JP3686826B2 - 多極ジャックと多極プラグ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多極ジャック多極プラグに関する。
【0002】
【従来の技術】
特許第2875617号公報に従来の多極ジャックやその相手方となる単頭型の多極プラグについての記載がある。この公報に記載されている多極ジャックは、ボディの内側に4極を形成する4つの電極を有していると共に、ボディの筒状部の外周に口金と称される5極目の固定電極がリング状に取り付けられ、さらに、その固定電極の外側に間隔を隔てて弾性変形可能な6極目の可動電極が配備されている。また、この多極ジャックの相手方となる多極プラグは、多極ジャックの4つの上記電極に各別に接触される4つの接点を備えた軸部の根元部分の外側に、その根元部分と同心状に5極目と6極目とを形成するリング状の2つの接続端子を有しており、これらの5極目及び6極目の2つの接続端子が、多極ジャックの5極目の固定電極と6極目の可動電極とに各別に接触するようになっている。
【0003】
また、特開平8−138807号公報に従来の別の多極ジャックやその相手方となる単頭型の多極プラグについての記載がある。この公報に記載されている多極ジャックは、スリーブの外周部分の2箇所に2つの電極を有している。また、この多極ジャックの相手方となる多極プラグには、軸部の根元部分の外側に、その根元部分と同心状にリング状の2つの接点を有している。
【0004】
さらに、特開平10−335010号公報や実登第2548613号公報などにも、多極ジャックや多極プラグなどに関する記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許第2875617号公報に記載されている多極ジャックは、ボディに具備された筒状部の外周に5極目の固定電極が取り付けられ、かつ、その固定電極の外側に6極目の可動電極が配備されているので、たとえば軸部に4極、軸部の根元部分にリング状の5極目の固定電極を備える5極の多極プラグを接続したときに、多極プラグの5極目の固定電極の内面と外面とが多極ジャック側の上記固定電極と上記可動電極とに接触してそれらの固定電極と可動電極とを短絡してしまうという問題や、5極目の固定電極の外側に6極目の可動電極が配備されていることが多極ジャックを小形化することの制約になっているという問題がある。また、多極プラグについても、5極目の接続端子の外側に6極目の接続端子が配置されていることが、多極プラグを小形化することの制約になっているという問題がある。
【0006】
特開平8−138807号公報に記載されている多極ジャックについても、たとえば軸部に4極、軸部の根元部分にリング状の5極目の固定電極を備える5極の多極プラグを接続したときに、多極プラグの5極目の固定電極の内面の2箇所に多極ジャック側のスリーブの外周部分の2つの電極が接触してそれらの電極が短絡してしまうという問題がある。多極プラグについては、リング状の2つの接点が内側と外側とに同心状に配置されていることが、多極プラグを小形化することの制約になっているという問題がある。
【0007】
本発明は以上の状況や問題に鑑みてなされたものであり、多極ジャックのボディに備わっている筒状部を利用して2つの極数を追加する場合に、上記したような軸部の根元部分にリング状の固定電極を備える多極プラグを接続したときでも、筒状部を利用して追加された2つの電極が、そのリング状の固定電極によって短絡されることのない多極ジャックを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、上記筒状部を利用して2つの極数を追加するものでありながら、小形化を促進しやすい多極ジャックを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、相手方となる多極プラグを接続するときに、ボディの内側の電極と筒状部を利用して追加された電極とが、多極プラグの軸部の電極や軸部の根元部分の周囲に追加された電極に対して適切なタイミングで接触するようにして、機器側の回路設計の自由度を高めることのできる多極ジャックを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、軸部の根元部分の周囲に2つの電極が追加されているにもかかわらず、小形化を促進しやすい多極プラグを提供することを目的とする。
