JP2001149516A - 電動ゴルフカート - Google Patents

電動ゴルフカート

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JP2001149516A JP2000163797A JP2000163797A JP2001149516A JP 2001149516 A JP2001149516 A JP 2001149516A JP 2000163797 A JP2000163797 A JP 2000163797A JP 2000163797 A JP2000163797 A JP 2000163797A JP 2001149516 A JP2001149516 A JP 2001149516A
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Yasuo Kotani
八州男 小谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ティーグランド、グリーン近傍、カートハウ
スでは発電機を停止、或いは発電量を減少させてエンジ
ン騒音を防止する電動ゴルフカートを提供する。 【解決手段】 ゴルフカートが発電機停止マグネット情
報を検知したかどうかを判定する(S3)。発電機停止
マグネット情報が検知されたら、発電機の再スタート指
令があるまで発電機を停止する(S4)。発電機停止マ
グネット情報が検知されなかったら、放電電流(放電
量)の大小の判定を行なう(S5)。放電電流の大の場
合は放電量が大であると判断して、発電機駆動用のエン
ジンを始動(0N)する(S6)。エンジンが始動した
と判定されたら(S7)、放電電流(放電量)の大小の
判定を行なう(S8)。放電電流の小の場合は放電量が
小であり補充充電はこれ以上は必要ないと判断して、発
電機駆動用のエンジンを停止(0FF)する(S9)。
そして、S1に戻り同様の制御動作を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴルフ場でゴルフバ
ック等を運搬する電動ゴルフカートに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場のゴルフカートとしては、従来
から種々のタイプのものが提供されている。例えば、手
押しタイプから電動タイプあるいはエンジンを駆動力と
した非乗用タイプと乗用タイプのものが多用されてい
る。そして、電動ゴルフカートは他の電動車とは異な
り、コースに沿って走行するとはいえ、路面状態の不安
定な広いエリアを、時にはリモコン操作により無人で運
転されるものである。
【0003】図1には本出願人が開発した2人乗りタイ
プの電動乗用ゴルフカートの外観図を示す。この電動ゴ
ルフカートは自動、手動の切り替え手段のある電動駆動
タイプであって、後部にゴルフバツクを積載でき、上部
には日除け、雨よけのためのルーフが設置されている。
【0004】ゴルフカ−ト1は、左右一対の前輪2及び
後輪3により支持された車体フレーム4の上部を、フロ
ントカウル4a及びリアカウル4bにより覆うと共に、
リアカウル4bの前側に着座の座席5aとステップ5b
とを設置して乗車部5を構成し、前記座席5aの前部に
支持されたステアリングコラム6aの上部に突出するス
テアリングシャフト6bの先端部に、座席5aへの着座
姿勢での操作可能にステアリングホイール6を取り付け
て構成されている。車体前部には、地下に埋設された誘
導線8の誘導電流を検出するセンサ7が取り付けられて
いる。
【0005】電動ゴルフカートの制御系統は、概略的
に、コントロールボックスのマイコンと、操作部、ステ
アリング部、センサー部、電源部、モータ部、パーキン
グ部およびメインブレーキ部等から構成される。
【0006】このような構成の電動ゴルフカートを手動
運転を行う場合には自動運転切替レバーを「手動」にす
ると、手動走行モードになり、通常の乗用カートと同じ
ようにハンドル(ステアリング)の操作とアクセル、ブ
レーキの操作によって、プレイヤー自身による操作で前
進、後進の運転ができる。
