JP2009020051A - 記憶装置及びこの記憶装置を内蔵する電子装置 - Google Patents

記憶装置及びこの記憶装置を内蔵する電子装置 Download PDF

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JP2009020051A JP2007184412A JP2007184412A JP2009020051A JP 2009020051 A JP2009020051 A JP 2009020051A JP 2007184412 A JP2007184412 A JP 2007184412A JP 2007184412 A JP2007184412 A JP 2007184412A JP 2009020051 A JP2009020051 A JP 2009020051A
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Abstract

【課題】HDDを内蔵し、楽曲も録音可能なナビゲーション装置において、車両の冷間始動時及び悪路走行時でもHDDへのアクセスをスムーズに行えるようにする。
【解決手段】フラッシュメモリ22を内蔵するハイブリッド型HDD20をナビゲーション装置6に組み込み、フラッシュメモリには、ナビゲーション装置のコアプログラム、主要幹線道路地図データ、自宅周辺の地図データを予め記憶させておくと共に、車両走行時には現在地周辺の地図データを常に更新しながら記憶させ、ナビゲーション装置の電源オフ時には、現在地周辺の地図データを電源オン時まで保持するようにしてナビゲーション装置を構成する。また、車両環境によりHDDへのアクセスが出来ない場合はフラッシュメモリにアクセスして、アクセスの中断を防止する。
【選択図】図3

Description

本発明は記憶装置及びこの記憶装置を内蔵する電子装置に関し、特に、フラッシュメモリを備えたハイブリッド型ハードディスク装置、及びハイブリッド型ハードディスク装置を内蔵するナビゲーション装置に関する。
近年、自動車等の車両には、GPS衛星からの電波を受信して地球上の自車位置を検出すると共に、道路地図を記憶させた記憶装置から自車位置周辺の地図データを読み出し、自車位置をこの地図上に表示したり、記憶装置から読み出した地図上に目的地を設定し、目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置が普及している。ナビゲーション装置に必要な地図データを記録する媒体は、初期のものはCD(コンパクトディスク)であったが、その後、記憶容量の大きいDVD(デジタル多目的ディスク)に移行し、最近では更に記憶容量の多いハードディスク装置(以後HDDと記載)が採用されることが多い。
HDDは、装置内に複数枚の記録ディスクと、この記録ディスクにアクセスするヘッド、及び制御装置であるHDC(ハードディスクコントローラ)を備えて構成される。HDDの記憶容量は、DVDが4.7GB(ギガバイト)であったのに対して、20〜80GB,更には100GBを超えるものまである。ナビゲーション装置の記憶装置として、このような大容量のHDDが採用されると、HDDには従来の地図データに加えて、音楽データや映像データを記憶させておくことが可能になってきた。
このようなHDDを内蔵したナビゲーション装置では、地図データを表示器に表示してナビゲーション機能を動作させると同時に、HDDに記録された音楽(楽曲)を再生したり、また、受信している放送に含まれる音楽をHDDに録音することが可能である。ところが、コンピュータ装置にも多く採用されているHDD装置は、電源をオンした後に正常動作が行えるまでにずいぶん長い時間がかかるという問題点があった。これは、ディスクを駆動するスピンドルモータが所定の回転速度になるまでに所定の時間を要すると共に、BIOS(入出力装置のインタフェースで必要な最も基本的な処理を行うプログラム)がHDDの起動領域を読み出すにも時間がかかるためである。
