JP2651321B2 - 壁式ラーメン構造物における梁の定着方法 - Google Patents

壁式ラーメン構造物における梁の定着方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁式ラーメン構造物にお
ける梁の定着方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】桁行方向を梁幅と同寸法の扁平の壁柱と
し、かつ梁間方向を梁型のない耐震壁とした壁式ラーメ
ン構造物において、梁を、あばら筋の一部が上面から突
出したプレキャストコンクリート梁とした場合は、図1
4に示すように、前記プレキャストコンクリート梁10
の接合端部から突出した下端筋10aを柱の頂部20で
重ね合わせて配筋する必要がある。このため前記プレキ
ャストコンクリート梁10の接合端部から突出した下端
筋10a及び上端筋10bが、耐震壁30における壁梁
40の主筋40aと交差して配筋されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
梁の定着方法は、柱の頂部において対向するプレキャス
トコンクリート梁の接合端部から突出した下端筋同士が
重なり合い、かつこれらが壁梁の主筋と交差するため、
配筋手順が制約されて効率的な作業が行えない。さら
に、柱の頂部において鉄筋間隔が充分に取れないため、
コンクリートの充填性が悪くなって、躯体の品質の低下
を招くおそれがあった。本発明は上記のような問題に鑑
みてなされたものであり、その目的は、壁式ラーメン構
造物において、配筋手順の制約を受けずに効率的な作業
が行えると共に、柱の頂部におけるコンクリートの充填
性を良くして躯体の品質の向上を図ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めの本発明の要旨は、壁式ラーメン構造物において、柱
間に構築された耐震壁の上部に壁梁を前記柱の頂部から
突出して一体的に構築して、その接合端部を柱の頂部に
おいて対向配置させるとともに、前記接合端部から突出
した下端筋を柱の頂部に通し配筋し、あばら筋の一部が
上面から突出したプレキャストコンクリート梁を前記壁
梁と直交する方向で柱間にわたって架設して、その接合
端部を前記柱の頂部において対向配置させ、該プレキャ
ストコンクリート梁の接合端部から突出した下端筋を前
記壁梁の下端筋の手前で折り曲げるとともに、同プレキ
ャストコンクリート梁のあばら筋に配筋した上端筋を、
対向するプレキャストコンクリート梁のあばら筋に通し
配筋し、壁梁の上面に配筋した上端筋を対向する壁梁の
上面に通し配筋して定着することである。
【0005】
【作用】このような、本発明に係る壁式ラーメン構造物
における梁の定着方法よれば、柱の頂部において対向配
置された、あばら筋の一部が上面から突出したプレキャ
ストコンクリート梁の接合端部から突出した下端筋と、
耐震壁の壁梁の接合端部から突出した下端筋とが交差し
ないので、配筋手順の制約を受けずに配筋施工が容易か
つ短時間で行えるとともに、柱の頂部における鉄筋間隔
を充分に確保することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を壁式ラーメン構造
物において、柱を現場打ちで構築する場合について詳細
に説明する。図1及び図2は柱と耐震壁の鉄筋及び型枠
を組み立てた斜視図、図3は柱と壁梁と耐震壁の配筋状
態を示した接合部の断面図、図4は柱と壁梁と耐震壁の
配筋状態を示した接合部の断面図、図5は柱間にあばら
筋の一部が上面から突出したプレキャストコンクリート
(以下プレキャストコンクリート梁という)を掛け渡
した斜視図、図6は柱間にプレキャストコンクリート梁
を掛け渡した接合部の断面図、図7は柱と梁と耐震壁の
接合部の平面図である。
【0007】本発明の壁式ラーメン構造物の構築は、初
めに、通常の方法で構築された基礎コンクリート上に柱
1及び耐震壁2の鉄筋の組み立てを行うと共に、型枠3
の建込みをする(図1)。この場合、図3及び図4に示
すように、耐震壁2上部に一体的に構築された壁梁4の
接合端部から突出した下端筋4aは柱の頂部を貫通した
通し配筋とするが、該壁梁4の腹筋4bは柱の頂部に通
し配筋とせずに耐震壁2内に止めた配筋とし、この省略
された腹筋4bの代わりとして、前記下端筋4aが通常
よりも多く集中配筋されている。これは、あばら筋の一
部が上面から突出したプレキャストコンクリート梁5が
対向し、その接合端部から突出した下端筋5aが互いに
接近した場合でも、壁梁4の下端筋4aと交差しないよ
うにするためである。
【0008】次に、このような配筋がされた型枠内にコ
ンクリートを打設する(図2)。この打設は柱1が梁の
下面、また耐震壁2が床板下面までで打ち止めた打設と
する。そしてこのコンクリートが硬化した後に、前記型
枠3を脱型してプレキャストコンクリート梁5を柱1間
に掛け渡す(図5)。このプレキャストコンクリート梁
5の接合端部には、図6及び図7に示すように、所定の
定着長さの下端筋5aが突設され、その先端部が前記壁
梁4の下端筋の手前で90度上側に折り曲げ形成され、
