JPH0449834Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この考案はプラグが挿入されると絶縁材のセパ
レータが駆動されて接片がオンオフ制御されるジ
ヤツクに関する。

「従来の技術」 この種のジヤツクは実公昭59−17098号公報、
実公昭59−37983号公報、実公昭60−31168号公報
により知られている。これら従来のジヤツクは挿
入されたプラグの先端が左右に大きく振れ、いわ
ゆるこじりに対して弱い欠点があつた。

「課題を解決するための手段」 この考案によればボデイの内部にはプラグ挿入
スリーブの位置より、これと対向する開口に向つ
てプラグ傾きを規制するリブが一体に形成されて
いる。ボデイ内に開口からＬ字状に曲げられたチ
ツプ接片が挿入され、チツプ接片にはプラグ挿脱
方向と平行な板部から接片本体が切起され、開口
と対向する板部から平行片が切起され、接片本体
には上記リブが挿入される孔が形成され、平行片
にはプラグの先端部が落ち込む孔が形成されてい
る。ボデイ内にチツプ接片と対向してリング接片
及びアース接片が挿入され、これらリング接片と
チツプ接片との間に絶縁材のセパレータが挿入さ
れ、そのセパレータにはプラグの先端が嵌合され
る基部が設けられ、その基部より可動片が一体に
前方に突出し、この可動片はプラグ挿脱方向と直
角方向に変位可能とされ、更にチツプ接片の平行
片に沿わされた補強片が基部と一体に設けられて
いる。可動片と対向してＴ接片及びＢ接片がボデ
イ内に開口より挿入され、プラグの挿入により可
動片が駆動されてＴ接片とＢ接片とがオンオフ制
御される。ボデイの開口端にカバーの一端が回動
自在に一体に形成され、そのカバーでボデイの開
口を塞ぐと共に爪でカバーはボデイに係止され
る。

「実施例」 図はこの考案の実施例を示し、絶縁材のモール
ド品よりなるボデイ１１は角筒状をしており、そ
の全面にプラグ挿入スリーブ１２が一体に形成さ
れている。ボデイ１１の背面は開口とされ、プラ
グ挿入スリーブ１２の位置よりボデイ１１内にお
いてリブ１３が開口端へ向つて一体に形成され
る。リブ１３はプラグの傾きを規制するものであ
る。

ボデイ１１内に開口よりＬ字状に曲げられたチ
ツプ接片１４が挿入される。つまりチツプ接片１
４の一半部はボデイ１１の上板１１ａの内面に沿
つて挿入され、他半部はボデイ１１の開口を塞ぐ
ように配されている。チツプ接片１４の上板１１
ａと沿つた部分から接片本体１５が斜めに切起さ
れ、チツプ接片１４のボデイ開口と対向した部分
から平行片１６が切起されている。接片本体１５
にはリブ１３が挿入される孔１７が形成され、平
行片１６にはプラグの先端部が落ち込む孔１８が
形成されている。

ボデイ１１内に開口よりボデイ１１の底板１１
ｂに沿つてアース接片１９が挿入され、アース接
片１９に対しわずかの間隔を保つてリング接片２
１がボデイ１１内に開口より挿入される。リング
接片２１とチツプ接片１４との間において絶縁材
のセパレータ２２がボデイ１１内に開口より挿入
される。セパレータ２２はプラグの先端が挿入さ
れるコ字状の基部２３を有し、基部２３の脚部よ
りこれを延長するように一対の可動片２４が、プ
ラグ挿脱方向と直角方向に変位可能に一体に設け
られている。基部２３はボデイ１１の開口端に位
置し、可動片２４はこれにより前方に突出してい
る。一対の可動片２４はボデイ１１の側板１１
ｃ，１１ｄと対向している。

可動片２４と側板１１ｃ，１１ｄとの間にＴ接
片２５、Ｂ接片２６がボデイ１１内に開口より挿
入される。Ｔ接片２５は側板１１ｃ，１１ｄにそ
れぞれ沿わされ、Ｂ接片２６はＴ接片２５とわず
かの間隔をおいて対向している。Ｔ接片２５はＢ
接片２６より長くされ、つまり前方へ突出し、そ
の遊端部は可動片２４の遊端部と係合すると共に
接触部２７がＢ接片２６と弾性的に接触してい
る。セパレータ２２の基部２３より一体に補強片
２８が前方へ突出され、補強片２８はチツプ接片
１４の平行片１６に沿わされている。補強片２８
はリング接片２１上に位置している。

