JP2011195287A - エレベータのブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータの被制動体の制動動作を適切に行なう。
【解決手段】ブレーキ制御マイコン20は、スイッチング素子11aの通電期間の一部がスイッチング素子11bの通電期間と重複し、かつ、スイッチング素子11aの通電期間のその他の部分がスイッチング素子11bの通電期間と重複しないように、スイッチング素子11a,11bのそれぞれを一定周期で交互にオン状態とする。スイッチング素子11a,11bがともにオン状態のタイミングにおいてブレーキコイル5a,5bが通電状態となり巻上機13の制動動作が開放となる。巻上機13の制動動作を有効にする必要が生じた場合には、ブレーキ制御マイコン20は、スイッチング素子11a,11bをオフ状態とし、ブレーキコイル5a,5bが通電しない状態となり、巻上機13の制動動作が有効となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、巻上機などの被制動体の制動動作を行なうブレーキ装置を制御するエレベータのブレーキ制御装置に関する。
図16は、従来のエレベータのブレーキ制御装置の回路の構成例を示す図である。図17は、従来のエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図である。
エレベータの巻上機などの被制動体を制動片により押圧して機械的な制動動作を行なう電磁ブレーキ装置(例えば、特許文献1および特許文献2参照)は、図16に示すように、直流電源41、機械式の第1開閉器(S1)44、およびブレーキコイル45の直列回路備える。第1開閉器44に対しては、直流電源42および機械式の第2開閉器(S2)43の直列回路が並列に接続され、ブレーキコイル45に対してはフライホイール回路46が並列に接続される。直流電源42からは起電力E1が発生し、直流電源41からは起電力E2が発生する。
ブレーキコイル45が通電されていない場合は、電磁ブレーキ装置の図示しない制動片は釈放状態となり、図示しない制動ばねの作用により制動片が被制動体の制動面を押圧して制動動作が有効となる。また、ブレーキコイル45が通電した場合は、制動片が被制動体の制動面から吸引されて制動動作が開放となる。
被制動体からの制動片の吸引を開始してから終了するまでの時間を短縮するため、一般的には、制動片の吸引の保持に必要な保持電圧よりも大きな電圧をブレーキコイル45に印加する方法が採られている。
直流電源41および直流電源42は、制動片の吸引時間短縮のために設けられる。直流電源41はフォーシング(forcing)電源として機能し、直流電源42は保持電源として機能する。
初期状態を制動片が被制動体を押圧する釈放状態とした場合、第1開閉器44および第2開閉器43はオフ状態である。制動片を被制動体から吸引させる場合には、ブレーキ制御装置は、図17(c)に示すように、最初に第2開閉器43をオン状態に切り替える。これにより、図17(a)に示すように、E1とE2の和に等しい値の電圧が、制動片の吸引の保持に必要な保持電圧よりも大きな電圧としてブレーキコイル45に印加される。図17(b)に示すように、ブレーキコイル45の電流は時定数に従って電流値I1まで上昇する。この電流値は電流値I1まで上昇して制動片の吸引が開始されるとともに当該電流値I1から一旦減少した後、当該電流値I1より大きいI2まで上昇する。
そして、ブレーキ制御装置は、一定時間後に図17(c)に示すように第1開閉器44をオン状態に切り替えると同時に第2開閉器43をオフ状態に戻す。この状態では、印加電圧値は、図17(a)に示すようにE1に等しくなり、直流電源42による保持電圧にて制動片の吸引状態が保持され、図17(b)に示すように、ブレーキコイル45の電流は電流値I1に減少する。
そして、図17(c)に示すように、電磁ブレーキ制御装置が第1開閉器44をオフ状態に戻すとブレーキコイル45に電圧が印加されなくなり、前述した釈放状態に戻るとともに、図17(b)に示すように、ブレーキコイル45の電流が時定数に従って減少し、制動片の釈放の終了とともに一旦上昇した上で減少した後、流れなくなる。
特開2009−41654号公報 特開2006−256763号公報
以上のような電磁ブレーキ制御装置では、複数個の電源と開閉器が必要となる。エレベータの開閉器は大型であるため設置面積が大きくなる。また、機械式の開閉器は接点などが経年劣化するため、性能を維持するために頻繁な保守点検や交換が必要となり、そのための費用が多大となる。
また、電磁ブレーキ装置の制動片の釈放動作および吸引動作を行なう場合、動作の開始から終了までに大きな動作騒音が発生して乗客に不快感を与えることになり、この低減が望まれている。
そこで、本発明の目的は、被制動体の制動動作を適切に行なうことが可能になるエレベータのブレーキ制御装置を提供することにある。
