JP2001163876A - (チオ)エポキシ化合物の精製方法 - Google Patents

(チオ)エポキシ化合物の精製方法

Info

Publication number
JP2001163876A
JP2001163876A JP35069199A JP35069199A JP2001163876A JP 2001163876 A JP2001163876 A JP 2001163876A JP 35069199 A JP35069199 A JP 35069199A JP 35069199 A JP35069199 A JP 35069199A JP 2001163876 A JP2001163876 A JP 2001163876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thio
bis
epoxy compound
compound
epithiopropylthio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35069199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3387873B2 (ja
Inventor
Nobuo Kawato
伸雄 河戸
Hiroyuki Morijiri
博之 森尻
Chitoshi Shimakawa
千年 島川
Akinori Ryu
昭憲 龍
Seiichi Kobayashi
誠一 小林
Yoshinobu Kanemura
芳信 金村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18412198&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2001163876(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP35069199A priority Critical patent/JP3387873B2/ja
Publication of JP2001163876A publication Critical patent/JP2001163876A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3387873B2 publication Critical patent/JP3387873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学物性に優れ、非常に高い屈折率を有する
(チオ)エポキシ硬化樹脂の白濁を抑制するため、原料
の(チオ)エポキシ化合物の精製方法を提供する。 【解決手段】 1分子内に下記式(1)で示される構造
を1個以上有する(チオ)エポキシ化合物に不活性な極
性溶媒を混合し撹拌する。静置後、極性溶媒の層を除去
し、(チオ)エポキシ化合物から溶存極性溶媒を留去す
ることにより、硬化させた樹脂が白濁しない(チオ)エ
ポキシ化合物を得ることができる。 【化1】 (式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜10の炭
化水素基または水素原子を示し、Xは酸素原子または硫
黄原子を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い屈折率および
高い透明性が要求されるプラスチックレンズ、プリズ
ム、光ファイバー、情報記録媒体用基板、フィルター、
発光ダイオード等の光学材料等の樹脂分野に好適に使用
される樹脂及びその樹脂の原料となる重合性組成物に関
するものであり、特に眼鏡用プラスチックレンズの原料
として好適に使用されるエピスルフィド化合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べ、軽量で割れにくく、染色が可能なため、近年、眼鏡
レンズ、カメラレンズ等の光学素子に急速に普及してき
ている。これらのプラスチックレンズに要求され続けて
いる性能は光学性能としては高屈折率、高アッべ数、物
理的性質としては高耐熱性、低比重である。
【0003】これらの性能の内、高耐熱性、低比重につ
いては現在の高屈折率プラスチックレンズでも高いレベ
ルで実現されてきている。現在、これらの目的に広く用
いられる樹脂としては、ジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)(以下、D.A.Cと称す)をラジ
カル重合させたものがある。この樹脂は、耐衝撃性に優
れていること、軽量であること、染色性に優れているこ
と、切削性および研磨性等の加工性が良好であること
等、種々の特長を有している。しかしながら、この樹脂
は、屈折率ndが1.50前後と低く、レンズの中心厚
やコバ厚が厚くなってしまい、より屈折率の高いレンズ
用樹脂が望まれていた。
【0004】D.A.C樹脂よりも屈折率を高くしたも
のとして、樹脂中に硫黄原子を導入した、ポリウレタン
樹脂(特開昭63−46213号公報等)や含硫O−
(メタ)アクリレ−ト樹脂(特開平1−128966号
公報、特開平3−217412号公報、特開平4−16
1410号公報等)やチオ(メタ)アクリレ−ト樹脂
(特開昭63−188660号公報、特開平3−590
60号公報等)が知られている。ポリチオウレタン樹脂
は、高屈折率で耐衝撃性が良好である等、バランスの優
れた樹脂である。
【0005】しかしながら、屈折率とアッベ数に関して
屈折率が上昇するほどアッベ数が低くなると言った相反
する物性であるため両方を同時に向上させることは非常
に困難である。そこで、アッベ数の低下を抑えながら、
高屈折率化を行う検討が盛んに行われている。
【0006】これらの検討の中で最も代表的な提案は、
WO−89/10575、特開平9−110979号公
報及び、特開平9−71580号公報及び、特開平9−
255781号公報及び、特開平11−183702号
公報及び、特開平11−189592号公報及び、特願
平11−068448公報で(チオ)エポキシ化合物を
使用する方法である。
【0007】しかし、上記記載の(チオ)エポキシ化合
物は同様な製造方法を用いても、品質のぶれを生じる場
合がある。その(チオ)エポキシ化合物を重合した硬化
樹脂は白濁を生じる場合があり、高い透明性が要求され
るプラスチックレンズ、プリズム、光ファイバー、情報
記録基板、フィルター、発光ダイオード等の光学材料に
適さない場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の光学物
性に優れ、非常に高い屈折率を有する(チオ)エポキシ
樹脂の白濁を抑制するための(チオ)エポキシ化合物の
精製方法を見出すことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意検討を行ってきた。その結果、(チオ)
エポキシ化合物の良好な精製方法を見出し、本発明に至
った。
【0010】即ち、本発明は1分子内に下記式(1)
【0011】
【化4】 (式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜10の炭
化水素基または水素原子を示し、Xは酸素原子または硫
黄原子を示す。)で示される構造を1個以上有する(チ
オ)エポキシ化合物を極性溶媒で洗浄することにより、
当該化合物からなる硬化樹脂の白濁を抑制することを特
徴とする(チオ)エポキシ化合物の精製方法及び、 1分子内に下記式(2)
【0012】
【化5】 (式中、R4、R5、R6、はそれぞれ炭素数1〜10の
炭化水素基または水素原子、R7は炭素数1〜10の2
価の炭化水素基を示し、Xは酸素原子または硫黄原子を
示す。)で示される構造を1個以上有する(チオ)エポ
キシ化合物を極性溶媒で洗浄することにより、当該化合
