JP2001243771A - メモリ・チップ及びデータ記憶方法 - Google Patents

メモリ・チップ及びデータ記憶方法

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JP2001243771A JP2000050412A JP2000050412A JP2001243771A JP 2001243771 A JP2001243771 A JP 2001243771A JP 2000050412 A JP2000050412 A JP 2000050412A JP 2000050412 A JP2000050412 A JP 2000050412A JP 2001243771 A JP2001243771 A JP 2001243771A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリに記憶された画像データの各画素デー
タへのアクセスを高速に行う。 【解決手段】 複数のブロックに分けられたデータ入出
力(I/O)と、I/Oの各ブロックから入力されたデ
ータ又は各ブロックへ出力されるデータがそれぞれ記憶
される、I/Oと同数のブロックに分けられたメモリ・
アレイ(ブロックA,B,C,D)と、メモリ・アレイ
の各ブロックごとにアクセスするアドレスを指定する、
メモリ・アレイと同数のブロックに分けられたアドレス
入力とを備えてメモリ・チップ10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ・チップ及
びデータ記憶方法に関し、より詳しくは、画像用メモリ
・チップ及び画像データの記憶方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在はバンド幅の大きなSDRAM(Sy
nchronous Dynamic Random Access Memory)がメモリの
主流になっている。特に画像用メモリにおいては、表示
画像の多色化及び3D(3次元)画像の増加によって1
画素あたりのデータ量が増加しており、大量のデータを
高速に処理できるようにSDRAMを用いることが多
い。
【0003】DRAM(Dynamic Random Access Memor
y)について簡単に説明すると、DRAMは、マトリッ
クス状に配置されたメモリ・セルのロウ・アドレス(ワ
ード・ライン)とカラム・アドレス(ビット・ライン)
を指定し、指定されたメモリ・セルにアクセスする。ア
クセスしたいメモリ・セルのロウ・アドレスを指定する
と、指定されたロウ・アドレスに対応するワード・ライ
ン上の全データがセンス・アンプに送られる。続いて、
カラム・アドレスを指定すると、センス・アンプに送ら
れたデータの中から、指定されたカラム・アドレスに対
応するデータが出力される。
【0004】指定されたロウ・アドレスの全データをセ
ンス・アンプで増幅するため、続けて同じロウ・アドレ
スのデータを読み出す場合は、カラム・アドレスを指定
するだけでよい。この同一ロウ・アドレスのデータを連
続してアクセスするページ・モードでは、ロウ・アドレ
スを指定し直す必要がないため、高速にデータを出力で
きる。
【0005】SDRAM(Synchronous DRAM)は、先頭
データのロウ・アドレス及びカラム・アドレスを指定す
ると、それ以後のアドレスはメモリ・チップ内で自動生
成され、クロックに同期してデータが連続出力される。
連続出力されるデータ数(バースト長)は、2,4,
8,16等の数を選択できる。このクロックに同期して
データをアクセスするバースト・モードでは、クロック
毎にデータを読み出すので、上述したページ・モードよ
りも更に高速にデータを出力できる。
【0006】このSDRAMのバースト・モードは、ク
ロックに同期してデータを出力する以外は基本的に従来
のぺージ・モードと同じであり、1回のロウ・アクセス
によって活性化された多教のセンス・アンプに対して、
カラム・アドレスを指定することで高速アクセスを実現
している。従って、同一ロウ・アドレスに対するアクセ
スでは読み出し速度は大きく向上する。しかし、異なる
ロウ・アドレスに対してはセンス・アンプに新たにデー
タを読み出さなければならず、速度の向上は少ない。
【0007】このような異なるロウ・アドレスへのアク
セス速度を向上させるために、SDRAMは複数のメモ
リ・バンクを備えている。複数のメモリ・バンクは、各
