JP2952778B2 - 壁式pc造高層建物 - Google Patents

壁式pc造高層建物

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JP2952778B2
JP2952778B2 JP689190A JP689190A JP2952778B2 JP 2952778 B2 JP2952778 B2 JP 2952778B2 JP 689190 A JP689190 A JP 689190A JP 689190 A JP689190 A JP 689190A JP 2952778 B2 JP2952778 B2 JP 2952778B2
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清二 竹田
正雄 小村
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Fudo Kenken Kk
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明が属する技術分野) 本発明はプレキャスト化率が高い壁式構造の高層建物
に関する。
(発明の課題とその特徴点) 従来、12〜20階程度の高層建物は、SRC造のラーメン
構造で建造されるのが普通であったが、最近はRC造の壁
式構造によるものも目立ってきている。しかし、これま
での壁式構造の高層建物は、壁柱厚が大で、縦方向フレ
ームの剛性が高い構造になっている。
本発明は、プレキャスト化率が高く、しかも、桁方向
フレームの変形性能が良好な壁式構造の高層建物を提供
することを目的としているものであって、その構成上の
特徴は特許請求の範囲に記載したとおりである。
本発明の高層建物は、壁柱が2本柱の状態になってい
るため、壁柱厚を桁方向のプレキャスト化が可能なよう
に薄くしても、偏平率(壁柱の巾と厚さとの比)が大き
くならず、地震時入力を靭性の高い架構で吸収すること
ができる。
(図面による発明の具体的説明) 本発明の高層建物における桁方向PC壁板1には開口部
2、柱部3、梁部4が設けられ、縦方向PC壁板1の正面
形状は門形であるが、図面にはその1側部のみが示され
ている。
隣接の桁方向PC壁板1,1は、張間方向の壁との交差部
において接合され、この接合部に柱部3,3から成る壁柱
5が形成されるが、桁方向PC壁板1,1はその上端部(柱
部3と梁部4との接合部、以下、この部分をパネル部
という)のみが後述のようなせん断力伝達機構を介して
接合され、壁柱5は2本柱の状態になっている。
第1図は、せん断力伝達機構として、パネル部
に水平なPC鋼棒7,7を配設した場合を示しているが、PC
鋼棒7,7はパネル部間の接合部8においてカップ
ラー9で接続され、その各外側端は、それぞれ、梁部4
の端部に形成した空所10内で桁方向PC壁板1に定着され
ている。
第2図は、せん断力伝達機構として、パネル部
に交差するPC鋼棒11,11を配設した場合を示しており、
図示のPC鋼棒11,11の各一端は、それぞれ、壁部3に形
成した空所12内で桁方向PC壁板1に定着されているが、
開口部2の縁にPC鋼棒11,11の定着部を設けてもよい。
第3図は、せん断力伝達機構として、鉄骨を用いた場
合を示しており、パネル部に埋設したアンカー鉄
骨13,13が接合部8において接合鉄骨14で接続されてい
る。
なお、第1図〜第3図において、15は接合部8より下
方の桁方向PC壁板1,1間の間隙、16は間隙15の上下両端
に設置した絶縁材、17は床部を示しており、接合部8に
打設する接合用のコンクリートは、通常、床部17のコン
クリートと同時に打設する。
本発明の高層建物では桁方向PC壁板1,1の接合部にお
いて交差する張間方向の壁もやはりプレキャスト化され
ているが、この張間方向PC壁板の接合は、第4図に示す
ように桁方向PC壁板1,1の接合部において行う外、第5
図に示すように桁方向PC壁板1,1の接合部から離れた位
置で行うこともできる。
第4図の場合における張間方向PC壁板18の接合は、従
来の壁式PC造建物における壁板の接合と同様であり、第
1図〜第3図における間隙15にも接合用のコンクリート
を打設し、コッターと差し筋の手段で対向する張間方向
PC壁板18,18の端面の全体を剛接合するのであるが、こ
の場合、間隙15に打設するコンクリートは、桁方向PC壁
板1,1の接合には何等寄与しないようになっている。
第5図の場合は、桁方向PC壁板1,1の接合部を横切る
張間方向PC壁板18′の上縁部に、第1図〜第3図におけ
る接合部8と同じ深さの切欠部19を設け、この切欠部19
に適宜の接続鉄筋を配置してコンクリートを打設して接
合部8のコンクリートと一体化させる。この場合、間隙
15に張間方向PC壁板18′の切欠部19より下の部分が入る
が、これと桁方向PC壁板1,1の端面との間に生じる隙間
にはモルタルを充填する。そして、隣接の張間方向PC壁
板18′,18′相互は、桁方向PC壁板1,1の接合部から離れ
た位置において、コッターと差し筋の手段で剛接合され
る。
第1図〜第3図では省略されているが、接合部8には
第6図に例示するように複数の接合鉄筋が配設され、せ
ん断力伝達機構(第6図の場合はPC鋼棒7,7)の働きを
助けている。なお、第6図の接合部8において円形断面
で示されているのは、張間方向PC壁板の接合鉄筋であ
る。
(発明の効果) 本発明の高層建物は、以上のようなものであるから、
下記のような諸効果が期待できる。
プレキャスト化率が高く、工期、建設コスト等の面で
有利である。
変形性能が良好であり、地震時入力を架構の靭性で確
実に吸収することができる。
張間方向PC壁板を、桁方向PC壁板の接合部で接合する
以外に、桁方向PC壁板の接合部から離れた位置で接合す
ることも可能であり、張間方向PC壁板の剛接合が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の説明図であって、第1図は桁方向PC壁板
の接合部におけるせん断力伝達機構の一例を示す正面
図、第2図は同じく別例を示す正面図、第3図は同じく
他例を示す正面図、第4図は張間方向PC壁板が桁方向PC
壁板の接合部において接合される場合を示す斜視図、第
5図は張間方向PC壁板が桁方向PC壁板の接合部から離れ
た位置で接合される場合を示す斜視図、第6図は桁方向
PC壁板の接合部付近の配筋状態の一例を示す断面図であ
る。 1:桁方向PC壁板、2:開口部、3:柱部、4:梁部、5:壁柱、
:パネル部、7:PC鋼棒、8:接合部、9:カップラー、1
0:空所、11:PC鋼棒、12:空所、13:アンカー鉄骨、14:接
合鉄骨、15:間隙、16:絶縁材、17:床部、18,18′:張間
方向PC壁板、19:切欠部。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開口部と柱部と梁部を設けて正面形状門形
    に形成された桁方向PC壁板の接合部において、隣接する
    桁方向PC壁板の上端部のみがせん断力伝達機構を介して
    接合され、その下方部は接合されず、壁柱が2本柱の状
    態になっていることを特徴とする壁式PC造高層建物。
  2. 【請求項2】張間方向PC壁板が桁向PC壁板の接合部で剛
    接合されている請求項(1)記載の壁式PC造高層建物。
  3. 【請求項3】張間方向PC壁板が桁向PC壁板の接合部から
    離れた位置で剛接合されている請求項(1)記載の壁式
    PC造高層建物。
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