JP3373827B2 - レンズの製造方法 - Google Patents

レンズの製造方法

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JP3373827B2
JP3373827B2 JP35744699A JP35744699A JP3373827B2 JP 3373827 B2 JP3373827 B2 JP 3373827B2 JP 35744699 A JP35744699 A JP 35744699A JP 35744699 A JP35744699 A JP 35744699A JP 3373827 B2 JP3373827 B2 JP 3373827B2
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lens
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episulfide
resin
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昭憲 龍
博之 森尻
千年 島川
伸雄 河戸
誠一 小林
芳信 金村
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基板、フィルタ
ー、発光ダイオード等の光学材料に使用される樹脂に関
するものであり、特に眼鏡用プラスチックレンズの樹脂
として好適に使用されるレンズの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べ軽量で割れ難く、染色が可能なため、近年、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等の光学材料に急速に普及してきてい
る。
【0003】これらプラスチックレンズに要求され続け
ている光学性能としては、高屈折率、高アッベ数、物理
的性質としては高耐熱性、低比重、加工性である。
【0004】これらの性能のうち、高耐熱性、低比重に
ついては現在の高屈折率プラスチックレンズでも高いレ
ベルで実現されてきている。現在、これらの目的に広く
用いられる樹脂としては、ジエチレングリコールビス
(アリルカーボネート)(以下、D.A.Cと称す)を
ラジカル重合させたものがある。この樹脂は、耐衝撃性
に優れていること、軽量であること、染色性に優れてい
ること、切削性および研磨性等の加工性が良好であるこ
となど、種々の特徴を有している。しかしながら、この
樹脂は、屈折率ndが1.50と低く、レンズの中心厚
やコバ厚が厚くなってしまうことから、より屈折率の高
いレンズ用樹脂が望まれていた。
【0005】D.A.C樹脂よりも屈折率を高くしたも
のとして、樹脂中に硫黄原子を導入した、ポリウレタン
樹脂(特公平4−58489等)や含硫O−(メタ)ア
クリレート樹脂(特開平4−161410等)やチオ
(メタ)アクリレート樹脂(特公平3−59060等)
が知られている。ポリウレタン樹脂は、高屈折率で耐衝
撃性が良好であるなど、バランスの優れた樹脂である。
【0006】しかしながら、屈折率とアッベ数に関して
は屈折率が上昇するほどアッベ数が低下するといった相
反する物性であるため、両方を同時に向上させること
は、非常に困難である。そこで、アッベ数の低下を抑え
ながら、高屈折率化を行う検討が盛んに行われている。
【0007】これらの検討に中で最も代表的な提案は、
特開平9−110979号公報および特開平9−715
80号公報、特開平9−255781号公報、特開平1
0−2982878号公報、特開平11−166037
号公報でエピスルフィド化合物を使用する方法である。
また本出願人らもWO89/10575、特開平11−
140070号公報、特開平11−183702号公
報、特開平11−189592号公報、特願平11−6
8448号等のエピスルフィド化合物を使用した高屈折
率レンズ用樹脂を提案している。
【0008】これらの方法によれば、比較的高いアッベ
数を有しながら、高い屈折率が実現できる。しかしなが
ら、これらの方法によってレンズを得ようとする場合、
製造時の過加熱等によりレンズの色相が黄色となった
り、熱や光による樹脂の色相変化が大きかったり、結果
として満足しうるレンズが得られない場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、エピ
スルフィド化合物を原料とするエピスルフィド系レンズ
の製造において、得られるレンズの黄変防止、および熱
や光等の影響によるレンズの色相変化が小さく耐候性の
良好な、レンズの製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み本
発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した
結果、1分子内に2つ以上のエピスルフィド基を有する
化合物を含有する重合性組成物を注型重合し得られたレ
ンズを、温度条件が100℃〜130℃の範囲内におい
て、1〜12時間の範囲内で再加熱処理を施すことによ
り、レンズの黄色が少なく且つ熱や光による色相変化が
小さく耐候性の良い樹脂が得られることを見出し、本発
明に至った。
【0011】すなわち本発明は、(A):1分子内に2
つ以上のエピスルフィド基を持つ化合物を含有する重合
性組成物を注型重合させて得られるエピスルフィド系レ
ンズの製造において、重合で得られたレンズを更に10
0℃〜130℃の範囲内における温度条件で、且つ加熱
時間が1〜12時間の範囲内で再加熱処理を行うことを
特徴とするレンズの製造方法。(B):分子内に2つ以
上のエピスルフィド基を有する化合物が、分子内にジス
ルフィド結合を有するエピスルフィド化合物である
(A)のレンズの製造方法。(C):分子内に2つ以上
のエピスルフィド基を有する化合物が下記式(1)で表
されるエピスルフィド化合物である(A)記載のレンズ