【0007】次に、自動走行する場合は、自動運転切替
レバーを「自動」にすると、自動操向モードとなる。そ
のとき、カート道(走行路)に沿って埋設されたループ
線に流れる誘導電流を検知して左右の走行方向の操縦を
行ない、同様に埋設されたマグネット配列による速度、
停止等の情報を読み取ることにより、自動操縦と自動増
・減速、自動停止を行いながらカート道を走行する。そ
して、リモコンまたは発進/停止ボタンで任意の場所で
発進、停止することもできる。
【0008】また、自動走行する場合、前方方向の障害
物や停止あるいは走行中のゴルフカ−トのカートガード
アンテナからの出力をカートガード検出手段により検出
したら衝突を防止するために自動的にブレーキをかけて
停止する等、各種安全装置により危険を察知すると緊急
停止する。
【0009】これら従来の電動ゴルフカートは、電源と
してはバッテリーのみであって、自己充電装置を有しな
いものであった。そのため、長時間プレーや特殊な走行
運転時には電源容量に不足が生じることもあるが、コー
スにはプレー中に動力源であるバッテリーに充電する場
所は設置されていないのが普通であり、電源容量不足で
立ち往生を起こす可能性があった。そこで、バッテリー
電源より動力を継続的に補給し走行をさせるために、ゴ
ルフ場において1ラウンド終了時に一旦カートハウスに
帰り必ず充電する必要があった。
【0010】また、カートハウスで充電するとしても、
通常、カートハウスにはゴルフカートに充電するための
1台1台毎のステーションを設ける必要があり、ゴルフ
場が保有するゴルフカートの全台数分のステーションを
設置するには広い場所を必要とした。そこで、本出願人
は、走行中、停止中にかかわらず、動力源である電源
(バッテリー)の放電電流と充電電流を常に監視し、バ
ッテリーの充電をゴルフ場のカートハウスで行なうこと
なく、ゴルフカートに搭載の発電機と充電装置よりなる
発電・充電装置によってプレイ中のコースにて随時充電
を行なうことにより、プレイ中の電源容量不足を防止す
ると共に、ゴルフ場での省力化と合理化を図ることがで
きる電動ゴルフカートを提案している。
【0011】
【発明が解決しようする課題】このように、ゴルフカー
トに搭載の発電装置と充電装置よりなる発電・充電装置
によってプレイ中のコースにて随時充電を行なうことが
できる電動ゴルフカートは極めて利便性、合理性の面で
有用なものであるが、集中力を要求されるゴルフプレイ
ヤーにとっては、ティーグランド又はグリーン近傍での
発電装置のエンジン運転音は非常に気掛かりになるもの
である。また、カートハウス内に電動ゴルフカートを収
納中に、複数のゴルフカートがバッテリーの充電を開始
するとかなりの騒音となる。
【0012】そこで、本発明は、ティーグランド又はグ
リーン近傍あるいはカートハウス内等での発電機停止、
或いは発電量減少のマグネット情報を検出したら、原則
としてバッテリーの充電動作を停止、或いは減少し、発
電装置のエンジン運転音による騒音を防止することがで
きる電動ゴルフカートを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1に係る電動ゴルフカートは、所定の
走行路に沿って自動操向可能で、電動ゴルフカートのバ
ッテリー電源を充電するための発電装置と充電装置とか
らなる発電・充電装置をゴルフカートの本体部に具備す
る電動ゴルフカートにおいて、発電装置の動作を走行路
に埋められたマグネット情報にて制御する構成とした。
【0014】こうして、ゴルフカートに搭載の発電装置
と充電装置よりなる発電・充電装置によってプレイ中の
コースにて随時自己充電を行なうことにより、長時間プ
レーや特殊な走行運転時の電源容量の不足による走行不
能を防止し、また、カートハウスの大容量の充電装置を
省略できると共に、発電装置の起動、停止、或いは発電
量の増減を走行路に埋められたマグネット情報にて制御
するので、不都合な場所での発電機のエンジンを騒音を
防止できる。
【0015】本発明の請求項2に係る電動ゴルフカート
は、所定の走行路に沿って自動操向可能で、電動ゴルフ
カートのバッテリー電源を充電するための発電装置と充
