JP2001251013A - 波長可変安定化レーザ - Google Patents

波長可変安定化レーザ

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JP2001251013A JP2000061201A JP2000061201A JP2001251013A JP 2001251013 A JP2001251013 A JP 2001251013A JP 2000061201 A JP2000061201 A JP 2000061201A JP 2000061201 A JP2000061201 A JP 2000061201A JP 2001251013 A JP2001251013 A JP 2001251013A
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    • H01S5/00Semiconductor lasers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、射出される1波のレーザの波長を
変更することができる波長可変安定化レーザにおいて、
この射出されるレーザ光の波長を所望の波長に固定する
ことができる波長可変安定化レーザに関する。 【解決手段】 本発明は、光源11、周期的フィルタ1
2、光検出部13および制御部14を備え、制御部14
は、光源11内の複数個のレーザのうちからいずれか1
個のレーザを発振させるとともに、周期的フィルタ12
を介して入射されるレーザ光を受光した光検出部13の
出力が、複数の波長ごとに設定される複数の目標値のう
ちからいずれか1個の目標値になるように発振波長を制
御する。このような波長可変安定化レーザでは、発振可
能な波長ごとに複数の目標値を設定するので、複数の波
長のなかから所望の波長のレーザ光を発振させることが
でき、しかもその波長に安定化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出される1波の
レーザの波長を変更することができる波長可変安定化レ
ーザにおいて、この射出されるレーザ光の波長を所望の
波長にほぼ固定することができる波長可変安定化レーザ
に関する。将来のマルチメディアネットワークの構築を
目指し、超長距離でかつ大容量の光通信装置が要求され
ている。この大容量化を実現する方式として、波長分割
多重(Wavelength-division Multiplexing、以下、「W
DM」と略記する。)方式が、光ファイバの広帯域・大
容量性を有効利用できるなどの有利な点から研究開発が
進められている。特に、WDM方式に使用されるWDM
方式用光源装置は、複数の波長でレーザ光を射出する必
要がある。さらに、その波長間隔は、標準規格、例え
ば、ITU−Tの勧告に基づくチャンネル(以下、「c
h」と略記する。)ごとに定められたグリッド間隔にす
る必要があるため、その要求を満たすべくWDM方式用
光源装置の研究開発が進められている。
【0002】
【従来の技術】従来、WDM方式用光源装置は、例え
ば、4波の波長多重を行うWDM方式光通信システムの
場合には、互いに異なる波長のレーザ光を発振する4個
の半導体レーザ、または、素子温度や駆動電流を変更す
ることによって発振波長を変えることができる1個の波
長可変レーザ(wavelength tunable laser)を備えてい
た。そして、この波長可変レーザとして、多重量子井戸
構造DFBレーザ(以下、「MQW構造DFBレーザ」
と略記する。)および可変波長分布ブラッグ反射型レー
ザ(以下、「可変波長DBRレーザ」と略記する。)な
どが使用されている。
【0003】特に、波長可変レーザの使用は、WDM方
式用光源装置に常用光源および予備用光源として使用さ
れる半導体レーザの個数を削減することができる利点が
ある。例えば、32波のWDM方式光通信システムにお
いて、1波長1個の半導体レーザを使用する場合では、
常用光源に32個および予備用光源に32個が必要であ
るが、4波を発振することができる波長可変レーザを使
用する場合では、最大でも常用光源に8個および予備用
光源に8個で済む。
【0004】一方、これら半導体レーザは、定常状態に
おいて所定波長の単一モードレーザ光を発振するように
回折格子のピッチなどが設計されるが、半導体レーザの
立ち上げ時には必ずしも所定波長で発振しない。また、
定常状態においても一定のゆらぎが存在し、常に所定波
長に固定しているわけではない。さらに、波長可変レー
ザは、これらの現象が生じるとともに、多波長が発振可
能であるため目的の所定波長に安定させる必要がある。
【0005】そこで、所望の波長に発振波長を固定すべ
く波長安定化装置がWDM方式用光源装置に使用されて
いる。図21は、従来のWDM方式用光源装置を示す図
である。図21(a)は、従来のWDM方式用光源装置
の構成を示す図である。図21(b)は、ch0に波長
を固定する場合の説明図である。図21(c)は、従来
のマルチ波長安定化装置における各引込範囲と各chと
の関係を示す図である。
【0006】図21(a)において、波長可変レーザ9
11から射出されたレーザ光は、マルチ波長安定化装置
905内の入力光を2つに分岐するカプラ912に入射
され、そのレーザ光の一部を分岐した後に残りのレーザ
光は、WDM方式用光源装置の出力光として射出され
る。この波長可変レーザ911は、MQW半導体レーザ
であって、例えば、その素子温度を約8〜10(℃)変
えると発振波長が0.8(nm)変化する特性を持つ。
WDM方式光信号は、ITU−Tの勧告に基づいて波長
間隔が0.8(nm)で4波の光信号が配置されている
とすると、波長可変レーザ911は、約30(℃)の温
度範囲で4波長のレーザ光を射出可能であり、素子温度
を制御することによって4波長のうちから1波長のレー
ザ光を射出する。
【0007】マルチ波長安定化装置905内において、
カプラ912で分岐した一部のレーザ光は、入力光を2
つに分岐するカプラ913に入射される。このカプラ9
13で分岐した一方のレーザ光は、ファブリペローエタ
ロンフィルタ(Fabry-perotEtalon Filter 、以下、
「ETフィルタ」と略記する。)914を介して、光強
度に応じて電流を出力する第1ホトダイオード(以下、
「PD」と略記する。)915に入射され、そのレーザ
光の光強度が検出される。この第1PD915の出力値
をPDo1とする。また、カプラ913で分岐した他方の
レーザ光は、第2PD916に入射され、そのレーザ光
の光強度が検出される。この第2PD916の出力値を
PDo2とする。
【0008】このETフィルタ916において、透過率
の極大値を与える波長は、安定化させたい波長における
PDo2で規格化したPDo1の値、すなわち、PDo1/P
Do2が目標値0.5となるように設定される。そして、
制御用CPU917は、これらPDo1およびPDo2を受
信し、これらの検出値に基づいて波長可変レーザ911
の発振波長を所定波長に固定する制御信号を波長可変レ
ーザ911に送信する。
【0009】このような構成のWDM方式用光源装置
は、次のように動作して、例えば、ch0に波長可変レ
ーザ911の発振波長を安定化させる。図21(a)お
よび(b)において、制御用CPU917は、波長可変
レーザ911を立ち上げて、PDo1およびPDo2を受信
してPDo1/PDo2を算出する。そして、このPDo1/
PDo2が目標値0.5より大きい場合には、制御用CP
U911は、発振波長が長くなるように波長可変レーザ
911の素子温度を調整して波長可変レーザ911を制
御する。一方、波長可変レーザ911を立ち上げた時の
PDo1/PDo2が目標値0.5より小さい場合には、制
御用CPU917は、発振波長が短くなるように波長可
変レーザ911を制御する。こうして常にPDo1/PD
o2が0.5となるように波長可変レーザ911は、制御
され、発振波長は、ch0に安定化される。
【0010】ここで、制御用CPU917は、単にPD
o1/PDo2と目標値0.5との大小を比較し発振波長を
制御するだけの場合には、波長可変レーザ911が図2
1(b)の点a、点b、点c、点dの波長で立ち上がっ
た場合には、所望のch0に発振波長を安定化すること
ができるが、波長可変レーザ911が点e、点fの波長
で立ち上がった場合には、ch0以外の波長で安定化さ
れてしまう。このため、制御用CPU917は、波長可
変レーザ911の立ち上げ時の発振波長の範囲を考慮し
て、立ち上げ時の素子温度も制御する。
【0011】このように、WDM方式用光源装置は、立
ち上げ時の素子温度を考慮することによってch1、c
h2およびch3もch0の場合と同様に発振波長を安
定化することができる。ここで、レーザ立ち上げ時の波
長に対し、波長安定化装置がレーザの発振波長を所望の
波長に安定化することができる波長範囲を引込範囲と呼
称することにする。
【0012】そして、この引込範囲は、図21(c)に
示すようにETフィルタ914のFSR(Free Spectra
l Range )ごとにPDo1/PDo2が同一の値となるの
で、FSRによって決定される。このため、WDM方式
光信号の各光信号の波長に合わせるため、ETフィルタ
914のFSRは、WDM方式光信号の波長間隔に設定
される。
【0013】一方、ETフィルタ914は、透過波長特
性に温度依存性を持っている。図22は、ETフィルタ
の透過波長特性の温度依存性を示す図である。図22の
縦軸は、μA単位で表示した検出器の電流値(透過率に
相当する。)であり、横軸は、nm単位で表示した波長
である。ETフィルタの材質は、石英ガラスであり、鏡
面の反射率は、25パーセントである。測定温度は、2
2.1(℃)、30.0(℃)、37.9(℃)および
45.7(℃)である。
【0014】図22から分かるように、温度の上昇とと
もに透過波長特性が長波長側に横軸に沿って平行に約
0.095(nm/℃)だけシフトする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通信容量が
急増していることから、WDM方式光信号は、多重数の
増加が要請されている。このため、WDM方式用光源
も、32波や64波などの多波長を発振可能とする必要
がある。一方で、波長可変レーザの素子温度の変更範囲
が限られているため、WDM方式用光源装置は、複数個
の波長可変レーザを備える必要がある。
【0016】このとき、マルチ波長安定化装置は、発振
可能なすべての波長に対して所望の波長に安定化する必
要があるが、装置内のETフィルタにおける透過波長特
性が温度依存性を持つため、従来の構成では、すべての
波長を安定化することができないという問題がある。特
に、温度によって発振波長を変更する波長可変レーザと
ETフィルタとを一体化する場合に問題である。
【0017】例えば、8波のWDM方式用光源装置が0
ch〜3chを発振可能な波長可変レーザと4ch〜7
chを発振可能な波長可変レーザとで構成され、ETフ
ィルタとして石英ガラスを使用する場合を考えると、0
chと4ch、1chと5ch、2chと6chおよび
3chと7chは、それぞれ同一の素子温度で制御さ
れ、また、ETフィルタの透過波長特性は、1(℃)の
変化に対して約0.01(nm)だけシフトする温度依
存性を持つ。WDM方式光信号の波長間隔を0.8(n
m)とすると、各chを発振させるために素子温度を1
0(℃)ずつ変更する必要があるので、ETフィルタの
透過波長特性は、0.1(nm)だけシフトすることに
なる。
【0018】このとき、マルチ波長安定化装置は、例え
ば、0chと4chが同一の素子温度で制御されるの
で、0chと4chにそれぞれ対応するレーザ光を安定
化するために、従来技術で説明したように、ETフィル
タのFSRを0.8(nm)に設定する必要がある。一
方、マルチ波長安定化装置は、0ch〜3chにそれぞ
れ対応するレーザ光を安定化するために、ETフィルタ
のFSRをシフト分を考慮して0.8−0.1=0.7
(nm)に設定する必要がある。
【0019】すなわち、マルチ波長安定化装置は、ET
フィルタのFSRを一方で0.8(nm)に設定する必
要があり同時に他方で0.7(nm)に設定する必要が
あるので、従来の構成では両要求を両立し難いという問
題である。また、通信容量の増加のために、伝送速度を
2.5Gbpsから10Gbpsに向上しようとする
と、従来構成では、高速変調によるスペクトル線幅の問
題や相対強度雑音の問題も生じる。
【0020】そこで、本発明では、射出される1波のレ
