JP5523604B1 - スイッチング電源装置およびスイッチング電源制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電力変換器(100)の定格の負荷状態と比べて、構成部品に高い耐熱性を持たせることにより生じる構成部品の大型化およびコストアップを防ぐことができるとともに、構成部品の温度があらかじめ規定した上限温度を超えるまでの期間においては、電力変換器から出力される出力電圧が低下しないようにする。
【解決手段】スイッチング制御部(200)は、電力変換器内の構成部品の温度に応じた制御モードを電力変換器に対して実行することにより、電力変換器が出力する出力電力(出力電流および出力電圧)の状態を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換器内の構成部品の温度に基づいて、電力変換器の出力電力を制御するスイッチング電源装置およびスイッチング電源制御方法に関するものである。
近年、環境問題を考慮して、高電圧バッテリまたは高出力モータを搭載する車両(例えば、電気自動車またはハイブリッド自動車等)が注目されている。このような車両には、一般的に、電力変換器を含むスイッチング電源装置が搭載されている。また、このような電力変換器は、動作例として、主電源回路側の高電圧バッテリから供給される電力を変換するとともに、変換した電力を副電源側の低電圧バッテリ(例えば、鉛バッテリ等)に供給する。
ここで、電力変換器は、構成例として、最大電圧で最大電流を連続的に出力できる(連続定格が実現できる)ように、半導体素子、磁性部品およびコンデンサ等により構成されている。また、このような電力変換器において、状況によっては、定格以上の高負荷状態が必要とされることがある。
この場合、定格以上の高負荷状態では、定格の負荷状態と比べて、電力変換器内の構成部品(以下では、構成部品と称す)がより発熱してしまうので、構成部品により高い耐熱性を持たせる必要がある。したがって、定格以上の高負荷状態が連続的に続くのが短時間であるにも関わらず、その高負荷状態に合わせて、構成部品の耐熱性等を設計していた。この結果として、構成部品が大型化し、コストアップとなりうるという問題点があった。
このような問題点を解決するために、従来においては、電力変換器の出力電流が定格電流を超えた場合、スイッチング周波数を上昇させることにより、構成部品(特に、磁性部品等)の発熱を抑えつつ、定格以上の高負荷状態に対する電力を出力していた(例えば、特許文献1参照)。このような制御を行うことで、構成部品の発熱が抑えられるので、構成部品に高い耐熱性を持たせる必要がなく、定格の負荷状態に合わせて構成部品の耐熱性等を設計することができる。
特開2010−252512号公報
しかしながら、従来技術には以下のような課題がある。
特許文献1に記載の従来技術では、前述したように、構成部品の発熱を抑えるために、電力変換器の出力電流が定格電流を超えた時点で、スイッチング周波数を上昇させる。したがって、出力電流が定格電流を超えた時点において、電力変換器に入力される入力電圧が低い場合、電力変換器から出力される出力電圧が低下するので、所望の出力電力が得られない可能性があるという問題点があった。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、電力変換器の構成部品の大型化およびコストアップを防ぐことができるとともに、構成部品の温度があらかじめ規定した上限温度を超えるまでの期間においては、電力変換器から出力される出力電圧が低下しないスイッチング電源装置およびスイッチング電源制御方法を得ることを目的とする。
本発明におけるスイッチング電源装置は、入力電力を所望の電力に変換し、出力電力として出力する電力変換器と、電力変換器の出力電力を制御するスイッチング制御部と、電力変換器の出力電圧を検出する電圧検出部と、を備えたスイッチング電源装置であって、電力変換器は、第1スイッチ素子を含む第1構成部品と、第1構成部品の温度に相当する第1部品温度を検出する第1温度検出部とを含み、トランスの1次側に設けられた第1回路と、第2スイッチ素子を含む第2構成部品と、第2構成部品の温度に相当する第2部品温度を検出する第2温度検出部とを含み、トランスの2次側に設けられた第2回路と、を有し、スイッチング制御部は、第1温度検出部が検出した第1部品温度があらかじめ規定した上限温度を越えるまでの期間においては、出力電圧があらかじめ規定した目標値となるように、第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のDuty制御を行い、第1部品温度が上限温度を超えた場合に、第1温度検出部および第2温度検出部の検出結果に応じて、電力変換器の状態を複数の状態に遷移させながら各状態で異なるDuty制御を行うものである。
また、本発明におけるスイッチング電源制御方法は、第1スイッチ素子を含む第1構成部品と、第1構成部品の温度に相当する第1部品温度を検出する第1温度検出部とを含み、トランスの1次側に設けられた第1回路と、第2スイッチ素子を含む第2構成部品と、第2構成部品の温度に相当する第2部品温度を検出する第2温度検出部とを含み、トランスの2次側に設けられた第2回路と、を有し、入力電力を所望の電力に変換し、出力電力として出力する電力変換器と、電力変換器の出力電圧を検出する電圧検出部と、を備えたスイッチング電源装置で実行されるスイッチング電源制御方法であって、第1温度検出部が検出した第1部品温度があらかじめ規定した上限温度を越えるまでの期間においては、出力電圧があらかじめ規定した目標値となるように、第1スイッチ素子および第2スイッチ素子のDuty制御を行う第1ステップと、第1部品温度があらかじめ規定した上限温度を超えた場合に、第1温度検出部および第2温度検出部の検出結果に応じて、電力変換器の状態を複数の状態に遷移させながら各状態で異なるDuty制御を行う第2ステップと、を備えたものである。
本発明によれば、スイッチング制御部は、電力変換器内の構成部品の温度に応じた制御モードを電力変換器に対して実行することにより、電力変換器が出力する出力電力(出力電流および出力電圧)の状態を制御する。これにより、電力変換器の構成部品の大型化およびコストアップを防ぐことができるとともに、構成部品の温度があらかじめ規定した上限温度を超えるまでの期間においては、電力変換器から出力される出力電圧が低下しないスイッチング電源装置およびスイッチング電源制御方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置の構成図である。 本発明の実施の形態1において、電力変換器がスイッチング制御部によって温度制御モードが実行された場合の説明図である。 本発明の実施の形態2において、電力変換器がスイッチング制御部によって温度制御モードが実行された場合の説明図である。 本発明の実施の形態3におけるスイッチング電源装置の構成図である。 本発明の実施の形態3において、電力変換器がスイッチング制御部によって温度/電流制御モードが実行された場合の説明図である。
