JP2001165675A - ナビゲーションシステム - Google Patents

ナビゲーションシステム

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JP2001165675A
JP2001165675A JP35363299A JP35363299A JP2001165675A JP 2001165675 A JP2001165675 A JP 2001165675A JP 35363299 A JP35363299 A JP 35363299A JP 35363299 A JP35363299 A JP 35363299A JP 2001165675 A JP2001165675 A JP 2001165675A
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孝一 長岐
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    • GPHYSICS
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  • Instructional Devices (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録媒体から地図データを選択的に読
み出して、最適な記憶手段にアクセスし、より利便性の
高いナビゲーションを実行可能なナビゲーションシステ
ムを提供する。 【解決手段】 ナビゲーションシステムにおいて、地図
データの対象ファイルを読み出すに際し、優先フラグを
参照し(ステップS11)、DVD−ROMに設定され
ているときは、DVD−ROMから対象ファイルを読み
出し(ステップS16)、ハードディスクに設定されて
いるときは、HD管理領域にアクセスし(ステップS1
2)、ハードディスクに格納済みで、かつ対象ファイル
の更新日時が古くない場合にハードディスクから対象フ
ァイルを読み出す(ステップS13〜S15)。一方、
DVD−ROMから対象ファイルを読み出した場合は、
ハードディスクの空き容量を確保した後(ステップS1
7、S18)、対象ファイルをハードディスクに格納す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に記録さ
れた地図データを用いてナビゲーションを行うナビゲー
ションシステムに関し、特に、地図データをそれぞれ読
み出し可能な複数の記憶手段から選択的に地図データを
読み出すことができるナビゲーションシステムの技術分
野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、DVD−ROMドライブやC
D−ROMドライブを搭載し、記録媒体としてのDVD
−ROMやCD−ROMに記録された地図データを読み
出してナビゲーション動作を行うナビゲーションシステ
ムが広く用いられている。このようなナビゲーションシ
ステムでは、ナビゲーション動作を行う際に自車位置を
検出し、車両周辺の地図データを記録媒体から読み出し
て、地図データに基づいて作成した地図画像を自車位置
を示すマークと共に表示画面に表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽データ
や映像データを記録したDVD−ROM等の記録媒体が
提供されているので、このような記録媒体を運転中に再
生したいというニーズがある。しかしながら、上記従来
のナビゲーションシステムでは、地図データを記録した
記録媒体をナビゲーション中に常にドライブに装着して
おく必要があり、他の用途に利用することが困難であっ
た。
【0004】一方、上記記録媒体とは別に大容量で不揮
発性の記憶手段として、例えばハードディスクをナビゲ
ーションシステムに搭載することも考えられる。そし
て、DVD−ROM等の地図データをハードディスクに
コピーし、ナビゲーション動作に際してハードディスク
から地図データを読み出し可能にしておけば、DVD−
ROMドライブ等を他の用途に利用することができる。
また、ハードディスクはアクセス速度が高速であるた
め、表示画面の高速描画という点でもメリットがある。
【0005】しかしながら、このようにDVD−ROM
等とハードディスクから地図データを選択的に読み出し
可能に構成した場合、両者に同一地域の地図データが存
在することもある。このとき、両者で地図データのデー
タ内容が同一になるとは限らない。例えば、DVD−R
OMは最新の地図データが収録されたものであるのに対
し、ハードディスクには過去に保存された古い地図デー
タが更新されぬまま格納されているような場合である。
このような場合、ハードディスクの古い地図データを使
用することにより、地図データが周囲の道路事情と異な
るという事態を招き、適正なナビゲーションを行うこと
ができなくなる。
【0006】また、DVD−ROMとハードディスクか
ら地図データを選択的に読み出し可能に構成した場合で
あっても、ユーザは、有用な情報を含む特殊な地図デー
タを記録したDVD−ROM等を使用してナビゲーショ
ンを行いたい場合もある。
【0007】このように、複数の記憶手段から地図デー
タを読み出し可能であったとしても、その中から最適な
記憶手段を選択して地図データを読み出すことは困難で
ある。
【0008】そこで、本発明はこのような問題に鑑みな
されたものであり、ナビゲーションシステムに地図デー
タを読み出し可能な複数の記憶手段を搭載し、必要な地
図データの読み出しに際し最適な記憶手段にアクセス
し、ユーザにとって快適なナビゲーションを実行できる
ナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載のナビゲーションシステムは、自車
位置を検出する自車位置検出手段と、記録されている地
図データをそれぞれ読み出し可能な複数の記憶手段と、
地図データを用いて前記自車位置に応じたナビゲーショ
ン動作を制御するナビゲーション制御手段と、所定の条
件に従って前記複数の記憶手段の中から選択された記憶
手段にアクセスし、ナビゲーション動作に必要な地図デ
ータを読み出す地図データ読み出し手段とを備えること
を特徴とする。
【0010】この発明によれば、ナビゲーションシステ
ムは、例えばDVD−ROM等の光ディスクやハードデ
ィスクなど様々な記憶手段を複数備えており、それぞれ
から地図データを読み出すことができる。そして、自車
位置検出手段により検出された自車位置に応じたナビゲ
ーション動作を行うに際し、地図データ読み出し手段が
所定の条件に従って複数の記憶手段の中から特定の記憶
手段を選択し、これにアクセスして必要な地図データを
読み出し、ナビゲーション動作の表示処理等に用いる。
【0011】従って、多数の記憶手段に地図データを重
複して保持するので、それぞれの記憶手段はナビゲーシ
ョン動作中であっても専有して用いる必要がないことに
加え、同一地域に対応する多くの地図データが保持され
る場合、ナビゲーション動作に最適な地図データを選択
的に用いることが可能となる。よって、ユーザにとって
利便性の高いナビゲーションを実行できる。
【0012】請求項2に記載のナビゲーションシステム
は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記地図データ読み出し手段は、アクセスすべき記
憶手段として、予め設定された優先フラグによって示さ
れる特定の記憶手段を選択することを特徴とする。
【0013】この発明によれば、例えばユーザによる所
定の操作等により、予め優先フラグが設定され、地図デ
ータ読み出し手段が優先フラグを参照して地図データを
読み出すべき特定の記憶手段を選択する。従って、特殊
な用途に対応した地図データを用いたナビゲーションを
行う場合などは、特定の記憶手段を固定的に読み出すこ
とにより対応することができる。
【0014】請求項3に記載のナビゲーションシステム
は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記地図データ読み出し手段は、アクセスすべき記
憶手段として、最新の日時に更新された地図データを読