物からなる硬化樹脂の白濁を抑制することを特徴とする
(チオ)エポキシ化合物の精製方法及び、 前記(チオ)エポキシ化合物が下記式(3)で表され
る化合物である上記記載の(チオ)エポキシ化合物の精
製方法。
【0013】
【化6】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子を示す。) 上記記載の精製方法によって得られる(チオ)エポキ
シ化合物を含有する重合性組成物及び、前記記載の
重合性組成物を、重合して得られるポリスルフィド系樹
脂に関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0015】本発明で(チオ)エポキシ化合物を洗浄す
るために用いられる極性溶媒としては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノー
ル、イソブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘ
プタノール、オクタノール、ノナノール、デカノール、
ウンデカノール、ドデカノール、シクロヘキサノール、
ベンジルアルコールなどのアルコール類またはエチルエ
ーテル、ジクロロエチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、メチルフェニ
ルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニル
エーテル、ジオキサン、トリオキサン、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類またはアセトン、メチルアセト
ン、エチルメチルケトン、メチルプロピルケトン、メチ
ルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルヘキ
シルケトン、ジエチルケトン、エチルブチルケトン、ジ
プロピルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノ
ンなどのケトン類または酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸ヘキシ
ル、酢酸オクチル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチル、安
息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、安
息香酸ブチル、安息香酸ベンジルなどのエステル類など
である。
【0016】これらは単独でも、2種類以上を混合して
も使用することができる。
【0017】単独で用いられるもの中で好ましいものは
アルコール類であり、より好ましくはメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、イソブタノールなどが挙げ
られる。
【0018】洗浄に用いる極性溶媒の重量は、(チオ)
エポキシ化合物の総重量に対して、0.001〜50.
0倍の重量比の範囲で用いられ、好ましくは、0.1〜
1.0倍の重量比の範囲で用いられる。0.001倍以
下の重量比の範囲においては白濁防止の効果は十分に得
られず、また50.0倍以上の範囲においては(チオ)
エポキシ化合物の回収率が悪くなる。
【0019】(チオ)エポキシ化合物に上記記載の極性
溶媒を混合し撹拌する。洗浄温度は−10℃〜50℃で
あり、好ましくは10℃〜30℃である。−10℃以下
の範囲においては抽出効率が悪く、十分な洗浄効果が得
られない場合がある。50℃以上の範囲においては(チ
オ)エポキシ化合物の劣化が促進され、収率及び純度が
低下する場合がある。洗浄時間は洗浄温度、化合物の組
成、不純物等の様々な要因により異なるが、約1分〜2
4時間である。静置後、極性溶媒の層を除去し、(チ
オ)エポキシ化合物から溶存極性溶媒を留去することに
より、硬化させた樹脂が白濁しない(チオ)エポキシ化
合物を得ることができる。
【0020】本発明によって精製した(チオ)エポキシ
化合物は、光学物性に優れ、非常に高い屈折率を有する
光学用樹脂を与える。その(チオ)エポキシ化合物とし
ては、例えばビス(β−エピチオプロピル)スルフィ
ド、ビス(β−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス
(β−エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)エタン、1,2−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)−2−メチルプロパン、
1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブタン、
1,4−ビス(βエピチオプロピルチオ)−2−メチル
ブタン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ブ
タン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ペン
タン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2
−メチルペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピ
ルチオ)−3−チアペンタン、1,6−ビス(β−エピ
チオプロピルチオ)ヘキサン、1,6−ビス(β−エピ
チオプロピルチオ)−2−メチルヘキサン、3,8−ビ
ス(β−エピチオプロピルチオ)−3,6−ジチアオク
タン、1,2,3−トリス(β−エピチオプロピルチ
オ)プロパン、2,2−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)−1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)プロパン、2,2−ビス(β−エピチオプロピルチ
オメチル)−1−(β−エピチオプロピルチオ)ブタ
ン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−
(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チアペンタ
ン、1,5−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,
4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3−チ
アペンタン、1−(β−エピチオプロピルチオ)−2,
2−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−4−チ
アヘキサン、1,5,6−トリス(β−エピチオプロピ
ルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)−
3−チアヘキサン、1,8−ビス(β−エピチオプロピ
ルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチル)−
3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)−4,5−ビス(β−エピチオプロピル
チオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)−4,4−ビス(β−エ
ピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタ
ン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2,
5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6
