JP3148436B2 - エレベータの制動装置 - Google Patents

エレベータの制動装置

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JP3148436B2
JP3148436B2 JP00900093A JP900093A JP3148436B2 JP 3148436 B2 JP3148436 B2 JP 3148436B2 JP 00900093 A JP00900093 A JP 00900093A JP 900093 A JP900093 A JP 900093A JP 3148436 B2 JP3148436 B2 JP 3148436B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの制動装
の制御に関するものである。以下、リニアモータ駆動
方式エレベータの制御装置を例として説明する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば特開平4ー169487号
に示されるようなリニアモータ駆動方式のエレベータ
(以下リニアエレと称す)が提案されている。図6はリ
ニアエレの概念図を示すものである。図中かご1は滑車
2、3を介して釣合おもり4とロ−プ5の両端でつるべ
状に吊られている。図7は釣合おもり4を図6の矢視A
から見た釣合おもりの側面図である。また、図8は図7
の矢視Bから見た釣合おもりの平面図である。図中、6
は昇降路壁、リニア誘導モータの2次導体7A,7Bは
取り付け板8A,8Bにより両側から挟み込まれ昇降路
壁6に固定されている。釣合おもり4に配置されたブレ
ーキ装置40、41は停止時に上記取り付け板8A,8
Bを掴むことにより釣合おもり4を保持するように構成
されている。42、43はリニアモータの1次巻線で、
上記2次導体7A,7Bと共に平板形両側式リニアモー
タを構成している。44、45、46、47は、釣合お
もり4に固定され、2次導体7A、7Bの端面を転動す
るガイドローラを示している。
【0003】図9は上記ブレーキ装置40を図7の矢視
Cから見たブレーキ装置の詳細図である。図中、ブレー
キシュー400A,400Bはブレーキアーム401
A,401Bに取り付けられ、ブレーキアーム401
A,401Bはピン402を中心にして鋏のように回転
する。バネ403は圧縮バネであってブレーキアーム4
01A,401Bを取り付け板8Aに押しつける方向に
付勢し、ブレーキシュー400A、400Bがレール8
Aを挟み付けて制動力を得るように働く。電磁石404
は電磁石の鉄芯405と電磁石コイル406により構成
される。電磁石コイル406を励滋していない状態では
上述したようにバネ403によってブレーキ40は取り
付け板8Aを掴んでブレーキ装置40は制動力を発生す
る。電磁石コイル406を励磁すると、バネ403に抗
して、ブレーキアーム401A,401Bを吸引してブ
レーキ装置40を解放するように働く。ブレーキ装置4
1はブレーキ装置40と同じ構成である。
【0004】図10はリニアエレの他の釣合おもりの構
成例を示す。この例は釣合おもりの一端側にブレーキ装
置を他端側にリニアモータの1次巻線を各々上下方向に
設置したものである。このようにすると、2次導体は1
列でよく低価格化が可能であり、またブレーキ40、4
1もブレーキアーム401A,401Bが短くなり小型
化を図ることができる。上記以外は図7と同様に機能す
る。ブレーキ40、41は図9と同じ構成なので説明を
省略する。
【0005】次に動作について説明する。かご1の昇降
は、釣合おもり4に搭載されたリニアモータ42、43
の1次巻線を励磁することによりこの1次巻線と2次導
体7A,7Bとの間に推力を発生させ、釣合おもり4を
駆動する。釣合おもり4はロープ5を介してかご1を牽
引する。これに対して、従来のロ−プトラクション式の
エレベ−タ(以下ロ−プ式エレと称す)は、図12に示
すように、巻き上げ機のシーブ51、減速機52、ブレ
ーキ装置53、ブレーキ装置のドラム56、巻き上げモ
ータのロータ55、反らせ車56、ロープ57、釣合お
もり58、かご59により構成されている。
【0006】これらリニアエレ及びロ−プ式エレのシス
テムでは、制御装置などの故障が発生した場合、走行中
のエレベータを非常停止させることが必要となる。この
とき、上記両システムの制動装置の制動力が等しい場
合、かごの減速度をそれぞれリニアエレの場合をα1,
ロープ式エレの場合をα2とすると一般的に α1>α2 (1) となる。この理由は、上記両システムにおける制動装置
の制動力及びかごと釣合おもりの総重量はどちらもほぼ
同じであるのに対して、ロープ式エレにおいてはブレー
キドラム軸に掛かるイナーシャは、かごと釣合おもりの