電装置とからなる発電・充電装置をゴルフカートの本体
部に具備する電動ゴルフカートにおいて、発電装置の起
動、停止を走行路に埋められたマグネット情報にてティ
ーグランド又はグリーン近傍では発電装置を停止制御す
る構成とした。
【0016】本発明の請求項3に係る電動ゴルフカート
は、所定の走行路に沿って自動操向可能で、電動ゴルフ
カートのバッテリー電源を充電するための発電装置と充
電装置とからなる発電・充電装置をゴルフカートの本体
部に具備する電動ゴルフカートにおいて、発電装置の起
動、停止を走行路に埋められたマグネット情報にてカー
トハウス内では発電装置を停止制御する構成とした。
【0017】こうして、集中力を要求されるゴルフプレ
イヤーにとっては、ティーグランド又はグリーン近傍で
の発電装置のエンジン運転音は非常に気掛かりになり、
また、カートハウス内に電動ゴルフカートを収納中に、
複数のゴルフカートがバッテリーの充電を開始するとか
なりの騒音となるので、発電機停止のマグネット情報を
検出したら発電装置のエンジン騒音を防止することがで
きる。
【0018】本発明の請求項4に係る電動ゴルフカート
は、所定の走行路に沿って自動操向可能で、電動ゴルフ
カートのバッテリー電源を充電するための発電装置と充
電装置とからなる発電・充電装置をゴルフカートの本体
部に具備する電動ゴルフカートにおいて、発電装置の起
動、停止を走行路に埋められた速度制御等のマグネット
情報とは異なるマグネット情報にて制御する構成とし
た。
【0019】こうして、走行路に埋められる発電機停止
のマグネット情報を速度制御等のマグネット情報とは異
なるものとしたため、制御モードを明確に区別できて、
確実な制御がなされる。
【0020】本発明の請求項5に係る電動ゴルフカート
は、所定の走行路に沿って自動操向可能で、電動ゴルフ
カートのバッテリー電源を充電するための発電装置と充
電装置とからなる発電・充電装置をゴルフカートの本体
部に具備する電動ゴルフカートにおいて、発電装置の動
作を制御する走行路に埋められたマグネット情報を走行
中のみ受け付け、このマグネット情報にて制御する構成
とした。
【0021】こうして、発電装置の動作の制御を行うマ
グネット情報は走行中のみ受け付ける構成とすることに
より、ゴルフカートの停止中の制御ルーチンに発電機制
御マグネット情報の有無を判定するステップを用意する
必要がないので、制御系が複雑になることを回避でき
る。
【0022】本発明の請求項6に係る電動ゴルフカート
は、所定の走行路に沿って自動操向可能で、電動ゴルフ
カートのバッテリー電源を充電するための発電装置と充
電装置とからなる発電・充電装置をゴルフカートの本体
部に具備する電動ゴルフカートにおいて、発電装置の動
作を走行路に埋められたマグネット情報にて制御し、マ
グネット情報により発電装置の充電動作を停止中で、か
つバッテリーの蓄電量が所定値以下である場合は、充電
動作を開始しバッテリーが満充電に達しなくても充電電
流が所定値になったらエンジンを停止する構成とした。
【0023】こうして、発電機停止マグネット情報を検
知して発電装置の充電動作を停止中であっても、バッテ
リーの蓄電量が所定値以下であることが検知された場合
は、ゴルフカートの運転再開に支障がないように、充電
動作を開始しバッテリーが満充電に達しなくても充電電
流が走行再開に必要な所定値になったら、エンジンを停
止し、それ以上のエンジン騒音を発生を防止することが
できる。
【0024】更に、本発明の請求項7に係る電動ゴルフ
カートは、ティーグランド又はグリーン近傍では発電装
置の発電量を減少する構成とした。
【0025】こうして、ティーグランド又はグリーン近
傍ではマグネット情報により、発電装置の発電量を減少
して不都合な場所での発電機のエンジンを騒音を防止で
きる。
【0026】また、本発明の請求項8に係る電動ゴルフ
カートは、マグネット情報によりカートハウス内では発
電装置の発電量を減少する構成とし、カートハウス内で
は発電装置の発電量を減少して不都合な場所での発電機
のエンジンを騒音を防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明は、主に自動操向可能なゴ