−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピ
ルチオ)−2,4,5−トリス(β−エピチオプロピル
チオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,1,1−
トリス[{2−(β−エピチオプロピルチオ)エチル}
チオメチル]−2−(β−エピチオプロピルチオ)エタ
ン、1,1,2,2−テトラキス[{2−(β−エピチ
オプロピルチオ)エチル}チオメチル]エタン、1,1
1−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,8−ビス
(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−ト
リチアウンデカン、1,11−ビス(β−エピチオプロ
ピルチオ)−4,7−ビス(β−エピチオプロピルチオ
メチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,11
−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−5,7−ビス
(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−ト
リチアウンデカン等の鎖状脂肪族のβ−エピチオプロピ
ルチオ化合物、及び、1,3−ビス(β−エピチオプロ
ピルチオ)シクロヘキサン、1,4−ビス(β−エピチ
オプロピルチオ)シクロヘキサン、1,3−ビス(β−
エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、1,4
−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキ
サン、2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス[{2−(β−
エピチオプロピルチオ)エチル}チオメチル]−1,4
−ジチアン等の環状脂肪族のβ−エピチオプロピルチオ
化合物、及び、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)ベンゼン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)ベンゼン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチ
オメチル)ベンゼン、1,4−ビス(β−エピチオプロ
ピルチオメチル)ベンゼン、ビス{4−(β−エピチオ
プロピルチオ)フェニル}メタン、2,2−ビス{4−
(β−エピチオプロピルチオ)フェニル}プロパン、ビ
ス{4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニル}スル
フィド、ビス{4−(β−エピチオプロピルチオ)フェ
ニル}スルフォン、4,4’−ビス(β−エピチオプロ
ピルチオ)ビフェニル等の芳香族β−エピチオプロピル
チオ化合物等を挙げることができるが、これらの例示化
合物のみに限定されるものではない。これらの化合物は
単独でも2種類以上を混合して使用しても良い。
【0021】又、、上記エピスルフィド化合物のエピチ
オ基の一部又は全部がエポキシ基で置換された化合物も
使用することができる。
【0022】本発明に関わる(チオ)エポキシ化合物を
含む重合性組成物とは、分子内に1つ以上の(チオ)エ
ポキシ基を有する(チオ)エポキシ化合物を少なくとも
1種類含有する組成物である。なお、本発明の重合性組
成物では、高屈折率及び高アッベ数を発現させるために
は、上記(チオ)エポキシ化合物中のエピチオ基が組成
物中のエピチオ及びエポキシ基の合計に対して平均で5
0%以上となるように配合する。これらの組成物には、
これら化合物の2量体、3量体、4量体などのポリスル
フィドオリゴマ−類、重合抑制剤として添加した無機酸
類及び有機酸類、溶媒その他副生物等の有機化合物、無
機化合物も問題にならない範囲で含まれる。
【0023】本発明に関わる(チオ)エポキシ化合物を
含む重合性組成物は、主に得られる樹脂の屈折率等の光
学物性の調節や耐衝撃性、比重等の諸物性を調節するた
めや、モノマーの粘度、その他の取扱い性を調整するた
めなど、樹脂の改良をする目的で、樹脂改質剤を加える
ことができる。
【0024】樹脂の改質剤としては、本発明に関わる
(チオ)エポキシ化合物以外のエポキシ化合物類、エポ
キシ樹脂、チオール化合物、メルカプト有機酸類、有機
酸類及び無水物類、アミノ酸及びメルカプトアミン類、
アミン類、(メタ)アクリレート類等を含むオレフィン
類が挙げられる。
【0025】樹脂改質剤として添加を可能とするアミン
化合物の好ましいものの具体例としては、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチル
アミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルア
ミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミ
ン、ミリスチルアミン、3−ペンチルアミン、2−エチ
ルヘキシルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミン、
アリルアミン、アミノメチルビシクロヘプタン、シクロ
ペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、2,3−ジメ
チルシクロヘキシルアミン、アミノメチルシクロヘキサ
ン、アニリン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、
2,3−、あるいは4−メチルベンジルアミン、o−、
m−、あるいはp−メチルアニリン、o−、m−、ある
いはp−エチルアニリン、アミノモルホリン、ナフチル
アミン、フルフリルアミン、α−アミノジフェニルメタ
ン、トルイジン、アミノピリジン、アミノフェノール、
アミノエタノール、1−アミノプロパノール、2−アミ
ノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノー
ル、アミノヘキサノール、メトキシエチルアミン、2−
(2−アミノエトキシ)エタノール、3−エトキシプロ
ピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、3−ブト
キシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロピルアミ
ン、3−イソブトキシプロピルアミン、2,2−ジエト
キシエチルアミン等の単官能1級アミン化合物、エチレ
ンジアミン、1,2−、あるいは1,3−ジアミノプロ
パン、1,2−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノ
ヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,2−、
1,3−、あるいは1,4−ジアミノシクロヘキサン、
o−、m−あるいはp−ジアミノベンゼン、3,4−あ
るいは4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−あ
るいは4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−、あるいは4,4’
−ジアミノジフェニルスルフォン、2,7−ジアミノフ
ルオレン、1,5−、1,8−、あるいは2,3−ジア
ミノナフタレン、2,3−、2,6−、あるいは3,4
−ジアミノピリジン、2,4−、あるいは2,6−ジア