【0011】
また、本発明は、相手方となる多極ジャックに対する誤嵌合(誤挿入)を防止することのできる多極プラグを提供することを目的とする。
0012
【課題を解決するための手段】
図面を参照して本発明を説明する。なお、この欄で図中の符号を使用したのは、発明の内容の理解を助けるためであって、内容を図例に限定する意図ではない。
0013
請求項1に記載した本発明に係る多極ジャックJは、ボディ主部11とこのボディ主部の前側に突出された筒状部12とを一体に有するボディ10の内側に、上記筒状部12を通してその筒状部と同心位置又は略同心位置に挿入される多極プラグPの軸部50に前後に並べて設けられた複数の主電極61〜64に各別に電気的に接続される複数の主電極21〜24を有している。
0014
そして、上記筒状部12の軸方向位置は同じで周方向位置が異なる周囲2箇所に各別に追加電極が配備され一方側の追加電極が、上記筒状部12の外周の一側に形成された凹所15内に収容されており、上記筒状部に対して定位置に変位不能に位置決めされた外向きの固定電極(第6極)26として、他方側の追加電極が、上記筒状部12の外周の上記凹所と反対側部を欠除することによって形成された平坦面17に対して間隔aを隔てて対向配備され、上記筒状部に対し接離方向に弾性変位可能な外向きの可動電極(第5極)25としてそれぞれ形成することによって、上記筒状部12の軸線から上記固定電極の接点までの間隔寸法L1が上記筒状部12の軸線から上記可動電極の接点までの間隔寸法L2よりも短く、かつ、上記筒状部の外径よりも短くなっている。このため、軸部50の根元部分にリング状の固定電極(第5極)を備える多極プラグPを接続したときでも、そのリング状の固定電極によって、筒状部を利用して追加された2つの上記固定電極26と上記可動電極25とが短絡されてしまうという事態が起こり得ない。
0015
また、上記外向きの固定電極26の接点が上記多極プラグPの軸部50の軸方向位置は同じで周方向位置が異なる周囲2箇所に設けられた2つの追加電極のうちの一方側の接点に接触し、その他方側の接点に上記外向きの可動電極25の接点が接触するようになっている。このため、当該多極ジャックに、この多極ジャックと同じ極数の多極プラグを接続することが可能である。
0016
さらに、上記固定電極26は、上記筒状部12の外周の一側に形成された凹所15内に収容されており、上記可動電極25が、上記筒状部12の外周の上記凹所よ反対側部を欠除することによって形成された平坦面17に対して間隔を隔てて対向配備されていることによって、固定電極26が筒状部12の肉厚内に収まり、また、可動電極25が筒状部12から大きく離れた箇所に位置して多極ジャックJの大型化を来すということがなくなる。
0017
請求項2に記載した本発明に係る多極ジャックJは、請求項1に記載した本発明に係る多極ジャックJに、上記ボディ主部11が、上記筒状部12の左右両側に張り出した直方体状の外形を有し、上記固定電極26と上記可動電極25とが上記筒状部12の左右に振り分けて各別に配備されていると共に、上記固定電極26から後方に延出する形に形成された固定電極取付片26aと上記可動電極25から後方に延出する形に形成された可動電極取付片25aとのそれぞれが、上記筒状部12の両側で上記ボディ主部11に固定されている点が付加されたものである。これによると、固定電極26や可動電極25を、もともと筒状部12の左右両側に張り出しているボディ主部11を利用して取り付けることができるので、それらの各電極26,25を取り付ける箇所がボディ10の外側に突き出るという事態が起こらず、そのことが、多極ジャックJの大型化を抑制することに役立つ。
0018