み出し可能な記憶手段を選択することを特徴とする。
【0015】この発明によれば、地図データ読み出し手
段は、複数の記憶手段に記録される地図データの更新日
時を判別し、そのうち更新日時が最新である記憶手段に
選択的にアクセスして該当する地図データを読み出す。
従って、地図データが次々と更新され、特定地域に対応
して鮮度(地図データの新しさ)の異なる多くの地図デ
ータが存在する場合であっても、その中から最新の地図
データを選択的に利用可能となる。
【0016】請求項4に記載のナビゲーションシステム
は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記地図データ読み出し手段は、前記複数の記憶手
段における地図データの管理情報に基づいて、アクセス
すべき記憶手段を選択することを特徴とする。
【0017】この発明によれば、複数の記憶手段はそれ
ぞれ地図データの管理情報を有しており、地図データ読
み出し手段は、それぞれの管理情報を参照し、これに基
づき特定の記憶手段に選択的にアクセスして地図データ
を読み出す。従って、複数の記憶手段の管理情報を比較
することにより、地図データを読み出すべき記憶手段を
容易に選択することができる。
【0018】請求項5に記載のナビゲーションシステム
は、請求項4に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記複数の記憶手段から前記管理情報を抽出して、
それぞれの管理情報を統合的に保持する管理情報記憶手
段を更に備えることを特徴とする。
【0019】この発明によれば、複数の記憶手段の管理
情報が管理情報記憶手段において統合的に管理され、地
図データ読み出し手段は、管理情報記憶手段を参照し
て、地図データを読み出すべき記憶手段に選択的にアク
セスする。従って、各記憶手段に対応して、個別に管理
領域を参照する必要がなく、簡易かつ迅速に記憶手段に
アクセスすることができる。
【0020】請求項6に記載のナビゲーションシステム
は、請求項5に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記管理情報記憶手段には、地図データの名称を示
す名称情報が保持され、前記地図データ読み出し手段
は、アクセスすべき記憶手段として、前記名称情報に基
づいて地図データの存在が確認された特定の記憶手段を
選択することを特徴とする。
【0021】この発明によれば、地図データ読み出し手
段は、管理情報記憶手段に統合的に保持される管理情報
のうち地図データに対する名称情報を参照して、これに
基づき特定の記憶手段に地図データが存在するか否かを
判別した上で、所望の地図データを読み出す。従って、
複数の記憶手段どうしで地図データが共通しない場合で
あっても、所望の地図データを名称情報により探し出し
て利用することができる。
【0022】請求項7に記載のナビゲーションシステム
は、請求項5に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記管理情報記憶手段には、地図データが更新され
た日時を示す日時情報が保持され、前記地図データ読み
出し手段は、アクセスすべき記憶手段として、最新の日
時の前記日時情報に対応する地図データを読み出し可能
な記憶手段を選択することを特徴とする。
【0023】この発明によれば、地図データ読み出し手
段は、管理情報記憶手段に統合的に保持される管理情報
のうち日時情報を参照して、これに基づき最新の地図デ
ータが記録されている特定の記憶手段を判別してアクセ
スすることができる。従って、複数の記憶手段どうしで
更新日時が異なる別バージョンの地図データが存在する
場合であっても、容易に最新の地図データを探し出して
利用することができる。
【0024】請求項8に記載のナビゲーションシステム
は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記複数の記憶手段における地図データの管理情報
を抽出し、各管理情報の間の相違を示す差分管理情報を
保持する差分管理情報記憶手段を更に備え、前記地図デ
ータ読み出し手段は、アクセスすべき記憶手段を前記差
分管理情報に基づいて選択することを特徴とする。
【0025】この発明によれば、地図データ読み出し手
段は、管理情報記憶手段に保持される差分管理情報を参
照し、これに基づいて複数の記憶装置の管理情報どうし
の相違を判断し、地図データを読み出すためにアクセス
すべき記憶装置を選択する。従って、地図データの読み
出しに際し、各記憶装置の管理情報が同じ部分は管理情
報記憶手段に保持する必要がなく、迅速な処理速度と少
ない記憶容量で、上述のように地図データを利用するこ
とができる。
【0026】請求項9に記載のナビゲーションシステム
は、自車位置を検出する自車位置検出手段と、地図デー
タが記録された記録媒体から該地図データを読み出し可
能な第1記憶手段と、地図データの書き込みと読み出し
が可能な不揮発性の第2記憶手段と、地図データを用い
て前記自車位置に応じたナビゲーション動作を制御する
ナビゲーション制御手段と、所定のタイミングで地図デ
ータを前記第1記憶手段により前記記録媒体から読み出
し、前記第2記憶手段に転送して格納する地図データ転
送手段と、所定の条件に従って前記第1記憶手段と前記
第2記憶手段の一方を選択してアクセスし、ナビゲーシ
ョン動作に必要な地図データを読み出す地図データ読み
出し手段とを備えることを特徴とする。
【0027】この発明によれば、ナビゲーションシステ
ムは、例えばDVD−ROM等の記録媒体を用いた第1
記憶手段と、例えばハードディスク等の第2記憶手段を
備えている。そして、所定のタイミングで第1記憶手段
から地図データが読み出され、第2記憶手段に転送され
る。また、自車位置検出手段により検出された自車位置
に応じたナビゲーション動作を行うに際し、所定の条件
に従って第1記憶手段と第2記憶手段の一方を選択的に
アクセスして必要な地図データを読み出し、ナビゲーシ
ョン動作の表示処理等に用いる。
【0028】従って、いったん第2記憶手段に地図デー
タが転送された場合、地図データ用の記録媒体を常に第
1記憶手段にセットしておかなくてもナビゲーション動
作が継続される。また、第1記憶手段と第2記憶手段の
それぞれから読み出し可能な地図データの種別や鮮度が
異なる場合であっても、好適な地図データを選択的に用
いることが可能となる。よって、ユーザにとって利便性
の高いナビゲーションを実行できる。
【0029】請求項10に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項9に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記第1記憶手段における地図データの管理情報と
前記第2記憶手段における地図データの管理情報を抽出
して、それぞれの管理情報を統合的に保持する管理情報
記憶手段を更に備え、前記地図データ転送手段は、転送
対象の地図データを前記管理情報に基づいて選択し、前
記地図データ読み出し手段は、前記第1記憶手段と前記
第2記憶手段のいずれにアクセスするかを前記管理情報
に基づいて選択することを特徴とする。
【0030】この発明によれば、第1記憶手段と第2記
憶手段はそれぞれ有する地図データの管理情報は管理情
報記憶手段に統合的に保持され、この管理情報を参照し
て、地図データの転送の際は対象とすべき地図データを
選択すると共に、地図データの読み出しの際は第1記憶
手段と第2記憶手段にいずれにアクセスするかを選択す
る。従って、例えばDVD−ROMやハードディスクに
おけるファイルを管理する管理領域を個別にアクセスす
ることなく、簡易かつ迅速に所望の地図データを利用す
ることができる。
【0031】請求項11に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項10に記載のナビゲーションシステムにお
いて、前記管理情報記憶手段には、地図データの名称を
示す名称情報が保持され、前記地図データ転送手段は、
前記第1記憶手段と前記第2記憶手段のそれぞれの地図
データの前記名称情報を比較し、前記第2記憶手段に格
