JPH058964A - エレベータ装置 - Google Patents

エレベータ装置

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JPH058964A
JPH058964A JP16580791A JP16580791A JPH058964A JP H058964 A JPH058964 A JP H058964A JP 16580791 A JP16580791 A JP 16580791A JP 16580791 A JP16580791 A JP 16580791A JP H058964 A JPH058964 A JP H058964A
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JP
Japan
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driven pulley
rope
counterweight
wire rope
elevator
Prior art date
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Pending
Application number
JP16580791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Tanaka
正勝 田中
Masanobu Ito
正信 伊藤
Toshihiko Nara
俊彦 奈良
Jiyun Sugawara
準 簀河原
Tatsuhiko Takahashi
龍彦 高橋
Masaaki Nakazato
真朗 中里
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従動プーリに制動力を与えて乗り籠を停止す
る際のワイヤロープの滑り量を少なくすること。 【構成】 エレベータ機械室14に配置された従動プー
リ26,28と、従動プーリ26,28に巻き掛けられ
たワイヤロープ24と、ワイヤロープ20に連結された
乗り籠22と、ワイヤロープ24に連結された釣合い錘
32と、釣合い錘32の昇降を案内するカラム18と、
カラムを二次導体として釣合い錘32を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部42と、従動プーリ28に制動力を与
える制動機40を備え、従動プーリ28のロープ溝30
を断面V字状として、非常停止時にワイヤロープ24と
従動プーリ28との摩擦力を高摩擦力とするようにした
もの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエレベータ装置に係り、
特に、駆動源としてリニアモータを用いたものに利用し
て有効なエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータを駆動源としたエレベータ
装置としては、例えば特開昭57−121568号公報
および特開平2−107833号公報に記載されている
ものが知られている。リニアモータを駆動源として用い
れば、リニアモータをエレベータ昇降路に沿って配置
し、制御盤のみをエレベータ昇降路上部の機械室に設置
するだけでよく、駆動源としての巻き上げ電動機を用い
たものよりも機械室の高さを低くすることができる。こ
のようなリニアモータによって駆動されるエレベータ装
置において、停電時などに乗り籠を非常停止させる手段
として、特開平2−107833号公報に記載されてい
るような制動機が用いられている。この制動機は、停電
時など電気系統の故障が生じると、エレベータ昇降路に
沿って配置されたガイドレールをシユーが挟持して乗り
籠に制動力を与えるように構成されている。
【0003】しかしながら、従来のエレベータ装置で
は、停電時などに制動機が動作して乗り籠が非常停止し
た際には、昇降路内を保守員が釣合い錘のところまで降
りて制動機の制動力を解放する必要があり、乗員および
保守員の安全性について充分配慮されていない。
【0004】また従来のエレベータ装置では、シユーが
ガイドレールを挟持することによって釣合い錘は急激に
停止するが、乗り籠は慣性で移動し続けるため、乗り籠
が停止した際のショックが大きく、乗客に不安感を与え
ることがある。特に、釣合い錘が下降運転中に非常停止
した場合には、釣合い錘が停止したあとに乗り籠が少し
上昇したあと下降するため、停止時のショックは顕著と
なり、乗客の不安感を増大させることになる。
【0005】更に従来のエレベータ装置では、エレベー
タの起動時には、制動機に励磁電流を与えて制動力を解
放した状態でエレベータを昇降駆動する構成が採用され
ているが、エレベータの起動時に乗り籠に起動ショック
が発生することがある。すなわち、一対のガイドレール
に設けられた制動機が同一の特性を有するものであれば
良いが、各制動機に特性の相違があると制動機の解放動
作速度に差が生じ、エレベータの起動時に釣合い錘が左
右に傾く挙動を示し、これがワイヤロープを介して乗り
籠に伝達されるためである。
【0006】そこで、特開昭57−175684号公報
に記載されているように、エレベータ昇降路上部の機械
室に設置された従動プーリに制動機を設け、停電時など
制動機の作動によって従動プーリに制動力を与えれば、
非常停止時の停止シュックおよびエレベータ起動時の起
動ショックを緩和することができる。更に非常停止時に
制動機を解放するにも乗員が控え室に入って制動機を解
放することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、従動プーリに制動力を与えた際、従動プーリが
高摩擦力を発生させるような構造については何ら配慮さ
れておらず、従動プーリとしてロープ溝が丸溝のものが
用いられており、このような従動プーリに制動力を与え
て乗り籠を非常停止させるようにしても、従動プーリの
ロープ溝とワイヤロープとの間の摩擦力が小さいので、
ワイヤロープに滑りが生じ、乗り籠が非常停止するまで
の距離が異常に長くなることがある。
【0008】本発明の目的は、従動プーリに制動力を与
えて乗り籠を停止させる際のワイヤロープの滑り量を少
なくすることができるエレベータ装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の装置として、エレベータ昇降路上