請求項3に記載した本発明に係る多極ジャックJは、請求項1又は請求項2に記載した多極ジャックJに、上記固定電極26と上記可動電極25は、上記ボディ10に挿入されてきた上記軸部50の最先端側に位置している上記多極プラグP側の上記主電極(第1極)61が上記ボディ10の内側の最も後方に位置する当該多極ジャック側の上記主電極(第1極)21に接触する前に、その多極プラグ側の2つの上記追加電極(第5極65と第6極66)の一方又は両方に接触するように上記ボディ主部11の前端からその前方へ突き出ている点が付加されたものである。これによると、筒状部12を利用して追加された固定電極26又は可動電極25を、たとえばオーディオ機器のステレオモードとモノラルモードとの認識用電極として使用できるようになると共に、それらのモードが認識されないうちは、軸部の最先端側に位置している上記多極プラグ側の上記主電極61が上記ボディの内側の最も後方に位置する当該多極ジャック側の上記主電極21に接触して音声信号の授受が行われないようにすることが可能になり、そのことが、機器側の回路設計の自由度を高めることに役立つ。
0019
請求項4に記載した本発明に係る多極ジャックJは、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載した多極ジャックJに、上記ボディ10の内側に備わっている当該多極ジャック側の複数の上記主電極21〜24によって4極が形成され、そのうちの3極が上記ボディ主部11の内側に配備された3つの主電極21〜23によって形成され、残りの1極が上記筒状部の筒壁に開設された開口を通してその筒状部の内側に突出された1つの主電極24によって形成されている点が付加されたものである。これによると、小形化を促進しやすい6極の多極ジャックが得られる。
0020
請求項5に記載した本発明に係る多極プラグPは、前後に並ぶ複数の主電極61〜64を備えた軸部50を備え、それらの主電極が請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャックJ側に備わっている複数の主電極21〜24に各別に電気的に接続されるようになっている。このような多極プラグは単頭型の多極プラグとして知られている。
0021
そして、上記軸部の根元部分の外側に、その根元部分との間に間隔を隔てて、上記軸部に対して同心状で、軸方向位置も同じ位置に位置しかつ半径長さが同一又は略同一である円弧状の2つの追加電極が配備され、一方側の追加電極の全体が円弧状の固定電極(第5極)65として形成され、他方側の追加電極が上記軸部の根元部分に対し接離方向に弾性変位可能な円弧状の可動電極(第6極)66として形成され、上記可動電極66の先端が上記軸部50に近付く方向に張り出す山形に湾曲されてその山形部分の頂部が当該可動電極の接点66pとして形成されていると共に、その山形部分が、上記固定電極65を周方 向に延長することによって想定される仮想円の内側に突き出ることによって、上記軸部の軸線から上記可動電極の接点までの間隔寸法L1’が上記軸部の軸線から上記固定電極の接点までの間隔寸法L2’よりも短くなっている。このため、軸部の根元部分に2つの追加電極を有するものでありながら、それらの追加電極による多極プラグの大形化を来しにくくなる。
0022
また、多極プラグの上記固定電極の接点が請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャックに設けられた2つの追加電極のうちの一方側の外向きの可動電極25の接点に接触し、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャックに設けられた2つの追加電極のうちの他方側の外向きの固定電極26の接点に多極プラグの上記可動電極の接点が対応して接触するようになっている。これによると、当該多極プラグに、この多極プラグと同じ極数の多極ジャックを接続することが可能になる。
0023
請求項6に記載した本発明に係る多極プラグPは、請求項5に記載した本発明に係る多極プラグPに、上記軸部に備わっている複数の上記主電極によって4極が形成され、上記固定電極と上記可動電極とによって別の2極が形成されている点が付加されたものである。これによると、小形化を促進しやすい6極の多極プラグが得られる。
0024
