JP2004287521A - ハードディスク搭載装置及びその駆動用プログラム - Google Patents

ハードディスク搭載装置及びその駆動用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】データに対するアクセス速度を向上したハードディスク搭載装置及びその駆動用プログラムを提供する。
【解決手段】ハードディスク制御部12に設けられたFAT情報検出部121がSRAM7上にFAT情報が記録されているか否かを検査する。出荷状態では、SRAM7にはFAT情報が記録されていないので、FAT情報書込部122がハードディスクHDに記録されているFAT情報を読み込み、これをSRAM7に書き込む。SRAM7に書き込まれたFAT情報は、その後DRAM6に転送され、データ読込部123がこのFAT情報に従って必要とするデータを読み込む。SRAM7にFAT情報が記録されている場合は、ハードディスクのFAT情報を読み込むことなく、SRAM7に書き込まれたFAT情報が直ちにDRAM6に転送され、このFAT情報に従ってデータが読み込まれる
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記憶装置としてハードディスクを使用した装置に関するものであって、特に、ハードディスクの管理情報を予め不揮発性メモリへ記憶することにより、ハードディスクへのアクセス回数を低減させ、ハードディスクからの実効的な読み込み速度を向上させたハードディスク搭載装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
データの記憶装置としてのハードディスクは、DVD−ROMやCD−ROMなどに比較してデータの読み書き速度が速いことから、種々の装置に採用されており、特に、最近では大容量のハードディスクが比較的安価に提供されていることもあって、ビデオデッキなどの映像記録装置やカーナビゲーションシステムの記憶装置として使用されている。
【0003】
この種のデータの記録あるいは読出装置に使用されるハードディスクの記憶領域は、セクター区分線及びトラックにより複数のセクターに分けられており、さらに、前記複数のセクターには、ブートレコード(boot record)が貯蔵されるブート領域、ファイルがどのクラスタ(cluster)にあるかを知らせるFAT領域(File Allocation Table)、ファイルの大きさ、作成日及び時間、開始クラスタの番地等を知らせるルート(root)ディレクトリ領域、ファイルの内容が記録されるデータ領域が順次形成されている。
【0004】
例えば、ナビゲーションシステムに外部記憶装置としてハードディスクを使用した場合で説明する。通常、ナビゲーションで使用する地図などは、ナビゲーションの操作中に書き換えることはない。すなわち、読み込み専用データ(リードオンリーデータ)である。一方、地点登録情報などはユーザーが任意に設定したり、消去したりできる読み書き可能データ(R/Wデータ)である。
【0005】
一方、ハードディスクは、Windoswパソコンで使用されるFAT/FAT32などのファイルシステムにより管理される。また、一つのメカニズムとしてのハードディスクの内部を、Cドライブ、Dドライブのように複数のドライブ(パーティション)に分けて使用される。そのため、ナビゲーションシステムのように、読込専用のデータと読み書き可能データとが混在する場合、地図データのようにリードオンリーデータはCドライブに、地点登録情報のようなR/WデータはDドライブに各々分けて記憶することが、一般に行われている。その理由は、地図データのバージョンアップなどの場合に、Cドライブに記録されたデータのみを上書きすれば、ユーザーが記録したDドライブのデータを損なうことがないからである。
【0006】
通常、ナビゲーションシステムは、電源オン時、自車位置周辺の地図を表示させる。また、自車位置を推定する技術であるマップマッチングにも地図データは使用される。そのため、電源オンしてからできるだけ早い時間に自車位置周辺の地図の読み込みが完了することが要求される。しかしながら、従来のDVD−ROMやCD−ROMを使用したナビゲーションでは数十秒かかっていた。またハードディスクを使用したナビゲーションにおいても地図容量が増大化したことにより、FATの容量が増えたため、実際の地図データを取得するためにFATを読み込んで検索しなければならず、必ずしも期待されていた速度を得られてはいなかった。
【0007】