納されていない地図データを転送対象として選択するこ
とを特徴とする。
【0032】この発明によれば、管理情報記憶手段に統
合的に保持される管理情報のうち地図データに対する名
称情報を参照し、これに基づいて、地図データの転送の
際は対象とすべき地図データの存在を把握して選択し、
地図データの読み出しの際は第1記憶手段と第2記憶手
段のいずれにアクセスするかを地図データが存在するか
否かを判別した上で選択する。従って、第1記憶手段と
第2記憶手段の間で地図データが共通しない場合であっ
ても、上述のように地図データを有効に利用することが
できる。
【0033】請求項12に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項10に記載のナビゲーションシステムにお
いて、前記管理情報記憶手段には、地図データが更新さ
れた日時を示す日時情報が保持され、前記地図データ転
送手段は、前記第1記憶手段と前記第2記憶手段のそれ
ぞれの地図データの前記日時情報を比較し、前記第1記
憶手段に比べ前記第2記憶手段の方が更新された日時が
古い地図データを転送対象として選択することを特徴と
する。
【0034】この発明によれば、管理情報記憶手段に統
合的に保持される管理情報のうち日時情報を参照して、
これに基づいて、地図データの転送の際は地図データの
転送の際は最新の地図データを対象とし、地図データの
読み出しの際は第1記憶手段と第2記憶手段のいずれア
クセスするかを地図データの新旧に応じて選択する。従
って、更新日時が異なる別バージョンの地図データが第
1記憶手段と第2記憶手段の双方に存在する場合であっ
ても、容易に最新の地図データを利用でき、更に第2記
憶手段の地図データが古い場合、より新しい地図データ
に置き換えることができる。
【0035】請求項13に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項9に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記地図データ転送手段は、前記第1記憶手段に前
記記録媒体が装着された際に地図データの転送を行うこ
とを特徴とする。
【0036】この発明によれば、地図データ転送手段
は、地図データ用の記録媒体が第1記憶手段に装着され
たことが検知されると、所定の地図データを読み出して
上述のように第2記憶手段に転送して格納する。従っ
て、過去の地図データから更新された地図データが記録
されている記録媒体を用いる場合であっても、第2記憶
手段の内容を新しい地図データで置き換えることができ
る。
【0037】請求項14に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項9に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記第2記憶手段は、前記第1記憶手段よりも高速
なアクセス速度で地図データの書き込みと読み出しが可
能であることを特徴とする。
【0038】この発明によれば、第2記憶手段は、第1
記憶手段に比べてアクセス速度が高速であるため、地図
データの転送後は、第2記憶手段から地図データをより
短時間で読み出すことができ、高速なナビゲーション動
作を行うことができる。
【0039】請求項15に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項14に記載のナビゲーションシステムにお
いて、前記第2記憶手段は、ハードディスク装置である
ことを特徴とする。
【0040】この発明によれば、第2記憶手段としてハ
ードディスク装置を用いるため、高速かつ大容量である
と共に汎用性の高い記憶手段に地図データを転送して活
用することができる。
【0041】請求項16に記載のナビゲーションシステ
ムは、請求項9に記載のナビゲーションシステムにおい
て、前記記録媒体には、全体地図を分割した単位ブロッ
ク毎のブロック地図データが記録され、前記地図データ
転送手段は、前記ブロック地図データを単位として転送
を行うと共に、前記地図データ読み出し手段は、前記ブ
ロック地図データを単位として読み出しを行うことを特
徴とする。
【0042】この発明によれば、記録媒体に記録される
地図データは、全体地図を単位ブロックに分割し、各単
位ブロックについてのブロック地図データが集合してな
り、第1記憶手段と第2記憶手段では、ブロック地図デ
ータを転送及びアクセスの単位にしている。よって、単
位ブロックのブロック地図データに対し例えば1つのフ
ァイルを割り当てて扱うことで、読み出し処理と書き込
み処理を一層簡単に行うことができる。
【0043】請求項17に記載のナビゲーションシステ
ムは、自車位置を検出する自車位置検出手段と、地図デ
ータが記録された記録媒体から該地図データを読み出し
可能な第1記憶手段と、地図データの書き込みと読み出
しが可能な不揮発性の第2記憶手段と、地図データを用
いて前記自車位置に応じたナビゲーション動作を制御す
るナビゲーション制御手段と、所定のタイミングで前記
第1記憶手段における地図データの管理情報と前記第2
記憶手段における地図データの管理情報とを比較して、
双方の管理情報の相違を示す差分管理情報を生成する差
分管理情報生成手段と、前記差分管理情報を保持する差
分管理情報記憶手段と、前記差分管理情報に基づいて前
記第1記憶手段と前記第2記憶手段の一方を選択してア
クセスし、ナビゲーション動作に必要な地図データを読
み出す地図データ読み出し手段とを備えることを特徴と
する。
【0044】この発明によれば、ナビゲーションシステ
ムは、請求項8に記載の発明と同様、第1記憶手段と第
2記憶手段を備えている。そして、所定のタイミングで
第1記憶手段と第2記憶手段のそれぞれの管理情報にア
クセスし、両者を比べて差分管理情報を生成し、差分管
理情報記憶手段に保持する。また、自車位置に応じたナ
ビゲーション動作を行うに際して差分管理情報を読み出
し、これにより第1記憶手段と第2記憶手段の一方を選
択的にアクセスして必要な地図データを読み出し、ナビ
ゲーション動作の表示処理等に用いる。
【0045】従って、各記憶装置の管理情報のうち異な
る情報のみ保持すればよいため、迅速な処理速度と少な
い記憶容量で上述のように地図データを利用することが
できる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0047】図1は、本実施形態に係るナビゲーション
システムの全体構成を示すブロック図である。図1に示
すナビゲーションシステムは、CPU11と、ROM1
2と、RAM13と、DVD−ROMドライブ14と、
ハードディスク15と、センサ部16と、GPS受信部
17と、インターフェース18と、入力装置19と、デ
ィスプレイ20と、表示制御部21と、バッファメモリ
22と、音声処理回路23と、スピーカ24とを備えて
構成されている。
【0048】図1においてCPU11は、ナビゲーショ
ンシステム全体の動作を制御する。CPU11は、ナビ
ゲーションシステムの各構成要素と接続されており、R
OM12に格納される制御プログラムを読み出し、処理
中のデータを一時的にRAM13に保持しつつ、制御プ
ログラムを実行する。なお、CPU11は、本発明にお
ける地図データ読み出し手段、ナビゲーション制御手
段、地図データ転送手段として機能する。
【0049】DVD−ROMドライブ14は、本発明の
第1記憶手段として機能し、地図データを記憶するDV
D−ROM1を装着して、この地図データの読み出し動
作を行う。DVD−ROM1は、片面1層で4.7Gバ
イト、片面2層で8.5Gバイトの大記憶容量の記録媒
体である。DVD−ROM1は、ディスク上に記録デー
タに対応したピットが形成されており、DVD−ROM
ドライブ14のピックアップを用いて記録データが読み
出される。また、DVD−ROMドライブ14は、DV
D−ROM1が装着されていることを検知して、対応す
る検知信号を出力する。
【0050】DVD−ROM1には、ナビゲーション動
作に必要な道路形状データを含む地図データが記憶さ
れ、更に関連する施設データ、名称データなどの各種関
連データが道路形状データに対応付けられて記憶されて
