JP2001151888A - 光学材料用樹脂組成物 - Google Patents

光学材料用樹脂組成物

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JP2001151888A JP33136299A JP33136299A JP2001151888A JP 2001151888 A JP2001151888 A JP 2001151888A JP 33136299 A JP33136299 A JP 33136299A JP 33136299 A JP33136299 A JP 33136299A JP 2001151888 A JP2001151888 A JP 2001151888A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性はもとより、低吸湿性、高耐熱性、精
密成型性、接合部材との屈折率適合性などの特性に優れ
た硬化型樹脂組成物及びその硬化物を用いた光学材料を
提供する。 【解決手段】 下記式(1)で表される芳香族エピスル
フィド化合物(A)とグリシジル基を1分子中に2つ以
上持つ液状芳香族グリシジルエーテル化合物及び/又は
液状グリシジルエステル化合物(B)、酸無水物(C)
並びに硬化触媒(D)を必須成分として含有することを
特徴とする光学材料用樹脂組成物。但し、式(1)中、
XはS又はOを示し、X中のSの占める割合は50%以
上である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズ、プリズム、光ファイバー、光学フィルム、フィルタ
ーなど光学材料そのものに成形体として用いられたり、
前記光学材料の接着、コーティング用途、発光素子、光
センサーなどの封止に好適に使用される光学材料用樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】光学用素材として透明樹脂が注目され、
その軽量性、耐衝撃性、易成形性などの利点ゆえに光学
レンズ、フィルム、プリズム、光ディスク基板などに利
用されている。更には、光学特性を利用する光ファイバ
ーや、光ディスク、発光素子、光センサーなどの封止
材、コーティング材、接着材などの加工用にも積極的に
利用されている。
【0003】現在光学用レンズとして実用化されている
樹脂は、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリジエチレン
グリコールビスアリルカーボネート樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリカーボネート樹脂等があり、視力矯正用の樹
脂レンズとしてはポリメタクリル酸メチル樹脂とポリジ
エチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂がよく
用いられている。しかしながら、ポリメタクリル酸メチ
ル樹脂とポリジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート樹脂は、共に屈折率が1.50前後と低いため、こ
の樹脂を視力矯正用レンズとした場合、無機ガラスに比
較してレンズの端厚みが大きくなるという欠点がある。
また、これらは吸湿しやすく、変形や屈折率変化が起こ
りやすく、耐熱性も100℃以下で難点とされている。一
方、ポリカーボネートは屈折率並びに耐熱性は高いが、
これも吸湿変形をおこしやすい欠点を有している。
【0004】光ディスク、光ファイバー、液晶ディスプ
レイ用光学フィルム、発光素子など光を利用する素子に
おいては、それらを張り合わせたり、接合したり、また
封止したりするのに透明樹脂が接着剤、コーティング
剤、封止材として用いられている。これら光学材料には
透明性はもとより、低複屈折性、低吸湿性、高耐熱性、
精密成型性、接合部材との屈折率適合性などの特性が求
められている(例えば、特開平10-67977号公報、ポリフ
ァイル1999年7月号28頁など)。
【0005】これらの点から、熱架橋型の透明樹脂が提
案されており、更にこの透明樹脂の高屈折率化を目的に
ハロゲン原子や硫黄原子、芳香族基の導入が試みられて
いる。例えば、クロル、ブロム原子を含むメタクリレー
ト化合物の重合体、ブロム原子を含むヒドロキシ化合物
とイソシアネート化合物との反応により得られるウレタ
ン構造を有する熱硬化型光学材料(特開昭58-164615号
公報等)が提案されている。しかしながら、ハロゲン原
子を用いた場合は比重が大きくなり、軽量性が損なわれ
る結果となる。このため、ポリチオール化合物とポリイ
ソシアネート化合物との反応により得られるチオウレタ
ン構造を有する熱硬化型光学材料が、特公平4-58489
号、特開平5-148340号、特開平10-120676公報に提案さ
れている。しかしながら、これらは樹脂成分の混合後か
ら成型までの可使時間が短い欠点を有し、また低吸水率
化に関する言及もみられない。
【0006】エポキシ樹脂を用いた熱架橋型樹脂組成物
の提案も見られる。組成物の易加工性からビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂等の液状エポ
キシ樹脂を用いて酸無水物硬化剤で硬化を行う。この場
合、最もガラス転移温度を高く、最も吸水率を小さくす
るエポキシ樹脂/酸無水物硬化剤の最適組成が決まって
おり(例えば3級アミン触媒を用いた場合はエポキシ基
/酸無水物基=1.0/0.75〜0.9当量比)、したがって硬
化物の耐熱性や吸水率を維持しすると、屈折率は決まっ
たものとなって他部材との屈折率整合性をとることがで
きない。また、この方法においても依然吸水率が2%を
超えて高く、屈折率も1.55以下と十分なものではな
い(例えば、エポキシ樹脂ハンドブック、日刊工業新聞
社発行、III-3章、VI-2章など)。
【0007】硬化物の高屈折率化を目的に、エポキシ化
合物のエポキシ基の一部又は全部をエピスルフィド基に
変換した化合物を用いた光学材料の提案が特開平1-9861
5号公報、特開平3-81320号公報に見られるが、多官能チ
オール化合物の具体例は見られるがエピスルフィド基を
有する具体的な化合物を用いた組成物並びに硬化物の特
性について記載されていない。また、特開平9-71580号
公報、特開平9-110979号公報には、新規なアルキルスル
