JP2001164110A - 重合性組成物 - Google Patents
重合性組成物Info
- Publication number
- JP2001164110A JP2001164110A JP35177499A JP35177499A JP2001164110A JP 2001164110 A JP2001164110 A JP 2001164110A JP 35177499 A JP35177499 A JP 35177499A JP 35177499 A JP35177499 A JP 35177499A JP 2001164110 A JP2001164110 A JP 2001164110A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- benzotriazole
- compound
- resin
- bis
- polymerizable composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
脂にして、さらに耐光性の改良及び紫外線吸収能を付与
できた樹脂を製造可能とし、かつ、当該重合性組成物を
提供する。 【解決手段】 分子内に式(1)で示される構造を1個
以上有するエポキシ及び/またはエピスルフィド系化合
物の少なくとも1種とベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤を含有する重合性組成物であって、前記紫外線吸収剤
が前記エポキシ及び/またはエピスルフィド系化合物の
総重量に対して0.15〜2.0質量%の範囲内で含有
されていることを特徴とする重合性組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
R2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化
水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、
このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して
平均で50%以上である。)
Description
ズ、プリズム、光ファイバー、情報記録媒体用基板、フ
ィルター、発光ダイオード等の光学材料に使用される樹
脂及びその樹脂の原料となる重合性組成物に関するもの
であり、特に眼鏡用プラスチックレンズの原料として好
適に使用される重合性組成物に関する。
べ軽量で割れ難く、染色が可能なため近年、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等の光学材料に急速に普及してきてい
る。これらプラスチックレンズに要求され続けている性
能は光学性能としては高屈折率、高アッベ数、物理的性
質としては高加工性、高耐熱性、低比重である。
いては現在の高屈折率プラスチックレンズでも高いレベ
ルで実現されてきている。現在、これらの目的に広く用
いられる樹脂としては、ジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)(以下、D.A.Cと称す)をラジ
カル重合させたものがある。この樹脂は、耐衝撃性に優
れていること、軽量であること、染色性に優れているこ
と、切削性および研磨性等の加工性が良好であること
等、種々の特徴を有している。しかしながら、この樹脂
は、屈折率ndが1.50前後と低く、レンズの中心厚
やコバ厚が厚くなってしまい、より屈折率の高いレンズ
用樹脂が望まれていた。
のとして、樹脂中に硫黄原子を導入した、ポリチオウレ
タン樹脂(特公平4−58489等)や含硫O−(メ
タ)アクリレート樹脂(特開平4−161410等)や
チオ(メタ)アクリレート樹脂(特公平3−59060
等)が知られている。ポリチオウレタン樹脂は、高屈折
率で耐衝撃性が良好である等、バランスの優れた樹脂で
ある。
は屈折率が上昇するほどアッベ数が低くなると言った相
反する物性であるため、両方を同時に向上させることは
非常に困難である。そこで、アッベ数の低下を抑えなが
ら、高屈折率化を行う検討が盛んに行われている。
WO−89/10575号、特開平9−110979号
公報及び特開平9−71580号公報及び特開平9−2
55781号公報、特開平11−140070号公報及
び特開平11−183702号公報、特開平11−18
9592号公報等でエピスルフィド化合物を使用する方
法である。
陽光等による紫外線に対する樹脂そのものの耐光性を改
良する目的だけでなく、目を保護する目的で紫外線吸収
能を付与する検討も盛んに行われている。これらの検討
では紫外線吸収能を付与するのに様々な紫外線吸収剤が
用いられている。
系樹脂によれば、比較的高いアッベ数を有しながら高い
屈折率が実現できる。そこで、エピスルフィド系樹脂の
耐光性改良及び、目を保護する目的での紫外線吸収能ま
で考慮に入れたエピスルフィド系樹脂の検討が必要とな
っている。しかしながら、数多くある紫外線吸収剤の中
にはエピスルフィド化合物への溶解度の小さいものや、
得られる硬化樹脂の色相が大きく黄色くなりやすいも
の、更に紫外線吸収能の小さいものが多く、良好な紫外
線吸収剤の探索が望まれている。
題を解決するために鋭意検討した結果、分子内に式
(1)
R2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化
水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、
このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して
平均で50%以上である。)で示される構造を1個以上
有する化合物を含有するエポキシ及び/またはエピスル
フィド系化合物とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を
エポキシ及び/またはエピスルフィド化合物の総重量に
対して0.15〜2.0質量%の範囲内で混合した重合
性組成物を、重合することによって得た樹脂が、高屈折
率、高アッベ数を維持しながら、さらに耐光性の改良及
び紫外線吸収能を付与できることを見出し、本発明に至
った。
る構造を1個以上有するエポキシ及び/またはエピスル
フィド系化合物の少なくとも1種とベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤を含有する重合性組成物であって、前記
紫外線吸収剤が前記エポキシ及び/またはエピスルフィ
ド系化合物の総重量に対して0.15〜2.0質量%の
範囲内で含有されていることを特徴とする重合性組成物
および、その硬化樹脂に関する。
(1)で示される構造を1個以上有するエポキシ及び/
またはエピスルフィド系化合物とベンゾトリアゾール系
紫外線吸収剤をエポキシ及び/またはエピスルフィド化
合物の総重量に対する紫外線吸収剤の比が0.1〜2.
