JP4689337B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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この発明は、非常時にかごを減速停止させる制動手段を有するエレベータ装置に関するものである。
一般に、釣合おもりの重量は、かご負荷(乗客の人数)が定員の約半分のときのかご重量と釣り合うように設定されている。このため、かごの加速度は、満員の乗客を乗せたかごが下方へ走行しているとき、及び乗客を1人だけ乗せたかごが上方へ走行しているときに最も大きくなる。従って、かごを非常停止させる際の制動力は、加速度が最大であるときにも例えば2m/secの減速度で減速停止できるように設定されている。
しかし、かごの加速度が最小であるとき、即ち、乗客を1人だけ乗せたかごが下方へ走行しているとき、及び満員の乗客を乗せたかごが上方へ走行しているときには、上記の制動力でかごを非常停止させようとすると、かごの減速度は例えば5m/secにもなってしまい、乗客に不快感を与えることになる。
これに対して、従来のエレベータ装置では、かご負荷とかごの走行方向とに応じて非常停止時の制動力を調整し、かごに大きな減速度を働かせないようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術では、非常停止時の電磁ブレーキの制動力を減速指令値と速度信号とに基づいて制御し、かごの減速度を制御するとともに、無停電電源装置により停電時でも制動力の制御を行えるようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−198542号公報 特開平7−157211号公報
しかし、上記のような従来のエレベータ装置では、電源装置に故障が生じると、荷重検出手段や走行方向検出手段からの信号検出も減速度の制御も行えなくなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電源手段が故障した場合でも、非常停止時のかごの減速度を抑制することができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、かごの走行を制動する制動手段、非常停止指令に応じて、電源手段から無給電で制動手段の制動動作を制御する第1のブレーキ制御手段、非常停止指令に応じて、電源手段から供給される電力により制動手段の制動動作を制御する第2のブレーキ制御手段、及び電源手段が有効であるかどうかによって、第1及び第2のブレーキ制御手段のいずれにより制動手段を制御させるかを切り替える切替手段を備えている。
この発明のエレベータ装置は、電源手段から無給電で制動手段の制動動作を制御する第1のブレーキ制御手段を用いるとともに、電源手段が有効であるかどうかによって、第1及び第2のブレーキ制御手段のいずれにより制動手段を制御させるかを切替手段が切り替えるようにしたので、電源手段が故障した場合でも、非常停止時のかごの減速度を抑制することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路の上部には、駆動装置(巻上機)1が配置されている。駆動装置1は、駆動シーブ2と、駆動シーブ2を回転させるモータ3と、駆動シーブ2の回転を制動する制動手段4とを有している。
駆動シーブ2には、主ロープ5が巻き掛けられている。主ロープ5の第1の端部には、かご6が接続されている。主ロープ5の第2の端部には、釣合おもり7が接続されている。かご6及び釣合おもり7は、主ロープ5により昇降路内に吊り下げられており、駆動シーブ2と主ロープ5との間の摩擦力を利用してモータ3の駆動力により昇降される。
制動手段4は、モータ3の回転軸に連結され駆動シーブ2とともに回転されるブレーキドラム8と、ブレーキドラム8の回転を制動する第1ないし第3のブレーキユニット9〜11とを有している。各ブレーキユニット9〜11は、ブレーキドラム8に接離されるブレーキシュー12と、ブレーキシュー12をブレーキドラム8に押し付ける方向へ付勢する機械ばね(図示せず)と、ブレーキシュー12に連結された鉄心13と、鉄心13に電磁力を与える電磁コイル14とを有している。
鉄心13及び電磁コイル14は、機械ばねに逆らってブレーキシュー12をブレーキドラム8から開離させるための電磁アクチュエータを構成している。3個の電磁コイル14は電線17により互いに並列に接続されている。また、電磁コイル14の片側は、グランド18に接続されている。
