JP7449685B2 - プレキャストコンクリート耐震壁の接合構造 - Google Patents
プレキャストコンクリート耐震壁の接合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7449685B2 JP7449685B2 JP2019220247A JP2019220247A JP7449685B2 JP 7449685 B2 JP7449685 B2 JP 7449685B2 JP 2019220247 A JP2019220247 A JP 2019220247A JP 2019220247 A JP2019220247 A JP 2019220247A JP 7449685 B2 JP7449685 B2 JP 7449685B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- precast
- column
- reinforcement
- wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000011178 precast concrete Substances 0.000 title claims description 11
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 claims description 132
- 239000000945 filler Substances 0.000 claims description 9
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 8
- 238000009434 installation Methods 0.000 claims description 5
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 4
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 4
- 210000003205 muscle Anatomy 0.000 claims 1
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 24
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 14
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 10
- 238000009415 formwork Methods 0.000 description 10
- 239000011440 grout Substances 0.000 description 8
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 238000013461 design Methods 0.000 description 3
- 238000011900 installation process Methods 0.000 description 2
- 229910001294 Reinforcing steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004873 anchoring Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 238000009432 framing Methods 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 239000004570 mortar (masonry) Substances 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Description
図1(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係るプレキャストコンクリート耐震壁の接合構造1(以下、接合構造1とする。)を示している。接合構造1は、耐震壁を構成するプレキャスト耐震壁10(以下、耐震壁10とする。)と、所定の柱スパンで隣接して立設されたプレキャスト柱部材20(以下、柱部材20とする。)と、耐震壁10の上下に設けられた梁30と、梁30と平面視で直交する直交梁40と、梁30および直交梁40に四方を囲まれた床スラブ50と、が接合された構造からなる。図2に示すように、梁30の梁成aが床スラブ50のスラブ厚bに略等しく設置高さも同じである点が接合構造1の特徴である。
図1(a)に示すように、耐震壁10には、両側端面に全高にわたって略U字状のループ接合筋11が高さ方向に約250mmピッチで壁体本体12の端面13からループ状部分を含んだ部分(突出部)が外部に突出するように配筋されている。ループ接合筋11には、本実施形態では、D13の異形鉄筋が使用され、U字部分は、約150mmのRを形成している。壁接合筋であるループ接合筋11は、他の耐震壁10または柱部材20に設けられたループ接合筋11(21)とあき重ね継手を形成する。ループ接合筋11は、壁体本体12の内部で重ね継手やあき重ね継手等で横筋(図示せず)と一体になるように配筋されている。なお、図4(a)に示すように、柱部材20に対向する側の端面13の上端付近(柱上面25の上側に配置される部分)には、ループ接合筋11の代わりに、直線状の部分(突出部)が外部に突出するように接合筋16が配筋されている。
接合構造1について、図1各図および図2を参照して説明する。耐震壁10-1は、耐震壁10-2と接合部J1を介して接合され、耐震壁となる平面視直線状の壁を構成している。接合部J1は、耐震壁10-1と耐震壁10-2とが所定の間隔を空けて近接して設けられ、その所定の間隔内で耐震壁10-1のループ接合筋11と耐震壁10-2のループ接合筋11とが正面視で対向して一部が互いにオーバーラップする(重ね合わせられる)ように設置され、耐震壁10-1の端面13と耐震壁10-2の端面13との間にグラウト材60を充填されることにより形成されている。
まず、図3(a)、(b)に示すように、任意の階の床面F上において、ループ接合筋21が耐震壁10の端面13と対向する位置にくるように所定の位置に柱部材20を設置した後、柱部材20,20間に直交梁40を掛け渡す。直交梁40は、柱部材20のループ接合筋21が設けられていない面に掛け渡される。
