JPH11183702A - 新規な(チオ)エポキシ樹脂 - Google Patents
新規な(チオ)エポキシ樹脂Info
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- JPH11183702A JPH11183702A JP34934797A JP34934797A JPH11183702A JP H11183702 A JPH11183702 A JP H11183702A JP 34934797 A JP34934797 A JP 34934797A JP 34934797 A JP34934797 A JP 34934797A JP H11183702 A JPH11183702 A JP H11183702A
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Abstract
ならない程度の衝撃性を有した光学的に均一なプラスチ
ックレンズを提供する。 【解決手段】 下記式(1) 【化1】 (式中AはOまたはS原子を表し、同一でもそれぞれ異
なってもよい。)で表される(チオ)エポキシ樹脂、ま
たは該樹脂を含む(チオ)エポキシ樹脂組成物を含む重
合性組成物を重合して得られる。
Description
求される光学材料等の分野に好適に使用される。
ンズに、従来より要求され続けている性能は、さらに薄
く、軽く、よく見えて、耐久性に優れることである。
クレンズ用樹脂自身のさらなる高性能化を行わなければ
ならない。即ち、高屈折率化、低比重化、高アッベ数
化、高耐熱性化を行わなければならない。
高屈折率プラスチックレンズでも高いレベルで実現され
てきている。
折率が上昇するとアッベ数は低くなる相反する物性であ
る為、両方同時に性能を向上させる事はかなり困難で、
改良し難い性能であった。そこで、アッベ数の低下を抑
えながら出来るだけ屈折率を高くする検討が盛んに行わ
れている。
特開平9−110979号公報、特開平9−71580
号公報、及び特開平9−255781号公報で、特定構
造のチオエポキシ樹脂を使用する方法である。
較的高いアッベ数を有しながら極めて高い屈折率が実現
できる。ところがこれらの樹脂を重合させた場合、得ら
れた樹脂成型物中に光学的不均一部分が生成し易く、高
度の光学的均一性が要求されるプラスチックレンズ用と
しては不充分で、更なる改良の余地があった。
やすい性質を有しているため、これから得られるプラス
チックレンズは、安全性の点で優れているとは言い難か
った。
本発明者らは鋭意検討を行った結果、理由は不明だが、
驚くべきことに、(チオ)エポキシ樹脂の構造を変えれ
ば、光学的不均一の問題も脆さの問題もかなり改良でき
ることを見出した。
もそれぞれ異なってもよい。)で表される特定構造の
(チオ)エポキシ樹脂またはその(チオ)エポキシ樹脂
を含む組成物を少なくとも有する重合性組成物を重合す
れば、上記の問題点は解決され、高屈折率、高アッベ数
で、実用上特に問題とならない程度の衝撃性を有しなが
ら、光学的に均一なプラスチックレンズが得られること
を見出し、本発明に到達した。
(チオ)エポキシ樹脂、その(チオ)エポキシ樹脂を含
む組成物、それらを含む重合性組成物、さらにはその重
合性組成物を重合して得られる透明樹脂並びにプラスチ
ックレンズ、プラスチックレンズの注型重合法である。
を重合して得られるポリエーテルまたはポリスルフィド
系透明樹脂、並びにプラスチックレンズは、現在まで知
られていない。
に(チオ)エポキシ樹脂組成物は、通常以下の方法で合
成される。
よって合成される下記式(2)
ハロヒドリンを反応させて式(1)で表されるエポキシ
樹脂またはそれを含むエポキシ樹脂組成物を合成する。
樹脂組成物にチオ尿素またはチオシアン酸塩を反応させ
て式(1)で表されるチオエポキシ樹脂、エポキシ基を
有するチオエポキシ樹脂、チオエポキシ基を有するエポ
キシ樹脂、またはそれらを含むチオエポキシ樹脂組成物
を合成する。
れについての詳細な説明を行う。
に、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン等のエピ
ハロヒドリン類を反応させて式(3)で表されるハロゲ
ン化アルコール類を合成する。
ヒドリンが比較的好ましい。これらエピハロヒドリン類
の使用量は、式(2)で表されるポリチオールのメルカ
プト基に対して、0.5〜2当量が好ましく、0.9〜
1.2であれば更に好ましい。
