JPH07247610A - Ｐｃ壁を用いた建築物に用いられる梁 - Google Patents
Ｐｃ壁を用いた建築物に用いられる梁Info
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- JPH07247610A JPH07247610A JP4285494A JP4285494A JPH07247610A JP H07247610 A JPH07247610 A JP H07247610A JP 4285494 A JP4285494 A JP 4285494A JP 4285494 A JP4285494 A JP 4285494A JP H07247610 A JPH07247610 A JP H07247610A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＰＣ壁を用いた場合にあっても梁のＰＣ化を
可能として、プレキャスト化率の向上および工期の短縮
化を図る。 【構成】 梁１０をハーフＰＣ梁１０ａとして成形し、
下端部に梁下端主筋１２を長さ方向に沿って埋設すると
共に、この梁下端主筋１２を囲むようにして剪断補強筋
１４を埋設し、この剪断補強筋１４の上端部をハーフＰ
Ｃ梁１０ａの上端面から突出させる。ハーフＰＣ梁１０
ａの中央部に、長さ方向に沿って複数の継手管１６を所
定間隔をもって埋設する。継手管１６は下端をハーフＰ
Ｃ梁１０ａの下面と面一にすると共に、上端部を床面形
成用の後打ちコンクリートの肉厚と等しい高さｈ分だけ
突出する。継手管１６には、下階のＰＣ壁上方および上
階のＰＣ壁下方からそれぞれ突出する鉛直接合筋を挿入
して重ね継手を構成させる。
可能として、プレキャスト化率の向上および工期の短縮
化を図る。 【構成】 梁１０をハーフＰＣ梁１０ａとして成形し、
下端部に梁下端主筋１２を長さ方向に沿って埋設すると
共に、この梁下端主筋１２を囲むようにして剪断補強筋
１４を埋設し、この剪断補強筋１４の上端部をハーフＰ
Ｃ梁１０ａの上端面から突出させる。ハーフＰＣ梁１０
ａの中央部に、長さ方向に沿って複数の継手管１６を所
定間隔をもって埋設する。継手管１６は下端をハーフＰ
Ｃ梁１０ａの下面と面一にすると共に、上端部を床面形
成用の後打ちコンクリートの肉厚と等しい高さｈ分だけ
突出する。継手管１６には、下階のＰＣ壁上方および上
階のＰＣ壁下方からそれぞれ突出する鉛直接合筋を挿入
して重ね継手を構成させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ＰＣ壁を用いて構築さ
れる建築物に用いられる梁に関する。
れる建築物に用いられる梁に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年では鉄筋コンクリート構造の建築物
を構築するに、柱，梁および壁等の構造体をＰＣ（プレ
キャストコンクリート）化するのが一般的となってい
る。このため、ＰＣ壁を用いた場合にもその工法が数多
く提案されており、例えば図６に従来のＰＣ壁１の一例
を示すが、この場合、ＰＣ壁１内に複数の接合筋２，２
…を鉛直方向に埋設して、その上端部をＰＣ壁１上端か
ら突設すると共に、このＰＣ壁１の下端部には前記接合
筋２，２…に対応して継手カプラ３，３…を埋設するよ
うになっている。
を構築するに、柱，梁および壁等の構造体をＰＣ（プレ
キャストコンクリート）化するのが一般的となってい
る。このため、ＰＣ壁を用いた場合にもその工法が数多
く提案されており、例えば図６に従来のＰＣ壁１の一例
を示すが、この場合、ＰＣ壁１内に複数の接合筋２，２
…を鉛直方向に埋設して、その上端部をＰＣ壁１上端か
ら突設すると共に、このＰＣ壁１の下端部には前記接合
筋２，２…に対応して継手カプラ３，３…を埋設するよ
うになっている。
【０００３】そして、下階に配置される前記ＰＣ壁１の
上端から突設した接合筋２，２…を、上階に配置される
ＰＣ壁１の下端部に埋設した継手カプラ３，３…に挿入
して結合することにより、下層から上層に向かって順次
ＰＣ壁１を取付けて行くようになっている。
上端から突設した接合筋２，２…を、上階に配置される
ＰＣ壁１の下端部に埋設した継手カプラ３，３…に挿入