部に設置された従動プーリと、従動プーリのロープ溝に
巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一端に
連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置された乗
り籠と、ワイヤロープの他端に連結されて乗り籠を昇降
駆動する駆動手段と、駆動手段の駆動が停止されたとき
に従動プーリに制動力を与える制動手段と、従動プーリ
とワイヤロープ間の摩擦力が設定値を超えたときにワイ
ヤロープを従動プーリに固定する固定手段とを有するエ
レベータ装置を構成したものである。
【0010】第2の装置として、エレベータ昇降路上部
に設置された従動プーリと、従動プーリのロープ溝に巻
き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一端に連
結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置された乗り
籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘と、釣
合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次導体と
して釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部と、リ
ニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに従動プーリ
に制動力を与える制動手段と、従動プーリとワイヤロー
プ間の摩擦力が設定値を超えたときにワイヤロープを従
動プーリに固定する固定手段とを有するエレベータ装置
を構成したものである。
【0011】第1または第2の装置を含む第3の装置と
して、固定手段は、従動プーリのロープ溝の中心部を非
接触領域としてワイヤロープと二個所で接触する形状に
ロープ溝を形成して構成されているエレベータ装置を構
成したものである。
【0012】第1または第2の装置を含む第4の装置と
して、固定手段は、従動プーリのロープ溝の中心部を非
接触領域としてワイヤロープと二個所で線接触する形状
にロープ溝を形成して構成されているエレベータ装置を
構成したものである。
【0013】第1または第2の装置を含む第5の装置と
して、固定手段は、従動プーリのロープ溝を断面V字状
の溝に形成して構成されているエレベータ装置を構成し
たものである。
【0014】第1または第2の装置を含む第6の装置と
して、固定手段は、従動プーリの半円弧状ロープ溝の中
心部を切削してアンダーカット形状にロープ溝を形成し
て構成されているエレベータ装置を構成したものであ
る。
【0015】第7の装置として、エレベータ昇降路上部
に設置された従動プーリと、従動プーリのロープ溝に巻
き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一端に連
結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置された乗り
籠と、ワイヤロープの他端に連結されて乗り籠を昇降駆
動する駆動手段と、駆動手段の駆動が停止されたときに
従動プーリに制動力を与える制動手段と、制動手段の作
動時に従動プーリとワイヤロープ間に作用する摩擦力を
制動手段の作動前よりも高める高摩擦力設定手段とを有
するエレベータ装置を構成したものである。
【0016】第8の装置として、エレベータ昇降路上部
に設置された従動プーリと、従動プーリのロープ溝に巻
き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一端に連
結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置された乗り
籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘と、釣
合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次導体と
して釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部と、リ
ニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに従動プーリ
に制動力を与える制動手段と、制動手段の作動時に従動
プーリとワイヤロープ間に作用する摩擦力を制動手段の
作動前よりも高める高摩擦力設定手段とを有するエレベ
ータ装置を構成したものである。
【0017】第7または第8の装置を含む第9の装置と
して、高摩擦力設定手段は、従動プーリのロープ溝の中
心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所で接触す
る形状にロープ溝を形成して構成されているエレベータ
装置を構成したものである。
【0018】第7または第8の装置を含む第10の装置
として、高摩擦力設定手段は、従動プーリのロープ溝の
中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所で線接
触する形状にロープ溝を形成して構成されているエレベ
ータ装置を構成したものである。
【0019】第7または第8の装置を含む第11の装置
として、高摩擦力設定手段は、従動プーリのロープ溝を
断面V字状の溝に形成して構成されているエレベータ装
置を構成したものである。
【0020】第7または第8の装置を含む第12の装置
として、高摩擦力設定手段は、従動プーリの半円弧状ロ
ープ溝の中心部を切削してアンダーカット形状にロープ
溝を形成して構成されているエレベータ装置を構成した
ものである。
【0021】第13の装置として、エレベータ昇降路上
部に設置された従動プーリと、従動プーリのロープ溝に
巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一端に
連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置された乗
り籠と、ワイヤロープの他端に連結されて乗り籠を昇降