ン、トリブチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ジエチルアニリン、ピリジン、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ナトリウムメチラート、t−ブトキシカリウム、燐
酸一水素二ナトリウム、酢酸ナトリウム等の有機・無機
塩基類を加えた方が好ましい結果を与える場合が多い。
これら塩基の中では、無機塩基類の方が比較的好まし
く、無機塩基類のなかでは水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、炭酸カリウム、水酸化カルシウムが好ましい。
オールに対して0.1〜10wt%が好ましく、0.3
〜5wt%であればさらに好ましい。
〜15℃であれば更に好ましい。
が、使用する場合はトルエン、キシレン、クロロベンゼ
ン、ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン等の芳香族系溶
媒類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン
等の脂肪族系溶媒類、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、ブタノール、メトキシエタノール、エチレ
ングリコール、グリセリン等のアルコール類、水等が好
ましく用いられる。
して用いてもよい。
溶媒類等の二層分離型混合溶媒系を用いる場合は、相間
移動触媒として、アルコール類、4級アルキルアンモニ
ウム塩、アルキルまたはアリールカルボン酸金属塩、ア
ルキルまたはアリールスルホン酸金属塩、酸性アルキル
またはアリール燐酸エステルとその金属塩等の界面活性
剤類を加えた場合、好ましい結果を与える場合が多い。
ス総重量に対して0.001〜20wt%が好ましく、
0.1から10wt%であればさらに好ましい。
ン、トリブチルアミン、ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ジエチルアニリン、ピリジン、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウ
ム、ナトリウムメチラート、t−ブトキシカリウム、燐
酸一水素二ナトリウム、酢酸ナトリウム等の有機・無機
塩基類を加えて、本発明に係わる式(4)のエポキシ樹
脂またはそれを含む組成物を得る。
てもよいが、用いる塩基の種類は有機塩基類よりも無機
塩基類の方が比較的好ましく、無機塩基類のなかでは水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
ピハロヒドリン類に対して、1〜10当量が好ましく、
2〜5当量であれば更に好ましい。また、反応温度は−
10〜60℃が好ましく、5〜30℃であれば更に好ま
しい。
に係わる式(4)で表されるエポキシ樹脂またはそれを
含む組成物が合成されるが、式(2)で表されるポリチ
オールに、後で加えられるエピハロヒドリン類に対して
当量以上の有機・無機塩基類を加え、次いでエピハロヒ
ドリン類を加える1段法でも合成可能である。
件の探索が必要となったり、純度が低くなる傾向にある
ため、あまり好ましくは用いられない。
ポキシ樹脂またはそれを含む組成物は、式(4)で表さ
れるエポキシ樹脂またはそれを含む組成物にチオ尿素、
又はチオシアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、
チオシアン酸アンモニウム、チオシアン酸カルシウム、
チオシアン酸鉛等のチオシアン酸塩を反応させる事によ
って得られる。チオシアン酸塩を使用する場合は、チオ
シアン酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム、チオシア
ン酸アンモニウムが比較的に好ましく、チオシアン酸ナ
トリウムであれば更に好ましい。
使用量は、例えば、式(4)のエポキシ基に対して当量
以上で用いられるが、好ましくは1〜5当量、更に好ま
しくは1〜3当量の範囲である。1当量未満では純度が
低下し、5当量以上では経済的に不利になる場合があ
る。
の種類によって大きく異なる為特に限定はできないが、
チオ尿素を使用する場合は凡そ10〜30℃が好まし
く、チオシアン酸塩を使用する場合は凡そ30〜60℃
が好ましい。
ポキシ樹脂またはそれを含む組成物を合成する場合、通
常、式(4)で表されるエポキシ樹脂またはそれを含む
組成物の合成時とほぼ同様の反応溶媒が使用される。
ゼン、ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン等の芳香族系