この下端筋5aの対向配筋で形成された間隙部5bには
壁梁4の接合端部から突出した下端筋4aが通し配筋さ
れている。
【0009】次に、図8に示すように、柱1の縦筋1a
に帯筋1bを落とし込んで配筋した後、プレキャストコ
ンクリート梁5の上端筋5cを対向するプレキャストコ
ンクリート梁にわたって現場通し配筋するとともに、壁
梁4の上端筋4cを対向する壁梁にわたって通し配筋す
る。したがって、これらの上端筋4c、5cは柱の頂
の上側において交差して配筋される。また壁梁4の上端
筋4cも下端筋4aと同様に省略された腹筋4bの代わ
りに通常よりも多く集中配筋される。
【0010】そして、プレキャストコンクリート梁5と
壁梁4の上に、鉄筋の一部が上面から突出したプレキャ
ストコンクリート床板6(以下プレキャストコンクリー
ト床板という)を載置すると共に、該プレキャストコン
クリート床板6上に鉄筋6aを配筋して柱と梁の接合部
である柱の頂と、プレキャストコンクリート梁5上
と、プレキャストコンクリート床板上とにコンクリート
7を打設する(図9、図10、図11)。このことによ
り、図12に示すように、柱1、プレキャストコンクリ
ート梁5及び耐震壁2が一体的に接合され、このような
工程を順次繰り返すことにより、壁式ラーメン構造物が
構築される。
【0011】
【発明の効果】柱間に構築された耐震壁の上部に壁梁を
前記柱の頂部から突出して一体的に構築して、その接合
端部を柱の頂部において対向配置させるとともに、前記
接合端部から突出した下端筋を柱の頂部に通し配筋し、
あばら筋の一部が上面から突出したプレキャストコンク
リート梁を前記壁梁と直交する方向で柱間にわたって架
設して、その接合端部を前記柱の頂部において対向配置
させ、該プレキャストコンクリート梁の接合端部から突
出した下端筋を前記壁梁の下端筋の手前で折り曲げると
ともに、同プレキャストコンクリート梁のあばら筋に配
筋した上端筋を、対向するプレキャストコンクリート梁
のあばら筋に通し配筋し、壁梁の上面に配筋した上端筋
を対向する壁梁の上面に通し配筋して定着したことによ
り、柱の頂部において対向配置されたプレキャストコン
クリート梁の接合端部から突出した下端筋と、耐震壁の
壁梁の接合端部から突出した下端筋とが交差しないので
配筋手順の制約を受けずに配筋施工を容易かつ短時間で
行うことができる。
【0012】柱と梁の接合部である柱の頂部における鉄
筋間隔を充分に確保することができるので、コンクリー
トの充填性を良くして躯体の品質の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱と耐震壁の鉄筋を組み立てた斜視図である。
【図2】柱と耐震壁の型枠を建込んだ斜視図である。
【図3】柱と壁梁と耐震壁の配筋状態を示した接合部の
断面図である。
【図4】柱と壁梁と耐震壁の配筋状態を示した接合部の
断面図である。
【図5】各柱間にプレキャストコンクリート梁を掛け渡
した斜視図である。
【図6】柱にプレキャストコンクリート梁を掛け渡した
接合部の断面図である。
【図7】柱と梁と耐震壁の接合部の平面図である。
【図8】レキャストコンクリート梁の上端筋を通し配
筋した接合部の断面図である。
【図9】梁間にプレキャストコンクリート床板を載置し
た斜視図である。
【図10】レキャストコンクリート床板上に床スラブ
の鉄筋を配筋した斜視図である。
【図11】レキャストコンクリート床板上にコンクリ
ートを打設した斜視図である。
【図12】柱と梁と耐震壁の接合部における柱の頂部に
コンクリートを打設した断面図である。
【図13】図12のa−a線断面図である。
【図14】従来の柱と梁と耐震壁の接合部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 柱 2 耐震壁 3 型枠 4 壁梁 5 レキャストコンクリート梁 6 レキャストコンクリート床 7 コンクリート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁式ラーメン構造物において、柱間に構
    築された耐震壁の上部に壁梁を前記柱の頂部から突出し
    一体的に構築して、その接合端部を柱の頂部において
    対向配置させるとともに、前記接合端部から突出した下
    端筋を柱の頂部に通し配筋し、あばら筋の一部が上面か
    ら突出したプレキャストコンクリート梁を前記壁梁と直
    交する方向で柱間にわたって架設して、その接合端部を
    前記柱の頂部において対向配置させ、該プレキャストコ
    ンクリート梁の接合端部から突出した下端筋を前記壁梁
    の下端筋の手前で折り曲げるとともに、同プレキャスト
    コンクリート梁のあばら筋に配筋した上端筋を、対向す
    るプレキャストコンクリート梁のあばら筋に通し配筋
    し、壁梁の上面に配筋した上端筋を対向する壁梁の上面
    に通し配筋して定着することを特徴とする壁式ラーメン
    構造物における梁の定着方法。
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