JP2009142061A - Dc−dcコンバータ装置 - Google Patents

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公計 中村
Shinya Goto
真也 後藤
Takeshi Yamashita
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Abstract

【課題】簡素な回路構成により動作異常を判定可能なDC−DCコンバータ装置を提供すること。
【解決手段】過電流垂下域及び入力低電圧垂下域ではなく、出力電圧Voがその低側しきい値電圧(VpーΔV)より低い場合には、回路異常を警告する。これにより、低コストで確実な動作異常判定が可能な車両用DC−DCコンバータ装置を製作することができる。
【選択図】図9

Description

本発明は、DC−DCコンバータを内蔵して入出力間の電力授受を行うDC−DCコンバータ装置の改良に関し、特にその回路異常の検出技術に関する。
たとえば、電圧が異なる二つのバッテリにより車載電源系を構成する2バッテリ型車両用電源装置がハイブリッド車などにおいて公知あるいは実用されている(特許文献1)。この2バッテリ型車両用電源装置では、大電力負荷は高電圧バッテリから給電され、小電力電気負荷は低電圧バッテリから給電される。高電圧バッテリは高電圧の発電装置により充電されるが、低電圧バッテリ又はそれに接続された低電圧電気負荷に高電圧バッテリ側から降圧型のDC−DCコンバータ装置を通じて給電することにより、低電圧発電機を省略した技術(以下、降圧型の2バッテリ型車両用電源装置とも称する)が知られている。この種の降圧型の2バッテリ型車両用電源装置では、DC−DCコンバータ装置を双方向型として高電圧バッテリの容量不足時に低電圧バッテリから高電圧バッテリに逆方向圧送電する技術も提案されている。
この種のDC−DCコンバータ装置では、低電圧バッテリがほぼ定電圧負荷であるため、DC−DCコンバータ装置としてDC−DCコンバータの出力電圧を目標電圧値にフィードバック制御させる回路を用いるのが通常である。この種のDC−DCコンバータ装置としては、たとえば本出願人の出願になる下記の特許文献2記載の2トランス型DC−DCコンバータを用いたDC−DCコンバータ装置が公知となっている。
しかし、この種の降圧型2バッテリ型車両用電源装置では、DC−DCコンバータの回路動作異常をDC−DCコンバータの内部における電位状態や電流状態の検出により行う場合、回路構成や検出のための配線が複雑となって製造コストが増大してしまうという問題があった。
特開2003−033015 特開平2006−115660
(発明の目的)
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、DC−DCコンバータの入出力状態からDC−DCコンバータの回路異常を検出することにより、低コストで小型化が可能なDC−DCコンバータ装置を提供することを、その目的としている。
(発明の要約)
上記課題を解決する本発明は、スイッチング素子の断続により入力電圧を異なる大きさの出力電圧に変更するDC−DCコンバータと、前記出力電圧と目標電圧値との比較結果により前記スイッチング素子のデューティ比を調整して前記出力電圧を前記目標電圧値に収束させる制御部とを備えるDC−DCコンバータ装置において、前記DC−DCコンバータの出力電流に相関関係を有する出力電流相関回路状態信号、並びに、前記DC−DCコンバータの入力電圧に入力電圧相関関係を有する入力電圧相関回路状態信号を検出する検出部を有し、前記制御部は、前記出力電圧が前記目標電圧値よりも所定値以上低下し、更にそのうえ、前記出力電流が所定の過電流垂下域に存在しないと前記出力電流相関回路状態信号に基づいて判定し、かつ、前記入力電圧が所定の入力低電圧垂下域に存在しないと前記入力電圧相関回路状態信号に基づいて判定した場合に、回路異常ではないと判定して警報することをその特徴としている。