して結合することにより、下層から上層に向かって順次
ＰＣ壁１を取付けて行くようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のＰＣ壁を用いた建築工法にあっては、ＰＣ壁１の
下端部に接合筋２，２…と連続させるようにして継手カ
プラ３，３…を埋設するようにしており、この作業は相
当の大きさを有するＰＣ壁１内に埋設位置の精度を良好
に多数の継手カプラ３，３…を埋め込まなければならな
いという極めて煩雑なものであるため、その生産効率が
悪化してコストアップを余儀なくされてしまうという課
題があった。また、下階のＰＣ壁１と上階のＰＣ壁１と
の間に梁が介在されるが、上，下階のＰＣ壁１の接続
は、下階のＰＣ壁１上端から突出する接合筋２，２…
と、上階のＰＣ壁１下端部に埋設した継手管３，３…と
の直接結合となっているため、前記梁の施工を現場打ち
工法とせざるを得なくなってしまう。このため、建築物
を構築する際のプレキャスト化率が低下して、工期の長
期化をも余儀なくされるという課題があった。
従来のＰＣ壁を用いた建築工法にあっては、ＰＣ壁１の
下端部に接合筋２，２…と連続させるようにして継手カ
プラ３，３…を埋設するようにしており、この作業は相
当の大きさを有するＰＣ壁１内に埋設位置の精度を良好
に多数の継手カプラ３，３…を埋め込まなければならな
いという極めて煩雑なものであるため、その生産効率が
悪化してコストアップを余儀なくされてしまうという課
題があった。また、下階のＰＣ壁１と上階のＰＣ壁１と
の間に梁が介在されるが、上，下階のＰＣ壁１の接続
は、下階のＰＣ壁１上端から突出する接合筋２，２…
と、上階のＰＣ壁１下端部に埋設した継手管３，３…と
の直接結合となっているため、前記梁の施工を現場打ち
工法とせざるを得なくなってしまう。このため、建築物
を構築する際のプレキャスト化率が低下して、工期の長
期化をも余儀なくされるという課題があった。
【０００５】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、ＰＣ壁を用いた場合にあっても梁のＰＣ化を可能と
して、プレキャスト化率の向上および工期の短縮化を図
るようにしたＰＣ壁を用いた建築物に用いられる梁を提
供することを目的とする。
て、ＰＣ壁を用いた場合にあっても梁のＰＣ化を可能と
して、プレキャスト化率の向上および工期の短縮化を図
るようにしたＰＣ壁を用いた建築物に用いられる梁を提
供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、上下両端からそれぞれ接合筋が突出され
たＰＣ壁を、梁を挾んで下層から上層へと順次取付けて
構築されるＰＣ壁を用いた建築物において、下層のＰＣ
壁上端及び上層のＰＣ壁下端からそれぞれ突出された一
対の接合筋を組となし、これら組とされた接合筋が挿通
される継手管を埋設したＰＣ梁を形成し、該ＰＣ梁の継
手管内で重ね継手を形成させることを特徴とする。
めに本発明は、上下両端からそれぞれ接合筋が突出され
たＰＣ壁を、梁を挾んで下層から上層へと順次取付けて
構築されるＰＣ壁を用いた建築物において、下層のＰＣ
壁上端及び上層のＰＣ壁下端からそれぞれ突出された一
対の接合筋を組となし、これら組とされた接合筋が挿通
される継手管を埋設したＰＣ梁を形成し、該ＰＣ梁の継
手管内で重ね継手を形成させることを特徴とする。
【０００７】
【作用】以上の構成により本発明のＰＣ壁を用いた建築
物に用いられる梁にあっては、梁を、継手管を埋設した
ＰＣ梁として形成し、この継手管に下階のＰＣ壁上端お
よび上階のＰＣ壁下端から突出する接合筋を挿入して重
ね継手を構成することができるため、壁および梁のＰＣ
化を可能としてプレキャスト化率を向上することがで
き、延いては、工期の短縮化を図ることができるように
なる。
物に用いられる梁にあっては、梁を、継手管を埋設した
ＰＣ梁として形成し、この継手管に下階のＰＣ壁上端お
よび上階のＰＣ壁下端から突出する接合筋を挿入して重
ね継手を構成することができるため、壁および梁のＰＣ
化を可能としてプレキャスト化率を向上することがで
き、延いては、工期の短縮化を図ることができるように