フィド型エピスルフィド化合物とその組成物及び硬化物
が提案されている。アミン触媒を用いたアルキルスルフ
ィド型エピスルフィド化合物の硬化物は、100℃以上
の軟化点、1.69以上の屈折率、35以上のアッベ数
を持つ好適な光学材料となる。硬化剤として1級アミン
若しくは酸無水物を硬化剤とした組成物の説明はある
が、1級アミンを用いた実施例では軟化点が100℃以下
と低く、また酸無水物との硬化物に関して、屈折率、吸
水率などの具体的記載がなく、効果は明らかでない。更
に、エポキシ基とエピスルフィド基とが混在する化合物
から得た硬化物は耐熱性並びに/若しくは強度が低いと
いう課題があり、また、それらと酸無水物を硬化剤とし
て用いた組成物並びに硬化物特性に関する具体的な記載
はない。
【0008】更に、エピスルフィド化合物の重合におい
て、西久保らはチオエステル開始剤と4級アンモニウム
塩触媒の組み合わせが最も重合活性であることを報告し
ている(例えば、Polymer Journal, 28(1), pp68-75, 1
996又はPrpg. Polym.Sci. Vol.18, pp963-995, 199
3)。また、J.P.Bellらは、エピスルフィド化合物と一
級アミンとの硬化反応について検討している。これらの
いずれの公知の文献においてもエピスルフィド化合物と
酸無水物硬化剤との硬化反応に関して言及していない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明性はも
とより、低吸湿性、高耐熱性、精密成型性、接合部材と
の屈折率適合性などの特性に優れた硬化型樹脂組成物並
びにその硬化物を用いた光学材料を提供することにあ
る。具体的にはエポキシ化合物の自己硬化物に比較して
耐熱性に優れ、同種のエポキシ化合物を用いても酸無水
物硬化物及びアミン硬化物に比較して低吸水率かつ高屈
折率であり、従来のエピスルフィド化合物の硬化物に比
較して耐熱性及び屈折率適合性に優れた材料を提供す
る。
【0010】
【課題を達成するための手段】前記諸物性をバランスよ
く達成する光学用材料として、本発明者らは鋭意検討し
た結果、以下の樹脂組成物並びにその硬化物が目的を達
成することを明らかにした。すなわち、本発明は、式
(1)で表される反応性基を1分子中に2つ以上もつ芳
香族エピスルフィド化合物(A成分)、
【化2】 (ここで、Xが酸素原子であるときはグリシジル基、X
が硫黄原子であるときはβ-エピチオプロピル基であ
り、X中に占めるSの割合は三員環を構成するSとOの
合計に対して平均50モル%以上である。また、R1〜R4
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基
を示し、同じであってもよい)、グリシジル基を1分子
中に2つ以上持つ芳香族グリシジルエーテル化合物(B
1)及び/又はグリシジル基を1分子中に2つ以上持つ
グリシジルエステル化合物(B2)からなるグリシジル
化合物(B成分)、酸無水物(C成分)並びに硬化触媒
(D成分)を必須成分として含有し、更にA、B及びC
成分中の官能基の比率が、酸無水物基1当量に対して、
グリシジル基とβ-エピチオプロピル基の総計が1.3
5〜3.5倍当量であり、β-エピチオプロピル基が0.
5〜2.2倍当量であり、グリシジル基が0.5〜1.
9倍当量であり、また硬化触媒(D成分)がA、B及び
C成分の総重量を100重量部としたとき、0.01〜
5重量部であることを特徴とする光学材料用樹脂組成物
である。また、本発明は、前記の樹脂組成物を重合硬化
して得られる硬化物であり、屈折率が1.5以上、吸水
率(85℃、85RHにおける飽和吸水率)が1%以下
であることを特徴とする光学材料である。
【0011】式(1)で表される反応性基を持つ芳香族
エピスルフィド化合物(A成分)は、1分子中にグリシ
ジルエーテル基をもつ公知の芳香族グリシジルエーテル
化合物(エポキシ樹脂ともいう)から公知の手法により
得られる。公知の芳香族グリシジルエーテル化合物とし
ては、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(4-
ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2-ビス(4-ヒドロ
キシフェニル)プロパン、ビス(4-ヒドロキシフェニ
ル)エーテル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ヘキサフ
ルオロプロパン、9,9-ビス(4-ヒドロキフェニル)フ
ルオレン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジメチルシラ
ン、4,4'-ビフェノール、テトラメチル-4,4'-ビフェ
ノール等のビスフェノール類、フェノールノボラック、
クレゾールノボラック、ナフトールノボラック、ナフト
ール若しくはナフタレンジオールと1、4-ビスキシレ
ノールとの縮合化合物等の多官能フェノール類、又は芳
香環の一部若しくは全ての水素原子をハロゲン原子、炭
素数1〜4のアルキル基で置換したものを、エピクロロ
ヒドリンと反応させて得られる1分子中にグリシジルエ
ーテル基を2つ以上有するものが挙げられる。これらは
単独で用いても、併用してもかまわない。
【0012】エピスルフィド基を有する化合物は、これ
らグリシジルエーテル化合物をチオシアン酸塩、チオ尿
素、トリフェニルフォスフィンスルフィド、3-メチルベ
ンゾチアゾール-2-チオン等のチオ化合物と、好ましく
はチオシアン酸塩、チオ尿素と反応させて、グリシジル
基の一部若しくは全てをチイロニウム塩に変換して製造
される。これらチオ化合物は量論的にエポキシ基に対し
て等当量以上使用するが、生成物の純度、反応速度から
考えて、幾分の過剰量の使用が好ましい。一方、グリシ
ジルエーテル化合物中のグリシジル基の一部をエピチオ
プロピル基に変換する目的であれば、等当量以下で差し
支えない。一方、本発明の目的を達成する組成物を勘案
すればエポキシ基からエピスルフィド基への変換は50
モル%以上が必要であるので、1/2倍当量以上のチオ
化合物は必要である。
【0013】反応は、無溶媒あるいは溶媒中のいずれで
もよいが、溶媒を使用するときは、チオ化合物あるいは
芳香族グリシジルエーテル化合物を溶媒中に細かく分散
して不均一系で行うか、又はいずれかが可溶のものを使
