JP2001230029A - 多極コネクタ - Google Patents
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
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Abstract
極コネクタにおいて、小型化を阻害することなく多極化
を図る。 【解決手段】 背低箱形のボディ10にボス部30を突
出させる。ボディ10に複数の既定接片を組み付けるこ
とにより、それらの既定接片によって複数極を確保す
る。ボス部30の外周側と内周側とに所要数の第1付加
接片40と所要数の第2付加接片50とを配備すること
により、それらの付加接片40,50によって2極以上
の極数を確保する。
Description
に軸方向複数箇所に中心電極を備えた電極軸を有する単
頭プラグを相手方コネクタとして用いる形状の多極コネ
クタに関する。
ボディの上記挿入空間に複数の接片を組み込んだ構造の
ジャック型の多極コネクタは一般に周知されている。こ
の種の多極コネクタでは、携帯電話や携帯型カセットテ
ープレコーダ、ラジオ受信機などへの用途が開発されて
いる中で、昨今の機器の小型化に対応してその超小型化
が要求され、しかも機器の多機能化に対処するためにい
っそうの多極化が要求されている。
り、ボディの前面から突出されたボス部を利用して接片
を設けることによって極数を増加させることを基本とし
てなされたものであり、多極コネクタの大形化をできる
だけ回避した上で多極コネクタの極数を増加させること
を目的とする。
多極コネクタを説明する。なお、この欄で図中の符号を
使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであっ
て、内容を図例に限定する意図ではない。
箇所に中心電極92〜95を備えた電極軸91とこの電
極軸91の根元に間隔を隔ててその根元の外側に対向配
備された少なくとも1つの周辺電極96とを備える単頭
プラグが相手方コネクタ90として用いられられる。ま
た、本発明に係る多極コネクタでは、上記電極軸91の
挿入空間14を備えたボディ10に、上記挿入空間14
に挿入された上記電極軸91の根元の中心電極95を除
く残りの他の複数の中心電極91〜94に各別に接触す
る既定接点63,73,83を備えた複数の既定接片6
0,70,80が取り付けられていると共に、上記ボデ
ィ10の前端に筒状のボス部30が突設されてそのボス
部30により上記挿入空間14に連通する挿抜口37が
形成されている。したがって、本発明に係る多極コネク
タでは、複数の既定接片60,70,80によって所定
の極数たとえば第1極から第3極までの3つの極数が確
保され、それより多い数の極数が上記ボス部30の外周
側や内周側に配備された付加接片によって確保される。
しかも、ボス部30の外周側に配備された付加接片によ
って1つ又は複数の極数が確保され、ボス部30の内周
側に配備された付加接片によっても1つ又は複数の極数
が確保されるようになる。
記ボス部の外周側の少なくとも1箇所に板片状の第1付
加接片40の配備箇所が形成され、この配備箇所に配備
された上記第1付加接片40がこの第1付加接片40に
対応して上記相手方コネクタに設けられている上記周辺
電極96に接触される第1付加接点42を備えている。
また、上記ボス部30の内周側の少なくとも1箇所に第
2付加接片50の配備箇所が形成され、この配備箇所に
配備された上記第2付加接片50がこの第2付加接片5
0に対応して上記相手方コネクタの上記電極軸91の根
元に具備されている中心電極95に接触される第2付加
接点58を備えている。
付加接片50の数とを合わせただけの極数が、上記した
既定接片60,70,80によって確保されている極数
に付け加えられる。また、ボス部30を利用して設けら
れる第1付加接片40の形状が板片状であるので、その
第1付加接片40をリング状ないし円筒状に加工する場
合に比べると、形状の小型化を達成しやすくなる。特
に、第1付加接片40をボス部30の左右の少なくとも
一方の側部に形成することができ、そのようにしておく
と、第1付加接片40やその第1付加接点42がボディ
10の上面の上方や下面の下方に突き出すことがなくな
って多極コネクタが背高になることによる大形化を来す
ことがない。
部を欠除することにより形成された平坦な欠円部31を
備える円筒状に形成されてその欠円部31が上記第1付
