JP2001093505A - 電池及びその製造方法 - Google Patents
電池及びその製造方法Info
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Abstract
池及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 多数の正極板18と負極板19をセパレ
ータを介して積層し、その極板群の一側縁を集電板2
1、22に溶着した電池の製造に際して、極板18、1
9との当接面に極板18、19群の積層方向に沿うライ
ン状にロウ材30を複数ライン添付した集電板21、2
2を極板18、19群の一側縁に圧接させ、集電板2
1、22の極板18、19群との圧接面とは反対側の面
にロウ材30の添付ライン上に沿って電子ビーム28等
の非接触型熱源にて熱を加えることにより、高速にてか
つ他の部分に熱による悪影響を与えることなく極板1
8、19群と集電板21、22を溶着して極板群を製造
する。
Description
方法に関するものである。
れぞれ種々の構成のものがあるが、例えば所要の電力容
量が得られるように複数の単電池を接続して一体的に連
結して成る従来の集合型二次電池として図17のような
ものが知られている。この集合型二次電池は、図18に
示すような密閉型アルカリ二次電池からなる複数個の単
電池41(41a〜41j)を、その電槽42の幅の広
い長側面同士を互いに対向させて重ねるように配置し、
両端の単電池41a、41jの電槽42の外側にエンド
プレート52を当接させ、両エンドプレート52、52
間を拘束バンド53にて結束することにより一体的に連
結して構成されている。
タを介して積層してなる発電要素である極板群47を電
解液と共に電槽42内に収容し、各電槽42の開口部を
安全弁45を設けた蓋46で閉じ、極板群47を構成す
る各正極板の一側部上端から上方にリード49を引き出
してその上部に正極端子43を接続し、また同様に各負
極板の他側部上端から上方にリード49を引き出してそ
の上部に負極端子44を接続し、これら正極端子43及
び負極端子44を蓋46に取付けて構成されている。
の正極端子43と負極端子44とが接続板51にて接続
されて各単電池41が直列接続されている。また、各電
槽42間が連結されるとき、電槽42の長側面に上下方
向に突設されたリブ48が隣接間で突き合わされ、各リ
ブ48、48間の長側面間の空間にて電槽42の上下方
向に貫通する冷媒流路が形成され、冷媒通路に送風して
各単電池41a〜41jを冷却するように構成されてい
る。
一体化されているが、その溶接に際しては、例えば特開
平7−220715号公報に開示されているように、抵
抗溶接では溶接箇所の酸化被膜や異物によってスパーク
が発生して溶接不良を生じたりして均一な溶接が保証で
きないという問題があるため、レーザー溶接が好適に用
いられ、特にレーザービームを貫通させてリード部に貫
通孔を形成し、この貫通孔が溶融金属により塞がりなが
ら再凝固することにより溶接一体化する方法が好適に適
用される。
集合型二次電池の単電池41の構成では、極板の上端一
側部にリード49を引き出して極端子43、44を接続
しているので、極板の全面からリード49の集電部まで
の平均距離が長いために電池内抵抗が大きくなり、また
電極活物質利用率も低いために出力も低くなるという問
題があった。
するように集電板を配置し、各極板の側端縁と集電板を
一体的に溶接した極板ユニットを有する二次電池が考え
られたが、この集電板と各極板の側端とを一体接続する
のに単純なシーム溶接を適用した場合には不十分な接合
状態しか得られず、電池出力が不足したり、溶接強度が
不足するという問題があり、またレーザー溶接でも極板
に悪影響を与えることなく確実に接合するのは極めて困
難であるという問題があり、極板群の側端と集電板を適
正に接合する方法の確立が要請されている。