用することが目的物の収率向上に望ましい。具体例とし
ては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、ジエチルエーテル、ジオキサン、ジ
グライム等のエーテル類、エチルセルソルブ、ブチルセ
ルソルブ等のヒドロキシエーテル類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、クロロホルム、ク
ロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類等が挙げられ、
これらの併用、例えば水と芳香族炭化水素類との組み合
わせで2相で行うことも可能で、この場合は、未反応の
グリシジルエーテル化合物を同時に洗浄除去することが
可能である。また、反応液中に酸を反応促進剤として添
加することが好ましい。酸の具体例としては、硝酸、硫
酸、塩酸、燐酸、酢酸、プロピオン酸等があげられ、こ
れらを併用してもかまわない。添加量は、反応総液量に
対して0.1〜20wt%である。反応温度は、通常2
0〜100℃で行われ、反応時間は通常20時間以下で
ある。ここで得られる反応中間生成物は通常固体で得ら
れるので、ろ別後、必要に応じて原料芳香族グリシルエ
ーテル化合物が溶解可能なトルエンなどの溶媒で洗浄し
て未反応原料化合物を除去し、更に水にて洗浄液のpHが
3〜5になるまで洗浄する。得られた中間体を粉砕し、
過剰の炭酸ナトリウム水溶液若しくは炭酸カリウム水溶
液中に20〜70℃にて2〜20時間分散させる。得ら
れた反応固形物を水洗、乾燥後、トルエン等の有機溶剤
に溶解し、不溶の未反応塩をろ別して、目的の芳香族エ
ピスルフィド化合物溶液を得る。この溶液から溶剤を除
去して芳香族エピスルフィド化合物を得る。
【0014】本発明で用いられるグリシジル化合物(B
成分)は、グリシジル基を1分子中に2つ以上持つ芳香
族グリシジルエーテル化合物(B1)及び/又はグリシ
ジルエステル化合物(B2)から選択される少なくとも
1種である。芳香族グリシジルエーテル化合物(B1)
は、前述したA成分の原料となる同様のものを使用でき
る。また、グリシジル基を1分子中に2つ以上持つグリ
シジルエステル化合物(B2)としては公知のものが使
用でき、具体的にはジグリシジルフタレート、ジグリシ
ジルヘキサヒドロフタレート、グリシジルテトラヒドロ
フタレートを例示できる。より低い吸水率を得る目的に
はグリシジルエーテル化合物が好ましい。また、これら
は単独でも2種類以上を混合して用いてもよい。
【0015】本発明で用いられる酸無水物(C成分)に
は、硬化剤として用いられる公知の酸無水物が使用で
き、具体例としてはメチルテトラヒドロ無水フタル酸、
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水メチルハイミッ
ク酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、メチルシクロヘキセンジカルボン酸無水物など
の脂環式酸無水物類、無水フタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸二無水物、エチレングリコールビストリメリテート
無水物、グリセロールトリストリメリテート無水物、ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物などの芳香族酸無水
物類、無水ヘット酸、テトラブロモ無水フタル酸などの
ハロゲン系酸無水物類などを例示できる。透明性と易成
型性の観点から液状の脂環式酸無水物類が好ましい。ま
た、これらは単独でも2種類以上を混合して用いてもよ
い。
【0016】本発明では、硬化物が低吸水率と耐熱性と
を両立しながら高い屈折率を任意に調整可能であり、そ
のような効果を発揮する組成物は、A、B及びC成分中
の官能基比率が、酸無水物基1当量に対して、グリシジ
ル基とβ-エピチオプロピル基の総計が1.35〜3.5
倍当量、好ましくは1.5〜3.2倍当量であり、β-
エピチオプロピル基が0.5〜2.2倍当量、好ましく
は0.5〜2.0倍当量であり、かつグリシジル基が
0.5〜1.9倍当量、好ましくは0.5〜1.5倍当
量となるように、A,B並びにC成分の組成比を決定す
る。なお、酸無水物基(=(CO)2O)、グリシジル基
及びβ-エピチオプロピル基は、それぞれ1モルを1当
量として計算される。
【0017】例えば、β-エピチオプロピル基をもつ化
合物は一般的には室温で固体状態でありあるために単独
では無溶剤組成物として扱いにくく、またコーティング
後の造膜性も脆いものとなる。一方、グリシジル基の単
独硬化では十分な架橋構造をもった硬化物を得られな
い。また、硬化物の屈折率を任意に調整する目的で、β
-エピチオプロピル基及びグリシジル基を持つ化合物の
混合系で触媒共存下における硬化を行うと、β-エピチ
オプロピル基の硬化速度がグリシジル基のそれよりも早
く、また硬化物の未反応グリシジル基が残存して相分離
による白濁やガラス転移点の低下が生じる。そこで、本
発明では、この系に酸無水物硬化剤を共存させると、硬
化触媒が酸無水物基を活性化して硬化反応を開始するた
めに、β-エピチオプロピル基とグリシジル基と共に硬
化反応に関与して、均一な透明硬化物を得ることを可能
とした。
【0018】更に、本発明ではグリシジル基とβ-エピ
チオプロピル基及び酸無水物基の3成分が共存すること
で組成物の粘度調整範囲が広範になると同時に、前述の
官能基比率の範囲となるようにA、B、C成分の配合量
を調製することで、目的の特性を得られることを見いだ
した。すなわち、酸無水物基1当量に対して、グリシジ
ル基とβ-エピチオプロピル基の総当量が1.35倍当量
以上とすることで、まず硬化物中の未反応酸無水物基の
残存をなくし、吸水率を低くすることが可能となった。
また、β-エピチオプロピル基を0.5倍当量以上とす
ることで硬化物の高屈折率を1.5以上に、かつ硬化物
中のエステル結合の比率を下げて吸水率を1%以下(8
5℃、85RHに於ける飽和吸水率)と低くした。一
方、グリシジル基を0.5倍当量以上共存させることで
架橋点がチオエステル結合主体となることによるガラス
転移点の低下を抑制した。更に、本発明の大きな特徴
は、3つの官能基が共存することで、グリシジル基を
1.9倍当量まで、またβ-エピチオプロピル基を2.