の製造方法である。
【0012】
【化2】
【0013】
【発明の実施と形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。
【0014】本発明のレンズの製造方法において、注型
重合によって得られたレンズを、温度条件が100℃〜
130℃の範囲内において、1〜12時間の範囲内で再
加熱を行うことで、樹脂の黄色が少なく、且つ熱や光に
よる色相変化が小さく耐候性の良好なレンズを得ること
ができる。温度条件が、100℃より低い場合は、本発
明の効果が十分に得られない場合があり、逆に130℃
を超えて加熱した場合では、得られるレンズの色相が著
しく悪化する場合がある。また、再加熱時間が1時間よ
り短い場合においても、本発明の色相変化が小さくなる
効果が十分に得られない場合があり、加熱時間が12時
間を超えて行った場合は、レンズの色相が著しく悪化す
る場合がある。
【0015】本発明において原料として用いられるエピ
スルフィド樹脂の具体例としては、ビス(β−エピチオ
プロピル)スルフィド、ビス(β−エピチオプロピル)
ジスルフィド、ビス(β−エピチオプロピルチオ)メタ
ン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)エタ
ン、1,2−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパ
ン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)プロパ
ン、1,3−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−
メチルプロパン、1,4−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)ブタン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチ
オ)−2−メチルブタン、1,3−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)ペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオ)−2−メチルペンタン、1,5−ビス(β
−エピチオプロピルチオ)−3−チアペンタン、1,6
−ビス(β−エピチオプロピルチオ)ヘキサン、1,6
−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−2−メチルヘキ
サン、3,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−
3,6−ジチアオクタン、1,2,3−トリス(β−エ
ピチオプロピルチオ)プロパン、2,2−ビス(β−エ
ピチオプロピルチオ)−1,3−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオメチル)プロパン、2,2−ビス(β−エピ
チオプロピルチオメチル)−1−(β−エピチオプロピ
ルチオ)ブタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)−2−(β−エピチオプロピルチオメチル)−3
−チアペンタン、1,5−ビス(β−エピチオプロピル
チオ)−2,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3−チアペンタン、1−(β−エピチオプロピル
チオ)−2,2−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−4−チアヘキサン、1,8−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)−4−(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エ
ピチオプロピルチオ)−4,5−ビス(β−エピチオプ
ロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8
−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−4,4−ビス
(β−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジチア
オクタン、1,8−ビス(β−エピチオプロピルチオ)
−2,5−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−
3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(β−エピチオ
プロピルチオ)−2,4,5−トリス(β−エピチオプ
ロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,
1,1−トリス[{2−(β−エピチオプロピルチオ)
エチル}チオメチル]−2−(β−エピチオプロピルチ
オ)エタン、1,1,2,2−テトラキス[{2−(β
−エピチオプロピルチオ)エチル}チオメチル]エタ
ン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−
4,8−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−
3,6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(β
−エピチオプロピルチオ)−4,7−ビス(β−エピチ
オプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデ
カン、1,11−ビス(β−エピチオプロピルチオ)−
5,7−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)−