そこで、HDDとメインメモリを装着したコンピュータシステムにおいて、HDDに不揮発性メモリであるフラッシュメモリを内蔵させ、このフラッシュメモリにOS起動プルグラムを保存しておき、HDDの電源がオンされた時に、スピンドルモータが定常速度になる前に、フラッシュメモリに記憶されたOS起動プログラムを読み出してメインメモリにローディングしておくようにしたコンピュータシステムが、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のシステムでは、電源がオンされてから起動プログラムを読み出すのにかかる時間を短縮することが可能である。
特開2003−216435号公報(図2)
ところが、特許文献1に記載の電源がオンされてから起動プログラムを読み出すのにかかる時間を短縮することが可能なHDDをナビゲーション装置に搭載した場合は、車両のイグニッションスイッチがオンされた後にナビゲーション装置が動作可能になるまでの時間は短縮することができるが、以下のような問題点は解決することができなかった。
(1)車両が冷間始動された場合、即ち、低温下のHDDではヘッド特性が劣化し、ディスクへの書き込みが困難になる場合がある。この場合、ナビゲーション装置の表示画面はスクロールせず、楽曲の録音、再生ができない。
(2)車両の悪路走行によりHDDに大きな振動が加わった場合、ヘッドの追従性が悪化し、ディスクからのデータの読出し、及びディスクへのデータの書き込みができない場合がある。このため、ナビゲーション装置の画面がスクロールしなくなり、楽曲の録音、再生ができなくなる。
そこで本発明は、ナビゲーション装置に大容量のフラッシュメモリが搭載されたハイブリッド型のHDDを用いることにより、ディスクからのデータの読出し、及びディスクへのデータの書き込みが困難な場合に、HDD内に設置されたフラッシュメモリに対してデータの読出し、及びデータの書き込みを行うことにより、車両の置かれた環境に左右され難い記憶装置(HDD)、及びこの記憶装置を内蔵する電子装置(ナビゲーション装置)を提供することを目的としている。
前記目的を達成する本発明の記憶装置は、第1の記憶部と、第1の記憶部よりアクセス速度の速い第2の記憶部を備えた記憶装置であって、第1及び第2の記憶部にアクセスを行うアクセス制御部と、内部又は周辺の環境を検知するセンサ部からの検知結果に基づき、第1及び第2の記憶部のうち、どちらにアクセスを行うかを判断するアクセス判断部とを有し、アクセス制御部は、アクセス判断部の判断に基づき、第1及び第2の記憶部の少なくとも一方へのアクセスを行うことを特徴とする記憶装置である。
前記目的を達成する本発明の電子装置は、第1の記憶部と、第1の記憶部よりアクセス速度の速い第2の記憶部を備えた記憶装置を内蔵する電子装置であって、記憶装置に設けられて、第1及び第2の記憶部にアクセスを行うアクセス制御部と、内部又は周囲の環境を検知するセンサ部からの検知結果に基づき、第1及び第2の記憶部のうち、どちらにアクセスを行うかを判断するアクセス判断部と、を有し、アクセス制御部は、アクセス判断部の判断に基づき、第1及び第2の記憶部の少なくとも一方へのアクセスを行うことを特徴とする電子装置である。
本発明によれば、記憶装置にナビゲーション装置に大容量のフラッシュメモリが搭載されたハイブリッド型のHDDを使用し、ディスクからのデータの読出し、及びディスクへのデータの書き込みが困難な場合に、HDD内に設置されたフラッシュメモリに対してデータの読出し、及びデータの書き込みを行うことにより、記憶装置、及びこの記憶装置を内蔵する電子装置が、車両の置かれた環境に左右され難くなる。
以下、添付図面を用いて本発明の実施の形態を、具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明の実施例を説明する前に、従来のHDD(ハードディスク装置)の構成とこのHDDを内蔵するナビゲーション装置の問題点について説明する。