ーザ光の波長を変更することができるとともに、この射
出されるレーザ光の波長を安定化することができる波長
可変安定化レーザを提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、複数の波
長を発振可能なレーザを複数個備える光源と、光源から
射出されたレーザ光が入射され、周期的な透過波長特性
を持つ周期的フィルタと、周期的フィルタから射出され
たレーザ光が入射され、入射されたレーザ光の光強度を
検出する光検出手段と、複数個のレーザのうちからいず
れか1個のレーザを発振させるとともに、光検出手段の
出力が複数の波長ごとに設定される複数の目標値のうち
からいずれか1個の目標値になるように発振させたレー
ザの発振波長を制御する制御手段とを備える波長可変安
定化レーザによって達成される。
【0022】このような波長可変安定化レーザでは、発
振可能な波長ごとに複数の目標値を設定するので、複数
の波長のなかから所望の波長のレーザ光を発振させるこ
とができ、しかもその波長に安定化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0024】(第1の実施形態の構成)図1は、第1の
実施形態の波長可変安定化レーザの構成を示す図であ
る。図1において、波長可変安定化レーザは、光源1
1、周期的フィルタ12、光検出部13および制御部1
4で基本構成される。光源11は、複数の波長を発振可
能なレーザを複数個備える。光源11から射出されるレ
ーザ光は、周期的な透過波長特性を持つ周期的フィルタ
12に入射される。周期的フィルタ12から射出された
レーザ光は、光検出部13に入射される。光検出部13
は、受光したレーザ光の光強度を検出し、その光強度に
応じた電気信号に変換する。そして、光検出部13は、
その電気信号を制御部14に出力する。制御部14は、
光源11内の複数個のレーザのうちからいずれか1個の
レーザを所望の波長で発振させる。さらに、制御部14
は、光検出部13の出力が複数の波長ごとに設定される
複数の目標値のうちからこの所望の波長に対応する目標
値になるように発振させたレーザの発振波長を制御す
る。
【0025】(第1の実施形態の作用効果)このような
波長可変安定化レーザでは、発振可能な波長ごとに複数
の目標値が予め用意される。そして、制御部14は、光
検出部13の出力が発振させた波長に応じた目標値なる
ように、光源11内の発振させたレーザを制御する。こ
のように波長ごとに目標値を設定しその目標値なるよう
にレーザが制御されるため、周期的フィルタ12の透過
波長特性における温度依存性を補償することができる。
【0026】したがって、波長可変安定化レーザは、温
度変動および波長の変更にかかわらず、波長を安定化し
た所望のレーザ光を射出することができる。 (第1の実施形態のより好ましい構成)特に、光源11
から射出されるレーザ光がほぼ一定の波長間隔である場
合には、周期的フィルタ12の周期は、この一定の波長
間隔に設定され、制御部14における複数の目標値は、
周期的フィルタ12の透過波長特性における隣接する2
極値間に設けられることが好ましい。
【0027】このような場合には、或る波長の目標値と
他の波長の目標値とを一致させることができる。さら
に、目標値が周期的フィルタ12の透過波長特性におけ
る隣接する2極値間に設けられることによって確実に発
振波長を安定にすることができる。なお、本明細書にお
いて、透過波長特性における隣接する極値間の特性曲線
を「透過波長特性の肩」と呼称する場合がある。さら
に、互いに隣接する極大値から極小値に至る特性曲線を
「透過波長特性の右肩」と、互いに隣接する極小値から
極大値に至る特性曲線を「透過波長特性の左肩」と呼称
する場合もある。
【0028】また、光源11内のレーザが発振する複数
の波長のうちの中央波長に対応する目標値は、透過波長
特性における隣接する2極値間のほぼ中央に設けられる
ことが好ましい。例えば、光源11内に6個の半導体レ
ーザが備えられ、個々の半導体レーザは、0.8(n
m)間隔で5波のレーザ光を発振可能である場合におい
て、3番目の波長に対応する目標値を透過波長特性の肩
のほぼ中央に設定される。
【0029】このように中央波長に対応する目標値が透
過波長特性の肩のほぼ中央に設けられるため、他の波長
に対応する目標値も透過波長特性の肩に適正に配置され
るから、波長可変安定化レーザは、各波長を同程度の精
度で波長を安定化させてレーザ光を射出することができ
る。なお、本明細書において、中央波長は、1個のレー
ザが発振可能な波長帯域においてその中央を意味する。
【0030】そして、制御部14は、光源11内に設け
られた複数個のレーザの中から1個のレーザを発振させ
る際に、発振させるべき所望の波長とこの所望の波長に
最も近い透過波長特性の極値を与える波長との間の波長
範囲であって、この波長範囲のうちの透過波長特性にお
ける隣接する2極値間のほぼ中央の波長を含む方で発振
させてから発振波長を制御することが好ましい。
【0031】さらに、制御部14は、光源11内に設け
られた複数個のレーザの中から1個のレーザを発振させ
る際に、発振させるべき所望の波長に最も近い波長であ
って透過波長特性における隣接する2極値間のほぼ中央
の波長で発振させてから発振波長を制御することが好ま
しい。上述のように中央波長に対応する目標値を透過波
長特性の肩のほぼ中央に設けたとしても、中央波長から
離れた波長の目標値は、極値に近い特性曲線上に配置さ
れる。つまり、中央波長に対応する目標値は、引込範囲
の中央に配置されるが、中央波長から離れた波長の目標
値は、引込範囲の中央から長波長側または短波長側に偏
って配置されることになる。このため、例えば、引込範
囲の中央から長波長側に目標値が配置された場合では、
引込範囲において目標値から短波長側は広く、目標値か
ら長波長側は狭くなる。よって、範囲が狭い目標値から
長波長側でレーザを立ち上げてしまうと制御部14は、
波長安定化の制御に困難が伴う。
【0032】そこで、レーザの立ち上げ波長を透過波長
特性の肩のほぼ中央に対応する波長を含む波長範囲内
で、あるいは、この透過波長特性の肩のほぼ中央に対応
する波長で立ち上げるようにすることによって、制御部
14は、確実に所望の波長に安定化することができる。
また、波長可変安定化レーザは、外部に取り出されるべ
きレーザ光を増幅する光増幅部(以下、「O-Amp 」と
略記する。)21をさらに備えることが好ましい。
【0033】上述の波長可変安定化レーザは、光源1
1、周期的フィルタ12、光検出部13および制御部1
4によって波長制御のフィードバック制御系を構成して
いる。このため、制御されたレーザ光を取り出す場合に
は、図1において波線で示すように光源11と周期的フ
ィルタ12との間に、光を2つに分岐するカプラ22を
設ければよい。
【0034】したがって、外部に取り出されるべきレー
ザ光を増幅するO-Amp21 は、図1において波線で示
すように、光源11とカプラ22との間に、あるいは、
カプラ22のレーザ光を外部に射出するポートに接続す
ればよい。このようなO-Amp21 を備えることによっ
て、波長可変安定化レーザは、射出されるレーザ光の光
強度の不足を補償することができる。
【0035】さらに、図1において波線で示すようにカ
プラ22とO-Amp21-2 との間にアイソレータ(以
下、「ISO」と略記する。)23を設けることによっ
て、波長可変安定化レーザは、光源11の半導体レーザ
で生じるキンク(kink)を防止することができる。キン
クは、カプラ22やO-Amp21 や周期的フィルタ12
などの各光部品間における接続部・接合部で生じる反射
光が半導体レーザに戻ることによって生じる現象であ
る。キンクは、例えば、半導体レーザの光出力駆動電流
特性上においてスパイク状のねじれとして観測される。
【0036】ここで、O-Amp21 としては、半導体レ
ーザ光増幅器や光ファイバ増幅器などを使用することが
できる。また、O-Amp21 は、飽和領域で使用される
ことが好ましい。光源11内のレーザ光の波長を制御す
るためにレーザの駆動電流を制御した場合には、レーザ
光の光強度に変動が生じる。そこで、このように飽和領
域で使用することによって、波長可変安定化レーザは、
O-Amp21 から射出されるレーザ光の光強度をほぼ一
定に保持することができるから、安定した光強度のレー
ザ光を射出することができる。
【0037】そして、制御部14は、光源11内に設け
られた複数個のレーザのなかから1個のレーザの素子温
度を制御することによって発振波長を制御することがこ
のましい。また、制御部14は、1個のレーザの駆動電
流を制御することによって発振波長を制御することが好
ましい。さらに、制御部14は、1個のレーザを発振さ
せる際には素子温度で波長を制御し、発振波長を制御す
る際には駆動電流で制御することが好ましい。
【0038】光源11内に設けられたレーザが半導体レ
ーザである場合には、発振波長をその素子温度および駆
動電流によって変更することができる。特に、MQW半
導体レーザでは、素子温度で発振波長を制御した方が高
出力および高信頼性である。発振可能な複数の波長のな
かからいずれか1波長を発振させる際には、素子温度で
波長を制御し、この発振した波長を安定させるために目
標値となるように発振波長を微調整する際には、駆動電
流で制御するようにすると、駆動電流による制御は制御
の時定数が小さいので、素子温度だけで制御する場合に
比べて迅速に所望の波長に安定化することができる。
【0039】また、周期的フィルタ12は、透過波長特
性の周期(FSR)および温度依存性が共通である複数
個のフィルタであることが好ましい。この場合には、各
フィルタから射出されるレーザ光を受光するために、光
検出部13は、このフィルタの個数に対応する個数であ
ることが最低限必要である。さらに、光源11から射出
されるレーザは、ほぼ一定の波長間隔であり、一定の波
長間隔を複数の波長範囲に分け、分けられた波長範囲の
それぞれは、複数個のフィルタのそれぞれの透過波長特
性における隣接する2個の極値を与える波長範囲内にあ
ることがより好ましい。
【0040】このように複数のフィルタを使用すること
によって、目標値ごとに適当なフィルタを割り振ること
が可能であるから、それぞれの目標値を透過波長特性の
肩のほぼ中央に配置するも可能である。このため波長可
変安定化レーザは、より確実に安定した所望の波長のレ
ーザ光を射出することができる。さらに、周期的フィル
タは、所望のFSRに設計して製造したとしても、その
前後のFSRを持つ周期的フィルタが製造されてしまう
が、このような構成では、設計値を外れたFSRを持つ
周期的フィルタを使用することができるから、周期的フ
ィルタの製造歩留まりを向上することができる。
【0041】そして、周期的フィルタは、レーザにおけ
る発振波長の温度依存性に応じた透過波長特性の温度依
存性を持つフィルタであることが好ましい。さらに、光
源11は、複数の波長を発振可能なレーザであり、周期
的フィルタ12は、レーザから射出されるレーザ光が入
射され、レーザの発振波長の温度依存性に応じた透過波
長特性の温度依存性を持つようにして、波長可変安定化
レーザを構成することも可能である。
【0042】このような構成の波長可変安定化レーザ
は、透過波長特性の温度依存性をレーザの発振波長の温
度依存性に応じて調整するので、制御部14の目標値を
各chに対し共通にすることができ、より確実に安定し
た所望の波長のレーザ光を射出することができる。例え
ば、透過波長特性の温度依存性は、レーザの発振波長の
温度依存性に一致させる。すなわち、レーザが温度変動
△Tで発振波長変動△Lである場合に、透過波長特性
は、温度変動△Tでシフト量△Lとすればよい。このよ
うにすることにより、ロック点は、透過波長特性の一方
の肩上に配置されることになる。
【0043】また、同一の目標値になる透過率は、透過
波長特性の右肩および左肩にある。この性質を利用する
ようにしてもよい。この場合は、レーザが発振可能な波
長数も考慮する。さらに、波長可変安定化レーザは、周
期的フィルタを除き従来と同様な構成にすることができ
る。このため、周期的フィルタの交換と制御部14の微
調整によって従来のマルチ波長安定化装置およびWDM
方式用光源装置などが利用可能である。
【0044】次に、別の実施形態について説明する。 (第2の実施形態の構成)第2の実施形態は、8波のW
DM方式光信号の光源装置に好適な波長可変安定化レー
ザの実施形態である。WDM方式光信号は、1550
(nm)波長帯域においてITU−Tの勧告に従い0.