以下、本発明によるスイッチング電源装置およびスイッチング電源制御方法を、好適な実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源装置1の構成図である。この図1におけるスイッチング電源装置1は、電力変換器100、スイッチング制御部200を備える。
電力変換器100は、1次側に第1回路110、2次側に第2回路120を有し、第1回路110には、第1バッテリ300が接続され、第2回路120には、第2バッテリ400が接続される。なお、第1バッテリ300の具体例としては、電気自動車等に搭載される高電圧バッテリが挙げられ、第2バッテリ400の具体例としては、ヘッドライト等といった補機類に電力を供給するための低電圧バッテリが挙げられる。
第1回路110には、第1スイッチ素子111a〜111d、第1温度検出部112および1次側コイルW1が含まれる。また、第2回路120には、第2スイッチ素子121a、121b、平滑コイル122、平滑コンデンサ123、第2温度検出部124、電圧検出部125および2次側コイルW2、W3が含まれる。また、トランスTが、1次側コイルW1と、2次側コイルW2、W3とで構成されている。
ここで、電力変換器100は、第1バッテリ300から入力された電力を所望の電力に変換し、変換した電力を第2バッテリ400に供給する。
具体的には、第1回路110において、第1バッテリ300から入力された電力が第1スイッチ素子111a〜111dにより、直流から交流に変換され、トランスTを介して、第2回路120に伝送される。また、第2回路120において、直流から交流に変換された電力が第2スイッチ素子121a、121bにより、整流された後、平滑コイル122および平滑コンデンサ123により、交流から直流に変換される。さらに、交流から直流に変換された電力が第2バッテリ400に供給されることにより、第2バッテリ400が蓄電される。なお、ここで例示した電力変換器100の構成および動作は、一例であり、これらに限定されるものではない。
第1温度検出部112は、第1回路110の部品の温度T1(以降では、第1部品温度T1と称す)を検出し、一例として、第1スイッチ素子111a〜111dの温度を検出する。なお、図1においては、第1温度検出部112により、第1スイッチ素子111cの温度が検出される場合を例示している。
第2温度検出部124は、第2回路120の部品の温度T2(以降では、第2部品温度T2と称す)を検出し、一例として、第2スイッチ素子121a、121bの温度を検出する。なお、図1においては、第2温度検出部124により、第2スイッチ素子121bの温度が検出される場合を例示している。電圧検出部125は、電力変換器100の出力電圧を検出する。
なお、第1温度検出部112および第2温度検出部124として、例えば、温度センサ等が用いられ、電圧検出部125として、例えば、電圧センサ等が用いられる。また、ここでは、第1温度検出部112および第2温度検出部124により、温度が検出される、電力変換器100内の構成部品として、各回路のスイッチ素子が例示されているが、これに限定されない。すなわち、第1温度検出部112および第2温度検出部124により、各回路のスイッチ素子以外の他の構成部品の温度が検出されるようにしてもよい。
スイッチング制御部200は、Duty制御部210を有する。Duty制御部210には、第1温度検出部112が検出した第1部品温度T1と、第2温度検出部124が検出した第2部品温度T2とが入力されるとともに、電圧検出部125が検出した電力変換器100の出力電圧(センシング情報)が入力される。
また、Duty制御部210は、電力変換器100に対して、第1部品温度T1および第2部品温度T2に応じた制御モード(以下、温度制御モードと称す)を実行するために、第1スイッチ素子111a〜111dおよび第2スイッチ素子121a、121bのそれぞれのDuty(時比率)を制御する。
すなわち、Duty制御部210は、第1部品温度T1および第2部品温度T2に応じて、電力変換器100における出力電力の状態が所望の状態となるように、Dutyを生成する。そして、Duty制御部210は、自身が生成したDutyに基づいて、駆動パルスを各スイッチ素子に対して出力することにより、第1スイッチ素子111a〜111dおよび第2スイッチ素子121a、121bの動作を制御する。なお、以降では、Duty制御部210がこのように各スイッチ素子の動作を制御することを、Duty制御部210が各スイッチ素子のDuty制御を行うと称す。
ここで、本発明は、第1温度検出部112が検出した第1部品温度T1があらかじめ規定した第1上限温度T1th_Hを越えるまでの期間においては、電力変換器100の出力電圧があらかじめ規定した目標値Vrefとなるように、各スイッチ素子のDuty制御を行い、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hを超えた場合に、第1温度検出部112および第2温度検出部124の検出結果に応じて、電力変換器100の状態を複数の状態に遷移させながら各状態で異なるDuty制御を行うという技術的特徴を有する。以下では、本発明の技術的特徴について、各実施の形態毎に詳述する。
なお、本実施の形態1〜3では、具体的に例示して説明するために、電力変換器の状態がとりうる複数の状態が、あらかじめ規定された、第1状態(1)、第2状態(2)および第3状態(3)で構成される場合、またはあらかじめ規定された、第1状態(1)、第2状態(2)、第3状態(3)および第4状態(4)で構成される場合について説明する。
次に、スイッチング制御部200が行う、電力変換器100に対する温度制御モードの実行について、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施の形態1において、スイッチング制御部200によって電力変換器100の温度制御モードが実行された場合の説明図である。また、図2(a)は、電力変換器100の出力電流−出力電圧の変化を示した特性図であり、図2(b)は、温度制御モードが実行された電力変換器100の各状態を示した状態遷移図である。
まず、図2に示された電力変換器100の状態の1つである第1状態(1)について説明する。定格以上の高負荷状態が必要とされない場合、スイッチング制御部200のDuty制御部210は、電圧検出部125が検出した電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefになるように、各スイッチ素子のDuty制御を行う。この場合には、負荷状態に合わせて、電力変換器100の出力電流が制御されるが、定格電流Ithを超えることはない。なお、この定格電流Ithは、長時間、回路に流れた場合であっても、電力変換器100内の部品の信頼性または寿命に影響を与えないようにあらかじめ規定される電流である。