ルフカートを適用対象とするものであるが、ここでは自
動操向及び手動運転が選択可能な電動乗用ゴルフカート
に適用した例を示す。図1は、本発明に係るゴルフカー
トの外観を示す側面図、図2は同じく内部の構成を示す
平面図であり、図3は制御系構成を示す。
【0028】以下、本発明をその実施例を図面に沿って
記述する。図1の電動ゴルフカートの外観の側面は上記
の通り説明したので省略する。図2において、車体フレ
ーム4には、走行モータ13その他のモータ用の電源
(バッテリー)11が複数個取り付けられている。後輪
3の車軸には、ミッション12に走行モータ13を取り
付けた構成としている。
【0029】また、発明の特徴として、従来の電動ゴル
フカートにはなかった新規な構成である、走行モータ1
3とその他のモータ動力源である電源(バッテリー)1
1の充電用の発電・充電装置10を搭載している。そし
て、全体の制御を行う制御回路部9を車体フレーム4上
に配置している。
【0030】電動乗用ゴルフカートの制御系構成を図3
により説明する。動力部であるモータ部は、走行モータ
13、メインブレーキ(MB)モータ14、パーキング
ブレーキ用(PB)モータ15、自動/手動切り替え用
(HM)モータ16、ステアリング制御用(SM)モー
タ17で構成している。
【0031】走行モータ13には、モータ制御部18を
設け電流検出回路を配置している。また、メインブレー
キモータ14には、メインブレーキモータ制御回路部1
9を設け電流検出回路とブレーキ位置センサを配置して
いる。パーキングブレーキモータ15の制御部20を設
け電流検出回路を配置している。自動/手動切り替えモ
ータ16の制御部21には検出回路を配置している。ス
テアリング制御用モータ17には制御部22が設られ、
各モータはメインCPU23(マイコン)により制御を
行なっている。
【0032】動力部の電源(バッテリー)11は電流検
出回路24を介して動力系に接続されている。電源(バ
ッテリー)11の充電電流、放電電流のいずれかを電流
検出回路24で検出し、メインCPU23の指令により
発電・充電装置10の発電機10aを発電機制御回路2
5で制御を行っている。
【0033】発電・充電装置10は、動力源であるエン
ジンの出力軸に発電機10aを取り付けた構成であり、
動力源のエンジンを起動するセルモータとチョーク制御
部で構成している。発電機10aから交流電圧から直流
電圧に変換したのち充電器10bの端子に接続されてい
る。また、メインCPU23には、電流検出回路24で
周期的に検出した充電電流値、放電電流値を記憶するた
めのメモリ26が配置されている。
【0034】ステアリング部の制御系は、誘導センサ
ー、ハンドルに連動されたトルクセンサー、図示はして
いないが、ステアリングモータを有し、トルクセンサー
はステアリングの操作量を検出する手段として配置され
ている。
【0035】このような構成の乗用ゴルフカートを手動
運転を行う場合には、自動運転切替レバーを「手動」に
すると、手動走行モードになり、通常の乗用ゴルフカー
トと同じようにハンドルを操作することにより、ハンド
ルの左方向または右方向への回転に応動するトルクセン
サーのステアリングの操作量を検出する手段が作動し、
メインCPU23を介してステアリングモータを左方向
に回転させる。そして、ハンドル(ステアリング)の操
作とアクセル、ブレーキの操作によって、プレイヤー自
身による操作で前進、後進の運転ができる。
【0036】次に、自動操向する場合は、自動運転切替
レバーを「自動」にすると、自動操向モードとなる。そ
のとき、カート道(走行路)に沿って埋設されたループ
線に流れる誘導電流を誘導信号として左右の誘導センサ
ーで検出し、増幅、検波した後、差動増幅器を通し、差
動出力を得て、メインCPU23にアナログ入力され、
左右の走行方向の操縦を行なう。
【0037】また、カート道(走行路)に埋設されたマ
グネットの配列による速度、停止等の情報を読み取るこ
とにより、メインCPU23の指令により自動操縦と自
動増・減速、自動停止を行いながらカート道を走行す
