JP2001146366A - エレベータの制動装置 - Google Patents

エレベータの制動装置

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JP2001146366A
JP2001146366A JP32970199A JP32970199A JP2001146366A JP 2001146366 A JP2001146366 A JP 2001146366A JP 32970199 A JP32970199 A JP 32970199A JP 32970199 A JP32970199 A JP 32970199A JP 2001146366 A JP2001146366 A JP 2001146366A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベータの非常停止時にブレーキ回路に給
電する接点を即座に遮断する場合に、2つのブレーキに
おける動作時間の差を大きくできなかった。 【解決手段】 第1のブレーキ8に対応して設けられた
ブレーキコイル803と、第2のブレーキ9に対応して
設けられたブレーキコイル903と、ブレーキコイル8
03を励磁させる第1のコイル励磁回路13と、ブレー
キコイル903を励磁させる第2のコイル励磁回路14
と、エレベータの停止時に電源を遮断する接点11と、
電圧保持回路15を設け、第1のコイル励磁回路13は
電源が遮断されたときにブレーキコイル803から電圧
保持回路15にコイル電流を放出させ、第2のコイル励
磁回路14は、電源が遮断されたときに、電圧保持回路
15に蓄積された電気エネルギを用いてブレーキコイル
903のコイル電流の減衰を遅延させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータの制
動装置に関するもので、特に、ダブルブレーキ構造を有
するエレベータのブレーキ制御回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータの制動装置は、かごを
駆動する電動機の軸に直結されたブレーキドラムに対
し、バネでシューを押圧することにより、シューとブレ
ーキ車面との摩擦力により制動力を発生させる機構とな
っている。そして、ブレーキを開放する手段として電磁
マグネットを装備し、マグネットのコイルに電流を流す
ことによりブレーキを解放する。通常のエレベータで
は、このような電磁ブレーキを一組装備するが、より安
全性を高めるために個別に動作しうる2組の電磁ブレー
キを備えたものも有り、一般にダブルブレーキと呼ばれ
ている。
【0003】近年、かごの軽量化や電動機周りの低慣性
化が進んでおり、電動機や制御装置の容量低減や省エネ
が図られている。しかしながら、このような低慣性化は
ブレーキ停止時の減速度を大きくすることにつながり、
乗客に不快感を与えることになる。制動装置のブレーキ
力の設定基準としては、(1)定員以上乗り込んだ状態
で乗りかごを静止保持するブレーキ力が最低限必要であ
り、(2)走行方向の負荷が負となるいわゆる回生運転
中に非常停止した場合に、終端階で突き上げ、突き下げ
を起こさないブレーキ力が必要である。
【0004】ところが、この条件を満たす様にブレーキ
力を確保すると、走行方向の負荷が正となるいわゆる力
行運転中に非常停止した場合に、かごの減速度が大きく
なる。従ってブレーキ力の上限を規定する必要があり、
(3)力行運転中の非常停止減速度が許容値以下となる
ようブレーキ力を緩める必要がある。特に低慣性の場合
には上記(1)(2)(3)を同時に満足するのが難し
くなり、条件によってブレーキ力を変更できる手段が求
められる。そこで、前述のダブルブレーキを採用し、2
つのブレーキの動作タイミングをずらすことで停止ショ
ックを低減する方法が提案されている。
【0005】尚、回生運転および力行運転とかご内負荷
との関係は図6に示すとおりである。かご側重量に比べ
て釣合いおもり側の重量が大きい場合(かご内軽負荷)
では、かごが上昇するときに回生運転となり、かごが下
降するときに力行運転となる。逆に、かご側重量に比べ
て釣合いおもり側の重量が小さい場合(かご内重負荷)
では、かごが上昇するときに力行運転となり、かごが下
降するときに回生運転となる。
【0006】図7は、例えば特開平3−115080号