図1は、従来のHDD10の構成とこのHDD10を組み込んだナビゲーション装置1の構成をブロック図で示すものである(以後、ナビゲーションはナビと略記する)。HDD10には、スピンドルモータ11によって回転する磁気ディスク12がある。スピンドルモータ11は、モータコントローラ13によって一定の回転速度に保持される。この磁気ディスク12の記憶容量は、現状では20GB〜60GBである。また、各磁気ディスク12に対してそれぞれヘッド14が設けられており、ヘッド14によって、データが磁気ディスク12に書き込まれたり、データが磁気ディスク12から読み出されたりする。
また、HDD10内には、ヘッド14の読み書き制御、書き込みデータや読み出されたデータの処理、及びモータコントローラ13の制御等を行うハードディスクコントローラ15が設けられている。HDD10がナビ装置1に組み込まれた場合は、このハードディスクコントローラ15は、ナビ装置1のメインマイクロコンピュータ2に接続される。ナビ装置1のメインマイクロコンピュータ2には、ナビ用のマイクロコンピュータ(図にはナビマイコンと記載、マイクロコンピュータは以後マイコンと略記)3や、楽曲用のマイコン(図には楽曲用マイコンと記載)4が接続され、ナビマイコン3には地図等の映像を表示する表示器5が接続されている。
なお、ナビ装置1にはこれらの構成の他にも、GPS衛星からの電波を受信するアンテナ部や、テレビ放送やラジオ放送を受信する受信部、電源部等があるが、本発明には直接関係がないので、これらの図示は省略する。
以上のように構成されたナビ装置1では、例えば、図示しないCDプレーやから、HDD10の磁気ディスク12に録音するために、楽曲データがメインマイコン2を通じてハードディスクコントローラ15に入力された場合は、ハードディスクコントローラ15はヘッド14を通じて楽曲を磁気ディスク12に書き込む処理を行う。また、磁気ディスク12からヘッド14を通じて読み出された楽曲データは、ハードディスクコントローラ15、メインマイコン2を通じて図示しないアンプに出力され、車両のスピーカから再生される。更に、磁気ディスク12からヘッド14を通じて地図データが読み出された場合は、地図データはハードディスクコントローラ15、メインマイコン2を通じてナビマイコン3に送られ、地図が表示器5に表示される。
ここで、図1に示した楽曲データの録音と、楽曲データの再生が車両が悪路を走行する振動環境時に頻繁に切り換わる場合を考える。一般に、HDD10内では、磁気ディスク12にデータを書き込む能力は、振動に対して弱い。従って、データの書き込み中にHDD10に振動が加わると、HDD10は磁気ディスク12へのデータの書き込みを中断する。磁気ディスク12へのデータの書き込みが中断されると、磁気ディスク12からのデータの読出しが延期される。するとこの場合は、耐振動能力の低い楽曲データ録音モードで動作不能になる可能性が高い。
また、図2は、図1に示したナビ装置1の起動シーケンスを示す流れ図である。HDD10の電源がオンされると(ステップ201),磁気ディスク12がスピンドルモータ11によって回転する(ステップ202)。そして、磁気ディスク12の回転が安定するとディスクIDが読み出され(ステップ203)、READY状態になり、コマンドの受付が可能になる(ステップ204)。この状態で、磁気ディスク12からナビプログラムが読み出され(ステップ205)、ナビが起動する(ステップ206)。このように従来のナビ装置1では、HDD10の電源がオンされてからナビが起動するまでに時間がかかっていた。
更に、従来の車両に搭載されるナビ装置1では、HDD10から地図データが読み出され、表示器5に車両の現在位置と共に地図が表示される場合は、図5(a)に示すように、表示器5に表示される現在地周辺の地図Pのデータに加えて、地図Pの周辺の地図Q1〜Q8のデータが、ナビマイコン3のメモリに記憶されている。ところが、車両が悪路を走行する振動環境時が長く継続すると、HDD10は磁気ディスク12からの地図データの読出しが中断される。この場合は、ナビマイコン3のメモリに記憶されている地図Q1〜Q8のデータの範囲外に車両が移動すると、地図が表示できなくなる可能性がある。
本発明は、このような従来のHDD10を組み込んだナビ装置1の問題点を解消するものであり、図3に示すような構成のハイブリッドHDD20を組み込んだナビ装置6を提供するものである。なお、図3の構成において、従来のナビ装置1と同じ構成部材については同じ符号を付してある。