駆動する駆動手段と、駆動手段の駆動が停止されたとき
に従動プーリに制動力を与える制動手段と、制動手段の
作動時にワイヤロープの滑り量を制動手段の作動前より
も少ない値に抑制する滑り量調整手段とを有するエレベ
ータ装置を構成したものである。
【0022】第14の装置として、エレベータ昇降路上
部に設置された従動プーリと、従動プーリのロープ溝に
巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一端に
連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置された乗
り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘と、
釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次導体
として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部と、
リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに従動プー
リに制動力を与える制動手段と、制動手段の作動時にワ
イヤロープの滑り量を制動手段の作動前よりも少ない値
に抑制する滑り量調整手段とを有するエレベータ装置を
構成したものである。
【0023】第13または第14の装置を含む第15の
装置として、滑り量調整手段は、従動プーリのロープ溝
の中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所で接
触する形状にロープ溝を形成して構成されているエレベ
ータ装置を構成したものである。
【0024】第13または第14の装置を含む第16の
装置として、滑り量調整手段は、従動プーリのロープ溝
の中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所で線
接触する形状にロープ溝を形成して構成されているエレ
ベータ装置を構成したものである。
【0025】第13または第14の装置を含む第17の
装置として、滑り量調整手段は、従動プーリのロープ溝
を断面V字状の溝に形成して構成されているエレベータ
装置を構成したものである。
【0026】第13または第14の装置を含む第18の
装置として、滑り量調整手段は、従動プーリの半円弧状
ロープ溝の中心部を切削してアンダーカット形状にロー
プ溝を形成して構成されているエレベータ装置を構成し
たものである。
【0027】第19の装置として、エレベータ昇降路上
部に互いに並んで設置された複数の従動プーリと、各従
動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイヤロープと、
ワイヤロープの一端に連結されてエレベータ昇降路に昇
降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロープの他端に連
結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案内するカラム
と、カラムを二次導体として釣合い錘を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部の駆動が停止
されたときに釣合い錘側の従動プーリに制動力を与える
制動手段とを有し、釣合い錘側の従動プーリの巻掛け角
度を他方の従動プーリの巻掛け角度を大きくしてなるエ
レベータ装置を構成したものである。
【0028】第20の装置として、エレベータ昇降路上
部に互いに並んで設置された複数の従動プーリと、各従
動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイヤロープと、
ワイヤロープの一端に連結されてエレベータ昇降路に昇
降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロープの他端に連
結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案内するカラム
と、カラムを二次導体として釣合い錘を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部の駆動が停止
されたときに釣合い錘側の従動プーリに制動力を与える
制動手段とを有し、釣合い錘側の従動プーリを他方の従
動プーリよりも高い位置に配置してなるエレベータ装置
を構成したものである。
【0029】第21の装置として、エレベータ昇降路上
部に互いに並んで設置された複数の従動プーリと、各従
動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイヤロープと、
ワイヤロープの一端に連結されてエレベータ昇降路に昇
降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロープの他端に連
結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案内するカラム
と、カラムを二次導体として釣合い錘を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部の駆動が停止
されたときに釣合い錘側の従動プーリに制動力を与える
制動手段とを有し、釣合い錘側の従動プーリの径を他方
の従動プーリよりも大きくしてなるエレベータ装置を構
成したものである。
【0030】第22の装置として、エレベータ昇降路上
部に互いに並んで設置された複数の従動プーリと、各従
動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイヤロープと、
ワイヤロープの一端に連結されてエレベータ昇降路に昇
降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロープの他端に連
結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案内するカラム
と、カラムを二次導体として釣合い錘を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部の駆動が停止
されたときに釣合い錘側の従動プーリに制動力を与える
制動手段とを有し、釣合い錘側の従動プーリに巻き掛け
られるワイヤロープの巻掛け回数を他方の従動プーリよ
りも多くしてなるエレベータ装置を構成したものであ
る。
【0031】第23の装置として、エレベータ昇降路上
部に互いに並んで設置された複数の従動プーリと、各従
動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイヤロープと、
ワイヤロープの一端に連結されてエレベータ昇降路に昇
降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロープの他端に連
結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案内するカラム
と、カラムを二次導体として釣合い錘を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部の駆動が停止
されたときに一方の従動プーリに制動力を与える制動手
段とを有し、少なくとも制動手段の制動力が作用する従
動プーリのロープ溝を弾性部材で構成してなるエレベー
タ装置を構成したものである。
【0032】第24の装置として、エレベータ昇降路上
部に互いに並んで設置された複数の従動プーリと、各従
動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイヤロープと、
ワイヤロープの一端に連結されてエレベータ昇降路に昇
降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロープの他端に連
結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案内するカラム
と、カラムを二次導体として釣合い錘を昇降駆動するリ
ニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部の駆動が停止
されたときに釣合い錘側の従動プーリに制動力を与える
制動手段とを有し、釣合い錘側の従動プーリのロープ溝
を弾性部材で構成してなるエレベータ装置を構成したも
のである。
【0033】第23または第24の装置を含む第25の
装置として、ロープ溝の弾性部材はウレタンゴムで構成
されているエレベータ装置を構成したものである。
【0034】第19乃至第25の装置のうちいずれか一
つの装置を含む第26の装置として、少なくとも釣合い
錘側の従動プーリのロープ溝を、そのロープ溝の中心部
を非接触領域としてワイヤロープと二個所で線接触する
形状に形成してなるエレベータ装置を構成したものであ
る。
【0035】第19乃至第25の装置のうちいずれか一
つの装置を含む第27の装置として、少なくとも釣合い
錘側の従動プーリのロープ溝を断面V字状の溝に形成し
てなるエレベータ装置を構成したものである。
【0036】第19乃至第25の装置のうちいずれか一
つの装置を含む第28の装置として、少なくとも釣合い
錘側の従動プーリの半円弧状ロープ溝を、そのロープ溝
の中心部を切削してアンダーカット形状に形成してなる
エレベータ装置を構成したものである。
【0037】第1乃至第28のうちいずれか一つの装置
を含む第29の装置として、少なくとも制動力を作用す
る従動プーリを点検孔近傍に配置してなるエレベータ装
置を構成したものである。
【0038】
【作用】前記した手段によれば、乗り籠を昇降駆動する
駆動手段の駆動が停止されて従動プーリに制動力が与え
られて、従動プーリとワイヤとの間の摩擦力が設定値を
超えるとワイヤロープが従動プーリに固定されワイヤロ
ープの滑りが異常に長くなるのが防止される。また同様
に、従動プーリに制動力が与えられたときには従動プー
リとワイヤロープ間に孔摩擦力が作用しワイヤロープの
滑りが異常に長くなるのが防止される。また従動プーリ
に制動力が与えられたときには、ワイヤロープの滑り量
を制動力が与えられる前よりも少ない値に抑制されるた
め、ワイヤロープの滑りが異常に長くなるのが防止され
る。
【0039】また従動プーリに制動力が与えられたとき
にワイヤロープの滑り量を抑制する手段としては従動プ
ーリのロープ溝の形状に工夫を施すことなどよって達成
できる。ロープ溝の形状として、ワイヤロープと二個所
で接触する形状、ワイヤロープと二個所で線接触する形
状、断面V字状の形状、ロープ溝の中心部を切削したア
ンダカット形状を採用することができる。更に釣合い錘
側の従動プーリの巻き掛け角度を他方の従動プーリの巻
き掛け角度を大きくしたり、釣合い錘側の従動プーリを
他方の従動プーリよりも高い位置に配置したり、更に釣
合い錘側の従動プーリの径を他方の従動プーリよりも大
きくしたり、更には、釣合い錘側の従動プーリに巻き掛
けられているワイヤロープの巻き掛け回数を他方の従動
プーリの巻き掛け回数よりも大きくしたりすることによ
っても、従動プーリとワイヤロープとの摩擦力を高摩擦
力状態とすることができる。更に従動プーリのロープ溝
を弾性部材で構成することによっても従動プーリとワイ
ヤロープとの摩擦力を高摩擦力状態とすることができ
る。すなわち、従動プーリとワイヤロープとの間に作用
する摩擦力は摩擦係数とワイヤロープが従動プーリを押
し付ける力との掛算で表わされ、ワイヤロープが従動プ
ーリを押し付ける力は従動プーリのロープ溝の形状係数
とワイヤロープが従動プーリに巻き掛けられたときの巻
き掛け角度との掛算として表わされる。このためロープ
溝の溝の形状係数を大きくしたりあるいは巻き掛け角度
を大きくすればワイヤロープが従動プーリを押し付ける
力が大きくなり、摩擦力を高めることができる。更にワ
イヤロープが従動プーリのロープ溝と線接触した場合に
はワイヤロープが従動プーリを押し付ける力がくさび効
果によって増幅され摩擦力を高めることができる。
【0040】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2において、ビルなどで構成され
る建屋10にはエレベータ昇降路12とエレベータ機械
室14が設けられており、エレベータ機械室14がエレ
ベータ昇降路12の上部に配置されている。エレベータ
昇降路12には一対のガイドレール16が平行となって
鉛直方向に設置され、カラム18が各ガイドレール16
と平行となって鉛直方向に設置されている。各ガイドレ
ール16にはそれぞれ2台の案内装置20が昇降自在に
配置されており、各案内装置20は乗り籠22に連結さ
れている。乗り籠22は案内装置20に支持されてガイ
ドレール16に沿って昇降できるように配置されてお
り、乗り籠22の天井には一対のワイヤロープ24が連
結されている。各ワイヤロープ24は、図3に示される
ように、エレベータ機械室14内に設置された二組の従
動プーリ26,28のロープ溝30に巻き掛けられてい
る。そしてワイヤロープ24の他端が釣合い錘32に連
結されている。
【0041】各従動プーリ26,28は、エレベータ機
械室14の床に固定された支持台34に軸受36を介し
て回転自在に軸支された軸38に固定されている。各従
動プーリ26,28のロープ溝30は断面形状がV字状
に形成され、各ロープ溝30はロープ溝30底部中心部
を非接触領域としてワイヤロープ24と二個所で線接触
するように構成されている。そして従動プーリ26,2
8のうち釣合い錘32側に配置された従動プーリ28を
支持する支持台34には制動機40が設けられている。
各制動機40は軸38とスプライン結合されたライニン
グとデイスク状のアマチュアと、電磁コイル、アマチュ
アをライニング側へ押圧する弾性部材を備えて構成され
ており、電磁コイルが励磁されているときにアマチュア
を吸引してライニングの回転を自在とし、停電などによ
って電磁コイルが非励磁状態となったときには弾性部材
によってアマチュアをライニング側に押圧して軸38を
介して従動プーリ28に制動力を与えるようになってい
る。
【0042】またカラム18にはリニアモータ駆動部4
2が設けられており、釣合い錘32の昇降を案内するカ
ラム18が二次導体(リニアモータ固定部)として機能
し、リニアモータ駆動部42とカラム18によって駆動
手段としてのリニアモータが構成されている。
【0043】以上の構成において、リニアモータ駆動部
42の駆動によって釣合い錘32がカラム18上を昇降
すると、釣合い錘32の昇降に応じて乗り籠22がエレ
ベータ昇降路12を昇降する。このような状態でエレベ
ータが運転されているときに、停電になったりあるいは
電気系統が故障したりすると制動機40内の電磁コイル
が非励磁状態となって従動プーリ28に制動力が与えら
れる。これにより乗り籠22が非常停止することにな
る。このときワイヤロープ24には乗り籠22が釣り下
げられているので従動プーリ28に制動力が与えられる
と、各従動プーリ26,28とワイヤロープ24との摩
擦力が高摩擦力となる。すなわちワイヤロープ24は各
従動プーリ26,28のロープ溝30と二個所で線接触
しているため、ワイヤロープ24がロープ溝30を押し
付ける力はくさび効果によって増幅されワイヤロープ2
4と各従動プーリ26,28のロープ溝30との間の摩
擦力は高摩擦力となる。従って従動プーリ28に制動力
が与えられたときには高摩擦力によってワイヤロープ2
4がロープ溝30にくい込んだ状態となりワイヤロープ
24に滑りが生じても、この滑り量を少なくすることが
でき、乗り籠22が昇降路12底部の緩衝機に衝突する
のを防止できると共に乗客に不安感を与えるのを防止す
ることができる。更に乗り籠22の非常停止時のショッ
クを緩和することもできる。すなわち、本実施例では、
ロープ溝30を断面V字状に形成することにより、固定
手段、高摩擦力設定手段あるいは滑り量調整手段を構成
することができる。
【0044】またエレベータの起動時においても、釣合
い錘32の中央部を釣り上げているワイヤロープ24が
巻き掛けられている従動プーリ28に制動力が与えられ
るため、各従動プーリ28に設けられた制動機40の動
作速度が同期しなくても起動時のショックを緩和するこ
とができる。
【0045】また起動時のショックを更に緩和するため
には、図4および図5に示されるように、各従動プーリ
28に固定される軸30を一本の軸44として支持台3
4に回転自在に配置し、この軸44の中央に制動機40
を配置すれば、各従動プーリ28に同時に制動力を与え
ることができ、起動時のショックを更に低減することが
できる。
【0046】次に、従動プーリ28のロープ溝形状の他
の実施例を図6に示す。図6において、従動プーリ28
のロープ溝46は半円弧状の溝の中央部に非接触領域3
8を有するアンダカット形状に形成されており、各ロー
プ溝46が非接触領域48を中心としてワイヤロープ2
4と二個所で接触しているため、前記実施例と同様に、
従動プーリ28に制動力が与えられたときにワイヤロー
プ24とロープ溝46との間の摩擦力を高摩擦力とする
ことができる。
【0047】また図7に示されるように、従動プーリ2
8の端面に弾性部材、例えばウレタンゴム50を挿着
し、ウレタンゴム50の表面に半円弧状のロープ溝52
を形成しこのロープ溝52に各ワイヤロープ24を巻き
掛けることによっても、前記実施例と同様に、ワイヤロ
ープ24とロープ溝52との間の摩擦力を高摩擦力とす
ることができる。またロープ溝52の断面形状をV字状
とすることも可能である。 また前記各実施例におい
て、各従動プーリ26,28のロープ溝30,46,5
2はワイヤロープ24との間の摩擦力を高摩擦力とする
ように構成されているので、ワイヤロープ24に損傷を
与える恐れがあるが、ワイヤロープ26,28そのもの
はワイヤロープ24を駆動するためには用いられておら
ず、ワイヤロープ24によって従動されるプーリである
のでワイヤロープ24の損傷を少なくすることができ、
エレベータ装置として充分に実用に耐える一行を有する
ことができる。この場合ロープ溝にウレタンゴム50な
どを用いればワイヤロープ24の寿命を更に長くするこ
とができる。
【0048】次に、本発明の更に他の実施例を図8に示
す。
【0049】本実施例では、従動プーリ28の代わり
に、従動プーリ28より径の大きい従動プーリ54を設
け、この従動プーリ54にワイヤロープ24を複数回巻
き掛けて従動プーリ54に巻き掛けられるワイヤロープ
24の巻き掛け角度βを大きくしてワイヤロープ24と
従動プーリ54との間の摩擦力を高摩擦力としたもので
ある。この場合従動プーリ54のロープ溝としては半円
弧状のものであってもよくまた断面形状がV字状であれ
ば更に摩擦力を高めることができる。更にロープ溝にウ
レタンゴムなどを用いることも可能である。
【0050】また巻き掛け角度を大きくする方法として
は、従動プーリ26よりも従動プーリ28を高い位置に
設置する構成によっても巻き掛け角度を高くすることが
できる。
【0051】また制動機40を設置するに際しては、図
9に示されるように、エレベータ機械室12に設けられ
た点検孔56近傍に配置された従動プーリ26側に制動
機40を設ければ、停電時など制動機40が作動したあ
と制動機40に解放操作を行なう場合、点検孔56から
行なうことができ、制動機40の解放操作および制動機
40自体の保守点検作業を容易に行なうことができ、保
守性の向上を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従動プーリに制動力が与えられたときに、従動プーリの
ロープ溝とワイヤロープとの間の摩擦力を高摩擦力とな
るようにする手段を設けたため、非常停止時にワイヤロ
ープの滑り量が長くなるのを防止することができ、非常
停止時のショックの緩和および起動時のショックを低減
することができる。また点検孔近傍の従動プーリに制動
機を設けることにより保守性の向上を計ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面断面図。
【図2】図1の側面断面図。
【図3】従動プーリの要部断面図。
【図4】本発明の他の実施例を示す正面断面図。
【図5】従動プーリの他の実施例を示す要部断面図。
【図6】従動プーリの他の実施例を示す要部断面図。
【図7】従動プーリの他の実施例を示す要部断面図。
【図8】本発明の他の実施例を示す側面断面図。
【図9】本発明の他の実施例を示す側面断面図。
【符号の説明】
12 エレベータ昇降路 14 エレベータ機械室 18 カラム 20 案内装置 22 乗り籠 24 ワイヤロープ 26,28 従動プーリ 30 ロープ溝 32 釣合い錘 40 制動機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 簀河原 準 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 高橋 龍彦 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内 (72)発明者 中里 真朗 茨城県勝田市市毛1070番地 株式会社日立 製作所水戸工場内

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ昇降路上部に設置された従動
    プーリと、従動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイ
    ヤロープと、ワイヤロープの一端に連結されてエレベー
    タ昇降路に昇降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロー
    プの他端に連結されて乗り籠を昇降駆動する駆動手段
    と、駆動手段の駆動が停止されたときに従動プーリに制
    動力を与える制動手段と、従動プーリとワイヤロープ間
    の摩擦力が設定値を超えたときにワイヤロープを従動プ
    ーリに固定する固定手段とを有するエレベータ装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ昇降路上部に設置された従動
    プーリと、従動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイ
    ヤロープと、ワイヤロープの一端に連結されてエレベー
    タ昇降路に昇降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロー
    プの他端に連結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案
    内するカラムと、カラムを二次導体として釣合い錘を昇
    降駆動するリニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部
    の駆動が停止されたときに従動プーリに制動力を与える
    制動手段と、従動プーリとワイヤロープ間の摩擦力が設
    定値を超えたときにワイヤロープを従動プーリに固定す
    る固定手段とを有するエレベータ装置。
  3. 【請求項3】 固定手段は、従動プーリのロープ溝の中
    心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所で接触す
    る形状にロープ溝を形成して構成されている請求項1ま
    たは2記載のエレベータ装置。
  4. 【請求項4】 固定手段は、従動プーリのロープ溝の中
    心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所で線接触
    する形状にロープ溝を形成して構成されている請求項1
    または2記載のエレベータ装置。
  5. 【請求項5】 固定手段は、従動プーリのロープ溝を断
    面V字状の溝に形成して構成されている請求項1または
    2記載のエレベータ装置。
  6. 【請求項6】 固定手段は、従動プーリの半円弧状ロー
    プ溝の中心部を切削してアンダーカット形状にロープ溝
    を形成して構成されている請求項1または2記載のエレ
    ベータ装置。
  7. 【請求項7】 エレベータ昇降路上部に設置された従動
    プーリと、従動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイ
    ヤロープと、ワイヤロープの一端に連結されてエレベー
    タ昇降路に昇降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロー
    プの他端に連結されて乗り籠を昇降駆動する駆動手段
    と、駆動手段の駆動が停止されたときに従動プーリに制
    動力を与える制動手段と、制動手段の作動時に従動プー
    リとワイヤロープ間に作用する摩擦力を制動手段の作動
    前よりも高める高摩擦力設定手段とを有するエレベータ
    装置。
  8. 【請求項8】 エレベータ昇降路上部に設置された従動
    プーリと、従動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワイ
    ヤロープと、ワイヤロープの一端に連結されてエレベー
    タ昇降路に昇降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロー
    プの他端に連結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を案
    内するカラムと、カラムを二次導体として釣合い錘を昇
    降駆動するリニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動部
    の駆動が停止されたときに従動プーリに制動力を与える
    制動手段と、制動手段の作動時に従動プーリとワイヤロ
    ープ間に作用する摩擦力を制動手段の作動前よりも高め
    る高摩擦力設定手段とを有するエレベータ装置。
  9. 【請求項9】 高摩擦力設定手段は、従動プーリのロー
    プ溝の中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所
    で接触する形状にロープ溝を形成して構成されている請
    求項7または8記載のエレベータ装置。
  10. 【請求項10】 高摩擦力設定手段は、従動プーリのロ
    ープ溝の中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個
    所で線接触する形状にロープ溝を形成して構成されてい
    る請求項7または8記載のエレベータ装置。
  11. 【請求項11】 高摩擦力設定手段は、従動プーリのロ
    ープ溝を断面V字状の溝に形成して構成されている請求
    項7または8記載のエレベータ装置。
  12. 【請求項12】 高摩擦力設定手段は、従動プーリの半
    円弧状ロープ溝の中心部を切削してアンダーカット形状
    にロープ溝を形成して構成されている請求項7または8
    記載のエレベータ装置。
  13. 【請求項13】 エレベータ昇降路上部に設置された従
    動プーリと、従動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワ
    イヤロープと、ワイヤロープの一端に連結されてエレベ
    ータ昇降路に昇降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロ
    ープの他端に連結されて乗り籠を昇降駆動する駆動手段
    と、駆動手段の駆動が停止されたときに従動プーリに制
    動力を与える制動手段と、制動手段の作動時にワイヤロ
    ープの滑り量を制動手段の作動前よりも少ない値に抑制
    する滑り量調整手段とを有するエレベータ装置。
  14. 【請求項14】 エレベータ昇降路上部に設置された従
    動プーリと、従動プーリのロープ溝に巻き掛けられたワ
    イヤロープと、ワイヤロープの一端に連結されてエレベ
    ータ昇降路に昇降自在に配置された乗り籠と、ワイヤロ
    ープの他端に連結された釣合い錘と、釣合い錘の昇降を
    案内するカラムと、カラムを二次導体として釣合い錘を
    昇降駆動するリニアモータ駆動部と、リニアモータ駆動
    部の駆動が停止されたときに従動プーリに制動力を与え
    る制動手段と、制動手段の作動時にワイヤロープの滑り
    量を制動手段の作動前よりも少ない値に抑制する滑り量
    調整手段とを有するエレベータ装置。
  15. 【請求項15】 滑り量調整手段は、従動プーリのロー
    プ溝の中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所
    で接触する形状にロープ溝を形成して構成されている請
    求項13または14記載のエレベータ装置。
  16. 【請求項16】 滑り量調整手段は、従動プーリのロー
    プ溝の中心部を非接触領域としてワイヤロープと二個所
    で線接触する形状にロープ溝を形成して構成されている
    請求項13または14記載のエレベータ装置。
  17. 【請求項17】 滑り量調整手段は、従動プーリのロー
    プ溝を断面V字状の溝に形成して構成されている請求項
    13または14記載のエレベータ装置。
  18. 【請求項18】 滑り量調整手段は、従動プーリの半円
    弧状ロープ溝の中心部を切削してアンダーカット形状に
    ロープ溝を形成して構成されている請求項13または1
    4記載のエレベータ装置。
  19. 【請求項19】 エレベータ昇降路上部に互いに並んで
    設置された複数の従動プーリと、各従動プーリのロープ
    溝に巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一
    端に連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置され
    た乗り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘
    と、釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次
    導体として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部
    と、リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに釣合
    い錘側の従動プーリに制動力を与える制動手段とを有
    し、釣合い錘側の従動プーリの巻掛け角度を他方の従動
    プーリの巻掛け角度を大きくしてなるエレベータ装置。
  20. 【請求項20】 エレベータ昇降路上部に互いに並んで
    設置された複数の従動プーリと、各従動プーリのロープ
    溝に巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一
    端に連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置され
    た乗り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘
    と、釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次
    導体として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部
    と、リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに釣合
    い錘側の従動プーリに制動力を与える制動手段とを有
    し、釣合い錘側の従動プーリを他方の従動プーリよりも
    高い位置に配置してなるエレベータ装置。
  21. 【請求項21】 エレベータ昇降路上部に互いに並んで
    設置された複数の従動プーリと、各従動プーリのロープ
    溝に巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一
    端に連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置され
    た乗り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘
    と、釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次
    導体として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部
    と、リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに釣合
    い錘側の従動プーリに制動力を与える制動手段とを有
    し、釣合い錘側の従動プーリの径を他方の従動プーリよ
    りも大きくしてなるエレベータ装置。
  22. 【請求項22】 エレベータ昇降路上部に互いに並んで
    設置された複数の従動プーリと、各従動プーリのロープ
    溝に巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一
    端に連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置され
    た乗り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘
    と、釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次
    導体として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部
    と、リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに釣合
    い錘側の従動プーリに制動力を与える制動手段とを有
    し、釣合い錘側の従動プーリに巻き掛けられるワイヤロ
    ープの巻掛け回数を他方の従動プーリよりも多くしてな
    るエレベータ装置。
  23. 【請求項23】 エレベータ昇降路上部に互いに並んで
    設置された複数の従動プーリと、各従動プーリのロープ
    溝に巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一
    端に連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置され
    た乗り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘
    と、釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次
    導体として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部
    と、リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに一方
    の従動プーリに制動力を与える制動手段とを有し、少な
    くとも制動手段の制動力が作用する従動プーリのロープ
    溝を弾性部材で構成してなるエレベータ装置。
  24. 【請求項24】 エレベータ昇降路上部に互いに並んで
    設置された複数の従動プーリと、各従動プーリのロープ
    溝に巻き掛けられたワイヤロープと、ワイヤロープの一
    端に連結されてエレベータ昇降路に昇降自在に配置され
    た乗り籠と、ワイヤロープの他端に連結された釣合い錘
    と、釣合い錘の昇降を案内するカラムと、カラムを二次
    導体として釣合い錘を昇降駆動するリニアモータ駆動部
    と、リニアモータ駆動部の駆動が停止されたときに釣合
    い錘側の従動プーリに制動力を与える制動手段とを有
    し、釣合い錘側の従動プーリのロープ溝を弾性部材で構
    成してなるエレベータ装置。
  25. 【請求項25】 ロープ溝の弾性部材はウレタンゴムで
    構成されている請求項23または24記載のエレベータ
    装置。
  26. 【請求項26】 少なくとも釣合い錘側の従動プーリの
    ロープ溝を、そのロープ溝の中心部を非接触領域として
    ワイヤロープと二個所で線接触する形状に形成してなる
    請求項19,20,21,22,23,24または25
    記載のエレベータ装置。
  27. 【請求項27】 少なくとも釣合い錘側の従動プーリの
    ロープ溝を断面V字状の溝に形成してなる請求項19,
    20,21,22,23,24または25記載のエレベ
    ータ装置。
  28. 【請求項28】 少なくとも釣合い錘側の従動プーリの
    半円弧状ロープ溝を、そのロープ溝の中心部を切削して
    アンダーカット形状に形成してなる請求項19,20,
    21,22,23,24または25記載のエレベータ装
    置。
  29. 【請求項29】 少なくとも制動力を作用する従動プー
    リを点検孔近傍に配置してなる請求項1ないし28のう
    ちいずれか一つに記載のエレベータ装置。
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