々がほぼ独立して動作することができ、例えば、あるバ
ンクにアクセスしている間に他のバンクを活性化あるい
はプリチャージして、この活性化あるいはプリチャージ
による待ち時間がデータ転送に影響を与えないようにし
ている。
【0008】図12にSDRAMチップ90の構成例を
示す。このメモリ・チップ90は、4個のバンクを備え
ている。メモリ・チップ90は共通の一組のデータI/
O(Input/Output)および共通の一組のアドレス入力を
備えている。例えば、メモリ・チップ90の容量が64
Mビット,I/O数が32個の“2Mビット”ד32
I/O”構成であった場合、2Mビット(=221Mビッ
ト)のアドレスを指定するのに21本のアドレス線が必
要になる。通常は、ロウ・アドレスとカラム・アドレス
を時分割で2つに分けて入力することで、アドレス線を
半分(11本)にすることが多い。アドレスを入力する
と、32個のI/Oのそれぞれにデータを読み出した
り、32個のI/Oからそれぞれ入力されたデータをメ
モリに書き込んだりできる。
【0009】ほとんどの画像表示装置では、表示画面最
上段から最下段まで横1ラインずつ順に走査していく。
そのため、横方向に並んだ画素データに高速にアクセス
できるようにメモリへのマッピングが行われる。具体的
には、図13(a)に示すように、画像データの横一列
に並んだ画素データが同一ワード線(同一ロウ・アドレ
ス)に記憶されるようにマッピングが行われる。このよ
うなマッピングを行うことにより、走査方向である横一
列に並んだ画素データを高速に読み出すことができる。
画素データのマッピングの詳細を図13(b)に示す。
図面上、表示画像92を構成する上からm行目、左から
n列目の画素をPIX(m,n)で表している(m,n
=0,1,2,3)。最上段の横に並んだ4つの画素は
バンク0の同一ワード線に記憶されている。同様に、上
から2番目,3番目,4番目の横に並んだ4つの画素は
バンク1,バンク2,バンク3の同一ワード線にそれぞ
れ記憶されている。
【0010】1画素のデータが64ビットである場合、
I/O数が32であるので、1画素のデータは2ビット
のバーストで読み出せる。8個のI/Oを1つのブロッ
クとし、8個のI/Oと各バンクとの接続概念を示すブ
ロック図を図14に、8個のI/Oと各バンクとのデー
タ入出力の概念図を図15(a)に示す。S0〜S15
は8ビットのバーストを表し、S0,S4,S8,S1
2はバンク0のデータ、S1,S5,S9,S13はバ
ンク1のデータ、S2,S6,S10,S14はバンク
2のデータ、S3,S7,S11,S15はバンク3の
データを表す。
【0011】横一列に並んだ最上段の4画素のデータを
読み出す場合は、図15(b)に示すように、バンク0
から読み出されたS0,S4,S8,S12の8ビット
・バーストの先頭から1番目と2番目がPIX(0,
0)の画素データとして取り出され、8ビット・バース
トの先頭から3番目と4番目,5番目と6番目,7番目
と8番目が、PIX(0,1),PIX(0,2),P
IX(0,3)の画素データとしてそれぞれ取り出され
る。
【0012】このように、横一列に並んだ4画素のデー
タを読み出す場合は、8ビットのバースト長で1つのバ
ンクからデータを読み出す。2画素×2画素の四角形状
に並んだ4画素のデータを読み出す場合は、4ビットの
バースト長で2つのバンクからそれぞれデータを読み出
す。例えば、左上の四角形状に並んだ4画素のデータを
読み出す場合は、図15(c)に示すように、バンク0
から読み出されたS0,S4,S8,S12の4ビット
・バーストの先頭から1番目と2番目,3番目と4番目
がPIX(0,0),PIX(0,1)の画素データと
して取り出され、バンク1から読み出されたS1,S
5,S9,S13の4ビット・バーストの先頭から1番
目と2番目,3番目と4番目がPIX(1,0),PI
X(1,1)の画素データとして取り出される。縦一列
に並んだ4画素のデータを読み出す場合は、2ビットの
バースト長で4つのバンクからそれぞれデータを読み出
す。
【0013】しかし、バースト長を変える場合は、メモ
リ・チップをスタンバイ状態にしてバースト長をセット
し直す必要がある。メモリ・チップをスタンバイ状態に
すると、データ転送は中断される。しかも、データ転送
を再開するには、再度ワード線を活性化しなければなら
ない。このように、バースト長の変更はデータ転送速度
を低下させる。横方向以外の縦方向や斜め方向等に並ん
だ画素データにアクセスする場合は、横方向に並んだ画