いる。本実施形態では、全体地図をメッシュ状の単位領
域としてのブロックに分割し、各ブロックに対応する地
図データをブロック地図データとして管理し、DVD−
ROM1に複数のブロック地図データを記録している。
【0051】図2は、DVD−ROM1の地図データの
分割単位であるブロックの概念を説明する図である。図
2に示すように、DVD−ROM1の地図データは、地
図上の全体領域を東西方向にM個、南北方向にN個、そ
れぞれメッシュ状のブロックに分割して管理される。図
2では、ブロック(i、j)を西からi番目で、かつ北
からj番目のブロックとして定義し、北西端のブロック
(1、1)から東南端のブロック(M、N)までの全部
でM×N個の同一形状のブロックが集合して全体の地図
データが構成されることになる。
【0052】なお、図2では、地図上の全体が矩形領域
であって、更に各単位のブロックも矩形領域であるもの
として説明しているが、実際には、複雑な全体形状を有
する地図を扱う場合があり、それぞれのブロック形状も
同一形状に限られない。以下の説明では簡単のため、各
ブロックが同一形状の矩形領域であるものとするが、よ
り複雑なブロック形状となる場合でも、本発明の適用は
可能である。
【0053】また、図3は、図2に示すブロック単位の
地図データをDVD−ROM1に記録する場合のデータ
構造の一例を示す図である。図3において、それぞれの
ブロック地図データには、各ブロックの道路形状データ
とこれに付随する関連データが含まれるものとし、ブロ
ック毎に特定の名称を付与され区別される。DVD−R
OM1には、M×N個の各ブロックについて、ブロック
地図データを順次配列して記録している。図3に示すブ
ロック地図データのデータ順は一例であり、これと異な
るデータ順で記憶しても差し支えない。また、各ブロッ
クのデータ種別毎に異なる記憶領域に記憶してもよい。
なお、各々のブロック地図データは1又は複数のファイ
ルに対応させて取り扱うことができるが、本実施形態で
は簡単のため、各ブロック地図データ毎に1つのファイ
ルを対応させる場合を説明する。
【0054】図1に戻って、ハードディスク15は、地
図データ等の各種データの読み出しや書き込みを行う不
揮発性の記憶装置であり、本発明の第2記憶手段として
機能する。本実施形態においては、ハードディスク15
は多くの用途に利用可能であり、音楽データ、映像デー
タ、アプリケーションプログラム等の種々のデータを格
納できる。ハードディスク15の一部は地図データ記憶
領域15aとして割り当てられ、DVD−ROM1の地
図データを転送して格納するための領域として用いられ
る。例えば、ハードディスク15のうち、1〜2Gバイ
ト程度を地図データ記憶領域15aに割り当てればよ
い。ハードディスク15の記憶容量が大きくなれば地図
データ記憶領域15aの容量を大きくできることは言う
までもない。なお、ハードディスク15への地図データ
の転送の詳細については後述する。
【0055】センサ部16は、自車位置を検出するため
に必要な各種センサを含んで構成されている。具体的に
は、車両の走行状態を検出するための車速センサ、走行
距離センサ、方位センサなどを含んでいる。GPS受信
部17は、GPS(Global Positioning System)衛星
からの電波を受信し、測位データを出力する。センサ部
16とGPS受信部17は、CPU11と相まって本発
明の自車位置検出手段として機能する。
【0056】インターフェース18は、センサ部16及
びGPS受信部17とCPU11との間のインターフェ
ース動作を行い、CPU11により、センサ部16から
のセンサ出力とGPS受信部17からの測位データに基
づいて、自車位置データが求められる。この自車位置デ
ータは、CPU11により前述の地図データと照合され
て、マップマッチング処理等を用いて補正される。
【0057】入力装置19は、ナビゲーションシステム
本体に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモ
コンなどからなり、ナビゲーション動作における所望の
操作を行うため、キー入力に応じた信号をCPU11に
供給する。
【0058】ディスプレイ20は、ナビゲーション動作
に用いる表示手段であり、例えばCRT、液晶表示素子
などから構成される。ディスプレイ20には、表示制御
部21の制御に従って地図データが種々の態様で表示さ
れると共に、これに重畳して自車位置がカーマークとし
て表示される。また、表示制御部21は、ディスプレイ
20に表示する表示データを生成し、バッファメモリ2
2に一時的に保存しつつ、適宜のタイミングでバッファ
メモリ22から表示データを読み出してディスプレイ2
0に表示出力する。
【0059】音声処理回路23は、CPU11の制御の
下、所定の音声信号を発生する。音声処理回路23にお
いて適切なレベルに増幅された音声信号は、スピーカ2
4から外部出力される。このような音声信号としては、
例えば、車両の経路を誘導するための案内音声がある。
【0060】次に、本実施形態における地図データの転
送処理、読み出し処理等に対応したRAM13の構成に
ついて図4を用いて説明する。図4では、DVD−RO
M1、ハードディスク15、RAM13について、地図
データに関係する領域を互いに比較して示している。
【0061】DVD−ROM1の管理領域141は、D
VD−ROM1にファイルとして記録されているブロッ
ク地図データについての各種管理情報を記録する領域で
あり、データ領域142は、管理領域141によって示
される各ファイルを記録する領域である。
【0062】また、ハードディスク1の管理領域151
は、格納ファイルについての各種管理情報を記録する領
域であり、差分管理領域152は、後述のDVD管理領
域132とHD管理領域133の記録内容の相違点を抽
出した差分管理情報を記録する領域であり、データ領域
153は、上述のように各ファイルを順次格納する領域
である。なお、データ領域153のうちブロック地図デ
ータを記録する領域が、上述の地図データ記憶領域15
aに対応する。
【0063】上述の差分管理情報としては、DVD管理
領域132に示される各ファイルのうち、HD管理領域
133に示されるファイルに一致しないファイル、及
び、HD管理領域133に示されるファイルの方がDV
D管理領域132に示されるファイルよりも相対的に古
い日時情報を有するファイルのファイル名などが記録さ
れる。この差分管理領域134の差分管理情報を用いた
具体的な処理については後述する。
【0064】本実施形態では、DVD−ROM1の管理
領域141とハードディスク1の管理領域151は、共
通のデータ構造を有するものとする。そして、各管理領
域141、151の記録内容としては、各データ領域1
42、153に記録されるファイルのファイル名、ファ
イルが最後に更新された日時を示す日時情報、ファイル
のデータサイズを示すファイルサイズ、ファイルの属性
を示す属性情報などが含まれる。
【0065】一方、RAM13は本発明の管理情報記憶
手段及び差分管理情報記憶手段としての役割を担い、R
AM13の所定アドレスには、フラグ領域131、DV
D管理132、HD管理領域133、差分管理領域13
4が設けられている。フラグ領域131は、後述の処理
において必要な各種フラグを保持する領域である。その
中にはナビゲーション動作の際に必要なファイルをDV
D−ROMドライブ14とハードディスク15のいずれ
を優先してアクセスして読み出すかを記述する優先フラ
グが含まれる。
【0066】DVD管理領域132は、DVD−ROM
1の管理領域141の記録内容がそのまま取り込まれた
領域である。すなわち、DVD−ROM1の管理領域1
41を参照することと同様の役割を、DVD管理領域1
32を参照することにより代用することができる。本実
施形態では、DVD−ROMドライブ14にDVD−R
OM1を装着したタイミングで、管理領域141を読み
出してRAM13のDVD管理領域132にコピーする
こととしている。
【0067】また、HD管理領域133は、ハードディ
スク15の管理領域151の記録内容がそのまま取り込
まれた領域であり、この場合もハードディスク15の管
理領域151を参照することと同様の役割を、HD管理