溶媒類、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタ
ン等の脂肪族系溶媒類、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、ブタノール、メトキシエタノール、エチ
レングリコール、グリセリン等のアルコール類等が好ま
しく用いられる。
して用いてもよい。
化の場合は、水は反応速度を遅くさせる傾向にある為、
あまり好ましくは用いられない。
(4)、(5)の化合物、樹脂またはそれらを含む樹脂
組成物の合成毎に最適の溶媒を各々使用してもよいが、
回収の面からは出来るだけ少ない方が好ましく、同一ま
たは単一溶媒であればなお好ましい。
(5)で表されるチオエポキシ樹脂またはそれを含む樹
脂組成物を合成する場合は、触媒及び重合抑制剤とし
て、反応系内に無機酸類及び有機酸類を加えた場合、好
ましい結果を与える事が多い。
酸、炭酸、リン酸、リン酸二水素ナトリウム、蟻酸、酢
酸、プロピオン酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、フマ
ル酸、マレイン酸、乳酸、安息香酸、五酸化燐、無水酢
酸、無水クエン酸、無水マレイン酸、無水安息香酸、無
水フタル酸、シリカゲル、酸性アルミナ等があげられ、
なかでも蟻酸、酢酸、プロピオン酸が好ましく用いられ
る。これらは単独で使用しても、2種以上を併用しても
よい。
は、通常は反応液総重量に対して、0.001〜10w
t%程度であるが、例えば、これら重合抑制剤をそのま
ま反応溶媒として使用できる場合もある。
本発明に係わる式(5)で表されるチオエポキシ樹脂ま
たはそれを含む樹脂組成物を取り出す際の安定性を向上
させる目的で、洗浄剤としても用いる事ができ、更に
は、製品自身の安定性を向上させる目的で、製品の安定
剤として用いる事もできる。
浄を行えば効果が得られ、更にpH3以下で行えばより
効果が得られる場合が多い。
して、通常0.001〜10wt%の範囲で加えられ、
好ましくは0.01〜1wt%の範囲で加えられる。
0.001wt%未満では効果が小さく、10wt%を
超えてもよいが効果はそれ以上にあまり大きくならな
い。
は、式(1)で表されるエポキシ樹脂、チオエポキシ樹
脂、チオエポキシ基を有するエポキシ樹脂、エポキシ基
を有するチオエポキシ樹脂、またはそれらの混合物であ
る。
されるポリチオールに、塩基の存在下、エピハロヒドリ
ンを反応させて得られる式(4)のエポキシ樹脂を含む
エポキシ樹脂組成物、並びに式(4)のエポキシ樹脂ま
たはそれを含む組成物に、さらにチオ尿素またはチオシ
アン酸塩を反応させて得られる式(5)のチオエポキシ
樹脂、チオエポキシ基を有するエポキシ樹脂、エポキシ
基を有するチオエポキシ樹脂を含むチオエポキシ樹脂組
成物である。
物とは、原料である式(2)のポリチオールから合成さ
れる式(1)で表されるエポキシ樹脂、チオエポキシ樹
脂、チオエポキシ基を有するエポキシ樹脂、またはエポ
キシ基を有するチオエポキシ樹脂の何れか1種または2
種以上を少なくとも含む事を必須とする組成物である。
量体等のポリエーテルオリゴマー類またはポリスルフィ
ドオリゴマー類、エピハロヒドリンが不足した場合に生
成するメルカプト基を有する(チオ)エポキシ樹脂類、
エピハロヒドリンの重縮合ポリエーテル体類、重合抑制
剤等として使用した無機酸類及び有機酸類、溶媒、未反
応原料、及びその他の副生物並びに不純物等の有機化合
物、無機化合物等も問題にならない範囲で含まれてもよ
い。
樹脂並びに(チオ)エポキシ樹脂組成物は、主に得られ
る樹脂の物性を改良する目的で、樹脂改質剤を問題にな
らない範囲で必要な物性が得られるまで加えられること
ができる。
わる(チオ)エポキシ樹脂並びに(チオ)エポキシ樹脂
組成物に含まれる以外のチオエポキシ樹脂類またはエポ
キシ樹脂類、メルカプト化合物、メルカプトカルボン酸
類、前記の重合抑制剤としても使用できるカルボン酸及
びカルボン酸無水物類、アミノ酸類及びメルカプトアミ
ン類、アミン類、オレフィン類及び(メタ)アクリレー
ト類等が挙げらる。
チオプロピル)スルフィド、1,2−ビス(3,4−エ
ピチオ−1−チアブチル)エタン、1,2−ビス(6,
7−エピチオ−1,4−ジチアヘプチル)−3−(3,
4−エピチオ−1−チアブチル)プロパン、2,5−ビ
ス(4,5−エピチオ−2−チアペンチル)−1,4−
ジチアン等の本発明に係わる樹脂並びに組成物に含まれ