群の一側縁と集電板を確実に接合した電池の極板ユニッ
ト及びその製造方法を提供することを目的としている。
と負極板をセパレータを介して積層して極板群を形成さ
れ、この極板群の一側面に一方の極性の極板の端面が全
て突出され、これらが集電板に接合されており、集電板
の極板の端面との接合面には凸部が形成されているもの
であり、集電板と極板の端面が凸部によって確実に接合
され、集電板と極板群が適正に接合された電池を得るこ
とができる。
凸部が適当間隔おきに形成されることにより、各極板が
より確実に集電板に接合され、また集電板がNi板又は
Niメッキ鋼板から成ることにより、Ni極板と適切に
接合できてニッケル−アルカリ二次電池が得られる。
接合部にロウ材が配されていると、ロウ材は比較的低い
温度で溶融するため、極板に熱影響をあまり与えずにロ
ウ材を介して集電板と極板とを確実に接合することがで
きる。
し、リフローして配することが好適である。
セパレータを介して積層し、少なくとも一方の極板群の
一側縁を集電板に溶着し、かつ極板の集電板に溶着され
る側縁部に屈曲部を設けたものであり、多数の極板の側
縁部が集電板の板面に対して平行な平面上に位置してい
ない場合でも、溶着時に集電板を極板群の一側縁に押し
付けることにより両者間の接触を良好にして確実に接合
することができる。
セパレータを介して積層して極板群を形成し、この極板
群の一側面に一方の極性の極板の端面を全て突出させ、
これを集電板に接合させた電池であって、極板の突出し
た端面には切り込みまたは溝が形成したものであり、極
板の突出した端面の剛性が低下しているため、多数の極
板の側縁部が集電板の板面に対して平行な平面上に位置
していない場合でも、に溶着時に集電板を極板群の一側
縁に押し付けることにより両者間の接触を良好にして確
実に接合することができる。
セパレータを介して積層して極板群を形成し、少なくと
も一方の極板群の一側縁を集電板に溶着した電池であっ
て、各極板の集電板との溶着部近傍部分を無充填のリー
ド部とし、このリード部に各極板の集電板に対する溶着
側縁の位置合わせを行う位置合わせ部を設けたものであ
り、溶着時に各極板の溶着側縁の位置合わせを行うこと
により極板の側縁と集電板の接触を良好にして確実に接
合することができる。位置合わせ部は、孔または切欠に
て構成でき、特に位置合わせ部が、一方は円形、他方は
長円形の2箇所の孔から成ると、寸法公差を吸収して安
定的に位置合わせすることができる。
板における集電板との溶着部近傍のリード部に補強材を
付加すると、発泡メタル等から成る強度の小さい正極板
においてもそのリード部の強度を確保できて接合時にリ
ード部が不測に変形するのを確実に防止でき、確実な接
合状態を得ることができる。
と負極板をセパレータを介して積層し、少なくとも一方
の極板群の一側縁を集電板に溶着した電池の製造方法で
あって、極板群の一側縁に集電板を圧接させ、集電板の
極板群との圧接面とは反対側の面に極板群の積層方向に
沿うライン状に複数ライン非接触型熱源にて熱を加える
ものであり、極板群の一側縁に集電板を圧接させた状態
でその集電板の背面側から非接触型熱源にてライン状に
熱を加えることにより、高速にてかつ他の部分に熱によ
る悪影響を与えることなく溶着することができ、また各
極板の積層方向に沿う複数ラインで溶着するので、各極
板をそれぞれ確実にかつ複数箇所で集電板に接合するこ
とができる。
と負極板をセパレータを介して積層して極板群を形成
し、この極板群の一側面に一方の極性の極板の端面を全
て突出させ、これを集電板に接合する電池の製造方法で
あって、あらかじめ集電板の極板群との接合部にはロウ
材を配するものであり、ロウ材は比較的低い温度で溶融
するため、極板に熱影響をあまり与えずにロウ材を介し
て集電板と極板端縁とを確実に接合することができる。
ロウ材は、電解または無電解メッキてに集電板に配し、
またはシート状のロウ材を溶接することにより集電板に
配することができる。