図3は、本発明において使用するハイブリッド型HDD20の構成と、このハイブリッド型HDD20を組み込んだナビ装置6の構成をブロック図で示すものである。ハイブリッド型HDD20には、図1に示した従来のHDD10と同様に、スピンドルモータ11によって回転する複数枚の磁気ディスク12、スピンドルモータ11を制御するモータコントローラ13、及び各磁気ディスク12に対してデータを書き込んだり、読み出したりするヘッド14がある。
一方、ハイブリッド型HDD20には、複数枚の磁気ディスク12の他に、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ22が設けられている。また、ハイブリッド型HDD20には、複数枚の磁気ディスク12とフラッシュメモリ22の使い分け制御を行うハイブリッドディスクコントローラ21が設けられている。ハイブリッドディスクコントローラ21は、ヘッド14の読み書き制御、書き込みデータや読み出されたデータの処理、及びモータコントローラ13の制御、フラッシュメモリ22への読み書き制御等を行う。ハイブリッドディスクコントローラ21とフラッシュメモリ22とは、ハイブリッド型HDD20内の同じ回路基板の上に実装することができる。
フラッシュメモリ22の記憶容量は、前述のように磁気ディスク12の記憶容量が20GB〜60GBであるのに対して1GB〜4GBと、磁気ディスク12の記憶容量の十分の一程度である。しかしながら、フラッシュメモリ22は半導体メモリであって、回転の必要がないので、データの読み書き速度は磁気ディスク12に比べて格段に速い。また、振動にも強い性能である。
本発明のフラッシュメモリ22には、例えば固定データとして、最低限必要な以下のようなデータが予め記憶されている。
(a)ナビ装置6を立ち上げるための基本プログラムであるナビコアプログラム
(b)主要幹線道路の地図データ
(c)自宅周辺地図データ
また、本発明のフラッシュメモリ22には、書き換えデータを一時的に記憶する領域として、以下のような記憶領域が確保されている。
(d)現在地の周辺地図のデータを記憶する地図データ一時記憶領域
(e)磁気ディスクに録音されるべき楽曲データを一時的に記憶する、楽曲データ暫定記憶領域
一方、記憶容量の大きい磁気ディスク12には、従来通りの以下のような固定データが記憶されている。
(A)全国の地図データ(交差点情報、高速道路の分岐情報、料金所情報、観光スポット情報、施設情報、駐車場情報、主要地点の立体地図情報等を含む)
また、書き換え可能なデータを記憶する領域として、以下のような記憶領域が確保されている。
(B)楽曲データ
このように、本発明では、フラッシュメモリ22は磁気ディスク12に対して容量差があるので、最低限の情報を記憶させ、必要なものは必要な時だけ記憶させるようにしておく。また、現在地周辺データは、車両のイグニッションがオフされる前の地図を、次回も使用する可能性が高いので記憶させておくが、これはナビ装置特有の処理である。
ハイブリッド型HDD20が組み込まれたナビ装置6では、ハイブリッドディスクコントローラ21が、ナビ装置6のメインマイクロコンピュータ2に接続される。ナビ装置6のメインマイクロコンピュータ2には、ナビ用のマイコン3と楽曲用のマイコン4が接続され、ナビマイコン3には地図等の映像を表示する表示器5が接続されている。
更に、本発明のナビ装置6には、センサ部7が設けられており、このセンサ部7には、少なくとも周囲温度を検出する温度センサと、車両に加わる振動を検出する振動センサとが設けられている。なお、ナビ装置6にはこれらの構成の他にも、GPS衛星からの電波を受信するアンテナ部や、テレビ放送やラジオ放送を受信する受信部、電源部等があるが、本発明には直接関係がないので、これらの図示は省略する。