他にブレーキドラム、巻き上げモータのロータ、巻き上
げ機のシーブ等の部品がリニアエレの場合に比べ多く、
このため、リニアエレの場合はロープ式エレに比べシス
テムの全イナ−シャが小さくなるためである(α F/
Mにおいて等価的にMが大きいために減速度αが小さく
なる、ここで、α:減速度、F:制動力、M:イナ−シ
ャ)。したがって、リニアエレの非常停止時は、かご内
負荷により変化するかご総重量と釣合おもりとのバラン
ス状態と、かごの走行方向により変化する条件に適合す
るように制動装置の制動力を変化させて非常制動を行は
なければ、非常停止時にかご内の乗客は従来のロープ式
エレ以上の衝撃を受ける可能性がある。
【0007】
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアエレはこ
のように構成されているので、駆動系のイナーシャが小
さく、制動装置の制動力を一定とすると、かごの走行方
向とかご内負荷により非常停止時の減速度が大きくなる
ことがあり、乗り心地が悪くまた不安全である等の問題
点があった
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、非常停止時に、かごの走行方向
とかご内負荷に応じて複数のブレーキ装置を選択的に作
動し、制動装置の制動力を変化することにより、減速度
の変動幅を少なくしてかご内の乗客への衝撃を緩和し、
かご停止時に制動装置の制動力を低減した場合には停止
後に全制動力を復帰させ昇降体の保持力を確保するリニ
アモータ駆動方式エレベータの制動装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの制動装置は、エレベータ昇降路を昇降する第一昇降
体と、第一昇降体とロープにより結合されてエレベータ
昇降路を昇降する第二昇降体と、第一昇降体の走行方向
に沿って昇降路に施設された部材と、第一昇降体に配設
され材と係合して制動力を発生する複数のブレーキ装
置と、昇降体の走行方向に応じた信号を出力する走行方
向検出回路と、第一昇降体と第二昇降体の重量差に応じ
た信号を出力する負荷判断回路とを備え、走行方向検出
回路の出力信号と、負荷判断回路の出力信号とにより複
数のブレーキ装置を選択的に制動状態とするようにした
ものである。
【0011】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、エレベータ昇降路を昇降する昇降体と、昇降体の
走行方向に沿って昇降路内に施設された部材と、昇降体
内に配設され部材と係合して制動力を発生する複数のブ
レーキ装置とを備え、ブレーキ装置の制動力により昇降
体に加わるモーメントを打ち消すように複数のブレーキ
装置から一部のブレーキ装置を選択して制動状態とする
ようにしたものである。
【0012】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、エレベータ昇降路を昇降する昇降体と、昇降体の
走行方向に沿って互いに対向する第一部材と第二部材
と、昇降体の第一部材に対向する位置に配設され第一部
材と係合して制動力を発生する第一ブレーキ装置及び第
二ブレーキ装置と、昇降体の第二部材に対向する位置に
配設され第二部材と係合して制動力を発生する第三ブレ
ーキ装置及び第四ブレーキ装置とを備え、第一ブレーキ
装置及び第二ブレーキ装置と第三ブレーキ装置及び第四
ブレーキ装置は互いに昇降体に対し対称な位置に配置さ
れており、第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置の一
方と第三ブレーキ装置及び第四ブレーキ装置の一方とを
制動状態とするようにしたものである。
【0013】更に、この発明に係るエレベータの制動装
置は、昇降体は第一昇降体と該第一昇降体とロープで結
合された第二昇降体とからなり、第一部材と第二部材は
第一昇降体の走行方向に沿って互いに対向しているよう
にしたものである。
【0014】更に、この発明に係るエレベータの制動装
置は、非常時に非常停止信号を出力する非常停止指令回
路を備え、非常停止指令回路から非常停止信号が出力さ
れると、第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置の一方
と第三ブレーキ装置及び第四ブレーキ装置の一方とを制
動状態とするようにしたものである。
【0015】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、上記第一昇降体と上記第二昇降体の走行方向に応
じた信号を出力する走行方向検出回路と、上記第一昇降
体と上記第二昇降体の重量差に応じた信号を出力する負
荷判断回路とを具備し、走行方向検出回路の出力信号及