発明に係る多極ジャックと多極プラグとの接続構造は、ボディ主部11とこのボディ主部の前側に突出された筒状部12とを一体に有する多極ジャック側ボディ10の内側に前後に並べて配備された複数の主電極21〜24に、上記筒状部12を通してその筒状部と同心位置又は略同心位置に挿入された単頭型の多極プラグPの軸部50に前後に並べて設けられた複数の主電極61〜65が各別に電気的に接続されている。そして、上記筒状部12の周囲の1箇所に定位置に変位不能に位置決めして配備された多極ジャック側の固定電極26の接点に、上記軸部50の根元部分の外側にその根元部分との間に間隔を隔てて配備されかつ円弧状に形成された多極プラグ側の可動電極66の接点が接触し、かつ、上記筒状部12の周囲の他の箇所にその筒状部12に対し接離方向に弾性変位可能に配備された多極ジャック側の可動電極25の接点に、上記軸部50の根元部分の外側にその根元部分との間に間隔を隔てて配備された多極プラグP側の円弧状の固定電極65の接点が接触している。また、多極ジャック側の固定電極と多極プラグ側の可動電極の各接点同士の接触箇所が、多極ジャック側の可動電極と多極プラグ側の固定電極の各接点同士の接触箇所よりも、上記軸部に近い位置に位置している。
0025
このような多極ジャックと多極プラグとの接続構造は、上記した多極ジャックと多極プラグとを接続することによって形成される。そして、多極ジャック側の主電極及び多極プラグ側の主電極の各数を4つにしておくと、全体では6極の接続構造が得られる。
0026
また、多極プラグ側の可動電極の先端が軸部に近付く方向に張り出す山形に湾曲されてその山形部分の頂部が当該可動電極の接点として形成されていると共に、その山形部分が、上記固定電極を周方向に延長することによって想定される仮想円の内側に突き出ているという構成を採用すると、多極プラグ側の可動電極を多極ジャック側の固定電極に対応(対向)させたときには、多極プラグを多極ジャックのボディに不都合なく挿入できて両者の各電極が適正に接続されるけれども、多極プラグ側の可動電極を多極ジャック側の固定電極に対応(対向)させていないときには、上記した山形部分が多極ジャック側の筒状部や固定電極に当たって多極プラグを多極ジャックのボディに挿入できなくなる。そのため、上記構成を採用することによって、多極プラグの誤嵌合(誤挿入)を未然に防止することができるようになる。
0027
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照して本発明に係る多極ジャックJの実施形態を説明する。
0028
図1は多極ジャックJの分解斜視図、図2は同正面図、図3は同横断平面図である。この多極ジャックJは、電気絶縁性に富む合成樹脂の一体成形体でなるボディ10を有する。このボディ10は、ボディ主部11とこのボディ主部11の前側に突出された筒状部12とを一体に有し、ボディ主部11が筒状部12の左右両側に張り出した直方体状の外形を有している。また、多極ジャックJには6つの電極が備わっており、図1にはそれらの各電極を符号21〜26で示してあり、以下の説明では、これらの各電極を第1極21、第2極22、第3極23、第4極24、第5極25、第6極26として簡略化して表記する。
0029
第1極21から第4極24までの4つの電極は全体で4極の主電極を形成し、そのうちの第1極21と第2極22と第3極23とは、図1のようにボディ主部11の後端開口からボディ10の内側に挿入されて図3のようにそれぞれ組み付けられている。すなわち、第1極21と第2極22と第3極23とにそれぞれ連設されている取付片21a,22a,23aがボディ主部11の所定箇所に動かないように固定されて、第1極21と第2極22と第3極23とがこの順にボディ10の内側で後側から前側に向かって並べられている。そして、第1極21と第2極22と第3極23とにそれぞれ具備されている半田付け端子21b,22b,23bがボディ主部11の下端からその外側方に向けて突出されている。また、第1極21と第2極22とにはそれぞれ1つずつの電極27,28が組み合わされていて、一方の可動側の第1極21と固定側の電極27とによって第1常閉スイッチSW1が形成され、他方の可動側の第2極22と固定側の電極28とによって第2常閉スイッチSW2が形成されている。なお、電極27,28にも取付片27a,28aや半田付け端子27b,28bが連設されていて、取付片27a,28aがボディ主部11の内側の所定箇所に動かないように固定され、かつ、半田付け端子27b,28bがボディ主部11の下端からその外側方又は後方に向けて突出されている。図1で判るように、第4極24の取付片24aはボディ主部11の上面側凹所13aや縦溝13b収容された状態でそのボディ主部11の外側に取り付けられる。そして、この第4極24が、筒状部12の筒壁に開設された開口14を通して筒状部12の内側に突出されている。
