JPH06286950A - リニアモータ駆動式エレベータの制御装置 - Google Patents

リニアモータ駆動式エレベータの制御装置

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Publication number
JPH06286950A
JPH06286950A JP5077021A JP7702193A JPH06286950A JP H06286950 A JPH06286950 A JP H06286950A JP 5077021 A JP5077021 A JP 5077021A JP 7702193 A JP7702193 A JP 7702193A JP H06286950 A JPH06286950 A JP H06286950A
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JP
Japan
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braking
elevator
emergency stop
coil
electromagnet
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Application number
JP5077021A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Ishii
敏昭 石井
Kimimoto Mizuno
公元 水野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Types And Forms Of Lifts (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非常停止指令が出た場合には、エレベータの
走行状態に応じてエレベータかごを円滑に停止でき、停
止状態を安全に保持することができる。 【構成】 リニアモータで駆動されるエレベータかご1
または釣合おもり4に搭載された、電磁石のコイル40
6A,406Bを消磁して所定の制動力を発生する複数
のブレーキ装置のコイル406A,406Bに、少なく
とも抵抗器R1,R2を有するエネルギー放出回路を並
列に接続し、非常停止時に、各電磁石のコイル406
A,406Bへの電源101からの電力の供給を一斉に
断つとともに、前記複数のブレーキ装置の各エネルギー
放出回路の抵抗値を所定の条件に応じて相互に変更し、
非常停止時の複数のブレーキ装置間の制動開始時期をず
らす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモータ駆動式エ
レベータの制御装置に関するものであり、特に、エレベ
ータかごの非常停止時等において安定した制動ができる
リニアモータ駆動式エレベータの制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置に関連するものとして、特開平4−1
69487号公報に掲載の技術がある。 (1)従来技術の構成 従来のリニアモータ駆動式エレベータの構成例を図5乃
至図9に示す。これらの図により従来例について説明す
る。
【0003】図5はリニアモータ駆動式エレベータの全
体システムを示す構成図、図6は図5の矢視Aによるリ
ニアモータ駆動式エレベータの釣合おもりを示す拡大側
面図、図7は図6の矢視Bによる釣合おもりを示す平面
図である。まず、図5において、1はエレベータかご、
11はかご室、12はかご枠、13はかご室11とかご
枠12の間に挿入された防振ゴム、14は乗客の量に応
じて撓む防振ゴム13の撓み量に応答して出力を発生す
る差動トランス、2,3は滑車、4は釣合おもり、5は
エレベータかご1と釣合おもり4を滑車2,3を介して
釣瓶状に吊っているロープである。9aは制御盤10と
エレベータかご1とを繋ぐ制御ケーブル、9bは釣合お
もり4と制御盤10とを結ぶ制御ケーブルである。
【0004】図6において、6は昇降路壁、7A,7B
はリニア誘導モータの二次導体、8A,8Bは前記二次
導体7A,7Bを両側から挟んで二次導体7A,7Bを
昇降路壁6に固定する取付部材、40A,40Bはブレ
ーキ装置であり、停止時には前記取付部材8A,8Bを
掴むことによって釣合おもり4を保持するように構成さ
れている(図8参照)。41A,41Bはリニアモータ
の一次巻線で、前記二次導体7A,7Bと共に平板形両
側式リニア誘導モータを構成している。なお、ここで
は、エレベータかご1と釣合おもり4をレールでガイド
するガイドシューは図示を省略している。
【0005】図8は図6の矢視Cによる釣合おもり4の
一方のブレーキ装置40Aを示す拡大詳細図である。な
お、もう一方のブレーキ装置40Bも同じ構成であるか
ら説明は省略する。但し、本明細書中ではブレーキ装置
40Bについては、404Bを電磁石とし、406Bを
そのコイルとして説明する。図8において、400a,
400bは制動時に取付部材8Aを両側から挾付けるブ
レーキシュー、401a,401bは回動可能なブレー
キアーム、402Aはピンであり、このピン402Aを
中心にして前記ブレーキアーム401a,401bは鋏
のように回転する。403Aはブレーキアーム401
a,401bを取付部材8Aに押圧するバネであって、
ブレーキシュー400a,400bが取付部材8Aを挾
付けることにより制動力を得るように働く。404Aは
電磁石であり、405Aは電磁石404Aの鉄芯、40
6Aは電磁石404Aのコイルである。電磁石404A
のコイル406Aを励磁していない状態では、上述した
ように、バネ403Aの付勢力によってブレーキアーム
401a,401bがブレーキシュー400a,400
bを介して取付部材8Aを掴むことにより所定の制動力
が発生する。一方、電磁石404Aのコイル406Aを
励磁すると、ブレーキアーム401a,401bは吸引
され、制動力が作用しない解放状態となる。
【0006】また、エレベータかご1の昇降は、釣合お
もり4に搭載されたリニアモータの一次巻線41A,4
1Bを励磁して、この一次巻線41A,41Bと二次導
体7A,7Bとの間に相対的な推力を発生させ、釣合お
もり4を駆動することによって行なう。つまり、釣合お
もり4がロープ5を介してエレベータかご1を牽引す
る。
【0007】次に、エレベータかご1の重量とかごの定
格積載荷重と釣合おもり4の重量関係について説明す
る。例えば、図5において、エレベータかご1の重量を
W、かごの定格積載荷重をLとすると、釣合おもり4の
重量Wcは次の(1)式のように設定されている。 Wc=W+0.5L ・・・・・(1)式
【0008】次に、各ブレーキ装置40A,40Bの制
動力について説明する。ブレーキ装置40A,40Bの
各々の制動力は等しく構成されているので、ブレーキ装
置1台当りの制動力をFb1、そしてシステム全体で必
要とされる所要制動力をFbとすると次の(2)式のよ
うに表わせる。 Fb=2×Fb1 ・・・・・(2)式
【0009】次に、ブレーキ装置40A,40Bの制御
回路の構成を図9を用いて説明する。図9は従来のリニ
アモータ駆動式エレベータの制動系の制御回路を示す回