3,6,9−トリチアウンデカン等の鎖状脂肪族のβ−
エピチオプロピルチオ化合物、及び、1,3−ビス(β
−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,4−ビ
ス(β−エピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,
3−ビス(β−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘ
キサン、1,4−ビス(β−エピチオプロピルチオメチ
ル)シクロヘキサン、2,5−ビス(β−エピチオプロ
ピルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス
[{2−(β−エピチオプロピルチオ)エチル}チオメ
チル]−1,4−ジチアン等の環状脂肪族のβ−エピチ
オプロピルチオ化合物、及び、1,3−ビス(β−エピ
チオプロピルチオ)ベンゼン、1,4−ビス(β−エピ
チオプロピルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(β−エピ
チオプロピルチオメチル)ベンゼン、1,4−ビス(β
−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、ビス{4−
(β−エピチオプロピルチオ)フェニル}メタン、2,
2−ビス{4−(β−エピチオプロピルチオ)フェニ
ル}プロパン、ビス{4−(β−エピチオプロピルチ
オ)フェニル}スルフィド、ビス{4−(β−エピチオ
プロピルチオ)フェニル}スルフォン、4,4’−ビス
(β−エピチオプロピルチオ)ビフェニル等の芳香族β
−エピチオプロピルチオ化合物等を挙げることができる
が、これらの例示化合物のみに限定されるものではな
い。また、これらの化合物は単独でも2種類以上を混合
して使用しても良い。
【0016】本発明の重合性組成物には、これらエピス
ルフィド樹脂の混合物ばかりでなく、その他、これら樹
脂の2量体、3量体、4量体等のポリスルフィドオリゴ
マー類、エピスルフィド樹脂合成の際にエピハロヒドリ
ンが不足した場合に生成するメルカプト基を有するエピ
スルフィド樹脂類、更に、エピスルフィド合成時に用い
た、無機酸類や有機酸類、溶媒、未反応原料及びその他
副生物並びに不純物等の有機化合物、無機化合物も問題
にならない範囲で含まれてよい。
【0017】本発明の方法においてレンズを得る場合、
硬化触媒の存在下あるいは不存在下に、加熱あるいは常
温放置により重合がなされ、レンズを製造することがで
きるが、硬化触媒がない場合は重合が良好に進行せず重
合不良となったり、または重合しない場合がある。本発
明のレンズを製造する際に用いる硬化触媒としてはアミ
ン類、ホスフィン類、ルイス酸類、ラジカル重合触媒
類、カチオン重合触媒類等が通常用いられる。
【0018】具体的にアミン類としては、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、sec−ブチルアミン、t−ブチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、2−アミノエタノール、ジ
ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミ
ン、トリn−ヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピル
エチルアミン、トリエチレンジアミン、トリフェニルア
ミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジ
n−ブチルエタノールアミン、N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、ジエチルベンジルアミン、N,N−ジメチル
シクロヘキシルアミン、N,N−ジエチルシクロヘキシ
ルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミン、N−メ
チルモルホリン、N−イソプロピルモルホリン、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン、β−ピコリン、ピペリ
ジン、2,2’−ビピリジル、ジシアンジアミド、ヘキ
サメチレンテトラミン、1,8−ジアザビシクロ(5,
4,0)−7−ウンデセン等が挙げられる。ホスフィン
類としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフ
ィン、トリn−プロピルホスフィン、トリイソプロピル
ホスフィン、トリn−ブチルホスフィン、トリフェニル
ホスフィン、トリベンジルホスフィン、1,2−ビス
(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジメ
チルホスフィノ)エタン等が挙げられる。ルイス酸類と
しては、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジクロラ
イド、ジブチル錫ジラウレート、テトラクロロ錫、ジブ
チル錫オキサイド、塩化亜鉛、アセチルアセトン亜鉛、
塩化アルミ、フッ化アルミ、トリフェニルアルミ、テト
ラクロロチタン、酢酸カルシウム等のルイス酸、ラジカ
ル重合触媒としては、2,2’−アゾビス(2−シクロ
プロピルプロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、n
−ブチル−4,4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バ
レレート、t−ブチルパーオキシベンゾエート等が挙げ
られ、カチオン重合触媒としては、ジフェニルヨードニ
ウムヘキサフルオロ燐酸、ジフェニルヨードニウムヘキ