すなわち、本発明に係わるブレーキ制御装置は、交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路で変換された直流電力の脈動を平滑化する平滑コンデンサと、前記平滑コンデンサと並列にダイオードおよび半導体スイッチが直列接続され、かつ、当該ダイオードのアノードが前記平滑コンデンサの低電位点に接続され、当該半導体スイッチが前記平滑コンデンサの高電位点と前記ダイオードのカソードの間に接続される第1の直列回路と、前記平滑コンデンサと並列にダイオードおよび半導体スイッチが直列接続され、かつ、当該ダイオードのカソードが前記平滑コンデンサの高電位点に接続され、当該半導体スイッチが前記平滑コンデンサの低電位点と前記ダイオードのアノードの間に接続される第2の直列回路と、前記第1の直列回路のダイオードのカソード及び前記第2の直列回路のダイオードのアノードの間に接続される第1のブレーキコイルと、前記第1のブレーキ装置と並列に接続される第2のブレーキコイルと、前記第1のブレーキコイルの非通電時に被制動体の機械的な制動動作を行ない、前記第1のブレーキコイルの通電時に前記被制動体の制動を開放する第1の制動片と、前記第2のブレーキコイルの非通電時に前記被制動体の機械的な制動動作を行ない、前記第2のブレーキコイルの通電時に前記被制動体の制動動作を開放する第2の制動片と、前記第1および第2のブレーキコイルの電流値を検出する電流検出手段と、前記第1および第2のブレーキコイルへの通電を行ない、前記第1のブレーキコイルへの通電期間の一部が前記第2のブレーキコイルへの通電期間の一部と重複するように前記第1および第2の直列回路の半導体スイッチへの通電遮断制御を行ない、当該通電遮断制御の開始後、前記電流検出手段による検出結果をもとに前記第1および第2の制動片の動作開始を判別し、この判別にともない、前記第1および第2のブレーキコイルの電流値が判別時より減少するように前記第1および第2の直列回路の半導体スイッチへの通電遮断制御を行なうブレーキ制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、エレベータの被制動体の制動動作を適切に行なうことができる。
本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の各種波形の一例を示す図。 本発明の第2の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図。 本発明の第2の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図。 本発明の第4の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図。 本発明の第5の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図。 本発明の第5の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図。 本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路の構成例を示す図。 本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図。 本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図。 従来のエレベータのブレーキ制御装置の回路の構成例を示す図。 従来のエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図である。
図1に示したブレーキ制御装置では、交流電源1から供給される交流電力が整流回路2で直流電力に全波整流され、平滑コンデンサ7で直流電力の脈動が平滑化される。
図1に示すように、このブレーキ制御装置には、各種素子への所定の電圧印加を行なったり、各種開閉器を開閉したりするブレーキ制御手段であるブレーキ制御マイコン20が設けられる。
また、整流回路2の出力側の高電位点と平滑コンデンサ7の高電位点の間には、制限抵抗3と直流開閉器4の並列回路が設けられる。この回路は平滑コンデンサ7への滑らかな充電を行なうために設けられており、この平滑コンデンサ7が充電されていない場合は、直流開閉器4をオフ状態として制限抵抗3により平滑コンデンサ7への充電を行い、その後、直流開閉器4をオン状態として電力を供給する。
平滑コンデンサ7の両端には、パワー半導体スイッチであるスイッチング素子11aとダイオード12aでなる第1の直列回路が設けられる。また、平滑コンデンサ7の両端には、スイッチング素子11bとダイオード12bでなる第2の直列回路が設けられ、これらの直列回路により降圧チョッパ回路が構成される。