公報に示された従来のエレベータ制動装置の構成図であ
る。図において、1はかご駆動用の電動機、2は電動機
1に直結した軸、3は電動機1により軸2を介して駆動
される巻上機の綱車、4は綱車3に巻き掛けられたロー
プ、5はロープ4の一端に結合されたかご、6はロープ
4の他端に結合された釣合いおもり、7は軸2に固定さ
れたブレーキ車である。
【0007】8は電磁ブレーキであり、ブレーキ車7に
摩擦力を作用させるブレーキシュー801と、ブレーキ
シュー801をブレーキ車7に付勢するばね(図示せ
ず)と、ブレーキシュー801をばねに抗して押すプラ
ンジャー802、プランジャー802を駆動するブレー
キコイル803を備えている。このブレーキコイル80
3により電磁マグネットが構成される。9は第2の電磁
ブレーキであり、2組の電磁ブレーキでダブルブレーキ
を構成している。901〜903は801〜803と同
様である。
【0008】また、10はブレーキコイル803および
903を励磁するための直流電源、11はブレーキ解放
時に閉成し、ブレーキ動作時に開放する接点、12はブ
レーキ回路、22および23はそれぞれブレーキコイル
803および903の励磁回路である。
【0009】励磁回路22はブレーキコイルの電流を制
御するために、ダイオード2201、減衰時定数調整抵
抗2202、電流検出器2203、スイッチ素子220
4、PWM回路2205から構成される。励磁回路23
も励磁回路22と同様に、ダイオード2301、減衰時
定数調整抵抗2302、電流検出器2303、スイッチ
素子2304、PWM回路2305から構成される。ま
た、18は制御部であり、ブレーキコイル803及び9
03の電流指令値を励磁回路22,23に出力する。
【0010】つぎに動作を図8に基づいて説明する。ま
ず、エレベータが起動し接点11が閉成されると、図8
に示されるようにプランジャー802および902が吸
引されるだけの電流指令値がそれぞれ出力される。この
とき、電流検出器2203及び2303で検出された各
電流帰還値との差に応じて、PWM回路2205および
2305がそれぞれスイッチ素子2204及び2304
を動作させ、各コイル電流を制御する。
【0011】コイル電流が図8の様に立ち上がるとプラ
ンジャー802および902が同時に吸引され、ブレー
キシュー801および901がブレーキ車7から開放さ
れるので、電動機1の駆動力が軸2を介して綱車3に伝
達され、かご5を駆動する。
【0012】プランジャー802及び902が一旦吸引
されると、吸引状態を維持できるだけの電流(保持電
流)以上の所定値I1,I2にプランジャー802,90
2のコイル電流を減流し、コイルの発熱を抑えるように
するが、本従来例ではI1とI2の関係がI1<I2となる
様に設定している。
【0013】その後、何らかの異常が発生してブレーキ
停止する場合、即座に接点11が開放され直流電源10
からの給電が無くなり、コイル電流はダイオード220
1、2301および減衰時定数調整抵抗2202、23
02を還流しながら減衰し、保持電流以下になるとブレ
ーキが動作する。このとき、減衰時定数調整抵抗220
2,2302が同じ値に設定されていれば、コイル電流
の減衰時定数が同じため、直前の電流値が大きいほど接
点11が開放してから電流が保持電流以下に減衰する時
間が長くなり、プランジャーが動作するまでの時間遅れ
が大きくなる。したがって、ブレーキシュー801およ
び901は別々のタイミングでブレーキ車7に押圧され
るので、ブレーキ停止によるショックが緩和される。
【0014】更に、ブレーキ動作時間の差を大きくし、
エレベータの減速中は1つのブレーキだけが動作し、エ
レベータが停止した後に2つめのブレーキが動作するよ
うにすれば、減速中のブレーキ力と停止中のブレーキ力
を違う値に設定することができ、低慣性の場合でも適正
なブレーキの設定が可能となる。ただし、回生運転中の
非常停止の場合は、大きなブレーキ力が必要となるため
同時にブレーキが動作するようI1とI2を同じ電流値に
設定することになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、2つの
ブレーキ動作時間の差を大きく設定できれば、始めに示
したような(1)(2)(3)の条件を同時に満足する
ようなブレーキ設定が可能となる。ところが、保持電流
に達する時間に大きな差を持たせるためには、電流値I