ミノトルエン、m−、あるいはp−キシリレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、ジアミノメチルビシクロヘプ
タン、1,3−、あるいは1,4−ジアミノメチルシク
ロヘキサン、2−、あるいは4−アミノピペリジン、2
−、あるいは4−アミノメチルピペリジン、2−、ある
いは4−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチルモ
ルホリン、N−アミノプロピルモルホリン等の1級ポリ
アミン化合物、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイ
ソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペ
ンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、
ジ(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミ
ン、ジアリルアミン、N−メチルアリルアミン、ピペリ
ジン、ピロリジン、ジフェニルアミン、N−メチルアミ
ン、N−エチルアミン、ジベンジルアミン、N−メチル
ベンジルアミン、N−エチルベンジルアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニ
リン、ジナフチルアミン、1−メチルピペラジン、モル
ホリン等の単官能2級アミン化合物、N,N’−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジ
アミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノブ
タン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノブタン、
N,N’−ジメチル−1,4−ジアミノブタン、N,
N’−ジメチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’
−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジ
メチル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジエチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジエチル−1,2−ジ
アミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノブ
タン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノブタン、
N,N’−ジエチル−1,4−ジアミノブタン、N,
N’−ジエチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’
−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジ
エチル−1,7−ジアミノヘプタン、ピペラジン、2−
メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,
6−ジメチルピペラジン、ホモピペラジン、1,1−ジ
−(4−ピペリジル)メタン、1,2−ジ−(4−ピペ
リジル)エタン、1,3−ジ−(4−ピペリジル)プロ
パン、1,4−ジ−(4−ピペリジル)ブタン、テトラ
メチルグアニジン等の2級ポリアミン化合物等を挙げる
ことができるが、これらの例示化合物のみに限定される
ものではない。また、これらは単独でも、2種類以上を
混合して使用してもかまわない。これら例示化合物の
内、より好ましいものは、ベンジルアミン、ピペラジン
類である。
【0026】また、樹脂改質剤として添加を可能とする
エポキシ化合物の好ましいものの具体例としては、ビス
フェノールAグリシジルエーテル等の多価フェノール化
合物とエピハロヒドリン化合物との縮合反応により得ら
れるフェノール系エポキシ化合物、水添ビスフェノール
Aグリシジルエーテル等の多価アルコール化合物とエピ
ハロヒドリン化合物との縮合により得られるアルコール
系エポキシ化合物、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートや1,2−ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエ
ステル等の多価有機酸化合物とエピハロヒドリン化合物
との縮合により得られるグリシジルエステル系エポキシ
化合物、一級及び二級ジアミン化合物とエピハロヒドリ
ン化合物との縮合により得られるアミン系エポキシ化合
物等その他、ビニルシクロヘキセンジエポキシド等脂肪
族多価エポキシ化合物等を挙げることができるが、これ
らの例示化合物のみに限定されるものではない。また、
これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもか
まわない。
【0027】また、チオール化合物の好ましいものの具
体例としてはメチルメルカプタン、エチルメルカプタ
ン、1,2−エタンジチオール、1,2−プロパンジチ
オール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパ
ンジチオール、1,4−ブタンジチオール、1,2,3
−トリメルカプトプロパン、テトラキス(メルカプトメ
チル)メタン、1,2−ジメルカプトシクロヘキサン、
ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、2,3−ジ
メルカプト−1−プロパノール、エチレングリコールビ
ス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリ
コールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチ
レングリコールビス(2−メルカプトグリコレート)、
ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトチオ
グリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3
−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパ
ントリス(2−メルカプトチオグリコレート)、トリメ
チロールプロパントリス3−メルカプトプロピオネー
ト)、1,1,1−トリメチルメルカプトエタン、1,
1,1−トリメチルメルカプトプロパン、2,5−ジメ
ルカプトメチルチオファン、4−メルカプトメチル−
1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、2,
5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン、2,5−
ビス{(2−メルカプトエチル)チオメチル}−1,4
−ジチアン、1,3−シクロヘキサンジチオール、1,
4−シクロヘキサンジチオール、4,8−ジメルカプト
メチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチ
アウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11
−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、
5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト
−3,6,9−トリチアウンデカン等の脂肪族チオー
ル、及び、ベンジルメルカプタン、チオフェノール、
1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプト
ベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビ
ス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メル
カプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメ
チル)ベンゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、
4,4’−ジメルカプトビフェニル、ビス(4−メルカ
プトフェニル)メタン、ビス(4−メルカプトフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−メルカプトフェニル)スル
フォン、2,2−ビス(4−メルカプトフェニル)プロ
パン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,
4−トリメルカプトベンゼン、1,2,5−トリメルカ
プトベンゼン等の芳香族チオールが挙げられるが、これ
らの例示化合物のみに限定されるものではない。また、
これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもか
まわない。
【0028】メルカプト有機酸化合物の好ましいものの
具体例としては、チオグリコール酸、3−メルカプトプ
ロピオン酸、チオ酢酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸、チオ
サリチル酸等が挙げられるが、これら例示化合物のみに
限定されるものではない。また、これらは単独でも、2
種類以上を混合して使用してもかまわない。
【0029】有機酸及びその無水物の好ましいものの具
体例としては、チオジグリコール酸、チオジプロピオン
酸、ジチオジプロピオン酸、無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルノルボルネン酸
無水物、メチルナルボルナン酸無水物、無水マレイン
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げ
られるが、これらの例示化合物のみに限定されるもので
はない。また、これらは単独でも、2種類以上を混合し
て使用してもかまわない。
【0030】オレフィン類の好ましいものの具体例とし
ては、ベンジルアクリレート、ベンジルメタクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、ブトキシメチルメタ
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシメチルメタクリレート、グリシジル
アクリレート、グリシジルメタクリレート、フェノキシ
エチルアクリレート、フェノキシエチルメタクリレー
ト、フェニルメタクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジ
エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、
テトラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチ
レングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタクリレート、エチレングリ
コールビスグリシジルアクリレート、エチレングリコー
ルビスグリシジルメタクリレート、ビスフェノールAジ
アクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、
2,2−ビス(4−アクロキシエトキシフェニル)プロ
パン、2,2−ビス(4−メタクロキシエトキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(4−アクロキシジエトキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクロキ
シジエトキシフェニル)プロパン、ビスフェノールFジ
アクリレート、ビスフェノールFジメタクリレート、
1,1−ビス(4−アクロキシエトキシフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−メタクロキシエトキシフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−アクロキシジエトキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−メタクロキシジ
エトキシフェニル)メタン、ジメチロールトリシクロデ
カンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリレー
ト、グリセロールジアクリレート、グリセロールジメタ
クリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリ
スリトールテトラメタクリレート、メチルチオアクリレ
ート、メチルチオメタクリレート、フェニルチオアクリ
レート、ベンジルチオメタクリレート、キシリレンジチ
オールジアクリレート、キシリレンジチオールジメタク
リレート、メルカプトエチルスルフィドジアクリレー
ト、メルカプトエチルスルフィドジメタクリレート等の
(メタ)アクリレート化合物、アリルグリシジルエーテ
ル、ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレート、ジ
アリルイソフタレート、ジアリルカーボネート、ジエチ
レングリコールビスアリルカーボネート等のアリル化合
物、スチレン、クロロスチレン、メチルスチレン、ブロ
モスチレン、ジブロモスチレン、ジビニルベンゼン、
3,9−ジビニルスピロビ(m−ジオキサン)等のビニ
ル化合物、ジイソプロペニルベンゼン等が挙げられる
が、これらの例示化合物のみに限定されるものではな
い。また、これらは単独でも、2種類以上を混合して使
用してもかまわない。
【0031】これら、数種の樹脂改質剤はいずれも単独
種でも2種類以上を混合して使用しても良い。
【0032】本発明の重合性組成物は、硬化触媒の存在
下あるいは不存在下に、加熱あるいは常温放置により重
合がなされ、樹脂を製造することができる。ただし、硬
化触媒不存在下では重合が良好に進行せず重合不良とな
るまたは重合しない場合がある。本発明に用いる硬化触
媒としては本発明の樹脂改質剤以外のアミン類、ホスフ
ィン類、ルイス酸類、ラジカル重合触媒類、カチオン重
合触媒類等が通常用いられる。
【0033】硬化触媒の好ましいものの具体例として
は、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、トリn
−ヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチレンジアミン、トリフェニルアミン、N,
N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタ
ノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチルベ
ンジルアミン、トリベンジルアミン、N−メチルジベン
ジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、
N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメ
チルブチルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルモルホリン、N−イソプロピルモルホリ
ン、ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、α−、β−、あるいはγ−