び負荷判断回路の出力信号に基づき第一ブレーキ装置及
び第二ブレーキ装置の一方と第三ブレーキ装置及び第四
ブレーキ装置の一方とを制動状態とするようにしたもの
である。また、この発明に係るエレベータの制動装置
は、エレベータ昇降路を昇降する昇降体と、昇降体の走
行方向に沿って昇降路壁の一方側に施設された部材と、
昇降体内に配設され部材と係合して制動力を発生し、部
材に対向して昇降体の一方側にほぼ上下対称部分に3台
以上設置した複数のブレーキ装置とを備え、昇降体のほ
ぼ対称部分に配設した複数のブレーキ装置を選択的に制
動状態とするようにしたものである。 更に、この発明に
係るエレベータの制動装置は、昇降体は第一昇降体と該
第一昇降体とロープで結合された第二昇降体とからな
り、部材は第一昇降体の走行方向に沿って互いに対向し
ているようにしたものである。 更に、この発明に係るエ
レベータの制動装置は、非常時に非常停止信号を出力す
る非常停止指令回路を備え、非常停止指令回路から非常
停止信号が出力されると、昇降体のほぼ対称部分に配設
した複数のブレーキ装置を選択的に制動状態とするよう
にしたものである。 更に、この発明に係るエレベータの
制動装置は、上記第一昇降体と上記第二昇降体の走行方
向に応じた信号を出力する走行方向検出回路と、上記第
一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応じた信号を出力
する負荷判断回路とを具備し、走行方向検出回路の出力
信号及び負荷判断回路の出力信号に基づき第一昇降体の
ほぼ対称部分に配設した複数のブレーキ装置を選択的に
制動状態とするようにしたものである。 更に、この発明
に係るエレベータの制動装置は、非常停止信号の出力か
ら所定時間経過後のとき、或いは昇降体の速度が零にな
ったときのいずれかの条件のときに開放状態のブレーキ
装置を制動状態とするようにしたものである。
【0016】
【作用】この発明に係るエレベータの制動装置は、走
方向検出回路の出力信号と負荷判断回路の出力信号によ
り複数のブレーキ装置を選択的に制動状態として、制動
装置の制動力を可変とすることができる。したがって、
昇降体の走行方向と量昇降体の重量差に応じた制動力が
得られるので、非常停止時の減速度が大きくなることを
防止し、乗り心地や安全性が改善される。
【0017】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、ブレーキ装置の制動力により昇降体に加わるモー
メントを打ち消すように複数のブレーキ装置から一部の
ブレーキ装置を選択して制動状態とするようにしたの
で、制動時に昇降体のモーメントによるブレーキ装置と
係合する部材に加わる力を低減するので、機器の大形化
やコスト高となるのを防止する。
【0018】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置と第三ブ
レーキ装置及び第四ブレーキ装置が互いに昇降体に対し
対称な位置に配置されており、第一ブレーキ装置及び第
二ブレーキ装置の一方と第三ブレーキ装置及び第四ブレ
ーキ装置の一方とを制動状態として、制動装置の制動力
を可変とすることができ、また、制動時に昇降体のモー
メントによるブレーキ装置と係合する各部材に加わる力
を低減するので、機器の大形化やコスト高となるのを防
止する。
【0019】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、昇降体が第一昇降体と該第一昇降体とロープで結
合された第二昇降体とからなり、第一部材と第二部材が
第一昇降体の走行方向に沿って互いに対向し、第一ブレ
ーキ装置及び第二ブレーキ装置と第三ブレーキ装置及び
第四ブレーキ装置が互いに昇降体に対し対称な位置に配
置されており、第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置
の一方と第三ブレーキ装置及び第四ブレーキ装置の一方
とを制動状態として、制動装置の制動力を可変とするこ
とができ、また、制動時に昇降体のモーメントによるブ
レーキ装置と係合する各部材に加わる力を低減するの
で、機器の大形化やコスト高となるのを防止する。
【0020】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置と第三ブ
レーキ装置及び第四ブレーキ装置が互いに昇降体に対し
対称な位置に配置されており、非常時に非常停止信号を
出力する非常停止指令回路を備え、非常停止指令回路か
ら非常停止信号が出力されると、第一ブレーキ装置及び
第二ブレーキ装置の一方と第三ブレーキ装置及び第四ブ
レーキ装置の一方とを制動状態として、制動装置の制動
力を可変とすることができる。したがって、昇降体の走
