JP2001247310A - シリカ−炭酸カルシウム複合粒子及びその複合粒子の製造方法 - Google Patents

シリカ−炭酸カルシウム複合粒子及びその複合粒子の製造方法

Info

Publication number
JP2001247310A
JP2001247310A JP2000058272A JP2000058272A JP2001247310A JP 2001247310 A JP2001247310 A JP 2001247310A JP 2000058272 A JP2000058272 A JP 2000058272A JP 2000058272 A JP2000058272 A JP 2000058272A JP 2001247310 A JP2001247310 A JP 2001247310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
calcium carbonate
silica
composite particles
calcium
synthetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000058272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3392099B2 (ja
Inventor
Katsuyuki Tanabe
克幸 田辺
Kohei Mitsuhashi
幸平 三觜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittetsu Mining Co Ltd
Original Assignee
Nittetsu Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2000058272A priority Critical patent/JP3392099B2/ja
Application filed by Nittetsu Mining Co Ltd filed Critical Nittetsu Mining Co Ltd
Priority to US10/204,532 priority patent/US7060127B2/en
Priority to PCT/JP2001/001614 priority patent/WO2001064585A1/ja
Priority to EP01908242A priority patent/EP1260482A4/en
Priority to AU2001236049A priority patent/AU2001236049B2/en
Priority to AU3604901A priority patent/AU3604901A/xx
Priority to CA002400128A priority patent/CA2400128A1/en
Publication of JP2001247310A publication Critical patent/JP2001247310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3392099B2 publication Critical patent/JP3392099B2/ja
Priority to US11/167,427 priority patent/US20050235872A1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • C01F11/181Preparation of calcium carbonate by carbonation of aqueous solutions and characterised by control of the carbonation conditions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F11/00Compounds of calcium, strontium, or barium
    • C01F11/18Carbonates
    • C01F11/182Preparation of calcium carbonate by carbonation of aqueous solutions and characterised by an additive other than CaCO3-seeds
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/63Inorganic compounds
    • D21H17/67Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
    • D21H17/675Oxides, hydroxides or carbonates