ピコリン、2,2’−ビピリジル、1,4−ジメチルピ
ペラジン、ジシアンジアミド、テトラメチルエチレンジ
アミン、ヘキサメチレンテトラミン、1,8−ジアザビ
シクロ(5.4.0)−7−ウンデセン、2,4,6−
トリス(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール等
の脂肪族及び芳香族3級アミン類、その他、トリメチル
ホスフィン、トリエチルホスフィン、トリn−プロピル
ホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリn−ブ
チルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリベンジ
ルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン等
のホスフィン類、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫
ジクロライド、ジブチル錫ジラウレート、テトラクロロ
錫、ジブチル錫オキサイド、塩化亜鉛、アセチルアセト
ン亜鉛、塩化アルミ、フッ化アルミ、トリフェニルアル
ミ、テトラクロロチタン、酢酸カルシウム等のルイス
酸、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオ
ニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート等のラジカル重合触媒、
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ燐酸、ジフェニ
ルヨードニウムヘキサフルオロ砒酸、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアンチモン、トリフェニルスルフ
ォニウムテトラフルオロ硼酸、トリフェニルスルフォニ
ウムヘキサフルオロ燐酸、トリフェニルスルフォニウム
ヘキサフルオロ砒酸等のカチオン重合触媒が挙げられる
が、これら例示化合物のみに限定されるものではない。
【0034】これら硬化触媒は単独でも2種以上を混合
して用いても良い。
【0035】硬化触媒の添加量は、式(1)で示される
(チオ)エポキシ化合物を含有する組成物の総重量に対
して0.001〜10.0質量%の範囲で用いられ、好
ましくは0.01〜1.0質量%の範囲で使用される。
硬化触媒の添加量が0.001質量%未満であるとその
効果が小さいため重合不良の原因となる場合がある。一
方、10.0質量%を越えてもできるが、ポットライフ
が短くなったり、透明性、光学物性、又は耐候性が低下
するなどの不都合が生じてくる場合がある。
【0036】本発明の樹脂を得るための重合法、重合条
件等は、用いる硬化触媒等の種類や量、単量体の種類や
割合によって、一概に限定する事はできないが、代表的
な重合方法としては、たとえば注型重合が挙げられる。
即ち、ガスケットまたはテープ等で保持された成型モー
ルド間に、本発明の減圧処理された重合性組成物を注入
する。ここで重合性組成物には必要に応じて硬化触媒お
よび樹脂改質剤を混合しておいてもよい。次いで、オー
ブン中や水中など加熱可能装置内で加熱することにより
硬化させ、樹脂を取り出すことができる。
【0037】成型モールドに注入された本発明の重合性
組成物の加熱重合条件は、本発明の一定時間減圧処理さ
れた、上記(1)式で示される化合物、及び樹脂改質剤
の種類、硬化触媒の種類、成型モールドの形状等によっ
て大きく条件が異なるため限定できないが、およそ−5
0〜200℃の温度で0.1〜100時間かけて行われ
る。
【0038】場合によっては、10℃から150℃の温
度範囲で保持するかまたは徐々に昇温し、1〜80時間
で重合させれば好ましい結果を与えることがある。
【0039】更には、本発明の重合性組成物は、紫外線
等の照射により重合時間の短縮を図ることも可能であ
る。この際には、ラジカル重合触媒等の硬化触媒等を添
加しても良い。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。実施
例及び比較例については、下記式(4)で示されるビス
(β−エピチオプロピル)ジスルフィド(以下、化合物
Aと略す)に基づく結果を記した。
【化7】
【0041】実施例1 化合物A100g(94.0質量%,0.45mol)
に12.5gのイソプロパノールを加え、15分撹拌し
た。静置後、イソプロパノール層を除去し、(チオ)エ
ポキシ化合物から溶存極性溶媒を留去することにより、
純度94.0質量%の化合物A(精製品)99.7g
(0.45mol)が得られた。得られた化合物A(精
製品)20gに、硬化触媒としてN,N−ジシクロヘキ
シルメチルアミン0.02gとN,N−ジメチルシクロ
ヘキシルアミン0.008gを添加して撹拌した。この
混合溶液を成型モールドに注入し、30℃から120℃
まで徐々に昇温し、24時間かけて重合を終了させた。
冷却後、離型して得られたプラスチックレンズはスライ
ドプロジェクターで観察しても白濁はなかった。
【0042】また、製造バッチの異なる化合物A(50
バッチ分)それぞれに対して上記の洗浄処理を行った。
得られた化合物A(精製品)を硬化させた樹脂は、いず
れも白濁はなかった。
【0043】比較例1 製造バッチの異なる化合物A(50バッチ分)それぞれ
に対して極性溶媒洗浄を行わずに、実施例1と同様に樹
脂化した。冷却後、離型して得られたプラスチックレン
ズをスライドプロジェクターで観察したところ、50枚
のうち、19枚が白濁を生じていた。
【0044】比較例2 製造バッチの異なる化合物A(50バッチ分)それぞれ
に対して、洗浄溶媒にイソプロパノールの代わりに、n
−ヘキサンを用いて実施例1と同様な操作で洗浄、樹脂
化した。冷却後、離型して得られたプラスチックレンズ
をスライドプロジェクターで観察したところ、50枚の
うち、17枚が白濁を生じていた。
【0045】
【発明の効果】本発明により、(チオ)エポキシ化合物
の品質のぶれによって生ずる(チオ)エポキシ硬化樹脂
の白濁を防ぐことができ、高い屈折率および高い透明性
が要求されるプラスチックレンズ、プリズム、光ファイ
バー、情報記録媒体用基板、フィルター、発光ダイオー
ド等の光学材料等の樹脂分野、特にメガネレンズの分野
に貢献する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島川 千年 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 龍 昭憲 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 小林 誠一 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 (72)発明者 金村 芳信 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化学 株式会社内 Fターム(参考) 4C048 AA01 BB02 BB17 CC01 CC02 UU05 XX01 XX03 4H006 AA02 AD16 BB42 4J030 BA03 BA04 BA42 BB03 BB67 BC02 BC08 BC12 BC13 BC14 BC15 BC36 BF19 BG25 4J036 AB18 AD08 AG06 AJ09 BA06 DC03 DC04 DC06 DC09 DC10 DC12 DC31 DC39 DD02 DD07 GA09 GA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内に下記式(1) 【化1】 (式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜10の炭