領域133を参照することにより代用することができ
る。例えば、ナビゲーションシステムの電源投入時にハ
ードディスク15の管理領域151を読み出してRAM
13のHD管理領域133にコピーすればよい。なお、
ハードディスク15の管理領域151のうち地図データ
記憶領域15aに対応する部分のみをHD管理領域13
3に取り込むようにしてもよい。
【0068】差分管理領域134は、ハードディスク1
5の差分管理領域152の記録内容がそのまま取り込ま
れた領域であり、この場合もハードディスク15の差分
管理領域152を参照することと同様の役割を、差分管
理領域134を参照することにより代用することができ
る。例えば、ナビゲーションシステムの電源投入時にハ
ードディスク15の差分管理領域152を読み出してR
AM13の差分管理領域134にコピーすればよい。な
お、この差分管理領域152に記録されている差分管理
情報のデータ量が大きくRAM13に格納できない場合
は、RAM13に格納することをせず直接ハードディス
ク15上の差分管理領域152を参照するようにするこ
とも可能である。
【0069】次に、ナビゲーションシステムの第1の実
施形態として、ハードディスク15に対する地図データ
の転送処理及び読み出し処理について、図5〜図8を参
照して説明する。ここでは、車両においてナビゲーショ
ン動作を開始する際、地図データを記録したDVD−R
OM1をDVD−ROMドライブ14に装着する場合に
行われるハードディスク15への転送処理、及び、ナビ
ゲーション動作中にDVD−ROM1又はハードディス
ク15からの地図データの読み出し処理について説明す
る。
【0070】図5は、第1の実施形態においてDVD−
ROM1装着時の転送処理の流れを説明するフローチャ
ートである。図5の処理が開始されると、ステップS1
では、DVD−ROMドライブ14からの検知信号に基
づいて、DVD−ROM1が装着されたか否かを判断す
る。判断の結果、DVD−ROM1が未装着である場合
は(ステップS1;NO)、ステップS1の判断を繰り
返し実行し、DVD−ROM1が装着されている場合は
(ステップS1;YES)、ステップS2に進む。
【0071】ステップS2では、DVD−ROMドライ
ブにアクセスし、装着されたDVD−ROM1の管理領
域141の記録内容を読み出して、RAM13のDVD
管理領域132に書き込んで更新する。一方、この段階
では、HD管理領域133は過去におけるハードディス
ク1の管理領域151の記録内容に基づいて、既に書き
込み済みであるものとする。
【0072】ステップS3では、DVD−ROM1に記
録されているブロック地図データの各ファイルを対象と
して、DVD管理領域132とHD管理領域133の双
方を参照し、それぞれの対象ファイルのファイル名を比
較する。すなわち、特定のブロック地図データがDVD
−ROM1とハードディスク15の双方に記録されてい
る場合には、DVD管理領域132とHD管理領域13
3の記録内容を比較して同一ファイル名を探し出しこと
ができる。
【0073】そして、ステップS4において、DVD−
ROM1の対象ファイルがハードディスク15に既に格
納済みであるか否かをステップS3の比較結果に基づい
て判断する。つまり、HD管理領域133において対象
ファイルと同一ファイル名を探し出すことができないと
きは、対象ファイルはハードディスク15に未格納であ
り(ステップS4;NO)、ステップS5に進む。一
方、HD管理領域133において対象ファイルと同一フ
ァイル名を探し出すことができたときは、対象ファイル
はハードディスク15に格納済みであり(ステップS
4;YES)、ステップS6に進む。
【0074】ステップS5では、対象ファイルをDVD
−ROM1から読み出し、ハードディスク15への転送
処理を行う。ここで図6に示すフローチャートを用い
て、ステップS5における地図データの転送処理を詳し
く説明する。
【0075】図6において、地図データ転送処理が開始
されると、ステップS100では、DVD−ROMドラ
イブ14にアクセスし、DVD−ROM1記録されてい
る対象ファイルの読み出し処理を行う。読み出した対象
ファイルは、表示処理等のために一時的にRAM13に
保持される。
【0076】ステップS101では、対象ファイルのハ
ードディスク15への格納に先立って、ハードディスク
15の地図データ記憶領域15aに空き容量が不足して
いるか否かを判断する。これは、ステップS100にお
いてDVD−ROM1から読み出した対象ファイルを、
再び利用に供するためにハードディスク15に転送して
格納する必要があるので、これに先立ってハードディス
クの空き容量を確保するものである。つまり、地図デー
タ記憶領域15aに割り当てられた記憶容量をオーバー
し、新たな対象ファイルを書き込めなくなる場合を考慮
したものである。
【0077】ステップS101の判断の結果、空き容量
が不足している場合は(ステップS101;YES)、
ステップS102において、地図データ記憶領域15a
の所定のファイルを削除する。例えば、日時情報が最も
古いブロック地図データ、あるいは、自車位置から最も
距離が離れたブロックのブロック地図データに対応する
ファイルを削除すればよい。これにより、新たな対象フ
ァイルを地図データ記憶領域15aに書き込むことが可
能となる。
【0078】一方、ステップS101の判断の結果、空
き容量が不足していない場合(ステップS101;N
O)又はステップS102の終了後は、ステップS10
3において、対象ファイルをRAM13からハードディ
スク15に転送し、地図データ記憶領域15aに書き込
む。
【0079】次に、ステップ104にて、RAM13の
HD管理領域133及びハードディスク15の管理領域
151に新たな対象ファイルに関する管理情報を付加す
る。
【0080】従って、ステップS100〜ステップS1
04の処理の結果、対象データがDVD−ROM1から
ハードディスク15に転送して格納されたことになる。
そのため、これ以降、同一のブロック地図データが必要
となる場合、ハードディスク15から対象ファイルを読
み出すことが可能となる。
【0081】図7は、DVD−ROM1からハードディ
スク15への対象ファイルの転送を説明する図である。
図7に示すように、DVD−ROM1に記憶される対象
ファイルがDVD−ROMドライブ14にアクセスして
読み出された後、RAM13の転送バッファ13aに一
時的に保持される。この転送バッファ13aは、転送処
理用に設けられたRAM13上の記憶領域であり、少な
くとも1ファイル分の記憶容量を有している。これに続
いて、転送バッファ13aに保持される対象ファイル
は、ハードディスク15にアクセスして地図データ記憶
領域15aにおける所定の記録位置に書き込まれる。な
お、CPU11は、DVD−ROMドライブ14とRA
M13の間の転送、及び、RAM13とハードディスク
15の間の転送を行うタイミングを制御する。
【0082】図5に戻り、ステップS6では、対象ファ
イルに関しDVD管理領域132とHD管理領域133
の管理情報のうち、それぞれ日時情報を比較する。すな
わち、双方で同一ファイル名であったとしても、更新さ
れた日時が異なると、ブロック地図データが別バージョ
ンであってデータ内容が異なる場合があるためである。
【0083】そして、ステップS7において、DVD−
ROM1の対象ファイルよりハードディスク15の対象
ファイルの方が更新された日時が古いか否かをステップ
S6の比較結果に基づいて判断する。ステップS6の判
断の結果、ハードディスク15の対象ファイルの方が古
いと判断された場合は(ステップS7;YES)、ステ
ップS8に進み、ハードディスク15の対象ファイルの
方が古いと判断されない場合は(ステップS7;N
O)、ステップS10に進む。
【0084】ステップS8では、上述した図6に示す地
図データ転送処理を行い、ステップ9にてハードディス
ク15の日時が古い対象ファイルを削除する。すなわ
ち、地図データ記憶領域15aから元の古い対象ファイ
ル削除し、新たな対象ファイルを書き込むのである。こ
の際、ハードディスク15内の管理領域151及びHD
管理領域133から削除されたファイルの管理情報も削