特に、前記のようにハードディスクを、複数のドライブに分けておくことで、地図データを記録したパーティション(例えばCドライブ)の容量は、小さくしておき、地図データの読込のみを迅速に行おうとした場合でも、地域図から市街地詳細図にわたるまでの何段階もの縮尺の地図を用意したナビゲーションシステムにおいては、地図データそのものが大きいため、ハードディスクに記録されているFATを検索して所望の地図を表示するには、ある程度の時間がかかることは避けられなかった。
【0008】
また、バージョンアップなどにより、地図データが書き換えられたり削除された場合に、地図データの検索側のアプリケーションがそれに対応していない場合があるが、そのような場合、従来技術では、ハードディスクに記録されたFATを順次読み込んで所望のファイルの存否をFATの最後まで確認することになり、ファイルの不存在の確認に時間がかかる欠点があった。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−165671
【特許文献2】
特開2003−14466
【特許文献3】
特開平10−228400
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、一般的にハードディスクは高速に読み書きできるはずであるが、従来技術ではディスク上に記録されたFATを用いてデータファイルを検索しているために、ナビゲーションシステムにおいては必ずしもその高速性は実現されていなかった。また、このような問題点は、ナビゲーションシステムに限らず、ハードディスクビデオデッキのような他の装置においても存在するものであって、より高速な応答性に優れた機器の出現が望まれていた。
【0011】
また、これを改善するために、ハードディスクよりも読み書き速度の速いメモリに地図データを格納することも考えられるが(特許文献1,2参照)、ナビゲーションシステムに使用する地図データやビデオデッキに記録する映像のデータはその量が大きいものであるため、ハードディスクに比較すると記憶容量の小さなメモリ上に地図や画像データそのものを記録することは、現実的ではなかった。
【0012】
さらに、FATそれ自体の構造を特殊なものとすることにより、ハードディスクからの読出の高速化を図る提案もなされているが(特許文献3参照)、このような特殊構造のFATを使用すると、ナビゲーションシステムやビデオデッキ専用のプログラムを実行する場合は良くても、ハードディスク搭載機器に他の機能を持たせた場合のように、他のプログラムを実行させることが不可能になり、汎用性に欠けるという問題が生じる。
【0013】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、データの記憶手段としてハードディスクを使用しながらも、より高速にデータの読出を可能としたハードディスク搭載装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、データの記憶領域を備え、この記憶領域に記録されたデータにアクセスするためのFAT情報を記録したハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに前記FAT情報に従ってアクセスするための制御手段とを備えたハードディスク搭載装置において、前記ハードディスクのFAT情報を記録する不揮発性メモリを備え、前記制御手段が、前記不揮発性メモリ上にFAT情報が記録されているか否かを検出する手段と、このFAT情報が記録されていない場合には、ハードディスクに記録されているFAT情報を前記不揮発性メモリに書き込む手段と、前記不揮発性メモリに記録されたFAT情報を利用して、前記ハードディスクに記録されているデータにアクセスする手段と、を備えていることを特徴とする。
【0015】
このような構成を有する請求項1の発明では、不揮発性メモリにFAT情報が記録されている場合には、このFAT情報に従ってハードディスクの記憶領域にアクセスしてデータの読み出しを行うことが可能となる。一般に、不揮発性メモリからのデータの読み出しはハードディスクからの読み出しに比較して格段に高速であるから、従来技術のようにハードディスク上のFATにアクセスしその情報を基にデータの読み出しを行う場合に比較して、データの読み出しが高速化される。
【0016】
請求項2の発明は、データの記憶領域を備えたハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに対してそのファイル名に従ってアクセスするための制御手段とを備えたハードディスク搭載装置において、前記ハードディスクに記録されたデータのファイル名を記録する不揮発性メモリを備え、前記制御手段が、前記不揮発性メモリ上にファイル名が記録されているか否かを検出する手段と、不揮発性メモリ上にファイル名が記録されている場合に、前記ハードディスクに記録されている該当するファイル名のデータにアクセスする手段と、を備えていることを特徴とする。