素データに比べてアクセス速度が低下する。
【0014】さらに、複数のバンクにアクセスすると、
各バンクのワード線を活性化させるために消費電力が増
加する。例えば、横一列に並んだ画素データを読み出す
場合は1つのバンクしかアクセスしないが、縦一列に並
んだ画素データを読み出す場合は4つのバンクにアクセ
スするために、消費電力は4倍に増加する。さらに、バ
ンクを備えると、メモリ・チップの構造が複雑化し、コ
ストも増加する。図14に示すように、I/Oとバンク
間の配線が、多数のシグナル線が交差する複雑な配線と
なる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メモ
リに記憶された表示画像の各画素へのアクセスを高速に
行うことのできるメモリ・チップ及び画像データの記憶
方法に関する。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のメモリ・チップ
は、複数のブロックに分けられたデータ入出力部と、各
データ入出力部から入力されたデータ又は各データ入出
力部へ読み出されるデータがそれぞれ記憶される、デー
タ入出力部と同数のブロックに分けられたメモリ・アレ
イと、データ入出力部から入力されたデータの書き込み
アドレスまたはデータ入出力部へ出力するデータの読み
出しアドレスを各ブロックごとにそれぞれ指定するアド
レス指定手段とを含む。このようなメモリ・チップは、
アドレス指定手段でメモリ・アレイの各ブロックごとに
アドレスを指定し、各データ入出力部にそれぞれ指定し
たデータを出力することができる。同様に、各データ入
出力部から入力されたデータを、アドレス指定手段で指
定された各ブロックのアドレスにそれぞれ記憶すること
もできる。
【0017】本発明のデータ記憶方法は、複数のブロッ
クに分けられたデータ入出力部から入力されたデータの
書き込みアドレスを前記各ブロックごとにそれぞれ指定
するアドレス指定ステップと、メモリ・アレイの指定さ
れた各アドレスに各データ入出力部から入力されたデー
タを書き込むステップとを含む。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るメモリ・チッ
プ及びデータ記憶方法の実施の形態について、図面に基
づいて詳しく説明する。本実施形態では、容量が64M
ビット,I/O数が32のメモリ・チップを例にして説
明する。主にデータの読み出しを例にして説明するが、
データの書き込みも同様に行うことができる。
【0019】図1に本発明のメモリ・チップ10の一構
成例を示す。メモリ・チップ10は、4つのブロックに
分けられたI/Oと、I/Oと同数の4つのブロックに
分けられたメモリ・アレイ(ブロックA,B,C,D)
と、各ブロックごとのアドレスが入力される4つのブロ
ックに分けられたアドレス入力とを含む。1ブロックあ
たりの容量が16Mビット、I/O数が8なので、各ブ
ロックは“2Mビット”ד8I/O”の構成となり、
2Mビット(=221ビット)のアドレスの指定には21
本のアドレス入力線がそれぞれ必要になる。ロウ・アド
レスとカラム・アドレスを時分割で入力した場合は、半
分の11本のアドレス入力線が必要になる。4ブロック
では44本のアドレス入力線が必要になる。
【0020】本実施形態では、バースト長を8ビットに
固定している。そのため、従来のように2ビットや4ビ
ットのバースト長でアクセスすることが無いため、カラ
ム・アドレスのうち3ビットは不要になる。これによ
り、必要なアドレス入力線は18本になる。さらに、ク
ロックの立ち上がりと立ち下りに分けてアドレス入力を
行えば、従来と同じアドレス・データを半分のアドレス
入力線で入力できる。そのため、1ブロックのアドレス
入力線は5本で済み、4ブロックのアドレス入力線の合
計は20本になる。
【0021】本発明では、各ブロックごとにアドレスを
指定することができ、ブロックに分けられたI/O,ア
ドレス入力及びメモリ・アレイのそれぞれをあたかも独
立したメモリ・チップのように扱うことができる。各ブ
ロックごとに、個別のロウ・アドレス及びカラム・アド
レスを指定することができる。図1に示すように、各ブ
ロックごとに個別のワード・ライン16を活性化し、ワ
ード・ライン16上の個別のカラム・アドレスのデータ
18を読み出すことができる。
【0022】メモリ・チップ10に記憶される画素デー
タのマッピングの一例を図2(a),(b)に示す。表