好適態様において、この出力電流相関回路状態信号は出力電流とされる。制御部は、出力電流が所定の最大電流値を超えると出力電流を制限し、その結果として出力電圧が低下する。この領域を過電流垂下域と称する。したがって、制御部は、DC−DCコンバータの内部情報に基づくことなくその出力電流の大きさというDC−DCコンバータの外部情報に基づいて出力電流が上記過電流垂下中であるか否かを判定することができる。その他、制御部は、上記過電流垂下域かどうかの判定を、この過電流垂下域での出力電圧制限動作のために実行している。したがって、この判定結果を利用して過電流垂下域かどうかを判定することもできる。
好適態様において、この入力電圧相関回路状態信号は入力電圧とされる。制御部は、入力電圧が低下するとDC−DCコンバータ内のスイッチング素子のデューティ比を増大する制御を行うが、入力電圧が所定値未満となるとこのデューティ比を所定の最大値としても出力電圧は目標とする定電圧値に達しない。この領域を入力低電圧垂下域と称する。したがって、制御部は、DC−DCコンバータの内部情報に基づくことなくその入力電圧というDC−DCコンバータの外部情報に基づいて入力電圧が上記入力低電圧垂下中であるか否かを判定することができる。その他、制御部は、上記入力低電圧垂下域にある場合に、DC−DCコンバータにデューティ比の最大値での運転を指令する。したがって、この指令の有無に基づいて入力低電圧垂下域かどうかを判定することもできる。
結局、本発明によれば、DC−DCコンバータの内部動作状態を新たに調べることなく、その入出力信号状態あるいはそれによる判定結果に基づいてDC−DCコンバータの内部回路異常を判定することができ、配線省略や回路の簡素化(たとえばI/Oなど)により異常判定を低コストで実現することができる。
好適な態様において、このDC−DCコンバータ装置は、車載の高電圧バッテリから車載の低電圧バッテリに送電する。このようにすれば、低コストで確実な動作異常判定が可能な車両用DC−DCコンバータ装置を制作することができる。
車両用の2バッテリ型車両用電源装置に適用された本発明のDC−DCコンバータ装置の好適実施態様を図面を参照して説明する。ただし、この発明は、下記の実施例に限られるものではなく、たとえば各構成要素は、それと主要機能が共通する一乃至複数の公知の構成要素に置換可能したり、公知の回路要素を追加したりしてもよいことは当然である。
(実施態様1)
実施態様1のDC−DCコンバータ装置を図1を参照して以下に説明する。
(全体回路構成)
このDC−DCコンバータ装置は、DC−DCコンバータ1と、ゲートドライブ回路2と、制御部3とからなり、高電圧バッテリ4と低電圧バッテリ5とを双方向送電可能に接続している。制御部3は、マイコンを内蔵して低電圧バッテリ5の電圧をDC−DCコンバータ1の出力電圧として検出し、この出力電圧を所定の目標値に収束させるべくDC−DCコンバータ1に内蔵されるスイッチング素子のPWMデューティ比をフィードバック制御する定電圧出力モードを実行する。DC−DCコンバータ1としては、種々公知のDC−DCコンバータの回路構成を採用することができる。
(DC−DCコンバータ1の一例)
DC−DCコンバータ1の一例として2トランス型DC−DCコンバータの回路構成を図2を参照して説明する。
図2に示すDC−DCコンバータ1は、第1交直変換回路21と、第2交直変換回路22と、一対のトランス13、14とからなる。Q1、Q2は第1交直変換回路21のスイッチである。この実施形態では、簡単化のために、第2交直変換回路22はダイオード整流を採用しているが、ダイオードをスイッチング素子に変更して同期整流を行っても良い。C1、C2は第1交直変換回路21のコンデンサ、C3、C4は平滑コンデンサである。
トランス13はコイルN1、N2、N3をもち、トランス14はコイルN4、N5、N6をもつ。コイルN1、N4は直列接続されて第1コイルペアを構成し、コイルN2、N5は直列接続されて第2コイルペアを構成し、コイルN2の他端は前記第2コイルペアの独立端子Te1をなし、コイルN1の他端は前記第1コイルペアの独立端子Te2をなし、コイルN4、N5の他端は前記第1、第2コイルペアの共通端子Tecをなす。