これに対して、定格以上の高負荷状態が必要とされる場合には、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefになるように制御されるとともに、高負荷状態に合わせて、電力変換器100の出力電流が定格電流Ithを超えて、制御される。
このように、定格以上の高負荷状態に合わせて、定格以上の電力を出力するために、電力変換器100の出力電流が定格電流Ithを超えて大きくなっているので、電力変換器100の入力電流も大きくなってしまう。したがって、電力変換器100の入力電力が大きくなるので、第1回路110の部品の発熱量が著しく増加してしまう。結果として、電力変換器100の出力電流が定格電流Ithである場合と比べて、第1部品温度T1が上昇することとなる。
ここで、第1部品温度T1があらかじめ規定した第1上限温度T1th_H以下の場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第1状態(1)となるように、各スイッチ素子のDuty制御を継続して行う。したがって、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hを超えるまでの期間においては、電力変換器100の状態が第1状態(1)であるので、電力変換器100の出力電圧が低下することなく、定格以上の高負荷状態に合わせて、所望の出力電力が得られる。なお、第1上限温度T1th_Hは、第1温度検出部112により検出される第1回路110の部品の耐熱温度相当になるように、あらかじめ規定しておけばよい。
これに対して、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hを超えた場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第1状態(1)から第2状態(2)に遷移する温度制御モードを実行する。具体的には、Duty制御部210は、電力変換器100の出力電圧に関わらず、自身が生成するDutyを、あらかじめ規定した値であるDmaxとする。なお、Dmaxは、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefから低下するように、あらかじめ規定しておけばよい。
以上をまとめると、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_H以下の場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefとなるように生成したDutyに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。これに対して、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hを超えた場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の出力電圧に関わらず生成した、あらかじめ規定されたDutyであるDmaxに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。
次に、図2に示された電力変換器100の状態の1つである第2状態(2)について説明する。Duty制御部210が、電力変換器100の状態が第1状態(1)から第2状態(2)に遷移する温度制御モードを実行した場合、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefから低下する。しかしながら、電力変換器100が負荷に対して継続して電力を供給しようとするので、第1状態(1)の場合と比べて、電力変換器100の出力電流が増加する。したがって、第2回路120の部品の発熱量が著しく増加してしまうので、結果として、第2部品温度T2が上昇することとなる。
なお、電力変換器100が継続して供給しようとする電力が負荷に対して充足されている場合には、第1状態(1)の場合と比べて、電力変換器100の出力電力が保持されることとなる。したがって、第1回路110の部品の発熱量がほとんど変化しないので、結果として、第1部品温度T1がほとんど変化しないこととなる。
また、電力変換器100が継続して供給しようとする電力が負荷に対して充足されていない場合には、第1状態(1)の場合と比べて、電力変換器100の出力電力が低下することとなる。したがって、第1回路110の部品の発熱量が減少するので、結果として、第1部品温度T1が低下することとなる。
ここで、第2部品温度T2があらかじめ規定した第2上限温度T2th_H以下の場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第2状態(2)になるように、各スイッチ素子のDuty制御を継続して行う。なお、第2上限温度T2th_Hは、第2温度検出部124により検出される第2回路120の部品の耐熱温度相当になるように、あらかじめ規定しておけばよい。
これに対して、第2部品温度T2が第2上限温度T2th_Hを超えた場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第2状態(2)から第3状態(3)に遷移する温度制御モードを実行する。具体的には、Duty制御部210は、自身が生成するDutyを、あらかじめ規定した値であるDtypとする。なお、Dtypは、Dmaxよりも小さく、電力変換器100の出力電流が第2状態(2)の場合と比べて低下するように、あらかじめ規定しておけばよく、例えば、電力変換器100の出力電流が定格電流Ithに相当するようにあらかじめ規定しておけばよい。
以上をまとめると、第2部品温度T2が第2上限温度T2th_H以下の場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の出力電圧に関わらず生成した、あらかじめ規定されたDutyであるDmaxに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。これに対して、第2部品温度T2が第2上限温度T2th_Hを超えた場合には、Duty制御部210は、生成した、あらかじめ規定されたDutyであるDtypに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。
次に、図2に示された電力変換器100の状態の1つである第3状態(3)について説明する。図2に示すように、Duty制御部210が電力変換器100の状態が第2状態(2)から第3状態(3)に遷移する温度制御モードを実行した場合、電力変換器100の出力電流が第2状態(2)と比べて、低下する。したがって、第2回路120の部品の発熱量が減少するので、結果として、第2部品温度T2が低下することとなる。また、電力変換器100の出力電力が第2状態(2)と比べて、低下する。したがって、第1回路110の部品の発熱量が減少するので、結果として、第1部品温度T1が低下することとなる。