本実施形態では、スイッチング素子11a,12aは、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)である。スイッチング素子11aのコレクタは、平滑コンデンサ7の高電位点に接続され、エミッタはダイオード12aのカソードに接続される。ダイオード12aのアノードは平滑コンデンサ7の低電位点に接続される。
スイッチング素子11bとダイオード12bでなる第2の直列回路の各素子の順序は、スイッチング素子11aとダイオード12aでなる第1の直列回路の各素子の順序と逆になっている。具体的には、ダイオード12bのカソードは平滑コンデンサ7の高電位点に接続され、スイッチング素子11bのコレクタはダイオード12bのアノードに接続され、エミッタが平滑コンデンサ7の低電位点に接続される。
ブレーキ制御マイコン20は、スイッチング素子11a,11bのゲートへのPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)による電圧印加を行なうことで、ブレーキ開閉のための通電遮断制御を行なう。
スイッチング素子11aとダイオード12aの中間端子と、スイッチング素子11bとダイオード12bの中間端子の間には、第1のブレーキコイル5aと第2のブレーキコイル5bの並列回路が接続される。ブレーキコイル5bの両端にはフライホイール回路6が接続される。図1に示すように、被制動体である巻上機13は乗りかご14とつり合い重り15とを繋ぐメインロープの掛けられたシーブ16に接続されている。
ブレーキコイル5aが通電されていない場合には、巻上機13の第1の制動片17aは釈放状態であって、図示しない制動ばねの作用により第1の制動片17aが巻上機13の制動面に押圧されて、巻上機13の制動動作が有効となる。ブレーキコイル5aが通電されている場合には、第1の制動片17aが巻上機13の制動面から吸引されて巻上機13の制動動作が開放となる。
また、ブレーキコイル5bが通電されていない場合には、巻上機13の第2の制動片17bは釈放状態であって、制動ばねの作用により第2の制動片17bが巻上機13の制動面に押圧されて、巻上機13の制動動作が有効となる。ブレーキコイル5bが通電されている場合には、第2の制動片17bが巻上機13の制動面から吸引されて巻上機13の制動動作が開放となる。
次に、図1に示した構成のエレベータのブレーキ制御装置の動作について説明する。
図2は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図3は、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の各種波形の一例を示す図である。
ブレーキ制御マイコン20は、PWM制御にて所定の電圧をスイッチング素子11a,11bへ印加して、スイッチング素子11a,11bのそれぞれを一定周期で交互にオン状態とする(ステップS1)。
図3に示した例では、ブレーキ制御マイコン20は、PWMキャリア信号の出力中に、一定周期でスイッチング素子11aに対する動作指令P+を出力する。さらに、ブレーキ制御マイコン20は、スイッチング素子11aの通電期間の一部がスイッチング素子11bの通電期間と重複し、かつ、スイッチング素子11aの通電期間のその他の部分がスイッチング素子11bの通電期間と重複しないように、スイッチング素子11bに対する動作指令N−を動作指令P+と同じ周期で出力する。
図3に示すように、ブレーキコイル5a,5bに印加される電圧Vfは動作指令P+とN−がともにHレベルの期間にHレベルとなる。つまり、スイッチング素子11a,11bがともにオン状態のタイミングにおいて、ブレーキコイル5a,5bが通電状態となり(ステップS2)、制動片17a,17bが巻上機13の制動面から吸引されて巻上機13の制動動作が開放となる電磁ブレーキ開放状態となる(ステップS3)。ブレーキコイル5a,5bが通電した場合、電流はスイッチング素子11a、ブレーキコイル5a,5bの並列回路、スイッチング素子11bの順で流れる。
そして、乗りかごの停止時など、巻上機13の制動動作を有効にする必要が生じた場合には(ステップS4のYES)、ブレーキ制御マイコン20は、スイッチング素子11a,11bへの電圧印加を停止して、スイッチング素子11a,11bのそれぞれをオフ状態とする(ステップS5)。
これにより、ブレーキコイル5a,5bが通電しない状態となり(ステップS6)、制動片17a,17bが巻上機13の制動面に押圧され、巻上機13の制動動作が有効となる電磁ブレーキ動作状態となる(ステップS7)。ブレーキコイル5a,5bが通電しない状態となった場合、ブレーキコイル5a,5bに蓄えられたエネルギはフライホイール回路6により放出消費される。
以上のように、本発明の第1の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置では、スイッチング素子とダイオードの直列回路を複数組み合わせて降圧チョッパ回路を形成し、スイッチング素子のオンオフ制御を行なうことで、ブレーキコイルの通電遮断制御を行なって制動動作を制御する。