0030
次に、第5極25と第6極26との2つの電極によって追加電極を形成しており、以下の説明では、第6極26を一方側の追加電極、第5極25が他方側の追加電極として規定する。これら2つの追加電極は筒状部12を利用してその筒状部12の周囲の2箇所に各別に配備されている。
0031
すなわち、図2のように、一方側の追加電極である第6極26は、筒状部12の外周の左側に形成された凹所15内に収容された状態で、その上下の端縁26c,26cが凹所15の上下に具備された前後方向の溝部15a,15aに差し込まれて動かないように変位不能に位置決めされている。言い換えると、この第6極26は固定電極として形成されている。図3のように、第6極26にも、その後方に延出する形に形成された固定電極取付片26aや半田付け端子26bが備わっている。そして、固定電極取付片26aが筒状部12の左側でボディ主部11の取付溝16に前方から差し込まれて固定されており、その固定電極取付片26aに連設されている半田付け端子26bがボディ主部11の下端からその外側方に突出されている。
0032
これに対し、他方側の追加電極である第5極25は、筒状部12の外周の右側部分を欠除(所謂Dカット)することによって形成された平坦面17に対してわずかな間隔a(図3参照)を隔てて対向配備された弾性を備える可動電極として形成されている。すなわち、図1又は図3のように、第5極5にも、その後方に延出する形に形成された可動電極取付片25aや半田付け端子25bが備わっており、可動電極取付片25aが筒状部12の右側でボディ主部11の取付溝18に上方から差し込まれて固定されることによって第5極5が筒状部12に対し接離方向に弾性変位可能になっており、半田付け端子25bがボディ主部11の下端からその外側方に突出されている。
0033
そして、図2に示したように、筒状部12の軸線から固定電極である第6極26の接点26までの間隔寸法L1が筒状部12の軸線から可動電極である第5極25の接点25pまでの間隔寸法L2よりも短くなっている。こうしておくと、軸部の根元部分に正円形のリング状の固定電極を備える多極プラグ(不図示)を接続したときでも、その正円形のリング状の固定電極に第5極25と第6極26とが接触してそれらが短絡するという事態が起こらない。すなわち、上記多極プラグの正円形のリング状の固定電極が筒状部12の外側に嵌合されたときには、そのリング状の固定電極に接触する電極は第5極25だけであって、第6極26は接触しない。そのため、正円形のリング状の固定電極に第5極25と第6極26との両方が接触してそれらが短絡するという事態が起こらない。
0034
また、上記のように、第6極26が筒状部12の外周の凹所15内に収容されてその筒状部12の肉厚内に収まっているので、その第6極が筒状部12の外側に突き出ることはない。しかも、第5極25が筒状部12をDカットすることによって形成された平坦面17に近接して配備されているので、その第5極25が筒状部12から大きく離れた箇所に位置することはない。これらのことから、第5極25と第6極26とは、筒状部12が仮に正円筒状であるとした場合の筒状部形成スペース内にほぼ収まるようになるので、筒状部12の外側のスペースを第5極25と第6極26とが占めて多極ジャックJが大型化するといった事態にはならない。
0035
さらに、固定電極取付片26aが筒状部12の左側でボディ主部11の取付溝16に前方から差し込まれて固定されており、可動電極取付片25aが筒状部12の右側でボディ主部11の取付溝18に上方から差し込まれて固定されていることにより、第5極25と第6極26とを取り付ける箇所がボディ10の外側に突き出るという事態が起こららなくなって多極ジャックの大型化を来さないという利点がある。
0036