サフルオロ砒酸、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオ
ロアンチモン、トリフェニルスルフォニウムテトラフル
オロ硼酸、トリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロ
燐酸、トリフェニルスルフォニウムヘキサフルオロ砒酸
等が挙げられるがこれら例示化合物のみに限定されるも
のではない。
【0019】これらは単独でも2種以上を混合して用い
ても良い。
【0020】硬化触媒の添加量は、エピスルフィド樹脂
から成る組成物の総重量に対して0.001〜10質量
%の範囲で用いられ、好ましくは0.01〜5質量%の
範囲で使用される。硬化触媒の添加量が0.001質量
%未満であると重合不良の原因となる場合がある。一
方、10質量%を越えてもできるが、ポットライフが短
くなり、透明性、光学物性、又は耐候性が低下するなど
の不都合が生じてくる場合がある。
【0021】本発明におけるレンズ用モノマーには、主
に得られるレンズの屈折率等の光学物性の調整や比重等
の諸物性の調整、モノマーの粘度、その他の取り扱いを
調整するため等、樹脂の改良をする目的で樹脂改質剤を
加えることができる。
【0022】樹脂改質剤としては、本発明に係わる重合
性組成物に含まれる以外のエピスルフィド化合物類、エ
ポキシ化合物類、(メタ)アクリレート類を含むオレフ
ィン類、アミン化合物類、チオール化合物類、ポリフェ
ノール類、アミノ酸及びメルカプトアミン類、有機酸類
及び無水物、メルカプト有機酸類、が挙げられる。
【0023】樹脂改質剤としてのエポキシ化合物類の好
ましいものの具体例としては、ビスフェノールAグリシ
ジルエーテル等の多価フェノール化合物とエピハロヒド
リン化合物との縮合反応により得られるフェノール系エ
ポキシ化合物、水添ビスフェノールAグリシジルエーテ
ル等の多価アルコール化合物とエピハロヒドリン化合物
との縮合により得られるアルコール系エポキシ化合物、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−
エポキシシクロヘキサンカルボキシレートや1,2−ヘ
キサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル等の多価有機
酸化合物とエピハロヒドリン化合物との縮合により得ら
れるグリシジルエステル系エポキシ化合物、一級及び二
級ジアミン化合物とエピハロヒドリン化合物との縮合に
より得られるアミン系エポキシ化合物等その他、ビニル
シクロヘキセンジエポキシド等脂肪族多価エポキシ化合
物等を挙げることができるが、これらの例示化合物のみ
に限定されるものではない。また、これらは単独でも、
2種類以上を混合して使用してもかまわない。
【0024】また、樹脂改質剤としてのオレフィン類の
好ましいものの具体例としては、ベンジルアクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、ブトキシエチルアクリレ
ート、ブトキシメチルメタクリレート、シクロヘキシル
アクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシメチルメ
タクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメ
タクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェノ
キシエチルメタクリレート、フェニルメタクリレート、
エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジメタク
リレート、エチレングリコールビスグリシジルアクリレ
ート、エチレングリコールビスグリシジルメタクリレー
ト、ビスフェノールAジアクリレート、ビスフェノール
Aジメタクリレート、2,2−ビス(4−アクロキシエ
トキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタク
ロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4
−アクロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−メタクロキシジエトキシフェニル)プロパ
ン、ビスフェノールFジアクリレート、ビスフェノール
Fジメタクリレート、1,1−ビス(4−アクロキシエ
トキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−メタクロ
キシエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ア
クロキシジエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−メタクロキシジエトキシフェニル)メタン、ジメ
チロールトリシクロデカンジアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、グリセロールジアクリレート、
グリセロールジメタクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、
メチルチオアクリレート、メチルチオメタクリレート、
フェニルチオアクリレート、ベンジルチオメタクリレー
ト、キシリレンジチオールジアクリレート、キシリレン
ジチオールジメタクリレート、メルカプトエチルスルフ
ィドジアクリレート、メルカプトエチルスルフィドジメ
タクリレート等の(メタ)アクリレート化合物、アリル
グリシジルエーテル、ジアリルフタレート、ジアリルテ
レフタレート、ジアリルイソフタレート、ジアリルカー
ボネート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト等のアリル化合物、スチレン、クロロスチレン、メチ
ルスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレン、ジビ
ニルベンゼン、3,9−ジビニルスピロビ(m−ジオキ
サン)等のビニル化合物、ジイソプロペニルベンゼン等
が挙げられるが、これらの例示化合物のみに限定される
ものではない。また、これらは単独でも、2種類以上を
混合して使用してもかまわない。
【0025】以上の樹脂改質剤はいずれも単独種で使用
することも、2種類以上を混合して使用することもでき
る。
【0026】樹脂改質剤としてのアミン化合物類の好ま
しいものの具体例としては、エチルアミン、n−プロピ
ルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、s
ec−ブチルアミン、tert−ブチルアミン、ペンチ
ルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチル
アミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルア
ミン、3−ペンチルアミン、2−エチルヘキシルアミ
ン、1,2−ジメチルヘキシルアミン、アリルアミン、
アミノメチルビシクロヘプタン、シクロペンチルアミ
ン、シクロヘキシルアミン、2,3−ジメチルシクロヘ
キシルアミン、アミノメチルシクロヘキサン、アニリ
ン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、2,3−、あ
るいは4−メチルベンジルアミン、o−、m−、あるい
はp−メチルアニリン、o−、m−、あるいはp−エチ
ルアニリン、アミノモルホリン、ナフチルアミン、フル
フリルアミン、α−アミノジフェニルメタン、トルイジ
ン、アミノピリジン、アミノフェノール、アミノエタノ
ール、1−アミノプロパノール、2−アミノプロパノー
ル、アミノブタノール、アミノペンタノール、アミノヘ
キサノール、メトキシエチルアミン、2−(2−アミノ
エトキシ)エタノール、3−エトキシプロピルアミン、
3−プロポキシプロピルアミン、3−ブトキシプロピル
アミン、3−イソプロポキシプロピルアミン、3−イソ
ブトキシプロピルアミン、2,2−ジエトキシエチルア
ミン等の単官能1級アミン化合物、エチレンジアミン、
1,2−、あるいは1,3−ジアミノプロパン、1,2
−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノブタン、1,
5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、
1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタ
ン、1,10−ジアミノデカン、1,2−、1,3−、
あるいは1,4−ジアミノシクロヘキサン、o−、m−
あるいはp−ジアミノベンゼン、3,4−あるいは4,
4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−あるいは4,
4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルス
ルフィド、3,3’−、あるいは4,4’−ジアミノジ
フェニルスルフォン、2,7−ジアミノフルオレン、
1,5−、1,8−、あるいは2,3−ジアミノナフタ
レン、2,3−、2,6−、あるいは3,4−ジアミノ
ピリジン、2,4−、あるいは2,6−ジアミノトルエ
ン、m−、あるいはp−キシリレンジアミン、イソホロ
ンジアミン、ジアミノメチルビシクロヘプタン、1,3
−、あるいは1,4−ジアミノメチルシクロヘキサン、
2−、あるいは4−アミノピペリジン、2−、あるいは
4−アミノメチルピペリジン、2−、あるいは4−アミ
ノエチルピペリジン、N−アミノエチルモルホリン、N
−アミノプロピルモルホリン等の1級ポリアミン化合
物、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイソブチルア
ミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペンチルアミ
ン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ジ(2−エ
チルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミン、ジアリ
ルアミン、N−メチルアリルアミン、ピペリジン、ピロ
リジン、ジフェニルアミン、N−メチルアミン、N−エ
チルアミン、ジベンジルアミン、N−メチルベンジルア
ミン、N−エチルベンジルアミン、ジシクロヘキシルア
ミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニリン、ジナ
フチルアミン、1−メチルピペラジン、モルホリン等の
単官能2級アミン化合物、N,N’−ジメチルエチレン
ジアミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノプロ
パン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノプロパ
ン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノブタン、
N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノブタン、N,
N’−ジメチル−1,4−ジアミノブタン、N,N’−
ジメチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’−ジメ
チル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジメチル
−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジエチルエチ
レンジアミン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノ
プロパン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノプロ
パン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノブタン、
N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノブタン、N,
N’−ジエチル−1,4−ジアミノブタン、N,N’−
ジエチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’−ジエ
チル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジエチル
−1,7−ジアミノヘプタン、ピペラジン、2−メチル
ピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,6−ジ
メチルピペラジン、ホモピペラジン、1,1−ジ−(4
−ピペリジル)メタン、1,2−ジ−(4−ピペリジ
ル)エタン、1,3−ジ−(4−ピペリジル)プロパ
ン、1,4−ジ−(4−ピペリジル)ブタン、テトラメ
チルグアニジン等の2級ポリアミン化合物等を挙げるこ
とができるが、これらの例示化合物のみに限定されるも
のではない。また、これらは単独でも、2種類以上を混
合して使用してもかまわない。これら例示化合物のなか
で、より好ましいものは、ベンジルアミン、ピペラジン
類である。
【0027】また、チオール化合物類の好ましいものの
具体例としては、メチルメルカプタン、エチルメルカプ
タン、1,2−エタンジチオール、1,2−プロパンジ
チオール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロ
パンジチオール、1,4−ブタンジチオール、1,2,
3−トリメルカプトプロパン、テトラキス(メルカプト
メチル)メタン、1,2−ジメルカプトシクロヘキサ
ン、ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、2,3
−ジメルカプト−1−プロパノール、エチレングリコー
ルビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレン
グリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジ
エチレングリコールビス(2−メルカプトグリコレー
ト)、ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプ
トチオグリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキ
ス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロール
プロパントリス(2−メルカプトチオグリコレート)、
トリメチロールプロパントリス3−メルカプトプロピオ
ネート)、1,1,1−トリメチルメルカプトエタン、
1,1,1−トリメチルメルカプトプロパン、2,5−
ジメルカプトメチルチオファン、4−メルカプトメチル
−1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、
2,5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン、2,
5−ビス{(2−メルカプトエチル)チオメチル}−
1,4−ジチアン、1,3−シクロヘキサンジチオー
ル、1,4−シクロヘキサンジチオール、4,8−ジメ
ルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,6,9
−トリチアウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−
1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウンデ
カン、5,7−ジメルカプトメチル−1,11−ジメル
カプト−3,6,9−トリチアウンデカン等の脂肪族チ
オール、及びベンジルメルカプタン、チオフェノール、
1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプト
ベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビ
ス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メル
カプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメ
チル)ベンゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、
4,4’−ジメルカプトビフェニル、ビス(4−メルカ
プトフェニル)メタン、ビス(4−メルカプトフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−メルカプトフェニル)スル
フォン、2,2−ビス(4−メルカプトフェニル)プロ
パン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,
4−トリメルカプトベンゼン、1,2,5−トリメルカ
プトベンゼン等の芳香族チオールが挙げられるが、これ
らの例示化合物のみに限定されるものではない。また、
これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもか
まわない。
【0028】ポリフェノール類の好ましいものの具体例
としては、芳香環にフェノール性のヒドロキシル基を1