【0017】
このような構成を有する請求項2の発明では、不揮発性メモリにファイル名が記録されていない場合には、ハードディスク上にもそのファイルが存在しないと判断することにより、ハードディスク上にファイルが存在しない場合に、FATの読み込み動作を行わないので、いつまでもファイルを検索することがなくなり、結果としてハードディスクに対するアクセスが高速化される。
【0018】
請求項3の発明は、データの記憶領域を備え、この記憶領域に記録されたデータにアクセスするためのFAT情報を記録したハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに対して前記FAT情報もしくはデータのファイル名に従ってアクセスするための制御手段とを備えたハードディスク搭載装置において、前記ハードディスクのFAT情報並びにデータのファイル名を記録する不揮発性メモリを備え、前記制御手段が、前記不揮発性メモリ上にFAT情報が記録されているか否かを検出する手段と、このFAT情報が記録されていない場合には、ハードディスクに記録されているFAT情報を前記不揮発性メモリに書き込む手段と、前記不揮発性メモリに記録されたFAT情報を利用して、前記ハードディスクに記録されているデータにアクセスする手段と、前記不揮発性メモリ上にファイル名が記録されているか否かを検出する手段と、不揮発性メモリ上にファイル名が記録されている場合に、前記ハードディスクに記録されている該当するファイル名のデータにアクセスする手段と、を備えていることを特徴とする。
【0019】
このような構成を有する請求項3の発明は、前記請求項1の発明と請求項2の発明とを組み合わせたものであり、FAT情報の読み出しが高速化されると共に、不要なFAT情報の読み出しがなされることがなく、装置全体としてより高速化が可能となる。
【0020】
請求項4の発明は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のハードディスク搭載装置において、前記ハードディスクに記憶されたデータがナビゲーションシステムの地図データであることを特徴とする。
【0021】
このような構成を有する請求項4の発明では、ナビゲーションシステムにおける地図データの高速読み出しが可能となる。特に、車両の停止時にハードディスク搭載装置の電源がオフとなっても、アクセスすべき地図データが格納されたハードディスクの記憶領域に関するFATデータは不揮発性メモリに記録されていることから、車両の運転再開時に不揮発性メモリに記録されたFAT情報を利用して、電源投入後直ちに地図データの読み出しが可能となる。
【0022】
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれかに記載のハードディスク搭載装置において、前記制御手段が、ハードディスクに接続されたRAM上に設けられていることを特徴とする。
【0023】
このような構成を有する請求項5の発明では、ハードディスク搭載装置の電源がオフになった場合に、制御手段やこの制御手段が利用するFAT情報がRAM上から消去されても、ハードディスクから読み込んだFAT情報やファイル名などは不揮発性メモリ上に保存されているので、再度電源を投入した場合に、それらの情報を利用して直ちにハードディスク上のデータにアクセスすることが可能となり、装置の起動動作が短縮される。
【0024】
請求項6の発明は、データの記憶領域を備え、この記憶領域に記録されたデータにアクセスするためのFAT情報を記録したハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに前記FAT情報に従ってアクセスするための制御手段と、前記ハードディスクのFAT情報を記録する不揮発性メモリを備えたハードディスク搭載装置を動作させるためのプログラムであって、ハードディスク搭載装置の電源の投入時に、不揮発性メモリ上に前記ハードディスクのFAT情報が記録されているか否かを検出する処理と、この検出処理において不揮発性メモリ上に前記FAT情報が記録されていない場合には、ハードディスク上のFAT情報を読み込んで不揮発性メモリ上に記録すると共に、このFAT情報に基づいてハードディスク上のデータを読み込む処理と、前記検出処理において前記不揮発性メモリ上にハードディスクのFAT情報が記録されている場合には、そのFAT情報に基づいてハードディスク上のデータを読み込む処理とを備えていることを特徴とする。
【0025】