除される。
【0085】ステップS5、ステップ7又はステップS
9に続いてステップS10では、DVD−ROM1に記
録されているブロック地図データに対応する全てのファ
イルについて上述の処理を終えたか否かを判断する。判
断の結果、処理すべき対象ファイルが残っている場合は
(ステップS10;NO)、ステップS4〜ステップS
9の処理を行うべくステップS4に移行する。一方、全
てのファイルについて処理を終えた場合は(ステップS
10;YES)、図5の処理を終了する。
【0086】なお、図5に示したDVD−ROM1装着
時の転送処理を、ユーザの設定により実行されないよう
にすることも可能である。例えば、地図データが一新さ
れたDVD−ROM1が挿入された場合は、地図データ
のファイルの日時情報がDVD−ROM1のほうが新し
いため、大量のファイルがハードディスク15に転送さ
れることになる。この場合、転送処理を実行しない設定
にすると、地図データの転送に長時間かかることを避け
ることができる。
【0087】そこで、ナビゲーションの初期設定画面
で、DVD−ROM1が交換されたときハードディスク
15に地図データ転送するか否かを設定することも可能
である。転送をしない設定にした場合は、DVD管理領
域132の更新を行うだけであり、ステップ3以降の処
理を中止する。この場合、後述する図8のフローチャー
トにしたがって、当面ナビゲーション動作に必要な地図
データがDVD−ROM1からハードディスク15に転
送されることになる。
【0088】また、DVD−ROM1にハードディスク
15への地図データの転送を禁止する旨の情報を記録し
ておき、DVD−ROM1が装着されたら自動的に転送
をしない設定にするようにすることも可能である。
【0089】次に図8は、第1の実施形態において、D
VD−ROM1又はハードディスク15から必要なブロ
ック地図データに対応するファイルを対象とする読み出
し処理の流れを説明するフローチャートである。ここで
は、ディスプレイ20の表示処理等のナビゲーション制
御を実行する際に必要となる対象ファイルの読み出し処
理を説明する。
【0090】図8の処理が開始されると、ステップS1
1では、RAM13のフラグ領域131に記録されてい
る優先フラグを参照し、ブロック地図データのファイル
をDVD−ROM1から優先して読み出す設定になって
いるか否かを確認する。
【0091】この優先フラグはユーザが任意に入力装置
19により設定することができる。通常は同種の地図デ
ータに対し、アクセス速度の速いハードディスク15を
優先する設定の方が利便性が高いが、例えば、特定地域
の観光用等の特殊な用途に対応した観光情報が地図デー
タと共に記録されたDVD−ROM1を用いるケースな
ど、DVD−ROM1を優先する設定の方が都合がよい
場合がある。なお、このような特殊な用途に対応したD
VD−ROM1の場合は、その旨をDVD−ROM1上
に記録しておき、装着の際に自動的に優先フラグをDV
D−ROM1優先に設定することも可能である。
【0092】ステップS11の判断の結果、優先フラグ
がハードディスク15に設定されている場合は(ステッ
プS11;NO)、ステップS13に進み、優先フラグ
がDVD−ROM1に設定されている場合は(ステップ
S11;YES)、ステップS12に進む。
【0093】ステップS12では、DVD−ROMドラ
イブ14にアクセスし、DVD−ROM1に記録されて
いる対象ファイルの読み出し処理を行う。読み出した対
象ファイルは表示処理等のために一時的にRAM13に
保持され、適当なタイミングで、例えば表示制御部21
における表示処理に用いられた後、処理を終える。
【0094】一方、ステップS13では、RAM13の
HD管理領域133にアクセスし、対象ファイルの管理
情報を参照する。そして、ステップS14では、対象フ
ァイルの管理情報のうち、該当するブロック地図データ
に対応するファイル名に基づいて、読み出し処理の対象
ファイルがハードディスク15に格納されているか否か
を判断する。判断の結果、対象ファイルがハードディス
ク15に格納されている場合は(ステップS14;YE
S)、ステップS15に進み、対象ファイルがハードデ
ィスク15に格納されていない場合は(ステップS1
4;NO)、ステップS17に進む。
【0095】ステップS15では、DVD−ROM1の
対象ファイルよりハードディスク15の対象ファイルの
方が更新された日時が古いか否かをステップS14の比
較結果に基づいて判断する。ステップS15の判断の結
果、ハードディスク15の対象ファイルの方が古いと判
断された場合は(ステップS15;YES)、ステップ
S17に進み、ハードディスク15の対象ファイルの方
が古いと判断されない場合は(ステップS15;N
O)、ステップS16に進む。
【0096】ステップS16では、ハードディスク15
にアクセスし、格納されている対象ファイルの読み出し
処理を行う。読み出した対象ファイルは、一時的にRA
M13に保持され、適当なタイミングで、例えば表示制
御部21における表示処理に用いられた後、処理を終え
る。
【0097】一方、ステップS17では、前述した図6
における地図データ転送処理を行う。また、読み出した
対象ファイルは適当なタイミングで、例えば表示制御部
21における表示処理に用いられる。
【0098】次に、ステップ18に進み、ハードディス
ク15の日時が古い対象ファイルを削除する。すなわ
ち、地図データ記憶領域15aから、DVD−ROM1
から転送された新たな対象ファイルと重複する元の古い
対象ファイル削除するのである。この際、ハードディス
ク15内の管理領域151及びHD管理領域133から
削除されたファイルの管理情報も削除され、処理を終了
する。
【0099】以上説明した第1の実施形態によれば、D
VD−ROM1に記録された地図データがハードディス
ク15に転送されるので、2つの異なる記憶手段に地図
データを重複して保持することができる。そのため、ナ
ビゲーション動作に必要な地図データをDVD−ROM
1とハードディスク15から選択的に読み出して用いる
ことができ、例えば、ナビゲーション中にDVD−RO
Mドライブ14で他のディスク再生が可能となるなど、
ユーザにとって快適なナビゲーションを実現できる。そ
して、DVD−ROM1とハードディスク15のどちら
から地図データを読み出すかは、読み出し処理に際して
ファイル名や日時情報を参照して好適な方を選択した
り、優先フラグを設定して一方を固定的に選択すること
も可能であり、一層ユーザにとっての利便性が高くな
る。
【0100】次に、ナビゲーションシステムの第2の実
施形態として、DVD−ROM1を装着する際の処理と
地図データの読み出し処理に関し、RAM13の差分管
理領域134の差分管理情報を利用する場合について、
図9及び図10を参照して説明する。
【0101】図9は、第2の実施形態においてDVD−
ROM1装着時の処理の流れを説明するフローチャート
である。図9の処理が開始された後に行われる処理とし
て、DVD−ROM1の装着の判断(ステップS2
1)、DVD管理領域132の更新(ステップS2
2)、対象ファイルのファイル名の比較(ステップS2
3)、対象ファイルがハードディスク15に格納済みか
否かの確認(ステップS24)については、図5のステ
ップS1〜ステップS4と同様に行われるので、その説
明を省略する。
【0102】一方、ステップS24の判断結果が「N
O」となって、対象ファイルがハードディスク15に未
格納であるときは、ステップS25において、差分管理
領域134に対象ファイルのファイル名を登録する。す
なわち、第1の実施形態では、この段階でハードディス
ク15に対象ファイルを転送するのに対し、第2の実施
形態では、単に差分管理領域134の差分管理情報とし
て対象ファイルを特定するのみである点が異なってい
る。
【0103】また、ステップS24の判断結果が「YE
S」となって、対象ファイルがハードディスク15に格
納済みであるときの処理として、対象ファイルの日時情
報の比較(ステップS26)、及び、DVD−ROM1
とハードディスク15との日時情報の新旧の判断(ステ
ップS27)については、図5のステップS6及びステ