なる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図１から図４は本発明にかかるＰＣ壁
を用いた建築物に用いられる梁の一実施例を示し、図１
は梁の斜視図、図２は建築物の架構部分を示す要部構成
図、図３はＰＣ壁の斜視図、図４は図２中Ａ−Ａ線から
の拡大断面図である。
詳細に説明する。図１から図４は本発明にかかるＰＣ壁
を用いた建築物に用いられる梁の一実施例を示し、図１
は梁の斜視図、図２は建築物の架構部分を示す要部構成
図、図３はＰＣ壁の斜視図、図４は図２中Ａ−Ａ線から
の拡大断面図である。
【０００９】即ち、本実施例の梁１０は図１に示したよ
うに、予め工場等でハーフプレキャストで形成されたハ
ーフＰＣ梁１０ａが用いられる。このハーフＰＣ梁１０
ａは断面矩形状のブロック状に成形され、下端部に梁下
端主筋１２が長さ方向に沿って埋設されると共に、この
梁下端主筋１２を囲むようにして剪断補強筋１４を埋設
し、この剪断補強筋１４の上端部をハーフＰＣ梁１０ａ
の上端面から突出させてある。また、前記ハーフＰＣ梁
１０ａの中央部には、このハーフＰＣ梁１０ａの成形時
に、その長さ方向に沿って複数の継手管１６，１６…が
所定間隔（後述するＰＣ壁１８の鉛直接合筋２０，２０
…の間隔）をもって埋設されている。前記継手管１６は
下端がハーフＰＣ梁１０ａの下面と面一とされると共
に、継手管１６の上端部は後述する床面形成用の後打ち
コンクリート３０の肉厚と等しい高さｈ分（図４参照）
だけ突出される。
うに、予め工場等でハーフプレキャストで形成されたハ
ーフＰＣ梁１０ａが用いられる。このハーフＰＣ梁１０
ａは断面矩形状のブロック状に成形され、下端部に梁下
端主筋１２が長さ方向に沿って埋設されると共に、この
梁下端主筋１２を囲むようにして剪断補強筋１４を埋設
し、この剪断補強筋１４の上端部をハーフＰＣ梁１０ａ
の上端面から突出させてある。また、前記ハーフＰＣ梁
１０ａの中央部には、このハーフＰＣ梁１０ａの成形時
に、その長さ方向に沿って複数の継手管１６，１６…が
所定間隔（後述するＰＣ壁１８の鉛直接合筋２０，２０
…の間隔）をもって埋設されている。前記継手管１６は
下端がハーフＰＣ梁１０ａの下面と面一とされると共
に、継手管１６の上端部は後述する床面形成用の後打ち
コンクリート３０の肉厚と等しい高さｈ分（図４参照）
だけ突出される。
【００１０】前記ハーフＰＣ梁１０ａは上，下階のＰＣ
壁１８間に配置されるが、このＰＣ壁１８は図３に示す
ように肉厚平板状にフルプレキャストで形成され、鉛直
方向を指向する複数の鉛直接合筋２０，２０…が所定間
隔をもって埋設されると共に、これら鉛直接合筋２０，
２０…は上下両端部がＰＣ壁１８の上下端から突出され
るようになっている。
壁１８間に配置されるが、このＰＣ壁１８は図３に示す
ように肉厚平板状にフルプレキャストで形成され、鉛直
方向を指向する複数の鉛直接合筋２０，２０…が所定間
隔をもって埋設されると共に、これら鉛直接合筋２０，
２０…は上下両端部がＰＣ壁１８の上下端から突出され
るようになっている。
【００１１】そして、前記ＰＣ壁１８は柱２１，２１間
に取付けられ、これに伴ってＰＣ壁１８の上端に前記ハ
ーフＰＣ梁１０ａが取付けられることにより、建築物２
２は下層から上層へと順次構築されて行く。図４に下階
の一部と上階の一部を示したが、まず、下階の柱２１，
２１…間に設置した下階のＰＣ壁１８ａの上方に、レベ
ル調整用のモルタル２４を介してハーフＰＣ梁１０ａを
配置する（ＰＣ梁設置工程）。このとき、この下階のＰ
Ｃ壁１８ａの上端から突出する鉛直接合筋２０，２０…
を、ハーフＰＣ梁１０ａの継手管１６，１６…に挿入す
るようになっている。
に取付けられ、これに伴ってＰＣ壁１８の上端に前記ハ
ーフＰＣ梁１０ａが取付けられることにより、建築物２
２は下層から上層へと順次構築されて行く。図４に下階
の一部と上階の一部を示したが、まず、下階の柱２１，
２１…間に設置した下階のＰＣ壁１８ａの上方に、レベ
ル調整用のモルタル２４を介してハーフＰＣ梁１０ａを
配置する（ＰＣ梁設置工程）。このとき、この下階のＰ
Ｃ壁１８ａの上端から突出する鉛直接合筋２０，２０…