加接片40の配備箇所として形成されていることが望ま
しい。これによると、その第1付加接片40の配備位置
をボス部30の中心に近付けることができ、そのことが
多極コネクタの大形化を抑制することに役立つ。
に固定された第1取付板部41を有し、かつ、その第1
取付板部41から上記ボス部30の上記欠円部31の外
面に沿って前向きに延び出てその欠円部31の外面との
間に隙間を形成していることが望ましい。これによる
と、当該多極コネクタを小型化しても第1付加接片40
を第1取付板部41を介して無理なく組み付けることが
可能になる。特に、上記第1取付板部41が、上記ボデ
ィ10の前端面から後方に向かって延びる取付溝部15
に挿入された状態でそのボディ10に固定されている、
という構成を採用すると、第1付加接片40の第1取付
板部41をボディ10の前側から上記取付溝部15に挿
入して取り付けることができるようになる。
の上記欠円部31によって形成された欠円空間の内側か
ら外側に向けて突き出ていることが望ましい。これによ
ると、ボディ10の挿入空間14に相手方コネクタの電
極軸91を挿入しさえすれば、相手方コネクタの周辺電
極96に第1付加接点42が必ず接触する。そのため、
第1付加接点42と相手方コネクタの周辺電極96との
接触安定性が向上する。
向の一箇所に、このボス部30の前端側に幅狭部32が
位置しこの幅狭部32につながる幅広部33がこのボス
部30の後端側に位置する欠除部34が具備され、上記
ボス部30の内周側に環状に形成された上記第2付加接
片50の配備箇所に円環状に形成された上記第2付加接
片50が配備されていると共に、その第2付加接片50
と上記ボス部30の内周面との間に隙間が確保されてお
り、この第2付加接片50はその円環部51の周方向の
一箇所が分割されてその分割部分で相対向する端部のそ
れぞれに設けられた一対の外向き舌片52,53を有
し、それらの外向き舌片52,53が上記欠除部34の
幅広部33に挿入されていると共に、それらの外向き舌
片52,53が上記円環部51の拡縮変形に伴って上記
幅広部33の内部で接近離反方向に変位可能になってい
ることが望ましい。また、一対の上記外向き舌片52,
53は、上記円環部51に挿入された相手方コネクタの
電極軸91によってその円環部51が押し拡げられたと
きに離反方向に変位することによって上記欠除部34の
幅狭部32と幅広部33との境界部分の段付箇所35に
上記ボス部30の軸方向で対向するようになされている
ことが望ましい。
軸91を第2付加接片50の円環部51に挿入している
ときには、第2付加接片50の円環部51の一対の外向
き舌片52,53がボス部30側の欠除部34の幅広部
33の中で離反方向に変位して上記段付箇所35にボス
部30の軸方向で対向した状態になる。そのため、相手
方コネクタを引き抜くときに、上記外向き舌片52,5
3が上記段付箇所35に係合して第2付加接片50の共
抜けを阻止する。
記既定接片60,70,80と1つずつの第1付加接片
40及び第2付加接片50とによって5つの極数が形成
されている、という構成を採用することができ、これに
よると、5極を有する多極コネクタを形成することが可
能になる。この場合、3つの上記既定接片60,70,
80のうちの2つの既定接片60,70が上記挿入空間
の左右両側に各別に配備されており、残りの1つの既定
接片80が、上記2つの既定接片60,70のうちの一
方の既定接片60の前側に配備されている、という構成
を採用すると、3つの既定接片60,70,80を無理
なくボディ10に取り付けることができるようになり、
そのことがボディ10の大形化を抑制することに役立
つ。この作用は、特に、上記残りの1つの既定接片80
がこの既定接片80に連設された取付板部81に対して
折返し状に形成されていると共に、この既定接片80と
取付板部81とが、上記ボディ10にその厚さ方向に貫
通した取付溝部25に配備されている、という構成を採
用することによって顕著に発揮される。
明する。図1は多極コネクタAを斜め前方から見た概略
斜視図、図2は第1付加接片40と第1取付板部41と
を示した概略斜視図、図3は既定接片60の概略斜視
図、図4(A)は既定接片70の概略斜視図、図4
(B)は図4(A)のIVB矢視図、図5は既定接片8
0の概略斜視図、図6は第2付加接片50の概略斜視
図、図7(A)は図6のVIIA矢視図、図7(B)は