1とI2の差はかなり大きく設定する必要がある。
【0016】例えば、接点11が開放した後の回路時定
数が共に500msであったとし、コイル電流が保持電
流に減衰する時間差を同じく500msとすれば、I2
はI2の約2.7倍に設定する必要がある。この場合、
2は保持電流よりも大きいぐらいの電流となり、現実
的ではない。
【0017】また、タイマーなどを利用して接点11の
動作を遅らせ、1方のブレーキに電源を供給し続けるこ
とで時間差を大きくする例もあるが、タイマーの誤動作
などを考えると接点11は即座に遮断するのが望まし
い。
【0018】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、エレベータの非常停止時にブレ
ーキ回路に給電する接点を即座に遮断する場合にも、2
つのブレーキにおける動作時間の差を大きくできるよう
なブレーキ回路を得ることを目的とする。そして、この
ようなブレーキ回路を利用した制動装置を適用すること
で、安全にエレベータを停止させるとともに、停止ショ
ックを緩和して乗り心地を改善する。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明におけるエレベ
ータの制動装置は、複数の制動機構と、当該複数の制動
機構にそれぞれ対応して設けられた複数の電磁マグネッ
トと、当該複数の電磁マグネットに電源を供給するブレ
ーキ回路と、エレベータの停止時に前記ブレーキ回路を
前記電源から遮断する接点を備えたエレベータの制動装
置において、前記ブレーキ回路は、前記複数の電磁マグ
ネットの内の少なくとも一つの電磁マグネットを消勢さ
せるとともに、その消勢時の放出エネルギを利用して残
りの電磁マグネットの消勢を遅延させるものである。
【0020】また、前記ブレーキ回路は、前記複数の電
磁マグネットにそれぞれ対応して設けられ、当該電磁マ
グネットを付勢及び消勢する複数の励磁回路と、電圧を
保持する電圧保持回路から構成され、上記複数の励磁回
路のうち少なくとも一つの励磁回路は、前記接点により
電源を遮断したときに前記電磁マグネットを付勢時とは
逆極性で前記電圧保持回路に接続するものである。
【0021】さらに、前記ブレーキ回路は、前記電圧保
持回路に蓄積された電荷を放電する放電回路を有するも
のである。
【0022】さらにまた、前記励磁回路は、前記電磁マ
グネットに接続されるスイッチ素子と、前記接点により
電源を遮断したときに前記電磁マグネットの電流を前記
電圧保持回路に還流する還流回路と、前記スイッチ素子
をオンオフ制御する制御回路とを備えたものである。
【0023】また、前記還流回路は、ダイオードを有す
るものである。
【0024】さらに、前記還流回路は、抵抗を有するも
のである。
【0025】この発明におけるエレベータの制動装置
は、第1、第2の制動機構と、前記第1の制動機構に対
応して設けられた第1のブレーキコイルと、前記第2の
制動機構に対応して設けられた第2のブレーキコイル
と、前記第1のブレーキコイルを励磁させる電源を供給
する第1の励磁回路と、前記第2のブレーキコイルを励
磁させる電源を供給する第2の励磁回路と、エレベータ
の停止時に前記電源を遮断する接点と、前記第1のブレ
ーキコイルのコイル電流が低減されることによって放出
された電気エネルギを保持する保持回路を有し、前記第
1の励磁回路は、前記電源が遮断されたときに、前記第
1のブレーキコイルを低減することで前記保持回路に電
気エネルギを放出させ、前記第2の励磁回路は、前記電
源が遮断されたときに、前記保持回路に蓄積された電気
エネルギを用いて前記第2のブレーキコイルのコイル電
流の減衰を遅延させるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明に
おける実施の形態1を図に基づいて説明する。図1は実
施の形態1におけるエレベータの制動装置を示した図で
ある。図においては1はかご駆動用の電動機、2は電動
機1に直結した軸、3は電動機1により軸2を介して駆
動される巻上機の綱車、4は綱車3に巻き掛けられたロ
ープ、5はロープ4の一端に結合されたかご、6はロー
プ4の他端に結合された釣合いおもり、7は軸2に固定
されたブレーキ車である。
【0027】8は第1の電磁ブレーキであり、制動機構
として、ブレーキ車7に摩擦力を作用させるブレーキシ
ュー801と、ブレーキシュー801をブレーキ車7に
付勢するばね(図示せず)と、ブレーキシュー801を
ばねに抗して押すプランジャー802を有している。ま
た、プランジャー802を駆動するブレーキコイル80
3を備えている。このブレーキコイル803により電磁
マグネットが構成される。9は第2の電磁ブレーキであ
り、第1の電磁ブレーキと共にダブルブレーキを構成し
ている。901〜903は801〜803と同様であ
る。以上のダブルブレーキ機構は従来例と同じである。
【0028】10は電源、11は接点、12はブレーキ
回路、13は第1のブレーキコイル803を励磁する第
1のコイル励磁回路で、遮断時にコイルの電気エネルギ
を回生する機能を備えている。14は第2のブレーキコ
イル903を励磁する第2のコイル励磁回路で、遮断時
にコイルの電気エネルギを回生する機能を備えている。
言い換えれば、この第1のコイル励磁回路13、第2の
コイル励磁回路14は、第1の電磁ブレーキ8または第
2の電磁ブレーキ9の電磁マグネットを付勢及び消勢す
る機能を持つ。15は接点11が遮断後も若干の時間だ
け電圧を保持するとともに第1のコイル励磁回路13に
より回生された回生エネルギを吸収する電圧保持回路で
ある。ブレーキ回路12は、第1のコイル励磁回路1
3、第2のコイル励磁回路14および電圧保持回路15
を含んでいる。
【0029】図2は実施の形態1におけるブレーキ回路
の一例を示す図である。図において16は第1のブレー
キコイル803を励磁する第1の励磁回路であり、16
01〜1606から構成される。1601及び1602
は還流用のダイオード、1603および1604はスイ
ッチ素子、1605は電流検出器、1606は電流制御
回路である。第1の励磁回路16は、図1における第1
のコイル励磁回路13の一構成例である。
【0030】17は第2のブレーキコイル903を励磁
する第2の励磁回路であり、1701〜1706から構
成される。1701から1706は1601から160
6と同様である。第2の励磁回路17は、図1における
第2のコイル励磁回路14の一構成例である。また、1
9は電圧保持用のコンデンサ、20は放電回路であり放
電抵抗2001、スイッチ素子2002、電圧検出器2
003、電圧制御回路2004から構成されている。コ
ンデンサ19および放電回路20は、図1における電圧
保持回路15の一構成例である。
【0031】図3及び図4は実施の形態1によるブレー
キ制御回路における動作説明図である。図3は第2のブ
レーキが遅れて動作する場合の図であり、力行運転から
非常停止する場合に相当する。図4は第2のブレーキが
同時に動作する場合の図であり、回生運転から非常停止
する場合に相当する。また、両図ともに(a)は下段が
第1のブレーキコイル803に通流する電流、上段が第
2のブレーキコイル903に通流する電流の時間変化を
示し、(b)はコンデンサ電圧の時間変化を示す。以
下、図3及び図4に基づいてこの実施の形態におけるブ
レーキ制御回路の動作を説明する。
【0032】<エレベータ起動時の動作>エレベータが
起動し接点11が閉成すると、各励磁回路16、17お
よびコンデンサ19には電源が供給される。通常はコン
デンサ19への突入電流を防止する回路を設けるが本図
では省略している。第1の励磁回路16において、スイ
ッチ素子1603及び1604がオンするとブレーキコ
イル803に矢印の向きに励磁電流が流れ、プランジャ
ー802を吸引する。プランジャー802を吸引して第
1の電磁ブレーキ8を解放すると、電流検出器1605
によって検出したコイル電流値に基づき、電流制御回路
1606がスイッチ素子1603をオン、オフしてコイ
ル電流値を所定値に制御する。
【0033】第2の励磁回路17でも第1の励磁回路1
6と同様な制御が行われ、プランジャー902を吸引保
持し、第2の電磁ブレーキ9を解放する。2つのブレー
キが解放されるとエレベータが走行を開始する。なお、
制御されるコイル電流値は保持電流よりも大きい値であ
り、従来例の様に2つのコイル電流値に差を持たせる必
要はない。この間、コンデンサ19の電圧はほぼ電源電
圧と同じ値に保持されている。
【0034】<エレベータ停止時の動作>いま、エレベ
ータが力行運転中に異常が発生し非常停止する場合につ
いて図3に基づいて説明する。この場合、負荷による不
平衡力とブレーキによる制動力が同じ向きに働くので、
減速度が大きくなるのを防ぐために1つのブレーキの動
作を遅らせる必要がある。
【0035】まず、非常停止後即座に接点11が開放さ
れ、直流電流10からブレーキ回路への給電が無くな
る。接点11の開放と同時に電流制御回路1606がス
イッチ素子1603及び1604をオフすると、ブレー
キコイル803がそれまでと逆向きにコンデンサ19に
接続される。即ち、ブレーキコイル803によって構成
される電磁マグネットの付勢時とは逆極性でコンデンサ
19に接続される。
【0036】ここで、コンデンサ19の電圧はすぐに降
下しないため、コイル電流がコンデンサ19のプラス端
子に流れ込むことになり、ブレーキコイル803に蓄え
られていた電気エネルギがコンデンサ19に回生し、コ
イル電流が瞬時に減衰すると共に、コンデンサ19の電
圧が若干上昇する(図3(a)(b)参照)。ブレーキ
コイル803に流れる電流が減衰するため、プランジャ
ー802が即座に解放され、ブレーキシュー801がブ
レーキ車7に押圧され、制動力を発生する。
【0037】一方、第2の励磁回路17では、接点11
が開放されても電流制御回路1706はスイッチ素子1
703及び1704のオンを継続して、コンデンサ19
の電圧により電流制御を続ける。そして、電流検出器1
705によって検出したコイル電流値に基づき、電流制
御回路1706がスイッチ素子1703をオン、オフし
てコイル電流値を所定値に維持するように制御する。こ
のように制御すれば、第2のブレーキ9の電磁マグネッ
トの消勢がより遅延される。したがって、コンデンサ1
9に電気エネルギが残っている間、第2の電磁ブレーキ
9を解放しつづけることができる。即ち、コンデンサ1
9に電気エネルギが残っている間は第2の電磁ブレーキ
9は制動力を発生しない。そして、コンデンサ19の電
気エネルギが無くなると、プランジャー902が解放さ
れ、ブレーキシュー901がブレーキ車7に押圧され、
制動力を発生する。尚、上述の説明では電流制御回路1
706がスイッチ素子1703をオン、オフしてコイル
電流値を所定値に維持するように制御するようにしてい
るが、必ずしもスイッチ素子1703をオン、オフを行
なわなくてもよい。この場合には、オン、オフ制御する
場合に比べて、第2のブレーキ9の電磁マグネットの消
勢がやや早まるものの、第1の電磁ブレーキ8に比べて
第2の電磁ブレーキ9の動作を遅らせることはできる。
【0038】言い換えれば、ブレーキ回路12を電源か
ら遮断したときに、第1の電磁ブレーキ8のブレーキコ
イル803からコイル電流を低減させることで電気エネ
ルギを電圧保持回路15に放出してこの電磁マグネット
を消勢させる。そして、電圧保持回路15に貯まった電
気エネルギにより第2のブレーキ9のブレーキコイル9
03のコイル電流の減衰が遅延することで第2のブレー
キ9の電磁マグネットの消勢が遅延される。
【0039】これにより、第2の電磁ブレーキ9の第1
の電磁ブレーキ8に対する動作遅れを大きくすることが
できるため、エレベータのかごが第1の電磁ブレーキ8
によって緩やかに減速して停止した後に、第2の電磁ブ
レーキ9を動作させて十分な静止保持力を発生させるこ
とが可能となる。また、第1の電磁ブレーキ8のブレー
キコイル803のコイル電流を積極的に放出させるた
め、第1の電磁ブレーキ8の動作開示を短縮でき、接点
11が開放されてから制動トルクをかける時間を従来よ
りも早めることができる。したがって、停止距離を短縮
できる。さらに、本実施の形態では非常時に外部電源の
供給を絶つため、第2の電磁ブレーキ9の動作を遅らせ
ながらも確実に第1の電磁ブレーキ8を動作させること
ができる。
【0040】なお、この構成では回生機能を有した励磁
回路を励磁回路16、17両方の回路に採用しているた
め、第2の電磁ブレーキ9を即座に動作させ、停止後に
第1の電磁ブレーキ8を動作させることもできる。さら
に、初めに動作させるブレーキを非常停止毎に入れ替え
ることで、軸に加わる機械的ストレスを低減することが
できる。
【0041】次に、エレベータが回生運転中に異常が発
生し非常停止する場合について図4に基づいて説明す
る。この場合、負荷による不平衡力とブレーキによる制
動力が反対向きに働くので、所定の距離でエレベータを
停止させるためには、2つのブレーキを即座に動作させ
る必要が有る。
【0042】エレベータは図3と同じ様に走行を開始
し、非常停止後即座に接点11が開放され直流電源10
からの給電が無くなる。接点11の開放と同時に電流制
御回路1606,1706がスイッチ素子1603、1
604及び1703、1704をオフすると、ブレーキ
コイル803及び903がそれまでと逆向きにコンデン
サ19に接続される。ここで、コンデンサ19の電圧は
すぐに降下しないため、上記と同様にブレーキコイル8
03及び903のコイル電流がコンデンサ19のプラス
端子に流れ込み、2つのブレーキコイル803及び90
3の電気エネルギがコンデンサに回生する。そして、ブ
レーキコイル803及び903に流れるコイル電流が急
速に減衰するので、即座に両方のブレーキが動作する。
このため、回生運転中の非常停止時にも突き上げや突き
下げをすること無く安全にかごを停止することができ
る。
【0043】この場合、ブレーキコイル803及び90
3から電気エネルギが回生するため、コンデンサ19の
電圧上昇は比較的大きくなる。回路電圧が高い場合に
は、接続されている機器の寿命を縮めることになり、最
悪破損に至ることもある。そこで、コンデンサ19の電
圧を電圧検出器2003で検出し、所定の電圧になるよ
うに電圧制御回路2004がスイッチ素子2002を操
作し、放電抵抗2001に電荷を放出する。また、エレ
ベータ停止後にはコンデンサ19の残留電荷を完全に放
電し感電を防止する。
【0044】なお、このブレーキ回路12には非常停止
後に外部から電源が供給されないので、2つのブレーキ
コイル803及び903とコンデンサ19に蓄えられた
電気エネルギを消費すればブレーキコイルの電流がゼロ
となる。このため、回路の動作に何らかの異常が発生し
ても、所定の時間で確実に両方のブレーキを動作させる
ことができる。
【0045】また、この実施の形態におけるスイッチ素
子1603、1604、1703、1704は、プラン
ジャー802、902を吸引して電磁ブレーキ8、9を
解放している間に各ブレーキコイル803、903のコ
イル電流を一定に制御するためのスイッチとして機能す
ると共に、非常停止時にブレーキコイル803、903
のコイル電流を放出するためのスイッチとしても機能す
るため、回路を簡素化することができる。
【0046】実施の形態2.実施の形態1では電磁ブレ
ーキ8が動作し、電磁ブレーキ9を解放している間、第
2の励磁回路17では、接点11が開放されても電流制
御回路1706はスイッチ素子1703及び1704の
オンを継続して、コンデンサ19の電圧により電流制御
を続ける。そして、電流検出器1705によって検出し
たコイル電流値に基づき、電流制御回路1706がスイ
ッチ素子1703をオン、オフしてコイル電流値を所定
値に維持するように制御する。この電流制御回路170
6が制御するコイル電流値を、コンデンサ電圧の上昇に
応じて指令電流値を上昇させるように電流制御してもよ
い。この場合、実施の形態1と同様な効果が生じるのに
加え、ブレーキコイル903での消費電力が増えるた
め、コンデンサ電圧の上昇を抑えることができる。
【0047】実施の形態3.実施の形態1では還流回路
をダイオードのみで構成したが、ダイオードと直列に減
衰時定数調整用の抵抗を挿入しても同様な効果が得られ
る。この場合、実施の形態1と同様な効果が生じるのに
加え、電流の減衰時間を調整できるため2つのブレーキ
における動作タイミングの差を変えることができる。ま
た、回生エネルギの一部を抵抗で消費させることで、コ
ンデンサ電圧の上昇を抑えることもできる。
【0048】実施の形態4.図5はこの実施の形態4を
示すもので、図において21はブレーキコイル903の
励磁回路であり、図2の第2の励磁回路17から回生機
能を省いたものである。他の符号は図1および図2と同
様である。この場合、電磁ブレーキ8と電磁ブレーキ9
を同時に動作させたときの動作タイミングに違いがあ
る。即ち、図2で第1、第2の励磁回路16、17に回
生機能を設けた場合よりも、この実施の形態ではブレー
キコイル903に対応するブレーキ21の動作タイミン
グがやや遅れる。しかしながら、実施の形態1と同様な
効果が得られる。さらに、部品点数の削減により安価に
構成できる。
【0049】実施の形態5.実施の形態1ではコンデン
サ19の電圧を放電するために放電回路20を備えてい
るが、図5の様に放電回路20が無い構成も考えられ
る。この場合コンデンサ19が電圧保持回路15を構成
することになる。この場合、励磁回路16及び21で再
度プランジャーを吸引しない程度の電流をブレーキコイ
ルに流すようにすれば、即座に両方のブレーキを動作さ
せることによる電圧上昇や電荷の残留を防ぐことができ
る。なお、図2で放電回路が無い構成も同様に考えられ
る。
【0050】実施の形態6.上記実施の形態1から5の
説明では、ダブルブレーキとして2つの制動機構を有す
る場合を採り上げて説明したが、3つ以上の制動機構を
有する制動装置も考えられる。この場合は、即座に消勢
させるものと、消勢を遅延させるものに分け、そのグル
ーピングを変えることで、減速中のブレーキ力の調整が
多段階で可能となり、さらに停止ショックを緩和するこ
とができる。ところで、ブレーキ車7にブレーキシュー
を押圧して制動するタイプの制動装置について述べた
が、電磁マグネットを使用した別のタイプ(例えば、デ
ィスクブレーキなど)の制動装置にも利用できるのは言
うまでもない。尚、上述の実施の形態はいずれも本願発
明の一形態を示すものであり、これら実施の形態を相互
に組み合わせてもよい。
【0051】
【発明の効果】この発明におけるエレベータの制動装置
は、複数の制動機構と、当該複数の制動機構にそれぞれ
対応して設けられた複数の電磁マグネットと、当該複数
の電磁マグネットに電源を供給するブレーキ回路と、エ
レベータの停止時に前記ブレーキ回路を前記電源から遮
断する接点を備えたエレベータの制動装置において、前
記ブレーキ回路は、前記複数の電磁マグネットの内の少
なくとも一つの電磁マグネットを消勢させるとともに、
その消勢時の放出エネルギを利用して残りの電磁マグネ
ットの消勢を遅延させるため、複数の制動装置の動作タ
イミングをずらすことができ、エレベータの停止ショッ
クを緩和できる。
【0052】また、前記ブレーキ回路は、前記複数の電
磁マグネットにそれぞれ対応して設けられ、当該電磁マ
グネットを付勢及び消勢する複数の励磁回路と、電圧を
保持する電圧保持回路から構成され、上記複数の励磁回
路のうち少なくとも一つの励磁回路は、前記接点により
電源を遮断したときに前記電磁マグネットを付勢時とは
逆極性で前記電圧保持回路に接続するため、短時間で電
磁マグネットを消勢することができ、先に動作する制動
装置の動作時間を短縮することができる。
【0053】さらに、前記ブレーキ回路は、前記電圧保
持回路に蓄積された電荷を放電する放電回路を有するた
め、電圧保持回路の電圧を適正な範囲に抑えることがで
きる。
【0054】さらにまた、前記励磁回路は、前記電磁マ
グネットに接続されるスイッチ素子と、前記接点により
電源を遮断したときに前記電磁マグネットの電流を前記
電圧保持回路に還流する還流回路と、前記スイッチ素子
をオンオフ制御する制御回路とを備えたため、簡単な構
成で励磁回路を構成することができる。
【0055】また、前記還流回路は、ダイオードを有す
るため、還流回路を簡単に構成できる。
【0056】さらに、前記還流回路は、抵抗を有するた
め、抵抗値の調整によって制動装置の動作タイミングを
調整することができる。
【0057】この発明におけるエレベータの制動装置
は、第1、第2の制動機構と、前記第1の制動機構に対
応して設けられた第1のブレーキコイルと、前記第2の
制動機構に対応して設けられた第2のブレーキコイル
と、前記第1のブレーキコイルを励磁させる電源を供給
する第1の励磁回路と、前記第2のブレーキコイルを励
磁させる電源を供給する第2の励磁回路と、エレベータ
の停止時に前記電源を遮断する接点と、前記第1のブレ
ーキコイルのコイル電流が低減されることによって放出
された電気エネルギを保持する保持回路を有し、前記第
1の励磁回路は、前記電源が遮断されたときに、前記第
1のブレーキコイルを低減することで前記保持回路に電
気エネルギを放出させ、前記第2の励磁回路は、前記電
源が遮断されたときに、前記保持回路に蓄積された電気
エネルギを用いて前記第2のブレーキコイルのコイル電
流の減衰を遅延させるため、複数の制動装置の動作タイ
ミングをずらすことができ、エレベータの停止ショック
を緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示すエレベータの制動装置の
構成図である。
【図2】 実施の形態1におけるブレーキ回路図であ
る。
【図3】 実施の形態1における力行運転後の動作を示
す図である。
【図4】 実施の形態1における回生運転後の動作を示
す図である。