このような構成を有する請求項6の発明においては、ハードディスク搭載装置の電源投入時における不揮発性メモリの状態に応じて、ハードディスク上のFAT情報を使用するかあるいは不揮発性メモリ上にFAT情報を使用するかを自動的に選択することが可能となるので、ハードディスクを電源のオン・オフが繰り返されるカーナビゲーションシステムなどに使用した場合に、電源投入時の状況に応じて最速のデータ読出を行うことが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して具体的に説明する。なお、本実施形態は、ハードディスク搭載装置を車載用ナビゲーション装置に適用したものである。また、本実施の形態は、ハードディスクや不揮発名メモリ、RAMなどの機械的な部材を除くと、そのほとんどの構成はコンピュータをプログラムで制御することにより実現できるが、この場合のハードウェアやプログラムの実現態様は各種変更可能であるから、以下の説明では、本発明及び本実施の形態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。
【0027】
[1.実施の形態の構成]
まず、本装置は、外部との通信により地図データを受信し、車両を目的地まで誘導する等のナビゲーションを行うハードディスク搭載装置であり、図1の機能ブロック図に示す下記の各要素を備えている。すなわち、絶対位置・方位検出部1は、本装置が搭載された自動車(自車と呼ぶ)の現在位置すなわち自車位置(車両位置)について、地表での絶対的な位置座標や方位を計算するために、例えば、GPS衛星から送られてくるGPS電波をアンテナやレシーバなどで受信するための部分である。相対方位検出部2は、ジャイロなどを使って自車の相対的な方位を検出するための部分である。車速検出部3は、自動車より得られる車速パルスを処理することで自車の速度を計算する部分である。
【0028】
メインCPU及びその周辺回路4は、本装置全体を制御する制御回路の役割を果たす部分である。メモリ群Mは、本装置の動作に必要な各種のメモリで、例えば、プログラム格納用のROM5は本装置の起動時にメインCPUによりアクセスされる。ワークエリアなどを提供するダイナミックRAM(DRAM)6にはメインプログラムがロードされる。本発明の不揮発性メモリを構成するSRAM(スタティックRAM)7は、設定や地図データを含む情報を記憶する記憶手段であり、メイン電源がオフになっている間もバッテリーバックアップされ、オンになったときにメモリ内容を提供する。表示用のVRAM(ビデオRAM)8は表示部10に表示すべき画像のビットマップデータを格納する。
【0029】
表示部10は、地図や操作メニューなど各種の情報を、図示しない液晶表示画面に表示する部分であり、音声合成との併用が望ましい。入力部11は、ユーザがスイッチなどから命令などの情報を入力するための部分であり、タッチセンサ機能、リモコンユニット、赤外線送受信ユニットなどを備える。ユーザインタフェース部9は、I/O制御回路やデバイスドライバなどを使って、表示部10及び入力部11と、メインCPU及びその周辺回路4とを結ぶユーザインタフェースである。
【0030】
ハードディスク制御部12は、データの記憶装置であるハードディスクHDに記録された地図データなどの各種データを読み出す手段である。ハードディスクHDは、各種データの記憶領域bと、この記憶領域bに記録されているデータにアクセスするために使用されるFAT領域aを備えている。前記ハードディスク制御部12は、前記SRAM7上にFAT情報が記録されているか否かを検出するFAT情報検出部121と、このFAT情報が記録されていない場合にハードディスクHDに記録されているFAT情報を前記SRAM7に書き込むFAT情報書込部122と、前記SRAM7に記録されたFAT情報を利用して、前記ハードディスクHDに記録されている各種のデータにアクセスするデータ読込部(本発明のデータにアクセスする手段に相当する)123を備えている。
【0031】
また、ハードディスク制御部12は、前記SRAM7上にハードディスクに記録されたデータのファイル名が記録されているか否かを検出するファイル名検出部124と、このファイル名がSRAM7に記録されていない場合にハードディスクHDに記録されているファイル名を前記SRAM7に書き込むファイル名書込部125と、SRAM7にファイル名が記録されている場合に前記ハードディスクHDに記録されている該当するファイル名のデータにアクセスするファイル読込部126(本発明のファイル名に相当するデータにアクセスする手段に相当する)とを備えている。
【0032】