なお、上記した多極ジャックJは、その第1〜第6の各電極によって図4に示した回路パターンを備えている。
0037
次に、図5及び図6を参照して本発明に係る多極プラグPの実施形態を説明する。
0038
図5は多極プラグPの側面図、図6は同正面図である。この多極プラグPは単頭型の多極プラグであって、電気絶縁性に富む合成樹脂で成形された円形の基部40を有している。また、この多極プラグPには6つの電極が備わっており、図5にはそれらの各電極を符号61〜66で示してあり、以下の説明では、これらの各電極を第1極(チップ電極)61、第2極62、第3極63、第4極64、第5極65、第6極66として簡略化して表記する。
0039
第1極61から第4極64までの4つの電極は全体で4極の主電極を形成し、これらの各電極は、上記基部40からまっすぐに突出された軸部50に、その先端側から根元部分に向かってこの順に並べて具備されていると共に、各電極の相互間に絶縁体でなるスペーサ67,68,69が介在されている。
0040
軸部50の根元部分に配備されている上記第4極64の外側に、上記基部400に取り付けられた第5極65と第6極66とが、第4極64との間に所定の間隔を隔てて配備されている。これらの第5極65と第6極66とは、軸部50に対して同心状に位置していると共に、半径長さが同一又は略同一である円弧状の2つの追加電極を形成している。一方側の追加電極である第5極65の全体が円弧状の固定電極として形成されている。また、他方側の追加電極である第6極66が可動電極として形成されている。すなわち、図6で判るように、図例の第6極66は、略半円弧状の取付片66aの周方向一端部に連設された円弧状の弾性片で形成されており、その先端が軸部50に近付く方向に張り出す山形に湾曲されてその山形部分66bの頂部が接点66pとして形成されている。また、山形部分66bが、固定電極である第5極65を周方向に延長することによって想定される仮想円の内側に突き出ている。そして、軸部50の軸線から第6極66の接点66pまでの間隔寸法L1’が、軸部50の軸線から第5極65の接点65pまでの間隔寸法L2’よりも短くなっている。
0041
この多極プラグPによると、基部40に取り付けられた2つの追加電極を形成している第5極65と第6極66とが、軸部50に対して同心状に位置しかつ半径長さが同一又は略同一になっているので、2つの追加電極が内外で同心状に配備されているような多極プラグに比べ、2つの追加電極によって多極プラグPがそれほど大形化することがないという利点がある。
0042
次に、図7を参照して本発明に係る多極ジャックJと多極プラグPとの接続構造の実施形態を説明する。
0043
この接続構造では、図1〜図4で説明した多極ジャックJと図5及び図6で説明した単頭型の多極プラグPとが組み合わされる。すなわち、多極プラグPの軸部50を、多極ジャックJの筒状部12を通してその筒状部12と同心位置又は略同心位置に挿入すると、図示のように、多極ジャックJ側の主電極である第1極21から第4極24までの各電極に、多極プラグP側の主電極である第1極61から第4極64までの各電極が各別に弾接する。この状態では、多極ジャックJ側の第1極21と第2極22とが外側に弾性変形するので、多極ジャックJ側の第1常閉スイッチSW1と第2常閉スイッチSW2が開く。また、多極ジャックJ側の可動電極である第5極25の接点25pに、多極プラグP側の円弧状の固定電極である第5極65の接点65pが接触するのに対し、多極ジャックJ側の固定電極である第6極26の接点26pに、多極プラグP側の円弧状の可動電極である第6極66の接点66pが接触する。このため、全体として6極の接続構造が得られる。
0044
ところで、図3のように、多極ジャックJの第6極26と第5極25とは、ボディ主部11の前端からその前方へ比較的長く突き出た位置に配備されている。こうしておくと、ボディ10に挿入されてきた多極プラグP側のチップ電極である第1極61が、ボディ10の内側の最も後方に位置する多極ジャックJ側の第1極21に接触する前に、多極プラグP側の第6極66と第5極65との一方又は両方に接触するようになる。このように多極ジャックJに多極プラグPを接続する際の第5極25,65や第6極26,66の接触タイミングを、第1極21,61が接触するよりも先になるように定めておくと、筒状部12を利用して追加された第5極25又は第6極26を、たとえばオーディオ機器のステレオモードとモノラルモードとの認識用電極として使用できるようになり、そのようにしておくことによって、それらのモードが認識されないうちは、多極プラグP側の第1極61が多極ジャック1J側の第1極21に接触して音声信号の授受が行われないようにすることが可能になる。