ここで、第1部品温度T1があらかじめ規定した第1下限温度T1th_L以上である場合または第2部品温度T2があらかじめ規定した第2下限温度T2th_L以上である場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第3状態(3)になるように、各スイッチ素子のDuty制御を継続して行う。すなわち、第1部品温度T1および第2部品温度T2が十分に下がっていない場合には、電力変換器100が定格以上の電力を出力しようとしても、温度の影響により出力できる時間が短くなるので、Duty制御部210は、第1部品温度T1および第2部品温度T2が十分に下がるのを待っている。
なお、第1下限温度T1th_Lは、第1温度検出部112により検出される第1回路110の部品の温度によってその後の電力変換器100の動作特性に影響を及ぼさないように、あらかじめ規定しておけばよい。また、同様に、第2下限温度T2th_Lは、第2温度検出部124により検出される第2回路120の部品の温度によってその後の電力変換器100の動作特性に影響を及ぼさないように、あらかじめ規定しておけばよい。また、第1上限温度T1th_H>第1下限温度T1th_L、第2上限温度T2th_H>第2下限温度T2th_Lとする。
これに対して、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満であるとともに、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満である場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第3状態(3)から第1状態(1)に遷移する温度制御モードを実行する。具体的には、Duty制御部210は、自身が生成するDutyを、あらかじめ規定した値であるDtypとする制限を解除し、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefになるように、各スイッチ素子のDuty制御を行う。
このように、Duty制御部210は、第1部品温度T1および第2部品温度T2が十分に下がったことを確認した上で、電力変換器100の状態を第3状態(3)から第1状態(1)に遷移させる。したがって、第1部品温度T1および第2部品温度T2が十分に下がっていない場合と比べて、電力変換器100が定格以上の電力を出力できる時間が短くなることを防ぐことができる。
以上をまとめると、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L以上である場合または第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L以上である場合には、Duty制御部210は、生成した、あらかじめ規定されたDutyであるDtypに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。これに対して、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満であるとともに、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満である場合には、Duty制御部210は、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefとなるように生成したDutyに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。
このように、Duty制御部210は、電力変換器100に対して、温度制御モードを繰り返し実行することにより、電力変換器100の状態を第1状態(1)、第2状態(2)、第3状態(3)の間に繰り返し遷移させることとなる。したがって、第1部品温度T1および第2部品温度T2が電力変換器100内の構成部品の耐熱温度に達すれば、これらの温度が低下するので、電力変換器100の定格の負荷状態と比べて、構成部品に高い耐熱性を持たせる必要がない。そのため、構成部品の大型化およびコストアップを防ぐことができる。
また、第1部品温度T1が電力変換器100内の構成部品の耐熱温度に達するまでの間においては、Duty制御部210は、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefになるように、各スイッチング素子のDuty制御を行う。したがって、電力変換器100の入力電圧が低く、出力電流が定格電流Ithを超えた場合であっても、第1部品温度T1が電力変換器100内の構成部品の耐熱温度に達するまでの間においては、電力変換器100の出力電圧が低下することがないので、所望の出力電力が得られる。
なお、Duty制御部210は、第2部品温度T2が第2上限温度T2th_Hを超えた場合だけでなく、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hよりもさらに高い許容温度を超えた場合であっても、電力変換器100の状態を、第2状態(2)から第3状態(3)に遷移させてもよい。これにより、想定しない負荷状態によって、第1部品温度T1が上昇した場合であっても、対応可能となる。
また、電力変換器100の状態が第2状態(2)である場合に、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満であるとともに、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満であれば、Duty制御部210は、電力変換器100の状態を、第2状態(2)から第1状態(1)に遷移させてもよい。
また、電力変換器100内の構成部品において、部品コストの約2〜3割を占めるのは、スイッチ素子である。したがって、これを踏まえと、第1温度検出部112が第1回路110の各スイッチ素子の温度を検出し、第2温度検出部124が第2回路120の各スイッチ素子の温度を検出するように構成することが好ましい。この場合、構成部品であるスイッチ素子の温度が検出されることにより、スイッチ素子に高い耐熱性を持たせる必要がない。
このように、スイッチ素子が耐熱温度を超えないように温度を管理されることにより、スイッチ素子の耐熱を従来と比べて上昇させる必要がないので、コスト高なスイッチ素子のパラ設計または放熱構造の強化等による部品の大型化およびコストアップを防ぐことができる。
以上、本実施の形態1によれば、スイッチング電源装置のスイッチング制御部は、電力変換器内の構成部品の温度に応じた制御モードを電力変換器に対して実行することにより、電力変換器が出力する出力電力(出力電流および出力電圧)の状態を制御する。これにより、電力変換器の定格の負荷状態と比べて、構成部品に耐熱性を持たせることにより生じる構成部品の大型化およびコストアップを防ぐことができるとともに、構成部品の温度があらかじめ規定した上限温度を超えるまでの期間においては、電力変換器から出力される出力電圧が低下することなく、所望の出力電力が得られる。
実施の形態2.
