JP2001288849A - スペーサ付きフープ筋およびそれを備えた中空プレキャストコンクリート柱型枠 - Google Patents
スペーサ付きフープ筋およびそれを備えた中空プレキャストコンクリート柱型枠Info
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Abstract
サと柱フープ筋とを簡単に且つ確実に位置決め・固定す
る。 【解決手段】 矩形の柱フープ筋12の四辺にはスペー
サ13を取り付け固定する。スペーサ13は、内側下端
部に下側に突出した突起を有し、柱フープ筋12の対向
する二辺に取り付けられたスペーサ13,13の突起に
おける外縁間の距離を中空PC柱型枠の内径よりもやや
狭く設定する。そして、スペーサ付きフープ筋11を、
その突起を中空PC柱型枠の開口部に差込んで中空PC
柱型枠の上端面に載置し、さらに、スペーサ付きフープ
筋11上に梁主筋先組鉄筋籠を載置する。こうすること
によって、中空PC柱型枠の上端面と梁主筋先組鉄筋籠
の梁下端主筋との間に、スペーサと柱フープ筋とを簡単
に且つ確実に位置決め・固定できる。
Description
トコンクリート柱型枠(以下、中空PC柱型枠と言う)上
に梁下端主筋を配筋する際に、上記中空PC柱型枠と梁
下端主筋との間に装着されるスペーサ付きフープ筋、お
よび、それを備えた中空PC柱型枠に関する。
工効率の高い柱の構築方法として柱梁主筋先組中空PC
柱ユニットを使用する柱構築方法が提案されている。こ
の柱梁主筋先組中空PC柱ユニットは、図10に示すよ
うに、中空PC柱型枠2と、柱と梁との接合部であるパ
ネルゾーン部を中空PC柱型枠2の箇所に位置させて中
空PC柱型枠2上に水平方向に載置された梁主筋先組鉄
筋籠3と、上方から梁主筋先組鉄筋籠2の上記パネルゾ
ーン部を貫通して中空PC柱型枠2内に挿通された先組
柱主筋4とで構成される。
ユニット1は、図11に示すような手順でストックヤー
ド床面5上で組み立てられる。すなわち、先ず、図11
(a)に示すように、ストックヤード床面5上に下1階分
の中空PC柱型枠2が立設されてサポータで支持され
る。次に、図11(b)に示すように、梁主筋先組鉄筋籠
3が、そのパネルゾーン部6を中空PC柱型枠2におけ
る上端面に位置させてクレーン7で中空PC柱型枠2上
に水平に載置される。そして、図11(c)に示すよう
に、梁主筋先組鉄筋籠3がサポータ8で支持される。
空PC柱型枠2の内壁面に沿うように或は中空PC柱型
枠2の中央部に位置するように配列された先組柱主筋4
が、吊込治具9と共にクレーン7で吊り上げられる。そ
して、図11(d)に示すように、矩形状に配列された先
組柱主筋4が中空PC柱型枠2の内壁面に沿うように挿
入されて、柱梁主筋先組中空PC柱ユニット1が完成す
る。そして、柱梁主筋先組中空PC柱ユニット1は、柱
構築時には、図11(e)に示すようにクレーン10によ
って吊り上げられて、施工階まで運ばれるのである。
筋先組鉄筋籠3を中空PC柱型枠2上に水平に載置する
際に、梁主筋先組鉄筋籠3の最下層に位置する梁主筋
(梁下端主筋)は、実際には、図10に示すように中空P
C柱型枠2の上端面に直接載置されるのではなく、上記
梁下端主筋と中空PC柱型枠2の上端面との間に上記梁
下端主筋を被って打設されるコンクリートの厚さ分の間
隔(被り厚さ)を保持して載置される必要がある。そこ
で、中空PC柱型枠2の上端面に上記被り厚さ分の高さ
を有するスペーサを設置するのである。
梁主筋先組中空PC柱ユニット1において中空PC柱型
枠2の上端面に上記被り厚さを保持するためのスペーサ
を設ける場合には、以下のような問題がある。すなわ
ち、上記スペーサを単に中空PC柱型枠2の上端面に載
置するだけでは吊り上げ移動時に上記スペーサは落下す
るので、中空PC柱型枠2上の所定位置(上記梁下端主
