JP6712448B2 - 鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材 - Google Patents

鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材 Download PDF

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本発明は鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材に係り、柱梁接合部において柱と一体化した扁平梁により建物躯体の構築時に建物の外周に作業スペースを確保でき、竣工後には建物外周部の有効な利用スペースを備えることができる鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材に関する。
鉄筋コンクリート構造の超高層集合住宅の構築において、工期短縮を目的として、柱、梁、柱梁接合部をプレキャストコンクリート部材(以下、プレキャスト部材と略記す。)として工場製作しておき、これらのプレキャスト部材を現場で迅速に効率よく組み立てるようにした建築物の構築方法(特許文献1)や、これらの部材を確実に組み立てるための部材接合方法(特許文献2)が提案されている。
特許文献1に開示された構築方法では、建物内外の梁としてのプレキャストコンクリート製の順梁部材、逆梁部材とを、その配置方向(X,Y方向)を考慮して組み合わせて架設することで、部材の搬入の容易化、柱梁の接合の合理化が図られる。X,Y方向に延在するいずれの梁の梁幅も接合される柱の柱幅より小さく(狭く)することで部材のスリム化を図っている。
一方で、柱幅より大きい幅を有する扁平梁構法が提案されている(特許文献2,特許文献3)。これらの扁平梁構法は通常の梁よりも、梁幅を大きくしているのに対して梁せいを小さくすることで、より開放的な空間を構築でき、建物の全体高さを低くして階高を確保することができる。
特開2006−265933号公報 特開平11−43994号公報 特開2015−61962号公報
ところで、たとえば特許文献1に示したようなラーメン建築物では、外周部の柱梁接合部は、所定幅の柱と、柱幅より狭い梁幅の外周梁と、外周梁と概ね直角に交差する、柱幅より狭い梁幅の室内梁とで構成される。このような形状の柱梁接合部をプレキャスト部材として製作し、現場での施工合理化を図ったとしても、上階への柱ブロックの建て方、柱頭部と柱梁接合部間へのグラウト注入、躯体の外周面の仕上げ等を建物の外周面から行う揚合には、外周面に沿って外部足場を設けて各作業を行う必要がある。特に高層の建物では外部足場の組み立て作業に多大な労力とコストがかかり、足場の解体作業まで含めると工期も長くなる。
一方、柱幅より幅広の扁平梁を有する扁平梁構法を現場施工する場合、接合部周りの配筋が複雑であったり、梁下型枠を広い範囲で支保する足場等が必要となる。このため、配筋作業の効率化や足場の組み立て範囲を少なくできるプレキャストコンクリート部材として工場製作した方が好ましい。
そこで、本発明の目的は上述した従来の技術が有する問題点を解消し、鉄筋コンクリート建築物の柱梁接合部を、外周梁に扁平梁を採用したプレキャストコンクリート部材とすることで、躯体構築時に躯体外周に作業足場を確保でき、竣工後に建物外周に有効スペースを確保できるようにした鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材は、柱部材の上面に載置され、該柱部材に一体的に接合される柱ブロックと、該柱ブロックから、桁行き方向に所定長だけ張り出すとともに、梁幅方向に前記柱ブロックの外側端より建物外側に張り出す張り出し部が前記柱ブロックの側面を囲むように一体化された扁平梁ブロックとを備え、前記柱ブロックは、建物内側側面に、前記扁平梁ブロックと直交するように、内部梁の端部となる内部梁端ブロックが一体化されたことを特徴とする。

前記柱ブロックは、建物内側側面に前記扁平梁ブロックと直交するように、内部梁の端部となる内部梁端ブロックが一体化されることが好ましい。内部梁は扁平梁としてもよい。
前記扁平梁ブロックは、上面の一部にスラブを支持する切欠が形成されたハーフプレキャストコンクリート部材からなることも好ましい。
前記柱ブロックは、ブロックを上下方向に貫通する主筋挿通孔が形成されることが好ましい。
本発明の第1実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 図1に示した鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材の各部寸法例を示した平面図、側面図。 図1に示した鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を用いた躯体構築状態を示した平面図。 図1に示した鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を用いた躯体構築状態を示した側面図。 