電磁コイル14が非励磁状態になると、機械ばねのばね力によりブレーキシュー12がブレーキドラム8に圧接され、ブレーキドラム8及び駆動シーブ2の回転が制動される。また、電磁コイル14が励磁されると、機械ばねに抗してブレーキシュー12がブレーキドラム8から開離され、駆動シーブ2の制動が解除される。
電磁コイル14は、電線17及び主電源遮断スイッチ19を介して主電源20に接続されている。主電源遮断スイッチ19の開閉は、通常ブレーキ制御手段21により制御されている。通常ブレーキ制御手段21は、非常停止時以外の通常運転時における制動手段4の制動動作(静止保持動作)を制御する。
また、通常ブレーキ制御手段21は、かご6の運行を制御するエレベータ制御装置(図示せず)に設けられている。エレベータ制御装置は、第1のCPU(演算処理部)、記憶部(ROM、RAM及びハードディスク等)及び信号入出力部を持った第1のコンピュータにより構成されている。従って、通常ブレーキ制御手段21の機能は、第1のコンピュータにより実現される。
非常停止時の制動手段4の制動動作は、第1のブレーキ制御手段22又は第2のブレーキ制御手段23により制御される。第1のブレーキ制御手段22は、非常停止指令信号に応じて、電源手段24から無給電で制動手段4の制動動作を制御する。第2のブレーキ制御手段23は、非常停止指令信号に応じて、電源手段24から供給される電力により制動手段4の制動動作を制御する。電源手段24としては、例えばエレベータ装置の運転中に充電される蓄電池等のバッテリ又はスーパーキャパシタ等が用いられる。
非常停止時に第1及び第2のブレーキ制御手段22,23のいずれにより制動手段4を制御させるかは、切替手段25によって切り替えられる。切替手段25は、電源手段24が有効であるかどうかによって、第1又は第2のブレーキ制御手段22,23の選択を行う。
具体的には、切替手段25は、第1又は第2のブレーキ制御手段22,23を制動手段4に選択的に接続するための切替スイッチ26と、切替スイッチ26を機械的に操作するスイッチ操作部27とを有している。スイッチ操作部27は、鉄心27a及び電磁コイル27bを有する電磁アクチュエータにより構成されている。電磁コイル27bは、電源手段24及びグランド28に接続されている。即ち、切替手段25は、電磁石スイッチである。
切替手段25は、電源手段24により電磁コイル27bが励磁されているときには第2のブレーキ制御手段23を制動手段4に接続する。また、切替手段25は、電源手段の故障等により電磁コイル27bが非励磁状態になると、第1のブレーキ制御手段22を制動手段4に自動的に接続する。第1又は第2のブレーキ制御手段22,23と電線17との間には、信号の逆流防止のための逆流防止ダイオード29が介在されている。
第2のブレーキ制御手段23は、エレベータ装置の異常の有無を監視する電子安全監視装置(図示せず)に設けられている。電子安全監視装置は、第2のCPU(演算処理部)、記憶部(ROM、RAM及びハードディスク等)及び信号入出力部を持った第2のコンピュータにより構成されている。従って、第2のブレーキ制御手段23の機能は、第2のコンピュータにより実現される。
昇降路の上部には、上部プーリ30が設けられている。上部プーリ30には、検出ロープ31が巻き掛けられている。検出ロープ31の両端部は、かご6に接続されている。検出ロープ31の下端部は、昇降路の下部に配置された下部プーリ32に巻き掛けられている。
かご6が昇降されると、検出ロープ31が循環され、かご6の走行速度に応じた回転速度で上部プーリ30が回転される。上部プーリ30には、上部プーリ30の回転に応じた検出信号を発生するエンコーダ等の回転検出器(かご運行情報検知手段)33が設けられている。
かご6には、乗車人数に応じたかご荷重信号を出力する秤装置34が設けられている。回転検出器33及び秤装置34は、電源手段24から電源供給を受けている。また、回転検出器33及び秤装置34からの検出信号は、電子安全監視装置に入力される。電子安全監視装置は、回転検出器33からの情報に基づいて、かご位置及びかご速度を演算する。また、電子安全監視装置は、かご位置に応じて設定された基準速度にかご速度が達していないかどうかを監視する。