2倍当量までの組成物においても、硬化物中に未反応官
能基を残すことなくガラス転移点を維持しながら、さら
なる高屈折率化と低吸水率化が可能となったことにあ
る。
【0019】一方で酸無水物基1当量に対して、グリシ
ジル基とβ-エピチオプロピル基の総当量が1.35倍当
量を下回ると硬化物の吸水率が高くなり、3.5倍当量
を越えると硬化物中に未反応のグリシジル基が残存して
ガラス転移点が低下する。グリシジル基が0.5倍当量
を下回ると硬化物のガラス転移点が低下し、1.9倍当
量を越えると硬化物中に未反応のグリシジル基が残存し
てガラス転移点が低下し、更に屈折率を高くする効果が
薄れる。またβ-エピチオプロピル基が0.5倍当量を下
回ると、β-エピチオプロピル基の添加によるところの
硬化物の低吸水率化、高屈折率化が十分に達成されず、
2.2倍当量を越えると硬化物がもろくなる。
【0020】グリシジル基のみをもつエポキシ化合物を
硬化触媒の共存下で酸無水物により硬化させた場合は、
酸無水物基1当量に対してグリシジル基を1.1〜1.2
5倍当量では最も高いガラス転移点、最も低い吸水率を
示すが吸水率は2%を越え、この範囲をはずれると未反
応基が多く残存してガラス転移点が低下する。β-エピ
チオプロピル基のみの化合物を酸無水物で硬化させた場
合は、硬化物中のチオエステル結合が多くなり、満足す
る高いガラス転移点が得られない。更に、これら硬化物
はβ-エピチオプロピル基及びグリシジル基を持つ化合
物の混合系でないので屈折率の調整範囲が狭い。
【0021】このように本発明では、前記3成分を必須
とすることにより組成物の広範な粘度調製範囲を達成
し、得られる硬化物が低吸水率と耐熱性とを両立しなが
ら高い屈折率で任意に調整可能なことを見いだした。そ
して、本発明の樹脂組成物では前記3成分の他に、硬化
触媒(D成分)を必須とする。
【0022】本発明における樹脂組成物を加熱により硬
化させる目的で使用される硬化触媒(D成分)は、エポ
キシ樹脂/酸無水物硬化系に用いられる公知のものを使
用することが可能で、前記A〜C成分を含む組成物に混
合して、50〜200℃、好ましくは80〜180℃で
加熱して目的の硬化物を与える。硬化触媒の例として
は、3級アミン類、ホスフィン類、4級アンモニウム塩
類、ルイス酸類が使用される。具体例としては、トリエ
チルアミン、トリフェニルアミン、トリ-n-ブチルアミ
ン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジンなどの3級アミン
類、イミダゾール、N-メチルイミダゾール、2-メチル
イミダゾール、4-メチルイミダゾール、1-ベンジル-
2-メチルイミダゾール等の各種イミダゾール類、1、8-
ジアザビシクロ(5、4、0)ウンデセン-7、1、5-ジアザ
ビシクロ(4、3、0)ノネン-5、6-ジブチルアミノ-1、8
-ジアザビシクロ(5、4、0)ウンデセン-7等のアミジン
類等に代表される3級アミン系化合物及びこれらと有機
酸等との付加物、前記アミン類とハロゲン、ルイス酸、
有機酸、鉱酸、四フッ化ホウ素酸等との4級アンモニウ
ム塩、トリエチルホスフィン、トリフェニルホスフィ
ン、トリ-n-ブチルホスフィン等のホスフィン類、並び
に3フッ化ホウ素、3フッ化ホウ素のエーテラート等に
代表されるルイス酸類などである。これらの中で硬化物
の着色が少ないことから、イミダゾール類、4級アンモ
ニウム塩類の使用が好ましく、4級アンモニウム塩の使
用がより好ましい。また、これらは単独でも2種類以上
を混合して用いてもよい。以上のような硬化触媒(D成
分)の使用量は、A〜C成分の総量100重量部に対し
て、通常0.01〜5重量部であり、好ましくは0.05
〜3重量部、より好ましくは0.1〜2重量部である。
硬化触媒の量が5重量部より多いと、硬化物の吸水率並
びに着色が増加し、またこれより少ないと十分に硬化せ
ずに耐熱性が不十分となる。
【0023】更に、本発明の樹脂組成物には開始剤とし
てチオエステル化合物若しくはメルカプタン化合物を加
えてもよく、組成物のポットライフが長いこと、硬化物
の着色が少ないことから沸点が100℃以上のチオエス
テル化合物が好ましい。メルカプタン化合物の具体例と
しては、2-メルカプトエタノールや、チオグリコール酸
2-エチルヘキシル、3-メルカプトプロピオン酸-2-エチ
ルヘキシルなどの含エステル脂肪族メルカプタン化合物
類、トリメチロールプロパントリス(β-チオプロピオ
ネート)、ペンタエリストールテトラキス(β-チオグ
リコレート)などのポリメルカプト化合物が挙げられ
る。チオエステル化合物の具体例としては、 S-フェニ
ルチオアセテート、前記メルカプトン化合物の酢酸チオ
エステルや安息香酸チオエステル類などが挙げられる。
以上のような開始剤は、A〜C成分の総量100重量部
に対して、通常0.01〜5重量部であり、好ましくは
0.05〜2重量部、より好ましくは0.05〜1重量部
である。開始剤の量が5重量部より多いと、組成物のポ
ットライフが短くなり、また硬化物の耐熱性が損なわれ
る。
【0024】本発明の光学材料用樹脂組成物には、光学