FM多重受信及び処理部13は、FM放送波を受信しこの放送波からVICSサービスの交通情報など所望のデータを取り出す処理を行う部分であり、交通情報は渋滞情報を含む。光/ビーコン受信及び処理部14は、路肩などに設置された光ビーコンや電波ビーコンから、各ビーコンの識別情報やVICSサービスの交通情報などの情報を受信及び処理する部分である。音声認識部15は、入力されるユーザの発声から命令語などの単語を認識する部分である。
【0033】
メインCPU及びその周辺回路4は、上記のようなプログラムの作用によって、図1に示す下記の各部分としての役割を実現するように構成されている。すなわち、現在位置検出部40は、自車の現在位置(「車両位置」と呼ぶ)を逐次計算するための手段であり、具体的には、GPS航法測位と自律航法測位とを組み合わせることで車両位置を計算するように構成される。
【0034】
ここで、GPS航法測位は、人工衛星からの電波に基づいて絶対位置・方位検出部1で得られる情報を使って現在位置を計算するものである。また、自律航法測位は、地磁気及び自車の速度に基づいて相対方位検出部2及び車速検出部3から得られる情報を使って現在位置を計算するものである。
【0035】
目的地指定部41は、ハードディスクHDに記録されたデータベースからの施設検索や地図上でのカーソル指定などにより目的地の入力を受け付ける手段であり、経路設定部42は、入力された目的地までの経路を、前記地図データに含まれる道路データに基いて計算し又は所定のサーバへ通信経由で計算を委託して、結果として得られた経路を設定する手段である。
【0036】
地図表示部43は、算出された前記車両位置及び前記地図データに基づいて、周辺の地図上におけるその車両位置と、前記経路の少なくとも一部とを表示部10に三次元表示又は他の態様で表示する手段であり、案内制御部44は、経路のうち表示する部分や点滅強調などの要素を決めたり、合成音声の併用などにより誘導案内を制御する手段である。
【0037】
[2.実施の形態の作用]
前記のような構成を有する本実施の形態の装置において、ハードディスク上に記録されている地図データその他の読込は、図2に示すフローチャートのように行われる。
【0038】
まず、ハードディスク搭載装置である車載用ナビゲーション装置を車両に設置した状態では、本装置は出荷時の初期状態になっているので、不揮発性メモリであるSRAM7上には特にデータが記録されていない状態になっている。
【0039】
この状態で、電源をオンとすると、本装置が起動して、メインCPUがプログラム格納用のROM5にアクセスし、メインプログラムをダイナミックRAM(DRAM)6のワークエリアにロードする。このメインプログラムが実行されることにより、ナビゲーションシステムを構成する自車の現在位置の計算などのプログラムが実行される。その過程において、ハードディスクHDに記録されている各種のデータに対するアクセスが、前記ハードディスク制御部12の制御下で次のように行われる。
【0040】
すなわち、ハードディスク制御部12に設けられたFAT情報検出部121がSRAM7上にFAT情報が記録されているか否かを検査する(ステップ21)。すると、前記のような装置の出荷状態では、SRAM7にはFAT情報が記録されていないので(ステップ21のNO)、FAT情報書込部122がハードディスクHDに記録されているFAT情報を読み込み(ステップ22)、これを前記SRAM7に書き込む(ステップ23)。SRAM7に書き込まれたFAT情報は、その後DRAM6に転送され(ステップ24)、データ読込部123がこのFAT情報に従ってメインプログラムが必要とする各種のデータをハードディスクから読み込み(ステップ25)、これらのデータを利用してナビゲーションシステムが実行される。
【0041】
一方、車両の停止時にキーを抜くと、バッテリーからの電源供給が断たれるため、本装置の動作は終了するが、この場合、DRAM6上にロードされたメインプログラムや、これが利用するFAT情報なども消去される。しかし、SRAM7上に記録されたFAT情報は消去されることなく保存される。
【0042】
この状態で、車両の走行開始に伴い、再び電源が投入されると、FAT情報検出部121がSRAM7上にFAT情報が記録されているか否かを検査する(ステップ21)。すると、今度は、SRAM7にFAT情報が記録されているので(ステップ21のYES)、ハードディスクのFAT情報を読み込むことなく、SRAM7に書き込まれたFAT情報が直ちにDRAM6に転送され(ステップ24)、このFAT情報に従ってメインプログラムが必要とする各種のデータがハードディスクから読み込まれる(ステップ25)。その結果、読み込み速度が遅いハードディスクのFAT情報にアクセスすることなく、読み込み速度のはるかに早いSRAM7からFAT情報を得ることが可能になるので、ハードディスクからのデータの読出が高速化される。
【0043】