ないチオエポキシ樹脂類、ビニルシクロヘキセンジエポ
キシド、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポ
キシシクロヘキサンカルボキシレート、1,2−ヘキサ
ヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等の本発明に係わ
る樹脂並びに組成物に含まれないエポキシ樹脂類、エタ
ンジチオール、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィ
ド、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、1,
2,3−トリメルカプトプロパン、1,4−ジチアン−
2,5−ジメルカプトメチル、2,3−ビス(3−メル
カプトエチルチオ)−1−プロパンチオール、ペンタエ
リスリトールテトラキス(2−メルカプトチオグリコレ
ート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカ
プトプロピオネート)、4,8−ビス(メルカプトメチ
ル)−3,6,9−トリチア−1,11−ウンデカンジ
チオール等のメルカプト化合物、チオグリコール酸、3
−メルカプトプロピオン酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸、
チオサリチル酸等のメルカプトカルボン酸類、チオジグ
リコール酸、チオジプロピオン酸、ジチオジプロピオン
酸、フタル酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水マレイン
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等のカル
ボン酸及びカルボン酸無水物、アスパラギン酸、アラニ
ン、β−アラニン、グリシン、タウリン、システイン、
システアミン、アミノ安息香酸等のアミノ酸類及びメル
カプトアミン類、ヘキサメチレンジアミン、イソホロン
ジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、
ビス(アミノメチル)ノルボルナン、キシリレンジアミ
ン、メタフェニレンジアミン等のアミン類、メタクリル
酸メチル、スチレン、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ビス
(メタクリロイルメチル)ノルボルネン、ビス(アクリ
ロイルエトキシエチル)ビスフェノールF、ビス(メタ
クリロイルエトキシエチル)ビスフェノールF、ビス
(アクリロイルエトキシエチル)ビスフェノールA、ビ
ス(メタクリロイルエトキシエチル)ビスフェノール
A、グリセリンジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリス(アクリレート)、トリメチロールプロパン
トリス(メタクリレート)、ペンタエリスリトールトリ
ス(アクリレート)、ペンタエリスリトールテトラキス
(アクリレート)、ジメタクリル酸−1,4−ジチアン
−2,5−ビス(メルカプトメチル)等のオレフィン類
及び(メタ)アクリレート類等が挙げられるが、これら
列記化合物のみに樹脂改質剤が限定されるものではな
い。
ば、あらかじめに反応系内又は取り出し工程内で加えて
おいてもよい。
うに、本発明に係わる(チオ)エポキシ樹脂または(チ
オ)エポキシ樹脂組成物を製品として取りだした後、あ
らためて加えてもよい。
種以上を用いてもよい。
常、本発明に係わる(チオ)エポキシ樹脂または(チ
オ)エポキシ樹脂組成物を含む重合性組成物を、必要に
応じ減圧攪拌等の適当方法で脱泡を行った後、金属又は
ガラスと樹脂またはテープ等からなる成型モールド内に
脱泡液を注入し、次いで加熱重合を行う事によって得ら
れる。
いる反応射出成型法によってもできなくもないが、得ら
れた成型物に光学的な歪みが入りやすい傾向にある為、
厳密な光学的均一性が要求されるプラスチックレンズの
製造方法としては、あまり用いられない。
合温度の低下等を目的として、硬化触媒が好ましく用い
られる。
類、ルイス酸類、ラジカル重合触媒類、カチオン重合触
媒類等が通常用いられる。
ール、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、ジブチル
アミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、トリエ
チレンジアミン、N,N−ジエチルアミノエタノール、