0045
多極プラグP側の第6極66の接点66pが山形に湾曲されてその山形部分が、上記固定電極を周方向に延長することによって想定される仮想円の内側に突き出ているので、多極プラグP側の第6極66を多極ジャックJ側の第6極26に対応(対向)させているときには、多極プラグPを多極ジャックJのボディ10に不都合なく挿入できて両者の各電極が適正に接続される。その反面、多極プラグP側の第6極66を多極ジャックJ側の第6極26に対応(対向)させていないときには、上記山形部分が多極ジャックJ側の筒状部12や第5極25に当たって多極プラグPを多極ジャックJのボディ10に挿入できなくなる。そのため、多極プラグPの誤嵌合(誤挿入)が防止される。
0046
なお、上述した多極ジャックJや多極プラグPは、主電極によって4極を形成し、追加電極によって2極を形成することによって、全体として6極を形成させてあるけれども、主電極によって形成される極数は4極に限定されず、たとえば2極であっても、3極であってもよい。
0047
【発明の効果】
本発明に係る多極ジャックによれば、ボディの筒状部を利用して2つの極数を追加する場合に、軸部の根元部分にリング状の固定電極を備える多極プラグを接続したときに2つの追加電極が、そのリング状の固定電極によって短絡されるという事態が起こらなくなるにもかかわらず、小形化が促進される。また、相手方となる多極プラグを接続するときに、2つの追加電極が、多極プラグの軸部の根元部分の周囲の2つの追加電極に対して適切なタイミングで接触するようになって、機器側の回路設計の自由度が高まる。
0048
本発明に係る多極プラグによれば、軸部の根元部分の周囲に2つの電極が追加されているにもかかわらず、小形化を促進しやすくなる。また、相手方となる多極ジャックに対する誤嵌合(誤挿入)を防止することができるようになる。
0049
本発明に係る多極ジャックと多極プラグとの接続構造によれば、多極ジャックと多極プラグとをコンパクトな形で接続することのできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による多極ジャックの分解斜視図である。
【図2】 同正面図である。
【図3】 同横断平面図である。
【図4】 回路パターン図である。
【図5】 本発明の実施形態による多極プラグの側面図である。
【図6】 同正面図である。
【図7】 本発明の実施形態による多極ジャックと多極プラグとの接続構造の横断平面図である。
【符号の説明】
J 多極ジャック
10 ボディ
11 ボディ主部
12 筒状部
15 凹所
17 平坦面
21,22,23,24 第1極から第4極までの電極(多極ジャック側の主電極)
25 第5極を形成する追加電極(可動電極)
25a 可動電極取付片
26 第6極を形成する追加電極(固定電極)
26a 固定電極取付片
L1 筒状部の軸線から固定電極の接点までの間隔寸法
L2 筒状部の軸線から可動電極の接点までの間隔寸法
P 多極プラグ
50 軸部
61,62,63,64 第1極から第4極までの電極(多極プラグ側の主電極)
66 第6極を形成する追加電極(可動電極)
65 第5極を形成する追加電極(固定電極)
L1 軸部の軸線から可動電極の接点までの間隔寸法
L2 軸部の軸線から固定電極の接点までの間隔寸法

Claims (6)

  1. ボディ主部とこのボディ主部の前側に突出された筒状部とを一体に有するボディの内側に、上記筒状部を通してその筒状部と同心位置又は略同心位置に挿入される多極プラグの軸部に前後に並べて設けられた複数の主電極に各別に電気的に接続される複数の主電極を有する多極ジャックであって、