極板群の積層方向に沿うライン状に複数ライン添付し、
ロウ材の添付ライン上に熱を加えると、ロウ材は比較的
低い温度で溶融するため、極板に熱影響をあまり与えず
にロウ材を介して集電板と極板端縁とを複数ラインで確
実に接合することができる。
と負極板をセパレータを介して積層し、少なくとも一方
の極板群の一側縁を集電板に溶着した電池の製造方法で
あって、集電板の極板との当接面にロウ材を添付し、極
板群の一側縁に集電板を圧接させ、集電板の極板群との
圧接面とは反対側の面に非接触型熱源にて熱を加えるも
のであり、ロウ材を介して集電板と極板端縁とを確実に
接合することができる。
置合わせ手段に向けて加圧して極板群の一側縁を揃えた
後、その極板群の一側縁上に集電板を配置し、集電板を
極板群の一側縁に向けて加圧した状態で熱を加えると、
まず極板の一側縁を確実に揃えた後、溶着時にさらに加
圧することにより、各極板の側縁と集電板との接触を確
保できて、信頼性の高い接合ができる。
子ビームを照射して熱を加えると、溶着時の加熱によっ
て酸化せず、溶着欠陥を生じず、良好な接合状態が得ら
れるとともに、酸化物の発生による電池性能の低下をも
たらさない。
電板を組み合わせた状態で熱を加える前に脱磁すると、
極板や集電板がその加工・搬送中に磁化していても確実
に除去するため、電子ビームに磁気が悪影響を与える恐
れを無くすことができ、適正な接合状態を得ることがで
きる。
トを適用した集合型二次電池の一実施形態について、図
1〜図12を参照して説明する。
体構成について、図1〜図7を参照して説明する。この
集合型二次電池1は、電気自動車用の駆動電源として好
適に用いることができるニッケル・水素二次電池であ
り、図1〜図3に示すように、幅の狭い短側面と幅の広
い長側面とを有する上面開口の直方体状の複数(図示例
では6つ)の電槽3をその短側面を共用して相互に一体
的に連結して成る一体電槽2にて構成されかつ各電槽3
の上面開口は一体の蓋体4にて一体的に閉鎖されてい
る。
に、電槽3の長側面と平行な多数の正極板と負極板をセ
パレータを介して短側面方向に積層してなる極板群5が
電解液とともに収納され、単電池6が構成されている。
及び各電槽3、3間の短側面の上端部には接続穴7が形
成され、両端の電槽3の外側の短側面の接続穴7には正
極又は負極の接続端子8が装着され、中間の電槽3、3
間の短側面の接続穴7には両側の単電池6、6を直列接
続する接続金具9が装着されている。また、蓋体4には
各電槽3毎に内部圧力が一定以上になったときに圧力を
解放するための安全弁10が配設され、また単電池6の
温度を検出する温度検出センサを装着するセンサ装着穴
11が適当な単電池6又は各単電池6毎に形成されてい
る。
2の長側面12には、各電槽3の両側端に対応する位置
に上下方向に延びるリブ13が突設されており、かつリ
ブ13、13間には適当ピッチ間隔でマトリックス状に
多数の比較的小さな円形の突部14が突設されている。
これらリブ13と突部14は同じ高さである。さらに、
電槽3の上端部と蓋体4の側面には、リブ13の延長位
置及び突部14の配置位置に対応してそれらの側面間に
わたるように、リブ13及び突部14と同じ高さの連結
リブ15a及び15bが形成されている。また、一体電
槽2の長側面12の両端近傍の2つのリブ13の外面の
上部と下部に、一体電槽2をその長側面12で互いに重
ねた時に相互に嵌合する複数の位置決め用の突部16と
凹部17が設けられている。これらリブ13、突部14
及び連結リブ15a、15bは、一体電槽2を並列配置
したときにそれらの間に各電槽3を効率的にかつ均一に
冷却するための冷媒通路を形成する。
して詳細に説明する。図4、図5において、多数枚の正
極板18と多数枚の負極板19とを交互に配置するとと
もに、各正極板18に横方向に開口部を有する袋状のセ
パレータ20を被せることにより正極板18と負極板1
9の間にセパレータ20を介装した状態で積層して極板
群5が構成されている。図4で、斜線で示した領域は正
極板18と負極板19がセパレータ20を介して対向し
て発電作用を発揮する領域を示している。これら正極板
18群と負極板19群は互いに反対側の側縁部が外側に
突出されてその突出側縁部がリード部18a、19aと
して構成され、その側端縁にそれぞれ集電板21、22
が溶着されている。各集電板21、22は、その両側縁
を内側に折り曲げ、極板18、19と集電板21、22
の溶着時に加圧しても外側に広がらないように寸法規制
している。23は、極板群5の集電板21、22間の外
面に配設された外周セパレータである。
ともに、図6に示すように、リード部18aは発泡メタ
ルを加圧して圧縮するとともにその一面にリード板24
を超音波溶接でシーム溶接して構成されている。また、
負極板19は、図7に示すように、Niのパンチングメ
タルにリード部19aを除いて活物質を塗着して構成さ
れている。これら正極板18及び負極板19は、リード
部18a、19aを設けた側辺の長さをL、それと直交
する方向の側辺の長さをDとして、LはDより大きくか
つ4D以下となるように設定されている。図4、図6、
図7において、25はリード部18a、19aにそれぞ
れ上下に適当間隔あけて形成された一対の位置決め穴で
ある。
について、図8〜図12を参照して説明する。製造工程
を示す図8において、まず製造した正極板18及び負極
板19を十分に乾燥させた後、所要枚数の正極板18と
負極板19をセパレータ20を介装した状態で交互に積
層し、図5の集電板21、22が無い積層状態とする。
次に、この積層体を適当な治具にセットし、その治具に
設けられた位置決めピン26を正極板18又は負極板1
9の位置決め穴25に貫通挿入し、その位置決めピン2
6にて各正極板18又は負極板19を支持する。そし
て、図9(a)、(b)に示すように押圧具27にて極
板18又は19の側端縁を押圧することによって、その
側端縁群にて平面状の端面が形成されるように揃える。
その後、端面が平面状に揃ったか否かの検査を行い、う
まく揃わない極板18又は19があった場合は、その極
板18又は19を不良品として交換する。端面揃検査
は、例えばレーザフォーカス法等によって効率的に検査
でき、100μm程度のばらつきに収まるようにする。
成された端面上に集電板21又は22を組合せた後、集
電板21又は22に交番磁界を印加して脱磁を行う。次
に、図10及び図11(a)、(b)に示すように、集
電板21、22を極板18又は19に向けて加圧した状
態で、真空中で集電板21、22の極板群と接する面と
は反対側の背面側に電子ビーム28を照射するととも
に、この電子ビーム28を矢印の如く極板積層方向に走
査することにより、集電板21又は22と極板18又は
19の側端縁とを溶着する。この溶着動作は、極板18
又は19の長手方向に適当間隔おきの複数箇所に同時に
又は継続的に行う。また、上記のように集電板21又は
22の脱磁を行っておくことにより、集電板21、22
の製造・搬送工程で帯びた磁気によって電子ビーム28
が影響を受けて適正な溶着ができなくなるということが
ない。
ーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、エキシマレ
ーザー等の各種レーザー用いることもできる。
うに、Ni板又はNiメッキ鋼板にて構成され、その長
手方向適当間隔置きに複数箇所(図示例では7箇所)に
極板18又は19側に向けて突出する凹凸部29が設け
られるとともに、極板18又は19の側端縁に接する部
分にNiロウ等のロウ材30が添着されている。図12
の図示例では、図12(d)に詳細を示すように、極板
18又は19側に突出する凸部29aの頂部に凹溝29
bが形成され、その凹溝29b内にNiロウ材30が充
填されている。31は、集電板21、22の一端部を屈
曲形成した接続金具9との溶接部である。
着する工程としては、油分を洗浄除去した終電板21、
22の所要箇所に、上記合金のパウダーをバインダーで
スラリー状にしたものを所要量塗着し、それを450℃
〜800℃で30分〜10分程度真空炉で加熱すること
によりリフローし、その後集電板21、22をプレスし
てその反りを修正するとともにリフロー部を平滑化する
のが好ましい。
製造方法によれば、各極板18、19の集電板21、2
2との溶着部近傍部分に無充填のリード部18a、19
aを設け、このリード部18a、19aに各極板の集電
板に対する溶着側縁の位置合わせを行う位置合わせ用の
位置決め穴25を設けているので、溶着時に各極板1
8、19の溶着側縁の位置合わせを行うことにより極板
18、19の側端縁と集電板21、22との接触を良好
にして確実に接合することができる。さらに、発泡メタ
ルから成り、特に強度の弱い正極板18のリード部18
aに補強用のリード板24を固着しているので、強度の
弱い正極板18においてもそのリード部18aの強度を
確保できて接合時にリード部18aが不測に変形するの
を確実に防止でき、確実な接合状態を得ることができ
る。
位置決めピン26に挿通支持した状態で極板18、19
の側端縁を押圧することにより極板18、19群の側端
縁を確実に揃えておき、その極板18、19群の端面に
集電板21、22を配置し、集電板21、22を極板1
8、19群の一側縁に向けて加圧した状態で熱を加えて
溶着しているので、各極板18、19の側端縁と集電板
21、22との接触を確保できて、信頼性の高い接合が
できる。
端縁に集電板21、22を圧接させた状態で、集電板2
1、22の極板群との圧接面とは反対側の面に極板1
8、19群の積層方向に沿うライン状に複数ライン電子
ビーム28等の非接触型熱源にて熱を加えることによ
り、高速にてかつ他の部分に熱による悪影響を与えるこ
となく溶着することができ、かつ各極板18、19の積
層方向に沿う複数ラインで溶着するので、各極板18、
19をそれぞれ確実にかつ複数箇所で集電板21、22
に接合することができる。
9の積層方向に延びる複数の凹凸部29を適当間隔おき
に形成しているので、各極板18、19の側端縁がそれ
ぞれ複数箇所で確実に集電板21、22に接合されるこ
とになり、集電板21、22と極板18、19群が適正
に接合された極板群5を得ることができる。
極板18、19の側端縁に接する部分にロウ材30を添
付したことにより、ロウ材は比較的低い温度で溶融する
ため、極板18、19に熱影響をあまり与えずにロウ材
30を介して集電板21、22と極板18、19の側端
縁とを確実に接合することができる。また、集電板2
1、22をNi板又はNiメッキ鋼板にて構成している
ので、Ni製の極板18、19と適切に接合できてニッ
ケル−アルカリ二次電池の極板群5を得ることができ
る。
28を照射しているので、溶着時の加熱によって酸化せ
ず、溶着欠陥を生じず、良好な接合状態が得られるとと
もに、酸化物の発生による電池性能の低下をもたらさな
い。さらに、電子ビーム28の照射による加熱に先立っ
て極板18、19群と集電板21、22を組み合わせた
状態で脱磁しているので、集電板21、22の加工・搬
送中に磁化していても確実に除去されるため、電子ビー
ム28に磁気が悪影響を与える恐れを無くすことがで
き、適正な接合状態を得ることができる。
図12に示すように、凹凸部29の凸部29aの頂部に
形成された凹溝29bにNiロウ材30を充填した例を
示したが、図13に示すように、極板18、19群の端
面に対向する面に突出する凸部29aの頂部にロウ材3
0を付着させてもよい。なお、図13において、32は
集電板21、22の一端部に突出形成された接続突部
で、この接続突部32を電槽3の短側面に形成された接
続穴7に両側から挿入してその先端面32a同士を溶接
することにより、接続金具9を用いずに隣接する単電池
6、6の集電板21、22同士を直接接続できるように
構成されている。
態は、図14に例示するように種々の例が考えられる。
図14(a)は、図12と基本的に同じであるが、凹溝
29a内に充填されたロウ材30の先端が凸部29aの
先端よりも突出している。図14(b)は、凹凸部29
の凸部29aが鋭くかつ高く突出され、その頂部に浅く
小さい凹溝29bを形成して、ロウ材30を大きく突出
するように添付している。図14(c)は、図13と基
本的に同じであるが、凹凸部29の凸部29aが若干鋭
くかつ高く突出され、その頂部とその両側にわたってロ
ウ材30が添付されている。図14(d)は集電板2
1、22の表面に帯状にロウ材30を添付することによ
り、ロウ材30自体により凹凸部29を突出形成してい
る。図14(e)は、無電解メッキによって集電板2
1、22の表面にロウ材30を添付している。このと
き、ロウ材30の厚みは20〜200μmが適してい
る。
のリード部18a、19bがその側端縁までストレート
な平面状のものを例示したが、図15(a)に示すよう
に、各極板18、19のリード部18a、19aの側縁
部の集電板21、22との接合部両側に切り込みや溝3
4を形成し、集電板21、22との接合部が比較的容易
に屈曲できるようにしてもよく、また、図15(b)に
示すように、各極板18、19のリード部18a、19
aの側縁部に積極的に屈曲部33を形成してもよい。そ
うすると、各極板18、19の寸法公差のために、位置
決めピン26にて極板18、19群の側端縁を揃えて
も、その端縁位置にdのようなばらつきの発生が避けら
れない場合でも、図15(c)に示すように、集電板2
1、22を極板18、19群に端面に押圧したときに屈
曲部33が屈曲することにより、溶着時に集電板21、
22と極板18、19群の側端縁との接触を良好にして
確実に接合することができる。さらに、好適には、図1
5(a)、(b)の手段を併用し、図15(d)に示す
ように、屈曲部33の両側に切り込み35や溝を形成す
ることにより、屈曲部33を集電板21、22の凹凸部
29に対応する部分のみに形成してもよい。
に示したようなくの字状に屈曲したものに限らず、図1
6(a)に示すように、円弧状に90°以上屈曲させて
も、図16(b)に示すように円弧状に180°近く屈
曲させてもよい。
2の凹凸部29にロウ材30を添付するのに、ロウ材原
料を塗着してリフローする方法を例示したが、ロウ材3
0を接着材を用いたり、加熱溶着にて貼り付けてもよ
い。また、Niロウに近い材質のNi合金を無電解メッ
キ法等のメッキによって形成しても良く、その場合集電
板21、22の極板18、19の端面との接合面全面に
添付してもよい。さらに集電板21、22がNiメッキ
鋼板から成る場合には、そのNiメッキ材料にNiロウ
に近い材料を用いても良く、その際にメッキ層の厚みを
局部的に厚くしてもよい。
レータを介して積層して形成した極板群の端面に集電板
が接合された電池において、集電板の極板の端面との接
合面に凸部を形成しているので、集電板と極板の端面が
凸部によって確実に接合され、集電板と極板群が適正に
接合された電池を得ることができる。
接合部にロウ材が配されていると、ロウ材は比較的低い
温度で溶融するため、極板に熱影響をあまり与えずにロ
ウ材を介して集電板と極板とを確実に接合することがで
きる。
セパレータを介して積層し、少なくとも一方の極板群の
一側縁を集電板に溶着した電池において、極板の集電板
に溶着される側縁部に屈曲部を設けたので、多数の極板
の側縁部が集電板の板面に対して平行な平面上に位置し
ていない場合でも、溶着時に集電板を極板群の一側縁に
押し付けることにより両者間の接触を良好にして確実に
接合することができる。
セパレータを介して積層して極板群を形成し、この極板
群の一側面に一方の極性の極板の端面を全て突出させ、
これを集電板に接合させた電池において、極板の突出し
た端面に切り込みまたは溝を形成したので、極板の突出
した端面の剛性が低下し、多数の極板の側縁部が集電板
の板面に対して平行な平面上に位置していない場合で
も、溶着時に集電板を極板群の一側縁に押し付けること
により両者間の接触を良好にして確実に接合することが
できる。
セパレータを介して積層して極板群を形成し、少なくと
も一方の極板群の一側縁を集電板に溶着した電池におい
て、各極板の集電板との溶着部近傍部分を無充填のリー
ド部とし、このリード部に各極板の集電板に対する溶着
側縁の位置合わせを行う位置合わせ部を設けたので、溶
着時に各極板の溶着側縁の位置合わせを行うことにより
極板の側縁と集電板の接触を良好にして確実に接合する
ことができる。
極板における集電板との溶着部近傍のリード部には補強
材を付加すると、発泡メタル等から成る強度の小さい正
極板においてもそのリード部の強度を確保できて接合時
にリード部が不測に変形するのを確実に防止でき、確実
な接合状態を得ることができる。
極板群の一側縁に集電板を圧接させ、集電板の極板群と
の圧接面とは反対側の面に極板群の積層方向に沿うライ
ン状に複数ライン非接触型熱源にて熱を加えるので、高
速にてかつ他の部分に熱による悪影響を与えることなく
溶着することができ、また各極板の積層方向に沿う複数
ラインで溶着するので、各極板をそれぞれ確実にかつ複
数箇所で集電板に接合することができる。
あらかじめ集電板の極板群との接合部にはロウ材を配す
るので、ロウ材は比較的低い温度で溶融するため、極板
に熱影響をあまり与えずにロウ材を介して集電板と極板
端縁とを確実に接合することができる。
極板群の積層方向に沿うライン状に複数ライン添付し、
ロウ材の添付ライン上に熱を加えると、ロウ材は比較的
低い温度で溶融するため、極板に熱影響をあまり与えず
にロウ材を介して集電板と極板端縁とを複数ラインで確
実に接合することができる。
集電板の極板との当接面にロウ材を添付し、極板群の一
側縁に集電板を圧接させ、集電板の極板群との圧接面と
は反対側の面に非接触型熱源にて熱を加えても、ロウ材
を介して集電板と極板端縁とを確実に接合することがで
きる。
圧して極板群の一側縁を揃えた後、その極板群の一側縁
上に集電板を配置し、集電板を極板群の一側縁に向けて
加圧した状態で熱を加えると、まず極板の一側縁を確実
に揃えた後、溶着時にさらに加圧することにより、各極
板の側縁と集電板との接触を確保できて、信頼性の高い
接合ができる。
加えると、溶着時の加熱によって酸化せず、溶着欠陥を
生じず、良好な接合状態が得られるとともに、酸化物の
発生による電池性能の低下をもたらさない。
で熱を加える前に脱磁すると、極板や集電板がその加工
・搬送中に磁化していても確実に除去するため、電子ビ
ームに磁気が悪影響を与える恐れを無くすことができ、
適正な接合状態を得ることができる。
視図である。
面図、(b)は平面図とその部分詳細図である。
面図、(b)は平面図とその部分詳細図である。
ャートである。
し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
程の斜視図である。
(b)は側面図である。
正面図、(b)は縦断側面図、(c)は(b)のC部拡
大図、(d)は(b)のD部拡大図である。
(a)は正面図、(b)は縦断側面図、(c)は(b)
のC部拡大図、(d)は(b)のD部拡大図である。
各種変形例の説明図である。
は第1の例の正面図、(b)は第2の例の端面を揃えた
状態の説明図、(c)は第2の例の集電体溶着時の状態
をを示す説明図、(d)は第3の例の集電体溶着時の状
態をを示す部分正面図である。
である。
る。
Claims (20)
- 【請求項1】 正極板と負極板をセパレータを介して積
層して極板群を形成され、この極板群の一側面に一方の
極性の極板の端面が全て突出され、これらが集電板に接
合されており、集電板の極板の端面との接合面には凸部
が形成されていることを特徴とする電池。 - 【請求項2】 極板の積層方向に延びる複数の凸部が適
当間隔おきに形成されていることを特徴とする請求項1
記載の電池。 - 【請求項3】 集電板はNi板又はNiメッキ鋼板から
成ることを特徴とする請求項1記載の電池。 - 【請求項4】 少なくとも極板の端面と集電板との接合
部にはロウ材が配されていることを特徴とする請求項1
〜3の何れかに記載の電池。 - 【請求項5】 ロウ材をあらかじめ集電板に塗布し、リ
フローして配することを特徴とする請求項1〜4の何れ
かに記載の電池。 - 【請求項6】 正極板と負極板をセパレータを介して積
層し、少なくとも一方の極板群の一側縁を集電板に溶着
し、かつ極板の集電板に溶着される側縁部に屈曲部を設
けた極板群を有することを特徴とする電池。 - 【請求項7】 正極板と負極板をセパレータを介して積
層して極板群を形成し、この極板群の一側面に一方の極
性の極板の端面を全て突出させ、これを集電板に接合さ
せた電池であって、極板の突出した端面には切り込みま
たは溝が形成されていることを特徴とする電池。 - 【請求項8】 正極板と負極板をセパレータを介して積
層して極板群を形成し、少なくとも一方の極板群の一側
縁を集電板に溶着した電池であって、各極板の集電板と
の溶着部近傍部分を無充填のリード部とし、このリード
部に各極板の集電板に対する溶着側縁の位置合わせを行
う位置合わせ部を設けたことを特徴とする電池。 - 【請求項9】 位置合わせ部は、孔または切欠であるこ
とを特徴とする請求項8記載の電池。 - 【請求項10】 位置合わせ部は、一方は円形、他方は
長円形の2箇所の孔から成ることを特徴とする請求項9
記載の電池。 - 【請求項11】 少なくとも正極板における集電板との
溶着部近傍のリード部に補強材を付加したことを特徴と
する請求項1〜10の何れかに記載の電池。 - 【請求項12】 正極板と負極板をセパレータを介して
積層し、少なくとも一方の極板群の一側縁を集電板に溶
着した電池の製造方法であって、極板群の一側縁に集電
板を圧接させ、集電板の極板群との圧接面とは反対側の
面に極板群の積層方向に沿うライン状に複数ライン非接
触型熱源にて熱を加えることを特徴とする電池の製造方
法。 - 【請求項13】 正極板と負極板をセパレータを介して
積層して極板群を形成し、この極板群の一側面に一方の
極性の極板の端面を全て突出させ、これを集電板に接合
する電池の製造方法であって、あらかじめ集電板の極板
群との接合部にはロウ材を配することを特徴とする電池
の製造方法。 - 【請求項14】 ロウ材は、電解または無電解メッキて
に集電板に配されることを特徴とする請求項13記載の
電池の製造方法。 - 【請求項15】 ロウ材は、シート状のロウ材を溶接す
ることにより集電板に配されることを特徴とする請求項
13記載の電池の製造方法。 - 【請求項16】 集電板の極板との当接面にロウ材を極
板群の積層方向に沿うライン状に複数ライン添付し、ロ
ウ材の添付ライン上に熱を加えることを特徴とする請求
項12〜15のいずれかに記載の電池の製造方法。 - 【請求項17】 正極板と負極板をセパレータを介して
積層し、少なくとも一方の極板群の一側縁を集電板に溶
着した電池の製造方法であって、集電板の極板との当接
面にロウ材を添付し、極板群の一側縁に集電板を圧接さ
せ、集電板の極板群との圧接面とは反対側の面に非接触
型熱源にて熱を加えることを特徴とする電池の製造方
法。 - 【請求項18】 極板群を位置合わせ手段に向けて加圧
して極板群の一側縁を揃えた後、その極板群の一側縁上
に集電板を配置し、集電板を極板群の一側縁に向けて加
圧した状態で熱を加えることを特徴とする請求項12〜
17の何れかに記載の電池の製造方法。 - 【請求項19】 真空中で電子ビームを照射して熱を加
えることを特徴とする請求項12〜18の何れかに記載
の電池の製造方法。 - 【請求項20】 極板群と集電板を組み合わせた状態で
熱を加える前に脱磁することを特徴とする請求項19記
載の電池の製造方法。
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