    化水素基または水素原子を示し、Xは酸素原子または硫
    黄原子を示す。)で示される構造を1個以上有する(チ
    オ)エポキシ化合物を極性溶媒で洗浄することにより、
    当該化合物からなる硬化樹脂の白濁を抑制することを特
    徴とする(チオ)エポキシ化合物の精製方法。
  2. 【請求項2】 1分子内に下記式(2) 【化2】 (式中、R4、R5、R6、はそれぞれ炭素数1〜10の
    炭化水素基または水素原子、R7は炭素数1〜10の2
    価の炭化水素基を示し、Xは酸素原子または硫黄原子を
    示す。)で示される構造を1個以上有する(チオ)エポ
    キシ化合物を極性溶媒で洗浄することにより、当該化合
    物からなる硬化樹脂の白濁を抑制することを特徴とする
    (チオ)エポキシ化合物の精製方法。
  3. 【請求項3】 前記(チオ)エポキシ化合物が下記式
    (3)で表される化合物である請求項1又は2記載の
    (チオ)エポキシ化合物の精製方法。 【化3】 (式中、Xは酸素原子または硫黄原子を示す。)
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の精製方法
    で精製された(チオ)エポキシ化合物を含む(チオ)エ
    ポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の重合性組成物を、重合し
    て得られるポリスルフィド系樹脂。
JP35069199A 1999-12-09 1999-12-09 (チオ)エポキシ化合物の精製方法 Expired - Lifetime JP3387873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35069199A JP3387873B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 (チオ)エポキシ化合物の精製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35069199A JP3387873B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 (チオ)エポキシ化合物の精製方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002256658A Division JP3821766B2 (ja) 2002-09-02 2002-09-02 硬化樹脂の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001163876A true JP2001163876A (ja) 2001-06-19
JP3387873B2 JP3387873B2 (ja) 2003-03-17

Family

ID=18412198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35069199A Expired - Lifetime JP3387873B2 (ja) 1999-12-09 1999-12-09 (チオ)エポキシ化合物の精製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3387873B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001163877A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Mitsui Chemicals Inc 高分子量化物を除去した(チオ)エポキシ化合物とその精製方法
JP2004315458A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Mitsui Chemicals Inc エピスルフィド組成物の精製方法
JP2005519147A (ja) * 2002-02-28 2005-06-30 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 低い腐食性のエポキシ樹脂およびそのための製造方法
JP2006199724A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 封止樹脂用組成物

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07138254A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Sumitomo Chem Co Ltd エピスルフィド化合物、それを含む熱硬化性樹脂組成物
JPH09110979A (ja) * 1995-08-16 1997-04-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 新規な直鎖アルキルスルフィド型エピスルフィド化合物
JPH1112273A (ja) * 1997-06-24 1999-01-19 Sumitomo Seika Chem Co Ltd エピスルフィド化合物およびその製造方法
JPH11140070A (ja) * 1997-09-03 1999-05-25 Mitsui Chem Inc 新規な(チオ)エポキシ化合物
JPH11180977A (ja) * 1997-10-16 1999-07-06 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 新規なエピスルフィド化合物
JPH11183702A (ja) * 1997-12-18 1999-07-09 Mitsui Chem Inc 新規な(チオ)エポキシ樹脂
JPH11189592A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Mitsui Chem Inc 含硫エポキシ化合物及びその用途
JPH11322930A (ja) * 1998-03-13 1999-11-26 Mitsui Chem Inc 重合性組成物
JP2000186086A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の製造方法
JP2000186087A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の製造方法
JP2000327677A (ja) * 1999-03-16 2000-11-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の保存方法
JP2000336087A (ja) * 1999-03-19 2000-12-05 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の精製方法
JP2001131260A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Nippon Steel Chem Co Ltd 液状樹脂成形材料
JP2001151888A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Nippon Steel Chem Co Ltd 光学材料用樹脂組成物
JP2001163877A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Mitsui Chemicals Inc 高分子量化物を除去した(チオ)エポキシ化合物とその精製方法