路図である。図において、101はこの回路の電源、4
06A,406Bはそれぞれブレーキ装置40A,40
Bの電磁石404A,404Bのコイル、102は正常
時のブレーキ制御回路であり、停止時に電磁石404
A,404Bのコイル406A,406Bを消磁してブ
レーキ装置40A,40Bを制動状態にし、走行開始時
に電磁石404A,404Bのコイル406A,406
Bを励磁して、ブレーキ装置40A,40Bを開放する
ように働く。103は非常停止指令回路であり、EMは
その出力のリレーコイルで、正常状態では励磁されてお
り、非常停止させるときに消磁するように構成されてい
る。104はかご内負荷判定回路であり、差動トランス
の出力を受けて次のように働く。かご室内が定格積載荷
重の1/2以上のときにリレーコイルBLを励磁し、1
/2未満のときにリレーコイルBLを消磁する。105
はタイマであり、TMはその出力のリレーコイルであ
る。EM1はリレーコイルEMの常開接点からなる接点
であり、この時限はEM1が開いてから(非常停止指令
が発生してから)エレベータが停止するまでの時間にほ
ぼ等しいTs時間に設定される。よって、リレーコイル
TMは非常停止指令が発生してからTs時間後に消磁す
るように構成されており、このリレーコイルTMの消磁
により、接点TM1は開放される。また、EM2は非常
停止指令が出ることによって開く接点である。
【0010】接点UP1(リレーコイルは図示していな
い)は、エレベータが上昇走行時にのみ閉じ、それ以外
は開放する接点である。接点DN1(リレーコイルは図
示していない)は、エレベータが下降走行時にのみ閉
じ、それ以外は開放する接点である。BL1はリレーコ
イルBLの常開接点からなる接点、BL2はリレーコイ
ルBLの常閉接点からなる接点である。
【0011】この種のリニアモータ駆動式エレベータに
おいては、ロープトラクション式エレベータのように巻
上機がないので、系の慣性が小さい。一方、エレベータ
かご1を保持するブレーキ装置40A,40Bの制動力
は、従来とほぼ同じであるために非常停止時の減速度が
大きくなる。かご内の乗客をこの衝撃から保護するため
には、非常停止時の減速度を低減して、エレベータかご
1を円滑に停止させる必要がある。そのために、上記の
ような工夫が制動系の制御回路になされている。その原
理を次に説明する。
【0012】(2)非常停止時の減速度低減の原理 図5に示すシステムの全重量をW0、ブレーキ装置の制
動力をFb、かご内の負荷率をk、カウンタウェイト率
をc(=0.5)とすると、非常停止時の減速度は次の
ように表わせる。上昇走行時の非常停止時の減速度αu
は、 αu=(Fb+(k−c))/W0 ・・・・・(4)式 故に、上昇走行時はk>cのとき(即ち、かご内負荷が
定格積載荷重の1/2より大きいとき)、αuは大きく
なるのでブレーキ装置の制動力を小さくすることによ
り、非常停止時の減速度αuを低減する。下降走行時の
非常停止時の減速度αdは、 αd=(Fb−(k−c))/W0 ・・・・・(5)式 故に、下降走行時はk<cのとき(即ち、かご内負荷が
定格積載荷重の1/2より小さいとき)、αdは大きく
なるのでブレーキ装置の制動力を小さくすることによ
り、非常停止時の減速度αdを低減する。
【0013】上記のように、ブレーキ装置の制動力をエ
レベータかごの走行方向とかご内負荷に応じて適宜可変
することにより、非常停止時の減速度を小さくすること
ができる。
【0014】(3)次に、ブレーキ装置の制御回路の動
作を説明する。エレベータ走行中に非常停止指令が出た
場合の動作を、図9を参照に下記の〜の各状態別に
分けて説明する。非常停止指令が出ると接点EM2が開
くので、ルートcが開放され、ブレーキ装置40Bの電
磁石404Bのコイル406Bがまず消磁され、ブレー
キ装置40Bは制動力を発生する。ここでは、もう一方
の残りのブレーキ装置40Aの動作について説明する。
【0015】上昇走行+かご内負荷が定格の1/2以
上の場合。 このときは、制動力は少なくてよいので、非常停止指令
が出てもすぐにはブレーキ装置40Aが制動力を発生し
ないようにする。つまり、かご内負荷が定格の1/2以
上であるから、リレーコイルBLは励磁されており、し
かも、まだタイマ105が働いていないので、図9に示
すルートaが閉じている。したがって、ブレーキ装置4
0Aの電磁石404Aのコイル406Aは消磁されない
ので、ブレーキ装置40Aは制動力をまだ発生しない。
よって、減速度を下げることができる。やがて、Ts時
間経つと(エレベータかごが停止する頃)、リレーコイ
ルTMが消磁するので、接点TM1が開きルートaが開
放され、ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル
406Aは消磁される。これにより、2台のブレーキ装
置40A,40Bは2台共制動力を発生し、エレベータ
かご1を安全に保持する。
【0016】上昇走行+かご内負荷が定格の1/2未
満の場合。 このときは、制動力が多く必要なので、ブレーキ装置4
0Aも非常停止指令と同時に制動力を発生するようにす
る。つまり、かご内負荷が定格の1/2未満であるか
ら、リレーコイルBLは消磁されており、接点BL1は
開いているので、接点EM3を開くことにより、ルート
aが開放され、ブレーキ装置40Aの電磁石404Aの
コイル406Aはすぐに消磁される。これにより、2台
のブレーキ装置40A,40Bは2台共制動力を発生
し、エレベータかご1を停止させ安全に保持する。
【0017】下降走行+かご内負荷が定格の1/2未
満の場合。 このときは、制動力は少なくてよいので、ブレーキ装置
40Aは非常停止指令が出てもすぐには制動力を発生し
ないようにする。かご内負荷が定格積載荷重の1/2未
満であるから、リレーコイルBLは消磁され、接点BL
2は閉じており、まだタイマ105が働いていないの
で、図9に示すルートbが閉じている。したがって、ブ
レーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル406Aは
消磁されない。やがて、Ts時間経つと(エレベータか
ごが停止する頃)、リレーコイルTMが消磁するので、
接点TM1が開きブレーキ装置40Aの電磁石404A
のコイル406Aは消磁される。この結果、2台のブレ
ーキ装置40A,40Bは2台共制動力を発揮し、エレ
ベータかご1を安全に保持する。
【0018】下降走行+かご内負荷が定格の1/2以
上の場合。 このときは、制動力が多く必要なので、ブレーキ装置4
0Aは非常停止指令と同時に制動力を発生するようにす
る。かご内負荷が定格の1/2以上であるから、リレー
コイルBLは励磁されており、接点BL2は開いている
ので、接点EM3を開くことによりルートbが断たれ、
ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル406A
は消磁される。よって、2台のブレーキ装置40A,4
0Bは2台共制動力を発揮し、エレベータかご1を停止
させ安全に保持する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のリ
ニアモータ駆動式エレベータの制御装置では、次に示す
ような問題があった。図9において、非常停止指令が出
てタイマ105の動作時間であるTs時間が経過して
も、何らかの理由でタイマ105の出力リレーコイルT
Mの接点TM1が開かない場合があった。この場合に
は、ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル40
6Aは励磁され続けるので、ブレーキ装置40Aの制動
力が発生せず、エレベータが非常停止した後、1つのブ
レーキ装置40Bで釣合おもり4とエレベータかご1を
支持することになり、エレベータかご1及び釣合おもり
4を確実に支えることができず、危険な状態となる虞れ
があった。
【0020】そこで、本発明は、非常停止指令が出た場
合には、エレベータの走行状態に応じてエレベータかご
を円滑に停止でき、停止状態を安全に保持することがで
きるリニアモータ駆動式エレベータの制御装置の提供を
課題とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
リニアモータ駆動式エレベータの制御装置は、リニアモ
ータで駆動されるエレベータかごまたは釣合おもりに搭
載された複数の制動手段の電磁石のコイルに、少なくと
も抵抗器を有するエネルギー放出回路を並列に接続し、
非常停止時に各電磁石のコイルへの電源からの電力の供
給を一斉に断つとともに、前記複数の制動手段の各エネ
ルギー放出回路の抵抗値を所定の条件に応じて相互に変
更し、非常停止時の複数の制動手段間の制動開始時期を
ずらすものである。
【0022】請求項2の発明にかかるリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、リニアモータで駆動される
エレベータかごまたは釣合おもりに搭載された複数の制
動手段の電磁石のコイルに、少なくとも1回路には可変
抵抗器を有するエネルギー放出回路を並列に接続し、非
常停止時に各電磁石のコイルへの電源からの電力の供給
を一斉に断つとともに、前記複数の制動手段の各エネル
ギー放出回路の抵抗値を可変抵抗器を調整して各エネル
ギー放出回路の抵抗値を所定の条件に応じて相互に変更
し、非常停止時の複数の制動手段間の制動開始時期をず
らすものである。
【0023】請求項3の発明にかかるリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、リニアモータで駆動される
エレベータかごまたは釣合おもりに搭載された複数の制
動手段の電磁石のコイルに、少なくとも抵抗器を有する
エネルギー放出回路を並列に接続し、且つ、各電磁石の
コイルに対して直列に直列抵抗器を接続し、非常停止時
に各電磁石のコイルへの電源からの電力の供給を一斉に
断つとともに、前記直流抵抗器の抵抗値を所定の条件に
応じて相互に変更し、複数の制動手段の各電磁石のコイ
ルの通電電流量を調整して非常停止時の複数の制動手段
間の制動開始時期をずらすものである。
【0024】請求項4の発明にかかるリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、リニアモータで駆動される
エレベータかごまたは釣合おもりに搭載された複数の制
動手段の電磁石のコイルに、少なくとも抵抗器を有する
エネルギー放出回路を並列に接続し、且つ、各電磁石の
コイルに対して直列に可変抵抗式の直列抵抗器を接続
し、非常停止時に各電磁石のコイルへの電源からの電力
の供給を一斉に断つとともに、前記可変抵抗式の直列抵
抗器の抵抗値を所定の条件に応じて相互に変更し、複数
の制動手段の各電磁石のコイルの通電電流量を調整して
非常停止時の複数の制動手段間の制動開始時期をずらす
ものである。
【0025】請求項5の発明にかかるリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、リニアモータで駆動される
エレベータかごまたは釣合おもりに搭載された複数の制
動手段の電磁石のコイルに、少なくとも抵抗器を有する
エネルギー放出回路を並列に接続し、且つ、各電磁石の
コイルに対して直列に直列抵抗器を接続し、非常停止時
に各電磁石のコイルへの電源からの電力の供給を一斉に
断つとともに、前記複数の制動手段の各エネルギー放出
回路の抵抗値及び直流抵抗器の抵抗値を所定の条件に応
じて相互に変更し、非常停止時の複数の制動手段間の制
動開始時期をずらすものである。
【0026】請求項6の発明にかかるリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、非常停止時の複数の制動手
段間の制動開始時期を、所定の非常停止指令が出力され
てからエレベータが停止するまでの時間内で遅延するも
のである。
【0027】請求項7の発明にかかるリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、複数の制動手段間の制動開
始時期の遅延をエレベータの非常停止時のみ実行し、エ
レベータの正常停止動作時においては、複数の制動手段
が同時に制動を開始するものである。
【0028】
【作用】請求項1の発明のリニアモータ駆動式エレベー
タの制御装置においては、非常停止時にエレベータかご
または釣合おもりに搭載された複数の制動手段の各電磁
石のコイルへの電力供給が一斉に断たれることにより、
所定時間が経過すると各電磁石のコイルに蓄えられてい
るエネルギーが消費されて、複数の制動手段は全て制動
力を発生する。また、この非常停止時に、各制動手段側
に蓄えられたエネルギーによって各制動手段の制動力発
生時期をずらし、エレベータかごの減速度を適宜調整で
きる。
【0029】請求項2の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置においては、上記請求項1の発明と同
様に、非常停止時に複数の制動手段への電力供給が一斉
に断たれることにより、所定時間が経過すると複数の制
動手段は全て制動力を発生する。また、可変抵抗器を調
整することにより、この非常停止時に、各制動手段の制
動力発生時期をずらし、エレベータかごの減速度を適宜
調整できる。
【0030】請求項3の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置においては、上記請求項1及び請求項
2の発明と同様に、非常停止時に複数の制動手段への電
力供給が一斉に断たれることにより、所定時間が経過す
ると複数の制動手段は全て制動力を発生する。また、直
流抵抗器の抵抗値を変更して複数の制動手段の各電磁石
のコイルの通電電流量が調整でき、非常停止時に、各制
動手段側に蓄えられたエネルギーによって各制動手段の
制動力発生時期をずらし、エレベータかごの減速度を適
宜調整できる。
【0031】請求項4の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置においては、上記請求項1乃至請求項
3の発明と同様に、非常停止時に複数の制動手段への電
力供給が一斉に断たれることにより、所定時間が経過す
ると複数の制動手段は全て制動力を発生する。また、可
変抵抗式の直流抵抗器の抵抗値を変更して複数の制動手
段の各電磁石のコイルの通電電流量が調整でき、非常停
止時に、各制動手段側に蓄えられたエネルギーによって
各制動手段の制動力発生時期をずらし、エレベータかご
の減速度を適宜調整できる。
【0032】請求項5の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置においては、上記請求項1乃至請求項
4の発明と同様に、非常停止時に複数の制動手段への電
力供給が一斉に断たれることにより、所定時間が経過す
ると複数の制動手段は全て制動力を発生する。また、請
求項3の発明と同様に、直流抵抗器の抵抗値を変更して
複数の制動手段の各電磁石のコイルの通電電流量が調整
でき、請求項1の発明と同様に、非常停止時に、各制動
手段側に蓄えられたエネルギーによって各制動手段の制
動力発生時期をずらし、エレベータかごの減速度を適宜
調整できる。
【0033】請求項6の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置においては、複数の制動手段間の制動
開始時期を非常停止指令が出力されてからエレベータが
停止するまでの時間内に遅延することにより、非常停止
指令が出力されてからエレベータが停止するまでの間に
各制動手段は制動力を発生する。
【0034】請求項7の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置においては、エレベータの正常停止動
作時と非常停止時とで、複数の制動手段の制動開始時期
を相違させることにより、エレベータの動作状態に応じ
た制動ができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明をす
る。 〈第一実施例〉図1、図2を参照にして第一実施例を説
明する。図1は本発明の第一実施例であるリニアモータ
駆動式エレベータの制御装置の制動系の制御回路を示す
回路図、図2は本発明の第一実施例であるリニアモータ
駆動式エレベータの制御装置による制動制御動作を示す
特性図であり、(a)はブレーキ装置40A,40Bの
電磁石404A,404Bのコイル406A,406B
に流れる電流を示し、(b)はブレーキ装置40A,4
0Bの動作を示し、(c)は非常停止指令回路103か
ら出力される非常停止指令を示す。図中、上記従来例と
同一符号及び記号は上記従来例の構成部分と同一または
相当する構成部分を示す、また、本実施例においても、
図5乃至図7は従来例と共通である。
【0036】図において、R1,R2は抵抗器で、その
抵抗値は等しい。D1,D2はダイオードである。EM
4はリレーコイルEMの常閉接点からなる接点である。
非常停止指令回路103が時刻t0 で非常停止指令を出
して、リレーコイルEMを消磁すると、ブレーキ装置4
0Bの電磁石404Bのコイル406Bの電流iB は、
接点EM2が開き電源101から遮断される。ブレーキ
装置40Bの電磁石404Bのコイル406Bに蓄えら
れたエネルギーは、電流が抵抗器R1とダイオードD1
を図のように還流(ルートf)して放出される。その様
子を図2の(a)に示す。i0 はブレーキ装置40A,
40Bが解放状態から制動状態に移行する電流値を示
す。したがって、ブレーキ装置40Bは非常停止指令が
t0 で出た後、t1 で図2の(b)に示すように制動状
態となる。この動作はできるだけ速く行なわれるように
抵抗器R1の値を設定する。
【0037】次に、ブレーキ装置40Aの動作をエレベ
ータの状態別に分けて説明する。 上昇走行+かご内負荷が定格の1/2以上の場合、及
び、下降走行+かご内負荷が定格の1/2未満の場合。 このときは、前述したように、制動力は少なくてよいの
で非常停止指令が出ても、すぐにはブレーキ装置40A
が制動力を発生しないようにする(即ち、非常停止指令
から所定時間遅れてエレベータかご1がほぼ停止した後
に制動力を発生させる)。今、かご内負荷が定格の1/
2以上であるとすると、リレーコイルBLは励磁されて
いるので接点BL1は閉じている。しかも、上昇走行中
だから、接点UP1も閉じている。また、かご内負荷が
定格積載荷重の1/2未満である場合は、リレーコイル
BLは消磁されているので、接点BL2は閉じている。
しかも、下降走行中だから、接点DN1も閉じている。
【0038】このような状態で非常停止指令が出ると、
ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル406A
の電流iA は接点EM3で電源101から遮断される。
ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル406A
に蓄えられたエネルギーは、電流が抵抗器R2とダイオ
ードD2を図のように還流(ルートe)して放出され
る。このとき、電流が流れる部分の抵抗値r(抵抗器R
2の一部分)は前記R1(=R2)より小さく設定され
ているので、この電流の減衰時間は、図2の(a)に示
すように、電流iB より長くなる。したがって、ブレー
キ装置40Aは非常停止指令がt0 で出た後、t1 でブ
レーキ装置40Bが制動状態となったその後に、更に遅
れて図2の(b)に示すようにt2 で制動状態となる。
t2 はエレベータかご1がほぼ停止する頃に設定される
が、t0 からt2 までの遅延時間は、前記抵抗値r(抵
抗器R2の一部分)によって適宜調整できる。
【0039】上昇走行+かご内負荷が定格の1/2未
満の場合、及び、下降走行+かご内負荷が定格の1/2
以上の場合。 このときは、制動力が多く必要なので、ブレーキ装置4
0Aも非常停止指令と同時に制動力を発生するようにす
る。今、エレベータかご1が上昇走行中の場合には、接
点UP1は閉じているが、かご内負荷が定格の1/2未
満であるからリレーコイルBLが消磁されており、接点
BL1は開いている。また、エレベータかご1が下降走
行中の場合は、接点DN1は閉じているが、かご内負荷
が定格積載荷重の1/2以上であるからリレーBLが励
磁されており、接点BL2は開いている。
【0040】このような状態で、非常停止指令が出る
と、ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル40
6Aの電流iA ’は接点EM3で電源101から遮断さ
れる。ブレーキ装置40Aの電磁石404Aのコイル4
06Aに蓄えられたエネルギーは、電流が抵抗器R2と
ダイオードD2を図のように還流(ルートd)して放出
される。このとき、電流の減衰状態は電流iB とほぼ同
じである。したがって、ブレーキ装置40Aは非常停止
指令がt0 で出た後、t1 でブレーキ装置40Bとほぼ
同じ時点で制動状態となる。よって、ブレーキ装置40
A,40Bは全数同時に制動力を発生し、エレベータか
ご1を停止させ安全に保持する。
【0041】なお、接点EM4は、この回路を非常停止
のときのみ有効とするために働くものである。つまり、
この接点EM4は非常停止のときのみ閉じ、エレベータ
の正常停止動作時においては開いている。したがって、
ブレーキ装置40Aの制動開始時期の遅延は、エレベー
タの非常停止時のみ実行され、エレベータの正常停止動
作時においては、ブレーキ装置40A,40Bが同時に
制動を開始する。
【0042】このように、本実施例のリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、ロープ5で釣瓶状に吊るさ
れたエレベータかご1及び釣合おもり4をリニアモータ
で駆動するエレベータ手段と、前記エレベータかご1ま
たは釣合おもり4に搭載され、電磁石404A,404
Bのコイル406A,406Bを消磁して所定の制動力
を発生する2台のブレーキ装置40A,40B(複数の
制動手段)と、前記2台のブレーキ装置40A,40B
(複数の制動手段)の各電磁石404A,404Bのコ
イル406A,406Bに並列に接続されたダイオード
D1,D2及び抵抗器R1,R2の直列体を有するエネ
ルギー放出回路と、前記各電磁石404A,404Bの
コイル406A,406Bへ電力を供給する電源101
と、前記電源101から前記各電磁石404A,404
Bのコイル406A,406Bへの電力の供給を非常停
止時に一斉に断つ非常停止指令回路103及びリレーコ
イルEM、接点EM2,EM3からなる電力遮断手段
と、前記エネルギー放出回路の抵抗値を所定時間の間に
電磁石404A,404Bのコイル406A,406B
の電流がブレーキ装置40A,40Bが制動力を発生し
得るような電流になるように設定する抵抗値設定手段
と、前記抵抗値設定手段により前記2台のブレーキ装置
40A,40Bの各エネルギー放出回路の抵抗値を相互
に変更し、非常停止時の前記2台のブレーキ装置40
A,40B間の制動開始時期を図2の(b)に示すよう
にずらす制動開始時期遅延手段とを備えている。これ
は、請求項1に対応するリニアモータ駆動式エレベータ
の制御装置である。
【0043】つまり、本実施例のリニアモータ駆動式エ
レベータの制御装置は、リニアモータで駆動されるエレ
ベータかご1または釣合おもり4に搭載された2台のブ
レーキ装置40A,40Bの電磁石404A,404B
のコイル406A,406Bに、少なくとも抵抗器R
1,R2を有するエネルギー放出回路を並列に接続し、
非常停止時に各電磁石404A,404Bのコイル40
6A,406Bへの電源101からの電力の供給を一斉
に断つとともに、前記2台のブレーキ装置40A,40
Bの各エネルギー放出回路の抵抗値を所定の条件に応じ
て相互に変更し、非常停止時の2台のブレーキ装置40
A,40B間の制動開始時期をずらすものである。
【0044】したがって、非常停止時に、エレベータか
ご1または釣合おもり4に搭載された2台のブレーキ装
置40A,40Bの各電磁石404A,404Bのコイ
ル406A,406Bへの電力供給が一斉に断たれるこ
とにより、所定時間が経過すると各電磁石404A,4
04Bのコイル406A,406Bに蓄えられているエ
ネルギーは消費され、2台のブレーキ装置40A,40
Bは全て制動力を発生するので、エレベータかご1及び
釣合おもり4を確実に支えることができ、安全性を確保
できる。しかも、この非常停止時に、各ブレーキ装置4
0A,40B側に蓄えられたエネルギーによって各ブレ
ーキ装置40A,40Bの制動力発生時期がずれるの
で、エレベータかご1の減速度を適宜低減でき、安定し
た制動動作が実現でき、安全性が増す。
【0045】特に、本実施例においては、ブレーキ装置
40Aの各電磁石404Aのコイル406Aに並列に接
続されたエネルギー放出回路として、ブレーキ装置40
Aの各電磁石404Aのコイル406AにダイオードD
2及び可変式抵抗器R2からなる直列体を並列に接続し
たものであり、このエネルギー放出回路の可変抵抗器R
2を調整することにより非常停止時の2台のブレーキ装
置40A,40B間の制動開始時期をずらしている。し
たがって、ブレーキ装置40Aの制動時期の微調整等を
容易にできる。なお、これは、請求項2に対応するリニ
アモータ駆動式エレベータの制御装置である。
【0046】また、本実施例のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置では、接点EM4の働きにより、2台
のブレーキ装置40A,40B間の制動開始時期の遅延
をエレベータの非常停止時のみ実行し、エレベータの正
常停止動作時においては、2台のブレーキ装置40A,
40Bが同時に制動を開始する。したがって、エレベー
タの正常停止動作時と非常停止時とで、2台のブレーキ
装置40A,40Bの制動開始時期が相違し、エレベー
タの動作状態に応じた制動ができるので、一段と安定し
た制動が実現できる。なお、これは、請求項7に対応す
るリニアモータ駆動式エレベータの制御装置である。
【0047】〈第二実施例〉図3は本発明の第二実施例
であるリニアモータ駆動式エレベータの制御装置の制動
系の制御回路を示す回路図、図4は本発明の第二実施例
であるリニアモータ駆動式エレベータの制御装置による
制動制御動作を示す特性図であり、(a)はブレーキ装
置40A,40Bの電磁石404A,404Bのコイル
406A,406Bに流れる電流を示し、(b)はブレ
ーキ装置40A,40Bの動作を示し、(c)は非常停
止指令回路103から出力される非常停止指令を示す。
図3はブレーキ装置40Aの制動動作を遅らす上記第一
実施例とは別の構成を示し、図4はその動作を説明する
ものである。図中、上記第一実施例と同一符号及び記号
は上記第一実施例の構成部分と同一または相当する構成
部分を示す、また、本実施例においても、図5乃至図7
は従来例と共通である。
【0048】図において、R3、R4は抵抗器であり、
前記電磁石404A,404Bのコイル406A,40
6Bと電源101との間に、前記各電磁石404A,4
04Bのコイル406A,406Bに対して直列に挿入
された直列抵抗器、106は走行指令回路、STRTは
走行指令回路106の出力リレーコイル。リレーコイル
STRTは、エレベータかご1が走行するときに励磁さ
れ、エレベータかご1が目的階に着床すると消磁され
る。正常制動動作時には、その後、ブレーキ制御回路1
02によってブレーキ装置40A,40Bの電磁石40
4A,404Bのコイル406A,406Bを消磁し
て、ブレーキ装置40A,40Bを制動状態にするよう
に構成されている。STRT1はリレーコイルSTRT
の常閉接点からなる接点、STRT2は常開接点からな
る接点である。105はタイマで、SPはその出力リレ
ーコイルであり、接点STRT1が開いてから所定時間
後に消磁される。また、エレベータかご1が目的階に着
床すると、リレーコイルSTRTが消磁するので、接点
STRT1が閉じ、リレーコイルSPは励磁されるよう
に働く。SP1,SP2はリレーコイルSPの常開接点
からなる接点である。
【0049】まず、ブレーキ装置40Bの動作について
説明する。走行指令が出て、ブレーキ制御回路102が
ブレーキ装置40Bの電磁石404Bのコイル406B
を励磁して、ブレーキ装置40Bを解放状態にしようと
する。このとき、抵抗器R3は接点SP1によって短絡
されているので、ブレーキ装置40Bの電磁石404B
のコイル406Bの電流は、図4の(a)に示すように
立ち上がる。ブレーキ装置40Bの電磁石404Bは、
コイル406Bが励磁されて一旦吸引状態になると、磁
気回路の磁気抵抗が小さくなるので、この吸引状態を保
持する電流は小さくてよい。したがって、走行指令が出
て、リレーコイルSTRTが励磁されてからタイマ10
5で決まる所定時間が経過すると、リレーコイルSPが
消磁され、接点SP1を開いて、電流を電磁石404B
の保持電流iH まで下げる。この状態で非常停止指令が
出て、接点EM2が開くと、ブレーキ装置40Bの電磁
石404Bのコイル406Bの電流iB はiH のレベル
から、fのルートで還流し減衰するので、i0 に到る時
間は短く、ブレーキ装置40Bは短時間で制動を開始す
る。つまり、非常停止指令が出て、ブレーキ装置40B
が制動を開始するまでの時間(t0 〜t1 )が短時間で
済む。
【0050】次に、ブレーキ装置40Aの動作をエレベ
ータの状態別に分けて説明する。 上昇走行+かご内負荷が定格の1/2以上の場合、及
び、下降走行+かご内負荷が定格の1/2未満の場合。 このときの接点条件は上述のとおりである。走行指令が
出て、ブレーキ制御回路102がブレーキ装置40Aの
電磁石404Aのコイル406Aを励磁し、ブレーキ装
置40Aを解放状態にしようとする。このとき、抵抗器
R4は接点SP2によって短絡されているので、ブレー
キ装置40Aの電磁石404Aのコイル406Aの電流
は、図4の(a)に示すように立ち上がる。つまり、上
述のブレーキ装置40Bと同じである。しかしながら、
接点UP1,BL1、或いはDN1,BL2が閉じる条
件ができると、タイマ105の時限が来て、接点SP2
が開いても接点STRT2が閉じているので、抵抗器R
4は短絡され続ける。したがって、図4の(a)の破線
で示すような電流iF を維持する。この状態で、非常停
止指令が出て、接点EM3が開くと、ブレーキ装置40
Aの電磁石404Aのコイル406Aの電流iA は、電
流iF のレベルからdのルートで還流し減衰するので、
i0 に到る時間は電流iB より長くなり、ブレーキ装置
40Bの電磁石404Bのコイル406Bより遅れて制
動を開始する。ブレーキ装置40Aの電磁石404Aの
コイル406Aの遅延時間は、抵抗器R2或いはR4の
抵抗値、または電源101の電源電圧を変化することに
より調整可能である。
【0051】上昇走行+かご内負荷が定格の1/2未
満の場合及び下降走行+かご内負荷が定格の1/2以上
の場合。 この場合は、接点UP1,BL1或いは接点DN1,B
L2が閉じる条件ができないので、ブレーキ装置40B
と同じ動作をする。
【0052】このように、本実施例のリニアモータ駆動
式エレベータの制御装置は、ロープ5で釣瓶状に吊るさ
れたエレベータかご1及び釣合おもり4をリニアモータ
で駆動するエレベータ手段と、前記エレベータかご1ま
たは釣合おもり4に搭載され、電磁石404A,404
Bのコイル406A,406Bを消磁して所定の制動力
を発生する2台のブレーキ装置40A,40B(複数の
制動手段)と、前記2台のブレーキ装置40A,40B
(複数の制動手段)の各電磁石404A,404Bのコ
イル406A,406Bに並列に接続されたダイオード
D1,D2及び抵抗器R1,R2の直列体を有するエネ
ルギー放出回路と、前記各電磁石404A,404Bの
コイル406A,406Bへ電力を供給する電源101
と、前記電磁石404A,404Bのコイル406A,
406Bと電源101との間に、前記各電磁石404
A,404Bのコイル406A,406Bに対して直列
に挿入された直列抵抗器R3,R4と、前記電源101
から前記各電磁石404A,404Bのコイル406
A,406Bへの電力の供給を非常停止時に一斉に断つ
非常停止指令回路103及びリレーコイルEM、接点E
M2,EM3からなる電力遮断手段と、前記直流抵抗器
R3,R4の抵抗値を所定時間の間に電磁石404A,
404Bのコイル406A,406Bの電流がブレーキ
装置40A,40Bが制動力を発生し得るような電流に
なるように設定する抵抗値設定手段と、前記抵抗値設定
手段により前記直流抵抗器R3,R4の抵抗値を相互に
変更して前記2台のブレーキ装置40A,40Bの各電
磁石404A,404Bのコイル406A,406Bの
通電電流量を調整し、非常停止時の前記2台のブレーキ
装置40A,40B間の制動開始時期をずらす制動開始
時期遅延手段とを備えている。これは、請求項3に対応
するリニアモータ駆動式エレベータの制御装置である。
【0053】したがって、非常停止時に、エレベータか
ご1または釣合おもり4に搭載された2台のブレーキ装
置40A,40Bの各電磁石404A,404Bのコイ
ル406A,406Bへの電力供給が一斉に断たれるこ
とにより、所定時間が経過すると各電磁石404A,4
04Bのコイル406A,406Bに蓄えられているエ
ネルギーは消費され、2台のブレーキ装置40A,40
Bは全て制動力を発生するので、エレベータかご1及び
釣合おもり4を確実に支えることができ、安全性を確保
できる。しかも、この非常停止時に、各ブレーキ装置4
0A,40B側に蓄えられたエネルギーによって各ブレ
ーキ装置40A,40Bの制動力発生時期がずれるの
で、エレベータかご1の減速度を適宜低減でき、安定し
た制動動作が実現でき、安全性が増す。
【0054】特に、本実施例においては、走行指令が出
て、リレーコイルSTRTが励磁されてからタイマ10
5で決まる所定時間が経過すると、電流が電磁石404
Bの保持電流iH まで下がる。したがって、この状態で
非常停止指令が出ることにより、ブレーキ装置40Bの
電磁石404Bのコイル406Bの電流iB は電流iH
のレベルから減衰するので、i0 に到る時間は短く、ブ
レーキ装置40Bは短時間で制動を開始する。この結
果、非常停止指令に対する制動開始時期が早くなるとい
う効果がある。なお、エレベータかご1が上昇走行でか
ご内負荷が定格の1/2未満の場合、及び、エレベータ
かご1が下降走行でかご内負荷が定格の1/2以上の場
合には、2台のブレーキ装置40A,40Bが同じ動
作、即ち、非常停止指令により同時に制動を開始するの
で、非常停止指令に対する制動が一段と迅速に行なわれ
るという効果がある。
【0055】また、本実施例においても、電磁石404
A,404Bのコイル406A,406Bと電源101
との間に、前記各電磁石404A,404Bのコイル4
06A,406Bに対して直列に挿入された直列抵抗器
R3,R4を可変抵抗式とすれば、上記第一実施例のよ
うに、この可変抵抗式の直列抵抗器R3,R4を調整す
ることにより、ブレーキ装置40Aの制動時期の微調整
等ができる。なお、これは、請求項4に対応するリニア
モータ駆動式エレベータの制御装置である。
【0056】更に、上記第一実施例と第二実施例とを組
合わせたリニアモータ駆動式エレベータの制御装置とし
ても同様の効果を奏する。これは、請求項5に対応する
リニアモータ駆動式エレベータの制御装置である。
【0057】この他に、上記各実施例による非常停止時
の2台のブレーキ装置40A,40B間の制動開始時期
を、所定の非常停止指令が出力されてからエレベータが
停止するまでの時間内にするように構成すれば、非常停
止指令が出力されてからエレベータが停止するまでの時
間内に2台のブレーキ装置40A,40Bの制動力が発
生する。したがって、停止したエレベータかご1及び釣
合おもり4を2台のブレーキ装置40A,40Bで確実
に支持できる。これは、請求項6に対応するリニアモー
タ駆動式エレベータの制御装置である。
【0058】ところで、上記各実施例では、釣合おもり
4に2台のブレーキ装置40A,40Bを搭載したリニ
アモータ駆動式エレベータの制御装置について説明した
が、ブレーキ装置の台数は必ずしも2台に限定されるも
のではなく、複数台であればよく、また、エレベータか
ご1にブレーキ装置を搭載したリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置についても、同様に適用できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
リニアモータ駆動式エレベータの制御装置は、非常停止
時に、全ての制動手段へのエネルギーの供給を完全に断
ち、制動手段側に蓄えられたエネルギーを利用して制動
手段の制動力を保持し、所定の条件に応じて制動力を可
変することにより、非常停止指令から所定時間経過する
と蓄えられたエネルギーは消費され、制動手段は確実に
制動力を発揮するので、エレベータかご及び釣合おもり
を確実に支えることができ、安全性を確保できる。ま
た、非常停止時に、制動手段側に蓄えられたエネルギー
を利用して制動手段の制動力を可変し、エレベータかご
の減速度を適宜調整できるので、安定した制動動作が実
現でき、安全性が増す。
【0060】請求項2の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置は、非常停止時に、全ての制動手段へ
のエネルギーの供給を完全に断ち、制動手段側に蓄えら
れたエネルギーを利用して制動手段の制動力を保持し、
所定の条件に応じて制動力を可変することにより、非常
停止指令から所定時間経過すると蓄えられたエネルギー
は消費され、制動手段は確実に制動力を発揮するので、
エレベータかご及び釣合おもりを確実に支えることがで
き、安全性を確保できる。また、可変抵抗器を調整する
ことにより、非常停止時に、制動手段側に蓄えられたエ
ネルギーを利用して制動手段の制動力を可変し、エレベ
ータかごの減速度を適宜調整できるので、安定した制動
動作が実現でき、安全性が増すとともに、可変抵抗器を
調整するだけで、制動手段の制動時期の微調整等が容易
にできる。
【0061】請求項3の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置は、非常停止時に、全ての制動手段へ
のエネルギーの供給を完全に断ち、制動手段側に蓄えら
れたエネルギーを利用して制動手段の制動力を保持し、
所定の条件に応じて制動力を可変することにより、非常
停止指令から所定時間経過すると蓄えられたエネルギー
は消費され、制動手段は確実に制動力を発揮するので、
エレベータかご及び釣合おもりを確実に支えることがで
き、安全性を確保できる。また、非常停止時に、制動手
段側に蓄えられたエネルギーを利用して制動手段の制動
力を可変し、エレベータかごの減速度を適宜調整できる
ので、安定した制動動作が実現でき、安全性が増すとと
もに、直流抵抗器の抵抗値を変更して制動手段の通電電
流量を調整することにより、非常停止指令に対する制動
性が増す。
【0062】請求項4の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置は、非常停止時に、全ての制動手段へ
のエネルギーの供給を完全に断ち、制動手段側に蓄えら
れたエネルギーを利用して制動手段の制動力を保持し、
所定の条件に応じて制動力を可変することにより、非常
停止指令から所定時間経過すると蓄えられたエネルギー
は消費され、制動手段は確実に制動力を発揮するので、
エレベータかご及び釣合おもりを確実に支えることがで
き、安全性を確保できる。また、非常停止時に、制動手
段側に蓄えられたエネルギーを利用して制動手段の制動
力を可変し、エレベータかごの減速度を適宜調整できる
ので、安定した制動動作が実現でき、安全性が増すとと
もに、可変抵抗式の直流抵抗器により、制動手段の通電
電流量の調整が容易にでき、非常停止指令に対する制動
性が増す。
【0063】請求項5の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置は、非常停止時に、全ての制動手段へ
のエネルギーの供給を完全に断ち、制動手段側に蓄えら
れたエネルギーを利用して制動手段の制動力を保持し、
所定の条件に応じて制動力を可変することにより、非常
停止指令から所定時間経過すると蓄えられたエネルギー
は消費され、制動手段は確実に制動力を発揮するので、
エレベータかご及び釣合おもりを確実に支えることがで
き、安全性を確保できる。また、非常停止時に、制動手
段側に蓄えられたエネルギーを利用して制動手段の制動
力を可変し、エレベータかごの減速度を適宜調整できる
ので、安定した制動動作が実現でき、安全性が増すとと
もに、制動手段の制動時期を種々設定でき、短時間で制
動を開始するので、非常停止指令に対する制動性が増
す。
【0064】請求項6の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置は、非常停止時の制動手段の制動開始
時期を非常停止指令が出力されてからエレベータが停止
するまでの時間内に遅延することにより、非常停止指令
が出力されてからエレベータが停止するまでの間に制動
手段の制動力が発生するので、エレベータかご及び釣合
おもりを制動手段で確実に支持でき、安全性が増す。
【0065】請求項7の発明のリニアモータ駆動式エレ
ベータの制御装置は、エレベータの正常停止動作時と非
常停止時とで、複数の制動手段の制動開始時期を相違さ
せることにより、エレベータの動作状態に応じた制動が
できるので、一段と安定した制動を実現でき、安全性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例であるリニアモータ
駆動式エレベータの制御装置の制動系の制御回路を示す
回路図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるリニアモータ
駆動式エレベータの制御装置による制動制御動作を示す
特性図である。
【図3】図3は本発明の第二実施例であるリニアモータ
駆動式エレベータの制御装置の制動系の制御回路を示す
回路図である。
【図4】図4は本発明の第二実施例であるリニアモータ
駆動式エレベータの制御装置による制動制御動作を示す
特性図である。
【図5】図5はリニアモータ駆動式エレベータの全体シ
ステムを示す構成図である。
【図6】図6は図5の矢視Aによるリニアモータ駆動式
エレベータの釣合おもりを示す拡大側面図である。
【図7】図7は図6の矢視Bによる釣合おもりを示す平
面図である。
【図8】図8は図6の矢視Cによる釣合おもりのブレー
キ装置を示す拡大詳細図である。
【図9】図9は従来のリニアモータ駆動式エレベータの
制動系の制御回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 エレベータかご 4 釣合おもり 5 ロープ 7A,7B 二次導体 10 制御盤 40A,40B ブレーキ装置 41A,41B 一次巻線 404A,404B 電磁石 406A,406B コイル 101 電源 102 ブレーキ制御回路 103 非常停止指令回路 104 かご内負荷判定回路 105 タイマ 106 走行指令回路 EM,BL,SP,STRT リレーコイル R1,R2 抵抗器 R3,R4 直列抵抗器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロープで釣瓶状に吊るされたエレベータ
