JP3405934B2 - 新規な光学用樹脂 - Google Patents

新規な光学用樹脂

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JP3405934B2
JP3405934B2 JP06342199A JP6342199A JP3405934B2 JP 3405934 B2 JP3405934 B2 JP 3405934B2 JP 06342199 A JP06342199 A JP 06342199A JP 6342199 A JP6342199 A JP 6342199A JP 3405934 B2 JP3405934 B2 JP 3405934B2
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bis
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博之 森尻
千年 島川
誠一 小林
光樹 岡崎
芳信 金村
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Mitsui Chemicals Inc
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズ、プリズム、光ファイバー、情報記録基板、フィルタ
ー、発光ダイオード等の光学材料に使用される樹脂及び
その樹脂の原料となる重合性組成物に関するものであ
り、特に眼鏡用プラスチックレンズの原料として好適に
使用される重合性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックレンズは、無機レンズに比
べ軽量で割れ難く、染色が可能なため近年、眼鏡レン
ズ、カメラレンズ等の光学材料に急速に普及してきてい
る。これらプラスチックレンズに要求され続けている性
能は光学性能としては高屈折率、高アッベ数、物理的性
質としては高耐熱性、低比重、加工性である。
【0003】これらの性能の内、高耐熱性、低比重につ
いては現在の高屈折率プラスチックレンズでも高いレベ
ルで実現されてきている。現在、これらの目的に広く用
いられる樹脂としては、ジエチレングリコールビス(ア
リルカーボネート)(以下、D.A.Cと称す)をラジ
カル重合させたものがある。この樹脂は、耐衝撃性に優
れていること、軽量であること、染色性に優れているこ
と、切削性および研磨性等の加工性が良好であること
等、種々の特徴を有している。しかしながら、この樹脂
は、屈折率ndが1.50前後と低く、レンズの中心厚
やコバ厚が厚くなってしまい、より屈折率の高いレンズ
用樹脂が望まれていた。
【0004】D.A.C樹脂よりも屈折率を高くしたも
のとして、樹脂中に硫黄原子を導入した、ポリチオウレ
タン樹脂(特公平4−58489号公報等)や含硫O−
(メタ)アクリレート樹脂(特開平4−161410号
公報等)やチオ(メタ)アクリレート樹脂(特公平3−
59060号公報等)が知られている。ポリチオウレタ
ン樹脂は、高屈折率で耐衝撃性が良好である等、バラン
スの優れた樹脂である。
【0005】しかしながら、屈折率とアッベ数に関して
は屈折率が上昇するほどアッベ数が低くなると言った相
反する物性であるため両方を同時に向上させることは非
常に困難である。そこで、アッベ数の低下を抑えなが
ら、高屈折率化を行う検討が盛んに行われている。
【0006】これらの検討の中で最も代表的な提案は、
特開平9−110979号公報及び特開平9−7158
0号公報及び特開平9−255781号公報でエピスル
フィド化合物を使用する方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法によれ
ば、比較的高いアッベ数を有しながら高い屈折率が実現
できる。しかしながらエピスルフィド化合物を原料とす
るエピスルフィド系樹脂は脆く、耐衝撃性の低さが問題
となり、エピスルフィド系樹脂においてレンズを作製
し、FDA規格に則り落球試験を行った場合、この規格
には適合しない。
【0008】また、ファッション性を必要とする眼鏡レ
ンズにおいては、脆さが問題となりレンズのツーポイン
ト加工が出来ず、眼鏡ユーザーの要求を満足しない。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の課
題を解決するために鋭意検討した結果、1分子内に下記
式(1)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭
化水素基、R2、R3、R4はそれぞれ炭素数1〜10の
炭化水素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表
し、このSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対
して平均で50%以上である。)で示される構造を1個
以上有する化合物(a)と、エポキシ基を1分子当たり
1個以上有する化合物及び/または反応性不飽和基を1
分子内当たり1個以上有する化合物(b)とを含んでな
り、上記化合物(a)中のエピスルフィド基及びエポキ
シ基の総計モル数に対する化合物(b)中のエポキシ基
及び/または反応性不飽和基の総計モル数の比が0.0
01〜0.3である重合性組成物を硬化させて得た樹脂
が高屈折率、高アッベ数を維持しながら、脆さを克服
し、且つ耐衝撃性を向上させる効果を有することを見出
し本発明に至った。
【0012】
【発明の実施の形態】エピスルフィド系樹脂に関する特
開平10−298287号公報では、染色性改善剤とし
て本発明の化合物(b)である反応性不飽和化合物が挙
げられているが、実際に使用されている例は3−フェノ
キシ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート以外は記載
されていない。本発明者らの検討によれば、3−フェノ
キシ−2−ヒドロキシプロピルアクリレートを耐衝撃性
向上剤として使用しても、耐衝撃性の向上効果は得られ
なかった。更に、熱処理によっても重合は完結せず、耐
熱性の低下が確認され、良好な樹脂は得られなかった。
【0013】本発明においては、化合物(a)中のエピ
スルフィド基及びエポキシ基の総計モル数に対する化合
物(b)中のエポキシ基及び/または反応性不飽和基の
総計モル数の比は0.001以上0.3であり、より好
ましくは0.01以上0.2以下である。化合物(a)
中のエピスルフィド基及びエポキシ基の総計に対する化
合物(b)中のエポキシ基及び/または反応性不飽和基
の総計モル数の比が0.3を越える場合、重合硬化して
得られる樹脂の耐熱性及び屈折率が低下する場合があ
る。また、0.001よりも小さい場合、本発明の目的