筋の位置)に固定しなければならない。その場合、先組
柱主筋4と梁主筋とが複雑に密集する上記パネルゾーン
の位置に、バランスを取るために複数個(少なくとも3
個)のスペーサを配置固定するのは手間を要するという
問題がある。
ープ筋は、中空PC柱型枠2の頂部(即ち、梁下端)に配
置する必要がある。ところが、中空PC柱型枠2の最頂
部はコンクリートの充填性が悪いため、第1柱フープ筋
を配置することはできない。そこで、梁主筋先組鉄筋籠
3の梁下端主筋と中空PC柱型枠2の上端面との間に第
1柱フープ筋を配置することになる。
梁下端主筋と中空PC柱型枠2の上端面との間に、複数
個のスペーサと柱フープ筋との両方を位置決め・固定し
なければならず、益々手間を要するという問題がある。
PC柱ユニット1の組み立て時のみならず、柱構築現場
において中空PC柱型枠と梁主筋先組鉄筋籠とを別途組
み立てる場合や、柱構築現場において中空PC柱型枠上
に梁主筋を配筋する場合にも生ずる問題である。
枠の上端面と梁下端主筋との間にスペーサと柱フープ筋
とを簡単に且つ確実に位置決め・固定できるスペーサ付
きフープ筋、および、それを備えた中空PC柱型枠を提
供することにある。
め、請求項1に係る発明のスペーサ付きフープ筋は、筒
状の中空PC柱型枠の上に配置される少なくとも一つの
柱フープ筋と、上記柱フープ筋における直交する二直線
と交差する4箇所のうち少なくとも3箇所の近傍に取り
付けられると共に,上記中空PC柱型枠の中空部内に差
し込まれる差込部を下部に有する所定高さのスペーサを
備えて、上記スペーサの差込部を上記中空PC柱型枠の
中空部内に差し込んで上記中空PC柱型枠の上端面上に
載置された際に,更にその上に配筋される梁下端主筋と
上記中空PC柱型枠の上端面との間の間隔を所定の間隔
に保持することを特徴としている。
なくとも3箇所に取り付けられた所定高さのスペーサの
下部に、中空PC柱型枠の中空部内に差し込まれる差込
部を設けている。したがって、上記中空PC柱型枠の中
空部内に上記差込部を差し込んで上記中空PC柱型枠の
上端面上に載置された場合に、上記中空PC柱型枠の上
端面から外れることなく安定し、上記柱フープ筋および
スペーサの位置が確実に決められる。また、上記柱フー
プ筋と複数のスペーサとが、上記梁下端主筋と上記中空
PC柱型枠の上端面との間に一度に配置される。
記梁下端主筋と上記中空PC柱型枠の上端面との間の間
隔が所定の間隔に保持されて、被り厚さが確保される。
係る発明のスペーサ付きフープ筋において、上記柱フー
プ筋における一方向に互いに対向した2箇所の近傍に位
置するスペーサの高さと、他のスペーサの高さとには、
上記梁下端主筋の直径分の差が設けられていることを特
徴としている。
に交差する位置に在る上記中空PC柱型枠上において
は、上記2本の梁の上記梁下端主筋が互いに重なり合っ
て交差している。したがって、上記中空PC柱型枠の上
端面と一方の梁下端主筋との間隔は、他方の梁下端主筋
との間隔とは上記梁下端主筋の直径分だけ異なることに
なる。上記構成によれば、一方向に対向しているスペー
サの高さと他のスペーサの高さとには、上記梁下端主筋
の直径分の差が設けられている。したがって、2本の梁
がT字状,十文字状またはL字状に交差する位置に配置
される中空PC柱型枠の上端面と、当該中空PC柱型枠
上に交差して配筋される2本の梁下端主筋との間隔が、
上記一方向に対向しているスペーサと他のスペーサとに
よって、上記梁下端主筋の直径分だけ異なる所定間隔に
保たれるのである。
枠は、中空部を有する筒状を成し、請求項1あるいは請
求項2に係る発明のスペーサ付きフープ筋が上端面に取
り付けられていることを特徴としている。
面には、請求項1あるいは請求項2に係る発明のスペー
サ付きフープ筋が取り付けられている。したがって、梁