ここで、以上のように構成された本発明のナビ装置6における起動シーケンスを、図4を用いて説明する。ハイブリッドHDD20の電源がオンされると(ステップ401)、ハイブリッドディスクコントローラ21はまず、フラッシュメモリ22にアクセスし(ステップ402)、READY状態となってコマンドの受付が可能になる(ステップ403)。続いてフラッシュメモリ22からナビプログラムが読み出され(ステップ404)、このプログラムによってナビ装置6が起動する(ステップ405)
ナビ装置6が起動すると、ステップ406においてセンサ部7からの検出データによりナビ温度センサの温度が確認され、続くステップ407においてナビ装置6の温度が所定範囲内か否かが判定される。所定範囲内でない時はステップ406に戻ってナビ装置6の温度の確認が再度実行される。ナビ装置6の温度が所定範囲内でる時はステップ407に進み、スピンドルモータ11によって磁気ディスク12が回転させられ、磁気ディスク12の回転が安定するとディスクIDが読み出され(ステップ409)る。この状態で、磁気ディスク12にアクセスが可能(ステップ410)となり、磁気ディスク12に記憶されている各種データの読出しが可能となる。
このように本発明のナビ装置6では、ハイブリッドHDD20の電源がオンされると、磁気ディスク12が回転する前にナビ装置6が起動する。このとき、フラッシュメモリ22に、前回イグニッションスイッチがオフされた時の現在地の周辺地図を保持しておけば、ナビ装置6に直ぐに地図表示が行えることになり、ナビ装置6を素早く立ち上げることができる。
次に、以上のように構成された本発明のナビ装置6において、ナビ装置6が起動した後の磁気ディスク12とフラッシュメモリ22の使い分けについて色々な例を挙げて説明する。
(1)フラッシュメモリの一時避難的な使用
これは、磁気ディスク12にデータを書き込み中に、磁気ディスク12への書き込みが不可能になった場合に、不可能になった時点からのデータの書き込みをフラッシュメモリ22に行うものである。
例えば、図示しないCDプレーやから、ハイブリッドHDD20の磁気ディスク12に録音するために、楽曲データがメインマイコン2を通じてハイブリッドディスクコントローラ21に入力された場合は、ハイブリッドディスクコントローラ21はヘッド14を通じて楽曲を磁気ディスク12に書き込む処理を行う。また、磁気ディスク12からヘッド14を通じて読み出された楽曲データは、ハイブリッドディスクコントローラ21、メインマイコン2を通じて図示しないアンプに出力され、車両のスピーカから再生される。更に、磁気ディスク12からヘッド14を通じて地図データが読み出された場合は、地図データはハイブリッドディスクコントローラ21、メインマイコン2を通じてナビマイコン3に送られ、地図が表示器5に表示される。
ここで、図3に示した楽曲データの録音と、楽曲データの再生が車両が悪路を走行する振動環境時に頻繁に切り換わる場合を考える。ハイブリッドHDD20内でも、磁気ディスク12にデータを書き込む能力は、振動に対して弱い。従って、データの書き込み中にハイブリッドHDD20に振動が加わると、ハイブリッドHDD20は磁気ディスク12へのデータの書き込みを中断する。本発明では、この時に、ハイブリッドディスクコントローラ21により、データの書き込みをフラッシュメモリ22に切り換える。
この結果、1つの楽曲は、最初から途中までが磁気ディスク12に記憶され、磁気ディスク12への記憶が中断された以降の楽曲データはフラッシュメモリ22に記憶される。よって、ハイブリッドHDD20に振動が加わっても、1つの楽曲は磁気ディスク12とフラッシュメモリ22に途切れることなく記憶される。1つの楽曲のフラッシュメモリ22に記憶された部分は、振動が収まった後の時点で、ハイブリッドディスクコントローラ21によりフラッシュメモリ22から読み出され、磁気ディスク12の中断部分の後に繋げて記憶される。この結果、最終的には、磁気ディスク12に1つの楽曲が完全な形で記憶される。フラッシュメモリ22から磁気ディスク12に移されたデータは、フラッシュメモリ22から消去し、フラッシュメモリ22に常に記憶可能な容量を確保しておく。