スイッチQ1、Q2とコンデンサC1、C2は、コイルN1、N2、N4、N5と第1側の直流端子Tedc1、Tedc2との間に設置されて第1交直変換回路21を構成する。第1交直変換回路21は、高電圧バッテリ4から低電圧バッテリ5への降圧送電においてインバータ回路として機能する。
更に詳しく説明すると、第1交直変換回路21は、低電位側の端子である直流端子Tedc1と共通端子Tecとを接続して所定周期で断続されるスイッチQ1と、高電位側の端子である直流端子Tedc2と共通端子Tecとを接続してスイッチQ1に対して逆タイミング(相補的に)で断続されるスイッチQ2と、直流端子Tedc1と独立端子Te1とを接続するコンデンサC1と、直流端子Tedc2と独立端子Te2とを接続するコンデンサC2とを有している。
DC−DCコンバータ1の動作を以下に説明する。
この実施形態では、トランス13、14は、トランス動作とリアクトル動作(磁気エネルギー量変更動作)とを交互に行うことになる。すなわち、スイッチQ1がオンする期間にトランス13はインダクタンス素子として機能し、トランス14はトランスとして機能する。上記チョークコイル動作は、その直前に行われたトランス動作時にトランスのコア内に生じた磁束状態を元の状態まで復帰させる動作であるとみなすことができる。このトランスの磁束状態復帰時に、トランスに蓄積された磁気エネルギーは、トランス動作しているもう一方のトランスを通じて二次側に送出される他、第1交直変換回路21のコンデンサC1、コンデンサC2の充放電に用いられたり、高電圧バッテリ4に回生されたりする。
トランジスタQ1がオン、トランジスタQ2がオフしているモードAでは、コンデンサC2を通じてコイルN1、コイルN4の順に電流が流れ、この電流の増加に応じてトランス13、14の磁束が第1の方向へ増加し、コイルN3の出力電圧が低電圧バッテリ5へ印加される。次に、トランジスタQ1がオフ、トランジスタQ2がオンしているモードBでは、トランジスタQ2、コイルN5、コイルN2、コンデンサC1の順に電流が流れる。コイルN1、N4の巻き方向とコイルN2、N5の巻き方向とが逆となっているため、この電流の増加に応じてトランス13、14の磁束は上記した第1の方向とは逆の第2の方向へ増加し(第1の方向に見ると減少する)、コイルN6の出力電圧が補機バッテリ(低電圧バッテリ)5へ印加される。なお、この実施形態では、コンデンサC1、C2を設けているため、各モードの終期において、コンデンサC1、C2の蓄電電圧により上記電流は十分に減衰されることになる。また、モードAでは、トランジスタQ1のオンにより、コンデンサC1、コイルN2、N5が短絡回路を構成する。このため、コンデンサC1に蓄電された電荷がコイルN2、N5を上記モードBとは逆向きに流れる。その結果、モードAにおいてコイルN2、N5を通じて流れるコンデンサC1の放電電流は、コイルN1、N4に流れる電流が形成する上記磁束を強める。また、モードBでは、トランジスタQ2のオンにより、コンデンサC2、コイルN1、N4が短絡回路を構成する。このため、コンデンサC2に蓄電された電荷がコイルN1、N4を上記モードAとは逆向きに流れる。その結果、モードBにおいてコイルN1、N4を通じて流れるコンデンサC2の放電電流は、コイルN2、N4を流れる電流が形成する上記磁束を強める。
結局、この2トランス型DC−DCコンバータによれば、2つのトランスの逆動作を利用してトランジスタQ1のオン期間とオフ期間とで電圧を交互に出力できるともに、2つのトランスのうち二次側に電流を出力しない期間にトランスの磁束を元の状態に復帰させることができ、高効率でリップルが少なくかつデューティDの調整により出力電圧を自由に変更することができる。
更に詳しく説明する。