行方向と上記第一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応
じた制動力が得られるので、非常停止時の減速度が大き
くなることを防止し、乗り心地や安全性が改善されると
共に制動時に昇降体のモーメントによるブレーキ装置と
係合する各部材に加わる力を低減するので、機器の大形
化やコスト高となるのを防止する。
【0021】また、この発明に係るエレベータの制動装
置は、第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置と第三ブ
レーキ装置及び第四ブレーキ装置が互いに昇降体に対し
対称な位置に配置されており、上記第一昇降体と上記第
二昇降体の走行方向に応じた信号を出力する走行方向検
出回路と、上記第一昇降体と上記第二昇降体の重量差に
応じた信号を出力する負荷判断回路とを具備し、走行方
向検出回路の出力信号及び負荷判断回路の出力信号に基
づき第一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置の一方と第
三ブレーキ装置及び第四ブレーキ装置の一方とを制動状
態として、制動装置の制動力を可変とすることができ
る。したがって、昇降体の走行方向と上記第一昇降体と
上記第二昇降体の重量差に応じた制動力が得られるの
で、停止時の減速度が大きくなることを防止し、乗り心
地や安全性が改善されると共に制動時に昇降体のモーメ
ントによるブレーキ装置と係合する各部材に加わる力を
低減するので、機器の大形化やコスト高となるのを防止
する。 また、この発明に係るエレベータの制動装置は、
部材に対向して昇降体の一方側にほぼ上下対称部分に3
台以上設置した複数のブレーキ装置を昇降体のほぼ対称
部分に配設して選択的に制動状態として、制動装置の制
動力を可変とすることができ、また、制動時に昇降体の
モーメントによるブレーキ装置と係合する部材に加わる
力を低減するので、機器の大形化やコスト高となるのを
防止する。 更に、この発明に係るエレベータの制動装置
は、昇降体は第一昇降体と該第一昇降体とロープで結合
された第二昇降体とからなり、部材が第一昇降体の走行
方向に沿って互いに対向し、部材に対向して昇降体の一
方側にほぼ上下対称部分に3台以上設置した複数のブレ
ーキ装置を昇降体のほぼ対称部分に配設して選択的に制
動状態として、制動装置の制動力を可変とすることがで
き、また、制動時に昇降体のモーメントによるブレーキ
装置と係合する部材に加わる力を低減するので、機器の
大形化やコスト高となるのを防止する。 更に、この発明
に係るエレベータの制動装置は、部材に対向して昇降体
の一方側にほぼ上下対称部分に3台以上設置した複数の
ブレーキ装置を昇降体のほぼ対称部分に配設して、非常
時に非常停止信号を出力する非常停止指令回路を備え、
非常停止指令回路から非常停止信号が出力されると、昇
降体のほぼ対称部分に配 設した複数のブレーキ装置を選
択的に制動状態として、制動装置の制動力を可変とする
ことができる。したがって、昇降体の走行方向と上記第
一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応じた制動力が得
られるので、非常停止時の減速度が大きくなることを防
止し、乗り心地や安全性が改善されると共に制動時に昇
降体のモーメントによるブレーキ装置と係合する部材に
加わる力を低減するので、機器の大形化やコスト高とな
るのを防止する。 更に、この発明に係るエレベータの制
動装置は、部材に対向して昇降体の一方側にほぼ上下対
称部分に3台以上設置した複数のブレーキ装置を昇降体
のほぼ対称部分に配設して、上記第一昇降体と上記第二
昇降体の走行方向に応じた信号を出力する走行方向検出
回路と、上記第一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応
じた信号を出力する負荷判断回路とを具備し、走行方向
検出回路の出力信号及び負荷判断回路の出力信号に基づ
き第一昇降体のほぼ対称部分に配設した複数のブレーキ
装置を選択的に制動状態として、制動装置の制動力を可
変とすることができる。したがって、昇降体の走行方向
と上記第一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応じた制
動力が得られるので、停止時の減速度が大きくなること
を防止し、乗り心地や安全性が改善されると共に制動時
に昇降体のモーメントによるブレーキ装置と係合する部
材に加わる力を低減するので、機器の大形化やコスト高
となるのを防止する。 更に、この発明に係るエレベータ
の制動装置は、非常停止信号の出力から所定時間経過後
のとき、或いは昇降体の速度が零になったときのいずれ