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成シリカと炭酸カルシウムの両者の特性を
低減することなく併せ持つシリカ−炭酸カルシウム複合
粒子及びその製造方法の提供。 【解決手段】 炭酸カルシウムの形成工程である炭酸化
反応過程、典型的には、水酸化カルシウムスラリーを撹
拌しながら二酸化炭素と空気との混合ガスを導入して炭
酸化反応を行う過程において、炭酸化開始後炭酸化率が
95%に達するまでに、コロイダルシリカ等の合成シリ
カを添加するとともに、引き続き混合ガスを導入して炭
酸化反応を継続させ、スラリーpHが7に達した時点で
炭酸化反応を終了させることにより該複合粒子を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成シリカの優れ
た特性と炭酸カルシウムの優れた特性とを併せ持つシリ
カ−炭酸カルシウム複合粒子及びそのシリカ−炭酸カル
シウム複合粒子の製造方法に関する。より詳しくは、高
比表面積、高ガス吸収能及び高吸油量等の優れた性能を
有する合成シリカの特性を低減させることなく、炭酸カ
ルシウム粒子表面にそのまま固定したことを特徴とす
る、新規な構造のシリカ−炭酸カルシウム複合粒子及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の複合粒子を形成する一方の成分
である炭酸カルシウムについては、工業的に用いられて
いるものには、重質炭酸カルシウムと合成(軽質)炭酸
カルシウムとがある。前者の重質炭酸カルシウムは、天
然に産出する白色度の高い結晶質石灰石の微粉砕品であ
り、粉砕、分級という比較的簡易なプロセスで製造でき
る。その粒子は、物理的粉砕物に特有な不定形で粒度分
布が広いものではあるが、高白色度や経済性を生かし
て、プラスチック、ゴム、樹脂、製紙用の填料や顔料と
して広く用いられている。
【0003】後者の合成炭酸カルシウムは、化学的に合
成した炭酸カルシウムであり、軽質あるいは沈降性炭酸
カルシウムとも呼ばれている。その製造方法には、水酸
化カルシウムスラリーに二酸化炭素を導入し化学的に沈
殿させる炭酸ガス化合法、塩化カルシウムと炭酸ソーダ
との反応を利用して沈殿させる塩化カルシウムソーダ
法、水酸化カルシウムと炭酸ソーダとの反応を利用して
沈殿させる石灰ソーダ法、水酸化カルシウムと炭酸水素
カルシウムとの反応を利用して沈殿させる水処理法等が
知られている。
【0004】合成炭酸カルシウムの製造方法には、前記
したとおりの既知の方法があるが、国内では良質の石灰
石原料が豊富に産出することから、炭酸ガス化合法によ
って製造されるケースがほとんどである。その合成炭酸
カルシウムの製造においては、原料とする消石灰スラリ
ー中のカルシウムの濃度、炭酸化反応を行う温度や炭酸
化の速度等の製造条件を調節することによって、粒子形
状、粒子径等をある範囲においてコントロールすること
が可能である。
【0005】その形態としては、具体的には、コロイド
状、立方体状、紡錘状、柱状等がよく知られており、そ
れぞれで主たる用途も異なる。すなわち、コロイド状炭
酸カルシウムは、粒子径が0.04〜0.08μmのコ
ロイド状粒子で、プラスチック、ゴム、塗料等の填料と
して用いられている。立方体状炭酸カルシウムは、粒子
径が0.1〜0.2μmの立方体状粒子で、特に製紙用
の顔料として優れている。
【0006】また、紡錘状炭酸カルシウムは、長径0.
5〜5.0μm、短径0.1〜1.0μmの紡錘状粒子
で、製紙用填料等として広く利用されている。柱状炭酸
カルシウムは、長径1.0〜20μm、短径0.1〜
1.0μmの柱状粒子で、その用途としては製紙用の顔
料、填料等が挙げられる。この合成炭酸カルシウムは、
前記したとおり製造工程が比較的簡易であり、経済性、
物性的な安定性、粒子形状の多様性、高白色度等の優れ
た特徴を有しており、様々な工業的用途で使われてい
る。
【0007】本発明の複合粒子を形成するもう一方の成
分である合成シリカについて記載すると以下のとおりで
ある。工業系シリカ系素材には、コロイダルシリカ、シ
リカゲル、無水シリカ、ホワイトカーボン等があり、高
比表面積、ガス吸着能の高さ、微細性、細かい空隙への
浸透力や吸着力、付着力の高さ、高吸油性、粒子の均一
性、高分散性等の優れた特性を活かして、幅広い分野で
利用されている。
【0008】そのうちのコロイダルシリカは、ケイ酸化
合物から不純物を除去して無水ケイ酸のゾルとし、pH
および濃度を調節し、ゾルを安定化させた球状、連鎖
状、不定形等の形状を有する非晶質シリカであり、樹脂
の加工性改良剤、ワックス、サイジング剤、ラテックス
の品質改良剤、バインダー、印刷用紙の印刷適性向上剤
あるいは金属表面処理剤等として用いられている。
【0009】また、シリカゲルは、ケイ酸ソーダを無機
酸で分解することによって得られる含水ケイ酸であり、
食品、医薬、繊維、ガスもしくは空気等の脱湿乾燥剤、
触媒やその担体、ゴム充填剤、又は塗料やインキの増粘
もしくは沈降防止剤等の用途で使用されている。無水シ
リカは、四塩化ケイ素の加水分解によって得られるもの
で、塗料、インキ、樹脂、ゴム等の充填剤や補強剤等に
利用されている。
【0010】このように工業用無機系素材の中でも、炭
酸カルシウム及びシリカ系素材は、最も広く用いられて
いる素材であるが、それぞれ優れた特性を有している反
面、短所も持ち併せている。例えば、炭酸カルシウム
は、ゴム用填料として用いた場合、表面が不活性でゴム
分子に対して化学的にも物理的にも親和性が乏しいた
め、ゴム製品の補強効果に欠ける。
【0011】そして、製紙用、特に印刷紙用の顔料や填
料として用いた場合、インキの吸収性が合成シリカより
も低いため、インキセット性、インキの裏抜け、印刷部
の不透明性の点で支障をきたすことがある。しかも、酸
に対する抵抗性に乏しいことから、硫酸バンドを用いる
酸性抄紙等、酸性物質との併用が困難である。さらに、
シリカ系素材は、製紙用顔料として用いた場合、塗工剤
の粘度上昇の原因となることから、塗工剤中への高配合
が難しい。なお、ゴム用填料としても、ゴム組成物の粘
度が著しく高くなることが指摘されている。
【0012】また、コロイダルシリカは、溶液の温度、
pH、電解質濃度等の変動や、長期保存、有機溶剤等に
対する安定性の面で問題を生じることがある。さらに、
炭酸カルシウム等と比較して高価であることも、製品中
への高配合や大量使用の妨げとなっている。そのような
ことで、炭酸カルシウムに関しては、その欠点を解消あ
るいは低減すべく、炭酸カルシウムとシリカを複合化す
る技術やその用途に関する研究が古くから行われてお
り、多くの提案がなされている。
【0013】例えば、特公昭60−72963号公報に
は、炭酸カルシウム粒子表面を無機酸によって活性化
し、その表面にケイ酸あるいはケイ酸塩を反応させるこ
とによって生成されるCaSiO3を介してケイ酸ある
いはケイ酸塩の被覆層が形成された複合改質顔料が提案
されている。
【0014】また、特公平4−63007号公報には、
炭酸カルシウム等の粉体と水和ケイ酸との混合物を粉砕
するという物理的手法によって、インクの裏抜け防止性
能を備えた紙の填料に好適な、炭酸カルシウム等の粉体
と水和ケイ酸との特異な複合粉体の製造方法、特開平1
1−107189号公報には、炭酸カルシウム等の微粒
子をケイ酸アルカリ溶液中に分散させ、そこに特定の条
件の下に鉱酸を添加することによって、水和ケイ酸粒子
中に炭酸カルシウム等の微粒子が均一に複合化された複
合粒子の製造方法が提案されている。
【0015】さらに、シリカと炭酸カルシウムの複合体
等の用途としては、例えば農薬用担体(特開昭60−2
22402号公報)、感熱記録材料配合剤(特開昭61
−118287号公報)、インクジェット記録紙用顔料
(特公平8−1038号公報)、ゴム等の補強用充填剤
(特開平11−29319号公報)等が挙げられるが、
そこには、前記した複合体と異なる製法あるいは構造の