つ以上有するものであり、モノフェノールとしてはフェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3−メトキシフェノール、4−エトキシフェノー
ル、4−n−プロポキシフェノール、3−ブトキシフェ
ノール、ノニルフェノール、2−n−プロピルフェノー
ル、2,3,4,6−テトラクロロフェノール、2,
3,5,6−テトラフルオロフェノール、2,4,6−
トリブロモフェノール、2,6−ジクロロ−4−フルオ
ロフェノール、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノー
ル、2,3,4−トリクロロフェノール、4−ブロモ−
2−クロロフェノール、2,4−ジブロモフェノール、
2−クロロ−4−ニトロフェノール、2,3−ジクロロ
フェノール、2−フルオロ−4−ニトロフェノール、
3,5−キシレノール、2,3−ジフルオロフェノー
ル、2,4−ジニトロフェノール、2−ブロモフェノー
ル、2−アミノ−4−クロロ−5ニトロフェノール、2
−クロロフェノール、4−アミノ−2,6−ジクロロフ
ェノール、2−ニトロフェノール、2−アミノ−4−ニ
トロフェノール、チモール、カルバクロール、α−ナフ
トール、2−アミノフェノール等が挙げられ、ポリフェ
ノールとしては、カテコール、3−クロロカテコール、
レゾルシン、ハイドロキノン、クロロハイドロキノン、
ピロガロール、フルオログルシン等が挙げられるが、こ
れらの例示化合物のみに限定されるものではない。これ
らのポリフェノール類化合物は単独でも2種類以上を混
合して使用しても良い。
【0029】メルカプト有機酸類の好ましいものの具体
例としては、チオグリコール酸、3−メルカプトプロピ
オン酸、チオ酢酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸、チオサリ
チル酸等が挙げられるが、これら例示化合物のみに限定
されるものではない。また、これらは単独でも、2種類
以上を混合して使用してもかまわない。
【0030】有機酸及びその無水物の好ましいものの具
体例としては、チオジグリコール酸、チオジプロピオン
酸、ジチオジプロピオン酸、無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルノルボルネン酸
無水物、メチルナルボルナン酸無水物、無水マレイン
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げ
られるが、これらの例示化合物のみに限定されるもので
はない。また、これらは単独でも、2種類以上を混合し
て使用してもかまわない。
【0031】これら樹脂改質剤の他に、目的に応じ問題
のない範囲で、内部離型剤、光安定剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、染料、充填剤等の公知の各種添加剤などを
加えてもよい。
【0032】本発明のレンズは、通常注型重合により得
られる。具体的にはエピスルフィド化合物と重合触媒等
の添加剤を添加し、この混合液を必要に応じて脱気を行
った後、モールド型に注入して加熱重合させる。
【0033】加熱重合条件は、エピスルフィド樹脂の種
類、硬化触媒の種類、モールドの形状等によって大きく
条件が異なるため限定は出来ないが、およそ−50〜2
00℃の温度で1〜100時間かけて行われる。場合に
よっては、10℃から150℃の温度範囲で徐々に昇温
させ、4〜70時間で重合させれば好ましい結果を得る
ことがある。
【0034】さらに、本発明の硬化樹脂を用いたレンズ
では、必要に応じ、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向
上、耐薬品性向上、防曇性付与、あるいは、ファッショ
ン性付与等の改良を行うため、表面研磨、帯電防止処
理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処理等
の物理的あるいは化学的処理を施すことができる。
【0035】このようにして得られる本発明のエピスル
フィド型レンズは無色透明で、光学物性、機械物性に優
れ、眼鏡レンズ、カメラレンズ等の光学素子材料として
好適である。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、得られた樹脂の色相測定方法及び、耐候性試験
方法は以下の方法により行った。
【0037】・色相:厚さ9mmの樹脂平板を作成し、
色彩色差計(ミノルタ社製)において黄色度(以下、Y
Iと略す。)を測定した。
【0038】・耐候性試験:太陽光を6時間照射させた
後、色相を測定し、照射前後の色相より下記式(A)に
おいて、色差を算出する。
【0039】
【数1】
【0040】(A)式中、ΔLは、照射前後の透過率
差、Δa*は照射前後のa*差、ならびに、Δb*は照射
前後のb*差を示す。
【0041】実施例1 エピスルフィド系化合物としてビス(2,3−エピチオ
プロピル)ジスルフィドを100gに、硬化触媒とし
て、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン20mg
と、更には樹脂改質剤として4,8−ジメルカプトメチ
ル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウ
ンデカン10gを混合溶解させた。このモノマー混合物
を真空度667Paで0.5時間脱気した後、ガラスモ
ールドとガスケットからなる成型モールドに注入した。
このモノマー混合物の入ったモールドを30℃で10時
間静置保温した後、30℃から80℃まで徐々に昇温
し、21時間で重合を行った。重合終了後、徐々に冷却
しレンズをモールドから取り外した。得られたレンズを
更に、100℃で10時間の加熱処理を施しレンズを得
た。
【0042】得られたレンズは黄色度が少なかった。厚
さ9mm平板のYI値、a*、b*、ならびにLを表1に
示した。得られた9mm平板を太陽光に6時間照射し、