図6のVIIB矢視図、図7(C)は図6のVIIC矢
視図、、図8は図1に示した多極コネクタAの概略水平
断面図、図9は多極コネクタの概略正面図、図10はボ
ディ10を前端付近で垂直に切断した場合の概略断面
図、図11は相手方コネクタの電極軸を挿入した状態で
の図10に対応する概略断面図、図12は相手方コネク
タ90の側面図である。
0は背低直方体のボックス形に形成されており、その上
面11と下面12(図9又は図10参照)とが平坦にな
っている。ボディ1の前面13は横長の平坦面になって
おり、その前面13の中央部に、ボディ10と一体に成
形された合成樹脂製のボス部30が前向きに突出されて
いる。
除することにより平坦に形成された欠円部31を備える
円筒状に形成されており、その欠円部31が第1付加接
片40の配備箇所になっている。図例の多極コネクタA
において、円筒状のボス部30の直径寸法は、ボディ1
0の上面11と下面12との間隔寸法(ボディ10の高
さ寸法)よりも大きくなっていて、しかも、そのボス部
30の上下の各一部が平坦になるように欠除されてボデ
ィ10の上面11や下面12とほゞ面一になっているけ
れども、この点は、ボス部の上下が円弧状に形成されて
その円弧状部分がボディ10の上下に突き出ていてもよ
い。
向の一箇所(図例では頂部)に、このボス部30の前端
側に幅狭部32が位置しこの幅狭部32につながる幅広
部33がボス部30の後端側に位置する欠除部34が具
備されている。この欠除部34において、幅狭部32と
幅広部33との境界部分には段付箇所35が具備されて
いる。また、ボス部30の左側部分にはボス部30の全
長に亘る切欠孔36が形成されている。
方コネクタ(後述する)90の電極軸91が挿入される
挿入空間14が形成されているのに対し、ボス部30に
はその挿入空間14に連通する挿抜口37が形成されて
おり、上記挿入空間14はボディ10の後端で開口して
いる。
の前部右側にはボディ10の厚さ方向に貫通した取付溝
部15が形成されているのに対し、ボディ10の上面1
1には、上記取付溝部15につながった凹所16が形成
されている。また、図9又は図10のように、ボディ1
0の前端付近の左側部分には、その下面で開口して上方
に延びる取付溝部17が形成されている。さらに図8の
ように、ボディ10には、上記挿入空間14を挟む左右
両側に、後端で開放する取付溝部18,19がそれぞれ
形成されていると共に、ボディ10の上面の11の後端
近傍箇所に係合突起21(図1参照)が形成されてい
る。ボディ10の下面12にも同様に係合突起(不図
示)が形成されている。
板片状に形成されており、その先端部に外側へ膨出した
球面状の第1付加接点42が形成されていると共に、そ
の第1付加接片40に板片状の第1取付板部41が連設
されている。第1取付板部41には、その上縁に係止片
43が折曲げ形成され、かつ、その下縁に半田付け端子
44が折曲げ形成されている。図1又は図8によって類
推できるように、第1付加接片40は、第1取付板部4
1をボディ1の右側に形成された取付溝部15に前側か
ら差し込むことによりその取付溝部15に固定される。
この場合、第1取付板部41に具備させてある係止爪4
5(図2参照)が、取付溝部15の溝壁に係合して取付
溝部15からの抜出しを防ぐ。この取付状態では、図1
又は図8のように、第1付加接片40が、ボス部30の
欠円部31の平坦な外面に沿って前向きに延び出し、し
かも、その欠円部31の平坦な外面との間に隙間S1を
形成している。また、第1付加接点42が、ボス部30
の欠円部31によって形成された欠円空間の内側から外
側に向けて突き出ている。上記隙間S1は、第1付加接
片40の内方への変位を吸収することに役立つ。第1取
付板部41に設けられている半田付け端子44は、図1
又は図8のようにボディ10の下側から側方に突き出さ
れている。
0の欠円部31の平坦な外面に沿って前向きに延び出す
ように配備しておくと、第1付加接片40をボス部30
の中心に近付けて配備しておくことが可能になる。
る。図6及び図7(A)(B)(C)のように、第2付
加接片50は円環部51を有し、自然状態の円環部51
の内径は図11に示した相手方コネクタ90の電極軸9
1の根元の外径よりもやゝ小さくなっている。また、円
環部41は周方向の一箇所が分割されてその分割部分で
対向する一対の端部のそれぞれに外向き舌片52,53
が折り曲げた状態で一体に設けられている。そして、第