0質量%の範囲内で混合した重合性組成物とは、エポキ
シ及び/またはエピスルフィド化合物にベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収剤を溶解させたものであり、その溶解
させるタイミングは、エポキシ及び/またはエピスルフ
ィド系化合物の製造時もしくは製造後、樹脂成形前など
いかなる順序で行ってもよく、また、紫外線吸収剤の溶
解性を良好にするために加温等の処置を行っても良い。
スルフィド系化合物とは式(1)なる構造を1個以上有
する化合物であり、本発明の別の目的である高屈折率を
実現するには、上記(1)式中のR1はより好ましくは
メチレン基であり、R2、R3、R4はより好ましくは水
素原子である。これらの化合物には、これら化合物の2
量体、3量体、4量体等のポリエーテルオリゴマー類ま
たはポリスルフィドオリゴマー類を含んでもよい。
る化合物の好ましいものとしては、下記式(2)で表さ
れる化合物が挙げられる。
素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
均で50%以上である。Yは置換または未置換の直鎖、
分岐または環状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換ま
たは未置換の1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラ
ルキレン基を表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜
4の整数を表す。) 中でも、下記式(3)で示されるジスルフィド結合を有
する化合物が好ましい。
環を構成するSとOの合計に対して平均で50%以上で
ある。)
有するエピスルフィド化合物の具体例としては、ビス
(2,3−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(2,
3−エピチオプロピル)ジスルフィド、ビス(2,3−
エピチオプロピルチオ)メタン、1,2−ビス(2,3
−エピチオプロピルチオ)エタン、1,2−ビス(2,
3−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−
ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−2−メチルプ
ロパン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチ
オ)ブタン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピル
チオ)−2−メチルブタン、1,3−ビス(2,3−エ
ピチオプロピルチオ)ブタン、1,5−ビス(2,3−
エピチオプロピルチオ)ペンタン、1,5−ビス(2,
3−エピチオプロピルチオ)−2−メチルペンタン、
1,5−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−3−
チアペンタン、1,6−ビス(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)ヘキサン、1,6−ビス(2,3−エピチオプ
ロピルチオ)−2−メチルヘキサン、3,8−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオ)−3,6−ジチアオ
クタン、1,2,3−トリス(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)プロパン、2,2−ビス(2,3−エピチオプ
ロピルチオ)−1,3−ビス(2,3−エピチオプロピ
ルチオメチル)プロパン、2,2−ビス(2,3−エピ
チオプロピルチオメチル)−1−(2,3−エピチオプ
ロピルチオ)ブタン、1,5−ビス(2,3−エピチオ
プロピルチオ)−2−(2,3−エピチオプロピルチオ
メチル)−3−チアペンタン、1,5−ビス(2,3−
エピチオプロピルチオ)−2,4−ビス(2,3−エピ
チオプロピルチオメチル)−3−チアペンタン、1−
(2,3−エピチオプロピルチオ)−2,2−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−4−チアヘ
キサン、1,5,6−トリス(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)−4−(2,3−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3−チアヘキサン、1,8−ビス(2,3−エピ
チオプロピルチオ)−4−(2,3−エピチオプロピル
チオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオ)−4,5−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジ
チアオクタン、1,8−ビス(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)−4,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチ
オメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオ)−2,5−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−3,6−ジ
チアオクタン、1,8−ビス(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)−2,4,5−トリス(2,3−エピチオプロ
ピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,1,
1−トリス[{2−(2,3−エピチオプロピルチオ)
エチル}チオメチル]−2−(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)エタン、1,1,2,2−テトラキス[{2−
(2,3−エピチオプロピルチオ)エチル}チオメチ
ル]エタン、1,11−ビス(2,3−エピチオプロピ
ルチオ)−4,8−ビス(2,3−エピチオプロピルチ
オメチル)−3,6,9−トリチアウンデカン、1,1
1−ビス(2,3−エピチオプロピルチオ)−4,7−
ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)−3,
6,9−トリチアウンデカン、1,11−ビス(2,3
−エピチオプロピルチオ)−5,7−ビス(2,3−エ
ピチオプロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウ
ンデカン等の鎖状脂肪族の2,3−エピチオプロピルチ
オ化合物、及び、1,3−ビス(2,3−エピチオプロ
ピルチオ)シクロヘキサン、1,4−ビス(2,3−エ
ピチオプロピルチオ)シクロヘキサン、1,3−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサ
ン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチ
ル)シクロヘキサン、2,5−ビス(2,3−エピチオ
プロピルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビ
ス[{2−(2,3−エピチオプロピルチオ)エチル}
チオメチル]−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2,
3−エピチオプロピルチオメチル)−2,5−ジメチル
−1,4−ジチアン等の環状脂肪族の2,3−エピチオ
プロピルチオ化合物、及び、1,2−ビス(2,3−エ
ピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(2,3
−エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,4−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,2−
ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼ
ン、1,3−ビス(2,3−エピチオプロピルチオメチ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(2,3−エピチオプロピ
ルチオメチル)ベンゼン、ビス{4−(2,3−エピチ
オプロピルチオ)フェニル}メタン、2,2−ビス{4
−(2,3−エピチオプロピルチオ)フェニル}プロパ
ン、ビス{4−(2,3−エピチオプロピルチオ)フェ
ニル}スルフィド、ビス{4−(2,3−エピチオプロ
ピルチオ)フェニル}スルフォン、4,4’−ビス
(2,3−エピチオプロピルチオ)ビフェニル等の芳香
族2,3−エピチオプロピルチオ化合物等、更に3−メ
ルカプトプロピレンスルフィド、4−メルカプトブテン
スルフィド等メルカプト基含有エピチオ化合物等を挙げ
ることができるが、これらの例示化合物のみに限定され
るものではない。また、これらは単独でも、2種類以上
を混合して使用してもかまわない。これら例示化合物の
内、より好ましい化合物としては、ビス(2,3−エピ
チオプロピル)スルフィド及びビス(2,3−エピチオ
プロピル)ジスルフィドである。最も好ましい化合物と
しては、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィ
ドである。
スルフィド化合物のエピチオ基の一部又は全部がエポキ
シ基で置換された化合物も使用することができるが、エ
ピチオ基が組成物中のエピチオ及びエポキシ基の合計に
対して平均で50%以上となるように配合する。
合抑制剤として添加した無機酸類及び有機酸類、溶媒そ
の他副成物等の有機化合物、無機化合物も問題にならな
い範囲で含まれていてもよい。
系紫外線吸収剤としては、従来公知のものが使用できる
が、好ましくは、下記式(4)で表される化合物群から
選択された1種であることが好ましい。
A3、A4はそれぞれ、水素原子または脂肪族及び/また
は芳香族を含む炭化水素基を表す。)
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素原子が挙げられる。A2、
A3、A4で表される脂肪族及び/または芳香族を含む炭
化水素基としては、炭素数1〜20の直鎖又は分岐のア
ルキル基、炭素数6〜20の置換又は未置換のアリール
基、炭素数7〜20の置換又は未置換のアラルキル基が
挙げられ、更には、これらアルキル基、アリール基、ア
ラルキル基は酸素原子を介して式(4)中のベンゼン環
と結合していても良い。
−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル(既存化学物質No.5−544、チバスペシャリテ
ィケミカルズ社商品名「Tinuvin P」等)、2
−(5−tertブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール(既存化学物質No.5−3606、
チバスペシャリティケミカルズ社商品名「Tinuvi
n PS」)、2−(5−tertオクチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(既存化学物質N
o.5−5371、チバスペシャリティケミカルズ社商
品名「Tinuvin 329」)、2−(3,5−ジ
tertブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール(既存化学物質No.5−3580、チバスペ
シャリティケミカルズ社商品名「Tinuvin 32
0」等)、2−(3,5−ジtertアミル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(既存化学物質N
o.5−3604、チバスペシャリティケミカルズ社商
品名「Tinuvin 328」)、2−(4−オクチ
ルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル(既存化学物質No.5−548、シプロ化成社商品
名「Seesorb707」)、2−(3,5−ビス
(ジメチルベンジル)−2−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール(チバスペシャリティケミカルズ社商品
名「Tinuvin 234」)、2−(3−tert
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール(既存化学物質No.5−5
45、チバスペシャリティケミカルズ社商品名「Tin
uvin 326」等)、2−(3,5−ジ−tert
ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール(既存化学物質No.5−3581、チバ
スペシャリティケミカルズ社商品名「Tinuvin
327」等)、2−(3−ドデシル−5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール(チバスペシ
ャリティケミカルズ社商品名「Tinuvin 57
1」)、2−(3−ジメチルベンジル−5−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール(チバスペシャリティケミカル
ズ社商品名「Tinuvin 928」)等を挙げるこ
とができるが、これらの例示化合物のみに限定されるも
のではない。また、これらは単独でも、2種類以上を混
合して使用してもかまわない。これら例示化合物の内、
より好ましい化合物としては、2−(5−メチル−2−
ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5−
tertブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(5−tertオクチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジt
ertブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(3,5−ジtertアミル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(4−オクチ
ルオキシ−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ルからなる化合物群から少なくとも1種選択された化合
物であり、更に好ましくは2−(5−メチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5−te
rtブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(5−tertオクチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(4−オクチルオキ
シ−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールから
なる化合物群から少なくとも1種選択された化合物であ
る。これらベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は、上記
のように市販品として容易に入手可能である。
(1)で示される構造を1個以上有するエポキシ及び/
またはエピスルフィド系化合物総重量に対する紫外線吸
収剤の比が0.15〜2.0質量%の範囲内であり、好
ましくは0.20〜1.8質量%の範囲内であり、より
好ましくは0.25〜1.5質量%の範囲内である。分