照射後の色相を測定した。照射後の樹脂の色相変化は小
さかった。照射前後の色差を表1に示した。
【0043】実施例2 再加熱温度を110℃で、再加熱時間を8時間にした以
外は、すべて実施例1と同じ操作を行った。得られた9
mm平板の色相と、太陽光照射後の色差を表1に示し
た。
【0044】実施例3 再加熱温度を120℃で、再加熱時間を5時間にした以
外は、すべて実施例1と同じ操作を行った。得られた9
mm平板の色相と、太陽光照射後の色差を表1に示し
た。
【0045】実施例4 重合を、30℃から80℃まで徐々に昇温し、20時間
で重合を行った以外は、すべて実施例1と同じ操作を行
った。得られた9mm平板の色相と、太陽光照射後の色
差を表1に示した。
【0046】比較例1 エピスルフィド系化合物としてビス(2,3−エピチオ
プロピル)ジスルフィドを100gに、硬化触媒とし
て、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン20mg
と、更には樹脂改質剤として4,8−ジメルカプトメチ
ル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウ
ンデカン10gを混合溶解させた。このモノマー混合物
を真空度667Paで0.5時間脱気した後、ガラスモ
ールドとガスケットからなる成型モールドに注入した。
このモノマー混合物の入ったモールドを30℃で10時
間静置保温した後、30℃から80℃まで徐々に昇温
し、21時間で重合を行った。重合終了後、徐々に冷却
しレンズをモールドから取り外した。得られた厚さ9m
mの平板を再加熱を施さずに、太陽光に照射させたとこ
ろ、色差が再加熱を行ったものと比較し大きくなった。
得られた9mm平板の色相と、太陽光照射後の色差を表
1に示した。
【0047】比較例2 エピスルフィド系化合物としてビス(2,3−エピチオ
プロピル)ジスルフィドを100gに、硬化触媒とし
て、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン20mg
と、更には樹脂改質剤として4,8−ジメルカプトメチ
ル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチアウ
ンデカン10gを混合溶解させた。このモノマー混合物
を真空度667Paで0.5時間脱気した後、ガラスモ
ールドとガスケットからなる成型モールドに注入した。
このモノマー混合物の入ったモールドを30℃で10時
間静置保温した後、30℃から80℃まで徐々に昇温
し、21時間で重合を行った。重合終了後、徐々に冷却
しレンズをモールドから取り外した。得られたレンズを
更に、150℃で20時間の加熱処理を施しレンズを得
た。
【0048】得られたレンズは黄色となった。厚さ9m
m平板のYI値、a*、b*、ならびにLを表1に示し
た。得られた9mm平板を太陽光に6時間照射し、照射
後の色相を測定した。照射後の樹脂の色相変化は大きか
った。照射前後の色差を表1に示した。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】本発明により、エピスルフィド系レンズ
製造において、レンズの製造時における黄変が少なく、
熱や光によるレンズの色相変化が小さく耐候性の良好な
レンズが製造できる。
【0051】その結果、着色が少なく耐候性の優れたレ
ンズが得られ、特に、眼鏡レンズ分野においてレンズの
薄型及びファッション性に広く貢献できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G02B 1/04 G02B 1/04 G02C 7/02 G02C 7/02 // B29K 81:00 B29K 81:00 B29L 11:00 B29L 11:00 C08L 81:04 C08L 81:04 (72)発明者 河戸 伸雄 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化 学株式会社内 (72)発明者 小林 誠一 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化 学株式会社内 (72)発明者 金村 芳信 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化 学株式会社内 (56)参考文献 特開 平11−352302(JP,A) 特開2000−212282(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 75/06 G02B 1/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に2つ以上のエピスルフィド基を
    持つ化合物を含有する重合性組成物を注型重合させて得
    られるエピスルフィド系レンズの製造方法において、重
    合で得られたレンズを更に100〜130℃の範囲内に
    おける温度条件で、且つ加熱時間が1〜12時間の範囲
    であって、100℃で2時間及び120℃で2時間の場
    合を除く、再加熱処理を行うことを特徴とするレンズの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 分子内に2つ以上のエピスルフィド基を
    有する化合物が、分子内にジスルフィド結合を有するエ
    ピスルフィド化合物である請求項1記載のレンズの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 分子内に2つ以上のエピスルフィド基を
    有する化合物が下記式(1)で表されるエピスルフィド
    化合物である請求項1記載のレンズの製造方法。 【化1】
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