先の実施の形態1では、スイッチング制御部200が温度制御モードを電力変換器100に対して実行することにより、電力変換器100の状態を、第1状態(1)、第2状態(2)、第3状態(3)に遷移させる場合について説明した。これに対して、本発明の実施の形態2では、Duty制御部210が電力変換器100の状態を、第4状態(4)にさらに遷移させる場合について、図3を参照しながら説明する。
図3は、本発明の実施の形態2において、電力変換器100がスイッチング制御部200によって温度制御モードが実行された場合の説明図である。また、図3(a)は、電力変換器100の出力電流−出力電圧の変化を示した特性図であり、図3(b)は、温度制御モードが実行された電力変換器100の各状態を示した状態遷移図である。
Duty制御部210は、先の実施の形態1と同様に、電力変換器100の状態を、第1状態(1)、第2状態(2)、第3状態(3)に遷移させる。また、電力変換器100の状態が第3状態(3)の場合、Duty制御部210は、生成した、あらかじめ規定されたDutyであるDtypに基づいて、各スイッチ素子の動作を制御することとなる。
ここで、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満である場合、Duty制御部210は、電力変換器100の状態が第3状態(3)から第4状態(4)に遷移する温度制御モードを実行する。具体的には、Duty制御部210は、自身が生成するDutyを、あらかじめ規定した値であるDtypとする制限を解除し、定格電力を超えず、出力電圧が目標値Vrefになるように、各スイッチ素子のDuty制御を行う。なお、この定格電力は、連続使用であれば、電力変換器100の寿命または信頼性が損なわれることのないようにあらかじめ規定される電力である。
次に、図3に示された電力変換器100の状態の1つである第4状態(4)について説明する。Duty制御部210が電力変換器100の状態が第3状態(3)から第4状態(4)に遷移する温度制御モードを実行した場合、電力変換器100の出力電流が第3状態(3)と比べて、低下する。したがって、第2回路120の部品の発熱量がさらに減少するので、結果として、第2部品温度T2がさらに低下することとなる。
先の実施の形態1では、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満になるとともに、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満になるまで、Duty制御部210は、電力変換器100の状態を、第3状態(3)から第1状態(1)に遷移させなかった。ここで、電力変換器100の状態が第3状態(3)である場合、第1部品温度T1が急激に低下するが、第2部品温度T2が低下しにくいことがあるので、例えば、第2部品温度T2が低下するのに時間がかかることに伴い、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefに戻るのに時間がかかる可能性がある。
これに対して、本実施の形態2では、Duty制御部210は、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満になれば、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満でなくても、電力変換器100の状態を、第3状態(3)から第4状態(4)に遷移させるために、前述した各スイッチ素子のDuty制御を行う。
したがって、電力変換器100の状態が第3状態(3)よりも第4状態(4)のほうが、第2部品温度T2がより低下するので、先の実施の形態1と比べて、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満になるために要する時間が短くなる。このように、Duty制御部210は、電力変換器100の状態を、第3状態(3)から第4状態(4)に遷移させることにより、第2部品温度T2を急速に低下させることができる。
これにより、先の実施の形態1と比べて、短時間の定格以上の電力を出力することによって上昇した第1部品温度T1および第2部品温度T2が速やかに低下するので、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefに戻る時間が短くなる。したがって、次に、短時間の定格以上の電力を出力するまでの時間を短くすることができる(短時間の定格以上の電力出力が短い間隔で行えるようになる)。
また、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満である場合、Duty制御部210は、電力変換器100の状態を、第4状態(4)から第1状態(1)に遷移させ、先の実施の形態1と同様の動作を行う。
以上、本実施の形態2によれば、スイッチング電源装置のスイッチング制御部は、第1部品温度が第1下限温度未満になれば、電力変換器の状態を、第3状態から第4状態に遷移させることにより、第2部品温度を急速に低下させ、速やかに第2下限温度未満にする。これにより、第4状態への遷移を有していない先の実施の形態1と比べて、短時間の定格以上の電力を出力することによって上昇した第1部品温度T1および第2部品温度T2を速やかに低下させることができるので、次に、短時間の定格以上の電力を出力するまでの時間を短くすることができる。
実施の形態3.