る。さらに、リモコンまたは発進/停止ボタンの操作で
任意の場所で発進、停止することもできる。また、カー
トガード検知手段等の各種安全装置により危険を察知す
ると緊急停止する。特に、カートガード検知手段による
場合は、自動的に停止動作となるため、前車との間隔が
ある一定以上を保って停止することになる。
【0038】本発明では、更に、カート道(走行路)に
埋設されたマグネット情報として、通常運転の速度、停
止等の情報とは別に、ティーグランド又はグリーン近傍
あるいはカートハウス内等のように、バッテリーの充電
動作を規制する、即ち、発電機駆動用のエンジンの始動
を防止して騒音の発生を未然に防ぐことができるよう
に、マグネットの配列を組合わせた発電機停止マグネッ
ト情報を埋設する。
【0039】以上の構成において、本発明のゴルフカー
トは、走行中(下り坂も含む)、停止中にかかわらず、
動力源である電源(バッテリー)11の放電電流値と充
電電流値を電流検出回路24で常に監視すると共に、検
出した充電電流値、放電電流値をメモリ26に周期的に
記憶する。ここで、充電電流値、放電電流値に着目する
のは、負荷の変動等の外乱に対しても安定したバッテリ
ー充電、放電状態が検出されることと、バッテリーの過
充電を監視し防止できるからである。
【0040】そして、ゴルフカートが走行中において、
電流検出回路24で放電電流値が増加して大となりバッ
テリーの充電量が減少してきたとメインCPU23で判
断されると、発電・充電装置10の発電機10aを駆動
するエンジンを始動(ON)し、充電器10bを介して
バッテリー24を充電する。その後、充電電流値を電流
検出回路24でチェックし、放電電流値が減少して所定
以下の小になるとエンジンを停止して充電動作を終了す
る。こうしてゴルフカートの走行が開始される毎に、放
電電流値を電流検出回路24でチェックして同様な充電
動作を行なう。
【0041】ゴルフカートが停止中であれば発電・充電
装置10の発電機10aを駆動するエンジンを始動し、
エンジン起動が確定した後、充電電流値を電流検出回路
24でチェックし、充電電流値が所定以上であれば、発
電機10a、充電器10bを介してバッテリー24を充
電し、所定以下の充電電流値になるまで充電動作を継続
する。また、電流検出回路24でチェックして所定以下
の充電電流値であればエンジンを停止(OFF)として
ゴルフカートは停止の状態で待機する。次に再度走行が
開始されれば、放電電流値を電流検出回路24でチェッ
クする。
【0042】更に、電源(バッテリー)11の放電電流
値と充電電流値を電流検出回路24で常に監視すると共
に、検出した充電電流値、放電電流値をメモリ26に周
期的に記憶しておくので、ゴルフカートの走行中、停止
中にかかわらずバッテリー充電状態が把握でき、充電時
期になったら確実に補充充電を可能にする。特に、ゴル
フカートが停止中に、充電電流値を検出してバッテリー
の充電量を確認するためにわざわざエンジンを始動する
必要がないので、余計な騒音を生じることがない。
【0043】また、発電・充電装置10のエンジンは駆
動中において騒音を発生するので、プレイ中のゴルファ
ーが精神を集中するような場所(例えばティーグラン
ド、グリーン付近)、あるいは集中的に騒音が発生して
は不都合なカートハウス内では、騒音の発生を抑制する
ことが求められるので、コースのカート道に、速度制御
用のマグネットとは異なる、予めエンジン始動禁止域を
示すためのマグネット情報を埋設しているので、その区
間にゴルフカートが進入したら、その情報を読み取り発
電・充電装置10の充電動作を鎖錠することができる。
【0044】そして、発電機停止マグネット情報を検知
して発電装置の充電動作を停止中であっても、バッテリ
ーの蓄電量が所定値以下であることが検知された場合
は、ゴルフカートの運転再開に支障がないように、充電
動作を開始しバッテリーが満充電に達しなくても充電電
流が走行再開に必要な所定値になったら、それ以上の騒
音を発生させないようにエンジンを停止する。
【0045】発電装置の起動又は停止の発電機停止マグ
ネット情報は走行中のみ受け付ける構成とすることによ
り、ゴルフカートの停止中の制御ルーチンに発電機停止
マグネット情報の有無を判定するステップを用意する必
要がないので、制御系が複雑になることを回避できる。
【0046】尚、バッテリーの充電は、発電・充電装置
10によること以外にも、ゴルフカートのブレーキ時で
の走行モータ13の回生制動によっても幾分かは行なわ
れる。このように本発明は、バッテリー11の充電をゴ
ルフ場のカートハウスで行なうことなく、発電・充電装
置25によってコースにて随時行なうことができるもの
である。また、発電・充電装置としては小型の燃料電池
を利用することもできる。
【0047】次に、図4の発電・充電制御シーケンスの
フローに従って、本発明の電動ゴルフカートの発電・充
電制御を説明する。同図において、ステップS0の発電
・充電制御の開始により、ステップS1で、ゴルフカー
トが走行中かどうかの判定を行なう。
【0048】もし、走行中の場合はステップS2に至
り、発電機停止マグネット情報を受け付け、ステップS
3において、発電機停止マグネット情報が検知されたか
どうかを判定する。もし、発電機停止マグネット情報が
検知されたら、ステップS4で、発電機の再スタート指
令があるまで発電機を停止する。
【0049】もし、ステップS3において、発電機停止
マグネット情報が検知されなかったら、次段のステップ
S5において、放電電流(放電量)の大小の判定を行な
う。もし、放電電流の小の場合は放電量が小であり補充
充電は必要ないと判断して、同様に放電電流の大小の判
定を繰り返す。放電電流の大の場合は放電量が大である
と判断して、ステップS6に至り、発電機駆動用のエン
ジンを始動(0N)する。
【0050】次に、ステップS7において、エンジンが
始動したかどうかの判定を行なう。もし、始動しなかっ
た(NG)場合は、再度、ステップS6に至り、発電機
駆動用のエンジンを始動(0N)を試みる。もし、エン
ジンが始動したと判定されたら、次のステップS8に至
り、放電電流(放電量)の大小の判定を行なう。
【0051】もし、放電電流の大の場合は放電量が依然
として大であると判断して、同様に放電電流の大小の判
定を繰り返す。放電電流の小の場合は放電量が小であり
補充充電はこれ以上は必要ないと判断して、ステップS
9に至り、発電機駆動用のエンジンを停止(0FF)す
る。そして、ステップS1に戻り同様の制御動作を繰り
返す。
【0052】もし、ステップS1において、ゴルフカー
トが停止中と判定されたらステップS10に至り、発電
機駆動用のエンジンを始動(0N)する。ステップS1
1において、エンジンが始動したかどうかの判定を行な
う。もし、始動しなかった(NG)場合は、再度、ステ
ップS10に至り、発電機駆動用のエンジンを始動(0
N)を試みる。もし、エンジンが始動したと判定された
ら、次のステップS12に至り、充電電流(充電量)の
大小の判定を行なう。
【0053】もし、充電電流の大の場合は充電量が依然
として小であると判断して、同様に放電電流の大小の判
定を繰り返す。充電電流の小の場合は充電量が大であり
補充充電はこれ以上は必要ないと判断して、ステップS
13に至り、発電機駆動用のエンジンを停止(0FF)
する。
【0054】発電機駆動用のエンジンを停止後、ステッ
プS14でゴルフカートが走行中かどうかを判定する。
もし、ゴルフカートが停止中と判定されたら、同様の判
定動作を繰り返す。ステップS14での判定中にゴルフ
カートの走行が開始されたらステップS2に至り、上述
した走行中の制御モードを繰り返す。
【0055】次に、他の実施例の発電・充電制御シーケ
ンスのフローに従って、図5に基づき説明する。
【0056】同図において、ステップS0の発電・充電
制御の開始により、ステップS1で、ゴルフカートが走
行中かどうかの判定を行なう。
【0057】もし、走行中の場合はステップS2に至
り、発電機停止マグネット情報を受け付け、ステップS
3において、発電機停止マグネット情報が検知されたか
どうかを判定する。もし、発電機停止マグネット情報が
検知されたら、ステップS4で、発電機の再スタート指
令があるまで発電機を停止する。
【0058】もし、ステップS3において、発電機停止
マグネット情報が検知されなかったら、次のステップS
5において発電機出力減少のマグネット情報を受け付
け、ステップ6において発電機出力減少のマグネット情
報が検知されたかどうかを判定する。発電機出力減少の
マグネットが検知されるとステップ8において発電機の
発電量が50%になるように設定され、ステップ6にお
いて発電機出力減少のマグネットが検知されない場合
は、ステップ7において発電機の発電量が100%にな
るように設定され、次段のステップS9において、放電
電流(放電量)の大小の判定を行なう。もし、放電電流
の小の場合は放電量が小であり補充充電は必要ないと判
断して、同様に放電電流の大小の判定を繰り返す。放電
電流の大の場合は放電量が大であると判断して、ステッ
プS10に至り、発電機駆動用のエンジンを始動(0
N)する。
【0059】次に、ステップS11において、エンジン
が始動したかどうかの判定を行なう。もし、始動しなか
った(NG)場合は、再度、ステップS10に至り、発
電機駆動用のエンジンを始動(0N)を試みる。もし、
エンジンが始動したと判定されたら、次のステップS1
2に至り、放電電流(放電量)の大小の判定を行なう。
【0060】もし、放電電流の大の場合は放電量が依然
として大であると判断して、同様に放電電流の大小の判
定を繰り返す。放電電流の小の場合は放電量が小であり
補充充電はこれ以上は必要ないと判断して、ステップS
13に至り、発電機駆動用のエンジンを停止(0FF)
する。そして、ステップS1に戻り同様の制御動作を繰
り返す。
【0061】もし、ステップS1において、ゴルフカー
トが停止中と判定されたらステップS14に至り、発電
機駆動用のエンジンを始動(0N)する。ステップS1
5において、エンジンが始動したかどうかの判定を行な
う。もし、始動しなかった(NG)場合は、再度、ステ
ップS14に至り、発電機駆動用のエンジンを始動(0
N)を試みる。もし、エンジンが始動したと判定された
ら、次のステップS16に至り、充電電流(充電量)の
大小の判定を行なう。
【0062】もし、充電電流の大の場合は充電量が依然
として小であると判断して、同様に放電電流の大小の判
定を繰り返す。充電電流の小の場合は充電量が大であり
補充充電はこれ以上は必要ないと判断して、ステップS
17に至り、発電機駆動用のエンジンを停止(0FF)
する。
【0063】発電機駆動用のエンジンを停止後、ステッ
プS18でゴルフカートが走行中かどうかを判定する。
もし、ゴルフカートが停止中と判定されたら、同様の判
定動作を繰り返す。ステップS18での判定中にゴルフ
カートの走行が開始されたらステップS2に至り、上述
した走行中の制御モードを繰り返す。
【0064】また、本実施例では、発電機の制御量を5
0%と100%の二通りにして示したが、3段階、4段
階に細かく制御し、ゴルフコースの場所に応じて発電量
を制御して、騒音を調節しても構わないことは言うまで
もない。また、発電機を停止させないでアイドリング状
態などで動作させることによって、始動時の制御が不要
となり、簡単な制御で発電量を増大することができると
いう効果がある。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明のゴルフカート
は、ゴルフカートに搭載の発電装置と充電装置よりなる
発電・充電装置によってプレイ中のコースにて随時自己
充電を行なうことにより、長時間プレーや特殊な走行運
転時の電源容量の不足による走行不能を防止し、また、
カートハウスの大容量の充電装置を省略できると共に、
発電装置の動作を走行路に埋められたマグネット情報に
て制御するので、不都合な場所での発電機のエンジンを
騒音を防止できる。
【0066】また、集中力を要求されるゴルフプレイヤ
ーにとっては、ティーグランド又はグリーン近傍での発
電装置のエンジン運転音は非常に気掛かりになり、ま
た、カートハウス内に電動ゴルフカートを収納中に、複
数のゴルフカートがバッテリーの充電を開始するとかな
りの騒音となるので、発電機停止、或いは発電量の減少
のマグネット情報を検出したら発電装置のエンジン騒音