かの条件のときに開放状態のブレーキ装置を制動状態と
するので、制動装置は全制動力を発生してかごを安全に
保持する。
【0022】
【実施例】
実施例1 以下、この発明のー実施例を図について説明する。図1
はシステムの全体図を示す。図中、図6と同一符号は同
一部材を示すので説明を省く。はかご室100はかご枠
101内に設置されかご室100とかご枠101の間に
挿入された防振ゴム102により支えられている。作動
トランス103は乗客の量に応じ防振ゴムがたわむとそ
の防振ゴムのたわみ量に応答して出力を発生し、この出
力は制御ケーブル9によりかご1から制御盤11に伝え
られる。10は釣合おもりと制御盤11を結ぶ制御ケー
ブルである。ここで、かご1の重量をW、かごの定格積
載荷重をLとすると釣合おもりの荷重Wcは次のように
設定されている。 Wc=W+0.5L (2) 図2、3はこの発明の一実施例の釣合おもりを示すもの
である。図中、40A、40B、41A、41Bはブレ
ーキ装置であり、ブレーキ装置の構成は図9と同様であ
る。ブレーキ装置40A、40B、41A、41Bの各
々の制動力は等しくそのブレーキ1台当たりの制動力を
Fb1、従来のブレーキ装置40と41の制動力をFb
0、そしてシステム全体の所要制動力をFbとすると次
のように設定される。 Fb=2×Fb0=4×Fb1 (3) 図2に示す釣合おもりは一対のブレーキ装置を左右対称
の位置に配置し、図3に示す釣合おもりは一対のブレー
キ装置を上下対称の位置に配置している。
【0023】次にブレーキ装置の制御回路の構成を図4
について説明する。図中、1101は電源、40A−4
06、40B−406、41A−406、41B−40
6はそれぞれブレーキ装置40A、40B、41A、4
1Bの電磁石のコイル、1102は非常停止指令回路、
EMはその出力リレーのコイルで正常状態では励磁され
ており、非常停止をするとき消滋するように構成されて
いる。1103はタイマーでTMはその出力リレーコイ
ルである。Eー1はリレーEMの常開設点であり、非常
停止指令が出力されると、Eー1が開いてタイマ−11
03の時限は、ほぼエレベータが停止するまでの時間T
sに設定される。よってリレーTMは非常停止指令が発
生してからTs時間後に消磁するように構成されてい
る。1104はかご内負荷判定回路であり差動トランス
103の出力を受けて次のように働く。かご内が定格積
載荷重の1/2以上のときリレーコイルBLを励滋し、
1/2未満のとき消磁する。1105は正常時のブレー
キ制御回路で停止時ブレーキコイルを消磁してブレーキ
を制動状態にし、走行開始時にブレ−キコイルを励磁し
ブレーキを開放するように働く。1106は走行方向検
出回路でUDはリレ−コイルで上昇走行時に励磁され常
開接点UPは閉じ、下降走行時はリレ−コイルUDが消
磁され常閉接点DNは閉じる。BLー1はリレーBLの
常開接点、BLー2はリレーBLの常閉接点である。
【0024】次にこの実施例の非常停止時の減速度低減
の原理について説明する。図1に示すシステムの昇降部
材の全重量をW0 、制動装置の全制動力をFb、かご内
の負荷率をk、カウンタウエイト率をc(=0.5)と
すると、非常停止時の減速度は次のように表せる。上昇
走行中の非常停止時の減速度αuは αu=(Fb+(k−c))/W0 (4) よって上昇走行中はk>cのとき(すなわちかご内負荷
が定格積載荷重の1/2より大きい時)αuは大きくな
るのでブレーキの制動力を小さくすることにより非常停
止時の減速度αuを低減する。下降走行中の非常停止時
の減速度αdは αd=(Fbー(k−c))/W0 (5) よって下降走行中はk<cのとき(すなわちかご内負荷
が定格積載荷重の1/2より小さい時)αuは大きくな
るのでブレーキの制動力を小さくすることにより非常停
止時の減速度αdを低減する。
【0025】次に走行中に非常停止指令が出た場合の動
作を図4を参照しながら下記ケースに従って説明する。
非常停止指令が出ると接点Eー2が開くのでブレーキコ
イル40Aー406、41A−406はまず消磁されブ
レーキ装置40A、41Aは制動力を発生する。 (i)上昇走行中でかご内負荷が定格の1/2以上の場
合 このときは制動力は少なくてよいのでブレーキ40B、
41Bは制動力を発生しないようにブレ−キ装置は開放
状態とする。かご内負荷が定格の1/2以上であるから
リレーBLは励磁されており、まだタイマーが働いてい
ないので図4の矢印a.のルートが閉じておりブレーキコ
イル40Bー406、41Bー406は消磁されないの
でブレーキ40B、41Bは制動力をまだ発生しない。
よって減速度を下げることが出来る。制動を開始してか
らほぼかごが停止するまでの時間Tsが経過するとリレ
ーTMが消磁するので矢印a.のルートが開放されブレー
キコイル40Bー406、41B−406は消磁され