先の実施の形態1、2では、スイッチング制御部200が第1部品温度T1および第2部品温度T2に応じた制御モード(温度制御モード)を実行する場合について説明した。これに対して、本発明の実施の形態3では、スイッチング制御部200aが第1部品温度T1および第2部品温度T2だけでなく、さらに、電力変換器100aの出力電流にも応じた制御モード(以降では、温度/電流制御モードと称す)を実行する場合について、図4を参照しながら説明する。
図4は、本発明の実施の形態3におけるスイッチング電源装置1aの構成図である。この図4におけるスイッチング電源装置1aは、電力変換器100aおよびスイッチング制御部200aを備える。
電力変換器100aは、1次側に第1回路110a、2次側に第2回路120aを有する。なお、第2回路120aには、先の実施の形態1における第2回路120と同様の構成が含まれる。また、第1回路110aには、先の実施の形態1と同様の構成に加えて、さらに、電流検出部113が含まれる。電流検出部113は、第1回路110aに流れる電流(すなわち、電力変換器100aの入力電流)を検出する。なお、電流検出部113として、例えば、電流センサ等が用いられる。
スイッチング制御部200aは、先の実施の形態1と同様の構成に加えて、さらに、電流制御部220を有する。電流制御部220は、電流検出部113が検出した電力変換器100aの入力電流の検出結果に基づいて、例えば、電力変換器100aの変換特性を考慮して、電力変換器100aの出力電流を算出する。
また、電流制御部220が電力変換器100aの出力電流の上限を規定し、検出結果に基づいて算出された出力電流が規定した上限を超えないように、Duty制御部210は、各スイッチ素子のDuty制御を行う。
なお、第2回路120に電流検出部113を設けることによって、第2回路120に流れる電流(すなわち、電力変換器100aの出力電流)を直接検出し、Duty制御部210は、その検出結果に基づいて、各スイッチ素子のDuty制御を行ってもよい。このように、Duty制御部210は、電流検出部113の検出結果に基づいた電力変換器100aの出力電流の情報を得ることができる。
次に、スイッチング制御部200aが行う、電力変換器100aに対する温度/電流制御モードの実行について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施の形態3において、電力変換器100aがスイッチング制御部200aによって温度/電流制御モードが実行された場合の説明図である。また、図5(a)は、電力変換器100の出力電流−出力電圧の変化を示した特性図であり、図5(b)は、温度/電流制御モードが実行された電力変換器100aの各状態を示した状態遷移図である。
定格以上の高負荷状態が必要とされない場合、スイッチング制御部200aのDuty制御部210は、電圧検出部125が検出した電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefになるように、各スイッチ素子のDuty制御を行う。この場合には、負荷状態に合わせて、電力変換器100aの出力電流が制御されるが、定格電流Ithを超えることはない。
また、定格以上の高負荷状態が必要とされる場合には、先の実施の形態1と同様に、電力変換器100aの出力電圧が目標値Vrefになるように制御されるとともに、高負荷状態に合わせて、電力変換器100aの出力電流が定格電流Ithを超えて、制御される。
ここで、先の実施の形態1では、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hを超えた場合に、Duty制御部210は、電力変換器100の状態を、第1状態(1)から第2状態(2)に遷移させる。
これに対して、本実施の形態3では、第1部品温度T1が第1上限温度T1th_Hを超えた場合、または電力変換器100aの出力電流があらかじめ規定した限界電流Ilmを超えた場合のいずれかにおいて、Duty制御部210は、電力変換器100aの状態が第1状態(1)から第2状態(2)に遷移する温度/電流制御モードを実行する。
具体的には、電流制御部220が電力変換器100aの出力電流を第1制限電流Imax(出力電流制限Imax)に制限する。さらに、Duty制御部210は、電力変換器100aの出力電流がこの第1制限電流Imaxを超えないように、定格以上の高負荷状態に合わせて、定格以上の電力を出力するために、各スイッチ素子のDuty制御を行う。なお、限界電流Ilmは、先の実施の形態1、2においてあらかじめ規定した第1部品温度Tにおける第1上限温度T1th_Hに相関するように、あらかじめ規定しておけばよい。また、第1制限電流Imaxは、電力変換器100の出力電圧が目標値Vrefから低下するように、あらかじめ規定しておけばよい。
また、第2部品温度T2が第2上限温度T2th_Hを超えた場合、Duty制御部210は、電力変換器100aの状態が第2状態(2)から第3状態(3)に遷移する温度/電流制御モードを実行する。
具体的には、電流制御部220が電力変換器100aの出力電流を第2制限電流Ityp(出力電流制限Ityp)に制限する。さらに、Duty制御部210は、電力変換器100aの出力電流がこの第2制限電流Itypを超えないように、各スイッチ素子のDuty制御を行う。なお、第2制限電流Itypは、電力変換器100の出力電流が第2状態(2)の場合と比べて低下するように、あらかじめ規定しておけばよく、例えば、電力変換器100の出力電流が定格電流Ithに相当するようにあらかじめ規定しておけばよい。また、限界電流Ilm>定格電流Ith、第1制限電流Imax>第2制限電流Itypとする。
そして、第1部品温度T1が第1下限温度T1th_L未満であるとともに、第2部品温度T2が第2下限温度T2th_L未満である場合には、Duty制御部210は、電力変換器100aの状態が第3状態(3)から第1状態(1)に遷移する温度/電流制御モードを実行する。具体的には、Duty制御部210は、電流制御部220が制限する電力変換器100aの出力電流の制限を解除し、電力変換器100aの出力電圧が目標値Vrefになるように、各スイッチ素子のDuty制御を行う。
なお、先の実施の形態2と同様に、Duty制御部210が電力変換器100aの状態を、第3状態(3)から第4状態(4)に遷移する場合には、電流制御部220が電力変換器100aの出力電流を第2制限電流Itypよりも小さい第3制限電流Iminに制限すればよい。これにより、Duty制御部210は、電力変換器100aの出力電流がこの第3制限電流Iminを超えないように、各スイッチ素子のDuty制御を行った後、先の実施の形態2と同様に、電力変換器100aの状態を第4状態(4)から第1状態(1)に遷移させる。なお、第3制限電流Iminは、定格電流Ithよりも小さくなるように、あらかじめ規定しておけばよい。
このように、スイッチング制御部200aは、電流検出部113が検出した電力変換器100aの入力電流に基づいて、電力変換器100aの出力電流の上限を規定し、電力変換器100aに対して、温度/電流制御モードを実行する。したがって、先の実施の形態1、2と同様の効果が得られるとともに、さらに、電力変換器100aの出力電流の上限が規定されるので、電力変換器100aから負荷(例えば、鉛バッテリなど)に接続される回路に挿入されるヒューズの容量を小さくすることできる。