本発明の第2実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 本発明の第3実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 本発明の第4実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 本発明の第5実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 本発明の第6実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 本発明の第7実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。 本発明の第8実施形態としての鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材を示した斜視図。
以下、本発明の鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材の幾つかの実施形態について、添付図を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材10(以下、単に柱梁接合プレキャスト部材10と記す。)と、当該階のフロア1上に立設されている柱プレキャスト部材2とを示している。以下、柱梁接合プレキャスト部材10の概略形状について、図1を参照して説明する。第1実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、柱プレキャスト部材2の上面に載置され一体的に接合される柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置するように柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック11の側面に接合された内部梁端ブロックとで柱梁接合部を構成している。これらのうち柱ブロック11と扁平梁ブロック12とは、柱梁接合部の配筋を含む所定の配筋からなる設計部材寸法のフルプレキャストコンクリート部材からなる。内部梁端ブロック13は、配筋の一部が露出したハーフプレキャストコンクリート部材からなる。なお、図1では、理解のために扁平梁ブロック12と一体的に構築された柱ブロック11の上面位置を破線で示している。本実施形態および以下の実施形態において、柱部材は柱プレキャスト部材2に代えて現場打ちコンクリート部材で構成してよいことはいうまでもない。
図1に示したように、柱梁接合プレキャスト部材10の扁平梁ブロック12の桁行き方向端面、建物内面側端面にはそれぞれ所定長さの継手筋15,16が突出している。また、内部梁端ブロック13の下部端面と柱ブロック11の端面からそれぞれ内部梁(図示せず)の主筋と接合される梁端継手筋17が突出している。柱ブロック11にはブロック内を上下方向に貫通する複数本の主筋挿通孔18が形成されている。
一方、当該階の所定位置に立設されている柱プレキャスト部材2は柱頭部から複数本の主筋3が突出しており、これら主筋3を柱梁接合プレキャスト部材10の柱ブロック11の主筋挿通孔18に貫通させるようにして柱プレキャスト部材2上に柱梁接合プレキャスト部材10を接合する。そのとき、柱ブロック11の下面と柱プレキャスト部材2の上面との間に形成された図示しないグラウト充填領域および主筋挿通孔18と主筋3との間にグラウトを充填することで両者を一体化させる。
ここで、図1に示した柱梁接合プレキャスト部材10を構成する各ブロックの寸法例について、図2各図、図3を参照して寸法関係について説明する。図2(a)は、図1に示した柱梁接合プレキャスト部材10の概略平面図、図2(b)は扁平梁の断面形、内部梁端の側面形状を示した端面図である。図3は躯体構築時における柱梁接合プレキャスト部材10の設置状態と、内部梁端が対向するように設置された柱梁接合プレキャスト部材10間にプレキャストコンクリート製の内部梁14が架設された状態を示している。なお、図2各図において、図面の簡単化のため部材端面から突出する継手筋の図示を省略している。
柱梁接合プレキャスト部材10の扁平梁ブロック12の寸法のうち扁平梁ブロック12の桁行き方向長さLは、図3に示したように、桁行き方向の内部梁14の設置間隔Pと、桁行き方向に2個の柱梁接合プレキャスト部材10が配列されたときの現場打ち接合部の長さGとから適宜設定することで決定される。たとえば梁設置間隔Pは建物規模にもよるが、P=4〜10mとされ、現場打ち接合部の長さGは、主筋の継手形式によって異なるが、G=0.2〜1.0mとすることが好ましい。たとえば、梁設置間隔P=6mとし、現場打ち接合部長さG=1mとしたとき、扁平梁ブロック12の部材長さL=5mとなる。また扁平梁ブロック12の部材長さLは上述の条件以外に、工場製作されたプレキャストコンクリート部材の運搬時や吊り上げ時における寸法や重量の制限も考慮することが必要である。