    上記筒状部の軸方向位置は同じで周方向位置が異なる周囲2箇所に各別に追加電極が配備され、一方側の追加電極が、上記筒状部の外周の一側に形成された凹所内に収容されており、上記筒状部に対して定位置に変位不能に位置決めされた外向きの固定電極として、他方側の追加電極が、上記筒状部の外周の上記凹所と反対側部を欠除することによって形成された平坦面に対して間隔を隔てて対向配備され、上記筒状部に対し接離方向に弾性変位可能な外向きの可動電極としてそれぞれ形成することによって、上記筒状部の軸線から上記固定電極の接点までの間隔寸法が上記筒状部の軸線から上記可動電極の接点までの間隔寸法よりも短く、かつ、上記筒状部の外径よりも短くなっており、
    上記外向きの固定電極の接点が上記多極プラグの軸部の軸方向位置は同じで周方向位置が異なる周囲2箇所に設けられた2つの追加電極のうちの一方側の接点に接触し、その他方側の接点に上記外向きの可動電極の接点が接触するようになっていることを特徴とする多極ジャック。
  2. 上記ボディ主部が、上記筒状部の左右両側に張り出した直方体状の外形を有し、上記固定電極と上記可動電極とが上記筒状部の左右に振り分けて各別に配備されていると共に、上記固定電極から後方に延出する形に形成された固定電極取付片と上記可動電極から後方に延出する形に形成された可動電極取付片とのそれぞれが、上記筒状部の両側で上記ボディ主部に固定されている請求項1に記載した多極ジャック。
  3. 上記固定電極と上記可動電極は、上記ボディに挿入されてきた上記軸部の最先端側に位置している上記多極プラグ側の上記主電極が上記ボディの内側の最も後方に位置する当該多極ジャック側の上記主電極に接触する前に、その多極プラグ側の2つの上記追加電極の一方又は両方に接触するように上記ボディ主部の前端からその前方へ突き出ている請求項1又は請求項2に記載した多極ジャック。
  4. 上記ボディの内側に備わっている当該多極ジャック側の複数の上記主電極によって4極が形成され、そのうちの3極が上記ボディ主部の内側に配備された3つの主電極によって形成され、残りの1極が上記筒状部の筒壁に開設された開口を通してその筒状部の内側に突出された1つの主電極によって形成されている請求項1ないし請求項のいずれかに記載した多極ジャック。
  5. 前後に並ぶ複数の主電極を備えた軸部を備え、それらの主電極が請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャック側に備わっている複数の主電極に各別に電気的に接続されるようになっている単頭型の多極プラグにおいて、
    上記軸部の根元部分の外側に、その根元部分との間に間隔を隔てて、上記軸部に対して同心状で、軸方向位置も同じ位置に位置しかつ半径長さが同一又は略同一である円弧状の2つの追加電極が配備され、一方側の追加電極の全体が円弧状の固定電極として形成され、他方側の追加電極が上記軸部の根元部分に対し接離方向に弾性変位可能な円弧状の可動電極として形成され、上記可動電極の先端が上記軸部に近付く方向に張り出す山形に湾曲されてその山形部分の頂部が当該可動電極の接点として形成されていると共に、その山形部分が、上記固定電極を周方向に延長することによって想定される仮想円の内側に突き出ることによって、上記軸部の軸線から上記可動電極の接点までの間隔寸法が上記軸部の軸線から上記固定電極の接点までの間隔寸法よりも短くなっており、
    多極プラグの上記固定電極の接点が請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャックに設けられた2つの追加電極のうちの一方側の外向きの可動電極の接点に接触し、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャックに設けられた2つの追加電極のうちの他方側の外向きの固定電極の接点に多極プラグの上記可動電極の接点が対応し 接触するようになっていることを特徴とする多極プラグ。
  6. 上記軸部に備わっている複数の上記主電極によって4極が形成され、上記固定電極と上記可動電極とによって別の2極が形成されている請求項5に記載した多極プラグ。
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