なお、本実施の形態3において、電流検出部113は、どのように電流検出してもよく、例えば、カレントトランスあるいはホール素子による電流検出、またはシャント抵抗による電流検出等が挙げられる。
以上、本実施の形態3によれば、スイッチング電源装置のスイッチング制御部は、先の実施の形態1、2とは異なり、自身が生成するDutyを制限して、Duty制御を行うのではなく、電力変換器の出力電流を制限して、Duty制御を行うことにより、電力変換器の状態を制御する。換言すると、スイッチング制御部は、電力変換器の出力電流の上限を規定し、規定した各制限電流を超えないように、各スイッチ素子のDuty制御を行うことにより、電力変換器の状態を制御する。これにより、先の実施の形態1、2と同様の効果が得られるとともに、さらに、電力変換器から負荷(例えば、鉛バッテリなど)に接続される回路に挿入されるヒューズの容量を小さくすることできる。
なお、本実施の形態1〜3において、電力変換器100の1次側がフルブリッジ回路であり、2次側がセンタータップ方式により構成されている場合を例示したが、これに限定されない。すなわち、例えば、電力変換器100の1次側がハーフブリッジまたはプッシュプル方式でもあってもよく、2次側がカレントダブラ方式であってもよい。また、電力変換器100がフォワードコンバータまたはフライバックコンバータであってもよい。
また、本実施の形態1〜3において、スイッチ素子の種類として、MOSFETの場合を例示したが、これに限定されず、外部信号によりON/OFFするスイッチ素子であれば、例えば、IGBT等、どのような種類であってもよい。
1、1a スイッチング電源装置、100、100a 電力変換器、110、110a 第1回路、111a〜111d 第1スイッチ素子、112 第1温度検出部、113 電流検出部、120、120a 第2回路、121a、121b 第2スイッチ素子、122 平滑コイル、123 平滑コンデンサ、124 温度検出部、125 電圧検出部、200、200a スイッチング制御部、210 Duty制御部、220 電流制御部、300 第1バッテリ、400 第2バッテリ。

Claims (7)

  1. 入力電力を所望の電力に変換し、出力電力として出力する電力変換器と、
    前記電力変換器の前記出力電力を制御するスイッチング制御部と、
    前記電力変換器の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    を備えたスイッチング電源装置であって、
    前記電力変換器は、
    第1スイッチ素子を含む第1構成部品と、前記第1構成部品の温度に相当する第1部品温度を検出する第1温度検出部とを含み、トランスの1次側に設けられた第1回路と、
    第2スイッチ素子を含む第2構成部品と、前記第2構成部品の温度に相当する第2部品温度を検出する第2温度検出部とを含み、前記トランスの2次側に設けられた第2回路と、
    を有し、
    前記スイッチング制御部は、
    前記第1温度検出部が検出した前記第1部品温度があらかじめ規定した上限温度を越えるまでの期間においては、前記出力電圧があらかじめ規定した目標値となるように、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子のDuty制御を行い、前記第1部品温度が前記上限温度を超えた場合に、前記第1温度検出部および前記第2温度検出部の検出結果に応じて、前記電力変換器の状態を複数の状態に遷移させながら各状態で異なるDuty制御を行う
    スイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記複数の状態は、第1状態、第2状態および第3状態から構成され、
    前記スイッチング制御部は、
    前記第1状態において、前記第1部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第1上限温度以下の場合には、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、前記第1部品温度が前記第1上限温度を超えた場合には、前記電力変換器の状態を前記第1状態から前記第2状態に遷移させるとともに、自身が生成する前記Dutyを、前記出力電圧を前記目標値から低下させるようにあらかじめ規定した第1Dutyに制限することにより、前記Duty制御を行い、
    前記第2状態において、前記第2部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第2上限温度を超えた場合には、前記電力変換器の状態を前記第2状態から前記第3状態に遷移させるとともに、自身が生成する前記Dutyを、前記第1Dutyよりも小さく、前記電力変換器の出力電流を低下させるようにあらかじめ規定した第2Dutyに制限することにより、前記Duty制御を行い、
    前記第3状態において、前記第1部品温度があらかじめ規定した第1下限温度未満であるとともに、前記第2部品温度があらかじめ規定した第2下限温度未満の場合には、前記電力変換器の状態を前記第3状態から前記第1状態に遷移させ、自身が生成する前記Dutyを、前記第2Dutyに制限することを解除して、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行う
    スイッチング電源装置。
  3. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記複数の状態は、第1状態、第2状態、第3状態および第4状態から構成され、
    前記スイッチング制御部は、
    前記第1状態において、前記第1部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第1上限温度以下の場合には、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、前記第1部品温度が前記第1上限温度を超えた場合には、前記電力変換器の状態を前記第1状態から前記第2状態に遷移させるとともに、自身が生成する前記Dutyを、前記出力電圧を前記目標値から低下させるようにあらかじめ規定した第1Dutyに制限することにより、前記Duty制御を行い、
    前記第2状態において、前記第2部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第2上限温度を超えた場合には、前記電力変換器の状態を前記第2状態から前記第3状態に遷移させるとともに、自身が生成する前記Dutyを、前記第1Dutyよりも小さく、前記電力変換器の出力電流を低下させるようにあらかじめ規定した第2Dutyに制限することにより、前記Duty制御を行い、