を、ハーフＰＣ梁１０ａの継手管１６，１６…に挿入す
るようになっている。
【００１２】次に、前記ハーフＰＣ梁１０ａの上側間に
ハーフＰＣ床版２６を掛け渡すように載置し（ハーフＰ
Ｃ床版設置工程）、次いで、前記ハーフＰＣ梁１０ａの
上側から突出する剪断補強筋１４の上側内側に梁上端主
筋１２ａを配置すると共に、前記ハーフＰＣ床版２６の
上側にスラブ筋２８を配筋した後、ハーフＰＣ梁１０ａ
およびハーフＰＣ床版２６の上側に後打ちコンクリート
３０を打設して床面を構築する（コンクリート打設工
程）。なお、ハーフＰＣ梁１０ａに予め埋設された継手
管１６の上端が、打設コンクリート３０の上面とほぼ面
一となるように、継手管１６の長さが設定されている。
ハーフＰＣ床版２６を掛け渡すように載置し（ハーフＰ
Ｃ床版設置工程）、次いで、前記ハーフＰＣ梁１０ａの
上側から突出する剪断補強筋１４の上側内側に梁上端主
筋１２ａを配置すると共に、前記ハーフＰＣ床版２６の
上側にスラブ筋２８を配筋した後、ハーフＰＣ梁１０ａ
およびハーフＰＣ床版２６の上側に後打ちコンクリート
３０を打設して床面を構築する（コンクリート打設工
程）。なお、ハーフＰＣ梁１０ａに予め埋設された継手
管１６の上端が、打設コンクリート３０の上面とほぼ面
一となるように、継手管１６の長さが設定されている。
【００１３】そして、前記床面を構成する前記後打ちコ
ンクリート３０が硬化した後、前記ハーフＰＣ梁１０ａ
の上方にレベル調整用のモルタル３２を介して上階のＰ
Ｃ壁１８ｂを配置する（ＰＣ壁設置工程）。このとき、
上階のＰＣ壁１８ｂ下端から突出する鉛直接合筋２０，
２０…を前記継手管１６，１６…内に挿入しておく。従
って、前記継手管１６，１６…それぞれには、下階のＰ
Ｃ壁１８ａ上端および上階のＰＣ壁１８ｂ下端から突出
する鉛直接合筋２０，２０…の対応する一対がそれぞれ
１組とされて、各組となった下階および上階の鉛直接合
筋２０，２０…が挿通されるようになっている。
ンクリート３０が硬化した後、前記ハーフＰＣ梁１０ａ
の上方にレベル調整用のモルタル３２を介して上階のＰ
Ｃ壁１８ｂを配置する（ＰＣ壁設置工程）。このとき、
上階のＰＣ壁１８ｂ下端から突出する鉛直接合筋２０，
２０…を前記継手管１６，１６…内に挿入しておく。従
って、前記継手管１６，１６…それぞれには、下階のＰ
Ｃ壁１８ａ上端および上階のＰＣ壁１８ｂ下端から突出
する鉛直接合筋２０，２０…の対応する一対がそれぞれ
１組とされて、各組となった下階および上階の鉛直接合
筋２０，２０…が挿通されるようになっている。
【００１４】ところで、下階のＰＣ壁１８ａおよび上階
のＰＣ壁１８ｂとハーフＰＣ梁１０ａとの間にそれぞれ
レベル調整用のモルタル２４，３２が介在されるが、こ
れらモルタル２４，３２を介在させる以前に、継手管１
６の下端部に注入管３４を連通させておくと共に、この
継手管１６の上端部にエア抜き管３６を連通させてお
く。そして、前記注入管３４から継手管１６内にグラウ
ト材を注入して、下階のＰＣ壁１８ａおよび上階のＰＣ
壁１８ｂから突出する鉛直接合筋２０，２０…を継手管
１６，１６…内で接合する（重ね継手部形成工程）。
尚、前記グラウト材を注入する際、継手管１６内の空気
はエア抜き管３６から排出されるため、継手管１６内へ
のグラウト材注入をむらなくスムーズに行うことができ
る。
のＰＣ壁１８ｂとハーフＰＣ梁１０ａとの間にそれぞれ
レベル調整用のモルタル２４，３２が介在されるが、こ
れらモルタル２４，３２を介在させる以前に、継手管１
６の下端部に注入管３４を連通させておくと共に、この
継手管１６の上端部にエア抜き管３６を連通させてお
く。そして、前記注入管３４から継手管１６内にグラウ
ト材を注入して、下階のＰＣ壁１８ａおよび上階のＰＣ
壁１８ｂから突出する鉛直接合筋２０，２０…を継手管
１６，１６…内で接合する（重ね継手部形成工程）。
尚、前記グラウト材を注入する際、継手管１６内の空気
はエア抜き管３６から排出されるため、継手管１６内へ
のグラウト材注入をむらなくスムーズに行うことができ
る。
【００１５】従って、本実施例では柱２１を構築しつつ
前記ＰＣ梁設置工程，ハーフＰＣ床版設置工程，コンク
リート打設工程，ＰＣ壁設置工程および重ね継手部形成