材料としての特性を阻害しない範囲で、公知の酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の添加剤を加えて、得られる材料の
実用性を向上せしめることは可能である。また、公知の
外部及び/又は内部離型剤を使用又は添加して、得られ
る硬化材料の型から離型性を向上せしめることも可能で
ある。更に、接着剤やコーティング剤と使用する際は、
粘度調整の目的で加える溶剤や希釈剤、また基材との密
着性を高める目的でγ-グリシジルプロピルトリメトキ
シシランなどのシランカップリング剤、トリアジンチオ
ールなどの密着付与剤を添加することもできる。また、
コーティング時の平滑性や蒸発ムラを抑制する目的で、
シリコン系やフッ素系の界面活性剤を加えることができ
る。
【0025】本発明における組成物を硬化して光学材料
を得るに際して、原料となる芳香族エピスルフィド化合
物(A成分)とグリシジル化合物(B成分)をあらかじ
め室温若しくは加熱して混合し、一方酸無水物(C成
分)並びに硬化触媒(D成分)を別途混合しておき、酸
化防止剤、紫外線吸収剤又は離型剤などの添加剤を溶解
するに好ましいどちらかに溶解し、使用する直前に両者
を混合することが好ましい。混合後の組成物をガラスや
金属製の型に注入し、加熱により硬化反応を進めた後、
型から外して光学材料を得る。各原料、添加剤の混合前
若しくは混合後に減圧下に脱ガス操作を行うことは、注
型重合硬化中の気泡発生を防止する観点から好ましい方
法である。硬化時間は、通常1〜60時間であり、硬化
温度は50〜200℃、好ましくは80〜180℃であ
る。また、硬化終了後、材料を硬化温度より低い50〜
160℃の温度で10分〜5時間程度のアニール処理を
行うことは、本材料の歪みを除くために好ましい処理で
ある。
【0026】液晶ディスプレイでは様々な透明光学材料
が使用されており、例えば光拡散板、導光板、プリズム
シートにはプリズムやマイクロレンズがスクリーン印刷
により形成されているが、本発明の組成物又は材料をこ
れに適用することもできる。また、光学レンズ、プリズ
ム、光ファイバー、光学フィルムなどの接着剤やコーテ
ィング剤用途にも好適に使用できる。通常用いられる光
学材料は屈折率が1.5〜1.62の範囲にあるものが多
く(例えばポリカーボネートでは1.586、MS樹脂
では1.51〜1.57、ポリアリレート1.61)、こ
れらの屈折率に合わせて接着剤やコーティング剤を調整
して用いることができ、界面の屈折率差による反射や写
り込みを防止することに優れる。
【0027】本発明の組成物を接着剤やコーティング剤
として使用する際は、基材に屈折率を合わせた組成とな
るようにA、B及びC成分を配合し、更に粘度調整の目
的で加える溶剤や希釈剤、また基材との密着性を高める
目的でγ-グリシジルプロピルトリメトキシシランなど
のシランカップリング剤、トリアジンチオールなどの密
着付与剤や、コーティング時の平滑性や蒸発ムラを抑制
する目的で、シリコン系やフッ素系の界面活性剤を加
え、均一な樹脂組成物を調製し、必要に応じて表面処理
を施した基板に塗布し、適当な乾燥方法により溶剤の一
部又は全てを除いた後、接着剤の場合は加圧しながら、
コーティング材の場合はそのまま、50〜200℃に加
熱して硬化させる。更には、本発明の材料は透明性、低
吸湿、耐熱性であることから、発光ダイオード(LED)
封止用材料としても好適に用いることができる。LEDの
封止は、金属、セラミックなどのステム又はメタルフレ
ーム上にマウントされたLEDデバイスをキャスティング
又はトランスファーモールド成形方法によって被い、加
熱封止する。
【0028】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明す
る。 合成例1 水2630mlに機械攪拌しなが325g(6.49eq)の特級硫酸、
次にチオ尿素494g(6.49eq)を懸濁させた。次に、機械攪
拌しながらエピコート828(ヒ゛スフェノールA型エホ゜キシ樹脂、油
化シェル製、エポキシ当量)1.00kg(5.41eq)を少しづ
つ加え、完了したら、50℃にて6時間撹拌を行った。生
成した塩(白色固体)をガラスフィルターで濾過し、濾
液のPHが3〜5程度になるまで粉砕水洗後に室温で減圧乾
燥した。更に、塩中の未反応原料エポキシを除くため2
kgのジクロロメタン溶媒中で粉砕攪拌した。固体をろ
別後、更に同量のジクロロメタンで洗浄し、室温にて真
空乾燥を行った。水5300mlにNa2CO3 416gを溶解し、こ
れによく粉砕した前記塩1.00kg(3.27eq)を加えて、60
℃にて6時間の撹拌を行った。生成物(白色固体)をガ
ラスフィルターで濾過し、濾液のpHが8程度になるまで
粉砕、水洗後に室温で減圧乾燥を行った。更に、6倍量
のトルエン中にて目的物を溶解し、不溶物をろ別し、硫
酸マグネシウムにて乾燥後、トルエン溶液をシリカゲル
ショートカラム中にとおし、トルエン溶媒を減圧除去し
てエピスルフィド化合物(A1)を580g得た。