である耐衝撃性向上効果が満足に得られない場合があ
る。
【0014】本発明の別の目的である高屈折率を実現す
るには、式(1)中のR1はより好ましくはメチレン基
であり、R2、R3、R4はより好ましくは水素基であ
る。
【0015】本発明に係わる重合性組成物とは、化合物
(a)及び化合物(b)とを含んでなる組成物であり、
これらの組成物には、これら化合物の2量体、3量体、
4量体等のポリエーテルオリゴマー類またはポリスルフ
ィドオリゴマー類、重合抑制剤として添加した無機酸類
及び有機酸類、溶媒その他副成物等の有機化合物、無機
化合物も問題にならない範囲で含まれていてもよい。
【0016】本発明に係わる重合性組成物には、主に得
られる樹脂の屈折率等の光学物性の調整や、比重等の諸
物性の調整、重合性組成物の粘度、その他の取扱い性を
調整するため等、樹脂の改良をする目的で樹脂改質剤を
加えることができる。
【0017】樹脂改質剤としては、本発明に係わる重合
性組成物に含まれる以外のエピスルフィド化合物類及び
エポキシ化合物類、(メタ)アクリレート類等を含むオ
レフィン類、アミン化合物類、チオール化合物、メルカ
プト有機酸類、有機酸類及び無水物類、アミノ酸及びメ
ルカプトアミン類が挙げられる。
【0018】本発明において、化合物(a)としては下
記式(2)で表される化合物であることが好ましい。
【0019】
【化5】
【0020】(式中、R5〜R10はそれぞれ炭素数1〜
10の炭化水素基または水素原子を示す。XはSまたは
Oを表し、このSの個数は三員環を構成するSとOの合
計に対して平均で50%以上である。Yは、置換又は未
置換の直鎖、分岐又は環状の炭素数1〜10の炭化水素
基、置換又は未置換の1,4−ジチアン基、アリーレン
基、アラルキレン基を表す。mは0〜2の整数を表し、
nは0〜4の整数を表す。)
【0021】Yで表される直鎖、分岐又は環状の炭素数
1〜10の炭化水素基の置換基としては、下記構造式
(4)
【0022】
【化6】 (式中、R17〜R19は水素原子又は炭素数1〜10の炭
化水素基を表し、oは0〜2の整数を、pは1又は2の
整数を表す。XはSまたはOを表し、このSの個数は三
員環を構成するSとOの合計に対して平均で50%以上
である。)とすることができる。
【0023】式(1)で示される構造を1個以上有する
化合物(a)の好ましい具体例としては、ビス(2、3
−エピチオプロピル)スルフィド、ビス(2、3−エピ
チオプロピル)ジスルフィド、ビス(2、3−エピチオ
プロピルチオ)メタン、1,2−ビス(2、3−エピチ
オプロピルチオ)エタン、1,2−ビス(2、3−エピ
チオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス(2、3−
エピチオプロピルチオ)プロパン、1,3−ビス(2、
3−エピチオプロピルチオ)−2−メチルプロパン、
1,4−ビス(2、3−エピチオプロピルチオ)ブタ
ン、1,4−ビス(2、3エピチオプロピルチオ)−2
−メチルブタン、1,3−ビス(2、3−エピチオプロ
ピルチオ)ブタン、1,5−ビス(2、3−エピチオプ
ロピルチオ)ペンタン、1,5−ビス(2、3−エピチ
オプロピルチオ)−2−メチルペンタン、1,5−ビス
(2、3−エピチオプロピルチオ)−3−チアペンタ
ン、1,6−ビス(2、3−エピチオプロピルチオ)ヘ
キサン、1,6−ビス(2、3−エピチオプロピルチ
オ)−2−メチルヘキサン、3,8−ビス(2、3−エ
ピチオプロピルチオ)−3,6−ジチアオクタン、1,
2,3−トリス(2、3−エピチオプロピルチオ)プロ
パン、2,2−ビス(2、3−エピチオプロピルチオ)
−1,3−ビス(2、3−エピチオプロピルチオメチ
ル)プロパン、2,2−ビス(2、3−エピチオプロピ
ルチオメチル)−1−(2、3−エピチオプロピルチ
オ)ブタン、1,5−ビス(2、3−エピチオプロピル
チオ)−2−(2、3−エピチオプロピルチオメチル)
−3−チアペンタン、1,5−ビス(2、3−エピチオ
プロピルチオ)−2,4−ビス(2、3−エピチオプロ
ピルチオメチル)−3−チアペンタン、1−(2、3−
エピチオプロピルチオ)−2,2−ビス(2、3−エピ
チオプロピルチオメチル)−4−チアヘキサン、1,
5,6−トリス(2、3−エピチオプロピルチオ)−4
−(2、3−エピチオプロピルチオメチル)−3−チア
ヘキサン、1,8−ビス(2、3−エピチオプロピルチ
オ)−4−(2、3−エピチオプロピルチオメチル)−
3,6−ジチアオクタン、1,8−ビス(2、3−エピ
チオプロピルチオ)−4,5−ビス(2、3−エピチオ
プロピルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,
8−ビス(2、3−エピチオプロピルチオ)−4,4−
ビス(2、3−エピチオプロピルチオメチル)−3,6
−ジチアオクタン、1,8−ビス(2、3−エピチオプ
ロピルチオ)−2,5−ビス(2、3−エピチオプロピ
ルチオメチル)−3,6−ジチアオクタン、1,8−ビ
ス(2、3−エピチオプロピルチオ)−2,4,5−ト
リス(2、3−エピチオプロピルチオメチル)−3,6
−ジチアオクタン、1,1,1−トリス{[2−(2、
3−エピチオプロピルチオ)エチル]チオメチル}−2
−(2、3−エピチオプロピルチオ)エタン、1,1,
2,2−テトラキス{[2−(2、3−エピチオプロピ
ルチオ)エチル]チオメチル}エタン、1,11−ビス
(2、3−エピチオプロピルチオ)−4,8−ビス
(2、3−エピチオプロピルチオメチル)−3,6,9
−トリチアウンデカン、1,11−ビス(2、3−エピ
チオプロピルチオ)−4,7−ビス(2、3−エピチオ
プロピルチオメチル)−3,6,9−トリチアウンデカ
ン、1,11−ビス(2、3−エピチオプロピルチオ)
−5,7−ビス(2、3−エピチオプロピルチオメチ
ル)−3,6,9−トリチアウンデカン等の鎖状脂肪族
の2、3−エピチオプロピルチオ化合物、及び、
【0024】1,3−ビス(2、3−エピチオプロピル
チオ)シクロヘキサン、1,4−ビス(2、3−エピチ
オプロピルチオ)シクロヘキサン、1,3−ビス(2、
3−エピチオプロピルチオメチル)シクロヘキサン、
1,4−ビス(2、3−エピチオプロピルチオメチル)
シクロヘキサン、2,5−ビス(2、3−エピチオプロ
ピルチオメチル)−1,4−ジチアン、2,5−ビス
{[2−(2、3−エピチオプロピルチオ)エチル]チ
オメチル}−1,4−ジチアン、2,5−ビス(2,3
−エピチオプロピルチオメチル)−2,5−ジメチル−
1,4−ジチアン等の環状脂肪族の2、3−エピチオプ
ロピルチオ化合物、及び、1,2−ビス(2、3−エピ
チオプロピルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(2、3−
エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,4−ビス(2、
3エピチオプロピルチオ)ベンゼン、1,2−ビス
(2、3−エピチオプロピルチオメチル)ベンゼン、
1,3−ビス(2、3−エピチオプロピルチオメチル)
ベンゼン、1,4−ビス(2、3−エピチオプロピルチ
オメチル)ベンゼン、ビス[4−(2、3−エピチオプ
ロピルチオ)フェニル]メタン、2,2−ビス[4−
(2、3−エピチオプロピルチオ)フェニル]プロパ
ン、ビス[4−(2、3−エピチオプロピルチオ)フェ
ニル]スルフィド、ビス[4−(2、3−エピチオプロ
ピルチオ)フェニル]スルフォン、4,4’−ビス
(2、3−エピチオプロピルチオ)ビフェニル等の芳香
族2、3−エピチオプロピルチオ化合物等、更に3−メ
ルカプトプロピレンスルフィド、4−メルカプトブテン
スルフィド等メルカプト基含有エピチオ化合物等を挙げ
ることができるが、これらの例示化合物のみに限定され
るものではない。また、これらは単独でも、2種類以上
を混合して使用してもかまわない。
【0025】これら例示化合物の内、より好ましい化合
物としては、下記式(3)で表されるジスルフィド化合
物である。
【0026】
【化7】 (式中、R11〜R16はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
均で50%以上である。) 中でも、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィ
ドがもっとも好ましい。又、ビス(2,3−エピチオプ
ロピル)スルフィドも好ましい化合物として挙げられ
る。
【0027】本発明の化合物(b)の好ましいものとし
て、エポキシ化合物としては、ビス(2,3−エポキシ
プロピル)ジスルフィド、4−ビニル−1−シクロヘキ
サンジエポキシド、ビスフェノールA・ビスフェノール
Fグリシジルエーテル等の多価フェノール化合物とエピ
ハロヒドリン化合物との縮合反応により得られるフェノ
ール系エポキシ化合物、水添ビスフェノールA・ビスフ
ェノールFグリシジルエーテル等の多価アルコール化合
物とエピハロヒドリン化合物との縮合により得られるア
ルコール系エポキシ化合物、3,4−エポキシシクロヘ
キシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキサンカ
ルボキシレートや1,2−ヘキサヒドロフタル酸ジグリ
シジルエステル等の多価有機酸化合物とエピハロヒドリ
ン化合物との縮合により得られるグリシジルエステル系
エポキシ化合物、一級及び二級ジアミン化合物とエピハ
ロヒドリン化合物との縮合により得られるアミン系エポ
キシ化合物等その他、ビニルシクロヘキセンジエポキシ
ド等脂肪族多価エポキシ化合物等が挙げられる。
【0028】反応性不飽和結合を持つ化合物として、ベ
ンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、ブトキ
シエチルアクリレート、ブトキシメチルメタクリレー
ト、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキシルメタ
クリレート、ジシクロペンタニルジアクリレート、ジシ
クロペンタニルジメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシメチルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、フェノキシエチル
メタクリレート、フェニルメタクリレート、エチレング
リコールジアクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジアクリレート、トリエチレングリコールジメタ
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ポリ
エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリ
コールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジア
クリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、エチレングリコールビスグリシジルアクリレート、
エチレングリコールビスグリシジルメタクリレート、ビ
スフェノールAジアクリレート、ビスフェノールAジメ
タクリレート、2,2−ビス(4−アクロキシエトキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−メタクロキシ
エトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アク
ロキシジエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−メタクロキシジエトキシフェニル)プロパン、ビ
スフェノールFジアクリレート、ビスフェノールFジメ
タクリレート、1,1−ビス(4−アクロキシエトキシ
フェニル)メタン、1,1−ビス(4−メタクロキシエ
トキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−アクロキ
シジエトキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−メ
タクロキシジエトキシフェニル)メタン、ジメチロール
トリシクロデカンジアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート、グリセロールジアクリレート、グリセロ
ールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアク
リレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、メチルチ
オアクリレート、メチルチオメタクリレート、フェニル
チオアクリレート、ベンジルチオメタクリレート、キシ
リレンジチオールジアクリレート、キシリレンジチオー
ルジメタクリレート、メルカプトエチルスルフィドジア
クリレート、メルカプトエチルスルフィドジメタクリレ
ート等の(メタ)アクリレート化合物、
【0029】アリルグリシジルエーテル、ジアリルフタ
レート、ジアリルテレフタレート、ジアリルイソフタレ
ート、ジアリルカーボネート、ジエチレングリコールビ
スアリルカーボネート等のアリル化合物、スチレン、ク
ロロスチレン、メチルスチレン、ブロモスチレン、ジブ
ロモスチレン、ジビニルベンゼン、3,9−ジビニルス
ピロビ(m−ジオキサン)等のビニル化合物、ジイソプ