第2のブレーキ制御手段23は、非常停止指令信号を受けると、回転検出器33からの情報に基づいて、かご6の走行方向、かご位置及びかご速度を求め、かご6が終端階を超え緩衝器(図示せず)に衝突することなく停止するための走行限界までの残距離を求める。また、第2のブレーキ制御手段23は、秤装置34からの信号に基づいて、かご6と釣合おもり7とのアンバランス力を求めるとともに、かご6、主ロープ5、モータ3及びブレーキドラム8を含めた慣性質量を求め、これにより残距離内でかご6を停止するための減速度を算出する。さらに、第2のブレーキ制御手段23は、求めた減速度でかご6を停止させるために必要な非常停止トルクを算出し、非常停止トルクを発生させるための信号を出力する。
図2は図1の要部の回路構成の一例を示す回路図である。図では、制動手段4の電磁コイル14を1つのみ示すが、他の2つの電磁コイル14の回路も同様に構成されている。電磁コイル14には、電気抵抗35、ダイオード36及び切替スイッチ26が並列に接続されている。電気抵抗35及びダイオード36は、切替スイッチ26に直列に接続されている。第1のブレーキ制御手段22は、電気抵抗35及びダイオード36を有している。電磁コイル14に駆動電流を流すため、トランジスタ37a,37b、ダイオード38a,38bによりブリッジ回路を構成している。
電源手段24の出力は、第2のブレーキ制御手段23及び逆流防止ダイオード29aを介してブリッジ回路の一端に接続されている。通常ブレーキ制御手段21の出力と、逆流防止ダイオード29bを介した第2のブレーキ制御手段23の出力は、トランジスタ37a,37bの入力に接続されている。主電源20は、主電源遮断スイッチ19を介してブリッジ回路の一端に接続されている。また、電源手段24の電圧設定は、主電源電圧が電源手段24へ転流しない程度に設定されている。
次に、動作について説明する。非常停止指令信号が発生されると、主電源遮断スイッチ19が通常ブレーキ制御手段21の出力信号を電線17から遮断するように開かれ、同時に第2のブレーキ制御手段23が起動される。このとき、電源手段24が有効であれば、第2のブレーキ制御手段23から出力された信号が切替手段25により選択され、逆流防止ダイオード29及び電線17を介してブレーキユニット9〜11に入力される。これにより、かご6は、適当に制御された減速度により減速され停止される。一方、故障等により電源手段24が無効であれば、第1のブレーキ制御手段22から出力される信号が切替手段25により選択される。
具体的には、図2に示すように、電源手段24が有効であれば、切替手段25は、電気抵抗35及びダイオード36の直列回路の一端を開放するように動作し、電源手段24が無効であれば、上記の直列回路の一端を閉鎖するように動作する。
ここで、上記の直列回路は、ブレーキユニット9〜11の電磁コイル14に並列に接続されているので、電気抵抗35の抵抗値によって、制動動作を急峻にすることができる。図3は図2の電気抵抗35の抵抗値の大きさと制動動作のタイミングとの関係を示す説明図である。図3に示すように、電気抵抗35の抵抗値を大きくすると、回路のコイル印加電圧を0Vにした後にコイル電流が斬減して行く時間が早くなる。そして、ブレーキシュー12が機械ばねの保持力に負けてブレーキドラム8に圧接するまでの時間を短くすることができる。
従って、ブレーキユニット9〜11に設けられる電気抵抗35の抵抗値を調整することにより、ブレーキユニット9〜11の制動動作のタイミングをずらすことができる。これにより、第1のブレーキ制御手段22は、電源手段24から無給電で制動手段4の制動動作、即ちブレーキ力の印加方法を制御することができる。
以上述べたように、実施の形態1によれば、電源手段24が故障した場合でも、非常停止時のかご6の減速度を抑制することができる。
また、制動手段4は、複数のブレーキユニット9〜11を有しているので、ブレーキユニット9〜11の制動動作のタイミングをずらすことにより、非常停止時のかご6の減速度を従来よりも小さくすることができ、乗客に与える不快感を抑制することができる。
さらに、第2のブレーキ制御手段23は、かご負荷、かご位置、かご速度及び走行方向を求め、さらに、かご6の走行限界までの残距離を算出して制動動作を行うため、かご6の停止減速度をより一層小さくすることができる。
なお、全ての電気抵抗35の抵抗値を互いに異なるものとしてもよいが、少なくとも1つの電気抵抗35の抵抗値のみを異なるものとしてもよく、全てのブレーキユニット9〜11が同時に動作する場合よりは減速度を小さくすることができる。
また、第2のブレーキ制御手段は、非常停止指令の発生に応じてかごの走行限界までの残距離を算出した後、さらに残距離を最小制動距離と比較し、残距離が最小制動距離よりも大きい場合に、切替スイッチを第1のブレーキ制御手段側へ切り替えるようにしてもよい。
実施の形態2.