8(nm)波長間隔でch0〜ch7の波長が配置され
る。
【0045】図2は、第2の実施形態の波長可変安定化
レーザの構成を示す図である。図2において、レーザダ
イオード(以下、「LD」と略記する。)101-1は、
ch0〜ch3にそれぞれ対応する4波のレーザ光を発
振することができる。そして、LD101-1は、その素
子温度および駆動電流値に従って、これら4波のレーザ
光のうちからいずれか1波のレーザ光を発振する。LD
101-1から射出されたレーザ光は、カプラ102に入
射される。
【0046】同様に、LD101-2は、ch4〜ch7
にそれぞれ対応する4波のレーザ光を発振することがで
き、発振したレーザ光は、カプラ102に入射される。
ここで、LD101-1がch0のレーザ光を発振する素
子温度において、LD101-2は、ch4のレーザ光を
発振する。LD101-1がch1のレーザ光を発振する
素子温度において、LD101-2は、ch5のレーザ光
を発振する。LD101-1がch2のレーザ光を発振す
る素子温度において、LD101-2は、ch6のレーザ
光を発振する。そして、LD101-1がch3のレーザ
光を発振する素子温度において、LD101-2は、ch
7のレーザ光を発振する。
【0047】本実施形態では、LD101-1およびLD
101-2は、次のように設計される。すなわち、素子温
度が16(℃)の場合に、LD101-1がch0のレー
ザ光を発振するように、LD101-2がch4のレーザ
光を発振するように設計される。素子温度が24(℃)
の場合に、LD101-1がch1のレーザ光を発振する
ように、LD101-2がch5のレーザ光を発振するよ
うに設計される。素子温度が32(℃)の場合に、LD
101-1がch2のレーザ光を発振するように、LD1
01-2がch6レーザ光を発振するように設計される。
そして、素子温度が40(℃)の場合に、LD101-1
がch3のレーザ光を発振するように、LD101-2が
ch7のレーザ光を発振するように設計される。
【0048】なお、本実施形態における各LD101の
発振波長と各chとの関係を図3に示す。LD101
は、MQW構造DFBレーザや可変波長DBRレーザな
どの可変波長レーザを使用することができる。特に、多
重量子井戸レーザは、通常の分布帰還型レーザや分布ブ
ラッグ反射型レーザなどに較べて、光学利得が大きく低
閾値である、光学利得スペクトル幅が狭く発光スペクト
ル幅が狭くなる、高速変調が可能、および、TE波が優
先的に選択されるなどの点で高性能である。
【0049】これらLD101およびカプラ102は、
LDアレイ部を構成する。LDアレイ部は、後述する制
御によって8波のうちの1波のレーザ光をカプラ103
に射出する。カプラ103に入射されたレーザ光は、3
つに分配され、分配された第1レーザ光は、ISO12
1および半導体光増幅器(以下、「SOA」と略記す
る。)122を介してカプラ123に入射される。分配
された第2レーザ光は、ETフィルタ104を介してP
D105-1に入射される。そして、分配された第3レー
ザ光は、PD105-2に入射される。ここで、第1レー
ザ光は、最終的に波長可変安定化レーザの出力となるの
で、その光強度を第2および第3レーザ光の光強度より
大きくすることが好ましい。
【0050】PD105-1は、入射されたレーザ光の光
強度に従う電流を発生させ、電気信号をアナログ/デジ
タル変換器(以下、「A/D」と略記する。)116-1
に出力する。A/D116-1は、このアナログ信号をデ
ィジタル信号に変換し、ディジタル信号を制御用の中央
処理装置(以下、「CPU」と略記する。)108に出
力する。このA/D116-1の出力、すなわち、ETフ
ィルタ104を介したレーザ光の光強度に対応する値を
PDo1とする。
【0051】PD105-2は、同様に、入射されたレー
ザ光の光強度に従う電流を発生させ、その電気信号は、
A/D116-2を介してCPU108に出力される。こ
のA/D116-2の出力、すなわち、カプラ103から
直接入射されたレーザ光の光強度に対応する値をPDo2
とする。PDo1/PDo2は、ETフィルタ104の透過
率に相当する値である。ETフィルタ104の透過率
は、PDo1だけでも求めることができるが、PDo1をP
Do2で規格化することによって、雑音や経時劣化などに
よるPDo1の変動を補償することができる。そして、C
PU108は、PDo1/PDo2を計算するので、カプラ
103からETフィルタ104に入射されるレーザ光と
カプラ103からPD105-2に入射されるレーザ光と
は、同一の光強度であることが好ましい。
【0052】図4は、第2の実施形態における透過波長
特性と各chのロック点との関係を示す図である。図4
の縦軸は、PDo1/PDo2、すなわち、ETフィルタの
透過率に相当する値であり、横軸は、ch(波長)であ
る。各曲線は、各温度における透過波長特性を示し、そ
の各温度は、上段から16(℃)、24(℃)、32
(℃)、40(℃)の場合である。そして、各曲線上の
黒丸(●)は、各chのロック点、すなわち、所望の発
振波長に制御するための目標値である。
【0053】ETフィルタ104は、周期的フィルタで
あり、そのFSRは、WDM方式光信号の波長間隔に設
定される。本実施形態においては、波長間隔が0.8
(nm)であるので、FSRは、0.8(nm)に設定
される。なお、0.8(nm)は、1550(nm)波
長帯域において100(GHz)である。また、ETフ
ィルタ104の素材は、本実施形態では、石英ガラスで
ある。このため、ETフィルタ104の透過波長特性
は、素子温度を16(℃)から40(℃)までの変化に
対して、長波長側に約0.22(nm)シフトする。
【0054】このようにETフィルタのFSRをLDア
レイ部から射出可能なレーザ光の波長間隔に設定する
と、図4に示すように、同一の素子温度においてLD1
01-1およびLD101-2が発振可能なレーザ光に対応
する目標値を同一にすることができる。ここで、ch0
とch4とに対する目標値を第1目標値とする。ch1
とch5とに対応する目標値を第2目標値とする。ch
2とch6とに対する目標値を第3目標値とする。ch
3とch7とに対応する目標値を第4目標値とする。
【0055】そして、ETフィルタの或る極値は、図4
に示すように、第1ないし第4目標値が透過波長特性の
左肩に配置されるように設計される。さらに、ETフィ
ルタの半値幅は、透過波長特性のシフト量を考慮した上
で、第1ないし第4目標値が透過波長特性の左肩に配置
されるように設計される。各目標値は、ETフィルタ1
04の透過波長特性が素子温度の上昇に従って長波長側
にシフトするので、第1目標値、第2目標値、第3目標
値、第4目標値は、透過率の大きい方からこの順に従っ
て配置される。
【0056】仮に、各目標値を1つの透過波長特性の左
肩に配置すると、各目標値は、図5に示すように配置さ
れる。図5において、目標値を与える波長の各波長間隔
は、透過波長特性の温度依存性に相当する長さである。
本実施形態では、或るchを隣接するchに変更するた
めに約8(℃)素子温度を変更するので、透過波長特性
は、約8(℃)の素子温度の上昇に従い長波長側に約
0.075(nm)シフトする。このため、この目標値
を与える波長の各波長間隔は、約0.075(nm)で
ある。
【0057】また、各目標値を配置することができる透
過波長特性の肩の範囲は、次の事項によって設計可能で
ある。すなわち、目標値を極大値の近くに配置すると、
わずかな発振波長の変化に対しPDo1/PDo2が大きく
変動してしまう。一方、目標値を極小値の近くに配置す
ると、PDo1/PDo2の信号対雑音比が劣化してしま
う。このため、いずれの場合においても、LD101の
発振波長を安定化することが容易ではない。
【0058】本実施形態では、前述のように透過波長特
性が長波長側に0.22(nm)シフトし、FSRが
0.8(nm)であることから、半値幅は、0.38
(nm)に設計した。この場合において、各目標値の配
置可能な透過波長特性の肩の範囲は、約0.25(n
m)である。ここで、LD101-1が発振する波長のう
ちの中央波長に対応する目標値は、透過波長特性の肩の
ほぼ中央に配置されることが好ましい。本実施形態で
は、LD101-1は、ch0〜ch3の4波のレーザ光
を発振するので、真正の中央波長がない。そこで、ch
1とch2との中央の波長を想定し、この波長に対応す
る目標値を透過波長特性の肩のほぼ中央に配置すると、
第1ないし第4目標値は、透過波長特性の極値付近を避
けて肩に適正に配置されるから、波長可変安定化レーザ
は、各波長を高精度に波長を安定化させてレーザ光を射
出することができる。
【0059】このようにLDが発振する波長数が偶数の
ため仮想の目標値を考慮する場合も、LDが発振する複
数の波長のうちの中央波長に対応する目標値が透過波長
特性における隣接する2極値間のほぼ中央に設けられる
ことの意味に含まれる。ETフィルタ104のFSRの
設計について、より一般的に説明する。LDアレイ部の
発振波長における温度依存性をR(GHz/℃)、発振
波長間隔を△f(GHz)とすると、或る波長から隣接
する他の波長に発振波長を変更するために必要な温度変
更は、△f/R(℃)となる。周期的フィルタの透過波
長特性の温度依存性をQ(GHz/℃)とすると、LD
アレイ部が1波長間隔分発振波長を変更させる間に、周
期的フィルタの透過波長特性は、Q×△f/R(GH
z)だけシフトする。このため、FSRを波長間隔から
Q×△f/R(GHz)だけ引いた値に設計すれば、1
波長間隔分発振波長を変更したとしても、隣の同じ肩形
状の同じ透過率にロック点を設定することができる。し
たがって、FSR(GHz)は、△f−(Q×△f/
R)ないし△fの範囲で設計する。
【0060】また、FSRを発振可能な波長間隔の半分
に設計すると、引込範囲が半分になる一方透過波長特性
の肩の傾きが急になるので、より確実にロック点に発振
波長を合わせることができる。この場合は、FSR(G
Hz)は、△f/2−(Q×△f/2R)ないし△f/
2の範囲で設計する。図2に戻って、温度調整器106
および温度検出器107は、ベース基板110に接触す
るように接続される。
【0061】ベース基板110は、LD101とETフ
ィルタ104と同一温度になるようにするため、その上
にLD101、カプラ102、103、ETフィルタ1
04およびPD105が配置される。したがって、カプ
ラ102、103およびPD105は、ベース基板11
0上に配置しない構成でもよい。温度調整器106は、
ベース基板110の温度を変更する素子である。温度調
整器106として、例えば、ペルチェ効果(Peltier ef
fect)によって温度を変更することができるペルチェ素
子などを使用することができる。温度調整器106の温
度制御は、CPU108がディジタル/アナログ変換器
(以下、「D/A」と略記する。)113を介して温度
調整器駆動回路112の電流値を変えることによって制
御される。温度調整器駆動回路112は、制御された電
流を温度調整器106に供給する。
【0062】温度検出器107は、ベース基板110の
温度を検出する。温度検出器107として、例えば、サ
ーミスタ(thermistor)や熱電対などを使用することが
できる。温度検出器107の出力は、A/D115を介
してCPU108に入力される。
【0063】また、LD駆動回路111は、D/A11
4を介してCPU108によって駆動電流値を制御され
る。そして、LD駆動回路111は、この制御に基づく
駆動電流をLD101-1、101-2に供給する。LD1
01-1、101-2は、この駆動電流によってレーザ発振
する。一方、SOA駆動回路124は、D/A126を
介してCPU108によってSOA122を駆動する駆
動電流値を制御される。そして、SOA駆動回路124
は、この制御に基づく駆動電流をSOA122に供給す
る。SOA122は、この駆動電流に従う利得でレーザ
光を増幅する。
【0064】SOA122からカプラ123に入射され
た第1レーザ光は、カプラ123で2つに分配され、一
方は、波長可変安定化レーザの出力光として射出され、
他方は、PD125に入射される。PD125は、この
入射されたレーザ光に従う電流を発生し、PD125の
出力は、A/D127を介してCPU108に入力され
る。CPU127は、このPD125の出力に基づいて
波長可変安定化レーザから射出されるレーザ光の光強度
を判別し、所望の光強度になるように、D/A126お
よびSOA駆動回路124を介してSOA122の利得
を制御する。
【0065】また、CPU108は、メモリ109にア
クセスする。メモリ109は、後述する波長可変安定化
レーザを制御するための第1プログラム、各LD101
の初期立ち上げ駆動電流値、SOAの初期立ち上げ駆動
電流値、温度ごとに温度調整器106の初期立ち上げ制
御値、第1ないし第4目標値、波長可変安定化レーザか
ら射出されるレーザ光の光強度の目標値などが記憶され
る。
【0066】ここで、LD101の初期立ち上げ駆動電
流値は、chごとに設定される。そして、LD101の
初期立ち上げ駆動電流値は、各chに対応するロック点
が図4に示すように透過波長特性の1つの肩に1個しか
存在しないので、当該ロック点を含む透過波長特性の肩
の範囲に対応する波長範囲内でLD101が発振するよ
うに設定される。例えば、ch5に対応するLD101
-2の初期立ち上げ駆動電流は、図4に示すch5の引込
範囲内で立ち上がる値である。
【0067】さらに、極値付近では、前述と同様な理由
によってロック点に波長を制御することが容易ではない
ので、極値付近に対応する波長を除外することが好まし
い。 (第2の実施形態の作用効果)次に、波長可変安定化レ
ーザが発振波長を所望の波長に安定化させる制御につい
て説明する。
【0068】図6は、第2の実施形態のフローチャート
である。CPU108は、例えば、電源投入によってメ
モリ109に記憶されている第1プログラムの実行を開
始する。図6において、CPU108は、波長可変安定
化レーザ内の各回路を初期化する(S1)。
【0069】CPU108は、波長可変安定化レーザに
対するchの立ち上げ要求があったか否かを判断する
(S2)。要求がない場合には、要求があるまで、S2
の処理を繰り返す。chの立ち上げ要求(発振波長の設
定)は、例えば、この波長可変安定化レーザがWDM方
式光通信システムにおける送信局の光源装置として使用
される場合では、送信局を統括する制御装置によってC
PU108に入力される。
【0070】要求があった場合には、CPU108は、
メモリ109にアクセスし、chXに対応するLD10
1、LD101の初期立ち上げ駆動電流値、SOA12
2の初期立ち上げ駆動電流値、chXに対応する温度に
するための温度調整器106の初期立ち上げ制御値、c
hXに対応する目標値、波長可変安定化レーザから射出
されるレーザ光の光強度の目標値を読み込む(S3)。
【0071】例えば、ch2を立ち上げる要求があった