【0029】得られたエピスルフィド化合物(A1)10
0mgを重クロロホルム溶媒に溶解し、270MHzのプ
ロトンNMR分析を行った。エポキシ環中のメチレンに対
応する2.7ppm、2.9ppmがほとんど消失し、チイラ
ン環中のメチレンに対応する2.3ppm、2.6ppmが見
られたことで、グリシジル基からβ-エピスルフィドプ
ロピル基に変換されていることを確認した。また、この
ものの融点は85℃であった。
【0030】組成物及び硬化物の物性測定は、以下の測
定法で行った。 <液比重>比重びんを用いて25℃にて測定を行った。 <硬化物比重>25mm角x3mm厚みの硬化物を用い
て、水中浮力法にて比重を求めた。 <硬化収縮率>前記手法で求めた液比重(dL)並びに
硬化物比重(ds)を用いて次式により算出した。 硬化収縮率(%)= 100x(ds−dL)/dL <屈折率nD及びアッベ数>25℃でアッベ屈折計を用
いた。 <全光線透過率>厚み3mmの硬化物を用い、C光源基
準の透過率を求めた。 <外観>肉眼により曇りがないか観察した。 <吸水率1>50mm角x3mm厚みの硬化物を用い
て、23℃、24時間の水中浸漬より求めた(JIS720
9)。 <吸水率2>25mm角x3mm厚みの硬化物を用いて
85℃、85RHにおける飽和吸水率を求めた。ただ
し、後に述べるガラス転移温度Tgが110℃以下の硬
化物については測定しなかった。 <吸水率3>25mm角x3mm厚みの硬化物を用い
て、121℃、100RH下で48時間保持したときの
吸水率を求めた。ただし、後に述べるガラス転移温度T
gが130℃以下の硬化物については測定しなかった。 <HDT(℃)> 12.5mm幅x120mm長さx3mm厚みの硬
化物を用いて、JIS-K7207に従って求めた。 <動的粘弾性測定によるガラス転移点Tg1>5mm幅x
15mm長さx1mm厚みの硬化物を用いて、周波数1Hz
引っ張りモードに於いて2℃/分の昇温で室温から25
0℃まで動的粘弾性測定を行い、tanδのピーク温度を
Tg1(℃)とした。 <熱量測定(DSC)によるガラス転移温度Tg2>硬
化物約20mgを用い、室温から250℃まで10℃/
分の昇温に於いて熱流曲線の偏曲点よりガラス転移温度
Tg2(℃)を求めた。また、いずれの硬化物に於いて
も偏曲点を1つしか観測されなかった。
【0031】<赤外吸収(IR)スペクトル測定>ベンゼ
ン環に起因する1510cm-1吸収ピークを基準にして、
硬化前のエポキシ環915cm-1、チイラン環620cm-1
並びに酸無水物基1780cm-1の吸収ピークの強度比を
1として、硬化後の吸収ピーク強度比より各反応基の残
存率を推定した。吸収ピークがスペクトルのベースライ
ンのばらつき以内であるときは、検出限度以下(*)、
若干見られる場合はtr.と表中に示した。また、硬化
物中に生成するエステル結合1735cm-1の吸収ピーク
に対するチオエステル結合1705cm-1の吸収ピーク比
より架橋点構造を推定した。ただし、両吸収とも近いた
めに分離できたチオエステル結合の定量は0.3以上で
あった。それ以下は、検出限度以下(*)として表中に
記載した。
【0032】実施例1 合成例1で得たエピスルフィド化合物(A1)25gとエ
ピコート828(B成分、油化シェル製、エポキシ当量1
87)(b1)75gとをビーカー中で80℃にて加熱混
合して均一な粘調液体を得た。一方、メチルヘキサヒド
ロ無水フタル酸(C1)36.1g中にテトラ-n-ブチルア
ンモニウムクロライド(D1)1.37gを溶解して均一
溶液とした後、前述の粘調液体とS-フェニルチオアセ
テート(S1)0.75gと50℃にて混合して目的の組成
物を得た。これをシリコンゴムシート型中をアルミ箔で
被ったものを型として、これに目的の組成物を注型し、
100℃にて1時間、160℃にて2時間加熱し、厚み
1〜3mmの透明な成型体を得て、物性を測定した。
【0033】実施例2〜3 また、表1に示すように酸無水物基当量に対してグリシ
ジル基とβ-エピスルフィド基との総当量比を一定
(2.44)とし、グリシジル基とβ-エピスルフィド
基との当量比を変えて組成物を調製し、実施例1と同様
にして硬化物を作成、物性を測定した。
【0034】比較例1〜2 更に、比較例1〜2として表1に示すように酸無水物基
当量に対してグリシジル基単独又はβ-エピスルフィド
基単独で当量比を同等にして組成物を調製し、実施例1
と同様にして硬化物を作成、物性を測定した。
【0035】配合組成及び物性測定値を表1に示す。な
お、表1〜6において、官能基当量比及び重量比におけ
るA〜Dは、A〜D成分に対応し、Aは実質的に全てが
エピチオプロピル基であると計算され、IR分析のチオエ
ステル/エステルは、吸収強度比を示す。また、略号は
次のとおりである。 A1:合成例1で得たエピスルフィド化合物 b1:エピコート828 b2:YDF-8170C b3:CY-184 C1:メチルヘキサヒドロ無水フタル酸 D1:テトラ-n-ブチルアンモニウムクロライド S1:S-フェニル酢酸
【0036】
【表1】
【0037】実施例1〜3は、いずれも吸水率1が0.