ップS7と同様に行われるので、その説明を省略する。
【0104】一方、ステップS27の判断結果が「YE
S」となった後、ステップS28において、差分管理領
域134に対象ファイルのファイル名を登録する。ファ
イル名を登録する。ステップS28の場合もステップS
25と同様、ハードディスク15への転送に代わり、対
象ファイルを単に差分管理領域134の差分管理情報と
して特定するものである。
【0105】ステップS29では、図5のステップS9
と同様、DVD−ROM1に記録されているブロック地
図データに対応する全てのファイルについて上述の処理
を終えたか否かを判断し、未処理のファイルに対しステ
ップS24〜ステップS28の処理を繰り返した後、最
終的に図9の処理を終了する。
【0106】図9の終了時点では、差分管理領域134
においてDVD−ROM1に記録されるブロック地図デ
ータに対応する各ファイルのうち、ハードディスク15
に未格納のファイル又はハードディスク15に格納され
ていたとしても日時が古いファイルのファイル名がリス
トアップされることになる。よって、この差分管理領域
134に登録されているファイルについては、DVD−
ROM1に記録されているファイルを用いる必要がある
ことを判断可能となる。
【0107】次に図10は、第2の実施形態において、
DVD−ROM1又はハードディスク15から必要なブ
ロック地図データに対応するファイルを対象とする読み
出し処理の流れを説明するフローチャートである。な
お、図10においては、上述の優先フラグはハードディ
スク15を優先する設定になっているとして、以下の説
明を行う。
【0108】図10の処理が開始されると、ステップS
31では、RAM13の差分管理領域134にアクセス
し、その管理情報を参照する。そして、ステップS32
では、差分管理領域134の管理情報のうちファイル名
を参照して対象ファイルが登録されているか否かを判別
する。その結果、対象ファイルが差分管理領域134に
登録されている場合は(ステップS32;YES)、ス
テップS33に進み、対象ファイルが差分管理領域13
4に未登録である場合は(ステップS32;NO)、ス
テップS34に進む。ステップ34では、ハードディス
ク15から対象ファイルを読み出し、RAM13に一時
的に保存して表示制御等に用いる。その後、図10の処
理を終了する。
【0109】ステップS33では、上述した図6のフロ
ーチャートに従って対象ファイルがDVD−ROM1か
らハードディスク15に転送される。
【0110】ステップS33に続いて、最後にステップ
S35では、ハードディスク15にDVD−ROM1と
同じ対象ファイルが格納されたので、差分管理領域13
4及びハードディスク15内の差分管理領域152から
対象ファイルのファイル名を抹消し、図9の処理を終了
する。これにより、これ以降に再び図9の処理を行う場
合、ステップS32の判断結果が「NO」となるので、
ハードディスク15から対象ファイルが読み出されるこ
とになる。
【0111】以上説明した第2の実施形態によれば、D
VD−ROM1からハードディスク15のそれぞれの地
図データを比較して、異なる管理情報をリストアップし
て差分管理情報を生成するので、DVD−ROM1とハ
ードディスク15の共通部分が多い場合は、転送に要す
る時間を短縮すると共に管理に必要なデータ量を削減す
ることができる。一方、ナビゲーション動作に必要な地
図データを読み出すため、DVD−ROM1とハードデ
ィスク15から選択する際は、差分管理情報が示す地図
データを対象にすればよいので、読み出し処理の迅速化
を図ることができ、ユーザにとって快適なナビゲーショ
ンを実現できる。
【0112】なお、上記実施形態においては、地図デー
タが記録された記録媒体としてDVD−ROM1を用
い、更に地図データを転送して格納する記憶手段として
ハードディスクを用いた場合を説明したが、これらに限
られず地図データを読み出し可能な複数の記憶手段を用
いてナビゲーションシステムを構築した場合であっても
本発明の適用が可能である。
【0113】また、上記実施形態では、第1記憶手段を
DVD−ROMドライブ14としたが、これに限られ
ず、移動体の外部にある地図サーバを第1記憶手段とし
て用いてもよい。この場合、ナビゲーションシステムに
は、外部の地図サーバから地図データを取得するための
携帯電話などの通信手段が必要である。外部の地図サー
バから得られた地図データは、ハードディスク15に保
存される。
【0114】また、上記実施形態に係るナビゲーション
システムとしては、個別のナビゲーション装置として実
現する場合に限られず、例えばハードディスクを備えた
パーソナルコンピュータと組み合わせて実現することが
可能である。この場合、パーソナルコンピュータにおい
て本発明の転送処理を実行するソフトウェアを動作させ
ることで、上記実施形態の機能を実現できる。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
地図データを読み出し可能な複数の記憶手段のうち、所
定の条件に従って選択された記憶手段にアクセスし、地
図データを読み出してナビゲーション動作に利用するよ
うにしたので、地図データの種別や更新日時が異なる場
合であっても、最適な記憶手段から所望の地図データを
取得してナビゲーションを行うことができる。また、優
先フラグを設定して特定の記憶手段から地図データを読
み出したり、統合的な管理情報を保持してアクセスすべ
き記憶手段の選択を容易にするなど、ユーザにとっての
利便性を一層高めてナビゲーションを行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るナビゲーションシステムの全
体構成を示すブロック図である。
【図2】地図データの分割単位であるブロックの概念を
説明する図である。
【図3】地図データをDVD−ROMに記録する場合の
データ構造の一例を示す図である。
【図4】地図データの転送処理、読み出し処理に対応し
たRAMの構成を、DVD−ROM及びハードディスク
と比較して示す図である。
【図5】第1の実施形態において、DVD−ROM装着
時の転送処理の流れを説明するフローチャートである。
【図6】第1の実施形態において、DVD−ROMから
ハードディスクへの対象ファイルの転送処理を説明する
フローチャートである。
【図7】第1の実施形態において、DVD−ROMから
ハードディスクへの対象ファイルの転送を説明する図で
ある。
【図8】第1の実施形態において、DVD−ROM又は
ハードディスクから必要な対象ファイルの読み出し処理
の流れを説明するフローチャートである。
【図9】第2の実施形態において、DVD−ROM装着
時の処理の流れを説明するフローチャートである。
【図10】第2の実施形態において、DVD−ROM又
はハードディスクから必要な対象ファイルの読み出し処
理の流れを説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…DVD−ROM 11…CPU 12…ROM 13…RAM 13a…転送バッファ 14…DVD−ROMドライブ 15…ハードディスク 15a…地図データ記憶領域 16…センサ部 17…GPS受信部 18…インターフェース 19…入力装置 20…ディスプレイ 21…表示制御部 22…バッファメモリ 23…音声処理回路 24…スピーカ 131…フラグ領域 132…DVD管理領域 133…HD管理領域 134、152…差分管理領域 141、151…管理領域 142、153…データ領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G06F 17/30 G06F 15/40 370C 9A001 Fターム(参考) 2C032 HB02 HB05 HB11 HB22 HC05 HC21 HC31 HD03 2F029 AA02 AB01 AB07 AB09 AC02 AC04 AC06 AC14 AC18 5B075 ND07 PQ02 UU13 5B082 EA09 EA10 FA12 GC04 5H180 AA01 BB13 BB15 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF33 9A001 BB02 BB03 BB04 CC02 DD09 DD13 HH23 JJ11 JJ12 JJ77 JJ78 KK37 KK56