示画像12を構成する上からm行目、左からn列目の画
素を、従来(図13)と同様にPIX(m,n)で表し
ている。本発明では、1画素単位のデータが各ブロック
にそれぞれ記憶されるので、4つのブロックから4つの
画素データを並行して読み出せるようにマッピングが行
われる。
【0023】図2(b)に示すように、PIX(0,
0),PIX(0,1),PIX(0,2),PIX
(0,3)の各画素データは、それぞれブロックA,ブ
ロックB,ブロックC,ブロックDに記憶される。PI
X(1,0),PIX(1,1),PIX(1,2),
PIX(1,3)の各画素データは、それぞれブロック
D,ブロックC,ブロックB,ブロックAに記憶され
る。PIX(2,0),PIX(2,1),PIX
(2,2),PIX(2,3)の各画素データは、それ
ぞれブロックB,ブロックA,ブロックD,ブロックC
に記憶される。PIX(3,0),PIX(3,1),
PIX(3,2),PIX(3,3)の各画素データ
は、それぞれブロックC,ブロックD,ブロックA,ブ
ロックBに記憶される。
【0024】このマッピングでは、横一列に並んだ4つ
の画素データが、それぞれ異なるブロックに記憶され
る。されに、縦一列に並んだ4つの画素データも、それ
ぞれ異なるブロックに記憶される。斜めに並んだ4つの
画素データも、それぞれ異なるブロックに記憶される。
2×2の四角形状に並んだ4つの画素データも、一部を
除いてそれぞれ異なるブロックに記憶される。
【0025】さらに、図2(a)に示すように、横方向
に並んだ4行の画素データは、各ブロックの同一ロウ・
アドレスに記憶される。例えば、PIX(0,0)とP
IX(1,3)とPIX(2,1)とPIX(3,2)
はブロックAの同一ロウ・アドレスに記憶される。これ
らのマッピングは、メモリ・コントローラ(図示してい
ない)によって制御される。
【0026】次に、このようなメモリ・チップ及びデー
タ記憶方法を用いたデータの読み出しを例にして、その
作用を説明する。
【0027】本発明では、各ブロックから8ビットの固
定バースト長で画素データを読み出す。各ブロックは8
つのI/Oを備えているので、1回のバーストで1画素
分のデータ(64ビット)をそれぞれ読み出すことがで
きる。8個のI/Oと各ブロックとのデータ入出力の概
念図を図3(a)に示す。A0〜D3は8ビットのバー
ストを表し、A0〜A3はブロックAのデータ,B0〜
B3はブロックBのデータ,C0〜C3はブロックCの
データ,D0〜D3はブロックDのデータを表す。
【0028】A0,B0,C0,D0はPIX(0,
0),PIX(0,1),PIX(0,2),PIX
(0,3)の画素データをそれぞれ表し、A1,B1,
C1,D1はPIX(1,3),PIX(1,2),P
IX(1,1),PIX(1,0)の画素データをそれ
ぞれ表し、A2,B2,C2,D2はPIX(2,
1),PIX(2,0),PIX(2,3),PIX
(2,2)の画素データをそれぞれ表し、A3,B3,
C3,D3はPIX(3,2),PIX(3,3),P
IX(3,0),PIX(3,1)の画素データをそれ
ぞれ表す。
【0029】図2(b)の横一列に並んだ最上段の4画
素のデータを読み出す場合は、図3(b)に示すよう
に、ブロックAからA0を読み出してPIX(0,0)
の画素データを得る。同様に、ブロックB,C,Dから
B0,C0,D0を読み出してPIX(0,1),PI
X(0,2),PIX(0,3)の画素データを得る。
これら4画素の読み出しは並行して行われる。表示画面
の走査方向である横方向に並んだ4つの画素データを読
み出す場合は、各ブロックから1回の8ビット・バース
トで画素データを並行して読み出すため、従来と同様に
高速に読み出しを行うことができる。
【0030】図2(b)の左端の縦一列の4画素を読み
出す場合は、上述した横方向に並んだ4つの画素と同様
に、ブロックA,B,C,DからA0,B2,C3,D
1をそれぞれ並行して読み出す。縦方向に並んだ4つの
画素データを読み出す場合も、各ブロックから8ビット
のバーストでデータを読み出す。1回の8ビット・バー
ストで画素データを読み出すため、横方向と同様のアク
セス速度で読み出しを行うことができる。
【0031】図2(b)の左上の2画素×2画素の四角
形状に並んだ4画素のデータを読み出す場合は、図3
(c)に示すように、ブロックA,B,C,DからA
0,B0,C1,D1をそれぞれ8ビット・バーストで