る。これにより4台のブレーキ装置は全数制動力を発生
し、かごを安全に保持する。
【0026】(ii) 上昇走行中でかご内負荷が定格の1
/2未満の場合 このときは制動力は多く必要なのでブレーキ40B、4
1Bも非常停止指令と同時に制動力を発生するようにす
る。かご内負荷が定格の1/2未満であるからリレーB
Lは消磁されており、接点BLー1は開いているので、
接点Eー3が開くと矢印a.のルートは切れブレーキコイ
ル40Bー406、41B−406は消磁される。よっ
てブレーキは全数同時に制動力を発生し、かごを停止さ
せ安全に保持する。
【0027】 (iii)下降走行中でかご内負荷が定格1/2未満の場合 このときは制動力は少なくてよいのでブレーキ40B、
41Bは制動力を発生しないようにする。かご内負荷が
定格積載荷重の1/2未満であるからリレーBLは消磁
され、接点BLー2は閉じておりまだタイマーが働いて
いないので図4の矢印b.のルートが閉じてブレーキコイ
ル40Bー406、41B−406は消磁されない。や
がてTs時間が経過するとリレーTMが消磁するのでブ
レーキコイルは消磁され制動装置は全数制動力を発揮
し、かごを安全に保持する。
【0028】(iv) 下降走行中でかご内負荷が定格の1
/2以上の場合 このときは制動力は多く必要なのでブレーキ40B,4
1Bは非常停止指令と同時に制動力を発生するようにす
る。かご内負荷が定格の1/2以上であるからリレーB
Lは励磁されており、接点BLー2は開いているので、
接点Eー3が開くと矢印b.のルートは切れブレーキコイ
ル40Bー406,41B−406は消磁される。よっ
てブレーキ装置は全数同時に制動力を発揮し、かごを停
止させ安全に保持する。以上のように、制動装置の制動
力をかごの走行方向とかご内負荷に応じて可変すること
により、非常停止時の減速度を小さくすることが出来
る。
【0029】実施例2 次にこの発明のブレーキ装置の配置の改善に関する一実
施例について説明する。図2の場合は隣接して並設した
一対のブレ−キ装置を左右対称に配置して、一対のブレ
−キ装置の一方又は両方を動作することにより、制動装
置の制動力をかごの走行方向とかご内負荷に応じて可変
としているので、図7に示す矢印Gのモ−メント力は発
生しない。また、図3の場合は隣接して並設した一対の
ブレ−キ装置を上下対称に配置して、一対のブレ−キ装
置の一方又は両方を動作することにより、制動装置の制
動力をて可変としているので、図10に示す矢印Gのモ
−メント力は発生しない。このように配置して作動させ
ることにより、ガイドローラーに掛かる力を非常に低減
できる。
【0030】また、図2の場合は隣接して並設した一対
のブレーキ装置を左右対称に配置したが、両側の対のブ
レーキ装置を上下に離間して配置しても良い、さらに、
図3の場合も二対のブレーキ装置を4台のブレーキ装置
としてほぼ等間隔に離間して配置して、上述の動作をお
こなっても同様の効果が得られることは明らかである。
次に、図3では4台のブレーキ装置を用いた例を示した
が3台のブレーキ装置をほぼ等間隔に離間して配置して
真ん中に位置するブレーキ装置を制動力の調整用として
選択的に用いることもできる、また、真ん中に位置する
ブレーキ装置を、その両側に位置するブレーキ装置の制
動力と異なったものとして、組み合わせの制動力の適正
化を図ることもできる。以上のように、隣接して並設し
た一対のブレーキ装置を左右対称若しくは上下対称の位
置に配置して、一対のブレーキ装置の一方又は両方を動
作するので、釣合おもりは図の矢印Gの方向のモーメン
ト力が発生せず、大きな反力を受けない。そのためにこ
の大きな反力に耐え得るようにガイドローラーを強化す
る必要がなく、機器を小型化にでき、価格を低くするこ
とができる。
【0031】実施例3 図4では非常停止時に選択的にブレ−キ装置作動し、か
ごが停止後全ブレーキを作動させるきっかけとしてタイ
マーを使用した例を示したが、かごあるいは釣合おもり
の速度を検出する速度検出装置を設け、それによって速
度ゼロになったことにより全ブレーキを作動させるよう
にすることもできる。
【0032】実施例4 図5はロ−プレスリニアモ−タ駆動方式エレベ−タを示
す構成図である。図中61は昇降路、62は昇降路61
の両側壁に並設されている一次側コイル、63は昇降路
61の両側壁に設けられ、上下方向に延びる一対のガイ
ドレ−ル、64は昇降路61内に設けられ、ガイドレ−
ル63に沿って昇降するかごである。65は一次側コイ
ル62に対向するようにかご64に複数取り付けられて
いる二次側の永久磁石であり、これらの永久磁石65と
一次側コイル62とからリニア同期モ−タが構成されて
いる。また、一次側コイル62は、図示しない可変電圧
可変周波数制御装置に接続されており、この可変電圧可