場合には、CPU108は、LD101-1、LD101
-1の初期立ち上げ駆動電流値、SOA122の初期立ち
上げ駆動電流値、32(℃)にするための温度調整器1
06の初期立ち上げ制御値、第3目標値、波長可変安定
化レーザから射出されるレーザ光の光強度の目標値を読
み込む。
【0072】CPU108は、読み込んだ温度調整器1
06の初期立ち上げ制御値をD/A113を介して温度
調整器駆動回路112に出力して、温度調整器106を
作動させる(S4)。CPU108は、chXに対応す
るLD101にLD101の初期立ち上げ駆動電流をD
/A114およびLD駆動回路111を介して供給する
(S5)。
【0073】この駆動電流によってLD101は、レー
ザ光の発振を開始する。CPU108は、A/D115
を介して入力される温度検出器107の出力を監視し
(S6)、一定の許容値以内でchXに対応する温度で
あるか否かを判断する(S7)。判断の結果、chXに
対応する温度ではない場合は、S6およびS7の処理を
繰り返す。一方、chXに対応する温度である場合は、
CPU108は、PDo1およびPDo2を取り込み、PD
o1/PDo2を算出する(S8)。
【0074】CPU108は、chXに対応する目標値
からPDo1/PDo2を引くことによってPDo1/PDo2
とこの目標値との差を算出し、この差が一定の許容値以
内であるか否かを判断する(S9)。PDo1/PDo2と
この目標値との差を算出することは、LD101の現在
の発振波長とchXに対応する波長との差を算出するこ
とに相当する。
【0075】判断の結果、算出した差が許容値以内でな
い場合には、温度調整器106によってLD101の素
子温度を変えることによって発振波長を変更し(S1
0)、S8の処理に戻る。このLD101の素子温度の
変更方向は、次のようにして決定される。すなわち、ロ
ック点が透過波長特性の左肩に配置されているので、算
出した差が「正」であることは、発振波長がロック点よ
り短波長側であることを示すため、CPU108は、発
振波長が長くなるように素子温度を変更する。逆に、算
出した差が「負」であることは、発振波長がロック点よ
り長波長側であることを示すので、CPU108は、発
振波長が短くなるように素子温度を変更する。
【0076】一方、判断の結果、許容値以内である場合
には、CPU108は、発振波長がchXに対応する波
長に安定化(ロック)されたと判断する。そして、CP
U108は、読み込んだSOA122の初期立ち上げ駆
動電流値をD/A126を介してSOA駆動回路124
に出力して、SOA122を作動させる(S11)。C
PU108は、A/D127を介して入力されるPD1
25の出力を監視し、一定の許容値以内で読み込んだレ
ーザ光の光強度の目標値であるか否かを判断することに
よって光強度を一定に制御する(APC制御)(S1
2)。
【0077】このようにして波長可変安定化レーザは、
所望のchXにレーザ光の波長を安定化させる。そし
て、chXから別のchYへ切り替える場合には、CP
U108は、再度上述のS3からS12までの処理を行
う。波長可変安定化レーザは、ETフィルタのFSRを
発振可能な波長間隔に設定することによって、LD10
1-1とLD101-2とが同一の素子温度で発振すること
ができるレーザ光の波長を安定化することができる。そ
して、波長可変安定化レーザは、透過波長特性の肩に配
置される目標値を1個のLD101が発振することがで
きる波長ごとに設定することによって、1個のLD10
1が異なる素子温度で発振することができるレーザ光の
波長を安定化することができる。
【0078】このため、波長可変安定化レーザは、発振
可能なすべての波長のレーザ光に対し波長を安定にして
射出することができる。なお、第2の実施形態におい
て、CPU108は、出力されるレーザ光の光強度を一
定に制御したが、これに限定されない。例えば、CPU
108は、PD105-2の出力を利用することによって
SOA122を利得一定に制御してもよい。
【0079】次に、別の実施形態について説明する。 (第3の実施形態の構成)第2の実施形態では、所望の
chに対応する波長のレーザ光を発振させる際に、LD
を立ち上げる波長は、その所望のchに対応する引込範
囲内に設定される。この場合においても、波長可変安定
化レーザは、所望のchの波長に安定化されたレーザ光
を射出することができるが、透過波長特性の極値付近に
ロック点を設定された波長に安定化させることは、容易
ではない。これは、ロック点が引込範囲の中央から長波
長側または短波長側に偏って配置されているからであ
る。
【0080】そこで、第3の実施形態の波長可変安定化
レーザは、各chの初期立ち上げ波長を発振させるべき
chに対応する波長に最も近い波長であって透過波長特
性の肩のほぼ中央の波長で発振させてから、所望の発振
させるべきchに対応する波長に発振波長を制御する。
したがって、第3の実施形態の波長可変安定化レーザの
構成は、メモリ109を除き、第2の実施形態の波長可
変安定化レーザの構成と同一なので、その説明を省略す
る。
【0081】第3の実施形態においては、図2における
メモリ109の代わりにメモリ159を使用する。メモ
リ159は、後述する波長可変安定化レーザを制御する
ための第2プログラム、各LD101の初期立ち上げ駆
動電流値、SOAの初期立ち上げ駆動電流値、温度ごと
に温度調整器106の初期立ち上げ制御値、第1ないし
第4目標値、波長可変安定化レーザから射出されるレー
ザ光の光強度の目標値などが記憶される。
【0082】ここで、LD101の初期立ち上げ駆動電
流値は、chごとに設定される。図7は、第3の実施形
態における各chのロック点と初期立ち上げ波長との関
係を示す図である。
【0083】図7の縦軸は、PDo1/PDo2であり、横
軸は、ch(波長)である。各曲線は、各温度における
透過波長特性を示し、その特性曲線は、上段から16
(℃)、24(℃)、32(℃)、40(℃)の場合で
ある。そして、各特性曲線上の黒丸(●)は、各chの
ロック点、すなわち、所望の発振波長に制御するための
目標値である。また、各特性曲線上の黒四角(■)は、
各chの初期立ち上げ波長、すなわち、LD101の初
期立ち上げ駆動電流によってLD101が発振を開始す
る波長である。このようにLD101の初期立ち上げ駆
動電流値は、発振させるべきchに対応する波長に最も
近い波長であって透過波長特性の肩のほぼ中央の波長で
LD101を発振させる値である。
【0084】この値をより一般的に説明する。LD駆動
電流の波長依存性をS(nm/mA)、周期的フィルタ
の引込可能範囲幅をロック点を中心に±W(nm)だと
すると、両端のchは、±W/S(mA)だけ電流値を
ずらしてLDを立ち上げることで、LDを透過波長特性
の肩のほぼ中央から発振させることができる。
【0085】(第3の実施形態の作用効果)次に、波長
可変安定化レーザが発振波長を所望の波長に安定化させ
る制御について説明する。図8は、第3の実施形態のフ
ローチャートである。CPU108は、例えば、電源投
入によってメモリ159に記憶されている第2プログラ
ムの実行を開始する。
【0086】図8において、波長可変安定化レーザ内の
各回路を初期化するS1から温度検出器107の出力が
定常状態になるS7まで、CPU108は、図6に示す
第2の実施形態におけるCPU108の制御と同一であ
るので、その説明を省略する。
【0087】ここで、第3の実施形態において、chX
に対応するLD101の初期立ち上げ駆動電流値が第2
の実施形態とは異なるので、LD101は、第2の実施
形態とは異なる発振波長でレーザ光の発振を開始する。
図8のS7において、判断の結果、chXに対応する温
度である場合は、CPU108は、PDo1およびPDo2
を取り込み、PDo1/PDo2を算出する(S21)。
【0088】CPU108は、chXに対応する目標値
からPDo1/PDo2を引くことによってPDo1/PDo2
とこの目標値との差を算出し、この差が一定の許容値以
内であるか否かを判断する(S22)。PDo1/PDo2
とこの目標値との差を算出することは、LD101の現
在の発振波長とchXに対応する波長との差を算出する
ことに相当する。
【0089】判断の結果、算出した差が許容値以内でな
い場合には、LD駆動回路111によってLD101の
駆動電流を変えることによって発振波長を変更し(S2
3)、算出した差が許容値以内である場合には、後述す
るS27を処理する。このLD101の駆動電流の変更
方向は、次のようにして決定される。すなわち、ロック
点が透過波長特性の左肩のほぼ中央より極大値側に配置
されている場合では、立ち上げ波長は、常に短波長側で
あるので、CPU108は、発振波長が長くなるように
駆動電流を変更する。本実施形態においては、図7に示
すように、ch0、c1、ch4およびch5の場合で
ある。
【0090】逆に、ロック点が透過波長特性の左肩のほ
ぼ中央より極小値側に配置されている場合では、立ち上
げ波長は、常に長波長側であるので、CPU108は、
発振波長が短くなるように駆動電流を変更する。本実施
形態においては、図7に示すように、ch2、c3、c
h6およびch7の場合である。そして、再度、CPU
108は、PDo1およびPDo2を取り込み、PDo1/P
Do2を算出する(S24)。
【0091】CPU108は、chXに対応する目標値
からPDo1/PDo2を引くことによってPDo1/PDo2
とこの目標値との差を算出し、この差が一定の許容値以
内であるか否かを判断する(S25)。判断の結果、算
出した差が許容値以内でない場合には、LD駆動回路1
11によってLD101の駆動電流を変えることによっ
て発振波長を変更し(S26)、S24の処理に戻る。
【0092】このLD101の駆動電流の変更方向は、
次のようにして決定される。ロック点が透過波長特性の
左肩に配置されているので、算出した差が「正」である
ことは、発振波長がロック点より短波長側であることを
示すので、CPU108は、発振波長が長くなるように
駆動電流を変更する。逆に、算出した差が「負」である
ことは、発振波長がロック点より長波長側であることを
示すので、CPU108は、発振波長が短くなるように
駆動電流を変更する。
【0093】一方、判断の結果、許容値以内である場合
には、CPU108は、発振波長がchXに対応する波
長に安定化(ロック)されたと判断する。そして、CP
U108は、読み込んだSOA122の初期立ち上げ駆
動電流値をD/A126を介してSOA駆動回路124
に出力して、SOA122を作動させる(S27)。C
PU108は、A/D127を介して入力されるPD1
25の出力を監視し、一定の許容値以内で読み込んだレ
ーザ光の光強度の目標値であるか否かを判断することに
よって光強度を一定に制御する(APC制御)(S2
8)。
【0094】このようにして波長可変安定化レーザは、
所望のchXにレーザ光の波長を安定化させる。そし
て、chXから別のchYへ切り替える場合には、CP
U108は、再度上述のS3からS7までおよびS21
からS28までの処理を行う。第3の実施形態の波長可
変安定化レーザは、第2の実施形態の作用効果に加え、
LD101の初期立ち上げ波長を透過波長特性の肩のほ
ぼ中央に設定するので、最初の発振波長の変更方向が特
定されるため、誤った方向に発振波長が変更されること
がない。このため、波長可変安定化レーザは、より確実
に所望のchXに対応する波長にレーザ光を安定させて
発振することができる。さらに、波長可変安定化レーザ
は、所望のchXに対応する波長に対し、ETフィルタ
のFSRだけずれた波長のレーザ光を発振することがな
い。
【0095】また、LD101から射出されるレーザ光
は、発振波長を調整するために駆動電流が変動するた
め、光強度の変動が生じるが、SOA122が備えられ
ているため、この変動分を補償することができる。一般
に、光増幅器は、飽和領域において入力光強度の変動に
対し、その出力光強度は、あまり変動しない。
【0096】そこで、SOA122は、飽和領域で使用
されることが好ましい。この場合には、SOA122の
初期立ち上げ駆動電流値の代わりに、または、これに加
えて、SOA122を飽和領域にする飽和駆動電流値が
メモリ159に記憶される。両駆動電流値が記憶される
場合には、CPU108は、SOA122を始めに初期
立ち上げ駆動電流値で立ち上げてから飽和駆動電流値に
切り替える。
【0097】このようにSOA122を飽和領域で使用
すると、LD駆動電流の変動によってSOA122の入
力光強度に変動が生じても、PD125の出力変動は、
小さい。このため、波長可変安定化レーザは、射出され
るレーザ光の光強度を容易に制御することができる。特
に、光源の光強度の変動に対し大きな許容値を持つ送信
局の場合には、S28の処理を省略することが可能であ
る。
【0098】なお、第2および第3の実施形態におい
て、SOA122は、カプラ103とカプラ123との
間に備えられたが、SOA122をカプラ102とカプ
ラ103との間に備えて構成してもよい。このような構
成では、LD101、カプラ102およびSOA122
を一体化させて同一半導体基板上に製造することが可能
である。さらに、同一半導体基板上に製造することがで
きることから、光増幅器を含めた波長可変安定化レーザ
を小型に製造することが可能である。ここで、この場合
は、SOA122は、図6および図8のS4においてS
OA122の初期立ち上げ駆動電流値で駆動するように
制御する。一般に、光増幅器は、駆動されていない状態
では光吸収体となるので、PD105が検出可能な光強
度のレーザ光がカプラ103に入射されない可能性があ
るからである。
【0099】次に、別の実施形態について説明する。 (第4の実施形態の構成)第4の実施形態は、8波のW
DM方式光信号の光源に好適な波長可変安定化レーザの
実施形態である。WDM方式光信号は、1550(n
m)波長帯域においてITU−Tの勧告に従い0.8
(nm)波長間隔でch0〜ch7の波長が配置され
る。
【0100】図9は、第4の実施形態の波長可変安定化
レーザの構成を示す図である。なお、第4の実施形態の
説明において、図2と同一の構成ついては、同一の参照
符号を付し、その説明を省略する。図9において、LD
101-1およびLD101-2は、カプラ102にレーザ
光を射出する。これらLD101およびカプラ102
は、LDアレイ部を構成する。LDアレイ部は、後述す
る制御によって8波のうちの1波のレーザ光をカプラ1
51に射出する。
【0101】カプラ151に入射されたレーザ光は、3
つに分配され、分配された第1レーザ光は、ISO12
1、SOA122を介してカプラ123に入射される。
分配された第2レーザ光は、カプラ152-1に入射され
る。入射された第2レーザ光は、さらに2つに分配さ
れ、一方は、ETフィルタ153-1を介してPD154
-1に入射され、他方は、ETフィルタ153-2を介して
PD154-2に入射される。
【0102】分配された第3レーザ光は、カプラ152