2付加接片50をボス部30に配備する前においては、
一対の外向き舌片52,53は、接近方向に変位させな
くても上記欠除部34の幅狭部32に挿入し得る状態で
対向している。円環部51の左側部分には膨らみ部54
が形成されており、この膨らみ部54の後端から外側に
向かって板片部55が突出され、この板片部55の外端
から後方に向けて取付板部56が延び出ていて、この取
付板部56に係合爪57が備わっている。なお、58,
58は円環部51の2箇所に設けられた第2付加接点、
59は取付板部56に連設された半田付け端子である。
前側から嵌め込まれる。すなわち、図8のように、取付
板部56をボディ10に形成されている取付溝部17に
差し込み、かつ、円環部51の膨らみ部54をボス部3
0の切欠孔36に少し嵌めると共に、一対の外向き舌片
52,53をボス部30の欠除部34の幅狭部32に少
し嵌め、その状態から第2付加接片50を後方に押して
円環部51をボス部20に嵌合させる。このようにする
と、膨らみ部54が切欠孔36に完全に嵌まり、また、
一対の外向き舌片52,53が欠除部34の幅広部33
に嵌まり込む。また、取付板部56は取付溝部17に押
し込まれ、係合爪57がボディ10側の係合凹所24に
係合する。このため、円環部51がボス部30の内周側
に嵌合状に配備された第2付加接片50は、係合爪57
と係合凹所24との係合によってボス部30からの脱落
が阻止される。この取付状態において、円環部51とボ
ス部30の内周面との間には図9に示した隙間S2が確
保されており、この隙間S2によって円環部51の拡径
が可能になる。また、半田付け端子59は、図8のよう
にボディ10の下側から側方に突き出されている。
50を組み付けた状態では、図1のように一対の外向き
舌片52,53が欠除部34の幅広部33の壁面から離
れており、しかも幅狭部32に対向している。この状態
からたとえば図11のように相手方コネクタ90の電極
軸91が円環部51に挿入されると、円環部51が電極
軸91により押し拡げられ、それに伴って図1に示した
一対の外向き舌片52,53が欠除部34の幅広部33
の中で相互に離反方向に変位し、幅狭部32と幅広部3
3との境界部分の段付箇所35にボス部30の軸方向で
対向する。このため、相手方コネクタ90の電極軸91
を引き抜くときには、外向き舌片52,53が上記段付
箇所35に係合して共抜けを阻止する。
コネクタ90の挿抜が繰り返されることにより塑性変形
して少し拡径し、そのような塑性変形により一対の外向
き舌片52,53が上記段付箇所35に常時対向するよ
うになる。
挿入空間14に臨んで3つの既定接片60,70,80
が配備されている。これらの既定接片のうち、2つの既
定接片60,70が挿入空間14の左右両側に各別に配
備されており、残りの1つの既定接片80が、既定接片
60の前側に配備されている。
を示してある。
1に対してその前端部から折返し状に形成されている。
また、既定接片60には既定接点63が設けられ、取付
板部61には半田付け端子62が連設されている。さら
に、取付板部61に折曲げ形成された突片64によっ
て、既定接片60の過変位による破損を防ぎ得るように
なっている。この既定接片60は、取付板部61をボデ
ィ10の取付溝部18に後方から差し込むことによって
ボディ10に取り付けられ、その取付状態では図8のよ
うに既定接片60の既定接点63が挿入空間14の内方
へ突き出ている。また、図例の多極コネクタでは、既定
接片60の先端部に可動接点65を形成し、この可動接
点65の相手方となる固定接点66をボディ10の後端
部に配備してある。既定接片60側の半田付け端子62
や固定接点66に連設されている半田付け端子66はボ
ディ10の下側から側方や後方に突き出されている。
1に対してその前端部から折返し状に形成されている。
また、既定接片70には既定接点73が設けられ、取付
板部71には半田付け端子72が連設されている。さら
に、取付板部71に折曲げ形成された突片74によっ
て、既定接片70の過変位による破損を防ぎ得るように
なっている。この既定接片70は、取付板部71をボデ
ィ10の取付溝部19に後方から差し込むことによって
ボディ10に取り付けられ、その取付状態では図8のよ
うに既定接片70の既定接点73が挿入空間14の内方
へ突き出ている。また、図例の多極コネクタでは、既定
接片70の先端部に可動接点75を形成し、この可動接
点75の相手方となる固定接点76をボディ10に配備