剪断補強筋の位置を上記スペーサ付きフープ筋のスペー
サの位置に合わせて梁主筋先組鉄筋籠を本中空PC柱型
枠上に載置するだけで、当該中空PC柱型枠と梁下端主
筋との間隔が所定の間隔に保持されて被り厚さが確保さ
れる。さらに、当該梁下端主筋との間に柱フープ筋が配
筋される。
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態のスペ
ーサ付きフープ筋における斜視外観図である。以下、こ
のスペーサ付きフープ筋11を、図10に示す柱梁主筋
先組中空PC柱ユニット1と同様の柱梁主筋先組中空P
C柱ユニットに適用する場合を例に説明するが、これに
限定されるものではない。
筋11は、図10に示す先組柱主筋4に相当する先組柱
主筋に外接可能な形状(本実施の形態においては矩形と
する)の柱フープ筋12と、この柱フープ筋12に取り
付け固定されたスペーサ13とで構成される。
ける後に梁主筋先組鉄筋籠が位置する個所に取り付け固
定される。本実施の形態においては、図1に示すごと
く、矩形の柱フープ筋12における各辺に2個ずつスペ
ーサ13を固定している。
‐B'矢視断面図である。図2において、スペーサ13
は略四角形の形状を有する板状物体であり、一側の上端
部にフープ筋12の直径と略同じ幅の切欠き14を有
し、この切欠き14にフープ筋12が載置されて溶接等
によって固定される。さらに、上記一側の下端部に反フ
ープ筋12側に突出した上記差込部としての突起15が
設けられている。そして、互いに対向して取り付けられ
たスペーサ13,13の突起15,15における外縁間の
距離は、図10に示す中空PC柱型枠2に相当する中空
PC柱型枠の内径よりもやや狭く設定されている。
1は、図3〜図5に示すように、スペーサ13の突起1
5を中空PC柱型枠16の開口部に差し込んで、中空P
C柱型枠16の上端面に載置される。そして、スペーサ
付きフープ筋11のスペーサ13上に、水平に配置さ
れ、パネルゾーン部19に柱フープ筋20が組み込まれ
た梁主筋先組鉄筋籠17の梁剪断補強筋18が載置され
る。そうした後、柱主筋21を、上方から柱フープ筋2
0内を挿通して中空PC柱型枠16に挿入するのであ
る。
水平方向に梁主筋先組鉄筋籠17の下側と両側とを覆う
梁型枠23が設置される。こうして、梁型枠23の底部
と梁主筋先組鉄筋籠17の梁下端主筋24との間隔で、
上記被り厚さが設定される。そして、中空PC柱型枠1
6内,梁型枠23およびパネルゾーン部19内にコンク
リートが打設されて、図6に示すように、柱25と梁2
6とが完成されるのである。
取り付けタイプには、円Aで示すように柱31の四面か
ら梁32が延在しているA型と、円Bで示すように柱3
1の三面から梁32が延在しているB型と、円Cで示す
ように柱31の互いに対向する二面から梁32が延在し
ているC型と、円Dで示すように柱31の互いに隣り合
う二面から梁32が延在しているD型とがある。
PC柱ユニットは、上記A型の取り付けタイプに適用す
る梁主筋先組中空PC柱ユニットであるとする。その場
合、梁主筋先組鉄筋籠17は、一方向へ延在する第1梁
主筋先組鉄筋籠と上記一方向に直交する他方向へ延在す
る第2梁主筋先組鉄筋籠とが中央で交差して構成され
る。そして、図4に示す梁主筋先組鉄筋籠17において
は、第1梁主筋先組鉄筋籠17aの側面が見えており、
第2梁主筋先組鉄筋籠17bは断面のみが見えている。
尚、上記第2梁主筋先組鉄筋籠17bの梁下端主筋24b
は第1梁主筋先組鉄筋籠17aの梁下端主筋24aの上に
乗っており、第2梁主筋先組鉄筋籠17bの梁上端主筋
27bは第1梁主筋先組鉄筋籠17aの梁上端主筋27a
の上に乗っている。したがって、図5においては、断面
のみが見えている第1梁主筋先組鉄筋籠17aの梁下端
主筋24aは側面が見えている第2梁主筋先組鉄筋籠1