-2に入射される。入射された第3レーザ光は、さらに2
つに分配され、一方は、ETフィルタ153-3を介して
PD154-3に入射され、他方は、PD154-4に入射
される。PD154-1は、入射されたレーザ光の光強度
に従う電流を発生させ、電気信号をA/D155-1に出
力する。A/D155-1は、このアナログ信号をディジ
タル信号に変換し、ディジタル信号を制御用のCPU1
08に出力する。このA/D155-1の出力、すなわ
ち、ETフィルタ154-1を介したレーザ光の光強度に
対応する値をPDo1とする。
【0103】PD154-2は、同様に、入射されたレー
ザ光の光強度に従う電流を発生させ、その電気信号は、
A/D155-2を介してCPU108に出力される。こ
のA/D155-2の出力、すなわち、ETフィルタ15
4-2を介したレーザ光の光強度に対応する値をPDo2と
する。さらに、PD154-3は、同様に、入射されたレ
ーザ光の光強度に従う電流を発生させ、その電気信号
は、A/D155-3を介してCPU108に出力され
る。このA/D155-3の出力、すなわち、ETフィル
タ154-3を介したレーザ光の光強度に対応する値をP
Do3とする。
【0104】そして、PD154-4は、同様に、入射さ
れたレーザ光の光強度に従う電流を発生させ、その電気
信号は、A/D155-4を介してCPU108に出力さ
れる。このA/D155-4の出力、すなわち、カプラ1
03から直接入射されたレーザ光の光強度に対応する値
をPDo4とする。PDo1/PDo4は、ETフィルタ15
3-1の透過率に相当する値である。同様に、PDo2/P
Do4は、ETフィルタ153-2の透過率に相当する値で
あり、PDo3/PDo4は、ETフィルタ153-3の透過
率に相当する値である。
【0105】図10は、第4の実施形態における各ET
フィルタの透過波長特性と各chのロック点との関係を
示す図である。図10の縦軸は、各ETフィルタ153
の透過率に相当し、横軸は、ch(波長)である。各曲
線は、各温度における各ETフィルタ153の透過波長
特性を示し、その各温度は、上段から16(℃)、24
(℃)、32(℃)、40(℃)の場合である。そし
て、各曲線上の黒丸(●)は、各chのロック点、すな
わち、所望の発振波長に制御するための目標値である。
【0106】ETフィルタ153は、透過波長特性の温
度依存性が同じ周期的フィルタである。ETフィルタ1
53の枚数は、波長間隔を複数の領域に分け、この分け
られた1個の領域内において透過波長特性の肩が存在す
るように枚数を決定する。このようにETフィルタを備
えることにより、各chに対応するそれぞれのロック点
は、いずれかのETフィルタの肩に配置することができ
る。このため、chごとに各目標値を設定することによ
り、波長可変安定化レーザは、その目標値に基づいて各
chに対応する波長でレーザ光を安定に発振させること
ができる。
【0107】本実施形態の場合には、波長間隔100
(GHz)を5個の領域に分ける。そして、FSRが約
90(GHz)のETフィルタを使用し、図10に示す
ように同一の温度において透過波長特性が20(GH
z)ずれるように各ETフィルタを設計する。このよう
に設計すると、分けられた第1領域と第3領域は、ET
フィルタ153-1の各肩を割り当てることができ、分け
られた第2領域と第4領域は、ETフィルタ153-2の
各肩を割り当てることができ、さらに、分けられた第3
領域と第5領域は、ETフィルタ153-3の各肩を割り
当てることができる。このため、ETフィルタは、3枚
でよい。
【0108】なお、本実施形態では、ETフィルタ15
3としてFSRが約90(GHz)の3枚のフィルタを
使用したが、これに限定されるものではない。例えば、
ETフィルタ153としてFSRが110(GHz)の
2枚のフィルタを使用しても良い。この場合には、波長
間隔100(GHz)を4個の領域に分け、2枚のET
フィルタは、その透過波長特性が25(GHz)ずれる
ように設計すればよい。また、PD154は、ETフィ
ルタの枚数に応じて2個、あるいは、3個でよい。
【0109】一般的には、ETフィルタの枚数は、次の
ように考えることができる。ETフィルタの一方の肩で
波長をロックすることが可能な領域をD(GHz)とし
た場合、ETフィルタの1周期分(1FSR分)の範囲
において波長をロックすることができる領域は、両方の
肩を利用した場合では、2D(GHz)である。
【0110】ここで、発振波長間隔(周波数間隔)を△
f(GHz)とした場合、△fの領域内に上述のETフ
ィルタが△f/FSR周期存在することになる。例え
ば、波長間隔が75(GHz)であってETフィルタの
FSRが25(GHz)とした場合では、75(GH
z)の範囲にETフィルタのピークが3周期分存在す
る。すなわち、△f(GHz)の範囲で、1枚のETフ
ィルタで波長をロックすることができる領域は、2D×
△f/FSR(GHz)となる。
【0111】したがって、連続ではないが1枚のETフ
ィルタで2D×△f/FSR(GHz)の範囲をロック
することができるので、△f(GHz)の範囲全体をロ
ック可能にするためには、△f/(2D×△f/FS
R)=FSR/2D枚以上のETフィルタが必要とな
る。実際の設計では、FSR/2Dが整数になるとは限
らないので、FSR/2Dを切り上げた数のK枚だけE
Tフィルタが必要となる。つまり、Kは、FSR/2D
以上であってFSR/2D+1より小さい自然数であ
る。
【0112】このようにK枚のETフィルタを使用する
ことで、発振波長間隔△fに無関係にETフィルタのF
SR(GHz)の範囲全体においてロックすることがで
きる。また、FSRの範囲全体にわたって、ロックする
ことができるようにするためには、K枚のETフィルタ
は、D(GHz)ずつピークをシフトさせるように設計
される。
【0113】例えば、波長間隔が75(GHz)、ET
フィルタのFSRが50(GHz)およびETフィルタ
の一方の肩における波長をロックすることができる領域
が10(GHz)である場合では、必要な枚数は、FS
R/2D=50/(2×10)=2.5枚である。よっ
て、3枚のETフィルタがあればよい。これらETフィ
ルタのピークを10(GHz)ずつずらして配置するこ
とで、波長間隔75(GHz)の範囲全体にわたって波
長をロックすることができる。
【0114】一方、2Dは、半値全幅(FWHM)とほ
ぼ等しくなるので、必要なETフィルタの枚数は、FS
R/FWHM=フィネスとなる。このため、使用される
ETフィルタのフィネスとほぼ等しい値の枚数が必要と
なる。図9に戻って、温度調整器106および温度検出
器107は、ベース基板110に接触するように接続さ
れる。
【0115】ベース基板110は、LD101とETフ
ィルタ104と同一温度になるようにするため、その上
にLD101、カプラ102、151、152、ETフ
ィルタ153およびPD154が配置される。したがっ
て、カプラ102、151、152およびPD154
は、ベース基板110上に配置しない構成でもよい。C
PU108は、D/A113および温度調整器駆動回路
112を介して温度調整器106に接続され、温度調整
器106の温度を制御する。
【0116】CPU108は、D/A114およびLD
駆動回路111を介してLD101に接続され、LD1
01にレーザ光を発振させる。また、温度検出器107
は、ベース基板110の温度を検出し、その出力は、A
/D115を介してCPU108に入力される。一方、
CPU108は、D/A126およびSOA駆動回路1
24を介してSOA122に接続され、SOA122の
利得を制御する。
【0117】SOA122からカプラ123に入射され
た第1レーザ光は、カプラ123で2つに分配され、一
方は、波長可変安定化レーザの出力として射出され、他
方は、PD125に入射される。PD125は、受光し
たレーザ光の光強度を検出し、その出力は、A/D12
7を介してCPU108に入力される。
【0118】また、CPU108は、メモリ209にア
クセスする。メモリ209は、後述する波長可変安定化
レーザを制御するための第3プログラム、各LD101
の初期立ち上げ駆動電流値、SOAの初期立ち上げ駆動
電流値、温度ごとに温度調整器106の初期立ち上げ制
御値、chごとに波長制御に使用されるETフィルタ1
53-1〜153-3の別、chごとに設定された各目標
値、波長可変安定化レーザから射出されるレーザ光の光
強度の目標値などが記憶される。
【0119】ここで、LD101の初期立ち上げ駆動電
流値は、chごとに設定される。そして、LD101の
初期立ち上げ駆動電流値は、各chに対応するロック点
が図10に示すように透過波長特性の1つの肩に1個し
か存在しないので、当該ロック点を含む透過波長特性の
肩の範囲に対応する波長範囲内でLD101が発振する
ように設定される。
【0120】(第4の実施形態の作用効果)次に、波長
可変安定化レーザが発振波長を所望の波長に安定化させ
る制御について説明する。図11は、第4の実施形態の
フローチャートである。CPU108は、例えば、電源
投入によってメモリ209に記憶されている第3プログ
ラムの実行を開始する。
【0121】図11において、波長可変安定化レーザ内
の各回路を初期化するS1から温度検出器107の出力
が定常状態になるS7まで、CPU108は、図6に示
す第2の実施形態におけるCPU108の制御と同一で
あるので、その説明を省略する。図11のS7におい
て、判断の結果、chXに対応する温度である場合は、
CPU108は、chXのロック点が配置されている透
過波長特性を持つETフィルタ153から射出されるP
D154を選択する。この選択されたPD154の出力
をPDoz(z=1、2、3)とする。CPU108は、
PDozおよびPDo4を取り込み、PDoz/PDo2を算出
する(S31)。
【0122】CPU108は、chXに対応する目標値
からPDoz/PDo4を引くことによってPDoz/PDo4
とこの目標値との差を算出し、この差が一定の許容値以
内であるか否かを判断する(S32)。判断の結果、算
出した差が許容値以内でない場合には、温度調整器10
6によってLD101の素子温度を変えることによって
発振波長を変更し(S33)、S31の処理に戻る。
【0123】このLD101の素子温度の変更方向は、
次のようにして決定される。すなわち、ロック点が透過
波長特性の左肩に配置されている場合には、算出した差
が「正」であることは、発振波長がロック点より短波長
側であることを示すので、CPU108は、発振波長が
長くなるように素子温度を変更する。逆に、算出した差
が「負」であることは、発振波長がロック点より長波長
側であることを示すので、CPU108は、発振波長が
短くなるように素子温度を変更する。
【0124】そして、ロック点が透過波長特性の右肩に
配置されている場合には、算出した差が「正」であるこ
とは、発振波長がロック点より長波長側であることを示
すので、CPU108は、発振波長が短くなるように素
子温度を変更する。逆に、算出した差が「負」であるこ
とは、発振波長がロック点より短波長側であることを示
すので、CPU108は、発振波長が長くなるように素
子温度を変更する。
【0125】一方、判断の結果、許容値以内である場合
には、CPU108は、発振波長がchXに対応する波
長に安定化(ロック)されたと判断する。そして、CP
U108は、読み込んだSOA122の初期立ち上げ駆
動電流値をD/A126を介してSOA駆動回路124
に出力して、SOA122を作動させる(S34)。C
PU108は、A/D127を介して入力されるPD1
25の出力を監視し、一定の許容値以内で読み込んだレ
ーザ光の光強度の目標値であるか否かを判断することに
よって光強度を一定に制御する(APC制御)(S3
5)。
【0126】このようにして波長可変安定化レーザは、
所望のchXにレーザ光の波長を安定化させる。そし
て、chXから別のchYへ切り替える場合には、CP
U108は、再度上述のS3からS7までおよびS31
からS35までの処理を行う。このように波長可変安定
化レーザは、複数のフィルタを使用するため、各chの
目標値を必ずいずれかのフィルタの透過波長特性の肩に
配置することができる。このため、波長可変安定化レー
ザは、より確実に安定した所望の波長のレーザ光を射出
することができる。さらに、周期的フィルタは、所望の
FSRに設計して製造したとしても、その前後のFSR
を持つ周期的フィルタが製造されてしまうが、本発明で
は、適当な領域の個数と周期的フィルタの枚数を設定す
ることにより、透過波長特性の温度依存性が同一であれ
ばETフィルタが使用可能である。このため、本発明に
よれば、設計値を外れたFSRを持つ周期的フィルタを
使用することができるので、周期的フィルタの製造歩留
まりを向上することができる。
【0127】次に、別の実施形態について説明する。 (第5の実施形態の構成)上述の第2ないし第4の実施
形態は、LDの発振波長の温度依存性と周期的フィルタ
であるETフィルタの透過波長特性の温度依存性とが一
致していないために、第2ないし第4の実施形態で説明
した対応をとって各chの波長にレーザ光の波長をロッ
クするものである。
【0128】そこで、第5の実施形態の波長可変安定化
レーザは、周期的フィルタであるETフィルタの透過波
長特性の温度依存性をLDの発振波長の温度依存性に応
じて設計することにより、各chの波長にレーザ光の波
長をロックするものである。したがって、第5の実施形
態の波長可変安定化レーザの構成は、LD101、ET
フィルタ104およびメモリ109を除き、第2の実施
形態の波長可変安定化レーザの構成と同一なので、その
説明を省略する。
【0129】第5の実施形態においては、図2における
LD101の代わりにLD201-1〜201-8を使用す
る。LD201は、波長可変安定化レーザの発振可能波
長数を32波とするため、8個とした。各LD201
は、カプラ102(図2)に光学的に接続され、発振さ
れたレーザ光がカプラ102に入射される。また各LD
201は、図12に示すように素子温度、chおよびグ
リッドを設定される。
【0130】また、第5の実施形態においては、図2に
おけるETフィルタ104の代わりにETフィルタ20
4を使用する。図13は、第5の実施形態における透過
波長特性と各chのロック点との関係を示す図である。
図13の縦軸は、ETフィルタ204の透過率に相当
し、横軸は、ch(波長)である。各曲線は、各温度に
おける各ETフィルタ204の透過波長特性を示し、そ
の各温度は、上段から16(℃)、24(℃)、32
(℃)、40(℃)の場合である。そして、各曲線上の
黒丸(●)は、各chのロック点、すなわち、所望の発
振波長に制御するための目標値である。なお、図13に
おいて、ch6以降の記載は、省略されている。
【0131】ETフィルタ204の透過波長特性の温度
依存性は、次のようにして設計される。第5の実施形態
においては、LDアレイ部は、図12に示すように0.