してある。既定接片70側の半田付け端子72や固定接
点76に連設されている半田付け端子76はボディ10
の下側から側方や後方に突き出されている。
1に対してその上端部から折返し状に形成されている。
また、既定接片80には湾曲状に曲がった部分に既定接
点83が設けられ、取付板部81には半田付け端子82
が連設されている。図10のように、この既定接片80
は、ボディ10の前端部付近で厚さ方向に貫通して設け
られた取付溝部25に取付板部81を下方から差し込む
ことによってボディ10に取り付けられ、その取付状態
では図8のように既定接点83が挿入空間14の内方に
突き出ている。既定接片80側の半田付け端子82はボ
ディ10の下側から側方や後方に突き出されている。
0は、その電極軸91に、第1〜第4の4つの中心電極
92,93,94,95が備わり、それらが軸方向に並
んでいる。そして、上記した1つの既定接片60に第1
極目の中心電極92が、他の1つの既定接片70に第2
極目の中心電極93が、さらに他の1つの既定接片80
に第3極目の中心電極94が、それぞれ対応していると
共に、第2付加接片50に電極軸91の根元の第4極目
の中心電極95が対応している。また、この相手方コネ
クタ90は、電極軸91の根元に対向して電極軸91と
同心に設けられた円筒状の周辺電極96を有しており、
この周辺電極96が第1付加接片40に対応している。
11のように、ボス部30の挿抜口37(図1又は図9
参照)を通してボディ10側の挿入空間14に相手方コ
ネクタ90の電極軸91を挿入すると、3つの既定接片
60,70,80の各既定接点63,73,83に電極
軸91の第1極目から第3極目の各中心電極92,9
3,94が各別に弾接する。併せて、第1付加接片40
の第1付加接点42が相手方コネクタ90の周辺電極9
6に接触し、第2付加接片50の第2付加接点58(図
9参照)が相手方コネクタ90の電極軸91の根元に位
置している第4極目の中心電極95に弾接する。このこ
とから明らかなように、図例の多極コネクタAにおいて
は、ボディ10の挿入空間14に組み付けられている3
つの既定接片60,70,80によって3極が確保され
る他に、ボス部30の欠円部31に配備されている第1
付加接片40によって1極が確保され、さらにボス部3
0の内周側に配備されている第2付加接片50によって
も1極が確保されて全体では5極になる。
が円筒状になっているので、第1付加接片40が細長い
板片状であるとしても、挿入空間14に相手方コネクタ
90の電極軸91を挿入しさえすれば、その周辺電極9
6に第1付加接点42が必ず弾接する。しかも、第1付
加接点42と周辺電極96との接触状態は、第1付加接
点42が弾性を備える板片状の第1付加接片40の先端
部に形成されているので安定しており、しかもその信頼
性も高いものになる。
0,70,80と1つずつの第1付加接片40及び第2
付加接片50とによって5つの極数を形成した5極の多
極コネクタを説明したけれども、第1付加接片や第2付
加接片を2つ以上設けることによって5極より多い極数
の多極コネクタを構成することが可能になる。2つ以上
の第1付加接片を設ける場合には、ボス部の周方向複数
箇所にそれらの第1付加接片の配備箇所を形成する。こ
の配備箇所はボス部の外周側の周方向複数箇所を欠除す
ることによって形成された欠円部によって形成すること
が可能である。また、2つ以上の第2付加接片を設ける
場合には、ボス部の内周側の周方向複数箇所にそれらの
第2付加接片の配備箇所を形成する。この場合、第2付
加接片は前後方向に長い板片状に形成しておくことが有
益である。
る第1付加接片や第2付加接片をボス部の外周側や内周
側に配備してあるので、当該多極コネクタの厚さを厚く
せずにその多極化を図ることが可能である。しかも、第
1付加接片の形状を板片状にしたことにより、その第1
付加接片自体の形状が従来のリング状ないし円筒状のも
のに比べて格段に小型化され、そのことが当該多極コネ
クタを小型化することに顕著に役立つ利点がある。ま
た、ボス部に形成した欠円部を活用して第1付加接片を
配備したものでは、ボス部の小型化が図られると同時
に、そのボス部の小型化により生じた余剰のスペースが
第1付加接片の配備スペースとして活用されるので、第
1付加接片を用いて極数を増加させたにもかかわらず、
多極コネクタ全体の形状が大きくならないという効果が
ある。
概略斜視図である。