扁平梁の幅Bは扁平梁が求められている構造性能により決定されるが、本発明では、扁平梁の断面中心が柱の外側端11a(図2各図)より建物外側に偏心した形状となる。これを扁平梁と柱の部材の寸法関係で示すと扁平梁の張り出し量B0とした場合、柱幅D1に対してB0=(0〜1.5)×D1となる。したがって、扁平梁幅Bは柱幅D1に対してB=(1.0〜2.5)×D1となる。部材長さLに対する部材幅(B+S)も工場製作される場合、運搬時の制限を受けて2.5m未満となる。鉄筋コンクリート構造建物において、鉄筋コンクリート柱幅D1(D2)は、建物の規模、該当階によって異なる場合を考慮し、D1(D2)=0.6〜1.2m程度となるが、柱幅との関係に加え、特定の用途を考慮した場合に建物外周から張り出す必要量等も検討して扁平梁幅Bを決定することが好ましい。扁平梁の梁成tについても梁の構造性能によって決定されるが、扁平梁とするメリットを生かすためにt=0.4〜0.5mとすることが好ましい。
第1実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10では内部梁14の梁端部が一体的に形成されている。この部位は上述したように、ハーフプレキャスト部材として形成されているが、内部梁14の梁型としては柱梁接合部の取り合いを考慮し、梁幅b=<D2とすることが好ましい。たとえばb=0.5m程度が好適である。また、内部梁14も扁平梁で構成する場合には、b<3×D2まで梁幅を拡幅することができる。梁成hは、一般にh=0.6〜1.0mとすることが好ましく、たとえばh=0.75mとしたとき扁平梁の梁成t=0.4mとして柱ブロック11の下面を内部梁14の下縁と揃えると柱ブロック11の高さdはd=0.35mとなる。
図3,図4は本発明の柱梁接合プレキャスト部材10、柱プレキャスト部材2、内部梁用のハーフプレキャスト部材15とを用いた建物躯体の構築状態を示した平面図、側面図である。図3の平面図において、[I]通りの内部梁14の位置にはハーフプレキャスト部材15が架設されている。[II]通りの内部梁14の位置にはハーフプレキャスト部材15に現場打ちコンクリートを増し打ちして設計断面とした鉄筋コンクリート梁16が架設されている。また、扁平梁ブロック12の長手方向の隙間1も梁主筋を接合した後に型枠を設けて打設された現場打ちコンクリートによって接合され、長手方向に一体化されている。この扁平梁ブロック12は上述したように、梁の幅方向の一部が柱の外側端11a(図2各図)より建物外側に張り出すように偏心して設置されている。これにより建物躯体の構築時においてこの部分を、図4に示したように、各階に位置する扁平梁の建物躯体から外方を囲むように仮設手摺5等を取り付けて柱プレキャスト部材2の建て込み作業や外周壁の構築、仕上げ作業等のための外足場として利用することができる。なお、図4において、2階の内部梁14は、架設されたハーフプレキャスト部材15に現場打ちコンクリート部が増し打され設計断面の鉄筋コンクリート梁16として仕上げられている。3階の内部梁14は、ハーフプレキャスト部材15が対向する柱梁接合部間に架設された施工状態にある。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置するように柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック側面に接合された内部梁端ブロック13とから構成されている。これらのうち柱ブロック11と扁平梁ブロック12と内部梁端ブロック13とは、すべて柱梁接合部の配筋を含む所定の配筋からなる設計部材寸法のフルプレキャストコンクリート部材からなる。
[第3実施形態]
図6は、第3実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置するように柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック側面に接合された扁平梁からなる内部梁端ブロック13とから構成されている。これらのうち柱ブロック11と扁平梁ブロック12と内部梁端部ブロック13とは、すべて柱梁接合部の配筋を含む所定の配筋からなる設計部材寸法のフルプレキャストコンクリート部材からなる。
[第4実施形態]
図7は、第4実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置し、スラブ筋21の定着に必要な幅にわたり梁上部が当該階のスラブ厚に相当する厚さで切欠かれ柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック側面に接合された内部梁端ブロック13とから構成されている。これらのうち柱ブロック11と内部梁端ブロック13とは、柱梁接合部の配筋を含む所定の配筋からなる設計部材寸法のフルプレキャストコンクリート部材からなる。扁平梁ブロック12の建物側の切欠部12bの端辺には、後に施工されるスラブの底面型枠としてのプレキャストコンクリート薄板20の端部20aが支持される。さらにプレキャストコンクリート薄板20上には図示しないスペーサーを介してスラブ配筋21がなされ、所定厚のスラブコンクリートを早期に構築することができる。なお、図7では図の簡単化のために一方の切欠部にのみプレキャストコンクリート薄板20(一部)が支持された状態が示されている。
[第5実施形態]