第1交直変換回路21の電流として、トランス13、14の一次側の独立端子Te1からトランス13、14へ流れ込む電流i1、独立端子Te2からトランス13、14内に流れ込む電流i2、共通端子Tecから流れ出す電流iaを考えると都合がよい。もちろん、これらの電流は逆方向にも流れる。これらの端子間に流れる電流は、励磁インダクタンス電流成分と電磁誘導により二次側に伝送される電流成分との和となり、これらの端子間の電圧は、理想的にはこれらの端子間のインダクタンスの電圧降下とみなすことができる。電流i1がコンデンサC2を通じて供給され、電流i2がコンデンサC1を通じて供給されるため、これら電流の積分値に比例してコンデンサC1、コンデンサC2に現れる電圧減少分が、これら電流i1、i2の減少乃至停止と、それによる電流ia(=電流i1+電流i2)の減少乃至停止を発生させる。電流iaはスイッチQ1又はスイッチQ2を通じて流れるため、このタイミングにてスイッチQ1又はQ2のオフを行えば、いわゆるソフトスイッチングを行うことができ、そのスイッチング損失(遷移損失)を大幅に低減することができる。以下、スイッチQ1、Q2の動作状態により規定される各期間(モードとも言う)の動作を順番に説明する。
(モード1)
スイッチQ2がオフしている状態にて、スイッチQ1をオンさせるとトランスペアTPの共通端子Tecから流れ出す電流iaが直線的に増加していく。この電流は、高電圧バッテリ4からコイルN1、N4、スイッチQ1を通じて流れて高電圧バッテリ4に還ってコンデンサC2を充電する電流i1と、コンデンサC1から出てコイルN2、N5、スイッチQ1を通じてコンデンサC1に還って、コンデンサC1を放電する電流i2との和である。
トランス13のコイルN1、N2はインダクタンス素子(チョークコイル)として機能し、磁気エネルギーを蓄積する。トランス14はトランスとして機能し、一次コイルN4、N5に流れる電流i1、i2に比例する二次電流i4がコイルN6から出力される。電流i1はコンデンサC2を充電し、電流i2はコンデンサC1を放電する。
(モード2)
次に、スイッチQ1をオフさせると、トランス13、14のコイルに蓄積された磁気エネルギーにより生じた起電力が、スイッチQ1の接合容量Csを充電しながら電流ia(=i1+i2)を流す。これにより、スイッチQ1の端子電圧Vcが増大してゆく。
(モード3)
スイッチQ1の接合容量Csや寄生容量の充電に伴って、共通端子Tecの電圧Vcが入力電圧Vinを超えると、スイッチQ2の寄生ダイオードD2がオンし、電流iaは共通端子Tecから高電圧バッテリ4側に流れ、磁気エネルギーが回生され、VcはVinにクランプされる。その後、磁気エネルギーの衰退とともに、電流iaが減少していく。なお、電圧VcはスイッチQ1に印加される電圧でもある。したがって、スイッチQ2に印加される電圧Vc’はVin−Vcとなる。正確には、VcがVinにダイオードの順方向電圧降下分ΔVを加えた値を超えた時点にて寄生ダイオードD2がオンする。寄生ダイオードD2の代わりに独立のダイオードを用いてもよいことはもちろんである。
その後、トランス13に蓄積された磁気エネルギーの消耗とコンデンサC2の充電とコンデンサC1の放電とが持続され、電流iaは直線的に減少する。
(モード4)
次に、スイッチQ2をオンすると、共通端子Tecに流入する電流iaがいままでと逆方向に直線的に増加していく。この電流iaは、高電圧バッテリ4からスイッチQ2、コイルN5、N2、コンデンサC1を通じて流れて、高電圧バッテリ4に還るコンデンサC1を充電する電流i2と、コンデンサC2から出てスイッチQ2、コイルN4、N1を通じてコンデンサC2に還ることによりコンデンサC2を放電する電流i1との和である。
トランス14のコイルN4、N5はインダクタンス素子(チョークコイル)として機能する。トランス13は通常のトランスとして機能し、一次コイルN1、N2に流れる電流i1、i2に対応する二次電流i3がコイルN3から出力される。電流i1はコンデンサC2を放電し、電流i2はコンデンサC1を充電する。これにより、チョークコイルであるトランス14には磁気エネルギーが蓄積される。
(モード5)
次に、スイッチQ2をオフさせると、トランス13、T2に蓄積されていた磁気エネルギーにより生じた起電力が、スイッチQ2の接合容量Csを充電しながら電流ia(=i1+i2)を流す。これにより、スイッチQ1の端子電圧Vcが減少し、スイッチQ2の端子電圧Vc’が増大していく。
(モード6)