N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、N−メチルモ
ルホリン、ピペリジン、ピリジン、β−ピコリン、2−
メチルイミダゾール、ジシアンジアミド、コハク酸ヒド
ラジド、ジアミノマレオニトリル、ジアリルメラニン、
アニリン・フェニルホスホン酸塩、エチレンジアミン・
フェニルリン酸塩、四フッ化ホウ素・モノエチルアミン
塩、三フッ化ホウ素・モノエチルアミン錯体、五フッ化
燐・イソプロピルアミン錯体、五フッ化砒素・ラウリル
アミン錯体、五フッ化アンチモン・ベンジルアミン錯体
等のアミン類、トリメチルホスフィン、トリエチルホス
フィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィ
ン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリベンジルホス
フィン、トリフェニルホスフィン、1,2−ビス(ジメ
チルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジフェニルホ
スフィノ)エタン等のホスフィン類、ジメチル錫ジクロ
ライド、ジブチル錫ジクロライド、テトラクロロ錫、ジ
ブチル錫ジラウレート、ステアリン酸錫、ジブチル錫ジ
オキサイド、塩化亜鉛、アセチルアセトン亜鉛、フッ化
アルミ、塩化アルミ、トリフェニルアルミ、テトライソ
プロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラクロ
ロチタン、酢酸カルシウム等のルイス酸、2,2’−ア
ゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピ
オニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエート、n−ブチル−4,4’−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)バレレート、t−ブチルパーオキシベ
ンゾエート等のラジカル重合触媒、ジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロ燐酸、ジフェニルヨードニウムヘキ
サフルオロ砒酸、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオ
ロアンチモン、トリフェニルスルホニウムテトラフルオ
ロ硼酸、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロ燐
酸、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロ砒酸等の
カチオン重合触媒等が挙げられるが、これら列記化合物
のみに限定されるものではない。
もよい。
本発明に係わる(チオ)エポキシ樹脂または(チオ)エ
ポキシ樹脂組成物を含む重合性組成物の総重量に対して
0.001〜10wt%の範囲で用いられ、好ましくは
0.01〜5wt%の範囲で用いられる。
wt%を超えてもできるが、例えば、ポットライフが短
くなったり、透明性、光学物性、又は耐候性等が低下し
てくるといった不都合を生じてくる場合がある。
範囲で、内部離型剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防
止剤、油溶染料、充填剤等の公知の各種添加剤等を加え
てもよい。
(チオ)エポキシ樹脂または(チオ)エポキシ樹脂組成
物を含む重合性組成物の加熱重合条件は、樹脂組成物、
樹脂改質剤、及び硬化触媒の種類、モールドの形状等に
よって大きく条件が異なるため限定できないが、凡そ、
−50〜200℃の温度で1〜100時間かけて行われ
る。
度範囲で徐々に昇温し、4〜80時間で重合させれば、
好ましい結果を与える事がある。
じアニール処理を行ってもよい。
与、耐薬品性向上、防曇性付与、或いはファッション性
付与を行う為に、表面研磨、帯電防止、ハードコート処
理、無反射コート処理、染色処理、調光処理等の物理的
あるいは化学的処理を施す事ができる。
的に説明する。レンズ性能試験は以下の方法によって評
価した。 屈折率、アッベ数;プルフリッヒ屈折計を用い、20℃
で測定した。 比 重;アルキメデス法により測定した。 衝撃性;FDAの鉄球落下試験方法に準拠して実施し
た。高さ127cmの位置から2g,4g,8g,16
g,36g,72gの鉄球を順番に落とし、プラスチッ
クレンズの破壊試験を行った。記載は、その場合に落と