1THz、すなわち、100(GHz)の波長間隔(グ
リッド間隔)でレーザ光を発振可能である。また、各L
D201は、16(℃)、24(℃)、32(℃)およ
び40(℃)において100(GHz)の間隔で4波の
レーザ光を発振可能である。つまり、各LD201は、
8(℃)の素子温度の変更によって、発振波長が100
(GHz)変更される。さらに、LD201-1、201
-3、201-5、201-7は、透過波長特性の左肩にロッ
ク点を配置し、LD201-2、201-4、201-6、2
01-8は、透過波長特性の右肩にロック点を配置するよ
うにする。
【0132】このような場合では、ETフィルタ204
の透過波長特性の温度依存性は、1波長分変更される温
度に対し、25(GHz)だけ長波長側にシフトするよ
うに設計される。そして、ETフィルタのFSRは、7
5(GHz)に設計される。このようにETフィルタを
設計することにより、各chのロック点に対応する目標
値を共通にすることができる。
【0133】ここで、LD201の発振波長を或る波長
から隣接するグリッドの波長に変更するために必要な温
度変更分を8℃△T(℃)とすると、ETフィルタの透
過波長特性の温度依存性は、25(GHz)/△T(G
Hz/℃)と表示される。各chのロック点は、ETフ
ィルタを上述のように設計することにより、どのような
透過率に目標値を設定しても、波長をロックするが、高
精度に波長を安定化させる観点から、各chのロック点
は、図13に示すように透過波長特性の肩のほぼ中央に
配置することが好ましい。
【0134】そして、このような透過波長特性の温度依
存性を持つETフィルタは、対向する2鏡面に挟まれる
媒体を、例えば、線膨張係数の正の材料と負の材料とを
組み合わせることによって製造することができる。さら
に、第5の実施形態においては、図2におけるメモリ1
09の代わりにメモリ259を使用する。メモリ259
は、後述する波長可変安定化レーザを制御するための第
4プログラム、各LD201の初期立ち上げ駆動電流
値、SOAの初期立ち上げ駆動電流値、温度ごとに温度
調整器106の初期立ち上げ制御値、ロック点の目標
値、LD201ごとにロック点が配置される肩形状、波
長可変安定化レーザから射出されるレーザ光の光強度の
目標値などが記憶される。
【0135】ここで、LD201の初期立ち上げ駆動電
流値は、chごとに設定される。そして、LD201の
初期立ち上げ駆動電流値は、各chに対応するロック点
が図13に示すように透過波長特性の1つの肩に1個し
か存在しないので、当該ロック点を含む透過波長特性の
肩の範囲に対応する波長範囲内でLD201が発振する
ように設定される。
【0136】(第5の実施形態の作用効果)次に、波長
可変安定化レーザが発振波長を所望の波長に安定化させ
る制御について説明する。図14は、第5の実施形態の
フローチャートである。CPU108は、例えば、電源
投入によってメモリ259に記憶されている第4プログ
ラムの実行を開始する。
【0137】図14において、波長可変安定化レーザ内
の各回路を初期化するS1から温度検出器107の出力
が定常状態になるS7まで、CPU108は、図6に示
す第2の実施形態におけるCPU108の制御と同一で
あるので、その説明を省略する。図14のS7におい
て、判断の結果、chXに対応する温度である場合は、
CPU108は、メモリ259からchXのロック点が
配置されている肩形状を取り込む(S41)。肩形状
は、chXがLD201-1、201-3、201-5、20
1-7のいずれかから射出されるレーザ光である場合に
は、左肩であり、一方、chXがLD201-2、201
-4、201-6、201-8のいずれかから射出されるレー
ザ光である場合には、右肩である。
【0138】CPU108は、PDo1およびPDo2を取
り込み、PDo1/PDo2を算出する(S42)。CPU
108は、目標値からPDo1/PDo2を引くことによっ
てPDo1/PDo2とこの目標値との差を算出し、この差
が一定の許容値以内であるか否かを判断する(S4
3)。
【0139】判断の結果、算出した差が許容値以内でな
い場合には、S41で読み込んだ肩形状を判断する(S
44)。CPU108は、温度調整器106によってL
D101の素子温度を変えることによって発振波長を変
更し(S45)、S42の処理に戻る。
【0140】このLD101の素子温度の変更方向は、
次のようにして決定される。すなわち、ロック点が透過
波長特性の左肩に配置されている場合には、算出した差
が「正」であることは、発振波長がロック点より短波長
側であることを示すので、CPU108は、発振波長が
長くなるように素子温度を変更する。逆に、算出した差
が「負」であることは、発振波長がロック点より長波長
側であることを示すので、CPU108は、発振波長が
短くなるように素子温度を変更する。
【0141】そして、ロック点が透過波長特性の右肩に
配置されている場合には、算出した差が「正」であるこ
とは、発振波長がロック点より長波長側であることを示
すので、CPU108は、発振波長が短くなるように素
子温度を変更する。逆に、算出した差が「負」であるこ
とは、発振波長がロック点より短波長側であることを示
すので、CPU108は、発振波長が長くなるように素
子温度を変更する。
【0142】一方、判断の結果、許容値以内である場合
には、CPU108は、発振波長がchXに対応する波
長に安定化(ロック)されたと判断する。そして、CP
U108は、読み込んだSOA122の初期立ち上げ駆
動電流値をD/A126を介してSOA駆動回路124
に出力して、SOA122を作動させる(S46)。C
PU108は、A/D127を介して入力されるPD1
25の出力を監視し、一定の許容値以内で読み込んだレ
ーザ光の光強度の目標値であるか否かを判断することに
よって光強度を一定に制御する(APC制御)(S4
7)。
【0143】このようにして波長可変安定化レーザは、
所望のchXにレーザ光の波長を安定化させる。そし
て、chXから別のchYへ切り替える場合には、CP
U108は、再度上述のS3からS7までおよびS41
からS47までの処理を行う。このような構成の波長可
変安定化レーザは、ETフィルタにおける透過波長特性
の温度依存性をレーザの発振波長の温度依存性に応じて
調整するので、各chのロック点に対応する目標値を共
通にすることができ、より確実に安定した所望の波長の
レーザ光を射出することができる。
【0144】なお、第5の実施形態において、ETフィ
ルタは、透過波長特性の温度依存性を25(GHz)/
△TG (℃)に、FSRを75(GHz)と設計した
が、これに限定されるものではない。一般的には、1個
で波長間隔△f(GHz)、n波を発振することができ
るレーザを複数個備える場合では、ETフィルタは、以
下のように設計される。
【0145】まず、波長間隔(周波数間隔)△fとET
フィルタのFSRとが異なる場合では、(△f−FS
R)/△TG (GHz/℃)の温度特性を持ち、かつ、
(△f×n)/FSRが整数となるETフィルタに設計
する。例えば、50(GHz)波長間隔、4波を発振す
ることができるレーザを複数個備える場合は、FSR4
0(GHz)温度依存性10/△TG (GHz/℃)、
または、FSR20(GHz)温度依存特性30/TG
(GHz)、または、FSR25(GHz)温度依存特
性25/△TG (GHz/℃)となるようにETフィル
タを設計すればよい。
【0146】そして、波長間隔△fとETフィルタのF
SRとが同じ場合では、FSR/△TG (GHz/℃)
の温度依存性を持つETフィルタに設計する。また、例
えば、LDアレイ部が100(GHz)波長間隔で4波
を発振することができるレーザを複数個備える場合で
は、ETフィルタは、透過波長特性の温度依存性を10
0/8(GHz/℃)に、FSRを100(GHz)と
設計してもよい。
【0147】また、LDアレイ部が100(GHz)波
長間隔で4波を発振することができるレーザを複数個備
える場合では、ETフィルタは、透過波長特性の温度依
存性を50/8(GHz/℃)に、FSRを50(GH
z)と設計してもよい。さらに、LDアレイ部が100
(GHz)波長間隔で4波を発振することができるレー
ザを複数個備える場合では、ETフィルタは、透過波長
特性の温度依存性を25/8(GHz/℃)に、FSR
を50(GHz)と設計してもよい。
【0148】また、LDアレイ部が100(GHz)波
長間隔で4波を発振することができるレーザを複数個備
える場合では、ETフィルタは、透過波長特性の温度依
存性を20/8(GHz/℃)に、FSRを80(GH
z)と設計してもよい。次に、別の実施形態について説
明する。 (第6の実施形態の構成)第6の実施形態は、光源と周
期的フィルタとが異なる温度依存性を持つことから、光
源および周期的フィルタの温度を互いに独立して制御す
る波長可変安定化レーザの実施形態である。
【0149】光源の発振波長は、8波のWDM方式光信
号の光源に使用することができるようにするため、15
50(nm)波長帯域においてITU−Tの勧告に従い
0.8(nm)波長間隔でch0〜ch7の波長であ
る。図15は、第6の実施形態の波長可変安定化レーザ
の構成を示す図である。なお、図15において、図2と
同一の構成は、同一の参照符号を付すことによってその
説明を省略する。
【0150】図15において、LD101-1およびLD
101-2は、カプラ102にレーザ光を射出する。これ
らLD101およびカプラ102は、ベース基板310
-1上に形成され、LDアレイ部を構成する。LDアレイ
部は、後述する制御によって8波のうちの1波のレーザ
光をカプラ103に射出する。カプラ103に入射され
たレーザ光は、3つに分配され、分配された第1レーザ
光は、ISO121、SOA122を介してカプラ12
3に入射される。分配された第2レーザ光は、ETフィ
ルタ104を介してPD105-1に入射される。分配さ
れた第3レーザ光は、PD105-2に入射される。
【0151】第2の実施形態と同様に、PD105-1の
出力をPDo1とし、PD105-2の出力をPDo2とす
る。これらカプラ103、ETフィルタ104およびP
D105は、波長検出部を構成する。ETフィルタ10
4のFSRは、LDアレイ部が発振可能な波長間隔を考
慮して決定される。特に、そのFSRは、この波長間隔
に合わせることが望ましい。本実施形態では、LDアレ
イ部が0.8(nm)間隔でレーザ光を発振可能である
ことから、そのFSRは、0.8(nm)に設定され
る。さらに、FSRは、LDアレイ部の発振可能な波長
間隔の1/2倍、1/4倍などに合わせることも好適で
ある。
【0152】また、ETフィルタ104の或る極大値
は、透過波長特性の肩上に配置されるロック点(目標
値、透過率)を考慮して決定される。特に、ロック点
が、透過波長特性の肩のほぼ中央に配置されるようにす
ることが望ましい。このようにロック点を配置すると、
ロック点が、引込範囲のほぼ中央の波長に配置されるた
め、LD101がロック点の短波長側および長波長側の
いずれの波長で立ち上がったとしても、確実に波長を安
定化させることができるからである。
【0153】さらに、ETフィルタ104の半値幅は、
ロック点の前後における透過波長特性の傾きを考慮して
決定される。この傾きが緩やかであると、発振波長の変
化に対しPDo1/PDo2の変化が少ないため、発振波長
を所望の波長に安定化させる精度が低くなる。一方、こ
の傾きが急峻であると、発振波長の変化に対しPDo1/
PDo2の変化が大きいため、過渡応答時間が長くなるな
ど、発振波長を所望の波長に安定化させるためのフィー
ドバック制御が容易ではない。
【0154】図15に戻って、LDアレイ部の温度を制
御するため、温度調整器301-1および温度検出器30
4-1は、ベース基板310-1に接触するように接続され
る。ベース基板310-1は、LD101の温度を制御す
ることができれば良いことから、カプラ102がベース
基板310-1上に配置されない構成でもよい。温度調整
器304-1は、ベース基板310-1の温度を変更するペ
ルチェ素子である。温度調整器304-1の温度は、CP
U108がD/A303-1を介して温度調整器駆動回路
302-1の電流値を変えることによって制御される。温
度調整器駆動回路302-1は、制御された電流を温度調
整器301-1に供給する。
【0155】温度検出器304-1は、ベース基板110
の温度を検出するサーミスタである。温度検出器304
-1の出力は、A/D305-1を介してCPU108に入
力される。同様に、波長検出部の温度を制御するため、
温度調整器301-2および温度検出器304-2は、ベー
