樹脂成形品により構成されているため、樹脂製スペーサ部材26本来の機能であるコイル部品22とインバータ収容部11との間の絶縁機能を素材の特性を活かして高めることができるとともに、素材自体が安価であるが故に絶縁用スペーサ部材26を低コストで製造することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、コイル部品22の構成が異なる。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、コイル部品22と、その少なくとも下方部を包囲する成形形状を有する樹脂製スペーサ部材(ケース部材)26とを、あらかじめ樹脂材によって一体にモールド成形した構成としている。
上記のように、コイル部品22と樹脂製スペーサ部材26とを、あらかじめ樹脂材により一体にモールド成形しておくことによって、コイル部品22をインバータ収容部11に設置する際に、コイル部品22と樹脂製スペーサ部材26とを一体化した状態でインバータ収容部11内に固定設置することができる。このように、絶縁用の樹脂製スペーサ部材26を一体にモールド成形したコイル部品22を用いることによって、コイル部品22の設置作業性を一段と向上させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1および第2実施形態に対して、樹脂製スペーサ部材26の構成が異なっている。その他の点については、第1および第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、樹脂製スペーサ部材を、図4(A)ないし(D)に示すような変形形状としている。図4(A)には、メッシュ状の半円弧形状をなす樹脂製スペーサ部材36が示され、図4(B)には、メッシュ状のかご型形状をなす樹脂製スペーサ部材46が示され、図4(C)には、左右一対のカップ状部材56A,56Bでコイル部品22を両側面から挟み込む構成の樹脂製スペーサ部材56が示され、図4(D)には、一側面が開口されたカップ形状をなす樹脂製スペーサ部材66が示されている。
コイル部品22の少なくとも下方部を包囲することができる上記のような形状の樹脂製スペーサ部材36,46,56,66を用いることによっても、上記した第1実施形態および第2実施形態と同等の作用効果を得ることができる。樹脂製スペーサ部材は、上記以外にも種々変形が可能である。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、圧縮機ハウジング4内に設けられる圧縮機構は、ロータリ式、スクロール式、斜板式等、如何なる形式の圧縮機構であってもよく、特に制限されるものではない。また、インバータ装置20やその配置構成についても、上記実施形態に制限されるものではなく、平滑コンデンサ(キャパシタ)21やインダクタコイル22をインバータ収容部11の側面側(上記実施形態は後面側)に設置する等種々変形が可能である。また、樹脂製スペーサ部材の材料も上記したPETおよびPBTに限定されるものではなく、類似の特性を有する樹脂材を使用することができる。
本発明の第1実施形態に係るインバータ一体型電動圧縮機のインバータ収容部を破断して示す部分縦断面図である。 図1に示すインバータ一体型電動圧縮機のインバータ収容部の一部を破断して示す平面図である。 図1に示すインバータ一体型電動圧縮機のコイル部品を設置するための樹脂製スペーサ部材の平面図(A)とその右側面図(B)および下面図(C)である。 本発明の第3実施形態に係るインバータ一体型電動圧縮機のコイル部品を設置するための樹脂製スペーサ部材の他の形態(A)ないし(D)の斜視図である。
1 インバータ一体型電動圧縮機
2 ハウジング
9 電動モータ
11 インバータ収容部
20 インバータ装置
22 インダクタコイル(コイル部品)
26,36,46,56,66 樹脂製スペーサ部材
26H 穴

Claims (4)

  1. 電動モータと圧縮機構とが内蔵されるハウジングの外周にインバータ収容部を設け、その内部に直流電力を三相交流電力に変換して前記電動モータに給電するインバータ装置を収容設置してなるインバータ一体型電動圧縮機において、
    前記インバータ装置を構成するコイル部品の少なくとも下方部を包囲する成形形状を有し、前記インバータ収容部内に設置されたときに、前記コイル部品と前記インバータ収容部との間に絶縁距離を確保する樹脂製スペーサ部材を備え、該樹脂製スペーサ部材を介して前記コイル部品が前記インバータ収容部内に固定設置されるとともに、
    前記樹脂製スペーサ部材には、接着剤が浸透可能な穴または隙間が設けられていることを特徴とするインバータ一体型電動圧縮機。
  2. 前記コイル部品と前記樹脂製スペーサ部材との間および前記樹脂製スペーサ部材と前記インバータ収容部との間をそれぞれ固定し、前記コイル部品を前記インバータ収容部内に固定設置してなることを特徴とする請求項1に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
  3. 前記コイル部品と前記樹脂製スペーサ部材とを、樹脂材により一体にモールド成形したことを特徴とする請求項1または2に記載のインバータ一体型電動圧縮機。
  4. 前記樹脂製スペーサ部材を、ポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレート等の樹脂成形品により構成したことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のインバータ一体型電動圧縮機。
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