されたプラスチックレンズが、ひびが入らず、また割れ
なかったり穴が空いたりしなかった鉄球の最大重量を記
載した。 光学歪み;高圧水銀灯で投影して、目視にて判定した。
光学歪みが見られなかった物を(○)、見られた物を
(×)とした。
プトメチル)−3,6,9,12−テトラチアテトラデ
カン−1,14−ジチオール190部(0.50モ
ル)、49%苛性ソーダ2部、メタノール150mlを
仕込み、滴下ロートからエピクロルヒドリン140部
(1.52モル)を内温を5〜10℃に保ち良く攪拌し
ながら3時間で滴下し、10℃で2時間熟成した。
がら、49wt%苛性ソーダ400部(4.90モル)
を3時間で滴下し、トルエンを250ml加えて5〜1
5℃で20時間熟成した。
加して水洗を行い、次いで1%硫酸で酸洗浄を行った
後、水洗を3回繰り返した。
し、濾過して得られた濾液を脱溶媒した。
8−(4,5−エポキシ−2−チアペンチル)−1,1
4−ビス(3,4−エポキシ−1−チアブチル)−3,
6,9,12−テトラチアテトラデカン(以下EPTD
と略す。)を269部(純換収率=96%)得た。
である。
25cm-1、1255〜1265cm-1
で得られた純度98wt%のEPTD168部(0.3
0モル)、チオ尿素80部(1.05モル)、酢酸2
部、トルエン350ml、メタノール350mlを仕込
んで、20〜25℃で50時間反応させた。
加えて水洗し、次に1%硫酸水で洗浄後、更に水洗を繰
り返した。得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥
後、濾過して得られた濾液を、シリカゲル70部を充填
したシリカゲル充填塔を通過させた後、充填塔をトルエ
ンで洗浄した。
溶媒し、残った残渣を濾過して8−(4,5−エピチオ
−2−チアペンチル)−1,14−ビス(3,4−エピ
チオ−1−チアブチル)−3,6,9,12−テトラチ
アテトラデカン(以下ETTDと略す。)を88wt%
含むチオエポキシ樹脂組成物を120部(純換収率=5
9%)得た。
ある。
を、中性アルミナカラムクロマトグラフィーにて精製
し、純度95wt%のETTDを30部得た。
示す。
〜665cm-1、1040〜1045cm-1
ルドとテープを組み合わせて作られた内空間が、中心厚
1.1mm、外径75mmになるように成型モールドを
組んだ。
38部に、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸12部、ジ
ブチル錫ジラウレート0.5部(1wt%)、トリエチ
レンジアミン0.5部(1wt%)、ジオクチル燐酸1
部(2wt%)を加えて溶解し、減圧下で0.3時間混
合脱泡した。
し、室温から120℃まで徐々に昇温し48時間で重合
を終了した。
ンズは無色透明であった。結果を表−1に掲載する。
物50部に、トリエチルアミン0.05部(1000p
pm)を加えて、減圧下で0.5時間混合脱泡した。こ
の脱泡液を実施例3と同様の成型モールドに注入し、室
温から80℃まで徐々に昇温し72時間で重合を終了し
た。
ンズは無色透明であった。結果を表−1に掲載する。
例4と同様に試験した。結果を表−1に掲載する。
ルフィド(以下、BESと略す。)50部を実施例4と
同様に試験した。結果を表−1に示す。
で、実用上ほぼ問題にならない程度の衝撃性を有した光
学的に均一なプラスチックレンズが得られる。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中AはOまたはS原子を表し、同一でもそれぞれ異
なってもよい。)で表される(チオ)エポキシ樹脂。 - 【請求項2】 請求項1記載の(チオ)エポキシ樹脂を
含む(チオ)エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1記載の(チオ)エポキシ樹脂ま
たは請求項2記載の(チオ)エポキシ樹脂組成物を含有
する重合性組成物を、重合して得られるポリエーテルま
たはポリスルフィド系透明樹脂。 - 【請求項4】 請求項1記載の(チオ)エポキシ樹脂ま
たは請求項2記載の(チオ)エポキシ樹脂組成物を含有
する重合性組成物を、重合して得られるプラスチックレ
ンズ。 - 【請求項5】 請求項1記載の(チオ)エポキシ樹脂ま
たは請求項2記載の(チオ)エポキシ樹脂組成物を含有
する重合性組成物を、鋳型内に注入し、次いで重合を行
うプラスチックレンズの注型重合法。
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