その後、Vcが更に低下すると、スイッチQ1の寄生ダイオードD1がオンし、電流iaは高電圧バッテリ4の負極側から共通端子Tecに流れ込む。この時、スイッチQ1の印加電圧Vcはほぼ0Vにクランプされる。なお、正確にはVcが0Vからダイオードの順方向電圧降下分ΔVを差し引いた値を下回る場合に寄生ダイオードD1がオンすること、寄生ダイオードD1の代わりに(あるいはそれに加えて)独立のダイオードを用いてもよいことはもちろんである。その後、次のサイクルが再度実施される。
(DC−DCコンバータ1の他例)
DC−DCコンバータ1の他例を図3に示す。このDC−DCコンバータ1は、本出願人により出願された特開2006−101680に記載されたものであり、図2に示すそれと本質的に同じ動作を行う。このDC−DCコンバータ1の詳細な動作については、上記特許文献2を参照されたい。
(DC−DCコンバータ1の出力電圧制御動作)
このDC−DCコンバータ1の出力電圧制御動作を図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、電源が投入されると、制御部3に内蔵されるマイクロコンピュータをリセット、初期化し(S100)、その後、必要な種々のサブルーチンを実行した後、低電圧バッテリ5の電圧をDC−DCコンバータ1の出力電圧Voとして読み込み(S102)、この出力電圧Voと目標電圧Vpとを比較し、比較結果に基づいて出力電圧Voが目標電圧Vpに近づく向きに現在のデューティ比Dを所定小値ΔDだけ変更して今回のデューティ比Dの指令値とする(S104)。この制御動作は、本質的にDC−DCコンバータ1の出力電圧Voを定電圧に維持するための周知のフィードバック制御である。図4のサブルーチンは、所定の短インタンバルで実行される。
(DC−DCコンバータ1の異常判定動作)
次に、この実施形態の特徴をなすDC−DCコンバータ1の異常判定動作を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、電源が投入されると、制御部3に内蔵されるマイクロコンピュータをリセット、初期化した後、DC−DCコンバータの運転状態が過電流垂下域にあるかどうかを判定し(S106)、それが過電流垂下域にあればメインルーチンにリターンし、過電流垂下域になければ、DC−DCコンバータの運転状態が入力低電圧垂下域にあるかどうかを判定し(S110)、それが入力低電圧垂下域にあればメインルーチンにリターンし、入力低電圧垂下域になければ、ステップS114に進む。
この実施形態では、過電流垂下域かどうかの判定は、出力電流Ioが図7に示す出力電流値IP1より大きいかどうかの判定により行われる。また、入力低電圧垂下域かどうかの判定は、入力電圧が図8に示す入力電圧値Vin1より小さいかどうかの判定により行われる。ステップS114では、出力電圧Voが目標電圧Vpより所定値ΔVだけ低い低側しきい値(VpーΔV)より小さいかどうかを調べ(S114)、小さくなければ回路異常は発生していないと判定してメインルーチンにリターンし、小さければ、DC−DCコンバータの動作異常が発生してると判定して警報を出力して(S118)、メインルーチンにリターンする。
つまり、この実施形態では、出力電圧Voが過電流垂下域又は入力低電圧垂下域に存在せず、かつ、出力電圧Voが低側しきい値(VpーΔV)より低い場合にのみ回路異常と判定してDC−DCコンバータ1の異常を警報するため、DC−DCコンバータの内部情報を用いることなく、簡素な回路構成によりDC−DCコンバータの動作異常を検出することが可能となる。
(変形態様)
上記実施形態は、図2又は図3の2トランス型DC−DCコンバータに限らず、上記した過電流垂下域又は入力低電圧垂下域をもつDC−DCコンバータ一般に適用することができる。
図6は、出力電流Ioと出力電圧Voとの関係を示す特性図である。図6において、IP1は過電流垂下域の下限の出力電流値、IP2は過電流垂下域の上限の出力電流値である。
図7は、入力電圧Vinと出力電圧Voとの関係を示す特性図である。図7において、Vin1は入力低電圧垂下域の上限の入力電圧値、Vin2は入力低電圧垂下域の下限の入力電圧値である。