次に、ハードディスクHD上に記録されているファイルに対してアクセスする場合について、図3のフローチャートにより説明する。
この場合も、前記のFAT情報の場合と同様に、装置を車両に最初に設置した状態では装置は初期状態になっているので、不揮発性メモリ上には何らデータが記録されていない。そのため、初期状態で電源が投入されると、ファイル名検出部124が不揮発性メモリ7上にファイル名が記録されているか否かを調べる(ステップ31)と、ファイル名が記録されていないので(ステップ31のNO)、その結果を受けてファイル名書込部125がハードディスク上に記録されているすべてのファイル名を検索して読み込み(ステップ32)、これをSRAM7に書き込む(ステップ33)。
【0044】
前記のようにして不揮発性メモリにファイル名が読み込まれた状態において、ナビゲーションシステムが必要とするファイルに対するアクセスが実行されると(ステップ34のYES)、ファイル名検出部124がSRAM7上にアクセス対象となるファイル名が記録されているか否かを検索する(ステップ35)。通常は、ナビゲーションシステムのプログラムはハードディスク上のファイルにアクセスして処理を実行するため、アクセス対象のファイル名がSRAM7に記録されているはずであるから、ファイル名検出部124はアクセス対象ファイルの名称をSRAM7上で発見することになり、その結果、ハードディスクに記録された必要とするファイルに対してアクセスすることができる(ステップ36)。
【0045】
一方、ナビゲーションシステムのプログラムバージョンアップその他でアクセス対象ファイルがハードディスクに記録されていない場合がある。このような場合、ファイル名検出部124は、SRAM7を検索してもアクセス対象ファイル名を発見することができない(ステップ35のNO)。その場合は、実際にハードディスク上にのアクセス対象あるがあるか否かを確認することなく、SRAM7の検索結果に従い、ファイルアクセスに対して何も行わずエラーとして処理を終了する(ステップ37)。
【0046】
以上によりファイルが存在しない場合ハードディスクのFAT情報を読み込む時間が省けることにより、次の動作へ移行できるため、結果としてハードディスクのアクセスは速くなる。これは、例えばバージョンアップ等により削除されたファイルを読み込むアプリケーションが残っていた場合など有効である。なお、エラー処理としては、アクセス対象ファイルがなくても、アプリケーションが誤動作しないように設定しておくものとする。
【0047】
[3.他の実施の形態]
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、FAT情報あるいはファイル名のいずれか一方のみを不揮発性メモリに記録するものであっても良い。また、ハードディスク搭載装置としては、ナビゲーションシステムに限らず、パソコン、ハードディスクビデオデッキなどにも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、ハードディスク上に記録されたデータに対するアクセス速度を格段に向上したハードディスク搭載装置及びその駆動用プログラムを提供することができる。特に、ハードディスク上に記録されたFAT情報を不揮発性メモリに転送するようにしているので、ハードディスクの記録フーマットとしてパソコンなどに広く使用されている汎用性のあるものを利用できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施の形態におけるFAT情報にアクセスする場合のフローチャート。
【図3】本発明の実施の形態におけるファイルにアクセスる場合のフローチャート。
【符号の説明】
1…絶対位置・方位検出部
2…相対方位検出部
3…車速検出部
4…メインCPU及びその周辺回路
5…ROM
6…DRAM
7…SRAM
8…VRAM
9…ユーザインタフェース部
10…表示部
11…入力部
12…ハードディスク制御部
121…FAT情報検出部
122…FAT情報書込部
123…データ読込部
124…ファイル名検出部
125…ファイル名書込部
126…ファイル読込部
13…FM多重受信及び処理部
14…光/ビーコン受信及び処理部
15…音声認識部
M…メモリ群

Claims (6)

  1. データの記憶領域を備え、この記憶領域に記録されたデータにアクセスするためのFAT情報を記録したハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに前記FAT情報に従ってアクセスするための制御手段とを備えたハードディスク搭載装置において、
    前記ハードディスクのFAT情報を記録する不揮発性メモリを備え、
    前記制御手段が、