子内に式(1)で示される構造を1個以上有するエポキ
シ及び/またはエピスルフィド系化合物総重量に対する
この紫外線吸収剤の比が0.1質量%未満の場合、紫外
線吸収能の効果が小さすぎる場合があり、また、2.0
質量%より大きい場合は、重合性組成物へ十分に溶解で
きない場合や、得られる硬化樹脂の屈折率、耐熱性の低
下及び樹脂の黄色化、更には、樹脂の白濁を招く場合が
あり、本来の樹脂の目的に合わない場合がある。本発明
では、上記量比でベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を
添加することにより、該組成物を重合させて得られる樹
脂の2mm厚平板における400nmでの分光透過率が
15%以下という、優れた紫外線吸収能の付与が可能と
なる。
られる樹脂の屈折率等光学物性の調整や、耐衝撃性、比
重等の諸物性を調整するためや、重合性組成物の粘度、
その他の取扱い性を調整するためなど、樹脂の改良をす
る目的で、樹脂改質剤を加えることができる。
構造を少なくとも1個有する化合物以外のエポキシ化合
物類及びアミン化合物類、チオール化合物、メルカプト
有機酸類、有機酸類及び無水物類、アミノ酸及びメルカ
プトアミン類、(メタ)アクリレート類等を含むオレフ
ィン類が挙げられる。
化合物の好ましいものの具体例としては、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチル
アミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルア
ミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミ
ン、ミリスチルアミン、3−ペンチルアミン、2−エチ
ルヘキシルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミン、
アリルアミン、アミノメチルビシクロヘプタン、シクロ
ペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、2,3−ジメ
チルシクロヘキシルアミン、アミノメチルシクロヘキサ
ン、アニリン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、
2,3−、あるいは4−メチルベンジルアミン、o−、
m−、あるいはp−メチルアニリン、o−、m−、ある
いはp−エチルアニリン、アミノモルホリン、ナフチル
アミン、フルフリルアミン、α−アミノジフェニルメタ
ン、トルイジン、アミノピリジン、アミノフェノール、
アミノエタノール、1−アミノプロパノール、2−アミ
ノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノー
ル、アミノヘキサノール、メトキシエチルアミン、2−
(2−アミノエトキシ)エタノール、3−エトキシプロ
ピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、3−ブト
キシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロピルアミ
ン、3−イソブトキシプロピルアミン、2,2−ジエト
キシエチルアミン等の単官能1級アミン化合物、エチレ
ンジアミン、1,2−、あるいは1,3−ジアミノプロ
パン、1,2−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノ
ヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,2−、
1,3−、あるいは1,4−ジアミノシクロヘキサン、
o−、m−あるいはp−ジアミノベンゼン、3,4−あ
るいは4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−あ
るいは4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−、あるいは4,4’
−ジアミノジフェニルスルフォン、2,7−ジアミノフ
ルオレン、1,5−、1,8−、あるいは2,3−ジア
ミノナフタレン、2,3−、2,6−、あるいは3,4
−ジアミノピリジン、2,4−、あるいは2,6−ジア
ミノトルエン、m−、あるいはp−キシリレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、ジアミノメチルビシクロヘプ
タン、1,3−、あるいは1,4−ジアミノメチルシク
ロヘキサン、2−、あるいは4−アミノピペリジン、2
−、あるいは4−アミノメチルピペリジン、2−、ある
いは4−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチルモ
ルホリン、N−アミノプロピルモルホリン等の1級ポリ
アミン化合物、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイ
ソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペ
ンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、
ジ(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミ
ン、ジアリルアミン、N−メチルアリルアミン、ピペリ
ジン、ピロリジン、ジフェニルアミン、N−メチルアミ
ン、N−エチルアミン、ジベンジルアミン、N−メチル
ベンジルアミン、N−エチルベンジルアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、N−メチルアニリン、N−エチルアニ
リン、ジナフチルアミン、1−メチルピペラジン、モル
ホリン等の単官能2級アミン化合物、N,N’−ジメチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジメチル−1,2−ジ
アミノプロパン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N’−ジメチル−1,2−ジアミノブ
タン、N,N’−ジメチル−1,3−ジアミノブタン、
N,N’−ジメチル−1,4−ジアミノブタン、N,
N’−ジメチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’
−ジメチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジ
メチル−1,7−ジアミノヘプタン、N,N’−ジエチ
ルエチレンジアミン、N,N’−ジエチル−1,2−ジ
アミノプロパン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミ
ノプロパン、N,N’−ジエチル−1,2−ジアミノブ
タン、N,N’−ジエチル−1,3−ジアミノブタン、
N,N’−ジエチル−1,4−ジアミノブタン、N,
N’−ジエチル−1,5−ジアミノペンタン、N,N’
−ジエチル−1,6−ジアミノヘキサン、N,N’−ジ
エチル−1,7−ジアミノヘプタン、ピペラジン、2−
メチルピペラジン、2,5−ジメチルピペラジン、2,
6−ジメチルピペラジン、ホモピペラジン、1,1−ジ
−(4−ピペリジル)メタン、1,2−ジ−(4−ピペ
リジル)エタン、1,3−ジ−(4−ピペリジル)プロ
パン、1,4−ジ−(4−ピペリジル)ブタン、テトラ
メチルグアニジン等の2級ポリアミン化合物等を挙げる
ことができるが、これらの例示化合物のみに限定される
ものではない。また、これらは単独でも、2種類以上を
混合して使用してもかまわない。これら例示化合物の
内、より好ましいものは、ベンジルアミン、ピペラジン
類である。
エポキシ化合物の好ましいものの具体例としては、ビス
フェノールAグリシジルエーテル等の多価フェノール化
合物とエピハロヒドリン化合物との縮合反応により得ら