変周波数制御装置を介してリニア同期モ−タが駆動さ
れ、発生した推進力により、かご64が昇降路61内を
昇降する。41A、41Bはブレ−キ装置であり、ガイ
ドレ−ル63を挟み制動力を発生する。かご64の他方
側には図示しないブレ−キ装置42A、42Bが設けら
れ、同様にガイドレ−ル63を挟み制動力を発生する。
【0033】このようなロ−プレスリニアモ−タ駆動方
式エレベ−タでは、上昇中にリニア同期モ−タの電源が
消失し場合、重力加速度Gが下向きに働くので、ブレ−
キ装置を作動させなくてもかご64は停止するので、か
ご64の停止を検出後にブレ−キ装置を作動させること
ができる。しかし、この場合でも緊急時にはブレ−キ装
置を作動させることが必要となるが、ブレ−キ装置の作
動によりかごの減速度が重力加速度G以上となるのでか
ご内の乗客はかご床面より飛び上がるので、安全上大き
な制動力を発生させることは好ましくない。この場合
は、走行方向検出回路が上昇中であることを検出し、ブ
レ−キ装置41A、41B、42A、42Bの内ブレ−
キ装置41A、42Aのみを作動させ制動力を抑制す
る。
【0034】次に、下降中の場合は上昇中とは逆に、リ
ニア同期モ−タの電源が消失し場合、重力加速度Gが下
向きに作用し、かごは加速されるので大きな制動力が必
要となる、この場合は、走行方向検出回路が下降中であ
ることを検出し、ブレ−キ装置41A、41B、42
A、42Bの全てを作動させ、大きな制動力により短い
制動距離で停止させることができる。このように、選択
的にブレ−キ装置を作動させることにより安全なロ−プ
レスリニアモ−タ駆動方式エレベ−タを提供することが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、かご
停止時に、減速度の変動幅を少なくしてかご内の乗客へ
の衝撃を緩和し、更に、制動時に昇降体にモーメントに
よるブレーキ装置と係合する部材に加わる力を低減する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシステムの全体図の説明図
【図2】この発明の一対のブレ−キ装置を左右両側の対
称位置の各々に備えた釣合おもりの説明図。
【図3】この発明の一対のブレ−キ装置を一方側の上下
対称位置の各々に備えた釣合おもりの説明図。
【図4】この発明の制動装置の制御回路構成の説明図。
【図5】この発明のロ−プレスリニアモ−タ駆動方式エ
レベ−タの構成図。
【図6】従来のリニアモ−タ駆動方式エレベ−タ装置の
概念図
【図7】従来のブレ−キ装置を左右両側の対称位置の各
々に備えた釣合おもりの説明図。
【図8】図6の釣合おもりを矢視Bから見た平面図。
【図9】図6の釣合おもりのブレ−キ装置を矢視Cから
見た平面図。
【図10】従来のブレ−キ装置を一方側の上下対称位置
の各々に備えた釣合おもりの説明図。
【図11】図9の釣合おもりを矢視Dから見た平面図。
【図12】従来のロ−プトラクション式のエレベ−タ装
置の構成図。
【符号の説明】
1 かご 4 釣合おもり 8A、8B 取り付け板 11 制御盤 40A、40B、41A、41B ブレ−キ装置 103 作動トランス 1102 非常停止指令回路 1103 タイマ− 1104 かご内負荷判断回路 1105 ブレ−キ制御回路 1106 走行方向検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−243576(JP,A) 特開 平4−173680(JP,A) 特開 平4−59579(JP,A) 特開 平3−3874(JP,A) 特開 平4−169487(JP,A) 特開 平4−201964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 31/02

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エレベータ昇降路を昇降する第一昇降体
    と、該第一昇降体とロープにより結合されてエレベータ
    昇降路を昇降する第二昇降体と、上記第一昇降体の走行
    方向に沿って昇降路に施設された部材と、上記第一昇降
    体に配設され上記部材と係合して制動力を発生する複数
    のブレーキ装置と、上記昇降体の走行方向に応じた信号
    を出力する走行方向検出回路と、上記第一昇降体と上記
    第二昇降体の重量差に応じた信号を出力する負荷判断回
    路とを備え、上記走行方向検出回路の出力信号と、上記
    負荷判断回路の出力信号とにより上記複数のブレーキ装
    置を選択的に制動状態とすることを特徴とするエレベー
    タの制動装置。
  2. 【請求項2】エレベータ昇降路を昇降する昇降体と、上