ロペニルベンゼン等が挙げられが、これらの例示化合物
のみに限定されるものではない。また、これらは単独で
も2種類以上を混合して使用してもかまわない。
【0030】これら例示化合物のうち、より好ましいも
のは、エポキシ化合物としては、ビス(2,3−エポキ
シプロピル)ジスルフィド、4−ビニル−1−シクロヘ
キサンジエポキシド、ビスフェノールAグリシジルエー
テル、ビスフェノールFグリシジルエーテルであり、反
応性不飽和結合を持つ化合物としては、ジシクロペンタ
ニルジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレー
ト、ビスフェノールFジアクリレートである。
【0031】反応性不飽和基を持つ化合物の重合触媒と
して、公知のラジカル重合開始剤を用い重合を行うこと
が出来る。例えば、過酸化ベンゾイル、パラクロロベン
ゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ア
セチルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシピバ
レート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、ビス(4−t−ブチルシ
クロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロ
ピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシ
イソプロピルカーボネート等の過酸化物及びアゾビスイ
ソブチロニトリル等のアゾ化合物を挙げることができる
がこれらの例示化合物のみに限定されるものではない。
また、これらは単独でも2種類以上を混合して使用して
もかまわない。
【0032】また、樹脂改質剤として添加を可能とする
アミン化合物類の好ましい具体例としては、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン、n−ブ
チルアミン、sec−ブチルアミン、tert−ブチル
アミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルア
ミン、オクチルアミン、デシルアミン、ラウリルアミ
ン、ミリスチルアミン、3−ペンチルアミン、2−エチ
ルヘキシルアミン、1,2−ジメチルヘキシルアミン、
アリルアミン、アミノメチルビシクロヘプタン、シクロ
ペンチルアミン、シクロヘキシルアミン、2,3−ジメ
チルシクロヘキシルアミン、アミノメチルシクロヘキサ
ン、アニリン、ベンジルアミン、フェネチルアミン、2
−、3−、あるいは4−メチルベンジルアミン、o−、
m−、あるいはp−メチルアニリン、o−、m−、ある
いはp−エチルアニリン、アミノモルホリン、ナフチル
アミン、フルフリルアミン、α−アミノジフェニルメタ
ン、トルイジン、アミノピリジン、アミノフェノール、
アミノエタノール、1−アミノプロパノール、2−アミ
ノプロパノール、アミノブタノール、アミノペンタノー
ル、アミノヘキサノール、メトキシエチルアミン、2−
(2−アミノエトキシ)エタノール、3−エトキシプロ
ピルアミン、3−プロポキシプロピルアミン、3−ブト
キシプロピルアミン、3−イソプロポキシプロピルアミ
ン、3−イソブトキシプロピルアミン、2,2−ジエト
キシエチルアミン等の単官能1級アミン化合物、エチレ
ンジアミン、1,2−、あるいは1,3−ジアミノプロ
パン、1,2−、1,3−、あるいは1,4−ジアミノ
ブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノ
ヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミ
ノオクタン、1,10−ジアミノデカン、1,2−、
1,3−、あるいは1,4−ジアミノシクロヘキサン、
o−、m−あるいはp−ジアミノベンゼン、3,4−あ
るいは4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4−あ
るいは4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,
4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルフィド、3,3’−、あるいは4,4’
−ジアミノジフェニルスルフォン、2,7−ジアミノフ
ルオレン、1,5−、1,8−、あるいは2,3−ジア
ミノナフタレン、2,3−、2,6−、あるいは3,4
−ジアミノピリジン、2,4−、あるいは2,6−ジア
ミノトルエン、m−、あるいはp−キシリレンジアミ
ン、イソホロンジアミン、ジアミノメチルビシクロヘプ
タン、1,3−、あるいは1,4−ジアミノメチルシク
ロヘキサン、2−、あるいは4−アミノピペリジン、2
−、あるいは4−アミノメチルピペリジン、2−、ある
いは4−アミノエチルピペリジン、N−アミノエチルモ
ルホリン、N−アミノプロピルモルホリン等の1級ポリ
アミン化合物、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
−n−ブチルアミン、ジ−sec−ブチルアミン、ジイ
ソブチルアミン、ジ−n−ペンチルアミン、ジ−3−ペ
ンチルアミン、ジヘキシルアミン、ジオクチルアミン、
ジ(2−エチルヘキシル)アミン、メチルヘキシルアミ
ン、ジアリルアミン、N−メチルアリルアミン、ピペリ
ジン、ピロリジン、ジフェニルアミン、N−メチルフェ
ニルアミン、N−エチルフェニルアミン、ジベンジルア
ミン、N−メチルベンジルアミン、N−エチルベンジル
アミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルアニリ
ン、N−エチルアニリン、ジナフチルアミン、1−メチ
ルピペラジン、モルホリン等の単官能2級アミン化合
物、N,N’−ジメチルエチレンジアミン、N,N’−
ジメチル−1,2−ジアミノプロパン、N,N’−ジメ
チル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジメチル
−1,2−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,
3−ジアミノブタン、N,N’−ジメチル−1,4−ジ
アミノブタン、N,N’−ジメチル−1,5−ジアミノ
ペンタン、N,N’−ジメチル−1,6−ジアミノヘキ
サン、N,N’−ジメチル−1,7−ジアミノヘプタ
ン、N,N’−ジエチルエチレンジアミン、N,N’−
ジエチル−1,2−ジアミノプロパン、N,N’−ジエ
チル−1,3−ジアミノプロパン、N,N’−ジエチル