2%未満、吸水率2が1%以下であり、また耐熱性の指
標であるHDTも100℃以上、ガラス転移温度Tg1は1
30℃以上、Tg2は110℃以上を示した。更に、屈
折率は1.55以上であり、A成分の配合割合が増える
とともに大きくすることが可能であった。一方、比較例
1は、未反応エポキシ基の残存が見られ、HDTが50
℃、ガラス転移温度が100℃以下と耐熱性に劣ってい
た。また、比較例2においても未反応チイラン環が残存
しており、同様にHDTが51℃、ガラス転移温度が90
℃と耐熱性に劣っていた。
【0038】実施例4〜5及び比較例3 酸無水物基1当量に対してグリシジル基が1.27倍当
量になるように、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸(C
1)35.4gとエピコート828(b1)50gとし、更
にA成分として化合物(A1)を酸無水物基1当量に対し
て0.58〜1.76倍当量となるようにした他は実施
例2と同様に行った。また、A成分を加えずに同様に行
ったものを比較例3とした。結果を表2に示す。実施例
は、いずれも吸水率2(85℃、85RHにおける飽和
吸水率)が1%以下、吸水率3(121℃、100R
H、48時間後)が1.5%以下となり、比較例3の
1.3%、2.3%と較べても低いことが明らかになっ
た。また、耐熱性は、A成分の含有量が増しても、Tg
1が170℃、Tg2が140℃とほとんどかわらず、比
較例3の160℃、130℃に較べて高かった。また、
A成分の含有量が増すと共に屈折率を1.56〜1.
6まで調整可能であった。一方、一連の硬化物中にはエ
ポキシ環、チイラン環、酸無水物基の残存は赤外スペク
トルの検出限界以下であった。
【0039】実施例6 酸無水物基1当量に対してβ-エピスルフィド基が1.
17倍当量になるように、メチルヘキサヒドロ無水フタ
ル酸(C1)35.4gとA成分となる化合物(A1)50
gとし、更にB成分としてエピコート828(b1)を酸
無水物基1当量に対して0.635倍当量となるように
した他は実施例2と同様に行った。結果を表2に示す。
吸水率2(85℃、85RHにおける飽和吸水率)が1
%以下、吸水率3(121℃、100RH、48時間
後)が1.5%以下となり、耐熱性は、B成分の含有量
が減少しても、Tg1及びTg2ともPCT試験温度以上で
あった。一方、硬化物中にはエポキシ環、チイラン環、
酸無水物基の残存は赤外スペクトルの検出限界以下であ
った。
【0040】実施例7〜8及び比較例4 表2に示すように酸無水物基1当量に対してグリシジル
基とβ-エピスルフィド基との総当量比を2.98、1.
63、1.08倍当量となるように、実施例2における
メチルヘキサヒドロ無水フタル酸量を変え、他は同様に
行った。結果を表2に示す。酸無水物基1当量に対して
グリシジル基とβ-エピスルフィド基との総当量比を2.