    前記不揮発性メモリ上にFAT情報が記録されているか否かを検出する手段と、
    このFAT情報が記録されていない場合には、ハードディスクに記録されているFAT情報を前記不揮発性メモリに書き込む手段と、
    前記不揮発性メモリに記録されたFAT情報を利用して、前記ハードディスクに記録されているデータにアクセスする手段と、
    を備えていることを特徴とするハードディスク搭載装置。
  2. データの記憶領域を備えたハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに対してそのファイル名に従ってアクセスするための制御手段とを備えたハードディスク搭載装置において、
    前記ハードディスクに記録されたデータのファイル名を記録する不揮発性メモリを備え、
    前記制御手段が、
    前記不揮発性メモリ上にファイル名が記録されているか否かを検出する手段と、
    不揮発性メモリ上にファイル名が記録されている場合に、前記ハードディスクに記録されている該当するファイル名のデータにアクセスする手段と、
    を備えていることを特徴とするハードディスク搭載装置。
  3. データの記憶領域を備え、この記憶領域に記録されたデータにアクセスするためのFAT情報を記録したハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに対して前記FAT情報もしくはデータのファイル名に従ってアクセスするための制御手段とを備えたハードディスク搭載装置において、
    前記ハードディスクのFAT情報並びにデータのファイル名を記録する不揮発性メモリを備え、
    前記制御手段が、
    前記不揮発性メモリ上にFAT情報が記録されているか否かを検出する手段と、
    このFAT情報が記録されていない場合には、ハードディスクに記録されているFAT情報を前記不揮発性メモリに書き込む手段と、
    前記不揮発性メモリに記録されたFAT情報を利用して、前記ハードディスクに記録されているデータにアクセスする手段と、
    前記不揮発性メモリ上にファイル名が記録されているか否かを検出する手段と、
    不揮発性メモリ上にファイル名が記録されている場合に、前記ハードディスクに記録されている該当するファイル名のデータにアクセスする手段と、
    を備えていることを特徴とするハードディスク搭載装置。
  4. 前記ハードディスクに記憶されたデータがナビゲーションシステムの地図データであることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載のハードディスク搭載装置。
  5. 前記制御手段が、ハードディスクに接続されたRAM上に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のハードディスク搭載装置。
  6. データの記憶領域を備えこの記憶領域に記録されたデータにアクセスするためのFAT情報を記録したハードディスクと、このハードディスク上に記録されたデータに前記FAT情報に従ってアクセスするための制御手段と、前記ハードディスクのFAT情報を記録する不揮発性メモリを備えたハードディスク搭載装置を動作させるためのプログラムであって、
    ハードディスク搭載装置の電源の投入時に、不揮発性メモリ上に前記ハードディスクのFAT情報が記録されているか否かを検出する処理と、
    この検出処理において不揮発性メモリ上に前記FAT情報が記録されていない場合には、ハードディスク上のFAT情報を読み込んで不揮発性メモリ上に記録すると共に、このFAT情報に基づいてハードディスク上のデータを読み込む処理と、
    前記検出処理において前記不揮発性メモリ上にハードディスクのFAT情報が記録されている場合には、そのFAT情報に基づいてハードディスク上のデータを読み込む処理とを備えていることを特徴とするハードディスク搭載装置用プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164203A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Sony Computer Entertainment Inc 電子装置および電子装置の媒体制御方法
JP2017092669A (ja) * 2015-11-09 2017-05-25 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および制御プログラム

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