従来のHDD10では、磁気ディスク12へのデータの書き込みが中断されると、磁気ディスク12からのデータの読出しが延期され、耐振動能力の低い楽曲データ録音モードで動作不能になる可能性が高かった。これに対して、本発明のハイブリッドHDD20では、磁気ディスク12へのデータの書き込みが中断されると、その続きがフラッシュメモリ22に記憶されるので、データの書き込みが時間通りに終了する。この結果、磁気ディスク12からのデータの読出し時に振動が収まっていれば、磁気ディスク12からのデータの読出しは延期されることなく、時間通りに実行され、耐振動能力の低い楽曲データ録音モードで動作不能になる可能性が小さくなる。
(2)フラッシュメモリによる磁気ディスクのバックアップ
これは、磁気ディスク12のアクセス中に、フラッシュメモリ22にも同時にアクセスを行い、同じ内容のデータの書き込みを行い、磁気ディスク12への書き込みが不可能になった場合には、磁気ディスク12への書き込みのみを停止するものである。磁気ディスク12への書き込みが不可能な状況がなくなれば、磁気ディスク12への書き込みを再開すれば良い。磁気ディスク12に書き込みが不可能になった時点からのデータは、フラッシュメモリ22にあるので、後にこの部分をフラッシュメモリ22から読み出し、磁気ディスク12のデータが欠けている部分に挿入して記憶する。この結果、最終的には、磁気ディスク12に1つの完全なデータが残る。フラッシュメモリ22から磁気ディスク12に移されたデータは、フラッシュメモリ22から消去し、フラッシュメモリ22に常に記憶可能な容量を確保しておく。
フラッシュメモリのこのような使い方の例として、図5(a)で説明したナビ装置6の動作中にナビマイコン3のメモリに記憶されている地図Pの周辺の地図Q1〜Q8のデータと、更に広い範囲の地図Pの周辺の地図を、先読みしてフラッシュメモリ22に同時に記憶させておく方法がある。
前述のように、従来の車両に搭載されるナビ装置1では、HDD10から地図データが読み出され、表示器5に車両の現在位置と共に地図が表示される場合は、図5(a)に示すように、表示器5に表示される現在地周辺の地図Pのデータに加えて、地図Pの周辺の地図Q1〜Q8のデータが、ナビマイコン3のメモリに記憶されている。本発明では、図5(b)に示すように、フラッシュメモリ22を用いて、地図Pの周辺の地図Q1〜Q8の更に一回り外側の地図R1〜R16を、同時に磁気ディスク12から読み出して記憶しておく。地図R1〜R16は、車両の移動と共に更新されることは言うまでもない。
この場合は、例えば、車両が悪路を走行する振動環境時が長く継続して、ハイブリッドHDD20の磁気ディスク12からの地図データの読出しが中断され、ナビマイコン3のメモリに記憶されている地図Q1〜Q8のデータの範囲外に車両が移動した場合でも、更に一回り外側の地図R1〜R16をフラッシュメモリ22から読み出すことができるので、地図が表示できなくなる可能性が低減する。すなわち、地図Q1〜Q8より一回り外側の地図R1〜R16を表示している間に、車両が悪路走行から脱出すれば、ナビ装置6の動作に支障がなくなる。
このように、本発明では、ハイブリッドHDD20を内蔵するナビ装置6において、磁気ディスク12へのデータの記憶が出来なくなった状態において、不揮発性メモリであるフラッシュメモリ22の記憶領域を利用してデータを記憶するので、温度、振動等の環境に左右されることなくデータの記憶を行うことができる。
従来のHDDの構成とこれを組み込んだナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 図1に示したナビゲーション装置の起動シーケンスを示す流れ図である。 本発明のハイブリッドHDDの構成とこれを組み込んだナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 図3に示したナビゲーション装置の起動シーケンスを示す流れ図である。 (a)は従来のナビゲ−ション装置において制御部のメモリに記憶される自車位置近辺の地図データを示す図、(b)は本発明のナビゲーション装置において、ハイブリッドHDDの不揮発性メモリに記憶される自車位置近辺の地図データを示す図である。
符号の説明
1 従来のナビ装置
2 メインマイコン
3 ナビナイコン
4 楽曲用マイコン