れるフェノール系エポキシ化合物、水添ビスフェノール
Aグリシジルエーテル等の多価アルコール化合物とエピ
ハロヒドリン化合物との縮合により得られるアルコール
系エポキシ化合物、3,4−エポキシシクロヘキシルメ
チル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートや1,2−ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエ
ステル等の多価有機酸化合物とエピハロヒドリン化合物
との縮合により得られるグリシジルエステル系エポキシ
化合物、一級及び二級ジアミン化合物とエピハロヒドリ
ン化合物との縮合により得られるアミン系エポキシ化合
物等その他、ビニルシクロヘキセンジエポキシド等脂肪
族多価エポキシ化合物等を挙げることができるが、これ
らの例示化合物のみに限定されるものではない。また、
これらは単独でも、2種類以上を混合して使用してもか
まわない。
チオール化合物の好ましいものの具体例としてはメチル
メルカプタン、エチルメルカプタン、1,2−エタンジ
チオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロ
パンジチオール、2,2−プロパンジチオール、1,4
−ブタンジチオール、1,2,3−トリメルカプトプロ
パン、テトラキス(メルカプトメチル)メタン、1,2
−ジメルカプトシクロヘキサン、ビス(2−メルカプト
エチル)スルフィド、2,3−ジメルカプト−1−プロ
パノール、エチレングリコールビス(3−メルカプトプ
ロピオネート)、ジエチレングリコールビス(3−メル
カプトプロピオネート)、ジエチレングリコールビス
(2−メルカプトグリコレート)、ペンタエリスリトー
ルテトラキス(2−メルカプトチオグリコレート)、ペ
ンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピ
オネート)、トリメチロールプロパントリス(2−メル
カプトチオグリコレート)、トリメチロールプロパント
リス3−メルカプトプロピオネート)、1,1,1−ト
リメチルメルカプトエタン、1,1,1−トリメチルメ
ルカプトプロパン、2,5−ジメルカプトメチルチオフ
ァン、4−メルカプトメチル−1,8−ジメルカプト−
3,6−ジチアオクタン、2,5−ジメルカプトメチル
−1,4−ジチアン、2,5−ビス{(2−メルカプト
エチル)チオメチル}−1,4−ジチアン、1,3−シ
クロヘキサンジチオール、1,4−シクロヘキサンジチ
オール、4,8−ジメルカプトメチル−1,11−ジメ
ルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、4,7−
ジメルカプトメチル−1,11−ジメルカプト−3,
6,9−トリチアウンデカン、5,7−ジメルカプトメ
チル−1,11−ジメルカプト−3,6,9−トリチア
ウンデカン等の脂肪族チオール、及び、ベンジルメルカ
プタン、チオフェノール、1,2−ジメルカプトベンゼ
ン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカ
プトベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチル)ベン
ゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、
1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、2,2’
−ジメルカプトビフェニル、4,4’−ジメルカプトビ
フェニル、ビス(4−メルカプトフェニル)メタン、ビ
ス(4−メルカプトフェニル)スルフィド、ビス(4−
メルカプトフェニル)スルフォン、2,2−ビス(4−
メルカプトフェニル)プロパン、1,2,3−トリメル
カプトベンゼン、1,2,4−トリメルカプトベンゼ
ン、1,2,5−トリメルカプトベンゼン等の芳香族チ
オールが挙げられるが、これらの例示化合物のみに限定
されるものではない。また、これらは単独でも、2種類
以上を混合して使用してもかまわない。
具体例としては、チオグリコール酸、3−メルカプトプ
ロピオン酸、チオ酢酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸、チオ
サリチル酸等が挙げられるが、これら例示化合物のみに
限定されるものではない。また、これらは単独でも、2
種類以上を混合して使用してもかまわない。
及びその無水物の好ましいものの具体例としては、チオ
ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、ジチオジプロピ
オン酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルヘキサヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ無
水フタル酸、メチルノルボルネン酸無水物、メチルノル
ボルナン酸無水物、無水マレイン酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸等が挙げられるが、これらの例
示化合物のみに限定されるものではない。また、これら
は単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわな
い。
ィン類の好ましいものの具体例としては、ベンジルアク
リレート、ベンジルメタクリレート、ブトキシエチルア
クリレート、ブトキシメチルメタクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシメ
チルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、フェノキシエチルアクリレート、
フェノキシエチルメタクリレート、フェニルメタクリレ
ート、エチレングリコールジアクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジア
クリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、トリエチレン
グリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート、テトラエチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチル
グリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
メタクリレート、エチレングリコールビスグリシジルア
クリレート、エチレングリコールビスグリシジルメタク
リレート、ビスフェノールAジアクリレート、ビスフェ
ノールAジメタクリレート、2,2−ビス(4−アクロ
キシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
メタクロキシエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−アクロキシジエトキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクロキシジエトキシフェニル)
プロパン、ビスフェノールFジアクリレート、ビスフェ
ノールFジメタクリレート、1,1−ビス(4−アクロ
キシエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−メ
タクロキシエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス
(4−アクロキシジエトキシフェニル)メタン、1,1
−ビス(4−メタクロキシジエトキシフェニル)メタ
ン、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、グリセロールジアクリ