98〜1.63倍当量(実施例2、6及び7)はいずれ
もTg1が160℃以上を示し、また吸水率2も1%以下
と低かった。それに対して総当量比が1.08倍当量の
比較例4ではガラス転移温度が低く、吸水率が高くなっ
た。
【0041】比較例5〜7 酸無水物(C成分)を用いずにその他は実施例2若しく
は比較例1、2と同様に行った。結果を表2に示す。比
較例5はB成分の硬化物であり、160℃で2時間処理
後も粘調な液体であった。比較例6はA成分の硬化物で
あるが、A成分は融点が85℃の固体であり、また組成
物にテトラ-n-ブチルアンモニウムクロライドを100
℃で加熱混合した後も室温では固体であった。硬化物
は、Tg1が140℃、吸水率2が0.56%、屈折率
1.628の淡黄色透明な成形体が得られた。比較例7
はA成分とB成分との硬化物であるが、室温では透明な
成形体であるがDSC測定で求めたガラス転移温度Tg2
が100℃未満と低いことがわかった。
【0042】実施例9 S-フェニル酢酸を除いた他は実施例2と同様に行った
ところ、硬化物物性はほとんど変わらなかった。実施例
4〜9及び比較例3〜7の組成及び測定結果を表2に示
す。
【0043】
【表2】
【0044】実施例10〜12 硬化触媒(D成分)を、テトラ-n-ブチルアンモニウム
クロライド(実施例10)、1,8-ジアザビシクロ(5、
4、0)ウンデセン-7(DBU、実施例11)又はトリフ
ェニルホスフィン(実施例12)と変えて、A、B、C
の3成分を実施例2と同様の組成物を調製した。但し、
実施例11及び12では、開始剤に相当するS-フェニ
ル酢酸は用いなかった。この組成物をそれぞれ表3及び
表4に示す熱硬化条件で硬化反応を行い、硬化物のガラ
ス転移温度Tg2(℃)をDSCで測定した。テトラ-n-
ブチルアンモニウムクロライド触媒(実施例10)並び
にDBU触媒(実施例11)では120℃〜160℃硬
化でほぼ140℃のガラス転移温度Tg2に達した。一
方、トリフェニルホスフィン触媒(実施例12)では、
実施例10及び11に比較して同一硬化条件で硬化物の
Tg2が10℃ほど低く観測された。一方、120℃に
て22時間さらに160℃にて2時間加熱した各硬化物
を空気中にて室温から260℃へ10℃/分で昇温し、
260℃にて2分間保持したときの熱重量減少を調べた
(TGA測定)。いずれも99%以上の重量保持率であっ
た。また、TGA測定後の硬化物は260℃の熱履歴を受
けるが、熱履歴後の硬化物の着色度合いを比較すると、
テトラ-n-ブチルアンモニウムクロライド触媒の場合
は、透明淡黄色でほとんど着色が見られなかったが、DB
U、トリフェニルホスフィンの順に着色が強くなった。
測定結果を表3及び表4に示す。
【0045】
【表3】
【表4】
【0046】実施例13、比較例8〜9 ホットプレート上で組成物を加熱し、流動性を失うまで
の時間をゲル化時間として測定した。結果を表5に示
す。化合物(A1)/エピコート828/酸無水物の3元系
(実施例2の組成物、実施例13)は、従来のエピコー
ト828/酸無水物硬化系(比較例3の組成物.比較例
8)ほぼ同等のゲル化時間を示し、硬化速度が速いこと
がわかった。一方、化合物(I)単独系(比較例6の組
成物、比較例9)は実施例に比較して遅かった。
【0047】
【表5】
【0048】実施例14〜15、比較例10〜11 B成分をYDF-8170C(ビスF型エポキシ樹脂、
東都化成(株)製、エポキシ当量156)(b2)若しく
はCY184(ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエス
テル、チバスペシャリティケミカルズ社製、エポキシ当
量170)(b3)と換えた他は、実施例2と同様な官能
基比にして組成物を調製し、硬化物の特性を測定した。
また、比較例3と同様にして、エポキシ化合物を変えて
調製した硬化物の特性も比較例として測定した。配合組
成及び結果を表6に示す。実施例ではエピスルフィド化
合物の添加により、ガラス転移温度が20〜30℃上昇
した。また、吸水率2が1%以下であった。
【0049】
【表6】
【0050】
【発明の効果】本発明の硬化型樹脂組成物は、透明性は
もとより、低吸湿性、高耐熱性、精密成型性、接合部材
との屈折率適合性などの特性に優れた硬化物を与える。
また、本発明の光学材料は、透明性、低吸湿性、高耐熱
性、高屈折率を有するためレンズ、フィルター、光学フ
ィルム等の用途に適する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 303/18 C07D 303/18 (72)発明者 大森 史博 千葉県木更津市築地1番地 新日鐵化学株 式会社電子材料開発センター内 Fターム(参考) 4C048 AA01 BB10 CC02 CC03 UU05 XX01 4J030 BA02 BA04 BA42 BA44 BA48 BB03 BB07 BB13 BB62 BB67 BC12 BC13 BC36 BC37 BF17 BF19 BG25 4J036 AD07 AD08 AD09 AD13 AD15 AD21 AD23 AF06 AF07 AG06 AG07 AJ14 DB15 DC01 DC05 DC06 DC10 DC39 DC41 DC46 DD07 DD09 HA12 JA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表される反応性基を1分子中
    に2つ以上もつ芳香族エピスルフィド化合物(A成
    分)、 【化1】 (ここで、Xが酸素原子であるときはグリシジル基、X
    が硫黄原子であるときはβ-エピチオプロピル基であ
    り、X中に占めるSの割合は三員環を構成するSとOの
    合計に対して平均50モル%以上である。また、R1〜R4
    は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基
    を示し、同じであってもよい)、グリシジル基を1分子
    中に2つ以上持つ芳香族グリシジルエーテル化合物(B
    1)及びグリシジル基を1分子中に2つ以上持つグリシ
    ジルエステル化合物(B2)から選ばれる少なくとも1
    種のグリシジル化合物(B成分)、酸無水物(C成分)
    並びに硬化触媒(D成分)を必須成分として含有し、更
    に3成分中の官能基の比率が、酸無水物基1当量に対し
    て、グリシジル基とβ-エピチオプロピル基の総計が
    1.35〜3.5当量であり、β-エピチオプロピル基が
    0.5〜2.2当量であり、グリシジル基が0.5〜
    1.9当量であり、また硬化触媒(D成分)がA、B及
    びC成分の総重量を100重量部としたとき、0.01
    〜5重量部であることを特徴とする光学材料用樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の樹脂組成物を重合硬化し
    て得られる硬化物であり、屈折率が1.5以上、吸水率
    (85℃、85RHにおける飽和吸水率)が1%以下で
    あることを特徴とする光学材料。
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