図5(a)、(b)は、本発明の第2実施形態に係るプレキャストコンクリート耐震壁の接合構造2(以下、接合構造2とする。)を示している。接合構造2は、梁30と平面視で直交する直交梁40Aが異なり、梁30と直交梁40Aとの接合部分が異なる以外は、接合構造1と同じ構造である。接合構造1は、直交梁40を柱梁接合部で梁主筋を接続しコンクリートを打設するプレキャスト梁部材を用いた構造であったが、接合構造2は、直交梁として柱梁仕口一体型のプレキャスト梁部材を用いた構造である。図6(a)、(b)に示すように、直交梁40Aは、柱梁交差部45を含んだプレキャスト梁部材であり、柱スパンの途中で長軸方向端部を他の直交梁と接合される。梁30は、図5(a)に示すように、直交梁40Aと機械式継手70で接合される。
図6(a)、(b)に示すように、直交梁40Aは、柱部材20の断面と等しい断面の柱梁交差部45を梁体本体43Aの中央に有するプレキャスト梁部材である。柱梁交差部45は主筋挿通孔46を有し、主筋挿通孔46に柱部材20の柱主筋24が挿通され、直交梁40Aは柱部材20に載置され、主筋挿通孔46にグラウト材を充填されて接合される。柱梁交差部45は、平面視で、梁長軸方向に直交する方向の側面47に、ループ接合筋48が配筋されており、直交梁40Aが柱部材20に載置される時、ループ接合筋48とループ接合筋21とが柱主筋24の軸方向に平行に並ぶ。直交梁40Aは、側面47から突出する梁主筋49を有する。
接合構造2について、図5および図6各図を参照して説明する。接合部J1の構造は接合構造1と同様である。接合部J2Aは、ループ接合筋11のうちの上側に設けられているものがループ接合筋21の代わりにループ接合筋48と正面視で対向して一部が互いに重ね合わせられるように設置されている点が接合部J2と異なる。また、直交梁40Aは、柱部材20に載置され、梁主筋49が梁主筋31と公知の機械式継手70により梁30に接合され、隣接する直交梁と柱スパンの途中で接合されている点が異なっている。
まず、図6(a)、(b)に示すように、任意の階の床面F上において、ループ接合筋21が耐震壁10の端面13と対向する位置にくるように所定の位置に柱部材20-1,20-2を設置する。その後、直交梁40Aは、柱部材20-1,20-2のループ接合筋21が設けられていない面に梁長手方向がくるように柱部材20-1,20-2の柱上面25上にそれぞれ載置される。
上記の各実施形態において、壁体本体は、略直方体であったが、図8(a)、(b)に示すように、壁体本体の幅方向の側端面に、高さ方向に沿って凹部17が形成されていてもよい。凹部17が形成されていることにより、耐震壁同士の接合部や耐震壁と柱部材との接合部に型枠を設置する必要がなくなり、作業効率が向上する。
10 耐震壁
11,21,48 ループ接合筋
12 壁体本体
13,23 端面
14 縦筋
15,70 機械式継手
16 接合筋
17 凹部
20 柱部材
22 柱体本体
24 柱主筋
25,25A 柱上面
30 梁
31 梁主筋
32,41 スターラップ筋
40,40A 直交梁
42 上端梁主筋
43,43A 梁体本体
44 下端梁主筋
45 柱梁交差部
46 主筋挿通孔
47 側面
49 梁主筋
50 床スラブ
60 グラウト材
61 コンクリート
Claims (4)
- 幅方向の側端面に、高さ方向に沿って一部が外部に突出した柱接合筋が配筋されたプレキャスト柱部材と、
隣接して立設された前記プレキャスト柱部材間に、前記プレキャスト柱部材と所定の隙間をあけて設置され、幅方向の側端面に、前記柱接合筋と対向して、高さ方向に所定間隔をあけて一部が外部に突出した壁接合筋が配筋されたプレキャスト耐震壁と、
前記プレキャスト柱部材、前記プレキャスト耐震壁の上下に敷設された床スラブと、
前記プレキャスト耐震壁の上下に設置された梁と、
を備え、
前記梁は、梁成が前記床スラブのスラブ厚と略等しく、梁幅が前記プレキャスト柱部材の柱幅と略等しく、梁断面内に、端部が前記プレキャスト柱部材を貫通する梁主筋がスターラップ筋に囲まれるように配筋され、
前記床スラブと前記梁とは、前記プレキャスト耐震壁の上下で同じ設置高さとなり、
前記プレキャスト耐震壁は、前記隙間を塞ぐ充填材を介して前記壁接合筋と前記柱接合筋との間に継手が形成されて前記プレキャスト柱部材に接合されたことを特徴とするプレキャストコンクリート耐震壁の接合構造。 - 前記プレキャスト耐震壁は、壁面が平面をなすように複数枚で構成され、隣接するプレキャスト耐震壁間に所定の隙間をあけて設置される際、前記壁接合筋が前記隣接するプレキャスト耐震壁間の隙間位置で対向するように配筋され、前記隙間を塞ぐ充填材を介して互いの壁接合筋間に継手が形成されて前記隣接するプレキャスト耐震壁が接合されたことを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコンクリート耐震壁の接合構造。
- 前記壁接合筋および前記柱接合筋は、略U字の突出部を有し、前記突出部は、他の突出部とループ接合を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレキャストコンクリート耐震壁の接合構造。
- 前記壁接合筋および前記柱接合筋は、孔あき鋼板ジベルまたはナットを備える突出部を有し、前記突出部は、他の突出部と継手を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプレキャストコンクリート耐震壁の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019220247A JP7449685B2 (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | プレキャストコンクリート耐震壁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019220247A JP7449685B2 (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | プレキャストコンクリート耐震壁の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021088888A JP2021088888A (ja) | 2021-06-10 |
JP7449685B2 true JP7449685B2 (ja) | 2024-03-14 |
Family