ボデイ１１の開口端の上板１１ａにカバー２９
の一端が回動自在に一体に形成され、カバー２９
はボデイ１１の開口を塞ぎ、かつ底板１１ｂの底
面に形成された爪３１とフツク３２が係合され、
またカバー２９の側面に形成された爪３３ボデイ
１１の側板に形成された孔３４と係合してカバー
２９はボデイ１１に係止される。

このジヤツクにプラグが挿入されると、第４図
に示すようにプラグ３５のチツプコンタクト、リ
ングコンタクト、アースコンタクトがそれぞれチ
ツプ接片１４、リング接片２１、アース接片１９
と弾性的に接触する。また第５図に示すようにプ
ラグ３５により可動片２４が外方へ変位されて可
動片２４によりＴ接片２５が駆動されてＴ接片２
５の接触部２７はＢ接片２６から離れる。プラグ
３５をジヤツクから抜くとＴ接片２５の弾性力に
より接触部２７はＢ接片２６と弾性的に接触す
る。

「考案の効果」 以上述べたようにこの考案のジヤツクによれば
接片はボデイ１１内にその開口端より同一方向に
挿入し、開口端部の一端に形成されたカバー２９
にて固定する構造のため接片に設けた爪で固定す
る場合と比べて挿入、組込みが容易である。

チツプ接片１４の接片本体１５に孔１７が形成
され、ボデイ１１のこじりによるプラグの傾きを
規制するリブ１３が孔１７に通されていることに
より、リブ１３の長さが長くとれ、プラグこじり
に対して強い構造となつている。

第５図に示すように挿入されたプラグの先端を
セパレータ２２の基部２３で挟みこみ、プラグこ
じりに対し強い構造となつている。

第４図に示すようにチツプ接片１４は接片本体
１５と平行片１６とによりプラグの先端部を挟み
込み、かつプラグ先端の一部が孔１８に落ち込む
ことにより、プラグ保持力を強くすると共に接触
安定性を高めている。

セパレータ２２に補強片２８が設けられ、補強
片２８が平行片１６とリング接片２１との間のす
き間を埋めることにより、平行片１６をより強固
なものとし、プラグ保持力を高めている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のジヤツクの一例を示す断面
図、第２図は第１図のAA線断面図、第３図は第
１図の一部を省略した分解斜視図、第４図はプラ
グを挿入した状態の第１図と対応する断面図、第
５図はプラグを挿入した状態の第２図と対応する
断面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 絶縁材のボデイの一端にプラグ挿入スリーブが
   一体に形成され、ボデイの他端は開口とされ、ボ
   デイ内部に上記スリーブの位置よりプラグ傾きを
   規制するリブが上記開口端へ向つて一体に形成さ
   れ、 上記ボデイ内にその開口よりＬ字状に曲げられ
   たチツプ接片が挿入され、そのチツプ接片にはプ
   ラグ挿脱方向と平行な板部より切起された接片本
   体と、上記開口と対向する板部から切起された平
   行片とを有し、上記接片本体には上記リブが挿入
   される孔が形成され、上記平行片にはプラグの先
   端部が落ち込む孔が形成され、 上記ボデイ内にその開口よりリング接片及びア
   ース接片が上記チツプ接片と対向して挿入され、 これらリング接片とチツプ接片との間に絶縁材
   のセパレータが挿入され、そのセパレータはプラ
   グの先端が挿入される基部と、その基部より一体
   に前方に突出し、プラグ挿脱方向と直角方向に変
   位可能な可動片と、上記平行片に沿わされた補強
   片とよりなり、 上記可動片と対向して上記ボデイ内にその開口
   よりＴ接片及びＢ接片が挿入され、プラグの挿入
   により上記可動片が駆動されて上記Ｔ接片とＢ接
   片とのオンオフが制御され、 上記ボデイの開口端にカバーの一端が回動自在
   に一体に形成され、そのカバーで上記開口を塞ぐ
   と共に爪でカバーはボデイに係止されてなるジヤ
   ツク。