【図5】 実施の形態4におけるブレーキ回路図であ
る。
【図6】 回生運転および力行運転とかご内負荷との関
係を示す図である。
【図7】 従来のエレベータの制動装置を示す構成図で
ある。
【図8】 従来のブレーキ電流波形を示す図である。
【符号の説明】
7 ブレーキ車、8 第1の電磁ブレーキ、9 第2の
電磁ブレーキ、11接点、12 ブレーキ回路、13
第1のコイル励磁回路、14 第2のコイル励磁回路、
15 電圧保持回路、16 第1の励磁回路、17 第
2の励磁回路、20 放電回路、1601、1602
ダイオード、1603、1604 スイッチ素子、16
06 電流制御回路、1701、1702 ダイオー
ド、1703、1704 スイッチ素子、1706 電
流制御回路、2202 減衰時定数調整抵抗。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の制動機構と、当該複数の制動機構
    にそれぞれ対応して設けられた複数の電磁マグネット
    と、当該複数の電磁マグネットに電源を供給するブレー
    キ回路と、エレベータの停止時に前記ブレーキ回路を前
    記電源から遮断する接点を備えたエレベータの制動装置
    において、前記ブレーキ回路は、前記複数の電磁マグネ
    ットの内の少なくとも一つの電磁マグネットを消勢させ
    るとともに、その消勢時の放出エネルギを利用して残り
    の電磁マグネットの消勢を遅延させることを特徴とする
    エレベータの制動装置。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキ回路は、前記複数の電磁マ
    グネットにそれぞれ対応して設けられ、当該電磁マグネ
    ットを付勢及び消勢する複数の励磁回路と、電圧を保持
    する電圧保持回路から構成され、上記複数の励磁回路の
    うち少なくとも一つの励磁回路は、前記接点により電源
    を遮断したときに前記電磁マグネットを付勢時とは逆極
    性で前記電圧保持回路に接続することを特徴とする請求
    項1記載のエレベータの制動装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキ回路は、前記電圧保持回路
    に蓄積された電荷を放電する放電回路を有することを特
    徴とする請求項2に記載のエレベータの制動装置。
  4. 【請求項4】 前記励磁回路は、前記電磁マグネットに
    接続されるスイッチ素子と、前記接点により電源を遮断
    したときに前記電磁マグネットの電流を前記電圧保持回
    路に還流する還流回路と、前記スイッチ素子をオンオフ
    制御する制御回路とを備えたことを特徴とする請求項2
    または請求項3に記載のエレベータの制動装置。
  5. 【請求項5】 前記還流回路は、ダイオードを有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載のエレベータの制動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記還流回路は、抵抗を有することを特
    徴とする請求項5に記載のエレベータの制動装置。
  7. 【請求項7】 第1、第2の制動機構と、 前記第1の制動機構に対応して設けられた第1のブレー
    キコイルと、 前記第2の制動機構に対応して設けられた第2のブレー
    キコイルと、 前記第1のブレーキコイルを励磁させる電源を供給する
    第1の励磁回路と、 前記第2のブレーキコイルを励磁させる電源を供給する
    第2の励磁回路と、 エレベータの停止時に前記電源を遮断する接点と、 前記第1のブレーキコイルのコイル電流が低減されるこ
    とによって放出された電気エネルギを保持する保持回路
    を有し、 前記第1の励磁回路は、前記電源が遮断されたときに、
    前記第1のブレーキコイルを低減することで前記保持回
    路に電気エネルギを放出させ、 前記第2の励磁回路は、前記電源が遮断されたときに、
    前記保持回路に蓄積された電気エネルギを用いて前記第
    2のブレーキコイルのコイル電流の減衰を遅延させるこ
    とを特徴とするエレベータの制動装置。
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