次に、図4はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。図において、昇降路内の上部及び下部終端階付近には、かご位置が終端階付近であることを検出するための上部終端階センサ(スイッチ)41及び下部終端階センサ(スイッチ)42が設けられている。
非常停止指令が発生されると、各ブレーキユニット9〜11の電磁コイル14に対する主電源20(図1)からの電力供給は遮断され、ブレーキユニット9〜11は制動動作する。各電磁コイル14には、ブレーキ制御手段であるタイミング調整回路43が並列に接続されている。タイミング調整回路43は、非常停止時のブレーキユニット9〜11における制動動作のタイミングを調整する。
各タイミング調整回路43は、ダイオード44と、ダイオード44に直列に接続された電気抵抗切替スイッチ45と、電気抵抗切替スイッチ45に直列かつ互いに並列に接続された第1及び第2の電気抵抗46,47とを有している。第2の電気抵抗47の抵抗値は、第1の電気抵抗46の抵抗値よりも大きくなっている。また、3つの第1の電気抵抗46の抵抗値は、互いに異なっている。
電気抵抗切替スイッチ45は、終端階センサ41,42からの信号に応じて切り替えられる。具体的には、かご6が終端階センサ41,42から終端部へ向けて走行している場合は、電気抵抗切替スイッチ45は第2の電気抵抗47側へ切り替えられる。他の場合には、電気抵抗切替スイッチ45は第1の電気抵抗46側へ切り替えられている。
昇降路の下部には、かご6及び釣合おもり7の昇降路下部への衝突の衝撃を緩和するかご緩衝器48及び釣合おもり緩衝器49が設置されている。
このようなエレベータ装置では、非常停止指令が発生されると、主電源20から電磁コイル14への電力供給が遮断され、ブレーキユニット9〜11が制動動作する。このとき、かご6が終端階センサ41,42から終端部へ向けて走行している場合以外であれば、電磁コイル14には、第1の電気抵抗46が並列に接続されている。このため、かご6は、十分に低い減速度で減速され停止される。
一方、かご6が終端階センサ41,42から終端部へ向けて走行している場合には、電磁コイル14には、第1の電気抵抗46よりも抵抗値の大きい第2の電気抵抗47が並列に接続される。このため、かご6は、他の場合よりも大きな減速度で速やかに減速され停止される。
従って、非常停止指令によりかご6が非常停止する際、通常は十分に低い減速度でかご6を減速停止させることができるとともに、かご6が終端階近傍を終端部へ向けて走行している場合には、かご6及び釣合おもり7が緩衝器48,49に衝突するのを防止することができる。
なお、上記の例では、第2の電気抵抗47の抵抗値を第1の電気抵抗46の抵抗値よりも大きくしたが、必ずしも全てのタイミング調整回路でその関係としなくてもよい。即ち、第1の電気抵抗に切り替えられているときの減速度よりも、第2の電気抵抗に切り替えられているときの減速度を大きくできれば、個々のタイミング調整回路内での第1及び第2の電気抵抗の抵抗値はどちらが大きくてもよい。
実施の形態3.
次に、図5はこの発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示す回路図である。この例では、実施の形態1(図2)の第1のブレーキ制御手段22の代わりに、実施の形態2のタイミング調整回路43を用いたものである。タイミング調整回路43の電気抵抗切替スイッチ45は、実施の形態2と同様に、終端階センサ41,42からの情報に応じて切り替えられる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このように、実施の形態1、2を組み合わせてもよく、電源手段24が故障している場合の非常停止の減速度を、かご位置及び走行方向に応じて変化させることができる。
実施の形態4.