ID=76219641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019220247A Active JP7449685B2 (ja) | 2019-12-05 | 2019-12-05 | プレキャストコンクリート耐震壁の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7449685B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113737981B (zh) * | 2021-08-23 | 2023-02-24 | 清华大学 | 钢筋混凝土楼板与钢板混凝土剪力墙的连接节点 |
CN113863532B (zh) * | 2021-09-30 | 2022-09-27 | 南通职业大学 | 混凝土剪力墙竖向连接节点及其制造安装方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000310057A (ja) | 1999-04-27 | 2000-11-07 | Takenaka Komuten Co Ltd | フラットスラブ構造建物 |
JP2000328652A (ja) | 1999-05-18 | 2000-11-28 | Shimizu Corp | 多階層建築物 |
JP2016216900A (ja) | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
JP2018123644A (ja) | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社安藤・間 | プレキャストコンクリート部材の接合構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS587787B2 (ja) * | 1975-05-22 | 1983-02-12 | カブシキガイシヤ タカサカコウゾウセツケイジムシヨ | プレキヤストコンクリ−トバンノ セツゴウホウホウ |
-
2019
- 2019-12-05 JP JP2019220247A patent/JP7449685B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000310057A (ja) | 1999-04-27 | 2000-11-07 | Takenaka Komuten Co Ltd | フラットスラブ構造建物 |
JP2000328652A (ja) | 1999-05-18 | 2000-11-28 | Shimizu Corp | 多階層建築物 |
JP2016216900A (ja) | 2015-05-14 | 2016-12-22 | 株式会社竹中工務店 | 構造物 |
JP2018123644A (ja) | 2017-02-03 | 2018-08-09 | 株式会社安藤・間 | プレキャストコンクリート部材の接合構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021088888A (ja) | 2021-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2009249851A (ja) | 既存建物の耐震補強工法 | |
JP7449685B2 (ja) | プレキャストコンクリート耐震壁の接合構造 | |
JP2001027005A (ja) | 複合構造における鋼部材とコンクリートの接合構造 | |
JP2522714B2 (ja) | 建築物躯体の施工法 | |
JP7118507B2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート造の壁柱建物構造 | |
JP6574336B2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱、及びこれを用いた建物 | |
JP4657993B2 (ja) | 柱梁接合部構造およびその施工方法 | |
JPH05311747A (ja) | 柱・梁構造 | |
JP2009030319A (ja) | 大スパン構造建築物 | |
JP6850143B2 (ja) | プレキャストコンクリート部材の接合構造 | |
JP6712448B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材 | |
JP6684088B2 (ja) | 既存建物の耐震補強構造及び耐震補強方法 | |
JP2017218855A (ja) | 既存の地下外壁を有する建替え建物 | |
JP2758208B2 (ja) | 柱と鉄骨鉄筋コンクリート梁との接合工法 | |
JP2516808B2 (ja) | ラ―メン式プレキヤストコンクリ―ト構造物の構築工法 | |
JP6877612B2 (ja) | 既存の地下外壁を有する建替え建物 | |
JPH09177240A (ja) | プレキャスト鉄筋コンクリート梁とその架構方法 | |
JP2006169837A (ja) | 鉄筋コンクリート造の柱梁接合構造 | |
JPH0781307B2 (ja) | 超高層建築物の構築方法 | |
JPH11152908A (ja) | 既存建築物の耐震補強構造及びその方法 | |
JPH0366878A (ja) | プレキヤスト柱梁とプレキヤスト耐震壁の構築方法 | |
JP2952778B2 (ja) | 壁式pc造高層建物 | |
JP2000328788A (ja) | 壁鉄筋の定着および継手工法 | |
JPH0253576B2 (ja) | ||
JP2904648B2 (ja) | Pc版を用いた耐震壁の構築法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230627 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230627 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230825 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20230912 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231208 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20231218 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240304 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7449685 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |