JP3603697B2 - エレベータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータに係り、特に、ブレーキの制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来エレベータは、建屋の屋上に機械室があり、この機械室の中に巻上機,制御装置,ブレーキ及びその制御回路が設置されていた。
【0003】
しかし、近年、上記巻上機,制御装置,ブレーキおよびその制御回路を昇降路内に設けて、上記機械室のないエレベータが提供されている。
【0004】
ブレーキを機械室に設けている場合は、ブレーキの動作音についてはそれほど考慮する問題ではなかったが、ブレーキを昇降路内に設置した場合、その動作音が問題となる。
【0005】
そのブレーキの動作音を低減する従来技術として、特開平10−25075 号公報がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−25075 号公報に記載の従来技術は、ブレーキの制御回路が複雑であり、ブレーキの制御回路が大きくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、ブレーキの動作音が小さく、ブレーキの制御回路の小型化を図れるエレベータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の一面において、ブレーキの制御回路は、ブレーキ用交流電源と、このブレーキ用交流電源に接続され交流を直流に変換する整流ブリッジと、この整流ブリッジの直流側に接続されたブレーキコイルと、前記整流ブリッジの交流側にブレーキ用接触器の接点と、前記整流ブリッジの直流側に抵抗器を設けた。
【0009】
整流ブリッジの交流側にブレーキ用接触器を設けたことにより、ブレーキ用接触器の接点を開路すると、電流は、整流ブリッジの直流側で上記抵抗器を介して循環し、ゆっくり減衰する。これにより、ブレーキの動作速度は遅くなり、ブレーキが作動する音は小さくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1〜図3を用いて説明する。
【0011】
図2は、本発明に係る実施例の全体構成図である。
【0012】
エレベータの昇降路10内に、エレベータの乗りかご1と、釣合いおもり2は、ロープ3により連結してあり、乗りかご1下の滑車71,72、昇降路頂部に設置した滑車73,74、釣合いおもり2の上部に設置した滑車75、昇降路下部のピット内に設置した巻上機4を介してロープ3と巻上機4との摩擦駆動でエレベータは運転する。巻上機4にはエレベータを制止保持する電磁ブレーキ5が取り付けられている。この巻上機4はギア付きであってもよく、また、静かさを追求するならギアレスにしても良い。電磁ブレーキ5についてもドラム式でも良く、また小型化を追求するならディスク式でも良い。エレベータを制御する制御装置6は、最下階床レベルより少し上の位置で昇降路内に設置してある。
【0013】
図1は、制御装置6に内蔵している、ブレーキの制御回路を示す図である。
【0014】
ブレーキ用の交流電源61からブレーキ用接触器の常開接点62を介して、ダイオードD1,D2,D3,D4からなる全波整流ブリッジ64に接続され、この全波整流ブリッジ64の直流側にはブレーキコイル51が接続されている。全波整流ブリッジ64の直流側には、非常停止時に開路する接触器の常開接点63(非常ブレーキ用接触器の常開接点)とこの常開接点63と直列に接続された第1の抵抗器R1が設けられている。また、全波整流ブリッジ64の直流側には、ブレーキコイル51と並列に接続された抵抗器R2が設けられている。この抵抗器R2は、抵抗器R1の抵抗より大きく、ほぼ、ブレーキコイル51の巻線抵抗の10倍程度に選ばれている。一般的にブレーキコイル51のインダクタンスは大きく、電流を急に遮断することはできない。通常時は、エレベータ起動停止ごとに開閉する接触器の接点、すなわち、ブレーキ用接触器の常開接点62でブレーキ電流を制御し、特に、エレベータが着床するときに速度制御系(図示しない)によりモータトルクと負荷トルクがつりあっている状態でブレーキ用接触器の常開接点62を開路する。この時、非常停止用接触器の常開接点63は閉路の状態であり通電可能である。ブレーキに流れる電流はブレーキコイル51のインダクタンスにより整流用のダイオードD4,D2、または、D3,D1を通り接触器接点63,第1の抵抗器R1を介して、ブレーキ電流は減衰しながら図中のi1のルートで循環電流が流れる。この時は、ゆるやかなブレーキ電流の減少により、ブレーキの動作速度は遅くなり、ブレーキが作動する音は小さくなる。
【0015】
しかし、万が一の異常事態が発生したときは、速やかに、ブレーキを閉じる必要があり、非常停止時の接触器の常開接点63を開路することで、循環電流を図中のi2のルートで流す。この時、第2の抵抗器R2は抵抗値が大きく(少なくとも第1の抵抗器R1の抵抗より大きい)、循環電流は早く減衰しブレーキは早く作動する。よって、非常停止時においては早くブレーキをかけることができる。