ものが例示されいているものもある。
【0016】例えば、特開昭60−222402号公報
に記載の複合体は、Zn、Mg、Al等の金属を炭酸化
反応時に共存させることにより、複合体中に該金属を共
存させたものであり、特開昭61−118287号公報
の複合体は、ケイ酸ソーダと水酸化カルシウム等の水溶
性カルシウム化合物とを炭酸化反応により共沈させたも
のであり、特公平8−1038号公報の複合体はケイ酸
ソーダと塩化カルシウムとを反応させて得たケイ酸カル
シウムを炭酸化反応により得たものである。
【0017】これらの技術は炭酸カルシウムの欠点を補
いシリカの有する特性を生かすという点で、ある程度の
効果を見ることができる。しかしながら、その複合体
は、特開平4−63007号公報あるいは特開平11−
29319号公報に開示の物理的手法によるものを除
き、系内で炭酸カルシウムの表面にシリカを沈澱させシ
リカ膜を被覆しようとするもの、炭酸カルシウムとシリ
カとを共沈したもの、あるいはケイ酸カルシウムを形成
しそれを更に炭酸化したものであり、いずれも系外より
シリカ微粒子を添加し炭酸カルシウム表面にシリカ微粒
子を付着、固定したものではない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上のとおりであるか
ら、これまでの化学的手法による複合体の形成は、シリ
カ粒子をそのまま炭酸カルシウム粒子表面に固定したも
のではなく、その結果、シリカ微粒子の有する優れた特
性をそのまま保有することができず、その特性を限られ
た範囲でしか発揮させることができていない。そのよう
なことで、本発明者らは、炭酸カルシウムの高機能化を
目的に、合成シリカと炭酸カルシウムとの複合化につい
て鋭意研究を重ね、その結果、開発したのが本発明であ
る。
【0019】したがって、本発明は、高比表面積、ガス
吸着能の高さ、微細性、細かい空隙への浸透力や吸着
力、付着力の高さ、高吸油性、粒子の均一性、高分散性
等の優れた特性を有する合成シリカと炭酸カルシウムと
の優れた特性を低減することのない新規なシリカ−炭酸
カルシウム複合粒子及びその製造方法を提供することを
解決すべき課題とするものである。すなわち、本発明
は、合成シリカと炭酸カルシウムの両者の優れた特性を
併せもつ新規なシリカ−炭酸カルシウム複合粒子及びそ
の製造方法を提供することを目的とするである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した課題
を達成する新規なシリカ−炭酸カルシウム複合粒子及び
その製造方法を提供するものであり、その複合体は、炭
酸化反応終了までに合成シリカ微粒子を添加し、炭酸カ
ルシウムの表面に平均粒子径が1nm〜100nmの範
囲にある合成シリカ微粒子を付着させ固定したことを特
徴とするものである。また、そのシリカ−炭酸カルシウ
ム複合粒子の製造方法は、炭酸カルシウムの形成工程で
ある炭酸化反応過程において、合成シリカ微粒子を添加
し、その後炭酸化反応を完了させることを特徴とするも
のである。
【0021】そして、本発明では、炭酸カルシウムの表
面に合成シリカ微粒子を固定させたものであるから、そ
の複合体は、高比表面積、ガス吸着能の高さ、微細性、
細かい空隙への浸透力や吸着力、付着力の高さ、高吸油
性、粒子の均一性、高分散性等の合成シリカの特性と、
炭酸カルシウムの特性とが低減されることはなく、本発
明の複合体は、両者の優れた特性を併せ有するものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態及び
詳細について説明するが、本発明は、それらによって限
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によって
特定されるものであることはいうまでもない。本発明の
シリカ−炭酸カルシウム複合粒子は、前記したとおり炭
酸カルシウムの形成工程である炭酸化反応過程におい
て、合成シリカ微粒子を添加し、その後炭酸化反応を完
了させることにより製造されるものである。
【0023】本発明の複合粒子を構成する2成分のうち
の第1の成分である炭酸カルシウムについては、合成炭
酸カルシウムが好ましいが、それに限られることはな
く、一部を合成炭酸カルシウムとし、残りを重質炭酸カ
ルシウムとしてもよい。その際には、大部分を重質炭酸
カルシウムあるいは合成炭酸カルシウムのいずれとして
もよい。それらのことは目的とするシリカ−炭酸カルシ
ウム複合粒子に要求される特性に応じて自由に選択でき
る。
【0024】特に炭酸カルシウムを合成炭酸カルシウム
とせしめる場合には、それに様々の粒子形状や粒子径が
知られていることから、目的とするシリカ−炭酸カルシ
ウム複合粒子に要求される特性に応じて選択でき、本発
明の課題の達成には好適である。中でも紡錘状炭酸カル
シウムは常温付近での製造が可能で製造条件の制御が比
較的安易であるばかりでなく、本発明において合成シリ
カの付着効率が最も優れる点で好適である。
【0025】本発明の複合粒子を構成するもう1つの成
分である合成シリカについては、天然に産出したシリカ
ではなく、何らかの化学反応により人為的に製造された
ものであれば特に制限されることはなく使用可能であ
り、それには、コロイダルシリカ、シリカゲル、無水シ
リカ、ホワイトカーボン等がある。それらシリカは、高
比表面積、ガス吸着能の高さ、微細性、細かい空隙への
浸透力や吸着力、付着力の高さ、高吸油性、粒子の均一
性、高分散性等の優れた特性を活かして、幅広い分野で
利用されているものである。
【0026】それら合成シリカのうち、コロイダルシリ
カは、ケイ酸化合物から不純物を除去して無水ケイ酸の
ゾルとし、pHおよび濃度を調節し、ゾルを安定化させ
た球状、連鎖状、不定形等の形状を有する非晶質シリカ
であり、シリカゲルは、ケイ酸ソーダを無機酸で分解す
ることによって得られる含水ケイ酸である。また、無水
シリカは、四塩化ケイ素の加水分解によって得られるも
のであり、ホワイトカーボンは有機ケイ素化合物やケイ
酸ナトリウムの分解によって得られる含水微粉ケイ酸で
ある。
【0027】前記したとおり、本発明では、各種の合成
シリカが制限されることなく、使用可能であり、合成シ
リカについては特に制限されることはないが、本発明の
シリカ−炭酸カルシウム複合粒子を得るには、それに適
切な合成シリカを選択する必要があり、一次粒子の平均
径が1〜100nmの範囲にある合成シリカを使用する
ことが必要である。また炭酸カルシウムへの吸着力、固
着力の点では種々のシリカ系素材のなかでもコロイダル
シリカや無水シリカが最も好適である。いずれにしても
製造するシリカ−炭酸カルシウム複合粒子に要求される
特性に応じて選択する必要がある。
【0028】つぎに、本発明のシリカ−炭酸カルシウム
複合粒子の製造方法について詳述する。本発明のシリカ
−炭酸カルシウム複合粒子は、炭酸カルシウムの形成工
程のなかのカルシウムの炭酸化反応過程において、合成
シリカを添加することによって製造される。カルシウム
源としては、石灰石を焼成して製造した生石灰(酸化カ
ルシウム)を水和させた消石灰(水酸化カルシウム)
や、塩化カルシウム、硝酸カルシウム等が使用できる。
また、これらの炭酸化には上記の生石灰製造時の排ガス
等の二酸化炭素含有ガスや二酸化炭素の純ガス、炭酸ナ
トリウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カルシウム等の可
溶性炭酸塩が利用できる。
【0029】合成シリカを添加する時期は、炭酸化反応
前あるいは炭酸化反応開始から完了するまでの間であれ
ば良く、より望ましくは炭酸化率が95%までの間であ
り、特に合成炭酸カルシウムと複合化させる場合には、
炭酸化反応過程で炭酸カルシウムの結晶核生成開始時以
降で炭酸化率が95%までの間であることが、合成シリ
カを炭酸カルシウム表面に強固にかつ効率よく付着、固
定させる点で好適である。
【0030】ここにおける炭酸カルシウムの結晶核生成
の開始は、炭酸ガス化合法の場合には水酸化カルシウム
スラリーの導電率を連続的に計測することで容易に知る
ことができる。例えば、コロイド状炭酸カルシウムで
は、導電率の一次降下が上昇に転換した時点が炭酸カル
シウムの結晶核生成の開始時に一致する(石膏と石灰、
No.194,pp.3−12,1981)。また、紡
錘状炭酸カルシウムでも、炭酸化反応初期に弱い導電率
の一次降下が確認できる。
【0031】炭酸ガス化合法以外の方法で製造する場
合、例えば炭酸化反応に炭酸ナトリウム等の可溶性炭酸
塩を使用する場合は、添加開始時から核の形成が始まる
ため、結晶核生成は炭酸化開始時に一致する。また、こ
こでいう炭酸化率とは以下の式によって表される。 炭酸化率=(炭酸化反応によって生成した炭酸カルシウ
ム中のカルシウム重量÷反応系内に存在するカルシウム
の総重量)×100
【0032】合成シリカの添加量に関しては、特に制限
はなくシリカ−炭酸カルシウム複合粒子に求められる合
成シリカに由来する特性の度合いによって添加量は決定
できるが、炭酸カルシウム100gに対して0.01g
以上であることが望ましい。0.01g未満であると、
合成シリカの特性がほとんど発揮されず、生成物はカル
シウム自体の性質とほとんど変わらないため、本発明の
課題を達成できないことがある。上限についても特に制
限はないが、炭酸カルシウムの比表面積により付着量に
は限界があるため、添加量が多すぎると遊離した合成シ
リカが増加することになる。この場合、経済的に不利に
なるばかりでなく、合成シリカの欠点が強調されること
もある。
【0033】本発明のシリカ−炭酸カルシウム複合粒子
を構成する炭酸カルシウムに重質炭酸カルシウムを用い
ることも前記したとおり可能であり、その場合には、重
質炭酸カルシウムスラリー中に合成炭酸カルシウムを形
成する場合と同様にカルシウム源を加えたのち炭酸源を
導入し、炭酸化反応を行うことが必要であり、その過程
において合成シリカを添加することによって、シリカ−
炭酸カルシウム複合粒子を得る。
【0034】合成シリカの添加時期は、炭酸化の反応前
あるいは反応開始直後から完了するまでの間であれば良
いが、望ましくは重質炭酸カルシウムスラリーに加えら
れた水酸化カルシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウ
ム等のカルシウム源の炭酸化率が0〜95%の間である
ことが好適である。なお、ここでいう炭酸化率とは、以
下の式によって表される。 炭酸化率=(炭酸化反応によって生成した炭酸カルシウ
ム中のカルシウム重量÷重質炭酸カルシウムスラリー中
に加えられたカルシウム源中のカルシウム重量)×10
【0035】また、合成シリカの添加量については、特
に制限はなく、シリカ−炭酸カルシウム複合粒子に求め
られる合成シリカに由来する特性の度合いによって添加
量は決定できるが、炭酸化が終了した時点における炭酸
カルシウム100gに対して0.01g以上がより望ま
しいことは合成炭酸カルシウムと同様である。
【0036】以上の反応操作によって、炭酸カルシウム
粒子表面に1〜100nmの合成シリカが付着し固定さ
れた、本発明のシリカ−炭酸カルシウム複合粒子は製造
できる。また、本発明のシリカ−炭酸カルシウム複合粒
子の製造方法は、炭酸カルシウムの形成工程において合
成シリカを添加するという新規でかつ簡便な手法で容易
に実施することができる。そしてこのようにして得られ
たシリカ−炭酸カルシウム複合粒子は、炭酸カルシウム
がもつ優れた特性のほかに、高吸油性、プラスチック、
ゴム等との親和性、ガス吸着性、触媒作用等のシリカ固
有の特性をも併せもつという特徴を有する。
【0037】したがって、本発明のシリカ−炭酸カルシ
ウム複合粒子を、各種填料や顔料として用いた場合、印
刷用紙の印刷適性の向上や、ゴム、プラスチック等の強
度向上といった効果が期待できる。また、その複合粒子
は、炭酸カルシウムへの耐酸性付与、炭酸カルシウム表
面の多孔質化による担持体としての利用、またはシリカ
の触媒作用に基づくところの炭酸カルシウムの酸性物
質、有害ガス等の吸着除去もしくはその除去能力の向上
等、高機能性炭酸カルシウムとして幅広い分野において
優れた性能が期待できる。
【0038】
【実施例】本発明の実施例及び比較例を挙げて更に具体
的に説明するが、本発明はこの実施例等によってなんら
限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によっ
て特定されるものであることは勿論である。
【0039】[実施例1]温度30℃に調節した濃度7.
4重量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgを撹拌
しながら、濃度25容量%の二酸化炭素と空気との混合
ガスを、水酸化カルシウム100g当たり1.2リット
ル毎分の速度で導入し炭酸化反応を開始した。炭酸化率
が20%に達した時点で、コロイダルシリカ(平均粒子
径45nm、球状)の20重量%溶液300g(SiO
2重量に換算して、生成する炭酸カルシウム100g当
たり30g)を添加するとともに、引き続き混合ガスを
導入して炭酸化反応を継続させ、スラリーpHが7に達
した時点で炭酸化反応を終了させた。
【0040】得られた生成物は、走査型電子顕微鏡(S
EM)での観察によると、長径2.0μm、短径0.4
μmの紡錘状炭酸カルシウム粒子表面にコロイダルシリ
カが付着し固定されているシリカ−炭酸カルシウム複合
粒子であった。また、紡錘状炭酸カルシウム表面の約9
割がコロイダルシリカによって覆われており、シリカの
単独粒子はわずかに認められる程度であった。それらの
ことは図1に示すとおりである。
【0041】[実施例2]温度30℃に調節した濃度7.
3重量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgを撹拌
しながら、濃度25容量%の二酸化炭素と空気との混合
ガスを、水酸化カルシウム100g当たり1.2リット
ル毎分の速度で導入し炭酸化反応を開始した。炭酸化率
が80%に達した時点で、コロイダルシリカ(平均粒子
径45nm、球状)の20重量%溶液300g(SiO
2重量に換算して、生成する炭酸カルシウム100g当
たり30g)を添加するとともに、引き続き混合ガスを
導入して炭酸化反応を継続させ、スラリーpHが7に達
した時点で炭酸化反応を終了させた。
【0042】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、長径2.0μm、短径0.4μmの紡錘状炭酸カル
シウム粒子表面にコロイダルシリカが付着し固定されて
いるシリカ−炭酸カルシウム複合粒子であった。また、
紡錘状炭酸カルシウム表面の約4割がコロイダルシリカ
によって覆われていたが、その周囲にはシリカの単独粒
子も微量ながら観察された。
【0043】[実施例3]35℃に調節した濃度5.6重
量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgを撹拌しな
がら、コロイダルシリカ(平均粒子径20nm、球状)
の20重量%溶液150g(SiO2重量に換算して、
生成する炭酸カルシウム100g当たり20g)を添加
した。続いてボンベから濃度100容量%の二酸化炭素
の純ガスを、水酸化カルシウム100g当たり0.3リ
ットル毎分の速度で導入し炭酸化反応を開始し、スラリ
ーpHが7に達した時点で炭酸化反応を終了させた。
【0044】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、長径1.5〜2.0μm、短径0.3〜0.4μm
の紡錘状炭酸カルシウム粒子表面にコロイダルシリカが
付着し固定されているシリカ−炭酸カルシウム複合粒子
であった。また、紡錘状炭酸カルシウム表面の全てがコ
ロイダルシリカによって覆われており、シリカの単独粒
子は認められなかった。
【0045】[実施例4]70℃に調節した濃度11.1
重量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgを撹拌し
ながら、濃度25容量%の二酸化炭素と空気との混合ガ
スを、水酸化カルシウム100g当たり0.3リットル
毎分の速度で導入して炭酸化反応を開始した。炭酸化率
が50%に達した時点で、コロイダルシリカ(太さ15
nm、長径100nmの細長い形状)の20重量%溶液
75g(SiO2重量に換算して、生成する炭酸カルシ
ウム100g当たり5g)を添加するとともに、引き続
き混合ガスを導入して炭酸化反応を継続させ、スラリー
pHが7に達した時点で炭酸化反応を終了させた。
【0046】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、長径1.5〜2.0μm、短径0.2μmの柱状炭
酸カルシウム粒子表面にコロイダルシリカが付着し固定
されているシリカ−炭酸カルシウム複合粒子であった。
また、柱状炭酸カルシウム表面の約5割がコロイダルシ
リカによって覆われており、シリカの単独粒子はわずか
に存在するのみであった。
【0047】[実施例5]10℃に調節した濃度5.3重
量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgを撹拌しな
がら、ボンベから濃度100容量%の二酸化炭素の純ガ
スを、水酸化カルシウム100g当たり1.0リットル
毎分の速度で導入し炭酸化反応を開始した。炭酸化率が
80%に達した時点で、コロイダルシリカ(平均粒子径
20nm、球状)の20重量%溶液300g(SiO2
重量に換算して、生成する炭酸カルシウム100g当た
り42g)を添加するとともに、引き続き混合ガスを導
入して炭酸化反応を継続させ、スラリーpHが7に達し
た時点で炭酸化反応を終了させた。このスラリーを60
℃まで加温し、さらに3日間60℃を保持した。
【0048】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、平均粒径が0.08μmのコロイド状炭酸カルシウ
ム粒子表面にコロイダルシリカが付着し固定されている
シリカ−炭酸カルシウム複合粒子であった。また、コロ
イダルシリカの単独粒子が周囲に認められるものの、コ
ロイド状炭酸カルシウム表面の約4割はコロイダルシリ
カによって覆われていた。
【0049】[実施例6]温度30℃に調節した濃度7.
5重量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgを撹拌
しながら、濃度25容量%の二酸化炭素と空気との混合
ガスを、水酸化カルシウム100g当たり1.2リット
ル毎分の速度で導入し炭酸化反応を開始した。炭酸化率
が20%に達した時点で、無水シリカ(アエロジル20
0、平均粒子径12nm)の4重量%溶液100g(S
iO2重量に換算して、生成する炭酸カルシウム100
g当たり2g)を添加するとともに、引き続き混合ガス
を導入して炭酸化反応を継続させ、スラリーpHが7に
達した時点で炭酸化反応を終了させた。
【0050】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、長径2.0μm、短径0.4μmの紡錘状炭酸カル
シウム粒子表面に無水シリカが付着し固定されているシ
リカ−炭酸カルシウム複合粒子であった。また、紡錘状
炭酸カルシウム表面の約3割がコロイダルシリカによっ
て覆われており、無水シリカの単独粒子は観察されなか
った。
【0051】[実施例7]濃度20重量%の重質炭酸カル
シウム(平均粒径5.1μm、比表面積11,300c
m/g)スラリー2.0kgを撹拌しながら、工業用消
石灰50gを添加し、スラリー温度を70℃に調節した
後、濃度25容量%の二酸化炭素と空気との混合ガス
を、水酸化カルシウム100g当たり0.1リットル毎
分の速度で導入し炭酸化反応を開始した。炭酸化率が4
0%に達した時点で、コロイダルシリカ(平均粒子径2
0nm)の20重量%溶液200g(SiO2重量に換
算して、重質炭酸カルシウム100g当たり10g)を
添加するとともに、引き続き混合ガスを導入して炭酸化
反応を継続し、スラリーpHが7に達した時点で炭酸化
反応を終了させた。
【0052】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、重質炭酸カルシウム表面の約8割にコロイダルシリ
カ粒子が付着、固定されているシリカ−炭酸カルシウム
複合粒子であり、単独粒子のシリカ粒子が認められた
が、その量は極僅かであった。水酸化カルシウムの炭酸
化反応によって生成した炭酸化カルシウムは、粒径0.
04〜0.06μmの新たな粒子を形成して、重質炭酸
カルシウム表面に付着しているのが確認されたほか、反
応終了後の重質炭酸カルシウム粒子の表面形状が、反応
前の不規則な破片状の形状と比べて、比較的滑らかな形
状に変化していたことから考察すると、重質炭酸カルシ
ウム粒子表面にも晶出したと推定される。
【0053】[実施例8]25℃に調節した濃度5.0重
量%の試薬塩化カルシウム溶液2.0kgに、濃度10
重量%の試薬炭酸ナトリウム溶液を8.0ml/min
の速度で滴下し炭酸化反応を開始した。炭酸化率が15
%に達した時点で、コロイダルシリカ(短径15nm、
長径100nmの細長い形状)の20重量%溶液100
g(SiO2重量に換算して、生成する炭酸カルシウム
100g当たり22g)を添加するとともに、引き続き
炭酸ナトリウム溶液を滴下して炭酸化反応を継続させ、
スラリーのpHが9に達した時点で炭酸化反応を終了さ
せた。
【0054】得られた生成物はSEMでの観察による
と、粒子径10〜20μmの球状炭酸カルシウム粒子表
面のほとんど全てにコロイダルシリカが付着し固定され
たシリカ−炭酸カルシウム複合粒子であり、シリカの単
独粒子は観察されなかった。
【0055】[実施例9]濃度20重量%の重質炭酸カル
シウム(平均粒径5.1μm、比表面積11,300c
m/g)スラリー2.0kgに試薬塩化カルシウムを8
0g加え、25℃に調節した。このスラリーを撹拌しな
がら、試薬炭酸ナトリウムの10重量%溶液を8.0m
l/minの速度で滴下し炭酸化を開始した。炭酸化率
が10%に達した時点で、コロイダルシリカ(短径15
nm、長径100nmの細長い形状)の20重量%溶液
100g(SiO2重量に換算して、重質炭酸カルシウ
ム100g当たり5g)を添加するとともに、引き続き
炭酸ナトリウム溶液を滴下して炭酸化反応を継続させ、
スラリーpHが9に達した時点で炭酸化反応を終了させ
た。
【0056】得られた生成物は、SEMでの観察による
と、粒子径0.2〜20μmの重質炭酸カルシウム表面
の約7割にコロイダルシリカ粒子が付着、固定されてい
るシリカ−炭酸カルシウム複合粒子であり、単独粒子の
シリカ粒子が認められなかった。水酸化カルシウムの炭
酸化反応によって生成した炭酸化カルシウムは、粒径
0.04〜0.06μmの新たな粒子を形成して、重質
炭酸カルシウム表面に付着しているのが確認されたほ
か、反応終了後の重質炭酸カルシウム粒子の表面形状
が、反応前の不規則な破片状の形状と比べて、比較的滑
らかな形状に変化していたことから考察すると、重質炭
酸カルシウム粒子表面にも晶出したと推定される。
【0057】[比較例1]30℃に調節した水酸化カルシ
ウムの7.8重量%スラリー2.0kgに、濃度25容
量%の二酸化炭素と空気との混合ガスを、水酸化カルシ
ウム100g当たり1.2リットル毎分の速度で導入し
炭酸化反応を開始した。炭酸化率が20%に達した時点
で、天然シリカである珪砂微粉末(平均粒子径が2.8
μmになるまで粉砕した天然の石英)を63g(SiO
2重量に換算して、生成する炭酸カルシウム100g当
たり30g)を添加するとともに、引き続き混合ガスを
導入して炭酸化反応を継続させ、スラリーpHが7に達
した時点で炭酸化反応を終了させた。得られた生成物を
SEMで観察すると、天然シリカは、長径2.0μm、
短径0.4μmの紡錘状炭酸カルシウム粒子表面には全
く見られず、独立した粒子を形成していた。
【0058】[比較例2]30℃に調節した濃度7.4重
量%の水酸化カルシウムスラリー2.0kgに、濃度2
5容量%の二酸化炭素と空気との混合ガスを、水酸化カ
ルシウム100g当たり1.2リットル毎分の速度で導
入し炭酸化反応を行い、スラリーpHが7に達した時点
で炭酸化反応を終了させた。この炭酸カルシウムスラリ
ーを撹拌しながら、コロイダルシリカ(平均粒子径45
nm、球状)の20重量%溶液300g(SiO2重量
に換算して、生成する炭酸カルシウム100g当たり3
0g)を添加し、再度、混合ガスを30分間導入した。
得られた生成物は、SEMでの観察によると、コロイダ
ルシリカは、長径2.0μm、短径0.4μmの紡錘状
炭酸カルシウム粒子表面には全く吸着せず、独立した粒
子を形成していた。
【0059】[比較例3]濃度20重量%の重質炭酸カル
シウム(平均粒径5.1μm、比表面積11,300c
m/g)スラリー2.0kgを撹拌しながら、コロイダ
ルシリカ(平均粒子径20nm)の20重量%溶液20
0g(SiO2重量に換算して、重質炭酸カルシウム1
00g当たり10g)を添加し、濃度25容量%の二酸
化炭素と空気との混合ガスを30分間導入した。得られ
た生成物をSEMで観察すると、コロイダルシリカは重
質炭酸カルシウム粒子表面には全く吸着せず、全く別の
粒子として観察された。
【0060】
【本発明の効果】本発明のシリカ−炭酸カルシウム複合
粒子は、炭酸カルシウム表面に平均粒子径1〜100n
mの合成シリカが付着し固定されているものであり、シ
リカの優れた特性と炭酸カルシウムの優れた特性の両方
を有する。また、本発明のシリカ−炭酸カルシウム複合
粒子の製造方法は、炭酸カルシウムの炭酸化工程で合成
シリカを添加するという新規でかつ簡便な手法であり、
容易に実施することができるものである。
【0061】そして、本発明のシリカ−炭酸カルシウム
複合粒子を、各種填料や顔料として用いた場合、印刷用
紙の印刷適性の向上や、ゴム、プラスチック等の強度向
上といった効果ばかりでなく、炭酸カルシウムへの耐酸
性付与、炭酸カルシウム表面の多孔質化による担持体と
しての利用、又はシリカの触媒作用に基づくところの炭
酸カルシウムの酸性物質、有害ガスの吸着除去もしくは
その除去能力の向上等、高機能性炭酸カルシウムとして
幅広い分野において優れた性能が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られたシリカ−炭酸カルシウム
複合粒子の粒子構造を示す走査型電子顕微鏡(SEM)
写真である(×20,000)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G076 AA16 AB06 BA34 BB03 BD01 BD02 CA01 CA02 CA26 DA02 DA15 DA25 4J002 AA011 DE236 DJ016 FB076 FD016 FD096 4L055 AG12 AG18 AG94 AG98 AH01 AH02 AJ04 BE08 EA16 EA29 FA15 GA15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸化反応終了までに合成シリカ微粒子
    を添加し、炭酸カルシウムの表面に平均粒子径が1nm
    〜100nmの範囲にある合成シリカ微粒子を付着させ
    固定したことを特徴とするシリカ−炭酸カルシウム複合
    粒子。
  2. 【請求項2】 炭酸カルシウムが化学的沈澱反応により
    生成した合成炭酸カルシウムであることを特徴とする請
    求項1に記載のシリカ−炭酸カルシウム複合粒子。
  3. 【請求項3】 炭酸カルシウムが紡錘状炭酸カルシウム
    であることを特徴とする請求項1に記載のシリカ−炭酸
    カルシウム複合粒子。
  4. 【請求項4】 炭酸カルシウム表面に固定したシリカが
    コロイダルシリカ微粒子及び/又は無水シリカ微粒子で
    あることを特徴とする請求項1、2または3に記載のシ
    リカ−炭酸カルシウム複合粒子。
  5. 【請求項5】 炭酸カルシウムの形成工程である炭酸化
    反応過程において、合成シリカ微粒子を添加し、その後
    炭酸化反応を完了させることを特徴とするシリカ−炭酸
    カルシウム複合粒子の製造方法。
  6. 【請求項6】 合成シリカの添加時期が、炭酸化反応過
    程において、炭酸化率が95%に達するまでであること
    を特徴とする請求項5に記載のシリカ−炭酸カルシウム
    複合粒子の製造方法。
  7. 【請求項7】 合成シリカの添加時期が、炭酸化反応過
    程において、炭酸カルシウムの結晶核生成後から炭酸化
    率が95%の間であることを特徴とする請求項5に記載
    のシリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法。
  8. 【請求項8】 炭酸カルシウムが紡錘状炭酸カルシウム
    であることを特徴とする請求項5、6又は7に記載のシ
    リカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法。
  9. 【請求項9】 炭酸化過程で添加する合成シリカが、コ
    ロイダルシリカ及び/又は無水シリカであることを特徴
    とする請求項5ないし8のいずれか1項に記載のシリカ
    −炭酸カルシウム複合粒子の製造方法。
JP2000058272A 2000-03-03 2000-03-03 シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該粒子を含有する組成物又は構造体 Expired - Fee Related JP3392099B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000058272A JP3392099B2 (ja) 2000-03-03 2000-03-03 シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該粒子を含有する組成物又は構造体
PCT/JP2001/001614 WO2001064585A1 (fr) 2000-03-03 2001-03-02 Particule composite de carbonate de silice-calcium
EP01908242A EP1260482A4 (en) 2000-03-03 2001-03-02 COMPOSITE SILICA CALCIUM CARBONATE PARTICLES
AU2001236049A AU2001236049B2 (en) 2000-03-03 2001-03-02 Silica-calcium carbonate composite particle
US10/204,532 US7060127B2 (en) 2000-03-03 2001-03-02 Silica-calcium carbonate composite particles
AU3604901A AU3604901A (en) 2000-03-03 2001-03-02 Silica-calcium carbonate composite particle
CA002400128A CA2400128A1 (en) 2000-03-03 2001-03-02 Silica-calcium carbonate composite particle
US11/167,427 US20050235872A1 (en) 2000-03-03 2005-06-27 Silica-calcium carbonate composite particles

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000058272A JP3392099B2 (ja) 2000-03-03 2000-03-03 シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該粒子を含有する組成物又は構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001247310A true JP2001247310A (ja) 2001-09-11
JP3392099B2 JP3392099B2 (ja) 2003-03-31

Family

ID=18578889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000058272A Expired - Fee Related JP3392099B2 (ja) 2000-03-03 2000-03-03 シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該粒子を含有する組成物又は構造体

Country Status (6)

Country Link
US (2) US7060127B2 (ja)
EP (1) EP1260482A4 (ja)
JP (1) JP3392099B2 (ja)
AU (2) AU3604901A (ja)
CA (1) CA2400128A1 (ja)
WO (1) WO2001064585A1 (ja)

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003535184A (ja) * 2000-06-01 2003-11-25 ジェイ・エム・ヒューバー・コーポレーション 沈降炭酸カルシウム/ケイ素化合物複合顔料
JP2005290345A (ja) * 2003-08-28 2005-10-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 処理シリカおよびそれを含むゴム組成物
WO2005098132A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 Nippon Paper Industries, Co., Ltd. 低密度中性紙
JP2006070413A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006070374A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006077335A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006097162A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006097138A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006233394A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Oji Paper Co Ltd オフセット印刷用新聞用紙
JP2006335844A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物
JP2007051382A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙の製造方法
JP2008100878A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Yahashi Kogyo Kk ケイ素溶出炭酸カルシウム、およびその製造方法
JP2008280191A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Yahashi Kogyo Kk ケイ素溶出バテライトの製造方法
JP2009009029A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Canon Inc 電子写真用帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2009040612A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Tokuyama Corp 炭酸カルシウム−シリカ複合材料およびその製造方法
JP2009061109A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Yahashi Kogyo Kk 骨再生誘導膜、およびその製造方法
US7645489B2 (en) * 2003-08-26 2010-01-12 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Process for producing inkjet recording medium
JP2010090225A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd ベーストレッド用ゴム組成物及びタイヤ
JPWO2010137437A1 (ja) * 2009-05-28 2012-11-12 日清紡ホールディングス株式会社 樹脂組成物およびその製造方法
JP2013212671A (ja) * 2012-04-04 2013-10-17 Daio Paper Corp 顔料インク印刷用の疑似接着シート
JP2014516023A (ja) * 2011-06-09 2014-07-07 ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー 合成配合物ならびにこれらを製造および使用する方法
US8980229B2 (en) 2009-04-01 2015-03-17 Colgate-Palmolive Company Dentifrice compositions and methods for treating and preventing damage to tooth surfaces
US9149661B2 (en) 2009-12-17 2015-10-06 Colgate-Palmolive Company Anti-erosion toothpaste composition
KR20170125503A (ko) * 2016-05-04 2017-11-15 고려대학교 산학협력단 생물복합물질로서 분리 정제에 이용 가능한 실리카 코팅된 탄산칼슘입자
US10610707B2 (en) 2010-01-29 2020-04-07 Colgate-Palmolive Company Oral care product for sensitive enamel care

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3751618B2 (ja) * 2002-08-28 2006-03-01 山一電機株式会社 不織布、吸湿部材、不織布の製造方法、不織布の製造装置および有機el表示装置
WO2006035661A1 (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Nippon Paper Industries Co., Ltd. インクジェット記録用紙
JP4496906B2 (ja) * 2004-09-27 2010-07-07 日本製紙株式会社 インクジェット記録媒体
JPWO2006035878A1 (ja) * 2004-09-30 2008-05-15 日本製紙株式会社 電子写真用転写紙
WO2007071633A1 (en) 2005-12-20 2007-06-28 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Process for sequestration of carbon dioxide
US9365460B2 (en) * 2006-11-09 2016-06-14 Akzo Nobel N.V. Pigment dispersion
US20100003431A1 (en) * 2008-07-02 2010-01-07 John Raybuck Composite materials
MY158777A (en) 2009-05-18 2016-11-15 Colgate Palmolive Co Oral compositions containing polyguanidinium compounds and methods of manufacture and use thereof
ATE542862T1 (de) * 2009-06-15 2012-02-15 Omya Development Ag Verfahren zur herstellung von oberflächenreaktivem kalziumkarbonat und verwendung
CN104822359B (zh) * 2012-10-17 2018-06-29 堺化学工业株式会社 化妆品用表面处理球形碳酸钙颗粒及其制备方法
PL2988955T3 (pl) 2013-04-26 2022-02-14 Pacific Nano Products, Inc. Włóknista strukturyzowana amorficzna krzemionka zawierająca strącany węglan wapnia, kompozycje z niej wytworzone i sposoby ich zastosowania
CN103980734B (zh) * 2014-05-27 2015-11-18 湖南科技大学 类贝壳珍珠层的明胶/片层碳酸钙复合材料的制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4414699B1 (ja) * 1959-10-16 1969-06-30
DE1134974B (de) * 1959-10-16 1962-08-23 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von feindispersem Calciumcarbonat
US3373134A (en) 1963-10-18 1968-03-12 Toa Gosei Kagaku Kogyo Kabushi Compositions of calcium carbonate, process for the production and uses of the same
JPS445330B1 (ja) * 1964-08-19 1969-03-05
JPS6033765B2 (ja) * 1981-12-28 1985-08-05 東洋電化工業株式会社 炭酸カルシウムの製造方法
JP2927377B2 (ja) * 1992-08-07 1999-07-28 日本製紙株式会社 インクジェット記録用紙及びその製造方法
JPH09156923A (ja) 1995-12-08 1997-06-17 Shiraishi Chuo Kenkyusho:Kk カルシウム系填剤およびその製造方法
JP3392109B2 (ja) * 2000-07-04 2003-03-31 日鉄鉱業株式会社 二酸化チタン−紡錘状炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該複合粒子を含有する複合組成物及び複合体

Cited By (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003535184A (ja) * 2000-06-01 2003-11-25 ジェイ・エム・ヒューバー・コーポレーション 沈降炭酸カルシウム/ケイ素化合物複合顔料
US7645489B2 (en) * 2003-08-26 2010-01-12 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Process for producing inkjet recording medium
JP2005290345A (ja) * 2003-08-28 2005-10-20 Yokohama Rubber Co Ltd:The 処理シリカおよびそれを含むゴム組成物
WO2005098132A1 (ja) * 2004-03-30 2005-10-20 Nippon Paper Industries, Co., Ltd. 低密度中性紙
US7611606B2 (en) 2004-03-30 2009-11-03 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Low-density neutral paper
JP2006070374A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006070413A (ja) * 2004-09-06 2006-03-16 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006077335A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP4561258B2 (ja) * 2004-09-07 2010-10-13 日本製紙株式会社 印刷用塗工紙
JP2006097138A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006097162A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙
JP2006233394A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Oji Paper Co Ltd オフセット印刷用新聞用紙
JP4577042B2 (ja) * 2005-02-28 2010-11-10 王子製紙株式会社 オフセット印刷用新聞用紙
JP2006335844A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Yokohama Rubber Co Ltd:The タイヤ用ゴム組成物
JP2007051382A (ja) * 2005-08-16 2007-03-01 Nippon Paper Industries Co Ltd 印刷用塗工紙の製造方法
JP2008100878A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Yahashi Kogyo Kk ケイ素溶出炭酸カルシウム、およびその製造方法
JP2008280191A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Yahashi Kogyo Kk ケイ素溶出バテライトの製造方法
JP2009009029A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Canon Inc 電子写真用帯電部材、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
JP2009040612A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Tokuyama Corp 炭酸カルシウム−シリカ複合材料およびその製造方法
JP2009061109A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Yahashi Kogyo Kk 骨再生誘導膜、およびその製造方法
JP2010090225A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Sumitomo Rubber Ind Ltd ベーストレッド用ゴム組成物及びタイヤ
US8980229B2 (en) 2009-04-01 2015-03-17 Colgate-Palmolive Company Dentifrice compositions and methods for treating and preventing damage to tooth surfaces
JPWO2010137437A1 (ja) * 2009-05-28 2012-11-12 日清紡ホールディングス株式会社 樹脂組成物およびその製造方法
US9149661B2 (en) 2009-12-17 2015-10-06 Colgate-Palmolive Company Anti-erosion toothpaste composition
US10610707B2 (en) 2010-01-29 2020-04-07 Colgate-Palmolive Company Oral care product for sensitive enamel care
JP2014516023A (ja) * 2011-06-09 2014-07-07 ラトガーズ, ザ ステイト ユニバーシティ オブ ニュー ジャージー 合成配合物ならびにこれらを製造および使用する方法
JP2013212671A (ja) * 2012-04-04 2013-10-17 Daio Paper Corp 顔料インク印刷用の疑似接着シート
KR20170125503A (ko) * 2016-05-04 2017-11-15 고려대학교 산학협력단 생물복합물질로서 분리 정제에 이용 가능한 실리카 코팅된 탄산칼슘입자
KR101938870B1 (ko) * 2016-05-04 2019-04-10 고려대학교 산학협력단 생물복합물질로서 분리 정제에 이용 가능한 실리카 코팅된 탄산칼슘입자

Also Published As

Publication number Publication date
US20030029590A1 (en) 2003-02-13
CA2400128A1 (en) 2001-09-07
EP1260482A1 (en) 2002-11-27
JP3392099B2 (ja) 2003-03-31
EP1260482A4 (en) 2005-01-19
AU3604901A (en) 2001-09-12
US20050235872A1 (en) 2005-10-27
AU2001236049B2 (en) 2005-04-07
WO2001064585A1 (fr) 2001-09-07
US7060127B2 (en) 2006-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3392099B2 (ja) シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該粒子を含有する組成物又は構造体
US7485367B2 (en) CaCO3/SiO2.nH2O nanocomposite particles and SiO2.nH2O hollow-structures nanomaterials and synthesizing method
JP2007070164A (ja) シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、該複合粒子又はそれを含有する顔料、填料もしくは紙
JP2003306325A (ja) 塩基性炭酸マグネシウム及びその製造方法、並びに該塩基性炭酸マグネシウムを含有する組成物又は構造体
JP4338470B2 (ja) ハイドロタルサイト粒子及びその製造方法
CN1608032A (zh) 无机氧化物
JP3910503B2 (ja) 塩基性炭酸マグネシウムの製造方法
JPS6350316A (ja) 六角板状粒子炭酸カルシウムの生成方法
JPS62202817A (ja) 微細炭酸カルシウム粒子の製造方法
USRE30568E (en) Modified, precipitated alumino silicate pigments
JP4074447B2 (ja) シリカ−炭酸カルシウム複合粒子及びその製造方法、並びに該複合粒子を含有する複合組成物及び複合体
EP1255791B2 (en) Composite pigments comprising in-situ precipitated metal carbonate crystals
KR100533734B1 (ko) 고분자―유기 층상화합물 나노복합체의 제조방법
US4226636A (en) Production of calcium silicate having high specific bulk volume and calcium silicate-gypsum composite
JP4421343B2 (ja) シリカ−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法
JPS6033765B2 (ja) 炭酸カルシウムの製造方法
JP4217035B2 (ja) 無機又は金属微粒子−炭酸カルシウム複合粒子の製造方法、並びに該複合粒子を含有する複合組成物の製造方法及び複合体の製造方法
JP4074445B2 (ja) 複合粒子の製造方法
JP2989580B1 (ja) 繊維状シリカ及びその製造方法
JP4027631B2 (ja) 酸化チタン−炭酸カルシウム複合粒子及びその製造方法
JP2604316B2 (ja) 非晶質シリカの製造方法及び炭酸カルシウム内包非晶質シリカ二次粒子
JP2002284523A (ja) 二酸化チタン−炭酸カルシウム改質複合粒子の製造方法
JPH11124513A (ja) フィラー材料及びその製造方法
CN115142116A (zh) 一种纳米硬硅钙石纤维的制备方法
JP4177095B2 (ja) マグネシウムアルミニウム水酸化物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140124

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees