JP2001112427A - バッター液及びその製造方法 - Google Patents

バッター液及びその製造方法

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JP2001112427A JP29208999A JP29208999A JP2001112427A JP 2001112427 A JP2001112427 A JP 2001112427A JP 29208999 A JP29208999 A JP 29208999A JP 29208999 A JP29208999 A JP 29208999A JP 2001112427 A JP2001112427 A JP 2001112427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造プロセスが簡単で、食感と卵風味が良好
な、食品素材と調味液を複合させた味付けフライ食品が
得られるバッター液及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 メチルセルロース及び酵素処理卵黄を含
有することを特徴とするバッター液。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッター液及びそ
の製造方法に関する。詳しくは、食品素材を油脂で揚げ
るフライ食品を製造する際に使用されるバッター液及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】魚介
類、畜肉類、野菜類、コロッケ種等の各種食品素材をコ
ロモで包み、フライ油で揚げることによって得られるフ
ライ食品は、家庭やレストランにてポピュラーな料理の
一つであり、食品素材、形状、大きさ等、極めて多種多
様なフライ食品が提案されている。
【0003】このようなフライ食品を作るための原料の
一つにバッター液がある。バッター液とは、小麦粉、
卵、乳製品等の熱凝固性の食品素材や、油脂、水等を混
合して得られる流動状のものであり、フライ食品を製造
する際に、食品素材にパン粉を均等に付着させることを
目的として用いられるもので、使用方法は、食品素材に
小麦粉をまぶし、次いでバッター液を付着させ、更にパ
ン粉を付け成型するというものである。これを直ちに、
又は冷蔵や冷凍等の方法にて保管後、フライ油で揚げる
ことによってフライ食品が得られる。なお、ここでいう
フライ食品とは、予めフライ油で揚げたものを冷凍保管
し、これを食する時に電子レンジ、オーブン、オーブン
トースター等で加熱することによって得られるものを含
むものである。
【0004】家庭で作られるフライ食品では、小麦粉を
まぶした食品素材に全卵液を付着させ、次いでパン粉を
付けることが行われており,バッター液が使用されるこ
とは殆どないが、業務用の冷凍フライ食品を含むフライ
食品の製造の際には、広くバッター液が使用されてい
る。
【0005】フライ食品を食する時には、味付けのた
め、ただ単に食品素材だけをコロモで包みフライ油で揚
げたものにあっては、その上にマヨネーズ、タルタルソ
ース、乳化型ドレッシング等のソース類やケチャップ、
醤油、たれ等の調味液がかけられる。
【0006】また、最近ではこのようにソース類をかけ
る手間を省くため、予め食品素材の上に調味液、とりわ
けマヨネーズやタルタルソースや乳化型ドレッシングを
絞り、2層構造とし、このものをコロモで包んだ複合型
フライ食品が、特に冷凍食品として提案されており、マ
ヨネーズ風味との相性も良く、種々の製品が販売されて
いる。この様に食品素材と調味液を複合させたフライ食
品を、工業的に作る一般的なプロセスは、適当な大きさ
に成型又はカットした食品素材の上に、デポジッターに
てマヨネーズ、タルタルソース、乳化型ドレッシング等
の調味液をデポジッターで絞り、次いでこのものを冷凍
後、小麦粉等の打ち粉をまぶし、バッターリング機にて
バッター液と呼ばれる、小麦粉、卵、乳製品等の熱凝固
性の食品素材や、油脂、水等を混合して得られる流動状
の液体に浸漬し、最後にパン粉付け機(ブレッダー)に
てパン粉を付着させ2層型の食品を得る、というもので
あり、製造設備としてデポジッターが必須となり、また
手間と時間がかかるものである。
【0007】別に、予め食品素材と調味液を複合させた
フライ食品を作る方法として、食品素材の表面にゲル化
剤を含む調味液を付着せしめて調味液層を形成し、得ら
れた調味液層の表面もしくは全体をゲル化し、更にこれ
に衣液(バッター液)又は衣液とパン粉を付着せしめた
後、加熱調理する方法(特開平6−153823号公
報)、具材・具材を覆うクリーム層・ころも層からなる
三層構造のフライ用冷凍食品(特開平8−19375号
公報)、具入り又は具を含まない固形ソースと食肉をコ
ロモでくるむ方法(特開平11−75719号公報)等
が提案されている。しかしながら、これらの方法も、製
造プロセスは複雑で、手間と時間がかかっていた。
【0008】更に、約20〜50重量%の液状油脂、及
び加熱セット性の原料を含み水中油型に乳化してなるバ
ッター液を用いる方法(特開平1−144939号公
報)も提案されているが、加熱セット性の原料が配合さ
れるため、食した時に、バッター液部分の食感が硬く、
食品素材との食感のバランスが悪い、という問題点があ
った。
【0009】従って、本発明の目的は、製造プロセスが
簡単で、食感と卵風味が良好な、食品素材と調味液を複
合させた味付けフライ食品が得られるバッター液及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メチルセ
ルロース及び酵素処理卵黄を含有するバッター液が、上
記目的を達成することを知見した。
【0011】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、メチルセルロース及び酵素処理卵黄を含有すること
を特徴とするバッター液を提供するものである。
【0012】また、本発明のバッター液の好ましい製造
方法として、本発明は、メチルセルロースを総量に対し
て0.1〜3重量%となるように水相又は油相に添加
し、酵素処理卵黄を総量に対して1〜15重量%となる
ように水相に添加し、油相と水相を乳化することを特徴
とするバッター液の製造方法を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバッター液につい
て詳述する。
【0014】本発明で使用するメチルセルロースとは、
日本食品添加物公定書に記載されているように、パルプ
をアルカリで処理してアルカリセルロースとした後、こ
れを塩化メチルにてメチル化し、セルロースの水酸基の
一部をメチル基でエーテル置換したもので、分子内に親
油基であるメトキシ基と親水基である水酸基を有し、水
溶性としたものである。食品添加物として市販されてい
るものは、一般に2%水溶液の粘度により、各種のグレ
ードが規格化されている。本発明で使用可能なものとし
ては、2%水溶液をJISウベローデ粘度計で20℃に
て測定した時の粘度が5mPa・s以上のもの、好まし
くは10〜30000mPaのもの、更に好ましくは1
0〜10000mPaのものである。
【0015】メチルセルロースは水に溶解した状態で、
加熱されたときにゲル状に凝固し、次いでこのものが冷
却された時にゾル状に変化する。このため、バッター液
の原料として添加することにより、フライ油で揚げた時
にその熱によりバッター液部分は水を保持し、食品素材
を包んだ状態で瞬間的にゲル状に凝固するため、食品素
材に元々含まれる好ましいフレーバー成分や、食品素材
が加熱されることにより生ずるフレーバー成分や、本発
明のバッター液に含んでもよい食酢、オレオレジン等の
揮発性原料が揮散するのが抑えられ、風味良好なフライ
食品が得られる。
【0016】また、食品素材とバッター液部分から、水
分が過度に蒸発するのも抑えられるため、食品素材とバ
ッター液部分はみずみずしい状態が保たれる。更に、フ
ライ食品を食する温度(通常60℃以下)に放冷された
時、バッター液部分は水を含んだままゲル状態からゾル
状態に変化するため、フライ食品を食した時に食品素材
はみずみずしい食感で、またバッター液部分もソフト
で、更に最も外側のパン粉の部分はサクサクした、食感
の良好なフライ食品を得ることができる。
【0017】メチルセルロースの含有量は、フライ油で
揚げられた時にゲル化が十分に起こるような割合とする
のが良く、バッター液中で0.1〜3重量%とするのが
良く、好ましくは0.2〜2.5重量%、更に好ましく
は0.4〜2重量%である。メチルセルロースの含有量
が3重量%よりも多いと、バッター液の粘度が高いもの
となり、食品素材にバッター液を付着させる時にバッタ
ー液のキレが悪く、作業性が低下しやすい。また、メチ
ルセルロースの含有量が0.1重量%よりも少ないとフ
ライ油で揚げた時のゲル化が不十分となり、フライ食品
のフレーバー成分、揮発性原料、水分の保持が不十分と
なり易い。
【0018】次に、本発明のバッター液は、酵素で処理
した卵黄を含有する。酵素で処理しない卵黄を用いる
と、得られるバッター液は、加熱によって卵黄が熱凝固
するため、バッター液部分が硬くなり、フライ食品は食
感が悪く、品質が劣ったものとなる。酵素処理卵黄は、
基質としては生卵黄、殺菌卵黄、加塩卵黄、加糖卵黄の
いずれをも使用することができるが、バッター液の風味
や、酵素反応時の微生物の増殖を抑えることを考慮する
と加塩卵黄が適しており、例えば食塩が3〜20重量%
添加された加塩卵黄を用いるのが良く、更に好ましくは
食塩が5〜8重量%添加された加塩卵黄を用いるのが良
い。
【0019】上記酵素処理卵黄において、基質の卵黄の
酵素処理の際に用いる酵素としては、ホスホリパーゼA
やプロテアーゼを使用することができる。
【0020】上記ホスホリパーゼAは、リン脂質加水分
解酵素とも呼ばれ、リン脂質をリゾリン脂質に分解する
反応を触媒する酵素であり、作用するエステル結合の位
置の違いにより、ホスホリパーゼA1(EC3.1.
1.32)とホスホリパーゼA2(EC3.1.1.
4)の2種類を使用することができ、豚等の哺乳類の膵
液や、微生物を起源とした市販のホスホリパーゼAを使
用することができる。ホスホリパーゼA2を用いるのが
好ましい。
【0021】また、上記プロテアーゼは、蛋白質を加水
分解する反応を触媒する酵素であり、植物、動物又は微
生物を起源とした、例えばパイナップルを起源としたブ
ロメライン、パパイヤを起源としたパパイン、哺乳類の
膵液を起源としたトリプシン、哺乳類の胃液を起源とし
たペプシン、カビ由来のプロテアーゼ等、市販のプロテ
アーゼを使用することができ、特にブロメラインが最適
である。
【0022】卵黄の酵素処理の際、ホスホリパーゼAの
みを用いてもよく、プロテアーゼのみを用いてもよく、
ホスホリパーゼAとプロテアーゼとを併用してもよい
が、卵黄をホスホリパーゼAとプロテアーゼとを併用し
て処理した酵素処理卵黄を使用するのが好ましい。
【0023】ホスホリパーゼAとプロテアーゼとを併用
する場合には、これらの酵素による処理は、任意の順序
で、又は同時に行うことができるが、プロテアーゼによ
るホスホリパーゼAの加水分解を避けるためには、ホス
ホリパーゼAによる酵素処理後、プロテアーゼにより酵
素処理するのが好ましい。
【0024】ホスホリパーゼAの添加量は、卵黄1gに
対し、好ましくは0.2〜100ホスホリパーゼユニッ
ト、更に好ましくは0.5〜20ホスホリパーゼユニッ
トの活性量に相当する量を作用させるのが良い。ホスホ
リパーゼユニットとは、ホスホリパーゼの活性量を表す
単位であり、1ホスホリパーゼユニットとは、pH8.
0、40℃で卵黄にホスホリパーゼAを作用させた時
に、卵黄中のリン脂質から、1分間に1マイクロモルの
脂肪酸を遊離する活性量である。
【0025】プロテアーゼの添加量は、卵黄1gに対
し、好ましくは0.01〜10プロテアーゼユニット、
更に好ましくは0.1〜5プロテアーゼユニットの活性
量に相当する量を作用させるのが良い。プロテアーゼユ
ニットとは、プロテアーゼの活性量を表す単位であり、
1プロテアーゼユニットとは、pH7.0、37℃でミ
ルクカゼインにプロテアーゼを作用させた時に、1分間
に1マイクロモルのチロシンに相当する呈色度を示す活
性量である。
【0026】また、ホスホリパーゼA及びプロテアーゼ
の併用からなる上記酵素は、次のような基準で添加して
も良い。即ち、上記酵素の添加量(合計量)は、卵黄1
00重量部に対し、好ましくは0.001〜0.8重量
部であり、更に好ましくは0.01〜0.3重量部であ
る。このとき、ホスホリパーゼAとプロテアーゼとの重
量比は、好ましくは20/80〜90/10であり、更
に好ましくは40/60〜85/15である。
【0027】卵黄の酵素処理は、卵黄の蛋白質や、酵素
が熱により変性せず、また酵素の最適温度で行うのが良
く、通常20〜60℃、好ましくは40〜55℃の温度
範囲で行うのが良い。また、酵素処理中に撹拌機等で撹
拌を行うのが有利である。
【0028】卵黄の酵素処理の際に、至適pHとするの
がよく、通常pH5〜9の範囲に調整するのが良い。こ
の目的のpH調整剤としては、食品用であれば特に限定
されず、例えば乳酸、クエン酸、グルコン酸、アジピン
酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、リン酸、
アスコルビン酸、酢酸等の酸味料や、リン酸二水素ナト
リウム、リン酸二水素カリウム、食酢、果汁、発酵乳等
の酸性物質や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化カルシウム、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウ
ム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素二カリウム、
リン酸三ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム等を用
いることができる。また、卵黄の酵素処理の際に、酵素
の安定剤として食品用の塩化カルシウム、リン酸二水素
カルシウム、乳酸カルシウム等のカルシウム塩を添加し
ても良い。
【0029】卵黄の酵素処理の際の反応時間に特に制約
はないが、0.5〜30時間の範囲内で行うのが良い。
【0030】ホスホリパーゼAによる卵黄のリン脂質の
リゾリン脂質への分解の程度と、プロテアーゼによる卵
黄の蛋白質の加水分解の程度は、酵素の添加量、反応温
度、反応開始時のpH、酵素の安定剤の有無、反応時間
の影響を受けるが、特に限定されない。例えば、ホスホ
リパーゼAによる卵黄のリン脂質のリゾリン脂質への分
解の程度は、卵黄に含まれる全リン脂質の30〜100
重量%がリゾリン脂質に分解される程度までに分解する
のが良く、また、プロテアーゼによる卵黄の蛋白質の加
水分解の程度は、卵黄に含まれる蛋白質の加熱凝固性が
完全に失われる程度までに分解するのが良い。
【0031】このようにして得られた酵素処理卵黄に食
塩や糖類を添加して、酵素処理加塩卵黄や酵素処理加糖
卵黄としてもよい。
【0032】上記酵素処理卵黄の含有量は、バッター液
の安定化と、フライ食品の加熱後の食感や風味を良くす
るために、卵黄換算で1〜15重量%とするのが好まし
く、更に好ましくは2〜13重量%、最も好ましくは4
〜12重量%である。酵素処理卵黄中の含有量が卵黄換
算で15重量%より多いと、得られるバッター液の粘度
が上昇しやすく、食品素材にバッター液を付着させる時
にバッター液のキレが悪く、作業性が低下しやすい。ま
た酵素処理卵黄の含有量が卵黄換算で1重量%より小さ
いと卵風味が乏しいものとなる。
【0033】ここでいう卵黄換算とは、例えば食塩を1
0重量%含有する卵黄を酵素処理した酵素処理卵黄を1
0重量%バッター液に使用した場合、バッター液中の酵