7bの梁下端主筋24bの下側に在り、第1梁主筋先組鉄
筋籠17aの梁上端主筋27aは第2梁主筋先組鉄筋籠1
7bの梁上端主筋27bの下側に在ることになる。
の梁下端主筋24aは、スペーサ付きフープ筋11の柱
フープ筋12における互いに対向する二辺に取り付けら
れたスペーサ13aで受けられる一方、第2梁主筋先組
鉄筋籠17bの梁下端主筋24bは柱フープ筋12におけ
る他の二辺に取り付けられたスペーサ13bで受けられ
るのである。したがって、当然ながら、図2に示すよう
に、梁下端主筋24aの上に在る梁下端主筋24bの上記
被り厚さを設定するスペーサ13bの高さは、梁下端主
筋24aの上記被り厚さを設定するスペーサ13aの高さ
よりも、梁下端主筋24aの直径分だけ高くなっている
のである。
ーサ付きフープ筋11は、矩形の柱フープ筋12とこの
柱フープ筋12に取り付け固定されたスペーサ13とで
構成される。そして、スペーサ13の内側下端部に下側
に突出した突起15を設け、柱フープ筋12の互いに対
向して取り付けられたスペーサ13,13の突起15,1
5における外縁間の距離を中空PC柱型枠16の内径よ
りもやや狭く設定している。さらに、柱フープ筋12の
互いに対向する二辺に取り付けられたスペーサ13aの
高さと、柱フープ筋12の他の二辺に取り付けられたス
ペーサ13bの高さとを、梁主筋先組鉄筋籠17の梁下
端主筋24の直径分だけ異なるようにしている。
プ筋11を中空PC柱型枠16の上端面に載置すること
によって、梁下端主筋24a,24bの被り厚さを設定す
る複数個のスペーサ13a,13bを一度に配置でき、作
業効率が上がる。その際に、スペーサ付きフープ筋11
の突起15を中空PC柱型枠16の開口部に差し込むだ
けで、柱フープ筋12およびスペーサ13a,13bの平
面方向の位置決めを容易に行なうことができる。
には、十文字形の梁主筋先組鉄筋籠17における位置が
低い方の第1梁主筋先組鉄筋籠17aの梁下端主筋24a
を載置する一方、高さの高いスペーサ13b上には、位
置が高い方の第2梁主筋先組鉄筋籠17bの梁下端主筋
24bを載置することによって、互いに直交する梁下端
主筋24a,24bの重なりを考慮した梁主筋先組鉄筋籠
17の納まりを維持できる。そして、第1梁主筋先組鉄
筋籠17aの梁下端主筋24aに関する被り厚さがスペー
サ13aで最適に設定される一方、第2梁主筋先組鉄筋
籠17bの梁下端主筋24bに関する被り厚さがスペーサ
13bで最適に設定されるのである。
成を有するスペーサ付きフープ筋11を中空PC柱型枠
16の上端面に載置するだけで、中空PC柱型枠16の
上端面と梁主筋先組鉄筋籠17の梁下端主筋24との間
にスペーサと柱フープ筋とを簡単に且つ確実に位置決め
・固定できるのである。
面から梁32が延在しているB型の取り付けタイプに適
用する梁主筋先組中空PC柱ユニットの場合は、上記梁
主筋先組鉄筋籠は、一本の梁主筋先組鉄筋籠の中央から
他の梁主筋先組鉄筋籠が一方向に延在したT字型を有し
ている。したがって、その場合に用いるスペーサ付きフ
ープ筋は、スペーサ付きフープ筋11の構成から柱フー
プ筋12における梁主筋先組鉄筋籠の無い辺に対応する
スペーサ13aあるいはスペーサ13bを除去した構成に
すればよい。その場合でも、矩形の柱フープ筋における
3辺にスペーサが取り付けられている。したがって、ス
ペーサ付きフープ筋の中空PC柱型枠上での安定は確保
されるのである。
互いに対向する二面から梁32が延在しているC型の取
り付けタイプに適用する梁主筋先組中空PC柱ユニット
の場合は、上記梁主筋先組鉄筋籠は一直線状を成してい
る。したがって、その場合に用いるスペーサ付きフープ
筋は、スペーサ付きフープ筋11の構成から柱フープ筋
12における互いに対向する二辺にのみスペーサ13a
またはスペーサ13bを残し、他のスペーサ13を除去