ス基板310-2に接触するように接続される。
【0156】ベース基板310-2は、ETフィルタ10
4の温度を制御することができれば良いことから、カプ
ラ103およびPD105がベース基板310-2上に配
置されない構成でもよい。CPU108は、D/A30
3-2および温度調整器駆動回路302-2を介して温度調
整器301-2に接続され、温度調整器301-2の温度を
制御する。
【0157】また、温度検出器304-2は、ベース基板
310-2の温度を検出し、その出力は、A/D305-2
を介してCPU108に入力される。CPU108は、
D/A114およびLD駆動回路111を介してLD1
01に接続され、LD101にレーザ光を発振させる。
一方、CPU108は、D/A126およびSOA駆動
回路124を介してSOA122に接続され、SOA1
22の利得を制御する。
【0158】SOA122からカプラ123に入射され
た第1レーザ光は、カプラ123で2つに分配され、一
方は、波長可変安定化レーザの出力として射出され、他
方は、PD125に入射される。PD125は、受光し
たレーザ光の光強度を検出し、その出力は、A/D12
7を介してCPU108に入力される。また、CPU1
08は、メモリ309にアクセスする。メモリ309
は、後述する波長可変安定化レーザを制御するための第
5プログラム、各LD101の初期立ち上げ駆動電流
値、SOAの初期立ち上げ駆動電流値、温度ごとに各温
度調整器301の初期立ち上げ制御値、ロック点の目標
値、波長可変安定化レーザから射出されるレーザ光の光
強度の目標値などが記憶される。
【0159】ここで、LD101の初期立ち上げ駆動電
流値は、chごとに設定される。そして、LD101の
初期立ち上げ駆動電流値は、各chに対応するロック点
が透過波長特性の1つの肩に1個しか存在しないので、
当該ロック点を含む透過波長特性の肩の範囲に対応する
波長範囲内でLD101が発振するように設定される。
【0160】また、温度調整器301-2の初期立ち上げ
駆動電流値は、ETフィルタ104における透過波長特
性の温度依存性を考慮し、各chに対応する温度でロッ
ク点が所定の透過波長特性の肩上に配置されるように正
確に設定される。そして、波長検出部の温度は、LDア
レイ部の温度より10(℃)ないし15(℃)高くなる
ように設定することが好ましい。LDアレイ部が波長検
出部の熱放射などの影響を受けることおよび半導体レー
ザで構成されていることから、CPU108は、このよ
うに設定することによってLDアレイ部の温度を容易に
制御することができる。
【0161】さらに、ロック点の目標値は、光源である
LDアレイ部と周期的フィルタであるETフィルタとが
独立して温度を制御されるので、各chに共通な目標値
にすることができる。 (第6の実施形態の作用効果)次に、波長可変安定化レ
ーザが発振波長を所望の波長に安定化させる制御につい
て説明する。
【0162】図16は、第6の実施形態のフローチャー
トである。CPU108は、例えば、電源投入によって
メモリ309に記憶されている第5プログラムの実行を
開始する。
【0163】図16において、CPU108は、波長可
変安定化レーザ内の各回路を初期化する(S61)。C
PU108は、波長可変安定化レーザに対するchの立
ち上げ要求があったか否かを判断する(S62)。要求
がない場合には、要求があるまで、S62の処理を繰り
返す。
【0164】chの立ち上げ要求(発振波長の設定)
は、例えば、この波長可変安定化レーザがWDM方式光
通信システムにおける送信局の光源装置として使用され
る場合では、送信局を統括する制御装置によってCPU
108に入力される。要求があった場合には、CPU1
08は、メモリ309にアクセスし、chXに対応する
LD101、LD101の初期立ち上げ駆動電流値、S
OA122の初期立ち上げ駆動電流値、chXに対応す
る温度にするための各温度調整器301の初期立ち上げ
制御値、ロック点の目標値、波長可変安定化レーザから
射出されるレーザ光の光強度の目標値を読み込む(S6
3)。
【0165】CPU108は、読み込んだ各温度調整器
301の初期立ち上げ制御値を各D/A303を介して
各温度調整器駆動回路302に出力して、各温度調整器
301を作動させる(S64)。CPU108は、ch
Xに対応するLD101にLD101の初期立ち上げ駆
動電流をD/A114およびLD駆動回路111を介し
て供給する(S65)。
【0166】この駆動電流によってLD101は、レー
ザ光の発振を開始する。CPU108は、各A/D30
5を介して入力される温度検出器304の出力を監視し
(S66)、一定の許容値以内でchXに対応する温度
であるか否かを判断する(S67)。判断の結果、ch
Xに対応する温度ではない場合は、S66およびS67
の処理を繰り返す。一方、chXに対応する温度である
場合は、CPU108は、PDo1およびPDo2を取り込
み、PDo1/PDo2を算出する(S68)。
【0167】CPU108は、chXに対応する目標値
からPDo1/PDo2を引くことによってPDo1/PDo2
とこの目標値との差を算出し、この差が一定の許容値以
内であるか否かを判断する(S69)。PDo1/PDo2
とこの目標値との差を算出することは、LD101の現
在の発振波長とchXに対応する波長との差を算出する
ことに相当する。
【0168】判断の結果、算出した差が許容値以内でな
い場合には、LD駆動回路111によってLD101の
駆動電流を変えることによって発振波長を変更し(S7
0)、S68の処理に戻る。このLD101の駆動電流
の変更方向は、ロック点が配置される透過波長特性の肩
形状および算出した差の「正負」を考慮して決定され
る。
【0169】一方、判断の結果、許容値以内である場合
には、CPU108は、発振波長がchXに対応する波
長に安定化(ロック)されたと判断する。そして、CP
U108は、読み込んだSOA122の初期立ち上げ駆
動電流値をD/A126を介してSOA駆動回路124
に出力して、SOA122を作動させる(S71)。C
PU108は、A/D127を介して入力されるPD1
25の出力を監視し、一定の許容値以内で読み込んだレ
ーザ光の光強度の目標値であるか否かを判断することに
よって光強度を一定に制御する(APC制御)(S7
2)。
【0170】このようにして波長可変安定化レーザは、
所望のchXにレーザ光の波長を安定化させる。そし
て、chXから別のchYへ切り替える場合には、CP
U108は、再度上述のS63からS72までの処理を
行う。波長可変安定化レーザは、LD101における発
振波長の温度依存性とETフィルタ104における透過
波長特性の温度依存性とを考慮して、LD101とET
フィルタ104とを独立に温度制御するので、各ch
(各発振波長)の目標値を共通な値にすることができ
る。
【0171】このため、波長可変安定化レーザは、発振
可能なすべての波長のレーザ光に対し波長を安定にして
射出することができる。なお、第2ないし第6の実施形
態では、説明を簡単にするため波長可変安定化レーザの
発振可能な波長数を具体的に特定して説明したが、これ
に限定されるものではない。波長可変安定化レーザの発
振可能な波長数は、任意である。
【0172】そして、第2および第3実施形態において
は、各ロック点を透過波長特性の左肩に配置したが、透
過波長特性の右肩に配置してもよい。この場合には、E
Tフィルタの透過波長特性が素子温度の上昇に従って長
波長側にシフトするので、第1目標値、第2目標値、第
3目標値、第4目標値は、この順に透過率の小さい方か
ら配置される。そして、素子温度の変更方向において、
目標値からPDo1/PDo2を引いた差が「正」であるこ
とは、発振波長がロック点より長波長側であることを示
すので、発振波長が短くなるように素子温度を変更す
る。逆に、この差が「負」であることは、発振波長がロ
ック点より短波長側であることを示すので、発振波長が
長くなるように素子温度を変更する。
【0173】また、第2ないし第6の実施形態において
は、光増幅器としてSOAを使用したが、光ファイバ増
幅器を使用してもよい。波長可変安定化レーザの出力波
長帯が1550(nm)波長帯である場合には、エルビ
ウム元素添加光ファイバ増幅器を使用することができ
る。エルビウム元素(erbium)は、ランタノイドの希土
類元素の1つで、元素記号Er、原子番号68である。
ランタノイドに属する元素は、互いに性質が類似してい
る。他の波長帯域を増幅する希土類元素として、ネオジ
ム(Nd)、プラセオジウム(Pr)およびツリウム
(Tm)などが知られている。また、光ファイバ増幅器
には、誘導ラマン散乱や誘導ブリルアン散乱を利用する
光増幅器もある。
【0174】さらに、第2ないし第6の実施形態では、
SOA122は、ISO121の射出側に接続したがこ
れに限定されるものではない。SOA122は、最終的
に波長可変安定化レーザの出力となるレーザ光を増幅す
ることができる場所に配置されればよい。例えば、SO
A122は、カプラ102とカプラ103(カプラ15
1)との間に配置し、カプラ102から射出されるレー
ザ光を増幅してカプラ103(カプラ151)に入射さ
せても良い。このように配置することによってLD10
1とSOA122を一体形成することができる。また
は、例えば、SOA122は、カプラ103(カプラ1
51)とISO121カプラ103との間に配置し、カ
プラ103(カプラ151)から射出されるレーザ光を
増幅してISO121に入射させても良い。
【0175】次に、波長可変安定化レーザのモジュール
について説明する。図17は、波長可変安定化レーザの
モジュールの第1構成例を示す図である。図18は、波
長可変安定化レーザのモジュールの第2構成例を示す図
である。図19は、波長可変安定化レーザのモジュール
の第3構成例を示す図である。図20は、波長可変安定
化レーザのモジュールの第4構成例を示す図である。
【0176】なお、図20(a)は、モジュールの上面
図であり、図20(b)は、上段の図に示すA−A’に
おける側面図である。これら第1ないし第4構成例のモ
ジュールは、第1ないし第6の実施形態に使用すること
ができる。特に、第2構成例のモジュールは、第6の実
施形態の使用に好適である。ここで、第1および第3構
成例のモジュールは、SOAをLDと一体形成した場合
を示し、第2構成例のモジュールは、SOAをISOの
入射側に配置した場合を示す。また、第4構成例のモジ
ュールは、LDアレイチップなどで構成されるLDアレ
イ部とETフィルタなどで構成される波長検出部のベー
ス基板を別にして個別に温度制御する場合である。さら
に、第1ないし第4構成例のモジュールは、LDが8個
備えられた32波発振可能な場合を示す。
【0177】図17において、第1構成例のモジュール
は、LD301、カプラ302、SOA303、集光す
るためのレンズ305、PD306、309、プリズム
307、ETフィルタ308、サーミスタ310、ペル
チェ素子312、半導体基板313、ベース基板31
4、ISO315およびパッケージ316とを備えて構
成される。
【0178】LD301、カプラ302およびSOA3
03は、同一半導体基板313上に一体形成され、LD
アレイ部を構成する。また、LDアレイ部、レンズ30
5、PD306、309、プリズム307、ETフィル
タ308、サーミスタ310は、ベース基板314上に
配置され、ベース基板314は、ペルチェ素子312上
に配置される。そして、これら各素子は、パッケージ3
16内に収納される。
【0179】ここで、例えば、第2の実施形態と第1構
成例とを対比すると、LD101はLD301に対応
し、カプラ102はカプラ302に対応し、カプラ10
3はプリズム307に対応し、ETフィルタ104はE
Tフィルタ308に対応し、PD105-1はPD309
に対応し、PD105-2はPD306に対応し、SOA
122はSOA303に対応し、ISO121はISO
312に対応し、温度調整器106はペルチェ素子31
2に対応し、温度検出器107はサーミスタ310に対
応する。
【0180】図18において、第2構成例のモジュール
は、LD401、カプラ402、集光するためのレンズ
405、410、412、PD407、409、プリズ
ム406、ETフィルタ408、サーミスタ414、ペ
ルチェ素子413、SOA411、ベース基板415、
ISO416およびパッケージ417とを備えて構成さ
れる。
【0181】LD401およびカプラ402は、同一半
導体基板上に一体形成され、LDアレイ部を構成する。
また、LDアレイ部、レンズ405、410、412、
PD407、409、プリズム406、ETフィルタ4