素処理卵黄は卵黄換算で0.9×10=9重量%とな
る。
【0034】本発明のバッター液には、マヨネーズ、タ
ルタルソース、乳化型ドレッシング等の酸性水中油型乳
化物に通常使用されている水溶性、油溶性、分散性の副
原料を使用することができる。このような原料として、
例えば、小麦粉、穀物粉、化工澱粉、糖類、デキストリ
ン、油脂、粉末油脂、マーガリン、ショートニング、バ
ター・クリーム・牛乳・脱脂粉乳・ホエー蛋白質等の乳
蛋白質・乳糖等の乳製品、卵黄・全卵・卵白・卵黄粉末
・卵白粉末等の卵製品、酸味料、増粘安定剤、乳化剤、
酸化防止剤、膨張剤(ベーキングパウダー)、保存料、
苦味料、グルタミン酸ナトリウム等の調味料、ステビア
抽出物等の甘味料、香辛料、香辛料抽出物、香料、食塩
等の無機塩類、着色料等の副原料、及び水を、本発明の
目的を損なわない限り、任意に使用することができる。
上記化工澱粉としてはコーン、ワキシーコーン、タピオ
カ、馬鈴薯、甘薯、小麦、米等の澱粉を起源とし、この
澱粉をアミラーゼ等の酵素で処理したものや、酸やアル
カリ、エステル化、リン酸架橋化、加熱、湿熱処理等の
物理的、化学的処理を行ったもの、更にこれら化工澱粉
を、水に溶解し易い様に予め加熱処理により糊化させた
ものが挙げられる。上記酸味料としては乳酸、クエン
酸、グルコン酸、アジピン酸、コハク酸、酒石酸、フマ
ル酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、醸造酢、果汁、発酵
乳等が挙げられる。上記増粘安定剤としてはキサンタン
ガム、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タラガント
ガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、ペクチ
ン、ゼラチン、微小繊維状セルロース、大豆多糖類等が
挙げられる。
【0035】本発明のバッター液の粘度は、食品素材に
小麦粉をまぶした後、バッター液を均一に付着させる作
業が行い易いような粘度に調整することが必須であり、
B型回転式粘度計で5℃で測定した粘度が、好ましくは
30000mPa・s以下、さらに好ましくは2000
0mPa・s以下、最も好ましくは10000mPa・
s以下となるように調製するのが良い。粘度が3000
0mPa・sを超えると、小麦粉をまぶした食品素材に
バッター液を付着させる時にバッター液のキレが悪く、
作業性が低下しやすい。
【0036】次に、本発明のバッター液の製造方法につ
いて説明する。本発明のバッター液は、メチルセルロー
スを水相又は油相に添加し、酵素処理卵黄を水相に添加
し混合することにより得ることができる。そのほかの材
料を使用する場合は水相に例えば、水に酵素処理卵黄、
醸造酢、小麦粉、食塩、水飴等の糖類、コショウ等の香
辛料を添加し、油相にワキシーコーンのアルファ化化工
澱粉、キサンタンガムを添加する。次いで、水相を撹拌
しつつ油相を加え、水中油型予備乳化物を得る。これを
コロイドミル等の乳化機、ホモゲナイザー等の均質化機
で処理し、本発明のバッター液が得られる。
【0037】このようにして得られたバッター液はフラ
イ食品に使用する。使用方法は、食品素材に小麦粉等の
打ち粉をまぶし、次いでバッター液を付着させ、更にパ
ン粉を付け成型するというものである。これを直ちに、
又は冷蔵や冷凍等の方法にて保管後、フライ油で揚げる
ことによってフライ食品が得られる。なお、ここでいう
フライ食品とは、予めフライ油で揚げたものを冷凍保管
し、これを食する時に電子レンジ、オーブン、オーブン
トースター等で加熱することによって得られるものを含
むものである。
【0038】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げ、本発明を更
に詳細に説明するが、これらは本発明を何ら制限するも
のではない。
【0039】〔実施例1〕加塩卵黄(食塩含量7.5重
量%)を水酸化ナトリウムにてpH8.2に調整し、こ
のもの100重量部に対して豚の膵液由来のホスホリパ
ーゼAを0.015重量部を加え、40℃にて7時間処
理し、次いでブロメライン0.001重量部を加え、4
5℃にて3時間反応させ、5℃まで冷却し、水分46.
4重量%の酵素処理卵黄を得た。
【0040】薄力粉5重量%、醸造酢(酢酸酸度10重
量%)14重量%、水飴(水分25重量%)7重量%、
食塩2重量%、グルタミン酸ナトリウム0.1重量%、
動物性蛋白質加水分解物(HAP)0.05重量%、か
らし粉0.5重量%、上記酵素処理卵黄8重量%(卵黄
換算で0.925×8=7.4重量%)、水40.3重
量%を混合して水相を調製した。別に、大豆サラダ油2
0重量%、ワキシーコーンをリン酸架橋後に糊化した化
工澱粉1重量%、キサンタンガム0.05重量%、メチ
ルセルロース(2%水溶液の粘度がJISウベローデ粘
度計で20℃で測定した時に100mPa・sのもの)
2重量%を混合して油相を調製した。次いで、水相を撹
拌しつつ油相を加え、水中油型予備乳化物を得、これを
コロイドミルにて乳化後、5℃に冷却し、B型回転式粘
度計で5℃で測定した粘度が13000mPa・sのバ
ッター液を得た。
【0041】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0042】〔比較例1〕酵素処理卵黄8重量%(卵黄
換算で0.925×8=7.4重量%)の代わりに、加
塩卵黄(食塩含量7.5重量%)8重量%を用いた以外
は、実施例1と同様の配合、同様の手順により、B型回
転式粘度計で5℃で測定した粘度が13000mPa・
sのバッター液を得た。
【0043】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0044】〔比較例2〕メチルセルロース2重量%の
代わりに、薄力粉2重量%を用いた以外は、実施例1と
同様の配合、同様の手順により、B型回転式粘度計で5
℃で測定した粘度が13000mPa・sのバッター液
を得た。
【0045】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0046】〔比較例3〕酵素処理卵黄8重量%の代わ
りに、加塩卵黄(食塩含量7.5重量%)8重量%(卵
黄換算で0.925×8=7.4重量%)を用い、更に
メチルセルロース2重量%の代わりに、薄力粉2重量%
を用い以外は、実施例1と同様の配合、同様の手順によ
り、B型回転式粘度計で5℃で測定した粘度が1300
0mPa・sのバッター液を得た。
【0047】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0048】〔実施例2〕薄力粉6重量%、醸造酢(酢
酸酸度10重量%)15重量%、水飴(水分25重量
%)10重量%、結晶クエン酸0.5重量%、食塩2重
量%、グルタミン酸ナトリウム0.2重量%、からし粉
0.4重量%、実施例1で使用したものと同様の酵素処
理卵黄6重量%(卵黄換算で0.925×6=5.55
重量%)、水43.85重量%を混合して水相を調製し
た。別に、ヨウ素価66のパーム分別油15重量%、キ
サンタンガム0.05重量%、メチルセルロース(2%
水溶液の粘度がJISウベローデ粘度計で20℃で測定
した時に4000mPa・sのもの)1重量%を混合し
て油相を調製した。次いで、水相を撹拌しつつ油相を加
え、水中油型予備乳化物を得、これをホモゲナイザーに
て150kg/cm2 の均質化圧力で均質化後、5℃に
冷却し、B型回転式粘度計で5℃で測定した粘度が90
00mPa・sのバッター液を得た。
【0049】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0050】〔実施例3〕8%加塩卵黄を水酸化ナトリ
ウムにてpH8.0に調整し、このもの100重量部に
対して豚の膵液由来のホスホリパーゼAを0.01重量
部を加え、50℃にて3時間処理し、次いでAsper
gillus oryzae起源のプロテアーゼ0.0
1重量部を加え、50℃にて3時間反応させ、5℃まで
冷却し、水分46.2重量%の酵素処理卵黄を得た。
【0051】醸造酢(酢酸酸度10重量%)14重量
%、水飴(水分25重量%)7重量%、食塩2重量%、
グルタミン酸ナトリウム0.1重量%、動物性蛋白質加
水分解物(HAP)0.05重量%、からし粉0.5重
量%、上記酵素処理卵黄8重量%(卵黄換算で0.92
×8=7.36重量%)、水45.3重量%を混合して
水相を調製した。別に、大豆サラダ油20重量%、ワキ
シーコーンをリン酸架橋後に糊化した化工澱粉1重量
%、キサンタンガム0.05重量%、メチルセルロース
(2%水溶液の粘度がJISウベローデ粘度計で20℃
で測定した時に100mPa・sのもの)2重量%を混
合して油相を調製した。次いで、水相を撹拌しつつ油相
を加え、水中油型予備乳化物を得、これをコロイドミル
にて乳化後、5℃に冷却し、B型回転式粘度計で5℃で
測定した粘度が6000mPa・sのバッター液を得
た。
【0052】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0053】〔実施例4〕醸造酢(酢酸酸度10重量
%)13重量%、水飴(水分25重量%)10重量%、