なお、この実施形態では、上記制御を行うために出力電圧Voの他に出力電流Ioと入力電圧Vinが検出される。これらの信号は公知の種々の検出技術で問題なく検出できることはもはや当業者にとって周知事項であるため、その詳細説明は省略する。
(実施形態2)
他の実施形態を図8を参照して説明する。この実施形態では、図3に示すDC−DCコンバータ1の動作異常判定の他の実施態様である。
図8において、100は、DC−DCコンバータ制御回路であり、図1に示すゲートドライブ回路(駆動回路とも言う)2と、制御部(コントローラとも言う)3と、デューティ制限回路101を有している。103は、入出力絶縁型の電流センサであり、具体的には、カレントトランスからなる。電流センサ103は、DC−DCコンバータ1の一次側の電流I1を検出して制御部3に送る。電流I1は、DC−DCコンバータ1の出力電流Ioにほぼ比例する。Kは比例定数である。
デューティ制限回路101について以下に説明する。
このデューティ制限回路101は、入力電源電圧Viに基づいてDC−DCコンバータ1のスイッチング素子のデューティ比を制限する動作を行う。
スイッチング素子Q1のソース・ドレイン間の電圧Vdsは、入力電源電圧をVin、スイッチング素子Q1のデューティ比(オン・デューティ比)をDとする時、Vin/(1−D)に略等しい。つまり、スイッチング素子Q1のソース・ドレイン間の電圧Vdsの最大値Vdsmaxは、その時のスイッチング素子Q1のオン・デューティ比DをDmaxとする時、Vin/(1−Dmax)を超えることはない。そこで、入力電源電圧Vinの増大につれてオン・デューティ比Dの最大値Dmaxを減少していけば、上記最大値Vdsmaxが一定値すなわちスイッチング素子Q1のソース・ドレイン間の耐圧Vdsthを超えるのを防止することができる。当然、入力電源電圧Vinが小さい場合にはデューティ比(Duty)の許容最大値は大きく設定され、入力電源電圧Vinが大きい場合にはデューティ比(Duty)の許容最大値は小さく設定される。このデューティ制限動作はハードウエアにより実行しても良く、制御部を構成するマイコンによりソフトウエア処理されても良い。
デューティ制限回路101によるデューティ比の最大値Dmaxの決定を含むデューティ比制御ルーチンを図9に示すフローチャートを参照して説明する。なお、このルーチンは、本出願人の出願になる特開2006−101680に記載されているので、詳しい情報についてはこの文献を参照されたい。
まず、入力電源電圧Vinを読み込み(S200)、予め記憶する入力電源電圧Vinと許容できるデューティ比(オン・デューティ比)Dの最大値Dmaxとの関係を示すテーブルから入力電源電圧Vinに対応するデューティ比Dの最大値Dmaxを抽出し(S202)、デューティ比Dの指令値を読み込む(S204)。なお、この実施形態では、このデューティ比Dの指令値は、出力電圧Voと予め記憶する目標電圧との差により決定される出力電圧安定のためのフィードバック制御により決定されるが、DC−DCコンバータのこのような出力電圧フィードバック制御自体は周知であるため、これ以上の説明は省略する。次に、現在のデューティ比Dがデューティ比Dの最大値Dmaxより大きいかどうかを判定し(S206)、大きければ、最大値Dmaxを次回のデューティ比Dとして採用し、そうでなければ現在のデューティ比Dを次回のデューティ比Dとして採用する(S210)。
結局、図8に示すューティ制限回路101が出力するデューティ比の最大値Dmaxにより、あるいは図9に示すステップS210から出力される出力デューティ比Dにより、これらを変数パラメータとする関数値である入力電圧Vinを推定することができる。
すなわち、図8に示すこの実施形態では、ステップS105で行う過電流垂下域の判定は、電流I1と所定しきい値との比較により行い、ステップS110で行う入力低電圧流垂下域の判定は、デューティ比の最大値Dmax又はそれを加味して決定されたデューティ比Dと所定しきい値との比較により行う。これにより、既存のデューティ制限回路101又はそれに相当するソフトウエア処理の結果をデューティ制限回路101の内部状態異常の判定に利用することができ、回路規模又はプログラムを簡素化することができる。
(実施形態3)
他の実施形態を図10を参照して説明する。この実施形態は、図8に示すデューティ制限回路101を入力低電圧保護回路102に変更したものである。この入力低電圧保護回路102について以下に説明する。
この入力低電圧保護回路102は、既述した入力低電圧垂下域の判定の代わりに入力電源電圧Vinが図7に示す低電圧しきい値電圧Vin2を下回るかどうかを判定し、下回る場合には入力低電圧信号Sを制御部3に出力するたとえばコンパレータからなる。ただし、この実施形態では、低電圧しきい値電圧Vin2は既述した入力低電圧垂下域の上限(図7に示す電圧Vin1)よりも高く設定している。
すなわち、この実施形態は、入力低電圧保護回路102から受信する入力低電圧信号Sがハイレベル(低電圧しきい値電圧Vin2を下回る)かどうかの判定を、上記入力低電圧垂下域の判定に代用するものである。図10の制御動作を具体的に説明すると、入力低電圧信号Sがハイレベルか否かを判定する。ハイレベルであれば、入力電源電圧Vinが低電圧しきい値電圧Vin2を下回っていると判定してDCDCコンバータの停止し、回路異常を警報する。
もちろん、この入力低電圧保護回路102を制御部3のソフトウエア処理により行っても良い。この場合のルーチンを図11を参照して説明する。図11は、図5に示すステップS110に示す入力低電圧垂下域の判定の代わりに、入力電圧が低電圧垂下域(Vin2未満)かどうかを判定し(S110A)、そうであればDCDCコンバータの停止を指令し(S120)、その後、ステップS118に進んで回路異常を警報する。このようにすれば、回路規模又はプログラムを簡素化することができる。
実施例1のDC−DCコンバータ装置を示すブロック回路図である。 図1の2トランス型DC−DCコンバータの一例を示す回路図である。 図1の2トランス型DC−DCコンバータの他例を示す回路図である。 実施例1の回路異常保護動作を説明するためのフローチャートである。 実施例1の回路異常保護動作を説明するためのフローチャートである。 実施例1における出力電流Ioと出力電圧Voとの関係を示す特性図である。 実施例1における入力電圧Vinと出力電圧Voとの関係を示す特性図である。 実施例2のDC−DCコンバータ装置を示すブロック回路図である。 実施例2におけるデューティ制限処理ルーチンを示すフローチャートである。 実施例3のDC−DCコンバータ装置を示すブロック回路図である。 実施例3のDC−DCコンバータ装置の制御動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 DC−DCコンバータ
2 ゲートドライブ回路
3 制御部
4 高電圧バッテリ
5 低電圧バッテリ
13 トランス
14 トランス
21 交直変換回路
22 交直変換回路

Claims (2)

  1. スイッチング素子の断続により入力電圧を異なる大きさの出力電圧に変更するDC−DCコンバータと、
    前記出力電圧と目標電圧値との比較結果により前記スイッチング素子のデューティ比を調整して前記出力電圧を前記目標電圧値に収束させる制御部とを備えるDC−DCコンバータ装置において、
    前記DC−DCコンバータの出力電流に相関関係を有する出力電流相関回路状態信号、並びに、前記DC−DCコンバータの入力電圧に入力電圧相関関係を有する入力電圧相関回路状態信号を検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記出力電圧が前記目標電圧値よりも所定値以上低下し、更にそのうえ、前記出力電流が所定の過電流垂下域に存在しないと前記出力電流相関回路状態信号に基づいて判定し、かつ、前記入力電圧が所定の入力低電圧垂下域に存在しないと前記入力電圧相関回路状態信号に基づいて判定した場合に、回路異常ではないと判定して警報することを特徴とするDC−DCコンバータ装置。
  2. 前記DC−DCコンバータは、車載の高電圧バッテリから車載の低電圧バッテリに送電する請求項1記載のDC−DCコンバータ装置。
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