並行して読み出す。2画素×2画素の四角形状に並んだ
4つの画素も、各ブロックからそれぞれ画素データを読
み出す場合は、1回の8ビット・バーストで画素データ
を読み出すため、横方向と同様のアクセス速度で読み出
しを行うことができる。
【0032】図4に示すように、任意の4つの画素デー
タ(A0,B2,C1,D3)又は(A1,B3,C
2,D2)を読み出す場合でも、異なるブロックから各
データを読み出す場合は、横方向に並んだ画素と同様に
1回の8ビット・バーストで読み出しを行うことができ
る。
【0033】本発明のメモリ・チップは、横方向以外の
縦方向や斜め方向等に並んだ画素等であっても、異なる
ブロックからそれぞれ画素データを読み出す場合は、横
方向に並んだ画素データと同様に、1回の8ビット・バ
ーストでデータを読み出すことができる。この画素デー
タのマッピングは任意である。従来のようにバースト長
の変更を必要としないので、バースト長の変更によるデ
ータ転送の中断は発生しない。
【0034】画素データは、各ブロックに1画素単位で
記憶されているため、1画素のみにアクセスする場合
は、1つのブロックのワード・ライン18を活性化させ
るだけでよい。このとき、従来の4バンクから1画素の
データを読み出す場合に比べて、活性化させるワード・
ライン数は1/4になるので、消費電力も1/4にな
る。
【0035】さらに従来(図12)では各バンクから3
2個のI/Oにそれぞれデータを取り出さなければなら
ないので、128本のシグナル線が複雑に交差した配線
となる。本発明(図1)では各ブロックから8個のI/
Oにそれぞれデータを取り出すので、全体で32本のシ
グナル線を交差させずに取り出すことができ、配線が簡
単かつ容易になる。
【0036】各ブロックがアドレス入力、データI/O
も含めてほぼ完全に物理的に独立しており、メモリ・ア
レイが小さいことに加えてメモリを動作させる為の回路
がメモリ・アレイに全て近接しており、アドレス系、デ
ータ・パス系に長い配線を必要としないので、各ブロッ
クのアクセス時間やサイクル時間等の高速化が可能であ
る。図1,図14に示すように、通常のメモリ・チップ
ではアドレスやデータ・ラインはほぼチップの長辺に等
しい長さにわたって配線するため高速化が困難である
が、この4ブロック構造では最長でもそれらが4分の1
以下になる。
【0037】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明はその他の態様でも実施し得るものである。
例えば、図1では各ブロック毎にロウ・アドレス及びカ
ラム・アドレスをそれぞれ別々に指定したが、ロウ・ア
ドレスを各ブロックで共通に指定し、カラム・アドレス
の一部を各ブロックごとに独立に指定することもでき
る。例えば図5に示すように、各ブロックに共通のロウ
・アドレス(ワード・ライン26)を指定し、カラム・
アドレスはその上位ビットを共通とし、下位の2ビット
を使って、各ブロック毎にアクセスするカラム・セグメ
ント(28)を別々に指定することもできる。
【0038】図5の例では、各ブロック内のワード・ラ
イン(26)は、指定されたカラム・アドレスに付随す
る4つのカラム・セグメント(24)をそれぞれ含んで
いる。メモリ・チップ20は、各ブロックに共通のロウ
・アドレスとカラム上位アドレスが時分割で入力される
11ピンのアドレス入力と、この共通のカラム上位アド
レスで指定される4つのカラム・セグメント(24)の
中から1つのセグメント(28)を指定する2ビットの
カラム下位アドレス入力とを含む。各ブロックに入力さ
れる下位2ビットのカラム・アドレスにより、4つのセ
グメント(24)の内の1つ(28)が各ブロックごと
に選択される。
【0039】各ブロックに共通のロウ・アドレス及びカ
ラム・アドレスを指定し、カラム・アドレスの一部を各
ブロックごとに指定することで、ブロックに分けられた
I/O,アドレス入力及びメモリ・アレイをあたかも独
立したメモリ・チップのように扱うことができる。
【0040】図6に、各ブロックに指定される共通のア
ドレスと、各ブロックで個別に指定されるカラム・セグ
メント(A0〜D3)の概要を示す。このときのマッピ
ングの一例を図7に示す。図6のA0〜D3は8ビット
・バーストを表し、A0,A1,A2,A3はPIX
(0,0),PIX(2,1),PIX(1,2),P
IX(3,3)のデータ、B0,B1,B2,B3はP
IX(0,1),PIX(2,0),PIX(3,
2),PIX(1,3)のデータ、C0,C1,C2,