図8は、第5実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置し、スラブ筋21(図7)の定着に必要な幅にわたり梁上部が当該階のスラブ厚に相当する厚さで切欠かれ柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック側面に接合された内部梁端ブロック13とから構成されている。これらのうち扁平梁ブロック12と内部梁端ブロック13とはハーフプレキャストコンクリート部材からなる。
[第6実施形態]
図9は、第6実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置し、柱ブロック11の幅にわたり梁上部が当該階のスラブ厚に相当する厚さで切欠かれ柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12とから構成されている。これらのうち扁平梁ブロック12はハーフプレキャストコンクリート部材からなる。本実施形態では内部梁14の梁端部が設けられていないので、内部梁14の梁長は柱間の内のり寸法と継手接合に必要なクリアランスを差し引いた長さに設定される。
[第7実施形態]
図10は、第7実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、第2実施形態と同様に、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12aを有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置するように柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック側面に接合された内部梁端ブロック13Sとから構成されている。これらのうち扁平梁ブロック11と直交する内部梁端ブロック13Sは、鉄骨構造からなる。すなわち、柱梁接合部内に十分定着され、柱梁接合部と一体化した鉄骨梁をプレキャストコンクリート部材から突出させた構造となっている。図示しない中央部の鉄骨梁部材とは溶接あるいはボルト接合によって一体的に接合される。また、内部梁端ブロック13S(鉄骨梁13S)および中央部の鉄骨梁部材のフランジ外面には頭付きスタッド等を配設し、床コンクリートとの一体化を図ることが好ましい。内部梁を鉄骨梁とすることで、鉄筋コンクリート梁に比べて大きなスパンとすることが可能になる。この鉄骨梁13Sは、上述した第1〜6実施形態の柱梁接合部において、鉄筋コンクリート製の内部梁端ブロック13に代えて用いることができることはいうまでもない。
[第8実施形態]
図11は、第8実施形態としての柱梁接合プレキャスト部材10を示している。本実施形態の柱梁接合プレキャスト部材10は、第1〜7実施形態と同様に、柱梁接合部を構成する柱ブロック11と、柱ブロック11から桁行き方向に所定長の張り出し部12a(図1)を有し、梁の幅方向の一部が柱ブロック11の外側端11a(図2各図)より建物外側に位置するように柱ブロック11に一体化された扁平梁ブロック12と、扁平梁ブロック12と直交するように柱ブロック側面に接合された内部梁端ブロック13とから構成されている。これらのうち扁平梁ブロック11は梁の幅方向の他の側が柱ブロック11の内側端11bより建物内側に位置している。すなわち、図11(a)に示したように、扁平梁ブロック12は柱ブロック11から幅方向に両側が張り出している。この場合、本発明の効果を発揮するために、建物外側への張り出し量の方が建物内側へより大幅に大きく設定されている。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
1 フロア
2 柱プレキャスト部材
10 柱梁接合プレキャスト部材
11 柱ブロック
12 扁平梁ブロック
13 内部梁端ブロック
14 内部梁
20 プレキャストコンクリート薄板
21 スラブ筋

Claims (4)

  1. 柱部材の上面に載置され、該柱部材に一体的に接合される柱ブロックと、該柱ブロックから、桁行き方向に所定長だけ張り出すとともに、梁幅方向に前記柱ブロックの外側端より建物外側に張り出す張り出し部が前記柱ブロックの側面を囲むように一体化された扁平梁ブロックとを備え
    前記柱ブロックは、建物内側側面に、前記扁平梁ブロックと直交するように、内部梁の端部となる内部梁端ブロックが一体化されたことを特徴とする鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材。
  2. 前記内部梁は、扁平梁からなることを特徴とする請求項に記載の鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材。
  3. 前記扁平梁ブロックは、上面の一部にスラブを支持する切欠が形成されたハーフプレキャストコンクリート部材からなることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材。
  4. 前記柱ブロックは、ブロックを上下方向に貫通する主筋挿通孔が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート柱梁接合部プレキャスト部材。
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