【0016】
以下の動作を、図3のタイムチャートで示す。
【0017】
図3(a)は正常時の動作を示すもので、非常停止時の接触器の常開接点63はオンした状態を保っている。ブレーキ用接触器の接点62は起動時にオンし、エレベータ停止時にオフする。これに伴い、ブレーキ5は開閉する。特に、エレベータ着床時時刻T1でブレーキ用接触器接点62がオフしても、ブレーキの循環電流の減衰が小さいので時刻T2までゆっくりしており、ブレーキはその動作速度が小さく、動作音は小さくなる。時刻T2でブレーキは閉じるので、それ以降の時刻T3までのモータは負荷トルクと速度制御系によりつりあっている。
【0018】
図3(b)は、異常時の非常停止を示すもので、時刻T4で異常が発生し、非常停止用の接触器接点63,ブレーキ用接触器接点62,速度制御系は同時にオフしブレーキは速やかに時刻T5で作動する。
【0019】
以上述べたように、本実施例によれば、全波整流ブリッジの交流側にブレーキ用接触器の常開接点を設けたので、ブレーキ作動時はブレーキコイルに流れる電流をゆっくりと低減できブレーキの動作速度を遅くできる。そのため、ブレーキ動作音が小さくすることができる。
【0020】
更に、本実施例によれば、全波整流ブリッジの直流側に非常用接触器の常開接点を設けたので、非常ブレーキ動作時は、ブレーキコイルに流れる電流を急激に低減することができる。これにより、ブレーキ動作速度を速くすることができ、非常時は有効にブレーキを作動させることができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、ダイオード整流ブリッジの交流側にブレーキ用接触器を設けたといった簡単な構成で、動作音の小さいブレーキにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る本実施例のブレーキ制御回路図。
【図2】本実施例の全体構成図。
【図3】本実施例の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…乗りかご、2…釣合いおもり、3…ロープ、4…巻上機、5…電磁ブレーキ、6…制御装置、10…昇降路、51…ブレーキコイル、61…ブレーキ用交流電源、62…ブレーキ用接触器の常開接点、63…非常ブレーキ用接触器の常開接点、64…全波整流ブリッジ、71〜75…滑車。
Claims (1)
- エレベータの乗りかごと、前記乗りかごの走行をブレーキするブレーキと、このブレーキの制御回路を備えたエレベータにおいて、
前記ブレーキの制御回路は、ブレーキ用交流電源と、このブレーキ用交流電源に接続され、交流を直流に変換する整流ブリッジと、この整流ブリッジの直流側に接続されたブレーキコイルと、前記整流ブリッジの交流側に通常ブレーキ用接触器の接点と、前記整流ブリッジの直流側に非常ブレーキ用接触器の接点と、この非常ブレーキ用接触器の接点と直列に接続された第1の抵抗器と、前記ブレーキコイルと並列に接続され、前記第1の抵抗器よりも抵抗値の大きい第2の抵抗器を設け、通常時のブレーキ時には、前記通常ブレーキ用接触器の接点を開路し、前記ブレーキコイルに流れる電流を前記第1の抵抗器を介して循環させ、非常ブレーキ時には、非常ブレーキ用接触器の接点を開路させ、前記ブレーキコイルに流れる電流を前記第2の抵抗器を介して循環させるようにしたエレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29486199A JP3603697B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29486199A JP3603697B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | エレベータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2001114487A JP2001114487A (ja) | 2001-04-24 |
JP3603697B2 true JP3603697B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=17813213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29486199A Expired - Lifetime JP3603697B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3603697B2 (ja) |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP29486199A patent/JP3603697B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001114487A (ja) | 2001-04-24 |
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