した構成にすればよい。その場合、矩形の柱フープ筋に
おける一方向に対向する二辺にのみスペーサが取り付け
られているため、柱フープ筋における他方向への安定感
が悪くなる。したがって、柱フープ筋における残りの一
辺に安定用のダミーのスペーサを取り付けることによっ
て、スペーサ付きフープ筋の中空PC柱型枠上での安定
が確保される。
互いに隣り合う二面から梁32が延在しているD型の取
り付けタイプに適用する梁主筋先組中空PC柱ユニット
の場合は、上記梁主筋先組鉄筋籠は、二本の梁主筋先組
鉄筋籠の一端部が互いに重なり合ったL字型を有してい
る。したがって、その場合に用いるスペーサ付きフープ
筋は、スペーサ付きフープ筋11の構成から柱フープ筋
12における互いに隣り合う二辺の一方にスペーサ13
a取り付け、他方にスペーサ13bを取り付けた構成にす
ればよい。この場合にも、柱フープ筋の安定感が悪くな
るため、柱フープ筋における残りの一辺に安定用のダミ
ーのスペーサを取り付ける必要がある。
空PC柱型枠上での安定を確保するためには、柱フープ
筋における直交する二直線と交差する4箇所のうち少な
くとも3箇所の近傍にスペーサを取り付ける必要がある
のである。但し、その場合に取り付けるダミーのスペー
サは被り厚さの設定には寄与しない。したがって、邪魔
にならないようにその高さは低い方がよく、スペーサ1
3aを用いることが望ましい。
斜視外観図である。このスペーサ付きフープ筋41は、
先組柱主筋に外接可能な形状(本実施の形態においては
矩形とする)の柱フープ筋42と、この柱フープ筋42
に取り付け固定されたスペーサ43と、柱フープ筋42
における高さが低い方のスペーサ43aが取り付けられ
ている二辺の上側相互間を繋ぐように架け渡して設けら
れた中子筋(フープ筋)44と、柱フープ筋42における
高さが高い方のスペーサ43bが取り付けられた二辺の
下側相互間を繋ぐように架け渡して設けられた中子筋4
5とで構成されている。
42にスペーサ13,43を取り付け固定したスペーサ
付きフープ筋11,41単独に関するものである。しか
しながら、この発明は、これに限定されるものではな
く、図9に示すように、スペーサ付きフープ筋11,4
1の何れかと同じ構成を有するスペーサ付きフープ筋
(図9においてはスペーサ付きフープ筋11と同じ構成)
51が、そのスペーサ52の突起53を開口部に差込ん
で上端面に取り付けられて成るスペーサ付きフープ筋を
備えた中空PC柱型枠54をも含むものである。その場
合のスペーサ付きフープ筋は、中空PC柱型枠54から
取り外し可能/不可能の何れであっても差し支えない。
尚、取り外し不可能な場合は、スペーサ52の突起53
が中空PC柱型枠54内に埋め込まれている。
フープ筋12,42および中子筋44,45の形状を矩形
とし、1辺に取り付けられるスペーサ13,43の数を
2個としているが、上記形状や個数はこれに限定される
ものではない。また、上記各実施の形態においては、ス
ペーサ13,43を1本の柱フープ筋12,42に取り付
け固定しているが、この発明はこれに限定されるもので
はなく、平行に配列された2本以上の柱フープ筋に取り
付け固定しても差し支えない。その場合には、スペーサ
13,43は複数の柱フープ筋の間隔保持部材として機
能させることができる。
発明のスペーサ付きフープ筋を上記柱梁主筋先組中空P
C柱ユニットに適用する場合を例に説明している。しか
しながら、この発明のスペーサ付きフープ筋は、柱構築
現場において上記中空PC柱型枠と梁主筋先組鉄筋籠と
を別途組み立てる場合や、柱構築現場において上記中空
PC柱型枠上に梁主筋を配筋する場合にも適用できる。
る発明のスペーサ付きフープ筋は、柱フープ筋における
直交する二直線と交差する4箇所のうち少なくとも3箇
所の近傍に所定高さのスペーサを取り付けたので、中空
PC柱型枠の上端面に載置することによって複数個のス