C3はPIX(0,2),PIX(1,0),PIX
(3,1),PIX(2,3)のデータ、D0,D1,
D2,D3はPIX(0,3),PIX(3,0),P
IX(1,1),PIX(2,2)のデータをそれぞれ
表す。
【0041】図6に示すように、例えばA0,B0,C
0,D0を指定するカラム下位アドレスは“0 0”で
あり、A1,B1,C1,D1を指定するカラム下位ア
ドレスは“0 1”であり、A2,B2,C2,D2を
指定するカラム下位アドレスは“1 0”であり、A
3,B3,C3,D3を指定するカラム下位アドレスは
“1 1”である。
【0042】図7の最上段の横一列の4つの画素を読み
出す際は、各ブロックに共通のロウ・アドレス及びカラ
ム上位アドレスを指定すると共に、各ブロックごとにカ
ラム下位アドレスを指定して、図3(b)と同様にブロ
ックA,B,C,DからA0,B0,C0,D0のデー
タをそれぞれ8ビット・バーストで並行して読み出す。
左端の縦一列の4つの画素を読み出す場合も、各ブロッ
クごとにカラム下位アドレスを指定して、ブロックA,
B,C,DからA0,B1,C1,D1のデータをそれ
ぞれ読み出す。図1のメモリ・チップ10と同様に、異
なる4つのブロックからデータを読み出す場合は、1回
の8ビット・バーストで画素データを読み出すことがで
き、横方向の画素と同じ速度でデータを読み出すことが
できる。
【0043】各ブロックに含まれるI/O数及びブロッ
ク数は任意であり、例えば図8に示すように、32個の
I/Oを4個のI/Oを含んだ8つのブロックに分ける
こともできる。1画素が64ビットの場合、I/O数が
4なので、16ビットのバースト長でデータを読み出
す。この場合のカラム・セグメントの概要を図9に、マ
ッピングの一例を図10に示す。各ブロックには、共通
のロウ・アドレス(ワード・ライン36)とカラム上位
アドレスで指定される8つのセグメント(34)の中か
ら1つのセグメント(38)を選択する3ビットのカラ
ム下位アドレスが入力される。
【0044】マッピングは、図10に示すように、少な
くとも横方向に並んだ画素データと縦方向に並んだ画素
データがそれぞれ異なるブロックに記憶される。上述し
た4ブロックの場合と同様に、カラム下位アドレスを指
定することにより、各ブロック毎に読み出す画素データ
を指定することができる。異なるブロックからそれぞれ
画素データを読み出す場合は、1回の16ビット・バー
ストで各画素データを並行して読み出せるため、横方向
に並んだ画素データと同様のアクセス速度でデータを読
み出すことができる。
【0045】図11に示すように、16I/Oずつ2ブ
ロックに分けることもできる。I/O数が16なので、
1画素が64ビットの場合は、4ビットのバースト長で
アクセスする。バースト長が4ビットの場合は、シーム
レスにデータを読み出せるようにバンク(バンク0,バ
ンク1)を備えるのが好ましい。
【0046】以上、本発明は特定の実施例について説明
されたが、本発明はこれらに限定されるものではない。
例えば、完全に独立な4分割(4ブロック)の場合、ア
ドレスをロウとカラムの時分割に加え、さらにクロック
の立ち上りと立ち下がりの計4回に分けて入力すること
で、本来40本必要なアドレス・ピンを20本に減らし
たが、これをロウとカラムで各々3回、全体で6回に分
けて入力すれば、各ブロックに3本、全体では12本に
さらにアドレス・ピンを減らすことも可能である。
【0047】分割数(ブロック数)も4分割に限定はさ
れず、2,8,16分割等も可能である。これらの場合
も、全体で必要なアドレス・ピン数の著しい増大を4分
割の場合と同様な方法で防ぎながら、多分割メモリ構造
にすることができる。特に分割数を増やしていくと、各
ブロックのメモリ・アレイが小さくなることで、メモリ
の高速化がさらに促進され、より速いクロックでの使用
が可能になる。メモリの動作クロックが速くなると、そ
の分単位時間あたりのアドレス入力回数を増加すること
ができ、ピン数の増大無しにアドレス入力数の増加を実
現できる。その他、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で当業者の知識に基づき種々なる改良,修正,変形を加
えた態様で実施できるものである。
【0048】
【発明の効果】本発明のメモリ・チップ及びデータ記憶
方法は、縦方向や斜め方向等の横方向以外の方向に並ん
だ画素データも、横方向と同様の速度でアクセスするこ