    前記第3状態において、前記第1部品温度があらかじめ規定した第1下限温度未満の場合には、前記電力変換器の状態を前記第3状態から前記第4状態に遷移させるとともに、自身が生成する前記Dutyを、前記第2Dutyに制限することを解除して、前記電力変換器の定格電力を超えず、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い
    前記第4状態において、前記第2部品温度があらかじめ規定した第2下限温度未満の場合には、前記電力変換器の状態を前記第4状態から前記第1状態に遷移させるとともに、前記出力電圧が前記目標値になるように生成した前記Dutyに基づいて、前記Duty制御を行う
    スイッチング電源装置。
  4. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記複数の状態は、第1状態、第2状態および第3状態から構成され、
    前記電力変換器の出力電流を検出するための電流検出部をさらに備え、
    前記スイッチング制御部は、
    前記第1状態において、前記第1部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第1上限温度以下の場合および前記電流検出部の検出結果に基づいた前記出力電流があらかじめ規定した限界電流値以下の場合には、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、前記第1部品温度が前記第1上限温度を超えた場合および前記出力電流が前記限界電流値を超えた場合の少なくともいずれか一方が生じた場合には、前記電力変換器の状態を前記第1状態から前記第2状態に遷移させるとともに、前記出力電流を、前記出力電圧を前記目標値から低下させるようにあらかじめ規定した第1制限電流値に制限して生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、
    前記第2状態において、前記第2部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第2上限温度を超えた場合には、前記電力変換器の状態を前記第2状態から前記第3状態に遷移させるとともに、前記出力電流を、前記第1制限電流値よりも小さく、前記出力電流を低下させるようにあらかじめ規定した第2制限電流値に制限して生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、
    前記第3状態において、前記第1部品温度があらかじめ規定した第1下限温度未満であるとともに、前記第2部品温度があらかじめ規定した第2下限温度未満の場合には、前記電力変換器の状態を前記第3状態から前記第1状態に遷移させ、前記出力電流を、前記第2制限電流値に制限することを解除して、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行う
    スイッチング電源装置。
  5. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記複数の状態は、第1状態、第2状態、第3状態および第4状態から構成され、
    前記電力変換器の出力電流を検出するための電流検出部をさらに備え、
    前記スイッチング制御部は、
    前記第1状態において、前記第1部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第1上限温度以下の場合および前記電流検出部の検出結果に基づいた前記出力電流があらかじめ規定した限界電流値以下の場合には、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、前記第1部品温度が前記第1上限温度を超えた場合および前記出力電流が前記限界電流値を超えた場合の少なくともいずれか一方が生じた場合には、前記電力変換器の状態を前記第1状態から前記第2状態に遷移させるとともに、前記出力電流を、前記出力電圧を前記目標値から低下させるようにあらかじめ規定した第1制限電流値に制限して生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、
    前記第2状態において、前記第2部品温度が前記上限温度としてあらかじめ規定した第2上限温度を超えた場合には、前記電力変換器の状態を前記第2状態から前記第3状態に遷移させるとともに、前記出力電流を、前記第1制限電流値よりも小さく、前記出力電流を低下させるようにあらかじめ規定した第2制限電流値に制限して生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、
    前記第3状態において、前記第1部品温度があらかじめ規定した第1下限温度未満の場合には、前記電力変換器の状態を前記第3状態から前記第4状態に遷移させるとともに、前記出力電流を、前記第2制限電流値よりも小さく、前記出力電流をさらに低下させるようにあらかじめ規定した第3制限電流値に制限して生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行い、
    前記第4状態において、前記第2部品温度があらかじめ規定した第2下限温度未満の場合には、前記電力変換器の状態を前記第4状態から前記第1状態に遷移させるとともに、前記出力電流を、前記第3制限電流値に制限することを解除して、前記出力電圧が前記目標値になるように生成したDutyに基づいて、前記Duty制御を行う
    スイッチング電源装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置において、
    前記第1温度検出部は、
    前記第1構成部品のうち、前記第1スイッチの温度を検出し、
    前記第2温度検出部は、
    前記第2構成部品のうち、前記第2スイッチの温度を検出する
    スイッチング電源装置。
  7. 第1スイッチ素子を含む第1構成部品と、前記第1構成部品の温度に相当する第1部品温度を検出する第1温度検出部とを含み、トランスの1次側に設けられた第1回路と、第2スイッチ素子を含む第2構成部品と、前記第2構成部品の温度に相当する第2部品温度を検出する第2温度検出部とを含み、前記トランスの2次側に設けられた第2回路と、を有し、入力電力を所望の電力に変換し、出力電力として出力する電力変換器と、
    前記電力変換器の出力電圧を検出する電圧検出部と、
    を備えたスイッチング電源装置で実行されるスイッチング電源制御方法であって、
    前記第1温度検出部が検出した前記第1部品温度があらかじめ規定した上限温度を越えるまでの期間においては、前記出力電圧があらかじめ規定した目標値となるように、前記第1スイッチ素子および前記第2スイッチ素子のDuty制御を行う第1ステップと、
    前記第1部品温度があらかじめ規定した上限温度を超えた場合に、前記第1温度検出部および前記第2温度検出部の検出結果に応じて、前記電力変換器の状態を複数の状態に遷移させながら各状態で異なるDuty制御を行う第2ステップと、
    を備えたスイッチング電源制御方法。
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