ペーサを一度に配置することができ、作業効率を向上で
きる。さらに、上記スペーサ下部に中空PC柱型枠の中
空部内に差し込まれる差込部を設けたので、上記差込部
を中空PC柱型枠の中空部内に差し込んで本スペーサ付
きフープ筋を上記中空PC柱型枠の上端面上に載置する
ことによって、上記柱フープ筋及びスペーサの平面方向
の位置決めを容易に行なうことができる。
C柱型枠の上端面と梁下端主筋との間に、スペーサと柱
フープ筋とを簡単に且つ確実に位置決め・固定すること
ができるのである。
フープ筋は、上記柱フープ筋における一方向に対向して
いるスペーサの高さと他のスペーサの高さとに、上記梁
下端主筋の直径分の差を設けているので、2本の梁がT
字状または十文字状に交差する位置に設置された中空P
C柱型枠の上端面上に載置された場合には、更にその上
に互いに重なり合って交差して配筋される2本の梁下端
主筋との間隔を、上記一方向に対向しているスペーサと
他のスペーサとによって、上記梁下端主筋の直径分だけ
異なる所定間隔に設定することができる。
枠は、請求項1あるいは請求項2に係る発明のスペーサ
付きフープ筋が上端面に取り付けられているので、梁剪
断補強筋の位置を上記スペーサ付きフープ筋のスペーサ
の位置に合わせて梁主筋先組鉄筋籠を本中空PC柱型枠
上に載置するだけで、当該中空PC柱型枠と梁下端主筋
との間にスペーサと柱フープ筋とを簡単に且つ確実に設
置・固定することができる。すなわち、この発明によれ
ば、上記梁下端主筋の被り厚さの設定、及び、上記梁下
端主筋と中空PC柱型枠との間への柱フープ筋の配筋
を、非常に簡単に行うことができるのである。
視外観図である。
断面図である。
柱型枠に載置した状体を示す平面図である。
柱型枠に載置した状体を示す一方向への断面図である。
外観図である。
PC柱型枠の断面図である。
である。
ットの組み立て手順の説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 筒状の中空プレキャストコンクリート柱
型枠の上に配置される少なくとも一つの柱フープ筋と、 上記柱フープ筋における直交する二直線と交差する4箇
所のうち少なくとも3箇所の近傍に取り付けられると共
に、上記中空プレキャストコンクリート柱型枠の中空部
内に差し込まれる差込部を下部に有する所定高さのスペ
ーサを備えて、 上記スペーサの差込部を上記中空プレキャストコンクリ
ート柱型枠の中空部内に差し込んで上記中空プレキャス
トコンクリート柱型枠の上端面上に載置された際に、更
にその上に配筋される梁下端主筋と上記中空プレキャス
トコンクリート柱型枠の上端面との間の間隔を所定の間
隔に保持することを特徴とするスペーサ付きフープ筋。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスペーサ付きフープ筋
において、 上記柱フープ筋における一方向に互いに対向した2箇所
の近傍に位置するスペーサの高さと、他のスペーサの高
さとには、上記梁下端主筋の直径分の差が設けられてい
ることを特徴とするスペーサ付きフープ筋。 - 【請求項3】 中空部を有する筒状を成し、請求項1あ
るいは請求項2に記載のスペーサ付きフープ筋が上端面
に取り付けられていることを特徴とする中空プレキャス
トコンクリート柱型枠。
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JP2000103395A JP4331376B2 (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | スペーサ付きフープ筋およびそれを備えた中空プレキャストコンクリート柱型枠 |
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