工程を繰り返すことにより、建築物２２は下層から上層
へと順次構築されることになる。
前記ＰＣ梁設置工程，ハーフＰＣ床版設置工程，コンク
リート打設工程，ＰＣ壁設置工程および重ね継手部形成
工程を繰り返すことにより、建築物２２は下層から上層
へと順次構築されることになる。
【００１６】従って、本実施例のＰＣ壁を用いた建築物
に用いられる梁にあっては、梁１０をハーフＰＣ梁１０
ａとして形成し、このハーフＰＣ梁１０ａにそれぞれ組
となった下階および上階の鉛直接合筋２０，２０…を挿
通させる継手管１６，１６…を埋設したので、ＰＣ壁１
８に埋設される鉛直結合筋２０，２０…を、このＰＣ壁
１８の上下両端から突出しておくことにより、前記継手
管１６，１６…には、下階のＰＣ壁１８ａおよび上階の
ＰＣ壁１８ｂから突出するそれぞれ対となった鉛直接合
筋２０，２０…が１組づつ挿入されて、それぞれの継手
管１６，１６…で重ね継手を構成することができる。従
って、前記梁１０をＰＣ化した場合にもＰＣ壁１８を用
いることができ、建築物２２のＰＣ化率を大幅に向上
し、延いては、工期の短縮化を図ることができる。
に用いられる梁にあっては、梁１０をハーフＰＣ梁１０
ａとして形成し、このハーフＰＣ梁１０ａにそれぞれ組
となった下階および上階の鉛直接合筋２０，２０…を挿
通させる継手管１６，１６…を埋設したので、ＰＣ壁１
８に埋設される鉛直結合筋２０，２０…を、このＰＣ壁
１８の上下両端から突出しておくことにより、前記継手
管１６，１６…には、下階のＰＣ壁１８ａおよび上階の
ＰＣ壁１８ｂから突出するそれぞれ対となった鉛直接合
筋２０，２０…が１組づつ挿入されて、それぞれの継手
管１６，１６…で重ね継手を構成することができる。従
って、前記梁１０をＰＣ化した場合にもＰＣ壁１８を用
いることができ、建築物２２のＰＣ化率を大幅に向上
し、延いては、工期の短縮化を図ることができる。
【００１７】尚、前記実施例ではハーフＰＣ梁１０ａを
断面矩形状のブロック状に形成したものを開示したが、
これに限ることなく図５に示すように底部１０ｂに梁下
端主筋１２を埋設すると共に、この底部１０ｂおよび両
側部１０ｃ，１０ｃに剪断補強筋１４を埋設して断面Ｕ
字状に形成することもできる。この場合にあっては継手
管１６，１６…の下端部が底部１４ｂに埋設されると共
に、前記両側部１０ｃ，１０ｃ間に前記床面形成用の後
打ちコンクリート３０が打設，充填されることになる。
断面矩形状のブロック状に形成したものを開示したが、
これに限ることなく図５に示すように底部１０ｂに梁下
端主筋１２を埋設すると共に、この底部１０ｂおよび両
側部１０ｃ，１０ｃに剪断補強筋１４を埋設して断面Ｕ
字状に形成することもできる。この場合にあっては継手
管１６，１６…の下端部が底部１４ｂに埋設されると共
に、前記両側部１０ｃ，１０ｃ間に前記床面形成用の後
打ちコンクリート３０が打設，充填されることになる。
【００１８】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかるＰＣ
壁を用いた建築物に用いられる梁にあっては、梁を継手
管を埋設したＰＣ梁として形成し、この継手管に、下階
のＰＣ壁上端および上階のＰＣ壁下端から突出する接合
筋の対応する一対をそれぞれ１組として、各組となった
下階および上階の接合筋を挿通して重ね継手を形成させ
るようにしたので、壁および梁のＰＣ化を可能として建
築物のプレキャスト化率を向上することができ、延いて
は、工期の短縮化を図って工費を低減することができる
という優れた効果を奏する。
壁を用いた建築物に用いられる梁にあっては、梁を継手
管を埋設したＰＣ梁として形成し、この継手管に、下階
のＰＣ壁上端および上階のＰＣ壁下端から突出する接合
筋の対応する一対をそれぞれ１組として、各組となった
下階および上階の接合筋を挿通して重ね継手を形成させ
るようにしたので、壁および梁のＰＣ化を可能として建
築物のプレキャスト化率を向上することができ、延いて
は、工期の短縮化を図って工費を低減することができる
という優れた効果を奏する。
【図１】本発明にかかるＰＣ壁を用いた建築物に用いら
れる梁の一実施例を示す斜視図である。
れる梁の一実施例を示す斜視図である。