とができる。さらに、チップの消費電力が低減できると
共に、I/Oの配線もシンプルになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメモリ・チップの一構成例を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示すメモリ・チップの画素データのマッ
ピング及びアクセスする画素データの一例を示す図であ
る。
【図3】図1のメモリ・チップのデータ・アクセスを示
す図であり、同図(a)は8個のI/Oと各ブロックと
のデータ入出力の概念図であり、同図(b)及び同図
(c)はデータ・アクセスを示す説明図である。
【図4】図2に示すアクセスする画素データの他の例を
示す図である。
【図5】本発明に係るメモリ・チップの他の構成例を示
すブロック図である。
【図6】図5に示すメモリ・チップのカラム・セグメン
トの概要を示すブロック図である。
【図7】図5に示すメモリ・チップの画素データのマッ
ピング及びアクセスする画素データの一例を示す図であ
る。
【図8】本発明に係るメモリ・チップの更に他の構成例
を示すブロック図である。
【図9】図8に示すメモリ・チップのカラム・セグメン
トの概要を示すブロック図である。
【図10】図8に示すメモリ・チップの画素データのマ
ッピング及びアクセスする画素データの一例を示す図で
ある。
【図11】本発明に係るメモリ・チップの更に他の構成
例を示すブロック図である。
【図12】従来のメモリ・チップの一構成例を示すブロ
ック図である。
【図13】図12に示すメモリ・チップの画素データの
マッピング及びアクセスする画素データの一例を示す図
である。
【図14】図12のメモリ・チップの8個のI/Oとバ
ンクとの接続概要を示すブロック図である。
【図15】図12のメモリ・チップのデータ・アクセス
を示す図であり、同図(a)は8個のI/Oとバンクと
のデータ入出力の概念図であり、同図(b)及び同図
(c)はデータ・アクセスを示す説明図である。
【符号の説明】
10,20,30,40:メモリ・チップ 12,22,32:表示画像 16,26,36:活性化されたワード線 18,28,48:アクセスするデータ 24,34:複数のカラム・セグメント 90:メモリ・チップ(従来) 92:表示画像(従来)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 11/401 G11C 11/34 362H 371H (72)発明者 砂永 登志男 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲事業 所内 Fターム(参考) 5B024 AA01 AA15 BA21 BA29 CA11 CA16 5B047 EA02 EA05 EA06 EB05 EB11 5B060 AB13 AB30 AC13 GA08

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが入力又は出力される複数のブロ
    ックに分けられたデータ入出力部と、前記データ入出力
    部の各ブロックから入力されたデータ又は前記データ入
    出力部の各ブロックへ出力されるデータがそれぞれ記憶
    される、前記データ入出力部と同数のブロックに分けら
    れたメモリ・アレイと、前記データ入出力部から入力さ
    れたデータを書き込む又は前記データ入出力部へ出力す
    るデータを読み出す前記メモリ・アレイのアドレスを、
    前記メモリ・アレイの各ブロックごとにそれぞれ指定す
    るアドレス指定手段とを含むメモリ・チップ。
  2. 【請求項2】 前記アドレス指定手段が、前記メモリ・
    アレイの各ブロックごとのアドレスがそれぞれ入力され
    る、前記データ入出力部と同数のブロックに分けられた
    アドレス入力部を含む請求項1のメモリ・チップ。
  3. 【請求項3】 前記アドレス入力部に入力されるアドレ
    スが、メモリ動作クロックの立ち上がりに入力されるア
    ドレス信号と立ち下がりに入力されるアドレス信号とに
    分割されたアドレスを含む請求項2のメモリ・チップ。
  4. 【請求項4】 前記アドレス指定手段が、前記メモリ・
    アレイの各ブロックに共通のアドレスを指定する共通ア
    ドレス指定手段と、前記メモリ・アレイの各ブロックご
    とに前記共通のアドレスに基づいた個別のアドレスを指