を防止、或いは低減することができる。
【0067】また、発電機停止マグネット情報を検知し
て発電装置の充電動作を停止中であっても、バッテリー
の蓄電量が所定値以下であることが検知された場合は、
ゴルフカートの運転再開に支障がないように、充電動作
を開始しバッテリーが満充電に達しなくても充電電流が
走行再開に必要な所定値になったら、エンジンを停止
し、それ以上のエンジン騒音を発生を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動ゴルフカートの外観側面図。
【図2】電動ゴルフカートの平面図。
【図3】電動ゴルフカートの制御系構成図。
【図4】発電・充電制御シーケンスの実施例。
【図5】発電・充電制御シーケンスの他の実施例。
【符号の説明】
1 電動ゴルフカート 2,3 前・後輪 4 車体フレーム 5 乗車部 6 ステアリグホイール 7 誘導センサ 8 誘導線 9 制御回路部 10 発電・充電装置 11 電源(バッテリー) 12 ミッション 13 走行モータ 14〜17 各部制御用モータ 18 モータ制御部 19 メインブレーキモータ制御回路部 20 パーキングブレーキモータ制御部 21 自動/手動切り替えモータ制御部 22 ステアリング制御用モータ制御部 23 メインCPU(マイコン) 24 電流検出回路 25 発電・充電装置 26 発電機制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 丈也 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 (72)発明者 小谷 八州男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 (72)発明者 山内 豊 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会 社内 Fターム(参考) 5G003 AA07 BA01 DA07 EA05 FA06 FA08 GC05 5H030 AA00 AS08 BB10 FF41 FF42 FF51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行路に沿って自動操向可能で、
    電動ゴルフカートのバッテリー電源を充電するための発
    電装置と充電装置とからなる発電・充電装置をゴルフカ
    ートの本体部に具備する電動ゴルフカートにおいて、発
    電装置の動作を走行路に埋められたマグネット情報にて
    制御することを特徴とする電動ゴルフカート。
  2. 【請求項2】 ティーグランド又はグリーン近傍では発
    電装置を停止することを特徴とする請求項1記載の電動
    ゴルフカート。
  3. 【請求項3】 カートハウス内では発電装置を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動ゴルフカート。
  4. 【請求項4】 マグネット情報は速度制御等のマグネッ
    ト情報とは異なることを特徴とする請求項1記載の電動
    ゴルフカート。
  5. 【請求項5】 発電装置の動作を制御するマグネット情
    報は走行中のみ受け付けることを特徴とする請求項1記
    載の電動ゴルフカート。
  6. 【請求項6】 マグネット情報により発電装置の充電動
    作を停止中で、かつバッテリーの蓄電量が所定値以下で
    ある場合は、充電動作を開始しバッテリーが満充電に達
    しなくても充電電流が所定値になったらエンジンを停止
    することを特徴とする請求項1記載の電動ゴルフカー
    ト。
  7. 【請求項7】 ティーグランド又はグリーン近傍では発
    電装置の発電量を減少することを特徴とする請求項1記
    載の電動ゴルフカート。
  8. 【請求項8】 カートハウス内では発電装置の発電量を
    減少することを特徴とする請求項1記載の電動ゴルフカ
    ート。
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