【図２】本発明が適用される建築物の架構部分を示す要
部構成図である。
部構成図である。
【図３】本発明に用いられるＰＣ壁の斜視図である。
【図４】図２中Ａ−Ａ線からの拡大断面図である。
【図５】本発明の他の実施例を示す梁の斜視図である。
【図６】従来の建築工法に用いられるＰＣ壁の斜視図で
ある。
ある。
１０ 梁 １０ａ ハーフ
ＰＣ梁 １６ 継手管 １８ ＰＣ壁 ２０ 鉛直接合筋 ２１ 柱 ２２ 建築物 ２６ ハーフＰ
Ｃ床版 ３０ 後打ちコンクリート
ＰＣ梁 １６ 継手管 １８ ＰＣ壁 ２０ 鉛直接合筋 ２１ 柱 ２２ 建築物 ２６ ハーフＰ
Ｃ床版 ３０ 後打ちコンクリート
フロントページの続き (72)発明者 高見 信嗣 東京都清瀬市下清戸４丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 上下両端からそれぞれ接合筋が突出され
たＰＣ壁を、梁を挾んで下層から上層へと順次取付けて
構築されるＰＣ壁を用いた建築物において、下層のＰＣ
壁上端及び上層のＰＣ壁下端からそれぞれ突出された一
対の接合筋を組となし、これら組とされた接合筋が挿通
される継手管を埋設したＰＣ梁を形成し、該ＰＣ梁の継
手管内で重ね継手を形成させることを特徴とするＰＣ壁
を用いた建築物に用いられる梁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4285494A JPH07247610A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | Ｐｃ壁を用いた建築物に用いられる梁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4285494A JPH07247610A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | Ｐｃ壁を用いた建築物に用いられる梁 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07247610A true JPH07247610A (ja) | 1995-09-26 |
Family
ID=12647612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4285494A Pending JPH07247610A (ja) | 1994-03-14 | 1994-03-14 | Ｐｃ壁を用いた建築物に用いられる梁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07247610A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100854806B1 (ko) * | 2007-05-28 | 2008-08-27 | 명근학 | 피에스 강선으로 보강되고 파이형 보강재가 설치된 데크플레이트 |
| JP2008223350A (ja) * | 2007-03-13 | 2008-09-25 | Ohbayashi Corp | 鋼材の挿入孔の形成方法、壁体の構築方法、壁体、柱梁架構の構築方法、柱梁架構、型枠の支持部材 |
| JP2014055443A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-03-27 | Shimizu Corp | プレキャストコンクリート壁及び柱と梁との接合構造 |
| WO2019037472A1 (zh) * | 2017-08-21 | 2019-02-28 | 深圳市亚泰国际建设股份有限公司 | 一种装配式建筑墙体 |
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1994
- 1994-03-14 JP JP4285494A patent/JPH07247610A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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