視図である。
図4(A)のIVB矢視図である。
のVIIB矢視図、(C)は図6のVIIC矢視図であ
る。
ある。
断した場合の概略断面図である。
た状態での図10に対応する概略断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 軸方向複数箇所に中心電極を備えた電極
軸とこの電極軸の根元に間隔を隔ててその根元の外側に
対向配備された少なくとも1つの周辺電極とを備える単
頭プラグが相手方コネクタとして用いられ、かつ、上記
電極軸の挿入空間を備えたボディに、上記挿入空間に挿
入された上記電極軸の根元の中心電極を除く残りの他の
複数の中心電極に各別に接触する既定接点を備えた複数
の既定接片が取り付けられていると共に、上記ボディの
前端に筒状のボス部が突設されてそのボス部により上記
挿入空間に連通する挿抜口が形成されている多極コネク
タにおいて、 上記ボス部の外周側の少なくとも1箇所に板片状の第1
付加接片の配備箇所が形成され、この配備箇所に配備さ
れた上記第1付加接片がこの第1付加接片に対応して上
記相手方コネクタに設けられている上記周辺電極に接触
される第1付加接点を備えており、 上記ボス部の内周側の少なくとも1箇所に第2付加接片
の配備箇所が形成され、この配備箇所に配備された上記
第2付加接片がこの第2付加接片に対応して上記相手方
コネクタの上記電極軸の根元の中心電極に接触される第
2付加接点を備えていることを特徴とする多極コネク
タ。 - 【請求項2】 上記ボス部はその周壁の外側部分の一部
を欠除することにより形成された平坦な欠円部を備える
円筒状に形成されてその欠円部が上記第1付加接片の配
備箇所として形成されている請求項1に記載した多極コ
ネクタ。 - 【請求項3】 上記第1付加接片は、上記ボディに固定
された第1取付板部を有し、かつ、その第1取付板部か
ら上記ボス部の上記欠円部の外面に沿って前向きに延び
出てその欠円部の外面との間に隙間を形成している請求
項2に記載した多極コネクタ。 - 【請求項4】 上記第1取付板部が、上記ボディの前端
面から後方に向かって延びる取付溝部に挿入された状態
でそのボディに固定されている請求項3に記載した多極
コネクタ。 - 【請求項5】 上記第1付加接点が、上記ボス部の上記
欠円部によって形成された欠円空間の内側から外側に向
けて突き出ている請求項3又は請求項4に記載した多極
コネクタ。 - 【請求項6】 上記ボス部の周壁の周方向の一箇所に、
このボス部の前端側に幅狭部が位置しこの幅狭部につな
がる幅広部がこのボス部の後端側に位置する欠除部が具
備され、上記ボス部の内周側に環状に形成された上記第
2付加接片の配備箇所に円環状に形成された上記第2付
加接片が配備されていると共に、その第2付加接片と上
記ボディ部の内周面との間に隙間が確保されており、 この第2付加接片はその円環部の周方向の一箇所が分割
されてその分割部分で相対向する端部のそれぞれに設け
られた一対の外向き舌片を有し、それらの外向き舌片が
上記欠除部の幅広部に挿入されていると共に、それらの
外向き舌片が上記円環部の拡縮変形に伴って上記幅広部
の内部で接近離反方向に変位可能になっている請求項1
ないし請求項5のいずれかに記載した多極コネクタ。 - 【請求項7】 一対の上記外向き舌片は、上記円環部に
挿入された相手方コネクタの電極軸によってその円環部
が押し拡げられたときに離反方向に変位することによっ
て上記欠除部の幅狭部と幅広部との境界部分の段付箇所
に上記ボス部の軸方向で対向するようになされている請
求項6に記載した多極コネクタ。 - 【請求項8】 3つの上記既定接片と1つずつの第1付
加接片及び第2付加接片とによって5つの極数が形成さ
れている請求項1ないし請求項6に記載した多極コネク
タ。 - 【請求項9】 3つの上記既定接片のうちの2つの既定
接片が上記挿入空間の左右両側に各別に配備されてお
り、残りの1つの既定接片が、上記2つの既定接片のう
ちの一方の既定接片の前側に配備されている請求項8に
記載した多極コネクタ。 - 【請求項10】 上記残りの1つの既定接片がこの既定
接片に連設された取付板部に対して折返し状に形成され
ていると共に、この既定接片と取付板部とが、上記ボデ
ィにその厚さ方向に貫通した取付溝部に配備されている
請求項9に記載した多極コネクタ。
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