    記昇降体の走行方向に沿って昇降路に施設された部
    と、上記昇降体に配設され上記部材と係合して制動力
    を発生する複数のブレーキ装置とを備え、ブレーキ装置
    の制動力により昇降体に加わるモーメントを打ち消すよ
    うに上記複数のブレーキ装置から一部のブレーキ装置を
    選択して制動状態とすることを特徴とするエレベータの
    制動装置。
  3. 【請求項3】エレベータ昇降路を昇降する昇降体と、上
    記昇降体の走行方向に沿って互いに対向する第一部材と
    第二部材と、上記昇降体の上記第一部材に対向する位置
    に配設され上記第一部材と係合して制動力を発生する第
    一ブレーキ装置及び第二ブレーキ装置と、上記昇降体の
    上記第二部材に対向する位置に配設され上記第二部材と
    係合して制動力を発生する第三ブレーキ装置及び第四ブ
    レーキ装置とを備え、第一ブレーキ装置及び第二ブレー
    キ装置と第三ブレーキ装置及び第四ブレーキ装置は互い
    に上記昇降体に対し対称な位置に配置されており、上記
    第一ブレーキ装置及び上記第二ブレーキ装置の一方と上
    記第三ブレーキ装置及び上記第四ブレーキ装置の一方と
    を制動状態とすることを特徴とするエレベータの制動装
    置。
  4. 【請求項4】上記昇降体は第一昇降体と該第一昇降体と
    ロープで結合された第二昇降体とからなり、上記第一部
    材と上記第二部材は上記第一昇降体の走行方向に沿って
    互い に対向していることを特徴とする請求項3記載のエ
    レベータの制動装置。
  5. 【請求項5】非常時に非常停止信号を出力する非常停止
    指令回路を備え、上記非常停止指令回路から非常停止信
    号が出力されると、上記第一ブレーキ装置及び上記第二
    ブレーキ装置の一方と上記第三ブレーキ装置及び上記第
    四ブレーキ装置の一方とを制動状態とすることを特徴と
    する請求項3記載のエレベータの制動装置。
  6. 【請求項6】上記第一昇降体と上記第二昇降体の走行方
    向に応じた信号を出力する走行方向検出回路と、上記第
    一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応じた信号を出力
    する負荷判断回路とを具備し、上記走行方向検出回路の
    出力信号及び上記負荷判断回路の出力信号に基づき上記
    第一ブレーキ装置及び上記第二ブレーキ装置の一方と上
    記第三ブレーキ装置及び上記第四ブレーキ装置の一方と
    を制動状態とすることを特徴とする請求項4記載のエレ
    ベータの制動装置。
  7. 【請求項7】エレベータ昇降路を昇降する昇降体と、上
    記昇降体の走行方向に沿って昇降路壁の一方側に施設さ
    れた部材と、上記昇降体内に配設され上記部材と係合し
    て制動力を発生し、上記部材に対向して上記昇降体の一
    方側にほぼ上下対称部分に3台以上設置した複数のブレ
    ーキ装置とを備え、上記昇降体のほぼ対称部分に配設し
    た複数のブレーキ装置を選択的に制動状態とすることを
    特徴とするエレベータの制動装置。
  8. 【請求項8】上記昇降体は第一昇降体と該第一昇降体と
    ロープで結合された第二昇降体とからなり、上記部材は
    上記第一昇降体の走行方向に沿って互いに対向している
    ことを特徴とする請求項7記載のエレベータの制動装
    置。
  9. 【請求項9】非常時に非常停止信号を出力する非常停止
    指令回路を備え、上記非常停止指令回路から非常停止信
    号が出力されると、上記昇降体のほぼ対称部分に配設し
    た複数のブレーキ装置を選択的に制動状態とすることを
    特徴とする請求項7記載のエレベータの制動装置。
  10. 【請求項10】上記第一昇降体と上記第二昇降体の走行
    方向に応じた信号を出力する走行方向検出回路と、上記
    第一昇降体と上記第二昇降体の重量差に応じた信号を出
    力する負荷判断回路とを具備し、上記走行方向検出回路
    の出力信号及び上記負荷判断回路の出力信号に基づき上
    記第一昇降体のほぼ対称部分に配設した複数のブレーキ
    装置を選択的に制動状態とすることを特徴とする請求項
    8記載のエレベータの制動装置。
  11. 【請求項11】上記非常停止信号の出力から所定時間経
    過後のとき、或いは上記昇降体の速度が零になったとき
    のいずれかの条件のときに開放状態のブレーキ装置を制
    動状態とする請求項5又は請求項9記載のエレベータの
    制動装置。
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