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07138254A (ja) * 1993-11-17 1995-05-30 Sumitomo Chem Co Ltd エピスルフィド化合物、それを含む熱硬化性樹脂組成物
JPH09110979A (ja) * 1995-08-16 1997-04-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 新規な直鎖アルキルスルフィド型エピスルフィド化合物
JPH1112273A (ja) * 1997-06-24 1999-01-19 Sumitomo Seika Chem Co Ltd エピスルフィド化合物およびその製造方法
JPH11140070A (ja) * 1997-09-03 1999-05-25 Mitsui Chem Inc 新規な(チオ)エポキシ化合物
JPH11180977A (ja) * 1997-10-16 1999-07-06 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 新規なエピスルフィド化合物
JPH11183702A (ja) * 1997-12-18 1999-07-09 Mitsui Chem Inc 新規な(チオ)エポキシ樹脂
JPH11189592A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Mitsui Chem Inc 含硫エポキシ化合物及びその用途
JPH11322930A (ja) * 1998-03-13 1999-11-26 Mitsui Chem Inc 重合性組成物
JP2000186086A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の製造方法
JP2000186087A (ja) * 1998-10-15 2000-07-04 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の製造方法
JP2000327677A (ja) * 1999-03-16 2000-11-28 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の保存方法
JP2000336087A (ja) * 1999-03-19 2000-12-05 Mitsubishi Gas Chem Co Inc エピスルフィド化合物の精製方法
JP2001131260A (ja) * 1999-11-09 2001-05-15 Nippon Steel Chem Co Ltd 液状樹脂成形材料
JP2001151888A (ja) * 1999-11-22 2001-06-05 Nippon Steel Chem Co Ltd 光学材料用樹脂組成物
JP2001163877A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Mitsui Chemicals Inc 高分子量化物を除去した(チオ)エポキシ化合物とその精製方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001163877A (ja) * 1999-12-09 2001-06-19 Mitsui Chemicals Inc 高分子量化物を除去した(チオ)エポキシ化合物とその精製方法
JP2005519147A (ja) * 2002-02-28 2005-06-30 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 低い腐食性のエポキシ樹脂およびそのための製造方法
US7582706B2 (en) 2002-02-28 2009-09-01 Siemens Aktiengesellschaft Low chlorine content epoxy resin
JP2004315458A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Mitsui Chemicals Inc エピスルフィド組成物の精製方法
JP4599038B2 (ja) * 2003-04-17 2010-12-15 三井化学株式会社 エピスルフィド組成物の重合性を改良する方法
JP2006199724A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 封止樹脂用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3387873B2 (ja) 2003-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0942027B1 (en) A polymerizable composition
JP3315090B2 (ja) 重合性組成物
KR100716487B1 (ko) 티오에폭시계 중합성 조성물의 제조방법
JP2002194083A (ja) 重合性組成物
KR20040053250A (ko) 신규 함황 환상화합물로 이루어지는 중합성 조성물 및 이중합성 조성물을 경화시켜 이루어지는 수지
JP3366605B2 (ja) 新規エピスルフィド化合物
JP3563006B2 (ja) (チオ)エポキシ系重合性組成物
JP3373800B2 (ja) 新規な光学用樹脂
JP3973617B2 (ja) (チオ)エポキシ系重合性組成物
JP3387873B2 (ja) (チオ)エポキシ化合物の精製方法
JP2004027203A (ja) 重合性組成物およびそれからなる光学用樹脂の製造方法
JP3405934B2 (ja) 新規な光学用樹脂
JP3373827B2 (ja) レンズの製造方法
JP2003246859A (ja) レンズ用樹脂及びレンズの製造方法
JP3718189B2 (ja) 新規エピスルフィド化合物を含む重合性組成物、該重合性組成物よりなる樹脂及びレンズ
JP3821766B2 (ja) 硬化樹脂の製造方法
JP2001200057A (ja) レンズ用樹脂及びレンズの製造方法
JP3686806B2 (ja) (チオ)エポキシ化合物の精製方法
KR100339636B1 (ko) 중합성 조성물 및 이를 함유하는 광학수지의 제조방법
JP2001220444A (ja) 重合性組成物およびそれからなる光学用樹脂の製造方法
JP4015338B2 (ja) エピスルフィド系重合性組成物及び樹脂の製造方法
JP3373825B2 (ja) 重合性組成物およびそれからなる光学用樹脂の製造方法
JP2001164110A (ja) 重合性組成物
JP4704974B2 (ja) レンズ用樹脂の離型性を改良する方法
JP2007051301A (ja) 離型性の改良されたレンズ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3387873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090110

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100110

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110110

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120110

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130110

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140110

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term