次に、図6はこの発明の実施の形態4によるエレベータ装置の電源手段を示すブロック図である。この例の電源手段は、第1の電源手段51と、第1の電源手段51のバックアップ動作を行う第2の電源手段52と、第2の電源手段52の出力に直列に接続された逆流防止ダイオード53と、蓄電池等のバッテリ手段54とを有している。第1の電源手段51が無効になった場合には、第2の電源手段52が第2のブレーキ制御手段23等(図1、図2)への電力供給を行う。また、第2の電源手段52が無効になった場合は、バッテリ手段54が第2のブレーキ制御手段23等への電力供給を行う。
このように、多重に予備を備える電源手段を用いることにより、かご6の非常停止時の減速度を小さくすることができる第2のブレーキ制御手段23を、より多くの非常停止時に使用することができ、乗客に不快感を与える可能性を低減できる。
また、バッテリ手段54として、蓄電池等の代わりに例えば燃料電池を用いてもよく、充電回路が不要となり、装置を簡素化できる効果がある。
なお、主ロープとしては、鋼製ロープは勿論、樹脂材からなる外層被覆体が外周部に設けられている樹脂被覆ロープを用いてもよい。樹脂被覆ロープを用いた場合、かごの非常停止時の減速度が小さくなると、駆動シーブに対する主ロープの滑りを抑制でき、外層被覆体が剥げ落ちるのを防止することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す構成図である。 図1の要部の回路構成の一例を示す回路図である。 図2の電気抵抗の抵抗値の大きさと制動動作のタイミングとの関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態3によるエレベータ装置の要部を示す回路図である。 この発明の実施の形態4によるエレベータ装置の電源手段を示すブロック図である。
符号の説明
4 制動手段、6 かご、9〜11 ブレーキユニット、14 電磁コイル、22 第1のブレーキ制御手段、23 第2のブレーキ制御手段、24 電源手段、25 切替手段、26 切替スイッチ、27 スイッチ操作部、35 電気抵抗、41,42 終端階センサ、43 タイミング調整回路(ブレーキ制御手段)、45 電気抵抗切替スイッチ、46 第1の電気抵抗、47 第2の電気抵抗。

Claims (6)

  1. かごの走行を制動する制動手段、
    非常停止指令に応じて、電源手段から無給電で、上記かごの減速度を抑制するように上記制動手段のブレーキ力を制御する第1のブレーキ制御手段、
    非常停止指令に応じて、上記電源手段から供給される電力により、エレベータの状態に応じて上記かごの減速度が適当なものとなるように上記制動手段の制動動作を制御する第2のブレーキ制御手段、及び
    上記電源手段が有効であるかどうかによって、上記第1及び第2のブレーキ制御手段のいずれにより上記制動手段を制御させるかを切り替える切替手段
    を備えていることを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記制動手段は、複数のブレーキユニットを有しており、
    上記第1のブレーキ制御手段は、上記ブレーキユニットの制動動作のタイミングをずらすことを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 上記各ブレーキユニットは、制動を解除するための電磁コイルを有し、
    上記第1のブレーキ制御手段は、上記電磁コイルにそれぞれ並列に接続された複数の電気抵抗を有し、
    上記切替手段は、上記電気抵抗にそれぞれ直列に接続され、上記電源手段が有効であるときに開かれるとともに、上記電源手段が無効であるときに閉じられる複数の切替スイッチを有し、
    上記電気抵抗の抵抗値が互いに異なっていることにより、上記第1のブレーキ制御手段によるブレーキ力の制御時における上記ブレーキユニットの制動動作のタイミングがずらされていることを特徴とする請求項2記載のエレベータ装置。
  4. 上記切替手段は、上記第1及び第2のブレーキ制御手段を切り替えるための切替スイッチと、上記切替スイッチを操作するスイッチ操作部とを有し、
    上記スイッチ操作部は、上記電源手段からの電力により励磁され上記切替スイッチを上記第2のブレーキ制御手段側に保持するとともに、上記電源手段が無効になると上記切替スイッチを上記第1のブレーキ制御手段側に自動的に切り替える電磁アクチュエータにより構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータ装置。
  5. 記かごが終端階付近を終端部へ向けて走行していることを検出するための終端階センサをさらに備え
    上記制動手段は、制動を解除するための電磁コイルを有し、
    上記第1のブレーキ制御手段は、非常停止指令に応じて、上記かごが終端階付近を終端部へ向けて走行していると、他の場合よりも大きな減速度で上記かごを減速停止させることを特徴とする請求項1記載のエレベータ装置。
  6. 上記制動手段は、それぞれ上記電磁コイルを有する複数のブレーキユニットを有し、
    上記各電磁コイルには、上記ブレーキユニットの制動動作のタイミングを調整するための上記第1のブレーキ制御手段としてのタイミング調整回路が並列に接続されており、
    上記タイミング調整回路は、互いに並列に接続された複数の電気抵抗と、上記終端階センサからの情報に応じて上記電気抵抗を切り替える電気抵抗切替スイッチとを有し、
    上記各電気抵抗の抵抗値は、非常停止指令を受けた際、上記かごが終端階付近を終端部へ向けて走行していると、他の場合よりも大きな減速度で上記かごが減速停止されるように設定されていることを特徴とする請求項5記載のエレベータ装置。
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