08、サーミスタ414およびSOA411は、ベース
基板415上に配置され、ベース基板415は、ペルチ
ェ素子413上に配置される。ペルチェ素子413は、
LDアレイ部の温度および波長検出部の温度を調整す
る。波長検出部は、レンズ405、410、412、P
D407、409、プリズム406、ETフィルタ40
8、サーミスタ414およびSOA411から構成され
る。そして、これら各素子は、パッケージ417内に収
納される。
【0182】ここで、例えば、第2の実施形態と第2構
成例とを対比すると、LD101はLD401に対応
し、カプラ102はカプラ402に対応し、カプラ10
3はプリズム406に対応し、ETフィルタ104はE
Tフィルタ408に対応し、PD105-1はPD409
に対応し、PD105-2はPD407に対応し、SOA
122はSOA411に対応し、ISO121はISO
416に対応し、温度調整器106はペルチェ素子41
3に対応し、温度検出器107はサーミスタ414に対
応する。
【0183】図19において、第3構成例のモジュール
は、LD501、LD501のバックパワーを検出する
PD502、カプラ503、505、SOA504、集
光するためのレンズ506、PD509、510、プリ
ズム507、ETフィルタ508、サーミスタ511、
ペルチェ素子512、ISO513、ベース基板514
およびパッケージ515とを備えて構成される。
【0184】LD501、カプラ503、505および
SOA504は、同一半導体基板上に一体形成され、L
Dアレイ部を構成する。また、LDアレイ部、PD50
2、LDアレイ部、レンズ506、PD510、50
9、プリズム507、ETフィルタ508およびサーミ
スタ511は、ベース基板514上に配置され、ベース
基板514は、ペルチェ素子512上に配置される。そ
して、これら各素子は、パッケージ515内に収納され
る。
【0185】ここで、例えば、第2の実施形態と第3構
成例とを対比すると、LD101はLD501に対応
し、カプラ102はカプラ503に対応し、カプラ10
3はカプラ505およびプリズム507に対応し、ET
フィルタ104はETフィルタ508に対応し、PD1
05-1はPD509に対応し、PD105-2はPD51
0に対応し、SOA122はSOA504に対応し、I
SO121はISO513に対応し、温度調整器106
はペルチェ素子512に対応し、温度検出器107はサ
ーミスタ511に対応する。
【0186】図20において、第4構成例のモジュール
は、LDアレイチップ601、集光するためのレンズ6
03、614、PD602、604、607、プリズム
605、ETフィルタ606、サーミスタ608、60
9、ペルチェ素子612およびベース基板613とを備
えて構成される。LDアレイチップ601は、8個のL
DとこのLDから射出されたレーザ光を合波するカプラ
とカプラからの出力光を増幅するSOAとを備え、これ
らが同一半導体基板上に一体形成されている。PD60
2は、LDアレイチップ602から射出されるバックレ
ーザ光のバックパワーを受光する。そして、LDアレイ
チップ601、PD602、サーミスタ609およびレ
ンズ603は、ベース基板613-1に配置され、ベース
基板613-1は、ペルチェ素子612-1上に配置され
る。
【0187】そして、PD604、607、プリズム6
05、ETフィルタ606およびサーミスタ608は、
ベース基板613-2は、ペルチェ素子612-2上に配置
される。これら各ペルチェ素子612は、パッケージ6
00内に納められる。また、LDアレイチップ601、
PD602、604、607、サーミスタ608、60
9およびペルチェ素子612の各電極パッドは、パッケ
ージ600に備えられた内外を電気的に接続するための
各接続ピン611にワイヤボンディング(wire bondin
g)によってそれぞれ接続される。
【0188】さらに、例えば、第2の実施形態と第4構
成例とを対比すると、LD101およびカプラ102は
LDアレイチップ601に対応し、カプラ103はプリ
ズム605に対応し、ETフィルタ104はETフィル
タ606に対応し、PD105-1はPD607に対応
し、PD105-2はPD604に対応し、温度調整器1
06はペルチェ素子612に対応し、温度検出器107
はサーミスタ608、609に対応する。
【0189】
【発明の効果】本発明にかかる可変波長安定化レーザ
は、可変波長レーザを備えるので、射出されるレーザの
波長を変更することができる。さらに、本発明にかかる
可変波長安定化レーザは、波長検出部における透過波長
特性の温度依存性を考慮してレーザ光の波長を制御する
ので、所望の波長で安定化することができる。そして、
本発明にかかる可変波長安定化レーザは、可変波長レー
ザと波長検出部とを一体にすることができるので小型化
および低廉化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の波長可変安定化レーザの構成
を示す図である。
【図2】第2の実施形態の波長可変安定化レーザの構成
を示す図である。
【図3】第2の実施形態の各LDにおける素子温度、c
hおよび波長の関係を示す図である。
【図4】透過波長特性と各chのロック点との関係を示
す図である。
【図5】第2の実施形態における透過波長特性の肩に配
置される各ロック点を説明するための図である。
【図6】第2の実施形態のフローチャートである。
【図7】第3の実施形態における各chのロック点と初
期立ち上げ波長との関係を示す図である。
【図8】第3の実施形態のフローチャートである。
【図9】第4の実施形態の波長可変安定化レーザの構成
を示す図である。
【図10】第4の実施形態における各ETフィルタの透
過波長特性とchのロック点との関係を示す図である。
【図11】第4の実施形態のフローチャートである。
【図12】第5の実施形態の各LDにおける素子温度、
chおよびグリッドの間の関係を示す図である。
【図13】第5の実施形態における透過波長特性と各c
hのロック点との関係を示す図である。
【図14】第5の実施形態のフローチャートである。
【図15】第6の実施形態の波長可変安定化レーザの構
成を示す図である。
【図16】第6の実施形態のフローチャートである。
【図17】波長可変安定化レーザのモジュールの第1構
成例を示す図である。
【図18】波長可変安定化レーザのモジュールの第2構
成例を示す図である。
【図19】波長可変安定化レーザのモジュールの第3構
成例を示す図である。
【図20】波長可変安定化レーザのモジュールの第4構
成例を示す図である。
【図21】従来のWDM方式用光源装置を示す図であ
る。
【図22】ファブリペローエタロンフィルタの透過波長
特性における温度依存性を示す図である。
【符号の説明】
11 光源 12 周期的フィルタ 13 光検出部 14 制御部 21 光増幅器 101 LD 104、153 ETフィルタ 105、154 PD 106、301 温度調整器 107、304 温度検出器 108 CPU 109、309 メモリ 122 SOA
フロントページの続き Fターム(参考) 5F073 AB06 AB25 AB27 AB28 BA01 EA03 FA05 FA30 GA12 GA13 GA14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の波長を発振可能なレーザを複数個
    備える光源と、 前記光源から射出されたレーザ光が入射され、周期的な
    透過波長特性を持つ周期的フィルタと、 前記周期的フィルタから射出されたレーザ光が入射さ
    れ、前記入射されたレーザ光の光強度を検出する光検出
    手段と、 前記複数個のレーザのうちからいずれか1個のレーザを
    所望の波長で発振させるとともに、前記光検出手段の出
    力が前記複数の波長ごとに設定される複数の目標値のう
    ちから前記所望の波長に対応する目標値になるように前
    記発振させたレーザの発振波長を制御する制御手段とを
    備えることを特徴とする波長可変安定化レーザ。
  2. 【請求項2】 前記光源から射出されるレーザ光は、ほ
    ぼ一定の波長間隔であり、 前記周期的フィルタの周期は、前記一定の波長間隔であ
    り、 前記制御手段の複数の目標値は、透過波長特性における
    隣接する2極値間に設けられることを特徴とする請求項
    1に記載の波長可変安定化レーザ。
  3. 【請求項3】 前記複数の波長のうちの中央波長に対応
    する目標値は、前記透過波長特性における隣接する2極
    値間のほぼ中央に設けられることを特徴とする請求項2
    に記載の波長可変安定化レーザ。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記1個のレーザを発
    振させる際に、前記所望の波長と前記所望の波長に最も
    近い前記透過波長特性の極値を与える波長との間の波長
    範囲であって、前記波長範囲のうちの前記透過波長特性
    における隣接する2極値間のほぼ中央の波長を含む方で
    発振させてから前記発振波長を制御することを特徴とす
    る請求項2に記載の波長可変安定化レーザ。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記1個のレーザを発
    振させる際に、前記所望の波長に最も近い波長であって
    前記透過波長特性における隣接する2極値間のほぼ中央
    の波長で発振させてから前記発振波長を制御することを
    特徴とする請求項2に記載の波長可変安定化レーザ。
  6. 【請求項6】 外部に取り出されるべきレーザ光を増幅
    する光増幅手段をさらに備えることを特徴とする請求項
    2に記載の波長可変安定化レーザ。
  7. 【請求項7】 前記光増幅手段は、飽和領域で使用され
    ることを特徴とする請求項6に記載の波長可変安定化レ
    ーザ。
  8. 【請求項8】 前記レーザは、半導体レーザであり、 前記制御手段は、前記1個のレーザの素子温度を制御す
    ることによって前記発振波長を制御することを特徴とす
    る請求項2に記載の波長可変安定化レーザ。
  9. 【請求項9】 前記レーザは、半導体レーザであり、 前記制御手段は、前記1個のレーザの駆動電流を制御す
    ることによって前記発振波長を制御することを特徴とす
    る請求項2に記載の波長可変安定化レーザ。
  10. 【請求項10】 前記レーザは、半導体レーザであり、 前記制御手段は、前記1個のレーザを発振させる際には
    素子温度を制御し、前記発振波長を制御する際には駆動
    電流を制御することを特徴とする請求項2に記載の波長
    可変安定化レーザ。
  11. 【請求項11】 前記周期的フィルタは、前記透過波長
    特性の周期および温度依存性が共通である複数個のフィ
    ルタであり、 前記光検出手段は、前記複数個のフィルタの個数に対応
    する個数であることを特徴とする請求項1に記載の波長
    可変安定化レーザ。
  12. 【請求項12】 前記光源から射出されるレーザは、ほ
    ぼ一定の波長間隔であり、前記一定の波長間隔を複数の
    波長範囲に分け、分けられた前記波長範囲のそれぞれ
    は、前記複数個のフィルタのそれぞれの透過波長特性に
    おける隣接する2個の極値を与える波長範囲内にあるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の波長可変安定化レー
    ザ。
  13. 【請求項13】 前記周期的フィルタは、前記レーザに
    おける発振波長の温度依存性に応じた透過波長特性の温
    度依存性を持つフィルタであることを特徴とする請求項
    1に記載の可変波長安定化レーザ。
  14. 【請求項14】 複数の波長を発振可能なレーザと、 前記レーザから射出されたレーザ光が入射され、前記レ
    ーザの発振波長の温度依存性に応じた透過波長特性の温
    度依存性を持つ周期的フィルタと、 前記周期的フィルタから射出されたレーザ光が入射さ
    れ、前記入射されたレーザ光の光強度を検出する光検出
    手段と、 前記複数の波長のうちからいずれか1波のレーザ光を発
    振させるとともに、前記光検出手段の出力が前記複数の
    波長に対し共通に設定される目標値になるように前記発
    振させたレーザ光の発振波長を制御する制御手段とを備
    えることを特徴とする波長可変安定化レーザ。
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