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車位置を検出する自車位置検出手段
    と、 記録されている地図データをそれぞれ読み出し可能な複
    数の記憶手段と、 地図データを用いて前記自車位置に応じたナビゲーショ
    ン動作を制御するナビゲーション制御手段と、 所定の条件に従って前記複数の記憶手段の中から選択さ
    れた記憶手段にアクセスし、ナビゲーション動作に必要
    な地図データを読み出す地図データ読み出し手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  2. 【請求項2】 前記地図データ読み出し手段は、アクセ
    スすべき記憶手段として、予め設定された優先フラグに
    よって示される特定の記憶手段を選択することを特徴と
    する請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  3. 【請求項3】 前記地図データ読み出し手段は、アクセ
    スすべき記憶手段として、最新の日時に更新された地図
    データを読み出し可能な記憶手段を選択することを特徴
    とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  4. 【請求項4】 前記地図データ読み出し手段は、前記複
    数の記憶手段における地図データの管理情報に基づい
    て、アクセスすべき記憶手段を選択することを特徴とす
    る請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  5. 【請求項5】 前記複数の記憶手段から前記管理情報を
    抽出して、それぞれの該管理情報を統合的に保持する管
    理情報記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項4
    に記載のナビゲーションシステム。
  6. 【請求項6】 前記管理情報記憶手段には、地図データ
    の名称を示す名称情報が保持され、 前記地図データ読み出し手段は、アクセスすべき記憶手
    段として、前記名称情報に基づいて地図データの存在が
    確認された特定の記憶手段を選択することを特徴とする
    請求項5に記載のナビゲーションシステム。
  7. 【請求項7】 前記管理情報記憶手段には、地図データ
    が更新された日時を示す日時情報が保持され、 前記地図データ読み出し手段は、アクセスすべき記憶手
    段として、最新の日時の前記日時情報に対応する地図デ
    ータを読み出し可能な記憶手段を選択することを特徴と
    する請求項5に記載のナビゲーションシステム。
  8. 【請求項8】 前記複数の記憶手段における地図データ
    の管理情報を抽出し、各管理情報の間の相違を示す差分
    管理情報を保持する差分管理情報記憶手段を更に備え、 前記地図データ読み出し手段は、アクセスすべき記憶手
    段を前記差分管理情報に基づいて選択することを特徴と
    する請求項1に記載のナビゲーションシステム。
  9. 【請求項9】 自車位置を検出する自車位置検出手段
    と、 地図データが記録された記録媒体から該地図データを読
    み出し可能な第1記憶手段と、 地図データの書き込みと読み出しが可能な不揮発性の第
    2記憶手段と、 地図データを用いて前記自車位置に応じたナビゲーショ
    ン動作を制御するナビゲーション制御手段と、 所定のタイミングで地図データを前記第1記憶手段によ
    り前記記録媒体から読み出し、前記第2記憶手段に転送
    して格納する地図データ転送手段と、 所定の条件に従って前記第1記憶手段と前記第2記憶手
    段の一方を選択してアクセスし、ナビゲーション動作に
    必要な地図データを読み出す地図データ読み出し手段
    と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
  10. 【請求項10】 前記第1記憶手段における地図データ
    の管理情報と前記第2記憶手段における地図データの管
    理情報を抽出して、それぞれの該管理情報を統合的に保
    持する管理情報記憶手段を更に備え、 前記地図データ転送手段は、転送対象の地図データを前
    記管理情報に基づいて選択し、前記地図データ読み出し
    手段は、前記第1記憶手段と前記第2記憶手段のいずれ
    にアクセスするかを前記管理情報に基づいて選択するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のナビゲーションシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 前記管理情報記憶手段には、地図デー
    タの名称を示す名称情報が保持され、 前記地図データ転送手段は、前記第1記憶手段と前記第
    2記憶手段のそれぞれの地図データの前記名称情報を比
    較し、前記第2記憶手段に格納されていない地図データ
    を転送対象として選択することを特徴とする請求項10
    に記載のナビゲーションシステム。
  12. 【請求項12】 前記管理情報記憶手段には、地図デー
    タが更新された日時を示す日時情報が保持され、 前記地図データ転送手段は、前記第1記憶手段と前記第
    2記憶手段のそれぞれの地図データの前記日時情報を比
    較し、前記第1記憶手段に比べ前記第2記憶手段の方が
    更新された日時が古い地図データを転送対象として選択
    することを特徴とする請求項10に記載のナビゲーショ
    ンシステム。
  13. 【請求項13】 前記地図データ転送手段は、前記第1
    記憶手段に前記記録媒体が装着された際に地図データの
    転送を行うことを特徴とする請求項9に記載のナビゲー
    ションシステム。
  14. 【請求項14】 前記第2記憶手段は、前記第1記憶手
    段よりも高速なアクセス速度で地図データの書き込みと
    読み出しが可能であることを特徴とする請求項9に記載
    のナビゲーションシステム。
  15. 【請求項15】 前記第2記憶手段は、ハードディスク
    装置であることを特徴とする請求項14に記載のナビゲ
    ーションシステム。
  16. 【請求項16】 前記記録媒体には、全体地図を分割し
    た単位ブロック毎のブロック地図データが記録され、前
    記地図データ転送手段は、前記ブロック地図データを単
    位として転送を行うと共に、前記地図データ読み出し手
    段は、前記ブロック地図データを単位として読み出しを
    行うことを特徴とする請求項9に記載のナビゲーション
    システム。
  17. 【請求項17】 自車位置を検出する自車位置検出手段
    と、地図データが記録された記録媒体から該地図データ
    を読み出し可能な第1記憶手段と、 地図データの書き込みと読み出しが可能な不揮発性の第
    2記憶手段と、 地図データを用いて前記自車位置に応じたナビゲーショ
    ン動作を制御するナビゲーション制御手段と、 所定のタイミングで前記第1記憶手段における地図デー
    タの管理情報と前記第2記憶手段における地図データの
    管理情報とを比較して、双方の管理情報の相違を示す差
    分管理情報を生成する差分管理情報生成手段と、 前記差分管理情報を保持する差分管理情報記憶手段と、 前記差分管理情報に基づいて前記第1記憶手段と前記第
    2記憶手段の一方を選択してアクセスし、ナビゲーショ
    ン動作に必要な地図データを読み出す地図データ読み出
    し手段と、 を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
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