    定する個別アドレス指定手段とを含む請求項1のメモリ
    ・チップ。
  5. 【請求項5】 前記共通アドレス指定手段が、メモリ・
    アレイの各ブロックに共通のカラム・アドレスの上位ア
    ドレス及び各ブロックに共通のロウ・アドレスが入力さ
    れるアドレス入力部を含み、前記個別アドレス指定手段
    が、前記各ブロックに共通のカラム・アドレスの下位ア
    ドレスが入力される、各ブロックごとに備えられたカラ
    ム・アドレス入力部を含む請求項4のメモリ・チップ。
  6. 【請求項6】 前記メモリ・アレイへアクセスする際の
    バースト長が固定長である請求項1乃至請求項5のいず
    れかのメモリ・チップ。
  7. 【請求項7】 前記メモリ・アレイに記憶されるデータ
    が画像データを含み、メモリ・アレイの各ブロックに記
    憶されるデータが、前記画像の1画素単位の画素データ
    をそれぞれ含む請求項1乃至請求項6のいずれかのメモ
    リ・チップ。
  8. 【請求項8】 前記メモリ・アレイの各ブロックに記憶
    される画素データが、前記画像データを表示装置に表示
    する際の横方向に並んだ前記メモリ・アレイのブロック
    数と同数の画素データのいずれか及び縦方向に並んだ前
    記メモリ・アレイのブロック数と同数の画素データのい
    ずれかをそれぞれ含む請求項7のメモリ・チップ。
  9. 【請求項9】 指定されたアドレスにデータが書き込ま
    れると共に指定されたアドレスのデータが読み出される
    メモリ・チップへのデータ記憶方法であって、複数のブ
    ロックに分けられたデータ入出力部から入力されたデー
    タを書き込むメモリ・アレイのアドレスを、前記データ
    入出力部の各ブロックごとにそれぞれ指定するアドレス
    指定ステップと、前記データ入出力部と同数のブロック
    に分けられたメモリ・アレイの各ブロックに前記データ
    入出力部の各ブロックから入力されたデータをそれぞれ
    書き込むステップとを含むデータ記憶方法。
  10. 【請求項10】 前記アドレス指定ステップが、前記メ
    モリ・アレイと同数のブロックに分けられたアドレス入
    力部に、それぞれ個別のアドレスを入力するアドレス入
    力ステップを含む請求項9のデータ記憶方法。
  11. 【請求項11】 前記アドレス入力ステップが、メモリ
    動作クロックに同期して入力するアドレスの半分を、メ
    モリ動作クロックの立上りに入力するステップと、メモ
    リ動作クロックの立上りに入力されなかった残り半分の
    アドレスを、メモリ動作クロックの立下りに入力するス
    テップとを含む請求項10のデータ記憶方法。
  12. 【請求項12】 前記アドレス指定ステップが、前記メ
    モリ・アレイの各ブロックに共通のアドレスを指定する
    共通アドレス指定ステップと、前記メモリ・アレイの各
    ブロックごとに前記共通のアドレスに基づいた個別のア
    ドレスを指定する個別アドレス指定ステップとを含む請
    求項9のデータ記憶方法。
  13. 【請求項13】 前記共通アドレス指定ステップが、前
    記メモリ・アレイの各ブロックに共通のカラム・アドレ
    スの上位アドレス及び各ブロックに共通のロウ・アドレ
    スを指定するステップを含み、前記個別アドレス指定ス
    テップが、前記各ブロックに共通のカラム・アドレスの
    下位アドレスを各ブロックごとに指定するステップを含
    む請求項12のデータ記憶方法。
  14. 【請求項14】 前記メモリ・アレイに記憶されるデー
    タが画像データを含み、この画像の各画素データが1画
    素単位でデータ入出力部の各ブロックから入力又は出力
    される請求項9乃至請求項13のいずれかのデータ記憶
    方法。
  15. 【請求項15】 前記画像データを表示装置に表示した
    際の横方向に並んだ前記ブロックと同数の画素データが
    データ入出力部のそれぞれ異なるブロックから入力又は
    出力されると共に縦方向に並んだ前記ブロックと同数の
    画素データもデータ入出力部のそれぞれ異なるブロック
    から入力又は出力される請求項14のデータ記憶方法。
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