レート、グリセロールジメタクリレート、ペンタエリス
リトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテト
ラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリ
レート、メチルチオアクリレート、メチルチオメタクリ
レート、フェニルチオアクリレート、ベンジルチオメタ
クリレート、キシリレンジチオールジアクリレート、キ
シリレンジチオールジメタクリレート、メルカプトエチ
ルスルフィドジアクリレート、メルカプトエチルスルフ
ィドジメタクリレート等の(メタ)アクリレート化合
物、アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタレート、
ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレート、ジ
アリルカーボネート、ジエチレングリコールビスアリル
カーボネート等のアリル化合物、スチレン、クロロスチ
レン、メチルスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチ
レン、ジビニルベンゼン、3,9−ジビニルスピロビ
(m−ジオキサン)等のビニル化合物、ジイソプロペニ
ルベンゼン等が挙げられるが、これらの例示化合物のみ
に限定されるものではない。また、これらは単独でも、
2種類以上を混合して使用してもかまわない。
種でも2種類以上を混合して使用しても良い。
下あるいは不存在下に、加熱あるいは常温放置により重
合がなされ、樹脂を製造することができるが、硬化触媒
不存在下では重合が良好に進行せず重合不良となるまた
は重合しない場合があり、樹脂改質剤以外のアミン類、
ホスフィン類、ルイス酸類、ラジカル重合触媒類、カチ
オン重合触媒類等が通常用いられる。
は、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、トリn
−ヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチレンジアミン、トリフェニルアミン、N,
N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタ
ノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチルベ
ンジルアミン、トリベンジルアミン、N−メチルジベン
ジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、
N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメ
チルブチルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルモルホリン、N−イソプロピルモルホリ
ン、ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、α−、β−、あるいはγ−
ピコリン、2,2’−ビピリジル、1,4−ジメチルピ
ペラジン、ジシアンジアミド、テトラメチルエチレンジ
アミン、ヘキサメチレンテトラミン、1,8−ジアザビ
シクロ(5.4.0)−7−ウンデセン、2,4,6−
トリス(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール等
の脂肪族及び芳香族3級アミン類、その他、トリメチル
ホスフィン、トリエチルホスフィン、トリn−プロピル
ホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリn−ブ
チルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリベンジ
ルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン等
のホスフィン類、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫
ジクロライド、ジブチル錫ジラウレート、テトラクロロ
錫、ジブチル錫オキサイド、塩化亜鉛、アセチルアセト
ン亜鉛、塩化アルミ、フッ化アルミ、トリフェニルアル
ミ、テトラクロロチタン、酢酸カルシウム等のルイス
酸、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオ
ニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート等のラジカル重合触媒、
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ燐酸、ジフェニ
ルヨードニウムヘキサフルオロ砒酸、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアンチモン、トリフェニルスルフ
ォニウムテトラフルオロ硼酸、トリフェニルスルフォニ
ウムヘキサフルオロ燐酸、トリフェニルスルフォニウム
ヘキサフルオロ砒酸等のカチオン重合触媒が挙げられる
が、これら例示化合物のみに限定されるものではない。
して用いても良い。
されるエポキシ及び/またはエピスルフィド化合物を含
有する組成物の総重量に対して0.001〜10質量%
の範囲で用いられ、好ましくは0.01〜1質量%の範
囲で使用される。硬化触媒の添加量が0.001質量%
未満であるとその効果が小さいため重合不良の原因とな
る場合がある。一方、10質量%を越えてもできるが、
ポットライフが短くなったり、透明性、光学物性、又は
耐候性が低下するなどの不都合が生じてくる場合があ
る。
ズ)を得る際の代表的な重合方法としては、注型重合が
挙げられる。即ち、ガスケットまたはテープ等で保持さ
れた成型モールド間に、本発明の紫外線吸収剤を混合し
た重合性組成物を注入する。この際、重合性組成物には
必要に応じて硬化触媒および樹脂改質剤を混合しておい
てもよい。次いで、オーブン中や水中など加熱可能装置
内で加熱することにより硬化させ、樹脂を取り出すこと
ができる。
組成物の加熱重合条件は、分子内に上記(1)式で示さ
れる構造を1個以上有する化合物、及び紫外線吸収剤の
種類、樹脂改質剤の種類、硬化触媒の種類、成型モール
ドの形状等によって大きく条件が異なるため限定できな
いが、およそ−50〜200℃の温度で0.1〜100
時間かけて行われる。
度範囲で保持するかまたは徐々に昇温し、1〜80時間
で重合させれば好ましい結果を与えることがある。
等の照射により重合時間の短縮を図ることも可能であ
る。この際には、ラジカル重合触媒等の硬化触媒等を添
加しても良い。
て公知の成形法におけると同様に、鎖延長剤、架橋剤、
光安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、染料、充填剤、内
部及びまたは外部離型剤、内部及びまたは外部密着性改
善剤、染色性向上剤として水酸基を有した化合物などの
種々の物質を添加してもよい。
必要に応じて、アニール等の処理を行ってもよい。更
に、本発明の樹脂は、注型重合時の成型モールドを変え
ることにより種々の形態の成形体として得ることがで
き、眼鏡レンズ、カメラレンズ、発光ダイオード(LE
D)等の光学材料、透明樹脂としての各種の用途に使用
することができる。特に、眼鏡レンズ、カメラレンズ等
の光学材料として好適である。
では、必要に応じ、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向
上、耐薬品性向上、防曇性付与、あるいは、ファッショ
ン性付与等の改良を行うため、表面研磨、帯電防止処
理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処理等
の物理的あるいは化学的処理を施すことができる。
る。
化合物はビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィ
ド;以下化合物(A)と略す、及びビス(2,3−エピ
チオプロピル)スルフィド;以下化合物(B)と略す、
更に樹脂改質剤として4,8or4,7or5,7−ジ
メルカプトメチル−1,11−メルカプト−3,6,9
−トリチアウンデカン;以下化合物(C)、紫外線吸収
剤として2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)
ベンゾトリアゾール;以下化合物(D)、2−(5−t
ertブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール;以下化合物(E)、2−(5−tertオクチ
ル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;以
下化合物(F)、2−(4−オクチルオキシ−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;以下化合物
(G)それぞれであった。
評価した。性能試験のうち、屈折率、耐熱性、濁り、耐
光性、紫外線吸収能は以下の試験法により評価した。 ・屈折率(ne):プルフリッヒ屈折計を用い20℃で
測定した。 ・耐熱性:TMAペネトレーション法(荷重50g、ピ
ン先0.5mmφ、昇温10℃/min)でTgを測定した。 ・濁り:高圧水銀灯下目視で観察した。濁りの確認でき
たものを(×)、確認できなかったものを(○)として
評価した。 ・耐光性:カーボンアークフェードメーター20時間照
射前後のLab法で測定した色相変化Δb*の大きさで
評価した。 ・紫外線吸収能:2mm平板樹脂を分光光度計により分
析し、400nmでの透過率を測定した。
溶解した後、硬化触媒としてN,N−ジメチルシクロヘ
キシルアミン0.1gを添加し混合後、減圧下0.2時
間脱泡し、ガラスモールドとガスケットよりなるモール
ド型に注入した。この調合の際、溶解性等取り扱い上で
問題はなかった。このモールドを30℃から120℃ま
で徐々に昇温し、24時間で重合を行った。重合終了
後、得られた成形体をモールドから離型した。得られた
成形体は高屈折率を有する上に、透明性に優れ耐光性も
良好な樹脂であった。表−1に得られた樹脂の物性を示
した。
物(E)1.0gを混合し、それ以外の硬化触媒を添加
する以降の手順は実施例1と同様に行い樹脂成形体を得
た。調合の際、溶解性等取り扱い上で問題はなかった。
また、得られた成形体は高屈折率を有する上に、透明性
に優れ耐光性も良好な樹脂であった。表−1に得られた
樹脂の物性を示した。
(F)1.0gを混合し、それ以外の硬化触媒を添加す
る以降の手順は実施例1と同様に行い樹脂成形体を得
た。調合の際、溶解性等取り扱い上で問題はなかった。
また、得られた成形体は高屈折率を有する上に、透明性
に優れ耐光性も良好な樹脂であった。表−1に得られた
樹脂の物性を示した。
(G)1.0gを混合し、それ以外の硬化触媒を添加す
る以降の手順は実施例1と同様に行い樹脂成形体を得
た。調合の際、溶解性等取り扱い上で問題はなかった。
また、得られた成形体は高屈折率を有する上に、透明性
に優れ耐光性も良好な樹脂であった。表−1に得られた
樹脂の物性を示した。
(F)1.0gを混合し、それ以外の硬化触媒を添加す
る以降の手順は実施例1と同様に行い樹脂成形体を得
た。調合の際、溶解性等取り扱い上で問題はなかった。
また、得られた成形体は高屈折率を有する上に、透明性
に優れ耐光性も良好な樹脂であった。表−1に得られた
樹脂の物性を示した。
(F)2.1gを混合し、それ以外の硬化触媒を添加す
る以降の手順は実施例1と同様に行い樹脂成形体を得
た。調合の際、溶解性等取り扱い上で問題はなかった
が、得られた成形体は紫外線吸収剤がブリードアウトし
白濁していた。表−1に得られた樹脂の物性を示した。
し、それ以外の硬化触媒を添加する以降の手順は実施例
1と同様に行い樹脂成形体を得た。調合の際、溶解性等
取り扱い上で問題はなかった。また、得られた成形体は
高屈折率を有する上に、透明性に優れた良好な樹脂であ
ったが、紫外線吸収能が小さく、また、耐光性が紫外線
吸収剤を添加したものと比べ劣っていた。表−1に得ら
れた樹脂の物性を示した。
物(F)2.2gを混合し、それ以外の硬化触媒を添加
する以降の手順は実施例1と同様に行い樹脂成形体を得
た。調合の際、化合物(F)が完全に溶解せず、不溶解
物が組成物中に浮遊した。浮遊物を濾過後モールド内へ
注入した。また、得られた成形体は紫外線吸収剤がブリ
ードアウトし白濁していた。表−1に得られた樹脂の物
性を示した。
外線吸収剤を分子内に式(1)で示される構造を1個以
上有するエポキシ及び/またはエピスルフィド系化合物
の総重量に対する比が0.15〜2.0質量%の範囲内
で混合した重合性組成物を、重合することによって得た
樹脂が高屈折率、高アッベ数を維持しながらにして、さ
らに耐光性の向上及び紫外線吸収能の付与が可能となっ
た。
Claims (9)
- 【請求項1】 分子内に式(1)で示される構造を1個
以上有するエポキシ及び/またはエピスルフィド系化合
物の少なくとも1種とベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤を含有する重合性組成物であって、前記紫外線吸収剤
が前記エポキシ及び/またはエピスルフィド系化合物の
総重量に対して0.15〜2.0質量%の範囲内で含有
されていることを特徴とする重合性組成物。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
R2、R3、R4はそれぞれ独立に炭素数1〜10の炭化
水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、
このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して
平均で50%以上である。) - 【請求項2】 分子内に式(1)で示される構造を1個
以上有するエポキシ及び/またはエピスルフィド系化合
物が式(2)で表される化合物である請求項1記載の重
合性組成物。 【化2】 (式中、R5〜R10はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
均で50%以上である。Yは置換または未置換の直鎖、
分岐または環状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換ま
たは未置換の1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラ
ルキレン基を表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜
4の整数を表す。) - 【請求項3】 式(2)で表される化合物が下記構造
(3)で表される化合物である請求項2記載の重合性組
成物。 【化3】 (式中XはSまたはO原子を表し、このSの個数は三員
環を構成するSとOの合計に対して平均で50%以上で
ある。) - 【請求項4】 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が式
(4)からなる化合物群から選択された少なくとも1種
の化合物であることを特徴とする請求項1記載の重合性
組成物。 【化4】 (式中、A1は水素原子またはハロゲン原子、A2、
A3、A4はそれぞれ、水素原子または脂肪族及び/また
は芳香族を含む炭化水素基を表す。) - 【請求項5】 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が2
−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(5−tertブチル−2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5−tertオ
クチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(3,5−ジtertブチル−2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジte
rtアミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(4−オクチルオキシ−2−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾールからなる化合物群から選択さ
れた少なくとも1種以上の化合物である請求項4記載の
重合性組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の重合性
組成物を重合させて得られるエピスルフィド系樹脂。 - 【請求項7】 エピスルフィド系樹脂が2mm厚におけ
る400nmでの分光透過率が15%以下であることを
特徴とする請求項6記載の樹脂。 - 【請求項8】 請求項6又は7に記載の樹脂からなる光
学材料。 - 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかに記載の重合性
組成物を注型重合することを特徴とする樹脂の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35177499A JP2001164110A (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 重合性組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35177499A JP2001164110A (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 重合性組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001164110A true JP2001164110A (ja) | 2001-06-19 |
Family
ID=18419530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35177499A Pending JP2001164110A (ja) | 1999-12-10 | 1999-12-10 | 重合性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001164110A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019054502A1 (ja) * | 2017-09-15 | 2019-03-21 | 株式会社ニコン・エシロール | プラスチック基材、プラスチックレンズ |
EP3056545B1 (en) | 2013-09-30 | 2020-10-21 | Hoya Lens Thailand Ltd. | Transparent plastic substrate and plastic lens |
-
1999
- 1999-12-10 JP JP35177499A patent/JP2001164110A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3056545B1 (en) | 2013-09-30 | 2020-10-21 | Hoya Lens Thailand Ltd. | Transparent plastic substrate and plastic lens |
WO2019054502A1 (ja) * | 2017-09-15 | 2019-03-21 | 株式会社ニコン・エシロール | プラスチック基材、プラスチックレンズ |
JPWO2019054502A1 (ja) * | 2017-09-15 | 2020-10-01 | 株式会社ニコン・エシロール | プラスチック基材、プラスチックレンズ |
JP7083350B2 (ja) | 2017-09-15 | 2022-06-10 | 株式会社ニコン・エシロール | プラスチック基材、プラスチックレンズ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100324408B1 (ko) | 중합성 조성물 | |
KR20040053250A (ko) | 신규 함황 환상화합물로 이루어지는 중합성 조성물 및 이중합성 조성물을 경화시켜 이루어지는 수지 | |
JP3563006B2 (ja) | (チオ)エポキシ系重合性組成物 | |
JP3366605B2 (ja) | 新規エピスルフィド化合物 | |
JP3373800B2 (ja) | 新規な光学用樹脂 | |
JP3973617B2 (ja) | (チオ)エポキシ系重合性組成物 | |
JP3405934B2 (ja) | 新規な光学用樹脂 | |
JP3373827B2 (ja) | レンズの製造方法 | |
JP3668670B2 (ja) | 重合性組成物およびそれからなる光学用樹脂の製造方法 | |
JP3387873B2 (ja) | (チオ)エポキシ化合物の精製方法 | |
JP2003246859A (ja) | レンズ用樹脂及びレンズの製造方法 | |
JP2001164110A (ja) | 重合性組成物 | |
EP1058133B1 (en) | Polymerizable composition and process for producing optical resin comprising the same | |
JP2001200057A (ja) | レンズ用樹脂及びレンズの製造方法 | |
JP3686806B2 (ja) | (チオ)エポキシ化合物の精製方法 | |
JP4015338B2 (ja) | エピスルフィド系重合性組成物及び樹脂の製造方法 | |
JP3718189B2 (ja) | 新規エピスルフィド化合物を含む重合性組成物、該重合性組成物よりなる樹脂及びレンズ | |
JP3821766B2 (ja) | 硬化樹脂の製造方法 | |
JP4704974B2 (ja) | レンズ用樹脂の離型性を改良する方法 | |
JP3373825B2 (ja) | 重合性組成物およびそれからなる光学用樹脂の製造方法 | |
JP2001166101A (ja) | レンズ及びその製造方法 | |
JP2007051301A (ja) | 離型性の改良されたレンズ | |
JP2004315458A (ja) | エピスルフィド組成物の精製方法 | |
JP2005213271A (ja) | チオエポキシ化合物の精製方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040225 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040423 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20040423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040623 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040823 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041202 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041213 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050314 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060915 |