5 表示器
6 本発明のナビ装置
7 センサ部
10 従来のHDD
12 磁気ディスク
20 ハイブリッドHDD
21 ハイブリッドディスクコントローラ
22 フラッシュメモリ

Claims (9)

  1. 第1の記憶部と、該第1の記憶部よりアクセス速度の速い第2の記憶部を備えた記憶装置であって、
    前記第1及び第2の記憶部にアクセスを行うアクセス制御部と、
    内部又は周辺の環境を検知するセンサ部からの検知結果に基づき、前記第1及び第2の記憶部のうち、どちらにアクセスを行うかを判断するアクセス判断部とを有し、
    前記アクセス制御部は、前記アクセス判断部の判断に基づき、前記第1及び第2の記憶部の少なくとも一方へのアクセスを行うことを特徴とする記憶装置。
  2. 第1の記憶部と、該第1の記憶部よりアクセス速度の速い第2の記憶部を備えた記憶装置を内蔵する電子装置であって、
    前記記憶装置に設けられて、前記第1及び第2の記憶部にアクセスを行うアクセス制御部と、
    内部又は周囲の環境を検知するセンサ部からの検知結果に基づき、前記第1及び第2の記憶部のうち、どちらにアクセスを行うかを判断するアクセス判断部と、を有し、
    前記アクセス制御部は、前記アクセス判断部の判断に基づき、前記第1及び第2の記憶部の少なくとも一方へのアクセスを行うことを特徴とする電子装置。
  3. 請求項1に記載の記憶装置であって、
    前記第1の記憶部が、ヘッドによってデータを読み書きする磁気ディスクであり、
    前記第2の記憶部が、前記記憶装置に搭載された不揮発性メモリであることを特徴とする記憶装置。
  4. 請求項3に記載の記憶装置であって、
    前記アクセス制御部及び前記アクセス判断部が、前記記憶装置に搭載されたコントローラに設けられており、
    前記環境は、温度又は振動の少なくとも1つであることを特徴とする記憶装置。
  5. 請求項4に記載の記憶装置であって、
    前記アクセス判断部は、環境温度が所定温度以下、或いは、振動の大きさが所定値以上の時に、前記不揮発性メモリにアクセスを行うように判断することを特徴とする記憶装置。
  6. 請求項4に記載の記憶装置であって、
    前記アクセス判断部は、前記アクセス制御部に対して常に前記ディスク装置と前記不揮発性メモリに同時にアクセスするように判断し、環境温度が所定温度以下、或いは、振動の大きさが所定値以上の時に、前記ディスク装置へのアクセスを停止するように判断することを特徴とする記憶装置。
  7. 請求項5又は6に記載の記憶装置であって、
    前記アクセス制御部は、前記アクセス判断部が、前記不揮発性メモリのみにアクセスを行うように判断した後に前記磁気ディスク装置へのアクセスの復帰を判断した場合は、前記不揮発性メモリのみのアクセス中に前記不揮発性メモリに書き込まれたデータを前記磁気ディスク装置に移動する動作を行うことを特徴とする記憶装置。
  8. 請求項2に記載の電子装置であって、
    前記第1の記憶部が、ヘッドによってデータを読み書きする磁気ディスクであり、
    前記第2の記憶部が、前記記憶装置に搭載された不揮発性メモリであり、
    前記アクセス制御部及び前記アクセス判断部が、前記記憶装置に搭載されたコントローラに設けられており、
    前記環境が、温度又は振動の少なくとも1つであり、
    前記電子装置が、車両に搭載されたナビゲーション装置であることを特徴とする電子装置。
  9. 請求項8に記載の電子装置であって、
    前記不揮発性メモリには、少なくとも予めナビゲーション装置のコアプログラム、主要幹線道路地図データ、及び自宅周辺地図データが固定データとして記憶されていると共に、
    前記コントローラは、前記不揮発性メモリに対して、前記車両の現在位置周辺の地図データを、前記車両の移動と共に書き換え、前記車両の現在位置周辺の地図データを、前記電子装置が電源オフされても前記不揮発性メモリ内に保持することを特徴とする電子装置。
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