    かご及び釣合おもりをリニアモータで駆動するエレベー
    タ手段と、 前記エレベータかごまたは釣合おもりに搭載され、電磁
    石のコイルを消磁して所定の制動力を発生する複数の制
    動手段と、 前記複数の制動手段の各電磁石のコイルに並列に接続さ
    れ、少なくとも抵抗器を有するエネルギー放出回路と、 前記各電磁石のコイルへ電力を供給する電源と、 前記電源から前記各電磁石のコイルへの電力の供給を非
    常停止時に一斉に断つ電力遮断手段と、 前記エネルギー放出回路の抵抗値を所定の条件に従って
    設定する抵抗値設定手段と、 前記抵抗値設定手段により前記複数の制動手段の各エネ
    ルギー放出回路の抵抗値を相互に変更し、非常停止時の
    前記複数の制動手段間の制動開始時期をずらす制動開始
    時期遅延手段とを具備することを特徴とするリニアモー
    タ駆動式エレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 ロープで釣瓶状に吊るされたエレベータ
    かご及び釣合おもりをリニアモータで駆動するエレベー
    タ手段と、 前記エレベータかごまたは釣合おもりに搭載され、電磁
    石のコイルを消磁して所定の制動力を発生する複数の制
    動手段と、 前記複数の制動手段の各電磁石のコイルに並列に接続さ
    れ、少なくとも1回路には可変抵抗器を有するエネルギ
    ー放出回路と、 前記各電磁石のコイルへ電力を供給する電源と、 前記電源から前記各電磁石のコイルへの電力の供給を非
    常停止時に一斉に断つ電力遮断手段と、 前記エネルギー放出回路の可変抵抗器を調整して前記複
    数の制動手段の各エネルギー放出回路の抵抗値を所定の
    条件に応じて相互に変更し、非常停止時の前記複数の制
    動手段間の制動開始時期をずらす制動開始時期遅延手段
    とを具備することを特徴とするリニアモータ駆動式エレ
    ベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 ロープで釣瓶状に吊るされたエレベータ
    かご及び釣合おもりをリニアモータで駆動するエレベー
    タ手段と、 前記エレベータかごまたは釣合おもりに搭載され、電磁
    石のコイルを消磁して所定の制動力を発生する複数の制
    動手段と、 前記複数の制動手段の各電磁石のコイルに並列に接続さ
    れ、少なくとも抵抗器を有するエネルギー放出回路と、 前記各電磁石のコイルへ電力を供給する電源と、 前記各電磁石のコイルと電源との間に、前記各電磁石の
    コイルに対して直列に挿入された直列抵抗器と、 前記電源から前記各電磁石のコイルへの電力の供給を非
    常停止時に一斉に断つ電力遮断手段と、 前記直流抵抗器の抵抗値を所定の条件に従って設定する
    抵抗値設定手段と、 前記抵抗値設定手段により前記直流抵抗器の抵抗値を相
    互に変更し、前記複数の制動手段の各電磁石のコイルの
    通電電流量を調整して非常停止時の前記複数の制動手段
    間の制動開始時期をずらす制動開始時期遅延手段とを具
    備することを特徴とするリニアモータ駆動式エレベータ
    の制御装置。
  4. 【請求項4】 ロープで釣瓶状に吊るされたエレベータ
    かご及び釣合おもりをリニアモータで駆動するエレベー
    タ手段と、 前記エレベータかごまたは釣合おもりに搭載され、電磁
    石のコイルを消磁して所定の制動力を発生する複数の制
    動手段と、 前記複数の制動手段の各電磁石のコイルに並列に接続さ
    れ、少なくとも抵抗器を有するエネルギー放出回路と、 前記各電磁石のコイルへ電力を供給する電源と、 前記各電磁石のコイルと電源との間に、前記各電磁石の
    コイルに対して直列に挿入された可変抵抗式の直列抵抗
    器と、 前記電源から前記各電磁石のコイルへの電力の供給を非
    常停止時に一斉に断つ電力遮断手段と、 前記可変抵抗式の直列抵抗器を調整して前記複数の制動
    手段の各直流抵抗器の抵抗値を相互に変更し、前記各電
    磁石のコイルの通電電流量を調整して非常停止時の前記
    複数の制動手段間の制動開始時期をずらす制動開始時期
    遅延手段とを具備することを特徴とするリニアモータ駆
    動式エレベータの制御装置。
  5. 【請求項5】 ロープで釣瓶状に吊るされたエレベータ
    かご及び釣合おもりをリニアモータで駆動するエレベー
    タ手段と、 前記エレベータかごまたは釣合おもりに搭載され、電磁
    石のコイルを消磁して所定の制動力を発生する複数の制
    動手段と、 前記複数の制動手段の各電磁石のコイルに並列に接続さ
    れ、少なくとも抵抗器を有するエネルギー放出回路と、 前記各電磁石のコイルへ電力を供給する電源と、 前記各電磁石のコイルと電源との間に、前記各電磁石の
    コイルに対して直列に挿入された直列抵抗器と、 前記電源から前記各電磁石のコイルへの電力の供給を非
    常停止時に一斉に断つ電力遮断手段と、 前記エネルギー放出回路の抵抗値及び前記直流抵抗器の
    抵抗値を所定の条件に従って設定する抵抗値設定手段
    と、 前記抵抗値設定手段により前記複数の制動手段の各エネ
    ルギー放出回路の抵抗値及び各電磁石のコイルの通電電
    流量を相互に変更し、非常停止時の前記複数の制動手段
    間の制動開始時期をずらす制動開始時期遅延手段とを具
    備することを特徴とするリニアモータ駆動式エレベータ
    の制御装置。
  6. 【請求項6】 上記制動開始時期遅延手段による非常停
    止時の上記複数の制動手段間の制動開始時期は、所定の
    非常停止指令が出力されてからエレベータが停止するま
    での時間内に遅延されることを特徴とする請求項1乃至
    請求項5のいずれか1つに記載のリニアモータ駆動式エ
    レベータの制御装置。
  7. 【請求項7】 上記制動開始時期遅延手段による上記複
    数の制動手段間の制動開始時期の遅延は、エレベータの
    非常停止時のみ実行され、エレベータの正常停止動作時
    においては、上記複数の制動手段は同時に制動を開始す
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1
    つに記載のリニアモータ駆動式エレベータの制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2402383A (en) * 2003-06-02 2004-12-08 Michael Godwin Electromagnetic retarder for linear motor elevators
JP2014504579A (ja) * 2011-02-04 2014-02-24 オーチス エレベータ カンパニー ブレーキ装置の制動の順序付け
CN111891886A (zh) * 2020-08-07 2020-11-06 日立电梯(中国)有限公司 一种升降设备辅助装置、升降设备
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