−1,2−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,
3−ジアミノブタン、N,N’−ジエチル−1,4−ジ
アミノブタン、N,N’−ジエチル−1,5−ジアミノ
ペンタン、N,N’−ジエチル−1,6−ジアミノヘキ
サン、N,N’−ジエチル−1,7−ジアミノヘプタ
ン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、2,5−ジメ
チルピペラジン、2,6−ジメチルピペラジン、ホモピ
ペラジン、1,1−ジ−(4−ピペリジル)メタン、
1,2−ジ−(4−ピペリジル)エタン、1,3−ジ−
(4−ピペリジル)プロパン、1,4−ジ−(4−ピペ
リジル)ブタン、テトラメチルグアニジン等の2級ポリ
アミン化合物等を挙げることができるが、これらの例示
化合物のみに限定されるものではない。また、これらは
単独でも、2種類以上を混合して使用してもかまわな
い。
【0033】また、チオール化合物の好ましいものの具
体例としては、メチルメルカプタン、エチルメルカプタ
ン、1,2−エタンジチオール、1,2−プロパンジチ
オール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパ
ンジチオール、1,4−ブタンジチオール、1,2,3
−トリメルカプトプロパン、テトラキス(メルカプトメ
チル)メタン、1,2−ジメルカプトシクロヘキサン、
ビス(2−メルカプトエチル)スルフィド、2,3−ジ
メルカプト−1−プロパノール、エチレングリコールビ
ス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチレングリ
コールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ジエチ
レングリコールビス(2−メルカプトグリコレート)、
ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトチオ
グリコレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3
−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパ
ントリス(2−メルカプトチオグリコレート)、トリメ
チロールプロパントリス3−メルカプトプロピオネー
ト)、1,1,1−トリメチルメルカプトエタン、1,
1,1−トリメチルメルカプトプロパン、2,5−ジメ
ルカプトメチルチオファン、4−メルカプトメチル−
1,8−ジメルカプト−3,6−ジチアオクタン、2,
5−ジメルカプトメチル−1,4−ジチアン、2,5−
ビス{(2−メルカプトエチル)チオメチル}−1,4
−ジチアン、1,3−シクロヘキサンジチオール、1,
4−シクロヘキサンジチオール、4,8−ジメルカプト
メチル−1,11−メルカプト−3,6,9−トリチア
ウンデカン、4,7−ジメルカプトメチル−1,11−
メルカプト−3,6,9−トリチアウンデカン、5,7
−ジメルカプトメチル−1,11−メルカプト−3,
6,9−トリチアウンデカン等の脂肪族チオール、及
び、ベンジルメルカプタン、チオフェノール、1,2−
ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼ
ン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビス(メ
ルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプト
メチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)
ベンゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、4,
4’−ジメルカプトビフェニル、ビス(4−メルカプト
フェニル)メタン、ビス(4−メルカプトフェニル)ス
ルフィド、ビス(4−メルカプトフェニル)スルフォ
ン、2,2−ビス(4−メルカプトフェニル)プロパ
ン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,4
−トリメルカプトベンゼン、1,2,5−トリメルカプ
トベンゼン、1,2,3−トリメルカプトメチルベンゼ
ン、1,2,4−トリメルカプトメチルベンゼン、1,
2,5−トリメルカプトメチルベンゼン等の芳香族チオ
ールが挙げられるが、これらの例示化合物のみに限定さ
れるものではない。また、これらは単独でも、2種類以
上を混合して使用してもかまわない。
【0034】メルカプト有機酸化合物の好ましいものの
具体例としては、チオグリコール酸、3−メルカプトプ
ロピオン酸、チオ酢酸、チオ乳酸、チオリンゴ酸、チオ
サリチル酸等が挙げられるが、これら例示化合物のみに
限定されるものではない。また、これらは単独でも、2
種類以上を混合して使用してもかまわない。
【0035】有機酸及びその無水物の好ましいものの具
体例としては、チオジグリコール酸、チオジプロピオン
酸、ジチオジプロピオン酸、無水フタル酸、ヘキサヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルノルボルネン酸
無水物、メチルナルボルナン酸無水物、無水マレイン
酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等が挙げ
られるが、これらの例示化合物のみに限定されるもので
はない。また、これらは単独でも、2種類以上を混合し
て使用してもかまわない。
【0036】これら、数種の樹脂改質剤はいずれも単独
種でも2種類以上を混合して使用しても良い。
【0037】本発明の重合性組成物は、硬化触媒の存在
下あるいは不存在下に、加熱あるいは常温放置により重
合がなされ、樹脂を製造することができる。ただし、硬
化触媒がない場合は、重合が良好に進行せず重合不良と
なる、または重合しない場合がある。本発明に用いる硬
化触媒としては前記樹脂改質剤として添加可能なアミン
化合物類以外のアミン類、ホスフィン類、ルイス酸類、
ラジカル重合触媒類、カチオン重合触媒類等が通常用い
られる。
【0038】硬化触媒の好ましいものの具体例として
は、トリエチルアミン、トリn−ブチルアミン、トリn
−ヘキシルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチレンジアミン、トリフェニルアミン、N,
N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタ
ノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、
N,N−ジメチルベンジルアミン、N,N−ジエチルベ
ンジルアミン、トリベンジルアミン、N−メチルジベン
ジルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン、
N,N−ジエチルシクロヘキシルアミン、N,N−ジメ
チルブチルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミ
ン、N−メチルモルホリン、N−イソプロピルモルホリ
ン、ピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、α−、β−、あるいはγ−
ピコリン、2,2’−ビピリジル、1,4−ジメチルピ
ペラジン、ジシアンジアミド、テトラメチルエチレンジ
アミン、ヘキサメチレンテトラミン、1,8−ジアザビ
シクロ(5,4,0)−7−ウンデセン、2,4,6−
トリス(N,N−ジメチルアミノメチル)フェノール等
の脂肪族及び芳香族3級アミン類、その他、トリメチル
ホスフィン、トリエチルホスフィン、トリn−プロピル
ホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリn−ブ
チルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリベンジ
ルホスフィン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)
エタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン等
のホスフィン類、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫
ジクロライド、ジブチル錫ジラウレート、テトラクロロ
錫、ジブチル錫オキサイド、塩化亜鉛、アセチルアセト
ン亜鉛、塩化アルミ、フッ化アルミ、トリフェニルアル
ミ、テトラクロロチタン、酢酸カルシウム等のルイス
酸、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオ
ニトリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、t−
ブチルパーオキシベンゾエート等のラジカル重合触媒、
ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ燐酸、ジフェニ
ルヨードニウムヘキサフルオロ砒酸、ジフェニルヨード
ニウムヘキサフルオロアンチモン、トリフェニルスルフ
ォニウムテトラフルオロ硼酸、トリフェニルスルフォニ
ウムヘキサフルオロ燐酸、トリフェニルスルフォニウム
ヘキサフルオロ砒酸等のカチオン重合触媒が挙げられる
が、これら例示化合物のみに限定されるものではない。
【0039】これら硬化触媒は単独でも2種以上を混合
して用いても良い。
【0040】硬化触媒の添加量は、式(1)で示される
構造を1個以上有する化合物(a)を含有する組成物の
総重量に対して0.001〜10wt%の範囲で用いら
れ、好ましくは0.01〜1wt%の範囲で使用され
る。硬化触媒の添加量が0.001wt%未満であると
その効果が小さいため重合不良の原因となる場合があ
る。一方、10wt%を越えても重合できるが、ポット
ライフが短くなったり、透明性、光学物性、又は耐候性
が低下するなどの不具合が生じてくる場合がある。
【0041】本発明の樹脂(例えば、プラスチックレン
ズ)を得る際の代表的な重合方法としては、注型重合が
挙げられる。即ち、ガスケットまたはテープ等で保持さ
れた成型モールド間に、本発明の重合性組成物を必要に
応じて硬化触媒および樹脂改質剤を混合した後注入す
る。この時、注入前あるいは注入後に必要に応じて、脱
泡等の処理を行っても何ら差し支えはない。
【0042】次いで、オーブン中や水中など加熱可能装
置内で加熱することにより硬化させ、樹脂を取り出すこ
とができる。
【0043】本発明の樹脂を得るための重合法、重合条
件等は、用いる硬化触媒等の種類や量、単量体の種類や
割合によって、一概に限定する事はできない。
【0044】成型モールドに注入された本発明の重合性
組成物の加熱重合条件は、本発明の(a)及び化合物
(b)、樹脂改質剤の種類、硬化触媒の種類、成型モー
ルドの形状等によって大きく条件が異なるため限定でき
ないが、およそ−50〜200℃の温度で0.1〜10
0時間かけて行われる。
【0045】場合によっては、10℃から150℃の温
度範囲で保持するかまたは徐々に昇温し、1〜80時間
で重合させれば好ましい結果を与えることがある。
【0046】更には、本発明の重合性組成物は、紫外線
等の照射により重合時間の短縮を図ることも可能であ
る。この際には、ラジカル重合触媒等の硬化触媒等を添
加しても良い。
【0047】本発明の樹脂の成形の際には、目的に応じ
て公知の成形法におけると同様に、鎖延長剤、架橋剤、
光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、本発明以外の着
色防止剤、染料、充填剤、内部及びまたは外部離型剤、
内部及びまたは外部密着性改善剤、染色性向上剤として
水酸基を有した化合物などの種々の物質を添加してもよ
い。
【0048】また、取り出した樹脂成形体については、
必要に応じて、アニール等の処理を行ってもよい。更
に、本発明の樹脂は、注型重合時の成型モールドを変え
ることにより種々の形態の成形体として得ることがで
き、眼鏡レンズ、カメラレンズ、発光ダイオード(LE
D)等の光学材料、透明樹脂としての各種の用途に使用
することができる。特に、眼鏡レンズ、カメラレンズ等
の光学材料として好適である。
【0049】さらに、本発明の光学材料を用いたレンズ
では、必要に応じ、反射防止、高硬度付与、耐摩耗性向
上、耐薬品性向上、防曇性付与、あるいは、ファッショ
ン性付与等の改良を行うため、表面研磨、帯電防止処
理、ハードコート処理、無反射コート処理、染色処理等
の物理的あるいは化学的処理を施すことができる。
【0050】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。尚、得られた樹脂の性能試験のうち、屈折率、アッ
ベ数、耐熱性、耐衝撃性は、以下の試験法により評価し
た。 ・屈折率(nd)、アッベ数(νd):プルフリッヒ屈
折計を用い20℃で測定した。 ・耐熱性 :TMAペネトレーション法(荷重50g、
ピン先0.5mmφ、昇温10℃/min)でTgを測定し
た。 ・耐衝撃性:米国FDA規格に則り、中心厚1.0mm
のレンズに、高さ127cmから重さ16gの鋼球を落下
させる落球試験を行い、レンズの状況を調べた。評価
は、変化がなかったものを(○)、貫通したものを
(×)、星形のクラックの発生したものを(S.C.)
として示した。
【0051】実施例、比較例に使用した化合物(a)は
ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドであ
り、以下化合物(A)と略す。
【0052】実施例1 化合物(a)として化合物(A)100g、化合物
(b)としてビスフェノールAジアクリレート5g、硬
化触媒としてN,N−ジメチルシクロヘキシルアミン
(以下DCA)0.2g、アクリレート用のラジカル重
合開始剤としてt−ブチルパーオキシネオデカノエート
(以下、23−C70)0.01g、樹脂改質剤として
ベンジルアミン5gを加えて攪拌し、減圧下で0.4時
間脱泡した。3μmフッ素樹脂フィルターにてろ過後、
ガラスモールドとガスケットよりなる成型モールドに注
入した。このモールドを30℃から100℃まで徐々に
昇温し、10時間で重合を行った。重合終了後、徐々に
冷却し樹脂をモールドから取り出した。得られた樹脂を
100℃にて2時間でアニールし、物性を測定した。そ
の物性及び落球試験結果を表1に示した。
【0053】実施例2 化合物(b)として、ビスフェノールAジアクリレート
の代わりにビスフェノールFジアクリレートを5g用い
る以外はすべて実施例1と同じ操作を行った。その物性
及び落球試験結果を表1に示した。
【0054】実施例3 化合物(b)として、ビスフェノールAジアクリレート
の代わりにジシクロペンタニルジアクリレートを5g用
いる以外はすべて実施例1と同じ操作を行った。その物
性及び落球試験結果を表1に示した。
【0055】実施例4 化合物(b)として、ビスフェノールAジアクリレート
の代わりにビスフェノールAジメタクリレートを5g用
いる以外はすべて実施例1と同じ操作を行った。その物
性及び落球試験結果を表1に示した。
【0056】実施例5 化合物(b)として、ビスフェノールAジアクリレート
の代わりにビスフェノールFジメタクリレートを5g用
いる以外はすべて実施例1と同じ操作を行った。その物
性及び落球試験結果を表1に示した。
【0057】実施例6 化合物(a)として化合物(A)100g、化合物
(b)としてビスフェノールAジエポキシド5g、硬化
触媒としてDCA0.2g、樹脂改質剤としてベンジル
アミン5gを加えて攪拌し、減圧下で0.4時間脱泡し
た。3μmフッ素樹脂フィルターにてろ過後、ガラスモ
ールドとガスケットよりなる成型モールドに注入した。
このモールドを30℃から100℃まで徐々に昇温し、
10時間で重合を行った。重合終了後、徐々に冷却し樹
脂をモールドから取り出した。得られた樹脂を100℃
にて2時間でアニールし、物性を測定した。その物性及
び落球試験結果を表1に示した。
【0058】実施例7 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドの
代わりにビスフェノールFジエポキシドを5g用いる以
外はすべて実施例6と同じ操作を行った。その物性及び
落球試験結果を表1に示した。
【0059】実施例8 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドの
代わりに水添ビスフェノールAジエポキシドを5g用い
る以外はすべて実施例6と同じ操作を行った。その物性
及び落球試験結果を表1に示した。
【0060】実施例9 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドの
代わりに4−ビニル−1−シクロヘキセンジエポキシド
を5g用いる以外はすべて実施例6と同じ操作を行っ
た。その物性及び落球試験結果を表1に示した。
【0061】実施例10 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドの
代わりにビスフェノールFジアクリレートを3g用いる
以外はすべて実施例1と同じ操作を行った。その物性及
び落球試験結果を表1に示した。
【0062】実施例11 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドを
3g用いる以外はすべて実施例6と同じ操作を行った。
その物性及び落球試験結果を表1に示した。
【0063】実施例12 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドの
代わりにビスフェノールFジアクリレートを10g用い
る以外はすべて実施例1と同じ操作を行った。その物性
及び落球試験結果を表1に示した。
【0064】実施例13 化合物(b)として、ビスフェノールAジエポキシドを
10g用いる以外はすべて実施例6と同じ操作を行っ
た。その物性及び落球試験結果を表1に示した。
【0065】比較例1 化合物(a)として化合物(A)100gに化合物
(b)を混合せず、硬化触媒としてDCA0.2g、樹
脂改質剤としてベンジルアミン5gを加えて攪拌し、減
圧下で0.4時間脱泡した。3μmフッ素樹脂フィルタ
ーにてろ過後、ガラスモールドとガスケットよりなる成
型モールドに注入した。このモールドを30℃から10
0℃まで徐々に昇温し、10時間で重合を行った。重合
終了後、徐々に冷却し樹脂をモールドから取り出した。
得られた樹脂を100℃にて2時間でアニールし、物性
を測定した。その物性及び落球試験結果を表1に示し
た。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明の重合性組成物を重合固化して得
られる樹脂により、従来技術では困難であった十分に高
い屈折率とバランスのとれたアッベ数を有する樹脂に耐
熱性低下を抑制しながら、脆さを克服し、且つ、耐衝撃
性を向上させる効果を付与せしめることが可能となっ
た。
【0068】その結果、高屈折率を維持しながら、脆さ
を克服し且つ耐衝撃性が優れた透明樹脂が得られ、特に
メガネレンズの分野でレンズの薄型及びファッション性
に貢献する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 誠一 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化 学株式会社内 (72)発明者 岡崎 光樹 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化 学株式会社内 (72)発明者 金村 芳信 福岡県大牟田市浅牟田町30番地 三井化 学株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−298287(JP,A) 特開 平11−311702(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 75/06 - 75/08 C08G 75/12 G02B 1/04

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1分子内に下記式(3) 【化101】 (式中、R11〜R16はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。)で示される構造を1個以上有
    する化合物(a)と、 エポキシ基を1分子当たり1個以上有する化合物及び/
    または(メタ)アクリレート基を1分子当たり1個以上
    有する化合物(b)とを含んでなり、 上記化合物(a)中のエピスルフィド基及びエポキシ基
    の総計モル数に対する化合物(b)中のエポキシ基及び
    /または(メタ)アクリレート基の総計モル数の比が
    0.001〜0.3である重合性組成物。
  2. 【請求項2】 1分子内に下記式(1) 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
    2,R3,R4はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水素基
    または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、このS
    の個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平均で
    50%以上である。)で示される構造を1個以上有する
    化合物(a)と、環状構造を有し、エポキシ基を2個以上有する化合物及
    び/または環状構造を有し、(メタ)アクリレート基を
    2個以上有する化合物 (b)とを含んでなり、 上記化合物(a)中のエピスルフィド基及びエポキシ基
    の総計モル数に対する化合物(b)中のエポキシ基及び
    /または(メタ)アクリレート基の総計モル数の比が
    0.001〜0.3である重合性組成物。
  3. 【請求項3】 化合物(a)が下記(2)式で表される
    化合物である請求項2記載の重合性組成物。 【化2】 (式中、R5〜R10はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。Yは置換又は未置換の直鎖、分
    岐又は環状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換又は未
    置換の1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラルキレ
    ン基を表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜4の整
    数を表す。)
  4. 【請求項4】 化合物(a)が下記(3)式で表される
    化合物である請求項2記載の重合性組成物。 【化3】 (式中、R11〜R16はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。)
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項に記載の組
    成物を重合させて得られる樹脂。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の樹脂からなる光学材料。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4の何れか1項に記載の重
    合性組成物を注型重合することを特徴とする樹脂の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 1分子内に下記式(3) 【化102】 (式中、R11〜R16はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。)で示される構造を1個以上有
    する化合物(a)を硬化するに当たり、 エポキシ基を1分子当たり1個以上有する化合物及び/
    または(メタ)アクリレート基を1分子当たり1個以上
    有する化合物(b)を混合し、硬化することを特徴とす
    る、エピスルフィド系硬化樹脂の耐衝撃性を向上させる
    方法であって、上記化合物(a)中のエピスルフィド基
    及びエポキシ基の総計モル数に対する化合物(b)中の
    エポキシ基及び(メタ)アクリレート基の総計モル数の
    比が0.001〜0.3で表されることを特徴とする前
    記方法。
  9. 【請求項9】 1分子内に下記(1)式 【化103】 (式中、R1は炭素数1〜10の2価の炭化水素基、
    2,R3,R4はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水素基
    または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、このS
    の個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平均で
    50%以上である。)で示される構造を1個以上有する
    化合物(a)を硬化するに当たり、 環状構造を有し、エポキシ基を2個以上有する化合物及
    び/または環状構造を有し、(メタ)アクリレート基を
    2個以上有する化合物(b)を混合し、硬化することを
    特徴とする、エピスルフィド系硬化樹脂の耐衝撃性を向
    上させる方法であって、上記化合物(a)中のエピスル
    フィド基及びエポキシ基の総計モル数に対する化合物
    (b)中のエポキシ基及び(メタ)アクリレート基の総
    計モル数の比が0.001〜0.3で表されることを特
    徴とする前記方法。
  10. 【請求項10】 化合物(a)が下記(2)式で表され
    る化合物である請求項9記載の方法。 【化104】 (式中、R5〜R10はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。Yは置換又は未置換の直鎖、分
    岐又は環状の炭素数1〜10の炭化水素基、置換又は未
    置換の1,4−ジチアン基、アリーレン基、アラルキレ
    ン基を表す。mは0〜2の整数を表し、nは0〜4の整
    数を表す。)
  11. 【請求項11】 化合物(a)が下記(3)式で表され
    る化合物である請求項9記載の方法。 【化105】 (式中、R11〜R16はそれぞれ炭素数1〜10の炭化水
    素基または水素原子を示す。XはSまたはOを表し、こ
    のSの個数は三員環を構成するSとOの合計に対して平
    均で50%以上である。)
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