食塩2.5重量%、グルタミン酸ナトリウム0.4重量
%、動物性蛋白質加水分解物(HAP)0.1重量%、
からし粉0.4重量%、実施例3で使用したものと同様
の酵素処理卵黄10重量%(卵黄換算で0.92×10
=9.2重量%)、水42.1重量%を混合して水相を
調製した。別に、大豆サラダ油10重量%、ヨウ素価6
6のパーム分別油10重量%、メチルセルロース(2%
水溶液の粘度がJISウベローデ粘度計で20℃で測定
した時に15mPa・sのもの)1.5重量%を混合し
て油相を調製した。次いで、水相を撹拌しつつ油相を加
え、水中油型予備乳化物を得、これをコロイドミルにて
乳化後、5℃に冷却し、B型回転式粘度計で5℃で測定
した粘度が2500mPa・sのバッター液を得た。
【0054】得られたバッター液に白身魚(ホキ)10
gを浸漬し、パン粉を着け、180℃のフライ油で4分
間加熱処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感
と風味を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0055】〔実施例5〕実施例4と同様の方法にて得
られたバッター液に白身魚(ホキ)10gを浸漬し、パ
ン粉を着け、−20℃の冷凍庫にて6カ月保管した。こ
のものを凍ったまま、180℃のフライ油で4分間加熱
処理し、フライ食品を得、バッター液部分の食感と風味
を調べた。その結果を下記表1に示した。
【0056】〔実施例6〕実施例4と同様の方法にて得
られたバッター液に白身魚(ホキ)10gを浸漬し、パ
ン粉を着け、180℃のフライ油で4分間加熱処理後、
−20℃の冷凍庫にて6カ月保管した。このものを凍っ
たまま、電子レンジにて加熱処理し、フライ食品を得、
バッター液部分の食感と風味を調べた。その結果を下記
表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明のバッター液をフライ食品に使用
すれば、複雑な製造プロセスを経ることなく、簡単に、
食感と卵風味が良好な、食品素材と調味液を複合させた
フライ食品が得られる。また、本発明の製造方法によっ
て、上記バッター液が簡便に得られる。
フロントページの続き (72)発明者 田中 光治 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内 Fターム(参考) 4B025 LB07 LE03 LG04 LG11 LG27 LG28 LG52 LK01 LK02 LP10 LP18 4B035 LC03 LE17 LG12 LG20 LG26 LG35 LG43 LK04 LK13 LP21 LP56 4B041 LC03 LD03 LE05 LH02 LH11 LK18 LK23 LK38 LP04 LP22 4B042 AC05 AD18 AE10 AG12 AH01 AK06 AK09 AK12 AK14 AP05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルセルロース及び酵素処理卵黄を含
    有することを特徴とするバッター液。
  2. 【請求項2】 上記メチルセルロースを0.1〜3重量
    %含有する請求項1記載のバッター液。
  3. 【請求項3】 上記酵素処理卵黄を卵黄換算で1〜15
    重量%含有する請求項1記載のバッター液。
  4. 【請求項4】 メチルセルロースを総量に対して0.1
    〜3重量%となるように水相又は油相に添加し、酵素処
    理卵黄を総量に対して1〜15重量%となるように水相
    に添加し、油相と水相を乳化することを特徴とするバッ
    ター液の製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282575A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Nisshin Foods Kk 唐揚げ用バッターミックスおよび唐揚げ用バッター
JP2009095246A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Adeka Corp ケーキ用起泡性乳化剤組成物
JP2011177151A (ja) * 2010-03-03 2011-09-15 Q P Corp 味付き固形食品の製造方法
JP2014096991A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Aoba Kasei Kk 食品の加熱調理方法
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JP2016111944A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 日清製粉株式会社 春巻皮の製造方法

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