従来のように、機械式の開閉器の開閉動作を行なうことでブレーキコイルの通電遮断制御を行なう場合は、開閉器の動作騒音の大きさや寿命の短さといった問題があるが、機械式の開閉器の代わりにスイッチング素子を用いて、これらをオンオフ制御することでブレーキコイルの通電遮断制御を行なうので、動作騒音が大幅に低減され、装置寿命も大幅に延ばすことができる。
ところで、スイッチング素子であるパワー半導体は故障時に短絡モードになることが多いが、本実施形態では、2組のスイッチング素子を設けているため、一方のスイッチング素子が短絡故障した場合でも、他方のスイッチング素子のオフ状態にすることによりブレーキコイルへの電流を遮断することが可能となるので、信頼性を保つことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態におけるブレーキ制御装置の構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図4は、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図である。
図4に示すように、本発明の第2の実施形態では、第1の実施形態と比較して、ダイオード12aの両端電圧を検出する電圧検出手段である電圧検出器23aを備え、ダイオード12bの両端電圧を検出する電圧検出手段である電圧検出器23bをさらに備える。また、交流電源1を開放するための交流開閉器24をさらに備える。
図5は、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
この実施形態では、第1の実施形態で説明した動作とは別に、ブレーキ制御マイコン20は、電圧検出器23aを介してダイオード12aの両端電圧を検出し、かつ、電圧検出器23bを介してダイオード12bの両端電圧を検出する(ステップS21)。
そして、ブレーキ制御マイコン20は、PWMキャリア信号、動作指令P+により、スイッチング素子11aの動作異常がない場合にダイオード12aに電圧が発生すべきタイミングで発生すべき電圧値である電圧目標値と電圧検出器23aによる検出値とを比較する。
また、ブレーキ制御マイコン20は、PWMキャリア信号、動作指令N−により、スイッチング素子11bの動作異常がない場合にダイオード12bに電圧が発生すべきタイミングで発生すべきダイオード12bの電圧値である電圧目標値と電圧検出器23bによる検出値とを比較する(ステップS22)。
ブレーキ制御マイコン20は、電圧検出器23aによる検出値と電圧目標値の間に所定値以上の偏差がある場合は、スイッチング素子11aの動作異常が発生していることを検出し、電圧検出器23bによる検出値と目標値の間に所定値以上の偏差がある場合は、スイッチング素子11bの動作異常が発生していることを検出する。
ブレーキ制御マイコン20は、スイッチング素子11a,11bの動作異常が発生していることを検出した場合には(ステップS23のYES)、交流開閉器24を開放することで交流電源1を開放する(ステップS24)。
これにより、ブレーキコイル5a,5bが通電しない状態となり、制動片17a,17bが巻上機13の制動面に押圧され、巻上機13の制動動作が有効となる電磁ブレーキ釈放状態となる(ステップS25)。
以上のように、本発明の第2の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置では、第1の実施形態で説明した特徴に加え、電圧検出器23a,23bによるダイオード12a,12bの電圧検出値をもとに、スイッチング素子11a,11bの動作異常が発生していることを検出した場合には交流電源1を開放する動作を行なうので、スイッチング素子11a,11bに動作異常が発生して短絡状態となった場合でも、エレベータ運行の安全性を向上させ、信頼性を保つことができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6は、本発明の第3の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図である。
図6に示すように、本発明の第3の実施形態では、第2の実施形態と比較して、ブレーキコイル5aとスイッチング素子11bの間にブレーキコイル5a,5bへの供給電流を検出するための電流検出器25を備える。
ブレーキ制御マイコン20は、第1,第2の実施形態で説明した動作とは別に、PWM制御中において、電流検出器25による検出値とPWM制御中においてブレーキコイル5a,5bに供給されるべき電流である目標値との偏差がなくなるように、スイッチング素子11a,11bのオンオフ制御を行なう。
交流電源1による電圧値は一般的に±10%程度変動するが、ブレーキコイル5a,5bに供給される電流を本実施形態のように制御することで、前述した変動による制動動作の制御への悪影響を無くすことができる。
また、PWM制御中によりブレーキコイル5a,5bの温度が上昇し、ブレーキコイル5a,5bのインピーダンスが変動するが、ブレーキコイル5a,5bに供給される電流を本実施形態のように制御することで、この変動に起因するブレーキコイル5a,5bへの供給電流の変動を防止できる、制動片17a,17bに対する常時安定した吸引力を維持することが出来るので、制動動作への悪影響を無くすことができる。
また、ブレーキコイル5a,5bに流れる電流を制御することで、ブレーキコイル5a,5bに供給される電流の変化速度を制御することができるので、制動片17a,17bの吸引もしくは釈放の開始から終了までの速度を調整することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成は第3の実施形態と同様である。
図7は、本発明の第4の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図8は、本発明の第4の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図である。図8(a)は、エレベータの一般的なブレーキ制御装置のブレーキコイルの電流波形を示す図で、図8(b)は、本発明の第4の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置による制動動作によるブレーキコイルの電流波形を示す図である。
一般的な電磁ブレーキでは、制動片の吸引の保持に必要な保持電圧よりも大きな電圧をブレーキコイルに印加した際にブレーキコイル5a,5bの電流値は、図8(a)に示すように時定数に従って電流値I1まで上昇して、この電流値I1から一旦減少した後、電流値I1より大きいI2まで上昇するという性質がある。
本発明の第4の実施形態では、この性質に着目して、第1乃至第3の実施形態で説明した動作とは別に、ブレーキ制御マイコン20は、PWM制御により、スイッチング素子11a,11bへ制動片17a,17bの吸引の保持に必要な保持電圧よりも大きな電圧の印加を開始する(ステップS31)。この場合、ブレーキコイル5a,5bへの供給電流値の目標値は電流I2となる。
ブレーキ制御マイコン20は、電圧の印加により、電流検出器25による検出値が電流値I1に上昇した後に所定値以上減少すると(ステップS32)、制動片17a,17bの吸引が開始されたと判断し、ブレーキコイル5a,5bへの供給電流値の目標値が図8(b)に示すように電流値I1より低く、かつステップS32での検出値より低い値となるようにスイッチング素子11a,11bへの印加電圧を制御する(ステップS33)。結果、ブレーキコイル5a,5bへの供給電流値がさらに減少し、制動片17a,17bの吸引の終了までの速度が遅くなる。
そして、ブレーキ制御マイコン20は、制動片17a,17bの吸引が終了したタイミングで、スイッチング素子11a,11bへの印加電圧を制動片の吸引の保持に必要な保持電圧に変化させる。この場合、ブレーキコイル5a,5bへの供給電流値の目標値は電流値I1に上昇する。
これにより、ブレーキコイル5a,5bへの供給電流値は電流値I1に向かって上昇する。このような制御を行なうことで、PWM制御の開始からのブレーキコイル5a,5bへの供給電流値が、一般的な制御を行なう場合と比較して低くなるので、制動片17a,17bが被制動体に対して吸引されて制動面を押圧するまでの速度が遅くなる(ステップS34)。
以上のように、本発明の第4の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置では、第1の実施形態で説明した特徴に加え、制動片の動作が開始された際に、ブレーキコイルの電流目標値を制動片の動作を妨げる方向に急変させることで、制動片の吸引動作の速度を減少させることができ、制動片の動作を緩やかに完了させることができる。よって、制動片の動作にともなう騒音や振動を低減させることができ、乗客へ不快感を及ぼすことがなくなる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図9は、本発明の第5の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図である。
図9に示すように、本発明の第5の実施形態では、第3の実施形態と比較して、ブレーキコイル5aに直列に接続される第1ブレーキ開閉器26a、およびブレーキコイル5bに直列に接続される第2ブレーキ開閉器26bをさらに備える。第1ブレーキ開閉器26aと第2ブレーキ開閉器26bはブレーキ制御マイコン20により開閉が制御される。
図10は、本発明の第5の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下の動作は、制動動作の異常の有無を判別する必要がある場合に、例えば、エレベータの動作モードが、呼び登録にしたがって乗りかご14を昇降させる通常運転モードから、手動操作により乗りかご14を必要に応じて昇降させる点検運転モードに切り替えられた上で、ブレーキ制御マイコン20の図示しない操作スイッチへの操作により、制動動作の異常の有無の判別開始が設定された場合の動作である。
初期状態として、乗りかご14は停止しており、この乗りかご14は乗客や荷物の無い無負荷状態であるとする。この状態では、第1ブレーキ開閉器26aと第2ブレーキ開閉器26bはともに開放されており、ブレーキコイル5a,5bへの通電はなされておらず、制動片17a,17bによる巻上機13の制動動作がともに有効となっている。
この状態において、ブレーキ制御マイコン20は、第2ブレーキ開閉器26bのみを閉じてオン状態とすることで(ステップS41)、ブレーキコイル5bへ電流が供給されるようにして、第1の制動片17a,第2の制動片17bのうち、第1の制動片17aのみが釈放状態になるようにする(ステップS42)。
そして、ブレーキ制御マイコン20は、エレベータ制御装置からのかご位置情報を検出して(ステップS43)、このかご位置が所定値を超えて変動する場合は、第1の制動片17aによる制動動作に異常ありと判別し(ステップS44→S45)、かご位置が所定値を超えて変動しない場合は、第1の制動片17aによる制動動作の異常なしと判別する(ステップS44→S46)。
これらの判別後、ブレーキ制御マイコン20は、第2ブレーキ開閉器26bを再び開放して第1ブレーキ開閉器26aのみを閉じてオン状態とすることで(ステップS47)、ブレーキコイル5aへ電流が供給されるようにして、第1の制動片17a,第2の制動片17bのうち、第2の制動片17bのみが釈放状態になるようにする(ステップS48)。
そして、ブレーキ制御マイコン20は、エレベータ制御盤からのかご位置情報を検出して(ステップS49)、このかご位置が所定値を超えて変動する場合は、第2の制動片17bによる制動動作に異常ありと判別し(ステップS50→S51)、かご位置が所定値を超えて変動しない場合は、第2の制動片17bによる制動動作の異常なしと判別する(ステップS50→S52)。
以上のように、本発明の第5の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置では、第1の実施形態で説明した特徴に加え、ブレーキ開閉器26a,26bの一方のみを開放することでブレーキコイル5a,5bの一方のみに電流が供給されるようにして、制動片17a,17bの一方による制動動作の異常の有無を判別することができるので、電磁ブレーキの保持力が維持されているか否かを確認することが可能である。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図11は、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路構成例を示す図である。
この実施形態では、第5の実施形態と比較して、電圧検出器23a,23bを設ける代わりに、ダイオード12aの両端にフォトカプラ部30aの一次側端子が接続され、ダイオード12bの両端にフォトカプラ部30bの一次側端子が接続される。
図12は、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の回路の構成例を示す図である。
本実施形態のブレーキ制御装置は、図12に示すように、論理回路31a,31bを備える。論理回路31aは出力信号の電圧レベルをHレベルとLレベルにフィルタリングするフィルタ32aを介してエレベータ制御装置33に接続される。また、論理回路31bはフィルタ32aと同機能のフィルタ32bを介してエレベータ制御装置33に接続される。
論理回路31a,31bはR−Sフリップフロップ回路である。本実施形態では、フォトカプラ部30aの2次側端子および論理回路31aのSet端子にはクロック信号Q1_CKが入力され、フォトカプラ部30bの2次側端子および論理回路31bのSet端子にはクロック信号Q2_CKが入力される。クロック信号Q1_CKおよびクロック信号Q2_CKの周波数はPWMキャリア信号周波数の1倍から1/100倍の間とする。クロック信号Q1_CKおよびクロック信号Q2_CKはブレーキ制御マイコンが出力してもよいし、別途も受けたクロック回路が出力してもよい。
論理回路31aは、フォトカプラ部30aの2次側端子から電流が出力されている場合にクロック信号Q1_CKの入力が有効となり、この結果、論理回路31aの出力端子からフィルタ32aを介してHレベルの信号が出力される。また、論理回路31bは、フォトカプラ部30bの2次側端子から電流が出力されている場合にクロック信号Q2_CKの入力が有効となり、この結果、論理回路31bの出力端子からフィルタ32bを介してHレベルの信号が出力される。
また、ブレーキ制御マイコン20は、必要に応じて論理回路31aのReset端子および論理回路31bのReset端子にリセット信号を出力することで、論理回路31a,31bのそれぞれからの信号出力をリセットする。リセット信号の出力時間はPWMキャリア信号周波数の逆数の1/2倍から1/100倍の間とする。
図13は、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。
ブレーキ制御マイコン20は、PWM制御によるスイッチング素子11a,11bへの電圧印加を開始する(ステップS61)。
ここで、フォトカプラ部30aの2次側端子および論理回路31aのSet端子にはクロック信号Q1_CKが入力され、フォトカプラ部30bの2次側端子および論理回路31bのSet端子にはクロック信号Q2_CKが入力される(ステップS62)。
エレベータ制御装置33は、論理回路31aからの出力電圧値をフィルタ32aを介して入力し、この出力電圧値が、クロック信号Q1_CKの入力が有効な場合の正常値、つまりHレベルであれば、スイッチング素子11aの動作異常がないと判別し(ステップS63→S64)、出力電圧値が、クロック信号Q1_CKの入力が有効な場合の正常値でない、つまりLレベルルであれば、スイッチング素子11aの動作異常があると判別する(ステップS63→S65)。
また、エレベータ制御装置33は、論理回路31bからの出力電圧値をフィルタ32bを介して入力し、この出力電圧値が、クロック信号Q2_CKの入力が有効な場合の正常値、つまりHレベルであれば、スイッチング素子11bの動作異常がないと判別し、この出力電圧値が、クロック信号Q2_CKの入力が有効な場合の正常値でない、つまりLレベルであれば、スイッチング素子11bの動作異常があると判別する。
ここで、スイッチング素子11aの動作異常の判別に関わる出力波形について説明する。図14は、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図である。図15は、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置の出力波形の一例を示す図である。
この例では、図14に示すように、スイッチング素子11aの動作指令P+が出力されるとともに、この動作指令P+のオンオフに同期して、フォトカプラ部30aの一次側、つまりダイオード12aの両端の電圧V_IGBT1_CKが発生する。
また、この例では、クロック信号Q1_CKとクロック信号Q2_CKのそれぞれは、動作指令P+の周期と同じ周期で当該動作指令P+に同期して出力される。また、クロック信号Q1_CKとクロック信号Q2_CKとの比率であるIGBT1_CKは、動作指令P+と同期したパルス状の波形となる。
図15に示した波形は、図14に示した、時間が0.30秒付近の波形を拡大したものであり、図14に示した、動作指令P+、V_IGBT1_CK、およびIGBT1_CKの波形が点線で示された時間、つまり0.20秒以降から0.50秒までの時間では、動作指令P+、V_IGBT1_CK、およびIGBT1_CKは、図15に示した波形の出力が継続される。
フォトカプラ部30aからの正常な電流出力がなされて、論理回路31aへのクロック信号Q1_CKの入力が有効となった場合には、論理回路31aへリセット信号が入力されるまで、論理回路31aからフィルタ32aを介して出力された信号はHレベルとなるので、フィルタ32aから出力される信号IGBT1_CKAがHレベルである場合は、スイッチング素子11aの動作異常が無い事を意味し、この信号IGBT1_CKAがHレベルでない場合は、スイッチング素子11aの動作異常がある事を意味する。
同様に、フォトカプラ部30bからの正常な電流出力がなされて、論理回路31bへのクロック信号Q2_CKの入力が有効となった場合には、論理回路31bへリセット信号が入力されるまで、論理回路31bからフィルタ32bを介して出力された信号はHレベルとなるので、フィルタ32bから出力される信号がHレベルである場合は、スイッチング素子11bの動作異常が無い事を意味し、この信号がHレベルでない場合は、スイッチング素子11bの動作異常がある事を意味する。
以上のように、本発明の第6の実施形態におけるエレベータのブレーキ制御装置では、ダイオードの両端のフォトカプラ部と論理回路とを組み合わせて、これらの出力値をもとにスイッチング素子の動作異常の有無を判別することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…交流電源、2…整流回路、3…制限抵抗、4…直流開閉器、5a,5b,45…ブレーキコイル、6,46…フライホイール回路、7…平滑コンデンサ、11a,11b…スイッチング素子、12a,12b…ダイオード、13…巻上機、14…乗りかご、15…カウンタウェイト、16…シーブ、17a,17b…制動片、20…ブレーキ制御マイコン、23a,23b…電圧検出器、24…交流開閉器、25…電流検出器、26a,26b…ブレーキ開閉器、30a,30b…フォトカプラ部、31a,31b…論理回路、32a,32b…フィルタ、33…エレベータ制御装置、41,42…直流電源、43,44…開閉器。

Claims (6)

  1. 交流電源からの交流電力を直流電力に変換する整流回路と、
    前記整流回路で変換された直流電力の脈動を平滑化する平滑コンデンサと、
    前記平滑コンデンサと並列にダイオードおよび半導体スイッチが直列接続され、かつ、当該ダイオードのアノードが前記平滑コンデンサの低電位点に接続され、当該半導体スイッチが前記平滑コンデンサの高電位点と前記ダイオードのカソードの間に接続される第1の直列回路と、
    前記平滑コンデンサと並列にダイオードおよび半導体スイッチが直列接続され、かつ、当該ダイオードのカソードが前記平滑コンデンサの高電位点に接続され、当該半導体スイッチが前記平滑コンデンサの低電位点と前記ダイオードのアノードの間に接続される第2の直列回路と、
    前記第1の直列回路のダイオードのカソード及び前記第2の直列回路のダイオードのアノードの間に接続される第1のブレーキコイルと、
    前記第1のブレーキ装置と並列に接続される第2のブレーキコイルと、
    前記第1のブレーキコイルの非通電時に被制動体の機械的な制動動作を行ない、前記第1のブレーキコイルの通電時に前記被制動体の制動を開放する第1の制動片と、
    前記第2のブレーキコイルの非通電時に前記被制動体の機械的な制動動作を行ない、前記第2のブレーキコイルの通電時に前記被制動体の制動動作を開放する第2の制動片と、
    前記第1および第2のブレーキコイルの電流値を検出する電流検出手段と、
    前記第1および第2のブレーキコイルへの通電を行ない、前記第1のブレーキコイルへの通電期間の一部が前記第2のブレーキコイルへの通電期間の一部と重複するように前記第1および第2の直列回路の半導体スイッチへの通電遮断制御を行ない、当該通電遮断制御の開始後、前記電流検出手段による検出結果をもとに前記第1および第2の制動片の動作開始を判別し、この判別にともない、前記第1および第2のブレーキコイルの電流値が判別時より減少するように前記第1および第2の直列回路の半導体スイッチへの通電遮断制御を行なうブレーキ制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータのブレーキ制御装置。
  2. 前記第1の直列回路のダイオードおよび前記第2の直列回路のダイオードの電圧を検出する電圧検出手段をさらに備え、
    前記ブレーキ制御手段は、
    前記電圧検出手段による検出結果と当該検出時における電圧目標値とを比較することで前記第1および第2の直列回路の半導体スイッチの動作異常を検出し、この検出にともなって前記交流電源を開放する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  3. 前記ブレーキ制御手段は、
    前記電流検出手段による検出結果と当該検出時における電流目標値との偏差が無くなるように前記第1および第2の半導体スイッチへの通電遮断制御を行なう
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  4. 前記第1のブレーキコイルに直列接続される第1のブレーキ開閉器と、
    前記第2のブレーキコイルに直列接続される第2のブレーキ開閉器とをさらに備え、
    前記ブレーキ制御手段は、
    さらに、前記第1および第2のブレーキ開閉器のうち一方を開放して他方を短絡させて、前記開放したブレーキ開閉器に接続されるブレーキコイルに関わる制動片による制動動作の異常の有無を乗りかごの動作状態をもとに判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  5. 前記第1の直列回路のダイオードに並列に接続される第1のフォトカプラと、
    前記第2の直列回路のダイオードに並列に接続される第2のフォトカプラと、
    前記第1のフォトカプラからの電流出力状態に応じて前記第1の直列回路の半導体スイッチの動作状態を示す信号を出力する第1の論理回路と、
    前記第2のフォトカプラからの電流出力状態に応じて前記第2の直列回路の半導体スイッチの動作状態を示す信号を出力する第2の論理回路と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのブレーキ制御装置。
  6. 前記第1の直列回路の半導体スイッチは、
    コレクタが前記高電位点に接続され、エミッタが前記第1の直列回路のダイオードのカソードに接続される絶縁ゲートバイポーラトランジスタであって、
    前記第2の直列回路の半導体スイッチは、
    コレクタが前記第2の直列回路のダイオードのアノードに接続され、エミッタが前記低電位点に接続される絶縁ゲートバイポーラトランジスタである
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンデンサの放電回路。
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